JP2002263009A - フライヤーの排油装置 - Google Patents

フライヤーの排油装置

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JP2002263009A JP2001066885A JP2001066885A JP2002263009A JP 2002263009 A JP2002263009 A JP 2002263009A JP 2001066885 A JP2001066885 A JP 2001066885A JP 2001066885 A JP2001066885 A JP 2001066885A JP 2002263009 A JP2002263009 A JP 2002263009A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常時円滑に流路が確保でき、かつ、安全に排
油できるフライヤーの排油装置を提供する。 【解決手段】 連結された多槽型のフライヤー装置にお
いて、油槽1からの排油を排油貯留タンク15へ導く排
油通路の略直角状となる接続部21に排油当初において
棒状のロッド22で排油が流れる道筋を形成することに
より排油の流路が常時確保されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、営業用フライヤ
ー装置において、特に、ショートニングとして低温で固
化するラードを用いた場合などに排油貯留タンクへの導
入路が詰まるのを未然に防いだフライヤーの排油装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】営業用の多槽型フライヤー装置において
は、毎日又は使用頻度によっては1回の揚げ物作業が終
了した後、油槽内の油を一旦排油貯留タンク内へ導いて
集め、排油貯留タンク内でこれを濾過しポンプなどで各
々の油槽へ汲み上げて再び使用するといった手順で揚げ
物作業が行われている。しかし、連結された多槽型のフ
ライヤー装置の場合、各々の油槽内の油を導入路を介し
て1つ又は2つの排油貯留タンクに導いて集めオイルク
リーニングを行っている。この場合、ショートニングと
して50℃〜60℃の低温で固化するラードを用いた揚
げ物では、排油貯留タンクへの導入路の屈折部、たとえ
ば、略直角状となる接続部がすくい残った長いポテト、
揚げかすなどの食材その他の物の混入と相まって早期に
詰まってしまうことがある。そこで、従来は図7に例示
されているように、連結された2槽型フライヤーの排油
装置において、2つの油槽101、102からの排油が
排油用開閉弁107、108を有する排油管104、1
05と排油の一時溜り部110、111を介して接続さ
れる連結管103との略直角状となる接続部121の詰
まりが原因で排油できないことがあるため、断面角形の
連結管113の上面に点検窓122を設け、排油時に点
検窓122のパッキング付きの蓋を外しこの点検窓12
2から任意の治具を用いて導入路の略直角状となる接続
部121内に付着堆積している固化したラードなどを人
手により掻き出し除去して排油が流れる道筋を設けてい
るのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来の技術では、狭い点検窓122からの人手による
掻き出し作業であるため、流路確保に必要な作業が安定
して行えず、場合によっては作業中に150℃〜180
℃もある高温の排油が点検窓122からあふれ出ること
もあることから、この作業には困難性及び危険性がとも
ない、また、蓋の締め忘れによる排油あふれも多いとい
った問題点があった。この発明のフライヤーの排油装置
は上記課題を解決し、常時円滑に流路が確保でき、か
つ、安全に排油できるフライヤーの排油装置の提供を目
的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するこの
発明の請求項1のフライヤーの排油装置は、連結された
多槽型フライヤーの排油装置において、油槽からの排油
を排油貯留タンクへ導く導入路の屈折部に排油当初にお
いて排油の流れ方向に沿って進退移動可能な棒状のロッ
ドを備えたことを要旨とする。
【0005】上記課題を解決するこの発明の請求項2の
フライヤーの排油装置は、上記請求項1記載のフライヤ
ーの排油装置において、上記棒状のロッドは油槽の排油
用開閉弁の開弁動作と連動して進退移動するようにした
ことを要旨とする。
【0006】上記課題を解決するこの発明の請求項3の
フライヤーの排油装置は、上記請求項1及び2記載のフ
ライヤーの排油装置において、上記排油用開閉弁と棒状
のロッドとはリンク機構を介して連動するようにしたこ
とを要旨とする。
【0007】上記構成を有するこの発明の請求項1記載
のフライヤーの排油装置は、連結された多槽型のフライ
ヤー装置において、油槽からの排油を排油貯留タンクへ
導く導入路のラードなどが最も詰まりやすい屈折部、た
とえば、略直角状となる接続部などに排油当初において
排油の流れ方向に沿って進退移動可能な棒状のロッドを
備えたので、各々の油槽から排油貯留タンクへ導かれる
排油導入路の略直角状に屈折した接続部内にラードなど
が付着堆積していても排油当初に接続部内を棒状のロッ
ドが排油の流れ方向に沿って進退移動することで棒状の
ロッドにより排油が流れる道筋をつけるため確実に流路
が確保される。この結果、排油時には棒状のロッドによ
り形成された道筋に沿って150℃〜180℃の高温の
排油が流れることにより固化したラードなども溶けて一
緒に流れ出てしまい流路詰まりは未然に防止される。
【0008】上記構成を有するこの発明の請求項2記載
のフライヤーの排油装置は、上記棒状のロッドは油槽の
排油用開閉弁の開弁動作と連動して進退移動するように
したので、油槽からの排油動作と棒状のロッドの進退移
動動作とが排油当初に同期して行われ、排油に必要な道
筋が開弁と同時に形成される。この結果、排油当初に流
路の確保が確実に行える。
【0009】上記構成を有するこの発明の請求項3記載
のフライヤーの排油装置は、上記棒状のロッドと排油用
開閉弁とはリンク機構を介して連動するようにしたの
で、たとえば、略平行四辺形状に配したリンク杆による
リンク機構で排油用開閉弁の弁軸の回転運動を直線運動
に変えて棒状のロッドに伝達し、たとえば、リンク機構
に備えた操作把手を手動で左右へ一定のストロークだけ
回動操作すると、リンク機構によって排油用開閉弁の弁
軸を略90度左右へ回動すると同時に棒状のロッドを直
線的に進退移動して導入路の屈折した接続部などに排油
が流れる道筋を棒状のロッドで形成する。その後リンク
機構を排油用開閉弁の開弁位置で停止すると棒状のロッ
ドは後退位置で停止する。この結果、油槽の排油動作と
棒状のロッドの進退移動動作とが排油当初にリンク機構
を介して同期的に正確、かつ、軽快に行われ、導入路の
屈折した接続部内などにラードなどが詰まっていても排
油時には棒状のロッドで必ず流路の道筋を形成する。な
お、上記操作把手による左右への回動操作は数回くり返
すのが望ましく、この間に排油用開閉弁も開閉されるの
で、排油は徐々に流出し排油当初においては一気に流出
することはない。
【0010】
【発明の実施の形態】以上説明したこの発明の構成、作
用を一層明確にするために、以下この発明のフライヤー
の排油装置の好適な実施の形態について図面を参照して
説明する。
【0011】先ず、図1を参照して一実施形態に係るフ
ライヤーの排油装置の構成、作用について説明する。図
1は連結された2槽型フライヤーの排油装置を示した斜
視図であって、図1において、下部が漏斗状に形成され
ている2つの油槽1、2が少許の間隙を存して並設さ
れ、該油槽1、2の下端排油口に斜状(約30度程度の
傾斜)に接続された排油管4、5には排油用開閉弁7、
8が装備され、上記排油管4、5を排油の一時溜り部1
0、11にそれぞれ接続し、2つの油槽1、2の排油の
一時溜り部10、11を丸パイプによる連結管13で接
続連通せしめ、他方の排油の一時溜り部11の下部に排
油流出口14を備え、この排油の一時溜り部11の下方
には排油貯留タンク15を備えた2槽型フライヤーの排
油装置が構成されている。なお、上記排油貯留タンク1
5にはオイルクリーナ(たとえば、ペーパーフィルタ
ー)が内蔵され(図示せず)、また、上記2つの油槽
1、2へクリーナ後の油を汲み上げるポンプ16を備
え、該ポンプ16に吸込み用のパイプ17と汲み上げ用
のパイプ18とが接続され、汲み上げ用パイプ18の先
端部には各々の油槽1、2へ油の給断を行う給油栓1
9、20を備えている。25、26は排油用開閉弁7、
8の操作用把手である。そして、上記排油用開閉弁7、
8にはコック式開閉弁を用いている。
【0012】上記構成の2槽型フライヤーの排油装置に
おいて、上記一方の油槽1の排油管4と連結管13は排
油の一時溜り部10を介して直交方向に接続連通されて
おり、この直角状となる接続部21に上記連結管13の
軸線上に排油の流れ方向に沿って直線的に進退移動する
棒状のロッド22が備えられている。この棒状のロッド
22は上記一時溜り部10の一側壁に丸パイプからなる
連結管13と同一軸線を保って備えられたガイド短管2
3にその先端棒状部22aがスライド可能に挿入支持さ
れ、棒状のロッド22の先端棒状部22aは連結管13
と排油の一時溜り部10との接続部位を突き抜ける状態
に進退移動し、かつ、連結管13の中心位置に配置され
ている。そして、棒状のロッド22の先端棒状部22a
とガイド短管23との間にはパッキング(Oリング)を
介在して油漏れのないように挿通支持されている。ま
た、上記棒状のロッド22の基端部22bはU字状に屈
曲されて手前側に位置され、この基端部22bの端部を
前方へ屈折して操作用の把手24を形成している。な
お、上記棒状のロッド22の進退移動ストロークは略1
00mm程度とするのが望ましい。
【0013】上記構成において、揚げ物作業が終了した
後、2つの油槽1、2の排油をする場合、先ず、棒状の
ロッド22を基端部22bの把手24を持って手動で左
右へ数回進退移動させ、接続部21内に付着堆積してい
るラードなどに棒状のロッド22の先端棒状部22aで
流路の道筋を形成する。その後、2つの油槽1、2の排
油用開閉弁7、8を操作用把手25、26で開弁する
と、一方の油槽1の排油は油槽1から排油用開閉弁7を
有する排油管4→一時溜り部10→連結管13→一時溜
り部11→排油流出口14を通って排油貯留タンク15
に流入するが、先にスライドさせた棒状のロッド22に
より直角状の接続部21には流路が確保されているの
で、排油の流出は詰まることなく円滑に行われる。ま
た、他方の油槽2の排油は油槽2から排油用開閉弁8を
有する排油管5→一時溜り部11→排油流出口14を通
って排油貯留タンク17に直接流入するものである。し
たがって、上記2つの油槽1、2の排油は1つの排油貯
留タンク15に集められ濾過される。
【0014】次に、図2に示されている実施形態に係る
フライヤーの排油装置について説明する。なお、図1の
実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。こ
のフライヤーの排油装置は、連結された3つの油槽1、
2、3をもつ3槽型フライヤーの排油装置であって、図
2において、下部が漏斗状に形成されている3つの油槽
1、2、3が少許の間隙を存して並設され、該油槽1、
2、3の下端排油口に斜状(約30度程度の傾斜)に接
続された排油管4、5、6には排油用開閉弁7、8、9
が装備され、上記排油管4、5、6を排油の一時溜り部
10、11、12にそれぞれ接続し、かつ、3つの油槽
1、2、3の排油の一時溜り部10、11、12のうち
中央の排油の一時溜り部11と一方の排油の一時溜り部
10を丸パイプによる連結管13で接続連通せしめると
ともに、中央の一時溜り部11と他方の一時溜り部12
も同様に丸パイプによる導入管27で接続連通せしめ、
また、中央の排油の一時溜り部11の下部に排油流出口
14を備え、この排油の一時溜り部11の下方には排油
貯留タンク15を備えた3槽型フライヤーの排油装置が
構成されている。なお、上記排油貯留タンク15にはオ
イルクリーナ(たとえば、ペーパーフィルター)が内蔵
され(図示せず)、また、上記3つの油槽1、2、3へ
クリーナ後の油を汲み上げるポンプ16を備え、該ポン
プ16に吸込み用のパイプ17と汲み上げ用のパイプ1
8が接続され、汲み上げ用パイプ18の先端部には各々
の油槽1、2、3への油の給断を行う給油栓19、2
0、28がそれぞれ備えられている。25、26、29
は排油用開閉弁7、8、9の操作用把手である。そし
て、上記排油用開閉弁7、8、9にはコック式開閉弁を
用いている。
【0015】上記構成の3槽型フライヤーの排油装置に
おいて、上記油槽1の排油管4と連結管13は排油の一
時溜り部10を介して直交方向に接続連通されており、
この直角状となる接続部21に上記連結管13の軸線上
に排油の流れ方向に沿って進退移動する棒状のロッド2
2が備えられている。また、上記油槽3の排油管6と連
結管27は排油の一時溜り部12を介して直交方向に接
続連通されており、この直角状となる接続部30に上記
連結管27の軸線上に排油の流れ方向に沿って進退移動
する棒状のロッド31が備えられている。これらの棒状
のロッド22、31は上記両側の一時溜り部10、12
の外側壁に連結管13、27と同一軸線を保って備えら
れたガイド短管24、32にその先端棒状部22a、3
1aがスライド可能に挿入支持され、棒状のロッド2
2、31の先端棒状部22a、31aは連結管13、2
7と排油の一時溜り部10、12との接続部位を突き抜
ける状態に進退移動し、かつ、連結管13、27の中心
位置に配置されている。そして、棒状のロッド22、3
1の先端棒状部22a、31aとガイド短管23、32
との間にはパッキング(Oリング)を介在して油漏れの
ないように挿通支持されている。また、上記棒状のロッ
ド22、31の基端部22b、31bはU字状に屈曲さ
れて手前側に位置され、この基端部22b、31bの端
部を前方に屈折して操作用の把手24、33を形成して
いる。なお、上記各棒状のロッド22、31の進退移動
ストロークは略100mm程度とするのが望ましい。
【0016】上記構成において、揚げ物作業が終了した
後、3つの油槽1、2、3の排油をする場合、先ず、両
側の棒状のロッド22、31を基端部22b、31bの
把手24、33を持って手動で左右へそれぞれを数回進
退移動させ、接続部21、30内に付着堆積しているラ
ードなどに棒状のロッド22、31の先端棒状部22
a、31aで流路の道筋を形成する。その後、3つの油
槽1、2、3の排油用開閉弁7、8、9を操作用把手2
5、26、29で開弁すると、両側の油槽1、3の排油
は油槽1、3から排油用開閉弁7、9を有する排油管
4、6→一時溜り部10、12→連結管13、27→中
央の一時溜り部11→排油流出口14を通って排油貯留
タンク15に流入するが、先にスライドさせた棒状のロ
ッド22、31により直角状の接続部21、30には流
路が確保されているので、排油の流出は詰まることなく
円滑に行われる。また、中央の油槽2の排油は油槽2か
ら排油用開閉弁8を有する排油管5→一時溜り部11→
排油流出口14を通って排油貯留タンク17に直接流入
するものである。したがって、上記3つの油槽1、2、
3の排油は1つの排油貯留タンク15に集められ濾過さ
れる。
【0017】さらに、図3に示されている実施形態に係
るフライヤーの排油装置について説明する。なお、図1
の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
このフライヤーの排油装置は、連結された3つの油槽
1、2、3をもつ3槽型フライヤーの排油装置であっ
て、図3において、下部が漏斗状に形成されている3つ
の油槽1、2、3が少許の間隙を存して並設され、該油
槽1、2、3の下端排油口に斜状(約30度程度の傾
斜)に接続された排油管4、5、6には排油用開閉弁
7、8、9が装備され、上記排油管4、5、6を排油の
一時溜り部10、11、12にそれぞれ接続し、かつ、
3つの油槽1、2、3の排油の一時溜り部10、11、
12のうち中央の排油の一時溜り部11と一方の排油の
一時溜り部10を丸パイプによる連結管13で接続連通
せしめ、中央の排油の一時溜り部11と他方の一時溜り
部12の下部に排油流出口14、34を備え、これらの
排油の一時溜り部11、12との間の下方には排油貯留
タンク15を備えた3槽型フライヤーの排油装置が構成
されている。なお、上記排油貯留タンク15にはオイル
クリーナ(たとえば、ペーパーフィルター)が内蔵され
(図示せず)、また、上記3つの油槽1、2、3へクリ
ーナ後の油を汲み上げるポンプ16を備え、該ポンプ1
6に吸込み用のパイプ17と汲み上げ用のパイプ18が
接続され、汲み上げ用パイプ18の先端部には各々の油
槽1、2、3への油の給断を行う給油栓19、20、2
8がそれぞれ備えられている。25、26、29は排油
用開閉弁7、8、9の操作用把手である。そして、上記
排油用開閉弁7、8、9にはコック式開閉弁を用いてい
る。
【0018】上記構成の3槽型フライヤーの排油装置に
おいて、上記一方の油槽1の排油管4と連結管13は排
油の一時溜り部10を介して直交方向に接続連通されて
おり、この直角状となる接続部21に上記連結管13の
軸線上に排油の流れ方向に沿って直線的に進退移動する
棒状のロッド22が備えられている。この棒状のロッド
22は上記一時溜り部10の外側壁に丸パイプからなる
連結管13と同一軸線を保って備えられたガイド短管2
3にその先端棒状部22aがスライド可能に挿入支持さ
れ、棒状のロッド22の先端棒状部22aは連結管13
と排油の一時溜り部10との接続部位を突き抜ける状態
に進退移動し、かつ、連結管13の中心位置に配置され
ている。そして、棒状のロッド22の先端棒状部22a
とガイド短管23との間にはパッキング(Oリング)を
介在して油漏れのないように挿通支持されている。ま
た、上記棒状のロッド22の基端部22bはU字状に屈
曲されて手前側に位置され、この基端部22bの端部を
前方へ屈折して操作用の把手24を形成している。な
お、上記棒状のロッド22の進退移動ストロークは略1
00mm程度とするのが望ましい。
【0019】上記構成において、揚げ物作業が終了した
後、3つの油槽1、2、3の排油をする場合、2つの油
槽2、3はその排油用開閉弁8、9を開弁すると、排油
は排油用開閉弁8、9を有する排油管5、6からその一
時溜り部11、12を介して排油流出口14、34から
排油貯留タンク17へそれぞれ直接流入する。一方、残
る油槽1の排油は、先ず、棒状のロッド22を基端部2
2bの把手24を持って手動で左右へ数回進退移動さ
せ、接続部21内に付着堆積しているラードなどに棒状
のロッド22の先端棒状部22aで流路の道筋を形成し
た後、その排油用開閉弁7を操作用把手25で開弁する
と、油槽1の排油は油槽1から排油用開閉弁7を有する
排油管4→排油の一時溜り部10→連結管13→排油の
一時溜り部11→排油流出口14を通って排油貯留タン
ク15に流入するが、先にスライドさせた棒状のロッド
22により直角状の接続部21には流路が確保されてい
るので、排油の流出は詰まることなく円滑に行われる。
したがって、上記3つの油槽1、2、3の排油は1つの
排油貯留タンク15に集められ濾過されるのである。
【0020】次に、図4に示されている実施形態に係る
フライヤーの排油装置は、上記棒状のロッドと排油用開
閉弁とをリンク機構で連動するように構成したフライヤ
ーの排油装置であって、排油用開閉弁の弁軸の回転運動
をリンク機構で直線運動に変えて棒状のロッドに伝達す
るか又は反対に棒状のロッドの直線運動をリンク機構で
回転運動に変えて排油用開閉弁の弁軸に伝達することに
よって、棒状のロッドが排油用開閉弁の開閉動作と連動
して進退移動するようにしたものである。詳しくは、図
4及び図5において、リンク機構Aは、排油用開閉弁7
の弁軸35に基端が固定された上部リンク杆36と固定
リンク杆37に基端が支軸38により枢支された下部リ
ンク杆39及び棒状のロッド22の基端部22cが挿通
され止めナット46で軸線方向に支持されるスライド長
孔40を側面板41に有する連結リンク杆42とからな
り、上記上部リンク杆36の先端部と下部リンク杆39
の先端部に連結リンク杆42の上下端部を支軸43、4
4により枢支して平行四辺形状に構成されており、下部
リンク杆39の先端部に一体形成された操作把手45で
上記リンク機構Aを図示下方へ略90度(θ)だけ回動
変位せしめることにより、上部リンク杆36で排油用開
閉弁7を開弁すると同時に棒状のロッド22を連結リン
ク杆42で図示左方へ一定のストローク(L1−L2)
だけ前進移動させる。このとき、棒状のロッド22は連
結リンク杆42のスライド長孔40に沿ってスライドし
ながら側面板41で図示左方へ押動されるため、棒状の
ロッド22は図示左方へ一定のストローク(L1−L
2)だけ移動するのである(図5の実線の状態から鎖線
の状態参照)。この状態から操作把手45で上記リンク
機構Aを図示上方へ略90度回動変位させると、上部リ
ンク杆36で排油用開閉弁7を閉弁すると同時に棒状の
ロッド22を連結リンク杆42で図示右方へ一定のスト
ローク(L1−L2)だけ後退移動させる。このときも
棒状のロッド22は連結リンク杆42のスライド長孔4
0に沿ってスライドしながら側面板41で図示右方へ引
張り移動されるので、棒状のロッド22は図示右方へ一
定のストローク(L1−L2)だけ移動するのである
(図5の鎖線の状態から実線の状態参照)。
【0021】上記構成において、排油時には操作把手4
5の上下動を数回くり返すことによって棒状のロッド2
2により道筋を作り接続部21の流路を確保し排油時の
詰まりをなくすのである。このとき、排油用開閉弁7も
同時に開閉動作し徐々に排油を始める。上記排油用開閉
弁9と棒状のロッド31とをリンク機構で連動させる場
合もその他の構成、作用は図1の実施の形態と同一であ
るので、同一部分に同一符号を付してその説明は省略す
る。
【0022】図6は連結された2槽型フライヤーの排油
装置において、油槽1、2のそれぞれを仕切板47、4
8で2つに分割し揚げ物をする食材などによって相隣接
する油槽1a、1b及び2a、2bの油の温度を変える
ことができる個別運転式のフライヤーとしたものであっ
て、その他の構成、作用は図1の実施の形態と同一につ
き、同一部分に同一符号を付してその説明は省略する。
【0023】以上この発明の実施の形態の例について説
明したが、この発明はこうした実施の形態のものに何等
限定されず、この発明の要旨を逸脱しない範囲において
種々なる形態で実施しうることは勿論である。
【0024】
【発明の効果】この発明は以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0025】この発明のフライヤーの排油装置によれ
ば、多槽型のフライヤー装置において、排油通路のラー
ドなどが最も詰まりやすい屈折した接続部などに排油当
初において棒状のロッドにより排油が流れる道筋をつけ
るため、たとえ、接続部がラードなどの付着堆積によっ
て詰まっていても確実に流路が確保される。したがっ
て、排油時には高温の排油がラードなどとともにスムー
ズに排油されるから、従来のように高温の排油があふれ
出るといった危険はなく安全に排油できる。
【0026】また、油槽からの排油動作と棒状のロッド
の進退動作とが排油当初において同期的に行われるか
ら、排油に必要な道筋が開弁と同時に形成される。した
がって、排油に必要な流路の確保が確実に行われて円
滑、かつ、安全な排油ができる。
【0027】さらに、排油当初の棒状のロッドと排油用
開閉弁の連動をリンク機構で行うようにしたから、ワン
タッチ操作で排油用開閉弁の開弁と同時に棒状のロッド
による流路の道筋が確実に形成される。したがって、排
油時には必ず棒状のロッドが作動し流路詰まりは未然に
防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】2槽型フライヤーの排油装置の一例を示した要
部の概略斜視図である。
【図2】3槽型フライヤーの排油装置の一例を示した要
部の概略斜視図である。
【図3】3槽型フライヤーの排油装置の異なる例を示し
た要部の概略斜視図である。
【図4】排油用開閉弁と棒状のロッドとの連動手段とし
てのリンク機構を備えた場合の一例を示した概略斜視図
である。
【図5】その要部だけの平面図である。
【図6】油槽を2つに分割した場合の一例を示した概略
斜視図である。
【図7】従来例の概略斜視図である。
【符号の説明】
1…油槽 4…排油管 7…排油用開閉弁 10…一部溜り部 13…連結管 22…棒状のロッド A…リンク機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結された多槽型フライヤーの排油装置
    において、 油槽からの排油を排油貯留タンクへ導く導入路に排油当
    初において排油の流れ方向に沿って進退移動可能な棒状
    のロッドを備えたことを特徴とするフライヤーの排油装
    置。
  2. 【請求項2】 上記棒状のロッドは油槽の排油用開閉弁
    の開弁動作と連動して進退移動するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載のフライヤーの排油装置。
  3. 【請求項3】 上記排油用開閉弁と棒状のロッドとはリ
    ンク機構を介して連動するようにしたことを特徴とする
    請求項1及び2記載のフライヤーの排油装置。
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