JPH0486935A - 計算機装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ホスト計算機と通信処理装置とから成る計算
機装置に利用する。特に、通信処理装置内でトランスポ
ート層以下のプロトコル処理を実行する場合の処理方式
に関するものである。

〔概要〕

本発明は計算機装置において、 複数の通信処理装置を相互に接続する相互接続手段を設
け、この相互接続手段を介してパケットを他の通信処理
装置内のトランスポート層のプロトコル処理手段に中継
することにより、複数の通信処理装置内でトランスポー
ト層までのプロトコル処理を実行する計算機装置でも、
任意のネットワークからトランスポート層のためのパケ
ットを受信でき全体として一台のホストとして取扱うこ
とができるようにしたものである。

〔従来の技術〕

第２図は従来例の計算機装置のブロック構成図である。

従来、通信処理装置は、通信に関する処理専用の計算機
であり、主にホスト計算機の負荷を減らす目的で使用さ
れる。このためには、複数のネットワークを制御する場
合に複数の通信処理装置を用いて負荷をさらに分散した
り、なるべく上位層までの機能を通信処理装置内で実行
することが行われている。特に、第２図に示すように、
通信アプリケーションと通信基盤との接点であるトラン
スポート層までを通信処理装置が分担するのが一般的で
ある。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、このような従来例の通信処理装置では、トラン
スポート層までを実行する通信処理装置をホスト計算機
に複数接続すると、ネットワーク層の機能が不完全にな
る。一般に、複数のネツトワ−りに接続されているホス
トをマルチホームドホストと呼ぶが、Ｔ　ＣＰ　／　Ｉ
　Ｐ　（Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ　Ｃｏｎｔｒｏｌ　
Ｐｒｏｔｏｃｏｌ／Ｉｎｔｅｒｎｅｔ　Ｐｒｏｔｏｃｏ
ｌ）　　プロトコルなど、ネットワークインタフェース
ごとにネットワーク層のアドレスを持つプロトコルの場
合に、マルチホールドホストは複数のアドレスを持つホ
ストとして位置付けられる。

ＴＣＰ／ＩＰプロトコルの場合に、ＩＰの機能として、
受信したＩＰデータグラムの宛先アドレスがそのホスト
の持つ任意のアドレスと一致した場合にそのＩＰデータ
グラムを受付けなければならないと規定されている。

すなわち、あるＴＣＰコネクションがマルチホームドホ
ストと他のホストの間に設置されていた場合に、ＴＣＰ
コネクションの上を流れるＩＰデータグラムはく宛先ア
ドレスは一定だカリ、任意のネットワークインタフェー
スを通って受信してもかまわないことになる。

ところが第２図に示すように、ＴＣＰプロトコルを実行
するトランスポート層プロトコル処理手段が各通信処理
装置上に分散して存在しており、それぞれ特定のネット
ワークに固定的に結び着いていた。このために、あるＴ
ＣＰコネクションに関わるパケットはそのＴＣＰプロト
コルを実行している通信処理装置に接続されているネッ
トワークから受信することしかできない欠点があった。

これは遠方のホストから見ると、通信処理装置ごとに別
々のホストが存在するのと同じで、全体として一台のホ
ストとして扱うわけにはいかない欠点があった。

本発明は上記の欠点を解決するもので、複数の通信処理
装置内でトランスポート層までのプロトコル処理を実行
する計算機装置でも、任意のネットワークからトランス
ポート層のためのパケットを受信でき全体として一台の
ホストとして取扱うことができる計算機装置を提供する
ことを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、ホスト計算機と、このホスト計算機に接続さ
れた複数の通信処理装置とを備え、上記各通信処理装置
は、それぞれ互いに異なるネットワークに接続され、ト
ランスポート層、ネットワーク層およびデータリンク層
のプロトコル処理手段を含む計算機装置において、上記
通信処理装置を相互に接続する相互接続手段を備え、上
記各ネットワーク層のプロトコル処理手段は入力したパ
ケットを他の最終宛先の通信処理装置のネットワーク層
のプロトコル処理手段に中継する手段と、この中継され
たパケットを自己のデータリンク層から与えられたパケ
ットと同様に処理してトランスポート層に渡す手段とを
含むことを特徴とする。

また、本発明は、上記相互接続手段は低速チャネルのＬ
ＡＮであることができる。

〔作用〕

通信処理装置を相互に接続する相互接続手段を設け、各
ネットワーク層のプロトコル処理手段は入力したパケッ
トを他の最終宛先の通信処理装置のネットワーク層のプ
ロトコル処理手段に渡し、この渡されたネットワーク層
のプロトコル手段はこの中継されたパケットを自己のデ
ータリンク層から与えられたパケットと同様に処理して
トランスポート層に渡す。

また、相互接続手段は低速チャネルのＬＡＮである場合
もある。

以上により複数の通信処理装置内でトランスポート層ま
でのプロトコル処理を実行する計算機装置でも、任意の
ネットワークからトランスポート層のためのパケットを
受信でき全体として一台のホストとして取扱うことがで
きる。

〔実施例〕

本発明の実施例について図面を参照して説明する。第１
図は本発明一実施例計算機装置のブロック構成図である
。第１図において、計算機装置１は、ホスト計算機２と
、ホスト計算機２に接続された複数の通信処理装置３．
４とを備え、各通信処理装置３．４は、それぞれ互いに
異なるネットワーク６．７に接続され、トランスポート
層、ネットワーク層およびデータリンク層のプロトコル
処理手段を含む。

ここで本発明の特徴とするところは、通信処理装置３．
４を相互に接続する相互接続手段５を備え、上記各ネッ
トワーク層のプロトコル処理手段は入力したパケットを
他の最終宛先の通信処理装置のネットワーク層のプロト
コル処理手段に中継する手段と、この中継されたパケッ
トを自己のデータリンク層から与えられたパケットと同
様に処理してトランスポート層に渡す手段とを含む。

このような構成の計算機装置の動作についご説明する。

第１図において、通信処理装置３は、ネットワーク６と
接続し、通信処理装置４はネットワーク７と接続してお
り、計算機装置１は、二本のネットワークに接続されて
いる。各通信処理装置３．４内には、トランスポート層
、ネットワーク層、データリンク層のプロトコル処理手
段を有しており、ホスト計算機２の上位層およびアプリ
ケーションに対してトランスポートサービスを提供して
いる。

いま、通信処理装置３内のトランスポート層のプロトコ
ル処理手段によって計算機装置１と他のホストとの開に
トランスポートコネクションが設定されている場合を考
える。

計算機装置１がただ一つのネットワークとしか接続され
ていないと仮定するならば、通信相手のホストは当然通
信処理装置３に接続されたネットワーク６上かその延長
上に存在するはずである。

また、このトランスポートコネクションに関わるパケッ
トはすべてネットワーク６から受信されることになる。

しかし、計算機装置１はマルチホームドホストであり、
第１図のようにネットワーク７にも通信処理装置４によ
って接続されている。このために、ネットワークトポロ
ジーの具合によっては、このトランスポートコネクショ
ンのためのパケットがネットワーク７を通して送られて
くる可能性がある。このときにパケット内の宛先アドレ
スとしては、通信をしているトランスポートエンティテ
ィのアドレス、すなわち、ネットワーク６側の計算機装
置１のアドレスが記入されている。

ここで、通信処理装置４内のネットワーク層では、パケ
ットの最終宛先が通信処理装置３内のトランスポートエ
ンティティであることを判断すると、相互接続手段５を
使用してパケットを通信処理装置３のネットワーク層に
渡す。通信処理装置３内のネットワーク層では、データ
リンク層から渡されるパケットと同じように通信処理装
置４がらのパケットを処理し適切なトランスポート層に
渡す。

このようにして、通信処理装置３内のトランスポート層
宛のパケットはどちらのネットワークから受信しても相
互接続手段５を介して適切な目的地に渡されることにな
る。

ホスト計算機２と通信処理装置３．４とは通常チャネル
によって接続されており地理的に遠くない。また、１コ
ネクシヨンが複数の経路を使用することもあまり一般的
ではないので、相互接続手段５の容量はそれ程大きくな
くても良い。したがって、相互接続手段５としてはデー
タを送受信することのできる媒体ならば何を用いてもよ
いが、低速チャネル、またはＥｔｈｅｒｎｅｔなどのＬ
ＡＮを用いても充分である。

このように、ＬＡＮなどで相互に接続された通信制御装
置群とホスト計算機とはあわせて真のマルチホームドホ
ストとして動作することができる。

本実施例はＴＣＰ／ＩＰの規定に従った通信処理を行う
ことができ、また中継のためにホスト計算機の負荷を増
加させることがない。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明は、複数の通信処理装置内
でトランスポート層までのプロトコル処理を実行する計
算機装置でも、任意のネットワークからトランスポート
層のためのパケットを受信でき全体として一台のホスト
として取扱うことができる優れた効果がある。

通信処理装置、５・・・相互接続手段、６．７・・・ネ
ットワーク。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ホスト計算機と、このホスト計算機に接続された複
   数の通信処理装置とを備え、 上記各通信処理装置は、それぞれ互いに異なるネットワ
   ークに接続され、トランスポート層、ネットワーク層お
   よびデータリンク層のプロトコル処理手段を含む 計算機装置において、 上記通信処理装置を相互に接続する相互接続手段を備え
   、 上記各ネットワーク層のプロトコル処理手段は入力した
   パケットを他の最終宛先の通信処理装置のネットワーク
   層のプロトコル処理手段に中継する手段と、この中継さ
   れたパケットを自己のデータリンク層から与えられたパ
   ケットと同様に処理してトランスポート層に渡す手段と
   を含む ことを特徴とする計算機装置。 ２、上記相互接続手段は低速チャネルのＬＡＮである請
   求項１記載の計算機装置。