JP2002262498A - 固定子コイルおよびその巻線基体の製造方法 - Google Patents

固定子コイルおよびその巻線基体の製造方法

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JP2002262498A
JP2002262498A JP2001057547A JP2001057547A JP2002262498A JP 2002262498 A JP2002262498 A JP 2002262498A JP 2001057547 A JP2001057547 A JP 2001057547A JP 2001057547 A JP2001057547 A JP 2001057547A JP 2002262498 A JP2002262498 A JP 2002262498A
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piece
plate
shaped conductor
stator coil
pieces
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JP2001057547A
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Nobuaki Miyake
展明 三宅
Yuji Nakahara
裕治 中原
Shinji Nishimura
慎二 西村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周長の調整を容易にして生産性の向上を図る
ことが可能な固定子コイルを提供する。 【解決手段】 長手方向中央部で分断された一対の分断
部12a、12bでなる第1の片部12およびその両端
に形成される一対の第2の片部13からなるコ字形状の
複数の板状導体片11と、各板状導体片11の第1の片
部12の両分断部12a、12b同士を長手方向に移動
可能に連結する連結手段19と、第1の片部12が相対
向して互い違いに且つ両第2の片部13同士が重なるよ
うに積重された各板状導体片11の、一方の第2の片部
13を相隣なる一側の板状導体片11の相対向する側の
第2の片部13に、他方の第2の片部13を相隣なる他
側の板状導体片11の相対向する側の第2の片部13に
それぞれ接続する接続手段としての第2の板状導体片2
0とを備えた複数の巻線基体21を組み合わせて構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、板状導体片で形
成され固定子鉄心のスロット内に組み込まれる固定子コ
イルおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は例えば同一出願人により出願さ
れている特願2000−013109号に開示された従
来の回転電機の固定子コイルの構成の一部を示す正面
図、図14は図13における巻線基体の構成を示す正面
図である。図において、1は例えば銅等の板材で成形さ
れ、固定子2のスロット2a内に装着される直線部1a
と、隣り合う直線部1aの端部間を連結する渡り部1b
とを有した巻線基体で、図13に示すように各直線部1
aがスロット2a内に順次装着され、所定の回数だけ周
回されて固定子コイル3が構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、固定子2は円
環状に形成されているため、スロット2aのピッチがス
ロット2aの奥側よりも手前側の方が少しずつ小さくな
る。しかしながら、上記のように構成される従来の巻線
基体1は、スロット2a内に装着される直線部1aが一
定のピッチ、すなわち渡り部1bの長さが一定に形成さ
れているので、巻線基体1を所定の回数だけ周回させる
場合、スロット2aの奥側と手前側とではそのピッチに
かなりの差が生じるため、スロット2aへの装着が困難
となり巻線作業に手間を要し、生産性が悪くなるという
問題点があった。
【0004】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、周長の調整を可能にして生産性
の向上を図ることが可能な固定子コイルおよびその製造
方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る固定子コイルは、固定子鉄心の内周面に所定のピッチ
pで形成されたスロットに装着される固定子コイルであ
って、複数の巻線基体を組み合わせて構成されており、
各巻線基体は、長手方向中央部で分断された一対の分断
部でなる第1の片部およびその両端に形成される一対の
第2の片部からなるコ字形状の複数の板状導体片と、各
板状導体片の第1の片部の両分断部同士を長手方向に移
動可能に連結する連結手段と、第1の片部が相対向して
互い違いに且つ両第2の片部同士が重なるように積重さ
れた各板状導体片の、一方の第2の片部を相隣なる一側
の板状導体片の相対向する側の第2の片部に、他方の第
2の片部を相隣なる他側の板状導体片の相対向する側の
第2の片部にそれぞれ接続する接続手段とを備え、一方
の各第2の片部が所定のスロット内に、他方の各第2の
片部が所定のスロットからピッチpのn倍(nは自然
数)離れた位置のスロット内にそれぞれ装着され、各巻
線基体が周方向に順次連なって接続されるものである。
【0006】又、この発明の請求項2に係る固定子コイ
ルは、請求項1において、それぞれ接続される第2の片
部間に所定の断面形状を有する第2の板状導体片を介在
させるようにしたものである。
【0007】又、この発明の請求項3に係る固定子コイ
ルは、請求項1において、連結手段を、板状導体片の第
1の片部の分断部同士の側面を重ねて配置し、分断部の
いずれか一方の側面に突起を設けるとともに他方の側面
に突起部が貫通し長手方向に摺動可能な案内穴を設けて
構成するようにしたものである。
【0008】又、この発明の請求項4に係る固定子コイ
ルは、請求項1において、連結手段を、板状導体片の第
1の片部の両分断部の断部同士を所定の間隔を介し相対
向させて配置するとともに両分断部の側面に沿って第3
の板状導体片を並設し、両分断部および第3の板状導体
片のいずれか一方の側面に突起部を設けるとともに他方
の側面に突起部が貫通し長手方向に摺動可能な案内穴を
設けて構成するようにしたものである。
【0009】又、この発明の請求項5に係る固定子コイ
ルは、請求項1において、板状導体片を、プレス成形に
より形成しそれぞれ接続される第2の片部同士は打ち抜
きかしめにより固着一体化するようにしたものである。
【0010】又、この発明の請求項6に係る固定子コイ
ルは、請求項1ないし5のいずれかにおいて、板状導体
片同士の接触部に溶接を施すようにしたものである。
【0011】又、この発明の請求項7に係る固定子コイ
ルは、請求項1ないし5のいずれかにおいて、板状導体
片の断面角部に面打ちを施すようにしたものである。
【0012】又、この発明の請求項8に係る固定子コイ
ルは、請求項1ないし7のいずれかにおいて、表面に電
着塗装を施すようにしたものである。
【0013】又、この発明の請求項9に係る固定子コイ
ルは、請求項1ないし7のいずれかにおいて、表面にフ
ィルムテーピングを施すようにしたものである。
【0014】又、この発明の請求項10に係る請求項1
記載の固定子コイルの巻線基体の製造方法は、順送り金
型内において、打ち抜き加工により各板状導体片を順次
形成して積層するとともに、板状導体片の接続部を打ち
抜きかしめにより固着して接続するようにしたものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態を図に基づいて説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1における
固定子コイルの巻線基体の構成を示す斜視図、図2は図
1における巻線基体を伸長させて固定子のスロットに挿
入するようにした状態を示す斜視図、図3は図2におけ
る巻線基体の接続構成を模式して示す図、図4は図1に
おける板状導体片の第1の片部と第3の板状導体片の連
結部の構成を示す断面図、図5はこの発明の実施の形態
1における固定子コイルの構成の一部を示す正面図であ
る。
【0016】図において、11は長手方向中央で分断さ
れた分断部12a、12bでなる第1の片部12と、こ
の第1の片部12の両端に形成される一対の第2の片部
13とでコ字状に形成される板状導体片で、第1の片部
12の一方の分断部12aの先端側には突起部14が、
他方の分断部12bの幅方向の中央部には長手方向に延
びる案内溝15がそれぞれ形成されており、両分断部1
2a、12b同士は所定の間隔を介して配置されてい
る。16は第1の片部12の両分断部12a、12b間
にその側面に沿って並設された第3の板状導体片で、幅
方向の中央部には長手方向に延び、第1の片部12の分
断部12aの突起部14が貫通して摺動可能な案内溝1
7が、一端側には第1の片部12の分断部12bの案内
溝15を貫通し摺動可能な突起部18がそれぞれ形成さ
れており、これら14ないし18で連結手段19が構成
されている。
【0017】そして、上記のようにして両分断部12
a、12b同士が連結手段19によって連結された各板
状導体片11は、図3に示すように第1の片部12が上
下に相対向して互い違いとなるように配置(図3中上側
は実線、下側は破線で示す)されるとともに、第2の片
部13同士が重なるように積重され、一方の第2の片部
13は相隣なる一側の板状導体片11の相対向する側の
第2の片部13に、他方の第2の片部13は相隣なる他
側の板状導体片11の相対向する側の第2の片部13
に、それぞれ接続手段としての第2の板状導体片20を
介して順次接続され、巻線基体21が構成される。
【0018】次いで、図5に示すように一方の各第2の
片部13側が、固定子鉄心22の内周面に所定のピッチ
pで形成されたスロットのうち所定のスロット23内に
装着され、連結手段19を構成する各突起部14、18
を各案内溝17、15内で摺動させることにより、第1
の片部12の両分断部12a、12b同士の相対位置を
第3の板状導体片16を介して移動させ、他方の各第2
の片部13は所定のスロット23から、所定の数のピッ
チpだけ離れた位置のスロット24内に、一方の各第2
の片部13との間の間隔がそれぞれ装着される位置に相
当する寸法に調整されて装着される。
【0019】以下、同様にして各相(U、V、W)の巻
線基体21をスロット内に装着して、周方向に順次所定
の数だけ配置し、お互いを接続することにより固定子コ
イルが構成される。
【0020】このように上記実施の形態1によれば、連
結手段19により第1の片部12の両分断部12a、1
2b同士の相対位置を移動させることにより、両第2の
片部13間の間隔をそれぞれ調整するようにしているの
で、巻線基体21のスロットへの装着が容易となり、生
産性の向上を図ることができ、又、各第2の片部13同
士の接続を、それぞれ接続手段としての第2の板状導体
片20を介して行うようにしているので、第2の板状導
体片20の形状を変えることにより、接続部におけるス
ペース等の状況に応じた接続が可能となり、さらに生産
性の向上を図ることができる。
【0021】なお、上記構成では説明しなかったが、順
送り金型内において、打ち抜き加工により第1ないし第
3の各板状導体片11、20、16を順次形成して積層
するとともに、第2の板状導体片20を介した各第1の
板状導体片11同士の接続部を、打ち抜きかしめにより
固着して接続することにより巻線基体21を構成するよ
うにしても良く、第1ないし第3の各板状導体片11、
20、16を、一枚一枚板取りにより加工して積層する
場合と比較し、さらに生産性の向上を図ることができ
る。
【0022】又、各板状導体片11、16、20の表面
には、例えば電着塗装、フィルムテーピング等により絶
縁が施され、又、各板状導体片11、16、20の断面
角部には面打ちが成されて、上記した電着塗装、フィル
ムテーピングが損傷するのを防止して、さらに絶縁性の
向上が図られている。さらに又、各板状導体片11、1
6、20同士の接触部に、溶接を施すことにより、電気
的な接続を向上させることができることは勿論のこと、
構造的にも確実に固定することができる。
【0023】実施の形態2.図6はこの発明の実施の形
態2における固定子コイルの巻線基体の構成を示す斜視
図、図7は図6における巻線基体を伸長させて固定子の
スロットに挿入するようにした状態を示す斜視図、図8
は図6における板状導体片の第1の片部の分断部同士の
連結部の構成を示し、(A)は正面図、(B)は(A)
における線B−Bに沿った断面図である。
【0024】図において、31は長手方向中央で分断さ
れた分断部32a、32bでなる第1の片部32と、こ
の第1の片部32の両端に形成される一対の第2の片部
33とでコ字状に形成される板状導体片で、第1の片部
32の一方の分断部32aの先端側には突起部34が、
他方の分断部32bの幅方向の中央部には長手方向に延
びる案内溝35がそれぞれ形成されており、両分断部3
2a、32b同士は突起部34が案内溝35を貫通した
状態で重ねて配置されている。36は両分断部32a、
32bに形成される突起部34および案内溝35で構成
される連結手段である。
【0025】そして、上記のようにして両分断部32
a、32b同士が連結手段36によって連結された各板
状導体片31は、上記実施の形態1におけると同様に、
第1の片部32が上下に相対向して互い違いとなるよう
に配置されるとともに、第2の片部33同士が重なるよ
うに積重され、一方の第2の片部33は相隣なる一側の
板状導体片31の相対向する側の第2の片部33に、他
方の第2の片部33は相隣なる他側の板状導体片31の
相対向する側の第2の片部33に、順次接続され、巻線
基体38が構成される。
【0026】次いで、図示はしないが上記実施の形態1
におけると同様に、一方の各第2の片部33側が、固定
子鉄心の内周面に所定のピッチで形成されたスロットの
うち所定のスロット内に装着され、連結手段36を構成
する各突起部34を各案内溝35内で摺動させることに
より、第1の片部32の両分断部32a、32b同士の
相対位置を移動させ、他方の各第2の片部33側は所定
のスロットから、所定の数のピッチだけ離れた位置のス
ロット内に、一方の各第2の片部33との間の間隔がそ
れぞれ装着される位置に相当する寸法に調整されて装着
される。そして、以下同様にして各相(U、V、W)の
巻線基体38をスロット内に装着して、周方向に順次所
定の数だけ配置し、お互いを接続することにより固定子
コイルが構成される。
【0027】このように上記実施の形態2によれば、上
記実施の形態1におけると同様に連結手段36により第
1の片部32の両分断部32a、32b同士の相対位置
を移動させることにより、両第2の片部33間の間隔を
それぞれ調整するようにしているので、巻線基体38の
スロットへの装着が容易となり、生産性の向上を図るこ
とができる。
【0028】なお、詳しい説明はしないが、この実施の
形態2においても、上記実施の形態1におけると同様
に、巻線基体38を順送り金型内で構成して生産性の向
上を図り、又、板状導体片31の表面に、電着塗装、フ
ィルムテーピング等により絶縁を施し、板状導体片31
の断面角部に面打ちをすることにより絶縁性の向上を図
り、さらに又、板状導体片31同士の接触部に溶接を施
して、電気的な接続の向上を図るとともに、構造的に確
実な固定が可能となるようにそれぞれ配慮されているこ
とは言うまでもない。
【0029】実施の形態3.図9はこの発明の実施の形
態3における固定子コイルの巻線導体の構成を示す斜視
図、図10は図9における巻線基体を伸長させて固定子
のスロットに挿入するようにした状態を示す斜視図、図
11は図10に示すように巻線基体を伸長させる動作を
説明するための図、図12は図9における板状導体片の
第1の片部と第3の板状導体片の連結部の構成を示し、
(A)は図11における線XIIA−XIIAに沿った
断面図、(B)は線XIIB−XIIBに沿った断面図
である。
【0030】図において、41は長手方向中央で分断さ
れた分断部42a、42bでなる第1の片部42と、こ
の第1の片部42の両端に形成される一対の第2の片部
43とでコ字状に形成される板状導体片で、第1の片部
42の一方の分断部42aの先端側には突起部44が、
他方の分断部42bの先端側には長手方向に長尺な長穴
45がそれぞれ形成されており、両分断部42a、42
b同士は所定の間隔を介して配置されている。46は第
1の片部42の両分断部42a、42b間にその側面に
沿って並設された第3の板状導体片で、一端側には第1
の片部42の分断部42aに形成された突起部44と嵌
合して回転可能な長手方向に長尺な長穴47が、他端側
には第1の片部42の分断部42bに形成された長穴4
5と嵌合して回転可能な突起部48がそれぞれ形成され
ており、これら44ないし48で連結手段49が構成さ
れている。
【0031】そして、上記のようにして両分断部42
a、42b同士が連結手段49によって連結された各板
状導体片41は、上記実施の形態1におけると同様に、
第1の片部42が上下に相対向して互い違いとなるよう
に配置されるとともに、第2の片部43同士が重なるよ
うに積重され、一方の第2の片部43は相隣なる一側の
板状導体片41の相対向する側の第2の片部43に、他
方の第2の片部43は相隣なる他側の板状導体片41の
相対向する側の第2の片部43に、それぞれ接続手段と
しての第2の板状導体片50を介して順次接続され、巻
線基体51が構成される。
【0032】次いで、図示はしないが上記実施の形態1
におけると同様に、一方の各第2の片部43側が、固定
子鉄心の内周面に所定のピッチで形成されたスロットの
うち所定のスロット内に装着され、図11に示すように
第1の片部42の一方の分断部42aの突起部44を中
心として、図中矢印で示すように第3の板状導体片46
を180度回転させることにより、第1の片部42の両
分断部42a、42b同士の相対位置を移動させ、他方
の各第2の片部43側は所定のスロットから、所定の数
のピッチだけ離れた位置のスロット内に、各突起部4
4、48の各長穴45、47に対する嵌合位置を変える
ことにより、一方の各第2の片部43との間の間隔がそ
れぞれ装着される位置の寸法に調整されて装着される。
そして、以下同様にして各相(U、V、W)の巻線基体
51をスロット内に装着して、周方向に順次所定の数だ
け配置し、お互いを接続することにより固定子コイルが
構成される。
【0033】このように上記実施の形態3によれば、上
記各実施の形態2、3では両分断部と第3の板状導体、
両分断部同士の相対位置をそれぞれ長手方向に変位させ
ることにより、両分断部同士の相対位置を移動させてい
るのに対し、第3の板状導体片46を180度回転させ
ることにより、両分断部42a、42b同士の相対位置
を移動させ、両第2の片部43間の間隔をそれぞれ調整
するようにしているので、上記各実施の形態1、2にお
けると同様の諸効果を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、固定子鉄心の内周面に所定のピッチpで形成され
たスロットに装着される固定子コイルであって、複数の
巻線基体を組み合わせて構成されており、各巻線基体
は、長手方向中央部で分断された一対の分断部でなる第
1の片部およびその両端に形成される一対の第2の片部
からなるコ字形状の複数の板状導体片と、各板状導体片
の第1の片部の両分断部同士を長手方向に移動可能に連
結する連結手段と、第1の片部が相対向して互い違いに
且つ両第2の片部同士が重なるように積重された各板状
導体片の、一方の第2の片部を相隣なる一側の板状導体
片の相対向する側の第2の片部に、他方の第2の片部を
相隣なる他側の板状導体片の相対向する側の第2の片部
にそれぞれ接続する接続手段とを備え、一方の各第2の
片部が所定のスロット内に、他方の各第2の片部が所定
のスロットからピッチpのn倍(nは自然数)離れた位
置のスロット内にそれぞれ装着され、各巻線基体が周方
向に順次連なって接続されることにより構成されている
ので、周長の調整を可能にして生産性の向上を図ること
が可能な固定子コイルを提供することができる。
【0035】又、この発明の請求項2によれば、請求項
1において、それぞれ接続される第2の片部間に所定の
断面形状を有する第2の板状導体片を介在させるように
したので、接続部における状況に応じた接続が可能にな
り、さらに生産性の向上が可能な固定子コイルを提供す
ることができる。
【0036】又、この発明の請求項3によれば、請求項
1において、連結手段を、板状導体片の第1の片部の分
断部同士の側面を重ねて配置し、分断部のいずれか一方
の側面に突起を設けるとともに他方の側面に突起部が貫
通し長手方向に摺動可能な案内穴を設けて構成するよう
にしたので、周長の調整を可能にして生産性の向上を図
ることが可能な固定子コイルを提供することができる。
【0037】又、この発明の請求項4によれば、請求項
1において、連結手段を、板状導体片の第1の片部の両
分断部の断部同士を所定の間隔を介し相対向させて配置
するとともに両分断部の側面に沿って第3の板状導体片
を並設し、両分断部および第3の板状導体片のいずれか
一方の側面に突起部を設けるとともに他方の側面に突起
部が貫通し長手方向に摺動可能な案内穴を設けて構成す
るようにしたので、周長の調整を可能にして生産性の向
上を図ることが可能な固定子コイルを提供することがで
きる。
【0038】又、この発明の請求項5によれば、請求項
1において、板状導体片を、プレス成形により形成しそ
れぞれ接続される第2の片部同士は打ち抜きかしめによ
り固着一体化するようにしたので、さらに生産性の向上
を図ることが可能な固定子コイルを提供することができ
る。
【0039】又、この発明の請求項6によれば、請求項
1ないし5のいずれかにおいて、板状導体片同士の接触
部に溶接を施すようにしたので、電気的な接続の向上お
よび構造的に確実な固定が可能な固定子コイルを提供す
ることができる。
【0040】又、この発明の請求項7によれば、請求項
1ないし5のいずれかにおいて、板状導体片の断面角部
に面打ちを施すようにしたので、絶縁性の向上を図るこ
とが可能な固定子コイルを提供することができる。
【0041】又、この発明の請求項8によれば、請求項
1ないし7のいずれかにおいて、表面に電着塗装を施す
ようにしたので、絶縁性の向上を図ることが可能な固定
子コイルを提供することができる。
【0042】又、この発明の請求項9によれば、請求項
1ないし7のいずれかにおいて、表面にフィルムテーピ
ングを施すようにしたので、絶縁性の向上を図ることが
可能な固定子コイルを提供することができる。
【0043】又、この発明の請求項10によれば、順送
り金型内において、打ち抜き加工により各板状導体片を
順次形成して積層するとともに、板状導体片の接続部を
打ち抜きかしめにより固着して接続するようにしたの
で、周長の調整を可能にして生産性の向上が可能な請求
項1記載の固定子コイルの巻線基体の製造方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における固定子コイ
ルの巻線基体の構成を示す斜視図である。
【図2】 図1における巻線基体を伸長させて固定子の
スロットに挿入するようにした状態を示す斜視図であ
る。
【図3】 図2における巻線基体の接続構成を模式して
示す図である。
【図4】 図1における板状導体片の第1の片部と第3
の板状導体片の連結部の構成を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1における固定子コイ
ルの構成の一部を示す正面図である。
【図6】 この発明の実施の形態2における固定子コイ
ルの巻線基体の構成を示す斜視図である。
【図7】 図6における巻線基体を伸長させて固定子の
スロットに挿入するようにした状態を示す斜視図であ
る。
【図8】 図6における板状導体片の第1の片部の分断
部同士の連結部の構成を示し、(A)は正面図、(B)
は(A)における線B−Bに沿った断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態3における固定子コイ
ルの巻線基体の構成を示す斜視図である。
【図10】 図9における巻線基体を伸長させて固定子
のスロットに挿入するようにした状態を示す斜視図であ
る。
【図11】 図10に示すように巻線基体を伸長させる
動作を説明するための図である。
【図12】 図9における板状導体片の第1の片部と第
3の板状導体片の連結部の構成を示し、(A)は図11
における線XIIA−XIIAに沿った断面図、(B)
は線XIIB−XIIBに沿った断面図である。
【図13】 従来の回転電機の固定子コイルの構成の一
部を示す正面図である。
【図14】 図13における巻線基体の構成を示す正面
図である。
【符号の説明】
11,31,41 板状導体片、12,32,42 第
1の片部、12a,12b,32a,32b,42a,
42b 分断部、13,33,43 第2の片部、1
4,18,34,44,48 突起部、15,17,3
5 案内溝、19,36,49 連結手段、20,50
第2の板状導体片、21,38,51 巻線基体、2
3 所定のスロット、24 スロット、45,47 長
穴。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 3/48 H02K 3/48 15/085 15/085 (72)発明者 西村 慎二 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H603 AA03 AA04 AA09 BB01 BB02 BB12 CA01 CA05 CB02 CB03 CB17 CB22 CB26 CC04 CD01 CD04 CD13 CD21 CE01 EE01 EE04 FA02 5H604 AA08 BB01 BB03 BB14 CC01 CC05 CC14 DB26 PB01 PB03 5H615 AA01 BB01 BB02 BB14 PP13 PP14 QQ02 QQ19 RR02 SS03 SS05 SS13 SS15 SS16 SS32 SS36

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子鉄心の内周面に所定のピッチpで
    形成されたスロットに装着される固定子コイルであっ
    て、複数の巻線基体を組み合わせて構成されており、 上記各巻線基体は、長手方向中央部で分断された一対の
    分断部でなる第1の片部およびその両端に形成される一
    対の第2の片部からなるコ字形状の複数の板状導体片
    と、上記各板状導体片の第1の片部の両分断部同士を上
    記長手方向に移動可能に連結する連結手段と、上記第1
    の片部が相対向して互い違いに且つ上記両第2の片部同
    士が重なるように積重された各板状導体片の、一方の第
    2の片部を相隣なる一側の上記板状導体片の相対向する
    側の上記第2の片部に、他方の第2の片部を相隣なる他
    側の上記板状導体片の相対向する側の上記第2の片部に
    それぞれ接続する接続手段とを備え、上記一方の各第2
    の片部が所定のスロット内に、上記他方の各第2の片部
    が上記所定のスロットから上記ピッチpのn倍(nは自
    然数)離れた位置のスロット内にそれぞれ装着され、上
    記各巻線基体が周方向に順次連なって接続されているこ
    とを特徴とする固定子コイル。
  2. 【請求項2】 それぞれ接続される第2の片部間には所
    定の断面形状を有する第2の板状導体片が介在されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の固定子コイル。
  3. 【請求項3】 連結手段は、板状導体片の第1の片部の
    分断部同士の側面を重ねて配置し、上記分断部のいずれ
    か一方の側面に突起を設けるとともに他方の側面に上記
    突起部が貫通し長手方向に摺動可能な案内穴を設けて構
    成されていることを特徴とする請求項1記載の固定子コ
    イル。
  4. 【請求項4】 連結手段は、板状導体片の第1の片部の
    両分断部の断部同士を所定の間隔を介し相対向させて配
    置するとともに上記両分断部の側面に沿って第3の板状
    導体片を並設し、上記両分断部および第3の板状導体片
    のいずれか一方の側面に突起部を設けるとともに他方の
    側面に上記突起部が貫通し長手方向に摺動可能な案内穴
    を設けて構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の固定子コイル。
  5. 【請求項5】 板状導体片は、プレス成形により形成さ
    れそれぞれ接続される第2の片部同士は打ち抜きかしめ
    により固着一体化されていることを特徴とする請求項1
    記載の固定子コイル。
  6. 【請求項6】 板状導体片同士の接触部には溶接が施さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    に記載の固定子コイル。
  7. 【請求項7】 板状導体片の断面角部には面打ちが成さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    に記載の固定子コイル。
  8. 【請求項8】 表面には電着塗装が施されていることを
    特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の固定子
    コイル。
  9. 【請求項9】 表面にはフィルムテーピングが施されて
    いることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記
    載の固定子コイル。
  10. 【請求項10】 順送り金型内において、打ち抜き加工
    により各板状導体片を順次形成して積層するとともに、
    上記板状導体片の接続部を打ち抜きかしめにより固着し
    て接続するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    固定子コイルの巻線基体の製造方法。
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