JP2002263103A - 超音波装置 - Google Patents

超音波装置

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JP2002263103A JP2001063181A JP2001063181A JP2002263103A JP 2002263103 A JP2002263103 A JP 2002263103A JP 2001063181 A JP2001063181 A JP 2001063181A JP 2001063181 A JP2001063181 A JP 2001063181A JP 2002263103 A JP2002263103 A JP 2002263103A
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隆一 篠村
Shinji Kishimoto
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Jun Kubota
純 窪田
Yuichi Miwa
祐一 三和
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検者にかかる負担を低減させることが可能な
超音波装置を提供すること。 【解決手段】 超音波信号を送受波する複数の振動子か
らなる探触子と、該振動子が受波した受波信号にそれぞ
れの振動子位置で受信する目標物体からの波面の入射時
刻に対応する遅延を与えるデジタル遅延手段と、デジタ
ル遅延後の受波信号間の位相差を補正する位相差補正手
段と、該位相差補正後の受波信号を加算し超音波像を生
成する信号処理手段とを有する超音波装置において、前
記探触子と前記目標物体との相対的な位置変動を監視す
る手段と、該監視出力に基づいて前記整相差補正の有無
を判定する手段とを備え、前記整相差補正手段は前記整
相差補正の有無に基づいてデジタル遅延後の受波信号間
の位相差補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波装置に関
し、特に、検査対象物を構成する物質の音速が不均一で
あることに起因する受波信号の遅延時間分布の補正に適
用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波装置として、特に、デジタ
ル信号処理を主体とした超音波装置は、例えば特開平6
−313764号公報(以下、文献1と記す)に記載さ
れるように、複数個の振動子からなる探触子と、振動子
に所定の時点で送波パルス電圧を供給する送波部及び各
振動子が出力する受波信号を増幅する増幅器並びに増幅
後の受波信号をデジタル信号に変換するA/D変換器か
らなる送受信部と、デジタル化された受波信号の周波数
を低周波に移動する波形変換部と、低周波に移動された
受波信号を累加する累加部と、各振動子毎に累加された
受波信号に位相差を揃えるための遅延を与えるデジタル
遅延部と、遅延後の受波信号を加算処理した後にlog
圧縮やフィルタリング処理等の画像処理を行う信号処理
部と、座標変換や補間等のスキャン変換を行い表示用の
超音波像を生成し表示装置の表示面上に表示させる表示
部とから構成されていた。
【0003】デジタル遅延部は、隣接する振動子が受波
した受波信号間の位相差を計測し、2つの受波信号の位
相差を揃えるための遅延量を演算する相関器と、該相関
器が計算した遅延量を受波信号に与える遅延部とから構
成されていた。
【0004】この文献1に記載の超音波装置では、ま
ず、送受信部がオーバーサンプリングした受波信号に対
して、波形変換部が受波信号の周波数を低周波へ移動し
た後に、累加部が累加算処理を行うことによって、探触
子が受波した反射パルスの取り込み精度に係わるA/D
変換の実効的精度を向上させていた。
【0005】次に、デジタル遅延部が各振動子に対応す
る受波信号に対して予め設定された遅延時間(初期遅延
時間)を与えることによって、焦点位置となる目標物体
から各振動子位置に至るまでの遅延時間差を補正してい
た。ただし、このときデジタル遅延部が与える初期遅延
時間は、測定対象を均一媒質とみなした場合の遅延時間
差であった。この後に、相関器が隣接する振動子が受波
した受波信号間の位相差を揃えるための遅延量を計算
し、デジタル遅延部が相関器で計算された遅延量を受波
信号に与えることによって、測定対象が不均一媒質であ
ることに起因する受波信号の位相差すなわち各振動子が
受波した反射パルスのパルス波面の歪みを補正し、超音
波画像の分解能を向上させていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。従来
の超音波装置は、前述するように、相関器によって隣接
する振動子間の相関演算を行い、この相関演算により得
られた遅延時間で初期遅延時間を補正した遅延を受波信
号に与えることによって、測定対象が不均一媒質である
ことに起因するパルス波面の歪みを補正する構成となっ
ていた。従って、従来の超音波装置では、受波信号に初
期遅延時間を与えた超音波画像と、補正によって得られ
る超音波画像との間には1フレーム分の時間遅れが生じ
ることとなっていた。このために、パルス波面の歪みを
正確に補正するためには、解析的に得られた初期遅延時
間と同じ状態での超音波計測すなわち測定対象と探触子
との相対的な位置変動を抑えた状態での超音波計測を行
う必要があった。
【0007】しかしながら、一般的な超音波計測では、
検者は測定対象に当接させた探触子を移動させながら関
心領域を探り、所望の超音波画像を得るようにしてい
た。このために、従来の超音波装置では、相関器による
遅延補正の有無を制御する選択スイッチを設け、この選
択スイッチを検者に操作させることによって、探触子の
移動中における遅延補正を停止させる構成となっていた
ので、検者にかかる負担が大きくなってしまうという問
題があった。
【0008】また、従来の超音波装置は、例えば、中空
構造である人体等を測定対象とする医用の超音波装置で
は、反射パルス強度が小さく受波信号のS/Nが小さい
領域においても媒質不均一に係わる補正を行う構成とな
っていた。しかしながら、受波信号のS/Nの低下した
領域では、正確な相関演算を行うことができないので、
パルス波面のズレすなわち歪みを大きくしてしまい、不
均一媒質による影響以上に画像の質を低下させてしまう
という問題があった。
【0009】本発明の目的は、検者にかかる負担を低減
させることが可能な超音波装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、診断効率を向上することが可能な
超音波装置を提供することにある。本発明のその他の目
的は、不均一媒質を超音波が伝搬することによるパルス
波面の歪み補正の有無を自動的に選択することが可能な
超音波装置を提供することにある。本発明の前記ならび
にその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添
付図面によって明らかになるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0011】(1)超音波信号を送受波する複数の振動
子からなる探触子と、該振動子が受波した受波信号にそ
れぞれの振動子位置で受信する目標物体からの波面の入
射時刻に対応する遅延を与えるデジタル遅延手段と、デ
ジタル遅延後の受波信号間の位相差を補正する位相差補
正手段と、該位相差補正後の受波信号を加算し超音波像
を生成する信号処理手段とを有する超音波装置におい
て、前記探触子と前記目標物体との相対的な位置変動を
監視する手段と、該監視出力に基づいて前記整相差補正
の有無を判定する手段とを備え、前記整相差補正手段は
前記整相差補正の有無に基づいてデジタル遅延後の受波
信号間の位相差補正を行う。
【0012】(2)超音波信号を送受波する複数の振動
子からなる探触子と、該振動子が受波した受波信号にそ
れぞれの振動子位置で受信する目標物体からの波面の入
射時刻に対応する遅延を与えるデジタル遅延手段と、デ
ジタル遅延後の受波信号間の位相差を補正する位相差補
正手段と、該位相差補正後の受波信号を加算し超音波像
を生成する信号処理手段とを有する超音波装置におい
て、前記整相差補正手段は、前記受波信号の強度を計測
する手段と、前記受波信号強度の計測結果に基づいて前
記整相差の補正領域を可変する手段とを備え、前記位相
差補正手段は前記補正領域内の受波信号間の位相差を補
正する。
【0013】(3)超音波信号を送受波する複数の振動
子からなる探触子と、該振動素子が受波した受波信号に
それぞれの振動子位置で受信する目標物体からの波面の
入射時刻に対応する遅延を与えるデジタル遅延手段と、
デジタル遅延後の受波信号間の位相差を補正する位相差
補正手段と、該位相差補正後の受波信号を加算し超音波
像を生成する信号処理手段とを有する超音波装置におい
て、前記整相差補正手段は、前記探触子と前記測定対象
との相対的な位置変動を監視する手段と、該監視出力に
基づいて前記整相差補正の有無を選択する手段と、前記
受波信号の強度を計測する手段と、前記受波信号強度の
計測結果に基づいて前記整相差の補正領域を可変する手
段とを備えた。
【0014】(4)前述した(2)及び(3)に記載の
超音波装置によれば、前記補正領域を示すフレーム像を
前記超音波像と同一の表示領域に表示させる手段を備え
た。
【0015】前述した(1)の手段によれば、目標物体
に対する探触子の移動を監視する監視手段の監視出力に
基づいて、判定手段が整相差補正の有無を判定する。こ
の判定の後に、整相差補正手段が測定対象を媒質均一と
した遅延時間を設定するかあるいは媒質不均一に起因す
るパルス波面のずれを補正した遅延時間を設定するかを
制御する構成となっているので、不均一媒質を超音波が
伝搬することによるパルス波面の歪み補正の有無を自動
的に選択することができる。
【0016】このように、検者は機器操作等を行うこと
なく受波信号に初期遅延時間を与えた超音波画像と、補
正によって得られる超音波画像との間に1フレーム分の
時間遅れが生じることを防止した超音波像を得ることが
できるので、検者に負担をかけることなく、測定対象が
不均一媒質であることに起因するパルス波面の歪み補正
に伴う超音波画像の画質低下を防止できる。その結果、
超音波計測に係わる診断時間を短縮することができるの
で、検者は診断効率を向上することができる。
【0017】前述した(2)及び(4)の手段によれ
ば、まず、強度計測手段が位相差補正に値する受波信号
強度の部分を検索し、この結果に基づいて、補正領域可
変手段が超音波像中での補正領域を特定し、この特定さ
れた補正領域に属する超音波ビーム及び探触子の当接位
置からの深度を特定する。次に、位相差補正手段が特定
された補正領域内のみの受波信号間の位相差を補正する
ので、受波信号のS/Nの低下した領域でのパルス波面
のズレ補正に伴う画像の低下を防止できる。また、補正
領域可変手段が特定した特定領域内のみの相関演算を行
う構成となるので、不均一媒質を超音波が伝搬すること
によるパルス波面の歪み補正に伴う演算負荷を低減する
ことができる。その結果、速やかに測定対象部位の超音
波像を得ることが可能となるので、診断効率を向上する
ことができ、検者にかかる負担を低減させることができ
る。
【0018】このとき、フレーム表示手段が補正領域を
示すフレームを超音波像と共に表示することによって、
検者は自動的に設定された補正領域を検証しつつ超音波
計測を行うことが可能となる。
【0019】前述した(3)及び(4)の手段によれ
ば、目標物体に対する探触子の移動を監視する監視手段
の監視出力に基づいて、判定手段が整相差補正の有無を
判定する。この判定の後に、整相差補正手段が測定対象
を媒質均一とした遅延時間を設定するかあるいは媒質不
均一に起因するパルス波面のずれを補正した遅延時間を
設定するかを制御する構成となっている。一方、強度計
測手段が位相差補正に値する受波信号強度の部分を検索
し、この結果に基づいて、補正領域可変手段が超音波像
中での補正領域を特定し、該特定領域の超音波ビーム及
び探触子の当接位置からの深度を特定する。次に、位相
差補正手段が特定された補正領域内の受波信号間の位相
差を補正する。その結果、不均一媒質を超音波が伝搬す
ることによるパルス波面の歪み補正の有無を自動的に選
択することができると共に、受波信号のS/Nの低下し
た領域でのパルス波面のズレ補正に伴う画像の低下を防
止できるという効果を奏することができる。
【0020】このとき、フレーム表示手段が補正領域を
示すフレームを超音波像と共に表示することによって、
検者は自動的に設定された補正領域を検証しつつ超音波
計測を行うことが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、発明の実
施の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明
する。なお、発明の実施の形態を説明するための全図に
おいて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その
繰り返しの説明は省略する。
【0022】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1の超音波装置の概略構成を説明するための図であ
り、101は振動子、102は送受信手段、103はデ
ジタル遅延手段、104は信号処理手段、105は表示
手段、106は変動推定手段、107は変動量判定手
段、108は零遅延誤差発生手段、109は補正遅延量
演算手段、110は第1の遅延誤差選択手段を示す。た
だし、振動子101、送受信手段102、デジタル遅延
手段103、信号処理手段104及び表示手段105
は、周知の機構及び手段を用いる。また、以下の説明で
は、本願発明を測定対象が人体や動物等の生体となる医
用の超音波装置に適用した場合について説明するが、本
願発明の適用範囲は医用に限定されることはなく、測定
対象が非生体であり物体の構造等を破壊することなく調
べるための超音波装置にも適用可能なことはいうまでも
ない。
【0023】図1において、変動推定手段106は、時
系列に生成される超音波像間の相関演算によって、超音
波像の動きから測定対象である図示しない被検体に対す
る振動子101すなわち該振動子101が複数配列され
た探触子の位置変動を推定し、該変動量を変動量判定手
段107に出力する手段である。変動推定手段106
は、例えば、MPEGにおける動き補償として知られる
オプティカルフローと称される方法に基づいて、時間的
に連続する2画像間の画像輝度の移動を順次検出するこ
とにより、被検体に対する探触子の位置変動を推定す
る。
【0024】なお、以下にオプティカルフローについ
て、説明する。探触子の位置が変動すると超音波ビーム
が横切る断面の位置が変動し、画像もそれにつれて移動
する。すなわち、超音波画像として描出された各種臓器
やスペックルの輝度パターンは、探触子の移動と共に移
動していくこととなる。従って、時系列の2画像間で移
動する臓器などを検出するには、1枚目の画像における
任意の1画素に対応した画素を2枚目の画像から見つけ
出すことを行う必要がある。
【0025】このために、まず、1枚目の画像から任意
の小領域を選び出す。この選び出す領域(小領域)は、
ハードウエア処理に適合させるために矩形とし、8×8
画素や16×16画素のように、ある程度超音波画像で
描出された構造物を含むような大きさにする。この選び
出した小領域は、S1(x,y,t)で表す。ただし、
x,yがこの小領域の座標、tが画像を収集した時刻、
S1は小領域の画素値を示す。
【0026】次に、2枚目の画像からも1枚目の画像と
同様にして、小領域S2(x+a,y+b,t+Δt)
を選ぶ。ただし、a,bは1枚目から選び出した領域の
位置からのx,y方向のずらし量、Δtは1枚目の画像
と2枚目の画像とを取得した時間間隔を示す。
【0027】次に、これら小領域同士の輝度差の絶対値
の合計S0(a,b,t)=Σ|S1−S2|を計算す
る。そして、a,bを増加しながらS0が最小となる
a,bの組み合わせを調べる。このとき、領域ずらし量
a=A,b=BでS0が最小となったとき、領域S1と
領域S2との輝度パターンは最もよく一致しており、
x,y方向にA,B画素だけ平行移動していることが分
かる。ここで、探触子が平行にしか移動していなけれ
ば、これで探触子の位置変位が判明したことになる。
【0028】しかしながら、超音波画像は媒質の性質に
より、ほとんど信号を検出することができない領域が小
領域内に含まれることもあるので、信号が検出できなか
った領域は真っ暗な像として描出する。また、探触子は
媒質表面の湾曲に沿って動かす(移動させる)ことが一
般的であり、このためには探触子を回り込ませるように
回転させながら移動させることもしばしばである。
【0029】このために、小領域を1個所しか選ばなけ
ればこれらの問題点に対処できないため、実施の形態1
では、複数の小領域で上記と同様の処理を行う。例え
ば、2個所の小領域による処理では、その内の1個所が
真っ暗な領域であっても、残りの1個所の領域によっ
て、探触子の平行移動を推定できることとなる。また、
2個所以上の検出可能な領域があれば、回転を含む探触
子の移動量を検出することができる。
【0030】なお、実施の形態1の変動推定手段106
は信号処理手段104から出力される超音波像に基づい
て、探触子の移動を推定する構成としたが、これに限定
されることはなく、例えば、探触子に周知の各速度セン
サを取り付けこの各速度センサ出力を監視することによ
っても、探触子の移動を間接的に推定することも可能で
ある。また、探触子と被検体との相対的な移動量を直接
計測することとしてもよいことはいうまでもなく、例え
ば、探触子の本体部分に配置した発信器から放射される
電磁波や光を、超音波装置本体に配置した受信器で受信
して発振器位置を特定することができる。
【0031】変動量判定手段107は、変動推定手段1
06からの変動量に基づいて探触子の移動の有無を判定
する手段であり、例えば、判定の基準となる判定境界値
を格納する周知のメモリと、該判定境界値と変動量とを
比較する周知の比較回路とから構成される。この構成に
よって、変動量判定手段107は、変動量が多い場合に
は図示しない検者が探触子を移動させていると判定し、
一方変動量が少ない場合には検者が探触子を静止させて
いると判定してその判定結果を第1の遅延誤差選択手段
110に出力する構成となっている。すなわち、実施の
形態1の変動量判定手段107は、被検体に対する探触
子の位置変動の度合いを判定する際に、変動推定手段1
06からの変動量が目的とする臓器位置を探るための探
触子移動に起因するものか、目的とする病変部の状態等
を探るための探触子の移動に起因するものであるか、あ
るいは被検体の呼吸や拍動等の体動に伴うものであるか
を勘案した判定を行う構成となっている。なお、変動量
判定手段107による判定動作の詳細については、後述
する。
【0032】零遅延誤差発生手段108は、媒質均一と
した場合の受波動作における超音波ビームの走査線方向
及び焦点位置を設定するために必要となる振動子101
毎の遅延時間(以下、初期遅延と記す)を格納する図示
しない記憶手段から読み出した遅延時間を格納する手段
であり、読み出した遅延時間を第1の遅延誤差選択手段
110に出力する。
【0033】補正遅延量演算手段109は、デジタル遅
延手段103から出力される隣接振動子間の遅延時間差
すなわち媒質不均一に起因するパルス波面のずれを補正
するために必要となる時間差に基づいて、受波信号に与
える遅延量を演算する周知の手段であり、得られた遅延
時間差を第1の遅延誤差選択手段110に出力する構成
が従来と異なる。この補正遅延量演算手段109は、例
えば、デジタル遅延手段103が各振動子101に対応
する受波信号に与えた遅延量(ここでは、初期遅延とな
る)に対して、デジタル遅延手段103から出力された
遅延時間差を累積した遅延時間を加算することによっ
て、媒質不均一に起因するパルス波面のずれを補正する
遅延時間を演算する。
【0034】第1の遅延誤差選択手段110は、変動量
判定手段107からの出力に基づいて、零遅延誤差発生
手段108から出力される遅延時間と補正遅延量演算手
段109から出力される遅延時間との何れか一方の遅延
時間をデジタル遅延手段103に出力する手段である。
この第1の遅延誤差選択手段110がデジタル遅延手段
103に出力する遅延時間を切り替えることによって、
被検体を媒質均一として設定した受波整相を行うか、あ
るいは適応像再生と称される媒質不均一に起因したパル
ス波面のずれを補正した受波整相を行うかの選択を可能
とする。
【0035】次に、図2に実施の形態1の変動量判定手
段の動作を説明するための図を示し、以下、図2に基づ
いて実施の形態1の超音波装置の動作を説明する。ただ
し、図2の(a)は判定に使用する境界値が単一の場合
の図であり、図2の(b)は判定に使用する境界値が2
つの場合の図である。
【0036】超音波計測の開始が指示されると、送受信
手段102を形成する送波整相手段から振動子101の
駆動信号である送波信号が各振動子101に供給され、
図示しない被検体に超音波(送波パルス)が送波され
る。ただし、このとき各振動子101に供給される送波
信号は、被検体を媒質均一として設定された遅延時間が
与えられた信号であり、各振動子101から照射された
超音波が予め設定された超音波ビーム方向に設定された
信号である。
【0037】被検体内で反射され振動子101に入射し
た超音波(反射パルス)は、振動子101によって電気
信号であるアナログの受波信号に変換された後に、送受
信手段102に出力される。送受信手段102は、文献
1に示すように、まず入力されたアナログの受波信号を
オーバーサンプリングのA/D変換によってデジタルの
受波信号に変換する。次に、送受信手段102は、デジ
タルの受波信号の周波数を低周波へ移動した後に、累加
算処理しデジタル遅延手段103に出力することによっ
て、各振動子101が受波した反射パルスの取り込み精
度であるA/D変換時の実効的精度を向上させた受波信
号をデジタル遅延手段103に出力する。
【0038】デジタル遅延手段103は、送受信手段1
02からの受波信号に対して初期遅延として設定された
遅延を与えた信号を信号処理手段104に出力すると共
に、初期遅延を与えた信号の内で隣接する振動子101
に対応する信号間での相関値すなわち信号間の位相差を
補正するために必要な遅延量を補正遅延量演算手段10
9に出力する。信号処理手段104は遅延処理後の信号
を加算処理によって、超音波ビームを形成する。
【0039】この超音波ビームは信号処理手段104に
順次格納される。1画面分の超音波ビームの走査が終了
した時点で、信号処理手段104はlog圧縮やフィル
タリング処理等の画像処理を行い、得られた超音波像を
表示手段105に出力することによって、超音波画像と
して表示手段105の表示画面上に表示する。このと
き、信号処理手段104は、表示手段105に出力した
ものと同じ超音波像を変動推定手段106に出力する。
【0040】変動推定手段106は、今回の超音波走査
で得られた超音波像と前回の超音波走査で得られた超音
波像とから、被検体の拍動等に代表される体動等を含む
被検体と探触子との相対的な位置変動量を推定し、得ら
れた変動量を変動量判定手段107に出力する。ここ
で、図2の(a)の判定曲線201に示すように、変動
量が予め設定された判定境界値よりも大きい場合には、
変動量判定手段107は「確からしくない」として「0
(ゼロ)」を第1の遅延誤差選択手段110に出力す
る。一方、変動量が予め設定された判定境界値よりも小
さい場合には、変動量判定手段107は「確からしい」
として「1」を第1の遅延誤差選択手段110に出力す
る。ただし、図2の(b)の判定曲線202に示すよう
に、2つの判定境界値1,2を設け、変動量が増加時に
おいては判定境界値2よりも大きい判定境界値1を使用
し、変動量が減少時においては判定基準値1よりも小さ
い判定基準値2を使用することによって、判定基準値に
ヒステリシスを有した特性を持たせることができるの
で、変動量が判定境界値に近い場合の判定出力を安定さ
せることができる。すなわち、超音波走査毎に判定結果
が交播してしまう等の問題を防止することができる。
【0041】変動量判定手段107から出力された判定
結果(判定信号)が入力される第1の遅延誤差選択手段
110は、判定結果が「確からしくない」すなわち「0
(ゼロ)」の場合には、零遅延誤差発生手段108から
の遅延時間すなわち媒質均一とした場合の受波動作にお
ける超音波ビームの走査線方向及び焦点位置を設定する
ために必要となる振動子101毎の遅延時間を読み出
し、デジタル遅延手段103に出力する。この場合のデ
ジタル遅延手段103での遅延処理は、媒質均一とした
遅延処理となる。
【0042】一方、変動量判定手段107の判定結果が
「確からしい」すなわち「1」の場合には、第1の遅延
誤差選択手段110は、デジタル遅延手段103から出
力される隣接振動子間の遅延時間差を補正する遅延時間
すなわち補正遅延量演算手段109からの遅延時間をデ
ジタル遅延手段103に出力する。この場合のデジタル
遅延手段103での遅延処理は、媒質不均一に起因する
パルス波面のずれを補正する遅延処理となる。
【0043】図3は実施の形態1のデジタル遅延手段の
概略構成を説明するための図であり、301はデジタル
遅延回路、302は相関手段、303は遅延データ手段
を示す。図3において、デジタル遅延回路301は各振
動子101が受波した受波信号に受波整相のための遅延
時間を与える周知の回路であり、例えば、受波信号を時
系列に格納する周知のメモリと、遅延データ手段303
からの遅延時間に基づいてメモリからの受波信号の読み
出しアドレスを制御する周知の読み出し制御手段とから
構成される。相関手段302はデジタル遅延回路301
から出力される遅延処理後の隣接振動子間での受波信号
の遅延時間差を演算する周知の相関器からなる手段であ
り、得られた遅延時間差は補正遅延量演算手段109に
出力される。なお、相関手段302による遅延時間差の
演算動作については、後述するデジタル遅延手段103
の動作説明で詳述する。
【0044】まず、図3に基づいて、実施の形態1の相
関手段301による遅延時間差の演算動作を説明する。
初期遅延時間を与えた後の受波信号は、それぞれ cos(ω(t+τ1) ・・・・(式1) cos(ω(t+τ2) ・・・・(式2) と表される。ただし、τ1及びτ2はそれぞれ隣接する
振動子が受波した受波信号に与える遅延時間を示し、ω
は2π×画像化する受波信号の中心周波数を示す。ま
た、以下の説明では、説明を簡単にするために、ωを中
心周波数と記す。
【0045】ここで、式1,2の時間差τ1−τ2を求
めることができるならば、式2をcos(ω(t+τ2
+τ1−τ2))=cos(ω(t+τ1))と補正し
て、式1と等しくできる。したがって、式1,2を複素
変換した後に、2つの信号間の位相差からτ1−τ2を
求めることができる。
【0046】まず、式1を複素表示すると、 (εj( ω t+ θ 1)+ε-j( ω t+ θ 1))/2 ・・・・(式3) となり、式2を複素表示すると、 (εj( ω t+ θ 2)+ε-j( ω t+ θ 2))/2 ・・・・(式4) となる。ただし、θ1=ωτ1,θ2=ωτ2である。
【0047】次に、複素ミキシングのために、式3及び
式4に εj ω t ・・・・(式5) を乗算すると、式3は、 (εj(2 ω t+ θ 1)+ε-j θ 1)/2 ・・・・(式6) となり、式4は、 (εj(2 ω t+ θ 2)+ε-j θ 2)/2 ・・・・(式7) となる。
【0048】次に、この式6,7にローパスフィルタ処
理を施して、高周波成分を除去すると、式6,7はそれ
ぞれ下記の式8,9となる。 ε−jθ1 ・・・・(式8) ε−jθ2 ・・・・(式9) この式8の複素共役と式9との乗算を行うと、 εj( θ 1- θ 2)/4 ・・・・(式10) となる。
【0049】次に、この式10の実部と虚部との逆正接
演算を計算すると、 tan-1(sin(θ1−θ2)/cos(θ1−θ2))・・・(式11) となり、この式11からθ1−θ2が求められる。ここ
で、 (θ1−θ2)/ω ・・・・(式13) に示すように、式11をωで除算することによって、隣
接する振動子間の遅延時間差すなわち補正量であるτ1
−τ2を求めることができ、この補正量が補正遅延量演
算手段109に出力される。
【0050】この後に、補正遅延量演算手段109が初
期遅延から補正量をそれぞれ減算することによって、媒
質不均一に起因するパルス波面のずれを補正した遅延時
間を演算し、得られた遅延時間が第1の遅延誤差選択手
段110を介して遅延データ手段303に設定される。
ここで、デジタル遅延回路301が遅延データ手段30
3に設定された遅延時間を読み出し、この読み出した遅
延時間に基づいてメモリからの受波信号の読み出しアド
レスを制御することによって、媒質不均一に起因するパ
ルス波面のずれを補正した受波信号を得ることが可能と
なる。
【0051】以上説明したように、実施の形態1の超音
波装置では、変動推定手段106と変動量判定手段10
7とからなる被検体に対する探触子の移動を監視する監
視手段の監視出力に基づいて、第1の遅延誤差選択手段
110が媒質均一とした遅延時間をデジタル遅延手段1
03に設定するか、あるいは媒質不均一に起因するパル
ス波面のずれを補正した遅延時間を設定するかを制御す
る構成となっているので、不均一媒質を超音波が伝搬す
ることによるパルス波面の歪み補正の有無を自動的に選
択することができる。すなわち、検者の機器操作等によ
らずに受波信号に初期遅延時間を与えた超音波画像と、
補正によって得られる超音波画像との間に1フレーム分
の時間遅れが生じることを防止できるので、検者に負担
をかけることなく、測定対象が不均一媒質であることに
起因するパルス波面の歪み補正に伴う超音波画像の画質
低下を防止できる。その結果、診断効率を向上すること
ができる。
【0052】なお、実施の形態1の超音波装置では、変
動量判定手段107での判定境界値を予め設定した1以
上の固定値としたが、これに限定されることはなく、例
えば、振動処理手段から出力される信号強度に応じて判
定境界値を変動させてもよい。また、実施の形態1の変
動量判定手段107における判定動作を周知のファジー
論理を用いた判定としてもよい。
【0053】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2の超音波装置の概略構成を説明するための図であ
り、401は領域検出手段、402は検出領域判定手
段、403は第2の遅延誤差選択手段を示す。ただし、
以下の説明では、実施の形態1の超音波装置と構成が異
なる領域検出手段401、及び検出領域判定手段402
についてのみ詳細に説明する。
【0054】図4において、領域検出手段401は信号
処理手段104から出力される超音波像の内で、深度補
正後の信号強度の大きい領域を特定する手段であり、例
えば、超音波ビームの走査方向の信号分布での信号強度
の最も大きい領域と、超音波の深度方向の信号分布での
信号強度の最も大きい領域とが交差する領域を検出領域
として、その座標情報を検出領域判定手段402に出力
する。なお、領域検出手段401の詳細については、後
述する。
【0055】検出領域判定手段402は、領域検出手段
401からの座標情報に基づいて、動的に第2の遅延誤
差選択手段403の切り替えを制御する手段であり、例
えば、座標情報に基づいて全超音波ビームの内で検出領
域内にある超音波ビームを特定する手段と、検出領域内
にある超音波ビームの内で検出領域内にある深度を特定
する手段とを備え、その特定出力に基づいて第2の遅延
誤差選択手段403の切り替えを制御する制御信号を出
力する構成となっている。実施の形態2の超音波装置で
は、検出領域判定手段402が第2の遅延誤差選択手段
403の切り替えを制御して、遅延データ手段303に
与える遅延時間を零遅延誤差発生手段108から出力さ
れる初期遅延時間と、補正遅延量演算手段109から出
力される補正後の遅延時間とを動的に切り替えることに
よって、媒質不均一に起因するパルス波面のずれを補正
する領域を選択する構成となっている。
【0056】次に、図5にBモード像と検出領域との関
係を説明するための図を示し、以下、図5に基づいて実
施の形態2の超音波装置の動作を説明する。ただし、以
下の説明では、検出領域判定手段402によって選択さ
れる領域である検出領域の大きさが、予め設定されてい
る場合についてその補正動作を説明する。
【0057】前述する実施の形態1の超音波装置と同様
に、超音波計測の開始が指示されると、送受信手段10
2を形成する送波整相手段から振動子101の駆動信号
である送波信号が各振動子101に供給され、図示しな
い被検体に送波パルスとして超音波が送波される。
【0058】被検体内で反射され振動子101に入射し
た反射パルスは、振動子101によって電気信号である
アナログの受波信号に変換された後に、送受信手段10
2に出力される。送受信手段102では、まず入力され
たアナログの受波信号はオーバーサンプリングのA/D
変換によってデジタルの受波信号に変換され、このデジ
タルの受波信号の周波数が低周波へ移動された後に、累
加算処理されてデジタル遅延手段103に出力される。
【0059】デジタル遅延手段103では、送受信手段
102からの受波信号に対して初期遅延として設定され
た遅延が与えられた後に、信号処理手段104に出力さ
れて加算処理により超音波ビームが形成されると共に、
初期遅延を与えた信号の内で隣接する振動子101に対
応する信号間での相関値が補正遅延量演算手段109に
出力される。
【0060】超音波ビームは信号処理手段104に順次
格納され、1画面分の超音波ビームの走査が終了した時
点で、信号処理手段104はlog圧縮やフィルタリン
グ処理等の画像処理を行い、得られた超音波像501を
表示手段105に出力することによって、超音波画像と
して表示手段105の表示画面上に表示される。このと
き、信号処理手段104は、表示手段105に出力した
ものと同じ超音波像501を領域検出手段401に出力
する。
【0061】領域検出手段401では、図5に示すよう
に、まず、超音波ビームの走査方向の信号強度分布50
2と、超音波の深度方向の信号強度分布503とが計算
される。ただし、図5に示す信号強度分布502,50
3は、信号処理部104から出力される超音波像の超音
波ビームの走査方向及び深度方向のそれぞれの軸方向上
の反射パルス強度をそれぞれ加算したものとなってい
る。従って、一般的な超音波装置では、超音波像501
の信号強度分布502,503と輝度投影とは比例する
ものとなっている。
【0062】次に、領域検出手段401では、信号強度
分布502,503から最も信号強度が大きい座標位置
が特定されると共に、その周辺の領域が選択領域50
4,505として特定され、この選択領域504,50
5の座標情報すなわち選択領域504,505とが交差
する検出領域の座標情報が検出領域判定手段402に出
力される。ただし、このときの検出領域の大きさは、例
えば、信号強度分布から検出される超音波ビームの走査
方向と深度方向との交点位置を中心とする予め設定され
た大きさの領域である。
【0063】検出領域判定手段402では、領域検出手
段401からの座標情報に基づいて、超音波ビーム特定
手段が全超音波ビームの内で選択領域内にある超音波ビ
ームを特定すると共に、深度特定手段が検出領域内にあ
る超音波ビーム内で選択領域内の深度を特定し、この選
択領域内の受波整相期間においては、補正遅延量演算手
段109から出力される補正後の遅延時間がデジタル遅
延手段103の遅延データ手段303に出力されるよう
に第2の遅延誤差選択手段403を切り替え、選択領域
外の受波整相期間においては、零遅延誤差発生手段10
8から出力される初期遅延時間がデジタル遅延手段10
3の遅延データ手段303に出力されるように制御され
ることとなるので、受波信号のS/Nの低下した領域で
のパルス波面のズレ補正に伴う画像の低下を防止でき
る。
【0064】また、実施の形態2の超音波装置では、予
め設定された大きさの検出領域内のみの相関演算を行う
構成となるので、相関手段302を当該超音波装置を構
成する情報処理装置上で動作するプログラムで実現した
場合には、相関値を得るための演算負荷を低減させるこ
とができ、演算速度を向上させることが可能となる。そ
の結果、速やかに測定対象部位の超音波像を得ることが
可能となるので、診断効率をさらに向上することがで
き、検者にかかる負担をさらに低減させることができ
る。ただし、本願発明を適用した相関手段302の演算
時間は、従来の超音波装置では20〜30秒程度を要し
たものが、1秒弱に短縮できる。
【0065】一方、専用の演算器で相関手段302を構
成するように、ハード構成で相関手段302を実現した
場合には、予め設定された検出領域内を通る超音波ビー
ム数に対応した数の相関手段302と、この相関手段3
02の接続先を切り替えるスイッチ群とを備え、スイッ
チ群を切り替えることによって相関手段302の接続先
を変化させることによって、比較的回路規模大きい相関
手段302の数を低減できるので、超音波装置を小型化
できるという格別の効果を得ることが可能となる。
【0066】以上説明したように、実施の形態2の超音
波装置では、まず、強度計測手段として動作する領域検
出手段401が位相差補正に値する受波信号強度の部分
を検出(検索)する。次に、この検出結果に基づいて、
補正領域可変手段としても動作する領域検出手段401
が、超音波像中での補正領域を特定し、この特定された
補正領域に属する超音波ビーム及び探触子の当接位置か
らの深度を特定する。
【0067】次に、位相差補正手段として動作する相関
手段302、補正遅延量演算手段109、零遅延誤差発
生手段108、第2の遅延誤差選択手段402及び検出
領域判定手段402が、特定された補正領域内のみの受
波信号間の位相差を補正するので、受波信号のS/Nの
低下した領域でのパルス波面のズレ補正に伴う画像の低
下を防止できる。また、領域検出手段401が検出した
検出領域内のみの相関演算を行う構成となるので、不均
一媒質を超音波が伝搬することによるパルス波面の歪み
補正に伴う演算負荷を低減することができる。その結
果、速やかに測定対象部位の超音波像を得ることが可能
となるので、診断効率を向上することができ、検者にか
かる負担を低減させることができる。
【0068】以上に説明した実施の形態2の超音波装置
では、領域検出手段401は、信号処理手段104から
の信号強度分布502,503を直接計測することとし
たが、例えば、図6に示すように、領域検出手段401
が超音波ビーム走査方向の信号強度分布502に対する
重み付けを行う関数601と周知の積算器603とを備
え、信号強度分布502と重み付け関数601とを積算
器603で積算して得られた信号強度分布604に基づ
いて、最も信号強度が大きい座標位置を特定すると共に
その周辺の領域を選択領域606として、この選択領域
606の座標情報を検出領域判定手段402に出力す
る。同様に、領域検出手段401が深度方向の信号強度
分布503に対する重み付けを行う関数602と積算器
603とを備え、信号強度分布503と重み付け関数6
02とを積算器603で積算して得られた信号強度分布
605に基づいて、最も信号強度が大きい座標位置を特
定すると共にその周辺の領域を選択領域607として、
この選択領域607の座標情報を検出領域判定手段40
2に出力することによって、重み付け関数601,60
2で設定した特性に従った検出領域を設定することが可
能となる。図6に示す重み付け関数601,602は、
それぞれの方向の信号強度の内で中央部分の重み付けを
最も大きくし、中央部分から離れるに従って重み付けを
小さくすることによって、検者が一般的に画像の中央部
を注目するという性質に基づいた補償を行う構成として
いる。ただし、重み付け関数601,602はこれに限
定されることはなく、例えば、本願発明を周知のカラー
ドプラに適用した場合には、血流等の移動が検出される
領域の重み付けを小さくした関数を設定することによっ
て、受波信号に初期遅延時間を与えた超音波画像と、補
正によって得られる超音波画像との間に1フレーム分の
時間遅れを生じることとなる領域が検出領域となる可能
性を大きく低減させることができるので、検者に負担を
かけることなく、測定対象が不均一媒質であることに起
因するパルス波面の歪み補正に伴う超音波画像の画質低
下を防止でき、その結果、診断効率を向上することがで
きる。
【0069】また、信号強度の最大領域以外の他の1以
上の領域を選択領域としてもよいことはいうまでもな
く、例えば、超音波走査で得られたBモード像と複数の
検出領域との関係を説明するための図7の(a)に示す
ように、まず、領域検出手段401は超音波ビームの走
査方向及び深度方向の信号強度分布502,503を計
算する。次に、領域検出手段401は、超音波ビームの
走査方向の信号強度分布502と深度方向の信号強度分
布503とのそれぞれに対して、信号強度分布502,
503の山となる部分の座標位置を特定すると共に、そ
の周辺の領域を選択領域701〜705として特定す
る。次に、検出領域の位置関係と各検出領域の信号強度
との関係を説明するための図7の(b)に示すように、
領域検出手段401は、超音波ビームの走査方向の選択
領域701〜703と深度方向の選択領域704,70
5とが交差する検出領域(斜線で示す領域)を特定した
後に、それぞれの検出領域の信号強度の合計を計算す
る。ただし、図7の(b)に示す番号は、各検出領域の
信号強度が大きい順に示したときの順番である。
【0070】次に、選択された検出領域を説明するため
の図7の(c)に示すように、領域検出手段401は、
各検出領域の内で信号強度が最も大きい検出領域すなわ
ち順番が「1」である検出領域を選択し、その検出領域
の座標を検出領域判定手段402に出力する。この検出
領域の座標情報に基づいて、検出領域判定手段402
は、入力された検出領域内にある超音波ビームを全超音
波ビームの内から特定すると共に、検出領域内にある超
音波ビーム内で選択領域内の深度を特定し、この検出領
域内の受波整相期間においては、補正遅延量演算手段1
09から出力される補正後の遅延時間がデジタル遅延手
段103の遅延データ手段303に出力されるように第
2の遅延誤差選択手段403を切り替え、選択領域外の
受波整相期間においては、零遅延誤差発生手段108か
ら出力される初期遅延時間がデジタル遅延手段103の
遅延データ手段303に出力されるように制御されるの
で、前述した効果を得ることができる。
【0071】また、領域検出手段401が2以上の任意
の数の検出領域を選択可能とすることによって、パルス
波面の歪み補正に適さない領域を除きつつ十分なS/N
を確保可能な領域を増やすことができるので、超音波像
の画質を更に向上できるという効果がある。
【0072】また、予め選択領域とする信号強度を設定
しておき、この設定強度以上の選択領域が交差する検出
領域を全て選択領域とするようにしてもよいことはいう
までもない。
【0073】さらには、実施の形態2の領域検出手段4
01が予め選択領域としない信号強度を設定しておき、
この設定強度以下の領域を全て選択領域としないように
してもよいことはいうまでもない。
【0074】さらには、実施の形態2の超音波装置に、
実施の形態1に示す変動推定手段106及び変動量判定
手段107とを設け、変動量判定手段107の出力が
「確からしい」場合すなわち被検体が媒質不均一と判定
された場合についてのみ、検出領域の遅延時間を補正遅
延量演算手段109から出力される遅延時間とすること
によって、前述した効果に加えて、補正によって得られ
る超音波画像との間に1フレーム分の時間遅れが生じる
ことに起因する超音波画像の画質低下を防止できるとい
う効果を得ることができる。
【0075】(実施の形態3)図8は本発明の実施の形
態3の超音波装置の概略構成を説明するための図であ
り、領域検出手段801が表示手段105に検出領域の
情報を出力する構成が異なるのみで、他の構成は実施の
形態2の超音波装置と同様となるので、実施の形態3で
は、その構成が異なる領域検出手段801と表示手段1
05について詳細に説明する。
【0076】領域検出手段801は、実施の形態2の領
域検出手段401と同様に、信号処理手段104から出
力される超音波像の内で、深度補正後の信号強度の大き
い領域を特定する手段であり、例えば、超音波ビームの
走査方向の信号分布での信号強度の最も大きい領域と、
超音波の深度方向の信号分布での信号強度の最も大きい
領域とが交差する領域を検出領域として、その座標情報
を検出領域判定手段402に出力する。また、領域検出
手段801は、検出領域の座標情報と信号処理手段10
4から出力される超音波像とに基づいて、検出領域を超
音波像に示すフレーム像を生成し、表示手段に出力する
手段であり、表示手段105が超音波像と共にフレーム
像を表示用の画像に変換して同一表示面上に表示させる
構成となっている。
【0077】従って、実施の形態3の超音波装置では、
測定対象等の体動等に伴って反射パルスの強度すなわち
受波信号強度が変化した場合には、領域検出手段801
から出力される検出領域が変化することとなるが、その
場合であっても表示手段105の表示画面上に表示され
る検出領域を示すフレーム像を検出領域の変動に追従し
て移動させることが可能となるので、実施の形態2の効
果に加えて、検者は自動的に設定された検出領域を認識
しつつ診断を行うことが可能となる。すなわち、検者
は、装置が自動的に決定した検出領域が妥当であるかを
検証しつつ超音波計測を行うことができる。
【0078】なお、本実施の形態の超音波装置では、デ
ジタル遅延を行う遅延手段のみによって受波整相を行う
構成としたが、これに限定されることはなく、例えば、
周知の遅延線の切り替えによる遅延とデジタル遅延とを
組み合わせた超音波装置に適用した場合であっても、前
述した効果を得ることができることはいうまでもない。
【0079】また、本願発明は、リニア型、リニアコン
ベックス型及びコンベックス型等のように、複数個の振
動子101を有する全ての超音波装置に適用可能なこと
はいうまでもない。
【0080】さらには、以上の説明では、受波動作につ
いて説明したが、本願発明は送波についても適用可能で
あり、この場合には、補正遅延量演算手段109が相関
手段302から出力される位相時間差である相関値に基
づいて、送波時の初期遅延時間を補正しこの補正値を次
の超音波送波時の遅延時間として、送受信手段102を
形成する送波整相手段に設定することによって実現可能
である。
【0081】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本
発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。
【0082】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。 (1)検者にかかる負担を低減させることができる。 (2)診断効率を向上することができる。 (3)不均一媒質を超音波が伝搬することによるパルス
波面の歪み補正の有無を自動的に選択することができ
る。 (4)装置が自動的に選択した補正領域を検証しつつ超
音波計測できる。 (5)媒質不均一に係わる補正に要する負荷を低減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の超音波装置の概略構成
を説明するための図である。
【図2】実施の形態1の変動量判定手段の動作を説明す
るための図である。
【図3】実施の形態1のデジタル遅延手段の概略構成を
説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態2の超音波装置の概略構成
を説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態2の超音波装置におけるB
モード像と検出領域との関係を説明するための図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態2の超音波装置におけるB
モード像と検出領域との関係を説明するためのその他の
図である。
【図7】本発明の実施の形態2の超音波装置におけるB
モード像と検出領域との関係を説明するためのその他の
図である。
【図8】本発明の実施の形態3の超音波装置の概略構成
を説明するための図である。
【符号の説明】
101…振動子、102…送受信手段、103…デジタ
ル遅延手段、104…信号処理手段、105…表示手
段、106…変動推定手段、107…変動量判定手段、
108…零遅延誤差発生手段、109…補正遅延量演算
手段、110…第1の遅延誤差選択手段、301…デジ
タル遅延回路、302…相関手段、303…遅延データ
手段、401,801…領域検出手段、402…検出領
域判定手段、403…第2の遅延誤差選択手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸本 眞治 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 (72)発明者 窪田 純 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 (72)発明者 三和 祐一 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 4C301 CC02 EE01 EE07 EE11 EE14 GB02 HH33 JB19 JB24 JB29

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波信号を送受波する複数の振動子か
    らなる探触子と、該振動子が受波した受波信号にそれぞ
    れの振動子位置で受信する目標物体からの波面の入射時
    刻に対応する遅延を与えるデジタル遅延手段と、デジタ
    ル遅延後の受波信号間の位相差を補正する位相差補正手
    段と、該位相差補正後の受波信号を加算し超音波像を生
    成する信号処理手段とを有する超音波装置において、 前記探触子と前記目標物体との相対的な位置変動を監視
    する手段と、該監視出力に基づいて前記整相差補正の有
    無を判定する手段とを備え、前記整相差補正手段は前記
    整相差補正の有無に基づいてデジタル遅延後の受波信号
    間の位相差補正を行うことを特徴とする超音波装置。
  2. 【請求項2】 超音波信号を送受波する複数の振動子か
    らなる探触子と、該振動子が受波した受波信号にそれぞ
    れの振動子位置で受信する目標物体からの波面の入射時
    刻に対応する遅延を与えるデジタル遅延手段と、デジタ
    ル遅延後の受波信号間の位相差を補正する位相差補正手
    段と、該位相差補正後の受波信号を加算し超音波像を生
    成する信号処理手段とを有する超音波装置において、 前記整相差補正手段は、前記受波信号の強度を計測する
    手段と、前記受波信号強度の計測結果に基づいて前記整
    相差の補正領域を可変する手段とを備え、前記位相差補
    正手段は前記補正領域内の受波信号間の位相差を補正す
    ることを特徴とする超音波装置。
  3. 【請求項3】 超音波信号を送受波する複数の振動子か
    らなる探触子と、該振動素子が受波した受波信号にそれ
    ぞれの振動子位置で受信する目標物体からの波面の入射
    時刻に対応する遅延を与えるデジタル遅延手段と、デジ
    タル遅延後の受波信号間の位相差を補正する位相差補正
    手段と、該位相差補正後の受波信号を加算し超音波像を
    生成する信号処理手段とを有する超音波装置において、 前記整相差補正手段は、前記探触子と前記測定対象との
    相対的な位置変動を監視する手段と、該監視出力に基づ
    いて前記整相差補正の有無を選択する手段と、前記受波
    信号の強度を計測する手段と、前記受波信号強度の計測
    結果に基づいて前記整相差の補正領域を可変する手段と
    を備えたことを特徴とする超音波装置。
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