JP2002251703A - 磁気記録装置 - Google Patents

磁気記録装置

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JP2002251703A
JP2002251703A JP2001050454A JP2001050454A JP2002251703A JP 2002251703 A JP2002251703 A JP 2002251703A JP 2001050454 A JP2001050454 A JP 2001050454A JP 2001050454 A JP2001050454 A JP 2001050454A JP 2002251703 A JP2002251703 A JP 2002251703A
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Yuji Sakai
裕児 酒井
Koji Nagafune
貢治 長船
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】微分回路を含むプリアンプ回路を使用する垂直
磁気記録方式のディスクドライブにおいて、TA検出回
路をプリアンプ回路内に配置させるという回路設計上の
制約を解消することにある。 【解決手段】垂直磁気記録方式のディスクドライブにお
いて、リードヘッドにより読出されたリード信号を微分
するための微分回路101を含むプリアンプ回路10及
びTA検出回路111を含むリード/ライトチャネル1
1が開示されている。プリアンプ回路10は、リードア
ンプ100の出力と、微分回路101の出力とを切替え
る切替回路102を有し、TA検出動作時には微分回路
101の出力を無効にして、リードアンプ100の出力
をリード/ライトチャネル11に送出するように構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には垂直磁
気記録方式の磁気ディスク装置に関し、特に微分回路を
含むプリアンプ回路、及びサーマルアスペリティを検出
するためのTA検出機能を含むリード/ライトチャネル
を使用した磁気記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスクドライブを代表と
する磁気ディスク装置の分野では、長手磁気記録(面内
磁気記録)方式での記録密度の限界を超えるための技術
として、垂直磁気記録方式が注目されている。垂直磁気
記録方式は、相対的に信号分解能が高く、高線記録密度
でも信号振.幅の減衰が小さいため、高い面記録密度化
を実現できる。
【0003】長手磁気記録方式は、図3(A)に示すよ
うに、ディジタルデータ(0/1)がデータトラック3
00に記録される場合、該当データに対応する磁化領域
(矢印)がディスク記録媒体(以下単にディスクと称す
る)の長手方向(面内方向)に形成される。この場合、
磁化の方向が転移する領域(磁化転移領域)で最大振幅
となり、正方向磁化から負方向磁化へ、また負方向磁化
から正方向磁化への転移に応じて振幅極性が異なる。当
該ディスクに記録された磁化データが磁気ヘッド(リー
ドヘッド)により読出されると、同図(B)に示すよう
な波形の再生信号(リード信号)が出力される。
【0004】これに対して、垂直磁気記録方式は、図4
(A)に示すように、ディジタルデータ(0/1)がデ
ータトラック400に記録される場合、当該データに対
応する磁化領域がディスクの垂直方向(深さ方向)に形
成される。垂直磁気記録方式では、リードヘッドにより
読出される再生信号は、同図(B)に示すように、磁化
転移領域で振幅が転移し、振幅が磁化の方向に対応する
矩形波の信号波形となる。従って、垂直磁気記録方式の
ディスクドライブには、従来の長手磁気記録方式で採用
された信号処理方式(リード/ライトチャネル)は、そ
のままでは適用できない。
【0005】ここで、垂直磁気記録方式において得られ
る再生信号を微分した場合、あるいは少なくともその信
号成分が存在する帯域内で微分を実行した場合、図4
(C)に示すように、長手磁気記録方式の場合と同様な
再生信号(微分波形)が得られる。即ち、磁化転移領域
で最大振幅となり、正方向磁化から負方向磁化へ、また
負方向磁化から正方向磁化への転移に応じて異なる振幅
極性の信号が得られることになる。
【0006】このため、長手磁気記録方式で採用されて
いるデータ復号やサーボ復調のための信号処理回路(リ
ード/ライトチャネル)や、トラックフォーマットがほ
ぼそのまま使用できるという利点から、再生信号を微分
してデータ復号やサーボ信号復調を行う方式が検討され
ている。例えば、垂直磁気記録方式により得られた再生
信号を微分する擬似微分等化回路が提案されている(特
開2000−173007号公報を参照)。
【0007】ところで、最近のディスクドライブでは、
スライダ上にリードヘッドとライトヘッドとが分離して
実装された構造のヘッドが採用されている。ライトヘッ
ドは長手磁気記録方式と垂直磁気記録方式とでは構造が
異なるが、リードヘッドは両方式とも磁気抵抗型素子
(MR素子又はGMR素子)からなる。ヘッドは、ディ
スク上を微小間隔(浮上高)で浮上した状態で、ディス
クに対するリード/ライト動作を実行する。
【0008】一方、ディスク上の表面は、ヘッドがディ
スクと衝突しないように十分に平滑化されている。しか
し、ディスク上の表面には、ヘッドの浮上高を超える異
常突起や、ごみが稀に存在する。これらの原因で、ディ
スク上のヘッドは、高速回転しているディスクの表面と
衝突するような事態が発生することがある。このような
ヘッドの衝突が起こると、その衝突部分の温度は衝突直
後では急激に上昇し、その後徐々に元の温度まで低下し
ていく。
【0009】ここで、当該衝突部分が特にリードヘッド
を構成するMR素子(GMR素子も同様)またはその近
傍である場合、MR素子には、衝突による温度変化に比
例した抵抗変化が発生する。MR素子はディスクからの
磁界による抵抗変化から信号を再生する。このため、ヘ
ッド衝突による温度変化に起因したMR素子の抵抗変化
により、図5(A)に示すように、リードヘッドから異
常振幅50を含む再生信号(記録データの周波数が40
0MHzの場合)が出力される現象が発生する。このよ
うな現象は、ディスクドライブの分野では、一般的にサ
ーマルアスペリティ(Thermal Asperit
y、以下TAと称する)と呼ばれている。
【0010】このようなTA現象が発生すると、再生信
号からデータを正常に復号できない問題以外に、ディス
ク上の異常突起にヘッドが頻繁に衝突する事態が発生す
るという問題がある。即ち、ディスク上の突起がヘッド
との衝突により削られて、これがヘッドに付着して溜ま
り、最終的にヘッドクラッシュという致命的な事態に起
こす可能性がある。従来では、ドライブにTA検出回路
が設けられて、ディスクドライブの製造検査工程で、T
A検出回路によるTA検出のチェックが実行されてい
る。検査工程において、TAが多発するディスクドライ
ブについては出荷を停止するなどの処置がなされる。ま
た、ごく稀に発生するTAに関しては、そのTA発生位
置に対応するディスク上の部分だけを使用しないよう
に、予めマーキングして出荷される。具体的には、TA
が生じるディスク上のデータセクタを使用不可とする処
理(いわゆるバッドセクタ処理)が施される。
【0011】なお、TA検出回路におけるTA検出方法
では、再生信号52はその信号成分をほぼ除去できるカ
ットオフ周波数(例えば1MHz)を持つLPF(ロー
パスフィルタ)を通して、TA成分だけが抽出される。
TA検出回路は、図5(B)に示すように、一定の振幅
値(TA検出閾値51)を超えるような異常振幅が一定
時間以上継続する場合に、TA検出信号(パルス)53
を出力する。具体的には、TA検出回路は、LPF出力
信号(再生信号52)をTA検出閾値(51)でコンパ
レートするコンパレータからなる。ディスクドライブの
CPUは、TA検出信号53がハイレベルとなる時間を
測定し、それが一定時間以上であるときにTAが発生し
たと認識する。
【0012】一方、垂直磁気記録方式では、図6(A)
に示すように、リードヘッドから出力された信号が微分
された後の再生信号が取り扱われるため、TAによる異
常振幅部分は、微分後の当該再生信号に埋もれてしま
う。これは、一般的に、TAにより異常振幅が発生する
時間間隔は数μsecオーダーであり、データの再生信
号の周期と比べてかなり長いためである。ここで、図6
(B)に示すように、微分後の再生信号60は、前記と
同様のカットオフ周波数(例えば1MHz)を持つLP
Fを通過した場合には、ほとんどTAによる異常振幅信
号が現れず、TA検出回路によるTA検出は不可能とな
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、垂直
磁気記録方式のディスクドライブでは、リードヘッドか
らのリード信号を微分した再生信号を取り扱うため、従
来のTA検出方法によるTA検出ができないという問題
があった。この問題を解消する方法としては、リード信
号を微分するための微分回路の前段に、TA検出回路を
配置する方法が考えられる。しかしながら、当該方法
は、実際にディスクドライブの構成を設計する上での解
決すべき問題が発生する。
【0014】ディスクドライブでは、データ(ユーザデ
ータ及びサーボデータ)の変調(符号化)及び復調(復
号化)を行なうための回路系は、プリアンプ回路とリー
ド/ライトチャネルに大別される。プリアンプ回路は、
垂直磁気記録方式では微分回路を含み、リードヘッドか
らのリード信号を増幅するためのリードアンプや、ライ
トヘッドに対してライト信号を出力するためのライトア
ンプなどを集積化したヘッドアンプICとも呼ばれる。
このような微分回路を含むプリアンプ回路により、長手
磁気記録方式のディスクドライブに採用される信号処理
方式のリード/ライトチャネルを、垂直磁気記録方式の
ディスクドライブにも採用できる。
【0015】プリアンプ回路は、特性上の観点からでき
るだけヘッドに近い位置に配置されることが望ましい。
近年では、プリアンプ回路は、ヘッド(スライダ)を支
持するサスペンション上に設置されることも検討されて
いる。この場合、当然ながらプリアンプ回路は、回路規
模ができるだけ小さく、リード/ライトチャネル間の信
号線も少ない方が望ましい。
【0016】ここで、微分回路の前段にTA検出回路を
配置する方法を採用する場合、当該TA検出回路もプリ
アンプ回路内に設ける必要となる。通常では、TA検出
回路は、プリアンプ回路の他の回路要素と比較して回路
規模が大きい。従って、TA検出回路をプリアンプ回路
内に配置させることは、回路規模が増大するため好まし
くない。また、TA検出回路をプリアンプ回路内に配置
させると、プリアンプ回路とリード/ライトチャネルと
の間の信号線が増大するため、同様に好ましくない。
【0017】要するに、垂直磁気記録方式では、プリア
ンプ回路は、微分回路及びTA検出回路も配置しなけれ
ばならないという回路設計上の大きな制約を受けること
になる。このような制約は、垂直磁気記録方式のディス
クドライブの実用化を阻害する要因の一つとなる。
【0018】そこで、本発明の目的は、微分回路を含む
プリアンプ回路を使用する垂直磁気記録方式のディスク
ドライブにおいて、TA検出回路をプリアンプ回路内に
配置させるという回路設計上の制約を解消できるように
して、結果として垂直磁気記録方式の実用化を推進でき
る磁気ディスク装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、リードヘッド
により読出されたリード信号を微分するための微分回路
を含むプリアンプ回路、及びTA検出回路を含むリード
/ライトチャネルを使用する垂直磁気記録方式のディス
クドライブなどの磁気記録装置に関する。当該プリアン
プ回路は、リードアンプ(リード信号を増幅するアンプ
回路)の出力と、微分回路の出力とを切替える切替回路
を有し、TA検出動作時には微分回路の出力を無効にし
て、リードアンプの出力をリード/ライトチャネルに送
出するように構成されている。
【0020】具体的には、本発明のドライブは、リード
ヘッドから出力されたリード信号を増幅するリードアン
プ、当該リードアンプからの出力信号を微分する微分回
路、及び当該微分回路からの出力信号とリードアンプの
出力信号とを切替える切替回路を含むプリアンプ回路
と、TA検出回路を含むリード/ライトチャネル(チャ
ネル回路)と、切替回路を制御してデータ信号の再生動
作時には微分回路の出力信号を有効なリード信号として
プリアンプ回路からリード/ライトチャネルに送出させ
て、TA検出動作時には微分回路の出力を無効にし、リ
ードアンプの出力信号を有効なリード信号として送出さ
せるように制御する制御手段とを備えたものである。
【0021】このような構成により、TA検出回路をプ
リアンプ回路内に配置させることなく、TA検出動作時
には微分回路の出力ではなく、プリアンプ回路から微分
処理前の再生信号をTA検出回路に送出することができ
る。従って、プリアンプ回路内に、微分回路の前段にT
A検出回路を配置させるという回路設計上の制約を解消
できるため、回路規模の増大化及びリード/ライトチャ
ネル間の信号線の増大化を抑制できる。換言すれば、微
分回路を含むプリアンプ回路を使用することにより、長
手磁気記録方式のリード/ライトチャネルを採用できる
と共に、当該リード/ライトチャネルの中にTA検出回
路を配置させることが可能となる。要するに、微分回路
を含むプリアンプ回路、長手磁気記録方式のリード/ラ
イトチャネル、及びリード/ライトチャネル内のTA検
出回路をそれぞれ実現できることにより、結果として垂
直磁気記録方式のデイズクドライブの実用化を推進する
ことが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。
【0023】図1は、本実施形態に関係する垂直磁気記
録方式のディスクドライブの要部を示すブロック図であ
る。
【0024】(ディスクドライブの構成)同実施形態の
ディスクドライブは、図1に示すように、垂直方向に磁
気異方性を有するディスク1と、当該ディスク1を回転
させるスピンドルモータ(SPM)2と、ヘッド3を搭
載してディスク1上の半径方向に移動させるアクチュエ
ータとを有するドライブ機構、及び制御・信号処理回路
系を有する。
【0025】アクチュエータは、ヘッド3を搭載してい
るアーム(サスペンションを含む)4と、駆動力を発生
するボイスコイルモータ(VCM)5とからなる。アク
チュエータは、マイクロプロセッサ(CPU)6のサー
ボ制御により、ヘッド3をディスク1上の目標位置(目
標トラック)に位置決めする。ここで、ヘッド3は、ジ
ャイアント磁気抵抗型素子(GMR素子)からなるリー
ドヘッドと、垂直磁気記録の可能なライトヘッド(イン
ダクティブ薄膜ヘッド)とが分離してスライダ上に実装
された構造である。
【0026】制御・信号処理回路系は、プリアンプ回路
10と、リード/ライトチャネル11と、ディスクコン
トローラ(HDC)9と、CPU6と、メモリ7と、モ
ータドライバ8とを有する。
【0027】プリアンプ回路10は、ヘッド3(リード
ヘッド)により読出されたリード信号を増幅するリード
アンプ100と、微分回路101と、切替回路102
と、ライトデータを記録電流に変換するライトアンプ1
03とを有する。微分回路101は、少なくとも再生信
号の信号成分が存在する周波数帯域内で微分特性を有
し、いわば垂直磁気記録方式の再生信号(矩形波信号)
を長手磁気記録方式の再生信号に変換する機能を有す
る。この微分回路101は、具体的には信号成分が存在
する周波数帯域と同じカットオフ周波数特性を持つ高域
通過フィルタ(HPF)からなる。切替回路102は、
微分回路101の出力とリードアンプ100の出力とを
切替えて送出するための回路であり、結果として微分回
路101をオン/オフするための機能を実現する。
【0028】リード/ライトチャネル11は、データ変
調/復調回路およびサーボ復調回路を含む信号処理回路
110、及びサーマルアスペリティ(TA)検出回路1
11を有する。信号処理回路110は、通常ではPRM
L(Partial Response Maximum Likelihood)方式のデ
ータチャネルから構成されている。データ復調回路は、
PRML方式の信号処理を実行し、プリアンプ回路10
から送出される微分処理後の再生信号からデータを復号
する。データ変調回路は、HDC9から送られるライト
データに対する例えばRLL符号化処理を実行する。サ
ーボ復調回路は、後述するディスク1上のサーボエリア
(サーボセクタ領域)からリードヘッドにより読出され
た再生信号(微分された信号)から各種のサーボ信号又
はサーボデータを復調する。
【0029】ディスクコントローラ(HDC)9は、ド
ライブとホストシステム(パーソナルコンピュータやデ
ィジタル機器)とのインタフェースを構成し、リード/
ライトデータの転送制御などを実行する。また、HDC
9は、リード/ライト動作の制御に必要なデータリード
ゲート(DRG)やデータライトゲートを生成する機
能、及び同実施形態に関係する切替回路102の切替制
御信号90を送出する。
【0030】CPU6は、ドライブのメイン制御装置で
あり、ヘッド3の位置決め制御(サーボ制御)を実行す
るためのサーボシステムのメイン要素である。CPU6
は、リード/ライトチャネル11により再生されるサー
ボデータに従って、シーク動作及びトラック追従動作を
制御する。具体的には、CPU6は、VCMドライバ8
0の入力値(制御電圧値)を制御することにより、アク
チュエータのVCM5を駆動制御する。メモリ7は、R
AM、ROM及びフラッシュEEPROMを含み、CP
U6の制御プログラム及び各種制御データを格納する。
モータドライバ8は、VCMドライバ80と共に、スピ
ンドルモータ(SPM)を駆動するためのSPMドライ
バ81を有する。
【0031】(ディスクの構成)同実施形態のディスク
1は、垂直磁気記録方式の2層構造のディスク記録媒体
を想定している。データのリード/ライト動作時には、
スピンドルモータ2により高速回転される。ディスク1
は、製造時にサーボライタと称する専用装置により、図
1に示すように、ヘッド位置決め制御(サーボ制御)に
用いられるサーボデータが記録されるサーボ領域である
サーボセクタ200が設けられる。サーボセクタ200
は、周方向に所定の間隔で複数個配置されている。ディ
スク1には、サーボセクタ200を含む多数のトラック
201が同心円状に構成される。各トラック201上の
サーボセクタ200以外の領域は、基本的にデータ(ユ
ーザデータ)が記録されるデータエリア202である。
【0032】(データ再生動作とTA検出動作)同実施
形態では、ディスクドライブは、通常のデータ及びサー
ボ信号の再生動作以外に、TA検出回路111を使用し
たTA検出動作を実行する。TA検出動作は、後述する
HDC9の制御に従って、データ及びサーボ信号の再生
動作中には実行されない。HDC9は、サーボセクタパ
ルスSSP、及びデータリードゲートDRGの各タイミ
ングに基づいて、切替回路102の切替制御信号90を
送出する。この切替制御信号90は、TA検出動作の実
行可能時には、微分回路101の出力をオフ(無効)す
るように制御するTA検出許可信号TAS(図2(E)
に示すハイレベル信号)に相当する信号となる。以下、
図1と共に、図2のタイミングチャートを参照して具体
的に説明する。
【0033】図2(A)は、ディスク1上のトラックフ
ォーマットを示す図である。TA検出動作は、サーボセ
クタ200の領域では実行されずに、リードヘッドがデ
ータエリア202で位置しているときに実行される。即
ち、同図(C)に示すように、データエリア202に対
応する期間TdaがTA検出動作の可能期間であり、サ
ーボセクタ200に対応する期間TdiがTA検出動作
の禁止期間である。
【0034】HDC9及びCPU6は、ヘッド3がサー
ボセクタ200上に位置しているか否かを、サーボセク
タパルスSSPを使用して認識する。サーボセクタパル
スSSPは、図2(B)に示すように、ヘッド3(リー
ドヘッド)がサーボセクタ200からサーボ信号を再生
する期間にハイレベルとなる信号である。サーボセクタ
パルスSSPは、リードヘッドによりサーボセクタ20
0から読出された所定の信号(サーボマーク)に基づい
て、リード/ライトチャネル11により生成される。サ
ーボセクタパルスSSPは、データエリア202のリー
ド/ライト動作のタイミングを決定する基準信号として
使用される以外に、サーボセクタ200に予め記録され
たサーボデータ(サーボ信号)がオーバーライトにより
消去されないようにマスクするためのゲート信号として
も使用される。
【0035】このサーボセクタパルスSSPがハイレベ
ルの期間では、切替回路102は、微分回路101の出
力をオン(有効)状態に維持しており、当該微分回路1
01からの再生信号をリード/ライトチャネル11に送
出する。即ち、微分回路101は、リードヘッドにより
サーボセクタ200から読出されたサーボ信号で、リー
ドアンプ100により増幅された再生信号を微分する。
リード/ライトチャネル11では、信号処理回路110
に含まれるサーボ復調回路は、微分回路101からの再
生信号からサーボデータ(サーボ信号)を復調する。こ
のとき、図2(E)に示すように、TA検出動作の許可
信号TASはローレベルであり、リード/ライトチャネ
ル11のTA検出回路111は、機能停止の状態(動作
禁止状態)である。
【0036】一方、図2(C)に示すように、サーボセ
クタパルスSSPがローレベルの期間では、TA検出動
作が可能な期間となる。但し、データエリア202から
データ信号を読出して、ユーザデータを再生(復号化)
するデータ再生動作中は、TA検出動作は禁止(不許
可)である。このデータ再生動作中は、図2(D)に示
すように、データリードゲート(DRG)がハイレベル
の期間(TH)である。即ち、データリードゲート(D
RG)がハイレベルの期間(TH)では、切替回路10
2は、微分回路101の出力をオン(有効)状態に維持
しており、当該微分回路101からの再生信号をリード
/ライトチャネル11に送出する。微分回路101は、
リードヘッドによりデータエリア202から読出された
データ信号で、リードアンプ100により増幅された再
生信号を微分する。リード/ライトチャネル11では、
信号処理回路110に含まれるデータ復調回路は、微分
回路101からの再生信号からユーザデータを復調(復
号化)する。
【0037】TA検出回路111によるTA検出動作
は、サーボセクタパルスSSP及びデータリードゲート
DRGが共にローレベル期間(期間TL)である条件で
可能となる。HDC9は、図2(E)に示すように、当
該条件を満たす期間TdaにハイレベルとなるTA検出
許可信号TASに相当する切替制御信号90を送出す
る。
【0038】切替回路102は、切替制御信号90に応
じて微分回路101の出力をオフ(無効)し、リードア
ンプ100の出力をそのまま送出するように制御する。
リード/ライトチャネル11では、TA検出許可信号T
ASに応じて、TA検出回路111が動作が有効とな
り、プリアンプ回路10から送出される再生信号のTA
検出動作が実行される。
【0039】TA検出回路111は、微分回路101の
出力がオフ状態であるため、微分されていないリードア
ンプ100からのリード信号(図4(B)を参照)を入
力して、当該リード信号中から異常振幅を検出する(図
5(B)を参照)。CPU6は、TA検出回路111か
らの検出結果(異常振幅の検出)により、データエリア
202中のTA検出位置を特定するなど、従来のTA検
出方法を実行する。なお、TA検出回路111は、検出
結果を信号処理回路110を経由せずに、CPU6に出
力するように構成でもよい。
【0040】以上のように同実施形態によれば、微分回
路101を含むプリアンプ回路10により、垂直磁気記
録方式のディスク1から得られた再生信号を長手磁気記
録方式の再生信号に変換できる。従って、リード/ライ
トチャネル11での信号処理回路110としては、PR
ML方式のデータ復調回路など、長手磁気記録方式のデ
ィスクドライブに適用したものをそのまま使用すること
が可能である。
【0041】さらに、プリアンプ回路10に切替回路1
02を設けることにより、TA検出回路111を、リー
ド/ライトチャネル11に含ませることが可能となる。
換言すれば、TA検出回路111を、微分回路101の
前段回路としてプリアンプ回路10に配置させる必要は
ない。従って、プリアンプ回路10が、TA検出回路1
11の配置に伴って回路規模や信号線が増大化すること
を回避することができる。これにより、プリアンプ回路
10の回路規模を小さくして、例えばアクチュエータの
サスペンション上に実装するなど、ディスクドライブを
設計する上での多様性を実現することが可能となる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、微
分回路を含むプリアンプ回路を使用する垂直磁気記録方
式のディスクドライブにおいて、TA検出回路をプリア
ンプ回路内に配置させるという回路設計上の制約を解消
できる。従って、プリアンプ回路を設計する上で、回路
規模の増大化及びリード/ライトチャネル間の信号線の
増大化を抑制できる。要するに、微分回路を含むプリア
ンプ回路、長手磁気記録方式のリード/ライトチャネ
ル、及びリード/ライトチャネル内のTA検出回路をそ
れぞれ実現できることにより、結果として垂直磁気記録
方式のデイズクドライブの実用化を推進することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に関する垂直磁気記録方式の
ディスクドライブの要部を示すブロック図。
【図2】同実施形態に関するTA検出動作を説明するた
めのタイミングチャート。
【図3】従来の長手磁気記録方式における記録データの
磁化状態及び再生信号波形を示す図。
【図4】従来の垂直磁気記録方式における記録データの
磁化状態及び再生信号波形を示す図。
【図5】従来のヘッド衝突に起因するTA現象を説明す
るための図。
【図6】垂直磁気記録方式でのTA検出の問題点を説明
するための図。
【符号の説明】
1…ディスク 2…スピンドルモータ(SPM) 3…ヘッド 4…アーム 5…ボイスコイルモータ(VCM) 6…CPU 7…メモリ 8…モータドライバ 9…ディスクコントローラ(HDC) 10…プリアンプ回路 11…リード/ライトチャネル 100…リードアンプ 101…微分回路 102…切替回路 103…ライトアンプ 110…信号処理回路 111…TA検出回路
フロントページの続き Fターム(参考) 5D031 AA04 BB01 DD07 DD11 EE08 FF09 HH16 5D044 AB01 BC01 CC05 DE46 FG05 GK12 GK19 HL02 5D091 AA10 BB06 CC12 DD03 EE32 HH11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体からリード信号を読み出す
    ための磁気ヘッドと、 前記磁気ヘッドから読み出されたリード信号が入力され
    て、選択的に微分処理を行った上で出力するプリアンプ
    回路と、 前記プリアンプ回路から出力される微分処理されていな
    いリード信号に基づいて、サーマルアスペリティを検出
    する検出手段と、を具備したことを特徴とする磁気ディ
    スク装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気記録媒体は、サーボデータが記
    録されているサーボデータ記録領域とユーザデータが記
    録されているユーザデータ記録領域とを有し、 前記磁気ヘッドから前記サーボデータ記録領域に記録さ
    れているサーボデータを読み出している際には、前記プ
    リアンプ回路にてサーボデータを微分処理せずに出力
    し、前記磁気ヘッドから前記ユーザデータ記録領域に記
    録されているユーザデータを読み出している際に、前記
    プリアンプ回路にて微分処理したユーザデータを出力す
    る選択手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1
    記載の磁気記録装置。
  3. 【請求項3】 データ信号の磁気記録が可能なディスク
    記録媒体と、 前記ディスク記録媒体からデータ信号を読出すための磁
    気ヘッドと、 前記磁気ヘッドから出力されたリード信号を増幅するア
    ンプ回路、当該アンプ回路からの出力信号を微分する微
    分回路、及び当該微分回路からの出力信号と前記アンプ
    回路の出力信号とを切替える切替回路を含むプリアンプ
    回路と、 前記プリアンプ回路から送出されるリード信号から前記
    データ信号を再生するための信号処理回路、及び当該リ
    ード信号を入力してサーマルアスペリティを検出するた
    めのTA検出回路を含むチャネル回路と、 前記切替回路を制御して、前記データ信号の再生動作時
    には前記微分回路の出力信号を有効なリード信号として
    前記プリアンプ回路から前記チャネル回路に送出させ
    て、前記サーマルアスペリティの検出動作時には前記微
    分回路の出力を無効にし、前記アンプ回路の出力信号を
    有効なリード信号として送出させるように制御する制御
    手段と、を具備したことを特徴とする磁気記録装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記ディスク記録媒体
    のサーボエリアに記録されたサーボ信号を再生するとき
    に、前記切替回路を制御して前記微分回路の出力を有効
    にし、当該微分回路からの出力信号を前記チャネル回路
    に送出させるように制御する手段を有することを特徴と
    する請求項3記載の磁気記録装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記データ信号の再生
    動作のタイミングを決定するリードゲート信号及び前記
    サーマルアスペリティの検出動作の許可を指示するため
    の許可信号を使用して前記切替回路を制御し、前記デー
    タ信号の再生動作時には前記微分回路の出力を有効に
    し、前記サーマルアスペリティの検出動作時には前記微
    分回路の出力を無効にするように制御する手段を有する
    ことを特徴とする請求項3記載の磁気記録装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記サーボ信号の再生
    動作のタイミングを決定するサーボセクタパルス及び前
    記サーマルアスペリティの検出動作の禁止を指示するた
    めの禁止を使用して前記切替回路を制御し、前記サーボ
    信号の再生動作時には前記微分回路の出力を有効にする
    ように制御する手段を有することを特徴とする請求項4
    記載の磁気記録装置。
  7. 【請求項7】 前記磁気ヘッドは磁気抵抗型素子からな
    るリードヘッドと垂直磁気記録の可能なライトヘッドと
    を有し、 前記プリアンプ回路は前記リードヘッドから出力された
    リード信号を増幅するリードアンプ回路及び前記ライト
    ヘッドにライト信号を供給するためのライトアンプ回路
    を含み、 前記チャネル回路は、前記ライト信号を生成するための
    データ変調回路及び前記リードヘッドから出力されたリ
    ード信号からユーザデータを再生するためのデータ復号
    化回路、及び当該リード信号からサーボデータを再生す
    るためのサーボ復調回路を含むことを特徴とする請求項
    1から請求項6のいずれか記載の磁気記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011129216A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Toshiba Corp 負荷に電流を供給するlsiを監視する監視システム

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