JP2002261817A - 帯域制御中継システム - Google Patents

帯域制御中継システム

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JP2002261817A
JP2002261817A JP2001056842A JP2001056842A JP2002261817A JP 2002261817 A JP2002261817 A JP 2002261817A JP 2001056842 A JP2001056842 A JP 2001056842A JP 2001056842 A JP2001056842 A JP 2001056842A JP 2002261817 A JP2002261817 A JP 2002261817A
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bandwidth control
router
relay device
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JP2001056842A
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Yasuharu Ohashi
靖治 大橋
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単にかつ確実に帯域制御方式を切り替え
る。 【解決手段】 帯域制御ルータ16は、稼動/停止の制
御が可能なインタフェース部21を有し、ネットワーク
接続回線19を介して送られてきたパケットに対して帯
域制御を行いパケット回線20から送出する。回線ルー
タ14は、登録された定義情報に従い、パケット回線2
0を介して送られてきたパケットに対して帯域制御を行
い並列回線11から送出し、また、ネットワーク接続回
線19を介して送られてきたパケットを並列回線11か
ら負荷分散して送出する。運用管理装置15は、初期状
態においてインタフェース部21を停止させて回線ルー
タ14に負荷分散帯域制御を実行させる。そして、帯域
制御用の定義情報を各ルータ14,16へ登録した後
に、インタフェース部21を稼動することにより帯域制
御ルータ16及び回線ルータ14に帯域制御を実行させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローカルエリアネ
ットワーク(LAN)およびワイドエリアネットワーク
(WAN)に接続する中継装置への設定を変更すること
によって並列回線の負荷分散と帯域制御とを切り替えて
送受信するデータパケット伝送を行う帯域制御中継シス
テム、特に中継装置の帯域制御方式の切替え制御に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のネットワークシステムの
一例を示した全体構成図である。図4には、コンピュー
タ1,2、ルータ3、運用管理装置4及びこれらを接続
するネットワーク5が示されており、一つのネットワー
クシステムが構築されている。更に、コンピュータ6,
7、ルータ8、運用管理装置9及びこれらを接続するネ
ットワーク10が示されており、他のネットワークシス
テムが構築されている。各ネットワークシステムは、複
線化された並列回線11で接続されている。
【0003】各コンピュータ1,2,6,7は、並列回
線11を介して相互にパケット通信を行う。ルータ3,
8は、各コンピュータ1,2,6,7間で授受されるパ
ケットを中継する中継装置である。図4に示したネット
ワークシステムは、ルータ3,8の内部記憶装置への設
定内容(定義情報)を変更することによって並列回線1
1の負荷分散あるいは帯域制御を排他的に実施するが、
運用管理装置4,9は、いずれかの帯域制御方式に切り
替えるためにルータ3,8に設定する定義情報を書き替
える。各ネットワークシステムは、並列回線11を挟ん
でシンメトリックに構成されており、対応する位置に配
設された各構成要素は、相互に同じ機能を有している。
従って、以降の説明では、片方のネットワークシステム
について説明する場合もあるが、その場合、説明する内
容は他方のネットワークシステムにも該当する。
【0004】ところで、運用管理装置4が行う帯域制御
方式としては、信頼性を確保した負荷分散帯域制御と、
帯域制御概念に大別できる。信頼性を確保した負荷分散
帯域制御は、並列回線11に対し、ルータ3にネットワ
ーク5を経由して送られてくるデータを1パケット毎に
並列回線11を構成する各通信回線11−1,11−
2,11−nに割り振るものである。この概念が帯域制
御機構の並列回線11に対する初期状態となる。他方の
帯域制御概念は、ある特定のコンピュータ1,2または
ネットワーク5を経由して送られてきたパケットやある
特定のプロトコルのパケットと、それ以外のパケットそ
れぞれに特定の通信回線11−1,11−2,11−n
の割当てを規定する概念である。この場合、運用管理装
置4は、どこから送られてきたパケットをどの並列回線
11から送出するかを予め定義して、ルータ3の内部の
記憶装置に登録しておく。なお、以降の説明において
は、負荷分散帯域制御を「負荷分散」と、帯域制御概念
を「帯域制御」と称することにする。
【0005】一般に、コンピュータ1,2から他方のコ
ンピュータ3,4へ送られるデータパケットを、送信す
る情報の重要度によって他の情報より優先して送信した
り、速度よりも確実性を重視して送信したい場合があ
る。このような状況に応じていずれかの帯域制御方式が
採用されるが、負荷分散と帯域制御を切り替えるために
は、上述したように中継装置であるルータ3の設定をそ
の都度変更する必要がある。以下、従来における帯域制
御方式の切替え動作について説明する。
【0006】ルータ3の初期状態として負荷分散が設定
されている。つまり、ルータ3の内部記憶装置には、負
荷分散の定義情報が設定されている。ルータ3は、ネッ
トワーク5を経由してパケットが送られてくると、その
パケットを順次各通信回線11−1,11−2,11−
nに割り振って送出する。
【0007】ここで、帯域制御方式を帯域制御に切り替
えたい場合、運用管理装置4は、ネットワーク5側から
入ってくるデータの精査条件を規定し、また、その精査
条件に対応した並列回線11側への出力割付け条件を規
定する。そして、運用管理装置4は、帯域制御方式の切
替えタイミングに合わせて、作成した定義情報をルータ
3に送出して登録する。なお、このように規定した定義
情報は、その都度作成する必要はなく、いったん作成し
た定義情報を保存しておき、次回以降はその中から選択
するように運用することができる。
【0008】ルータ3は、内部記憶装置の設定が運用管
理装置4により変更されたことに応じて帯域制御方式を
切り替える。また、帯域制御方式を負荷分散に戻したい
ときには、運用管理装置4は、切替えタイミングに合わ
せて負荷分散の定義情報をルータ3に送出して登録す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、帯域制
御方式を切り替えるためにはルータに設定した定義情報
を変更する必要があるが、従来においては、ルータへの
定義情報の登録が終了するまでの間、ネットワークシス
テムを停止させなければならなかった。
【0010】また、切替えタイミングに合わせてルータ
の設定内容を変更しなければならなかった。
【0011】また、従来においては、切り替え後の帯域
制御方式はルータへの定義情報の登録終了直後から有効
になるが、定義情報に誤りがあった場合、ルータへの設
定を即座に元の定義内容に戻すことはできなかったた
め、ネットワークシステムへ与える被害が膨大になるお
それがあった。
【0012】以上のように、従来の帯域制御方式の中継
装置への定義方法では、定義変更時のネットワークの停
止に関する影響や変更した定義内容の確実性、そして変
更前の定義への復元困難性がネットワークそのものの信
頼性を損なうおそれがある。各ネットワークシステムを
接続する回線を並列化する目的、すなわち回線を複線化
することで高速性と回線障害に対する信頼性を向上させ
る本来の目的に対し、並列回線を収容する中継装置を必
要の度に直接定義変更するという従来の方法では、ネッ
トワークシステムの信頼性を損ない、結果的に並列回線
の信頼性を相殺してしまう。
【0013】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、その目的は、簡単にかつ確実に
帯域制御方式を切り替えることのできる帯域制御中継シ
ステムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、本発明に係る帯域制御中継システムは、内
部ネットワークから送られてきたパケットをネットワー
ク接続回線へ送出するネットワーク内中継装置と、並列
回線に接続され、前記ネットワーク内中継装置から前記
ネットワーク接続回線を介して送られてきたパケットを
前記各並列回線から、帯域制御して送出する帯域制御又
は負荷分散して送出する負荷分散帯域制御のいずれかの
帯域制御方式により送出する帯域制御中継装置とを有
し、前記帯域制御中継装置は、帯域制御を行うための定
義情報を記憶する第1の定義情報記憶手段を有し、前記
ネットワーク内中継装置から送られてきたパケットに対
して帯域制御を行い、接続された複数のパケット回線か
ら送出する帯域制御中継装置と、帯域制御を行うための
定義情報を記憶する第2の定義情報記憶手段を有し、前
記パケット回線を介して前記帯域制御中継装置から送ら
れてきたパケットを定義情報に従い前記並列回線から送
出し、また、前記ネットワーク接続回線を介して前記ネ
ットワーク内中継装置から送られてきたパケットを前記
並列回線から負荷分散して送出する回線制御中継装置と
を有し、前記帯域制御中継装置は、前記ネットワーク接
続回線を接続し、稼動/停止の制御が可能なインタフェ
ース手段を有し、少なくともいずれか一方の前記定義情
報記憶手段に対して定義情報を登録し、また、前記イン
タフェース手段の稼動/停止の指示を出す運用管理装置
を有し、前記運用管理装置による前記インタフェース手
段の稼動/停止の切替え制御によって帯域制御方式を帯
域制御又は負荷分散帯域制御に切り替えるものである。
【0015】また、前記運用管理装置は、前記インタフ
ェース手段を稼動状態に切り替えるより前に帯域制御を
行うための定義情報を少なくともいずれか一方の前記定
義情報記憶手段に登録するものである。
【0016】また、前記運用管理装置は、定義情報を前
記回線制御中継装置へ登録する条件が設定された定義情
報登録条件記憶手段と、定義情報を前記定義情報登録条
件記憶手段に設定された条件に従い少なくともいずれか
一方の前記定義情報記憶手段に登録する定義情報登録手
段とを有するものである。
【0017】また、前記運用管理装置は、少なくとも前
記回線制御中継装置の帯域制御を行うための定義情報を
作成、修正する定義情報編集手段と、少なくともいずれ
か一方の前記定義情報記憶手段に登録されている定義情
報を取り出す定義情報取出手段とを有するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
好適な実施の形態について説明する。なお、従来例と同
じ構成要素には同じ符号を付ける。
【0019】図1は、本発明に係る帯域制御中継システ
ムを適用したネットワークシステムの一実施の形態を示
した全体構成図である。図1には、コンピュータ1,2
が送受信するデータパケットをネットワーク5を介して
中継する帯域制御中継装置12,13が示されている。
本実施の形態においては、複線化された並列回線11を
挟んでネットワークシステムがシンメトリックに構成さ
れている。本実施の形態において並列回線11を構成す
る通信回線数に制限はない。並列回線11を挟んで形成
される各ネットワークシステムは、同じ構成を有してい
るので、本実施の形態では、帯域制御中継装置12側の
システムで説明する。
【0020】図2は、本実施の形態における帯域制御中
継装置12のブロック構成図である。帯域制御中継装置
12は、従来例のルータ及び運用管理装置にそれぞれ相
当する回線ルータ14及び運用管理装置15と、本実施
の形態において特徴的な帯域制御ルータ16を有してい
る。運用管理装置15と、回線ルータ14及び帯域制御
ルータ16とは、制御用接続回線17により接続されて
おり、運用管理装置15は、定義情報等の設定、指示等
をリアルタイムに各ルータ14,16へ送信することが
できる。なお、回線ルータ14へ送信する定義情報の内
容は、本実施の形態の特徴ではなく従来例と同じでよ
い。ネットワーク内中継装置18と、回線ルータ14及
び帯域制御ルータ16とは、ネットワーク接続回線19
により接続されており、ネットワーク内中継装置18
は、ネットワーク5側から送られてきたパケットをネッ
トワーク接続回線19へ送出する。回線ルータ14と帯
域制御ルータ16とは、複数のパケット回線20−1,
20−2,20−nで接続されており、帯域制御ルータ
16は、ネットワーク内中継装置18からネットワーク
接続回線19を介して送られてきたパケットを各パケッ
ト回線20−1,20−2,20−nに振り分けて回線
ルータ14へ送る。パケット回線20の本数に特に制限
はない。また、帯域制御ルータ16においてネットワー
ク接続回線19を接続するインタフェース部21は、稼
動/停止の制御が可能である。本実施の形態では、運用
管理装置15からの制御に従い稼動/停止の状態を切り
替える。また、回線ルータ14及び帯域制御ルータ16
には、それぞれ運用管理装置15から送られてくる定義
情報を記憶するためのメモリ22,23が設けられてい
る。
【0021】ところで、ネットワーク内中継装置18が
ネットワーク接続回線19へ送出したパケットは、イン
タフェース部21が稼動状態のときには帯域制御ルータ
16が受け取り、停止状態のときには回線ルータ14が
受け取る。これは、次のように規定したからである。そ
れは、経路情報の広告に関する基本規定で、ネットワー
ク内中継装置18に対し経路情報を広告する中継装置で
ある帯域制御ルータ16と回線ルータ14に対し、帯域
制御ルータ16の広告する経路情報の優先度が回線ルー
タ14より高い状態で広告するように規定している。こ
の規定により帯域制御ルータ16がネットワーク内中継
装置18に対し経路情報を広告する際に使うインタフェ
ース部21が停止状態のときには、回線ルータ14が広
告する経路情報がネットワーク接続回線19上に広告さ
れる唯一の経路情報となるため、ネットワーク内中継装
置18は、回線ルータ14が広告する経路情報に基づき
中継対象のデータパケットを回線ルータ14へ転送す
る。一方、帯域制御ルータ16がネットワーク内中継装
置18に対し経路情報を広告する際に使うインタフェー
ス部21が起動状態のときには、前述した優先度により
帯域制御ルータ16が広告する経路情報が最優先の経路
情報となるため、ネットワーク内中継装置18は、帯域
制御ルータ16が広告する経路情報に基づき中継対象の
データパケットを帯域制御ルータ16へ転送する。上記
基本規定は、運用管理装置15に設定されており、各ル
ータ14,16は、運用管理装置15に定義された上記
規定に基づき経路情報の広告を実行する。そして、運用
管理装置15によるインタフェース部21の稼動/停止
の制御に基づきパケットの中継において帯域制御を実行
する。
【0022】図3は、本実施の形態における運用管理装
置15のブロック構成図である。運用管理装置15は、
各ルータ14,16の動作制御を行うための装置であ
り、動作制御を行うための基本情報である定義情報を扱
うために、定義情報編集部24、定義情報登録部25、
定義情報登録条件記憶部26及び定義情報取出部27を
有している。定義情報編集部24は、各ルータ14,1
6へ登録する定義情報を作成し、また、必要に応じて修
正するための手段である。定義情報には、帯域制御方式
として帯域制御又は負荷分散で通信を実行するための情
報が定義される。より詳細にいうと、定義情報編集部2
4は、帯域制御ルータ16に対し、ネットワーク5側か
ら入ってくるデータの精査条件を規定し、また、その精
査条件に対応した並列回線11側への出力割付け条件を
規定する。一方、回線ルータ14に対し、パケット回線
20から送られてくるパケットに対する帯域量条件、す
なわち並列回線11への出力割付け条件を概念として規
定する。これらの規定に基づく定義情報を定義情報編集
部24において作成及び修正を行う。定義情報登録部2
5は、定義情報を各メモリ22,23へ転送して登録す
る。転送時刻、転送先指定、転送する定義情報等定義情
報登録部25が動作する際の条件は、定義情報登録条件
記憶部26に予め設定されている。定義情報取出部27
は、各メモリ22,23に登録されている定義情報を取
り出してくるための手段である。例えば、各ルータ1
4,16に異常が発生したときに各ルータ14,16に
どのような定義情報が登録されているか確認することが
できる。
【0023】従来においては、ルータに定義情報を設定
変更することによってそのタイミングで帯域制御方式を
切り替えていたが、本実施の形態では、定義情報の設定
変更と帯域制御方式の切替えタイミングを別にしたこと
を特徴としている。そして、帯域制御方式の切り替えを
運用管理装置15からのインタフェース部21への稼動
又は停止の指示により行うようにしたことである。これ
により、帯域制御方式の切り替えを行う前(インタフェ
ース部21の稼動/停止)であれば、回線ルータ14へ
の定義情報の設定を行うことができるので、帯域制御方
式の切替えタイミングにあわせて定義情報を設定する必
要がない。また、帯域制御方式の切り替えは、切り替え
たい時刻にインタフェース部21の稼動/停止、すなわ
ちオン/オフの切替え指示のみを行えばよいので極めて
簡単である。
【0024】次に、本実施の形態における帯域制御方式
の切替え動作について説明する。
【0025】回線ルータ14の初期状態として負荷分散
が設定されている。つまり、回線ルータ14のメモリ2
2には、運用管理装置15により負荷分散の定義情報が
予め設定されている。かつ本実施の形態における運用管
理装置15は、帯域制御ルータ16へ指示を送り、イン
タフェース部21を停止状態にしている。なお、以降の
説明では、インタフェース部21が稼動状態であるとき
をオン、停止状態であるときをオフという。
【0026】初期状態においては、基本規定に基づきネ
ットワーク内中継装置18に対し経路情報を広告する中
継装置である帯域制御ルータ16のインタフェース部2
1が停止状態であるため、回線ルータ14が広告する経
路情報がネットワーク接続回線19上に広告される唯一
の経路情報となる。この結果、ネットワーク内中継装置
18は、回線ルータ14が広告する経路情報に従い中継
対象のパケットを回線ルータ14へ転送する。回線ルー
タ14は、初期状態に基づきネットワーク接続回線19
から送られてくるデータを1パケット毎に各通信回線1
1−1,11−2,11−nに割り振る。
【0027】ここで、定義情報登録条件記憶部26に設
定されている定義情報転送時刻になると、運用管理装置
15の定義情報登録部25は、現時点までに定義情報編
集部24により作成済の定義情報を、定義情報登録条件
記憶部26の設定条件に従い制御用接続回線17を介し
て各ルータ14,16へ転送して各メモリ22,23へ
登録する。この時点では、まだインタフェース部21が
停止状態であるため、これまでの中継状態が維持されて
おり、メモリ22,23上の定義情報が変更されたとし
ても、並列回線11への負荷分散による帯域制御方式の
適用が維持されている。この状態が、信頼性を確保した
負荷分散帯域制御である。
【0028】そして、定義情報登録条件記憶部26に設
定されている帯域制御方式切替え時刻になると、運用管
理装置15は、帯域制御ルータ16のインタフェース部
21を稼働の状態に切り替える。この時点で、ネットワ
ーク接続回線19上に広告される経路情報の優先度にお
いて帯域制御ルータ16のインタフェース部21からの
経路情報の優先度が回線ルータ14から広告される経路
情報の優先度より高いため、ネットワーク内中継装置1
8がネットワーク接続回線19上へ送出するパケットは
すべて帯域制御ルータ16に流れていく。
【0029】帯域制御ルータ16は、受信したパケット
を帯域制御条件に対応して各パケット回線20−1,2
0−2,20−nに割り振り送出する。回線ルータ14
は、パケット回線20から送られてくるパケットに対す
る帯域量条件と、並列回線11への出力割付け条件に基
づき受け取ったパケットを送信する。この状態が、帯域
制御である。
【0030】定義情報登録条件記憶部26に設定されて
いるリセット時刻になったことにより帯域制御の適用時
間が終了したと認識したとき、回線ルータ14を初期状
態に戻す必要がある。このとき、運用管理装置15は、
帯域制御ルータ16のインタフェース部21を停止させ
る。これにより、経路情報の優先度が初期状態に戻り、
信頼性を確保した負荷分散帯域制御に戻る。
【0031】本実施の形態によれば、以上説明したよう
に、回線ルータ14に対して帯域制御の定義情報を事前
に登録しておき、所望のタイミングでインタフェース部
21をオン/オフにするだけで帯域制御方式を極めて簡
単に切り替えることができる。換言すると、本実施の形
態では、帯域制御方式の切替えタイミングではなく帯域
制御方式を切り替える時までに定義情報を回線ルータ1
4に事前に登録しておけばよいので設定時刻の制限がな
い。また、本実施の形態では、定義情報を事前に登録で
きるので、登録に要する時間、ネットワークシステムを
停止させなくてよい。
【0032】仮に、回線ルータ14に登録された定義情
報に誤りがあったとする。この定義情報に基づき帯域制
御が開始されると、定義情報に誤りがあるためパケット
通信に障害が発生する。このとき、従来においては、設
定した誤りのある定義情報を吸い上げ定義情報を修正し
改めて登録する。あるいは、実績のある定義情報を回線
ルータ14に転送し登録することで仮稼動する。しか
し、正しい定義情報が再登録されるまでの間、あるいは
仮の定義情報の登録が終了するまでの間、ネットワーク
システムは停止している。
【0033】一方、本実施の形態では、インタフェース
部21をオンにすることによって誤りのある定義情報に
基づき帯域制御が開始されるが、誤りがあるためパケッ
ト通信に障害が発生したとしても、インタフェース部2
1をオフにすることによって即座に信頼性が確保された
負荷分散に戻すことができる。すなわち、ネットワーク
システムをほとんど停止させずにパケット通信を実行さ
せることができる。また、停止したパケット通信を再開
させるには、インタフェース部21をオフにするだけな
ので、即座に通信可能な状態に戻すことができる。これ
により、本実施の形態によれば、回線を複線化すること
で高速性と回線障害に対する信頼性を向上させる本来の
目的を達成することができる。
【0034】なお、本実施の形態では、各ルータ14,
16の各メモリ22,23に定義情報を帯域制御方式を
切り替えるより前に転送し登録するようにしたが、転送
しようとする定義情報が既にメモり22,23に登録さ
れていることが確認できれば、必ずしもその都度転送す
る必要はない。
【0035】また、本実施の形態では、定義情報登録条
件記憶部26に設定された条件に従い、帯域制御方式の
切替え制御を行うようにしたが、運用管理装置15に手
動による指示命令も受け付けることができるような入力
手段を設けてもよい。
【0036】また、本実施の形態では、中継装置として
ルータを例にして説明したが、帯域制御が可能な他の中
継装置にも適用することができる。
【0037】また、本実施の形態では、帯域制御中継装
置12,13を設け、各ルータ14,16、運用管理装
置15等本発明に係る帯域制御中継システムにおいて必
要な構成要素を全て装置内に搭載するようにしたが、必
ずしも1台の装置内に収納する必要はない。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、運用管理装置による帯
域制御中継装置搭載のインタフェース手段の稼動/停止
を切り替えるだけで、帯域制御方式を帯域制御又は信頼
性を確保した負荷分散帯域制御に切り替えることができ
る。すなわち、切替え制御という簡単な方法で帯域制御
方式を切り替えることができる。
【0039】また、帯域制御を行うための定義情報を、
インタフェース手段の稼動/停止の切替え制御を行うよ
り前に帯域制御中継装置及び/又は回線制御中継装置に
登録することができる。
【0040】また、仮にいずれかの中継装置に登録した
定義情報に誤りがあったために通信障害が発生したとし
てもインタフェース手段の稼動/停止を切り替えるだけ
で元の状態に戻すことができる。これにより、ネットワ
ークシステムをほとんど停止させずにパケット通信を実
行させることができるので、回線を複線化することで高
速性と回線障害に対する信頼性を向上させる本来の目的
を達成することができる。
【0041】また、いずれかの中継装置に登録した定義
情報に誤りがあった場合でも、定義情報取出手段及び定
義情報編集手段を設けたことにより、その登録した定義
情報を取り出し修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る帯域制御中継システムを適用し
たネットワークシステムの一実施の形態を示した全体構
成図である。
【図2】 本実施の形態における帯域制御中継装置のブ
ロック構成図である。
【図3】 本実施の形態における運用管理装置のブロッ
ク構成図である。
【図4】 従来の帯域制御の切替え方法を適用したネッ
トワークシステムを示した全体構成図である。
【符号の説明】
1,2,6,7 コンピュータ、5,10 ネットワー
ク、11 並列回線、11−1,11−2,11−n
通信回線、12,13 帯域制御中継装置、14 回線
ルータ、15 運用管理装置、16 帯域制御ルータ、
17 制御用接続回線、18 ネットワーク内中継装
置、19 ネットワーク接続回線、20,20−1,2
0−2,20−n パケット回線、21 インタフェー
ス部、22,23 メモリ、24 定義情報編集部、2
5 定義情報登録部、26 定義情報登録条件記憶部、
27 定義情報取出部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部ネットワークから送られてきたパケ
    ットをネットワーク接続回線へ送出するネットワーク内
    中継装置と、 並列回線に接続され、前記ネットワーク内中継装置から
    前記ネットワーク接続回線を介して送られてきたパケッ
    トを前記各並列回線から、帯域制御して送出する帯域制
    御又は負荷分散して送出する負荷分散帯域制御のいずれ
    かの帯域制御方式により送出する帯域制御中継装置と、 を有し、 前記帯域制御中継装置は、 帯域制御を行うための定義情報を記憶する第1の定義情
    報記憶手段を有し、前記ネットワーク内中継装置から送
    られてきたパケットに対して帯域制御を行い、接続され
    た複数のパケット回線から送出する帯域制御中継装置
    と、 帯域制御を行うための定義情報を記憶する第2の定義情
    報記憶手段を有し、前記パケット回線を介して前記帯域
    制御中継装置から送られてきたパケットを定義情報に従
    い前記並列回線から送出し、また、前記ネットワーク接
    続回線を介して前記ネットワーク内中継装置から送られ
    てきたパケットを前記並列回線から負荷分散して送出す
    る回線制御中継装置と、 を有し、 前記帯域制御中継装置は、前記ネットワーク接続回線を
    接続し、稼動/停止の制御が可能なインタフェース手段
    を有し、 少なくともいずれか一方の前記定義情報記憶手段に対し
    て定義情報を登録し、また、前記インタフェース手段の
    稼動/停止の指示を出す運用管理装置を有し、 前記運用管理装置による前記インタフェース手段の稼動
    /停止の切替え制御によって帯域制御方式を帯域制御又
    は負荷分散帯域制御に切り替えることを特徴とする帯域
    制御中継システム。
  2. 【請求項2】 前記運用管理装置は、前記インタフェー
    ス手段を稼動状態に切り替えるより前に帯域制御を行う
    ための定義情報を少なくともいずれか一方の前記定義情
    報記憶手段に登録することを特徴とする請求項1記載の
    帯域制御中継システム。
  3. 【請求項3】 前記運用管理装置は、 定義情報を前記回線制御中継装置へ登録する条件が設定
    された定義情報登録条件記憶手段と、 定義情報を前記定義情報登録条件記憶手段に設定された
    条件に従い少なくともいずれか一方の前記定義情報記憶
    手段に登録する定義情報登録手段と、 を有することを特徴とする請求項1記載の帯域制御中継
    システム。
  4. 【請求項4】 前記運用管理装置は、 少なくとも前記回線制御中継装置の帯域制御を行うため
    の定義情報を作成、修正する定義情報編集手段と、 少なくともいずれか一方の前記定義情報記憶手段に登録
    されている定義情報を取り出す定義情報取出手段と、 を有することを特徴とする請求項1記載の帯域制御中継
    システム。
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