JP2002257676A - 光ファイバー心線判別器 - Google Patents

光ファイバー心線判別器

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JP2002257676A
JP2002257676A JP2001060205A JP2001060205A JP2002257676A JP 2002257676 A JP2002257676 A JP 2002257676A JP 2001060205 A JP2001060205 A JP 2001060205A JP 2001060205 A JP2001060205 A JP 2001060205A JP 2002257676 A JP2002257676 A JP 2002257676A
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optical fiber
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coated optical
clip
fiber core
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Isao Kuroda
功 黒田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバー心線判別器において、伝送挿入
損を極めて少なくしつつ、様々な外径の心線判別を的確
に行い得るものを提供する。 【解決手段】 光ファイバー心線が装着されるファイバ
ー挿入部4に、心線を挟み込む固定クリップ11と可動
クリップ12とを備える。固定クリップ11には一対の
微少な凹部21、22を、可動クリップ12には一対の
微少な凸部23、24をそれぞれ形成し、これらの凹部
21、22と凸部23、24により心線に小さな波形に
変形を与える(マイクロベンディング)。漏洩光は、凹
部21、22下方に設けた受光センサ14、15により
検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバー心線
判別器に関する。
【0002】
【従来技術】光ファイバーの接続作業現場における心線
判別(接続すべき心線であるかどうかの選別)等に用い
られる光ファイバー心線判別器としては、例えば実開昭
63−164707号公報等に、心線を屈曲することに
より光を漏洩させてこの漏洩光を検出することにより、
心線を切断せずに判別を行えるようにしたものが提案さ
れている。なお、この実開昭63−164707号公報
の心線判別器は、一つの装置で、様々な外径の心線に対
応可能とした点に特徴を有するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の心線判別器では、心線判別作業時における伝
送挿入損の低減が十分になされているとはいえなかっ
た。このため、多数の心線から構成される光ファイバー
から接続すべき心線を選別する作業現場において、活線
(現に使用されている心線)について心線判別作業をし
てしまったときには、活線に大きな挿入損を発生させて
しまう可能性があった。
【0004】具体的に説明すると、従来の心線判別器で
は、例えば図6に示すように、ファイバ挿入部100に
挿入された光ファイバー心線を、上下の把持部材10
1、102で把持することにより、上下の把持部材10
1、102のそれぞれに一つずつ形成された凸部101
A、凹部102Aによって心線を屈曲させ、これにより
漏洩してきた光を受光センサ103、104により検出
する。しかしながら、このような従来の構成では、凸部
101A、凹部102Aによる曲げの影響、及び図にX
1、X2として示す凸部101A及び凹部102Aの両
端部分におけるR(曲率)の影響で、大きな伝送挿入損
が発生してしまう。この伝送挿入損を小さくするには、
凸部101A及び凹部102AのRを小さくすればよい
が、それでは受光センサ103、104における受光効
率が低下してしまい、的確な心線判別が行えなくなって
しまう。
【0005】なお、従来の心線判別器としては、図7に
示すように、把持部材101、102に形成される凸部
101B、凹部102Bの頂部に細かな凹凸を形成した
ものもあるが、このような構成でも上述の問題点は変わ
らない。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、光ファイバー心線判別器において、伝送挿
入損を極めて少なくしつつ、様々な外径の心線判別を的
確に行い得るものを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、光
ファイバー心線の判別を行う光ファイバー心線判別器に
おいて、略直線状に配置した光ファイバー心線に複数の
波状の変形を与えるマイクロベンディング手段と、この
マイクロベンディング手段による変形で光ファイバー心
線から漏れ出した光を検出する検出手段とを備えた。
【0008】請求項2の発明では、前記マイクロベンデ
ィング手段は略直線状に延びる狭持部によって光ファイ
バー心線を狭持する一対の把持部材を備え、この一対の
把持部材の一方の狭持部に複数の微少な凸部を形成し、
前記一対の把持部材の他方の狭持部に前記凸部に対峙す
るように複数の微少な凹部を形成した。
【0009】請求項3の発明では、前記凸部及び凹部
を、2つずつ設けた。
【0010】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明によれば、略直
線状に配置された光ファイバー心線に複数の波状の変形
を与えることにより光ファイバー心線から漏洩光を得る
ので、一つ一つの波の大きさは必要最小限とすることが
でき、変形による伝送挿入損を極めて小さくすることが
できる。また、複数の波形変形の組み合わせにより、的
確な心線判別に必要な受光効率も確保できる。
【0011】請求項2の発明によれば、マイクロベンデ
ィング手段は、それぞれに凸部と凹部とを備えた一対の
把持部材(例えば実施の形態の可動クリップ12、固定
クリップ11)を備えるので、一つの装置で様々な外径
の光ファイバー心線のマイクロベンディングを行うこと
ができる。
【0012】請求項3の発明によれば、凸部及び凹部は
2つずつであるので、心線判別部をコンパクトに構成で
き、光ファイバー心線判別器を小型化できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の各実施形態を説明する。図1、図2には、それぞれ本
発明の実施の形態の光ファイバー心線判別器の正面図、
側面図を示す。
【0014】光ファイバー心線判別器は、略円筒形のケ
ース1に各種構成部品を収容して成るもので、ケース1
の下部は、心線判別器の操作時に操作者が保持する保持
部1Aとなっている。この保持部1Aの正面には、判定
結果等を表示する表示パネル2が設けられる。また、保
持部1Aの側部には、ケース1の軸方向(上下方向)に
スライド操作可能なハンドル3が設けられている。
【0015】ケース1の上部は、やや先細りの測定部ケ
ース1Bとなっている。この測定部ケース1Bの先端側
の正面には、心線判別すべき光ファイバーが挿入される
ファイバー挿入部4が形成されている。ファイバー挿入
部4は、ケース1の軸と直交する方向に延びる切り欠き
であり、その奥側部分でやや幅広となっている。
【0016】図3は心線判別器を正面から見た断面図、
図4は心線判別器を側面から見た一部断面図である。図
示されるように、測定部ケース1Bのファイバー挿入部
4には、光ファイバー心線の把持部材として、固定クリ
ップ11と可動クリップ12が備えられている。この固
定クリップ11はファイバー挿入部4の下側に、可動ク
リップ12はファイバー挿入部4の上側に、それぞれ配
置されている。
【0017】固定クリップ11は、固定クリップ固定部
13を介して、測定部ケース1Bに固定されるもので、
その内部には、一対の受光センサ14、15が内蔵され
ている。
【0018】可動クリップ12は、ファイバー挿入部4
に挿入された光ファイバー心線を固定クリップ11との
間に挟み込むように固定クリップ11に対して軸方向に
動作可能のもので、固定クリップ固定部13を貫通して
延びるスライドリンク16を介して、ハンドル3に連係
している。
【0019】スライドリンク16の下端部16Aとケー
ス1側のバネ固定部17の間にはバネ18が介装され、
スライドリンク16は、このバネ18により常時上方に
付勢されている。これにより、常態では、可動クリップ
12は測定部ケース1Bの先端部に当接するところまで
固定クリップ11から離れる方向に押し出され、固定ク
リップ11と可動クリップ12との間には光ファイバー
を挿入するための隙間が確保されている。
【0020】このような構成により、心線判別測定時に
は、操作者がバネ18に抗してハンドル3を下方に操作
することにより、固定クリップ11上部の狭持面11A
と可動クリップ12下部の狭持面12Aとの間に光ファ
イバー心線を挟み込むことになる。なお、挟み込まれた
心線は、狭持面11A、12Aに形成された波状の凹凸
によりマイクロベンディングされるが、これにつき詳し
くは図5とともに後述する。
【0021】測定部ケース1Bの固定クリップ11下方
には、回路基板19が収容されている。また、保持部1
B内には電池収納部21が設けられ、回路基板19に
は、この電池収納部21に収装された電池から電源が供
給される。なお、保持部1Bの背面には、開閉カバー2
2が設けられ、この開閉カバー22を開閉して、電池収
納部21内の電池を交換できるようになっている。
【0022】図5には、本発明の特徴部分であるファイ
バー挿入部4の構造(固定クリップ11の狭持面11A
と可動クリップ12の狭持面11Bの構造)を、より詳
細に示す。
【0023】図示されるように、固定クリップ11の狭
持面11Aと可動クリップ12の狭持面11Bはいずれ
も、光ファイバーの挿入方向に沿ってほぼ直線状に延び
るものであるが、固定クリップ11の狭持面11Aには
一対の凹部21、22が、また可動クリップ12の狭持
面11Bには一対の凸部23、24が、それぞれ設けら
れており、微少な波形が形成されている。この微少な波
形によって、狭持された光ファイバ心線は、ほぼ直線を
保ちつつマイクロベンディング(わずかな波状の屈曲)
が与えられ、心線判別が可能となる。
【0024】詳しく説明すると、可動クリップ12の凸
部23、24は、光ファイバーの案内方向を分断する方
向に延びるわずかな隆起部で、狭持面11Bの中央部を
挟んで対称な位置に配置されている。
【0025】固定クリップ11の凹部21、22は、そ
れぞれ可動クリップ12の凸部23、24と相対する位
置に、対応する大きさと形状で形成されるものである。
これにより、狭持面11Aと11Bの間に狭持された光
ファイバーは、凸部23、24及び凹部21、22の凹
凸に沿ってマイクロベンディングされる。
【0026】このマイクロベンディングで光ファイバー
から漏れ出した光は、固定クリップ11の凹部21、2
2下方に埋め込まれた受光センサ14、15により検出
される。受光センサ14、15は、それぞれ凹部21、
22の頂点よりもわずかに外側に配設され、凹部21、
22の隆起に沿って検出部を傾けて固定されている。
【0027】この場合、受光センサ14、15は、それ
ぞれ配置された側と反対側から入力してくる光を検出す
る。つまり、受光センサ14は、受光センサ15側(図
の右側)から入力してきた光を検出し、受光センサ15
は、受光センサ14側(図の左側)から入力してきた光
を検出することになる。これは、例えば図の右側から入
力してきた光は、まず光ファイバーが凹部22及び凸部
24で曲げられた部分でコアから漏れ出すが、曲げがわ
ずかなために未だコア外層であるクラッドや外被内にと
どまっているのに対して、さらに凹部21及び凸部23
による曲げが加わることにより外被の外に漏れだして、
これが受光センサ14によって検出されることになる。
【0028】なお、受光センサ14、15の具体的な位
置は、凹部21、22及び凸部23、24の大きさ、形
状、配置に応じて、受光効率が高くなるように、実験的
に決定される。
【0029】このように、光ファイバーの把持部材であ
る固定クリップ11と可動クリップ12にそれぞれ複数
の凹部21、22と凸部23、24を設け、これらの凹
部21、22及び凸部23、24によって光ファイバー
に微少なマイクロベンディングを与えることにより、測
定部(ファイバー挿入部4)における光ファイバーの曲
げを必要最小限とし、伝送挿入損を低減しつつ、漏れ出
した光を的確に受光センサ14、15で検出することが
可能となる。特に、本実施の形態のように、凹部及び凸
部を2つずつとすれば、伝送挿入損の低減及び的確な心
線判別を両立しつつ、測定部の大きさを必要最小限とす
ることができる。
【0030】また、この場合に、マイクロベンディング
は固定クリップ11と可動クリップ12による狭持でな
されるので、様々な外径の心線に対して一つの装置でマ
イクロベンディングを行うことができる。つまり、本発
明の心線判別器によれば、様々な外径の心線に対して一
つの装置で対応できるとともに、伝送挿入損を大幅に低
減することが可能となる。
【0031】なお、上記の実施の形態における凹部2
1、22及び凸部23、24の具体的な大きさ及び配置
の一例としては、例えば、凹部21、22及び凸部2
3、24をそれぞれR2.5mm程度のものとし、これ
らの間隔を7mm程度とする。なお、この場合、凹部2
1、22の間には、約R2mm程度の凸部ができること
になる。このような具体的な構成により、各種外径
(0.25mmφ、0.9mmφ、2mmφ、3mm
φ)の光ファイバに対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における心線判別器を示す
正面図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】同じく正面から見た断面図である。
【図4】同じく側面から見た一部断面図である。
【図5】同じくファイバー挿入部の断面図である。
【図6】従来の心線判別器を示す断面図である。
【図7】従来の他の心線判別器を示す断面図である。
【符号の説明】
4 ファイバー挿入部 11 固定クリップ 11A 狭持面 12 可動クリップ 12A 狭持面 14 受光センサ 15 受光センサ 21 凹部 22 凹部 23 凸部 24 凸部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月21日(2001.3.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】図5には、本発明の特徴部分であるファイ
バー挿入部4の構造(固定クリップ11の狭持面11A
と可動クリップ12の狭持面12Aの構造)を、より詳
細に示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】図示されるように、固定クリップ11の狭
持面11Aと可動クリップ12の狭持面12Aはいずれ
も、光ファイバーの挿入方向に沿ってほぼ直線状に延び
るものであるが、固定クリップ11の狭持面11Aには
一対の凹部21、22が、また可動クリップ12の狭持
12Aには一対の凸部23、24が、それぞれ設けら
れており、微少な波形が形成されている。この微少な波
形によって、狭持された光ファイバ心線は、ほぼ直線を
保ちつつマイクロベンディング(わずかな波状の屈曲)
が与えられ、心線判別が可能となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】詳しく説明すると、可動クリップ12の凸
部23、24は、光ファイバーの案内方向を分断する方
向に延びるわずかな隆起部で、狭持面12Aの中央部を
挟んで対称な位置に配置されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】固定クリップ11の凹部21、22は、そ
れぞれ可動クリップ12の凸部23、24と相対する位
置に、対応する大きさと形状で形成されるものである。
これにより、狭持面11Aと12Aの間に狭持された光
ファイバーは、凸部23、24及び凹部21、22の凹
凸に沿ってマイクロベンディングされる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバー心線の判別を行う光ファイ
    バー心線判別器において、 略直線状に配置した光ファイバー心線に複数の波状の変
    形を与えるマイクロベンディング手段と、 このマイクロベンディング手段による変形で光ファイバ
    ー心線から漏れ出した光を検出する検出手段と、 を備えたことを特徴とする光ファイバー心線判別器。
  2. 【請求項2】 前記マイクロベンディング手段は略直線
    状に延びる狭持部によって光ファイバー心線を狭持する
    一対の把持部材を備え、この一対の把持部材の一方の狭
    持部に複数の微少な凸部を形成し、前記一対の把持部材
    の他方の狭持部に前記凸部に対峙するように複数の微少
    な凹部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の光
    ファイバー心線判別器。
  3. 【請求項3】 前記凸部及び凹部を、2つずつ設けたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の光ファイバー心線判別
    器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008275943A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Fujikura Ltd 光ファイバ曲げヘッドおよび光ファイバ対照装置
JP2009300317A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバの接続損失を推定する方法および装置
JP2015141245A (ja) * 2014-01-27 2015-08-03 日本電信電話株式会社 光ファイバ側方入出力装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60244908A (ja) * 1984-05-21 1985-12-04 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光フアイバの無切断信号検出器

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