JP2002253611A - 生理用ナプキン - Google Patents

生理用ナプキン

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JP2002253611A
JP2002253611A JP2001054418A JP2001054418A JP2002253611A JP 2002253611 A JP2002253611 A JP 2002253611A JP 2001054418 A JP2001054418 A JP 2001054418A JP 2001054418 A JP2001054418 A JP 2001054418A JP 2002253611 A JP2002253611 A JP 2002253611A
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sanitary napkin
resin
absorbent
acid
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JP2001054418A
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Hisakazu Tanaka
寿計 田中
Shigeki Ideguchi
茂樹 井手口
Yoshiki Hasegawa
義起 長谷川
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血液の吸収特性を改善し、血液の保持能と漏
れ防止性を向上させた生理用ナプキンを提供する。 【解決手段】 液体透過性の表面材と、液体不透過性の
防漏材との間に液体保持性の吸収体を有する生理用ナプ
キンにおいて、上記吸収体が吸水性樹脂を含み、該吸水
性樹脂の一部又は全部が、ポリアミノ酸又はその塩を含
む吸水性樹脂であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生理用ナプキンに
関する。更に詳しくは、血液の吸収特性を改善し、保持
性能を向上させて、漏れの防止を著しく向上させた生理
用ナプキンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パンティライナーや生理用ナプキ
ン等の吸収性物品としては、不織布等からなる液体透過
性の表面材と、ポリエチレンシート又はポリエチレンシ
ートラミネート不織布等からなる液体不透過性の防漏材
との間に、物理的に血液を吸収し保持する親水性の吸収
紙や綿状パルプからなる吸収体を介在したものが知られ
ていた。この中で、吸収体の素材に関しては、吸収紙や
パルプ等に替えて、吸水性樹脂を用いることによる血液
の吸収容量の向上と、吸収後の血液の保持による漏れ防
止が提案されてきた。
【0003】この種の吸水性樹脂としては、澱粉−アク
リロニトリルグラフト共重合体の加水分解物やカルボキ
シメチルセルロース架橋体、ポリアクリル酸(塩)架橋
体、アクリル酸(塩)−ビニルアルコール共重合体、ポ
リエチレンオキサイド架橋体等が知られている。
【0004】しかし、これらの従来からある吸水性の素
材を用いた生理用ナプキンの場合、消費者の不満の第一
が「漏れ」にあることからも明らかなように、依然とし
て漏れ防止の強い要求を十分に満足したものではなかっ
た。このようなことから、血液成分により、吸収特性が
著しく低下することのない吸水性樹脂の開発が切望され
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、血液の吸収特性を改善し、漏れ防止性を向上させた
生理用ナプキンを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、液体透過性の表面
材と、液体不透過性の防漏材との間に液体保持性の吸収
体を有する生理用ナプキンにおいて、上記吸収体が吸水
性樹脂を含み、該吸水性樹脂の一部又は全部がポリアミ
ノ酸又はその塩を含む吸水性樹脂であることを特徴とす
る生理用ナプキンにより、血液の吸収特性を改善し、漏
れ防止性を格段に向上させることが出来ることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、液体透過性の表面材と、
液体不透過性の防漏材との間に液体保持性の吸収体を有
する生理用ナプキンにおいて、上記吸収体が吸水性樹脂
を含み、該吸水性樹脂の一部又は全部が、ポリアミノ酸
又はその塩を含む吸水性樹脂であることを特徴とする生
理用ナプキンに関する。
【0008】
【発明の実施の形態】次いで、本発明を実施するにあた
り、必要な事項を具体的に以下に述べる。
【0009】本発明における「生理用ナプキン」とは、
経血やおりものを速やかに透過させる、不織布等からな
る液体透過性の表面材と、ポリエチレンシート又はポリ
エチレンシートラミネート不織布等からなる液体不透過
性の防漏材との間に、吸収体を配置した構造をなすもの
を指す。より具体的には、前記液体透過性の表面材と液
体不透過性の防漏材との外縁部がホットメルト等の接着
剤やヒートシール等の接着手段により接合されることに
より、前記吸収体が内部に保持された構造をしており、
又、必要に応じて横漏れ防止用のギャザーを両側部に装
着してもよい。
【0010】更に、本発明における生理用ナプキンにつ
いて詳述すると、前記液体透過性の表面材としては、有
孔又は無孔の不織布や孔開きプラスチックシート等が好
適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、
ポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポ
リエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨ
ンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすること
が出来る。
【0011】また、スパンボンド法、サーマルボンド
法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適当な加
工方法により得られた不織布を用いることが出来、特に
限定はしないが、これらの加工方法の中では、スパンレ
ース不織布は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サー
マルボンド不織布は嵩高でソフトである点で優れ、液体
透過性の表面材に多数の透孔を形成した場合には、経血
やおりもの等が速やかに吸収体へ吸収されるようにな
り、ドライタッチ性に優れたものとなる。
【0012】本発明において用いられる液体不透過性の
防漏材としては、ポリエチレン等の少なくとも遮水性を
有するシート材が用いられるが、近年はムレ防止の点か
ら透湿性を有するものが用いられる傾向にある。このた
め遮水・透湿性シート材としては、例えば、ポリエチレ
ンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填
材を溶融混練し、シートを成形した後、一軸又は二軸方
向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適
に用いられる。
【0013】本発明においては、吸収体は少なくともそ
の一部が吸水性樹脂からなり、一層構造でもよく多層構
造でもよく特に限定はしないが、透過した血液を素早く
吸水性樹脂全体に拡散可能な点で多層構造の方がより好
ましい。即ち、最上部に、拡がり特性(拡散特性)を制
御した液体透過性の表面材の非肌当接面側、即ち吸収体
の最上層に血液を素早く吸収透過する透過性の高い吸収
シートと、吸収性樹脂を挟持させ、透過した血液を素早
く樹脂全体に拡散させ、その後樹脂に円滑に液を受け渡
し出来る様に、高拡散で且つ透過性の高い吸収シートか
らなる多層構造であることが好ましい。
【0014】本発明における高拡散で高透過性の吸収性
シートと吸収性樹脂との複合方法としては、特に限定さ
れることはなく、1枚のシートのみで、吸収性樹脂を包
んで一体化してもよいし、吸収性樹脂を多層で散布し一
体化してもよい。また、血液の透過性の点から、樹脂粒
子間の間隔を大きくすべく、多層に散布した構成が好ま
しい。
【0015】更に、本発明においては、上述の高拡散で
高透過性の吸収性シートで吸水性樹脂をシート化する方
法ではなく、吸収性樹脂とフラップパルプとを混合して
用いてもよい。ここで、フラップパルプは、従来の針葉
樹パルプを用いて構成してもよいが、湿潤時の樹脂粒子
間の空隙を安定化すべく、即ち血液の透過性を良好にす
べく、湿潤時の弾性率を向上させたパルプが最も好まし
く使用出来る。
【0016】本発明における生理用ナプキンは、上述し
た構成を有する吸収体において、使用される吸水性樹脂
の全部又は一部として、ポリアミノ酸又はその塩を含む
吸水性樹脂を用いることを特徴とする。即ち、吸水性樹
脂の全部又は一部として、ポリアミノ酸又はその塩を含
む吸水性樹脂を用いることにより、本発明の目的とする
ところの、血液の吸収特性を改善し、漏れ防止性を向上
させた生理用ナプキンの提供が可能となる。
【0017】本発明でいうポリアミノ酸又はその塩を含
む吸水性樹脂は、ポリアミノ酸又はその塩を含む吸水性
樹脂であれば特に限定されない。具体例としては、ポリ
グルタミン酸又はその塩、ポリリジン又はその塩、ポリ
アスパラギン酸又はその塩、グルタミン酸共重合体又は
その塩、アスパラギン酸共重合体又はその塩を架橋する
ことにより得られる吸水性樹脂;分子内に少なくとも1
つのエチレン性不飽和結合を有する無水ポリ酸性アミノ
酸と多糖類とを反応させ、架橋剤を反応させることによ
り得られる架橋体の一部又は全部を加水分解することに
より得られる吸水性樹脂;ポリアミノ酸と多糖類と架橋
剤を反応させることにより得られる吸水性樹脂;無水ポ
リアミノ酸と多糖類の架橋反応生成物を加水分解して得
られる吸水性樹脂;ポリアミノ酸とタンパク質を反応さ
せることにより得られる吸水性樹脂;無水ポリアミノ酸
とタンパク質の架橋反応生成物を加水分解して得られる
吸水性樹脂;分子内に少なくとも1つのエチレン性不飽
和結合を有する無水ポリ酸性アミノ酸と、エチレン性不
飽和化合物とを反応させることにより得られる吸水性樹
脂等が例示される。
【0018】これらの内、血液の吸収特性を改善し、生
理用ナプキンの漏れ防止性を向上させるためには、後述
の実施例において定義される血液の吸収量が3g/g以
上のものであることが好ましく、分子内に少なくとも1
つのエチレン性不飽和結合を有する無水ポリ酸性アミノ
酸と、エチレン性不飽和化合物とを反応させることによ
り得られる吸水性樹脂が好ましい。
【0019】分子内に少なくとも1つのエチレン性不飽
和結合を有する無水ポリ酸性アミノ酸と、エチレン性不
飽和化合物とを反応させることにより得られる吸水性樹
脂は、分子内に少なくとも1つのエチレン性不飽和結合
を有する無水ポリ酸性アミノ酸とエチレン性不飽和化合
物と、必要により多糖類とを、架橋剤の存在下、既知の
ラジカル重合開始剤を用いた重合方法により得ることが
出来る。
【0020】分子内に少なくとも1つのエチレン性不飽
和結合を有する無水ポリ酸性アミノ酸としては、末端基
としてマレイミド末端基を有するポリこはく酸イミドを
そのまま用いることが出来る。マレイミド末端基を有す
るポリこはく酸イミドは、無水マレイン酸、フマル酸、
リンゴ酸等とアンモニアを加熱反応させ、マレイミドも
しくはマレアミド酸を経ることにより得られる。
【0021】更に、分子内に少なくとも1つのエチレン
性不飽和結合を有する無水ポリ酸性アミノ酸としては、
無水ポリ酸性アミノ酸と分子内にエチレン性不飽和結合
及び無水ポリ酸性アミノ酸と反応性を有する官能基を有
する化合物とを反応させて得られる化合物であってもよ
い。
【0022】本発明でいう無水ポリ酸性アミノ酸は、ポ
リアスパラギン酸又はポリグルタミン酸等の無水物であ
れば、線状構造を有するものであっても、分岐状構造を
有するものであっても構わない。また、部分的にアミド
結合を含んでいてもよい。更に、基本骨格中に、グルタ
ミン酸、アスパラギン酸以外のアミノ酸誘導体との結合
を含んでいてもよい(即ち、コポリマーであってもよ
い)。グルタミン酸、アスパラギン酸以外のアミノ酸誘
導体としては、例えば、グリシン、アラニン、バリン、
ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、アスパ
ラギン、グルタミン、リジン、オルニチン、システイ
ン、シスチン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロ
リン、アルギニン等の脂肪族α−アミノ酸、チロシン、
フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン等の芳
香族α−アミノ酸、これらα−アミノ酸の側鎖官能基が
置換されたもの、β−アラニン、γ−アミノ酪酸等のア
ミノカルボン酸、グリシル−グリシン、アスパルチル−
フェニルアラニン等のジペプチド(二量体)、グルタチ
オン等のトリペプチド(三量体)等が挙げられる。これ
らのアミノ酸誘導体は光学活性体(L体、D体)でも、
ラセミ体でもよい。また、これらの結合は、ランダムに
存在して(ランダムコポリマー)も、ブロック的に存在
して(ブロックコポリマー)もよい。
【0023】分子内にエチレン性不飽和結合及び無水ポ
リ酸性アミノ酸と反応性を有する官能基を有する化合物
は、下記一般式[1]で表される化合物であることが好
ましい。
【0024】
【化1】
【0025】(但し、一般式[1]中、R1はアミノ
基、エポキシ基、カルボキシル基、カルボジイミド基、
オキサゾリン基、イミノ基、イソシアネート基からなる
群より選ばれる少なくとも1個の基、−Q−は炭素原子
数1〜10のアルキレン基、R2は水素、又は炭素原子
数1〜4のアルキル基である)
【0026】前記一般式[1]で表される化合物として
は、例えば、グリシジルアクリレート、グリシジルメタ
アクリレート、アクリル酸、メタアクリル酸、2−メタ
アクロイルオキシエチルイソシアネート、2−イソシア
ネートメチルアクリレート等が挙げられる。
【0027】本発明で用いられるエチレン性不飽和化合
物は、水溶性又は水混和性であれば何れのものも使用出
来、その一例を挙げれば、(メタ)アクリル酸及び/又
はそのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、2−(メタ)
アクリルアミド−2−メチルスルホン酸及び/又はその
アルカリ金属塩等のイオン性モノマー;(メタ)アクリ
ルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、N−メチロール
(メタ)アクリルアミド等の非イオン性モノマー;ジエ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリレート等のアミノ基含有不飽
和モノマーやそれらの四級化物等を挙げることが出来、
これらの群から選ばれる一種又は二種以上を用いること
が出来る。尚、ここで「(メタ)アクリル」という用語
は、「アクリル」及び「メタクリル」の何れをも意味す
るものとする。これらの中で好ましくは、(メタ)アク
リル酸及び/又はそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩、アンモニウム塩、(メタ)アクリルアミドが挙げ
られ、アルカリ金属塩としてはナトリウム塩、カリウム
塩、リチウム塩、ルビジウム塩等が、またアルカリ土類
金属塩としては、カルシウム塩、マグネシウム塩等が挙
げられる。
【0028】本発明で用いられるエチレン性不飽和化合
物は、水溶性又は水混和性のエチレン性不飽和化合物に
2個以上の重合性不飽和基を有する多官能エチレン性不
飽和化合物もしくは2個以上の反応性基を有する架橋剤
を併用して用いられることがより好ましい。
【0029】多官能エチレン性不飽和化合物としては、
エチレン性不飽和基を2以上有するエチレン性不飽和化
合物であれば基本的にはすべての化合物を用いることが
可能であり、例えば、N,N’−メチレンビス(メタ)
アクリルアミド、(ポリ)エチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メ
タ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレー
ト、グリセリンアクリレートメタアクリレート、エチレ
ンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)ア
クリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)ア
クリレート等を挙げることが出来る。
【0030】2個以上の反応性基を有する2個以上の反
応性基を有する架橋剤としては、例えば、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、グリセリン、ポリグリセ
リン、プロピレングルコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルアルコール、ジエタノールアミン、
トリジエタノールアミン、ポリプロピレングリコール、
ポリビニルアルコール、ペンタエリスリトール、ソルビ
ット、ソルビタン、グルコース、マンニット、マンニタ
ン、ショ糖、ブドウ糖等の多価アルコール;エチレング
リコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコー
ルジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエ
ーテル等のポリグリシジルエーテル;エピクロロヒドリ
ン、α−メチルクロルヒドリン等のハロエポキシ化合
物;グルタールアルデヒド、グリオキザール等のポリア
ルデヒド;エチレンジアミン等のポリアミン類;水酸化
カルシウム、塩化カルシウム、炭酸カルシウム、酸化カ
ルシウム、塩化硼砂マグネシウム、酸化マグネシウム、
塩化アルミニウム、塩化亜鉛および塩化ニッケル等の周
期律表2A族、3B族、8族の金属の水酸化物、ハロゲ
ン化物、炭酸塩、酸化物、硼砂等の硼酸塩、アルミニウ
ムイソプロピラート等の多価金属化合物等が挙げられ
る。これらの1種又は2種以上を反応性を考慮した上で
用いることが出来るが、1分子中にエチレン性不飽和基
を2個以上有する多官能エチレン性不飽和化合物を用い
るのが特に好ましい。
【0031】また、多糖類としては、例えば、デンプ
ン、セルロース、アルギン酸等が挙げられる。デンプン
としては、一般に天然又は植物起源の、アミロース及び
/又はアミロペンチンよりなるデンプンやデンプン含有
物及びそれらの変性体の全てを包含する。デンプンとし
ては、例えば、馬鈴薯澱粉、玉蜀黍澱粉、小麦澱粉、タ
ピオカ澱粉、米澱粉、甘藷澱粉、サゴ澱粉、ワキシーコ
ンス、ハイアミロースコンス、小麦粉、米粉等が挙げら
れる。また、変性澱粉としては、澱粉にモノマー、例え
ば、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、オレ
フィン、スチレン等をグラフト共重合されたものや、脂
肪酸を反応させたもの、その他、これらをデキストリン
化、酸化、酸処理、アルファー化処理、エーテル化、エ
ステル化、架橋化したものも用いることが出来る。ま
た、水分を含む澱粉をそのガラス転移点温度及び融解温
度より高い温度に加熱した構造変性澱粉(EP0327
505A2)が包含される。更に、グアーガム、キチ
ン、キトサン、セルロース、アルギン酸、寒天等の多糖
類も使用することが出来る。セルロースとしては、例え
ば、木材、葉、茎、ジン皮、種子毛などから得られるセ
ルロース;アルキルエーテル化セルロース、有機酸エス
テル化セルロース、カルボキシメチル化セルロース、酸
化セルロース、ヒドロキシアルキルエーテル化セルロー
スなどの加工セルロースが挙げられる。
【0032】分子内に少なくとも1つのエチレン性不飽
和結合を有する無水ポリ酸性アミノ酸とエチレン性不飽
和化合物とを反応させることにより得られる吸水性樹脂
は、分子内に少なくとも1つのエチレン性不飽和結合を
有する無水ポリ酸性アミノ酸とエチレン性不飽和化合物
と、必要に応じ多糖類とを架橋剤の存在下、既知のラジ
カル重合開始剤を用いた重合方法により得ることが出来
るが、界面活性剤の存在下でラジカル開始剤を用いて不
活性溶媒中で油中水滴型の逆相懸濁重合法で得ることが
出来、ゲル強度が保持できる点で好ましい。
【0033】逆相懸濁重合法により、通常、平均10〜
300μの含水ゲル、過剰の界面活性剤及び疎水性溶媒
からなるスラリー状の混合物が得られる。重合後のスラ
リーは公知の手法により直接脱水或いは疎水性溶媒との
共沸脱水を経て、乾燥、篩等を経て製品となる。
【0034】この場合、使用される界面活性剤は、疎水
性溶媒に可溶性又は親和性であり、基本的に油中水滴型
乳化系を作るものであれば何れのものも使用出来る。こ
のような界面活性剤としては、一般的にはHLB(Hydro
phile-Lipophile-Balance)が好ましくは1〜9の範囲で
あり、より好ましくは2〜7の範囲の非イオン系及び/
又はアニオン系である。
【0035】本発明に使用される界面活性剤の具体例と
しては、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシソルビ
タン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル、エチルセルロース、エチルヒドロキシ
エチルセルロース、酸化ポリエチレン、無水マレイン化
ポリエチレン、無水マレイン化ポリブタジエン、無水マ
レイン化エチレン・プロピレン・ジエン・ターポリマ
ー、α−オレフインと無水マレイン酸の共重合体又はそ
の誘導体ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸等
が挙げられる。これら界面活性剤は2種以上を適宜併用
することも可能である。
【0036】本発明で用いられる界面活性剤の使用量
は、疎水性溶媒に対して、好ましくは0.05〜10重
量%、より好ましくは0.1〜1重量%の範囲である。
【0037】また、疎水性溶媒については、基本的に水
に溶け難く、重合反応に対して不活性であれば如何なる
ものも使用可能である。その一例を挙げれば、n−ペン
タン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン等の
脂肪族炭化水素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサ
ン等の脂環状炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素等が挙げられる。これら中では、n
−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサンが好ましい
溶媒である。
【0038】これら疎水性溶媒の使用量は、第1段目の
反応に使用されるエチレン性不飽和化合物の水溶液に対
して、0.5〜10重量倍の範囲が好ましい。
【0039】本発明では、分子内に少なくとも1つのエ
チレン性不飽和結合を有する無水ポリ酸性アミノ酸とエ
チレン性不飽和化合物とを反応させることにより得られ
る吸水性樹脂の表面近傍を、表面架橋剤を用いて架橋反
応させることにより、吸水性樹脂の血液吸収量を高める
ことが出来る。即ち、ポリアミノ酸又はその塩を含む吸
水性樹脂を、表面架橋剤にて反応させることにより、よ
り一層吸水性を高めることが可能であり、更に生理用ナ
プキンとしての性能を向上させることが可能である。
【0040】表面架橋剤としては、吸水性樹脂の表面近
傍の官能基と反応可能な2個以上の官能基を有するもの
であり、且つ生理用ナプキンに使用した場合に人体に対
して安全性の高いものが好ましい。そのような化合物と
しては、例えば、ポリアミンやポリグリシジルエーテル
等の2個以上のカルボキシル基(カルボキシレート基)
と反応し得る反応性基を有する化合物、及びγ−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルメチルジエトキシシラン、N−β(アミノエチ
ル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メル
カプトプロピルトリメトキシシランといったシランカプ
リング剤を、必要に応じシラノール縮合触媒として知ら
れているジブチル錫ジラウリレート、ジブチル錫ジアセ
テート、ジブチル錫ジオクトエート等と共に、用いるこ
とが出来る他、グリシジルメタアクリレート等の反応性
基を有するエチレン性不飽和化合物を必要に応じラジカ
ル重合開始剤と共に用いることが可能である。
【0041】表面架橋剤の添加量は、架橋剤の種類及び
架橋剤の添加前に仕込組成物中に存在する水分量等の要
因により異なるが、通常、仕込組成物の固形分に対し
て、好ましくは0.001〜10重量%、より好ましく
は0.01〜3重量%の範囲である。表面架橋剤を上記
の添加量の範囲で用いて表面架橋を行うことにより、吸
水速度が向上し、且つゲル強度に優れた生理用ナプキン
を得ることが出来る。
【0042】本発明における生理用ナプキンは、吸収体
において使用される吸水性樹脂として、ポリアミノ酸又
はその塩を含む吸水性樹脂を用いることを特徴とする
が、該ポリアミノ酸又はその塩を含む吸水性樹脂は水を
膨潤して体積膨張を起こす一般的な吸水性樹脂と混合使
用されてもよい。混合使用されてもよい水を膨潤して体
積膨張を起こす一般的な吸水性樹脂としては、特に制限
されるものではないが、イオン浸透圧によって液体を吸
収保持し、加圧下でも漏れ出さない高分子量のポリアク
リル酸塩の架橋体が好ましい。
【0043】これら吸水性樹脂は粒子形態などの物理的
な構造制御によっても吸収物性を更に向上させることが
出来る。即ち、吸水性樹脂が液を吸収し膨潤平衡に達し
た後には、膨潤したポリマーの物理的な形態も液の流れ
性に大きく関与するためであり、表面近傍の架橋反応の
際に主におこる樹脂粒子間と架橋剤との接触反応により
得られる一次粒子の団粒化物からなる不定形のポリマー
がより好ましく使用出来る。また、混合使用される吸水
性樹脂として、互いに平均粒径の異なる吸水性樹脂を混
合使用することが出来る。
【0044】吸収体における吸水性樹脂の使用量は、特
に制限はないが、吸水性樹脂の製品中への固定化と多量
排泄時の排泄液の完全な固定化の両方が可能になる範囲
として、吸収体全体に対して、好ましくは20〜80重
量%の範囲であり、且つ散布坪量が100〜500g/
2の範囲であることが好ましい。
【0045】本発明による生理用ナプキンは、上述した
ポリアミノ酸又はその塩を含む吸水性樹脂を用いること
により、血液に対して優れた吸収特性を示す。従って、
従来の生理用ナプキンの構成によっても、血液の吸収特
性を改善し、且つ漏れ防止性を著しく向上させることが
出来る。
【0046】尚、本発明の態様は、上述したように、液
体透過性の表面材と、液体不透過性の防漏材との間に液
体保持性の吸収体を有する生理用ナプキンにおいて、上
記吸収体が吸水性樹脂を含み、該吸水性樹脂の一部又は
全部が、ポリアミノ酸又はその塩を含む吸水性樹脂であ
ることを特徴とする生理用ナプキンにかかるものであ
る。
【0047】本発明の他の態様の一つとしては、ポリア
ミノ酸又はその塩を含む吸水性樹脂が、分子内に少なく
とも1つのエチレン性不飽和結合を有する無水ポリ酸性
アミノ酸と、エチレン性不飽和化合物とを反応させるこ
とにより得られる吸水性樹脂であることを特徴とする上
記の生理用ナプキンにかかるものである。
【0048】本発明の他の態様の一つとしては、吸水性
樹脂が、表面架橋剤にて反応されたものであることを特
徴とする上記の各生理用ナプキンにかかるものである。
【0049】
【実施例】以下、本発明を実施例と比較例により、一
層、具体的に説明する。以下において、%は、特にこと
わりのない限り、全て重量基準であるものとする。尚、
樹脂の諸性質は以下の方法で測定した。
【0050】[血液吸引量の測定方法]内径95mmの
シャーレ中の馬脱繊血(株式会社日本生物材料センター
より入手)20mlに浸した15枚重ねのトイレットペ
ーパー(55mm×75mm)上に、樹脂試料約1gを
加え、5分間吸液させた後、試料の膨潤ゲルを採取して
その重量を測定した。吸液後の膨潤ゲルの重量を、吸液
前の樹脂試料の重量で除して、血液吸引量(g/g)を
算出した。
【0051】[血液戻り量の測定方法]生理用ナプキン
の中心部に馬脱繊血約10gを注射器で滴下し、約5分
経過後、生理用ナプキンの表面を手で触って戻り量を評
価し、それを「血液戻り量1」とした。更に、1時間経
過後、馬脱繊血約10gを注射器で滴下し、約5分経過
後、生理用ナプキンの表面を手で触って戻り量を評価
し、それを「血液戻り量2」とした。
【0052】[漏れ試験方法]ティッシュ上に生理用ナ
プキンを置き、その中心部に馬脱繊血約15gを注射器
で滴下した。次いで、その上部に500gのおもりを乗
せたガラス板を均一に圧力がかかるように置き、15分
経過後にティッシュ上の漏れの発生状態を観察した。
【0053】《参考例1》ポリこはく酸イミドの製造例 攪拌装置、温度計、還流装置、窒素ガス吹き込み装置を
装着した1Lの4ツ口フラスコに、無水マレイン酸96
g、イオン交換水50gを加えた。55℃に加温し無水
マレイン酸を溶解させた後、一旦冷却し無水マレイン酸
のスラリーを得た。再び系内を加温し、55℃になった
ところで、28%アンモニア水60.8gを添加した。
その後、系内の温度を80℃に加温した。3時間反応さ
せた後、得られた水溶液を乾燥し反応中間体を得た。2
Lのナスフラスコに反応中間体100gおよび85%燐
酸10gを仕込み、エバポレーターを用い、オイルバス
浴温200℃、減圧下、4時間反応させた。得られた生
成物を水およびメタノールで数回洗浄した。得られたポ
リこはく酸イミドをGPCで測定した結果、重量平均分
子量は3000であった。
【0054】《参考例2》吸水性樹脂1の製造方法 攪拌装置、温度計、還流装置、窒素ガス吹き込み装置を
装着した500mlの4ツ口フラスコに、水酸化ナトリ
ウム20.6gを溶解させた水溶液75gを加えた後、
参考例1で得たポリこはく酸イミドの粉末50gを添加
することによりポリこはく酸イミドの水溶液を得た。次
いで、温度を90℃に昇温後、グリシジルメタアクリレ
ート5.0gを加え、反応を1時間行うことにより、メ
タアクリル基を導入したポリこはく酸イミドの加水分解
物を含有する水溶液を得た。100ml三角フラスコ
に、HLB=16のショ糖エステル(第一工業製薬株式
会社製 DKエステルF−160)0.75gを秤量
し、シクロヘキサン20gを加え、50℃に昇温して溶
解した。これに上述の操作で得られた水溶液7.8gを
加えて攪拌することによりメタアクリル基を導入したポ
リこはく酸イミドの加水分解物水溶液の分散溶液を得
た。
【0055】これとは別に、攪拌装置、温度計、還流装
置、窒素ガス吹き込み装置を装着した500mlの4ツ
口フラスコに、シクロヘキサン164gを加え、これに
HLB=9のショ糖エステル(第一工業製薬株式会社製
DKエステルF−90)0.75gを添加して撹拌し
ながら50℃に昇温して溶解した。その後、フラスコの
内容物を30℃に冷却した。一方、500mlの三角フ
ラスコにアクリル酸30gを加え、外部より冷却しつつ
水酸化ナトリウム10gを溶解した水酸化ナトリウム水
溶液86.5gを滴下してアクリル酸の60モル%を中
和した。この液にN,N’−メチレンビスアクリルアミ
ド98mgを添加し、更に過硫酸アンモニウム0.05
gを加えて溶解した。次に、上述のようにして得られ
た、重合開始剤および架橋剤を含有する75モル%部分
中和アクリル酸塩水溶液を上述の円筒型丸底フラスコの
内容物中に加え、界面活性剤を含むシクロヘキサン溶液
に分散させると共に系内を窒素で充分に置換した。その
後、加熱昇温し、重合反応を開始した。暫くした後発熱
を開始し、発熱がピークに達した5分後に、先に得られ
たメタアクリル基を導入したポリこはく酸イミドの加水
分解物水溶液の分散溶液を一括添加した。以後60℃〜
65℃で3時間保持した。尚、攪拌は300rpmで行
った。反応終了後、デカンテーションでシクロヘキサン
相を分離し、続いて湿潤ポリマーから減圧乾燥により水
を除去し、重合体粉末を得た。
【0056】500mlフラスコに得られた重合体粒子
30gを秤量し、そこへアセトン1.2g、イオン交換
水2.1g、グリシジルメタアクリレート0.09g、
過硫酸アンモニウム0.09gからなる混合溶液と、親
水性シリカ(日本アエロジル株式会社製、200CF)
0.3gを均一散布した。湿潤ポリマーを108℃で1
時間減圧乾燥することにより吸水性樹脂の表面架橋処理
を行った。得られた吸水性樹脂1の特性評価結果を表1
に示す。
【0057】《参考例3》吸水性樹脂2の製造方法 N,N’−メチレンビスアクリルアミド量を196mg
とした以外は参考例2と同様の操作により、吸水性樹脂
の粉末を得た。得られた吸水性樹脂2の特性評価結果を
表1に示す。
【0058】《参考例4》吸水性樹脂3の製造方法 アクリル酸30gを加え、外部より冷却しつつ水酸化ナ
トリウム8.3gを溶解した水酸化ナトリウム水溶液8
4.7gを滴下してアクリル酸の50モル%を中和し、
この液にN,N’−メチレンビスアクリルアミド234
mgを添加した以外は参考例2と同様の操作により、吸
水性樹脂の粉末を得た。得られた吸水性樹脂3の特性評
価結果を表1に示す
【0059】《参考例5》吸水性樹脂4の製造方法 発熱ピークに達した5分後に添加するメタアクリル基を
導入したポリこはく酸イミド加水分解物水溶液の分散溶
液を12.5gとした以外は参考例2と同様の操作によ
り、吸水性樹脂の粉末を得た。得られた吸水性樹脂4の
特性評価結果を表1に示す
【0060】《参考例6》吸水性樹脂5の製造方法 発熱ピークに達した5分後に添加するメタアクリル基を
導入したポリこはく酸イミド加水分解物水溶液の分散溶
液を12.5gとした以外は参考例4と同様の操作によ
り、吸水性樹脂の粉末を得た。得られた吸水性樹脂5の
特性評価結果を表1に示す。
【0061】《参考例7》樹脂6の製造方法 メタアクリル基を導入したポリこはく酸イミド加水分解
物水溶液の分散溶液を添加しない以外は参考例2と同様
の操作により、樹脂の粉末を得た。得られた樹脂6の特
性評価結果を表1に示す。
【0062】《参考例8》樹脂7の製造方法 メタアクリル基を導入したポリこはく酸イミド加水分解
物水溶液の分散溶液を添加しない以外は参考例4と同様
の操作により、樹脂の粉末を得た。得られた樹脂7の特
性評価結果を表1に示す。
【0063】
【表1】
【0064】 ポリこはく酸イミド;参考例1で得たポリコハク酸イミド GMA ;グリシジルメタアクリレート MBAA ;N,N’−メチレンビスアクリルアミド APS ;過硫酸アンモニウム
【0065】《実施例1〜5》参考例2〜6で得られた
吸水性樹脂1〜5を80部と、粉砕パルプ100部を乾
式混合した後、空気抄造し圧縮して、44.4重量%の
吸水性樹脂を含む、坪量400g/m2の吸収体を得
た。次に、6cm×20cmに裁断した上記吸収体、液
透過性ポリプロピレン製トップシート、2枚のティッシ
ュペーパー、レッグギャザーおよびウエストギャザーを
含む液不透過性ポリエチレン製バックシートおよび2つ
のテープファスナーからなる生理用ナプキン1〜5をホ
ットメルト接着により個々のコンポーネントを締結させ
組み立てた。上記で得られた本発明の生理用ナプキン1
〜5について、血液戻り量の評価、及び漏れ試験を行
い、その結果を表2に示す。
【0066】《比較例1》及び《比較例2》 参考例7及び参考例8で得られた樹脂6及び樹脂7を用
いて、実施例と同様の手法により生理用ナプキンを組み
立て、血液戻り量の評価、及び漏れ試験を行った。その
結果を表2に示す。
【0067】
【表2】
【0068】 血液戻り量評価基準:○ さらさらでドライ感に優れる :△ べたつき有りドライ感なし :× 湿りがありドライ感なし
【0069】 漏れ試験評価基準 :○ 漏れなし :× 漏れあり
【0070】
【発明の効果】本発明によると、液体透過性の表面材
と、液体不透過性の防漏材との間に液体保持性の吸収体
を有する生理用ナプキンにおいて、上記吸収体が吸水性
樹脂を含み、該吸水性樹脂の一部又は全部が、ポリアミ
ノ酸又はその塩を含む吸水性樹脂を用いることにより、
血液の吸収特性を改善し、血液の保持能と漏れ防止性を
著しく向上させることが出来る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月6日(2001.4.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】これとは別に、攪拌装置、温度計、還流装
置、窒素ガス吹き込み装置を装着した500mlの4ツ
口フラスコに、シクロヘキサン164gを加え、これに
HLB=9のショ糖エステル(第一工業製薬株式会社製
DKエステルF−90)0.75gを添加して撹拌し
ながら50℃に昇温して溶解した。その後、フラスコの
内容物を30℃に冷却した。一方、500mlの三角フ
ラスコにアクリル酸30gを加え、外部より冷却しつつ
水酸化ナトリウム10gを溶解した水酸化ナトリウム水
溶液86.5gを滴下してアクリル酸の60モル%を中
和した。この液にN,N’−メチレンビスアクリルアミ
9.8mgを添加し、更に過硫酸アンモニウム0.0
5gを加えて溶解した。次に、上述のようにして得られ
た、重合開始剤および架橋剤を含有する75モル%部分
中和アクリル酸塩水溶液を上述の円筒型丸底フラスコの
内容物中に加え、界面活性剤を含むシクロヘキサン溶液
に分散させると共に系内を窒素で充分に置換した。その
後、加熱昇温し、重合反応を開始した。暫くした後発熱
を開始し、発熱がピークに達した5分後に、先に得られ
たメタアクリル基を導入したポリこはく酸イミドの加水
分解物水溶液の分散溶液を一括添加した。以後60℃〜
65℃で3時間保持した。尚、攪拌は300rpmで行
った。反応終了後、デカンテーションでシクロヘキサン
相を分離し、続いて湿潤ポリマーから減圧乾燥により水
を除去し、重合体粉末を得た。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】《参考例3》吸水性樹脂2の製造方法 N,N’−メチレンビスアクリルアミド量を19.6m
とした以外は参考例2と同様の操作により、吸水性樹
脂の粉末を得た。得られた吸水性樹脂2の特性評価結果
を表1に示す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】《参考例4》吸水性樹脂3の製造方法 アクリル酸30gを加え、外部より冷却しつつ水酸化ナ
トリウム8.3gを溶解した水酸化ナトリウム水溶液8
4.7gを滴下してアクリル酸の50モル%を中和し、
この液にN,N’−メチレンビスアクリルアミド23.
4mgを添加した以外は参考例2と同様の操作により、
吸水性樹脂の粉末を得た。得られた吸水性樹脂3の特性
評価結果を表1に示す

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体透過性の表面材と、液体不透過性の
    防漏材との間に液体保持性の吸収体を有する生理用ナプ
    キンにおいて、上記吸収体が吸水性樹脂を含み、該吸水
    性樹脂の一部又は全部が、ポリアミノ酸又はその塩を含
    む吸水性樹脂であることを特徴とする生理用ナプキン。
  2. 【請求項2】 ポリアミノ酸又はその塩を含む吸水性樹
    脂が、分子内に少なくとも1つのエチレン性不飽和結合
    を有する無水ポリ酸性アミノ酸と、エチレン性不飽和化
    合物とを反応させることにより得られる吸水性樹脂であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の生理用ナプキン。
  3. 【請求項3】 吸水性樹脂が、架橋剤にて表面架橋処理
    されたものであることを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の生理用ナプキン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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