JP2002262547A - 表示装置用電源回路およびそれを搭載する表示装置 - Google Patents

表示装置用電源回路およびそれを搭載する表示装置

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JP2002262547A
JP2002262547A JP2001057399A JP2001057399A JP2002262547A JP 2002262547 A JP2002262547 A JP 2002262547A JP 2001057399 A JP2001057399 A JP 2001057399A JP 2001057399 A JP2001057399 A JP 2001057399A JP 2002262547 A JP2002262547 A JP 2002262547A
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power supply
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voltages
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JP2001057399A
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Takeshi Seike
武士 清家
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示装置等に搭載されるチャージポンプ
式の電源回路において、消費電力、実装面積およびコス
トを削減する。 【解決手段】 前記電源回路を、単一電源からの電源電
圧を昇圧する昇圧部と、その昇圧部からの電源電圧Vl
cd,VMを複数の電源電圧V0〜V5に変換するバイ
アス回路部18aとを備えて構成し、チャージポンプ部
P1,P2の出力電圧値をフィードバック回路FB1,
FB2でスイッチング制御回路CTL1,CTL2にフ
ィードバックし、スイッチング周波数を変化する。した
がって、チャージポンプ方式のコンバータは出力電流が
増加すると出力電圧が低下してしまう点を解消し、コン
デンサに必要以上に大きな容量を用いる必要はなく、ま
た複数の電源電圧の出力ラインのそれぞれに高インピー
ダンス化のための演算増幅器を設ける必要もなく、こう
して消費電力、実装面積およびコストを削減することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置に用いら
れるチャージポンプ方式の電源回路に関し、またその電
源回路を搭載するアクティブマトリクス型の液晶表示装
置等の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、前記液晶表示装置は、軽薄短小
(軽量・薄型・短い・小型)で、低消費電力などの特徴
から、AV(Audio and Visual)、O
A(Office Automation)用途を始め
とした様々な分野の製品に用いられている。特に、携帯
機器などの電池駆動を行なう製品については、さらなる
低消費電力化への要望が強く、バックライトの不要な反
射型液晶表示装置の採用とともに、液晶表示装置自体の
低消費電力化の開発も進んている。
【0003】前記液晶表示装置自体の消費電力では、電
源での電圧変換に伴う損失の割合が比較的大きく、そこ
でこの電源での損失を低減することが、前記の低消費電
力化のために有効である。液晶表示装置の電源として
は、ロジック用の電圧源と液晶駆動用の電圧源とが必要
である。一方、小型携帯機器の電源としては、いわゆる
リチウムイオンやニッケル水素などの2次電池が多く利
用されており、これらの出力電圧は、1.5V、3V、
3.6V程度のものが主流である。したがって、前記2
次電池の出力電圧は、前記ロジック用の電源としてはそ
のままでも使用可能であるけれども、液晶駆動用の電源
としては、前記電圧変換を行い、昇圧する必要がある。
【0004】前記液晶駆動用の電源電圧は、使用する液
晶材料や、セル厚などによっても異なるけれども、一般
に、マトリクス状の画面を駆動する場合は、画面の走査
ライン数が増加するに従い駆動電圧が上昇する傾向が知
られており、概ね、100ライン程度で10V程度、3
00ライン程度では20V以上の駆動電圧が必要になっ
ている。
【0005】図12は、一般的な液晶表示装置1の電気
的構成を示すブロック図である。この液晶表示装置1
は、大略的に、前記マトリクス状の画面を表示する表示
パネル2と、前記表示パネル2の図示しない走査電極線
に線順次に所定の選択電圧を印加する走査線ドライバ3
と、表示パネル2のデータ信号線に表示情報に応じて所
定の信号電圧を印加するデータ信号線ドライバ4と、前
記2次電池の出力電圧を電圧変換し、前記表示パネル2
に印加する電圧を作成する電源回路5と、入力信号線か
らの入力情報に応じた表示を実現するために、前記走査
線ドライバ3、データ信号線ドライバ4および電源回路
5にそれぞれ制御信号を出力する信号制御部6とを含ん
で構成される。
【0006】前記電源回路5は、たとえば図13や図1
4で示すように構成される。図13の電源回路5aは、
昇圧部7aと、バイアス回路部8aとを備えて構成さ
れ、昇圧部7aは前記2次電池からの供給電圧VDD,
VSSを昇圧し、Vlcd,VMおよびVSSの電圧を
作成し、バイアス回路部8aは、これらの電圧Vlc
d,VMおよびVSSから、前記走査線ドライバ3やデ
ータ信号線ドライバ4に供給される6つの電源電圧V
0,V1,V2,V3,V4,V5を作成する。図14
の電源回路5bは、昇圧部7bと、バイアス回路部8b
とを備えて構成され、昇圧部7bは2次電池からの供給
電圧VDD,VSSを昇圧し、VH,VMおよびVS
S,VLの電圧を作成し、バイアス回路部8bは、これ
らの電圧VH,VMおよびVSS,VLから、5つの電
源電圧V0,V1,V2,V3,V4を作成する。
【0007】前記昇圧部7a,7bには、DC/DCコ
ンバータが用いられる。そして、DC/DCコンバータ
にはいくつかの方式があり、昇圧タイプの代表的なもの
としては、インダクタを用いたステップアップ方式のコ
ンバータと、コンデンサを用いたチャージポンプ方式の
コンバータとがあり、パーソナルコンピュータ向けやテ
レビジョン向けの中型以上の液晶表示装置には、このよ
うな比較的電力容量の大きい用途に好適なステップアッ
プ方式のコンバータが多く用いられ、小型携帯機器など
に使用される小型の液晶表示装置には、駆動電圧が比較
的低いことや、実装面積が少ないこと、ノイズに強いこ
と等から、近年、コンデンサの充放電を利用したチャー
ジポンプ方式のコンバータがよく利用されるようになっ
てきている。
【0008】図15は、そのチャージポンプ方式のコン
バータによる昇圧原理を説明するための図である。この
コンバータは、入力電圧Vinの2倍の電圧を出力する
ことができる回路であり、コンデンサcと、スイッチs
w1,sw2と、発振回路10とを備えて構成されてい
る。スイッチsw1,sw2の共通接点sw1c,sw
2cは前記コンデンサcの各端子とそれぞれ接続されて
おり、スイッチsw1の個別接点sw1aおよびスイッ
チsw2の個別接点sw2bには共通に前記入力電圧V
inが与えられ、スイッチsw1の個別接点sw1bは
接地電位GNDとされ、スイッチsw2の個別接点sw
2aからは出力電圧Voutが導出される。
【0009】発振回路10は、スイッチsw1,sw2
を連動して制御し、スイッチsw1の個別接点sw1a
を共通接点sw1cに導通させているときにはスイッチ
sw2の個別接点sw2aを共通接点sw1cに導通さ
せ、スイッチsw1の個別接点sw1bを共通接点sw
1cに導通させているときにはスイッチsw2の個別接
点sw2bを共通接点sw1cに導通させる。したがっ
て、スイッチsw1の個別接点sw1bを共通接点sw
1cに導通させ、スイッチsw2の個別接点sw2bを
共通接点sw1cに導通させているときにコンデンサc
は前記入力電圧Vinに充電され、スイッチsw1の個
別接点sw1aを共通接点sw1cに導通させ、スイッ
チsw2の個別接点sw2aを共通接点sw1cに導通
させたときには、入力電圧Vinにコンデンサcの充電
電圧Vinが加算され、こうして出力電圧Voutは、
無負荷時には前記入力電圧Vinの2倍の電圧となる。
【0010】このように入力電圧Vinの2倍の出力電
圧を得る以外に、スイッチsw1,sw2の接続位置を
変更することで、入力電圧Vinの−1倍や、1/2倍
の出力電圧を作成することも可能である。実際には、ス
イッチsw1,sw2のON抵抗、コンデンサcのES
R(Equivalent Series Resis
tance:等価直列抵抗値)、コンデンサcの充放電
ロスなどがあるけれども、後述するように、バイアス回
路部8によって、安定した前記複数の電圧V0〜V4
が、走査線ドライバ3やデータ信号線ドライバ4を通じ
て表示パネル2に供給されている。
【0011】図16は、従来のチャージポンプ方式の昇
圧回路11の電気回路図である。昇圧動作は前述の図1
5の原理説明と同様である。この昇圧回路11では、3
つのコンデンサc1〜c3が設けられ、各コンデンサc
1〜c3に対して、4つのスイッチs11a,s11
b,s12a,s12b;s21a,s21b,s22
a,s22b;s31a,s31b,s32a,s32
bがそれぞれ設けられている。スイッチs11a,s2
1a,s31aはコンデンサc1〜c3の一方の端子か
らローレベル側の充電電圧を取出し、スイッチs12
b,s22b,s32bはコンデンサc1〜c3の他方
の端子を入力電圧VDDに接続し、スイッチs11b,
s21b,s31bはコンデンサc1〜c3の一方の端
子を接地電位GNDに接続し、スイッチs12a,s2
2a,s32aはコンデンサc1〜c3の他方の端子か
らハイレベル側の充電電圧を取出す。スイッチs11a
には入力電圧VDDが与えられ、スイッチs12aはス
イッチs21aに接続され、スイッチs22aはスイッ
チs31aに接続され、スイッチs32aからは出力電
圧Vlcdが出力される。また、入力電圧VDDを抵抗
r11,r12で分圧し、さらに演算増幅器12を介し
て、もう一つの出力電圧VMが出力される。
【0012】添字aを付したスイッチs11a,s12
a;s21a,s22a;s31a,s32aと、添字
bを付したスイッチs11b,s12b;s21b,s
22b;s31b,s32bとは、交互に相補的にスイ
ッチングするように制御され、スイッチs11b,s1
2b;s21b,s22b;s31b,s32bが導通
しているときにはスイッチs11a,s12a;s21
a,s22a;s31a,s32aは遮断しており、コ
ンデンサc1〜c3はそれぞれ入力電圧VDDで充電さ
れ、スイッチs11a,s12a;s21a,s22
a;s31a,s32aが導通しているときにはs11
b,s12b;s21b,s22b;s31b,s32
bは遮断しており、コンデンサc1〜c3はそれぞれ入
力電圧VDDで充電され、出力電圧VHとして4VDD
が出力される。
【0013】このようにして前記昇圧部7a,7bで作
成された電圧Vlcd,VM,VSSまたはVH,V
M,VSS,VLを用いて、バイアス回路部8a,8b
は前記複数の電源電圧V0〜V5またはV0〜V4をそ
れぞれ作成する。液晶表示装置は、液晶に直流が印加さ
れ続けると、その特性が劣化するので、フレーム周期毎
や、一定の期間毎に、以下のような極性反転を行う交流
駆動を行うことで信頼性の向上を図っており、たとえば
前記電源電圧V0〜V5またはV0〜V4が用いられ
る。
【0014】図17は、前記図13の電源回路5aによ
る6つの電源電圧V0〜V5を用いた場合の走査電極お
よび信号電極に印加される電圧波形例を示す図である。
走査電極には、参照符α1で示すように、正極性の場合
には非選択期間はV4、選択期間はV0の電圧が印加さ
れ、負極性の場合には非選択期間ではV1、選択期間は
V5の電圧が印加される。また、信号電極には、参照符
α2で示すように、正極性の場合にはV3,V5の電圧
が表示データに応じて印加され、負極性の場合にはV
0,V2の電圧が表示データに応じて印加される。さら
にまた、階調表示を振幅変調で行う場合は、それぞれこ
の間の電圧がデータに応じて作成される。
【0015】図18は、前記図14の電源回路5bによ
る5つの電源電圧V0〜V4を用いた場合の走査電極お
よび信号電極に印加される電圧波形例を示す図である。
走査電極には、参照符β1で示すように、正極性の場合
には非選択期間はV2、選択期間はV0の電圧が印加さ
れ、負極性の場合には非選択期間ではV2、選択期間は
V4の電圧が印加される。また、信号電極には、参照符
β2で示すように、正極性の場合にはV1,V3の電圧
が表示データに応じて印加され、負極性の場合にはV
3,V1の電圧が表示データに応じて印加される。さら
にまた、階調表示を振幅変調で行う場合は、それぞれこ
の間の電圧がデータに応じて作成される。
【0016】図19は、前記6つの電圧V0〜V5を作
成するバイアス回路部8aのブロック図である。前記昇
圧部7aで昇圧された電源電圧Vlcd,VSS間に、
抵抗vr,r1〜r5を直列に接続することで、分割電
圧レベルV0a〜V4aが生成される。これらの分割電
圧レベルV0a〜V4aは、ボルテージ・フォロア接続
されたそれぞれの演算増幅器a0〜a4に入力される。
これらの演算増幅器a0〜a4は、電圧Vlcd,VS
Sを電源としており、前記分割電圧レベルV0a〜V4
aの出力インピーダンスを低くする変換を行う。こうし
て、前記電源電圧V0,V1,V2,V3,V4が作成
され、また電圧VSSが電源電圧V5となり、たとえば
V0=18V、V1=16V、V2=14V、V3=4
V、V4=2V、V5=0Vとなる。
【0017】また、図20は、前記5つの電圧V0〜V
4を作成するバイアス回路部8bのブロック図である。
前記バイアス回路部8aと同様に、昇圧部7aで昇圧さ
れた電源電圧VH,VL間に抵抗vr,r1〜r4を直
列に接続することで、分割電圧レベルV0a〜V4aが
生成される。これらの分割電圧レベルV0a〜V4a
は、演算増幅器a0〜a4に入力される。これらの演算
増幅器a0〜a4は、電圧VM,VSSを電源としてお
り、前記分割電圧レベルV0a〜V4aの出力インピー
ダンスを低くする変換を行う。こうして、前記電源電圧
V0〜V4が作成される。
【0018】前記6つの電圧V0〜V5を用いる電源回
路5aは、走査電極電圧および信号電極電圧の両方にV
0−V5の電圧が印加されるので、V0−V5以上の耐
圧が、前記走査線ドライバ3およびデータ信号線ドライ
バ4に共に求められるけれども、走査線ドライバ3の耐
圧が5電圧を用いた場合の約半分となり、また走査線ド
ライバ3とデータ信号線ドライバ4とを兼用したものが
作成できる等の長所を有している。一方、前記5つの電
圧V0〜V4を用いる電源回路5bは、演算増幅器a0
〜a4の電源にV1−V3程度の低電圧VMを用いるこ
とができるとともに、信号電極電圧がV1−V3しか印
加されないので、データ信号線ドライバ4の耐圧も低い
耐圧で充分であるけれども、前述のように走査電極電圧
が6電圧を用いた場合の約2倍程度必要なために、走査
線ドライバ3の耐圧も約2倍程度必要となる等の短所も
ある。したがって、電源回路5a,5bは、それぞれ、
一長一短の関係にあり、適宜選択して使用される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述のように構成され
る電源回路5a,5bにおいて、バイアス回路部8a,
8bは、抵抗分割と演算増幅器a0〜a4を用いている
ので、それらによる損失が大きく、また演算増幅器a0
〜a4によって価格が高価になるという問題がある。す
なわち、抵抗vr,r1〜r4で無駄に消費している電
力が大きく、また演算増幅器a0〜a4のアイドリング
電流に起因する消費電力が大きい。さらにまた、演算増
幅器a0〜a4には価格が高い高耐圧の演算増幅器を用
いなけれぱならない。
【0020】そこで、演算増幅器を低減する、または使
用しない方法が幾つか提案されている。たとえば、W0
96/02865号では、供給電圧VDD,VSSか
ら、第1の電圧群V0〜V2および第2電圧群V3〜V
5の6つの電圧をチャージポンプ方式で作成している。
他にも、たとえば特開平10−206818号では5つ
の電圧をチャージポンプ方式で作成している。
【0021】しかしながら、前述のような演算増幅器を
用いていれば、出力電流が増大しても、出力電圧は前記
V0〜V5またはV0〜V4等の所望値にそれぞれ維持
できていたけれども、チャージポンプ方式では、出力電
流が増大すると出力電圧が低下するという問題がある。
特に、表示装置用の電源の場合は、定電流の負荷であっ
ても、表示素子の結合容量などに起因して、表示画面の
変化によって負荷が変化する。このため、これに左右さ
れず、安定した表示品位を得るためには、やはり演算増
幅器を用いて、一旦、昇圧部7a,7bの出力を高イン
ピーダンスにし、バイアス回路部8a,8bの出力で低
インピーダンスに変換することが考えられる。また、チ
ャージポンプ用のコンデンサcの容量を必要以上に充分
大きな容量にしたり、スイッチング回数を多くしたり、
2つ以上のチャージポンプを用いて交互にスイッチング
させる等が考えられる。したがって、いずれも、表示画
面の増大に伴う電流値の増加に対して、必要以上にマー
ジンを持った回路となり、実装面積の増加、消費電力の
増加、コストの増加につながってしまう。
【0022】本発明の目的は、消費電力を削減すること
ができるとともに、実装面積やコストを削減することも
できる表示装置用電源回路およびそれを搭載する表示装
置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の表示装置用電源
回路は、チャージポンプ方式で単一電源から表示装置に
必要な複数の電源電圧を作成する表示装置用電源回路に
おいて、出力電圧値に応じた信号をフィードバックする
フィードバック回路と、前記フィードバック回路からの
信号に応答し、前記チャージポンプ動作を行うスイッチ
ング素子のスイッチング周波数を変化するスイッチング
制御回路とを含むことを特徴とする。
【0024】上記の構成によれば、小型携帯機器などに
使用される小型の液晶表示装置などの表示装置用の電源
回路としては、駆動電圧が比較的低いことや、実装面積
が少ないこと、ノイズに強いこと等から、チャージポン
プ方式のコンバータが好適であるけれども、出力電流が
増加すると出力電圧が直線的に低下してしまうという問
題があり、出力電圧値をフィードバックし、それに応じ
てスイッチング周波数(ポンプ周波数)を変化すること
で、電圧降下を抑制する。
【0025】したがって、コンデンサに必要以上に大き
な容量を用いる必要はなく、また複数の電源電圧の出力
ラインのそれぞれに高インピーダンス化のための演算増
幅器を設ける必要もない。そして、演算増幅器として
は、フィードバック用の比較器として用いられるものが
新たに必要になるけれども、前記複数の電源電圧の出力
ラインのそれぞれに設ける場合に比べて、個数を削減す
ることができるとともに、必要な耐圧も、出力ラインに
設ける場合でのハイレベルの電源電圧に対応したものか
ら、比較的低いフィードバック基準値に対応したものと
することができる。一方、スイッチング制御回路は、デ
ジタル回路で、チャージポンプ部に組込むことができる
程度で、通常の発振回路と比べても殆どコストアップな
く実装することができる。これによって、実装面積、消
費電力およびコストのいずれも削減することができる。
【0026】また、本発明の表示装置用電源回路は、前
記単一電源からの電源電圧を昇圧する昇圧部と、その昇
圧部からの電源電圧を前記複数の電源電圧に変換するバ
イアス回路部とを備えて構成され、少なくとも前記バイ
アス回路部が前記チャージポンプ動作を行うチャージポ
ンプ部を有し、昇圧部からのハイレベル側電圧Vlcd
およびローレベル側電圧VSSならびに1段当りの昇圧
値となる電圧VMに対して、該電圧Vlcd,VSS,
VMを電源電圧V0,V5,V4としてそのまま出力す
るとともに、電圧Vlcdから前記電圧VMだけ1段お
よび2段降圧した値をそれぞれ電源電圧V1,V2とし
て出力し、前記電圧VMから前記電圧VMだけ1段昇圧
した値を電源電圧V3として出力し、前記フィードバッ
ク回路は、電圧V0−V2間の電圧を基準電圧と比較す
る第1のフィードバック回路と、電圧V3−V5間の電
圧を基準電圧と比較する第2のフィードバック回路とに
よって構成され、前記スイッチング制御回路は、前記第
1および第2のフィードバック回路にそれぞれ対応した
第1および第2のスイッチング制御回路で構成されるこ
とを特徴とする。
【0027】上記の構成によれば、表示装置用電源とし
て、6つの電圧を出力することができ、ハイレベル側で
は、電圧固定の電源電圧V0に対して、電源電圧V1,
V2を予め設定した電圧に調整することができ、ローレ
ベル側では、電圧固定の電源電圧V4,V5に対して、
電源電圧V3を予め設定した電圧に調整することができ
る。
【0028】さらにまた、本発明の表示装置用電源回路
は、前記単一電源からの電源電圧を昇圧する昇圧部と、
その昇圧部からの電源電圧を前記複数の電源電圧に変換
するバイアス回路部とを備えて構成され、少なくとも前
記バイアス回路部が前記チャージポンプ動作を行うチャ
ージポンプ部を有し、昇圧部からのハイレベル側電圧V
Hおよびローレベル側電圧VSSならびに1段当りの昇
圧値となる電圧VMに対して、該電圧VH,VSS,V
Mを電源電圧V0,V3,V2としてそのまま出力する
とともに、電圧VHを電圧VMに対して極性反転した値
を電源電圧V4として出力し、前記電圧VMから前記電
圧VMだけ1段昇圧した値を電源電圧V1として出力
し、前記フィードバック回路は、電圧V0−V2間の電
圧と電圧V4−V2間の電圧とを相互に比較する第1の
フィードバック回路と、電圧V1−V2間の電圧と電圧
V2−V3間の電圧とを相互に比較する第2のフィード
バック回路とによって構成され、前記スイッチング制御
回路は、前記第1および第2のフィードバック回路にそ
れぞれ対応した第1および第2のスイッチング制御回路
で構成されることを特徴とする。
【0029】上記の構成によれば、表示装置用電源とし
て、5つの電圧を出力することができ、電圧固定の電源
電圧V0に対して、反対極性側に折返した電源電圧V4
を予め設定した電圧に調整することができ、また電圧固
定の電源電圧V2,V3に対して、電源電圧V1を予め
設定した電圧に調整することができる。また、第1およ
び第2のフィードバック回路での比較は出力電圧同士の
相対比較であるので、出力する電源電圧の対称性を向上
し、液晶表示装置の品質低下を防止することができる。
【0030】また、本発明の表示装置用電源回路は、前
記単一電源からの電源電圧を昇圧する昇圧部と、その昇
圧部からの電源電圧を前記複数の電源電圧に変換するバ
イアス回路部とを備えて構成され、少なくとも前記バイ
アス回路部が前記チャージポンプ動作を行うチャージポ
ンプ部を有し、昇圧部からのハイレベル側電圧VHおよ
びローレベル側電圧VSSならびに1段当りの昇圧値と
なる電圧VMに対して、該電圧VSSを電源電圧V2と
してそのまま出力するとともに、電圧VHを電圧VSS
に対して極性反転した値を電源電圧V4として出力し、
前記電圧VMを電圧VSSに対して極性反転した値を電
源電圧V3として出力し、前記電圧VHおよび電圧VM
を電圧VSSとの間でコンデンサに充放電させた値を電
源電圧V0,V1としてそれぞれ出力し、前記フィード
バック回路は、電圧V0−V2間の電圧と電圧V4−V
2間の電圧とを相互に比較する第1のフィードバック回
路と、電圧V1−V2間の電圧と電圧V2−V3間の電
圧とを相互に比較する第2のフィードバック回路とによ
って構成され、前記スイッチング制御回路は、前記第1
および第2のフィードバック回路にそれぞれ対応した第
1および第2のスイッチング制御回路で構成されること
を特徴とする。
【0031】上記の構成によれば、全ての電圧をコンデ
ンサの充放電で作成し、スイッチング素子のON抵抗、
コンデンサのESRなどによる損失を均等にし、電源の
対称性を向上することができる。
【0032】さらにまた、本発明の表示装置用電源回路
は、チャージポンプ方式で単一電源から表示装置に必要
な複数の電源電圧を作成する表示装置用電源回路におい
て、出力電圧値に応じた信号をフィードバックするフィ
ードバック回路と、前記フィードバック回路からの信号
に応答し、前記チャージポンプ動作を行うコンデンサの
充電電荷量を変化する充電電荷量制御回路とを含むこと
を特徴とする。
【0033】上記の構成によれば、チャージポンプ方式
の表示装置用電源回路は、出力電流が増加すると出力電
圧が直線的に低下してしまうという問題があり、出力電
圧値をフィードバックし、それに応じて、コンデンサへ
の充電電流やコンデンサ容量を変化する等の充電電荷量
の変化によって、電圧降下を抑制する。
【0034】したがって、実装面積、消費電力およびコ
ストのいずれも削減することができる。
【0035】また、本発明の表示装置用電源回路は、チ
ャージポンプ方式で単一電源から表示装置に必要な複数
の電源電圧を作成する表示装置用電源回路において、前
記単一電源からの電源電圧を昇圧する昇圧部と、その昇
圧部からの電源電圧を前記複数の電源電圧に変換するバ
イアス回路部とを備えて構成され、少なくとも前記昇圧
部が前記チャージポンプ動作を行うチャージポンプ部を
有し、前記昇圧部からの出力電圧値に応じた信号をフィ
ードバックするフィードバック回路と、前記フィードバ
ック回路からの信号に応答し、前記チャージポンプ動作
を行うスイッチング素子のスイッチング周波数を変化す
るスイッチング制御回路または前記チャージポンプ動作
を行うコンデンサの充電電荷量を変化する充電電荷量制
御回路とを含むことを特徴とする。
【0036】上記の構成によれば、チャージポンプ方式
の表示装置用電源回路は、出力電流が増加すると出力電
圧が直線的に低下してしまうという問題があり、出力電
圧値をフィードバックし、それに応じてスイッチング周
波数またはコンデンサの充電電荷量を変化することによ
って、電圧降下を抑制する。
【0037】したがって、昇圧部にフィードバックの構
成を設けるので、モニタする出力電圧は1つでよく、実
装面積、消費電力およびコストのいずれも削減すること
ができる。
【0038】さらにまた、本発明の表示装置用電源回路
は、前記チャージポンプ部での昇圧段数は、表示装置の
表示ライン数に対応し、出力電圧のフィードバック電圧
もその昇圧段数に応じて変化することを特徴とする。
【0039】上記の構成によれば、より低消費電力化す
る方法として、表示ライン数に応じた電圧変化(一般に
パーシャル駆動と呼ばれる)に対応した出力電圧を安定
して出力することが可能になり、さらに低消費電力で、
安定した電圧供給が可能になる。
【0040】また、本発明の表示装置は、前記の表示装
置用電源回路を搭載することを特徴とする。
【0041】上記の構成によれば、より低価格で、高効
率で、安定した表示品位を得ることができる表示装置を
作成することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1の形態につい
て、図1〜図5に基づいて説明すれば、以下のとおりで
ある。
【0043】図1は、本発明の実施の第1の形態の液晶
表示装置における電源回路のバイアス回路部18aを説
明するためのブロック図である。このバイアス回路部1
8aは、前述のバイアス回路部8aに代えて使用され、
前記V0〜V5の6つの電圧を作成するものであり、図
示しない昇圧部は前記図13で示す昇圧部7aと同様で
あり、また液晶表示装置の全体構成も図12の液晶表示
装置1と同様である。このバイアス回路部18aが搭載
される電源回路へは、前記2次電池から前記電圧VD
D,VSSが入力され、前記昇圧部7aはこれを前記電
圧Vlcd,VM,VSSに昇圧して、該バイアス回路
部18aに供給する。
【0044】前記電圧Vlcd,VM,VSSは、その
まま前記電圧V0=18V、V4=2V、V5=0Vと
して、それぞれ出力される。そして、前記電圧Vlcd
がチャージポンプ部P1で降圧されて前記電圧V1=1
6V、V2=14Vとして出力され、前記電圧VMがチ
ャージポンプ部P2で昇圧されて前記電圧V3=4Vと
して出力される。
【0045】チャージポンプ部P1は、2つのコンデン
サC1,C2を備え、各コンデンサC1,C2に対し
て、4つのスイッチS11a,S11b,S12a,S
12b;S21a,S21b,S22a,S22bがそ
れぞれ設けられている。スイッチS11a,S21aは
コンデンサC1,C2の一方の端子からハイレベル側の
充電電圧を取出し、スイッチS11b,S21bはコン
デンサC1,C2の一方の端子を入力電圧VMに接続
し、スイッチS12b,S22bはコンデンサC1,C
2の他方の端子をローレベルの電圧VSSに接続し、ス
イッチS12a,S22aはコンデンサC1,C2の他
方の端子からローレベル側の充電電圧を取出す。スイッ
チS11aには入力電圧Vlcdが与えられ、スイッチ
S12aからは前記電圧V1が出力されるとともにスイ
ッチS21aに接続され、スイッチS22aからは前記
電圧V2が出力される。
【0046】また、チャージポンプ部P2は、コンデン
サC3を備え、同様に4つのスイッチS31a,S31
b,S32a,S32bが設けられている。スイッチS
31aはコンデンサC3の一方の端子からローレベル側
の充電電圧を取出し、スイッチS31bはコンデンサC
3の一方の端子をローレベルの電圧VSSに接続し、ス
イッチS32bはコンデンサC3の他方の端子を入力電
圧VMに接続し、スイッチS32aはコンデンサC3の
他方の端子からハイレベル側の充電電圧を取出し、前記
電圧V3として出力する。
【0047】添字aを付したスイッチS11a,S12
a;S21a,S22a;S31a,S32aと、添字
bを付したスイッチS11b,S12b;S21b,S
22b;S31b,S32bとは、交互に相補的にスイ
ッチングするように制御され、スイッチS11b,S1
2b;S21b,S22b;S31b,S32bが導通
しているときにはスイッチS11a,S12a;S21
a,S22a;S31a,S32aは遮断しており、コ
ンデンサC1〜C3はそれぞれ入力電圧VMで充電さ
れ、スイッチS11a,S12a;S21a,S22
a;S31a,S32aが導通しているときにはスイッ
チS11b,S12b;S21b,S22b;S31
b,S32bは遮断しており、前記電圧V1=Vlcd
(V0)−VM、V2=Vlcd−2VM、V3=V4
(VM)+VMが出力される。このようにして、前記昇
圧部7aで作成された電圧VlCd,VM;VSSを用
いて、バイアス回路部18aは前記複数の電源電圧V0
〜V5を作成する。
【0048】注目すべきは、本発明では、チャージポン
プ部P1,P2のスイッチS11a,S11b,S12
a,S12b,S21a,S21b,S22a,S22
b;S31a,S31b,S32a,S32bのスイッ
チングを制御するスイッチング制御回路CTL1,CT
L2に関連して、それぞれフィードバック回路FB1,
FB2が設けられることである。チャージポンプ方式の
バイアス回路部18aには、図2に示すように、出力電
流が増加すると出力電圧が直線的に低下してしまう特性
がある。
【0049】そこで、フィードバック回路FB1は、V
0−V2間の電位差をモニタし、その出力に応答して、
スイッチング制御回路CTL1は、電位差が前記18−
14=4Vよりも大きくなるとスイッチS11a,S1
1b,S12a,S12b,S21a,S21b,S2
2a,S22bのスイッチング周波数を上昇し、電圧降
下を抑制する。同様に、フィードバック回路FB2は、
V3−V5間の電位差をモニタし、その出力に応答し
て、スイッチング制御回路CTL2は、電位差が前記4
−0=4Vよりも小さくなるとスイッチS31a,S3
1b,S32a,S32bのスイッチング周波数を上昇
し、電圧降下を抑制する。
【0050】図3に、フィードバック回路FBとスイッ
チング制御回路CTLとの概略図を示す。この図3で
は、分かり易くするために、前述の図15と同様に、チ
ャージポンプ部Pは2倍の昇圧回路を例としている。チ
ャージポンプ部Pは、コンデンサCと、スイッチSW
1,SW2とを備えて構成されている。スイッチSW
1,SW2の共通接点SW1c,SW2cは前記コンデ
ンサCの各端子とそれぞれ接続されており、スイッチS
W1の個別接点SW1aおよびスイッチSW2の個別接
点SW2bには共通に入力電圧Vinが与えられ、スイ
ッチSW1の個別接点SW1bは接地電位GNDとさ
れ、スイッチSW2の個別接点SW2aからは出力電圧
Voutが導出される。昇圧原理は前述のチャージポン
プ部P1,P2と同様であり、その説明は省略する。
【0051】フィードバック回路FBは、分圧抵抗R
1,R2と、基準電圧源Fと、比較器OPとを備えて構
成されている。分圧抵抗R1,R2によって前記出力電
圧Vout(=2Vin)は、たとえば1.25V程度
に分圧され、比較器OPにおいて基準電圧源Fからの基
準電圧Vrefと比較され、スイッチング制御回路CT
Lにフィードバックされ、これに応じてスイッチング周
波数が制御される。
【0052】チャージポンプ方式の電源では、図4に示
すように、流れる電流値が大きくなる程、早いスイッチ
ング周波数が必要になる傾向がある。しかしながら、図
5に示すように、スイッチング周波数が早すぎるとスイ
ッチング損失が多くなって効率が低下する傾向がある。
すなわち、スイッチング周波数は、流れる電流によって
最適値が異なっており、各出力電流に応じた最適値が存
在する。本発明はここに着目し、出力電流に応じた最適
スイッチング周波数に切換えるものである。
【0053】このように構成することによって、表示装
置に適用した場合、表示画面に応じて出力電流が変化し
ても、それに応じて、常に適切な効率を得ることができ
る電源回路を実現することができる。そして、演算増幅
器は、前述の図13のバイアス回路部8aや図14のバ
イアス回路部8bにおける5つから、本発明では、2つ
のフィードバック回路FB1,FB2の比較器OPに削
減することができる。また、スイッチング制御回路CT
L1,CTL2は、前述の発振回路10と同様のデジタ
ル回路で、チャージポンプ部P1,P2に組込む等で殆
どコストアップなく実装することができ、分圧抵抗R
1,R2も低コストで作成することができる。これによ
って、実装面積、消費電力およびコストのいずれも削減
することができる。
【0054】また、演算増幅器の電源電圧は、前述の演
算増幅器a0〜a4では、比較的高電圧の電圧Vlcd
としていたのに対して、本発明では、前記1.25V程
度の基準電圧Vrefとの比較が行える程度の比較的低
い電圧である。さらにまた、分圧抵抗R1,R2は、前
述の抵抗VR,R1〜R4に比べ高抵抗であり、消費電
力を一層削減することができる。
【0055】本発明の実施の第2の形態について、図6
に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0056】図6は、本発明の実施の第2の形態の液晶
表示装置におけるバイアス回路部21のブロック図であ
る。このバイアス回路部21は、前述の図3の構成に類
似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、
その説明を省略する。注目すべきは、このバイアス回路
部21では、チャージポンプ部PのスイッチSW1,S
W2は、発振回路22によって一定周波数で駆動され、
代わりにコンデンサCへの充電電流が、フィードバック
回路FBからの出力に応答して、可変抵抗VRによって
調整されることである。
【0057】スイッチング周波数が一定の場合、コンデ
ンサCの電荷量によって出力電圧と出力電流との特性が
変化するけれども、コンデンサCの電荷はQ=CVで表
される通り、コンデンサの容量と電圧とで決定する。そ
こで、スイッチSW1,SW2が個別接点SW1b,S
W2bに導通し、コンデンサCに入力電圧Vinが充電
される時、コンデンサCの一方の端子に接続されている
スイッチSW1の個別接点SW1bとGNDとの間に可
変抵抗VRを設け、この可変抵抗VRの電圧降下によっ
て前記入力電圧Vinを低下させ、コンデンサCの電荷
量を調整する。
【0058】前記可変抵抗VRは、半導体による電子ボ
リュウム等で実現することができ、その場合、比較的簡
単なプロセスで作成することができる。また、前記可変
抵抗VRをバンドギャップを利用して実現する場合、精
度の高い調整を行うことができる。
【0059】スイッチング周波数が一定の場合、コンデ
ンサCの電荷量が低下すると出力電圧Voutが低下
し、電荷量が増加すると出力電圧Voutも増加する傾
向がある。出力電圧Voutの変化に応じて可変抵抗V
Rの抵抗値を可変することで、出力電圧Voutを一定
に調整することができる。
【0060】本発明の実施の第3の形態について、図7
に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0061】図7は、本発明の実施の第3の形態の液晶
表示装置におけるバイアス回路部31のブロック図であ
る。このバイアス回路部31は、前述のバイアス回路部
21の構成に類似し、対応する部分には同一の参照符号
を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、こ
のバイアス回路部31では、チャージポンプ部Paのス
イッチSW1,SW2は前記発振回路22によって一定
周波数で駆動されるけれども、前記コンデンサCが静電
容量が相互に異なる複数のコンデンサ(図7の例では、
Ca,Cb,Ccの3つ)に置換えられるとともに、そ
れらのコンデンサCa,Cb,CcをスイッチSW1,
SW2の共通接点SW1c,SW2c間に選択的に接続
するスイッチSa,Sb,Scが設けられている。ま
た、前記フィードバック回路FBからの出力に応答し
て、前記スイッチSa,Sb,Scを駆動する選択回路
32が設けられている。
【0062】前記コンデンサCa,Cb,Ccの静電容
量は、予めCa>Cb>Ccに設定されており、スイッ
チング周波数が一定である場合にコンデンサの容量が切
換わると、コンデンサの電荷量によって出力電圧と出力
電流との特性が変わり、前述のQ=CVにおいて、電圧
Vが一定であっても、静電容量Cが減少すると出力電圧
Voutも減少し、静電容量Cが増加すると出力電圧V
outも増加する傾向がある。出力電圧Voutの変化
に応じてコンデンサCの容量を選択することで、出力電
圧Voutを一定に調整することができる。
【0063】コンデンサCa,Cb,CcCの容量比
は、たとえば1:2:4であり、比較器OPからフィー
ドバックされるデータをデジタル化し、少ないデータ数
で多くのコンデンサを選択することが可能であり、たと
えば3ビットのデータで7種類の容量を選択することが
できる。
【0064】なお、図7では、コンデンサの数は説明を
分かり易くするために3つとしているけれども、いくつ
であっても問題はない。また、相互に並列に設けた容量
が一定のコンデンサの並列個数をスイッチで調整するよ
うにしてもよく、その場合には、コンデンサの設計時に
同一の設計ルールを使用することができる。
【0065】本発明の実施の第4の形態について、図8
および図9に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【0066】図8は、本発明の実施の第4の形態の液晶
表示装置における電源回路のバイアス回路部48bを説
明するためのブロック図である。このバイアス回路部4
8bは、前述のバイアス回路部18aに類似している。
このバイアス回路部48bは、前記V0〜V4の5つの
電圧を作成するものであり、図示しない昇圧部は前記図
14で示す昇圧部7bと同様であり、また液晶表示装置
の全体構成も図12の液晶表示装置1と同様である。こ
のバイアス回路部48bが搭載される電源回路へは、前
記2次電池から前記電圧VDD,VSSが入力され、前
記昇圧部7bはこれを前記電圧VH,VM,VSSに昇
圧して、該バイアス回路部48bに供給する。
【0067】前記電圧VH,VM,VSSは、そのまま
前記電圧V0,V2,V3として、それぞれ出力され
る。そして、前記電圧VHがチャージポンプ部P1aで
極性反転されて前記電圧V4として出力され、前記電圧
VMがチャージポンプ部P2で昇圧されて前記電圧V1
として出力される。
【0068】チャージポンプ部P1aは、コンデンサC
1および4つのスイッチS11a,S11b,S12
a,S12bを備えている。スイッチS11aはコンデ
ンサC1の一方の端子を入力電圧VMに接続し、スイッ
チS11bはコンデンサC1の一方の端子を入力電圧V
Hに接続し、スイッチS12bはコンデンサC1の他方
の端子を入力電圧VMに接続し、スイッチS12aはコ
ンデンサC1の他方の端子からローレベル側の充電電圧
を取出し、前記電圧V4として出力する。
【0069】また、同様にチャージポンプ部P2は、コ
ンデンサC3および4つのスイッチS31a,S31
b,S32a,S32bを備えている。スイッチS31
aはコンデンサC3の一方の端子を入力電圧VMに接続
し、スイッチS31bはコンデンサC3の一方の端子を
ローレベルの電圧VSSに接続し、スイッチS32bは
コンデンサC3の他方の端子を入力電圧VMに接続し、
スイッチS32aはコンデンサC3の他方の端子からハ
イレベル側の充電電圧を取出し、前記電圧V1として出
力する。
【0070】添字aを付したスイッチS11a,S12
a;S31a,S32aと、添字bを付したスイッチS
11b,S12b;S31b,S32bとは、それぞれ
交互に相補的にスイッチングするように制御され、スイ
ッチS11b,S12b;S31b,S32bが導通し
ているときにはスイッチS11a,S12a;S31
a,S32aは遮断しており、コンデンサC1は入力電
圧VH−VMで充電され、コンデンサC3は入力電圧V
Mで充電され、スイッチS11a,S12a;S31
a,S32aが導通しているときにはS11b,S12
b;S31b,S32bは遮断しており、前記電圧V4
=−VH+VM、V1=V2(VM)+VMが出力され
る。このようにして、前記昇圧部7bで作成された電圧
VH,VM;VSSを用いて、バイアス回路部48bは
前記複数の電源電圧V0〜V4を作成する。
【0071】そして、チャージポンプ部P1a,P2の
スイッチS11a,S11b,S12a,S12b;S
31a,S31b,S32a,S32bのスイッチング
を制御するスイッチング制御回路CTL1a,CTL2
aに関連して、それぞれフィードバック回路FB1a,
FB2aが設けられる。
【0072】フィードバック回路FB1aは、V0−V
2間およびV4−V2間の電位差をモニタし、その出力
に応答して、スイッチング制御回路CTL1aはスイッ
チS11a,S11b,S12a,S12bのスイッチ
ング周波数を制御し、フィードバック回路FB2aは、
V1−V2間およびV3−V2間の電位差をモニタし、
その出力に応答して、スイッチング制御回路CTL2a
はスイッチS31a,S31b,S32a,S32bの
スイッチング周波数を制御する。
【0073】フィードバック回路FB1a,FB2aの
構成例は、図9で示すとおり、分圧抵抗R11,R1
2;R21,R22と比較器OPaとを備え、電圧V2
を基準として、分圧抵抗R11,R12による電圧V0
(フィードバック回路FB1aの場合),V1(フィー
ドバック回路FB2aの場合)と、分圧抵抗R21,R
22による電圧V4(フィードバック回路FB1aの場
合),V3(フィードバック回路FB2aの場合)とを
比較する。
【0074】したがって、これらのフィードバック回路
FB1a,FB2aは、基準電圧を必要とせず、出力電
圧同士の相対比較であるので、出力する電源電圧の対称
性を向上し、液晶表示装置1の品質低下を防止すること
ができる。なお、分圧抵抗R11,R12;R21,R
22は、前述の分圧抵抗R1,R2と同様に、消費電力
を増やさないために充分大きな値とし、同一の抵抗値の
ものとする。スイッチング制御回路CTL1a,CTL
2aは、前述のスイッチング制御回路CTL1,CTL
2と同様である。このようにして、前記V0〜V4の5
つの電圧を作成することができる。
【0075】本発明の実施の第5の形態について、図1
0に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0076】図10は、本発明の実施の第5の形態の液
晶表示装置における電源回路のバイアス回路部58bを
説明するためのブロック図である。このバイアス回路部
58bは、前述のバイアス回路部48bに類似してい
る。このバイアス回路部58bは、前述のバイアス回路
部48bと同様に、V0〜V4の5つの電圧を作成する
ものであり、図示しない昇圧部は前記図14で示す昇圧
部7bと同様であり、また液晶表示装置の全体構成も図
12の液晶表示装置1と同様であり、前記電圧VH,V
M,VSSが供給される。
【0077】このバイアス回路部58bでは、電圧VS
Sだけが、前記電圧V2としてそのまま出力される。そ
して、前記電圧VHがチャージポンプ部P1bを介して
前記電圧V0として出力されるとともに、極性反転され
て前記電圧V4として出力され、前記電圧VMがチャー
ジポンプ部P2bを介して前記電圧V1として出力され
るとともに、極性反転されて前記電圧V3として出力さ
れる。
【0078】チャージポンプ部P1bは、2つのコンデ
ンサC1,C2および6つのスイッチS11a,S11
b,S12a,S12b,S13a,S13bを備えて
構成されている。スイッチS11bはコンデンサC1の
一方の端子を入力電圧VHに接続し、スイッチS11a
はコンデンサC1の一方の端子をローレベルの電圧VS
Sに接続し、スイッチS12bはコンデンサC1の他方
の端子をローレベルの電圧VSSに接続し、スイッチS
12aはコンデンサC1の他方の端子からローレベル側
の充電電圧を取出して前記電圧V4として出力し、スイ
ッチS13bはコンデンサC2の一方の端子を入力電圧
VHに接続し、スイッチS13aはコンデンサC2の一
方の端子からハイレベル側の充電電圧を取出して前記電
圧V0として出力し、コンデンサC2の他方の端子はロ
ーレベルの電圧VSSに接続される。
【0079】チャージポンプ部P2bも、2つのコンデ
ンサC3,C4および6つのスイッチS31a,S31
b,S32a,S32b,S33a,S33bを備えて
構成されている。スイッチS31bはコンデンサC3の
一方の端子を入力電圧VMに接続し、スイッチS31a
はコンデンサC3の一方の端子をローレベルの電圧VS
Sに接続し、スイッチS32bはコンデンサC3の他方
の端子をローレベルの電圧VSSに接続し、スイッチS
32aはコンデンサC3の他方の端子からローレベル側
の充電電圧を取出して前記電圧V3として出力し、スイ
ッチS33bはコンデンサC4の一方の端子を入力電圧
VMに接続し、スイッチS33aはコンデンサC4の一
方の端子からハイレベル側の充電電圧を取出して前記電
圧V1として出力し、コンデンサC4の他方の端子はロ
ーレベルの電圧VSSに接続される。
【0080】したがって、スイッチS11b,S12
b,S13b;S31b,S32b,S33bが導通し
ているときにはスイッチS11a,S12a,S13
a;S31a,S32a,S33aは遮断しており、コ
ンデンサC1,C2は入力電圧VHで充電され、コンデ
ンサC3,C4は入力電圧VMで充電され、スイッチS
11a,S12a,S13a;S31a,S32a,S
33aが導通しているときにはスイッチS11b,S1
2b,S13b;S31b,S32b,S33bは遮断
しており、V0=VH、V4=−VH、V1=VM、V
3=−VMが出力される。このようにして、前記昇圧部
7bで作成された電圧VH,VM;VSSを用いて、バ
イアス回路部58bは前記複数の電源電圧V0〜V4を
作成する。
【0081】そして、チャージポンプ部P1b,P2b
のスイッチS11a,S11b,S12a,S12b,
S13a,S13b;S31a,S31b,S32a,
S32b,S33a,S33bのスイッチングは、それ
ぞれフィードバック回路FB1b,FB2bからの出力
に応答して、スイッチング制御回路CTL1b,CTL
2bによって制御される。フィードバック回路FB1b
は、前述の図9で示すフィードバック回路FB1aと同
様に、V0−V2間およびV4−V2間の電位差をモニ
タし、フィードバック回路FB2bは、フィードバック
回路FB2aと同様に、V1−V2間およびV3−V2
間の電位差をモニタしている。
【0082】このようにして、電圧VH,VMを直接出
力することなく、他の出力と同様にチャージポンプ方式
とすることによって、スイッチS11a,S11b,S
12a,S12b,S13a,S13b;S31a,S
31b,S32a,S32b,S33a,S33bのO
N抵抗、コンデンサC1〜C4のESRなどによる損失
を均等にし、電源の対称性を向上することができる。
【0083】本発明の実施の第6の形態について、図1
1に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0084】図11は、本発明の実施の第6の形態の液
晶表示装置における電源回路の昇圧回路61を説明する
ためのブロック図である。この図11の例は、本発明の
チャージポンプ方式を昇圧回路に採用した例を示すもの
であり、3つのコンデンサC1〜C3が設けられ、各コ
ンデンサC1〜C3に対して、4つのスイッチS11
a,S11b,S12a,S12b;S21a,S21
b,S22a,S22b;S31a,S31b,S32
a,S32bがそれぞれ設けられており、昇圧動作に関
しては、前述の図16の昇圧回路11と同様である。
【0085】この昇圧回路61では、スイッチS11
a,S21a,S31aはコンデンサC1〜C3の一方
の端子からローレベル側の充電電圧を取出し、スイッチ
S12b,S22b,S32bはコンデンサC1〜C3
の他方の端子を入力電圧VDDに接続し、スイッチS1
1b,S21b,S31bはコンデンサC1〜C3の一
方の端子をローレベルの電圧VSSに接続し、スイッチ
S12a,S22a,S32aはコンデンサC1〜C3
の他方の端子からハイレベル側の充電電圧を取出す。
【0086】スイッチS11aには入力電圧VDDが与
えられ、スイッチS12aはスイッチS21aに接続さ
れ、スイッチS22aはスイッチS31aに接続され
る。そして、この昇圧回路61では、スイッチS12
a,S22a,S32aからは、それぞれスイッチS4
1,S42,S43を介して、2VDD,3VDD,4
VDDの電圧が、出力電圧VlCdとして出力される。
昇圧段数は、表示ライン数が少ない場合は低い電圧で充
分であることから、表示ライン数のデータを受けて、選
択回路62によって、前記スイッチS41,S42,S
43が選択的に導通される。
【0087】また、各スイッチS11a,S11b,S
12a,S12b;S21a,S21b,S22a,S
22b;S31a,S31b,S32a,S32bを制
御するスイッチング制御回路CTLに出力電圧値をフィ
ードバックするために、前記比較器OPおよび基準電圧
源Fととともに、分圧抵抗R30;R31,R32,R
33およびスイッチS51,S52,S53が設けられ
ている。分圧抵抗R31,R32,R33は、相互に並
列に配列され、共通に分圧抵抗R30と接続される。各
分圧抵抗R31,R32,R33には、それぞれ直列に
スイッチS51,S52,S53が設けられており、こ
のスイッチS51,S52,S53が前記選択回路62
によって選択的に導通されることで、各分圧抵抗R3
1,R32,R33の何れかと分圧抵抗R30との直列
回路が電圧VDD,VSSのライン間に接続され、分圧
抵抗R31,R32,R33と分圧抵抗R30との接続
点の電圧が比較器OPに入力されて基準電圧源Fと比較
される。
【0088】分圧抵抗R31,R32,R33の抵抗値
は、R31<R32<R33となるように選ばれてお
り、また選択回路62によって、スイッチS41とS5
1、スイッチS42とS52、スイッチS43とS53
とが、導通するように、連動して制御される。したがっ
て、出力電圧VlCdが高くなる程、比較器OPに入力
されるフィードバック電圧が低くなり、スイッチング周
波数が高くなるように制御されることになる。このよう
に構成することによって、昇圧回路にも本発明を適用す
ることができる。また、昇圧回路61にフィードバック
の構成を設けるので、モニタする出力電圧は1つでよ
く、簡単な構成で実現することができる。
【0089】さらにまた、低消費電力化する方法とし
て、表示ライン数に応じた電圧変化(一般にパーシャル
駆動と呼ばれる)に対応した出力電圧を安定して出力す
ることが可能になり、さらに低消費電力で、安定した電
圧供給が可能になる。
【0090】以上の実施形態では、回路を簡単にするた
めにスイッチで表現しているけれども、実際の回路で
は、MOS−FET等を用いることで高速なスイッチン
グが可能である。一方、安定化のための平衡コンデン
サ、FETの保護用ダイオードなどは省略しているけれ
ども、実際の回路では必要である。さらにまた、上述の
説明では、5電位の場合で2例、6電位の場合で1例、
昇圧回路の場合で1例しか説明しなかったけれども、電
位数が幾つになっても本発明が採用できることは明白で
ある。また、実施形態ではスイッチング周波数、コンデ
ンサ容量、充電電圧をそれぞれ単独で可変したが、これ
らを組合わせることも可能である。
【0091】また、前述のスイッチング制御回路CTL
1,CTL2;CTL1a,CTL2a;CTL1b,
CTL2bおよびチャージポンプ部P1,P2;P1
a;P1b,P2bの構成は、前述の図6および図7で
示す充電電荷量制御回路およびチャージポンプ部の構成
に置換えることが可能である。
【0092】
【発明の効果】本発明の表示装置用電源回路は、以上の
ように、チャージポンプ方式で単一電源から表示装置に
必要な複数の電源電圧を作成する表示装置用電源回路に
おいて、出力電流が増加すると出力電圧が直線的に低下
してしまうという問題を、出力電圧値をフィードバック
し、それに応じてスイッチング周波数(ポンプ周波数)
を変化することで解決する。
【0093】それゆえ、コンデンサに必要以上に大きな
容量を用いる必要はなく、また複数の電源電圧の出力ラ
インのそれぞれに高インピーダンス化のための演算増幅
器を設ける必要もない。そして、演算増幅器としては、
フィードバック用の比較器として用いられるものが新た
に必要になるけれども、前記複数の電源電圧の出力ライ
ンのそれぞれに設ける場合に比べて、個数を削減するこ
とができるとともに、必要な耐圧も、出力ラインに設け
る場合でのハイレベルの電源電圧に対応したものから、
比較的低いフィードバック基準値に対応したものとする
ことができる。一方、スイッチング制御回路は、デジタ
ル回路で、チャージポンプ部に組込むことができる程度
で、通常の発振回路と比べても殆どコストアップなく実
装することができる。これによって、実装面積、消費電
力およびコストのいずれも削減することができる。
【0094】また、本発明の表示装置用電源回路は、以
上のように、前記単一電源からの電源電圧を昇圧する昇
圧部と、その昇圧部からの電源電圧を前記複数の電源電
圧に変換するバイアス回路部とを備え、少なくとも前記
バイアス回路部が前記チャージポンプ動作を行うチャー
ジポンプ部を有し、昇圧部からのハイレベル側電圧Vl
cdおよびローレベル側電圧VSSならびに1段当りの
昇圧値となる電圧VMに対して、該電圧Vlcd,VS
S,VMを電源電圧V0,V5,V4としてそのまま出
力するとともに、電圧Vlcdから前記電圧VMだけ1
段および2段降圧した値をそれぞれ電源電圧V1,V2
として出力し、前記電圧VMから前記電圧VMだけ1段
昇圧した値を電源電圧V3として出力し、前記フィード
バック回路は、電圧V0−V2間の電圧を基準電圧と比
較する第1のフィードバック回路と、電圧V3−V5間
の電圧を基準電圧と比較する第2のフィードバック回路
とによって構成され、前記スイッチング制御回路は、前
記第1および第2のフィードバック回路にそれぞれ対応
した第1および第2のスイッチング制御回路で構成す
る。
【0095】それゆえ、表示装置用電源として、6つの
電圧を出力することができ、ハイレベル側では、電圧固
定の電源電圧V0に対して、電源電圧V1,V2を予め
設定した電圧に調整することができ、ローレベル側で
は、電圧固定の電源電圧V4,V5に対して、電源電圧
V3を予め設定した電圧に調整することができる。
【0096】さらにまた、本発明の表示装置用電源回路
は、以上のように、前記単一電源からの電源電圧を昇圧
する昇圧部と、その昇圧部からの電源電圧を前記複数の
電源電圧に変換するバイアス回路部とを備え、少なくと
も前記バイアス回路部が前記チャージポンプ動作を行う
チャージポンプ部を有し、昇圧部からのハイレベル側電
圧VHおよびローレベル側電圧VSSならびに1段当り
の昇圧値となる電圧VMに対して、該電圧VH,VS
S,VMを電源電圧V0,V3,V2としてそのまま出
力するとともに、電圧VHを電圧VMに対して極性反転
した値を電源電圧V4として出力し、前記電圧VMから
前記電圧VMだけ1段昇圧した値を電源電圧V1として
出力し、前記フィードバック回路は、電圧V0−V2間
の電圧と電圧V4−V2間の電圧とを相互に比較する第
1のフィードバック回路と、電圧V1−V2間の電圧と
電圧V2−V3間の電圧とを相互に比較する第2のフィ
ードバック回路とによって構成され、前記スイッチング
制御回路は、前記第1および第2のフィードバック回路
にそれぞれ対応した第1および第2のスイッチング制御
回路で構成する。
【0097】それゆえ、表示装置用電源として、5つの
電圧を出力することができ、電圧固定の電源電圧V0に
対して、反対極性側に折返した電源電圧V4を予め設定
した電圧に調整することができ、また電圧固定の電源電
圧V2,V3に対して、電源電圧V1を予め設定した電
圧に調整することができる。また、第1および第2のフ
ィードバック回路での比較は出力電圧同士の相対比較で
あるので、出力する電源電圧の対称性を向上し、液晶表
示装置の品質低下を防止することができる。
【0098】また、本発明の表示装置用電源回路は、以
上のように、前記単一電源からの電源電圧を昇圧する昇
圧部と、その昇圧部からの電源電圧を前記複数の電源電
圧に変換するバイアス回路部とを備え、少なくとも前記
バイアス回路部が前記チャージポンプ動作を行うチャー
ジポンプ部を有し、昇圧部からのハイレベル側電圧VH
およびローレベル側電圧VSSならびに1段当りの昇圧
値となる電圧VMに対して、該電圧VSSを電源電圧V
2としてそのまま出力するとともに、電圧VHを電圧V
SSに対して極性反転した値を電源電圧V4として出力
し、前記電圧VMを電圧VSSに対して極性反転した値
を電源電圧V3として出力し、前記電圧VHおよび電圧
VMを電圧VSSとの間でコンデンサに充放電させた値
を電源電圧V0,V1としてそれぞれ出力し、前記フィ
ードバック回路は、電圧V0−V2間の電圧と電圧V4
−V2間の電圧とを相互に比較する第1のフィードバッ
ク回路と、電圧V1−V2間の電圧と電圧V2−V3間
の電圧とを相互に比較する第2のフィードバック回路と
によって構成され、前記スイッチング制御回路は、前記
第1および第2のフィードバック回路にそれぞれ対応し
た第1および第2のスイッチング制御回路で構成する。
【0099】それゆえ、全ての電圧をコンデンサの充放
電で作成し、スイッチング素子のON抵抗、コンデンサ
のESRなどによる損失を均等にし、電源の対称性を向
上することができる。
【0100】さらにまた、本発明の表示装置用電源回路
は、以上のように、チャージポンプ方式で単一電源から
表示装置に必要な複数の電源電圧を作成する表示装置用
電源回路において、出力電流が増加すると出力電圧が直
線的に低下してしまうという問題を、出力電圧値をフィ
ードバックし、それに応じて、コンデンサへの充電電流
やコンデンサ容量を変化する等の充電電荷量の変化によ
って解決する。
【0101】それゆえ、実装面積、消費電力およびコス
トのいずれも削減することができる。
【0102】また、本発明の表示装置用電源回路は、以
上のように、チャージポンプ方式で単一電源から表示装
置に必要な複数の電源電圧を作成する表示装置用電源回
路において、前記単一電源からの電源電圧を昇圧する昇
圧部と、その昇圧部からの電源電圧を前記複数の電源電
圧に変換するバイアス回路部とを備え、少なくとも前記
昇圧部が前記チャージポンプ動作を行うチャージポンプ
部を有し、出力電流が増加すると出力電圧が直線的に低
下してしまうという問題を、出力電圧値をフィードバッ
クし、それに応じてスイッチング周波数またはコンデン
サの充電電荷量を変化することによって解決する。
【0103】それゆえ、昇圧部にフィードバックの構成
を設けるので、モニタする出力電圧は1つでよく、実装
面積、消費電力およびコストのいずれも削減することが
できる。
【0104】さらにまた、本発明の表示装置用電源回路
は、以上のように、前記チャージポンプ部での昇圧段数
を表示装置の表示ライン数に対応させ、出力電圧のフィ
ードバック電圧もその昇圧段数に応じて変化させる。
【0105】それゆえ、表示ライン数に応じた電圧変化
(一般にパーシャル駆動と呼ばれる)に対応した出力電
圧を安定して出力することが可能になり、さらに低消費
電力で、安定した電圧供給が可能になる。
【0106】また、本発明の表示装置は、以上のよう
に、前記の表示装置用電源回路を搭載する。
【0107】それゆえ、より低価格で、高効率で、安定
した表示品位を得ることができる表示装置を作成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態の液晶表示装置にお
ける電源回路のバイアス回路部を説明するためのブロッ
ク図である。
【図2】チャージポンプ方式の出力電流−出力電圧特性
を示すグラフである。
【図3】図1のバイアス回路部におけるフィードバック
回路とスイッチング制御回路との概略図を示す図であ
る。
【図4】チャージポンプ方式のスイッチング周波数−出
力電圧特性を出力電流別で示したグラフである。
【図5】チャージポンプ方式のスイッチング周波数−効
率特性を出力電流別で示したグラフである。
【図6】本発明の実施の第2の形態の液晶表示装置のバ
イアス回路部におけるフィードバック回路とチャージポ
ンプ部の制御回路とのブロック図である。
【図7】本発明の実施の第3の形態の液晶表示装置のバ
イアス回路部におけるフィードバック回路とチャージポ
ンプ部の制御回路とのブロック図である。
【図8】本発明の実施の第4の形態の液晶表示装置にお
ける電源回路のバイアス回路部を説明するためのブロッ
ク図である。
【図9】図8で示すバイアス回路部におけるフィードバ
ック回路の構成例を示す図である。
【図10】本発明の実施の第5の形態の液晶表示装置に
おける電源回路のバイアス回路部を説明するためのブロ
ック図である。
【図11】本発明の実施の第6の形態の液晶表示装置に
おける電源回路の昇圧回路を説明するためのブロック図
である。
【図12】一般的な液晶表示装置の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図13】前記液晶表示装置における従来技術の電源回
路の構成を示すブロック図である。
【図14】前記液晶表示装置における他の従来技術の電
源回路の構成を示すブロック図である。
【図15】チャージポンプ方式のコンバータによる昇圧
原理を説明するための図である。
【図16】従来のチャージポンプ方式の昇圧回路の電気
回路図である。
【図17】図13で示す電源回路による6つの電源電圧
を用いた場合の走査電極および信号電極に印加される電
圧波形例を示す図である。
【図18】図14で示す電源回路による5つの電源電圧
を用いた場合の走査電極および信号電極に印加される電
圧波形例を示す図である。
【図19】図13で示す6つの電圧を作成するバイアス
回路部のブロック図である。
【図20】図14で示す5つの電圧を作成するバイアス
回路部のブロック図である。
【符号の説明】
1 液晶表示装置 2 表示パネル 3 走査線ドライバ 4 データ信号線ドライバ 5 電源回路 6 信号制御部 18a,48b,58b バイアス回路部 21,31 バイアス回路部 22 発振回路 32 選択回路(充電電荷量制御回路) 61 昇圧回路 62 選択回路 C;C1,C2,C3,C4 コンデンサ Ca,Cb,Cc コンデンサ(充電電荷量制御回
路) CTL スイッチング制御回路 CTL1,CTL1a,CTL1b スイッチング制
御回路(第1のスイッチング制御回路) CTL2,CTL2a,CTL2b スイッチング制
御回路(第2のスイッチング制御回路) F 基準電圧源 FB フィードバック回路 FB1,FB1a,FB1b フィードバック回路
(第1のフィードバック回路) FB2,FB2a,FB2b フィードバック回路
(第2のフィードバック回路) OP,OPa 比較器 P;Pa;P1,P2;P1a;P1b,P2b チ
ャージポンプ部 R1,R2 分圧抵抗 R11,R12;R21,R22 分圧抵抗 R23;R31,R32,R33 分圧抵抗 S11a,S11b,S12a,S12b,S13a,
S13b スイッチ S21a,S21b,S22a,S22b スイッチ S31a,S31b,S32a,S32b,S33a,
S33b スイッチ S41,S42,S43 スイッチ S51,S52,S53 スイッチ Sa,Sb,Sc スイッチ(充電電荷量制御回路) SW1,SW2 スイッチ VR 可変抵抗(充電電荷量制御回路)
フロントページの続き Fターム(参考) 2H093 NA16 NC90 ND39 5C006 AF54 AF69 BB15 BF43 EA03 FA41 FA47 5C080 AA10 BB05 DD22 DD26 FF03 JJ02 JJ03 JJ04 JJ05 5H730 AA14 AS00 BB02 DD04 DD12 DD26 EE38 FD03 FG07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チャージポンプ方式で単一電源から表示装
    置に必要な複数の電源電圧を作成する表示装置用電源回
    路において、 出力電圧値に応じた信号をフィードバックするフィード
    バック回路と、 前記フィードバック回路からの信号に応答し、前記チャ
    ージポンプ動作を行うスイッチング素子のスイッチング
    周波数を変化するスイッチング制御回路とを含むことを
    特徴とする表示装置用電源回路。
  2. 【請求項2】前記単一電源からの電源電圧を昇圧する昇
    圧部と、その昇圧部からの電源電圧を前記複数の電源電
    圧に変換するバイアス回路部とを備えて構成され、 少なくとも前記バイアス回路部が前記チャージポンプ動
    作を行うチャージポンプ部を有し、昇圧部からのハイレ
    ベル側電圧Vlcdおよびローレベル側電圧VSSなら
    びに1段当りの昇圧値となる電圧VMに対して、該電圧
    Vlcd,VSS,VMを電源電圧V0,V5,V4と
    してそのまま出力するとともに、電圧Vlcdから前記
    電圧VMだけ1段および2段降圧した値をそれぞれ電源
    電圧V1,V2として出力し、前記電圧VMから前記電
    圧VMだけ1段昇圧した値を電源電圧V3として出力
    し、 前記フィードバック回路は、電圧V0−V2間の電圧を
    基準電圧と比較する第1のフィードバック回路と、電圧
    V3−V5間の電圧を基準電圧と比較する第2のフィー
    ドバック回路とによって構成され、 前記スイッチング制御回路は、前記第1および第2のフ
    ィードバック回路にそれぞれ対応した第1および第2の
    スイッチング制御回路で構成されることを特徴とする請
    求項1記載の表示装置用電源回路。
  3. 【請求項3】前記単一電源からの電源電圧を昇圧する昇
    圧部と、その昇圧部からの電源電圧を前記複数の電源電
    圧に変換するバイアス回路部とを備えて構成され、 少なくとも前記バイアス回路部が前記チャージポンプ動
    作を行うチャージポンプ部を有し、昇圧部からのハイレ
    ベル側電圧VHおよびローレベル側電圧VSSならびに
    1段当りの昇圧値となる電圧VMに対して、該電圧V
    H,VSS,VMを電源電圧V0,V3,V2としてそ
    のまま出力するとともに、電圧VHを電圧VMに対して
    極性反転した値を電源電圧V4として出力し、前記電圧
    VMから前記電圧VMだけ1段昇圧した値を電源電圧V
    1として出力し、 前記フィードバック回路は、電圧V0−V2間の電圧と
    電圧V4−V2間の電圧とを相互に比較する第1のフィ
    ードバック回路と、電圧V1−V2間の電圧と電圧V2
    −V3間の電圧とを相互に比較する第2のフィードバッ
    ク回路とによって構成され、 前記スイッチング制御回路は、前記第1および第2のフ
    ィードバック回路にそれぞれ対応した第1および第2の
    スイッチング制御回路で構成されることを特徴とする請
    求項1記載の表示装置用電源回路。
  4. 【請求項4】前記単一電源からの電源電圧を昇圧する昇
    圧部と、その昇圧部からの電源電圧を前記複数の電源電
    圧に変換するバイアス回路部とを備えて構成され、 少なくとも前記バイアス回路部が前記チャージポンプ動
    作を行うチャージポンプ部を有し、昇圧部からのハイレ
    ベル側電圧VHおよびローレベル側電圧VSSならびに
    1段当りの昇圧値となる電圧VMに対して、該電圧VS
    Sを電源電圧V2としてそのまま出力するとともに、電
    圧VHを電圧VSSに対して極性反転した値を電源電圧
    V4として出力し、前記電圧VMを電圧VSSに対して
    極性反転した値を電源電圧V3として出力し、前記電圧
    VHおよび電圧VMを電圧VSSとの間でコンデンサに
    充放電させた値を電源電圧V0,V1としてそれぞれ出
    力し、 前記フィードバック回路は、電圧V0−V2間の電圧と
    電圧V4−V2間の電圧とを相互に比較する第1のフィ
    ードバック回路と、電圧V1−V2間の電圧と電圧V2
    −V3間の電圧とを相互に比較する第2のフィードバッ
    ク回路とによって構成され、 前記スイッチング制御回路は、前記第1および第2のフ
    ィードバック回路にそれぞれ対応した第1および第2の
    スイッチング制御回路で構成されることを特徴とする請
    求項1記載の表示装置用電源回路。
  5. 【請求項5】チャージポンプ方式で単一電源から表示装
    置に必要な複数の電源電圧を作成する表示装置用電源回
    路において、 出力電圧値に応じた信号をフィードバックするフィード
    バック回路と、 前記フィードバック回路からの信号に応答し、前記チャ
    ージポンプ動作を行うコンデンサの充電電荷量を変化す
    る充電電荷量制御回路とを含むことを特徴とする表示装
    置用電源回路。
  6. 【請求項6】チャージポンプ方式で単一電源から表示装
    置に必要な複数の電源電圧を作成する表示装置用電源回
    路において、 前記単一電源からの電源電圧を昇圧する昇圧部と、その
    昇圧部からの電源電圧を前記複数の電源電圧に変換する
    バイアス回路部とを備えて構成され、 少なくとも前記昇圧部が前記チャージポンプ動作を行う
    チャージポンプ部を有し、 前記昇圧部からの出力電圧値に応じた信号をフィードバ
    ックするフィードバック回路と、 前記フィードバック回路からの信号に応答し、前記チャ
    ージポンプ動作を行うスイッチング素子のスイッチング
    周波数を変化するスイッチング制御回路または前記チャ
    ージポンプ動作を行うコンデンサの充電電荷量を変化す
    る充電電荷量制御回路とを含むことを特徴とする表示装
    置用電源回路。
  7. 【請求項7】前記チャージポンプ部での昇圧段数は、表
    示装置の表示ライン数に対応し、出力電圧のフィードバ
    ック電圧もその昇圧段数に応じて変化することを特徴と
    する請求項6記載の表示装置用電源回路。
  8. 【請求項8】前記請求項1〜7の何れかに記載の表示装
    置用電源回路を搭載することを特徴とする表示装置。
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