JP2002250687A - 粒度分布測定システム用廃液処理装置 - Google Patents

粒度分布測定システム用廃液処理装置

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JP2002250687A
JP2002250687A JP2001047325A JP2001047325A JP2002250687A JP 2002250687 A JP2002250687 A JP 2002250687A JP 2001047325 A JP2001047325 A JP 2001047325A JP 2001047325 A JP2001047325 A JP 2001047325A JP 2002250687 A JP2002250687 A JP 2002250687A
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particle size
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waste liquid
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Application number
JP2001047325A
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Hiroaki Matsuura
弘明 松浦
Yoshimichi Masuda
吉通 増田
Tadahiro Hayashi
忠裕 林
Susumu Kurebayashi
晋 紅林
Hideki Mizuno
英樹 水野
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Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】測定後の試料懸濁液をシステム内で自動的に処
理して媒体液の再利用を可能とする粒度分布測定システ
ム用廃液処理装置を提供する。 【解決手段】試料粒子を媒体液中に懸濁させた試料懸濁
液を測定対象として粒度分布測定装置によって試料粒子
の粒度分布を測定する粒度分布測定システム用廃液処理
装置であって、粒度分布測定装置から排出される測定後
の試料懸濁液を貯留する廃液タンク41と、廃液タンク
内の試料懸濁液の量の上限値および下限値を検出するレ
ベルセンサ46と、廃液タンク内の試料懸濁液を送出す
るポンプ42と、ポンプによって送出された試料懸濁液
から試料粒子を分離除去する濾過フィルタ43,44
と、レベルセンサの出力により、廃液タンク内の試料懸
濁液の量が上限値と下限値との間に維持されるようにポ
ンプを駆動し、試料懸濁液から試料粒子を分離除去して
処理済み媒体液とする制御部45とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、粉体試料の粒度
分布等の粒度に関する性状や特性値を測定するための粒
度分布測定システムにおける廃液処理装置に関し、詳し
くは、測定後の試料懸濁液をシステム内で自動的に処理
して媒体液の再利用を可能とする粒度分布測定システム
用廃液処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、粉体製品の開発時や製造時に
その品質を確認する手段としては、粒度分析計によって
粉体試料の粒度(粒度分布)を測定する方法が広く利用
されている。中でも、粉体試料(粒子群)を媒体液中に
懸濁させた試料懸濁液に平行光線(例えば、レーザ光)
を照射し、懸濁液中の粒子によって回折、散乱された光
のパターンを測定・解析することによって試料の粒度分
布を算出するレーザ回折・散乱方式の粒度分析が広く利
用されている。
【0003】また、フローセル中を流れる試料懸濁液中
の試料粒子をCCDカメラ等の撮像装置によって撮影し
画像解析を行い、粒度分布や粒子形状を測定する装置も
利用されている。これらの、試料懸濁液を利用して試料
の粒度分布を測定する、いわゆる湿式の粒度分布測定シ
ステムにおいては、測定後の試料懸濁液の処理は、シス
テム外で行われていた。すなわち、測定後の試料懸濁液
は、ポリタンク等の容器にいったん貯留され、別途、手
作業での濾過工程により試料懸濁液の処理を行う。また
は、外部の廃液処理業者に処理を委託する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の粒度分布測定シ
ステムにおいては、システム内に濾過装置等の試料懸濁
液から試料粒子を分離除去するための手段を備えておら
ず、システム内で測定後の試料懸濁液の処理を行うこと
はできなかった。そして、測定後の試料懸濁液を容器に
貯留したり、その後の濾過工程のために、必要な作業者
数や作業時間が増加して測定コストが上昇してしまうと
いう問題点があった。また、有機溶媒等の媒体液を使用
する場合には、試料懸濁液を作業者が取り扱う際に細心
の注意が必要である等、安全面に問題点がある。
【0005】外部の廃液処理業者に処理を委託する場合
にも、廃液処理および廃棄のための処理コストがかかる
という問題点があった。さらに、この場合には、試料懸
濁液から試料粒子を分離除去した媒体液を再利用しよう
としても、運搬等の作業増加のために再利用が困難であ
るという問題点があった。このため、媒体液の消費量が
増え、測定コストが上昇してしまうという問題点があっ
た。
【0006】そこで、本発明は、測定後の試料懸濁液を
システム内で自動的に処理して媒体液の再利用を可能と
する粒度分布測定システム用廃液処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の粒度分布測定システム用廃液処理装置は、
試料粒子を媒体液中に懸濁させた試料懸濁液を測定対象
として粒度分布測定装置によって試料粒子の粒度分布を
測定する粒度分布測定システム用廃液処理装置であっ
て、前記粒度分布測定装置から排出される測定後の試料
懸濁液を貯留する廃液タンクと、前記廃液タンク内の試
料懸濁液の量の上限値および下限値を検出するレベルセ
ンサと、前記廃液タンク内の試料懸濁液を送出するポン
プと、前記ポンプによって送出された試料懸濁液から試
料粒子を分離除去する濾過フィルタと、前記レベルセン
サの出力により、前記廃液タンク内の試料懸濁液の量が
前記上限値と前記下限値との間に維持されるように前記
ポンプを駆動し、試料懸濁液から試料粒子を分離除去し
て処理済み媒体液とする制御部とを有するものである。
【0008】また、上記の粒度分布測定システム用廃液
処理装置において、前記粒度分布測定装置は試料懸濁液
を循環させて試料粒子の粒度分布を測定するものである
ことが好ましい。
【0009】また、上記の粒度分布測定システム用廃液
処理装置において、前記粒度分布測定装置はフローセル
内を通過する試料懸濁液により試料粒子の粒度分布を測
定するものであることが好ましい。
【0010】また、上記の粒度分布測定システム用廃液
処理装置において、前記濾過フィルタは、複数の濾過フ
ィルタを含むものであることが好ましい。
【0011】また、上記の粒度分布測定システム用廃液
処理装置において、前記ポンプから複数の前記濾過フィ
ルタを通って試料懸濁液の濾過を行う経路として複数の
濾過経路が存在し、前記制御部からの切換信号によっ
て、前記濾過経路を切り換える濾過経路切換手段を有す
ることが好ましい。
【0012】また、上記の粒度分布測定システム用廃液
処理装置において、前記濾過フィルタは、大径側の粒子
から小径側の粒子までを順次段階的に濾過する複数段の
濾過フィルタを含むものであることが好ましい。
【0013】また、上記の粒度分布測定システム用廃液
処理装置において、前記制御部は、前記粒度分布測定装
置の粒度分布の測定結果によって、前記濾過経路切換手
段を制御して前記濾過経路を切り換えるものであること
が好ましい。
【0014】また、上記の粒度分布測定システム用廃液
処理装置において、前記制御部は、前記廃液タンク内の
試料懸濁液の量が前記上限値に達したときに前記ポンプ
を駆動して試料懸濁液を前記濾過フィルタに送出し、前
記廃液タンク内の試料懸濁液の量が前記下限値に達した
ときに前記ポンプを停止させるものであることが好まし
い。
【0015】また、上記の粒度分布測定システム用廃液
処理装置において、前記粒度分布測定装置は、試料粒子
を分離除去した処理済み媒体液を再利用するものである
ことが好ましい。
【0016】また、上記の粒度分布測定システム用廃液
処理装置において、前記廃液タンクに流入する前の試料
懸濁液から異物や粗大粒子等を除去する異物除去フィル
タを有することが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1は、本発明の廃液処理装置4
を使用した粒度分布測定システム1を示す図である。こ
の粒度分布測定システム1は、粉体試料を媒体液中に懸
濁させた試料懸濁液を測定対象とする、いわゆる湿式の
粒度分布測定システムである。粒度分布測定装置2は、
レーザ回折・散乱方式により試料の粒度分布等を測定す
るものである。
【0018】試料懸濁液循環装置3は、循環ポンプによ
り試料懸濁液を粒度分布測定装置2内に循環させるとと
もに、試料懸濁液中の試料粒子を均一に分散させる。な
お、粒度分布測定装置2と試料懸濁液循環装置3とは、
別体に構成してもよいが一体の装置として構成してもよ
い。測定が終了した試料懸濁液は、試料懸濁液循環装置
3から排出され廃液処理装置4に送られる。廃液処理装
置4は、試料懸濁液から試料粒子を分離除去して、再利
用可能な処理済み媒体液を得るためのものである。この
廃液処理装置4の構成は、後に詳しく説明する。
【0019】廃液処理装置4によって処理がなされた処
理済み媒体液は、フィルタによって試料粒子が分離除去
されており、純粋な媒体液として再利用が可能である。
処理済み媒体液は、容器等に貯留され、試料懸濁液を作
るための媒体液として再利用される。
【0020】図2は、本発明の廃液処理装置4を使用し
た他の粒度分布測定システム5を示す図である。この粒
度分布測定システム5は、湿式の粒度分布測定システム
ではあるが、図1のものと異なり、試料懸濁液を循環さ
せずに、フローセル7中を一方向に通過させて、試料の
粒度分布等の測定を行うものである。この場合の粒度分
布測定装置6は、フローセル7中を通過する試料懸濁液
中の試料粒子をCCDカメラ等の撮像装置によって撮影
し、画像解析を行って試料の粒度分布等を求めるもので
ある。
【0021】なお、粒度分布測定装置6とフローセル7
とは、別体に構成してもよいが一体の装置として構成し
てもよい。そして、フローセル7中を通過して測定を終
了した試料懸濁液は、そのまま廃液処理装置4に送られ
る。廃液処理装置4は、図1と同様のものであり、試料
懸濁液から試料粒子を分離除去して、再利用可能な処理
済み媒体液を得る。
【0022】図3は、本発明の廃液処理装置4の構成を
示す図である。粒度分布測定装置2,6により測定を終
了した試料懸濁液は、この廃液処理装置4に送られ、異
物除去フィルタ48を通過して廃液タンク41に貯留さ
れる。異物除去フィルタ48は、廃液タンク41に流入
する前の試料懸濁液から髪の毛、ゴミ等の異物や粗大粒
子等を除去するためのものであり、目の粗い金属篩から
なるフィルタである。異物除去フィルタ48により、廃
液タンク41内への異物の蓄積、配管の詰まり、ポンプ
42の故障等を防止し、濾過フィルタ43,44の目詰
まりを減少させることができる。廃液タンク41には、
試料懸濁液の液量を検出するレベルセンサ46が設けら
れており、液量が所定の上限値と下限値との間に維持さ
れるように制御部45によって監視されている。
【0023】ポンプ42は、廃液タンク41内の試料懸
濁液を濾過フィルタ43,44に送出して、濾過を行う
ためのものである。ポンプ42は、制御部45によって
駆動制御されている。また、ポンプ42の送液能力は、
粒度分布測定装置2,6から排出される試料懸濁液の液
量以上とする。なお、ここではポンプ42を濾過フィル
タ43,44の前段に配置しているが、ポンプを濾過フ
ィルタの後段側に配置するようにしてもよい。
【0024】濾過フィルタ43,44は、試料懸濁液か
ら試料粒子を分離除去して、再利用可能な処理済み媒体
液を得るためのフィルタである。ここでは、2段階の濾
過フィルタ43,44が使用されており、濾過フィルタ
43によって比較的大径の粒子を除去した後、濾過フィ
ルタ44によって比較的小径の粒子を除去する。
【0025】切替弁47a,47b,47c,47d
は、必要に応じて、試料懸濁液の濾過経路を切り換える
ためのものである。すなわち、大径粒子用の濾過フィル
タ43をバイパスする経路Aと濾過フィルタ43を通る
経路Bがあり、小径粒子用の濾過フィルタ44について
もバイパスする経路Cと濾過フィルタ44を通る経路D
がある。制御部45により切替弁47a〜47dを開閉
制御することにより、これらの濾過経路を最適なものに
切り換えることができる。
【0026】制御部45は、粒度分布測定装置2,6か
ら試料懸濁液に含まれる試料粒子の粒度分布に関する情
報を受け取り、その情報によって濾過経路を切り換える
ことができる。試料粒子が大径粒子用の濾過フィルタ4
3で捕捉できる径の粒子を含んでいなければ、濾過経路
を経路ADとする。具体的には、切替弁47a:開、切
替弁47b:閉、切替弁47c:閉、切替弁47d:開
とする。また、試料粒子が小径粒子用の濾過フィルタ4
4で捕捉できる径の粒子を含んでいなければ、濾過経路
を経路BCとする。具体的には、切替弁47a:閉、切
替弁47b:開、切替弁47c:開、切替弁47d:閉
とする。
【0027】このように、不要な濾過フィルタをバイパ
スすることによって、ポンプ42の出力を必要最小限に
低減させることができ、消費エネルギを低減させること
ができる。なお、試料粒子が両方の濾過フィルタ43,
44で捕捉できる径の粒子を含んでいる場合には、濾過
経路は経路BDとする。具体的には、切替弁47a:
閉、切替弁47b:開、切替弁47c:閉、切替弁47
d:開とする。
【0028】この廃液処理装置4の動作について説明す
る。粒度分布測定装置2,6によって、測定を終了した
試料懸濁液は、この廃液処理装置4に送られ廃液タンク
41に貯留される。同時に、制御部45には試料懸濁液
に含まれる試料粒子の粒度分布に関する情報が送られて
くる。制御部45は、その粒度分布に関する情報から、
前述のように最適な濾過経路となるように切替弁47a
〜47dを開閉制御する。そして、レベルセンサ46に
よって検出した廃液タンク41内の液量が所定の上限値
に達すると、ポンプ42を駆動して試料懸濁液を濾過フ
ィルタ43,44に送出する。廃液タンク41内の液量
が減少して、レベルセンサ46によって検出した液量が
下限値に達すると、ポンプ42を停止する。
【0029】このようにして、廃液タンク41内の液量
を所定範囲内に維持するように、自動的に試料懸濁液の
処理を行うことができる。試料粒子を分離除去された処
理済み媒体液は、純粋な媒体液として再利用が可能であ
る。処理済み媒体液は、容器等に貯留され、試料懸濁液
を作るための媒体液として再利用される。
【0030】図4は、廃液処理装置4の制御部45の構
成を示すブロック図である。制御部45は、廃液タンク
41内の液量に応じたポンプ42の駆動制御、試料の粒
度分布に応じた濾過経路の切り換え制御等を行う。制御
部45には、種々のデータ処理を行うためのCPU50
が設けられており、CPU50にはバス51を介してR
OMやRAM等からなるメモリ52が接続されている。
CPU50は、メモリ52に記憶されているプログラム
およびデータに従って動作する。メモリ52には、BI
OS等の基本プログラム、ポンプ駆動制御プログラム5
21、通信制御プログラム522、濾過経路切換プログ
ラム523等のプログラムやデータが記憶されている。
【0031】ここで、ポンプ駆動制御プログラム521
は、ポンプ42を駆動して試料懸濁液を濾過フィルタ4
3,44に送出するためのプログラムである。通信制御
プログラム522は、通信回路53を介して粒度分布測
定装置2,6との間で情報を送受信するためのプログラ
ムである。濾過経路切換プログラム523は、粒度分布
測定装置2,6から受け取った試料の粒度分布情報に応
じて濾過経路の切り換え制御を行うためのプログラムで
ある。
【0032】制御部45には、通信回路53が接続され
ており、通信回路53を介して粒度分布測定装置2,6
との間で情報の送受信が可能となっている。また、制御
部45には、ポンプ駆動制御回路54が設けられてお
り、このポンプ駆動制御回路54によってポンプ42の
駆動制御を行う。制御部45には、インターフェース回
路55を介してレベルセンサ46が接続されている。制
御部45は、レベルセンサ46によって検出された廃液
タンク41内の液量が所定の上限値と下限値との間に維
持されるようにポンプ42の駆動制御を行う。
【0033】そして、制御部45には、インターフェー
ス回路56を介して切替弁47a〜47dが接続されて
おり、これらの開閉制御が行われる。前述のように、試
料懸濁液に含まれる試料の粒度分布に応じて、最適な濾
過経路に切り換えるべく、切替弁47a〜47dの開閉
制御を行う。
【0034】図5は、本発明の廃液処理装置の他の構成
例を示す図である。この廃液処理装置40は、濾過フィ
ルタの構成が図3の廃液処理装置4とは異なっている。
他の構成は図3の廃液処理装置4と同様であるため、共
通の符号を付している。すなわち、異物除去フィルタ4
8、廃液タンク41、レベルセンサ46、ポンプ42等
の機能は図3の廃液処理装置4と同様である。
【0035】廃液処理装置40では、濾過フィルタ43
aと濾過フィルタ43bが並列に設けられている。濾過
フィルタ43a,43bは、除去する粒径範囲が同一の
ものであり、障害時に互いにフィルタ機能のバックアッ
プを行うように二重化されている。すなわち、一方の濾
過フィルタにおいて目詰まり等の障害が発生した場合
に、他方の濾過フィルタを使用するように切り換え制御
を行うものである。
【0036】ポンプ42によって送出された試料懸濁液
は、濾過フィルタ43aを通る経路Aと、濾過フィルタ
43bを通る経路Bとにより濾過することが可能であ
る。経路Aと経路Bは、切替弁47a,47bによって
切換可能となっている。切替弁47a,47bは、制御
部45によって開閉制御され、経路A,Bの切り換えが
行われる。すなわち、切替弁47a:開、切替弁47
b:閉とすれば、経路Aの濾過フィルタ43aが使用さ
れ、切替弁47a:閉、切替弁47b:開とすれば、経
路Bの濾過フィルタ43bが使用される。
【0037】濾過フィルタ43a,43bには、各フィ
ルタの目詰まりを検出するセンサ49a,49bがそれ
ぞれ設けられている。センサ49a,49bの検出出力
は、制御部45に入力されている。センサ49a,49
bとしては、例えば、濾過前の試料懸濁液の圧力を検出
するものが使用できる。制御部45は、濾過前の試料懸
濁液の圧力が所定の設定値以上となった場合に目詰まり
が生じたものと判断する。
【0038】まず最初に、経路Aの濾過フィルタ43a
が使用されているものとする。センサ49aにより、濾
過フィルタ43aの目詰まりが検出されると、制御部4
5は、切替弁47a,47bの開閉制御により、経路B
の濾過フィルタ43bを使用するように切り換える。こ
のようにフィルタの切り換えを行った場合には、その旨
の信号を粒度分布測定装置2,6に送出し、粒度分布測
定装置側の表示装置に目詰まり発生を報知する表示を行
うことが好ましい。あるいは、目詰まり発生を報知する
警報ランプ等を点灯させるようにしてもよい。その表示
により、作業者が目詰まりを起こした濾過フィルタを交
換する等により、障害から復帰することができる。
【0039】そして、次に、センサ49bにより、濾過
フィルタ43bの目詰まりが検出されると、制御部45
は、切替弁47a,47bの開閉制御により、経路Aの
濾過フィルタ43aを使用するように切り換える。この
ように、一方の濾過フィルタが目詰まりを起こしても、
自動的に他方の濾過フィルタを使用するように切り換え
ることができるため、長時間の自動運転を行うことがで
きる。ここでは、2つの濾過フィルタを並列にして二重
化しているが、3つ以上の濾過フィルタを並列に配置し
て多重化するようにしてもよい。
【0040】以上のような、廃液処理装置4,40によ
れば、粒度分布測定システム1,5等において、システ
ム内で自動的に測定後の試料懸濁液の処理を行うことが
でき、廃液処理のための作業者数や作業時間を減少させ
て測定コストを低減させることができる。また、廃液処
理を自動的に行うので、長時間の連続測定にも対応でき
る。また、有機溶媒等の媒体液を使用する場合にも、作
業者が試料懸濁液を取り扱うことが少なくなり、安全性
が向上する。さらに、処理済みの媒体液を再利用するこ
とができるので、資源の有効利用がはかれるとともに、
測定コストを低減させることができる。
【0041】なお、以上の実施の形態においては、濾過
フィルタとして2段のフィルタを使用しているが、1段
のフィルタとしてもよく、または、3段以上のフィルタ
としてもよい。また、切替弁の開閉制御により濾過経路
を切り換えるようにしているが、このような濾過経路の
切り換えを行わずに濾過経路を固定しているものでもよ
い。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成さ
れているので、以下のような効果を奏する。
【0043】粒度分布測定システムのシステム内で自動
的に測定後の試料懸濁液の処理を行うようにしたので、
廃液処理のための作業者数や作業時間を減少させて測定
コストを低減させることができる。また、廃液処理を自
動的に行うので、長時間の連続測定にも対応できる。ま
た、有機溶媒等の媒体液を使用する場合にも、作業者が
試料懸濁液を取り扱うことが少なくなり、安全性が向上
する。さらに、処理済みの媒体液を再利用することがで
きるので、資源の有効利用がはかれるとともに、測定コ
ストを低減させることができる。
【0044】粒度分布測定装置としては、試料懸濁液を
循環させて測定を行うものや、試料懸濁液をフローセル
内を通過させて測定を行うものにも適用でき、適用範囲
が広く汎用性に優れている。
【0045】濾過フィルタを複数のフィルタとしたの
で、試料粒子を効率よく分離除去したり、濾過フィルタ
を多重化して長時間の自動運転を行ったりすることがで
きるとともに、最適な濾過経路に切り換えることが可能
となる。
【0046】複数の濾過経路を任意に切り換える濾過経
路切換手段を有しているので、最適な濾過経路に切り換
えたり、多重化した濾過フィルタを自動的に切り換える
ことが可能となる。
【0047】濾過フィルタを複数段のフィルタとしたの
で、試料粒子を効率よく分離除去できるとともに、最適
な濾過経路に切り換えることが可能となる。
【0048】制御部が粒度分布測定装置の粒度分布の測
定結果によって最適な濾過経路に切り換えるようにした
ので、最小限のポンプ出力により最大限の廃液処理能力
を発揮できる。また、ポンプによる消費エネルギを低減
させることができる。
【0049】廃液タンク内の試料懸濁液の量が上限値ま
たは下限値に達したときにポンプを駆動または停止させ
るようにしたので、簡単な制御により試料懸濁液の量が
所定範囲に維持されるようになり、自動制御動作の簡素
化および信頼性の向上を実現できる。
【0050】粒度分布測定装置が処理済み媒体液を再利
用するようにしたので、資源の有効利用がはかれるとと
もに、測定コストを低減させることができる。
【0051】廃液タンクに流入する前の試料懸濁液から
異物や粗大粒子等を除去する異物除去フィルタを設けて
いるので、廃液タンク内への異物の蓄積、配管の詰ま
り、ポンプの故障等を防止し、濾過フィルタの目詰まり
を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の廃液処理装置を使用した粒度
分布測定システムを示す図である。
【図2】図2は、本発明の廃液処理装置を使用した粒度
分布測定システムの他の例を示す図である。
【図3】図3は、廃液処理装置の構成を示す図である。
【図4】図4は、制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】図5は、廃液処理装置の他の構成例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1,5…粒度分布測定システム 2,6…粒度分布測定装置 3…試料懸濁液循環装置 4,40…廃液処理装置 7…フローセル 41…廃液タンク 42…ポンプ 43,44…濾過フィルタ 45…制御部 46…レベルセンサ 50…CPU 51…バス 52…メモリ 53…通信回路 54…ポンプ駆動制御回路 55,56…インターフェース回路 47a,47b,47c,47d…切替弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 忠裕 静岡県榛原郡榛原町静谷498−1 日機装 株式会社静岡製作所内 (72)発明者 紅林 晋 静岡県榛原郡榛原町静谷498−1 日機装 株式会社静岡製作所内 (72)発明者 水野 英樹 静岡県榛原郡榛原町静谷498−1 日機装 株式会社静岡製作所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料粒子を媒体液中に懸濁させた試料懸濁
    液を測定対象として粒度分布測定装置(2,6)によっ
    て試料粒子の粒度分布を測定する粒度分布測定システム
    用廃液処理装置であって、 前記粒度分布測定装置(2,6)から排出される測定後
    の試料懸濁液を貯留する廃液タンク(41)と、 前記廃液タンク(41)内の試料懸濁液の量の上限値お
    よび下限値を検出するレベルセンサ(46)と、 前記廃液タンク(41)内の試料懸濁液を送出するポン
    プ(42)と、 前記ポンプ(42)によって送出された試料懸濁液から
    試料粒子を分離除去する濾過フィルタ(43,44)
    と、 前記レベルセンサ(46)の出力により、前記廃液タン
    ク(41)内の試料懸濁液の量が前記上限値と前記下限
    値との間に維持されるように前記ポンプ(42)を駆動
    し、試料懸濁液から試料粒子を分離除去して処理済み媒
    体液とする制御部(45)とを有する粒度分布測定シス
    テム用廃液処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した粒度分布測定システム
    用廃液処理装置であって、 前記粒度分布測定装置(2)は、試料懸濁液を循環させ
    て試料粒子の粒度分布を測定するものである粒度分布測
    定システム用廃液処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載した粒度分布測定システム
    用廃液処理装置であって、 前記粒度分布測定装置(6)は、フローセル内を通過す
    る試料懸濁液により試料粒子の粒度分布を測定するもの
    である粒度分布測定システム用廃液処理装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載した粒
    度分布測定システム用廃液処理装置であって、 前記濾過フィルタは、複数の濾過フィルタ(43,4
    4,43a,43b)を含むものである粒度分布測定シ
    ステム用廃液処理装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載した粒度分布測定システム
    用廃液処理装置であって、 前記ポンプ(42)から複数の前記濾過フィルタ(4
    3,44,43a,43b)を通って試料懸濁液の濾過
    を行う経路として複数の濾過経路が存在し、 前記制御部(45)からの切換信号によって、前記濾過
    経路を切り換える濾過経路切換手段(47a〜47d)
    を有する粒度分布測定システム用廃液処理装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載した粒度分布測定システム
    用廃液処理装置であって、 前記濾過フィルタは、大径側の粒子から小径側の粒子ま
    でを順次段階的に濾過する複数段の濾過フィルタ(4
    3,44)を含むものである粒度分布測定システム用廃
    液処理装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載した粒度分布測定システム
    用廃液処理装置であって、 前記制御部(45)は、前記粒度分布測定装置(2,
    6)の粒度分布の測定結果によって、前記濾過経路切換
    手段(47a〜47d)を制御して前記濾過経路を切り
    換えるものである粒度分布測定システム用廃液処理装
    置。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれか1項に記載した粒
    度分布測定システム用廃液処理装置であって、 前記制御部(45)は、前記廃液タンク(41)内の試
    料懸濁液の量が前記上限値に達したときに前記ポンプ
    (42)を駆動して試料懸濁液を前記濾過フィルタ(4
    3,44)に送出し、前記廃液タンク(41)内の試料
    懸濁液の量が前記下限値に達したときに前記ポンプ(4
    2)を停止させるものである粒度分布測定システム用廃
    液処理装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれか1項に記載した粒
    度分布測定システム用廃液処理装置であって、 前記粒度分布測定装置(2,6)は、試料粒子を分離除
    去した処理済み媒体液を再利用するものである粒度分布
    測定システム用廃液処理装置。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれか1項に記載した
    粒度分布測定システム用廃液処理装置であって、 前記廃液タンク(41)に流入する前の試料懸濁液から
    異物や粗大粒子等を除去する異物除去フィルタ(48)
    を有する粒度分布測定システム用廃液処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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