JP2002259798A - イベント会場内広告配信システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 イベント会場において、会場内の来訪者の行
動履歴からその個性にしたがった必要な情報を配信す
る。 【解決手段】 イベント会場内のサーバシステムにおい
て、ＰＤＡ等のユーザ端末の形式を入力し、会場内で前
記ユーザ端末の使用履歴よりユーザの行動履歴を入力
し、この行動履歴に基づいてユーザの嗜好に適した広告
情報を読み出し、前記ユーザ形式に適合した形式に加工
して前記ユーザ端末に対して配信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットを
用いたイベント会場における広告情報の配信に適用して
有効な技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】博覧会などでのイベント会場では、来訪
者が各企業のパビリオンを巡回しながらそのパンフレッ
トを収集することが多かった。

【０００３】このようなイベント会場において来訪者は
各パビリオンで名刺等を提出してパンフレットを収集す
ることが一般的だった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
来訪者の中には、特定の企業ではなく、特定の種類の製
品のパンフレットのみの収集を希望する場合も多かっ
た。

【０００５】ところが、大規模なイベントの場合、各パ
ビリオンで特定の製品だけのパンフレットの収集を行う
ことは容易ではなかった。すなわち、この種の大規模イ
ベントは娯楽としての意味合いが強く、各企業または各
パビリオンの横断的な特定情報の収集は難しかった。

【０００６】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、来訪者の行動履歴からその個性にしたがった
必要な情報を収集できる技術を提供することを技術的課
題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、イベント会場
内のサーバシステムにおいて、ユーザ端末の形式を入力
し、会場内で前記ユーザ端末の使用履歴よりユーザの行
動履歴を入力し、この行動履歴に基づいてユーザの嗜好
に適した広告情報を読み出し、前記ユーザ形式に適合し
た形式に加工して前記ユーザ端末に対して配信するもの
である。

【０００８】

【発明の実施の形態】

【０００９】

【実施例１】以下、図面に基づいて、本発明の実施の形
態を説明する。

【００１０】図１は、本システムの全体構成を示すブロ
ック図である。

【００１１】本実施例は同図に示すように、ユーザ端末
１を有しており、このユーザ端末１はインターネット２
を介してエージェント管理サーバ３および広告管理サー
バ４と接続されている。

【００１２】エージェント管理サーバ３はコンテンツデ
ータベース６を有しており、広告管理サーバ４は、広告
データベース５とユーザデータベース７とを有してい
る。

【００１３】エージェント管理サーバ３と広告管理サー
バ４とは、汎用のコンピュータシステムで構成されてお
り、図示しない中央処理装置（ＣＰＵ）を中心に、メモ
リ、ハードディスク装置、ＣＲＴやプリンタ等の入出力
装置で構成されている。サーバプログラムは前記ハード
ディスク装置にインストールされており、必要に応じて
メモリを介して中央処理装置（ＣＰＵ）に読み出されて
実行されることによりサーバ機能が実現している。

【００１４】ここで、エージェント管理サーバ３および
広告管理サーバ４は、ユーザ端末１のＯＳやエージェン
トプログラムを特定して広告データおよびコンテンツデ
ータを送信可能となっている。

【００１５】広告データベース５，コンテンツデータベ
ース６およびユーザデータベース７もハードディスク装
置内に設定され必要に応じて中央処理装置（ＣＰＵ）に
読み出される。

【００１６】ユーザデータベース７は、図３に示すよう
に、ユーザの基本属性、アクセスログ（行動履歴）、ト
ランザクションログ（購入履歴）を格納しており、デー
タマイニングを行うようになっている。

【００１７】コンテンツデータベースは、たとえばイベ
ント実会場から得られた映像、上演に基づくデータや、
市販のＣＤ等のデータであり、図４に示すように、コン
テンツ管理コードをキーに、映画作品作品名、楽曲名等
のタイトル、コンテンツの種別、制作会社、著作権保有
者等が記録されるようになっている。

【００１８】広告データベース５は、図５に示すよう
に、広告管理コードをキーに、広告主、広告タイトル、
出演タレント、商品名等が記録されるようになってい
る。

【００１９】本実施例において、まずユーザがユーザ端
末１よりコンテンツのリクエストをインターネット２を
介してエージェント管理サーバ３に対して行う。具体的
にはユーザ端末１のブラウザプログラムからエージェン
ト管理サーバのアドレス、すなわちＵＲＬ（Uniform Re
source Locator）を指定してアクセスすることによって
行う。

【００２０】エージェント管理サーバ３は、ユーザリク
エスト情報をユーザデータベース７に通知する。そし
て、ユーザデータベース７から当該ユーザのターゲティ
ング情報、すなわちユーザの基本属性（性別、年齢、住
所、電話、職業）およびコンテンツ配信歴、広告配信
歴、商品購入歴を読み出す。

【００２１】次にエージェント管理サーバ３は、ユーザ
端末１からの要求に対応したコンテンツをコンテンツデ
ータベース６から読み出す。

【００２２】エージェント管理サーバ３は、前記で読み
出されたコンテンツデータと、ユーザのターゲティング
情報に基づいて広告データベース５にアクセスし、最適
な広告データを読み出すように広告管理サーバ４に指示
する。

【００２３】より具体的には、エージェント管理サーバ
３は、ユーザが配信を希望しているコンテンツの種類
や、ユーザの年齢、性別、職業および過去のコンテンツ
配信歴、広告配信歴、商品購入歴等から最適な広告デー
タを広告データベース５から読み出す。たとえば年齢が
２０代前半の会社員であれば１００万円〜２００万円の
範囲内で購入可能な大衆車の広告データを読み出し、年
齢が１０代後半のフリーターの女性であれば比較的低額
で購入可能なスキンローションの広告データを読み出す
というようにエージェント管理サーバ３の広告データ抽
出プログラムがこれを管理している。

【００２４】ここで、個人のコンテンツ配信歴、広告配
信歴および商品購入歴等の情報は逐次更新され、本シス
テムはこの更新に対応した広告配信を行う。

【００２５】次に、前記のようにして広告データベース
５から読み出された広告データは、広告管理サーバ４か
らエージェント管理サーバ３に転送される。エージェン
ト管理サーバ３では、広告データとコンテンツデータと
を合成して配信用ファイルを生成する。この配信用ファ
イルのフォーマットを示したものが図２である。

【００２６】同図に示すように、配信用ファイルには、
広告データとコンテンツデータとが連結されており、各
データの先頭には管理用ヘッダが挿入されている。

【００２７】この配信用ファイルは、インターネットを
経由してユーザ端末１に送出され、ユーザ端末１では当
該ファイルを再生可能なファイル形式に変換し、再生す
る。

【００２８】このとき、ユーザ端末１では、たとえば図
２に示したような受信した配信用ファイルから、管理用
ヘッダを読み取り、単一の広告データとコンテンツデー
タとが連結されたファイルであることを認識する。この
場合、ユーザ端末１で当該ユーザ端末１に適した再生形
式にファイルを変換してもよい。たとえば、ユーザ端末
がデジタルテレビ受信・再生装置である場合、当該装置
内のハードディスク装置内に広告データとコンテンツデ
ータとを別個に格納し、再生する際には、「広告」→
「コンテンツ」→「広告」のようにコンテンツデータの
再生を挟んでその前後に広告を放映するように再生して
もよい。このようにデータ蓄積型のユーザ端末を用いる
場合には、広告とコンテンツの再生を制御することがで
きる。

【００２９】また、ユーザ端末１がモバイル端末のよう
な小容量かつ低速処理の機器である場合には、広告デー
タを静止画に変換し、コンテンツデータも当該機器の中
央処理装置（ＣＰＵ）で再生可能な形式に変換してもよ
い。

【００３０】このようにして配信されたファイルの情報
は、広告データベース５とユーザデータベース７に記録
される。そして、ユーザデータベース７に記録された情
報は広告主に通信（インターネットによるウェブサイト
での提供情報、または電子メール）または非通信の通知
手段（郵送等）で通知される。広告主はこれらの情報に
よってユーザの傾向を知ることができる。

【００３１】

【実施例２】図６は、本実施例２のシステムの全体構成
を示すブロック図である。

【００３２】同図は、実施例１のシステム構成に、会場
内ユーザ管理サーバ８、行動履歴データベース１０およ
びパビリオンセンサ１１を加えたものである。その他の
各サーバ等の構成は実施例１と同様であるので説明は省
略する。

【００３３】パビリオンセンサ１１は、たとえば各パビ
リオンに設置されたパンフレット請求用のブルートゥー
ス端末であり、パンフレットの請求をユーザが所持して
いるＰＤＡ(Personal Data Assistant)端末より請求で
きるようになっている。

【００３４】各パビリオンに設置されたパビリオンセン
サ１１よりパンフレット希望が入力されたときには、会
場内ユーザ管理サーバ８は当該パビリオンの主催企業に
特定ユーザからのパンフレット希望を通知するととも
に、このパンフレット希望履歴を行動履歴データベース
１０に登録する。

【００３５】図８は、このようなユーザの行動履歴デー
タベース１０の登録内容を示したものである。

【００３６】同図に示すように、行動履歴データベース
１０には、ＩＤが付与されたユーザ毎に訪問パビリオン
とそこでの行動履歴が記録されるようになっている。

【００３７】同図においてユーザＩＤは、たとえば当該
イベントの事前登録または入場時にユーザ自身が登録す
るようになっている。この入力は自身のＰＤＡ等のユー
ザ端末を用いてパビリオンセンサ１１を用いて行うこと
もできる。このとき、ユーザは自身が持参しているＰＤ
Ａの種類（たとえば表示機能付携帯電話、通信機能付Ｐ
ＤＡ等）を登録するようになっている。ここで登録され
たユーザ端末の識別情報は、会場内ユーザ管理サーバ内
のユーザ識別テーブルに格納される（図７のステップ７
０１）。このユーザ端末識別テーブルの登録内容を示し
たものが図９である。

【００３８】ユーザ端末識別テーブルは、同図に示すよ
うに端末形式（端末型式）とデータ加工パラメータ等が
格納されている。データ加工パラメータは、端末種類毎
の表示画面の大きさや動画や音声情報の可・不可を登録
するようになっている。

【００３９】会場内ユーザ管理サーバ８は、パビリオン
センサ１１を通じてユーザ端末からのアクセスがあった
ときには、まず図９に示すユーザ端末識別テーブルを参
照して、ユーザ端末を識別する。

【００４０】次に、会場内ユーザ管理サーバ８は、図８
に示した行動履歴データベース１０を参照して当該ユー
ザの行動履歴よりユーザの興味キーワードを抽出する。
たとえば、ユーザが「スポーツカー」のパンフレットを
集中的に収集しているような場合には、「スポーツカ
ー」という興味キーワードが抽出され、当該ユーザは
「スポーツカー」に興味があるという判定結果を得る。

【００４１】次に、会場内ユーザ管理サーバ８は、広告
管理サーバ４に問い合わせを行い、広告データベース５
より「スポーツカー」に関する広告情報を読み出す（ス
テップ７０３）。

【００４２】次に、会場内ユーザ管理サーバ８は、図９
に示したユーザ端末識別テーブルを参照して当該ユーザ
のユーザ端末の種類を認識し、データ加工パラメータを
読み出し、これに基づいて前記広告情報を加工する（ス
テップ７０４）。

【００４３】次に、会場内ユーザ管理サーバ８は、前記
で加工された広告情報をユーザ端末に対して配信する。
このとき、当該広告情報は、配信を希望したユーザ端末
の形式に合わせて加工されて配信されるため、ユーザ
は、ユーザ端末の種類を気にすることなく最適な加工広
告情報を得ることができる。

【００４４】

【発明の効果】本発明によれば、イベント会場におい
て、会場内の来訪者の行動履歴からその個性にしたがっ
た必要な情報を配信することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本システムの全体構成を示すブロック図

【図２】 実施例における配信用ファイルのフォーマッ
ト図

【図３】 実施例におけるユーザデータベースの構成図

【図４】 実施例におけるコンテンツデータベースの構
成図

【図５】 実施例における広告データベースの構成図

【図６】 実施例２におけるシステムの全体構成を示す
ブロック図

【図７】 実施例２における会場内ユーザ管理サーバの
処理フロー図

【図８】 実施例２における行動履歴データベースの内
容を示す説明図

【図９】 実施例２における会場内ユーザ管理サーバ内
に設けられる端末別パラメータファイルの説明図

【符号の説明】

１ ユーザ端末 ２ インターネット ３ エージェント管理サーバ ４ 広告管理サーバ ５ 広告データベース ６ コンテンツデータベース ７ ユーザデータベース ８ 会場内ユーザ管理サーバ １０ 行動履歴データベース １１ パビリオン来訪センサ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 会場内のユーザ端末からの情報に基づい
   てユーザの行動履歴を管理する会場内ユーザ管理手段
   と、 前記行動管理情報に最適な広告情報を読み出す手段と、 読み出された広告情報を前記ユーザ端末に最適な形式に
   加工して送信する配信手段とからなるイベント会場内広
   告配信システム。
2. 【請求項２】 ユーザ端末の形式を入力するステップ
   と、 会場内で前記ユーザ端末の使用履歴よりユーザの行動履
   歴を入力するステップと、 前記行動履歴に基づいてユーザの嗜好に適した広告情報
   を読み出すステップと、 前記で読み出した広告情報を前記ユーザ形式に適合した
   形式に加工して前記ユーザ端末に対して配信するステッ
   プとからなるイベント会場内広告配信方法。
3. 【請求項３】 イベント会場内の広告配信サーバで実行
   されるプログラムであって、 ユーザ端末の形式を入力するステップと、 会場内で前記ユーザ端末の使用履歴よりユーザの行動履
   歴を入力するステップと、 前記行動履歴に基づいてユーザの嗜好に適した広告情報
   を読み出すステップと、 前記で読み出した広告情報を前記ユーザ形式に適合した
   形式に加工して前記ユーザ端末に対して配信するステッ
   プとからなるイベント会場広告配信プログラム。イベン
   ト会場内の広告配信サーバで実行されるプログラムであ
   って、
4. 【請求項４】 イベント会場内の広告配信サーバで実行
   されるプログラムであって、 ユーザ端末の形式を入力するステップと、 会場内で前記ユーザ端末の使用履歴よりユーザの行動履
   歴を入力するステップと、 前記行動履歴に基づいてユーザの嗜好に適した広告情報
   を読み出すステップと、 前記で読み出した広告情報を前記ユーザ形式に適合した
   形式に加工して前記ユーザ端末に対して配信するステッ
   プとからなるプログラムを格納したコンピュータ実行可
   能な記憶媒体。