JP2002261002A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JP2002261002A
JP2002261002A JP2001392555A JP2001392555A JP2002261002A JP 2002261002 A JP2002261002 A JP 2002261002A JP 2001392555 A JP2001392555 A JP 2001392555A JP 2001392555 A JP2001392555 A JP 2001392555A JP 2002261002 A JP2002261002 A JP 2002261002A
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寿彦 辻
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動源装置に接続ケーブルを介して接続され
た露光装置において、装置の設置される条件が異なって
も駆動源装置を安定して設置することができ、接続ケー
ブルを可能な限り短くすることができる露光装置を提供
する。 【解決手段】 露光装置EXに接続ケーブルCを介して
接続された駆動源装置1は複数の駆動源ユニット1a、
1b、1cによって構成されており、駆動源ユニット1
a、1b、1cのそれぞれは分割収納部2a、2b、2
cに収納されている。このとき、分割収納部2a、2
b、2cのそれぞれは、接続ケーブルCを通すための開
口部3を複数位置に有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パターンを基板に
露光する露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子や薄膜磁気ヘッドあるいは液
晶表示素子等のマイクロデバイスを製造するためのフォ
トリソグラフィ工程で使用される露光装置は電力によっ
て駆動されるが、露光装置をマイクロデバイス製造工場
に設置する際、工場内における各種作業の作業性を向上
するためにフットプリント(装置の占有面積)は小さい
ことが好ましい。したがって、工場の床上に露光装置が
配置された際、この露光装置に電力を供給するための駆
動用電源(駆動源装置)を床下に配置することによって
フットプリントを小さくしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな駆動用電源は、1つのラック(収納装置)に収納さ
れた状態で工場の床下に配置されるが、床下空間の大き
さは露光装置を設置する工場によってそれぞれ異なるの
で、ラックに収納された駆動用電源が大きすぎて床下空
間に収まらないという不都合が生じる場合がある。
【0004】また、駆動用電源と露光装置とは接続ケー
ブルによって接続されるが、電気的ノイズの影響を抑え
るために、この接続ケーブルは可能な限り短いことが好
ましい。したがって、駆動用電源は露光装置の配置され
た床の直下に置かれることが好ましいが、工場内の支柱
や露光装置以外の装置などが邪魔して、露光装置の配置
された床の直下に置かれるとは限らない。この場合、ラ
ックに収納されている駆動用電源は露光装置と離れた位
置に配置せざるを得なくなるので、接続ケーブルが長く
なってしまい、電気的ノイズ、位相遅れ、信号の鈍りな
どの影響を受けやすくなるという不都合が生じる場合が
ある。一方、ラックに収納された駆動用電源に対して床
下空間が大きすぎる場合にも接続ケーブルを長くせざる
を得なくなる。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、駆動源装置に接続される露光装置において、
装置の設置される条件が異なっても安定して駆動源装置
を設置することができる露光装置を提供することを目的
とする。また、露光装置と駆動源装置とをケーブルによ
って接続する際、このケーブルを可能な限り短くするこ
とができる露光装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明は、実施の形態に示す図1〜図10に対応付け
した以下の構成を採用している。本発明の露光装置(E
X)は、駆動源装置(1)に接続し、この駆動源装置
(1)により駆動される露光装置において、駆動源装置
(1)は複数の駆動源ユニット(1a、1b、1c)に
よって構成されており、駆動源ユニット(1a、1b、
1c)のそれぞれを収納する複数の分割収納部(2a、
2b、2c)を備えることを特徴とする。なお、駆動源
ユニット(1a、1b、1c)もそれぞれ複数の駆動源
ユニットから構成されていてもよい。
【0007】本発明によれば、駆動源装置(1)を複数
の駆動源ユニット(1a、1b、1c)によって構成
し、これら駆動源ユニット(1a、1b、1c)を分割
収納部(2a、2b、2c)にそれぞれ収納するように
したので、例えば工場の床下空間の大きさに応じて、駆
動源ユニット(1a、1b、1c)を収納した分割収納
部(2a、2b、2c)のレイアウトを任意に設定する
ことができなど、駆動源装置(1)の設置される条件が
異なっても駆動源装置(1)を安定して設置することが
できる。
【0008】本発明の露光装置(EX)は、駆動源装置
(1)に接続し、この駆動源装置(1)により駆動され
る露光装置において、駆動源装置(1)を収納する収納
装置(2)を備え、収納装置(2)は、駆動源装置と露
光装置とを接続するケーブル(C)を通すための開口部
(3)を複数位置に備えていることを特徴とする。
【0009】本発明によれば、駆動源装置(1)を収納
するための収納装置(2)に、駆動源装置(1)と露光
装置とを接続するケーブル(C)を通すための開口部
(3)を複数位置に設けることにより、露光装置と駆動
源装置(1)とをケーブル(C)によって接続する際、
露光装置と駆動源装置(1)とを最短のケーブル(C)
で接続するように開口部(3)を選択することができる
ので、このケーブル(C)を可能な限り短くすることが
できる。したがって、ケーブル(C)に対する電気的ノ
イズの影響のおそれを低減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の露光装置について
図面を参照しながら説明する。図1は本発明の露光装置
の一実施形態を示す概略構成図であり、図2は分割収納
部を説明するための図である。
【0011】図1に示すように、露光装置EXは、マイ
クロデバイス製造工場の床部Fに設置されている。この
露光装置EXは電力によって駆動されるものであり、床
部Fの下方(下方空間SP)には露光装置EXに電力を
供給する駆動源装置1がラック(収納装置)2に収納さ
れて配置されている。床部Fの上方に配置されている露
光装置EXと床部Fの下方に配置されている駆動源装置
1とは接続ケーブルCによって接続されており、駆動源
装置1からの電力は接続ケーブルCを介して露光装置E
Xに供給される。駆動源装置1は電源部やアンプ部など
複数のユニット1a、1b、1cによって構成されてい
る。ここで、以下の説明においては、これら電源部やア
ンプ部などのユニットを、「駆動源ユニット」と称す
る。
【0012】露光装置EXは、パターンを基板に露光す
る露光本体装置(照明光学系、投影光学系、アライメン
ト系、マスクステージ、及びウエハステージなどを含
む)、露光すべきパターンが形成されているマスク(レ
チクルを含む)を本体装置に対してロード・アンロード
するマスク搬送系、露光処理対象としてのウエハ(基
板)を本体装置に対してロード・アンロードするウエハ
搬送系、チャンバ内の環境(例えば、温度など)の制御
及び浄化を行う空調系、光学系や搬送系の制御を行う制
御系(コントロールユニット)などを備えている。そし
て、マスク搬送系、ウエハ搬送系、空調系、制御系のそ
れぞれは本体装置に接続され、本体装置の周辺装置を構
成している。これら本体装置、搬送系、空調系、制御系
のそれぞれはチャンバ内に収納されており、チャンバの
それぞれに個別に収納されている本体装置及び各周辺装
置(搬送系、空調系、制御系)は、これらチャンバのそ
れぞれを連結することにより接続されるようになってい
る。また、チャンバにそれぞれ収納されている本体装置
及び各周辺装置は分割可能となっている。ここで、以下
の説明においては、チャンバにそれぞれ収納されている
本体装置、搬送系、空調系、制御系のそれぞれを、適
宜、「モジュール」と称する。なお、露光装置EXの本
体装置は、例えば照明光学系、投影光学系、マスクステ
ージ、ウエハステージ、及びアライメント系などがそれ
ぞれモジュールとして個別に組立及び調整が行われ、こ
れらモジュールが本体フレームに組み込まれている。従
って、本例では前述のモジュールとして本体装置だけで
なく、本体装置を構成する各モジュールも含まれる。ま
た、図示していないが、本実施形態に係る露光装置は、
例えばKrFエキシマレーザを露光用光源として含み、
この露光用光源は駆動源装置1とともに床部Fの下方空
間SPに配置されるとともに、この露光用光源から発生
されるエネルギービーム(露光用照明光)は、ビーム・
マッチング・ユニットなどを含む不図示のリレー光学系
を介して露光装置(照明光学系)に導かれるようになっ
ている。なお、この露光用光源に電力を供給する駆動源
ユニットを露光装置用の駆動源ユニットと一緒にラック
2に収納してもよい。また、前述の空調系の少なくとも
一部(ファンなど)を床部Fの下方空間SPに配置して
もよい。
【0013】露光装置EXのうち、本体装置は、図示は
省略するが、ステップ・アンド・スキャン方式の縮小投
影露光装置である。この縮小投影露光装置は、マスクの
パターンの一部を投影光学系を介してレジストが塗布さ
れたウエハ上に縮小投影露光した状態で、マスクとウエ
ハとを投影光学系に対して同期移動させることにより、
マスク上のパターンの縮小像を逐次ウエハ上の各ショッ
ト領域に転写し、ウエハ上にパターンを形成するもので
ある。
【0014】KrFエキシマレーザ(波長248nm)
を発振する露光用光源からパルス発光されたレーザビー
ムは、ビーム整形・変調光学系、オプティカルインテグ
レータ、開口絞り、リレーレンズ、コンデンサレンズな
どを有する照明光学系を介して、マスクステージ上に保
持されたマスク上の矩形の照明領域を均一な照度分布で
照明する。マスク上の照明領域内のパターンを投影光学
系を介して投影倍率α(αは例えば1/4、1/5等)
で縮小した像が、フォトレジストが塗布されたウエハ上
に投影露光される。ウエハはウエハホルダを介してウエ
ハステージ上に吸着保持されており、制御系による制御
に基づき、マスクステージ及びウエハステージが駆動さ
れ、ウエハとマスクとが同一又は逆方向に所定の速度比
で同期移動されることにより、マスク上のパターンがウ
エハのショット領域に転写される。本体装置は設置面
(図1では床部F)上に防振装置などを介して設置され
ている。なお、露光光としては、水銀ランプのg線(波
長436nm)、h線(405nm)、i線(波長36
5nm)等の輝線、又はArFエキシマレーザ光(波長
193nm)、F2 レーザ光(波長157nm)、Ar
2 レーザ光(波長126nm)、あるいはYAGレーザ
または半導体レーザなどの高調波等が使用できる。
【0015】空調系は、本体装置及び搬送系を収納した
チャンバ内の環境を制御するものである。空調系で温度
調整されたガスは、ダクト及びチャンバの内部に設置さ
れた塵除去用のHEPAフィルタ、及び硫酸イオン、ア
ンモニウムイオン、シリコン系有機物などを除去するケ
ミカルフィルタを介してそのチャンバ内に吹き出す。チ
ャンバ内の吹出口の反対側には、吸引口が配置されてお
り、チャンバ内に吹き出した清浄なガスは、この吸引口
及びダクトを介して、空調系に戻るようになっている。
【0016】制御系は、本体装置や各周辺装置(搬送
系、空調系など)の制御を行うものであって、本体装置
のマスクステージやウエハステージの移動、照明系によ
る露光条件の変更、搬送系によるマスクやウエハの搬
送、その他の制御を行う。
【0017】駆動源装置1は電源部やアンプ部など複数
の駆動源ユニット1a、1b、1cによって構成されて
おり、駆動源ユニット1a、1b、1cのそれぞれは、
ラック2を構成する分割ラック(分割収納部)2a、2
b、2cにそれぞれ収納されている。分割ラック2a、
2b、2cは上下方向に積層可能となっている。なお、
駆動源ユニット1a、1b、1cはそれぞれ複数の駆動
源ユニットなどから構成されていてもよい。
【0018】図2は分割ラック2aを示す図である。図
2に示すように、分割ラック2aは接続ケーブルCを通
すための複数の開口部3を有している。この開口部3は
分割ラック2aの壁部のうち任意の複数の位置に形成可
能であり、少なくとも1つの開口部3は分割ラック2a
の上方位置に形成される。ここでは、開口部3は分割ラ
ック2aの上方位置(上面)と、側面下部と、下面(図
2では図示されず、図4参照)とに形成されている。複
数の開口部3のうち使用されない開口部3(接続ケーブ
ルCが通されない開口部3)には蓋や扉を設けることが
できる。分割ラック2aには内部に収納した駆動源ユニ
ット1aを放熱するための冷却ファン(不図示)が設け
られる。
【0019】分割ラック2aの下部には取り外し可能な
脚部4が設けられており、分割ラック2aを脚部4によ
って支持することにより、分割ラック2aと床面とは離
間するようになっている。この離間部に対して例えばフ
ォークリフトのフォークを差し込むことができ、搬送を
容易にしている。さらに、分割ラック2aの下部にはこ
の分割ラック2aを移動自在に支持するキャスター部材
5が設けられており、分割ラック2aの移動を容易にし
ている。
【0020】以上、分割ラック2aについて説明した
が、他の分割ラック2b、2cも同様の構成を有してい
る。すなわち、分割ラック2b、2cの複数位置には接
続ケーブルCを通すための開口部3が設けられており、
それぞれの下部には脚部4やキャスター部材5が設けら
れている。そして、これら分割ラック2a、2b、2c
は、図3に示すように上下方向に3段に積層可能となっ
ている。なお、図3に示す分割ラック2a、2bにおい
ては、側面に設けられた開口部3を塞ぐように扉部3a
が設けられている。
【0021】図4は、3つの分割ラック2a、2b、2
cを積層した際の断面模式図である。図4に示すよう
に、分割ラック2a、2b、2cのそれぞれは、分割ラ
ック2a、2b、2cのそれぞれに収納されている駆動
源ユニット1a、1b、1cに対して所定の処理を行う
処理部としてのブレーカー6a、6b、6cと、ブレー
カー6a、6b、6cを遠隔操作するスイッチ6a’、
6b’、6c’とを備えている。ブレーカー6a、6
b、6cのそれぞれと駆動源ユニット1a、1b、1c
のそれぞれとはケーブルなどによって接続されており、
駆動源ユニット1a、1b、1cの動作は遠隔操作スイ
ッチ6a’、6b’、6c’を操作することによって停
止可能となっている。また、ブレーカー6a、6b、6
cのそれぞれにはブレーカー用コネクタ部(処理部用コ
ネクタ部)7a、7b、7cが設けられている。ブレー
カー用コネクタ部7aとブレーカー用コネクタ部7bと
はブレーカー用ケーブル8aによって接続され、ブレー
カー用コネクタ部7bとブレーカー用コネクタ部7cと
はブレーカー用ケーブル8bによって接続されている。
ブレーカー用ケーブル8a、8bは分割ラック2a、2
b、2cのそれぞれの上下面に形成されている開口部3
を介してコネクタ部どうしを接続している。
【0022】このとき、遠隔操作スイッチ6a’、6
b’、6c’の1つ、例えば下段の分割ラック2cの遠
隔操作スイッチ6c’を操作するだけで、駆動源ユニッ
ト1a、1b、1cの動作を全て停止させることが可能
となっている。このため、分割ラック2a、2b、2c
を自由にレイアウトしても、駆動源ユニットの動作停止
が困難になることがないといった利点がある。なお、分
割ラックに対して遠隔操作スイッチを脱着可能としてお
き、分割ラックのレイアウトに応じて遠隔操作スイッチ
の位置を変更すれば、各分割ラックにそれぞれ遠隔操作
スイッチを設けなくてもよい。
【0023】駆動源ユニット1a、1b、1cのそれぞ
れからは露光装置EXに接続される接続ケーブルCが延
びている。上段の駆動源ユニット1aからの接続ケーブ
ルCは、分割ラック2aの下面に形成されている開口部
3を介して中段の分割ラック2bを通過し、下段の分割
ラック2cの下方に形成されている開口部3から露光装
置EXに延びる。中段の駆動源ユニット1bからの接続
ケーブルCは、分割ラック2bの下面に形成されている
開口部3を介して下段の分割ラック2cに延び、この分
割ラック2cの下方に形成されている開口部3から露光
装置EXに延びる。下段の駆動源ユニット1cからの接
続ケーブルCは、分割ラック2cの下方に形成されてい
る開口部3から露光装置EXに延びる。
【0024】なお、分割ラック2a、2b、2cのそれ
ぞれの上面には、脚部4(あるいはキャスター部材5)
に対応した位置にこの脚部4(あるいはキャスター部材
5)を収容可能な凹部11が設けられている。そして、
分割ラック2a、2b、2cを積層する際、上側に配置
される分割ラックの脚部4(あるいはキャスター部材
5)が下側に配置される分割ラックの上面に形成された
凹部11に収容されることにより、上側に配置される分
割ラックの下面と下側に配置される分割ラックの上面と
が当接されるので、分割ラックは安定して積層される。
【0025】以上説明したような構成を有する露光装置
EX及び駆動源装置1の接続手順及び配置方法について
図1、図5、図6を参照しながら説明する。図1に示し
たように、まず、露光装置EXをマイクロデバイス製造
工場の床部F上に設置し、駆動源装置1を床部Fの下方
に設置する。このとき、駆動源装置1は分割ラック2
a、2b、2cにそれぞれ収納された駆動源ユニット1
a、1b、1cによって構成されており、分割ラック2
a、2b、2cが設置される床部Fの下方空間SPの大
きさに応じて分割ラック2a、2b、2cの積層数が設
定される。分割ラック2a、2b、2cは設定した積層
数に基づいて積層され、床下空間SPに設置される。
【0026】ここで、図1に示すように、床下空間SP
の高さ方向のスペースには余裕があり、水平方向のスペ
ースには、工場の支柱や梁、あるいは露光装置の照明光
学系に露光光を射出するエキシマレーザ装置など駆動源
装置1以外の装置の存在によって十分な余裕が無い場
合、分割ラック2a、2b、2cの水平方向へのレイア
ウトは制限される。したがって、分割ラック2a、2
b、2cは、図1に示すように上下方向に3段に積層さ
れる。
【0027】駆動源ユニット1a、1b、1cをそれぞ
れ収納した分割ラック2a、2b、2cを積層して床下
空間SPに設置したら、露光装置EXと駆動源ユニット
1a、1b、1cとを最短の接続ケーブルCで安定して
接続できるように、複数の開口部3のうちどの開口部3
に接続ケーブルCを通すかを決定する。すなわち、露光
装置EX内の複数のアクチュエータなどから駆動源ユニ
ット1a、1b、1cの各々までの接続ケーブルCの長
さが最短となるように配設パターンを設定する。図1で
は、駆動源装置1は露光装置EXの設置された床部Fの
直下には配置されず離れた位置に配置されているため、
駆動源ユニット1a、1b、1cからの接続ケーブルC
は、図4で説明したように、下段の分割ラック2cの開
口部3から床下空間SPの床面をはって床部F上の露光
装置EXに向かって延ばされる。この際、接続ケーブル
Cは、床下空間SPに設けられた梯子状の支持部材Hに
支持されつつ床下空間SPの床面から露光装置EXまで
配設され、露光装置EXに接続される。こうして、駆動
源装置1と露光装置EXとを接続ケーブルCを介して接
続したら、駆動源装置1を作動して露光装置EXに電力
を供給し、露光装置EXを駆動する。なお、図1ではラ
ック2の内部での配線も考慮すると、駆動源ユニット1
a、1b、1cのうち駆動源ユニット1aで露光装置E
Xからの接続ケーブルが最長となるので、その最長とな
るケーブルによって露光装置の動作や性能などが影響を
受けないようにケーブルの接続ルートや分割ラックのレ
イアウト(配置)を決定することが望ましい。このと
き、実際には露光装置EXの内部での配線も考慮して最
長となるケーブルで上記影響を受けないように接続ルー
トやレイアウトを決定するとよい。
【0028】一方、床下空間SPの高さ方向のスペース
には十分な余裕があり、水平方向のスペースにも支柱や
梁などの障害物が無い場合には、図5に示すように、分
割ラック2a、2b、2cを3段に積層して露光装置E
Xの設置された床部Fの直下に配置する。そして、露光
装置EXと駆動源ユニット1a、1b、1cのそれぞれ
とを最短の接続ケーブルCで安定して接続できるように
配設パターンを設定する。この場合、駆動源ユニット1
a、1b、1cのそれぞれから延びる接続ケーブルC
を、分割ラック2a、2b、2cのそれぞれに設けられ
ている開口部3を介して、上段に設けられている分割ラ
ック2aの上面の開口部3まで配設し、床部Fの上方に
設置されている露光装置EXに接続する。こうして、駆
動源装置1と露光装置EXとを接続ケーブルCを介して
接続したら、駆動源装置1を作動して露光装置EXに電
力を供給し、露光装置EXを駆動する。このように、床
下空間SPに設置されたラック2の上方位置(上面)に
開口部3を設け、この開口部3に接続ケーブルCを通す
ことによって、駆動源装置1と露光装置EXとを接続す
る接続ケーブルCの長さを最短にすることができる。ま
た、図5(a)では駆動源ユニット1cで露光装置EX
からのケーブルが最長となるものの、垂直方向に関する
ケーブル長だけを図1と比較しても、そのケーブル長が
図1では最短となるケーブル長と同程度に過ぎず、しか
も駆動源ユニット1aでは露光装置EXからのケーブル
長が図5(b)に示す距離Δdの2倍だけ短くなり、少
なくともケーブル長という点では図5(a)が図1に比
べて有利である。また、駆動源ユニット1bでも駆動源
ユニット1aほどではないにしろ、同様にケーブル長が
短くなる。さらに、床下空間SPに支柱、梁、配管、露
光用光源または露光装置EXのリレー光学系などの障害
物が存在し、露光装置EXの直下に、接続ケーブルを固
定する支持部材Hあるいは駆動源装置1(ラック2)を
設置できないことがある。この場合、障害物を避けるた
めに駆動源装置1(ラック2)を露光装置EXの直下か
ら水平方向にずらして設置することになるので、図5
(c)に示すように床部Fの下面にケーブルトレイKT
を固定し、このケーブルトレイKTで接続ケーブルCを
支持するとともに、分割ラック2aの上面開口3を通し
て接続ケーブルCを駆動源装置1に導くように構成して
もよい。勿論、露光装置EXの直下に障害物が存在しな
くても、図5(c)の配置を採用して構わない。なお、
複数の駆動源ユニットが積層された駆動源装置1を露光
装置EXと同じ床部F上に設置する場合、接続ケーブル
Cが床上及び床下のいずれに設けられても、図1と同様
に最下段の分割ユニットの開口部3を通して接続ケーブ
ルCを駆動源装置1に導くことが望ましい。
【0029】床下空間SPの高さ方向のスペースが十分
ではなく、水平方向のスペースに余裕がある場合には、
図6に示すように、2つの分割ラック2b、2cを水平
方向に並列に配置し、分割ラック2aを分割ラック2b
の上側に積層することができる。すなわち、分割ラック
2a、2b、2cの配置は、分割ラック2a、2b、2
cが設置される床下空間SPの大きさなどに応じて任意
に設定できる。そして、露光装置EXと駆動源ユニット
1a、1b、1cとを、最短の接続ケーブルCで安定し
て接続できるように、複数の開口部3のうち接続ケーブ
ルCを通すための最適な開口部3を決定する。ここで
は、分割ラック2b及び分割ラック2cの側面に開口部
3が設けられており、駆動源ユニット1cからの接続ケ
ーブルCはこの側面に形成された開口部3を介して分割
ラック2bの下方に設けられている開口部3から露光装
置EXに接続される。また、駆動源ユニット1aからの
接続ケーブルCは、分割ラック2aの下面に形成された
開口部3及び分割ラック2bの上面に形成された開口部
3を介して分割ラック2bの下方に設けられている開口
部3から露光装置EXに接続される。こうして、駆動源
装置1と露光装置EXとを接続ケーブルCを介して接続
したら、駆動源装置1を作動して露光装置EXに電力を
供給し、露光装置EXを駆動する。なお、図6でも図5
(c)と同様に、図中に破線で示すように接続ケーブル
を分割ラック2aの上面開口部3’を通して駆動源装置
1と接続してもよい。
【0030】以上説明したように、駆動源装置1を複数
の駆動源ユニット1a、1b、1cによって構成し、こ
れら駆動源ユニット1a、1b、1cを分割ラック2
a、2b、2cにそれぞれ収納するようにしたので、例
えば工場の床下空間SPの大きさに応じて駆動源ユニッ
ト1a、1b、1cのそれぞれを収納した分割ラック2
a、2b、2cのレイアウトを任意に設定することがで
きるなど、装置が設置される空間(環境、条件)に応じ
て駆動源装置1を安定して設置することができる。な
お、本実施形態では駆動源装置1を全て床下空間SPに
設けるものとしたが、その一部(本例では少なくとも1
つの分割ラック)を他の空間(床部F上など)に設置す
るようにしてもよい。
【0031】駆動源装置1を収納するためのラック2
に、駆動源装置1と露光装置EXとを接続する接続ケー
ブルCを通すための開口部3を複数位置に設けたことに
より、複数の開口部3のうち最適な開口部3を選択する
ことによって、最短の接続ケーブルCを用いて露光装置
EXと駆動源装置1とを安定して接続することができ
る。そして、露光装置EXと駆動源装置1とを接続する
接続ケーブルCを可能な限り短くすることができるの
で、接続ケーブルCに対する電気的ノイズなどの影響の
おそれを低減することができ、安定した露光処理を行う
ことができる。
【0032】複数の開口部3のうち少なくとも1つの開
口部3をラック2の上方位置(上面)に設けたので、床
部F上に設置されている露光装置EXと床部Fの下方空
間SPに設置されている駆動源装置1とを接続ケーブル
Cによって接続する際、ラック2の上方位置に設けられ
た開口部3を通すことによって接続ケーブルCを短くす
ることができる。したがって、接続ケーブルCに対する
電気的ノイズなどの影響を最小限に抑えることができる
ので、安定した露光処理を行うことができる。
【0033】分割ラック2a、2b、2cのそれぞれ
に、駆動源ユニット1a、1b、1cのそれぞれに対し
て動作を停止可能なブレーカー6a、6b、6cを設
け、これらブレーカー6a、6b、6cを遠隔操作する
スイッチ6a’、6b’、6c’を設けることとしたの
で、駆動源ユニット1a、1b、1cの動作を停止した
い場合の作業性を向上することができる。例えば、積層
された分割ラック2a、2b、2cのそれぞれにブレー
カー遠隔操作スイッチ6a’、6b’、6c’が設けら
れている場合、上段の分割ラック2aに設けられている
ブレーカー遠隔操作スイッチ6a’は床下空間SPの床
面から高い位置にあるのでオペレータが操作することは
困難であるが、オペレータが操作しやすい下段の分割ラ
ック2cに設けられているブレーカー遠隔操作スイッチ
6c’を操作することによって全てのブレーカー6a、
6b、6cが操作されるようにしたので、所定の処理を
行う際の作業性を向上することができる。なお、各分割
ラック(駆動源ユニット)に遠隔操作スイッチ6a’、
6b’、6c’を設ける場合、これと並列にブレーカー
6a、6b、6cを設けなくてもよい。
【0034】ここで、上述した実施形態では、積層され
た分割ラック2a、2b、2cのそれぞれにブレーカー
6a、6b、6c及びブレーカー用コネクタ部7a、7
b、7cを設け、下段の分割ラック2cに設けられたブ
レーカー遠隔操作スイッチ6c’を操作することによっ
て全てのブレーカー6a、6b、6cを操作するように
説明したが、分割ラック2a、2b、2cのレイアウト
を変更した場合、分割ラック2a、2b、2cのレイア
ウトに応じて操作入力するブレーカーを切り替えること
ができる。例えば、下段に分割ラック2aを設け、中段
に分割ラック2cを設け、上段に分割ラック2bを設け
るようにして積層した場合、下段に配置された分割ラッ
ク2aのブレーカー遠隔操作スイッチ6a’に対して操
作入力することにより他のブレーカー6b、6cも処理
されるように、操作入力するブレーカーを切り替えるこ
とができる。
【0035】また、ブレーカー用コネクタ部7a、7
b、7cを設けたことにより、全ての分割ラック2a、
2b、2cにブレーカーの操作部(操作スイッチ、操作
ツマミ、操作ボタンなど)を設けなくても、複数の分割
ラック2a、2b、2cのうち少なくとも1つの分割ラ
ックにブレーカーの操作部を設ければ、この操作部を操
作することによって他の分割ラックに設けられたブレー
カーを操作することができる。例えば、図6に示すよう
に2つの分割ラック2b、2cが水平方向に並列に配置
された場合、ブレーカーの操作部を分割ラック2cに設
置してしまうと、分割ラック2bと干渉してしまう場合
があるが、分割ラック2a〜2cのそれぞれにブレーカ
ー用コネクタ部7a〜7cを設けて接続したことによ
り、分割ラック2cにはブレーカーの操作部を設けなく
ても、他の分割ラック2a(2b)に設けられたブレー
カー6a(6b)の操作部を操作することによって、分
割ラック2cに収納されている駆動源ユニット1cの動
作を停止することができる。
【0036】なお、図4において、ブレーカー用コネク
タ部7a、7b、7cはブレーカー用ケーブル8a、8
bを用いて接続されるように説明したが、図4の破線で
示すような、分割ラック2a、2b、2cのそれぞれの
上下面(外面)に露出するブレーカー用コネクタ部(処
理部用コネクタ部)7’を設け、これらブレーカー用コ
ネクタ部7’どうしを接続する構成とすることも可能で
ある(なお、ブレーカー用コネクタ部7’と駆動源ユニ
ットとはケーブルなどで接続されている)。この場合、
ブレーカー用ケーブルは不要であり、分割ラック2a、
2b、2cのそれぞれを積層するだけでブレーカー用コ
ネクタ部7’どうしを接続することができる。
【0037】ところで、上述した実施形態では、分割ラ
ック2a、2b、2cのそれぞれに収納されている駆動
源ユニット1a、1b、1cと露光装置EXとは接続ケ
ーブルCによってそれぞれ接続されているが、図7に示
すように、分割ラック2a、2b、2cのそれぞれに駆
動源ユニット1a、1b、1cのそれぞれを接続するた
めの駆動源用コネクタ部10を設け、この駆動源用コネ
クタ部10を用いて駆動源ユニット1a、1b、1cを
接続する構成とすることができる。この駆動源用コネク
タ部10は分割ラック2a、2b、2cのそれぞれの上
下面(外面)に露出して設けられ、分割ラック2a、2
b、2cを積層することによって互いに接続される。こ
のとき、駆動源用コネクタ部10と駆動源ユニット1
a、1b、1cのそれぞれとはケーブルなどで接続され
ている。そして、これら複数の駆動源ユニット1a、1
b、1cのうち、例えば駆動源ユニット1aと露光装置
EXとを接続ケーブルCを用いて接続することによっ
て、他の駆動源ユニット1b、1cも駆動源用コネクタ
部10を介して露光装置EXに接続される。このよう
に、分割ラック2a、2b、2cに駆動源用コネクタ部
10をそれぞれ設けたことにより、1つの分割ラック2
aと露光装置EXとを接続ケーブルCで接続するだけ
で、全ての分割ラック2a、2b、2cのそれぞれに収
納されている駆動源ユニット1a、1b、1cを露光装
置EXに接続することができる。したがって、接続ケー
ブルCの配設作業や露光装置EXとの接続作業を作業性
良く行うことができる。
【0038】上記実施形態においては、分割ラック2
a、2b、2cは床下空間SPに積層して設置されるよ
うに説明したが、図8(a)に示すように、3つの分割
ラック2a、2b、2cを水平方向に並列に配置する構
成とすることも可能である。この場合、各分割ラック2
a、2b、2cに形成される開口部3は、最短のケーブ
ルCで分割ラックどうしの接続及び露光装置EXと分割
ラックとの接続を行えるように最適な位置に形成されて
いる。また、分割ラック2a、2b、2cのそれぞれの
大きさなどが異なる場合は、図8(b)に示すように、
水平方向に並列に配置した分割ラック2b、2cの上部
に、分割ラック2aを配置する構成とすることが可能で
ある。なお、複数の分割ラックを同一面上に並べて配置
する場合、駆動源装置1の設置面積(フットプリント)
が大きくなる。したがって、複数台の投影露光装置を並
べて製造ラインを構築するとき、各投影露光装置で駆動
源装置1のフットプリントをその本体装置のフットプリ
ントと同程度以下とする、あるいは全ての駆動源装置の
フットプリント(総設置面積)を製造ライン全体のフッ
トプリントと同程度以下とすることが望ましい。したが
って、駆動源装置1を構成する複数の駆動源ユニット
(分割ラック)を全て同一面上に配置する構成(図8
(a))よりも、複数の分割ラックの少なくとも1つを
残りの分割ラックに重ねて設置する構成(図8(b))
を採用することが好ましい。但し、後者の構成では各分
割ラック(駆動源ユニット)のブレーカーなどの操作面
及びメンテナンス面を同一面に揃える必要がある。
【0039】分割ラック2a〜2cを全て床下空間SP
に配置せずに、図9に示すように、分割ラック2a、2
b、2cを床部Fの上方と下方とに分けて配置すること
も可能である。つまり、複数の分割ラック2a、2b、
2cのうち1つの分割ラック2aを床部F上に配置し、
他の分割ラック2b、2cを床下空間SPに配置するこ
とが可能である。この場合、床部Fの上方に配置された
分割ラック2aの駆動源ユニット1aを、露光装置EX
以外の他の周辺処理装置CD、例えば、露光処理される
べきウエハに対してレジストを塗布するコーター装置
や、露光処理されたウエハに対して現像処理を行うデベ
ロッパ装置などにも接続し、駆動源ユニット1aを露光
装置EXと他と周辺処理装置CDとで共有するような構
成とすることもできる。
【0040】前述したように、露光装置EXは露光本体
装置及びこの本体装置に接続される複数の周辺装置(搬
送系、空調系、制御系など)など複数のモジュールによ
って構成されているが、分割ラックに収納された複数の
駆動源ユニットのそれぞれを各モジュールのそれぞれに
対応して設け、モジュールのそれぞれと駆動源ユニット
とをケーブルCを介して着脱自在に接続する構成とする
ことができる。このように、駆動源ユニットと各モジュ
ールとを1対1に対応させ、互いに着脱可能な構成とす
ることにより、露光装置EXを製造する際の製造効率を
向上することができる。例えば、ウエハ搬送系を製造す
る際にはウエハ搬送系用の駆動源ユニットとともに製造
し、空調系を製造する際には空調系用の駆動源ユニット
とともに製造することができ、この場合、製造段階から
各モジュール毎に駆動源ユニットが設けられるので、各
モジュール毎に動作確認を行いながら製造することがで
きる。このように、複数のモジュールを個別に同時進行
で製造することができるので、製造効率を向上すること
ができるとともに、モジュール製造段階から動作確認を
行うことができるので、製造の安定化を実現することが
できる。そして、露光装置EX全体を構築するには、こ
れら各モジュールを合成すればよく、煩雑な配線作業や
接続作業を少なくすることができる。
【0041】なお、上記実施形態では、モジュールは、
本体装置、搬送系、空調系、制御系であるように説明し
たが、本体装置に含まれる各装置、例えばウエハステー
ジやレチクルステージなどをモジュール化することもで
きる。
【0042】本実施形態の露光装置として、マスクと基
板とを静止した状態でマスクのパターンを露光し、基板
を順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート
型の露光装置にも適用することができる。
【0043】本実施形態の露光装置として、投影光学系
を用いることなくマスクと基板とを密接させてマスクの
パターンを露光するプロキシミティ露光装置にも適用す
ることができる。
【0044】露光装置の用途としては半導体製造用の露
光装置に限定されることなく、例えば、角型のガラスプ
レートに液晶表示素子パターンを露光する液晶用の露光
装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子、マイクロマシン、
DNAチップ、及びマスク(レチクル)などを製造する
ための露光装置にも広く適当できる。さらに、露光装置
で使用する露光光は紫外光などに限られるものではな
く、例えばEUV(Extreme Ultraviolet )光、硬X
線、あるいは電子線やイオンビームなどの荷電粒子線な
どでもよい。
【0045】投影光学系の倍率は縮小系のみならず等倍
および拡大系のいずれでもよいし、投影光学系は屈折
系、反射系、及び反射屈折系のいずれでもよい。
【0046】ウエハステージやレチクルステージにリニ
アモータを用いる場合は、エアベアリングを用いたエア
浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用い
た磁気浮上型のどちらを用いてもいい。また、ステージ
は、ガイドに沿って移動するタイプでもいいし、ガイド
を設けないガイドレスタイプでもよい。
【0047】ステージの駆動装置として平面モ−タを用
いる場合、磁石ユニット(永久磁石)と電機子ユニット
のいずれか一方をステージに接続し、磁石ユニットと電
機子ユニットの他方をステージの移動面側(ベース)に
設ければよい。
【0048】ウエハステージの移動により発生する反力
は、特開平8−166475号公報に記載されているよ
うに、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃が
してもよい。本発明は、このような構造を備えた露光装
置においても適用可能である。
【0049】マスクステージの移動により発生する反力
は、特開平8−330224号公報に記載されているよ
うに、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃が
してもよい。本発明は、このような構造を備えた露光装
置においても適用可能である。
【0050】以上のように、本願実施形態の露光装置
は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む
各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、
光学的精度を保つように、組み立てることで製造され
る。これら各種精度を確保するために、この組み立ての
前後には、各種光学系については光学的精度を達成する
ための調整、各種機械系については機械的精度を達成す
るための調整、各種電気系については電気的精度を達成
するための調整が行われる。各種サブシステムから露光
装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機
械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等
が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組
み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程
があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光
装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行わ
れ、露光装置全体としての各種精度が確保される。な
お、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理さ
れたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0051】半導体デバイスは、図10に示すように、
デバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この
設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作する
ステップ202、デバイスの基材である基板(ウエハ、
ガラスプレート)を製造するステップ203、前述した
実施形態の露光装置によりレチクルのパターンを基板に
露光する基板処理ステップ204、デバイス組み立てス
テップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケー
ジ工程を含む)205、検査ステップ206等を経て製
造される。
【0052】
【発明の効果】本発明の露光装置は以下のような効果を
有するものである。本発明の露光装置によれば、駆動源
装置を複数の駆動源ユニットによって構成し、これら駆
動源ユニットを分割収納部にそれぞれ収納するようにし
たので、例えば工場の床下空間の大きさに応じて、駆動
源ユニットを収納した分割収納部のレイアウトを任意に
設定することができなど、駆動源装置の設置される条件
が異なっても駆動源装置を安定して設置することができ
る。
【0053】本発明の露光装置によれば、駆動源装置を
収納するための収納装置に、駆動源装置と露光装置とを
接続するケーブルを通すための開口部を複数位置に設け
たことにより、露光装置と駆動源装置とをケーブルによ
って接続する際、露光装置と駆動源装置とを最短のケー
ブルで接続するように最適な開口部を選択することがで
きるので、このケーブルを可能な限り短くすることがで
きる。したがって、ケーブルに対する電気的ノイズ、位
相遅れ、信号の鈍りなどの影響のおそれを低減すること
ができ、安定した露光処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光装置の一実施形態を示す概略構成
図である。
【図2】分割ラック(分割収納部)を示す斜視図であ
る。
【図3】積層状態の分割ラック(分割収納部)を示す斜
視図である。
【図4】分割ラックに収納された駆動源ユニットの一実
施形態を示す概略側方断面図である。
【図5】本発明の露光装置の他の実施形態を示す概略構
成図である。
【図6】分割ラックに収納された駆動源ユニットの他の
実施形態を示す概略側方断面図である。
【図7】分割ラックに収納された駆動源ユニットの他の
実施形態を示す概略側方断面図である。
【図8】本発明の露光装置の他の実施形態を示す概略構
成図である。
【図9】本発明の露光装置の他の実施形態を示す概略構
成図である。
【図10】半導体デバイスの製造工程の一例を示すフロ
ーチャート図である。
【符号の説明】
1 駆動源装置 1a、1b、1c 駆動源ユニット 2 ラック(収納装置) 2a、2b、2c 分割ラック(分割収納部) 3 開口部 6a、6b、6c ブレーカー(処理部) 7a、7b、7c ブレーカー用コネクタ部(処理部
用コネクタ部) 10 駆動源用コネクタ部 C 接続ケーブル EX 露光装置 F 床部 SP 床下空間(空間)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源装置に接続し、該駆動源装置によ
    り駆動される露光装置において、 前記駆動源装置は複数の駆動源ユニットによって構成さ
    れており、 前記駆動源ユニットのそれぞれを収納する複数の分割収
    納部を備えることを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の露光装置において、 前記分割収納部のそれぞれは積層可能であり、前記分割
    収納部を設置する空間に応じて前記分割収納部の積層数
    が設定されることを特徴とする露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の露光装置におい
    て、 前記分割収納部のそれぞれは、前記分割収納部を設置す
    る空間を2つの空間に仕切る床部の上方と下方とに分け
    て配置されることを特徴とする露光装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の露光装
    置において、 前記分割収納部のそれぞれは、前記駆動源ユニットのそ
    れぞれに対して所定の処理を行うための処理部を備える
    ことを特徴とする露光装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の露光装置において、 前記分割収納部のそれぞれは、前記処理部のそれぞれを
    接続するための処理部用コネクタ部を備えており、 複数の処理部のうち少なくとも1つの処理部を処理する
    ことによって他の処理部も処理されることを特徴とする
    露光装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の露光装置において、 前記複数の処理部のうち少なくとも1つの処理部に対し
    て操作入力することにより他の処理部も処理され、 前記操作入力される処理部は任意に切り替え可能である
    ことを特徴とする露光装置。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれかに記載の露光装
    置において、 前記処理部は前記駆動源ユニットの動作を停止可能なブ
    レーカーを含むことを特徴とする露光装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の露光装
    置において、 前記分割収納部のそれぞれは、前記駆動源ユニットのそ
    れぞれを接続するための駆動源用コネクタ部を備えてお
    り、 複数の駆動源ユニットのうち少なくとも1つの駆動源ユ
    ニットが露光装置と接続されることにより、他の駆動源
    ユニットも前記駆動源用コネクタ部を介して接続される
    ことを特徴とする露光装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の露光装
    置において、 パターンを基板に露光する露光本体装置及びこの本体装
    置に接続される複数の周辺装置からなる複数のモジュー
    ルを備え、 前記駆動源ユニットのそれぞれは前記モジュールのそれ
    ぞれに対応して設けられており、 前記モジュールのそれぞれと前記駆動源ユニットのそれ
    ぞれとは着脱可能に接続されることを特徴とする露光装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の露光
    装置において、 前記分割収納部のそれぞれは、前記駆動源ユニットどう
    し又は前記駆動源ユニットと露光装置とを接続するケー
    ブルを通すための開口部を複数位置に備えていることを
    特徴とする露光装置。
  11. 【請求項11】 駆動源装置に接続し、該駆動源装置に
    より駆動される露光装置において、 前記駆動源装置を収納する収納装置を備え、 前記収納装置は、前記駆動源装置と露光装置とを接続す
    るケーブルを通すための開口部を複数位置に備えている
    ことを特徴とする露光装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の露光装置におい
    て、 前記収納装置は、複数の開口部のうち少なくとも1つの
    開口部を上方位置に備えていることを特徴とする露光装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008014031A (ja) * 2006-07-06 2008-01-24 Takenaka Komuten Co Ltd 機器免震装置

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