JP2002257209A - フライホイール用軸受ユニット - Google Patents

フライホイール用軸受ユニット

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JP2002257209A
JP2002257209A JP2001056281A JP2001056281A JP2002257209A JP 2002257209 A JP2002257209 A JP 2002257209A JP 2001056281 A JP2001056281 A JP 2001056281A JP 2001056281 A JP2001056281 A JP 2001056281A JP 2002257209 A JP2002257209 A JP 2002257209A
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flywheel
shaft
oil supply
oil
bearing unit
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JP2001056281A
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Kiyoshi Kawaguchi
清 川口
Hideyumi Matsumura
秀弓 松村
Takao Ichino
孝雄 市野
Fumito Fujiwara
文人 藤原
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Daido Metal Co Ltd
Railway Technical Research Institute
Original Assignee
Daido Metal Co Ltd
Railway Technical Research Institute
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/16Mechanical energy storage, e.g. flywheels or pressurised fluids

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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フライホイール蓄電装置の外形及び重量を大
きくすることのないフライホイール用軸受ユニットを提
供する。 【構成】 フライホイール用軸受ユニット4,5は、シ
ャフト9の軸方向に働く荷重を受けるスラストすべり軸
受28,36と、シャフト9の半径方向に働く荷重を受
けるジャーナルすべり軸受27,35と、から構成さ
れ、フライホイール蓄電装置1には、フライホイール用
軸受ユニット4,5にオイルを供給するオイル供給ポン
プ15が設けられ、オイル供給ポンプ15は、シャフト
9の下方に配置されると共に、シャフト9とオイル供給
ポンプ15のポンプシャフト14とが接続され、シャフ
ト9の回転力によりオイル供給ポンプ15が駆動される
ことにより、オイル供給ポンプ15を駆動するための駆
動モータ等の駆動源が不要であるため、フライホイール
蓄電装置1の小型化及び軽量化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気エネルギーを
運動エネルギーに変換して貯蔵し且つ必要時に運動エネ
ルギーを電気エネルギーに再び変換可能なフライホイー
ル蓄電装置内で回転するフライホイールのシャフトを支
持するフライホイール用軸受ユニットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保護等の観点から、減速時に
発生するエネルギーを回生して発進時あるいは加速時に
利用する省エネルギーの車両の研究が進められている。
このような、省エネルギーの車両に用いられる回生エネ
ルギーの蓄電装置として、バッテリー,キャパシター,
フライホイール蓄電装置等が用いられている。中でも、
電気エネルギーを回転運動に変換して蓄電するフライホ
イール蓄電装置は、バッテリーよりも瞬間的に大きな電
気を流すことができ、また、キャパシターよりも長く電
気を流すことができる等の特徴を有している。更に、廃
棄時に公害物質の発生が少ない等の理由により、有用性
が認められる傾向にある。
【0003】このフライホイール蓄電装置の内部には、
シャフトを有するフライホイールが内蔵されており、こ
のシャフトは、その上端及び下端に取り付けられた軸受
によって支持されている。このシャフトを支持する軸受
として、ボールベアリングや磁気軸受等が用いられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、フライホイ
ールは、高速で常時回転するものであるため、軸受に高
い耐久性が要求されるが、ボールベアリングは、寿命が
短く耐久性に欠けるため、交換頻度が高くなってしま
い、保守コストが上がってしまうという問題がある。ま
た、磁気軸受は、耐久性には優れているが、磁気軸受自
体、高価なものであり、また、磁気軸受を制御するため
の装置が必要な場合もあり、磁気軸受を用いたフライホ
イール蓄電装置は、非常に高価なものになってしまうと
いう問題がある。
【0005】そこで、耐久性が高く、安価なフライホイ
ール用軸受ユニットとして、すべり軸受を用いた軸受ユ
ニットが考えられるが、すべり軸受を用いた軸受ユニッ
トには、すべり軸受の潤滑と冷却をするためのオイルを
供給するオイル供給ポンプを備える必要がある。ところ
が、オイル供給ポンプは、駆動するための駆動モータ等
の駆動源を有するため、オイル供給ポンプ自体の外形が
大きく、重量のあるものとなっていた。このため、オイ
ル供給ポンプをフライホイール蓄電装置の内部に設置し
た場合には、フライホイール蓄電装置自体が大型化し且
つ重量のあるものとなってしまうという問題があり、ま
た、フライホイールの外部にオイル供給ポンプを設置し
た場合には、他の装置の設置スペースを制限してしまう
という問題がある。
【0006】本発明は、上記した事情に鑑みなされたも
ので、その目的とするところは、フライホイール蓄電装
置の外形及び重量を大きくすることなく、また、他の装
置の設置スペースを制限することのないフライホイール
用軸受ユニットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1に係る発明においては、電気エネルギ
ーを運動エネルギーに変換して貯蔵し且つ必要時に運動
エネルギーを電気エネルギーに再び変換可能なフライホ
イール蓄電装置内で回転するフライホイールのシャフト
を支持するフライホイール用軸受ユニットにおいて、該
フライホイール用軸受ユニットは、前記シャフトの軸方
向に働く荷重を受けるスラストすべり軸受と、前記シャ
フトの半径方向に働く荷重を受けるジャーナルすべり軸
受と、から構成され、前記フライホイール蓄電装置に
は、前記フライホイール用軸受ユニットにオイルを供給
するオイル供給ポンプが前記シャフトの下方に配置され
ると共に、該シャフトと前記オイル供給ポンプのポンプ
シャフトとが接続されることにより前記シャフトの回転
により前記ポンプシャフトが回転せしめられて前記オイ
ル供給ポンプが駆動されることを特徴とする。このよう
に構成することにより、オイル供給ポンプを駆動するた
めの駆動モータ等の駆動源が不要であるため、フライホ
イール蓄電装置の小型化及び軽量化を図ることができる
と共に、他の装置の設置スペースを広くとることができ
る。
【0008】また、駆動源が不要であるため、オイル供
給ポンプを駆動するための電気の供給の必要がなく、フ
ライホイール蓄電装置のランニングコストの低減を図る
ことができる。
【0009】また、請求項2に係る発明においては、前
記シャフトと前記ポンプシャフトとは、カップリングを
介して接続されていることを特徴とする。このように構
成することにより、シャフトの中心とポンプシャフトの
中心がズレた場合でもカップリングによってズレを吸収
することができるため、シャフトの回転を効率よくポン
プシャフトに伝えることができ、また、オイル供給ポン
プをシャフトに接続する際に、調整を必要とすることな
く容易に接続することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。先ず、図1を参照してフラ
イホイール蓄電装置1の構造について説明する。図1
は、実施形態に係るフライホイール蓄電装置1の構造を
示す断面図である。
【0011】図1に示すフライホイール蓄電装置1は、
自動車あるいは電車等の車両において、車両の減速時の
エネルギーを回生して発進時あるいは加速時に利用する
際の、回生エネルギーを蓄電する装置である。図1にお
いて、フライホイール蓄電装置1は、真空容器2,オイ
ルタンク3,フライホイール6,上部フライホイール用
軸受ユニット4及び下部フライホイール用軸受ユニット
5,固定子10,オイル供給ポンプ15等から構成され
ている。
【0012】真空容器2は、鉄鋼材料等によりほぼ円筒
形状に形成されるものであり、内部には、フライホイー
ル6が備えられる空間が形成されている。この空間は、
フライホイール蓄電装置1の外部に設置される真空ポン
プ22と接続され、この真空ポンプ22により亜真空状
態(例えば、0.05〜0.5atm)に保たれて密封
されている。真空容器2の上面中央には、段付き形状の
軸受ユニット取付穴24aが、下面中央には、軸受ユニ
ット取付穴24bが穿設されており、この軸受ユニット
取付穴24a,24bには、上部フライホイール用軸受
ユニット4及び下部フライホイール用軸受ユニット5が
それぞれ嵌入されて取り付けられている。上部フライホ
イール用軸受ユニット4及び下部フライホイール用軸受
ユニット5は、真空容器2に対して取付ボルト(図示し
ない)により取り付けられるが、上部フライホイール用
軸受ユニット4及び下部フライホイール用軸受ユニット
5と真空容器2との間にシール材(図示しない)を挟持
して密封することにより、真空容器2内が亜真空状態に
保たれる。
【0013】真空容器2内部の中央には、下面から上面
のやや下方に亘って固定子10が設けられている。固定
子10は、真空容器2の内部空間中央に立設するモータ
シャフト11とこのモータシャフト11の周回に形成さ
れるジェネレータ12とから構成されている。モータシ
ャフト11は、中央に挿通穴が穿設されたほぼ円筒形状
に形成されるものである。モータシャフト11の内部に
は、下端から上方に亘ってオイル供給ダクト20が穿設
されており、オイル供給ダクト20は、モータシャフト
11の外周に形成されるオイルダクト(図示しない)に
接続されている。このオイルダクトは、モータシャフト
11の上方からモータシャフト11の上下方向中央より
やや下方の位置に亘って螺旋状に形成されるものであ
り、その下端は、モータシャフト11内部の下方に形成
されるオイル排出ダクト21の上端に接続されている。
オイル排出ダクト21は、縦断面がほぼコ字状に形成さ
れるものであり、その下端は、真空容器2の内部空間の
下方に臨んでいる。
【0014】ジェネレータ12は、重ね合わせた鋼板に
銅線を巻き付けてコイル状に形成したものであり、銅線
の両端は、フライホイール蓄電装置1の外部に設置され
る装置に接続されている。この銅線により、外部からの
電気を受け取り、あるいは、発電した電気を外部に供給
するものである。
【0015】フライホイール6は、高張力鋼あるいはカ
ーボン繊維等の材料により形成されるものであり、その
中心に位置するシャフト9とシャフト9の周回に形成さ
れる回転体7とから構成されている。シャフト9は、モ
ータシャフト11の中央の挿通穴に挿通されると共に、
その上端が上部フライホイール用軸受ユニット4によっ
て支持され、その下端が下部フライホイール用軸受ユニ
ット5によって支持されている。また、シャフト9の軸
中心であって下面から上方に向かって図示しないネジ穴
(後述するオイル供給ポンプ15のポンプシャフト14
が螺合されるネジ穴)が形成されている。回転体7は、
その内部に固定子10が位置するように縦断面がほぼコ
字状に形成されており、その内周面であってジェネレー
タ12と対応する位置には、全周に亘って永久磁石8が
取り付けられている。
【0016】真空容器2の下方には、オイルタンク3が
形成され、オイルタンク3内には、フライホイール用軸
受ユニット4,5の潤滑及び冷却と固定子10の冷却と
を行うオイル23が貯蔵されている。
【0017】次に、上部フライホイール用軸受ユニット
4及び下部フライホイール用軸受ユニット5の構造につ
いて図2及び図3を参照して説明する。図2は、フライ
ホイール6のシャフト9の上部を支持する上部フライホ
イール用軸受ユニット4の縦断面図であり、図3は、フ
ライホイール6のシャフト9の下部を支持する下部フラ
イホイール用軸受ユニット5の縦断面図である。
【0018】図2において、上部フライホイール用軸受
ユニット4は、上部軸受ブロック25,上部ジャーナル
すべり軸受27及び上部スラストすべり軸受28により
構成されている。上部軸受ブロック25は、鉄鋼材料等
により、径の異なる二つの円筒を重ねた形状に形成され
るものであり、上部の径が下部の径よりも大きく形成さ
れている。上部軸受ブロック25の下面からは、段付き
形状の軸受嵌入穴26が形成されており、軸受嵌入穴2
6の上面には、上部スラストすべり軸受28が取付ボル
ト31により取り付けられ、軸受嵌入穴26の段付き部
分には、上部ジャーナルすべり軸受27が圧入されてい
る。上部軸受ブロック25の上面の一端から軸受嵌入穴
26の側面にかけては、縦断面がほぼL字状のオイル供
給穴30が形成されており、このオイル供給穴30に
は、継手17を介してオイル供給ダクト16が接続され
ている。上部ジャーナルすべり軸受27の内側面には、
オイル溝29が複数箇所形成され、上部スラストすべり
軸受28は、上部外周に取付用のフランジを有する円筒
形状に形成されると共に、その下面の外周縁にシャフト
9のスラスト荷重を受ける受圧部40が立設されてい
る。
【0019】図3において、下部フライホイール用軸受
ユニット5は、下部軸受ブロック32,下部ジャーナル
すべり軸受35及び下部スラストすべり軸受36により
構成されている。下部軸受ブロック32は、鉄鋼材料等
により、径の異なる二つの円筒を重ねた形状に形成され
るものであり、上部の径が下部の径よりも小さく形成さ
れている。下部軸受ブロック32の上面からは、段付き
形状の軸受嵌入穴33が形成されており、軸受嵌入穴3
3の底面には、下部スラストすべり軸受36が挿入され
て位置決めピン39により位置決めされ、軸受嵌入穴3
3の段付き部分には、下部ジャーナルすべり軸受35が
圧入されている。下部軸受ブロック32の下面の中央か
ら軸受嵌入穴33の底面の中央にかけては、シャフト挿
通穴42が形成され、下部軸受ブロック32側方の上面
から下面にかけては、オイル排出穴34が形成されてい
る。下部ジャーナルすべり軸受35の内側面には、オイ
ル溝37が複数箇所形成されており、下部スラストすべ
り軸受36は、円筒形状に形成されると共に、その中央
には、シャフト穴38が穿設されている。また、下部ス
ラストすべり軸受36の上面の外周縁には、シャフト9
のスラスト荷重を受ける受圧部41が立設されている。
【0020】上記したすべり軸受27,28,35,3
6は、いずれもポリエーテルエーテルケトンのベース樹
脂に、0.1〜50重量%の固体潤滑剤を添加すること
により形成された合成樹脂材料により構成されるもので
あるため、耐熱性,,機械的強度,摩擦摩耗性等を有
し、すべり軸受27,28,35,36を高温,高荷重
等の過酷な条件下で使用した場合であっても、すべり軸
受27,28,35,36の摺動特性及び耐久性を向上
させることができる。なお、上記した合成樹脂材料は、
ポリエーテルエーテルケトンのベース樹脂に、0.1〜
50重量%の固体潤滑剤を添加したものに限らず、他の
合成樹脂材料であってもよい。この場合においても、ス
ラストすべり軸受28,36及びジャーナルすべり軸受
27,35を合成樹脂材料により形成することにより、
潤滑油の供給量が少なくてもスラストすべり軸受28,
36及びジャーナルすべり軸受27,35が焼き付き等
を起こすことなくシャフト9がスムーズに回転すること
ができ、潤滑油の使用量を削減することができる。ま
た、合成樹脂材料は、弾性に富んでいるため、衝撃を吸
収することができ、スラストすべり軸受28,36及び
ジャーナルすべり軸受27,35の耐久性を向上させる
ことができる。
【0021】上述した下部フライホイール用軸受ユニッ
ト5の下面には、オイル供給ポンプ15が取付ボルト
(図示しない)により取り付けられている。オイル供給
ポンプ15の中央からは、上方に向かってポンプシャフ
ト14が突出しており、このポンプシャフト14は、雄
ネジとして形成されている。ポンプシャフト14は、オ
イル供給ポンプ15を下部フライホイール用軸受ユニッ
ト5に取り付ける際に、シャフト挿通穴42及びシャフ
ト穴38に挿通され、ポンプシャフト14をシャフト9
の下面に形成されたネジ穴に螺着することにより、シャ
フト9とポンプシャフト14が接続される。なお、ポン
プシャフト14とシャフト9は、直接接続されるものに
限らず、カップリングを介して接続されるものであって
もよい。ポンプシャフト14とシャフト9とをカップリ
ングを介して接続することにより、シャフト9の中心と
ポンプシャフト14の中心がズレた場合でもカップリン
グによってズレを吸収することができるため、シャフト
9の回転を効率よくポンプシャフト14に伝えることが
でき、また、オイル供給ポンプ15をシャフト9に接続
する際に、調整を必要とすることなく容易に接続するこ
とができる。
【0022】オイル供給ポンプ15の下方には、オイル
供給ダクト16及び18が接続されており、オイル供給
ダクト16は、継手17を介して上部フライホイール用
軸受ユニット4に接続され、オイル供給ダクト18は、
下部フライホイール用軸受ユニット5に接続されてい
る。また、オイル供給ダクト18には、オイル供給ダク
ト20が接続されている。なお、オイル供給ポンプ15
に用いられるポンプの種類としては、ギアポンプ,遠心
ポンプ,ネジポンプ等がある。
【0023】しかして、フライホイール蓄電装置1内に
フライホイール6を装着した場合、シャフト9の上下端
は、それぞれ上部フライホイール用軸受ユニット4及び
下部フライホイール用軸受ユニット5に軸支される。こ
のように上部フライホイール用軸受ユニット4及び下部
フライホイール用軸受ユニット5により軸支されたシャ
フト9の上下端には、潤滑及び冷却のためのオイル23
が供給される。上部フライホイール用軸受ユニット4及
び下部フライホイール用軸受ユニット5へのオイル23
の供給は、フライホイール蓄電装置1が作動してフライ
ホイール6が回転し、フライホイール6の回転によって
ポンプシャフト14が回転してオイル供給ポンプ15が
作動することにより行われる。
【0024】上部フライホイール用軸受ユニット4に
は、オイル供給ポンプ15に接続されるオイル供給ダク
ト16を介してオイルタンク3内のオイル23が供給さ
れる。即ち、オイル供給ポンプ15の下方から吸引され
たオイル23は、オイル供給ダクト16を通って上方に
送られた後、上部軸受ブロック25のオイル供給穴30
を通って軸受嵌入穴26内へ送られる。軸受嵌入穴26
内へ送られたオイル23は、シャフト9の上面と上部ス
ラストすべり軸受28との間を通った後、上部ジャーナ
ルすべり軸受27の内側面を通り、オイル溝29から下
方に排出され、排出ダクト(図示しないが、例えば、真
空容器2の内周に沿ってオイルタンク3に接続される排
出ダクト)を通って再びオイルタンク3内へ送られる。
【0025】下部フライホイール用軸受ユニット5に
は、オイル供給ポンプ15に接続されるオイル供給ダク
ト18を介してオイルタンク3内のオイル23が供給さ
れる。即ち、オイル供給ポンプ15の下方から吸引され
たオイル23は、オイル供給ダクト18を通り、下部軸
受ブロック32のオイル供給穴(図示しない)から軸受
嵌入穴33内へ送られる。軸受嵌入穴33内へ送られた
オイル23は、シャフト9の下面と下部スラストすべり
軸受36との間を通ってシャフト9の側方に送られる。
シャフト9の側方に送られたオイル23は、下部ジャー
ナル軸受35の内側面及びオイル溝37を通って下部軸
受ブロック32の上方に排出された後、オイル排出穴3
4を通って再びオイルタンク3内へ送られる。
【0026】上述のように、上部フライホイール用軸受
ユニット4及び下部フライホイール用軸受ユニット5内
をオイル23が通過することにより、上部ジャーナルす
べり軸受27及び上部スラストすべり軸受28と下部ジ
ャーナルすべり軸受35及び下部スラストすべり軸受3
6の潤滑及び冷却が行われるため、シャフト9が滑らか
に回転することができる。
【0027】なお、オイル供給ダクト20へもオイル供
給ダクト18を介してオイル供給ポンプ15からオイル
23が送られるものであり、オイル供給ダクト20へ送
られたオイル23は、固定子10内のオイルダクトを通
ってオイル排出ダクト21から排出される間に固定子1
0の冷却を行う。固定子10の冷却を行ったオイル23
は、オイル排出ダクト21から真空容器2の底面上に排
出された後、底面に穿設された排出穴(図示しない)を
通って再びオイルタンク3内へ戻されることとなる。
【0028】このように、オイル供給ポンプ15がフラ
イホイール蓄電装置1の内部であってシャフト9の下方
に配置されると共に、シャフト9とオイル供給ポンプ1
5のポンプシャフト14とが接続され、シャフト9の回
転力によりオイル供給ポンプ15が駆動される。このた
め、オイル供給ポンプ15を駆動するための駆動モータ
等の駆動源が不要であり、フライホイール蓄電装置1の
小型化及び軽量化を図ることができると共に、他の装置
の設置スペースを広くとることができる。また、駆動源
が不要であるため、オイル供給ポンプ15を駆動するた
めの電気の供給の必要がなく、フライホイール蓄電装置
1のランニングコストの低減を図ることができる。
【0029】次に、上述した構造を有するフライホイー
ル蓄電装置1の作用について説明する。フライホイール
蓄電装置1は、前記ジェネレータ12につながる銅線に
電気を流すことにより、ジェネレータ12に発生する磁
界と永久磁石8によってフライホイール6が回転する。
即ち、フライホイール蓄電装置1は、電気が供給される
ことにより、モータとして作動することとなる。回転し
たフライホイール6は、大きな慣性を有するように形成
されており、その慣性力及び装置内が亜真空状態に保た
れているため、外部からの電気の供給が停止されても回
転し続ける。このとき、前述のように、フライホイール
6のシャフト9は、上部フライホイール用軸受ユニット
4及び下部フライホイール用軸受ユニット5により摩擦
損失が非常に少ない状態で軸支されているため、フライ
ホイール6は、滑らかに回転すると共により長い時間回
転することができる。
【0030】フライホイール6が回転した後、外部から
の電気の供給が停止されたフライホイール蓄電装置1に
おいては、回転する永久磁石8によってジェネレータ1
2に電気が発生し、ジェネレータ12につながる銅線か
らは、電気が供給される。即ち、外部からの電気の供給
が停止されたフライホイール蓄電装置1は、フライホイ
ール6が回転し続けている間は、発電機として作動する
こととなる。
【0031】上記のように、フライホイール蓄電装置1
は、電気エネルギーをフライホイール6の回転エネルギ
ーに変換して貯蔵するものであるが、例えば、フライホ
イール蓄電装置1を電車に適用した場合、まず、電車の
発車前にフライホイール蓄電装置1に電気を供給して、
所定の回転数(例えば、10000rpm)で回転をさ
せる。フライホイール蓄電装置1が所定の回転数になっ
たところで、電気の供給を停止することにより、フライ
ホイール蓄電装置1は、発電機として作動することとな
る。この発電機として作動するフライホイール蓄電装置
1で発電した電気は、電車の発進時に必要なエネルギー
の補助として利用される。また、発進した後にも、電車
の加速時に必要なエネルギーの補助として利用される。
このように、フライホイール蓄電装置1で発電した電気
を電車の発進時あるいは加速時のエネルギーとして利用
した場合、フライホイール6の回転エネルギーが電車の
発進時あるいは加速時のエネルギーに変換されることに
なるため、フライホイール6の回転数は、下がることに
なる。
【0032】次に、走行している電車が減速する場合に
は、電車内に備えられた回生ブレーキ(図示しない)に
より減速させる。この回生ブレーキは、通常のブレーキ
のように摩擦力によって電車を減速させるものではな
く、電車の走行のエネルギーを電気エネルギーに変換す
ることにより、電車を減速させるものである。この回生
ブレーキによって発電された電気をフライホイール蓄電
装置1に供給することにより、フライホイール6の下が
った回転数(例えば、6000rpm)が再び上がるこ
ととなる。このように、減速する際のエネルギーがフラ
イホイール6の回転エネルギーに変換されて貯蔵される
こととなる。
【0033】上記のように、フライホイール蓄電装置1
は、電車の発進,加速時及び減速時のエネルギーの受け
渡しをフライホイール6の回転エネルギーを介して行う
ものであるため、フライホイール6は、その日の電車の
始発時に回転させた後、その日の運行が終了するまで常
時回転し続けるものである。
【0034】以上、フライホイール蓄電装置1の実施形
態について詳細に説明してきたが、本実施形態において
は、電気エネルギーを運動エネルギーに変換して貯蔵し
且つ必要時に運動エネルギーを電気エネルギーに再び変
換可能なフライホイール蓄電装置1内で回転するフライ
ホイール6のシャフト9を支持するフライホイール用軸
受ユニット4,5において、該フライホイール用軸受ユ
ニット4,5は、前記シャフト9の軸方向に働く荷重を
受けるスラストすべり軸受28,36と、前記シャフト
9の半径方向に働く荷重を受けるジャーナルすべり軸受
27,35と、から構成され、前記フライホイール蓄電
装置1には、前記フライホイール用軸受ユニット4,5
にオイルを供給するオイル供給ポンプ15が前記シャフ
ト9の下方に配置されると共に、該シャフト9と前記オ
イル供給ポンプ15のポンプシャフト14とが接続され
ることにより前記シャフト9の回転により前記ポンプシ
ャフト14が回転せしめられて前記オイル供給ポンプ1
5が駆動されることにより、オイル供給ポンプ15を駆
動するための駆動モータ等の駆動源が不要であるため、
フライホイール蓄電装置1の小型化及び軽量化を図るこ
とができると共に、他の装置の設置スペースを広くとる
ことができる。
【0035】また、駆動源が不要であるため、オイル供
給ポンプ15を駆動するための電気の供給の必要がな
く、フライホイール蓄電装置1のランニングコストの低
減を図ることができる。
【0036】また、本実施形態においては、前記シャフ
ト9と前記ポンプシャフト14とは、カップリングを介
して接続されていることにより、シャフト9の中心とポ
ンプシャフト14の中心がズレた場合でもカップリング
によってズレを吸収することができるため、シャフト9
の回転を効率よくポンプシャフト14に伝えることがで
き、また、オイル供給ポンプ15をシャフト9に接続す
る際に、調整を必要とすることなく容易に接続すること
ができる。
【0037】なお、上記した実施形態においては、オイ
ル供給ポンプ15から上部フライホイール用軸受ユニッ
ト4及び下部フライホイール用軸受ユニット5へのオイ
ル23の供給は、オイル供給ダクト16,18を介して
行うものを示したが、オイル供給ダクト16,18を介
して行うものに限らず、例えば、シャフト9の軸中心で
あってシャフト9の下面から上面にかけてオイル23の
供給穴を形成し、この供給穴によって上部フライホイー
ル用軸受ユニット4及び下部フライホイール用軸受ユニ
ット5へオイル23を供給するものであってもよい。こ
のように構成することにより、オイル供給ダクト16,
18を設ける必要がなくなるため、フライホイール蓄電
装置1をより小型化及び軽量化することができる。
【0038】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1に係る発明においては、オイル供給ポンプ
を駆動するための駆動モータ等の駆動源が不要であるた
め、フライホイール蓄電装置の小型化及び軽量化を図る
ことができると共に、他の装置の設置スペースを広くと
ることができる。
【0039】また、駆動源が不要であるため、オイル供
給ポンプを駆動するための電気の供給の必要がなく、フ
ライホイール蓄電装置のランニングコストの低減を図る
ことができる。
【0040】また、請求項2に係る発明においては、シ
ャフトの中心とポンプシャフトの中心がズレた場合でも
カップリングによってズレを吸収することができるた
め、シャフトの回転を効率よくポンプシャフトに伝える
ことができ、また、オイル供給ポンプをシャフトに接続
する際に、調整を必要とすることなく容易に接続するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るフライホイール蓄電装置の構造
を示す断面図である。
【図2】フライホイールのシャフトの上部を支持する上
部フライホイール用軸受ユニットの縦断面図である。
【図3】フライホイールのシャフトの下部を支持する下
部フライホイール用軸受ユニットの縦断面図である。
【符号の説明】
1 フライホイール蓄電装置 2 真空容器 3 オイルタンク 4 上部フライホイール用軸受ユニット 5 下部フライホイール用軸受ユニット 6 フライホイール 9 シャフト 12 ジェネレータ 14 ポンプシャフト 15 オイル供給ポンプ 23 オイル 27 上部ジャーナルすべり軸受 28 上部スラストすべり軸受 35 下部ジャーナルすべり軸受 36 下部スラストすべり軸受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 秀弓 愛知県名古屋市北区猿投町2番地 大同メ タル工業株式会社内 (72)発明者 市野 孝雄 愛知県名古屋市北区猿投町2番地 大同メ タル工業株式会社内 (72)発明者 藤原 文人 愛知県名古屋市北区猿投町2番地 大同メ タル工業株式会社内 Fターム(参考) 3J011 AA02 BA02 BA08 JA02 KA02 KA03 5H607 AA00 BB01 BB02 CC01 CC03 CC05 DD07 EE42 FF06 GG01 GG02 GG25 KK07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気エネルギーを運動エネルギーに変換
    して貯蔵し且つ必要時に運動エネルギーを電気エネルギ
    ーに再び変換可能なフライホイール蓄電装置内で回転す
    るフライホイールのシャフトを支持するフライホイール
    用軸受ユニットにおいて、 該フライホイール用軸受ユニットは、前記シャフトの軸
    方向に働く荷重を受けるスラストすべり軸受と、前記シ
    ャフトの半径方向に働く荷重を受けるジャーナルすべり
    軸受と、から構成され、 前記フライホイール蓄電装置には、前記フライホイール
    用軸受ユニットにオイルを供給するオイル供給ポンプが
    前記シャフトの下方に配置されると共に、該シャフトと
    前記オイル供給ポンプのポンプシャフトとが接続される
    ことにより前記シャフトの回転により前記ポンプシャフ
    トが回転せしめられて前記オイル供給ポンプが駆動され
    ることを特徴とするフライホイール用軸受ユニット。
  2. 【請求項2】 前記シャフトと前記ポンプシャフトと
    は、カップリングを介して接続されていることを特徴と
    する請求項1記載のフライホイール用軸受ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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