JP2002250052A - 自走車両の運転者保護構造 - Google Patents

自走車両の運転者保護構造

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JP2002250052A
JP2002250052A JP2001050663A JP2001050663A JP2002250052A JP 2002250052 A JP2002250052 A JP 2002250052A JP 2001050663 A JP2001050663 A JP 2001050663A JP 2001050663 A JP2001050663 A JP 2001050663A JP 2002250052 A JP2002250052 A JP 2002250052A
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Kyoji Uranaka
恭司 浦中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】立体構造なる自走車両の運転者保護構造を製
造、在庫、輸送及び使用地での取り扱いの各面で容易化
する。 【解決手段】自走車両の運転席の後方左右に夫々立設し
た主柱(1)と、主柱(1)間に架設した梁(2)と、主柱(1)の
各頂部から運転席の前方左右へ夫々張り出した片持ち梁
(3)とを有する自走車両の運転者保護構造において、梁
(2)の一端に第1柱(1a)を接合し、かつ他端に第2柱(1
b)を接合し、左右の片持ち梁(3)の張り出し部に第3柱
(1c)を夫々接合し、第1柱(1a)と左右の第3柱(1c)の一
方とを互いに接合自在に成形し、かつ第2柱(1b)と左右
の第3柱(1c)の他方とを互いに接合自在に成形すると共
に、第1柱(1a)と左右の第3柱(1c)の一方とを接合して
運転席の後方左右の一方に1本の主柱(1)として立設可
能とし、かつ第2柱(1b)と左右の第3柱(1c)の他方とを
接合して運転席の後方左右の他方に1本の主柱(1)とし
て立設可能としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自走車両の運転者
保護構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自走車両の運転者保護構造は、自走式の
例えば中大形建設機械の運転席回りに立設されて運転席
への落下物及び/又は車両の転がりから運転席に着座し
た運転者を保護する構造である。
【0003】運転席への落下物から運転席に着座した運
転者を保護する構造とは、いわゆるFOPS(Falling-o
bject protective structures)を指す。一方、車両の転
がりから運転席に着座した運転者を保護する構造とは、
いわゆるROPS(Roll-overprotective structures)を
指す。これらは、例えばISO 3164-1976(E)、3449-19
75、3471-1975及びSAE J1040-1994等によって所定
強度を要求される。これらは単独構成か又は合体構成で
ある。以下、FOPS及び/又はROPSを単に「保護
構造(自走車両の運転者保護構造)」とする。
【0004】保護構造は主柱を複数有し、主柱の数によ
って二柱式と、三柱以上式とに大別できる。二柱式は、
図7(a)に示す通り、自走車両(不図示)の運転席
(不図示)の後方左右に夫々立設した主柱1と、主柱1
間に架設した梁2と、主柱1の各頂部から運転席の前方
左右へ夫々張り出した片持ち梁3とを有する。即ち、二
柱式は片持ち梁式保護構造である。三柱以上式は、図8
(a)及び図9(a)に示す通り、自走車両(不図示)
の運転席(不図示)回りに互いに離間して立設した少な
くとも3本の主柱1と、運転席回りの回り方向での2本
の主柱1間に架設した梁2とを有する。主柱1は形鋼か
ら1本ずつ得てもよいが、形鋼では外観上の問題から、
例えば断面枠形状が長方形(図7(b))、円形(図8
(b))及び正方形(図9(b))等、平鋼を曲げて曲
げ両端を溶接した1本ずつの筒体である。この筒体1に
よって保護構造の軽量化、高強度化及び外観美化等を図
る。
【0005】保護構造にはキャビンを取り付けることが
多く、キャビン内装形とキャビン外装形とがある。例え
ば図9(a)は、保護構造の前後左右の各外面に壁用パ
ネル4F、4B、4L、4Rを取り付け、上面に屋根4
Uを取り付けたキャビン外装形である。尚、4Fは前面
パネル、4Bは後面パネル、4Lは左側面パネル、4R
は右側面パネルである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
保護構造は規格を満足すべく製造するが、規格を尊守す
るあまり、規格書に記載の立体構造のままに製造し、完
成品として単品出荷されるか又は保護構造付き車両とし
て車両と共に出荷される(例えば特開平6−24070
7号参照)。従って次の不都合が生じている。
【0007】(1)保護構造が立体構造であり、また溶
接構造が主体となるため、製造時に上向き溶接が生じて
溶接欠陥を生じ易い。そこで、上向き溶接に基く溶接欠
陥の発生を防止するために溶接熟練者及び保護構造反転
治具等を揃える必要があり不経済である。
【0008】(2)保護構造が立体構造であるため、製
造工場での半完成品及び完成品の仮置地が広くなり不経
済である。従って、在庫数が制限され、緊急出荷への即
応性が劣る。
【0009】本発明、上記従来技術の不都合のうちの少
なくとも一つを解消できる自走車両の運転者保護構造を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するために、本願発明者は、保護構造が有する複数
の主柱と梁との接合関係に着目した。
【0011】第1の着目点は次の通り。保護構造である
からには、主柱及び梁の強度が従来のものよりも低下し
てはならない。そこで、各主柱を1本ごとに2本化し
(第1柱と第2柱、第1柱と第3柱、又は、第2柱と第
3柱)、これらを必要時に接合して1本に戻すようにす
れば、従来技術なる1本の主柱よりもさらに高強度化す
ることに着目した。これは設計の自由度を増大させ、主
柱の小径化に寄与する。また、主柱の小径化は保護構造
の運転席側容積を拡大させ、かつ美観を向上させる。
【0012】第2の着目点は次の通り。梁の両端又は一
端に2本化した柱の一方を接合すれば、梁と柱とを縁と
したほぼ平らな平面が生じ、そしてこの平面を半完成品
と見做せることに着目した。尚、「ほぼ平らな平面」の
「ほぼ」とは、例えば梁が少し湾曲している場合を指
す。また、この平面は梁及び柱で構成されるから仮想平
面である。また、この平面内には他の主柱が存在しても
よく、そしてこの「他の主柱」は2本化させる必要はな
い。そして平面であるから、次の作用効果が生ずる。
【0013】平面であり、また小形化し、軽量化するか
ら、上向き溶接を無くせる。つまり、反転治具がなくと
も下向き溶接できる。この結果、上向き溶接に基く溶接
欠陥の発生を防止でき、また溶接熟練者及び保護構造反
転治具も不要となる。平面であるから平積みでき、この
結果、狭い場所でも多量に平積み在庫でき、緊急出荷に
即応して早急に立体化できる。尚、保護構造は二柱式と
三柱以上式とでは、平面の数等が自ずと相違し、そこで
この相違に配慮したものが第1、第3発明である(第1
発明は二柱式、第3発明は三柱以上式である)。
【0014】第3の着目点は次の通り。上記第1、第3
発明ではその各平面に対し壁用パネル及び屋根を取り付
けてもよく、そして壁用パネル及び屋根もまた平面構造
である。従って、上記第1、第2の着目点による作用効
果を損ねない。そして、二柱式と三柱以上式との相違に
配慮したのが、第2、第4、第5発明である(第2発明
は二柱式、第4発明は三柱以上式、第5発明は両式共用
である)。
【0015】
【発明の実施の形態及び実施例】実施例を図1〜図6を
参照し説明する。尚、前記従来の図7〜図9と同一要素
には同一符号を付して重複説明をできるだけ省略する。
また、図1〜図6において(既説の図7〜図9も同
じ)、図示左側は自走車両(不図示)の前側、図示右側
は後側である。従って例えば図示左主柱は運転席(不図
示)上の運転者から見て右主柱、図示右主柱は左主柱で
ある。以下に記載の「前、後、左、右」の夫々は、この
ように運転者から見てのものである。
【0016】第1実施例は、図1に示す通り、二柱式で
ある。そして図1(a)は図7(a)に外観上ほぼ対応
する。従って第1実施例もまた、図7(a)と同じく、
自走車両の運転席の後方左右に夫々立設した主柱1と、
主柱1間に架設した梁2と、主柱1の各頂部から運転席
の前方左右へ夫々張り出した片持ち梁3とを有する。と
ころが第1実施例は、図1(b)に示す通り、4分割構
造であり、各分割体は半完成品とされ、従って図7
(a)の構造とは異なる構造となっている。詳しくは次
の通り。
【0017】図1(b)に示す通り、梁2は左端に下方
に向けて第1柱1aの頂部を接合し、右端にも下方に向
けて第2柱1bの頂部を接合して平面状の第1分割体と
している。左右の片持ち梁3の張り出し部もまた夫々に
下方に向けて第3柱1cの頂部を接合して平面状の第
2、第3分割体としている。尚、図1(c)に示す通
り、第1、第2柱1a、1bの断面形状は三角形の筒で
あり、第3柱1cの断面形状は台形の筒である。そし
て、第1柱1aと左側の第3柱1cとは、互いに溶接自
在に成形してあり、同じく第2柱1bと右側の第3柱1
cとも互いに溶接自在に成形してある。
【0018】従って、第1実施例なる保護構造を立体化
する際は、例えば運転席回りに立設する際は、第1、第
3柱1a、1cのいずれか一方又は両方の下端部を運転
席の後部左側の所定位置にボルト締め等(不図示)によ
って立設すると共に、両接合端面を溶接して(望ましく
は全周溶接して)1本の主柱1とする(第1、第2分割
体間の溶接である)。さらに、第2、第3柱1b、1c
のいずれか一方又は両方の下端部も運転席の後部右側の
所定位置にボルト締め等(不図示)によって立設すると
共に、両接合端面を溶接して(望ましくは全周溶接し
て)1本の主柱1とする(第1、第3分割体間の溶接で
ある)。
【0019】尚、第1〜第3分割体間の溶接を、詳細を
後述する図5及び図6に例示するように、ボルト締めと
してもよく、また溶接とボルト締めとを組み合わせ接合
としてもよい。
【0020】第1〜第3分割体間の接合に前後して第2
の梁5(「第4分割体」である)の左右端を左右の片持
ち梁3の先端にボルト(不図示)で夫々固定する。尚、
第2の梁5の片持ち梁3への固定は、例えば第2の梁5
の端部の上面開先を大きくしてこの開先に対する下向き
溶接だけとしたり、又は、第2の梁5と片持ち梁3との
固定部の形状を下向き溶接専用の形状としてもよい。
【0021】尚、上記運転席回りへの保護構造の立設工
程には、詳記しなかったが、分割体同士の仮の位置決め
作業及びアラインメント調整作業が適宜含まれる。
【0022】ところで、第1実施例は基本的にはROP
Sである。ところがこのROPSに、例えばFOPSの
強度規格を満足する厚鋼板の屋根4U(図3(b)又は
図9(a)参照)又は補強メンバ6(図3(a)参照)
入り鋼板でなる屋根4Uを加設すれば、ROPS兼FO
PSとなる。上記第2の梁5はFOPS用の補強メンバ
を兼ねている。また、主柱1がROPSの強度規格を満
足していなくても、FOPSの強度規格を満足させれ
ば、FOPSのみとなる(転倒の機会がなく、かつ落下
物を受ける懸念のある稼動地で稼動する小形車両に対し
て好適である)。
【0023】第1実施例の作用効果を述べる。
【0024】(1)主柱1が第1、第3柱1a、1cの
二重構造となり、かつ第2、第3柱1b、1cの二重構
造となる。仮に鋼板の材質、厚さ及び断面形状が同じで
あれば、二重構造は一重構造に比較して曲げ剛性及び捩
じれ剛性が向上する。従って、第1実施例の保護構造は
剛性が基本的には向上する。換言すれば、同強度であれ
ば、主柱1を小径化でき、保護構造の内部空間を拡大で
き、かつ外観美観が向上する。
【0025】(2)第1〜第3柱1a〜1cは、図1
(c)に示す通り、各接合側の面で縦方向に若干開口し
(より正しくは「閉じるための溶接を行っていない」と
いうことである)、かつ接合状態で両開口が互いに一致
しない位置に成形してある。即ち開口が一致しないた
め、各第1〜第3柱1a〜1cごとの単体強度が接合後
に補完し合って接合後の主柱1の強度低下を防止する。
また、各第1〜第3柱1a〜1cの開口を閉じる溶接作
業を省けて生産性がよい。尚、各第1〜第3柱1a〜1
cの開口を夫々溶接して完全な筒体としてもよい。この
場合、開口を閉じるための溶接作業が増加するが、接合
後の主柱1の強度は上記開口式の2本の柱の接合後のも
のよりも高い。また、第1実施例での接合後の主柱1が
筒体となるため、美観を損ねない。さらに、各第1〜第
3柱1a〜1cの断面形状を各種準備できるため、設計
自由度が広がり、各分割体は元よりのこと、保護構造自
体についても、さらなる高剛性化、軽量化、容易製造化
上及び美観向上を図れる。
【0026】(3)第1〜第4分割体は半完成品である
が、夫々ほぼ平面内に収まる(以下「平面構造」とす
る)。従って次の作用効果を奏する。
【0027】(1)各分割体が平面構造であり、しかも
保護構造から見れば小物である。従って、反転治具がな
くとも上向き溶接を無くすことができる。この結果、溶
接欠陥が生じにくい。つまり、溶接熟練者や保護構造反
転治具を揃える必要もなく、製造効率が向上し、経済的
である。 (2)各分割体は半完成品として在庫できるが、これら
は総べて平面構造であるから、積み重ねて在庫できる。
従って狭い場所で多くの在庫を確保できる。このため、
緊急出荷時に際して早急に立体化させて保護構造にでき
る。このときも、第1実施例ではその保護構造自体にも
上向き溶接がないため、品質確保が容易な保護構造を素
早く製造し、出荷できる。 (3)車格が大きく異なっても保護構造までもが車格に
比例して大きくなることはない。従って、各分割体を少
種類だけ在庫し、これらの組合せによって車格ごとに異
なる大きさ及び形式の保護構造に組み立てる自由度が生
ずる。勿論、在庫の種類も抑えることができ、かつ在庫
場所を小さくできる。 (4)各分割体間の接合構造を、詳細を後述する図5及
び図6に例示するボルト締めとすれば、その立体化をさ
らに手早く、かつ容易に行える。 (5)図示しないが、各分割体を運転席側面(内面)又
は反運転席側面(外面)から覆う壁用パネルを、さらに
は保護構成の前面を覆う壁用パネルを、各分割体のうち
の少なくとも一つに対し着脱自在となるように、各分割
体を予め構成しておくのが好ましい。このようにする
と、キャビン付きの保護構造を即席に立体化できる。
尚、上記「各分割体のうちの少なくとも一つ」とは、壁
用パネルの数によって、全密閉形キャビン又は半密閉形
キャビンとすることができるからである。尚、全密閉形
キャビンの場合は、屋根4Uを取り付けることは当然で
ある。
【0028】第2実施例なる図2は三柱式であり、第3
実施例なる図3及び図4は4主柱式である(つまり、第
2、第3実施例は三柱以上式である)。第2、第3実施
例の斜視図なる図2(a)及び図3(a)は、図8
(a)及び図9(a)に外観上ほぼ対応する。従って第
2、第3実施例もまた、図8(a)及び図9(a)と同
じく、自走車両(不図示)の運転席(不図示)回りに互
いに離間して立設した少なくとも3本の主柱1と、運転
席回りの回り方向での2本の主柱1間に架設した梁2と
を有して構成される。以下、第2、第3実施例につい
て、第1実施例と相違する点のみ説明する。
【0029】第2実施例もまた、図2(b)に示す通
り、分割構造である。但し、第2実施例は、第1実施例
のような片持ち梁式保護構造ではなく、3点支持式保護
構造である。従って、第2実施例は、図2(a)に示す
通り、第1実施例のような左右の片持ち梁3及び第2の
梁5を有さない。即ち、ほぼ平らな後面、右面及び前左
面の3分割構造である。各分割体は夫々、梁2の左端に
下方に向けて第1柱1aの頂部を接合し、右端にも下方
に向けて第2柱1bの頂部を接合した半完成品となる。
尚、各分割体の第1柱1aと第2柱1bとは、図2
(c)に示す通り、断面形状が半円の筒体であり、いず
れも接合側面で若干開口し、かつ開口が重複しないよう
にし、互いに溶接接合自在に成形してある。尚、各開口
を溶接した完全な筒体としてもよい。
【0030】従って、第2実施例を運転席回りに立設す
るときは、各分割体間の第1、第2柱1a、1bのいず
れか一方又は両方の下端部を運転席の所定位置にボルト
締め(不図示)等により立設した後、これらの接合端面
を溶接して(望ましくは全周溶接して)各1本ずつの主
柱1とすることとなる。
【0031】上記第2実施例の作用効果は、基本的には
第1実施例の既説の作用効果と同じである。従って、重
複説明は省略する。
【0032】第3実施例もまた、図3(b)に示す通
り、分割構造である。但し、第3実施例は4点支持式保
護構造である。従って、第3実施例は、第2実施例と同
じく、図3(a)に示す通り、第1実施例のような左右
の片持ち梁3及び第2の梁5を有さない。即ち、ほぼ平
らな前後面及び左右面の4分割構造である。各分割体は
夫々、梁2の左端に下方に向けて第1柱1aの頂部を接
合し、右端にも下方に向けて第2柱1bの頂部を接合し
て構成され、半完成品とされる。尚、各分割体の第1柱
1aと第2柱1bとは、図3(c)に示す通り、断面形
状が正三角形の筒体とし、いずれも接合側面で若干開口
し、かつ開口が一致しないようにし、互いに溶接接合自
在に成形してある。
【0033】従って、第3実施例を運転席回りに立設す
るときは、各分割体間の第1、第2柱1a、1bのいず
れか一方又は両方の下端部を運転席の所定位置にボルト
締め(不図示)等により立設した後、これらの接合面を
溶接して(望ましくは全周溶接して)各1本ずつの主柱
1とすることとなる。
【0034】尚、図3(b)には、各4面の分割体の外
面から覆う壁用パネル4(4F、4B、4L、4R)
を、さらには屋根4Uを、各分割体及び上部に着脱自在
としたことを示す。この場合も、全密閉形キャビン又は
半密閉形キャビンとすることができることは説明するま
でもない。
【0035】上記第3実施例の作用効果もまた、第1実
施例の既説の作用効果と同じである。従って、重複説明
は省略する。
【0036】尚、第3実施例での第1、第2柱1a、1
bの断面形状もまた適宜選択してよいが、その実例を、
図4の断面形状が長方形の接合面溶接式で示す。この例
の場合の接合完了状態の保護構造(部分図)を図4
(a)に、分割状態を図4(b)に、全周溶接例の部分
図を図4(c)に示す。このように、第1、第2柱1
a、1bの断面形状は適宜選択できる。また、各分割体
の溶接は横向きとなるが、上向きと比較すれば、容易で
あり、従って溶接欠陥は生じにくい。
【0037】尚、既出の図5及び図6なるボルト締めに
よる分割体間の接合例を補足説明する。筒体に孔を設け
たり、また極度な凹凸があると、周知の通り、その曲げ
剛性及び/又はねじり剛性が低下する。そこで、断面形
状が正三角形の筒体同士をボルト締めした図5と、断面
形状が長方形の筒体同士をボルト締めした図6とから構
成を部分抽出しながら種々態様例を説明する。
【0038】図5及び図6に示す通り、第1、第2柱1
a、1b間の接合側面には、ボルト71の貫通孔72を
夫々設けてある。また、第1柱1aの反接合側の面にナ
ット73付きのカラー74aの貫通孔75aを設け、ナ
ット73の頭部が第1柱1aの外面から外部へ大きく突
出しないように、カラー74aを貫通孔75aに挿入
し、ナット73を貫通孔75aの内周に外周溶接してあ
る。一方、第2柱1bの反接合側の面に凹み76を設
け、凹み76の底部にカラー74bの貫通孔75bを設
け、カラー74bを貫通孔75bに挿入し、貫通孔75
bの内周に外周溶接してある。
【0039】従って、第1、第2柱1a、1b間の接合
では、ボルト71をカラー74b、貫通孔72及びカラ
ー74aを経て挿入し、ナット73に締め付ける。この
ような構成を第1、第2柱1a、1b間に複数個所設け
ることとなる。このようなボルト締め例によれば、両カ
ラー74a、74bがボルト71の軸力を受け、そして
両カラー74a、74bに第1、第2柱1a、1bが固
設されることになるから、第1、第2柱1a、1bに孔
(貫通孔72、75a、75b)を設けたり、かつ凹み
76を設けたからといって、第1、第2柱1a、1bの
曲げ剛性及びねじり剛性が低下することも殆どない。
【0040】また、両カラー74a、74bは第1、第
2柱1a、1b間の接合側の面に微小隙間δを有しても
よく、当接させてもよく(δ=0)、また貫通孔72内
まで挿入させて外周溶接しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す図であり、(a)は斜視図、
(b)は組立図、(c)は(a)のX1−X1断面図で
ある。
【図2】第2実施例を示す図であり、(a)は斜視図、
(b)は組立図、(c)は(a)のX2−X2断面図で
ある。
【図3】第3実施例を示す図であり、(a)は斜視図、
(b)は組立図、(c)は(a)のX3−X3断面図で
ある。
【図4】第3実施例での変更例を示す図であり、(a)
は斜視図、(b)は組立図、(c)は(a)のP部拡大
図である。
【図5】ボルト締めの第1例を示す図である。
【図6】ボルト締めの第2例を示す図である。
【図7】従来の第1例を示す図であり、(a)は斜視
図、(b)は(a)のX4−X4断面図である。
【図8】従来の第2例を示す図であり、(a)は斜視
図、(b)は(a)のX5−X5断面図である。
【図9】従来の第3例を示す図であり、(a)は組立
図、(b)は(a)のX6−X6断面図である。
【符号の説明】
1:主柱、1a:第1柱、1b:第2柱、1c:第3
柱、2、3:梁、4:壁用パネル、4F:前面パネル、
4B:後面パネル、4L:左側面パネル、4R:右側面
パネル、4U:屋根、5:第2の梁(補強メンバ)、
6:補強メンバ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走車両の運転席の後方左右に夫々立設
    した主柱(1)と、主柱(1)間に架設した梁(2)と、主柱(1)
    の各頂部から運転席の前方左右へ夫々張り出した片持ち
    梁(3)とを有し、運転席への落下物及び/又は車両の転
    がりから運転席に着座した運転者を保護する自走車両の
    運転者保護構造において、梁(2)の一端に第1柱(1a)を
    接合し、かつ他端に第2柱(1b)を接合し、左右の片持ち
    梁(3)の張り出し部に第3柱(1c)を夫々接合し、第1柱
    (1a)と左右の第3柱(1c)の一方とを互いに接合自在に成
    形し、かつ第2柱(1b)と左右の第3柱(1c)の他方とを互
    いに接合自在に成形すると共に、第1柱(1a)と左右の第
    3柱(1c)の一方とを接合して運転席の後方左右の一方に
    1本の主柱(1)として立設可能とし、かつ第2柱(1b)と
    左右の第3柱(1c)の他方とを接合して運転席の後方左右
    の他方に1本の主柱(1)として立設可能としたことを特
    徴とする自走車両の運転者保護構造。
  2. 【請求項2】 前記「梁(2)の一端に第1柱(1a)を接合
    し、かつ他端に第2柱(1b)を接合し」てなる梁(2)及び
    第1、第2柱(1a,1b)を含む平面は、その運転席側面及
    び反運転席側面のいずれか一方又は両方に壁用パネル
    (4)を有することを特徴とする請求項1記載の自走車両
    の運転者保護構造。
  3. 【請求項3】 自走車両の運転席回りに互いに離間して
    立設した少なくとも3本の主柱(1)と、運転席回りの回
    り方向での2本の柱(1)間に架設した梁(2)とを有し、運
    転席への落下物及び/又は車両の転がりから運転席に着
    座した運転者を保護する自走車両の運転者保護構造にお
    いて、梁(2)の一端に第1柱(1a)を接合し、かつ他端に
    第2柱(1b)を接合し、この「梁(2)の一端に第1柱(1a)
    を接合し、かつ他端に第2柱(1b)を接合し」てなる梁
    (2)及び第1、第2柱(1a,1b)を含む平面同士を、一方の
    平面の第1柱(1a)と、他方の平面の第2柱(1b)とが互い
    に接合自在となるように、第1、第2柱(1a,1b)を成形
    すると共に、一方の平面の第1柱(1a)と、他方の平面の
    第2柱(1b)とを接合して運転席回りの所定の位置に1本
    の主柱(1)として立設可能とされていることを特徴とす
    る自走車両の運転者保護構造。
  4. 【請求項4】 前記平面の少なくとも一つは、その運転
    席側面及び反運転席側面のいずれか一方又は両方に壁用
    パネル(4)を有することを特徴とする請求項3記載の自
    走車両の運転者保護構造。
  5. 【請求項5】 前記平面は、壁用パネル(4)を着脱自在
    に有することを特徴とする請求項2又は4記載の自走車
    両の運転者保護構造。
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