JP2002257545A - 鉛直変位等の簡易測定方法及び測定装置 - Google Patents
鉛直変位等の簡易測定方法及び測定装置Info
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- JP2002257545A JP2002257545A JP2001060884A JP2001060884A JP2002257545A JP 2002257545 A JP2002257545 A JP 2002257545A JP 2001060884 A JP2001060884 A JP 2001060884A JP 2001060884 A JP2001060884 A JP 2001060884A JP 2002257545 A JP2002257545 A JP 2002257545A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】構造物が鉛直方向へ変位した場合の鉛直変位、
或いは水平変位を地上レベルのレーザー距離計で簡易に
遠隔測定する方法及び装置を提供する。 【解決手段】 構造物の所定位置へ鉛直線に対し一定の
傾斜角でターゲットを取り付け、地上レベルには、レー
ザ距離計を前記ターゲット面へ垂直にレーザービームを
投射可能に設置し、前記レーザー距離計の出力を演算処
理装置で演算処理して鉛直変位を求める。
或いは水平変位を地上レベルのレーザー距離計で簡易に
遠隔測定する方法及び装置を提供する。 【解決手段】 構造物の所定位置へ鉛直線に対し一定の
傾斜角でターゲットを取り付け、地上レベルには、レー
ザ距離計を前記ターゲット面へ垂直にレーザービームを
投射可能に設置し、前記レーザー距離計の出力を演算処
理装置で演算処理して鉛直変位を求める。
Description
【0001】
【発明に属する技術分野】この発明は、構造物が鉛直方
向へ変位した場合の鉛直変位、或いは水平変位を地上レ
ベルのレーザー距離計で遠隔測定する方法及び装置の技
術分野に属する。
向へ変位した場合の鉛直変位、或いは水平変位を地上レ
ベルのレーザー距離計で遠隔測定する方法及び装置の技
術分野に属する。
【0002】
【従来技術】ドーム等の大空間建築物においては、ドー
ム屋根の鉛直方向の変位(以下、鉛直変位という。)を
正確に測定することは重要である。なぜなら、積雪荷重
等によって屋根が鉛直方向に変形して構造物が傾いたり
沈下することを予見し対処することが重要だからであ
る。
ム屋根の鉛直方向の変位(以下、鉛直変位という。)を
正確に測定することは重要である。なぜなら、積雪荷重
等によって屋根が鉛直方向に変形して構造物が傾いたり
沈下することを予見し対処することが重要だからであ
る。
【0003】従来、高い屋根面の鉛直変位を測定する技
術としては、水盛り管により鉛直変位を測定する方法が
知られている。しかし、水盛り管内の水量のメンテナン
スを常に行う必要があり、それを手作業で行うために時
間がかかる、という問題点がある。
術としては、水盛り管により鉛直変位を測定する方法が
知られている。しかし、水盛り管内の水量のメンテナン
スを常に行う必要があり、それを手作業で行うために時
間がかかる、という問題点がある。
【0004】他の従来技術としては、ターゲットをカメ
ラで据え、得られた画像をコンピューターで画像処理す
ることによって鉛直変位を測定する「カメラを使った画
像処理法」も実施されている。しかし、設置角度が少し
でも動くと誤差が大きくなるだけでなく、これらの機器
は非常に高価であり、少数の点の位置を測定するのでさ
え、機器及び設置にかなりの費用がかかるため、大きな
ドーム屋根等の多数点の測定に使用するのは実用的でな
い。
ラで据え、得られた画像をコンピューターで画像処理す
ることによって鉛直変位を測定する「カメラを使った画
像処理法」も実施されている。しかし、設置角度が少し
でも動くと誤差が大きくなるだけでなく、これらの機器
は非常に高価であり、少数の点の位置を測定するのでさ
え、機器及び設置にかなりの費用がかかるため、大きな
ドーム屋根等の多数点の測定に使用するのは実用的でな
い。
【0005】トータルステーションといわれる三次元測
量機を用いる方法も知られている。これによれば鉛直
角、水平角、距離の3つの要素を同時に測定でき、計器
に接続された計器用パソコンで演算、記録までできる総
合機能を有している。しかし、多くの配線を必要とする
だけでなく、構造が複雑で、前記「カメラを使った画像
処理法」と同様に、機器及び設置に費用と時間がかかる
という問題点がある。
量機を用いる方法も知られている。これによれば鉛直
角、水平角、距離の3つの要素を同時に測定でき、計器
に接続された計器用パソコンで演算、記録までできる総
合機能を有している。しかし、多くの配線を必要とする
だけでなく、構造が複雑で、前記「カメラを使った画像
処理法」と同様に、機器及び設置に費用と時間がかかる
という問題点がある。
【0006】次に、特開平6−109473号公報に開
示された、レーザー光線を使用した発光装置と反射装置
及び受光装置とにより鉛直変位を反射光の位置により測
定する方法も公知である。これによれば上記問題点を解
消し、特に、多くの配線を必要とせず、簡単な構造設計
で簡単に正確な測定ができ、測定装置は特に高価なもの
を使用しないため経済的でもある。
示された、レーザー光線を使用した発光装置と反射装置
及び受光装置とにより鉛直変位を反射光の位置により測
定する方法も公知である。これによれば上記問題点を解
消し、特に、多くの配線を必要とせず、簡単な構造設計
で簡単に正確な測定ができ、測定装置は特に高価なもの
を使用しないため経済的でもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平6
−109473号公報記載の発明は、特殊な反射装置お
よび受光装置が必要であり、一般的なレーザー光を用い
ることができない等の問題がある。また、上記した各従
来技術に共通の問題点として、ターゲットの水平方向の
ずれやレーザー距離計およびカメラの設置位置の水平方
向のずれによって誤差が大きくなるため、正確な測定結
果を得ることができないという問題が依然残っている。
−109473号公報記載の発明は、特殊な反射装置お
よび受光装置が必要であり、一般的なレーザー光を用い
ることができない等の問題がある。また、上記した各従
来技術に共通の問題点として、ターゲットの水平方向の
ずれやレーザー距離計およびカメラの設置位置の水平方
向のずれによって誤差が大きくなるため、正確な測定結
果を得ることができないという問題が依然残っている。
【0008】更に、最も簡単な方法として、レーザー距
離計を用いてターゲットを下から直接測定する方法も挙
げられる。しかし、測定点の直下は建築作業上多目的に
使用されるグラウンド面等であるために、常時レーザー
距離計を設置しておくことは不可能である。
離計を用いてターゲットを下から直接測定する方法も挙
げられる。しかし、測定点の直下は建築作業上多目的に
使用されるグラウンド面等であるために、常時レーザー
距離計を設置しておくことは不可能である。
【0009】したがって、本発明の目的は、鉛直変位の
測定で問題の有るターゲットの水平変位或いは測定装置
の設置位置の水平変位による誤差に対応できる(水平変
位の除去)機能を有しており、設置角度の変化が小さい
範囲では誤差の影響は殆どなく、機器構成上も比較的安
価で、且つ設置も容易であり、特殊な反射装置や受光装
置などが必要でない、レーザー距離計(一般的レーザー
光)による鉛直変位等の簡易測定方法および装置を提供
することにある。
測定で問題の有るターゲットの水平変位或いは測定装置
の設置位置の水平変位による誤差に対応できる(水平変
位の除去)機能を有しており、設置角度の変化が小さい
範囲では誤差の影響は殆どなく、機器構成上も比較的安
価で、且つ設置も容易であり、特殊な反射装置や受光装
置などが必要でない、レーザー距離計(一般的レーザー
光)による鉛直変位等の簡易測定方法および装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題の解
決するための手段として、請求項1に記載した発明に係
る鉛直変位の簡易測定方法は、構造物の所定位置へ鉛直
線に対し一定の傾斜角でターゲットを取り付け、地上レ
ベルには、レーザー距離計を前記ターゲット面へ垂直に
レーザービームを投射可能に設置し、前記レーザー距離
計の出力を演算処理装置で演算処理して鉛直変位を求め
ることを特徴とする。
決するための手段として、請求項1に記載した発明に係
る鉛直変位の簡易測定方法は、構造物の所定位置へ鉛直
線に対し一定の傾斜角でターゲットを取り付け、地上レ
ベルには、レーザー距離計を前記ターゲット面へ垂直に
レーザービームを投射可能に設置し、前記レーザー距離
計の出力を演算処理装置で演算処理して鉛直変位を求め
ることを特徴とする。
【0011】請求項2に記載した発明に係る鉛直変位の
簡易測定装置は、構造物の所定位置へ鉛直線に対し一定
の傾斜角で設置されたターゲットと、地上レベルに前記
ターゲット面へ垂直にレーザービームを投射可能に設置
されたレーザー距離計と、前記レーザー距離計の出力を
演算して鉛直変位を求める演算処理装置とからなること
を特徴とする。
簡易測定装置は、構造物の所定位置へ鉛直線に対し一定
の傾斜角で設置されたターゲットと、地上レベルに前記
ターゲット面へ垂直にレーザービームを投射可能に設置
されたレーザー距離計と、前記レーザー距離計の出力を
演算して鉛直変位を求める演算処理装置とからなること
を特徴とする。
【0012】請求項3に記載した発明は、請求項1に記
載した鉛直変位の簡易測定方法において、レーザー距離
計の出力の初期値である斜距離をL1、鉛直変位発生後
の斜距離をL2とし、前記斜距離の傾斜角をθとすると
き、ターゲットの鉛直変位δhは、次の式 [数1] δL=L1−L2として δhsinθ=δL δh=δL/sinθ により、求めることを特徴とする。
載した鉛直変位の簡易測定方法において、レーザー距離
計の出力の初期値である斜距離をL1、鉛直変位発生後
の斜距離をL2とし、前記斜距離の傾斜角をθとすると
き、ターゲットの鉛直変位δhは、次の式 [数1] δL=L1−L2として δhsinθ=δL δh=δL/sinθ により、求めることを特徴とする。
【0013】請求項4に記載した発明は、請求項1に記
載した鉛直変位の簡易測定方法において、ターゲット
は、複数方向からレーザービームを投射可能なV字型と
し、レーザー距離計は地上レベルへ180°対称に複数
設置し、双方のレーザー距離計で得た測定値を前記演算
処理装置により平均化して水平変位要素をによる影響を
低減して鉛直変位を求めることを特徴とする。
載した鉛直変位の簡易測定方法において、ターゲット
は、複数方向からレーザービームを投射可能なV字型と
し、レーザー距離計は地上レベルへ180°対称に複数
設置し、双方のレーザー距離計で得た測定値を前記演算
処理装置により平均化して水平変位要素をによる影響を
低減して鉛直変位を求めることを特徴とする。
【0014】請求項5に記載した発明は、請求項4に記
載した鉛直変位の簡易測定方法において、一方のレーザ
ー距離計の出力の初期値である斜距離をLa、水平変位
発生後の斜距離の変化量をδLa、他方のレーザー距離
計の出力の初期値である斜距離をLb、水平変位発生後
の斜距離の変化量をδLb、前記各斜距離の傾斜角をθ
とするとき、鉛直変位δhは、次の式 [数2] δL=(δLa+δLb)/2として δh=δL/sinθ により平均化して水平変位要素による影響を低減し鉛直
変位を求めることを特徴とする。
載した鉛直変位の簡易測定方法において、一方のレーザ
ー距離計の出力の初期値である斜距離をLa、水平変位
発生後の斜距離の変化量をδLa、他方のレーザー距離
計の出力の初期値である斜距離をLb、水平変位発生後
の斜距離の変化量をδLb、前記各斜距離の傾斜角をθ
とするとき、鉛直変位δhは、次の式 [数2] δL=(δLa+δLb)/2として δh=δL/sinθ により平均化して水平変位要素による影響を低減し鉛直
変位を求めることを特徴とする。
【0015】請求項6に記載した発明は、請求項4に記
載した鉛直変位の簡易測定方法において、水平変位測定
用のレーザー距離計を、一方の鉛直変位測定用のレーザ
ー距離計の設置位置へ取り付け、前記水平変位測定用の
レーザー距離計のターゲットを他方の鉛直変位測定用の
レーザー距離計の設置位置へ取り付け、前記水平変位測
定用のレーザー距離計と前記ターゲット間の水平距離の
変位を斜距離変位に換算して鉛直変位の誤差を除去する
ことを特徴とする。
載した鉛直変位の簡易測定方法において、水平変位測定
用のレーザー距離計を、一方の鉛直変位測定用のレーザ
ー距離計の設置位置へ取り付け、前記水平変位測定用の
レーザー距離計のターゲットを他方の鉛直変位測定用の
レーザー距離計の設置位置へ取り付け、前記水平変位測
定用のレーザー距離計と前記ターゲット間の水平距離の
変位を斜距離変位に換算して鉛直変位の誤差を除去する
ことを特徴とする。
【0016】請求項7に記載した発明は、請求項6に記
載した鉛直変位の簡易測定方法において、一方のレーザ
ー距離計の出力である初期値の斜距離をLa、水平変位
発生後の斜距離の変化量をδLa、他方のレーザー距離
計の出力である初期値の斜距離をLb、水平変位発生後
の斜距離の変化量をδLb、前記各斜距離の傾斜角をθ
とし、水平変位測定用のレーザー距離計とターゲットと
の水平距離をLcとし、水平変位発生後の距離の変化量
をδLcとするとき、鉛直変位δhは、次の式 [数3] δL=(δLa+δLb)/2−δLcとして δh=δL/sinθ により水平距離の変位を斜距離変位に換算することによ
り鉛直変位の誤差を除去し鉛直変位を求めることを特徴
とする。
載した鉛直変位の簡易測定方法において、一方のレーザ
ー距離計の出力である初期値の斜距離をLa、水平変位
発生後の斜距離の変化量をδLa、他方のレーザー距離
計の出力である初期値の斜距離をLb、水平変位発生後
の斜距離の変化量をδLb、前記各斜距離の傾斜角をθ
とし、水平変位測定用のレーザー距離計とターゲットと
の水平距離をLcとし、水平変位発生後の距離の変化量
をδLcとするとき、鉛直変位δhは、次の式 [数3] δL=(δLa+δLb)/2−δLcとして δh=δL/sinθ により水平距離の変位を斜距離変位に換算することによ
り鉛直変位の誤差を除去し鉛直変位を求めることを特徴
とする。
【0017】請求項8に記載した発明に係る水平変位の
簡易測定方法は、構造物の所定位置へ鉛直線に対し一定
の傾斜角で設置されたV字型ターゲットと、地上レベル
に前記ターゲット面へ垂直にレーザービームを投射可能
に設置されたレーザー距離計と、前記レーザー距離計の
設置位置に水平変位測定用のレーザー距離計を取り付
け、他のレーザー距離計の設置位置にターゲットを取り
付けて、前記水平変位測定用のレーザー距離計と前記タ
ーゲット間の水平距離の変位を測定することを特徴とす
る。
簡易測定方法は、構造物の所定位置へ鉛直線に対し一定
の傾斜角で設置されたV字型ターゲットと、地上レベル
に前記ターゲット面へ垂直にレーザービームを投射可能
に設置されたレーザー距離計と、前記レーザー距離計の
設置位置に水平変位測定用のレーザー距離計を取り付
け、他のレーザー距離計の設置位置にターゲットを取り
付けて、前記水平変位測定用のレーザー距離計と前記タ
ーゲット間の水平距離の変位を測定することを特徴とす
る。
【0018】請求項9に記載した発明に係る水平変位の
簡易測定方法は、構造物の所定位置へ鉛直線に対し一定
の傾斜角を有し複数方向からレーザービームを投射可能
なV字型ターゲットと、地上レベルに前記ターゲット面
へ垂直にレーザービームを投射可能に設置されたレーザ
ー距離計を地上レベルへ180°対称に複数設置し、双
方のレーザー距離計で得た測定値から水平変位を求める
ことを特徴とする。
簡易測定方法は、構造物の所定位置へ鉛直線に対し一定
の傾斜角を有し複数方向からレーザービームを投射可能
なV字型ターゲットと、地上レベルに前記ターゲット面
へ垂直にレーザービームを投射可能に設置されたレーザ
ー距離計を地上レベルへ180°対称に複数設置し、双
方のレーザー距離計で得た測定値から水平変位を求める
ことを特徴とする。
【0019】請求項10に記載した発明は、請求項9に
記載した水平変位の簡易測定方法において、一方のレー
ザー距離計の出力の初期値である斜距離をLa、水平変
位発生後の斜距離の変化量をδLa、前記斜距離の傾斜
角をθ、他方のレーザー距離計の出力の初期値である斜
距離をLb、 水平変位発生後の斜距離の変化量をδL
b、前記斜距離の傾斜角をθとすると、水平変位δx
は、次の式 [数4] δx=δLacosθ−δLbcosθ により前記水平変位測定用のレーザー距離計と前記ター
ゲット間の水平距離の変位を求めることを特徴とする。
記載した水平変位の簡易測定方法において、一方のレー
ザー距離計の出力の初期値である斜距離をLa、水平変
位発生後の斜距離の変化量をδLa、前記斜距離の傾斜
角をθ、他方のレーザー距離計の出力の初期値である斜
距離をLb、 水平変位発生後の斜距離の変化量をδL
b、前記斜距離の傾斜角をθとすると、水平変位δx
は、次の式 [数4] δx=δLacosθ−δLbcosθ により前記水平変位測定用のレーザー距離計と前記ター
ゲット間の水平距離の変位を求めることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施形態、及び実施例】図1は、請求項1、2
に記載した発明に係るレーザー距離計による鉛直変位の
簡易測定方法及び測定装置の全体概念を示している。
に記載した発明に係るレーザー距離計による鉛直変位の
簡易測定方法及び測定装置の全体概念を示している。
【0021】この簡易測定方法と装置は、ドーム等の大
きく高い屋根面3の鉛直変位による傾き及び沈下を予見
する手段として好適に実施される。この測定方法と装置
は、既存建物、新築建物を問わず実施することができ
る。
きく高い屋根面3の鉛直変位による傾き及び沈下を予見
する手段として好適に実施される。この測定方法と装置
は、既存建物、新築建物を問わず実施することができ
る。
【0022】図1に示した簡易測定方法及び装置は、屋
根面3の所定位置P点へ鉛直線P−Qに対し一定の傾斜
角θでターゲット2を取り付けておく。前記ターゲット
2は屋根面3が鉛直変位してもレーザー距離計1のレー
ザービームが外れない大きさとする。前記ターゲット2
には特殊な材質のものを使用する必要は全くない。例え
ば、木板でも良い。
根面3の所定位置P点へ鉛直線P−Qに対し一定の傾斜
角θでターゲット2を取り付けておく。前記ターゲット
2は屋根面3が鉛直変位してもレーザー距離計1のレー
ザービームが外れない大きさとする。前記ターゲット2
には特殊な材質のものを使用する必要は全くない。例え
ば、木板でも良い。
【0023】一方、地上レベルの例えば構造物外周の躯
体部分5(一例として客席部分など)にレーザー距離計
1を用意する。前記レーザー距離計1は、そのレーザー
ビームが前記ターゲット2の受光面に対し略直角に投射
するように、水平線に対する傾斜角をθで設置し、固定
する。そして、レーザー距離計1の出力を演算処理する
演算処理装置4を接続する。
体部分5(一例として客席部分など)にレーザー距離計
1を用意する。前記レーザー距離計1は、そのレーザー
ビームが前記ターゲット2の受光面に対し略直角に投射
するように、水平線に対する傾斜角をθで設置し、固定
する。そして、レーザー距離計1の出力を演算処理する
演算処理装置4を接続する。
【0024】本発明の鉛直変位の測定原理を図2に基づ
いて説明する。鉛直変位発生前のターゲット2の位置を
a1、鉛直変位発生後のターゲット2の位置をa2と
し、レーザー距離計1の出力の初期値である斜距離をL
1、鉛直変位発生後の斜距離をL2とする。そして、タ
ーゲット2の鉛直変位をδhとするとき、鉛直変位δh
は、次の[数1]で求められる。 [数1] 斜距離の変化量δLは、δL=L1−L2で求められ
る。また、δhsinθ=δLであるから、鉛直変位δ
hは、 δh=δL/sinθ の式で求められる(請求項3記載の発明)。
いて説明する。鉛直変位発生前のターゲット2の位置を
a1、鉛直変位発生後のターゲット2の位置をa2と
し、レーザー距離計1の出力の初期値である斜距離をL
1、鉛直変位発生後の斜距離をL2とする。そして、タ
ーゲット2の鉛直変位をδhとするとき、鉛直変位δh
は、次の[数1]で求められる。 [数1] 斜距離の変化量δLは、δL=L1−L2で求められ
る。また、δhsinθ=δLであるから、鉛直変位δ
hは、 δh=δL/sinθ の式で求められる(請求項3記載の発明)。
【0025】次に、レーザー距離計1の傾斜角θの角度
変化(誤差δθ)を図3に示し、一般的な測量機等の設
置位置の角度変化に対する誤差δθを図4に示し、両者
の影響を比較検討する。先ず、図3に示すレーザー距離
計1の傾斜角θの誤差をδθとし、同レーザー距離計1
の出力の初期値である斜距離をL1、角度変化発生後の
斜距離をL’とするとき、角度変化に対する斜距離の誤
差δxは次のように求められる。 δx=L'−L1 L1 は、L1=L’cosδθで求められるので、結
局、 δx=L'−L’cosδθ の式で求められる。上式から、レーザー距離計1の傾斜
角θがδθだけ変化したときの斜距離の誤差δx、は角
度変化δθが小さい範囲では、L1、L'が極大なので
測定値にさしたる影響を及ぼさないことがわかる。
変化(誤差δθ)を図3に示し、一般的な測量機等の設
置位置の角度変化に対する誤差δθを図4に示し、両者
の影響を比較検討する。先ず、図3に示すレーザー距離
計1の傾斜角θの誤差をδθとし、同レーザー距離計1
の出力の初期値である斜距離をL1、角度変化発生後の
斜距離をL’とするとき、角度変化に対する斜距離の誤
差δxは次のように求められる。 δx=L'−L1 L1 は、L1=L’cosδθで求められるので、結
局、 δx=L'−L’cosδθ の式で求められる。上式から、レーザー距離計1の傾斜
角θがδθだけ変化したときの斜距離の誤差δx、は角
度変化δθが小さい範囲では、L1、L'が極大なので
測定値にさしたる影響を及ぼさないことがわかる。
【0026】一方、図4に示すように、一般的な測量機
等による設置位置における角度変化δθに起因する誤差
を求めるため、レーザー距離計1の出力の初期値である
斜距離をL1、角度変位発生後の斜距離をL’、前記各
斜距離L1、L’の間の角度変化(誤差)をδθとす
る。また、ターゲットの位置から地上レベルへ伸ばした
垂線をP−Qとし、前記の各斜距離L1、L’の垂線P
−Qとの各交点間の鉛直距離の変化量(鉛直変位の誤
差)をδxとする。前記の各斜距離L1、L’とターゲ
ット面に対する交点間の距離をRとする場合、角度変化
に対する鉛直変位の誤差δxは次のように求められる。
R=L1sinδθ である。またR=δxcosθ
1 であるから、 δx=L1sinδθ/cosθ1 で求められる。上式から、角度誤差δθにおいて、斜距
離L1が大きくなると誤差δxは大きくなり、正確な測
定ができないことがわかる。
等による設置位置における角度変化δθに起因する誤差
を求めるため、レーザー距離計1の出力の初期値である
斜距離をL1、角度変位発生後の斜距離をL’、前記各
斜距離L1、L’の間の角度変化(誤差)をδθとす
る。また、ターゲットの位置から地上レベルへ伸ばした
垂線をP−Qとし、前記の各斜距離L1、L’の垂線P
−Qとの各交点間の鉛直距離の変化量(鉛直変位の誤
差)をδxとする。前記の各斜距離L1、L’とターゲ
ット面に対する交点間の距離をRとする場合、角度変化
に対する鉛直変位の誤差δxは次のように求められる。
R=L1sinδθ である。またR=δxcosθ
1 であるから、 δx=L1sinδθ/cosθ1 で求められる。上式から、角度誤差δθにおいて、斜距
離L1が大きくなると誤差δxは大きくなり、正確な測
定ができないことがわかる。
【0027】したがって、本発明は、一般的測量機等と
は異なり、設置角度の角度変化(誤差)δθによる影響
をさして受けることなく、正確な鉛直変位の測定が可能
なのである。
は異なり、設置角度の角度変化(誤差)δθによる影響
をさして受けることなく、正確な鉛直変位の測定が可能
なのである。
【0028】次に、図5は、請求項4、5に記載した発
明に係る鉛直変位の簡易測定方法、特にターゲットの水
平変位に起因する誤差を除去し鉛直変位に換算して測定
する方法の原理を示している。
明に係る鉛直変位の簡易測定方法、特にターゲットの水
平変位に起因する誤差を除去し鉛直変位に換算して測定
する方法の原理を示している。
【0029】ターゲット2は、複数方向からレーザービ
ームを投射可能なV字型(複数面体)とされ、屋根面3
に取り付けられている。レーザー距離計1は地上レベル
へ180°対称な配置で2台(1a、1b)設置する。
一方のレーザー距離計1aの斜距離をLa、ターゲット
2の水平変位発生後の斜距離の変化量をδLa、前記斜
距離の傾斜角をθとする。他方のレーザー距離計1bの
斜距離をLb、 ターゲット2の水平変位発生後の斜距
離の変化量をδLb、前記斜距離の傾斜角をθとする
と、斜距離の誤差δLは、平均値として、次の[数2]
で求められる。 [数2] δL=(δLa+δLb)/2 の式で平均化してδ
Lを求める。ここで求められたδLを上記[数1]の鉛
直変位δhの式、δh=δL/sinθ へ代入すると δh={(δLa+δLb)/2}/sinθ の式により、前記各レーザー距離計の測定値を平均化
し、水平変位による影響を低減して鉛直変位に換算した
測定値を求めることができる(請求項5記載の発明)。
ームを投射可能なV字型(複数面体)とされ、屋根面3
に取り付けられている。レーザー距離計1は地上レベル
へ180°対称な配置で2台(1a、1b)設置する。
一方のレーザー距離計1aの斜距離をLa、ターゲット
2の水平変位発生後の斜距離の変化量をδLa、前記斜
距離の傾斜角をθとする。他方のレーザー距離計1bの
斜距離をLb、 ターゲット2の水平変位発生後の斜距
離の変化量をδLb、前記斜距離の傾斜角をθとする
と、斜距離の誤差δLは、平均値として、次の[数2]
で求められる。 [数2] δL=(δLa+δLb)/2 の式で平均化してδ
Lを求める。ここで求められたδLを上記[数1]の鉛
直変位δhの式、δh=δL/sinθ へ代入すると δh={(δLa+δLb)/2}/sinθ の式により、前記各レーザー距離計の測定値を平均化
し、水平変位による影響を低減して鉛直変位に換算した
測定値を求めることができる(請求項5記載の発明)。
【0030】図6は、請求項6、7に記載した発明に係
る鉛直変位の簡易測定方法、特にレーザー距離計の設置
位置が水平変位したときの誤差を除去して鉛直変位に換
算する測定方法の原理を示している。
る鉛直変位の簡易測定方法、特にレーザー距離計の設置
位置が水平変位したときの誤差を除去して鉛直変位に換
算する測定方法の原理を示している。
【0031】ターゲット2は、やはり複数方向からのレ
ーザービームを投射可能なV字型とされ、屋根面3に取
り付けられている。レーザー距離計1は、地上レベルへ
180°対称な配置で2台(1a、1b)設置する。一
方のレーザー距離計1aの斜距離をLa、水平変位発生
後の斜距離の変化量をδLa、前記斜距離の傾斜角をθ
とする。他方のレーザー距離計1bの斜距離をLb、
ターゲット2の水平変位発生後の斜距離の変化量をδL
b、前記斜距離の傾斜角をθとする。更に、水平変位測
定用のレーザー距離計1cを前記一方の鉛直変位測定用
のレーザー距離計1aの設置位置に設置し、前記水平変
位測定用のレーザー距離計1cのターゲット2cは他方
の鉛直変位測定用のレーザー距離計1bの設置位置へ取
り付ける。前記水平変位測定用のレーザー距離計1cと
ターゲット2cとの水平距離をL cとし、その変化量を
δLcとすると、斜距離の誤差δLは、平均値として、
次の[数3]で求められる。 [数3] δL=(δLa+δLb)/2−δLc の式でδ
Lを求める。 上式で求めた斜距離の誤差δLを、上記[数1]の鉛直
変位δhの式、 δh=δL/sinθ へ代入すると、 δh={(δLa+δLb)/2−δLc}/sinθ となり、上式により鉛直変位測定用のレーザー距離計1
a、1bの設置位置の水平変位の誤差δLcの影響を低
減し、鉛直変位δhに換算して正確な測定値が得られる
(請求項7記載の発明)。
ーザービームを投射可能なV字型とされ、屋根面3に取
り付けられている。レーザー距離計1は、地上レベルへ
180°対称な配置で2台(1a、1b)設置する。一
方のレーザー距離計1aの斜距離をLa、水平変位発生
後の斜距離の変化量をδLa、前記斜距離の傾斜角をθ
とする。他方のレーザー距離計1bの斜距離をLb、
ターゲット2の水平変位発生後の斜距離の変化量をδL
b、前記斜距離の傾斜角をθとする。更に、水平変位測
定用のレーザー距離計1cを前記一方の鉛直変位測定用
のレーザー距離計1aの設置位置に設置し、前記水平変
位測定用のレーザー距離計1cのターゲット2cは他方
の鉛直変位測定用のレーザー距離計1bの設置位置へ取
り付ける。前記水平変位測定用のレーザー距離計1cと
ターゲット2cとの水平距離をL cとし、その変化量を
δLcとすると、斜距離の誤差δLは、平均値として、
次の[数3]で求められる。 [数3] δL=(δLa+δLb)/2−δLc の式でδ
Lを求める。 上式で求めた斜距離の誤差δLを、上記[数1]の鉛直
変位δhの式、 δh=δL/sinθ へ代入すると、 δh={(δLa+δLb)/2−δLc}/sinθ となり、上式により鉛直変位測定用のレーザー距離計1
a、1bの設置位置の水平変位の誤差δLcの影響を低
減し、鉛直変位δhに換算して正確な測定値が得られる
(請求項7記載の発明)。
【0032】以上は鉛直変位の簡易測定方法について説
明したが、次に、水平変位の簡易測定方法を説明する。
上記図5で説明したターゲットの水平変位に起因する誤
差の測定方法は、請求項10記載の発明に係る水平変位
の簡易測定方法としても成立する。即ち、ターゲット2
の水平変位量δxは、次の[数4]で求められる(請求
項10記載の発明)。 [数4] ターゲット2の水平変位発生後のレーザー距離計1aの
斜距離の変化量δLa、前記ターゲット2の水平変位発
生後のレーザー距離計1bの斜距離の変化量δLbであ
るとき、δxは、δLaの水平線分とδLbの水平線分
を加算したものであるから、δx=δLacosθ−δ
Lbcosθの式が成り立つ。
明したが、次に、水平変位の簡易測定方法を説明する。
上記図5で説明したターゲットの水平変位に起因する誤
差の測定方法は、請求項10記載の発明に係る水平変位
の簡易測定方法としても成立する。即ち、ターゲット2
の水平変位量δxは、次の[数4]で求められる(請求
項10記載の発明)。 [数4] ターゲット2の水平変位発生後のレーザー距離計1aの
斜距離の変化量δLa、前記ターゲット2の水平変位発
生後のレーザー距離計1bの斜距離の変化量δLbであ
るとき、δxは、δLaの水平線分とδLbの水平線分
を加算したものであるから、δx=δLacosθ−δ
Lbcosθの式が成り立つ。
【0033】また、上記図6で説明した鉛直変位測定用
のレーザー距離計1a、1bの設置位置が水平変位した
ときの誤差の測定方法は、請求項8記載の発明に係る水
平変位の簡易測定方法として成立する。即ち、上記水平
変位測定用のレーザー距離計1cと上記ターゲット2c
により上記鉛直変位測定用のレーザー距離計1a、1b
の設置位置の水平変位δLcを測定することができる。
よって常に正しい設置位置に調整することが可能であ
る。
のレーザー距離計1a、1bの設置位置が水平変位した
ときの誤差の測定方法は、請求項8記載の発明に係る水
平変位の簡易測定方法として成立する。即ち、上記水平
変位測定用のレーザー距離計1cと上記ターゲット2c
により上記鉛直変位測定用のレーザー距離計1a、1b
の設置位置の水平変位δLcを測定することができる。
よって常に正しい設置位置に調整することが可能であ
る。
【0034】以上に実施形態を図面に基づいて説明した
が、本発明は、図示例の実施形態の限りではなく、その
技術的思考を逸脱しない範囲において、当業者が通常に
行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むこと
を念のために言及する。
が、本発明は、図示例の実施形態の限りではなく、その
技術的思考を逸脱しない範囲において、当業者が通常に
行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むこと
を念のために言及する。
【0035】
【本発明が奏する効果】請求項1〜10に記載した発明
に係る鉛直変位等の簡易測定方法及び測定装置によれ
ば、ターゲットの水平変位やレーザー距離計の設置位置
の水平変位による誤差に対応できる(水平変位の除去)
機能を備えており、設置角度の変化が小さい範囲におい
ての誤差の影響は無いに等しく、機器構成上も簡単で、
比較的安価であり、しかも設置が容易である点が優れて
いる。
に係る鉛直変位等の簡易測定方法及び測定装置によれ
ば、ターゲットの水平変位やレーザー距離計の設置位置
の水平変位による誤差に対応できる(水平変位の除去)
機能を備えており、設置角度の変化が小さい範囲におい
ての誤差の影響は無いに等しく、機器構成上も簡単で、
比較的安価であり、しかも設置が容易である点が優れて
いる。
【図1】本発明に係る鉛直変位等の簡易測定法及び測定
装置の構成を示した図である。
装置の構成を示した図である。
【図2】本発明に係る鉛直変位等の簡易測定法及び測定
装置の原理を示した図である。
装置の原理を示した図である。
【図3】本発明に係るレーザー距離計の設置位置の変位
に対する誤差原理を示した図である。
に対する誤差原理を示した図である。
【図4】一般的な測量機器等の設置位置の変位に対する
誤差原理を示した図である。
誤差原理を示した図である。
【図5】本発明に係るターゲットの水平変位の誤差の除
去原理を示した図である。
去原理を示した図である。
【図6】本発明に係るレーザー距離計設置位置の水平変
位に対する誤差の除去原理を示した図である。
位に対する誤差の除去原理を示した図である。
1 レーザー距離計 2 ターゲット 3 屋根面 4 演算処理用パソコン 5 レーザー距離計設置位置
Claims (10)
- 【請求項1】構造物の所定位置へ鉛直線に対し一定の傾
斜角でターゲットを取り付け、地上レベルには、レーザ
ー距離計を前記ターゲット面へ垂直にレーザービームを
投射可能に設置し、前記レーザー距離計の出力を演算処
理装置で演算処理して鉛直変位を求めることを特徴とす
る、鉛直変位の簡易測定方法。 - 【請求項2】構造物の所定位置へ鉛直線に対し一定の傾
斜角で設置されたターゲットと、地上レベルに前記ター
ゲット面へ垂直にレーザービームを投射可能に設置され
たレーザー距離計と、前記レーザー距離計の出力を演算
して鉛直変位を求める演算処理装置とからなることを特
徴とする、鉛直変位の簡易測定装置。 - 【請求項3】レーザー距離計の出力の初期値である斜距
離をL1、鉛直変位発生後の斜距離をL2とし、前記斜
距離の傾斜角をθとするとき、ターゲットの鉛直変位δ
hは、次の式 [数1] δL=L1−L2として δhsinθ=δL δh=δL/sinθ により求めることを特徴とする、請求項1に記載した鉛
直変位の簡易測定方法。 - 【請求項4】ターゲットは、複数方向からレーザービー
ムを投射可能なV字型とし、レーザー距離計は地上レベ
ルへ180°対称に複数設置し、双方のレーザー距離計
で得た測定値を前記演算処理装置により平均化して水平
変位要素による影響を低減し鉛直変位を求めることを特
徴とする、請求項1に記載した鉛直変位の簡易測定方
法。 - 【請求項5】一方のレーザー距離計の出力の初期値であ
る斜距離をLa、水平変位発生後の斜距離の変化量をδ
La、他方のレーザー距離計の出力の初期値である斜距
離をLb、水平変位発生後の斜距離の変化量をδLb、
前記各斜距離の傾斜角をθとするとき、鉛直変位δh
は、次の式 [数2] δL=(δLa+δLb)/2として δh=δL/sinθ により平均化して水平変位要素による影響を低減し鉛直
変位を求めることを特徴とする、請求項4に記載した鉛
直変位の簡易測定方法 - 【請求項6】水平変位測定用のレーザー距離計を、一方
の鉛直変位測定用のレーザー距離計の設置位置へ取り付
け、前記水平変位測定用のレーザー距離計のターゲット
を他方の鉛直変位測定用のレーザー距離計の設置位置へ
取り付け、前記水平変位測定用のレーザー距離計と前記
ターゲット間の水平距離の変位を斜距離変位に換算して
鉛直変位の誤差を除去することを特徴とする、請求項4
に記載した鉛直変位の簡易測定方法。 - 【請求項7】一方のレーザー距離計の出力である初期値
の斜距離をLa、水平変位発生後の斜距離の変化量をδ
La、他方のレーザー距離計の出力である初期値の斜距
離をLb、水平変位発生後の斜距離の変化量をδLb、
前記各斜距離の傾斜角をθとし、水平変位測定用のレー
ザー距離計とターゲットとの水平距離をLcとし、水平
変位発生後の距離の変化量をδLcとするとき、鉛直変
位δhは、次の式 [数3] δL=(δLa+δLb)/2−δLcとして δh=δL/sinθ により水平距離の変位を斜距離変位に換算することによ
り鉛直変位の誤差を除去し鉛直変位を求めることを特徴
とする、請求項6に記載した鉛直変位の簡易測定方法。 - 【請求項8】構造物の所定位置へ鉛直線に対し一定の傾
斜角で設置されたV字型ターゲットと、地上レベルに前
記ターゲット面へ垂直にレーザービームを投射可能に設
置されたレーザー距離計と、前記レーザー距離計の設置
位置に水平変位測定用のレーザー距離計を取り付け、他
のレーザー距離計の設置位置にターゲットを取り付け
て、前記水平変位測定用のレーザー距離計と前記ターゲ
ット間の水平距離の変位を測定することを特徴とする、
水平変位の簡易測定方法。 - 【請求項9】構造物の所定位置へ鉛直線に対し一定の傾
斜角を有し複数方向からレーザービームを投射可能なV
字型ターゲットと、地上レベルに前記ターゲット面へ垂
直にレーザービームを投射可能に設置されたレーザー距
離計を地上レベルへ180°対称に複数設置し、双方の
レーザー距離計で得た測定値から水平変位を求めること
を特徴とする、水平変位の簡易測定方法 - 【請求項10】一方のレーザー距離計の出力の初期値で
ある斜距離をLa、水平変位発生後の斜距離の変化量を
δLa、前記斜距離の傾斜角をθ、他方のレーザー距離
計の出力の初期値である斜距離をLb、水平変位発生後
の斜距離の変化量をδLb、前記斜距離の傾斜角をθと
するとき、水平変位δxは、次の式 [数4] δx=δLacosθ−δLbcosθ により前記水平変位測定用のレーザー距離計と前記ター
ゲット間の水平距離の変位を求めることを特徴とする、
請求項9に記載した水平変位の簡易測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001060884A JP2002257545A (ja) | 2001-03-05 | 2001-03-05 | 鉛直変位等の簡易測定方法及び測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001060884A JP2002257545A (ja) | 2001-03-05 | 2001-03-05 | 鉛直変位等の簡易測定方法及び測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002257545A true JP2002257545A (ja) | 2002-09-11 |
Family
ID=18920252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001060884A Pending JP2002257545A (ja) | 2001-03-05 | 2001-03-05 | 鉛直変位等の簡易測定方法及び測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002257545A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006011386A1 (ja) * | 2004-07-30 | 2006-02-02 | Kyoto University | 変位計測方法、変位計測装置、変位計測用ターゲット及び構造物 |
CN102798359A (zh) * | 2012-08-30 | 2012-11-28 | 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 | 非接触式倾角测量装置及方法 |
JP5330229B2 (ja) * | 2007-03-30 | 2013-10-30 | 国立大学法人京都大学 | 変位計測方法、及び変位計測装置並びに変位計測用のターゲット |
JP2014077727A (ja) * | 2012-10-11 | 2014-05-01 | Tobishima Corp | 三次元変位計測方法及び三次元変位計測装置 |
JP2014126390A (ja) * | 2012-12-25 | 2014-07-07 | Railway Technical Research Institute | Pc桁の動的たわみの非接触測定方法及びその装置 |
CN106363237A (zh) * | 2016-12-06 | 2017-02-01 | 武汉工程大学 | 一种切割装置 |
KR102008977B1 (ko) * | 2018-05-21 | 2019-08-08 | 이근호 | 터널의 내공변위 측정방법 및 이를 이용한 측정시스템 |
CN111649720A (zh) * | 2020-06-22 | 2020-09-11 | 中铁二院贵阳勘察设计研究院有限责任公司 | 一种大坡度隧道工作基点沉降的监测装置及方法 |
CN116892910A (zh) * | 2023-07-07 | 2023-10-17 | 苏州市相城检测股份有限公司 | 一种用于桩基顶面倾斜度的检测系统及方法 |
JP7541393B2 (ja) | 2020-03-31 | 2024-08-28 | 内蒙古雷遠信息科技有限公司 | 変形測定方法およびレーダーシステム |
-
2001
- 2001-03-05 JP JP2001060884A patent/JP2002257545A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006011386A1 (ja) * | 2004-07-30 | 2006-02-02 | Kyoto University | 変位計測方法、変位計測装置、変位計測用ターゲット及び構造物 |
US7535554B2 (en) | 2004-07-30 | 2009-05-19 | Kyoto University | Displacement measuring method, displacement measuring instrument, displacement measuring target and civil structure |
JP5330229B2 (ja) * | 2007-03-30 | 2013-10-30 | 国立大学法人京都大学 | 変位計測方法、及び変位計測装置並びに変位計測用のターゲット |
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JP2014126390A (ja) * | 2012-12-25 | 2014-07-07 | Railway Technical Research Institute | Pc桁の動的たわみの非接触測定方法及びその装置 |
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KR102008977B1 (ko) * | 2018-05-21 | 2019-08-08 | 이근호 | 터널의 내공변위 측정방법 및 이를 이용한 측정시스템 |
JP7541393B2 (ja) | 2020-03-31 | 2024-08-28 | 内蒙古雷遠信息科技有限公司 | 変形測定方法およびレーダーシステム |
CN111649720A (zh) * | 2020-06-22 | 2020-09-11 | 中铁二院贵阳勘察设计研究院有限责任公司 | 一种大坡度隧道工作基点沉降的监测装置及方法 |
CN116892910A (zh) * | 2023-07-07 | 2023-10-17 | 苏州市相城检测股份有限公司 | 一种用于桩基顶面倾斜度的检测系统及方法 |
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