JP2002251735A - 光ディスク記録装置 - Google Patents

光ディスク記録装置

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JP2002251735A
JP2002251735A JP2001047863A JP2001047863A JP2002251735A JP 2002251735 A JP2002251735 A JP 2002251735A JP 2001047863 A JP2001047863 A JP 2001047863A JP 2001047863 A JP2001047863 A JP 2001047863A JP 2002251735 A JP2002251735 A JP 2002251735A
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JP
Japan
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laser power
temperature
ambient temperature
optical disk
recording
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Application number
JP2001047863A
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English (en)
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Satoshi Iwasaki
悟志 岩崎
Koji Yoshida
浩二 吉田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザパワーの温度依存性を考慮し、OPC
実行エラーを発生させることがなく、安定した記録品質
を満足させることのできる光ディスク記録装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 記録ディスクへのデータの記録や記録デ
ィスクに記録されたデータの消去を行う際に使用する最
適レーザパワーを、記録ディスク内の試し書き領域を使
った試し書きの結果から得ることが可能な光ディスク記
録装置であって、周囲温度を検出する温度検出手段12
と、前記試し書きの際に前記温度検出手段12が検出し
た前記周囲温度が、予め設定した複数の温度区分のいず
れに属するかを判別する温度帯判別手段13と、前記複
数の温度区分毎に予め設定した補正値により、レーザパ
ワーを補正する補正手段と、を備えた構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、追記型記録媒体の
CD−R(Compact Disc Recordable)、ならびに相変
化型記録媒体であるCD−RW(Compact Disc Rewrita
ble)等に情報を記録・再生する光ディスク記録装置で
あって、特に記録ディスクに情報を記録する際のLD
(Laser Diode、レーザダイオード)のレーザパワーを
制御する光ディスク記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、記録ディスクに記録する際のLD
から出射するレーザパワーを制御し、記録時の最適レー
ザパワーを求めることが可能な光ディスク記録装置が用
いられている。
【0003】以下、従来の光ディスク記録装置につい
て、図を用いて説明する。
【0004】図5は従来の光ディスク記録装置のブロッ
ク図である。なお、図5はレーザパワーの制御に関する
ブロック図である。
【0005】図5において、1は光ディスク記録装置の
ピックアップユニットに備えられたレーザパワーのセン
サー用フォトダイオード、2は光ディスク記録装置のピ
ックアップユニットに備えられたレーザダイオード、3
は入力された電圧を電流に変換しレーザダイオード2へ
出力するV−I変換手段、4はレーザ駆動信号をアナロ
グ信号に変換するDA変換手段、5は入力された信号の
増幅を行う増幅手段、6は増幅手段5により増幅された
信号とレーザパワーに対応した信号を比較し、差動信号
を出力する比較手段、7はCPU、8はROM、9はC
PU7に備えられ目標とするレーザパワーを設定するレ
ーザパワー設定手段、10はCPU7に備えられDA変
換手段4にレーザ駆動信号を出力するレーザパワー駆動
手段、11はCPU7に備えられたレーザパワー検出手
段である。
【0006】以上のように構成された従来の光ディスク
記録装置において、以下そのレーザパワーの制御方法に
ついて説明する。レーザパワーのセンサー用フォトダー
オード1はレーザダイオード2にて発光された光の一部
を受光し、受光した光量を電気的なアナログ信号へ光電
変換し、変換された信号は増幅手段5に入力される。こ
のとき、増幅手段5に入力された信号の信号レベルは同
じレーザパワーのレーザであっても、ピックアップユニ
ット毎に異なるため、光ディスク記録装置製造時に設定
されるゲイン(増幅率)により、目標とするレーザパワ
ーと出射されたレーザのレーザパワーが一致する場合
は、目標とするレーザパワーに対応する基準信号の信号
レベルと一致するように増幅される。この時設定される
ゲインをLDゲインと呼び、ROM8に格納されてい
る。
【0007】増幅手段5に入力された信号はLDゲイン
を用いて増幅され、比較手段6に出力される。増幅手段
5より出力された信号は、比較手段6に入力され、比較
手段6において、目標レーザパワーに応じてCPU7内
のレーザパワー設定手段9より出力された基準信号と比
較され、差動信号としてCPU7内のレーザパワー検出
手段11へ入力される。CPU7内のレーザパワー検出
手段11において検出された結果を基にCPU7内のレ
ーザパワー駆動手段10は、DA変換手段4へレーザ駆
動信号を出力する。DA変換手段4によってアナログ信
号へ変換されたレーザ駆動信号は、V−I変換手段3に
よって、実際にレーザを発光させるための電流へ変換さ
れる。
【0008】このようにして、レーザパワー設定手段9
により設定された所定のレーザパワーに対し、一定のレ
ーザパワーで発光させる制御を行っている。また、CD
−R又はCD−RWに情報を記録・再生する光ディスク
記録装置においては、記録時のレーザパワーを決定する
ために予め記録ディスク上に用意されている試し書き領
域PCA(Power Calibration Area)を使って試し書き
を行い、その結果から得られる最適レーザパワーの値を
用いてディスクのデータ領域に、求めた記録条件で記録
することが一般的である。この試し書き領域を使って最
適レーザパワーを求める一連の手法を、OPCと呼んで
いる。
【0009】以下、データの記録を行う際に記録ディス
クに対する最適レーザパワーを決定する、OPC(Opti
mum Power Control)処理について説明する。OPC
は、ディスクのデータ領域よりも内周側に位置する試し
書き領域であるPCAにおいて実行される。図6はPC
Aの構成図である。図6において、21はPCA、22
はテストエリア(Test Area)、23はカウントエリア
(Count Area)である。
【0010】PCA21は、テストエリア22とカウン
トエリア23の2つの領域で構成される。テストエリア
22は、記録パワーを多段階に変化させて試し書きを行
う領域であり、カウントエリア23は、試し書きを実行
した回数を記録する領域である。
【0011】図7は1回のOPC実行で使用するPCA
の各フレームとレーザパワーとの関係を示す説明図であ
る。図7において、22はテストエリアであり、これは
図6において説明したものと同様であるので、同一の符
号を付けて説明を省略する。なお、Gは各フレームに対
応するレーザパワーを示す。OPC1回の実行により使
用を許されているテストエリア22の領域は、15フレ
ームであり、この15フレームにランダムデータの記録
を行って、試し書きを実行する。OPCは大きく2つの
処理に分けられる。まず、レーザパワーの微調整処理が
行われる。レーザパワーの微調整処理は15フレームの
後段5フレームを使用して行われる。レーザパワーを微
調整する理由は、CPU7内のレーザパワー設定手段9
が設定した目標とする所定のレーザパワーに対して、厳
密な精度で対応するレーザパワーのレーザを光ピックア
ップより出射させるためである。レーザパワーの微調整
処理開始の際に使用されるレーザパワーは各々の記録デ
ィスクに対して予め設定された基準レーザパワーが用い
られる。
【0012】レーザパワーの微調整処理は、OPC1回
で許されている15フレームの内11フレーム目におい
て、CPU7のレーザパワー駆動手段10が、基準レー
ザパワーに対応した所定の基準信号をDA変換手段4へ
出力し、その基準信号に対してレーザダイオード2から
出射するレーザのレーザパワーを、レーザパワーのセン
サー用フォトダイオード1がレーザパワーに対応する信
号として読み取り、増幅手段5により増幅され、比較手
段6に入力される。比較手段6において、CPU7内の
レーザパワー設定手段9から入力される、基準レーザパ
ワーに対応した基準値と、増幅手段5から入力された、
レーザパワーに対応する信号の信号レベルが一致するま
で、CPU7内のレーザパワー駆動手段10は、DA変
換手段4へ出力する基準信号を任意の速度で可変させ、
レーザダイオード2から出射するレーザのレーザパワー
を可変させる。このようにして、CPU7内のレーザパ
ワー設定手段9により設定される基準値に対して、CP
U7内のレーザパワー駆動手段10がDA変換手段4へ
出力すべき基準信号が厳密に設定される。
【0013】次に、15フレームの前段10フレームに
おいて、レーザパワーを基準レーザパワーから所定量変
化させた10ステップのレーザパワーに設定し、次々に
変化させながら、1フレームを1ステップとして各々の
レーザパワーで試し書きを実行する。
【0014】図8はRF信号の振幅レベルを示す説明図
である。図8において、縦軸はレーザパワーのセンサー
用フォトダイオード1において受光されたレーザに応じ
て、レーザパワーのセンサー用フォトダイオード1より
出力されるRF信号の振幅レベルを示す。最適レーザパ
ワーの決定は、試し書きを実施した領域に記録されたデ
ータを再生し、検出されるRF信号の上下非対称性を測
定し、上下非対称性と試し書きを実施した際のレーザパ
ワーとの組み合わせより2次の最小二乗法を用いて得ら
れた値と、光ディスク記録装置が各々の記録ディスクに
対して有する目標値とを比較することで行われる。
【0015】図9は所定の周囲温度における設定レーザ
パワーと実際の出射レーザパワーとの関係を示す関係図
である。図9において、Hは周囲温度が常温である場合
の、設定パワーと実際の出射レーザパワーとの関係を示
し、Iは周囲温度が低温である場合の、設定レーザパワ
ーと実際の出射レーザパワーとの関係を示し、Jは周囲
温度が高温である場合の、設定レーザパワーと実際の出
射レーザパワーとの関係を示す。
【0016】ここで、光ディスク記録装置の設定レーザ
パワーとはCPU7内のレーザパワー設定手段9が設定
する基準値に対応するレーザパワーのことであり、出射
レーザパワーとはピックアップユニット内のレーザダイ
オード2から実際に出射されるレーザパワーを意味す
る。また、周囲温度とは、光ディスク記録装置内の主要
ICが実装された基板の周囲における温度であり、図9
はこれが一定である場合の設定レーザパワーと実際の出
射レーザパワーとの関係を示す。
【0017】図9に示すように、常温状態では、CPU
7内のレーザパワー設定手段9において設定されたレー
ザパワーの値Xと出射レーザパワーの値Xが一致する。
しかしながら高温状態では、レーザダイオード2及びレ
ーザパワーのセンサー用フォトダイオード1が温度特性
を持ち、光ディスク記録装置のレーザパワー設定手段9
がレーザパワーの値をXと設定した場合、実際の出射レ
ーザパワーの値は数%低下したCとなる。同様に低温状
態では、実際の出射レーザパワーの値は数%上昇したA
となる。
【0018】従来の光ディスク記録装置においては、高
温状態においてOPCを実行した場合、上記のように常
温と同じ出射レーザパワーの値Xを得るためには、より
高い設定レーザパワーの値が必要となる。また、高温状
態においては、レーザの長波長化が進み、常温状態と同
じRF信号の非対称性を得る為、最適レーザパワーとな
るためには、より高い設定レーザパワーの値が必要とな
る。また、設定できる設定レーザパワーは有限であり、
これはCPU7内のレーザパワー設定手段9において上
限値で決定されている。OPCの際、10ステップにレ
ーザパワーを可変しているが、この時出射されるレーザ
の出射レーザパワーは高温状態でCPU7内のレーザパ
ワー設定手段9が設定した設定レーザパワーに比べて低
下しており、OPCにおいて、レーザパワー設定手段9
の上限値である最大の設定レーザパワーに対応する出射
レーザパワーより最適レーザパワーが大きくなる状態が
発生した場合、光ディスク記録装置はOPC実行エラー
となる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光ディスク記録装置は、上記現象によりOPC実行
エラーとなるだけであれば、高温状態において低下した
出射レーザパワーを考慮し、OPCの際の基準レーザパ
ワーを上げればOPC実行エラーは回避されるように思
えるが、光ディスク記録装置のレーザパワー設定手段が
設定できる設定レーザパワーは有限であるため、高温状
態でピックアップユニットから出射される出射レーザパ
ワーが、設定レーザパワーに対して低下したことが原因
で光ディスク記録装置が設定できる設定レーザパワーの
上限値を超えるレーザパワーが最適レーザパワーとして
要求された場合、光ディスク記録装置はOPC実行エラ
ーを引き起こすという課題を有していた。
【0020】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、ピックアップユニットから出射されるレーザのレー
ザパワーの温度依存性を考慮して、いかなる温度におい
てもOPC実行エラーを発生させることがなく、かつ、
記録後の記録ディスクの安定した記録品質を満足させる
ことのできる光ディスク記録装置を提供することを目的
とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の光ディスク記録装置は、記録ディスクへ
のデータの記録や記録ディスクに記録されたデータの消
去を行う際に使用する最適レーザパワーを、記録ディス
ク内の試し書き領域を使った試し書きの結果から得るこ
とが可能な光ディスク記録装置であって、周囲温度を検
出する温度検出手段と、前記試し書きの際に前記温度検
出手段が検出した前記周囲温度が、予め設定した複数の
温度区分のいずれに属するかを判別する温度帯判別手段
と、前記複数の温度区分毎に予め設定した補正値によ
り、レーザパワーを補正する補正手段と、を備えた構成
を有している。
【0022】この構成により、ピックアップユニットか
ら出射されるレーザのレーザパワーの温度依存性を考慮
して、いかなる温度においてもOPC実行エラーを発生
させることがなく、かつ、記録後の記録ディスクの安定
した記録品質を満足させることのできる光ディスク記録
装置を提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の光ディ
スク記録装置は、記録ディスクへのデータの記録や記録
ディスクに記録されたデータの消去を行う際に使用する
最適レーザパワーを、記録ディスク内の試し書き領域を
使った試し書きの結果から得ることが可能な光ディスク
記録装置であって、周囲温度を検出する温度検出手段
と、試し書きの際に温度検出手段が検出した周囲温度
が、予め設定した複数の温度区分のいずれに属するかを
判別する温度帯判別手段と、複数の温度区分毎に予め設
定した補正値により、レーザパワーを補正する補正手段
と、を備えた構成を有している。
【0024】この構成により、周囲温度により変化する
レーザパワーを補正することにより、あらゆる周囲温度
に対応した最適レーザパワーを求めることができ、OP
C実行時において温度変化が原因で生じるOPCエラー
を回避することができるという作用を有する。ここで、
周囲温度とは、光ディスク記録装置内の主要ICが実装
された基板の周囲における温度である。
【0025】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の光ディスク記録装置であって、補正手段は、
補正値により光ディスク記録装置の製造時に設定された
LDゲイン値を補正することでレーザパワーを補正する
構成を有している。
【0026】この構成により、レーザダイオード及びレ
ーザパワーセンサー用フォトダイオードの温度特性によ
って変化したレーザパワーに対して、周囲温度に対応し
た補正値によりLDゲイン値を補正することにより、レ
ーザパワーの変化を補正することができるので、OPC
実行時において、設定できないレーザパワーを最適レー
ザパワーとして得た場合に生じるOPCエラーを回避す
ることができるという作用を有する。
【0027】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1又は2に記載の光ディスク記録装置であって、温度帯
判別手段が、周囲温度が10℃より低い温度区分に属す
ると判断した場合は、補正手段によりレーザパワーを1
0%減少させ、温度帯判別手段が、周囲温度が10℃乃
至40℃の温度区分に属すると判断した場合は、レーザ
パワーの補正は行わず、温度帯判別手段が、周囲温度が
40℃より高い温度区分に属すると判断した場合は、補
正手段によりレーザパワーを10%増加させる構成を有
する。
【0028】この構成により、温度帯判別手段において
周囲温度を4以上の複数の温度区分に分割した場合の構
造の複雑化や判別速度の低下を防ぐことができ、且つ正
確なレーザパワーの補正を行うことができるという作用
を有する。
【0029】以下、本発明の一実施の形態について、図
面を用いて説明する。
【0030】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における光ディスク記録装置のブロック図である。
図1において、1はレーザパワーのセンサー用フォトダ
イオード、2はレーザダイオード、3はV−I変換手
段、4はDA変換手段、5は増幅手段、6は比較手段、
7はCPU、8はROM、9はCPU7内のレーザパワ
ー設定手段、10はCPU7内のレーザパワー駆動手
段、11はCPU7内のレーザパワー検出手段であり、
これらは図5において説明したものと同様であるので同
一の符号を付けて説明を省略する。12は光ディスク記
録装置内の主要ICが実装された基板のの周囲温度を検
出し、それに対応した電位レベルの信号を出力する温度
検出手段、13はCPU7に備えられ、温度検出手段1
2により入力された信号に対応する周囲温度が予め設定
された温度区分のいずれに属するかを判別する温度帯判
別手段、14はROM8に記憶されたLDゲインを補正
するゲイン補正手段である。以上のように構成された本
発明の実施の形態1の光ディスク記録装置のレーザパワ
ーの制御方法は従来の技術において、図5を用いて説明
したものと同様であるので省略する。
【0031】次に、本発明の実施の形態1における出射
レーザパワー補正動作を説明する。図2は図1の光ディ
スク記録装置のLDゲイン補正動作のフローチャートで
ある。まず、温度検出手段12は周囲温度を検出し、検
出した温度に応じたDC的な電位レベルをCPU7へ入
力する(S1)。次に、CPU7内の温度帯判別手段1
3は、入力された電位レベルTが、自らが有する閾値t
1、t2とを比較することにより、検出された周囲温度
が高温帯、常温帯、低温帯の3つの温度帯の内どの温度
帯に属するかを判断する(S2)。
【0032】CPU7内の温度帯判別手段13におい
て、周囲温度が低温帯と判断された場合、CPU7内の
ゲイン補正手段14においてROM8に記憶されたLD
ゲイン値と、低温帯に対応する補正値を用いて演算を行
い、LDゲイン値の補正を行う(S3)。更に、補正後
の新しいLDゲイン値を増幅手段5へ出力する(S
4)。レーザパワーのセンサー用フォトダイオード1よ
り増幅手段5に入力される信号は補正後の新しいLDゲ
インにより増幅され、比較手段6において基準信号と比
較されることにより、低温帯において増加した出射レー
ザパワーの補正が行われる。
【0033】CPU7内の温度帯判別手段13におい
て、周囲温度が常温帯と判断された場合、CPU7内の
ゲイン補正手段14においてROM8に記憶されたLD
ゲイン値の補正は行わずに、そのままLDゲイン値を増
幅手段5へ出力する(S5)。レーザパワーのセンサー
用フォトダイオード1より増幅手段5に入力される信号
はLDゲインにより増幅される。
【0034】CPU7内の温度帯判別手段13におい
て、周囲温度が高温帯と判断された場合、CPU7内の
ゲイン補正手段14においてROM8に記憶されたLD
ゲイン値と、高温帯に対応する補正値を用いて演算を行
い、LDゲイン値の補正を行う(S6)。更に、補正後
の新しいLDゲイン値を増幅手段5へ出力する(S
7)。レーザパワーのセンサー用フォトダイオード1よ
り増幅手段5に入力される信号は補正後の新しいLDゲ
インにより増幅され、比較手段6において基準信号と比
較されることにより、高温帯において低下した出射レー
ザパワーの補正が行われる。
【0035】LDゲイン値の補正が行われ出射レーザパ
ワーが補正されると、次にOPCが実行される。以下、
OPCについて説明する。まず、OPCで使用するレー
ザパワー微調整が行われる。周囲温度が高温帯や低温帯
に属する場合は、増幅手段5には周囲温度を考慮し、補
正されたLDゲインが設定されているため、レーザパワ
ーは常温帯と略同様に出射される。なお、レーザパワー
微調整は従来の技術で説明したものと同様の動作により
行われる。
【0036】次に、10ステップでのレーザパワー可変
動作がスタートする。このときは、基準パワーを基に、
基準パワーの上下10ステップに設定されたレーザパワ
ーが出射され、1フレーム当り1ステップで試し書きを
行い、可変させた各々のレーザパワーで記録された10
フレームを再生し、RF信号の上下非対称性を測定し、
試し書きを実施した記録パワーとの組み合わせより2次
の最小二乗法を用い、光ディスク記録装置が各ディスク
毎に有する目標値と比較することで記録のための最適レ
ーザが決定される。
【0037】なお、周囲温度が低温帯に属すると判別さ
れた場合は、光ディスク記録装置が設定するパワーに対
して実際の出射パワーは高くなるため、それに応じたL
Dゲインを演算することによって、常温と同様に出射す
ることが可能となる。
【0038】以上のように、本実施の形態1の光ディス
ク記録装置は構成されているので、周囲温度に対応した
補正値を用いて予め設定されているLDゲイン値を補正
し、レーザパワーのセンサー用フォトダイオード1がレ
ーザを受光することにより出力される信号の信号レベル
とCPU7内のレーザパワー設定手段9からの基準値と
を比較する前に、補正された新しいLDゲイン値を用い
て信号を増幅させることにより出射レーザパワーを補正
することで、周囲温度によって変化する出射レーザパワ
ーの影響が原因で、光ディスク記録装置が設定できない
設定レーザパワーをOPCの結果として要求された場合
に生じる、OPCエラーを防ぐことができる。
【0039】(実施の形態2)図3は周囲温度と周囲温
度に対応した信号の電位レベルとの関係を示す関係図で
ある。図3において、縦軸は周囲温度を示し、横軸はそ
の周囲温度が検出された際に温度検出手段12により出
力される信号の電位レベルを示す。なお、本実施例1に
おいては、出力レベルt1、t2をそれぞれ1.95
V、2.5Vとし、温度検出手段12において検出され
た周囲温度が10℃の時、温度検出手段12からCPU
へ出力される信号の電位レベルが1.95Vとなり、周
囲温度が40℃の時、温度検出手段12からCPUへ出
力される信号の電位レベルが2.5Vとなるように設定
されている。
【0040】図3に示すように、温度検出手段12によ
り検出された周囲温度が10℃より小さい場合、CPU
には1.95Vより小さい電位レベルの信号が入力され
るためCPUの温度帯判別手段13は周囲温度が低温帯
に属すると判断する。周囲温度が10℃乃至40℃の場
合、CPUには1.95V乃至2.5Vの電位レベルの
信号が入力されるためCPUの温度帯判別手段13は周
囲温度が常温帯に属すると判断する。周囲温度が40℃
より高い場合、CPUには2.5Vより大きい電位レベ
ルの信号が入力されるためCPUの温度帯判別手段13
は周囲温度が高温帯に属すると判断する。
【0041】ゲイン補正は、出射レーザパワーとそれぞ
れの温度帯に設定されたゲイン補正値とを用いて演算す
ることにより、温度帯判別手段13が、周囲温度が低温
帯に属すると判断した場合は、出射レーザパワーを10
%減少させ、周囲温度が常温帯に属すると判断した場合
は、出射レーザパワーは変化なく、周囲温度が高温帯に
属すると判断した場合は、出射レーザパワーを10%増
加させるように出射レーザパワーの補正を行う。
【0042】以上のようにゲイン補正を行うことで出射
レーザパワー補正を行った後の出射レーザパワーと設定
レーザパワーとの関係を示す。
【0043】図4は出射レーザパワー補正後の出射レー
ザパワーと設定レーザパワーとの関係を示す関係図であ
る。図4において、Dは周囲温度が常温帯に属する場合
の出射レーザパワー補正後の出射レーザパワーと設定レ
ーザパワーとの関係を示し、Eは周囲温度が低温帯に属
する場合の出射レーザパワー補正後の出射レーザパワー
と設定レーザパワーとの関係を示し、Fは周囲温度が高
温帯に属する場合の出射レーザパワー補正後の出射レー
ザパワーと設定レーザパワーとの関係を示す。図4に示
すように、周囲温度が低温帯や高温帯に属する場合であ
っても、所定の設定レーザパワーに対して、周囲温度が
常温帯に属する場合と略同様の出射レーザパワーで出射
することができる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明の光ディスク記録装
置は、以下のような有利な効果が得られる。請求項1に
記載の発明によれば、周囲温度により変化するレーザパ
ワーを補正することにより、あらゆる周囲温度に対応し
た最適レーザパワーを求めることができ、OPC実行時
において温度変化が原因で生じるOPCエラーを回避す
ることができる光ディスク記録装置を提供することがで
きる。
【0045】請求項2に記載の発明によれば、レーザダ
イオード及びレーザパワーセンサー用フォトダイオード
の温度特性によって変化したレーザパワーに対して、周
囲温度に対応した補正値によりLDゲイン値を補正する
ことにより、レーザパワーの変化を補正することができ
るので、OPC実行時において、設定できないレーザパ
ワーを最適レーザパワーとして得た場合に生じるOPC
エラーを回避することができる光ディスク記録装置を提
供することができる。
【0046】請求項3に記載の発明によれば、温度帯判
別手段において周囲温度を4以上の複数の温度区分に分
割した場合の構造の複雑化や判別速度の低下を防ぐこと
ができ、且つ正確なレーザパワーの補正を行うことがで
きる生産性に優れた光ディスク記録装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における光ディスク記録
装置のブロック図
【図2】図1の光ディスク記録装置のLDゲイン補正動
作のフローチャート
【図3】周囲温度と周囲温度に対応した信号の電位レベ
ルとの関係を示す関係図
【図4】出射レーザパワー補正後の出射レーザパワーと
設定レーザパワーとの関係を示す関係図
【図5】従来の光ディスク記録装置のブロック図
【図6】PCAの構成図
【図7】1回のOPC実行で使用するPCAの各フレー
ムとレーザパワーとの関係を示す説明図
【図8】RF信号の振幅レベルを示す説明図
【図9】所定の周囲温度における設定レーザパワーと実
際の出射レーザパワーとの関係を示す関係図
【符号の説明】
1 センサー用フォトダイオード 2 レーザダイオード 3 V−I変換手段 4 DA変換手段 5 増幅手段 6 比較手段 7 CPU 8 ROM 9 レーザパワー設定手段 10 レーザパワー駆動手段 11 レーザパワー検出手段 12 温度検出手段 13 温度帯判別手段 14 ゲイン補正手段 21 PCA 22 テストエリア 23 カウントエリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D090 AA01 BB03 BB04 CC01 DD03 EE01 FF50 JJ07 5F073 BA06 EA27 GA02 GA12 GA14 GA19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録ディスクへのデータの記録や記録ディ
    スクに記録されたデータの消去を行う際に使用する最適
    レーザパワーを、記録ディスク内の試し書き領域を使っ
    た試し書きの結果から得ることが可能な光ディスク記録
    装置であって、 周囲温度を検出する温度検出手段と、 前記試し書きの際に前記温度検出手段が検出した前記周
    囲温度が、予め設定した複数の温度区分のいずれに属す
    るかを判別する温度帯判別手段と、 前記複数の温度区分毎に予め設定した補正値により、レ
    ーザパワーを補正する補正手段と、を備えたことを特徴
    とする光ディスク記録装置。
  2. 【請求項2】前記補正手段は、前記補正値により光ディ
    スク記録装置の製造時に設定されたLDゲイン値を補正
    することで前記レーザパワーを補正することを特徴とす
    る請求項1に記載の光ディスク記録装置。
  3. 【請求項3】前記温度帯判別手段が、前記周囲温度が1
    0℃より低い温度区分に属すると判断した場合は、前記
    補正手段により前記レーザパワーを10%減少させ、前
    記温度帯判別手段が、前記周囲温度が10℃乃至40℃
    の温度区分に属すると判断した場合は、前記レーザパワ
    ーの補正は行わず、前記温度帯判別手段が、前記周囲温
    度が40℃より高い温度区分に属すると判断した場合
    は、前記補正手段により前記レーザパワーを10%増加
    させることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ディ
    スク記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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