JP2002262218A - 映像補正方法、映像補正システム、および、映像補正をおこなうためのプログラム記録媒体 - Google Patents

映像補正方法、映像補正システム、および、映像補正をおこなうためのプログラム記録媒体

Info

Publication number
JP2002262218A
JP2002262218A JP2001051478A JP2001051478A JP2002262218A JP 2002262218 A JP2002262218 A JP 2002262218A JP 2001051478 A JP2001051478 A JP 2001051478A JP 2001051478 A JP2001051478 A JP 2001051478A JP 2002262218 A JP2002262218 A JP 2002262218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window
frame
image
image data
correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001051478A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Horii
洋一 堀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001051478A priority Critical patent/JP2002262218A/ja
Publication of JP2002262218A publication Critical patent/JP2002262218A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Studio Circuits (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】デジタル画像の編集をおこなうリニア編集シス
テムにおいて、ノイズの除去などをおこなう際に、操作
でユーザに取って分かりやすく簡単な操作でおこえるよ
うにする。また、位置や色の不安定性も簡単に補正でき
るようにする。 【解決手段】ディスプレイに補正のために用いられるデ
ータを参照するための参照用ウィンドウと補正の対象と
なる作業用ウィンドウとを設け、それぞれのウィンドウ
にフレームを表示し、作業用ウィンドウに修正する領域
を指定する。そして、対応する参照用ウィンドウの画像
データにより、その領域を補正する。また、両者の対応
を、ウィンドウに基準点を指定しておこなえるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像補正方法、映
像補正システムに係り、コンピュータシステムにより動
画像のフィルムなどをノンリニア編集ソフトウェアによ
り補正する場合に、簡単な操作で快適に補正をおこなう
ことのできる映像補正方法、映像補正システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル技術が進歩し、従来の映
像フィルムなどのコンテンツを劣化のないデジタル情報
として取りこんで編集するノンリニア編集システムが放
送局などを中心に盛んに使われるようになってきてい
る。編集されたコンテンツは、DVDディスク用にパッ
ケージングされたり、放送に用いられたりする。ここ
で、ノンリニア編集システムとは、従来のリニアなアク
セス媒体であるVTRなどと比較して、ハードディスク
上でランダムなアクセスできる編集システムであること
を意味している。
【0003】ところで、特に映像素材が古いフィルムの
場合、化学的な変質や、カビ、ホコリ、キズなどにより
映写した際にノイズが生じる。したがって、このような
ノンリニア編集システムでは、そのようなノイズを除去
する機能を有している。
【0004】先ず、図16を用いて従来技術に係るノイ
ズを除去するときの映像の補正方法に関して説明する。
【0005】図16は、従来技術に係るノイズを除去す
るときの映像の補正方法を順次示した図である。
【0006】映像のノイズ除去を目的とする従来の方法
では、まず、動画像ファイルの中から、図16(a)に
示すように、ノイズが含まれるフレーム(フレームにつ
いては、後述)に相当する画像ファイルAをディスプレ
イに表示し、ノイズが含まれる領域をポインティングデ
バイスなどで指定する。次に、図16(b)に示すよう
に、上記フレームの近傍のノイズが含まれていないフレ
ームに相当する画像ファイルBをディスプレイに表示
し、先に指定した領域と同じ場所の画像情報をバッファ
にコピーする。さらに、図16(c)に示すように、再
度ノイズが含まれるフレームに相当する画像ファイルA
をディスプレイに表示して、上記バッファの画像情報を
領域内の画像情報に上書きし、ファイルAを更新する。
これらの従来手法は、例えば、Fractal Design Painter
4(フラクタルデザイン社ペインター4)ユーザーガイ
ド for Macintosh の第330頁から第331頁に記載
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、画面
でユーザの見たままのデータを操作できると言うメリッ
トはある。しかしながら、ユーザの操作性について考慮
されていない。というのも、従来の方法では、1つのノ
イズを除去するために、ノイズのある領域の指定し、し
かも、ノイズのない画面の表示、ノイズのある画面の再
表示などをしなければならず、煩雑な操作が必要である
という問題点があった。
【0008】また、被写体が大きく動いている場合、近
傍のノイズが含まれていないフレームが存在しない場合
もあり、図16(b)にあたるノイズ修正の基になる画
面が見つかりにくかったり、存在しないと言う問題点が
あった。また、フィルムが画像データの元の素材の場
合、フィルム特有の位置の不安定性(上下方向のブレ)
や、全体の明るさの不安定性といった視聴者に不快感を
もたらす要因に対しての措置をおこなうことは困難であ
るという問題点があった。
【0009】ところで、テレビジョン信号で動画像を表
示する場合に、時間軸方向の標本化をおこなって、1画
面を構成している。これを「フレーム」と言っている。
また、我が国や米国で採用されている規格であるNTS
Cのインターレス操作では、一つのフレームを画面上で
「奇数フィールド」と「偶数フィールド」の二つの「フ
ィールド」で構成し、画面上を走査している。ところ
が、NTSC信号による表示は、毎秒30コマ、映画で
は、毎秒24コマを表示しており、このずれのために映
画フィルムやテレビの1秒あたりのフレーム数が異なる
ことによる。そのため、映画フィルムをテレビ信号のた
めのデータに編集するときに、異なる2つの画像が同一
フレームの奇数および偶数フィールドにそれぞれ格納さ
れる場合がある。このような場合には、従来技術のノイ
ズ除去では、フレーム毎におこなうようにしていため、
そのようなフレームの画像のノイズ除去処理が困難であ
ると言う問題点があった。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されもので、その目的は、デジタル画像の編集をおこな
うリニア編集システムにおいて、簡易な操作でユーザに
取って分かりやすい画像データの補正方法、および、そ
のシステムを提供することにある。
【0011】また、別の目的は、フィルムのブレなどに
よる位置の不安定性、明るさの不安定性を簡単に修正す
ることができる方法を提供することにある。
【0012】さらに、別の目的は、従来技術のようにフ
レーム単位だけでなく、奇数または偶数フィールドを個
別に処理できるようにして、映画フィルムからテレビ信
号のデータに編集する際のニーズに合った画像補正方
法、および、そのシステムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、まず、ディスプレイに作業用ウィンドウと参照用ウ
ィンドウの2つのウィンドウを表示する。作業用ウィン
ドウには、ノイズが含まれるなどの要因で補正したいフ
レームの画像を、参照用ウィンドウには、その近傍のノ
イズが含まれていないフレームなどの補正のための参照
データとする画像を表示する。
【0014】先ず、被写体があまり動いていない場合に
は、参照用ウィンドウと作業用ウィンドウの像を直接比
較することができる。このときには、ユーザは作業用ウ
ィンドウ上のノイズの部分をポインティングデバイスな
どでドラッグする。ドラッグされたときのポインタの位
置と同じ座標の画像情報Qを参照用ウィンドウから取得
し、作業用ウィンドウの画像にその画像情報Qを上書き
し、作業用ウィンドウの画像を更新する。このように、
参照用ウィンドウと作業用ウィンドウと同時表示により
更新させることにより、分りやすく簡易な操作で画像の
補正がおこなえることになる。
【0015】これに対し、被写体が動いている場合に
は、参照用ウィンドウと作業用ウィンドウの像を直接比
較することはおこないにくいため、ユーザーは作業用ウ
ィンドウと参照用ウィンドウのそれぞれに、対応するア
ンカーポイントを指定させる。その後に、作業用ウィン
ドウ上のノイズの部分をドラッグする。そして、ドラッ
グされたときのポインタの位置とそれぞれのアンカーポ
イントから得られる相対位置の画像情報Q′を参照用ウ
ィンドウから取得し、作業用ウィンドウの画像にその画
像情報Q′を上書きし、作業用ウィンドウの画像を更新
する。この場合には、表示される像が動いていて、参照
用ウィンドウと作業用ウィンドウの対応が取りにくい場
合であっても、基準点となるアンカーポイントのみをマ
ッチさせることにより、比較的容易に対応が取れ、画像
の補正がおこなえることになる。
【0016】また、位置や明るさの不安定性を修正する
ために、上記と同様なアンカーポイントを指定し、参照
用ウィンドウと作業用ウィンドウの両者のアンカーポイ
ントの座標が一致するように作業用ウィンドウの画像を
移動させたり、また、両者のアンカーポイントの位置の
色が一致するように作業用ウィンドウの画像の色を修正
することにより、簡単に画像補正をおこなうことができ
る。
【0017】さらに、複数の画像を評価して、類似度の
離れているものがノイズなどを生じているものと仮定し
て、画像の補正をおこなうことにより、画像を自動的に
補正することができる。
【0018】上記各種の画像の補正方法において、画像
を奇数フィールド、または、偶数フィールドのみからな
る画像に変換する機能を備えることにより、フィールド
単位の処理をおこなうことができ、映画フィルムから取
りこんだデータをテレビ信号で用いられるデータに編集
する場合などにも対応することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図15を用いて
本発明に係る一実施形態を説明する。 〔映像補正システムのシステム構成〕先ず、図1を用い
て本発明に係る映像補正方法を実行するシステムのシス
テム構成について説明する。図1は、本発明に係る映像
補正方法を実行するシステムのシステム構成を示す概念
図である。
【0020】本発明の映像補正システムは、ハードウェ
アの構成要素としては、中央処理装置152、主記憶装
置150、補助記憶装置であるハードディスク140、
表示装置であるディスプレイ130、入力装置153、
映像入力装置154、映像出力装置155、VTR装置
156からなる。
【0021】本実施形態で補正の対象となる映像データ
である動画像ファイル(以下、単に「画像ファイル」と
もいう)は、通常大容量のハードディスク140に格納
されている。また、実行されるプログラムである映像補
正ソフトウェア400は、実行時に主記憶装置150に
ロードされる。
【0022】中央処理装置152は、命令を実行し、各
種の接続装置に指令を与えて動作させる。映像補正ソフ
トウェア400は、実行時に主記憶装置150にロード
されて中央処理装置152により実行されて、ハードデ
ィスク140上の動画像ファイルを加工するソフトウェ
アである。この映像補正ソフトウェア400は、 CD
−ROMなどの記憶媒体を介してコンピュータ外部から
コンピュータの主記憶内にロードするか、または通信ネ
ットワーク等を介して、コンピュータ外部からコンピュ
ータの主記憶装置150内にロードすることが可能であ
る。データテーブル450は、映像補正ソフトウェア4
00実行時に主記憶装置150内で、映像補正ソフトウ
ェア400が利用するデータを格納するテーブルであ
る。
【0023】また、一方の動画像ファイルは、中央処理
装置152にローカルに接続されているハードディスク
140か、または、通信ネットワークを介して接続され
たハードディスク140に格納されている。
【0024】動画像ファイルを入力するときには、ノイ
ズ除去の対象となる動画像ファイルを映像入力装置15
4等により入力する。そして、ノイズの除去など映像の
補正が施された後に、ハードディスク140内の動画像
ファイルは、映像出力装置155を介してほかの映像機
器に出力されるか、VTR装置156にてビデオテープ
などの媒体に記録され、映像ソフトとなる。
【0025】また、ディスプレイ130と、入力装置1
53は編集の際にユーザインタフェースを受け持つ機器
である。
【0026】ディスプレイ130には、修正するノイズ
のある画像、その画像の修正に用いられる参照用画像や
操作をするためのツールバーなどが表示される。
【0027】入力装置153は、例えば、マウスなどの
ポインティングデバイスやキーボードであり、ユーザ
は、これによりシステムに命令を与えたり、情報を入力
する。 〔映像補正システムの操作イメージ〕次に、図2ないし
図4を用いて本発明に係る映像補正システムにより映像
補正をおこなうときの操作イメージについて説明する。
図2は、本発明に係る映像補正システムの表示画面を示
す図である。図3は、本発明に係る映像補正システムに
より映像の補正をおこなっているときの状況を説明する
ための図である。図4は、ユーザの操作の流れを説明す
るための図である。
【0028】先ず、図2により表示画面の構成要素とそ
の機能について説明する。
【0029】補正操作のための表示画面は、大きく分け
て操作ツールバーTB、参照用ウィンドウRW、作業用
ウィンドウWWからなる。
【0030】参照用ウィンドウRWは、画像を補正する
ために用いられる元データを取ってくるための画像を表
示するウィンドウエリアである。
【0031】作業用ウィンドウWWは、補正の対象とな
る画像を表示するウィンドウである。
【0032】図2では、作業用ウィンドウWWに登場人
物の向かって左側にキズがあることが見て取れる。
【0033】ツールバーTBは、ユーザに操作の支援を
するためのツールを配置するエリアである。図で、「F
rame(参照用)」と書かれている所のボタンによ
り、参照用ウィンドウRWを操作することができる。ユ
ーザは、テープレコーダのボタンを操作するのと同じイ
メージで、ポインティングデバイスなどで「再生」ボタ
ン、「巻戻」ボタンなどをクリックすることにより、任
意のフレームを参照用ウィンドウRWに任意のフレーム
を表示することができる。図では、1番目のフレームが
表示されていることが示されている。また、同様に「F
rame(作業用)」と書かれている所のボタンによ
り、作業用ウィンドウWWを操作することができる。図
では、12番目のフレームが表示されていることが示さ
れている。
【0034】また、「Mode」のエリアにあるチェッ
クボタンは、ユーザがこれからする操作が、領域を明示
的に指定した画像補正をおこなう操作なのか、ウィンド
ウ上に基準点となるアンカーポイントを指定して画像補
正をおこなう操作なのか、ウィンドウ上に基準点となる
アンカーポイントを設定する操作なのかを指定する。
【0035】「同位置修正」を選択した場合には、ポイ
ンティングデバイスにより、参照用ウィンドウRWをク
リックすると、その参照用ウィンドウRWの領域に対応
する作業用ウィンドウWWの領域が自動的に補正された
画像に置き換わることになる。
【0036】「オフセット位置修正」を選択した場合に
は、ポインティングデバイスにより、参照用ウィンドウ
RWをクリックすると、基準点となるアンカーポイント
により対応付けられた作業用ウィンドウWWの領域が自
動的に補正された画像に置き換わることになる。この操
作により補正をおこなうときには、前もって参照用ウィ
ンドウRWと作業用ウィンドウWWにアンカーポイント
を設定して置く必要がある。
【0037】「アンカーポイント設定」は、「オフセッ
ト位置修正」、「位置補正」、「色補正」の場合に用い
られ基準点となるアンカーポイントを参照用ウィンドウ
RWと作業用ウィンドウWWの双方に設定するモードで
ある。これを選択した場合には、そのウィンドウでクリ
ックした地点がアンカーポイントとなる。
【0038】[位置補正]ボタンをクリックすると、参
照用ウィンドウRWと作業用ウィンドウWWを基準点に
より対応付けて、作業用ウィンドウWWの位置を参照用
ウィンドウRWの位置を基にして補正する。
【0039】[色補正]ボタンをクリックすると、参照
用ウィンドウRWと作業用ウィンドウWWを基準点の色
を対応付けて、参照用ウィンドウRWの基準点における
色を基にして、作業用ウィンドウWWの色を補正する。
【0040】[自動補正]ボタンをクリックすると、後
に説明する複数フレームの比較による映像補正のロジッ
クにより、自動的に画像に生じているノイズなどを自動
的に取り除くことができる。
【0041】さらに、修正のする対象を選択する場合に
は、「Field」のチェックボタンを利用する。これ
により、修正の対象を「フレーム単位」にするか、フィ
ールド単位で、「奇数フィールド単位」か「偶数フィー
ルド単位」にするかを選ぶことができる。
【0042】なお、ここでは選択のユーザインターフェ
ースとして、ツールバー上のチェックボックスを例とし
て説明したが、メニューを用いるユーザインターフェー
スやマウスの右左のボタンを使い分けるなどの操作をお
こなうようにしても良い。
【0043】[切出し領域幅設定]ボタンをクリックす
ると、図では示さないが領域修正をおこなうときの切出
し領域幅の設定するウィンドウが開きユーザは、その設
定を変更することができる。
【0044】[終了]ボタンをクリックすると、映像補
正ソフトウェア400が終了する。
【0045】次に、図3および図4によりこの表示画面
により実際に画像の補正をおこなう場合の操作について
説明する。
【0046】ユーザは、先ず、図2に示した「Fram
e(参照用)」エリアと「Frame(作業用)」エリ
アのボタンにより、画像補正のために参照しようとする
フレームと、画像補正を使用といるフレームを選択し
て、それぞれのウィンドウにより表示させる(100
1)。画像補正をおこなおうとするフレームは、画像上
にノイズや変色が認められるものであり、参照しようと
するフレームは、それらが画像上で認められない類似の
フレームである。一般的に言って、参照しようとするフ
レームと、画像補正をおこなおうとするフレームは、時
間軸上で見て近傍にあるものである。
【0047】図4には示さなかったが必要ならば、「F
ield」のエリアのチッェクボタンにより、編集の対
象がフレームかフィールドかも選択することができる。
【0048】同位置領域修正は、ユーザが基準点を指定
せずに、明示的に参照用ウィンドウRWと作業用ウィン
ドウWWの領域を対応付けて修正するモードである。こ
のモードは、被写体があまり動いていなくて、領域の対
応が取りやすいときに有効なモードである。
【0049】このモードを選択するときには(101
0)、先ず、「Type」を「同位置修正」にする。
【0050】これにより、ウィンドウによる編集の操作
が領域指定になるので、図3(a)に示されるように作
業用ウィンドウWW1のノイズのある領域をポインティ
ングデバイスなどで指定する(1011)。
【0051】これにより、作業用ウィンドウWW1の領
域と参照用ウィンドウRW1の領域とが対応づけられ、
参照用ウィンドウRW1の領域の画像データにより作業
用ウィンドウWW1の画像データの補正がおこなわれる
ことになる(1003)。
【0052】次に、基準点を用いた領域修正の場合は、
ユーザが参照用ウィンドウRWと作業用ウィンドウWW
に基準点を設けて、それによりそれぞれの領域を対応付
けて修正するモードである。このモードは、被写体が動
いて、しかも、被写体になにか目立って基準点となる地
点があるときに有効なモードである。
【0053】このモードを選択するときには(101
0)、先ず、「Type」を「アンカーポイント設定」
にする。
【0054】ユーザは、このアンカーポイント設定モー
ドで、図3(b)に示される様に参照用ウィンドウRW
2と作業用ウィンドウWW2に基準点となるアンカーポ
イントを設定する(1021)。この例では、人物像の
肩のあたりにアンカーポイントを設定しており、画面上
では十字のカーソルマークで表示されている。
【0055】次に、「Type」を「オフセット位置修
正」にする。
【0056】ユーザは、図3(b)に示される様に作業
用ウィンドウWW2のノイズのある領域をポインティン
グデバイスなどで指定する(1022)。
【0057】これにより、作業用ウィンドウWW2内の
前に設定したアンカーポイントと領域のオフセット(相
対位置)を計算して、参照用ウィンドウRW2の基準点
にそのオフセットをたすことにより対応する領域を求
め、それを基にして作業用ウィンドウWW2の領域の画
像が補正される。
【0058】次に、基準点を用いた位置補正は、ユーザ
が参照用ウィンドウRWと作業用ウィンドウWWに基準
点を設けて、それによりウィンドウ自体の位置のずれを
補正するモードである。このモードは、フィルムの撮影
時に各フレームの位置合わせが精密でないために起こる
と考えられる位置の不安定性(特に上下方向のブレ)を
補正するために用いられるモードである。
【0059】このモードを選択するときには(103
0)、先ず、「Type」を「アンカーポイント設定」
にする。
【0060】ユーザは、このアンカーポイント設定モー
ドで、図3(c)に示される様に参照用ウィンドウRW
3と作業用ウィンドウWW3にアンカーポイント(基準
点)を設定する(1031)。
【0061】このモードでは、ウィンドウ自体の位置の
ずれを補正するものなので、上記のモードの様に領域を
指定する操作はなく、この後に、[位置補正]ボタンを
ポインティングデバイスなどで指定して、補正を実行さ
せる(1003)。これによって、参照用ウィンドウR
W3の基準点と作業用ウィンドウWW3の基準点がウィ
ンドウ内で同一の位置を持つ様に、作業用ウィンドウW
W3の位置が補正されることになる。
【0062】次に、「基準点を用いた色補正」のモード
は、ユーザが参照用ウィンドウRWと作業用ウィンドウ
WWに基準点を設けて、それによりウィンドウ自体の色
を補正するモードである。このモードは、フィルムの撮
影時に露光が安定していなかったり、現像時のムラ等に
より起こると考えられる全体の色味や輝度不安定性を補
正するために用いられるモードである。
【0063】このモードは、「基準点を用いた位置補
正」(1030)のモードと操作は、殆ど同様である。
このモードを選択するときに(1040)、先ず、「T
ype」を「アンカーポイント設定」にする。その後の
アンカーポイントを指定する操作は同様である。
【0064】この「色補正」のときに選ぶ基準点は、ユ
ーザが作業参照用ウィンドウRW3と参照用ウィンドウ
RW3が本来同じ色を持つべき点である。
【0065】このモードで補正を実行するときには、
[色補正]ボタンをポインティングデバイスなどで指定
して、補正を実行させる(1003)。
【0066】そうすると、参照用ウィンドウRW3の色
を基準点を参照し、作業用ウィンドウWW3の基準点で
の色のずれを計算し、そのずれを補正するように作業用
ウィンドウWW3の全ての画素の点が補正されることに
なる。
【0067】自動補正を実行するときには、補正する画
像データのファイルを指定して[自動補正]ボタンをポ
インティングデバイスなどで指定して、補正を実行させ
る(1003)。この際には、フレームなどを指定する
必要もない。
【0068】この操作を実行すると、以下の複数フレー
ムの比較による映像補正方法のロジックに従って、ノイ
ズのある画像データなどを補正することができる。 〔複数フレームの比較による映像補正方法〕次に、図5
を用いて本発明に係る複数フレームの比較による映像補
正方法について説明する。図5は、本発明に係る複数フ
レームの比較による映像補正方法を説明するための概念
図である。
【0069】例えば、図5に示される様に編集対象とな
る映像のフレームF1,F2,F3の三つのフレームを
取ってきて、F3に著しいノイズが認められ場合を考え
よう。F1,F2は、ほぼ似たようなフレームであり、
ノイズも認められないとする。
【0070】このときに、適当な画素に関する評価値を
用いれば、F3の評価値が非常に他者と異なって値とし
て計算されることなる。この原理を利用して、このよう
な評価値を持つようなフレームに対して、補正を施せば
ノイズなどを除去することができる。補正する場合に
は、種々のアルゴリズムが可能であろうが、例えば、F
1とF2の画素の色情報の相加平均を取ってF3の画素
の色情報とすれば良い。
【0071】この複数フレームの比較による映像補正方
法をすべての画像データのフレームに渉って自動的にお
こなうようにすれば、自動的に画像データからノイズな
どを取り除く自動補正が可能になる。そのような方法
は、ノイズが含まれるフレームの前後でほとんど被写体
が動いていない場合で、ノイズが前後フレームに同位置
に存在しない場合は、特に効果的である。
【0072】また、図では示さないがウィンドウ上に複
数のフレームを取りこむ操作をして、複数フレームの比
較による映像補正方法をおこなうようなユーザインタフ
ェースにしても良い。 〔映像補正システムのデータ構造と処理〕次に、図6な
いし図14を用いて映像補正システムのデータ構造と処
理の詳細について説明する。先ず、図6を用いて映像補
正ソフトウェア400を構成するモジュールの機能の概
要を説明する。図6は、映像補正システムの処理に用い
られる映像補正ソフトウェア400のモジュール一覧を
示す図である。
【0073】映像補正ソフトウェア400は、所定のデ
ータテーブル450を参照しながら、以下の161から
176の各ルーチンを起動して処理をおこなう構造にな
っている。なお、データテーブル450については後に
詳説する。
【0074】初期化ルーチン401は、データテーブル
450を初期化し、ウィンドウやメニューなどを表示す
るルーチンである。
【0075】フレーム画像読み込みルーチン402は、
ハードディスク140の画像ファイルをデータテーブル
450内のフレーム画像バッファに読み込むルーチンで
ある。
【0076】フレーム画像保存ルーチン403は、フレ
ーム画像バッファ内のデータをハードディスク140内
の画像ファイルとして保存するルーチンである。
【0077】表示画像生成ルーチン404は、フレーム
画像バッファ内のデータを必要に応じて奇数、偶数フィ
ールドのみの画像に変換し、データテーブル内の表示画
像バッファに格納するルーチンである。
【0078】フレーム画像生成ルーチン405は、表示
画像バッファ内の画像データから偶数フィールドおよび
奇数フィールドからなる1フレーム分の画像を生成し、
フレーム画像バッファに格納するルーチンである。
【0079】画像表示ルーチン406は、表示画像バッ
ファ内の画像データをディスプレイ130に表示される
参照用ウィンドウおよび作業用ウィンドウに表示するル
ーチンである。
【0080】フレーム番号設定ルーチン407は、参照
用ウィンドウおよび作業用ウィンドウに表示する動画像
のフレーム番号を入力するためのツールをディスプレイ
130に表示し、ユーザからの入力を取得するルーチン
である。
【0081】表示モード設定ルーチン408は、ウィン
ドウに表示する方法として、両方のフィールドを同時に
表示するか、偶数フィールドのみを表示するか、奇数フ
ィールドのみを表示するかを選択するためのツールをデ
ィスプレイ130に表示し、ユーザからの入力を取得す
るルーチンである。
【0082】操作モード設定ルーチン409は、ウィン
ドウに対する操作が、領域を指定して補正するか基準点
を指定するかのモードを設定するルーチンである。
【0083】切出し領域幅設定ルーチン410は、ユー
ザが領域指定をおこなったときに、領域の切出し幅を入
力するためのツールをディスプレイ130に表示し、ユ
ーザからの入力を取得するルーチンである。
【0084】領域補正ルーチン(同位置修正)411お
よび領域補正ルーチン(基準点修正)412は、参照用
ウィンドウから得られた画像データを元にして、作業用
ウィンドウに生じている画像を補正して、ノイズなどを
除去するためのルーチンである。
【0085】基準点設定ルーチン413は、修正モード
がアンカーポイント設定モードにセットされている場合
に、ポインティングデバイス153により、参照用ウィ
ンドウまたは作業用ウィンドウ上がクリックされたと
き、カーソルの位置を、データテーブル450内のそれ
ぞれのアンカーポイント座標として格納するルーチンで
ある。
【0086】位置補正ルーチン414、色補正ルーチン
415、自動補正ルーチン416は、それぞれ対応する
ボタンをマウスによりクリックされることにより起動さ
れるルーチンである。
【0087】位置補正ルーチン414は、参照用ウィン
ドウを元にして作業用ウィンドウの表示位置を補正する
ルーチンである。
【0088】色補正ルーチン415は、参照用ウィンド
ウを元にして作業用ウィンドウの画像表示の色を補正す
るルーチンである。
【0089】自動補正ルーチン416は、いくつかの画
像を比較して、異なった値の画像データにノイズがある
ものとみなして、ノイズを除去するルーチンである。
【0090】なお、上記ルーチンの内で、領域補正ルー
チン(同位置修正)411および領域補正ルーチン(基
準点修正)412は、位置補正ルーチン414、色補正
ルーチン415、自動補正ルーチン416の処理の詳細
は後述するものとする。
【0091】次に、図7および図8を用いて映像補正ソ
フトウェア400が参照するデータ構造について説明す
る。図7は、データテーブル450の内容を説明するた
めの図である。図8は、データテーブル450に定義さ
れたデータの中で、画像データに関する処理の流れを説
明する図である。
【0092】操作モードC451は、ユーザのウィンド
ウに対する操作のモードを指定する変数である。1の場
合は、ポインティングデバイスにより領域が指定され
て、同位置修正がおこなわれることを意味する。2の場
合は、ポインティングデバイスにより領域が指定され
て、既に指定したアンカーポイントを基準点として、そ
の領域と基準点のオフセットを用いた領域の修正がおこ
なわれることを意味する。3の場合は、ウィンドウ上に
基準点となるアンカーポイントを設定するモードである
ことを意味する。初期値は、1とする。
【0093】切出し領域幅P452は、ユーザがウィン
ドウ上で領域指定により、補正の対象となる領域を切出
すときの領域幅を表す変数である。初期値は、10ピク
セルとする。
【0094】表示モードB453は、参照用ウィンドウ
RW、作業用ウィンドウWWに表示するフィールドを指
定する変数である。1の場合には、偶数と奇数の両方の
フィールドを表示するモードであり、2の場合には、偶
数フィールドのみ、3の場合には、奇数フィールドのみ
を表示することを意味する。また、この変数の値によ
り、補正の対象とするフィールドも決定されることにな
る。初期値は、1とする。
【0095】参照用、作業用フレーム番号Fref,F
edit454は、参照用ウィンドウRWと作業用ウィ
ンドウWWのそれぞれに表示される画像のフレームの番
号を表す変数である。初期値は、いずれも0とする。
【0096】参照用、作業用アンカーポイントを示す2
次元座標Aref,Aedit455は、基準点を用い
た領域修正、位置補正、色補正の際に指定されるアンカ
ーポイントのウィンドウ上の座標位置を示す2次元の変
数である。参照用、作業用ともに、初期値は、(0,
0)とする。
【0097】参照用、作業用表示画像バッファDre
f,Dedit456は、参照用ウィンドウRWと作業
用ウィンドウWWに表示する画像を格納するためのバッ
ファの領域を示す変数である。それぞれのウィンドウへ
の表示と修正作業をするときにこのバッファが使われ
る。
【0098】参照用、作業用フレーム画像バッファEr
ef,Eedit457は、参照用ウィンドウRWと作
業用ウィンドウWWの編集対象とするフレームの画像を
格納するためのバッファの領域を示す変数である。この
バッファは、画像ファイルから読み込んだとき、また、
修正した画像データを保存するときに使われる。
【0099】動画像ファイルを示す文字列G458は、
ハードディスク140に格納されている補正の対象とな
る画像のファイルの位置情報を示す変数である。具体的
には、例えば、コンピュータのIPアドレスやファイル
システムのファイルパスなどである。
【0100】次に、図8を用いて本発明の画像補正方法
による処理とデータテーブルに定義されている画像バッ
ファ(Dref,Dedit,Eref,Eedi
t)、ディスプレイのウィンドウ、画像ファイルとの関
連について説明する。
【0101】先ず、フレーム画像読み込みルーチン40
2では、ハードディスク140に格納されている動画像
ファイル列から、動画像ファイルを示す文字列Gと、参
照用、作業用フレーム番号Fref,Feditにより
1つのファイルを特定して、フレーム画像バッファEr
ef,Eeditに格納する。
【0102】表示画像生成ルーチン404では、表示モ
ードBが1の場合(両方のフィールド)は、フレーム画
像バッファEref,Eeditのデータを、そのまま
表示画像バッファDref,Deditに転送する。表
示モードBが2(偶数フィールド)の場合は、フレーム
画像バッファEref,Eeditの全ての画素につい
て、垂直方向の座標が偶数の画素を隣接する下方の画素
にコピーした画像を表示画像バッファDref,Ded
itに格納する。これにより、インタレース表示におい
て表示対象を全て偶数フィールドに限定したことにな
る。表示モードBが3(奇数フィールド)の場合は、同
様に、フレーム画像バッファEref,Eeditの全
ての画素について、垂直方向の座標が奇数の画素を隣接
する下方の画素にコピーした画像を表示画像バッファD
ref,Deditに格納する。この場合には、インタ
レース表示において表示対象を全て奇数フィールドに限
定したことになる。
【0103】画像表示ルーチン166では、表示画像バ
ッファDref,Deditの画像データをディスプレ
イ130に表示されるウィンドウに転送する。これによ
り、参照用ウィンドウRWと作業用ウィンドウWWのそ
れぞれに編集対象となる画像がユーザに対して表示され
ることになる。ユーザは、参照用ウィンドウRWと作業
用ウィンドウWWに対して操作をすると補正ルーチンで
ある411,412,414,415,416が呼出さ
れる。これらの補正ルーチンが補正の対象とするのは、
表示画像バッファDref,Deditにあるデータで
ある。
【0104】フレーム画像生成ルーチン405では、表
示モードBが1の場合(両方のフィールド)は、表示画
像バッファDref,Deditのデータをそのままフ
レーム画像バッファEref,Eeditに転送する。
表示モードBが2(偶数フィールド)の場合は、表示画
像バッファDref,Deditの垂直方向の座標が偶
数の画素だけをフレーム画像バッファEref,Eed
itに転送する。表示モードBが3(奇数フィールド)
の場合は、同様に表示画像バッファDref,Dedi
tの垂直方向の座標が奇数の画素だけをフレーム画像バ
ッファEref,Eeditに転送する。
【0105】これらの処理により、表示モードBに従っ
たフィールドが編集対象として補正されたことになる。
【0106】そして最後に、フレーム画像保存ルーチン
403では、フレーム画像バッファEref,Eedi
tの画像データを、ハードディスク140内のGとFe
ditにより特定されるファイルに保存する。
【0107】次に、図9および図10を用いて映像補正
システムの処理の概要について説明する。図9と図10
は、映像補正システムの処理を説明するPAD図であ
る。
【0108】本発明の映像補正システムで、映像補正ソ
フトウェア400を起動すると、データテーブル450
が初期化されて、図2に示したツールバーTB、参照用
ウィンドウRW、作業用ウィンドウWWが表示される。
【0109】そして、終了ボタンが押されるまで、イベ
ント待機の状態になる(211)。
【0110】この状態で、ユーザはツールバーTB上の
各ツール(フレーム番号設定ボタン、チェックボタン、
コマンドボタン)を操作する。
【0111】ユーザが操作モード設定のチェックボタン
「Mode」をクリックしたときには(221)、操作
モード設定ルーチン409が呼出され、選択された値が
データテーブル450の操作モードCに設定される。
【0112】[切出し領域幅設定]ボタンをクリックす
ると(222)、切出し領域幅の設定するウィンドウが
開き、そこで入力された値が、切出し領域幅設定ルーチ
ンによりデータテーブル450の切出し領域幅Pに設定
される。
【0113】フレーム番号設定ボタンをクリックすると
(223)、それぞれ参照用ウィンドウRWと作業用ウ
ィンドウWWのフレーム番号が、クリックしたボタンの
種類に応じて表示が変わり、フレーム番号設定ルーチン
407が呼出され、データテーブル450のFref,
Feditに設定される。
【0114】表示モード設定のチェックボタン「Fie
ld」をクリックして選択すると、表示モード設定ルー
チン408が呼出され、データテーブル450の表示モ
ードBに値が設定される。
【0115】[位置補正]ボタンをクリックすると、位
置補正ルーチン414が呼出され、設定したアンカーポ
イントを基準にして、参照用ウィンドウRWの位置を基
にし、作業用ウィンドウWWの画像の位置が補正され
る。
【0116】[色補正]ボタンをクリックすると、色補
正ルーチン415が呼出され、設定したアンカーポイン
トの色を基準にして、参照用ウィンドウRWの色を基に
し、作業用ウィンドウWWの画像データの色データが補
正される。
【0117】[自動補正]ボタンをクリックすると、自
動補正ルーチン416が呼出され、対象としている画像
ファイルが補正され、ノイズなどが自動的に除去するこ
とができる。
【0118】作業用ウィンドウWWをクリックしたとき
には、操作モードの値により呼出されるルーチンが異な
る。
【0119】操作モードCの値が1(同位置修正)のと
きには、領域補正ルーチン(同位置修正)411が呼出
され、作業用ウィンドウWW上の現在のカーソル位置を
基準として切出した領域を、参照用ウィンドウRWと比
較することにより、作業用ウィンドウWWの画像データ
が補正される。
【0120】操作モードCの値が2(オフセット位置修
正)のときには、領域補正ルーチン(基準点修正)41
2が呼出され、それぞれ参照用ウィンドウRWと作業用
ウィンドウWWで設定したアンカーポイントを基準点と
して、領域の対応付けをすることにより、作業用ウィン
ドウWWの画像データが補正される。
【0121】操作モードCの値が3(アンカーポイント
設定)のときには、基準点設定ルーチン413が呼出さ
れ、作業用ウィンドウWW上に基準点となるアンカーポ
イントを設定する。
【0122】参照用ウィンドウRWにする操作は、一種
類である。すなわち、操作モードCの値が3(アンカー
ポイント設定)のときに、基準点設定ルーチン413が
呼出され、参照用ウィンドウRW上に基準点となるアン
カーポイントを設定する。
【0123】フレーム画像の設定と表示モードの設定が
おこなわれたときには、図8で示した様にフレーム画像
読込みルーチン402、表示画像生成ルーチン404が
順に呼出されてウィンドウ上の表示が書き換えられる。
【0124】補正ルーチンである領域補正ルーチン(同
位置修正)411、領域補正ルーチン(基準点修正)4
12、位置補正ルーチン414、色補正ルーチン41
5、自動補正ルーチン416により、補正がおこなわれ
ると、図8で示した様に、先ず、フレーム画像生成ルー
チン405とフレーム画像保存ルーチン403が呼出さ
れ、補正したデータがファイルに格納される。そしてそ
の後で、フレーム画像読込みルーチン402、表示画像
生成ルーチン404が順に呼出されてウィンドウ上の表
示が更新される。
【0125】以下では、本発明の映像補正方法を実現す
るのに重要な各ルーチンを取り挙げて詳細に説明してい
くものとする。
【0126】先ず、図11を用いて領域補正ルーチン
(同位置修正)411の処理の流れについて説明する。
図11は、領域補正ルーチン(同位置修正)411の処
理を説明するPAD図である。
【0127】領域補正ルーチン(同位置修正)411が
起動されるのは、操作モードCが1(同位置修正)のと
きに、作業用ウィンドウWWをマウスなどのポインティ
ングデバイスのボタンでクリックしたときである。
【0128】このルーチンでは、ボタンが押されている
間、以下の511から515までの処理を繰り返す。
【0129】先ず、ポインティングデバイスのカーソル
が移動するまで待機し(511)、作業用ウィンドウW
Wのカーソル位置(x,y)を取得する(512)。
【0130】補正の対象となる領域は、このカーソル位
置(x,y)を中心として縦横に切出し領域幅Pピクセ
ルだけ取った矩形である。
【0131】したがって、(x,y)を中心とする縦横
切出し領域幅Pピクセルの矩形の全てのピクセル(u,
v)について以下の514と515の処理をおこなう。
【0132】すなわち、参照用表示画像バッファDre
fより、(u,v)の色情報(r,g,b)を取得する
(514)。そして、作業用表示画像バッファDedi
tの(u,v)の色情報を514で取ってきた(r,
g,b)に置換する(515)。
【0133】これにより、ポインティングデバイスのカ
ーソル位置から求めた作業用ウィンドウWWの一定の領
域が、参照用ウィンドウRWの画像データを基にして補
正されることになる。
【0134】次に、図12を用いて領域補正ルーチン
(基準点修正)412の処理の流れについて説明する。
【0135】図12は、領域補正ルーチン(基準点修
正)412の処理を説明するPAD図である。
【0136】領域補正ルーチン(基準点修正)412が
起動されるのは、操作モードCが2(同位置修正)のと
きに、作業用ウィンドウWWをマウスなどのポインティ
ングデバイスのボタンでクリックしたときである。
【0137】このルーチンでは、ボタンが押されている
間、以下の611から617までの処理を繰り返す。
【0138】先ず、ポインティングデバイスのカーソル
が移動するまで待機し(611)、作業用ウィンドウW
Wのカーソル位置(x,y)を取得する(612)。
【0139】補正の対象となる領域は、このカーソル位
置(x,y)を中心として縦横に切出し領域幅Pピクセ
ルだけ取った矩形である。
【0140】したがって、(x,y)を中心とする縦横
切出し領域幅Pピクセルの矩形の全てのピクセル(u,
v)について以下の614と617の処理をおこなう
(613)。
【0141】このルーチンが411のルーチンと異なる
のは、参照用ウィンドウRWと作業用ウィンドウWWに
設定されているアンカーポイントを基準として、補正す
る領域の座標を求めることである。そのため、領域のピ
クセル(u,v)が作業用ウィンドウWWのアンカーポ
イントからどれだけ離れているかを表すオフセット座標
(Ox,Oy)を次のように計算する(614)。
【0142】Ox=u−Aedit.x Oy=v−Aedit.y Aedit.xは、x座標、 Aedit.yは、y座
標を表す。
【0143】そして、参照用表示画像バッファにおける
対応点(s,t)を次のように計算する。
【0144】s=Aref.x+Ox t=Aref.y+Oy 次に、参照用表示画像バッファDrefより、(s,
t)の色情報(r,g,b)を取得する(616)。そ
して、作業用表示画像バッファDeditの(u,v)
の色情報を616で取ってきた(r,g,b)に置換す
る(617)。
【0145】これにより、作業用ウィンドウWWのアン
カーポイントと参照用ウィンドウRWのアンカーポイン
トを対応付けられ、ポインティングデバイスのカーソル
位置から求めた作業用ウィンドウWWの一定の領域を、
画像データを基にして補正されることになる。
【0146】次に、図13を用いて位置補正ルーチン4
14の処理の流れについて説明する。図13は、位置補
正ルーチン414の処理を説明するPAD図である。
【0147】このルーチンは、ツールバーTBの[位置
補正]ボタンをクリックしたときに起動されるる。な
お、この機能は、作業用ウィンドウWWの位置をアンカ
ーポイントを比較することにより補正するものなので、
参照用表示画像バッファは使用する必要がない。
【0148】先ず、設定されているそれぞれのアンカー
ポイントより参照用ウィンドウRWと作業用ウィンドウ
WWの位置のずれを求める。このずれを表す量を位置補
正ベクトル(Tx,Ty)と言うことにする。これを計
算するには、参照用ウィンドウRWと作業用ウィンドウ
WWのアンカーポイントの座標位置の差分を取れば良
い。
【0149】Tx=Aedit.x−Aref.x Ty=Aedit.y−Aref.y そして、作業用表示画像バッファDeditの全てのピ
クセル(u,v)について以下の712と713の処理
をおこなう(711)。
【0150】先ず、作業用の表示画像バッファDedi
tより(u+Tx,v+Ty)の色情報(r,g,b)
を取得する(712)。
【0151】そして、作業用の表示画像バッファDed
itの(u,v)における色を712で取ってきた
(r,g,b)に更新する(713)。
【0152】これにより、作業用ウィンドウWWに表示
されている画像の位置が、位置補正ベクトル(Tx,T
y)分だけずらされ、作業用ウィンドウWWの画像の表
示位置が補正されることになる。
【0153】次に、図14を用いて色補正ルーチン41
5の処理の流れについて説明する。図14は、色補正ル
ーチン415の処理を説明するPAD図である。
【0154】このルーチンは、ツールバーTBの[色補
正]ボタンをクリックしたときに起動されるる。
【0155】先ず、設定されているそれぞれのアンカー
ポイントより参照用ウィンドウRWと作業用ウィンドウ
WWの色情報を取得する(810,811)。
【0156】参照用ウィンドウRWのアンカーポイント
における色情報を(r0,g0,b0)とし、作業用ウ
ィンドウWWの色情報を(r1,g1,b1)とする。
【0157】この機能は、作業用ウィンドウWWのアン
カーポイントの色情報を基準として、作業用ウィンドウ
WWの色情報を補正するものなので、その色のずれを求
める。このずれを表す量を色補正ベクトル(Tr,T
g,Tb)と言うことにする。これを計算するには、参
照用ウィンドウRWと作業用ウィンドウWWのアンカー
ポイントの色情報の差分を取れば良い。
【0158】Tr=r1−r0 Tg=g1−g0 Tb=b1−b0 そして、作業用表示画像バッファDeditの全てのピ
クセル(u,v)について以下の712と713の処理
をおこなう(813)。
【0159】先ず、作業用の表示画像バッファDedi
tより(u,v)の色情報(r,g,b)を取得する
(814)。
【0160】そして、作業用の表示画像バッファDed
itの(u,v)における色を712で取ってきた
(r,g,b)を補正した(r+Tr,g+Tg,b+
Tb)に更新する(815)。
【0161】これにより、作業用ウィンドウWWに表示
されている画像の色が、色補正ベクトル(Tx,Ty)
分だけ補正され、参照用ウィンドウRWのアンカーポイ
ントの色を基準として作業用ウィンドウWWの画像の色
が補正されることになる。
【0162】次に、図15を用いて自動補正ルーチン4
16の処理の流れについて説明する。図15は、自動補
正ルーチン416の処理を説明するPAD図である。
【0163】このルーチンは、ツールバーTBの[自動
補正]ボタンをクリックしたときに起動されるる。ここ
で用いられるアルゴリズムは、前に説明した複数フレー
ムの比較による映像補正方法によるものである。複数フ
レームの比較による映像補正方法は、複数のフレームを
評価値により評価し異なったものを補正する方法であっ
た。ここでは、隣り合ったフレーム画像を取ってきて補
正するアルゴリズムについて説明する。画像データの全
てのフレームについて図15のルーチンで示される補正
方法をおこなえば、画像データの全てについて自動的に
ノイズの除去などの補正がおこなえることになる。
【0164】先ず、自動補正用画像バッファK0,K
1,K2を作成し、K0に作業用フレーム番号Fedi
t−1の画像データを、 K1に作業用フレーム番号F
editの画像データを、 K2に作業用フレーム番号
Fedit+1の画像データを置く(910)。すなわ
ち、対象とするのは隣接する3画像分のデータである。
【0165】そして、作業用表示画像バッファDedi
tの全てのピクセル(u,v)について、以下の911
〜920の処理をおこなう(911)。
【0166】先ず、 K0,K1,K2から(u,v)
における色情報(r0,g0,b0)、(r1,g1,
b1)、(r2,g2,b2)を取得する(912)。
【0167】そして、各々の色の差分m0,m1,m2
を計算する。この色の差分は、各々の色情報のいわば
「近さ」に相当する。
【0168】 m0=|r0−r1|+|g0−g1|+|b0−b1| m1=|r1−r2|+|g1−g2|+|b1−b2| m2=|r2−r0|+|g2−g0|+|b2−b0| このm0,m1,m2の大小の比較により、以下のよう
に(r,g,b)に値を代入する。
【0169】すなわち、 m0<m1かつm0<m2のとき(914)、 r=(r0+r1)/2,g=(g0+g1)/2,b=(b0+b1)/2 …(915) m1<m2かつm1<m0のとき(916)、 r=(r1+r2)/2,g=(g1+g2)/2,b=(b1+b2)/2 …(917) m2<m1かつm2<m0のとき(918)、 r=(r2+r0)/2,g=(g2+g0)/2,b=(b2+b0)/2 …(919) そして、作業用表示画像バッファDeditの(u,
v)の色を(r,g,b)に置換する(920)。
【0170】処理が終ったときには、910で取った自
動補正用画像バッファK0,K1,K2を廃棄する(9
21)。
【0171】これにより、3つのフレームの画像データ
で色情報が異なったものは採用されず、他の二者で相加
平均を取った値を代入することになるので、ノイズなど
他のフレームと極端に異なった部分は廃棄され、画像の
補正が自動的におこなえることになる。
【0172】
【発明の効果】本発明によれば、デジタル画像の編集を
おこなうリニア編集システムにおいて、簡易な操作でユ
ーザに取って分かりやすい画像データの補正方法、およ
び、そのシステムを提供することができる。
【0173】また、本発明によれば、フィルムのブレな
どによる位置の不安定性、明るさの不安定性を簡単に修
正することができる方法を提供することができる。
【0174】さらに、本発明によれば、従来技術のよう
にフレーム単位だけでなく、奇数または偶数フィールド
を個別に処理できるようにして、映画フィルムからテレ
ビ信号のデータに編集する際のニーズに合った画像補正
方法、および、そのシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る映像補正方法を実行するシステム
のシステム構成を示す概念図である。
【図2】本発明に係る映像補正システムの表示画面を示
す図である。
【図3】本発明に係る映像補正システムにより映像の補
正をおこなっているときの状況を説明するための図であ
る。
【図4】ユーザの操作の流れを説明するための図であ
る。
【図5】本発明に係る複数フレームの比較による映像補
正方法を説明するための概念図である。
【図6】映像補正システムの処理に用いられる映像補正
ソフトウェア400のモジュール一覧を示す図である。
【図7】データテーブル450の内容を説明するための
図である。
【図8】データテーブル450に定義されたデータの中
で、画像データに関する処理の流れを説明する図であ
る。
【図9】映像補正システムの処理を説明するPAD図で
ある(その一)。
【図10】映像補正システムの処理を説明するPAD図
である(その二)。
【図11】領域補正ルーチン(同位置修正)411の処
理を説明するPAD図である。
【図12】領域補正ルーチン(基準点修正)412の処
理を説明するPAD図である。
【図13】位置補正ルーチン414の処理を説明するP
AD図である。
【図14】色補正ルーチン415の処理を説明するPA
D図である。
【図15】自動補正ルーチン416の処理を説明するP
AD図である。
【図16】従来技術に係るノイズを除去するときの映像
の補正方法を順次示した図である。
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA20 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CE02 CE11 CE20 5C021 PA17 PA58 PA62 PA66 PA79 RA16 YA00 ZA02 5C023 AA11 AA34 AA36 AA38 AA40 BA01 BA11 CA02 DA04 DA08 5C053 FA14 FA23 HA08 KA03 KA24 LA11 5C066 AA03 AA07 CA07 GA01 HA01 KA12 KD06 KE02 KE09

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータシステムにより、デジタル
    化された映像データをフレーム単位で補正する映像補正
    方法において、 前記コンピュータシステムのディスプレイに参照用ウィ
    ンドウと作業用ウィンドウとを設け、 前記作業用ウィンドウは、補正の対象となるウィンドウ
    であって、 前記参照用ウィンドウは、補正のために用いられるデー
    タを参照するためのウィンドウであって、(1)前記作
    業用ウィンドウに第一のフレームの画像を表示し、前記
    参照用ウィンドウに第二のフレームの画像を表示するス
    テップ、(2)前記作業用ウィンドウ上に表示された第
    一のフレーム画像の修正する領域を指定させるステッ
    プ、(3)前記作業用ウィンドウと前記参照用ウィンド
    ウのフレームの画像データを対応付けをするステップ、
    (4)前記(2)のステップで指定された領域の画像デ
    ータを、前記(3)のステップで対応付けされた領域の
    画像データにより書き換えるステップとを有し、 前記(1)ないし(4)のステップをこの順におこなっ
    て、 前記作業用ウィンドウ上に表示された第一のフレームの
    画像データを、前記参照用ウィンドウのフレームの画像
    データを基にして補正することを特徴とする映像補正方
    法。
  2. 【請求項2】 (a)前記作業用ウィンドウに第一の基
    準点を指定し、前記参照用ウィンドウに第二の基準点を
    指定するステップを有し、 前記(1)のステップの後、前記(3)のステップの前
    に、前記(a)のステップをおこない、 前記(3)のステップにおいて、対応付けを前記(a)
    のステップで指定された第一の基準点と第二の基準点に
    よりおこなうことを特徴とする請求項1記載の映像補正
    方法。
  3. 【請求項3】 コンピュータシステムにより、デジタル
    化された映像データをフレーム単位で補正する映像補正
    方法において、 前記コンピュータシステムのディスプレイに参照用ウィ
    ンドウと作業用ウィンドウとを設け、 前記作業用ウィンドウは、補正の対象となるウィンドウ
    であって、 前記参照用ウィンドウは、補正のために用いられるデー
    タを参照するためのウィンドウであって、(11)前記
    作業用ウィンドウに第一のフレームの画像を表示し、前
    記参照用ウィンドウに第二のフレームの画像を表示する
    ステップ、(1a)前記作業用ウィンドウに第一の基準
    点を指定し、前記参照用ウィンドウに第二の基準点を指
    定するステップ、(14)前記(1a)のステップの指
    定された第一の基準点と第二の基準点の座標位置の差分
    を取って、前記作業用ウィンドウに表示された第一のフ
    レームの画像データの全体の位置をその差分だけシフト
    させるステップとを有し、 前記(11)、(1a)、(14)のステップをこの順
    におこなって、 前記作業用ウィンドウ上に表示された第一のフレームの
    画像データの位置を、前記参照用ウィンドウのフレーム
    の画像データの位置を基にして補正することを特徴とす
    る映像補正方法。
  4. 【請求項4】 コンピュータシステムによりデジタル化
    された映像データをフレーム単位で補正する映像補正方
    法において、 前記コンピュータシステムのディスプレイに参照用ウィ
    ンドウと作業用ウィンドウとを設け、 前記作業用ウィンドウは、補正の対象となるウィンドウ
    であって、 前記参照用ウィンドウは、補正のために用いられるデー
    タを参照するためのウィンドウであって、(21)前記
    作業用ウィンドウに第一のフレームの画像を表示し、前
    記参照用ウィンドウに第二のフレームの画像を表示する
    ステップ、(2a)前記作業用ウィンドウに第一の基準
    点を指定し、前記参照用ウィンドウに第二の基準点を指
    定するステップ、(24)前記(2a)のステップの指
    定された第一の基準点と第二の基準点の色情報の差分を
    取って、前記作業用ウィンドウに表示された第一のフレ
    ームの画像データの色情報全体をその差分だけシフトさ
    せるステップとを有し、 前記(21)、(2a)、(24)のステップをこの順
    におこなって、 前記作業用ウィンドウ上に表示された第一のフレームの
    画像データの色情報を、前記参照用ウィンドウのフレー
    ムの画像データの色情報を基にして補正することを特徴
    とする映像補正方法。
  5. 【請求項5】 コンピュータシステムにより、デジタル
    化された映像データをフレーム単位で補正する映像補正
    方法において、(100)映像データの中の対象とする
    三つ以上のフレームの画像データを画像バッファに読み
    込むステップ、(101)前記画像バッファに読み込ま
    れたフレームの画像データを画素ごとに比較して、互い
    の類似度を計算するステップ、(102)前記フレーム
    の画像データの類似度の高い画像データのみを採用し
    て、それらを合成するステップ、(103)前記合成さ
    れた画像データを、対象としているフレームの新たな画
    像データとするステップとを有し、 前記(100)ないし(103)のステップをこの順に
    おこなって、フレームの画像データの相互比較により映
    像データを補正することを特徴とする映像補正方法。
  6. 【請求項6】 前記フレームが奇数フィールドと偶数フ
    ィールドで構成されている場合に、補正の対象を奇数フ
    ィールドのみとすること、偶数フィールドのみとするこ
    とを選択できることを特徴とする請求項1ないし請求項
    5記載のいずれかの映像補正方法。
  7. 【請求項7】 コンピュータシステムにより、デジタル
    化された映像データをフレーム単位で補正する映像補正
    システムにおいて、 この映像補正システムは、 前記映像データを表示するディスプレイと、 前記映像データに対する処理をおこなう中央処理装置
    と、 前記映像データを記憶する記憶装置と、 情報を入力する入力装置とを有し、 前記ディスプレイは、補正の対象となる作業用ウィンド
    ウと、補正のために用いられるデータを参照するための
    参照用ウィンドウとを表示する機能を有し、 前記作業用ウィンドウに第一のフレームの画像を表示
    し、前記参照用ウィンドウに第二のフレームの画像を表
    示し、 前記入力装置からの入力により、前記作業用ウィンドウ
    上に表示された第一のフレーム画像の修正する領域を指
    定させて、 前記作業用ウィンドウと前記参照用ウィンドウのフレー
    ムの画像データを対応付けをし、 前記指定された領域の画像データを、対応付けされた領
    域の画像データにより書き換えることにより、 前記作業用ウィンドウ上に表示された第一のフレームの
    画像データを、前記参照用ウィンドウのフレームの画像
    データを基にして補正することを特徴とする映像補正シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 さらに、前記入力装置からの入力によ
    り、前記作業用ウィンドウに第一の基準点を指定し、前
    記参照用ウィンドウに第二の基準点を指定させて、 前記フレームの画像データの対応付けを、指定された第
    一の基準点と第二の基準点によりおこなうことを特徴と
    する請求項7記載の映像補正システム。
  9. 【請求項9】 コンピュータシステムにより、デジタル
    化された映像データをフレーム単位で補正する映像補正
    システムにおいて、 この映像補正システムは、 前記映像データを表示するディスプレイと、 前記映像データに対する処理をおこなう中央処理装置
    と、 前記映像データを記憶する記憶装置と、 情報を入力する入力装置とを有し、 前記ディスプレイは、補正の対象となる作業用ウィンド
    ウと、補正のために用いられるデータを参照するための
    参照用ウィンドウとを表示する機能を有し、 前記作業用ウィンドウに第一のフレームの画像を表示
    し、前記参照用ウィンドウに第二のフレームの画像を表
    示し、 前記入力装置からの入力により、前記作業用ウィンドウ
    に第一の基準点を指定し、前記参照用ウィンドウに第二
    の基準点を指定させて、 前記指定された第一の基準点と第二の基準点の座標位置
    の差分を取って、前記作業用ウィンドウに表示された第
    一のフレームの画像データの全体の位置をその差分だけ
    シフトさせて、 前記作業用ウィンドウ上に表示された第一のフレームの
    画像データの位置を、前記参照用ウィンドウのフレーム
    の画像データの位置を基にして補正することを特徴とす
    る映像補正システム。
  10. 【請求項10】 コンピュータシステムにより、デジタ
    ル化された映像データをフレーム単位で補正する映像補
    正システムにおいて、 この映像補正システムは、 前記映像データを表示するディスプレイと、 前記映像データに対する処理をおこなう中央処理装置
    と、 前記映像データを記憶する記憶装置と、 情報を入力する入力装置とを有し、 前記ディスプレイは、補正の対象となる作業用ウィンド
    ウと、補正のために用いられるデータを参照するための
    参照用ウィンドウとを表示する機能を有し、 前記作業用ウィンドウに第一のフレームの画像を表示
    し、前記参照用ウィンドウに第二のフレームの画像を表
    示し、 前記入力装置からの入力により、前記作業用ウィンドウ
    に第一の基準点を指定し、前記参照用ウィンドウに第二
    の基準点を指定させて、 前記指定された第一の基準点と第二の基準点の色情報の
    差分を取って、前記作業用ウィンドウに表示された第一
    のフレームの画像データの色情報全体をその差分だけシ
    フトさせて前記作業用ウィンドウ上に表示された第一の
    フレームの画像データの色情報を、前記参照用ウィンド
    ウのフレームの画像データの色情報を基にして補正する
    ことを特徴とする映像補正システム。
  11. 【請求項11】 コンピュータシステムにより、デジタ
    ル化された映像データをフレーム単位で補正する映像補
    正システムにおいて、 この映像補正システムは、 前記映像データを表示するディスプレイと、 前記映像データに対する処理をおこなう中央処理装置
    と、 前記映像データを記憶する記憶装置と、 情報を入力する入力装置とを有し、 前記記憶装置に、画像バッファを取る機能を有し、 前記映像データの中の対象とする三つ以上のフレームの
    画像データを前記画像バッファに読み込み、 前記画像バッファに読み込まれたフレームの画像データ
    を画素ごとに比較して、互いの類似度を計算して、 前記フレームの画像データの類似度の高い画像データの
    みを採用して、それらを合成して前記合成された画像デ
    ータを、対象としているフレームの新たな画像データと
    して、 フレームの画像データの相互比較により映像データを補
    正することを特徴とする映像補正システム。
  12. 【請求項12】 前記フレームが奇数フィールドと偶数
    フィールドで構成されている場合に、補正の対象を奇数
    フィールドのみとすること、または、偶数フィールドの
    みとすることを選択できることを特徴とする請求項6な
    いし請求項11記載のいずれかの映像補正システム。
  13. 【請求項13】 コンピュータシステムにより、デジタ
    ル化された映像データをフレーム単位で補正する映像補
    正方法を実行するためのプログラムを記録するプログラ
    ム記録媒体において、 前記コンピュータシステムのディスプレイに参照用ウィ
    ンドウと作業用ウィンドウとを設け、 前記作業用ウィンドウは、補正の対象となるウィンドウ
    であって、 前記参照用ウィンドウは、補正のために用いられるデー
    タを参照するためのウィンドウであって、(1)前記作
    業用ウィンドウに第一のフレームの画像を表示し、前記
    参照用ウィンドウに第二のフレームの画像を表示するス
    テップ、(2)前記作業用ウィンドウ上に表示された第
    一のフレーム画像の修正する領域を指定させるステッ
    プ、(3)前記作業用ウィンドウと前記参照用ウィンド
    ウのフレームの画像データを対応付けをするステップ、
    (4)前記(2)のステップで指定された領域の画像デ
    ータを、前記(3)のステップで対応付けされた領域の
    画像データにより書き換えるステップとを有し、 前記(1)ないし(4)のステップをこの順におこなっ
    て、 前記作業用ウィンドウ上に表示された第一のフレームの
    画像データを、前記参照用ウィンドウのフレームの画像
    データを基にして補正することを特徴とする映像補正方
    法を実行するためのプログラムを記録するプログラム記
    録媒体。
  14. 【請求項14】 (a)前記作業用ウィンドウに第一の
    基準点を指定し、前記参照用ウィンドウに第二の基準点
    を指定するステップを有し、 前記(1)のステップの後、前記(3)のステップの前
    に、前記(a)のステップをおこない、 前記(3)のステップにおいて、対応付けを前記(a)
    のステップで指定された第一の基準点と第二の基準点に
    よりおこなうことを特徴とする請求項13記載の映像補
    正方法を実行するためのプログラムを記録するプログラ
    ム記録媒体。
  15. 【請求項15】 コンピュータシステムにより、デジタ
    ル化された映像データをフレーム単位で補正する映像補
    正方法を実行するためのプログラムを記録するプログラ
    ム記録媒体において、 前記コンピュータシステムのディスプレイに参照用ウィ
    ンドウと作業用ウィンドウとを設け、 前記作業用ウィンドウは、補正の対象となるウィンドウ
    であって、 前記参照用ウィンドウは、補正のために用いられるデー
    タを参照するためのウィンドウであって、(11)前記
    作業用ウィンドウに第一のフレームの画像を表示し、前
    記参照用ウィンドウに第二のフレームの画像を表示する
    ステップ、(1a)前記作業用ウィンドウに第一の基準
    点を指定し、前記参照用ウィンドウに第二の基準点を指
    定するステップ、(14)前記(1a)のステップの指
    定された第一の基準点と第二の基準点の座標位置の差分
    を取って、前記作業用ウィンドウに表示された第一のフ
    レームの画像データの全体の位置をその差分だけシフト
    させるステップとを有し、 前記(11)、(1a)、(14)のステップをこの順
    におこなって、 前記作業用ウィンドウ上に表示された第一のフレームの
    画像データの位置を、前記参照用ウィンドウのフレーム
    の画像データの位置を基にして補正することを特徴とす
    る映像補正方法実行するためのプログラムを記録するプ
    ログラム記録媒体。
  16. 【請求項16】 コンピュータシステムによりデジタル
    化された映像データをフレーム単位で補正する映像補正
    方法を実行するためのプログラムを記録するプログラム
    記録媒体において、 前記コンピュータシステムのディスプレイに参照用ウィ
    ンドウと作業用ウィンドウとを設け、 前記作業用ウィンドウは、補正の対象となるウィンドウ
    であって、 前記参照用ウィンドウは、補正のために用いられるデー
    タを参照するためのウィンドウであって、(21)前記
    作業用ウィンドウに第一のフレームの画像を表示し、前
    記参照用ウィンドウに第二のフレームの画像を表示する
    ステップ、(2a)前記作業用ウィンドウに第一の基準
    点を指定し、前記参照用ウィンドウに第二の基準点を指
    定するステップ、(24)前記(2a)のステップの指
    定された第一の基準点と第二の基準点の色情報の差分を
    取って、前記作業用ウィンドウに表示された第一のフレ
    ームの画像データの色情報全体をその差分だけシフトさ
    せるステップとを有し、 前記(21)、(2a)、(24)のステップをこの順
    におこなって、 前記作業用ウィンドウ上に表示された第一のフレームの
    画像データの色情報を、前記参照用ウィンドウのフレー
    ムの画像データの色情報を基にして補正することを特徴
    とする映像補正方法を実行するためのプログラムを記録
    するプログラム記録媒体。
  17. 【請求項17】 コンピュータシステムにより、デジタ
    ル化された映像データをフレーム単位で補正する映像補
    正方法を実行するためのプログラムを記録するプログラ
    ム記録媒体において、(100)映像データの中の対象
    とする三つ以上のフレームの画像データを画像バッファ
    に読み込むステップ、(101)前記画像バッファに読
    み込まれたフレームの画像データを画素ごとに比較し
    て、互いの類似度を計算するステップ、(102)前記
    フレームの画像データの類似度の高い画像データのみを
    採用して、それらを合成するステップ、(103)前記
    合成された画像データを、対象としているフレームの新
    たな画像データとするステップとを有し、 前記(100)ないし(103)のステップをこの順に
    おこなって、フレームの画像データの相互比較により映
    像データを補正することを特徴とする映像補正方法を実
    行するためのプログラムを記録するプログラム記録媒
    体。
  18. 【請求項18】 前記フレームが奇数フィールドと偶数
    フィールドで構成されている場合に、補正の対象を奇数
    フィールドのみとすること、偶数フィールドのみとする
    ことを選択できることを特徴とする請求項13ないし請
    求項17記載のいずれかの映像補正方法を実行するため
    のプログラムを記録するプログラム記録媒体。
JP2001051478A 2001-02-27 2001-02-27 映像補正方法、映像補正システム、および、映像補正をおこなうためのプログラム記録媒体 Pending JP2002262218A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001051478A JP2002262218A (ja) 2001-02-27 2001-02-27 映像補正方法、映像補正システム、および、映像補正をおこなうためのプログラム記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001051478A JP2002262218A (ja) 2001-02-27 2001-02-27 映像補正方法、映像補正システム、および、映像補正をおこなうためのプログラム記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002262218A true JP2002262218A (ja) 2002-09-13

Family

ID=18912256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001051478A Pending JP2002262218A (ja) 2001-02-27 2001-02-27 映像補正方法、映像補正システム、および、映像補正をおこなうためのプログラム記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002262218A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008522508A (ja) * 2004-11-30 2008-06-26 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. デジタル映像のアーティファクト削減
WO2009050846A1 (ja) * 2007-10-16 2009-04-23 Panasonic Corporation 画像表示装置及び画像表示方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008522508A (ja) * 2004-11-30 2008-06-26 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. デジタル映像のアーティファクト削減
WO2009050846A1 (ja) * 2007-10-16 2009-04-23 Panasonic Corporation 画像表示装置及び画像表示方法
JPWO2009050846A1 (ja) * 2007-10-16 2011-02-24 パナソニック株式会社 画像表示装置及び画像表示方法
JP4913163B2 (ja) * 2007-10-16 2012-04-11 パナソニック株式会社 画像表示装置及び画像表示方法
US8279238B2 (en) 2007-10-16 2012-10-02 Panasonic Corporation Image display device and image display method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6470100B2 (en) Image composition processing apparatus and method thereof
US7050070B2 (en) Image editing method and image editing apparatus
US5982350A (en) Compositer interface for arranging the components of special effects for a motion picture production
US6867782B2 (en) Caching data in a processing pipeline
US6873344B2 (en) Media production system using flowgraph representation of operations
JP4587461B2 (ja) 画像編集装置及びその制御方法
US20060012596A1 (en) Data editing program, data editing method, data editing apparatus and storage medium
JP4652978B2 (ja) 画像編集装置及びその制御方法、コンピュータプログラム
US7474348B2 (en) Image photographing system having data management function, data management device and medium
US20120229501A1 (en) Method and a Computer System for Displaying and Selecting Images
US7318203B2 (en) Selecting image processing functions
JP2004234624A (ja) 静止画像生成装置、静止画像生成方法、静止画像生成プログラム、および静止画像生成プログラムを記録した記録媒体
US6941029B1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium therefor with stitched image correctional feature
JP2000242391A (ja) 曲線スライダ装置
US6337916B1 (en) Modifying image data
US6928192B2 (en) User interface for interactive removal of defects in an image sequence
JP2002262218A (ja) 映像補正方法、映像補正システム、および、映像補正をおこなうためのプログラム記録媒体
JP2000149046A (ja) 曲線生成装置及び方法、プログラムを格納した記録媒体、並びに対応点設定方法
JP2013031034A (ja) 画像編集プログラム、画像編集方法、画像編集装置、記録媒体
JP4555745B2 (ja) 画像編集プログラム、画像編集方法、画像編集装置及び記録媒体
US10306140B2 (en) Motion adaptive image slice selection
JP2003158710A (ja) 映像オブジェクト編集装置及び映像オブジェクト編集プログラム
JP2001109901A (ja) アニメーション作成装置および方法、ならびにアニメーション作成プログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体
JP2012133459A (ja) 画像評価装置、及び方法、並びにプログラム、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JPH07271998A (ja) 立体表示方法および装置