JP2002258894A - 音声データ圧縮・解凍装置及び方法 - Google Patents

音声データ圧縮・解凍装置及び方法

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JP2002258894A
JP2002258894A JP2001057980A JP2001057980A JP2002258894A JP 2002258894 A JP2002258894 A JP 2002258894A JP 2001057980 A JP2001057980 A JP 2001057980A JP 2001057980 A JP2001057980 A JP 2001057980A JP 2002258894 A JP2002258894 A JP 2002258894A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波形データの圧縮方法を変化させて解凍時間
の短縮化を図ることで、音声合成をリアルタイムに実現
することができる音声データ圧縮・解凍装置及び方法を
提供する。 【解決手段】 波形データを既存の波形辞書を照会して
抽出し、当該波形データについて音声合成に用いられた
使用頻度を累積して保存し、使用頻度に応じて段階的に
圧縮方法を変更して波形データを圧縮して波形辞書に保
存するとともに、圧縮された波形データ各々についての
圧縮方法に関する情報を保存し、圧縮された波形データ
は圧縮方法に関する情報に基づいて解凍する。波形デー
タに関する使用頻度について一又は複数個の所定のしき
い値を定め、しきい値で区切られた複数個の使用頻度範
囲において、使用頻度が小さい使用頻度範囲に属してい
るほど段階的に圧縮率が高い圧縮方法を用いて波形デー
タを圧縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声合成に使用さ
れる音声波形データからなる波形辞書データを圧縮して
圧縮辞書を作成する圧縮装置及び圧縮されたデータを解
凍する解凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今の急速なコンピュータ技術の発達に
よって、従来特定分野に利用が限定されてきた音声合成
技術が、様々な分野で適用できるようになってきた。そ
れに伴い、音声合成を用いた各種のアプリケーションが
盛んに開発され始めている。
【0003】音声合成を用いたアプリケーションを使い
やすくするためには、高品質な音声合成を実現すること
が必須であり、そのためには比較的大容量のデータであ
る音の波形データを大量に準備しておく必要がある。し
たがって、かかる大容量の波形データを効率よく圧縮・
解凍する手段が、技術上の重要なポイントとなってい
る。
【0004】例えば、音の波形データを圧縮する方法と
しては、圧縮率の高くなる順にμ−law、ADPC
M、CELP等、様々な手法が考えられており、一般に
は圧縮率が高くなればなるほど音質の劣化が進む傾向に
ある。
【0005】図1には、従来から良く用いられている圧
縮・解凍装置の原理図を示している。図1において、1
1は波形データ入力部を、12は波形データ圧縮・保存
部を、13は波形辞書を、14はテキストデータ入力部
を、15は波形辞書照会・抽出部を、16は波形データ
解凍部を、17は合成音声出力部を、それぞれ示す。
【0006】図1では、波形データのみが圧縮・解凍の
対象となっている。したがって、波形データ入力部11
から波形データが入力され、波形データ圧縮・保存部1
2では入力された波形データについて圧縮処理を行うと
ともに、圧縮された波形データとして波形辞書13に保
存される。
【0007】そして、テキストデータ入力部14からテ
キストデータが入力され、波形辞書照会・抽出部15に
おいて波形辞書13を照会して、当該テキストデータに
合致する圧縮された波形データを抽出する。そして、音
声合成再生時に波形データ解凍部16において抽出され
た波形データを解凍して、合成音声出力部17において
再生することになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる圧縮・
解凍方法では、圧縮率が高い高品質な波形データになれ
ばなるほど、その解凍時に計算機資源を大量に消費し、
解凍のみに相当の時間を要することから音声合成をリア
ルタイムに行うことができないという問題点があった。
【0009】また、圧縮装置によっては、音素単位での
圧縮を行うことができず、音節や文単位でしか圧縮波形
データを生成することができないものも存在する。した
がって、音声合成時に必要となる波形データが、波形デ
ータの圧縮単位よりも小さなデータである場合には、音
声合成には本来不要である部分まで解凍する必要が生じ
ることから、必要以上に解凍に時間を要する結果となっ
てしまうという問題点もあった。
【0010】本発明では、上記問題点を解消するため
に、波形データの圧縮方法を変化させて解凍時間の短縮
化を図ることで、音声合成をリアルタイムに実現するこ
とができる音声データ圧縮・解凍装置及び方法を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にかかる音声データ圧縮・解凍装置は、波形デ
ータを既存の波形辞書を照会して抽出する波形データ照
会・抽出部と、抽出された波形データについて音声合成
に用いられた使用頻度を累積して保存する頻度情報保存
部と、使用頻度に応じて段階的に圧縮方法を変更して波
形データを圧縮し、圧縮された波形データを波形辞書に
保存するとともに、圧縮された波形データ各々について
の圧縮方法に関する情報を保存する頻度別圧縮データ生
成・保存部と、波形辞書に保存されている圧縮された波
形データを、圧縮方法に関する情報に基づいて解凍する
波形データ解凍部とを含み、波形データに関する使用頻
度について一又は複数個の所定のしきい値を定め、しき
い値で区切られた複数個の使用頻度範囲において、使用
頻度が小さい使用頻度範囲に属しているほど段階的に圧
縮率が高い圧縮方法を用いて波形データを圧縮すること
を特徴とする。
【0012】かかる構成により、波形データの使用頻度
が高いほど波形データの圧縮率が低くなることから、波
形データの使用頻度が高いほど波形データの解凍時間を
短くすることができ、実質的に音声合成時のリアルタイ
ム性を確保することが可能となる。
【0013】また、本発明にかかる音声データ圧縮・解
凍装置は、使用頻度が大きい使用頻度範囲に属している
波形データについては、波形データ解凍部において解凍
された波形データを一時記憶領域に保存し、解凍された
波形データを用いて音声合成することが好ましい。良く
用いられる波形データについては解凍された波形データ
を直接音声合成に用いることができ、解凍時間そのもの
を省略することができることから、より短時間で音声合
成を行うことが可能となるからである。
【0014】また、本発明にかかる音声データ圧縮・解
凍装置は、使用頻度にかかわらず、波形データ解凍部に
おいて解凍された波形データを一時記憶領域に保存し、
一時記憶領域に新たな解凍された波形データを追加保存
できなくなった場合には、使用頻度が小さい波形データ
から順に一時記憶領域から削除することが好ましい。使
用開始時においては、あらゆる波形データについて短時
間で音声合成ができるとともに、使用するにつれて使用
頻度の高い波形データのみが保存されるようになるから
である。
【0015】次に、上記目的を達成するために本発明に
かかる音声データ解凍装置は、上述した音声データ圧縮
・解凍装置を用いて圧縮された波形データについて、波
形辞書に保存されている圧縮された波形データを、圧縮
方法に関する情報に基づいて解凍することを特徴とす
る。
【0016】かかる構成により、波形データの使用頻度
が高いほど波形データの解凍時間を短くすることがで
き、実質的に音声合成時のリアルタイム性を確保するこ
とが可能となる。
【0017】また、本発明にかかる音声データ解凍装置
は、使用頻度が大きい使用頻度範囲に属している波形デ
ータについては、波形データ解凍部において解凍された
波形データを一時記憶領域に保存し、解凍された波形デ
ータを用いて音声合成することが好ましい。良く用いら
れる波形データについては解凍された波形データを直接
音声合成に用いることができ、解凍時間そのものを省略
することができることから、より短時間で音声合成を行
うことが可能となるからである。
【0018】また、本発明にかかる音声データ解凍装置
は、使用頻度にかかわらず、波形データ解凍部において
解凍された波形データを一時記憶領域に保存し、一時記
憶領域に新たな解凍された波形データを追加保存できな
くなった場合には、使用頻度が小さい波形データから順
に一時記憶領域から削除することが好ましい。使用開始
時においては、あらゆる波形データについて短時間で音
声合成ができるとともに、使用するにつれて使用頻度の
高い波形データのみが保存されるようになるからであ
る。
【0019】また、本発明は、上記のような音声データ
圧縮・解凍装置の機能をコンピュータの処理ステップと
して実行するソフトウェアを特徴とするものであり、具
体的には、波形データを既存の波形辞書を照会して抽出
する工程と、抽出された波形データについて音声合成に
用いられた使用頻度を累積して保存する工程と、使用頻
度に応じて段階的に圧縮方法を変更して波形データを圧
縮し、圧縮された波形データを波形辞書に保存するとと
もに、圧縮された波形データ各々についての圧縮方法に
関する情報を保存する工程と、波形辞書に保存されてい
る圧縮された波形データを、圧縮方法に関する情報に基
づいて解凍する工程とを含み、波形データに関する使用
頻度について一又は複数個の所定のしきい値を定め、し
きい値で区切られた複数個の使用頻度範囲において、使
用頻度が小さい使用頻度範囲に属しているほど段階的に
圧縮率が高い圧縮方法を用いて波形データを圧縮する音
声データ圧縮・解凍方法並びにそのような工程を具現化
するプログラムであることを特徴とする。
【0020】かかる構成により、コンピュータ上へ当該
プログラムをロードさせ実行することで、波形データの
使用頻度が高いほど波形データの圧縮率が低くなること
から、波形データの使用頻度が高いほど波形データの解
凍時間を短くすることができ、実質的に音声合成時のリ
アルタイム性を確保することができる音声データ圧縮・
解凍装置を実現することが可能となる。
【0021】また、本発明は、上記のような音声データ
解凍装置の機能をコンピュータの処理ステップとして実
行するソフトウェアを特徴とするものであり、具体的に
は、上述した音声データ圧縮・解凍方法を用いて圧縮さ
れた波形データについて、波形辞書に保存されている圧
縮された波形データを、圧縮方法に関する情報に基づい
て解凍する音声データ解凍方法並びにそのような工程を
具現化するプログラムであることを特徴とする。
【0022】かかる構成により、コンピュータ上へ当該
プログラムをロードさせ実行することで、波形データの
使用頻度が高いほど波形データの圧縮率が低くなること
から、波形データの使用頻度が高いほど波形データの解
凍時間を短くすることができ、実質的に音声合成時のリ
アルタイム性を確保することができる音声データ解凍装
置を実現することが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態にかか
る音声データ圧縮・解凍装置について、図面を参照しな
がら説明する。図2は本発明の実施の形態にかかる音声
データ圧縮・解凍装置の原理構成図を示す。図2におい
て、21は波形データ入力・保存部を、22は波形デー
タ照会・抽出部を、23は頻度情報保存部を、24は頻
度別圧縮データ生成・保存部を、25は圧縮情報保存部
を、26は一時記憶部を、それぞれ示す。なお、図1と
同じ符号を付する部分については従来の音声データ圧縮
・解凍装置と同様の機能を有するものとして特に詳細な
説明は省略する。
【0024】まず、図2において、波形データは波形デ
ータ入力・保存部21を介して波形辞書13に入力され
る。ここでは従来の場合とは異なり、特に圧縮された波
形データである必要はない。
【0025】そして、テキストデータ入力部14からテ
キストデータが入力されたら、波形データ照会・抽出部
22において波形辞書13を照会し、該当する波形デー
タを音素単位で抽出する。なお、本実施の形態において
は音素単位に抽出する場合について説明するが、抽出単
位は特にこれに限定されるものではなく、例えばコーパ
ス単位や音節単位、あるいは呼気段落単位であっても良
い。
【0026】そして、頻度情報保存部23では、波形デ
ータ照会・抽出部22において抽出された波形データが
波形辞書13のどの音素を使用しているのかを常時監視
し、音素ラベルごとに使用頻度の度合を指標化する。本
実施の形態においては、音素ラベルごとに使用回数を累
積している。かかる使用回数の累積結果は音素ラベルご
とに使用頻度数として保存することになる。
【0027】次に、頻度別圧縮データ生成・保存部24
では、頻度情報保存部23に保存されている音素ラベル
ごとの使用頻度数に応じて、圧縮方法を段階的に変更す
ることによって、複数方法を用いた圧縮波形データを生
成する。すなわち、使用頻度数が非常に高い音素につい
ては、波形データを圧縮して解凍する頻度も高く、特に
リアルタイム再生を要求されるような場合においては解
凍時間を無視することはできない。そこで、解凍時間自
体が生じないように圧縮を行わないようにする。また、
使用頻度が高い順に、解凍時間をより短縮できるように
圧縮率の低い圧縮方法を用いて圧縮するようにする。
【0028】なお、本実施の形態においては、圧縮情報
や頻度情報を波形辞書とは別の記憶部に保存している
が、特に保存形態を限定するものではなく、圧縮情報等
を波形辞書に一緒に保存するものであっても良い。
【0029】このように使用頻度に応じて段階的に圧縮
方法を変えることによって、使用頻度の高い音素につい
ては比較的短時間で音声合成することができ、使用頻度
の低い音素については高い圧縮率で圧縮することでディ
スク容量等の計算機資源の節約を図ることができる。
【0030】圧縮された波形データ自体は、他の波形デ
ータと同様に波形辞書13に保存され、各音素ごとにど
のような圧縮方法をしたか等に関する圧縮方法に関する
情報については、圧縮された波形データとのリンク情報
とともに圧縮情報保存部25に保存される。
【0031】そして、波形データ照会・抽出部22で
は、波形辞書13だけではなく、圧縮情報保存部25を
も照会して、波形辞書13から抽出された波形データを
解凍するための圧縮情報を入手することになる。
【0032】次に、抽出された波形データ又は圧縮され
た波形データは波形データ解凍部16に送られ、抽出さ
れた波形データが圧縮された波形データである場合に
は、圧縮情報保存部25から得た圧縮情報に基づいた適
切な方法により解凍する。一方、抽出された波形データ
が圧縮された波形データでない場合には、何ら解凍処理
をする必要はない。
【0033】そして、頻度情報保存部23を照会して、
使用頻度が高い波形データについては、解凍後の波形デ
ータを一時記憶部26に保存する。
【0034】これは、波形データ照会・抽出部22にお
いて、テキストデータ入力部14からテキストデータが
入力されてきた場合に、波形辞書13及び圧縮情報保存
部25を照会する前に一時記憶部26を照会すること
で、使用頻度の高い波形データについての解凍処理を省
略するためのものである。使用頻度が高いかどうかにつ
いては、所定のしきい値より高いか否かによって判定す
ることができる。
【0035】すなわち、入力されたテキストデータに該
当する波形データが一時記憶部26に保存されている場
合には、特に圧縮データを抽出して解凍することなく、
直接一時記憶部26に保存されている解凍後の波形デー
タを用いて音声合成することになる。こうすることで余
分な解凍時間が発生することがなく、短時間で合成音声
を出力することができ、リアルタイム再生を行うことも
可能となる。
【0036】最後に、解凍された波形データ又は抽出さ
れた波形データに基づいて合成音声を生成し、生成され
た合成音声を合成音声出力部17から出力することにな
る。合成音声出力部17としては、一般にはスピーカ等
の音声出力装置が考えられるが、その種類等について特
に限定されるものではない。
【0037】以上説明した処理について、処理の流れに
着目して説明する。まず、図3に頻度情報作成時の処理
の流れ図を示す。なお、ここでは使用頻度の工程を判断
するために高低2つのしきい値を判断基準として準備
し、それに応じて3通りの圧縮形態を使い分ける構成に
ついて説明する。
【0038】まず図3において、テキストデータを入力
して(ステップS301)、入力されたテキストデータ
の先頭から、波形辞書を照会する(ステップS30
2)。
【0039】そして、波形辞書に一致する波形データが
存在すれば当該波形データを抽出し(ステップS30
4:Yes)、当該波形データの使用頻度数を累積する
とともに保存する(ステップS305)。波形辞書に一
致する波形データが存在しなければ(ステップS30
4:No)、特に処理をすることなく、次のテキストデ
ータについて同様に波形辞書を照会する(ステップS3
06)。
【0040】最後に全てのテキストデータについて波形
辞書照会処理が完了したら(ステップS303:Ye
s)、すべての処理を終了し、使用頻度数が残されるこ
とになる。
【0041】次に、図4に圧縮データ作成時の処理の流
れ図を示す。まず、圧縮の対象となる波形データを取得
する(ステップS401)。そして、保存されている使
用頻度を取得する(ステップS402)。
【0042】次に、使用頻度に応じて、圧縮方法を段階
的に変更する(ステップS403〜S407)。すなわ
ち、使用頻度数が所定の第1のしきい値を超えている場
合には(ステップS403:Yes)、使用頻度が高い
と判断され、圧縮自体を行わない(ステップS40
5)。
【0043】また、使用頻度数が所定の第2のしきい値
よりも下回っている場合には(ステップS404:Ye
s)、使用頻度が低いと判断され、圧縮率の比較的高い
圧縮方法を用いて圧縮する(ステップS406)。
【0044】さらに、使用頻度数が第1のしきい値と第
2のしきい値との間である場合には、使用頻度が中位で
あると判断され、圧縮率の比較的低い圧縮方法を用いて
圧縮する(ステップS407)。
【0045】そして、圧縮された波形データを波形辞書
に保存し(ステップS408)、各々どのような圧縮方
法をしたか等に関する圧縮方法に関する情報について
も、圧縮された波形データとのリンク情報とともに圧縮
情報として保存する(ステップS409)。
【0046】そして、図5に音声合成時の処理の流れ図
を示す。テキストデータが入力されると(ステップS5
01)、まず入力されたテキストデータについて、音素
ごとに一時記憶領域を照会する(ステップS502)。
一時記憶領域に一致する波形データがある場合には(ス
テップS503:Yes)、一時記憶領域に保存されて
いる波形データを用いて音声合成する(ステップS50
9)。
【0047】一時記憶領域に一致する波形データがない
場合(ステップS503:No)、及び一時記憶領域に
一致する波形データがない残りのテキストデータについ
ては、波形辞書及び圧縮情報を照会する(ステップS5
04)。そして、抽出された波形データが圧縮された波
形データか否かを判断し(ステップS505)、圧縮さ
れていない波形データである場合には(ステップS50
5:No)、解凍する必要がないので解凍処理は行わず
に、当該波形データをそのまま用いて音声合成する(ス
テップS509)。
【0048】抽出された波形データが圧縮された波形デ
ータである場合には(ステップS505:Yes)、圧
縮情報に基づいた圧縮方法に対応した解凍方法により解
凍する(ステップS506)。
【0049】そして、使用頻度数が所定の第1のしきい
値を超えている場合には(ステップS507:Ye
s)、解凍後の波形データを一時記憶領域に保存する
(ステップS508)。
【0050】最後に、解凍された波形データ又は波形デ
ータそのものに基づいて合成音声を生成し(ステップS
509)、生成された合成音声を出力する(ステップS
510)。
【0051】より具体的には、以下のようになる。図6
は本発明にかかる音声データ圧縮・解凍装置をコーパス
ベースの音声合成システムに適用した場合の構成図であ
る。まず、図6において、波形データは波形データ入力
装置61を介して波形辞書62に入力される。ここで入
力されるデータとしては圧縮された波形データであって
も良いし、圧縮されない波形データそのものであっても
良い。
【0052】そして、テキストデータ入力装置61から
テキストデータが入力されたら、波形データ照会・抽出
装置63において波形辞書62を照会し、該当する波形
データを音素単位で抽出する。
【0053】また、頻度情報累積装置64では、抽出さ
れた波形データについて波形辞書62のどの音素を使用
しているのか常時監視し、音素ラベルごとに使用頻度を
累積する。かかる累積結果は音素ラベルごとに頻度情報
累積装置64に保存される。なお、使用頻度を頻度情報
累積装置64に保存するタイミングは辞書作成時のみな
らず、音声合成時にその都度更新するものであっても良
い。より実際の使用状況に応じた使用頻度に基づいて波
形データの圧縮率を定めることができるからである。
【0054】また、使用頻度の累積結果は、波形データ
の使用用途別に累積するものであっても良い。こうする
ことで、特定の使用用途において使用頻度の高い波形デ
ータを確実に短時間で解凍することができることから、
より効率的にリアルタイム音声合成を行うことが可能と
なる。
【0055】次に、頻度別圧縮データ生成装置65で
は、頻度情報累積装置64に保存されている音素ラベル
ごとの使用頻度に応じて、圧縮方法を段階的に変更する
ことによって、複数方法を用いた圧縮波形データを生成
する。すなわち、使用頻度が非常に高いと判断される音
素については、波形データを圧縮して解凍する頻度も高
く、特にリアルタイム再生を要求されるような場合にお
いては解凍時間を無視することはできない。そこで、解
凍時間自体が生じないように圧縮を行わないようにす
る。また、使用頻度が高い順に、解凍時間をより短縮で
きるように圧縮率の低い圧縮方法を用いて圧縮するよう
にする。
【0056】このように使用頻度に応じて段階的に圧縮
方法を変えることによって、使用頻度の高い音素につい
ては比較的短時間で音声合成することができ、使用頻度
の低い音素については高い圧縮率で圧縮することでディ
スク容量等の計算機資源の節約を図ることができる。
【0057】具体的には、例えば使用頻度の高い音素に
ついてはLHA等のようなロスレス圧縮方式を、次に使
用頻度の高い音素についてはμ−LAWを、その次はA
DPCMを、最も頻度の低い音素については圧縮率がさ
らに高いCELPを用いて圧縮する。使用頻度の高低の
判断には、使用頻度数に基づいたしきい値による判断が
一般的である。ただし、判断方法は特にこれに限定され
るものではない。
【0058】圧縮された波形データ自体は、他の波形デ
ータと同様に波形辞書62に保存され、各音素ごとにど
のような圧縮方法をしたか等に関する圧縮方法に関する
情報については、圧縮された波形データとのリンク情報
とともに圧縮情報記録装置66に保存される。
【0059】そして、波形データ照会・抽出装置63で
は、波形辞書62だけではなく、圧縮情報記録装置66
をも同時に照会することで、波形辞書62から抽出され
た波形データを解凍するための圧縮情報を入手すること
になる。
【0060】圧縮情報記録装置66における圧縮情報の
記録データ構造としては、例えば図7に示すような構造
が考えられる。図7では、1音素につき8ビットの情報
領域を割り当てた例を示している。このように、圧縮情
報は一時記憶領域68に保存されているか否かのフラグ
を有する場合には、ステップS500番台の処理が、ま
ず圧縮情報を参照する処理になり、フラグが‘1’なら
一時記憶領域68にアクセスするようにする。
【0061】図7において、まず1ビット目は、当該音
素に対応する波形データが一時記憶領域68内に保存さ
れているか否かを示すフラグを示す。例えば‘1’の場
合には一時記憶領域68に保存されていることを示し、
‘0’の場合には一時記憶領域68に保存されていない
ことを示すものである。
【0062】次に2ビット目から5ビット目は、一時記
憶領域68に当該音素に対応する波形データが保存され
ている場合の相対アドレスを示している。実際には、実
アドレスの変換テーブルを別途有し、当該相対アドレス
に基づいて変換処理を行うことで実アドレスを求めるこ
とになるが、ここでは特に説明を省略する。
【0063】最後に、6ビット目から8ビット目は、圧
縮方法を示すビット情報を示しており、例えば図8に示
すように各ビット情報に基づいて圧縮方法を特定するこ
とができるようになっている。例えば、‘000’は圧
縮されていない波形データそのものを示し、‘001’
はLHA等のロスレス圧縮を示す等のように、ビット情
報と圧縮方法を1対1対応で特定する。
【0064】なお、情報領域としては、1音素につき8
ビットである必然性はなく、一時記憶領域68に保存さ
れているか否か、保存されている場合の保存アドレス、
圧縮方法等が特定できるデータ構造であれば、特に限定
されるものではない。
【0065】次に、抽出された波形データ又は圧縮され
た波形データは波形データ解凍装置67に送られ、抽出
された波形データが圧縮された波形データである場合に
は、圧縮情報記録装置66から得た圧縮情報に基づいた
適切な解凍方法により解凍することになる。一方、抽出
された波形データが圧縮された波形データでない場合に
は、何ら解凍処理をする必要はない。
【0066】そして、頻度情報累積装置64を照会し
て、使用頻度が高いと判断される波形データについて
は、解凍後の波形データを一時記憶領域68に保存す
る。
【0067】これは、波形データ照会・抽出装置63に
おいて、テキストデータ入力装置69からテキストデー
タが入力されてきた場合に、波形辞書62及び圧縮情報
記録装置66を照会する前に、当該一時記憶領域68を
照会することで、使用頻度の高い波形データについては
圧縮された波形データではなく解凍されている波形デー
タを直接用いることが可能となる。
【0068】すなわち、入力されたテキストデータに該
当する波形データが一時記憶領域68に保存されている
場合には、特に圧縮データを抽出して解凍することな
く、直接一時記憶領域68に保存されている解凍後の波
形データを用いて音声合成することになる。こうするこ
とで余分な解凍時間が発生することがなく、短時間で合
成音声を出力することができ、リアルタイム再生を行う
ことも可能となる。
【0069】最後に、解凍された波形データ又は抽出さ
れた波形データに基づいて合成音声を生成し、生成され
た合成音声を合成音声出力装置70から出力することに
なる。合成音声出力装置70としては、一般にはスピー
カ等の音声出力装置が考えられるが、その種類等につい
て特に限定されるものではない。
【0070】以上のように本実施の形態によれば、波形
辞書に波形データを登録する場合において、任意の単位
ごとの使用頻度に基づいて波形データの圧縮を行うこと
で、使用頻度の高いものについては圧縮率の低い、すな
わち解凍時間の短い圧縮方法で圧縮し、使用頻度の低い
ものについては圧縮率の高い、すなわち解凍時間は長い
がデータ容量の小さくなる圧縮方法で圧縮できることか
ら、リアルタイム性を要求される場面における解凍時間
の短縮化と、計算機資源の有効活用とを、高い次元でバ
ランスをとることができる音声合成装置を提供すること
が可能となる。
【0071】また、一時記憶領域を設けることで、使用
頻度の高い波形データについては、解凍する必要がなく
なることから、より解凍時間の短縮化を図ることがで
き、リアルタイム再生に対応することが可能となる。
【0072】なお、本発明の実施の形態にかかる音声デ
ータ圧縮・解凍装置を実現するプログラムを実行するた
めのコンピュータ環境において、プログラム自体は、図
9に示すように、CD−ROM92−1やフロッピー
(登録商標)ディスク92−2等の可搬型記録媒体92
だけでなく、通信回線の先に備えられた他の記憶装置9
1や、コンピュータ93のハードディスクやRAM等の
記録媒体94のいずれに記録される形態であっても良
く、プログラム実行時には、プログラムはローディング
され、主メモリ上で実行される。
【0073】また、本発明の実施の形態にかかる音声デ
ータ圧縮・解凍装置により生成された圧縮データ等につ
いても、図9に示すように、CD−ROM92−1やフ
ロッピーディスク92−2等の可搬型記録媒体92だけ
でなく、通信回線の先に備えられた他の記憶装置91
や、コンピュータ93のハードディスクやRAM等の記
録媒体94のいずれで記録される形態であっても良く、
例えば本発明にかかる音声データ圧縮・解凍装置を利用
する際にコンピュータ93により読み取られる。
【0074】(付記1) 波形データを既存の波形辞書
を照会して抽出する波形データ照会・抽出部と、抽出さ
れた前記波形データについて音声合成に用いられた使用
頻度を累積して保存する頻度情報保存部と、前記使用頻
度に応じて段階的に圧縮方法を変更して前記波形データ
を圧縮し、圧縮された前記波形データを前記波形辞書に
保存するとともに、圧縮された前記波形データ各々につ
いての前記圧縮方法に関する情報を保存する頻度別圧縮
データ生成・保存部と、前記波形辞書に保存されている
圧縮された前記波形データを、前記圧縮方法に関する情
報に基づいて解凍する波形データ解凍部とを含み、前記
波形データに関する前記使用頻度について一又は複数個
の所定のしきい値を定め、前記しきい値で区切られた複
数個の使用頻度範囲において、前記使用頻度が小さい前
記使用頻度範囲に属しているほど段階的に圧縮率が高い
圧縮方法を用いて波形データを圧縮することを特徴とす
る音声データ圧縮・解凍装置。(1) (付記2) 前記使用頻度が大きい前記使用頻度範囲に
属している前記波形データについては、前記波形データ
解凍部において解凍された前記波形データを一時記憶領
域に保存し、解凍された前記波形データを用いて音声合
成する付記1記載の音声データ圧縮・解凍装置。(2) (付記3) 前記一時記憶領域に新たな解凍された前記
波形データを追加保存できなくなった場合には、前記使
用頻度が小さい前記波形データから順に前記一時記憶領
域から削除する付記2記載の音声データ圧縮・解凍装
置。
【0075】(付記4) 前記使用頻度にかかわらず、
前記波形データ解凍部において解凍された前記波形デー
タを一時記憶領域に保存し、前記一時記憶領域に新たな
前記解凍された前記波形データを追加保存できなくなっ
た場合には、前記使用頻度が小さい前記波形データから
順に前記一時記憶領域から削除する付記1記載の音声デ
ータ圧縮・解凍装置。(3) (付記5) 前記使用頻度を使用用途別に累積する付記
1から4のいずれか一項に記載の音声データ圧縮・解凍
装置。
【0076】(付記6) 波形データを既存の波形辞書
を照会して抽出する波形データ照会・抽出部と、抽出さ
れた前記波形データについて音声合成に用いられた使用
頻度を累積して保存する頻度情報保存部と、前記使用頻
度に応じて段階的に圧縮方法を変更して前記波形データ
を圧縮し、圧縮された前記波形データを前記波形辞書に
保存するとともに、圧縮された前記波形データ各々につ
いての前記圧縮方法に関する情報を保存する頻度別圧縮
データ生成・保存部とを含み、前記波形データに関する
前記使用頻度について複数個の所定のしきい値を定め、
前記しきい値で区切られた複数個の使用頻度範囲におい
て、前記使用頻度が小さい前記使用頻度範囲に属してい
るほど段階的に圧縮率が高い圧縮方法を用いて波形デー
タを圧縮することを特徴とする音声データ圧縮装置。
【0077】(付記7) 付記1記載の音声データ圧縮
・解凍装置を用いて圧縮された前記波形データについ
て、前記波形辞書に保存されている圧縮された前記波形
データを、前記圧縮方法に関する情報に基づいて解凍す
ることを特徴とする音声データ解凍装置。(4) (付記8) 前記使用頻度が大きい前記使用頻度範囲に
属している前記波形データについては、前記波形データ
解凍部において解凍された前記波形データを一時記憶領
域に保存し、解凍された前記波形データを用いて音声合
成する付記7記載の音声データ解凍装置。(5) (付記9) 前記一時記憶領域に新たな解凍された前記
波形データを追加保存できなくなった場合には、前記使
用頻度が小さい前記波形データから順に前記一時記憶領
域から削除する付記8記載の音声データ解凍装置。
【0078】(付記10) 前記使用頻度にかかわら
ず、前記波形データ解凍部において解凍された前記波形
データを一時記憶領域に保存し、前記一時記憶領域に新
たな前記解凍された前記波形データを追加保存できなく
なった場合には、前記使用頻度が小さい前記波形データ
から順に前記一時記憶領域から削除する付記7記載の音
声データ解凍装置。(6) (付記11) 波形データを既存の波形辞書を照会して
抽出する工程と、抽出された前記波形データについて音
声合成に用いられた使用頻度を累積して保存する工程
と、前記使用頻度に応じて段階的に圧縮方法を変更して
前記波形データを圧縮し、圧縮された前記波形データを
前記波形辞書に保存するとともに、圧縮された前記波形
データ各々についての前記圧縮方法に関する情報を保存
する工程と、前記波形辞書に保存されている圧縮された
前記波形データを、前記圧縮方法に関する情報に基づい
て解凍する工程とを含み、前記波形データに関する前記
使用頻度について一又は複数個の所定のしきい値を定
め、前記しきい値で区切られた複数個の使用頻度範囲に
おいて、前記使用頻度が小さい前記使用頻度範囲に属し
ているほど段階的に圧縮率が高い圧縮方法を用いて波形
データを圧縮することを特徴とする音声データ圧縮・解
凍方法。(7) (付記12) 波形データを既存の波形辞書を照会して
抽出する工程と、抽出された前記波形データについて音
声合成に用いられた使用頻度を累積して保存する工程
と、前記使用頻度に応じて段階的に圧縮方法を変更して
前記波形データを圧縮し、圧縮された前記波形データを
前記波形辞書に保存するとともに、圧縮された前記波形
データ各々についての前記圧縮方法に関する情報を保存
する工程とを含み、前記波形データに関する前記使用頻
度について複数個の所定のしきい値を定め、前記しきい
値で区切られた複数個の使用頻度範囲において、前記使
用頻度が小さい前記使用頻度範囲に属しているほど段階
的に圧縮率が高い圧縮方法を用いて波形データを圧縮す
ることを特徴とする音声データ圧縮方法。
【0079】(付記13) 付記11記載の音声データ
圧縮・解凍方法を用いて圧縮された前記波形データにつ
いて、前記波形辞書に保存されている圧縮された前記波
形データを、前記圧縮方法に関する情報に基づいて解凍
することを特徴とする音声データ解凍方法。(8) (付記14) 波形データを既存の波形辞書を照会して
抽出するステップと、抽出された前記波形データについ
て音声合成に用いられた使用頻度を累積して保存するス
テップと、前記使用頻度に応じて段階的に圧縮方法を変
更して前記波形データを圧縮し、圧縮された前記波形デ
ータを前記波形辞書に保存するとともに、圧縮された前
記波形データ各々についての前記圧縮方法に関する情報
を保存するステップと、前記波形辞書に保存されている
圧縮された前記波形データを、前記圧縮方法に関する情
報に基づいて解凍するステップとを含み、前記波形デー
タに関する前記使用頻度について一又は複数個の所定の
しきい値を定め、前記しきい値で区切られた複数個の使
用頻度範囲において、前記使用頻度が小さい前記使用頻
度範囲に属しているほど段階的に圧縮率が高い圧縮方法
を用いて波形データを圧縮することを特徴とする音声デ
ータ圧縮・解凍方法を実現するコンピュータに実行させ
るプログラム。(9) (付記15) 付記11記載の音声データ圧縮・解凍方
法を実現するコンピュータに実行させるプログラムを用
いて圧縮された前記波形データについて、前記波形辞書
に保存されている圧縮された前記波形データを、前記圧
縮方法に関する情報に基づいて解凍することを特徴とす
る音声データ解凍方法を実現するコンピュータに実行さ
せるプログラム。(10) (付記16) 波形データを既存の波形辞書を照会して
抽出するステップと、抽出された前記波形データについ
て音声合成に用いられた使用頻度を累積して保存するス
テップと、前記使用頻度に応じて段階的に圧縮方法を変
更して前記波形データを圧縮し、圧縮された前記波形デ
ータを前記波形辞書に保存するとともに、圧縮された前
記波形データ各々についての前記圧縮方法に関する情報
を保存するステップとを含み、前記波形データに関する
前記使用頻度について複数個の所定のしきい値を定め、
前記しきい値で区切られた複数個の使用頻度範囲におい
て、前記使用頻度が小さい前記使用頻度範囲に属してい
るほど段階的に圧縮率が高い圧縮方法を用いて波形デー
タを圧縮することを特徴とする音声データ圧縮方法を実
現するコンピュータに実行させるプログラム。
【0080】
【発明の効果】以上のように本発明にかかる音声データ
圧縮・解凍装置によれば、波形辞書に波形データを登録
する場合において、任意の単位ごとの使用頻度に基づい
て波形データの圧縮を行うことで、使用頻度の高いもの
については圧縮率の低い、すなわち解凍時間の短い圧縮
方法で圧縮し、使用頻度の低いものについては圧縮率の
高い、すなわち解凍時間は長いがデータ容量の小さくな
る圧縮方法で圧縮できることから、リアルタイム性を要
求される場面における解凍時間の短縮化と、計算機資源
の有効活用とを、高い次元でバランスをとることができ
る音声合成装置を提供することが可能となる。
【0081】また、一時記憶領域を設けることで、使用
頻度の高い波形データについては、解凍する必要がなく
なることから、より解凍時間の短縮化を図ることがで
き、リアルタイム再生に対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の音声データ圧縮・解凍装置の構成図
【図2】 本発明の実施の形態にかかる音声データ圧縮
・解凍装置の構成図
【図3】 本発明の実施の形態にかかる音声データ圧縮
・解凍装置における頻度情報作成処理の流れ図
【図4】 本発明の実施の形態にかかる音声データ圧縮
・解凍装置における圧縮データ生成処理の流れ図
【図5】 本発明の実施の形態にかかる音声データ圧縮
・解凍装置における音声合成処理の流れ図
【図6】 本発明の一実施例にかかる音声合成システム
の構成図
【図7】 本発明の一実施例にかかる音声合成システム
における圧縮情報のデータ構成例示図
【図8】 本発明の一実施例にかかる音声合成システム
における圧縮情報のデータ構成例示図
【図9】 プログラム使用環境の例示図
【符号の説明】
11 波形データ入力部 12 波形データ圧縮・保存部 13、62 波形辞書 14 テキストデータ入力部 15 波形辞書照会・抽出部 16 波形データ解凍部 17 合成音声出力部 21 波形データ入力・保存部 22 波形データ照会・抽出部 23 頻度情報保存部 24頻度別圧縮データ生成・保存部 25 圧縮情報保存部 26 一時記憶部 61 波形データ入力装置 63 波形データ照会・抽出装置 64 頻度情報累積装置 65 頻度別圧縮データ生成装置 66 圧縮情報記録装置 67 波形データ解凍装置 68 一時記憶領域 69 テキストデータ入力装置 70 合成音声出力装置 91 回線先の記憶装置 92 CD−ROMやフロッピーディスク等の可搬型記
録媒体 92−1 CD−ROM 92−2 フロッピーディスク 93 コンピュータ 94 コンピュータ上のRAM/ハードディスク等の記
録媒体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波形データを既存の波形辞書を照会して
    抽出する波形データ照会・抽出部と、 抽出された前記波形データについて音声合成に用いられ
    た使用頻度を累積して保存する頻度情報保存部と、 前記使用頻度に応じて段階的に圧縮方法を変更して前記
    波形データを圧縮し、圧縮された前記波形データを前記
    波形辞書に保存するとともに、圧縮された前記波形デー
    タ各々についての前記圧縮方法に関する情報を保存する
    頻度別圧縮データ生成・保存部と、 前記波形辞書に保存されている圧縮された前記波形デー
    タを、前記圧縮方法に関する情報に基づいて解凍する波
    形データ解凍部とを含み、 前記波形データに関する前記使用頻度について一又は複
    数個の所定のしきい値を定め、前記しきい値で区切られ
    た複数個の使用頻度範囲において、前記使用頻度が小さ
    い前記使用頻度範囲に属しているほど段階的に圧縮率が
    高い圧縮方法を用いて波形データを圧縮することを特徴
    とする音声データ圧縮・解凍装置。
  2. 【請求項2】 前記使用頻度が大きい前記使用頻度範囲
    に属している前記波形データについては、前記波形デー
    タ解凍部において解凍された前記波形データを一時記憶
    領域に保存し、解凍された前記波形データを用いて音声
    合成する請求項1記載の音声データ圧縮・解凍装置。
  3. 【請求項3】 前記使用頻度にかかわらず、前記波形デ
    ータ解凍部において解凍された前記波形データを一時記
    憶領域に保存し、前記一時記憶領域に新たな前記解凍さ
    れた前記波形データを追加保存できなくなった場合に
    は、前記使用頻度が小さい前記波形データから順に前記
    一時記憶領域から削除する請求項1記載の音声データ圧
    縮・解凍装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の音声データ圧縮・解凍装
    置を用いて圧縮された前記波形データについて、前記波
    形辞書に保存されている圧縮された前記波形データを、
    前記圧縮方法に関する情報に基づいて解凍することを特
    徴とする音声データ解凍装置。
  5. 【請求項5】 前記使用頻度が大きい前記使用頻度範囲
    に属している前記波形データについては、前記波形デー
    タ解凍部において解凍された前記波形データを一時記憶
    領域に保存し、解凍された前記波形データを用いて音声
    合成する請求項4記載の音声データ解凍装置。
  6. 【請求項6】 前記使用頻度にかかわらず、前記波形デ
    ータ解凍部において解凍された前記波形データを一時記
    憶領域に保存し、前記一時記憶領域に新たな前記解凍さ
    れた前記波形データを追加保存できなくなった場合に
    は、前記使用頻度が小さい前記波形データから順に前記
    一時記憶領域から削除する請求項4記載の音声データ解
    凍装置。
  7. 【請求項7】 波形データを既存の波形辞書を照会して
    抽出する工程と、 抽出された前記波形データについて音声合成に用いられ
    た使用頻度を累積して保存する工程と、 前記使用頻度に応じて段階的に圧縮方法を変更して前記
    波形データを圧縮し、圧縮された前記波形データを前記
    波形辞書に保存するとともに、圧縮された前記波形デー
    タ各々についての前記圧縮方法に関する情報を保存する
    工程と、 前記波形辞書に保存されている圧縮された前記波形デー
    タを、前記圧縮方法に関する情報に基づいて解凍する工
    程とを含み、 前記波形データに関する前記使用頻度について一又は複
    数個の所定のしきい値を定め、前記しきい値で区切られ
    た複数個の使用頻度範囲において、前記使用頻度が小さ
    い前記使用頻度範囲に属しているほど段階的に圧縮率が
    高い圧縮方法を用いて波形データを圧縮することを特徴
    とする音声データ圧縮・解凍方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の音声データ圧縮・解凍方
    法を用いて圧縮された前記波形データについて、前記波
    形辞書に保存されている圧縮された前記波形データを、
    前記圧縮方法に関する情報に基づいて解凍することを特
    徴とする音声データ解凍方法。
  9. 【請求項9】 波形データを既存の波形辞書を照会して
    抽出するステップと、 抽出された前記波形データについて音声合成に用いられ
    た使用頻度を累積して保存するステップと、 前記使用頻度に応じて段階的に圧縮方法を変更して前記
    波形データを圧縮し、圧縮された前記波形データを前記
    波形辞書に保存するとともに、圧縮された前記波形デー
    タ各々についての前記圧縮方法に関する情報を保存する
    ステップと、 前記波形辞書に保存されている圧縮された前記波形デー
    タを、前記圧縮方法に関する情報に基づいて解凍するス
    テップとを含み、 前記波形データに関する前記使用頻度について一又は複
    数個の所定のしきい値を定め、前記しきい値で区切られ
    た複数個の使用頻度範囲において、前記使用頻度が小さ
    い前記使用頻度範囲に属しているほど段階的に圧縮率が
    高い圧縮方法を用いて波形データを圧縮することを特徴
    とする音声データ圧縮・解凍方法を実現するコンピュー
    タに実行させるプログラム。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の音声データ圧縮・解凍
    方法を実現するコンピュータに実行させるプログラムを
    用いて圧縮された前記波形データについて、前記波形辞
    書に保存されている圧縮された前記波形データを、前記
    圧縮方法に関する情報に基づいて解凍することを特徴と
    する音声データ解凍方法を実現するコンピュータに実行
    させるプログラム。
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