JP2002259306A - 電子メールシステム、メールツール及び引出プログラム - Google Patents

電子メールシステム、メールツール及び引出プログラム

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JP2002259306A
JP2002259306A JP2001058034A JP2001058034A JP2002259306A JP 2002259306 A JP2002259306 A JP 2002259306A JP 2001058034 A JP2001058034 A JP 2001058034A JP 2001058034 A JP2001058034 A JP 2001058034A JP 2002259306 A JP2002259306 A JP 2002259306A
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正和 森里
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信した内容情報の改ざんが困難であり、か
つサイズの大きな内容情報を多数の受信側クライアント
に同時に送信可能にする。 【解決手段】 送信側クライアント10から電子メール
送信するとき、内容情報分離部12が電子メールから内
容情報を分離し、ネットワークを通じてDBサーバ60
に送信して蓄積しておく。キー情報作成部18及び引出
プログラム作成部16は、内容情報を特定するキー情報
及び受信側クライアント20に引き出し動作を実行させ
る引出プログラムからなるキーメールを送信する。受信
側クライアント20がキーメールを開くと、引出プログ
ラムが起動してキー情報に関連付けられた内容情報がD
Bサーバ60から引き出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はネットワークを通じ
て送信側クライアントと受信側クライアントとの間で電
子メール配信を行う電子メールシステム、及びネットワ
ークを通じて電子メール配信をするために送信側クライ
アントに読み込まれるメールツールと受信側クライアン
トに読み込まれる引出プログラムに関し、特に従来の電
子メールにおける制約を相当に解消することのできる電
子メールシステム、メールツール及び引出プログラムに
関する。
【0002】
【従来の技術】LANやインターネット等のネットワー
クを通じて送信側クライアントと受信側クライアントと
の間で、本文テキスト及びテキスト・画像・音声等の添
付ファイルを内容情報として配信する電子メールは、簡
便な通信手段として広く普及している。電子メールは、
例えばコンピュータ端末、PDA、携帯電話等の送信側
クライアントにおいてメールツール(メールソフトある
いはメーラーとも称される)を利用して作成され、受信
側クライアントの宛先をメールアドレスとして入力し、
ネットワークを通じて送信される。電子メールは、まず
メールツールに登録してある電子メール送信サーバ(例
えばSMTPサーバやESMTPサーバ)に送られ、電
子メール送信サーバはメールアドレスを元に、受信先の
電子メール受信サーバ(例えばPOP3サーバ、POP
2サーバやIMAP4サーバ)の名前を抽出し、DNS
などを利用して電子メール受信サーバを特定して電子メ
ールを配送する。電子メール受信サーバは、受信した電
子メールを、宛先として指定された受信側クライアント
に割り当てられたメールボックスに蓄積する。受信側ク
ライアントはネットワークを通じて電子メール受信サー
バにアクセスし、受信側クライアントのメールボックス
に蓄積された電子メールを取り込むことにより電子メー
ルの配送が完了する。以下、本明細書において「受信側
クライアントに送信する」という動作には電子メール受
信サーバに送信することをも含んで表現されている場合
がある。
【0003】このような電子メールは簡便である一方、
電子メールの本文や添付ファイルは内容の改ざんが非常
に容易であるため、利用目的が限定されてしまう。すな
わち受信側クライアントの受信した電子メールも、送信
側クライアントの控えも、いずれも内容を容易に書き換
えることができ、その場合には両者に不一致が生じてし
まい、しかもどちらの内容が真正か証明する手段は無き
に等しい。従って電子メールを通じて見積もり、契約、
発注などの取引書類や証明書を送信したり、交渉や合意
の確認したりすることは、トラブルを生じやすいので、
重要な案件では避けた方が無難である。
【0004】送信することのできる電子メールのサイズ
にも制限がある。機器やアプリケーションの進歩に伴っ
て、使用されるファイルのサイズもますます大きくな
り、近頃では数Mバイトのファイルが普通にやり取りさ
れている。しかし、このような大きなサイズのファイル
は、従来の電子メールでは送受信することが事実上でき
なかった。通常、電子メール送信サーバの扱う送信メー
ルの大きさは負荷が重くなり過ぎないように1−2Mバ
イト程度、電子メール受信サーバのメールボックスサイ
ズも設備コストの問題から2−20Mバイト程度に制限
されているためである。もちろんサーバによっては制限
の無い場合もあるが、電子メール送信サーバと電子メー
ル受信サーバの両方が制限無し、という場合以外は無意
味である。
【0005】宣伝や告知やメールマガジンなどにおける
ように、多数の受信側クライアントに同一の電子メール
を一度に送信する場合には、内容情報のサイズが大きく
なればなるほど送信側クライアントや電子メール受信サ
ーバにかかる負荷が大きくなり、長い送信時間及び/ま
たは大規模な送信設備を必要としていた。従ってこのよ
うな電子メールは本文テキストのみの簡素な内容とせざ
るを得ず、さまざまな種類のファイルを用いて視覚・聴
覚に訴えかけることによる十分な宣伝効果や顧客誘因効
果を見込めなかった。
【0006】ネットワークを通じてサイズの大きいファ
イルを送る場合や、多数のクライアントに同一内容を送
る場合には、電子メールにURLを添付し、各受信側ク
ライアントに内容情報ダウンロードしてもらうことが考
えられるが、WebサーバにHPを持っていなければ不
能であり、持っていたとしても内容をHPにアップしな
ければならず、手順が面倒であることに加え、特定のク
ライアント以外の不特定多数に内容情報を容易に入手さ
れてしまうという不具合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】よって本発明の目的
は、電子メールにより送信した内容情報の改ざんが困難
であり、サイズの大きな内容情報を送信可能であり、か
つ電子メール受信サーバ等に負荷を生ずることなく多数
の受信側クライアントに同時に送信可能である電子メー
ルシステム、メールツール及び引出プログラムを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ネットワークを通じて送信側クライアント
と受信側クライアントとの間で電子メール配信を行う電
子メールシステムにおいて、送信される電子メールか
ら、前記電子メールの内容をなす内容情報を自動的に分
離する内容情報分離手段と、前記内容情報分離手段にお
いて分離した前記内容情報及び前記内容情報をそれぞれ
特定するキー情報を、相互に関連付けて複数組蓄積でき
る内容情報蓄積手段と、前記受信側クライアントを動作
させて前記内容情報蓄積手段に蓄積された前記内容情報
をネットワークを通じて引き出す機能を果たす引出プロ
グラムの少なくとも一部及び前記キー情報を含むキーメ
ールを、前記電子メールに含まれる宛先情報に基づい
て、ネットワークを通じて前記受信側クライアント宛に
送信するキーメール送信手段とを含んで電子メールシス
テムを構成した。
【0009】本発明に係る電子メールシステムにおいて
は、電子メールの内容をなす内容情報(例えばテキスト
本文及び/または添付ファイル)は内容情報分離手段に
より電子メールから分離される。分離された内容情報
は、内容情報をそれぞれ特定するキー情報とともに内容
情報蓄積手段に蓄積される。キーメール送信手段は電子
メールに含まれる宛先情報に基づいて引出プログラムの
少なくとも一部及びキー情報を含むキーメールを受信側
クライアント宛に送信する。受信側クライアントは、キ
ーメールを受信して引出プログラムを動作させ、キーメ
ールに含まれるキー情報を利用して、内容情報蓄積手段
にキー情報に関連付けられて蓄積された内容情報を引き
出すことにより、電子メールの内容情報を受信すること
ができる。
【0010】このような電子メールシステムによると、
電子メールにより送信側クライアントから受信側クライ
アントに送信された電子メールの内容は、送信側クライ
アントと受信側クライアントだけでなく、内容情報蓄積
手段に保管されているので、これを参照することによ
り、送信された内容を確認することができる。よって、
改ざんを未然に防止し、真正な内容を知ることができ
る。
【0011】また、キーメールそのものは小さいサイズ
(例えば1kバイトあまり)で足りるので、SMTPサ
ーバなどの電子メール送信サーバやPOP3サーバなど
の電子メール受信サーバにおける制限に拘わらず、数十
Mバイトのような大きなサイズの内容情報を、多数の受
信側クライアントに同時に配送することができる。
【0012】さらに、内容情報蓄積手段に蓄積された内
容情報はキー情報がなければ引き出すことができないの
で、キーメールを受信した特定の受信側クライアント以
外では、内容情報にアクセスすることが困難である。こ
れにより、通信の秘密性が担保される。
【0013】なおここでネットワークとは、例えばLA
Nやインターネットであり、従って電子メールにはeメ
ールを含む。送信側クライアントと受信側クライアント
とは典型的にはパソコン端末であるが、メール発信が可
能であればPDA、携帯電話等、その種類を問うもので
はない。キー情報は、例えば3組の6桁の数字である
が、組数や桁数は固定せずにキー情報ごとに変動させて
生成してもよく、またアルファベット等を含んでもよ
い。キー情報がいずれの過程においても手入力されず、
例えばキーメール送信手段内で自動的に生成あるいは選
択される場合には、複雑さや長さには実質的に制限があ
るわけではない。キー情報は、キーメールに含まれる引
出プログラムの少なくとも一部の中に埋め込み、簡単に
はキー情報として認識あるいは解読ができないようにす
ることが好ましく、従って文字記述型のプログラムでな
い方が好ましい。埋め込み方法にはさまざまなものが知
られているが、特定されるものではない。キーメールに
含まれる引出プログラムは、プログラム全体でも一部で
もよく、一部の場合には受信側クライアントに残りの部
分が用意されていなければならないが、いずれにせよ受
信側クライアントに予めインストールされたBIOSや
オペレーティングシステム等を利用して動作することは
言うまでもない。引出プログラムを含むためにキーメー
ルはHTMLメールとしてもよい。この場合受信側クラ
イアントのメールツールはHTMLメール受け取り可能
になっていることが必要である。引出プログラムはJa
vaで記述されていてもよい。
【0014】キーメール送信手段は、キー情報を作成す
るキー情報作成手段と、引出プログラムを作成する引出
プログラム作成手段と、キー情報作成手段により作成さ
れたキー情報及び引出プログラム作成手段により作成さ
れた引出プログラムを含むキーメールを受信側クライア
ント宛に送信するとともに、内容情報分離手段により分
離された内容情報を内容情報蓄積手段に送信する送信手
段とを含んでなるように構成することができる。引出プ
ログラムは、例えば引出プログラム作成手段に含まれる
記憶装置に記憶された引出プログラムの雛形に、必要な
データを組み合わせることにより作成する。さらにキー
情報作成手段は、内容情報蓄積手段に問い合わせを行う
ことにより内容情報蓄積手段からキー情報作成情報を受
け取り、キー情報作成情報に基づいてキー情報を作成
し、内容情報蓄積手段は、キー情報作成手段からの問い
合わせに応じてキー情報作成情報を回答するように構成
することができる。これにより、例えば偶然他の内容情
報について既に使用されているのと同じキー情報が生じ
たりするような不具合の発生を回避し、内容情報蓄積手
段にとって適当なキー情報を作成することができる。ま
た内容情報蓄積手段に内容情報を蓄積できる場所が複数
ある場合には、キー情報作成情報には、内容情報蓄積手
段を特定する情報を含んでいてもよい。その他に、We
bサーバにアクセスするためのマスターキーを引出プロ
グラムに組み込むことが可能である。内容情報蓄積手段
は、蓄積した内容情報を全ての受信側クライアントに送
信し終わった時に消去せず、一定期間、あるいは特別な
指令のない限り、保管し続けるようにして、内容情報の
真正な内容を証明するようにしてもよい。または消去の
前に書き換え不能な不揮発性の記憶媒体に転送して保管
しておくことようにしてもよい。
【0015】引出プログラムは、受信側クライアントに
おいてキーメールを開くと自動的に動作を開始するよう
にしてもよく、これにより通常の電子メール受信と同様
の簡単な動作で受信を行うことができる。逆に引出プロ
グラムの動作開始には受信側クライアントにおける何ら
かの操作を必要としてもよく、例えば受信側クライアン
トにおいてID及び/またはパスワードを入力する操作
により動作を開始するようにすると、取引書類等の重要
な内容情報を電子メールの宛先に指定された本人のみが
受領できることになる。さらに引出プログラムは、受信
側クライアントから転送されたときには動作しないよう
に構成してもよい。これは、例えば転送メールにそのま
まあるいは一部残った最初のメールヘッダの情報を引出
プログラムが検出し、検出した場合には引き出しを行わ
ないようにすることにより実現できる。これにより、特
定の受信側クライアント以外は内容情報にアクセスする
ことが困難になる。
【0016】電子メールシステムを構成する各手段は、
それぞれネットワークを通じて相互に接続された独立の
機器としてもよく、一部手段を物理的には同一のコンピ
ュータ内に構成されたモジュールとして構成してもよ
い。例えば、内容情報分離手段及びキーメール送信手段
は、送信側クライアント内に構成されていてもよい。こ
の場合、送信側クライアントは、ネットワークを通じ
て、内容情報を例えばDBサーバである内容情報蓄積手
段に送信し、かつキーメールを電子メール送信サーバに
送信する。この送信側クライアント内には、分離した内
容情報にコンピュータウイルスが含まれていないかをチ
ェックするウイルスチェック手段が構成されていてもよ
く、これによりセキュリティを高めることができる。
【0017】また、内容情報分離手段及びキーメール送
信手段は、SMTPサーバのような電子メール送信サー
バ内に構成されていてもよく、この場合には電子メール
送信サーバは通常の電子メールを送信側クライアントか
ら受け取り、ネットワークを通じて、内容情報を内容情
報蓄積手段に送信し、キーメールをPOP3サーバのよ
うな電子メール受信サーバに送信する。内容情報蓄積手
段がさらに電子メール送信サーバ内に構成されている場
合には、内容情報はネットワークを通じることなく内容
情報蓄積手段に蓄積される。分離した内容情報にコンピ
ュータウイルスが含まれていないかをチェックするウイ
ルスチェック手段がさらに電子メール送信サーバ内に構
成されていてもよい。さらに、送信側クライアントまた
はそのゲートウエイのIPアドレスまたはこのIPアド
レスに基づいて得られる送信元ドメイン名と、IPアド
レスまたは送信元ドメイン名にそれぞれ対応する監査ク
ライアントのアドレスとを記憶した監査クライアントテ
ーブルがさらに電子メール送信サーバ内に構成され、キ
ーメール送信手段は、電子メールを受信したときに監査
クライアントテーブルを検索し、IPアドレスまたは送
信元ドメイン名に対応する監査クライアントのアドレス
をキーメールの宛先に追加してネットワークを通じて送
信するようにしてもよい。これによって、予め監査クラ
イアントテーブルに記憶させておいた送信元ドメイン名
で外部に送信される電子メールの内容を監査クライアン
トにおいて監査することができる。
【0018】電子メールシステムには、内容情報蓄積手
段に蓄積した内容情報の内容及び内容情報が送信側クラ
イアントから受信側クライアントに送信されたことを証
明する証明手段をさらに含むことができる。この証明手
段により、内容情報が送信側及び受信側のいずれかで改
ざんされていないか、あるいは確実に受信側クライアン
トに受領されているかを証明することができる。例えば
証明手段は、証明が必要なときには、内容情報蓄積手段
に蓄積された内容情報、及び内容情報とともに内容情報
蓄積手段に蓄積された送信元情報と宛先情報とを、ネッ
トワークを通じて特定のクライアントに送信する。これ
により、クライアントにおいて内容情報及び送信元情報
と宛先情報を確認することができる。特定のクライアン
トは複数でもよく、また送信側・受信側クライアントを
含んでいてもよい。簡単には、証明手段は、内容情報に
関連付けられたキー情報を含むキーメールを、ネットワ
ークを通じて特定のクライアントに送信する。また、キ
ー情報は受信側クライアントを特定する宛先識別記号を
含み、内容情報蓄積手段は、キー情報を受け取ったとき
に、宛先識別記号に基づいて、特定の受信側クライアン
トに配信されたことを表す配信済み情報を、対応する内
容情報と関連付けて記録するようにすることができ、こ
れにより、同じ内容情報を複数の受信側クライアントに
配信するときに、各受信側クライアントごとに配信済み
であることを確認することができる。なおキー情報に
は、ネットワークに接続された内容情報蓄積手段である
内容蓄積サーバを特定する内容蓄積サーバ特定情報、例
えば複数のDBサーバあるいはWebサーバとDBサー
バとの組のIPアドレスの表示を含んで階層構造をなし
ていてもよく、また予め内容情報蓄積手段が決定されて
いる場合などには、サーバ特定情報はキー情報とは別に
引出プログラムを構成するデータとしてもよい。従っ
て、サーバ特定情報はキーメール内に含まれず、予め受
信側クライアント内に蓄積されていることもあり得る。
さらに、内容蓄積手段は複数の内容蓄積サーバよりな
り、引出プログラムには、いずれかの内容蓄積サーバを
特定する内容蓄積サーバ特定情報を含むように構成する
ことができる。これにより、特に同一の内容情報を多数
の受信側クライアントが同時にダウンロードを始めたと
き等に、負荷を分散してダウンロード速度の低下を防止
することができる。
【0019】また本発明は、ネットワークを通じて受信
側クライアントに電子メール送信をするために送信側ク
ライアントに読み込まれるメールツールであって、送信
しようとする電子メールから、電子メールの内容をなす
内容情報を自動的に分離する内容情報分離過程と、内容
情報分離過程に前後または並行して、内容情報を特定す
るキー情報を作成するキー情報作成過程と、内容情報分
離過程において分離した内容情報と、キー情報作成過程
において作成したキー情報とを、ネットワークを通じ
て、内容情報及びキー情報を相互に関連付けて複数組蓄
積できるDBサーバに送信する内容情報送信過程と、内
容送信過程に前後または並行して、受信側クライアント
を動作させてDBサーバに蓄積された内容情報をネット
ワークを通じて引き出す機能を果たす引出プログラムの
少なくとも一部及びキー情報を含むキーメールを、電子
メールに含まれる宛先情報に基づいて、ネットワークを
通じて受信側クライアント宛に送信するキーメール送信
過程とを送信側クライアントに実行させるようにメール
ツールを構成した。
【0020】本発明に係るメールツールによると、電子
メールを送信するとき、まず送信しようとする電子メー
ルからは内容情報が自動的に分離される。これに前後ま
たは並行して、内容情報を特定するキー情報が作成され
る。これにより、内容情報とキー情報との組が形成され
る。内容情報とキー情報との組は、ネットワークを通じ
てDBサーバに送信され、蓄積される。DBサーバは、
内容情報とキー情報とを相互に関連付けて蓄積してい
る。DBサーバへの送信に前後または並行して、受信側
クライアントを動作させてDBサーバに蓄積された内容
情報をネットワークを通じて引き出す機能を果たす引出
プログラムの少なくとも一部及びキー情報を含むキーメ
ールが、電子メールに含まれる宛先情報に基づいて、ネ
ットワークを通じて受信側クライアント宛に送信され
る。これにより、受信側クライアントにおいてキーメー
ルを開き、引出プログラムを動作させると、DBサーバ
に蓄積されていた内容情報が引き出され、よって電子メ
ールにより送信しようとしていた内容情報を受信側クラ
イアントに送信することになる。
【0021】キー情報作成過程は、DBサーバに問い合
わせを行うことによりDBサーバからキー情報作成情報
を受け取り、キー情報作成情報に基づいてキー情報を作
成する構成とすることができる。また、内容情報分離過
程と内容情報送信過程との間に、内容情報にコンピュー
タウイルスが含まれていないかをチェックするウイルス
チェック過程を含むようにしてもよい。
【0022】さらに、本発明は、ネットワークを通じて
送信側クライアントから電子メール受信するために受信
側クライアントに読み込まれる引出プログラムであっ
て、電子メールの内容をなす内容情報と、内容情報を特
定するキー情報とを相互に関連付けて複数組蓄積できる
DBサーバにネットワークを通じてアクセスするアクセ
ス過程と、キー情報により特定された内容情報をネット
ワークを通じてダウンロードするダウンロード過程とを
受信側クライアントに実行させるように引出プログラム
を構成した。
【0023】本発明に係る引出プログラムによると、受
信側クライアントが引出プログラムを実行すると、受信
側クライアントは、電子メールの内容をなす内容情報
と、内容情報を特定するキー情報とを相互に関連付けて
複数組蓄積できるDBサーバにネットワークを通じてア
クセスし、さらにキー情報により特定された内容情報を
ネットワークを通じてダウンロードする。これにより送
信側クライアントから送信された電子メールに含まれて
いる内容情報を得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しつつ本発明に係
る電子メールシステム、メールツール及び引出プログラ
ムの実施の形態について説明する。
【0025】図1は、本発明に係る電子メールシステム
の一つの実施の形態の主要な構成を表すブロック図であ
る。
【0026】同図において、電子メールはLANまたは
インターネットのようなネットワーク30を通じて、送
信側クライアント10から受信側クライアント20に送
信される。本発明に係る電子メールシステムにおいて
は、通常の電子メールとは異なり、電子メールとしてP
OP3サーバ50から受信側クライアント20に送信さ
れるのは引出プログラムとキー情報であり、電子メール
の内容をなす本文テキストや添付ファイルのような内容
情報はDBサーバ60にいったん蓄積され、引出プログ
ラムとキー情報とを利用してネットワーク30を通じて
受信側クライアント20にダウンロードされる。DBサ
ーバ60に内容情報を送信するのは、第1の実施の形態
においては送信側クライアントであり、第2の実施の形
態においてはSMTPサーバ40である。以下、それぞ
れについて詳述する。
【0027】(第1の実施の形態)図2は、本発明に係
る電子メールシステムの第1の実施の形態を示すブロッ
ク図である。同図において、電子メールシステムは、そ
れぞれネットワーク30を通じて接続可能な送信側クラ
イアント10、受信側クライアント20、SMTPサー
バ40、POP3サーバ50及びDBサーバ60からな
る。電子メール送信の過程において使用されるDNSサ
ーバやプロキシサーバ等については、本実施の形態にお
ける重要な要素ではないので、説明を省略する。また、
この実施の形態においてはSMTPサーバ40、POP
3サーバ50及び受信側クライアント20は従来のもの
とほとんど同様であり、多くの説明を要しない。
【0028】送信側クライアント10には電子メールの
送信を行うためのメールツールが読み込まれており、こ
れにより送信側クライアント10内部には内容情報分離
部12、ウイルスチェック部13、送信部14、引出プ
ログラム作成部16及びキー情報作成部18が構成され
ている。
【0029】内容情報分離部12は、送信側クライアン
ト10より送信する準備の完了した電子メールから、電
子メールの内容をなす本文テキスト、及びもしも添付さ
れているならば添付ファイルである内容情報を分離し、
もしくは添付ファイルのみを内容情報として分離する。
電子メールの内容のどの部分を内容情報とするかは、電
子メール送信の目的に応じて選択できる。内容情報に
は、送信元、宛先情報や送信日時などが付加されていて
もよい。なお送信側クライアント10は従来の普通の電
子メールを送信することもでき、電子メールを従来の方
式で送信するか、あるいは本実施の形態に係る電子メー
ルシステムを利用して送信するかは、送信側クライアン
ト10の操作により選択される。もしくは予め設定して
おいた条件(例えば宛先、添付ファイルのサイズ、送信
先の数等)に従って自動的に選択されるようにしてもよ
い。
【0030】ウイルスチェック部13は、内容情報分離
部12において分離した内容情報にコンピュータウイル
スが含まれていないかどうかをチェックする。これによ
り、コンピュータウイルスに感染した電子メールを送信
することを未然に防止することができる。もしもウイル
スが発見されれば、電子メール送信の作業は中止し、ウ
イルスの駆除や発見報告を行わなければならないことは
言うまでもない。
【0031】送信部14は、内容情報分離部12におい
て分離され、ウイルスチェック部13においてウイルス
チェック済みの内容情報をDBサーバ60にネットワー
ク30を通じて送信するとともに、最初の電子メールと
は別に、キー情報と引出プログラムを含んだキーメール
を作成し、最初の電子メールの宛先である受信側クライ
アント20にネットワーク30を通じて送信する。な
お、宛先である受信側クライアント20は複数でもよい
が、本実施の形態においては受信側クライアント20は
HTMLメール上で引出プログラムを実行するために、
それぞれにおいて動作するメールツールはHTMLメー
ル受信可能でなければならない。また、送信側クライア
ント10からキーメールの送信を行う配送プログラム
も、HTMLメール送信可能であることが必要である。
内容情報は、キーメールの送信に前後して、DBサーバ
60にアップロードされる。
【0032】引出プログラム作成部16は、キー情報作
成部18において作成されたキー情報を埋め込んだ引出
プログラムを作成する。引出プログラムはHTML形式
で記述されており、受信側クライアント20においてメ
ールツールを利用して引出プログラムを含むキーメール
を開くと、引出プログラムが自動的に動作し、受信側ク
ライアント20は内容情報が蓄積されたDBサーバ60
にアクセスし、キー情報により特定される内容情報をダ
ウンロードしてメールツール内に表示するようになって
いる。従って、受信側クライアント20を操作してキー
メールを受信した者は、特別な操作をすることなく、通
常の電子メールと同様の操作でメール受信を行うことが
できる。一方、引出プログラムの起動や内容情報のダウ
ンロード開始にユーザIDやパスワードの入力を必要と
するように引出プログラムやDBサーバ60を構成する
場合もあり、これにより誤ってメール配信がされたとき
や意図しない者が受信側クライアント20を操作してい
るときに、内容情報が漏れることを防止できる。クッキ
ーを使用しても、同様の効果を得られる。
【0033】キー情報作成部18は、内容情報を特定す
るためのキー情報を作成する。電子メール送信の準備が
完了すると、キー情報作成部18はネットワーク30を
通じてDBサーバ60に対して問い合わせを行い、DB
サーバ60はネットワーク30を通じてキー情報を回答
する。DBサーバ60は、DBサーバ60に適合するキ
ー情報を作成することができるように、適当なキー情報
作成情報を回答するように構成されている。このキー情
報作成情報は、本実施の形態においてキー情報そのもの
を内容とするが、他の実施の形態においてDBサーバ6
0の機能が複数のDBサーバあるいは複数のWebサー
バとDBサーバとの組から達成されるような場合には、
DBサーバまたはWebサーバのIPアドレスを含むこ
ともできる。このIPアドレスは引出プログラムに埋め
込まれるが、本実施の形態のようにDBサーバが一つの
場合には、送信側クライアント10に記憶された引出プ
ログラムの雛形に予めセットされている。キー情報は、
例えば3組の6桁の数字からなる。
【0034】DBサーバ60は、送信部14から送られ
てきた内容情報を、キー情報と関連づけて蓄積する。ま
たキー情報作成部18からの問い合わせに対し、キー情
報を回答する。さらに、受信側クライアント20からキ
ー情報を受信し、キー情報に対応する内容情報を検索
し、読み出して受信側クライアント20に送信する。D
Bサーバ60は、いったん蓄積した内容情報を、全ての
受信側クライアント20がダウンロードした後も消去す
ることなく、一定期間あるいは特別な指令のない限り、
保存し続ける。または、消去の前に書き換え不能な不揮
発性の記憶媒体に転送して保管しておくことようにして
もよい。
【0035】次に、図3を参照しつつ、第1の実施の形
態の作用について説明する。図3は第1の実施の形態に
係る電子メールシステムの処理手順を示すフローチャー
トである。
【0036】まず送信側クライアント10において電子
メールが作成され、送信する準備が整うと(ステップS
101)、内容情報分離部に12において内容情報が分
離され(ステップS102)、ウイルスチェック部13
においてウイルスチェックが施される(ステップS10
3)。次にキー情報作成部18によるネットワーク30
を通じてのキー情報問い合わせがなされ(ステップS1
04)、これに対してDBサーバ60はキー情報を作成
して(ステップS601)、ネットワーク30を通じて
回答する(ステップS602)。回答を受信したキー情
報作成部18はキー情報を作成し(ステップS10
5)、引出プログラム作成部16に送る。引出プログラ
ム作成部16はキー情報を埋め込んだ引出プログラムを
作成し(ステップS106)、送信部14に送る。送信
部14は、キー情報を埋め込んだ引出プログラムを内容
とするキーメールを作成して受信側クライアント20に
ネットワーク30を通じて送るとともに、内容情報をD
Bサーバ60にネットワーク30を通じてアップロード
する。
【0037】キー情報と引出プログラムを含むキーメー
ルは、通常の電子メールと同様にしてSMTPサーバ4
0からネットワーク30を通じてPOP3サーバ50に
配信され、POP3サーバ50内の受信側クライアント
20のメールボックスに一時保管される。一方、内容情
報は、DBサーバ60内にキー情報と関連づけられて蓄
積される(ステップS603)。
【0038】受信側クライアント20のメールツールを
使用して新規メール確認を行うと、POP3サーバ50
からキーメールが受信側クライアント20に受信される
(ステップS201)。キーメールを開くと、キーメー
ルに含まれた引出プログラムは自動的に起動し(ステッ
プS202)、ネットワーク30を通じてDBサーバ6
0にアクセスを開始する(ステップS203)。DBサ
ーバ60がアクセスを承認すると(ステップS60
4)、受信側クライアント20はキー情報を送信する
(ステップS204)。DBサーバ60は送信されてき
たキー情報により、対応する内容情報を検索し(ステッ
プS605)、内容情報を送信することにより(ステッ
プS606)、最初の電子メールに含まれていた内容情
報が受信側クライアント20にダウンロードされる。な
お受信側クライアント20がキーメールを開いた後に引
出プログラムを起動させるとき、または内容情報をDB
サーバ60から送信させるときに、受信側クライアント
20にユーザID及びパスワードを入力させるようにし
てもよい。これにより電子メールの宛先本人のみが内容
情報を得ることができ、また本人が内容情報を得たこと
を確認することができる。ダウンロードされたこと、及
びその日時は、内容情報とともにDBサーバ60に保管
しておくことができる。
【0039】この第1の実施の形態に係る電子メールシ
ステムによると、電子メールにより送信側クライアント
10から受信側クライアント20に送信された電子メー
ルの内容は、送信側クライアント10と受信側クライア
ント20だけでなくDBサーバ60にも保管されている
ので、これを参照することにより、送信された内容を確
認することができる。よって、改ざんを未然に防止し、
真正な内容を知ることができる。
【0040】また、キーメールそのものは1kバイト程
度の小さいサイズで足りるので、SMTPサーバ40や
POP3サーバ50における電子メールのサイズの制限
に拘わらず、数十Mバイトに及ぶ大きなサイズの内容情
報を、多数の受信側クライアント20に同時に配送する
ことができる。
【0041】さらに、DBサーバ60に蓄積された内容
情報はキー情報がなければ引き出すことができないの
で、キーメールを受信した特定の受信側クライアント2
0以外からは、内容情報にアクセスすることが困難であ
る。これにより、通信の秘密性が担保される。
【0042】(第2の実施の形態)図4は、本発明に係
る電子メールシステムの第2の実施の形態を示すブロッ
ク図である。図4において、図2と同様の機能を果たす
部材は、同じ符号を付して示してある。
【0043】図4において、送信側クライアント10a
は従来のメールツールを使用して電子メールを送信す
る。SMTPサーバ70は、第1の実施の形態において
送信側クライアント10内に構成されていた各部と同様
の機能を果たす。すなわち、内容情報分離部72は受信
側クライアント20aより送信されてきた電子メールか
ら内容情報を分離し、ウイルスチェック部73は分離さ
れた内容情報のウイルスチェックを行い、キー情報作成
部78はDBサーバ60との間で交信してキー情報を作
成し、引出プログラム作成部76はキー情報を埋め込ん
だ引出プログラムを作成し、送信部74はキーメールを
受信側クライアント20に送信し、内容情報をDBサー
バ60に送信する。
【0044】さらに、第2の実施の形態には、高いセキ
ュリティを必要とする銀行・証券会社等のために、監査
システムが組み込まれている。従来、このような組織に
おいてはLANに監査システムを組み込んだSMTPサ
ーバが接続されて、送信されるメールの内容を監査して
いる。このような組織向けに高いセキュリティを確保す
るために、図4のようなインターネットを通じて接続さ
れた外部SMTPサーバ70には予めAuditテーブ
ル79をネットワークを介して接続しておく。これには
監査が必要な送信側クライアント10aまたはそのゲー
トウエイのIPアドレスに基づいて得られる送信元ドメ
イン名と、これに対応する監査クライアント80のメー
ルアドレスとが登録されている。Auditテーブル7
9は、SMTPサーバ70内に構成することもできる。
【0045】送信側クライアント10aが外部のSMT
Pサーバ70を利用して電子メールを送信する場合、S
MTPサーバ70はAuditテーブル79を参照し、
もしも送信元ドメイン名がAuditテーブル79に登
録されていれば、送信部74は受信側クライアント20
に加えて、監査クライアント80のメールアドレスにも
インターネット30を通じてキーメールを送信する。こ
れにより、監査クライアント80において、DBサーバ
60からインターネットを通じて内容情報をダウンロー
ドすることができ、監査クライアント80によって送信
側クライアント10aから外部に送信される電子メール
の内容を知ることができる。
【0046】また、証明サーバ92を利用して送信され
た内容の証明を行うことができる。すなわち、信頼でき
る第三者機関である証明クライアント90は証明サーバ
92に対して、送信元、受信先、送信日時、受信日時等
を指定し、あるいはキー情報により、証明しようとする
内容情報を特定するデータを送信する。証明サーバ92
はDBサーバ60に蓄積された複数の内容情報の中から
該当する内容情報を検索し、該当の内容情報に対応する
キー情報を含むキーメールを作成し、証明クライアント
90に送信する。証明クライアント90はキーメールを
開き、DBサーバ60に蓄積された内容情報を得て確認
し、証明することができる。この場合、DBサーバ60
には、内容情報に加えて配信済み情報、すなわちここで
は送信元アドレス、受信先アドレス、送信日時、受信側
クライアント20が内容情報を引き出したか、及びその
受信日時等の証明すべき事項を表す情報が記録されてい
る。キーメールは送信側クライアント10a及び受信側
クライアント20にも送信してもよい。送受信した当事
者においてのみ内容の照合をすれば足りるのであれば、
キーメールは送信側クライアント10a及び/または受
信側クライアント20に送信される。証明クライアント
90や送信側クライアント10a、受信側クライアント
20が、証明サーバ92を利用するためには、ユーザI
D及びパスワードを必要とする。証明のために、キー情
報には受信側クライアント20を特定するIDを含んで
おき、DBサーバ60は受信側クライアント20からキ
ー情報を受け取ったときに、IDに基づいて、受信側ク
ライアント20に配信されたことを表す配信済み情報
を、対応する内容情報と関連付けて記録しておく。これ
により、同じ内容情報を複数の受信側クライアントに配
信するときに、各受信側クライアントごとに配信済みで
あることを確認することができる。受信側クライアント
20において引出プログラムを作動させて内容情報をダ
ウンロードする際に受信側クライアント20に入力さ
れ、あるいは予め蓄積されていたユーザIDやパスワー
ドが、DBサーバ60に記録されて配信済み情報の一部
とされていてもよい。
【0047】このような内容情報に関する証明を必要と
するのは、取引書類や証明書や交渉や合意の確認等につ
いてであり、これらの目的で第2の実施の形態の電子メ
ールシステムを利用する場合には、送信側クライアント
10aのメールアドレスを予め登録しておく。登録され
た送信側クライアント10aからの電子メールについて
は、全ての受信側クライアント20がDBサーバ60か
ら内容情報を引き出した後も内容情報を保管し続けら
れ、送信元、宛先、送受信の日時等を内容情報とともに
保管され、証明サーバ92による検索が可能なようにな
っている。一方、宣伝や告知やメールマガジンのような
利用法の場合には、DBサーバ60には内容情報とキー
情報以外は蓄積する必要はなく、また受信側クライアン
ト20が引き出した後、あるいは一定期間経過後に消去
され、これによりDBサーバ60のハードウエア資源の
有効利用を図り、大規模化を避けることができる。
【0048】また引出プログラムは、ID及びパスワー
ドを利用する方法の代わりに、あるいはこれに加えて、
転送を検出すると動作しないようにすることができる。
電子メールを転送した場合、最初のメールヘッダの情報
がそのままあるいは一部残っているので、引出プログラ
ムはこれを検出した場合には動作を行わないように構成
することができる。
【0049】以上本発明の実施の形態について説明した
が、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の要旨の範囲内において適宜変形可能である
ことはいうまでもない。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明に係る電子メールシ
ステム、メールツール及び引出プログラムによると、電
子メールにより送信した内容情報の改ざんが困難であ
り、サイズの大きな内容情報を送信可能であり、かつS
MTPサーバ等に負荷を生ずることなく多数の受信側ク
ライアントに同時に送信可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る電子メールシステムの一
つの実施の形態における主要な構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図2は、本発明に係る電子メールシステムの第
1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、図2の第1の実施の形態における処理
の流れを示すフローチャートである。
【図4】図4は、本発明に係る電子メールシステムの第
2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、第2の実施の形態に監査システム及び
証明システムを組み込んだ構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 送信側クライアント 12 内容情報分離部 13 ウイルスチェック部 14 送信部 16 引出プログラム作成部 18 キー情報作成部 20 送信側クライアント 40 SMTPサーバ 50 POP3サーバ 60 DBサーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K030 GA03 GA15 HA06 KA01 KA04 KA06 KA07 KA13 LD02 LD11 MB18

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを通じて送信側クライアン
    トと受信側クライアントとの間で電子メール配信を行う
    電子メールシステムにおいて、 送信される電子メールから、前記電子メールの内容をな
    す内容情報を自動的に分離する内容情報分離手段と、 前記内容情報分離手段において分離した前記内容情報及
    び前記内容情報をそれぞれ特定するキー情報を、相互に
    関連付けて複数組蓄積できる内容情報蓄積手段と、 前記受信側クライアントを動作させて前記内容情報蓄積
    手段に蓄積された前記内容情報をネットワークを通じて
    引き出す機能を果たす引出プログラムの少なくとも一部
    及び前記キー情報を含むキーメールを、前記電子メール
    に含まれる宛先情報に基づいて、ネットワークを通じて
    前記受信側クライアント宛に送信するキーメール送信手
    段とを含むことを特徴とする電子メールシステム。
  2. 【請求項2】 前記キーメール送信手段は、 前記キー情報を作成するキー情報作成手段と、 前記引出プログラムを作成する引出プログラム作成手段
    と、 前記キー情報作成手段により作成された前記キー情報及
    び前記引出プログラム作成手段により作成された前記引
    出プログラムを含む前記キーメールを前記受信側クライ
    アント宛に送信するとともに、前記内容情報分離手段に
    より分離された前記内容情報を前記内容情報蓄積手段に
    送信する送信手段とを含んでなる請求項1に記載の電子
    メールシステム。
  3. 【請求項3】 前記キー情報作成手段は、前記内容情報
    蓄積手段に問い合わせを行うことにより前記内容情報蓄
    積手段から前記キー情報作成情報を受け取り、前記キー
    情報作成情報に基づいて前記キー情報を作成し、 前記内容情報蓄積手段は、前記キー情報作成手段からの
    問い合わせに応じて前記キー情報作成情報を回答する請
    求項2に記載の電子メールシステム。
  4. 【請求項4】 前記引出プログラムは、前記受信側クラ
    イアントにおいて前記キーメールを開くと自動的に動作
    を開始する請求項1ないし3のいずれかに記載の電子メ
    ールシステム。
  5. 【請求項5】 前記引出プログラムは、前記受信側クラ
    イアントにおいてID及び/またはパスワードを入力す
    る操作により動作を開始する請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の電子メールシステム。
  6. 【請求項6】 前記引出プログラムは、前記受信側クラ
    イアントから転送されたときには動作しない請求項1な
    いし3のいずれかに記載の電子メールシステム。
  7. 【請求項7】 前記内容情報分離手段及び前記キーメー
    ル送信手段は、前記送信側クライアント内に構成されて
    いる請求項1ないし6のいずれかに記載の電子メールシ
    ステム。
  8. 【請求項8】 分離した内容情報にコンピュータウイル
    スが含まれていないかをチェックするウイルスチェック
    手段とが前記送信側クライアント内に構成されている請
    求項7に記載の電子メールシステム。
  9. 【請求項9】 前記内容情報分離手段及び前記キーメー
    ル送信手段は、電子メール送信サーバ内に構成されてい
    る請求項1ないし6のいずれかに記載の電子メールシス
    テム。
  10. 【請求項10】 前記内容情報蓄積手段がさらに前記電
    子メール送信サーバ内に構成されている請求項9に記載
    の電子メールシステム。
  11. 【請求項11】 分離した前記内容情報にコンピュータ
    ウイルスが含まれていないかをチェックするウイルスチ
    ェック手段がさらに前記電子メール送信サーバ内に構成
    されている請求項9または10に記載の電子メールシス
    テム。
  12. 【請求項12】 前記送信側クライアントまたはそのゲ
    ートウエイのIPアドレスまたは前記IPアドレスに基
    づいて得られる送信元ドメイン名と、前記IPアドレス
    または前記送信元ドメイン名にそれぞれ対応する監査ク
    ライアントのアドレスとを記憶した監査クライアントテ
    ーブルがさらに前記電子メール送信サーバ内に構成さ
    れ、前記キーメール送信手段は、電子メールを受信した
    ときに前記監査クライアントテーブルを検索し、前記I
    Pアドレスまたは前記送信元ドメイン名に対応する前記
    監査クライアントのアドレスを前記キーメールの宛先に
    追加してネットワークを通じて送信する請求項9ないし
    11のいずれかに記載の電子メールシステム。
  13. 【請求項13】 前記内容情報蓄積手段に蓄積した前記
    内容情報の内容及び前記内容情報が送信側クライアント
    から受信側クライアントに送信されたことを証明する証
    明手段をさらに含む請求項1ないし12のいずれかに記
    載の電子メールシステム。
  14. 【請求項14】 前記証明手段は、証明が必要なときに
    は、前記内容情報蓄積手段に蓄積された前記内容情報、
    及び前記内容情報とともに前記内容情報蓄積手段に蓄積
    された送信元情報と宛先情報とを、ネットワークを通じ
    て特定のクライアントに送信する請求項13に記載の電
    子メールシステム。
  15. 【請求項15】 前記証明手段は、前記内容情報に関連
    付けられた前記キー情報を含むキーメールを、ネットワ
    ークを通じて前記特定のクライアントに送信する請求項
    14に記載の電子メールシステム。
  16. 【請求項16】 前記キー情報は前記受信側クライアン
    トを特定する宛先識別記号を含み、前記内容情報蓄積手
    段は、前記キー情報を受け取ったときに、前記宛先識別
    記号に基づいて、特定の前記受信側クライアントに配信
    されたことを表す配信済み情報を、対応する前記内容情
    報と関連付けて記録する請求項1ないし15に記載の電
    子メールシステム。
  17. 【請求項17】 前記内容蓄積手段は複数の内容蓄積サ
    ーバよりなり、前記引出プログラムには、いずれかの前
    記内容蓄積サーバを特定する内容蓄積サーバ特定情報を
    含む請求項1ないし16に記載の電子メールシステム。
  18. 【請求項18】 ネットワークを通じて受信側クライア
    ントに電子メール送信をするために送信側クライアント
    に読み込まれるメールツールであって、送信しようとす
    る電子メールから、前記電子メールの内容をなす内容情
    報を自動的に分離する内容情報分離過程と、 前記内容情報分離過程に前後または並行して、前記内容
    情報を特定するキー情報を作成するキー情報作成過程
    と、 前記内容情報分離過程において分離した前記内容情報
    と、前記キー情報作成過程において作成した前記キー情
    報とを、ネットワークを通じて、前記内容情報及び前記
    キー情報を相互に関連付けて複数組蓄積できるDBサー
    バに送信する内容情報送信過程と、 前記内容送信過程に前後または並行して、前記受信側ク
    ライアントを動作させて前記DBサーバに蓄積された前
    記内容情報をネットワークを通じて引き出す機能を果た
    す引出プログラムの少なくとも一部及び前記キー情報を
    含むキーメールを、前記電子メールに含まれる宛先情報
    に基づいて、ネットワークを通じて前記受信側クライア
    ント宛に送信するキーメール送信過程とを送信側クライ
    アントに実行させることを特徴とするメールツール。
  19. 【請求項19】 前記キー情報作成過程は、 前記DBサーバに問い合わせを行うことにより前記DB
    サーバから前記キー情報作成情報を受け取り、前記キー
    情報作成情報に基づいて前記キー情報を作成する請求項
    18に記載のメールツール。
  20. 【請求項20】 前記内容情報分離過程と前記内容情報
    送信過程との間に、前記内容情報にコンピュータウイル
    スが含まれていないかをチェックするウイルスチェック
    過程を含む請求項18または19に記載のメールツー
    ル。
  21. 【請求項21】 ネットワークを通じて送信側クライア
    ントから電子メール受信するために受信側クライアント
    に読み込まれる引出プログラムであって、 電子メールの内容をなす内容情報と、前記内容情報を特
    定するキー情報とを相互に関連付けて複数組蓄積できる
    DBサーバに、ネットワークを通じてアクセスするアク
    セス過程と、 前記キー情報により特定された前記内容情報を、ネット
    ワークを通じてダウンロードするダウンロード過程とを
    受信側クライアントに実行させることを特徴とする引出
    プログラム。
JP2001058034A 2001-03-02 2001-03-02 電子メールシステム、メールツール及び引出プログラム Pending JP2002259306A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014063473A (ja) * 2012-09-03 2014-04-10 Global Net Adventures Co Ltd 計算機システム、データ管理装置及びデータ管理方法

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JP2014063473A (ja) * 2012-09-03 2014-04-10 Global Net Adventures Co Ltd 計算機システム、データ管理装置及びデータ管理方法

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