JP2002251738A - 光ディスクの記録速度設定方法および記録方法 - Google Patents

光ディスクの記録速度設定方法および記録方法

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JP2002251738A JP2002047300A JP2002047300A JP2002251738A JP 2002251738 A JP2002251738 A JP 2002251738A JP 2002047300 A JP2002047300 A JP 2002047300A JP 2002047300 A JP2002047300 A JP 2002047300A JP 2002251738 A JP2002251738 A JP 2002251738A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読み取りエラーの少ない記録を行うことがで
きるメディアごとの記録速度を設定する。 【解決手段】 記録速度を記録可能最高速度に当初設定
して記録レーザパワーを変更してテスト記録を行う。記
録後これを再生し、該再生結果から再生信号品質に関す
るパラメータ値を測定する。所定値以上の再生信号品質
が得られる記録レーザパワーが存在する場合はその記録
速度でテスト記録を終了する。所定値以上の再生信号品
質が得られる記録レーザパワーが存在しない場合は記録
速度を順次落として前記テスト記録を行い、所定値以上
の再生信号品質が得られる記録レーザパワーが存在する
記録速度でテスト記録を終了する。該テスト記録終了時
の記録速度範囲内の速度を推奨速度または設定可能速度
として表示し、該速度を本記録の記録速度として設定可
能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスクの記
録を行うに際して、使用しようとする記録速度が読取り
エラーの少ない記録を行うことができる速度か否かある
いはどの記録速度で記録を行えば読取りエラーの少ない
記録を行えるか等を判定するための記録速度設定方法お
よび記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−R、DVD−R等の追記型光ディ
スクやCD−RW、DVD−RAM、DVD+RW、D
VD−RW等の書き換え型光ディスク等の記録可能型光
ディスクの記録は、再生時の速度(標準速、1倍速)に
対して2倍速、4倍速、……等の高速で記録を行うこと
により、記録時間の短縮化が図られている。従来は、こ
れら記録速度倍率に応じて記録レーザパワーや照射時
間、照射開始タイミング等を調整するいわゆるストラテ
ジーの変更により、各記録速度倍速において読み取りエ
ラーの少ない記録を行うようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】同一種類のメディア
(光ディスク)であっても、メーカによっては、記録速
度倍率が高くなるにつれて、記録レーザパワーの変更や
照射時間、照射開始タイミング等を調整するストラテジ
ーの変更では対処しきれず、読み取りエラーが多発する
メディアが生じることがわかった。このため、記録ドラ
イブ(光ディスク記録装置)で設定可能な記録速度であ
っても、メディアによって記録速度を規制する必要があ
ることがわかった。
【0004】この発明は、前記従来の技術における問題
点を解決するもので、読取りエラーの少ない記録を行う
ことができる記録速度を設定する記録速度設定方法およ
び記録方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の記録速度設定
方法は、記録速度を記録可能最高速度に当初設定して記
録レーザパワーを変更してテスト記録を行うとともに該
テスト記録の再生を行い、該再生結果から再生信号品質
に関するパラメータ値を測定し、所定値以上の再生信号
品質が得られる記録レーザパワーが存在する場合はその
記録速度でテスト記録を終了し、所定値以上の再生信号
品質が得られる記録レーザパワーが存在しない場合は記
録速度を順次落として前記テスト記録を行って、所定値
以上の再生信号品質が得られる記録レーザパワーが存在
する記録速度でテスト記録を終了し、該テスト記録終了
時の記録速度範囲内の速度を推奨速度または設定可能速
度として表示し、該速度を本記録の記録速度として設定
可能にしたものである。これによれば、記録速度を、読
み取りエラーが少ない記録を行える速度のうち最も高い
速度に設定して記録を行うことができる。なお、この場
合、ホストコンピュータから光ディスク記録装置に記録
データを転送し、該光ディスク記録装置は自己の設定可
能な記録速度範囲内で記録速度を変化させて再生レーザ
パワーで該記録データの記録動作を行い、その際該光デ
ィスク記録装置のバッファメモリがバッファアンダーラ
ンを生じるかどうかを判断してバッファアンダーランが
生じない記録速度を確認し、該バッファアンダーランが
生じない最高速度を前記記録可能最高速度として当初設
定してテスト記録を行うことができる。これによれば、
バッファアンダーランを生じる記録速度について無駄に
テスト記録を行うのを避けることができる。また、前記
記録可能最高速度でテスト記録した結果、所定値以上の
再生信号品質が得られる記録レーザパワーが存在しなか
った場合に警告表示をすることにより、使用者に記録可
能最高速度では記録できないことを知らせることができ
る。
【0006】また、この発明の別の記録速度設定方法
は、記録速度をユーザ操作で指定された任意の記録速度
に当初設定して記録レーザパワーを変更してテスト記録
を行うとともに該テスト記録の再生を行い、該再生結果
から再生信号品質に関するパラメータ値を測定し、所定
値以上の再生信号品質が得られる記録レーザパワーが存
在する場合はその記録速度でテスト記録を終了し、所定
値以上の再生信号品質が得られる記録レーザパワーが存
在しない場合は記録速度を順次落として前記テスト記録
を行って、所定値以上の再生信号品質が得られる記録レ
ーザパワーが存在する記録速度でテスト記録を終了し、
該テスト記録終了時の記録速度範囲内の速度を推奨速度
または設定可能速度として表示し、該速度を本記録の記
録速度として設定可能にしたものである。これによれ
ば、記録速度を、ユーザが指定した記録速度範囲内で、
読み取りエラーが少ない記録を行える最も高い速度に設
定して記録を行うことができる。なお、この場合、ホス
トコンピュータから光ディスク記録装置に記録データを
転送し、該光ディスク記録装置は自己の設定可能な記録
速度範囲内で記録速度を変化させて再生レーザパワーで
該記録データの記録動作を行い、その際該光ディスク記
録装置のバッファメモリがバッファアンダーランを生じ
るかどうかを判断してバッファアンダーランが生じない
記録速度を確認し、該バッファアンダーランが生じない
記録速度範囲内で前記ユーザが前記テスト記録の当初の
記録速度を指定可能にすることができる。これによれ
ば、バッファアンダーランを生じる記録速度について無
駄にテスト記録を行うのを避けることができる。また、
前記ユーザの操作で指定された記録速度でテスト記録し
た結果、所定値以上の再生信号品質が得られる記録レー
ザパワーが存在しなかった場合に警告表示をすることに
より、使用者に、指定された速度では記録できないこと
を知らせて、記録速度の設定の変更を促すことができ
る。
【0007】この発明の記録方法は、この発明のいずれ
かの記録速度設定方法に基づき設定された本記録の記録
速度で、記録レーザパワーを、前記テスト記録に基づ
き、該記録速度で所定の許容範囲内の再生信号品質が得
られたときの値に設定して本記録を行うものである。こ
れによれば、読み取りエラーが少ない記録を高速で行う
ことができる。
【0008】なお、適正記録速度判定方法として、一定
の記録速度のもとで記録レーザパワーを変更してテスト
記録を行うとともに該テスト記録の再生を行い、該再生
結果から再生信号品質に関するパラメータ値を測定し、
所定の許容範囲内の再生信号品質が得られるレーザパワ
ーが存在するかどうかを判断し、該レーザパワーが存在
する場合は該記録速度を適正と判定し、該レーザパワー
が存在しない場合は該記録速度を不適正と判定すること
ができる。これによれば、使用しようとする記録速度で
読み取りエラーの少ない記録を行えるかどうかを判定す
ることができる。
【0009】また、別の適正記録速度判定方法として、
記録速度および記録レーザパワーを変更してテスト記録
を行うとともに該テスト記録の再生を行い、該再生結果
から再生信号品質に関するパラメータ値を測定し、所定
の許容範囲内の再生信号品質が得られるレーザパワーが
存在するかどうかを判断し、該レーザパワーが存在する
記録速度を適正と判定し、該レーザパワーが存在しない
記録速度を不適正と判定することができる。これによれ
ば、どの記録速度で記録すれば読み取りエラーの少ない
記録を行えるかを判定することができる。
【0010】なお、前記再生信号品質に関するパラメー
タ値は、例えば所定期間内の同期信号の検出回数に関す
るパラメータ値と、再生HF信号のトップピークとボト
ムピークの比率に関するパラメータ値を少なくとも含
み、両パラメータ値がともに許容範囲内となるレーザパ
ワーが存在する記録速度を適正と判定することができ
る。また、判定結果は表示することができる。また、光
ディスク記録装置自身は読み取りエラーが少ない記録を
行える記録速度であっても、ホストコンピュータ(パソ
コン等)の能力が低く該ホストコンピュータから送出さ
れる記録データの転送レートが遅い場合には、本記録
(本番の記録)中に光ディスク記録装置内のバッファメ
モリがバッファアンダーラン(データが空になる状態)
を生じて記録を失敗することがある。このような不都合
を防止するためには、ホストコンピュータから光ディス
ク記録装置に記録データを転送し、該光ディスク記録装
置は自己が設定可能な記録速度範囲内で記録速度を変化
させて再生レーザパワーで該記録データの記録動作を行
い、その際該光ディスク記録装置のバッファメモリがバ
ッファアンダーランを生じるかどうかを判断してバッフ
ァアンダーランが生じない記録速度を確認し、該バッフ
ァアンダーランが生じない記録速度範囲内で前記テスト
記録を行うことが有効である。
【0011】また、別の記録速度設定方法として、前記
判定方法で適正と判定された記録速度をホストコンピュ
ータ等のディスプレイに表示し、ユーザの指定操作に基
づき該記録速度範囲内の速度を本記録の記録速度として
設定可能にすることができる。また、さらに別の記録速
度設定方法として、前記判定方法で適正と判定された記
録速度を該光ディスクの所定領域に記録し、該光ディス
クが光ディスク記録装置に再装入されたときに該適正記
録速度の情報を読み取って表示し、前記テスト記録を再
度行うことなく、ユーザの指定操作に基づき該記録速度
範囲内の速度を本記録の記録速度として設定可能にする
ことができる。これによれば、一度適正記録速度の判定
を行った光ディスクについては再度判定を行うことなく
適正記録速度を知ることができ、本記録前に要する準備
時間を短縮することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を以下説明
する。図1はこの発明が適用された光ディスク記録装置
を用いて光ディスクの記録および再生を行うためのシス
テム構成および光ディスク記録装置の内部構成を示すも
のである。光ディスク記録装置10はCD−R/RWド
ライブ(CD−RディスクおよびCD−RWディスクの
記録および再生が可能なドライブ)等で構成される。光
ディスク記録装置10はインタフェース回路12を介し
てパソコン等のホストコンピュータ14に接続されてい
る。ハードディスクドライブ16には、光ディスク記録
装置10で記録するデータが格納されている。
【0013】光ディスク記録装置10において、光ディ
スク18はCD−Rディスク、CD−RWディスク等で
構成される。光ディスク18はスピンドルモータ20で
駆動され、光ヘッド22から出射されるレーザ光23で
情報の記録および読み取りが行われる。サーボ回路24
はスピンドルモータ20の速度制御および光ヘッド22
のトラッキング制御、フォーカス制御、送り制御を行
う。記録時にはスピンドルモータ20の速度は、ホスト
コンピュータ14においてユーザが設定した記録速度倍
率に制御される。
【0014】記録時にハードディスクドライブ16から
読み出されホストコンピュータ14から自己の転送レー
トで送出される記録データは、光ディスク記録装置10
に入力され、バッファメモリ26(RAM)に一旦格納
された後、設定された記録速度に対応した速度で読み出
され、データ変調回路28でEFM変調等が行われ、記
録信号補正回路30で時間軸が補正(ストラテジーに基
づく照射時間、照射開始タイミング等の補正)される。
レーザ駆動回路32は光ヘッド22から出射されるレー
ザ光23を記録信号で変調して、光ディスク18の記録
層にピットを形成して情報の記録を行う。レーザ光23
のパワーは、ALPC(Automatic Laser Power Contro
l)検出出力により、指定されたパワーに高精度に制御さ
れる。
【0015】再生時に光ヘッド22で光ディスク18か
ら読み取られる信号は、信号処理回路34で2値化さ
れ、データ復調およびエラー訂正回路36でEFM復調
およびエラー訂正等が行われ、インタフェース回路12
を介してホストコンピュータ14に送られる。システム
コントローラ40は光ディスク記録装置10全体を制御
する。この光ディスク記録装置10は、記録に先立ち、
ホストコンピュータ14からの指令を受けて適正記録速
度および適正記録パワーの判定のためのテストを行う。
適正記録速度は、ホストコンピュータ14のデータ転送
速度との関係でバッファメモリ26がバッファアンダー
ランを起こさずに記録を行える速度(システム依存適正
記録速度)と、使用する光ディスク18自身の性能によ
り読み取りエラーが少ない記録を行える速度(メディア
依存適正記録速度)の両方を満足する速度として求めら
れる。
【0016】システム依存適正記録速度を判定するため
のテスト(システム依存適正記録速度判定テスト)は次
のようにして行われる。ホストコンピュータ14に光デ
ィスク記録装置10を接続して光ディスク記録装置10
に光ディスク18を初めて装入したとき、ユーザの操作
に基づくホストコンピュータ14からの指令により、シ
ステム依存適正記録速度判定テストが自動で実行され
る。該判定テストの実行手順の一例を図2に示す。該判
定テストが開始されると(S10)、ホストコンピュー
タ14は光ディスク記録装置10の記録速度を該光ディ
スク記録装置10で設定可能な最高速度に設定する(S
11)。ホストコンピュータ14は自己の能力において
ハードディスクドライブ16から記録データを読み出
し、自己のデータ転送レートで該記録データを光ディス
ク記録装置10に転送し、再生パワーで所定時間記録動
作を行わせる(すなわち、実際には光ディスク18に対
する記録は行われない。)(S12)。このとき、図1
のバッファアンダーラン検出回路42はバッファメモリ
26に格納されているデータ量を検出し、バッファアン
ダーランの有無を判定する(S13)。ホストコンピュ
ータ14の転送速度が光ディスク記録装置10の記録速
度よりも速ければバッファアンダーランは生じず、該転
送速度が光ディスク記録装置10の記録速度よりも遅け
ればバッファアンダーランを生じる。判定結果はホスト
コンピュータ14内に記憶される(S14)。次いで、
記録速度を1段下げて(S15,S16)上記テストを
繰り返す。そして、光ディスク記録装置10で設定可能
な最低速度までテストが終了したら、全工程を終了する
(S15,S17)。これにより、ホストコンピュータ
14には、光ディスク記録装置10で設定可能なすべて
の記録速度についてバッファアンダーランの有無の判定
結果が格納される。なお、上記工程で、バッファアンダ
ーランが生じない最初の記録速度が見つかったら、その
時点でテストを終了し、その速度以下のすべての記録速
度をバッファアンダーランが生じない速度と判定するこ
ともできる。また、システム依存適正記録速度判定テス
トはシステムが組まれた当初に1度だけ行えばよく、以
後システム構成に変更がない限りホストコンピュータ1
4に記憶された判定結果が繰り返し用いられる。
【0017】メディア依存適正記録速度を判定するため
のテスト(メディア依存記録速度判定テスト)の実行手
順の一例を図3に示す。このテストは適正記録パワーの
判定にも用いられる。システム依存適正記録速度判定テ
ストが完了している状態で、光ディスク記録装置10に
光ディスク18が装入されると、ホストコンピュータ1
4のディスプレイ上に速度設定ページが開き(S2
0)、ユーザが該ページ上で記録速度の設定を行う。記
録速度の設定方法には「最大値」として設定する方法と
具体的な数値で記録速度を設定する方法の2通りがあ
り、いずれかの方法を選択できる。「最大値」として設
定した場合は、前記システム依存適正記録速度判定テス
トによってバッファアンダーランが生じないと判定され
た最高速度が自動的に設定される。具体的な数値で記録
速度を設定する場合の速度設定ページの表示の一例を図
5に示す。図5は光ディスク記録装置10で設定可能な
記録速度(倍速率)がx1(1倍速)、x2(2倍
速)、x4(4倍速)、x6(6倍速)、x8(8倍
速)、x10(10倍速)の場合である。なお、光ディ
スク記録装置10によってはサポートする最高速度が光
ディスク18の種類(CD−R、CD−RW等)によっ
て異なる場合があり、その場合光ディスク記録装置10
は光ディスク18のATIP情報中のメディアタイプの
情報によりディスクタイプを判断して設定可能な記録速
度の表示を行う。
【0018】前記システム依存適正記録速度判定テスト
の結果、速度設定ページに表示されたすべての記録速度
でバッファアンダーランを起こさずに記録できると判定
された場合は図5(a)のように表示され、すべての記
録速度が設定(選択)可能となる。図5(b)はシステ
ム依存適正記録速度判定テストの結果8倍速以上でバッ
ファアンダーランを生じることが判定された場合で、こ
のとき6倍速以下の記録速度が設定(選択)可能とな
る。図5(b)は6倍速を選択した場合を示している
(6倍速のラジオボタンがマークされている。)。
【0019】速度設定ページでユーザ操作により記録速
度が設定されると、ホストコンピュータ14は光ディス
ク記録装置10に、設定された記録速度でOPC(Opti
mumPower Control )を実行することを指令する(図
3、S21)。光ディスク記録装置10はこの指令を受
けて、記録速度を該指令された速度に設定し(S2
2)、自己に設定されたシーケンスに従ってOPC動作
を実行する(S23)。このOPC動作自体は従来から
行われている方法を用いることができる。OPC動作の
一例を説明する。光ディスク記録装置10はOPCテス
ト信号発生回路44(図1)からOPC用のテスト信号
を発生し、レーザ光23の記録パワーを順次段階的に変
化させて、光ディスク18のPCA領域(Power Calibr
ation Aria)に該テスト信号の記録を行う。記録後これ
を再生し、各記録パワーにおける再生信号品質に関する
パラメータ値を測定する。そのパラメータ値としては、
CD−RディスクやCD−RWディスクの場合、再生H
F信号のβ値を用いることができる。β値は、図4に示
す再生HF信号において、所定の基準値に対する上側の
ピークレベル(トップピーク)をa、下側のピークレベ
ル(ボトムピーク)をbとすると、 β=(a−b)/(a+b) …(1) として与えられる。また、別のパラメータ値として、フ
レーム同期信号の検出回数に関するパラメータ値を用い
ることができる。下記表1は、シアニン系色素で記録層
を構成した某メーカ製のCD−Rディスクにおいて、記
録速度を所定速度に設定し、記録レーザパワーを15段
階に変化させてOPC動作を実行してテスト信号を記録
し、記録後これを再生して各記録パワーにおけるフレー
ム同期信号の検出回数とβ値を測定した結果を示すもの
である。No.0は最高パワー、No.14は最低パワ
ーで、その間を等間隔で記録レーザパワーを変化させて
記録している。
【0020】 (表1) 記録パワー フレーム同期検出回数(回) β値(%) No.0 77 −13 No.1 79 −290 No.2 91 −287 No.3 98 −247 No.4 94 −214 No.5 96 −151 No.6 97 −121 No.7 94 −73 No.8 97 −20 No.9 94 44 No.10 94 119 No.11 98 176 No.12 93 245 No.13 84 315 No.14 31 363
【0021】図1において、β値演算回路46は、OP
C動作の再生時に、記録パワーごとのβ値を前記(1)
式により求める。これと並行して、フレーム同期信号検
出および計数回路48はEFMフレーム同期信号を検出
し、記録パワーごとの検出回数をカウントする。システ
ムコントローラ40は、OPC動作によって記録パワー
ごとのフレーム同期検出回数およびβ値が測定された
ら、この測定結果に基づき、許容範囲内の再生信号品質
が得られる記録パワーが存在するかどうかを判定する
(図3、S24,S25)。この判定は例えば、フレー
ム同期検出回数およびβ値がともに所定の許容範囲内と
なる記録パワーが存在するかどうかを判定することによ
って行われる。許容範囲としては例えばフレーム同期検
出回数が70以上、β値が−67±10%と設定するこ
とができる。この許容範囲を用いると、表1の例では、
許容範囲内の再生信号品質が得られる記録パワーとして
No.7が存在することがわかる。
【0022】許容範囲内の再生信号品質が得られる記録
パワーが存在しない場合は、記録速度倍率を1段落とし
て同様にOPC動作を実行する(図3、S26)。この
OPC動作は、許容範囲内の再生信号品質が得られる記
録パワーが存在する記録速度倍率が見つかるまで記録速
度倍率を1段ずつ順次落として繰り返される。許容範囲
内の再生信号品質が得られる記録パワーが存在する記録
速度が見つかると、そこでOPC動作は終了し、OPC
動作の結果がホストコンピュータ14に伝えられる。こ
れを受けてホストコンピュータ14は再び速度設定ペー
ジを開く(S27)。図5(c)はこのときの速度設定
ページの表示の一例で、6倍速では許容範囲内の再生信
号品質が得られる記録パワーが存在しないことが判定さ
れ、4倍速で許容範囲内の再生信号品質が得られる記録
パワーが存在することが判定され、その結果4倍速以下
が推奨速度として表示されている。このとき、ユーザが
最初に速度設定ページで設定した記録速度が、推奨速度
外であった場合(例えば図5(c)の場合)は、速度設
定ページ上で警告を表示し、ユーザに設定速度の変更を
促す(図3、S28,S29)。図5(d)はユーザが
この警告を受け入れて、推奨速度内である4倍速に設定
を変更した状態である。ユーザが速度設定ページ上でO
Kボタン(確認ボタン)を押すと、光ディスク記録装置
10の記録速度が該確認された速度に設定され、本記録
が行われる(S30)。なお、警告を無視して推奨速度
外の記録速度に設定して本記録を行うこともできるが、
記録されたデータは信頼性が低いものとなる。したがっ
て、推奨速度外の記録速度を本記録の記録速度として設
定できないようにプログラムを組むこともできる。
【0023】本記録の記録レーザパワーは該設定された
記録速度について前記メディア依存適正記録速度判定テ
ストのOPC動作で得られたβ値の測定結果に基づき設
定することができる。すなわち、β値の最適値が得られ
る記録パワーを該測定結果から例えば線形補間で求めて
設定する。例えば、前記表1の測定結果を得た記録速度
を本記録の記録速度として設定するものとすると、β値
の最適値が−67%であれば、記録パワー値は線形補間
により、No.7とNo.8の間の値として求めること
ができる。したがって、最適記録パワーを見つけるため
に従来から行われているOPC動作は別途行う必要はな
い。
【0024】なお、メディア依存適正記録速度判定テス
ト終了後の適宜の時点で、メディア依存適正記録速度判
定テストで得られた推奨記録速度のデータおよび各推奨
記録速度においてβ値の最適値が得られる記録パワー値
のデータを適正記録速度および記録パワー生成回路50
で生成して、光ディスク18の所定領域(例えばPCA
領域、PMA領域(Program Memory Aria)のメインデ
ータ)に記録しておき、その後光ディスク記録装置10
にその光ディスク18が再装入されたときに、該データ
を読み取って速度設定ページに表示して、ユーザが該表
示された推奨記録速度の中から記録速度を選択して設定
し、記録パワー値を該記録速度においてβ値の最適値が
得られるとされる値に設定するようにすれば、同一の光
ディスクについてメディア依存適正記録速度判定テスト
を繰り返し行わなくてすむ。
【0025】なお、前記実施の形態では、メディア依存
適正記録速度判定テストを、適正と判定される記録速度
が見つかるまで記録速度ごとに順次行うようにしたが、
これに代えて、システム依存適正記録速度判定テストの
結果適正と判定されたすべての記録速度について一度に
OPCの記録を行い、記録後これを一度に再生して、各
記録速度ごとに所定の許容範囲内の再生信号品質が得ら
れるレーザパワーが存在するかどうかを判断して、記録
速度の適否を判定することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態を示すシステム構成図
および光ディスク記録装置の内部構成を示すブロック図
である。
【図2】 図1のシステム構成によるシステム依存適正
記録速度判定テストの手順を示すフローチャートであ
る。
【図3】 図1のシステム構成によるメディア依存適正
記録速度判定テストの手順を示すフローチャートであ
る。
【図4】 β値の定義を説明する図である。
【図5】 図1のホストコンピュータのディスプレイに
表示される速度設定ページの一例を示す図である。
【符号の説明】
10…光ディスク記録装置、14…ホストコンピュー
タ、26…バッファメモリ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録速度を記録可能最高速度に当初設定し
    て記録レーザパワーを変更してテスト記録を行うととも
    に該テスト記録の再生を行い、該再生結果から再生信号
    品質に関するパラメータ値を測定し、所定値以上の再生
    信号品質が得られる記録レーザパワーが存在する場合は
    その記録速度でテスト記録を終了し、所定値以上の再生
    信号品質が得られる記録レーザパワーが存在しない場合
    は記録速度を順次落として前記テスト記録を行って、所
    定値以上の再生信号品質が得られる記録レーザパワーが
    存在する記録速度でテスト記録を終了し、該テスト記録
    終了時の記録速度範囲内の速度を推奨速度または設定可
    能速度として表示し、該速度を本記録の記録速度として
    設定可能にしてなる光ディスクの記録速度設定方法。
  2. 【請求項2】ホストコンピュータから光ディスク記録装
    置に記録データを転送し、該光ディスク記録装置は自己
    の設定可能な記録速度範囲内で記録速度を変化させて再
    生レーザパワーで該記録データの記録動作を行い、その
    際該光ディスク記録装置のバッファメモリがバッファア
    ンダーランを生じるかどうかを判断してバッファアンダ
    ーランが生じない記録速度を確認し、該バッファアンダ
    ーランが生じない最高速度を前記記録可能最高速度とし
    て当初設定する請求項7記載の光ディスクの記録速度設
    定方法。
  3. 【請求項3】前記記録可能最高速度でテスト記録した結
    果、所定値以上の再生信号品質が得られる記録レーザパ
    ワーが存在しなかった場合に警告表示をする請求項1ま
    たは2記載の光ディスクの記録速度設定方法。
  4. 【請求項4】記録速度をユーザ操作で指定された任意の
    記録速度に当初設定して記録レーザパワーを変更してテ
    スト記録を行うとともに該テスト記録の再生を行い、該
    再生結果から再生信号品質に関するパラメータ値を測定
    し、所定値以上の再生信号品質が得られる記録レーザパ
    ワーが存在する場合はその記録速度でテスト記録を終了
    し、所定値以上の再生信号品質が得られる記録レーザパ
    ワーが存在しない場合は記録速度を順次落として前記テ
    スト記録を行って、所定値以上の再生信号品質が得られ
    る記録レーザパワーが存在する記録速度でテスト記録を
    終了し、該テスト記録終了時の記録速度範囲内の速度を
    推奨速度または設定可能速度として表示し、該速度を本
    記録の記録速度として設定可能にしてなる光ディスクの
    記録速度設定方法。
  5. 【請求項5】ホストコンピュータから光ディスク記録装
    置に記録データを転送し、該光ディスク記録装置は自己
    の設定可能な記録速度範囲内で記録速度を変化させて再
    生レーザパワーで該記録データの記録動作を行い、その
    際該光ディスク記録装置のバッファメモリがバッファア
    ンダーランを生じるかどうかを判断してバッファアンダ
    ーランが生じない記録速度を確認し、該バッファアンダ
    ーランが生じない記録速度範囲内で前記ユーザが前記テ
    スト記録の当初の記録速度を指定可能にしてなる請求項
    4記載の光ディスクの記録速度設定方法。
  6. 【請求項6】前記ユーザの操作で指定された記録速度で
    テスト記録した結果、所定値以上の再生信号品質が得ら
    れる記録レーザパワーが存在しなかった場合に警告表示
    をする請求項4または5記載の光ディスクの記録速度設
    定方法。
  7. 【請求項7】請求項1から6のいずれかの方法に基づき
    設定された本記録の記録速度で、記録レーザパワーを、
    前記テスト記録に基づき、記録速度で所定の許容範囲内
    の再生信号品質が得られたときの値に設定して本記録を
    行う光ディスクの記録方法。
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