JP2002261269A - メサ型半導体装置の製造方法 - Google Patents

メサ型半導体装置の製造方法

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JP2002261269A
JP2002261269A JP2001052281A JP2001052281A JP2002261269A JP 2002261269 A JP2002261269 A JP 2002261269A JP 2001052281 A JP2001052281 A JP 2001052281A JP 2001052281 A JP2001052281 A JP 2001052281A JP 2002261269 A JP2002261269 A JP 2002261269A
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glass
semiconductor device
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junction
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Shigetoshi Soda
茂稔 曽田
Hidekazu Nakamura
秀和 中村
Masasuke Yoshimura
昌祐 吉村
Seiji Fujiwara
誠司 藤原
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01L29/02Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor
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    • H01L29/0657Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape; characterised by the shapes, relative sizes, or dispositions of the semiconductor regions ; characterised by the concentration or distribution of impurities within semiconductor regions characterised by the shape of the body
    • H01L29/0661Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape; characterised by the shapes, relative sizes, or dispositions of the semiconductor regions ; characterised by the concentration or distribution of impurities within semiconductor regions characterised by the shape of the body specially adapted for altering the breakdown voltage by removing semiconductor material at, or in the neighbourhood of, a reverse biased junction, e.g. by bevelling, moat etching, depletion etching

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスで被覆されたメサ型半導体装置の高耐
圧・高信頼性化を図り、かつリーク電流を低減する。 【解決手段】 一対の主表面を有するn型基板1の一方
の主表面からp型の不純物を拡散してpn接合を形成し
た後に、一方の主表面から所定の領域にpn接合が露出
するようにn型基板1にメサ型の溝5を設け、このメサ
型の溝5にガラス被膜7を形成する。ガラス被膜7を焼
成する際、雰囲気の一部をパイロジェニック法やバブリ
ング法等により意図的に水分を添加した酸素とし、かつ
焼成期間の一部を減圧状態とする。これによって、逆バ
イアス印加時にn型基板1のガラス接合面の空乏層の伸
びを減少させることで、ダングリングボンドの低減が可
能となり、高耐圧でかつリーク電流の低減を図ることが
できる。また、ガラス中の空隙を減少させ、高温直流バ
イアス試験において、耐圧劣化やリーク電流の増大を防
止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メサ型半導体装置
の製造方法に係わり、特に逆方向リーク電流の低減化お
よび高信頼性化を図ることが可能なメサ型半導体装置の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】メサ型半導体装置を高耐圧化、リーク電
流の低減化、高信頼性化するための種々の技術が従来か
ら提案されている。
【0003】例えば、メサ型半導体装置の高耐圧化に関
する技術として、特開昭60−186071号公報に記
載された技術が知られている。この従来技術は、メサ溝
内壁をガラスで被覆した半導体装置の製造方法におい
て、メサ溝を形成したのちに熱処理により、pn接合部
を当初の位置より移動させることにより、高耐圧が得ら
れるとされている。
【0004】さらに、メサ型半導体装置のリーク電流の
低減化に関する従来技術として、特開平10−1289
7号公報に記載された技術が知られている。この従来技
術は、ガラス被膜とメサ溝の間に窒化珪素膜を介在させ
ることにより、ガラス中のアルミニウムの半導体への拡
散を防止することができ、チャネル電流によるリーク電
流の発生を防止して、リーク電流の低減が実現されるも
のとされている。
【0005】また、メサ型半導体装置の高信頼性に関す
る他の従来技術として、特開平8−222558号公報
に記載された技術が知られている。この従来技術は、メ
サ溝内に電気泳動法によるガラス粉末付着および焼成で
第1層目のガラス被膜を形成したのち、再度電気泳動
法、焼成により第2層目のガラス被膜を積層するもの
で、欠陥がないガラス被膜が得られ、高信頼性が実現で
きるものとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭60−186071号公報に記載された従来技術で
は、リーク電流の低減化、高信頼性化に関する問題につ
いては考慮されていない。
【0007】また、リーク電流の低減化に関して考慮さ
れている上記特開平10−12897号公報に記載され
た従来技術では、ガラス被膜形成前に窒化珪素膜を形成
するための工程が増し、低リーク電流化と製造コストと
は逆比例の関係になっている。
【0008】さらに、高信頼性に関して考慮されている
上記特開平8−222558号公報に記載された従来技
術では、2層のガラス被膜を形成するための工程が増加
することになり、高信頼性とコストとは逆比例の関係に
なっている。
【0009】本発明は、従来の製造方法の問題点を解決
し、リーク電流の低減化、高信頼性化、高耐圧化を再現
性よく実現することができ、かつ工程数を減少すること
により製造コストの低減が可能なメサ型半導体装置の製
造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のメサ型半導体装置の製造方法は、一対の主
表面を有する半導体基板の一方の主表面から前記半導体
基板と反対導電型の不純物を拡散してpn接合を形成し
た後に、一方の主表面から所定の領域にpn接合が露出
するように半導体基板にメサ型の溝を設け、メサ型の溝
にガラス被膜を形成する方法であって、ガラス被膜を焼
成する際の雰囲気を、意図的に水分を添加した酸素また
は意図的に水分を添加した酸素を含むガスとするか、あ
るいは水素または水素を含むガスとすることにより、ガ
ラス被膜の電荷密度を正極性にチャージし、これによっ
て、ガラス被膜と接合する半導体表面の電子濃度をより
高くするようにしたものである。
【0011】この構成によれば、メサ構造を採用してい
ることから高耐圧化を実現することができる。しかも、
ガラス被膜の電荷密度が正極性にチャージされ、これに
よって、ガラス被膜と接合する半導体表面の電子濃度が
より高くなり、耐圧については若干低下するが、メサ構
造を採用しているデバイスで大きな問題となっているリ
ーク電流の大幅な低減化を実現することができる。
【0012】さらに、上記ガラス被膜を焼成する際の雰
囲気を少なくとも一部の焼成期間減圧状態とすることに
より、ガラス中の空隙を減少するようにできるため、高
信頼性を実現することができる。
【0013】本発明は、レジストに粉末ガラスを混ぜた
ものを塗布・露光・現像してメサ溝の部分にレジスト付
きのガラス(塗布ガラス)を残し、焼結してレジストを
焼きとばすと同時にガラス粉末をガラス保護膜化するプ
ロセスにおいて、ガラスの焼結時にウェットO2または
2で焼きしめる(例えば減圧下)で行うことを特徴と
するものであり、ドライO2で焼成後に水素アニールす
るというものではなく、焼成時にウェットO2またはH2
で焼成することが特徴であり、暗室の標準暗室プロセス
を用いるとこができ、炉工程も少なく済む。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0015】(第1の実施例)図1は本発明の第1の実
施例のメサ型半導体装置の製造方法によって製造された
メサ型npnバイポーラトランジスタの断面図である。
図1において、メサ型npnバイポーラトランジスタ
は、n型およびn+ 型のコレクタ領域1,2と、p型の
ベース領域3と、n+ 型のエミッタ領域4とから構成さ
れ、ベース領域3、エミッタ領域4の周辺にpn接合が
露出するようメサ溝5が設けられ、メサ溝5の表面がガ
ラス被膜7で覆われている。8は二酸化珪素膜、9はベ
ース電極、10はエミッタ電極、11はコレクタ電極で
ある。上記のガラス被膜としては、例えば鉛系ガラス
(PbO:SiO2:Al23)が使用される。
【0016】図2から図7は図1に示したメサ型npn
バイポーラトランジスタを製造するための主な工程を説
明する工程毎の断面図であり、以下、この図2から図7
を参照してメサ型半導体装置の製造方法を説明する。
【0017】まず、比抵抗60Ωcm、厚さ385μm
のn型シリコン基板(前述のコレクタ領域に対応する)
1の片側の主表面よりリンを拡散して拡散深さ250μ
m、表面濃度2×1020cm-3のコレクタ領域2を形成
する。その後、上記コレクタ領域2と反対側の主表面よ
りボロン、アルミニウムを拡散させて拡散深さ55μ
m、表面濃度5×1017cm-3のベース領域3を形成す
る。そして、ベース領域3上に二酸化珪素膜8を形成す
る(図2(工程a))。
【0018】次いで、選択的にリンを拡散させて拡散深
さ16μm、表面濃度4×1019cm-3のエミッタ拡散
領域4を形成する。そして、エミッタ拡散領域4の上に
二酸化珪素膜8を形成する(図3(工程b))。
【0019】しかるのち、メサ溝形成予定領域の二酸化
珪素膜8を除去し、弗酸:硝酸:酢酸=3:6:2(容
量比)の7℃±1℃に冷却された混合液中で、揺動幅8
cm、揺動速度2往復/秒の水平揺動を13分30秒処
理して、深さ135μm、幅320μmのメサ溝5を形
成する(図4(工程c))。
【0020】その後、n型シリコン基板1上にスピンコ
ーティング法(回転遠心塗布法)により、ガラス粉末
(64重量%)と感光性物質(36重量%)の混合液を
厚み50±10μmに塗布する。その後、露光と現像に
よりパターン化し電極形成部の上記塗布膜を除去し、メ
サ溝5の形成部のみに塗布膜6を残す(図5(工程
d))。
【0021】しかるのち、まず温度:500℃、時間:
30分の酸化雰囲気で感光性物質を燃焼することで、メ
サ溝5の形成部にガラス粉末を残す。次いで、バブリン
グ法を用い水分を添加した酸素、窒素雰囲気(常圧つま
り大気圧)中で、890℃、15分間ガラス焼成用の熱
処理を行いガラス被膜7を形成する(図6(工程
e))。
【0022】最終的には、n型半導体基板1にベース電
極9、エミッタ電極10とコレクタ電極11を形成し、
高耐圧のメサ型半導体装置を得る(図7(工程f))。
【0023】なお、上記の実施例は、水分を添加した酸
素と窒素の混合雰囲気であったが、水分を添加した酸素
のみの雰囲気であってもよい。
【0024】また、酸素への水分の添加は、パイロジェ
ニック法で行うこともできる。
【0025】なお、上記の水分を添加した酸素と窒素の
混合雰囲気における酸素と窒素の割合は、 O2:N2=1:4〜1:0 の範囲である。
【0026】(第2の実施例)本発明の第2の実施例の
メサ型半導体装置の製造方法により製造されたメサ型n
pnバイポーラトランジスタの構造は上記図1と同一で
ある。また、製造方法も基本的に上記第1の実施例と同
一であり、ガラスを形成する工程(図6(工程e))の
み異なるため、ここではガラスを形成する工程(図6
(工程e))のみ説明し、他の工程の説明は省略する。
【0027】ガラス粉末と感光性物質の混合液をメサ溝
5の形成部に塗布した後、温度:500℃、時間:30
分の酸化雰囲気で感光性物質を燃焼することで、メサ溝
5の形成部にガラス粉末を残す。次いで、水素雰囲気
(常圧つまり大気圧)中で、890℃、15分間ガラス
焼成用の熱処理を行いガラス被膜7を形成する(図6
(工程e))。その後、電極形成を実施し高耐圧のメサ
型半導体装置を得る。
【0028】なお、上記の実施の形態では、水素雰囲気
でガラス被膜7を形成したが、水素を含むガスの雰囲
気、例えば酸素と水素との混合雰囲気、または窒素と水
素との混合雰囲気でガラス被膜を形成してもよい。
【0029】以上のように、本発明の第1および第2の
実施例のメサ型半導体装置の製造方法により製造された
メサ型半導体装置は、ベース−コレクタ逆方向降伏電圧
(VCES降伏電圧)として1700〜2000Vを得
ることができて高耐圧であり、ベース−コレクタ間リー
ク電流(ICES)もベース−コレクタ逆方向電圧(V
CES)が1350Vで300nA以下と少なく、極め
て阻止特性の優れたものとすることができる。
【0030】図3に上記製造法で作製されたガラス被膜
を有するメサ型半導体装置と従来法であるドライ酸素中
で熱処理し形成されたガラス被膜を有するメサ型半導体
装置のべース−コレクタ間リーク電流(ICES)特性
を示す。この図3からわかるように本発明の製造方法を
適用することで、べース−コレクタ間リーク電流(IC
ES)の著しく低い高耐圧のメサ型半導体装置を得るこ
とができる。なお、高耐圧が得られるのは、メサ型であ
るためであり、上記したリーク電流を減少させるための
処理によって、耐圧が若干低下することになるが、その
低下分は問題とならない。
【0031】ここで、ガラス表面電荷密度とリーク電流
との関係について説明する。エミッタミッション解析お
よび液晶解析をすると、リーク箇所は、メサ溝5の形成
部の特にn型シリコン表面であることがわかった。
【0032】また、べース−コレクタ間リーク電流(I
CES)の温度特性について検討した結果、以下のよう
なことが判った。トランジスタの温度を上げると、リー
ク電流(高電圧VCES=1.35V印加時)は低下す
る。また、このとき、ベース−コレクタ逆方向電圧(V
CES)も上がるため、上記のリーク電流は電荷なだれ
機構によるものであると考えられる。そこで、パッシベ
ーションガラスの電荷密度を正電位側にチャージする
と、メサ溝5内のn型シリコンの表面の電子濃度がより
高くなり、高電子濃度n型化され、電子の移動度が下が
り、電子なだれが生じにくくなり、リーク電流が低減さ
れる。
【0033】つまり、ガラス焼成雰囲気の一部を水分を
添加した酸素、あるいは水素とすることにより、n型半
導体基板1のメサ溝部分のガラス接合面を高電子濃度n
型化することができる。その結果、逆バイアス印加時に
上記n型半導体基板1のガラス接合面の空乏層の伸びを
減少させることで、ダングリングボンドの減少が可能と
なり、高耐圧でかつリーク電流の低減を図ることができ
る。
【0034】図9には、第1の実施例(ウェットO2
および第2の実施例(H2 )と従来例(ドライO2 )に
ついての、ガラス表面電荷密度とICES分布中心値
(VCES=1.35kV時)との関係を示している。
図9では、ガラス表面電荷密度が負の値となっている従
来例ではリーク電流が大きく、正の値となっている第1
および第2の実施例ではリーク電流が小さくなっている
ことが示されている。
【0035】図10から図17に、上記特平開10−1
2897号公報に記載された従来技術を用いて、上記第
1の実施例、第2の実施例と同一特性を有するメサ型半
導体装置を製造する場合の、主工程毎の断面図を示す。
上記本発明の製造方法を適用したメサ型半導体装置(第
1および第2の実施例)と比較すると、ICESリーク
電流に関しては同一特性を得られるが、図13(工程c
+)の窒化珪素膜12を形成する工程と、図16(工程
e+)の窒化珪素膜12を除去する工程とが増すことと
なる。上記以外の工程(図10〜図12、図14、図1
5、図17)については、第1の実施例と同様である。
【0036】つまり、本発明の製造方法を用いること
で、高耐圧を得ることができ、リーク電流の低減を実現
することができ、かつ工程数を減少し製造コストの低減
も実現できる。
【0037】(第3の実施例)本発明の第3の実施例の
メサ型半導体装置の製造方法により製造されたメサ型n
pnバイポーラトランジスタの構造は上記図1と同一で
ある。また、製造方法も基本的に上記第1、第2の実施
例と同一であり、ガラスを形成する工程(図6(工程
e))のみ異なるため、ここではガラスを形成する工程
(図6(工程e))のみ説明し、他の工程の説明は省略
する。
【0038】ガラス粉末と感光性物質の混合液をメサ溝
5の形成部に塗布した後、温度:500℃、時間:30
分の酸化雰囲気で感光性物質を燃焼することで、メサ溝
5の形成部にガラス粉末を残す。次いで、ガラスを焼成
する際、ガラス軟化点・流動点・転移点より高い温度ま
で減圧266Pa(2torr)の窒素雰囲気(+89
0℃までの昇温時、7分30秒間)とし、その後バブリ
ング法を用い水分を添加した酸素、窒素雰囲気(常圧)
中で、890℃7分30秒間の熱処理を行いガラス被膜
7を形成する(図6(工程e))。
【0039】なお、水分を添加した酸素、窒素雰囲気中
で、890℃、7分30秒間の熱処理に代えて、水素雰
囲気(常圧)中で、890℃、7分30秒間の熱処理を
行ってもよい。また、上記の説明では減圧状態はガラス
被膜7の形成のための熱処理の期間の一部だけであった
が、熱処理の全期間にわたって減圧状態としてもよい。
【0040】図18は上記本発明の第3の実施例で形成
したガラス被膜の断面図(同図(a))と上記従来法に
よるドライ酸素雰囲気中で形成したガラス被膜の断面図
(同図(b))を示すものである。減圧にした場合のガ
ラス被膜中の空隙は、常圧のそれと比べると極端に低い
ことが分かる。ガラス被膜形成時に減圧にすることの有
効性を示す結果である。
【0041】以上のように、本発明のメサ型半導体装置
の製造方法により作成したメサ型半導体装置は、ベース
−コレクタ間降伏電圧(VCES降伏電圧)として17
00〜2000Vを得ることができて高耐圧であり、ベ
ース−コレクタ間リーク電流(ICES)もベース−コ
レクタ間電圧(VCES)が1350Vで300nA以
下と少なく、極めて阻止特性の優れたものとすることが
できる。
【0042】さらに、高温逆バイアス試験(ベース−コ
レクタ間電圧(VCES)DC1360V(通常、耐圧
×0.8)、接合温度125℃、時間500h)を実施
したが、ベース−コレクタ間降伏電圧(VCES降伏電
圧)およびベース−コレクタ間リーク電流(ICES)
は初期値とほぼ同一値を示し、高い安定性を示すことが
確認された。図19は高温逆バイアス試験結果を示した
ものである。同図(a)にはICESリーク電流特性
(VCES=1.70kV印加時)が示され、同図
(b)にはVCES耐圧特性(ICES=9.9mA
時)が示されており、それぞれ初期と500時間経過後
とでほぼ同一値をとっていることがわかる。
【0043】図20から図27に、上記特平開8−22
2558号公報に記載された従来技術を用いて、上記実
施例と同一特性を有するメサ型半導体装置を製造する場
合の、主工程毎の断面図を示す。上記本発明の製造方法
を適用したメサ型半導体装置と比較すると、図23(工
程d)および図25(工程d2)のガラス粉末塗布工程
と、図24(工程e)および図26(工程e2)熱処理
によるガラス形成工程が2度実施されるため、工程数が
増すことになる。図25において、6Aは塗布膜であ
る。また、図26において、7Aはガラス被膜である。
上記図20〜図24および図27の工程は第1の実施例
と同様である。
【0044】つまり、本発明の製造方法を用いること
で、すなわち、ガラス焼成期間中の少なくとも一部の期
間におけるガラス焼成雰囲気を減圧状態とすることによ
り、ガラスの空隙を減少させ、高温直流バイアス試験に
おいて、耐圧劣化やリーク電流の増大の防止を図ること
ができ、高信頼性化を実現することができ、かつ工程数
を減少し製造コストの低減も実現できる。
【0045】また、本発明の各実施例については高耐圧
のメサ型npnバイポーラトランジスタについて説明し
たが、MOSFET、IGBT、サイリスタおよびダイ
オード等についても、ガラス被膜を有するものについて
は同様の効果が得られる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のメサ型半
導体装置の製造方法によれば、ガラス被膜と接合する半
導体表面の電子濃度が高くなることで、ガラス被覆され
たメサ型半導体装置の高耐圧化、リーク電流の低減化を
図ることができ、かつ、工程数の減少ができることで製
造コストの低減も可能となる。
【0047】また、本発明のメサ型半導体装置の製造方
法によれば、ガラス中の空隙を減少することが可能とな
り、ガラスで被覆されたメサ型半導体装置の高耐圧化、
高信頼性化を図ることができ、かつ、工程数の減少がで
きることで製造コストの低減も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1、第2、第3の実施例のメサ
型半導体装置の製造方法により製造されたメサ型半導体
装置の構成を示す断面図である。
【図2】本発明による第1、第2、第3の実施例のメサ
型半導体装置を製造するための主な工程を説明する工程
毎の断面図である。
【図3】本発明による第1、第2、第3の実施例のメサ
型半導体装置を製造するための主な工程を説明する工程
毎の断面図である。
【図4】本発明による第1、第2、第3の実施例のメサ
型半導体装置を製造するための主な工程を説明する工程
毎の断面図である。
【図5】本発明による第1、第2、第3の実施例のメサ
型半導体装置を製造するための主な工程を説明する工程
毎の断面図である。
【図6】本発明による第1、第2、第3の実施例のメサ
型半導体装置を製造するための主な工程を説明する工程
毎の断面図である。
【図7】本発明による第1、第2、第3の実施例のメサ
型半導体装置を製造するための主な工程を説明する工程
毎の断面図である。
【図8】本発明の第1、第2の実施例と従来例とのベー
ス−コレクタ間リーク電流(ICES)特性図である。
【図9】本発明の第1、第2の実施例と従来例とにおけ
るガラス表面電荷密度に対するベース−コレクタ間リー
ク電流(ICES)特性図である。
【図10】リーク電流低減化に関する従来技術を用いた
メサ型半導体装置を製造するための主な工程を説明する
工程毎の断面図である。
【図11】リーク電流低減化に関する従来技術を用いた
メサ型半導体装置を製造するための主な工程を説明する
工程毎の断面図である。
【図12】リーク電流低減化に関する従来技術を用いた
メサ型半導体装置を製造するための主な工程を説明する
工程毎の断面図である。
【図13】リーク電流低減化に関する従来技術を用いた
メサ型半導体装置を製造するための主な工程を説明する
工程毎の断面図である。
【図14】リーク電流低減化に関する従来技術を用いた
メサ型半導体装置を製造するための主な工程を説明する
工程毎の断面図である。
【図15】リーク電流低減化に関する従来技術を用いた
メサ型半導体装置を製造するための主な工程を説明する
工程毎の断面図である。
【図16】リーク電流低減化に関する従来技術を用いた
メサ型半導体装置を製造するための主な工程を説明する
工程毎の断面図である。
【図17】リーク電流低減化に関する従来技術を用いた
メサ型半導体装置を製造するための主な工程を説明する
工程毎の断面図である。
【図18】本発明の第3の実施例と従来例とのガラス断
面を示す断面図である。
【図19】本発明の第3の実施例であるメサ型半導体装
置の高温逆バイアス試験(条件:ベース−コレクタ間電
圧(VCES)1.36kV、時間500h、接合温度
125℃)の結果を示す特性図であり、(a)はICE
Sリーク電流特性(VCES=1.70kV)であり、
(b)はVCES耐圧特性(ICES=9.9mA)で
ある。
【図20】高信頼性化に関する従来技術を用いたメサ型
半導体装置を製造するための主な工程を説明する工程毎
の断面図である。
【図21】高信頼性化に関する従来技術を用いたメサ型
半導体装置を製造するための主な工程を説明する工程毎
の断面図である。
【図22】高信頼性化に関する従来技術を用いたメサ型
半導体装置を製造するための主な工程を説明する工程毎
の断面図である。
【図23】高信頼性化に関する従来技術を用いたメサ型
半導体装置を製造するための主な工程を説明する工程毎
の断面図である。
【図24】高信頼性化に関する従来技術を用いたメサ型
半導体装置を製造するための主な工程を説明する工程毎
の断面図である。
【図25】高信頼性化に関する従来技術を用いたメサ型
半導体装置を製造するための主な工程を説明する工程毎
の断面図である。
【図26】高信頼性化に関する従来技術を用いたメサ型
半導体装置を製造するための主な工程を説明する工程毎
の断面図である。
【図27】高信頼性化に関する従来技術を用いたメサ型
半導体装置を製造するための主な工程を説明する工程毎
の断面図である。
【符号の説明】
1 コレクタ領域 2 コレクタ領域 3 ベース領域 4 エミッタ領域 5 メサ溝 6 塗布膜(焼成前のガラス被膜) 7 ガラス被膜(焼成後) 8 二酸化珪素膜 9 ベース電極 10 エミッタ電極 11 コレクタ電極 12 窒化珪素膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/336 H01L 29/91 D 29/861 (72)発明者 吉村 昌祐 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤原 誠司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F003 BA11 BA92 BP11 BP41 5F005 BA01 5F058 BA01 BB10 BC05 BF41 BF46 BJ10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の主表面を有する半導体基板の一方
    の主表面から前記半導体基板と反対導電型の不純物を拡
    散してpn接合を形成した後に、前記一方の主表面から
    所定の領域にpn接合が露出するように前記半導体基板
    にメサ型の溝を設け、前記メサ型の溝にガラス被膜を形
    成するメサ型半導体装置の製造方法であって、前記ガラ
    ス被膜を焼成する際の雰囲気を、意図的に水分を添加し
    た酸素または前記水分を添加した酸素を含むガスとする
    ことにより、前記ガラス被膜を正極性にチャージし、前
    記ガラス被膜と接合する半導体表面の電子濃度を高くす
    ることを特徴とするメサ型半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 ガラス被膜を焼成する際の雰囲気を少な
    くとも一部の焼成期間減圧状態とすることにより、ガラ
    ス中の空隙を減少させることを特徴とする請求項1記載
    のメサ型半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 一対の主表面を有する半導体基板の一方
    の主表面から前記半導体基板と反対導電型の不純物を拡
    散してpn接合を形成した後に、前記一方の主表面から
    所定の領域にpn接合が露出するように前記半導体基板
    にメサ型の溝を設け、前記メサ型の溝にガラス被膜を形
    成するメサ型半導体装置の製造方法であって、前記ガラ
    ス被膜を焼成する際の雰囲気を、水素または水素を含む
    ガスとすることにより、前記ガラス被膜を正極性にチャ
    ージし、前記ガラス被膜と接合する半導体表面の電子濃
    度を高くすることを特徴とするメサ型半導体装置の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 ガラス被膜を焼成する際の雰囲気を少な
    くとも一部の焼成期間減圧状態とすることにより、ガラ
    ス中の空隙を減少させることを特徴とする請求項3記載
    のメサ型半導体装置の製造方法。
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