JP2002261309A - 薄膜光電変換モジュールの製造方法 - Google Patents

薄膜光電変換モジュールの製造方法

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JP2002261309A
JP2002261309A JP2001057057A JP2001057057A JP2002261309A JP 2002261309 A JP2002261309 A JP 2002261309A JP 2001057057 A JP2001057057 A JP 2001057057A JP 2001057057 A JP2001057057 A JP 2001057057A JP 2002261309 A JP2002261309 A JP 2002261309A
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thin
film photoelectric
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reflection layer
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JP2001057057A
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Tomomi Meguro
智巳 目黒
Akihiko Nakajima
昭彦 中島
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中間反射層を有するハイブリッド型構造を採用
し且つ高い出力特性を容易に実現し得る薄膜光電変換モ
ジュールの製造方法を提供すること。 【解決手段】本発明の方法は、透明基板上に互いに直列
接続された複数のハイブリッド型薄膜光電変換セルを形
成する薄膜光電変換モジュール1の製造方法であり、透
明基板2上に透明前面電極層3と非晶質光電変換層を備
えた薄膜光電変換ユニット4aと中間反射層5とを順次
成膜する工程と、薄膜光電変換ユニット4a及び中間反
射層5を分割する分離溝24を形成する工程と、中間反
射層5側の面をエッチングすることにより分離溝24の
側壁に付着した導電性微粒子を溶解除去するのとともに
中間反射層5の表面を凹凸加工して表面テクスチャ構造
を形成する工程と、そのエッチング後に中間反射層5上
に結晶質光電変換層を備えた薄膜光電変換ユニット4b
及び金属裏面電極層6を順次成膜する工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜光電変換モジ
ュールの製造方法に係り、特には、ハイブリッド型構造
を採用し且つ中間反射層を有する薄膜光電変換モジュー
ルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、薄膜光電変換モジュールは、複数
の薄膜光電変換セルをガラス基板上で相互に直列接続し
た構造を有している。それぞれの薄膜光電変換セルは、
一般的には、ガラス基板上への前面透明電極層、薄膜光
電変換ユニット、及び金属裏面電極層の成膜とパターニ
ングとを順次行うことにより形成されている。
【0003】このような薄膜光電変換モジュールには、
光電変換効率を向上させることが求められている。タン
デム型構造は、前面透明電極層と金属裏面電極層との間
に吸収波長域が互いに異なる複数の薄膜光電変換ユニッ
トを積層するものであり、入射光をより有効に利用可能
とする構造として知られている。
【0004】タンデム型構造の1種であるハイブリッド
型構造では、それら薄膜光電変換ユニット間で、薄膜光
電変換ユニットの主要部である光電変換層の結晶性が異
なっている。例えば、ハイブリッド型構造の薄膜光電変
換モジュールにおいては、光入射側(または前面側)の
薄膜光電変換ユニットの光電変換層としてより広いバン
ドギャップを有する非晶質シリコン層が使用され、裏面
側の薄膜光電変換ユニットの光電変換層としてより狭い
バンドギャップを有するポリシリコン層が使用される。
【0005】ところで、タンデム型の薄膜光電変換モジ
ュールでは、積層された複数の薄膜光電変換ユニットの
間に光透過性及び光反射性の双方を有し且つ導電性の中
間反射層を介在させることがある。この中間反射層を設
けた場合、前面側の光電変換層に入射した光を中間反射
層で反射させることができるため、前面側の光電変換層
の実効的な膜厚を増大させること、換言すれば、前面側
の薄膜光電変換ユニットの出力電流密度を増大させるこ
とができる。
【0006】したがって、上述したハイブリッド型の薄
膜光電変換モジュールで中間反射層を用いた場合、膜厚
の増加に応じて光劣化が顕著となる非晶質シリコン層を
十分に薄く形成しつつ、非晶質シリコン層を有する薄膜
光電変換ユニットとポリシリコン層を有する薄膜光電変
換ユニットとの間で出力電流密度をバランスさせること
ができる。すなわち、モジュールの出力特性を向上させ
ることが可能であると考えられる。
【0007】しかしながら、中間反射層を有するハイブ
リッド型の薄膜光電変換モジュールでは、以下に説明す
るように必ずしも期待されるほどの出力特性が実現され
ている訳ではない。
【0008】タンデム型の薄膜光電変換モジュールにお
いて、ある薄膜光電変換セルの金属裏面電極層とそれに
隣接する薄膜光電変換セルの透明前面電極層との電気的
接続は、複数の薄膜光電変換ユニット及びそれらの間に
介在する中間反射層を貫通する接続溝を設け、この接続
溝に金属裏面電極層を構成する材料で埋め込むことによ
って実現されている。すなわち、接続溝を埋め込む金属
と中間反射層とは接触することとなる。
【0009】この中間反射層は上述のように導電性を有
しており、したがって、電極層の役割も果たしている。
また、タンデム型構造において、単一の薄膜光電変換セ
ルを構成する複数の薄膜光電変換ユニットは互いに直列
接続されているとみなすことができる。そのため、上記
の構造では、金属裏面電極層と中間反射層との間に介在
する薄膜光電変換ユニットで生じた電力を有効に取り出
すことができない。
【0010】このような問題は、本出願人による特開平
9−129903号公報及び特開平9−129906号
公報に開示されるように、中間反射層を分離溝で分割し
て、その発電に寄与する部分を接続溝を埋め込む金属か
ら電気的に絶縁することにより回避可能であると考えら
れる。実際、タンデム型構造を形成する一対の薄膜光電
変換ユニットの光電変換層としてそれぞれ非晶質半導体
層を用いた場合には、そのような分離溝を設けることに
より、中間反射層の発電に寄与する部分から接続溝内を
埋め込む金属を介して電流がリークする(所謂、サイド
リーク)のを防止可能であることが確認されている。し
たがって、中間反射層を有するハイブリッド型のモジュ
ールにおいても、上述した手法を採用することにより、
サイドリークが防止され、十分な出力特性を実現可能と
なることが期待される。
【0011】しかしながら、ハイブリッド型のモジュー
ルでは、中間反射層に上述した分離溝を形成しても、必
ずしも期待されるほどの出力特性が実現される訳ではな
いことが判明した。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、中間反射層を有するハイ
ブリッド型構造を採用し且つ高い出力特性を容易に実現
し得る薄膜光電変換モジュールの製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するに当
たり、本発明者らは、まず、中間反射層に上記の分離溝
を設けた場合に得られる効果が、それぞれの薄膜光電変
換ユニットに非晶質光電変換層を用いたタンデム型構造
とハイブリッド型構造との間で大きく異なる理由につい
て詳細に調べた。その結果、以下の事実が主な理由であ
ることが判明した。
【0014】通常、サイドリークを防止するための分離
溝は、中間反射層だけでなく、中間反射層と透明前面電
極層との間に介在する薄膜光電変換ユニットをも分割す
るように設けられる。これは、中間反射層の分割は、ガ
ラス基板側からレーザビームを照射して下地層である薄
膜光電変換ユニットを溶断または昇華させることによ
り、光エネルギーを熱及び/または運動エネルギーに変
換し、このエネルギーを用いて中間反射層のレーザビー
ム照射部に対応する部分を除去するという間接的な方法
によって行われるためである。
【0015】このような方法で分離溝を形成した場合、
中間反射層の分割に伴って導電性微粒子が発生し、これ
ら導電性微粒子の一部は上記分離溝の側壁及び底面に付
着する。上記分離溝の側壁及び底面の導電性微粒子は一
般には比較的低い密度で分布しているため、この分離溝
を埋め込む材料の導電性が十分に低ければ、各導電性微
粒子同士は電気的に絶縁される。すなわち、上記分離溝
の側壁及び底面に付着した導電性微粒子が導電パスを形
成することはない。この分離溝を比較的導電性の低い非
晶質材料で埋め込むタンデム型構造では、このような理
由でサイドリークが防止される。
【0016】それに対し、ハイブリッド型構造では、上
記分離溝は比較的導電性の高い結晶質材料で埋め込まれ
るため、分離溝の側壁及び底面に付着した各導電性微粒
子間の絶縁性が不十分となる。そのため、ハイブリッド
型構造では、中間反射層から上記分離溝の側壁等を介し
て透明前面電極層などに至る導電パスが形成され、サイ
ドリークが生じるのである。
【0017】本発明者らは、上記の知見に基づき、上述
した分離溝の側壁及び底面に付着した導電性微粒子を除
去すればサイドリークを防止可能となると考えて鋭意研
究を重ねた結果、導電性微粒子の除去にエッチングを利
用した場合、分離溝の側壁及び底面から容易且つ確実に
導電性微粒子を除去するのと同時に、中間反射層の表面
に凹凸加工を施して表面テクスチャ構造を形成すること
ができ、したがって、高い出力特性を容易に実現するこ
とが可能となることを見出した。
【0018】すなわち、本発明によると、透明基板の一
方の主面上に、透明前面電極層、非晶質光電変換層を備
えた第1の薄膜光電変換ユニット、導電性を有するのと
ともに光透過性及び光反射性の双方を有する中間反射
層、結晶質光電変換層を備えた第2の薄膜光電変換ユニ
ット、及び金属裏面電極層を順次積層してなる積層構造
を有し、前記積層構造は互いに直列接続された複数のハ
イブリッド型薄膜光電変換セルを構成する薄膜光電変換
モジュールの製造方法であって、前記透明基板の一方の
主面上に、前記透明前面電極層、前記第1の薄膜光電変
換ユニット、及び前記中間反射層を順次成膜する工程
と、前記第1の薄膜光電変換ユニット及び前記中間反射
層を分割する分離溝を形成する工程と、前記中間反射層
側の面をエッチングすることにより、前記分離溝の形成
に伴って生じ且つ前記分離溝の側壁に付着した導電性微
粒子を溶解除去するのとともに前記中間反射層の表面を
凹凸加工して表面テクスチャ構造を形成する工程と、前
記エッチング後に、前記中間反射層上に前記第2の薄膜
光電変換ユニット及び前記金属裏面電極層を順次成膜す
る工程とを含むことを特徴とする薄膜光電変換モジュー
ルの製造方法が提供される。
【0019】なお、ここで使用する用語「結晶質」は、
多結晶及び微結晶を包含する。また、用語「多結晶」及
び「微結晶」は、部分的に非晶質を含むものをも意味す
るものとする。
【0020】本発明において、中間反射層としては、例
えば、1.0×10-3Ωcm〜1.0×10-2Ωcmの
比抵抗を有する薄膜、特には実質的にZnOなどのよう
な透明導電性酸化物からなる薄膜を用いることができ
る。また、本発明においては、上記エッチングに、例え
ばpH4〜10のエッチング液を使用することができ
る。さらに、本発明においては、非晶質光電変換層とし
て非晶質シリコン層などを用いることができ、結晶質光
電変換層としてはポリシリコン層などを用いることがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
しながらより詳細に説明する。なお、各図において同様
の部材には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略
する。
【0022】図1は、本発明の一実施形態に係る薄膜光
電変換モジュールを概略的に示す平面図である。図1に
示す薄膜光電変換モジュール1は、透明基板2上に複数
の薄膜光電変換セル10を集積した構造を有している。
これら薄膜光電変換セル10は帯状の形状を有してお
り、互いに直列接続されて直列アレイ11を構成してい
る。なお、この直列アレイ11の両端には、リボン状の
銅箔等からなる一対の電極バスバー12が取り付けられ
ている。
【0023】図1に示すモジュール1について、図2を
参照しながら、さらに詳しく説明する。図2は、図1に
示す薄膜光電変換モジュール1のA−A線に沿った断面
図である。なお、図2には、モジュール1の一部のみが
描かれている。
【0024】図2に示すように、モジュール1の薄膜光
電変換セル10は、透明基板2上に、透明前面電極層
3、非晶質光電変換層を備えた第1の薄膜光電変換ユニ
ット4a、中間反射層5、結晶質光電変換層を備えた第
2の薄膜光電変換ユニット4b、及び金属裏面電極層6
を順次積層した構造を有している。すなわち、このモジ
ュール1は、透明基板2側から入射する光を、ハイブリ
ッド型構造を形成する光電変換ユニット4a,4bによ
って光電変換するものである。
【0025】本実施形態において、薄膜光電変換モジュ
ール1には、上記薄膜を分割する第1〜第3の分離溝2
1,22,24と接続溝23とが設けられている。これ
ら第1〜第3の分離溝21,22,24及び接続溝23
は、互いに平行であって、紙面に対して垂直な方向に延
在している。なお、隣り合うセル10間の境界は、第1
及び第2の分離溝21,22によって規定されている。
【0026】第1の分離溝21は、透明前面電極層3を
それぞれのセル10に対応して分割しており、透明前面
電極層3と薄膜光電変換ユニット4aとの界面に開口を
有し且つ基板2の表面を底面としている。この第1の分
離溝21は、薄膜光電変換ユニット4aを構成する非晶
質によって埋め込まれており、隣り合う透明前面電極層
3同士を電気的に絶縁している。
【0027】第2の分離溝22は、第1の分離溝21か
ら離れた位置に設けられている。第2の分離溝22は、
薄膜光電変換ユニット4a,4b、中間反射層5、及び
金属裏面電極層6をそれぞれのセル10に対応して分割
しており、金属裏面電極層6の露出面に開口を有し且つ
透明前面電極層3の表面を底面としている。この第2の
分離溝22は、隣り合うセル10間で金属裏面電極層6
同士を及び中間反射層5同士を電気的に絶縁している。
【0028】接続溝23は、第1の分離溝21と第2の
分離溝22との間に設けられている。接続溝23は、薄
膜光電変換ユニット4a,4b及び中間反射層5を分割
しており、薄膜光電変換ユニット4bと金属裏面電極層
6との界面に開口を有し且つ透明前面電極層3の表面を
底面としている。この接続溝23は、金属裏面電極層6
を構成する金属材料で埋め込まれており、隣り合うセル
10の一方の金属裏面電極層6と他方の透明前面電極層
3とを電気的に接続している。すなわち、接続溝23及
びそれを埋め込む金属材料は、基板2上に並置されたセ
ル10同士を直列接続する役割を担っている。
【0029】第3の分離溝24は、第1の分離溝21と
接続溝23との間に設けられている。第3の分離溝24
は、薄膜光電変換ユニット4a及び中間反射層5を分割
しており、中間反射層5と薄膜光電変換ユニット4bと
の界面に開口を有し且つ透明前面電極層3の表面を底面
としている。この第3の分離溝24は、薄膜光電変換ユ
ニット4bを構成する結晶質で埋め込まれており、中間
反射層5のセル10内に位置する部分を接続溝23を埋
め込む金属材料から電気的に絶縁している。
【0030】なお、第3の分離溝24は、第1の分離溝
21が第3の分離溝24と接続溝23との間に位置する
ように設けられてもよい。但し、図2に示すように、第
3の分離溝を第1の分離溝21と接続溝23との間に設
けたほうが、発電に有効な面積を広くすることが容易で
ある。また、第3の分離溝24は、第1の分離溝21と
重なるように設けられてもよい。
【0031】さて、本発明の一実施形態では、上述した
モジュール1を、以下に説明する方法により製造する。
まず、ガラス板や透明樹脂フィルムなどのような透明基
板2の一方の主面上に、透明前面電極層3を連続膜とし
て成膜する。透明前面電極層3は、ITO膜、SnO2
膜、或いはZnO膜のような透明導電性酸化物層等で構
成することができる。透明前面電極層3は単層構造でも
多層構造であってもよい。透明前面電極層3は、蒸着
法、CVD法、或いはスパッタリング法等それ自体既知
の気相堆積法を用いて形成することができる。
【0032】透明前面電極層3の表面には、微細な凹凸
を含む表面テクスチャ構造を形成することが好ましい。
透明前面電極層3の表面にこのようなテクスチャ構造を
形成することにより、光電変換ユニット4への光の入射
効率を向上させることができる。表面テクスチャ構造を
形成する方法に特に制限はなく、公知の様々な方法を用
いることができる。
【0033】次に、連続膜として形成した透明前面電極
層3にYAGレーザ等を用いたレーザスクライブによっ
て第1の分離溝21を形成し、透明前面電極層3を各セ
ル10に対応して分割する。このレーザスクライブは、
例えば、YAG IRパルスレーザを用い、膜面側から
レーザスキャンすることにより行うことができる。な
お、透明前面電極層3のレーザスクライブに伴って生じ
る導電性の微細粉は、超音波洗浄などによって必要に応
じて除去する。
【0034】次いで、透明前面電極層3上に薄膜光電変
換ユニット4aを連続膜として成膜する。この薄膜光電
変換ユニット4aの成膜に伴い、透明前面電極層3に形
成した第1の分離溝21は、薄膜光電変換ユニット4a
を構成する非晶質材料で埋め込まれる。
【0035】薄膜光電変換ユニット4aは非晶質光電変
換層を備えており、例えば、透明前面電極層3側からp
型シリコン系半導体層、シリコン系光電変換層、及びn
型シリコン系半導体層を順次積層した構造を有する。こ
れらp型半導体層、非晶質光電変換層、及びn型半導体
層はいずれもプラズマCVD法により形成することがで
きる。
【0036】薄膜光電変換ユニット4aを構成するp型
半導体層は、例えば、シリコンまたはシリコンカーバイ
ドやシリコンゲルマニウム等のシリコン合金に、ボロン
やアルミニウム等のp導電型決定不純物原子をドープす
ることにより形成することができる。また、非晶質光電
変換層は、非晶質シリコン系半導体材料及び結晶質シリ
コン系半導体材料でそれぞれ形成することができ、その
ような材料としては、真性半導体のシリコン(水素化シ
リコン等)やシリコンカーバイド及びシリコンゲルマニ
ウム等のシリコン合金等を挙げることができる。また、
光電変換機能を十分に備えていれば、微量の導電型決定
不純物を含む弱p型もしくは弱n型のシリコン系半導体
材料も用いられ得る。さらに、n型半導体層は、シリコ
ンまたはシリコンカーバイドやシリコンゲルマニウム等
のシリコン合金に、燐や窒素等のn導電型決定不純物原
子をドープすることにより形成することができる。
【0037】薄膜光電変換ユニット4aの厚さは、0.
01μm〜0.5μmの範囲内にあることが好ましく、
0.1μm〜0.3μmの範囲内にあることがより好ま
しい。本実施形態に係るモジュール1では、外部から薄
膜光電変換ユニット4aに入射した光を中間反射層5で
反射させることができるため、薄膜光電変換ユニット4
aの実効的な膜厚を増大させることができる。したがっ
て、光劣化を抑制するために薄膜光電変換ユニット4a
の膜厚を薄くしたとしても、十分に高い出力電流密度を
維持することができる。
【0038】続いて、薄膜光電変換ユニット4a上に中
間反射層5を連続膜として成膜する。中間反射層5は、
ZnO膜、SiO2膜、SnO2膜、InO2膜、Al2
3膜、Y23膜、及びTiO2膜のような透明酸化物層等
で構成することができ、好ましくはZnO膜のような透
明導電性酸化物層で構成される。中間反射層5は、蒸着
法、CVD法、或いはスパッタリング法等それ自体既知
の気相堆積法を用いて形成することができる。なお、中
間反射層5の比抵抗は、不純物をドープすることや酸化
度を変化させることなどによって調節可能であり、好ま
しくは、1.0×10-3Ωcm〜1.0×10-2Ωcm
の範囲内にある。
【0039】中間反射層5の厚さは、10nm〜100
nmの範囲内にあることが好ましく、20nm〜70n
mの範囲内にあることがより好ましい。これは、中間反
射層5が過剰に薄い場合には十分な光反射性が得られ
ず、過剰に厚い場合には十分な光透過性が得られないこ
とがあるためである。
【0040】以上のようにして薄膜光電変換ユニット4
a及び中間反射層5をそれぞれ連続膜として形成した
後、YAGレーザ等を用いたレーザスクライブにより光
電変換ユニット4a及び中間反射層5に第3の分離溝2
4を形成する。このレーザスクライブは、例えば、YA
G SHGパルスレーザを用い、透明基板2側からレー
ザスキャンすることにより行うことができる。
【0041】これら薄膜光電変換ユニット4a及び中間
反射層5のレーザスクライブに伴い、第3の分離溝24
の側壁及び底面には導電性微粒子が付着する。本実施形
態においては、これら導電性微粒子をエッチングにより
除去する。
【0042】図3(a),(b)は、それぞれ、エッチ
ング前後の第3の分離溝24及び中間反射層5を概略的
に示す断面図である。図3(a)に示すように、第3の
分離溝24の形成直後においては、第3の分離溝24の
側壁及び底面に導電性微粒子30が付着している。この
状態で第2の薄膜光電変換ユニット4bを成膜した場
合、第3の分離溝24は結晶質材料で埋め込まれるた
め、導電性微粒子30間の絶縁性が不完全となる。その
結果、図中、左側の中間反射層、若しくは、従って形成
される薄膜光電変換ユニットのp層やi層から第3の分
離溝24の左側側壁を経由して右側の透明前面電極層3
に至る導電パスが形成される。そのような場合、当然、
第2の薄膜光電変換ユニット4bで生じた電力を効果的
に取り出すことができない。
【0043】それに対し、本実施形態では、第2の薄膜
光電変換ユニット4bの成膜前に、中間反射層5が設け
られた面をエッチングするため、図3(b)に示すよう
に、導電性微粒子30は第3の分離溝24の側壁及び底
面から除去される。したがって、本実施形態によると、
上記の導電パスが形成されることがなく、第2の薄膜光
電変換ユニット4bで生じた電力を効果的に取り出すこ
とができる。
【0044】また、このようなエッチングを行った場
合、図3(b)に示すように、中間反射層5の表面に凹
凸加工を施して、所謂「表面テクスチャ構造」を形成す
ることができる。この表面テクスチャ構造は、それぞれ
基板面に対して鋭角を為して配列した多数の反射面を、
中間反射層5と薄膜光電変換ユニット4bとの界面に提
供しており、それにより、薄膜光電変換ユニット4bに
入射した光を効果的に閉じ込めることを可能とするもの
である。したがって、本実施形態によると、第2の薄膜
光電変換ユニット4bの出力特性を向上させることがで
きる。
【0045】上述したエッチングには、pH4〜10の
エッチング液を使用することが好ましい。pHが4未満
である場合やpHが10を超える場合、中間反射層5の
エッチングが過剰に速い速度で進行するため、中間反射
層5の膜厚の制御等が困難となることがある。
【0046】このエッチング液としては、例えば、塩
酸、硝酸、及び硫酸のような酸や、NaOH溶液のよう
なアルカリを使用することができる。また、水も空気中
の二酸化炭素と結合して炭酸を形成するので使用可能で
ある。
【0047】中間反射層5が設けられた面のエッチング
は、上記のエッチング液を用い、超音波振動を加えつつ
行うことが好ましい。この場合、通常、数秒〜数十秒の
エッチング時間で導電性微粒子30の除去及び表面テク
スチャ構造の形成を行うことができる。
【0048】上述したエッチングを完了した後、中間反
射層5が設けられた面を乾燥させ、続いて、中間反射層
5上に薄膜光電変換ユニット4bを連続膜として成膜す
る。この薄膜光電変換ユニット4bの成膜に伴い、第3
の分離溝24は、薄膜光電変換ユニット4bを構成する
結晶質材料で埋め込まれる。
【0049】薄膜光電変換ユニット4bは結晶質光電変
換層を備えており、例えば、中間反射層5側からp型シ
リコン系半導体層、シリコン系光電変換層、及びn型シ
リコン系半導体層を順次積層した構造を有する。これら
p型半導体層、結晶質光電変換層、及びn型半導体層は
いずれもプラズマCVD法により形成することができ
る。
【0050】薄膜光電変換ユニット4bの厚さは、0.
1μm〜10μmの範囲内にあることが好ましく、0.
1μm〜5μmの範囲内にあることがより好ましい。す
なわち、薄膜光電変換ユニット4bの厚さは、薄膜光電
変換ユニット4aの厚さの数倍から10倍程度であるこ
とが好ましい。これは、非晶質光電変換層に比べ、結晶
質光電変換層は光吸収係数が小さいためである。
【0051】なお、薄膜光電変換ユニット4aと薄膜光
電変換ユニット4bとでは互いに吸収波長域が異なって
いる。例えば、薄膜光電変換ユニット4aの薄膜光電変
換層を非晶質シリコンで構成し、薄膜光電変換ユニット
4bの薄膜光電変換層を結晶質シリコンで構成した場合
には、前者に550nm程度の光成分を最も効率的に吸
収させ、後者に900nm程度の光成分を最も効率的に
吸収させることができる。
【0052】その後、薄膜光電変換ユニット4a,4b
及び中間反射層5に、YAGレーザ等を用いたレーザス
クライブによって接続溝23を形成する。このレーザス
クライブは、例えば、YAG IRパルスレーザを用
い、透明基板2側からレーザスキャンすることにより行
うことができる。
【0053】次に、光電変換ユニット4b上に金属裏面
電極層6を形成する。この金属裏面電極層6の形成に伴
い、接続溝23は金属材料で埋め込まれ、接続溝23を
埋め込む金属材料を介して金属裏面電極層6と透明前面
電極層3とが電気的に接続される。
【0054】金属裏面電極層6は電極としての機能を有
するだけでなく、透明基板2から光電変換ユニット4
a,4bに入射し裏面電極層6に到達した光を反射して
光電変換ユニット4a,4b内に再入射させる反射層と
しての機能も有している。金属裏面電極層6は、銀やア
ルミニウム等を用いて、蒸着法やスパッタリング法等に
より、例えば200nm〜400nm程度の厚さに形成
することができる。また、金属裏面電極層6と光電変換
ユニット4bとの間には、例えば両者の間の接着性を向
上させるために、ZnOのような非金属材料からなる透
明導電性薄膜(図示せず)を設けることができる。
【0055】次いで、薄膜光電変換ユニット4a,4
b、中間反射層5、及び金属裏面電極層6に、YAGレ
ーザ等を用いたレーザスクライブによって第2の分離溝
22を形成する。このレーザスクライブは、例えば、Y
AG IRパルスレーザを用い、透明基板2側からレー
ザスキャンすることにより行うことができる。
【0056】この第2の分離溝22を形成した後に、第
3の分離溝24に関して上述したエッチングを行うこと
が好ましい。第2の分離溝22を形成すると、その内壁
及び底面には、第3の分離溝24に関して説明したのと
同様に導電性微粒子が付着する。第3の分離溝24とは
異なり、第2の分離溝22は導電性の高い材料で埋め込
まれることはないため、このような導電性微粒子に基づ
くサイドリークは比較的生じにくい。しかしながら、第
2の分離溝22の形成後に上記エッチングを行った場
合、十分に高い出力特性をより確実に実現することがで
きる。
【0057】このエッチングを終えた後、乾燥処理を行
う。さらに、YAGレーザ等を用いたレーザスクライブ
によって発電領域を確定し、セル10が形成する列の両
端部に一対の電極バスバー12を設ける。以上のように
して、図1及び図2に示す構造を得る。
【0058】なお、以上の方法によって作製したモジュ
ール1には、通常、その裏面側に封止樹脂層(図示せ
ず)を介して有機保護フィルム(図示せず)を設ける。
この封止樹脂層は、透明基板2上に形成された各薄膜光
電変換セル10を封止するものであり、有機保護フィル
ムをこれらセル10に接着することが可能な樹脂が用い
られる。そのような樹脂としては、例えば、EVA(エ
チレン・ビニルアセテート共重合体)等を用いることが
できる。また、有機保護フィルムとしては、ポリフッ化
ビニルフィルム(例えば、テドラーフィルム(登録商標
名))等が用いられる。これら封止樹脂/有機保護フィ
ルムは、真空ラミネート法により薄膜光電変換モジュー
ル1の裏面側に同時に貼着することができる。
【0059】以上説明したように、本実施形態に係る方
法によると、エッチングという極めて簡便な方法で、分
離溝24の側壁及び底面から容易且つ確実に導電性微粒
子30を除去することができるのに加え、中間反射層5
の表面に凹凸加工を施して表面テクスチャ構造を形成す
ることができる。したがって、本実施形態によると、高
い出力特性を容易に実現することが可能となる。
【0060】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。
【0061】(実施例1)以下に示す方法により、図1
及び図2に示す薄膜光電変換モジュール1を作製した。
まず、一方の主面にSnO2膜3を有する127mm×
127mmのガラス基板を準備した。次に、YAG I
Rパルスレーザを用いて基板2の一辺に平行にレーザス
キャンすることによりSnO2膜3をスクライブして、
SnO2膜3を複数の帯状パターンへと分割する幅40
μmの分離溝21を形成した。
【0062】その後、超音波洗浄及び乾燥を行い、さら
に、プラズマCVD法により、SnO2膜3上に厚さ2
50nmの薄膜光電変換ユニット4aを成膜した。な
お、この光電変換ユニット4aは、光電変換層としてノ
ンドープの非晶質シリコン層を有しており、p−i−n
接合を形成している。続いて、スパッタリング法によ
り、薄膜光電変換ユニット4a上に厚さ30nmのZn
O層5を成膜した。
【0063】次に、YAG SHGパルスレーザを用
い、基板2側からその一辺に平行にレーザスキャンする
ことにより、これら薄膜光電変換ユニット4a及びZn
O膜5のスクライブを行い、それらを複数の帯状パター
ンへと分割する幅60μmの分離溝24を形成した。な
お、分離溝21と分離溝24との中心間距離は100μ
mとした。
【0064】続いて、ZnO膜5側の面を、0.1%の
HNO3水溶液(pH4)をエッチング液として用い、
超音波振動を加えつつエッチングした。これにより、分
離溝24の側壁及び底面に付着した導電性微粒子を溶解
除去するのとともに、ZnO膜5の表面を凹凸加工して
表面テクスチャ構造を形成した。
【0065】乾燥後、プラズマCVD法により、ZnO
層5上に厚さ3.0μmの薄膜光電変換ユニット4bを
成膜した。なお、この光電変換ユニット4bは、光電変
換層としてノンドープの多結晶シリコン層を有してい
る。
【0066】続いて、YAG SHGパルスレーザを用
い、基板2側からその一辺に平行にレーザスキャンする
ことにより、これら薄膜光電変換ユニット4a,4b及
びZnO膜5のスクライブを行い、それらを複数の帯状
パターンへと分割する幅60μmの接続溝23を形成し
た。なお、接続溝23と分離溝24との中心間距離は1
00μmとした。
【0067】その後、薄膜光電変換ユニット4b上に、
スパッタリング法により、ZnO膜(図示せず)及びA
g膜6を順次成膜して裏面電極層を形成した。次いで、
YAG SHGパルスレーザを用い、基板2側からその
一辺に平行にレーザスキャンすることにより、薄膜光電
変換ユニット4a,4b、ZnO膜5、及び裏面電極層
を複数の帯状パターンへと分割する幅60μmの分離溝
22を形成した。なお、分離溝22と接続溝23との中
心間距離は100μmとした。
【0068】続いて、裏面電極層側の面を、0.1%の
HNO3水溶液(pH4)をエッチング液として用い、
超音波振動を加えつつエッチングした。これにより、分
離溝22の側壁及び底面に付着した導電性微粒子を除去
した。
【0069】乾燥後、YAG IRパルスレーザを用い
て基板2の周囲に沿ってレーザスキャンすることによ
り、SnO2膜3、薄膜光電変換ユニット4a,4b、
ZnO膜5、及び裏面電極層に溝を形成して発電領域を
確定した。以上のようにして、それぞれ100mm×1
00mmのサイズを有し且つ互いに直列接続された11
段の薄膜光電変換セル10を形成した。さらに、セル1
0が形成する直列アレイ11の両端部に一対の電極バス
バー12を設けることにより、図1及び図2に示すモジ
ュール1を得た。
【0070】次に、上述した方法で作製したモジュール
1について、測定温度を25℃として、光源としてAM
1.5のスペクトルを有する放射照度100mW/cm
2のソーラーシュミレータにより出力特性を調べた。そ
の結果、モジュール1の各セル10の開放電圧Voc
1.350Vであり、短絡電流密度Jscは12.3mA
/cm2であり、フィルファクタF.F.は65.5%
であり、発電効率Eff.は10.9%であった。
【0071】(実施例2)分離溝22,24の形成後に
行うエッチングに、エッチング液として0.1%のNa
OH水溶液(pH10)を使用したこと以外は実施例1
で説明したのと同様の方法により、図1及び図3に示す
薄膜光電変換モジュール1を作製した。
【0072】次に、このモジュール1についても、実施
例1で説明したのと同条件下で出力特性を調べた。その
結果、このモジュール1の各セル10の開放電圧Voc
1.366Vであり、短絡電流密度Jscは12.1mA
/cm2であり、フィルファクタF.F.は66.5%
であり、発電効率Eff.は11.0%であった。
【0073】(比較例)分離溝22,24の形成後にエ
ッチングを行わなかったこと以外は実施例1で説明した
のと同様の方法により、図1及び図2に示す薄膜光電変
換モジュール1を作製した。
【0074】次に、このモジュール1についても、実施
例1で説明したのと同条件下で出力特性を調べた。その
結果、このモジュール1の各セル10の開放電圧Voc
1.351Vであり、短絡電流密度Jscは12.0mA
/cm2であり、フィルファクタF.F.は63.8%
であり、発電効率Eff.は10.3%であった。
【0075】以上の結果から、上記エッチングを行うこ
とにより、短絡電流密度Jsc及びフィルファクタF.
F.が高められ、発電効率Eff.が向上することが確
認された。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、中間反射層から各セルを直列接続する接続部へのサ
イドリークを防止する分離溝を形成した後に、中間反射
層が設けられた面はエッチング処理を施される。そのた
め、その分離溝の側壁及び底面に付着した導電性微粒子
を溶解除去するのとともに、中間反射層の表面に凹凸加
工を施して表面テクスチャ構造を形成することができ
る。したがって、本発明によると、上記分離溝の側壁を
経由する導電パスが形成されるのが防止されるのに加
え、結晶質光電変換層を有する薄膜光電変換ユニットに
入射した光を効果的に閉じ込めることが可能となる。す
なわち、本発明によると、中間反射層を有するハイブリ
ッド型構造を採用し且つ高い出力特性を容易に実現し得
る薄膜光電変換モジュールの製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る薄膜光電変換モ
ジュールを概略的に示す平面図。
【図2】図1に示す薄膜光電変換モジュールのA−A線
に沿った断面図。
【図3】(a),(b)は、それぞれ、エッチング前後
の第3の分離溝及び中間反射層を概略的に示す断面図。
【符号の説明】
1…薄膜光電変換モジュール 2…透明基板 3…透明前面電極層 4a,4b…薄膜光電変換ユニット 5…中間反射層 6…金属裏面電極層 10…薄膜光電変換セル 11…直列アレイ 12…電極バスバー 21,22,24…分離溝 23…接続溝 30…導電性微粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F051 AA03 AA04 AA05 CA15 CB12 CB15 CB21 DA04 DA16 DA18 EA09 EA10 EA11 EA16 FA02 FA03 FA04 FA19 GA03 GA05 JA04 JA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板の一方の主面上に、透明前面電
    極層、非晶質光電変換層を備えた第1の薄膜光電変換ユ
    ニット、導電性を有するのとともに光透過性及び光反射
    性の双方を有する中間反射層、結晶質光電変換層を備え
    た第2の薄膜光電変換ユニット、及び金属裏面電極層を
    順次積層してなる積層構造を有し、前記積層構造は互い
    に直列接続された複数のハイブリッド型薄膜光電変換セ
    ルを構成する薄膜光電変換モジュールの製造方法であっ
    て、 前記透明基板の一方の主面上に、前記透明前面電極層、
    前記第1の薄膜光電変換ユニット、及び前記中間反射層
    を順次成膜する工程と、 前記第1の薄膜光電変換ユニット及び前記中間反射層を
    分割する分離溝を形成する工程と、 前記中間反射層側の面をエッチングすることにより、前
    記分離溝の形成に伴って生じ且つ前記分離溝の側壁に付
    着した導電性微粒子を溶解除去するのとともに前記中間
    反射層の表面を凹凸加工して表面テクスチャ構造を形成
    する工程と、 前記エッチング後に、前記中間反射層上に前記第2の薄
    膜光電変換ユニット及び前記金属裏面電極層を順次成膜
    する工程とを含むことを特徴とする薄膜光電変換モジュ
    ールの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記中間反射層としてZnO層を用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載の薄膜光電変換モジュ
    ールの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記エッチングにpH4〜10のエッチ
    ング液を使用することを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の薄膜光電変換モジュールの製造方法。
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