JP2002249446A - 不能の治療に効果的な多剤併用薬 - Google Patents

不能の治療に効果的な多剤併用薬

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JP2002249446A
JP2002249446A JP2001036734A JP2001036734A JP2002249446A JP 2002249446 A JP2002249446 A JP 2002249446A JP 2001036734 A JP2001036734 A JP 2001036734A JP 2001036734 A JP2001036734 A JP 2001036734A JP 2002249446 A JP2002249446 A JP 2002249446A
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JP2001036734A
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Craig Meyton Murray
クレイグ メイトン マーレイ
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Pfizer Products Inc
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Pfizer Products Inc
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、(1)カリウムチャンネルオープナーから選
ばれる化合物、および(2)cGMP水準を上昇させる
化合物から選ばれる化合物の多剤併用薬を用いた勃起機
能障害の治療に関する。シルデナフィル(silden
afil)または薬学的に許容することのできるその塩
が、cGMP上昇剤として好ましい。やはり含まれるの
は、このような不能を治療する化合物を含む組成物およ
びキットである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、(1)カリウムチ
ャンネルオープナーおよび(2)サイクリックグアノシ
ン3´,5´−一燐酸(cGMP)水準を上昇させる化
合物を共投与することを含む、不能の治療に関する。本
多剤併用薬は、特に、不能または勃起機能障害に苦しむ
患者の治療に適している。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】不能
は、膣の貫通および/または性交に十分な勃起を得るお
よび/または持続することができないことである。従っ
て、不能は、゛勃起機能不全゛または゛勃起機能障害゛とも
呼ばれる。18歳から75歳の1000万−1200万
人のアメリカ人男性が慢性不能に苦しんでいると推定さ
れ、その大部分は、55歳を越えている。
【0003】陰茎の中央部分の特定の組織、特に陰茎海
綿体が血液で満たされ、それにより柔らかくなくなり、
順次勃起を引き起こした時、陰茎は、通常、勃起する。
不能は、心理的障害(心因性)、生理的異常(器質性)
または両方の組み合わせに起因することがある。従っ
て、ある雄性の勃起機能障害は、見掛け上は身体的また
は器質性障害がない、不安またはうつ病によるものかも
しれない。別の場合には、勃起機能障害は、陰茎に血液
を供給する動脈のアテローム動脈硬化症と関係してい
る。更に別の場合には、この機能障害は、勃起のための
十分な圧力を得ることもできなければ維持することもで
きないような陰茎の静脈からの漏出がある静脈漏出また
は異常な流出によるかもしれない。更に別の場合には、
機能障害は、ニューロパシーと関係があるか又は、例え
ば、手術もしくは骨盤損傷に起因する神経損傷による。
典型的には、複数の因子が、不能に関与している。
【0004】薬理学的、生物物理学的および分子研究
は、多数の哺乳類の細胞の細胞膜のカリウム選択ポアを
形成する膜イオンチャンネルの複数のサブタイプを示し
てきた。単純にそれぞれの通門特性によりKチャンネル
のファミリーを分類することができる。言葉を換えれ
ば、カリウムチャンネルの薬理学的および電気生理学的
特性の比較は、主として通門特性に基づく種々のサブタ
イプを分類するための操作上の定義をもたらした。現在
では、カリウムチャンネルの公知のアミノ酸配列は、二
つの遠い関係の蛋白質ファミリーを構成する。これらの
チャンネルファミリーの一方は、゛電位依存性゛と呼ば
れ、他方のチャンネルファミリーは、゛内向き整流゛と呼
ばれる。
【0005】電位依存性チャンネル蛋白質の構造は、各
サブユニット中の6つの膜貫通ドメインから成ることが
公知であり、それぞれが、膜電位の変化により制御され
る。B.ヒル(B. Hille),゛興奮性膜のイオンチャンネル
゛(Sinauer, Sunderland, Mass., 1992)。電位依存性カ
リウムチャンネルは、膜電位の変化を感じ取り、細胞膜
電位のこの変化に応答してカリウムイオンを移動させ
る。カリウムチャンネル蛋白質に関する分子クローニン
グ研究は、主として、カリウムチャンネルの電位依存性
ファミリーの構成員の情報を得てきた。カリウムチャン
ネル蛋白質のこれらの電位依存性ファミリーをコードす
る種々の遺伝子が、シェーカー(Shaker)、ショー(Shaw)
およびシャブ ロッシ(Shab loci);ウェイ A.(Wei
A.)等, Science (1990) Vol. 248 pp. 599-603の両方か
ら誘導されたショウジョウバエ遺伝子を用いてクローン
された。
【0006】6つの膜貫通領域を有する電位依存性チャ
ンネル蛋白質と異なり、内向き整流チャンネルは、それ
ぞれ正味のカリウム濃度の変化に敏感な二つの膜貫通ド
メインのみを有する。このクラスのチャンネルの中に
は、ATP感受性カリウムチャンネルがある。これらの
チャンネルは、ATPの濃度フラックスに対する感受性
により分類される。ATP感受性又はATP依存性カリ
ウムチャンネルは、細胞の生体エネルギー学的状況を細
胞の機能の変化に結び付ける重要なクラスのチャンネル
である。これらのチャンネルは、高い細胞内ATP濃度
によって遮断され、ATPが減少する時に開く。ラズン
スキー(Lazdunski)(1992);M.ラズンスキー等, ゛AT
P感受性K<+>チャンネル゛, Renal Physiol. Bioche
m. Vol.17: pp. 118-120 (1994)。
【0007】ATP依存性カリウムチャンネルは、もと
もと心臓組織におけるものが述べられていたが(ノーマ
A.(Noma A.), Nature (1983) Vol. 305 pp. 147-14
8)、続いて膵臓のベータ細胞(クック(Cook)等, Natur
e (1984) Vol. 311 pp. 271-273)、血管の平滑筋(ネ
ルソンM.T.(Nelson M. T.)等, am. J. Physiol. (1
990) Vol. 259 pp. C3-C18)および腎臓の厚い上行脚
(ワング W.(Wang W.)等, Am. J. Physiol. (1990) V
ol. 258, pp. F244-F-253)におけるものが述べられて
きた。
【0008】ATP感受性又はATP依存性カリウムチ
ャンネルは、ヒトの生理学において重要な役割を果た
す。他のカリウムチャンネルと同様、ATP感受性カリ
ウムチャンネルは、カリウムイオンに対する細胞の透過
性を選択的に制御する。これらのチャンネルは、細胞膜
上の受容体または電位のモジュレーションに応答してチ
ャンネルを開口または閉鎖することにより平滑筋の収縮
および弛緩を制御するよう機能する。ATP感受性カリ
ウムチャンネルが開く場合、細胞膜の増大した透過性
が、より多くのカリウムイオンが外側に移動するのを可
能にするので、膜の電位が、より負の値の方へシフトす
る。膜の電位が、より負の値の方へシフトする場合、膜
の電位がより負になるのでカルシウムチャンネルが゛ま
すます少なく開く゛ことから、電位依存性カルシウムチ
ャンネルの開口が減少し、これが、カルシウムイオンの
細胞への流入を減少させる。従って、ATP感受性カリ
ウムチャンネル開口活性を有する薬物、即ちカリウムチ
ャンネルオープナーとして知られる薬物は、血管の平滑
筋を弛緩させることができ、降圧薬および冠状血管拡張
薬として有用である。
【0009】特に平滑筋の細胞膜のATP感受性カリウ
ムチャンネルを開く比較的大多数の化合物が、現在、知
られており、ミノキシジル硫酸塩、ジアゾキシドおよび
ニコランジルは、周知のカリウム チャンネル オープナ
ーである。これらの薬物の標的部位は、おそらくカリウ
ムチャンネルそれ自体上にあるが、関連の制御蛋白質上
にもあるかもしれない。
【0010】カリウム チャンネル オープナーは、全て
が、ATPに敏感であると述べられたチャンネルの一つ
のサブセットのみを開口するという報告された作用を有
する多様な系列の化合物を表す。上記で説明したよう
に、これらの化合物は、カリウムに対する膜透過性を増
大することにより生理学的応答を引き起こし、これが、
細胞膜の過分極ならびに電気的および化学的刺激に対す
る一時的脱感作をもたらす。
【0011】これらのチャンネルを標的とするオープナ
ーが、高血圧、狭心症、冠状動脈性心疾患、喘息および
尿失禁における可能性のある薬物として合成されてき
た。カリウムチャンネルオープナーについて述べている
種々の参考文献がある:クック等, ゛カリウムチャンネ
ル:構造、分類、機能および治療可能性゛, ed. N.S. Co
ok, Ellis Horwood, Chichester (1990), pp. 181-255;
デイビッドW.ロバートソン(David W. Robertson)等,
Journal of Medicinal Chemistry, ゛カリウムチャンネ
ルモジュレーター:科学的応用および治療上の有望性゛,
vol. 33, No. 6, Jun. 1990, pp. 1529-1541;ギリアン
エドワーズ(Gillian Edwards)等, ゛K+チャンネルオ
ープナーの構造−活性の関係゛, vol. 11, No. 10, Oct.
1990, pp. 417-422;バレリーA.アシュウッド(Valeri
e A. Ashwood)等, ゛カリウムチャンネル活性化剤クロマ
カリムのピラン酸素およびアミド窒素置換類似体の合成
および抗高血圧活性゛, Journal of Medicinal Chemistr
y, vol. 34, No. 11, Nov. 1991, pp.3261-3267;スーザ
ンD.ロングマン(Susan D. Longman)等, ゛カリウムチ
ャンネル活性化剤:作用のメカニズム、薬理学的特性お
よび治療上の可能性゛, Medicinal Research Reviews, v
ol. 12, No. 2, Mar. 1, 1992, pp. 73-148;ならびにカ
ーネイルS.アトワール(Karnail S. Atwal), ゛生体分
子によるカリウムチャンネルのモジュレーション゛, Med
icinal Research Reviews, vol. 12, No. 6, Nov. 199
2, pp. 569-591。
【0012】cGMP水準を上昇させる薬物は、やはり
周知であり、いくつかのメカニズムのいずれかを通じて
作用することができる。主としてcGMP分解に関与す
る酵素、例えば、cGMPホスホジエステラーゼ(cG
MP PDE)を選択的に阻害する薬物は、一例を構成
する。他のホスホジエステラーゼもcGMPを加水分解
することができ、ロリプラム、ザプリナストならびにカ
フェイン、テオフィリンおよびテオブロミンのようなキ
サンチン誘導体のような化合物を含むこれらの酵素の阻
害物質は、よって、cGMP水準に影響し得る。cGM
P水準を増大させる他の化合物は、心房性ナトリウム利
尿ペプチドの場合のように直接的に又は間接的にのいず
れかで、可溶性グアニル酸シクラーゼまたは膜結合グア
ニル酸シクラーゼの活性化を含む異なるメカニズムを通
じて、そのようにすることができる。他の化合物は、サ
イトカイン類のモジュレーションにより細胞のcGMP
水準を増大させるように作用する。cGMP上昇剤の他
のクラスとしては、ホスホジエステラーゼ活性を変える
ことなくcGMP水準を上昇させることのできるムスカ
リン アゴニストが挙げられる。PGEのようないく
つかのプロスタグランジル類も、また、公知のcGMP
上昇剤である。カンバ(Kanba)等, J. Neurochem., Vol.
57, No. 6, 1991。
【0013】サイクリック グアノシン3´,5´−一
燐酸ホスホジエステラーゼ(cGMP PDE)阻害物
質は、アンギナ、高血圧およびうっ血性心不全のような
症状の治療のための心血管薬として広く知られている。
更に最近では、cGMP PDE阻害物質は、経口投与
によることが重要であるが、不能の治療に効果的である
ことが未い出された。例えば、WO94/28902と
して公開されたPCT/EP94/01580参照。こ
のような化合物は、ホスホジエステラーゼの阻害を通じ
て高cGMP水準を達成し、それにより海綿体を弛緩お
よび膨大させ、陰茎からの血液の流出を遮断することに
より治療効果を顕わすことができると考えられる。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、そのような治
療を必要とする患者に効果的な量の: (1)カリウムチャンネルオープナーから選ばれる化合
物(カリウムチャンネル活性化剤とも呼ばれる)、およ
び(2)cGMP水準を上昇させる化合物(本明細書で
cGMP上昇剤とも呼ばれる)を共投与することを含
む、特にヒトにおける不能(やはり、゛雄性勃起機能障
害゛として、当業界で知られており本明細書で呼ばれ
る)を治療する方法を提供する。
【0015】本開示物および付記する特許請求の範囲の
両方のカリウムチャンネルオープナーおよび/またはc
GMP上昇剤のような上記の(1)または(2)の範囲
内の化合物または薬物に言及すると、いつでも、その遊
離の形態(例えば、遊離の酸または塩基形態)を含むこ
のような薬物の全ての活性な形態ならびに全ての薬学的
に許容することのできる塩、プロドラッグ、多形相、水
和物、溶媒和物、異性体、立体異性体(例えば、ジアス
テレオマーおよび鏡像異性体)および互変異性体等が含
まれることは当然のことである。いずれの形態のカリウ
ムチャンネルオープナーまたはcGMP上昇剤のいずれ
かの活性な代謝物も又含まれる。
【0016】cGMP上昇剤として、cGMP PDE
阻害物質が好ましい。サイックリックアデノシン3´,
5´−一燐酸ホスホジエステラーゼ(cAMP PD
E)よりもむしろcGMP PDEに選択的である及び
/又はcGMP PDEイソ酵素の選択的阻害物質で
あるcGMP PDE阻害物質が、特に好ましい。この
ような特に好ましいcGMP PDE阻害物質は、米国
特許第5,250,534、5,346,901、5,
272,147号、及びとりわけ米国を指定しているW
O94/28902として公開された国際特許出願物に
開示されており、それぞれを、参照により本明細書に含
めるものとする。
【0017】ここで有用なカリウムチャンネルオープナ
ーおよびcGMP上昇剤の好ましい多剤併用薬は、上記
で明確にした(1)および(2)から選ばれる化合物の
共投与の治療効果が、和より大きいことを意味する゛相
乗的゛である。従って、両方の治療薬の共投与は、それ
ぞれの薬物の単独投与の効果の合計よりも大きい効果を
生み出す。このような相乗作用は、それぞれの治療薬
を、代表的には、合わせた治療効果が足し算である場合
よりも少ない量で投与することを可能にするという点で
有利である。従って、例えば、最大の強さであると考え
られる用量で用いた一つの成分に充分に応答しない患者
の治療を達成することができる。更に、合わせた効果が
足し算である場合と相対して低い量の成分を投与するこ
とにより、持続勃起症または注射部位での疼痛のような
副作用を、多くの場合最小にする、または避けることが
できる。このような相乗作用は、下記に開示される試験
により示すことができる。
【0018】このような好ましい多剤併用薬の相乗作用
は、本発明の更なる特徴として提供され、よって、本発
明は、そのような治療を必要とする哺乳類に (1)カリウムチャンネルオープナーから選ばれる一定
量の第一の化合物;および(2)cGMP水準を上昇さ
せる化合物から選ばれる一定量の第二の化合物(ここ
で、それぞれ所定量の第一の化合物単独および所定量の
第二の化合物単独では、相乗作用の治療上効果的な水準
の不能治療を達成することが不十分であるが、所定量の
第一および第二の化合物の併用効果が、個別の量の第一
および第二の化合物で達成できる不能治療の治療効果の
水準の合計より大きい)を共投与することを含む、相乗
作用の治療上効果的な水準の不能治療を達成する方法を
提供する。
【0019】更に好ましい多剤併用薬としては、常習的
に用いる必要性と対立するような゛要求あり次第゛用いる
ことができるものが挙げられる。このような好ましい多
剤併用薬としては、性的刺激無しに勃起させることによ
り作用する組成物と対立するような、患者が、性的(例
えば、視覚的)刺激に応答するような性的応答を変える
ものが挙げられる。
【0020】更に好ましい多剤併用薬としては、投与か
ら性的応答を変えることができる時点までの時間が、約
2時間未満、好ましくは約1時間未満、更に好ましくは
半時間以下の桁、尚更に好ましくは10から15分以内
であることを意味する゛素早く作用する゛ものが挙げられ
る。
【0021】本開示物および付記する特許請求の範囲に
おいて、例えば、カリウムチャンネルオープナーおよび
cGMP PDE阻害物質の多剤併用薬に関連して用い
る場合、゛共投与゛は、各成分の投与経路が同じであれ
ば、個別の成分を一つの組成物として共に投与すること
ができることを意味する。従って、本発明は、更に、 (1)その第一の化合物がカリウムチャンネルオープナ
ーから選ばれる第一の化合物; (2)cGMP水準を上昇させる第二の化合物;および
(3)薬学的に許容することのできる賦形剤、希釈剤ま
たは担体を含む、組成物を提供する。好ましい群の組成
物は、相乗作用がある。本発明の更なる特徴として提供
されるこのような相乗作用の組成物は、 (1)カリウムチャンネルオープナーから選ばれる一定
量の第一の化合物; (2)cGMP水準を上昇させる化合物から選ばれる一
定量の第二の化合物(ここで、それぞれ所定量の第一の
化合物単独および所定量の第二の化合物単独では、相乗
作用の治療上効果的な水準の不能治療を達成することが
不十分であるが、この量のこの第一および第二の化合物
を含む組成物の効果が、個別の量のこの第一および第二
の化合物で達成できる不能治療の治療効果の水準の合計
より大きい);および薬学的に許容することのできる賦
形剤、希釈剤または担体を含む。
【0022】また、゛共投与゛は、化合物(1)および
(2)のそれぞれを別々にではあるが、同じ治療処置プ
ログラムまたは養生計画の一部として投与することを含
み、異なる時間、異なる経路による各化合物の個別の投
与が、時として推奨されると考えられる。従って、2種
の化合物は、必須として同じ時間又はいずれかの順序で
必ずしも投与する必要はない。好ましい態様において、
投与は、一方の化合物のピークの薬物動態学的効果が、
他方のピークの薬物動態学的効果と合うように時間を見
計らう。別々に共投与する場合、化合物(1)および
(2)の両方を経口剤形で投与することも好ましい。
【0023】本明細書において゛多剤併用薬゛とは、一つ
の組成物として、又は別々に、例えば異なる投与経路に
よってのいずれかで上記でそれぞれ明確にした通りの
(1)から選ばれる化合物と(2)から選ばれる化合物
の共投与を指す。
【0024】また、本発明の組成物は、ヒトを含む雌性
哺乳類の性的機能障害の治療にも有用である。従って、
本組成物は、例えば、陰核の障害に関係したオルガスム
機能障害を含む雌性の性的機能障害の治療に有用であ
る。雄性の哺乳類の場合のように、相乗的であり、要求
あり次第用いることができ、雌性の性的応答を変える組
成物が、好ましい。雌性の性的機能障害の治療にとって
好ましい化合物、組成物、および多剤併用薬(例えば、
別々の投与のための化合物の)は、雄性の勃起機能障害
の治療のために本明細書で開示したものと同じである。
【0025】雌性の性的機能障害の治療法は、雄性の動
物の不能または勃起機能障害の治療のために本明細書で
提示したものと同様である。
【0026】本発明は、別々に共投与することのできる
化合物の多剤併用薬での治療による不能または雌性の性
的機能不全の治療に関係する態様を有することから、ま
た、本発明は、キット形態の合わせた別々の医薬組成物
にも関係する。本キットは、2種の別々の医薬組成物:
(1)カリウムチャンネルオープナーから選ばれる化合
物、および薬学的に許容することのできる賦形剤、希釈
剤または担体を含む組成物;ならびに(2)cGMP水
準を上昇させる薬物から選ばれる化合物、および薬学的
に許容することのできる賦形剤、希釈剤または担体を含
む組成物ならびに容器を含む。(1)および(2)の量
は、別々に共投与する場合、不能状態または雌性の性的
機能障害の状態を、治療および/または治癒するような
量である。本キットは、各間仕切りに、(1)または
(2)を含む複数の剤形(例えば、錠剤)を入れた、容
器、分かれた瓶または分かれた箔パッケージのような別
々の組成物を入れるための部品を含む。あるいは、有効
成分を含有する剤形を分離するよりもむしろ、本キット
は、順次、別々の剤形を構成する全体の量をそれぞれに
入れた別々の間仕切りを有しても良い。この型のキット
の一例は、1種(又はそれ以上)目の錠剤が医薬組成物
(1)を含み、2種(又はそれ以上)目の錠剤が医薬組
成物(2)を含む2種(又はそれ以上)の錠剤をそれぞ
れのブリスタに入れたブリスタパックである。代表的に
は、本キットは、別々の成分の投与のための指示書を含
む。本キット形態は、別々の成分が、異なる剤形(例え
ば、経口および非経口)で好ましく投与されるか、異な
る用量間隔で投与される場合、または本多剤併用薬の個
々の成分のタイターが、処方する医師により所望される
場合、特に有利である。本発明の場合、従って、キット
は、治療上効果的な量の (1)第一の剤形中に、カリウムチャンネルオープナー
から選ばれる化合物、および薬学的に許容することので
きる賦形剤、希釈剤または担体を含む、組成物; (2)第二の剤形中に、cGMP水準を上昇させる化合
物から選ばれる化合物、および薬学的に許容することの
できる賦形剤、希釈剤または担体を含む、組成物;なら
びに(3)これらの第一および第二の剤形を入れるため
の容器を含む。
【0027】上記で触れたようなキットの一例は、いわ
ゆるブリスタパックである。ブリスタパックは、包装産
業で周知であり、錠剤およびカプセル剤等のような医薬
単位剤形の包装に広く用いられている。ブリスタパック
は、通常、好ましくは透明なプラスチック材料の箔で覆
われた比較的固い材料のシートから成る。包装処理中、
プラスチック箔に窪みが形成される。窪みは、包装しよ
うとする錠剤またはカプセル剤の大きさと形状を有す
る。次に、錠剤またはカプセル剤を窪みに置き、比較的
固い材料のシートを、窪みが形成された方向の反対側に
ある箔面でプラスチック箔に対して密封する。結果とし
て、錠剤またはカプセル剤が、プラスチック箔とシート
の間の窪みに密封される。好ましくは、シートの強度
は、窪みに掛けられた手先の圧力によりシートの窪みの
場所に開口が形成されることによりブリスタパックから
錠剤またはカプセル剤を取り出すことができるほどのも
のである。錠剤またはカプセル剤は、次いで、この開口
を通じて取り出すことができる。
【0028】例えば、そのように指定された錠剤または
カプセル剤を取るべき養生計画の日と数が一致する錠剤
またはカプセル剤の隣の数の形態で、キット上に記憶の
手助けとなるものを提供することが望ましいかもしれな
い。このような記憶の手助けになるものの別の例は、例
えば、次のように゛第1週、月曜日、火曜日、…等…第
二週、月曜日、火曜日、…゛等のカード上に印刷された
カレンダーである。記憶の手助けとなるものの他の変形
例は、容易に明白である。゛毎日の用量゛は、所定の日に
取るべき只一つの錠剤もしくはカプセル剤または数個の
丸剤もしくはカプセル剤であってもよい。また、第一の
化合物の毎日の用量は、1個の錠剤またはカプセル剤か
ら成り、一方、第二の化合物の毎日の用量は、数錠の錠
剤またはカプセル剤から成ってもよく、そして、その逆
でも良い。記憶の手助けとなるものは、これを反映した
ほうがよい。
【0029】また、カリウムチャンネルオープナー/c
GMP上昇剤併用薬の効果を妨害または不利に影響しな
い限り、他の医薬成分を、本発明の有用な多剤併用薬の
一部として任意に含有しても良い。
【0030】好ましい多剤併用薬は、更に、(1)cG
MP PDE阻害物質およびニコランジルのような適切
な効力あるカリウムチャンネルオープナー;ならびに
(2)PDEイソ酵素に選択的であるcGMP PD
E阻害物質を含む。PDEイソ酵素に選択的な化合物
は、例えば、とりわけ米国を指定しており参照により本
明細書に含めるものとするWO94/28902として
公開されたPCT/EP94/01580に開示されて
いる。
【0031】好ましいcGMP PDE阻害物質として
は、構造:
【化6】 を有するシルデナフィル(sildenafil)およ
び薬学的に許容することのできるその塩、ならびに構
造:
【化7】 を有する化合物および薬学的に許容することのできるそ
の塩が挙げられる。二番目の化合物は、例えば、米国特
許第5,272,147号および5,426,107号
に開示されており、参照により両方とも本明細書に含め
るものとする。
【0032】他の好ましいcGMP PDE阻害物質と
しては、3−エチル−5−[2−(2−メトキシエトキ
シ)−5−(4−メチルピペラジン−1−イルスルホニ
ル)ピリジン−3−イル]−2−(ピリジン−2−イ
ル)メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,
3−d]ピリミジン−7−オン;3−エチル−5−[5
−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)−
2)2−メトキシエトキシ)ピリジン−3−イル]−2
−(ピリジン−2−イル)メチル−2,6−ジヒドロ−
7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;
3−エチル−5−[5−(4−エチル−4−オキシドピ
ペラジン−1−イルスルホニル)−2−(2−メトキシ
エトキシ)ピリジン−3−イル]−2−(ピリジン−2
−イル)メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ
[4,3−d]ピリミジン−7−オン;5−[2−(2
−メトキシエトキシ)−5−(4−メチルピペラジン−
1−イルスルホニル)ピリジン−3−イル]−3−n−
プロピル−2−(ピリジン−2−イル)メチル−2,6
−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン
−7−オン;5−[5−(4−エチルピペラジン−1−
イルスルホニル)−2−(2−メトキシエトキシ)ピリ
ジン−3−イル]−3−n−プロピル−2−(ピリジン
−2−イル)メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾ
ロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;(+)−3−
エチル−5−[5−(4−エチルピペラジン−1−イル
スルホニル)−2−(2−メトキシ−1(R)−メチル
エトキシ)ピリジン−3−イル]−2−メチル−2,6
−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン
−7−オン;3−エチル−5−[5−(4−エチルピペ
ラジン−1−イルスルホニル)−2−(2−メトキシ−
1(R)−メチルエトキシ)ピリジン−3−イル]−2
−(6−メチルピリジン−2−イル)メチル−2,6−
ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−
7−オン;5−[2−エトキシ−5−(4−エチルピペ
ラジン−1−イルスルホニル)ピリジン−3−イル]−
3−エチル−2−(6−メトキシピリジン−2−イル)
メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−
d]ピリミジン−7−オン;5−[2−i−ブトキシ−
5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)ピ
リジン−3−イル]−2,3−ジエチル−2,6−ジヒ
ドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−
オン;5−[2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジ
ン−1−イルスルホニル)ピリジン−3−イル]−3−
エチル−2−[1−ピリジン−2−イル)エチル]2,
6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジ
ン−7−オン;または薬学的に許容することのできるそ
れらの塩が挙げられる。
【0033】本発明の用途にとって好ましいシルデナフ
ィルの薬学的に許容することのできる塩は、クエン酸塩
である。
【0034】やはり好ましいものは、参照により本明細
書に含めるものとする、とりわけ米国を指定しているW
O95/19978として公開されたPCT/EP95
/00183に開示された化合物並びにその塩および溶
媒和物であり、この化合物は、一般式
【化8】 を有する[ここで、Rは、水素、ハロゲンまたはC
1−6アルキルを表し;Rは、水素、C1−6アルキ
ル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロC
1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8
クロアルキルC −3アルキル、アリールC1−3アル
キルまたはヘテロアリールC1−3アルキルを表し;R
は、ベンゼン、チオフェン、フランおよびピリジンか
ら選ばれる任意に置換されても良い単環式芳香族環、ま
たはベンゼン環炭素原子の一つを介して残りの分子に結
合している任意に置換されても良い二環式環
【化9】 {ここで、縮合環Aは、飽和または部分的にもしくは完
全に未飽和であってもよい5員または6員環であり、そ
して、炭素原子ならびに酸素、硫黄および窒素から任意
に選ばれてもよい1個または2個のヘテロ原子を含む}
を表し;そしてRは、水素またはC1−3アルキルを
表すか、又はRおよびRは、共に3−もしくは4−
員のアルキルもしくはアルケニル鎖を表す]。
【0035】一般式Iaを有する化合物(やはり、WO
95/19978に開示された)の好ましいサブセット
としては、一般式
【化10】 の化合物並びにその塩および溶媒和物が挙げられる[こ
こで、Rは、水素、ハロゲンまたはC1−6アルキル
を表し;Rは、水素、C1−6アルキル、ハロC
1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8
クロアルキルC1−3アルキル、アリールC1−3アル
キルまたはヘテロアリールC1−3アルキルを表し;そ
してRは、ベンゼン、チオフェン、フランおよびピリ
ジンから選ばれる任意に置換されても良い単環式芳香族
環、またはベンゼン環炭素原子の一つを介して残りの分
子に結合している任意に置換されても良い二環式環
【化11】 {ここで、縮合環Aは、飽和または部分的にもしくは完
全に未飽和であってもよい5員または6員環であり、そ
して、炭素原子ならびに酸素、硫黄および窒素から任意
に選ばれてもよい1個または2個のヘテロ原子を含む}
を表す]。
【0036】一般式(I)の範囲内にある特定の化合物
は、(6R,12aR)−2,3,6,7,12,12
a−ヘキサヒドロ−2−メチル−6−(3,4−メチレ
ンジオキシフェニル)−ピラジノ[2´,1´:6,
1]ピリド[3,4−b]インドール−1,4−ジオン
である。
【0037】好ましいカリウムチャンネルオープナーと
しては、ニコランジル、ジアゾキシド、クロモカリム
(cromokalim)、レブクロマカリム(lev
cromakalim)、ピナシジル、レマカリム(l
emakalim)およびミノキシジルならびに薬学的
に許容することのできるそれらの塩または異性体が挙げ
られる。特に好ましいカリウムチャンネルオープナーと
しては、ニコランジル、ジアゾキシドおよびミノキシジ
ルが挙げられる。好ましい特定の多剤併用薬としては、
シルデナフィルまたは薬学的に許容することのできるそ
の塩、特にクエン酸塩と組み合わせたこれらのいずれか
が挙げられる。最も好ましいものは、ニコランジルと組
み合わせたシルデナフィル クエン酸塩である。種々の
カリウムチャンネルオープナーが、米国特許第5,46
4,867号;5,466,712号;5,403,8
53号;5,403,854号;5,397,790
号;5,401,753号;5,872,139号;お
よび5,905,156号に述べられており、それらの
教示を、参照により本明細書に含めるものとする。
【0038】本発明に有用なカリウムチャンネルオープ
ナーとcGMP上昇剤の特定の多剤併用薬としては、シ
ルデナフィルと組み合わせたいずれかのカリウムチャン
ネルオープナーが挙げられる。前に特記したもののいず
れかを含むカリウムチャンネルオープナーとシルデナフ
ィル、特にシルデナフィル クエン酸塩の多剤併用薬
が、好ましい。
【0039】cGMP上昇剤として本発明に有用なcG
MP PDE阻害物質は、当業界で既に公知である又は
続いて発見された及び/又は以後開発されるもののいず
れかから広く選ぶことができる。適切なcGMP PD
E阻害物質としては、以下の米国特許のいずれかに開示
されたものが挙げられ、それらの全てを、参照により本
明細書に含めるものとする:米国特許第4,666,0
98号に開示された5−置換ピラゾロ[4,3−d]ピ
リミジン−7−オン;米国特許第4,634,706
号、4,783,532号、5,498,819号、
5,532,369号、5,556,975号および
5,616,600号のいずれかに開示されたグリセオ
ール酸(griseolic acid)誘導体;米国
特許第4,885,301号に開示された2−フェニル
プリノン誘導体;米国特許第5,254,571号に開
示されたフェニルピリドン誘導体;米国特許第5,04
7,404号に開示された縮合ピリミジン誘導体;米国
特許第5,075,310号に開示された縮合ピリミジ
ン誘導体;米国特許第5,162,316号に開示され
たピリミドピリミジン誘導体;米国特許第5,073,
559号に開示されたプリン化合物;米国特許第5,1
47,875号に開示されたキナゾリン誘導体;米国特
許第5,118,686号に開示されたフェニルピリミ
ドン誘導体;米国特許第5,055,465号および
5,166,344号に開示されたイミダゾキノキサリ
ノン誘導体又はそのアザ類似体;米国特許第5,29
0,933号に開示されたフェニルピリミドン誘導体;
米国特許第5,436,233号または5,439,8
95号に開示された4−アミノキナゾリン誘導体;米国
特許第5,405,847号に開示された4,5−ジヒ
ドロ−4−オキソ−ピロロ[1,2−a]キノキサリン
誘導体;米国特許第5,393,755号に開示された
多環式グアニン誘導体;米国特許第5,576,322
号に開示された窒素複素環式化合物;米国特許第4,0
60,615号に開示されたキナゾリン誘導体;および
米国特許第5,294,612号に開示された6−ヘテ
ロサイクルイル ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−
4−オン。
【0040】cGMP PDE阻害物質の他の開示物と
しては、以下のものが挙げられ、それらの全てを、参照
により本明細書に含めるものとする:ヨーロッパ特許出
願(EPA)第0428268;ヨーロッパ特許出願0
442204;国際特許出願WO94/19351;出
願/特願平5−222000;ヨーロッパ薬理学会誌(E
uropean Journal Of Pharmacology), 251, (1994), 1;
および国際特許出願WO94/22855。
【0041】化合物のカリウムチャンネル開口活性、従
って本発明の用途に対するその好適性は、インビトロで
の多数の従来の測定法を用いて測定することができる。
カリウムチャンネルオープナーは、クォスト(Quast), B
rit. J. Pharmac., 91, 569-578 (1987)に記載された又
は同様の方法により、種々の平滑筋調製物に対する1か
ら500nMの範囲の濃度でのその影響により示される
ような細胞膜に関係するカリウムチャンネル開口活性を
示す。
【0042】化合物のcGMP PDE阻害は、例え
ば、参照により本明細書に含めるものとする米国特許第
5,250,534号に開示されたような当業界で公知
の標準測定法によっても測定することができる。cAM
P PDEに相対してcGMPPDEの選択的阻害物質
である化合物が、好ましく、このような化合物の測定法
は、やはり、米国特許第5,250,534に教示され
ている。特に好ましいのは、WO94/28902とし
て公開された前述のPCT/EP94/01580に開
示されたPDEイソ酵素を選択的に阻害する化合物で
ある。
【0043】
【発明の実施の形態】上記で開示したように、本発明に
有用な多剤併用薬の個々の化合物は、通常、それぞれそ
れ自体の慣習的および公知の経路により別々に投与し、
ある場合には、投与経路が異なっても良い。好ましい態
様において、通常、カリウムチャンネルオープナーおよ
びcGMP上昇剤の両方が、両方とも同時又はほとんど
同時に最大の薬物動態学的効果に達するように投与時間
を見計らう。投与経路は、経口、陰茎海綿体内もしくは
尿道内局所注射を介した非経口、またはゲルもしくは他
のこのような処方物中の活性成分を陰茎に局所的に供す
ることによるような経皮のような当業界で公知のいずれ
かであってもよい。各成分は、通常、薬学的に許容する
ことのできる賦形剤、希釈剤または担体と共に、例え
ば、経口投与には錠剤、カプセル剤、トローチ剤(lozen
ge)、トローチ剤(troche)、エリキシル剤、液剤または
懸濁剤として、非経口投与には適切な注射用賦形剤中
に、または局所適用にはローション剤、軟膏剤もしくは
クリーム剤として、当業界で公知のように処方すること
ができる。好ましい態様において、cGMP上昇剤およ
びカリウムチャンネルオープナーは、それぞれ、共に又
は別々に経口的に共投与する。
【0044】投与する各成分の正確な用量は、当然のこ
とながら、処方される特定の成分、治療される対象者、
不能または雌性の性的機能障害の重篤度、投与の様式お
よび処方する医師の判断に依存して異なる。従って、患
者間の可変性ゆえに、下記に示した用量は、指針であ
り、医師が、雄性または雌性の患者にとって適切である
と考える治療を達成するよう、医師が化合物の用量を調
整することができる。所望の治療の程度を考るに当た
り、医師は、患者の年齢および他の疾患または症状(例
えば、心血管疾患)の存在のような種々の因子の均衡を
とらねばならない。通常、cGMP上昇剤は、1日当た
り0.5から200mg、好ましくは1日当たり5から
125mg、更に好ましくは1日当たり25−100m
gの範囲で投与する。カリウムチャンネルオープナー
は、通常、1日当たり0.01mgから50mg、好ま
しくは1日当たり0.5から10mgの量で投与する。
cGMP上昇剤が、プロスタグランジンであれば、通
常、1日当たり1ngから100μgの量で陰茎海綿体
内または100μgから2mgの量で尿道内注射により
投与する。通常、注射する量は、普通1mlを越えない
容量である。担体または希釈剤は、代表的には、滅菌生
理的食塩水または他の生理学的に許容することのできる
塩溶液である。プロスタグランジン類の経口投与も、可
能である。日本泌尿器科学会誌(Japanese Journal of U
rology), 83 (10): 1655-1661, (1992)。
【0045】前に開示したように、cGMP上昇剤とカ
リウムチャンネルオープナーの多剤併用薬は、組成物と
して投与することができる。従って、本発明の化合物
は、通常、やはり薬学的に許容することのできる賦形
剤、希釈剤または担体と共に、いずれの従来の経口、非
経口、直腸または経皮剤形でも共に投与することができ
る。
【0046】経口投与には、医薬組成物は、液剤、懸濁
剤、錠剤、丸剤、カプセル剤および散剤等の形態をとる
ことができる。デンプン、好ましくはバレイショまたは
タピオカデンプン、および特定の複合珪酸塩類のような
種々の崩壊剤、ならびにポリビニルピロリドン、ショ
糖、ゼラチンおよびアラビアゴムのような結合剤と共に
クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウムおよび燐酸カルシ
ウムのような種々の医薬品添加物を含有する錠剤を用い
る。更に、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナ
トリウムおよびタルクのような滑沢剤は、錠剤化目的に
はしばしば非常に有用である。同様の型の固形組成物
も、軟および硬ゼラチンカプセルに充填する賦形剤とし
て用いられ、これに関連する好ましい材料としては、や
はり、ラクトース即ち乳糖ならびに高分子量ポリエチレ
ングリコール類が挙げられる。経口投与用に水性懸濁剤
および/またはエリキシル剤を所望である場合、種々の
甘味剤または着香剤、着色剤、乳化剤および/または懸
濁化剤ならびに水、エタノール、プロピレングリコー
ル、グリセリン及びそれらの種々の組み合わせのような
希釈剤と本発明の化合物を組み合わせることができる。
【0047】非経口投与目的には、ゴマもしくは落花生
油、または水性プロピレングリコールの液剤ならびに相
当する水溶性塩の滅菌水性液剤を用いることができる。
このような水性液剤は、必要であれば適切に緩衝化する
ことができ、液体希釈剤は、初めに十分な生理食塩水ま
たはブドウ糖で等張にすることができる。これらの水性
液剤は、静脈、筋肉内、皮下および腹腔内注射目的に特
に好適である。これに関連して、用いる滅菌水性媒体
は、当業者等に周知の標準技法により容易に得ることが
できる。
【0048】経皮(例えば、局所)投与目的には、希釈
滅菌した水性または部分的に水性の液剤(通常、約0.
1%から5%濃度)、さもなければ上記の非経口液剤と
類似したものを調製する。
【0049】所定量の有効成分を有する種々の医薬組成
物を調製する方法は、当業者等に公知であるか、または
この開示物に照らして明白である。医薬組成物を調製す
る方法の例は、レミングトンズ ファーマシューティカ
ル サイエンス(Remington’sPharmaceutical Science
s), マック パブリッシング カンパニー(Mack Publish
ing Company), イースター(Easter), Pa., 15版 (19
75)参照。
【0050】
【一般的実施例手順】カリウムチャンネルオープナーと
cGMP PDE阻害物質のようなcGMP上昇剤の多
剤併用薬は、ビーグル犬またはモンキーモデルのいずれ
かでインビボで試験することができる。以下の説明は、
モンキーに関するものであるが、当業者等には、この試
験を、ビーグル犬に等しく適用し適応させることができ
ることが容易に分かるはずである。
【0051】4から8kgの範囲の体重を有する成熟し
た大人の雄性モンキー、代表的にはCercopith
ecus aethiops(ミドリザル)またはMa
caca fasciculata(cynomolo
gous、カニクイザル)のいずれかを用いる。ジアゼ
パム(2.5mg)、塩化ケタミン(筋肉内注射で20
μg/kg、適切な場合追加して)で動物に麻酔をし、
生理食塩水に溶解した試験化合物を陰茎海綿体内を通じ
て与える(0.3ml)。動物を仰臥させ、陰茎を伸ば
し、注射後3分間止血体が正しい場所にあるように陰茎
根の根元のまわりにゴムバンドを置く。27Gの針を介
して陰茎海綿体の一方に液剤を注射し、5、10、2
5、30、60および180分後、陰茎の腫脹(容量の
増大)および硬さを、視覚的および動悸により推定す
る。注射液剤を用いた閾値効果を測定するために、一連
の動物を用いて試験化合物の適切な容量範囲をカバーす
る。
【0052】また、カリウムチャンネルオープナーとc
GMP上昇剤の多剤併用薬は、ヒトならびに動物モデル
で臨床的に、代表的には経口的に試験することもでき
る。各化合物は、単独で、異なる時間に雄性の患者の母
集団に投与し、患者およびパートナーの満足度を評価す
る勃起機能の国際指標(IIEF)アンケートと関連し
て硬さ及び腫脹のリジスカン クリニカル エバリュエー
ション(Rigiscan Clinical Evaluation)パラメーター
(カネコ(Kaneko)等, J. Urol. 136, 1026-1029 (1986);
およびオグリック(Ogric)等, J. Urol., 154, 1356-135
9 (1995)参照)により測定した場合、ほとんど又は全く
応答しない、代表的には50%未満の応答をもたらす量
で、各化合物を投与する。各化合物を単独で投与すると
は、一つの化合物を投与し、続いて初めの化合物のウォ
ッシュアウトに適当な時間を見込んだ後二番目の化合物
を投与することを意味する。単独で投与した各化合物の
ウォッシュアウト時間後、両方の化合物が薬物動態学的
に共同して作用する、好ましくは、それぞれに帰すべき
ピークの薬物動態学的効果が同時に起こるような様式
で、化合物を共投与する。共投与は、上述のリジスカン
パラメーターおよびIIEFアンケートにより評価す
るが、それにより、それぞれ単独の投与と共投与の効果
の比較および相乗作用効果を示すための基準を提供す
る。
【0053】本発明の化合物および多剤併用薬は、通
常、便利な処方物として投与する。以下の処方物の例
は、具体的に説明するためのみのものであり、本発明の
範囲を制限するものではない。
【実施例】
【0054】以下の処方物において、゛有効成分゛は、本
発明の化合物を意味する。 処方物1:ゼラチンカプセル剤 硬ゼラチンカプセル剤を、以下のものを用いて調製し
た: 成分 量(mg/カプセル) 有効成分 0.25−100 デンプン、NF 0−650 デンプン流動粉末 0−50シリコーン液350センチストーク 0−15
【0055】錠剤処方物を、下記の成分を用いて調製し
た: 処方物2:錠剤 成分 量(mg/錠剤) 有効成分 0.25−100 セルロース、微結晶 200−650 二酸化珪素、燻煙した 10−650ステアリン酸 5−15
【0056】成分を混合し、圧縮して錠剤を形成した。
【0057】あるいは、それぞれ0.25−100mg
の有効成分を含有する錠剤を、以下のように調製した: 処方物3:錠剤 成分 量(mg/錠剤) 有効成分 0.25−100 デンプン 45 セルロース、微結晶 35 ポリビニルピロリドン(10%水溶液として) 4 ナトリウムカルボキシメチルセルロース 4.5 ステアリン酸マグネシウム 0.5タルク 1
【0058】有効成分、デンプン、およびセルロースを
45番のメッシュのU.S.ふるいを通過させ、徹底的
に混合した。その結果できた粉末をポリビニルピロリド
ンの溶液と混合し、次いで、14番のメッシュのU.
S.ふるいを通過させた。このように製造した顆粒を、
50°−60℃で乾燥し、18番のメッシュのU.S.
ふるいを通過させた。前もって60番のU.S.ふるい
を通過させたナトリウムカルボキシメチルデンプン、ス
テアリン酸マグネシウム、およびタルクを、次いで、顆
粒に加え、混合した後、錠剤製造機で圧縮して錠剤を得
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 487/04 147 C07D 487/04 147 Fターム(参考) 4C050 AA01 BB05 BB08 CC08 EE04 FF02 GG03 HH04 4C084 AA20 MA02 NA05 NA14 ZA811 ZC011 ZC022 ZC202 4C086 AA01 CB05 CB09 DA01 GA14 MA02 MA04 NA05 NA14 ZA81 ZC01 ZC02 ZC20

Claims (66)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不能を治療する方法であって、このよう
    な治療を必要とする患者に効果的な量の:カリウムチャ
    ンネルオープナーから選ばれる化合物、およびcGMP
    水準を上昇させる化合物を共投与することを含む、前記
    方法。
  2. 【請求項2】 当該cGMP上昇剤がcGMP PDE
    阻害物質である、請求項1で明確にした通りの方法。
  3. 【請求項3】 当該cGMP上昇剤が、プロスタグラン
    ジンである、請求項1で明確にした通りの方法。
  4. 【請求項4】 当該cGMP PDE阻害物質が、cG
    MP PDEイソ酵素に選択的である、請求項2で明
    確にした通りの方法。
  5. 【請求項5】 当該cGMP PDE阻害物質が、シル
    デナフィル(sildenafil)または薬学的に許
    容することのできるその塩である、請求項4で明確にし
    た通りの方法。
  6. 【請求項6】 当該塩が、クエン酸塩である、請求項5
    で明確にした通りの方法。
  7. 【請求項7】 当該cGMP PDE阻害物質が、構造 【化1】 を有する、請求項2で明確にした通りの方法。
  8. 【請求項8】 当該cGMP PDE阻害物質が、3−
    エチル−5−[2−(2−メトキシエトキシ)−5−
    (4−メチルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジ
    ン−3−イル]−2−(ピリジン−2−イル)メチル−
    2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリ
    ミジン−7−オン;3−エチル−5−[5−(4−エチ
    ルピペラジン−1−イルスルホニル)−2)2−メトキ
    シエトキシ)ピリジン−3−イル]−2−(ピリジン−
    2−イル)メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ
    [4,3−d]ピリミジン−7−オン;3−エチル−5
    −[5−(4−エチル−4−オキシドピペラジン−1−
    イルスルホニル)−2−(2−メトキシエトキシ)ピリ
    ジン−3−イル]−2−(ピリジン−2−イル)メチル
    −2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピ
    リミジン−7−オン;5−[2−(2−メトキシエトキ
    シ)−5−(4−メチルピペラジン−1−イルスルホニ
    ル)ピリジン−3−イル]−3−n−プロピル−2−
    (ピリジン−2−イル)メチル−2,6−ジヒドロ−7
    H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;5
    −[5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニ
    ル)−2−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−3−イ
    ル]−3−n−プロピル−2−(ピリジン−2−イル)
    メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−
    d]ピリミジン−7−オン;(+)−3−エチル−5−
    [5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)
    −2−(2−メトキシ−1(R)−メチルエトキシ)ピ
    リジン−3−イル]−2−メチル−2,6−ジヒドロ−
    7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;
    3−エチル−5−[5−(4−エチルピペラジン−1−
    イルスルホニル)−2−(2−メトキシ−1(R)−メ
    チルエトキシ)ピリジン−3−イル]−2−(6−メチ
    ルピリジン−2−イル)メチル−2,6−ジヒドロ−7
    H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;5
    −[2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−
    イルスルホニル)ピリジン−3−イル]−3−エチル−
    2−(6−メトキシピリジン−2−イル)メチル−2,
    6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジ
    ン−7−オン;5−[2−i−ブトキシ−5−(4−エ
    チルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジン−3−
    イル]−2,3−ジエチル−2,6−ジヒドロ−7H−
    ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;5−
    [2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イ
    ルスルホニル)ピリジン−3−イル]−3−エチル−2
    −[1−ピリジン−2−イル)エチル]2,6−ジヒド
    ロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オ
    ン;または当該化合物の薬学的に許容することのできる
    塩である、請求項2で明確にした通りの方法。
  9. 【請求項9】 当該カリウムチャンネルオープナーが、
    ニコランジル、クロモカリム(cromokali
    m)、レブクロマカリム(levcromakali
    m)、レマカリム(lemakalim)、ピナシジ
    ル、ジアゾキシドおよびミノキシジルまたは薬学的に許
    容することのできるそれらの塩から成る群から選ばれ
    る、請求項1で明確にした通りの方法。
  10. 【請求項10】 当該カリウムチャンネルオープナー
    が、ニコランジルまたは薬学的に許容することのできる
    その塩である、請求項9で明確にした通りの方法。
  11. 【請求項11】 当該第一の化合物が、ニコランジルま
    たは薬学的に許容することのできるその塩であり、当該
    第二の化合物が、シルデナフィルまたは薬学的に許容す
    ることのできるその塩である、請求項1で明確にした通
    りの方法。
  12. 【請求項12】 当該第一の化合物が、ニコランジルで
    あり、当該第二の化合物が、シルデナフィル クエン酸
    塩である、請求項11で明確にした通りの方法。
  13. 【請求項13】 (1)および(2)をそれぞれ経口的
    に投与する、請求項1で明確にした通りの方法。
  14. 【請求項14】 (1)および(2)を一つの組成物と
    して共に投与する、請求項1で明確にした通りの方法。
  15. 【請求項15】 (1)および(2)を別々に投与す
    る、請求項1で明確にした通りの方法。
  16. 【請求項16】 (1)カリウムチャンネルオープナー
    から選ばれる第一の化合物; (2)cGMP水準を上昇させる第二の化合物;および
    (3)薬学的に許容することのできる賦形剤、希釈剤ま
    たは担体を含む、治療上効果的な量の医薬組成物。
  17. 【請求項17】 当該cGMP上昇剤がcGMP PD
    E阻害物質である、請求項16で明確にした通りの組成
    物。
  18. 【請求項18】 当該cGMP上昇剤が、プロスタグラ
    ンジンである、請求項17で明確にした通りの組成物。
  19. 【請求項19】 当該cGMP PDE阻害物質が、c
    GMP PDEイソ酵素に選択的である、請求項17
    で明確にした通りの組成物。
  20. 【請求項20】 当該cGMP PDE阻害物質が、シ
    ルデナフィルまたは薬学的に許容することのできるその
    塩である、請求項19で明確にした通りの組成物。
  21. 【請求項21】 当該塩が、クエン酸塩である、請求項
    20で明確にした通りの組成物。
  22. 【請求項22】 当該cGMP PDE阻害物質が、構
    造 【化2】 を有する、または薬学的に許容することのできるその塩
    である、請求項16で明確にした通りの組成物。
  23. 【請求項23】 当該cGMP PDE阻害物質が、3
    −エチル−5−[2−(2−メトキシエトキシ)−5−
    (4−メチルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジ
    ン−3−イル]−2−(ピリジン−2−イル)メチル−
    2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリ
    ミジン−7−オン;3−エチル−5−[5−(4−エチ
    ルピペラジン−1−イルスルホニル)−2)2−メトキ
    シエトキシ)ピリジン−3−イル]−2−(ピリジン−
    2−イル)メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ
    [4,3−d]ピリミジン−7−オン;3−エチル−5
    −[5−(4−エチル−4−オキシドピペラジン−1−
    イルスルホニル)−2−(2−メトキシエトキシ)ピリ
    ジン−3−イル]−2−(ピリジン−2−イル)メチル
    −2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピ
    リミジン−7−オン;5−[2−(2−メトキシエトキ
    シ)−5−(4−メチルピペラジン−1−イルスルホニ
    ル)ピリジン−3−イル]−3−n−プロピル−2−
    (ピリジン−2−イル)メチル−2,6−ジヒドロ−7
    H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;5
    −[5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニ
    ル)−2−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−3−イ
    ル]−3−n−プロピル−2−(ピリジン−2−イル)
    メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−
    d]ピリミジン−7−オン;(+)−3−エチル−5−
    [5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)
    −2−(2−メトキシ−1(R)−メチルエトキシ)ピ
    リジン−3−イル]−2−メチル−2,6−ジヒドロ−
    7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;
    3−エチル−5−[5−(4−エチルピペラジン−1−
    イルスルホニル)−2−(2−メトキシ−1(R)−メ
    チルエトキシ)ピリジン−3−イル]−2−(6−メチ
    ルピリジン−2−イル)メチル−2,6−ジヒドロ−7
    H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;5
    −[2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−
    イルスルホニル)ピリジン−3−イル]−3−エチル−
    2−(6−メトキシピリジン−2−イル)メチル−2,
    6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジ
    ン−7−オン;5−[2−i−ブトキシ−5−(4−エ
    チルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジン−3−
    イル]−2,3−ジエチル−2,6−ジヒドロ−7H−
    ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;5−
    [2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イ
    ルスルホニル)ピリジン−3−イル]−3−エチル−2
    −[1−ピリジン−2−イル)エチル]2,6−ジヒド
    ロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オ
    ン;または当該化合物の薬学的に許容することのできる
    塩である、請求項16で述べた通りの組成物。
  24. 【請求項24】 当該カリウムチャンネルオープナー
    が、ニコランジル、クロモカリム、レブクロマカリム、
    レマカリム、ピナシジル、ジアゾキシドおよびミノキシ
    ジルまたは薬学的に許容することのできるそれらの塩か
    ら成る群から選ばれる、請求項16で明確にした通りの
    組成物。
  25. 【請求項25】 当該カリウムチャンネルオープナー
    が、ニコランジルまたは薬学的に許容することのできる
    その塩である、請求項24で明確にした通りの組成物。
  26. 【請求項26】 当該第一の化合物が、ニコランジルま
    たは薬学的に許容することのできるその塩であり、当該
    第二の化合物が、シルデナフィルまたは薬学的に許容す
    ることのできるその塩である、請求項16で明確にした
    通りの組成物。
  27. 【請求項27】 当該第一の化合物が、ニコランジルで
    あり、当該第二の化合物が、シルデナフィル クエン酸
    塩である、請求項16で明確にした通りの組成物。
  28. 【請求項28】 相乗作用の治療上効果的な水準の不能
    治療を達成する方法であって、このような治療を必要と
    する哺乳類に(1)カリウムチャンネルオープナーから
    選ばれる一定量の第一の化合物;および(2)cGMP
    水準を上昇させる化合物から選ばれる一定量の第二の化
    合物(ここで、所定量の第一の化合物単独および所定量
    の第二の化合物単独では、相乗作用の治療上効果的な水
    準の不能治療を達成することが不十分であるが、所定量
    の第一および第二の化合物の併用効果が、個別の量の第
    一および第二の化合物で達成できる不能治療の治療効果
    の水準の合計より大きい)を共投与することを含む、前
    記方法。
  29. 【請求項29】 当該cGMP上昇剤がcGMP PD
    E阻害物質である、請求項28で明確にした通りの方
    法。
  30. 【請求項30】 当該cGMP上昇剤が、プロスタグラ
    ンジンである、請求項29で明確にした通りの方法。
  31. 【請求項31】 当該cGMP PDE阻害物質が、c
    GMP PDEイソ酵素に選択的である、請求項29
    で明確にした通りの方法。
  32. 【請求項32】 当該cGMP PDE阻害物質が、シ
    ルデナフィルまたは薬学的に許容することのできるその
    塩である、請求項31で明確にした通りの方法。
  33. 【請求項33】 当該塩が、クエン酸塩である、請求項
    32で明確にした通りの方法。
  34. 【請求項34】 当該cGMP PDE阻害物質が、構
    造 【化3】 を有する、または薬学的に許容することのできるその塩
    である、請求項29で明確にした通りの方法。
  35. 【請求項35】 当該cGMP PDE阻害物質が、3
    −エチル−5−[2−(2−メトキシエトキシ)−5−
    (4−メチルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジ
    ン−3−イル]−2−(ピリジン−2−イル)メチル−
    2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリ
    ミジン−7−オン;3−エチル−5−[5−(4−エチ
    ルピペラジン−1−イルスルホニル)−2)2−メトキ
    シエトキシ)ピリジン−3−イル]−2−(ピリジン−
    2−イル)メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ
    [4,3−d]ピリミジン−7−オン;3−エチル−5
    −[5−(4−エチル−4−オキシドピペラジン−1−
    イルスルホニル)−2−(2−メトキシエトキシ)ピリ
    ジン−3−イル]−2−(ピリジン−2−イル)メチル
    −2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピ
    リミジン−7−オン;5−[2−(2−メトキシエトキ
    シ)−5−(4−メチルピペラジン−1−イルスルホニ
    ル)ピリジン−3−イル]−3−n−プロピル−2−
    (ピリジン−2−イル)メチル−2,6−ジヒドロ−7
    H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;5
    −[5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニ
    ル)−2−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−3−イ
    ル]−3−n−プロピル−2−(ピリジン−2−イル)
    メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−
    d]ピリミジン−7−オン;(+)−3−エチル−5−
    [5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)
    −2−(2−メトキシ−1(R)−メチルエトキシ)ピ
    リジン−3−イル]−2−メチル−2,6−ジヒドロ−
    7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;
    3−エチル−5−[5−(4−エチルピペラジン−1−
    イルスルホニル)−2−(2−メトキシ−1(R)−メ
    チルエトキシ)ピリジン−3−イル]−2−(6−メチ
    ルピリジン−2−イル)メチル−2,6−ジヒドロ−7
    H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;5
    −[2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−
    イルスルホニル)ピリジン−3−イル]−3−エチル−
    2−(6−メトキシピリジン−2−イル)メチル−2,
    6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジ
    ン−7−オン;5−[2−i−ブトキシ−5−(4−エ
    チルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジン−3−
    イル]−2,3−ジエチル−2,6−ジヒドロ−7H−
    ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;もしく
    は5−[2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−
    1−イルスルホニル)ピリジン−3−イル]−3−エチ
    ル−2−[1−ピリジン−2−イル)エチル]2,6−
    ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−
    7−オン;または当該化合物の薬学的に許容することの
    できる塩である、請求項29で明確にした通りの方法。
  36. 【請求項36】 当該第一の化合物が、ニコランジル、
    クロモカリム、レブクロマカリム、レマカリム、ピナシ
    ジル、ジアゾキシドおよびミノキシジルまたは薬学的に
    許容することのできるそれらの塩から成る群から選ばれ
    る、請求項28で明確にした通りの方法。
  37. 【請求項37】 当該カリウムチャンネルオープナー
    が、ニコランジルまたは薬学的に許容することのできる
    その塩である、請求項36で明確にした通りの方法。
  38. 【請求項38】 (1)ニコランジル;および(2)シ
    ルデナフィルまたは薬学的に許容することのできるその
    塩を含む、請求項28で明確にした通りの方法。
  39. 【請求項39】 当該カリウムチャンネルオープナー
    (1)が、ニコランジルまたは薬学的に許容することの
    できるその塩であり、(2)が、シルデナフィル クエ
    ン酸塩である、請求項28で明確にした通りの方法。
  40. 【請求項40】 (1)カリウムチャンネルオープナー
    から選ばれる一定量の第一の化合物; (2)cGMP水準を上昇させる化合物から選ばれる一
    定量の第二の化合物(ここで、所定量の第一の化合物単
    独および所定量の第二の化合物単独では、相乗作用の治
    療上効果的な水準の不能治療を達成することがそれぞれ
    不十分であるが、当該量の当該第一および第二の化合物
    を含む組成物の効果が、個別の量の当該第一および第二
    の化合物で達成できる不能治療の治療効果の水準の合計
    より大きい);および薬学的に許容することのできる賦
    形剤、希釈剤または担体を含む、組成物。
  41. 【請求項41】 当該cGMP上昇剤がcGMP PD
    E阻害物質である、請求項40で明確にした通りの組成
    物。
  42. 【請求項42】 当該cGMP上昇剤が、プロスタグラ
    ンジンである、請求項41で明確にした通りの組成物。
  43. 【請求項43】 当該cGMP PDE阻害物質が、c
    GMP PDEイソ酵素に選択的である、請求項41
    で明確にした通りの組成物。
  44. 【請求項44】 当該cGMP PDE阻害物質が、シ
    ルデナフィルまたは薬学的に許容することのできるその
    塩である、請求項43で明確にした通りの組成物。
  45. 【請求項45】 当該塩が、クエン酸塩である、請求項
    44で明確にした通りの組成物。
  46. 【請求項46】 当該cGMP PDE阻害物質が、構
    造 【化4】 を有する、または薬学的に許容することのできるその塩
    である、請求項40で明確にした通りの組成物。
  47. 【請求項47】 当該cGMP PDE阻害物質が、3
    −エチル−5−[2−(2−メトキシエトキシ)−5−
    (4−メチルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジ
    ン−3−イル]−2−(ピリジン−2−イル)メチル−
    2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリ
    ミジン−7−オン;3−エチル−5−[5−(4−エチ
    ルピペラジン−1−イルスルホニル)−2)2−メトキ
    シエトキシ)ピリジン−3−イル]−2−(ピリジン−
    2−イル)メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ
    [4,3−d]ピリミジン−7−オン;3−エチル−5
    −[5−(4−エチル−4−オキシドピペラジン−1−
    イルスルホニル)−2−(2−メトキシエトキシ)ピリ
    ジン−3−イル]−2−(ピリジン−2−イル)メチル
    −2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピ
    リミジン−7−オン;5−[2−(2−メトキシエトキ
    シ)−5−(4−メチルピペラジン−1−イルスルホニ
    ル)ピリジン−3−イル]−3−n−プロピル−2−
    (ピリジン−2−イル)メチル−2,6−ジヒドロ−7
    H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;5
    −[5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニ
    ル)−2−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−3−イ
    ル]−3−n−プロピル−2−(ピリジン−2−イル)
    メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−
    d]ピリミジン−7−オン;(+)−3−エチル−5−
    [5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)
    −2−(2−メトキシ−1(R)−メチルエトキシ)ピ
    リジン−3−イル]−2−メチル−2,6−ジヒドロ−
    7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;
    3−エチル−5−[5−(4−エチルピペラジン−1−
    イルスルホニル)−2−(2−メトキシ−1(R)−メ
    チルエトキシ)ピリジン−3−イル]−2−(6−メチ
    ルピリジン−2−イル)メチル−2,6−ジヒドロ−7
    H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;5
    −[2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−
    イルスルホニル)ピリジン−3−イル]−3−エチル−
    2−(6−メトキシピリジン−2−イル)メチル−2,
    6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジ
    ン−7−オン;5−[2−i−ブトキシ−5−(4−エ
    チルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジン−3−
    イル]−2,3−ジエチル−2,6−ジヒドロ−7H−
    ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;5−
    [2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イ
    ルスルホニル)ピリジン−3−イル]−3−エチル−2
    −[1−ピリジン−2−イル)エチル]2,6−ジヒド
    ロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オ
    ン;または当該化合物の薬学的に許容することのできる
    塩である、請求項41で述べた通りの組成物。
  48. 【請求項48】 当該第一の化合物が、ニコランジル、
    クロモカリム、レブクロマカリム、レマカリム、ピナシ
    ジル、ジアゾキシドおよびミノキシジルまたは薬学的に
    許容することのできるそれらの塩から成る群から選ばれ
    る、請求項40で明確にした通りの組成物。
  49. 【請求項49】 当該カリウムチャンネルオープナー
    が、ニコランジルまたは薬学的に許容することのできる
    その塩である、請求項48で明確にした通りの組成物。
  50. 【請求項50】 当該第一の化合物が、ニコランジルま
    たは薬学的に許容することのできるその塩であり、当該
    第二の化合物が、シルデナフィルまたは薬学的に許容す
    ることのできるその塩である、請求項49で明確にした
    通りの組成物。
  51. 【請求項51】 当該第一の化合物が、ニコランジルで
    あり、当該第二の化合物が、シルデナフィル クエン酸
    塩である、請求項50で明確にした通りの組成物。
  52. 【請求項52】 治療上効果的な量の (1)第一の剤形中に、カリウムチャンネルオープナー
    から選ばれる化合物、および薬学的に許容することので
    きる賦形剤、希釈剤または担体を含む、第一の組成物; (2)第二の剤形中に、cGMP水準を上昇させる薬物
    から選ばれる化合物、および薬学的に許容することので
    きる賦形剤、希釈剤または担体を含む、第二の組成物;
    ならびに(3)当該第一および第二の剤形を入れるため
    の部品を含む、キット。
  53. 【請求項53】 第二の組成物が、cGMP PDE阻
    害物質であるcGMP上昇剤を含む、請求項52で明確
    にした通りのキット。
  54. 【請求項54】 当該cGMP PDE阻害物質が、c
    GMP PDEイソ酵素に選択的である、請求項53
    で明確にした通りのキット。
  55. 【請求項55】 当該cGMP PDE阻害物質が、シ
    ルデナフィルまたは薬学的に許容することのできるその
    塩である、請求項54で明確にした通りのキット。
  56. 【請求項56】 当該塩が、クエン酸塩である、請求項
    55で明確にした通りのキット。
  57. 【請求項57】 当該cGMP PDE阻害物質が、構
    造 【化5】 を有する、または薬学的に許容することのできるその塩
    である、請求項52で明確にした通りのキット。
  58. 【請求項58】 当該cGMP PDE阻害物質が、3
    −エチル−5−[2−(2−メトキシエトキシ)−5−
    (4−メチルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジ
    ン−3−イル]−2−(ピリジン−2−イル)メチル−
    2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリ
    ミジン−7−オン;3−エチル−5−[5−(4−エチ
    ルピペラジン−1−イルスルホニル)−2)2−メトキ
    シエトキシ)ピリジン−3−イル]−2−(ピリジン−
    2−イル)メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ
    [4,3−d]ピリミジン−7−オン;3−エチル−5
    −[5−(4−エチル−4−オキシドピペラジン−1−
    イルスルホニル)−2−(2−メトキシエトキシ)ピリ
    ジン−3−イル]−2−(ピリジン−2−イル)メチル
    −2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピ
    リミジン−7−オン;5−[2−(2−メトキシエトキ
    シ)−5−(4−メチルピペラジン−1−イルスルホニ
    ル)ピリジン−3−イル]−3−n−プロピル−2−
    (ピリジン−2−イル)メチル−2,6−ジヒドロ−7
    H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;5
    −[5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニ
    ル)−2−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−3−イ
    ル]−3−n−プロピル−2−(ピリジン−2−イル)
    メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−
    d]ピリミジン−7−オン;(+)−3−エチル−5−
    [5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)
    −2−(2−メトキシ−1(R)−メチルエトキシ)ピ
    リジン−3−イル]−2−メチル−2,6−ジヒドロ−
    7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;
    3−エチル−5−[5−(4−エチルピペラジン−1−
    イルスルホニル)−2−(2−メトキシ−1(R)−メ
    チルエトキシ)ピリジン−3−イル]−2−(6−メチ
    ルピリジン−2−イル)メチル−2,6−ジヒドロ−7
    H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;5
    −[2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−
    イルスルホニル)ピリジン−3−イル]−3−エチル−
    2−(6−メトキシピリジン−2−イル)メチル−2,
    6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジ
    ン−7−オン;5−[2−i−ブトキシ−5−(4−エ
    チルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジン−3−
    イル]−2,3−ジエチル−2,6−ジヒドロ−7H−
    ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;5−
    [2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イ
    ルスルホニル)ピリジン−3−イル]−3−エチル−2
    −[1−ピリジン−2−イル)エチル]2,6−ジヒド
    ロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オ
    ン;または当該化合物の薬学的に許容することのできる
    塩である、請求項53で明確にした通りのキット。
  59. 【請求項59】 当該第一の化合物が、ニコランジル、
    クロモカリム、レブクロマカリム、レマカリム、ピナシ
    ジル、ジアゾキシドおよびミノキシジルまたは薬学的に
    許容することのできるそれらの塩から成る群から選ばれ
    る、請求項52で明確にした通りのキット。
  60. 【請求項60】 当該第一の化合物が、ニコランジルま
    たは薬学的に許容することのできるその塩である、請求
    項59で明確にした通りのキット。
  61. 【請求項61】 (1)が、ニコランジルまたは薬学的
    に許容することのできるその塩であり、そして(2)
    が、シルデナフィルまたは薬学的に許容することのでき
    るその塩である、請求項52で明確にした通りのキッ
    ト。
  62. 【請求項62】 当該シルデナフィル塩がクエン酸塩で
    ある、請求項61で明確にした通りのキット。
  63. 【請求項63】 (1)および(2)を、それぞれ経口
    的に投与する、請求項61で明確にした通りのキット。
  64. 【請求項64】 雄性の勃起機能障害または雌性の性的
    機能障害の治療用に合わせた、請求項52で明確にした
    通りのキット。
  65. 【請求項65】 雌性の性的機能障害を治療する方法で
    あって、このような治療を必要とする患者に効果的な量
    の:カリウムチャンネルオープナーから選ばれる化合
    物、およびcGMP水準を上昇させる化合物を共投与す
    ることを含む、前記方法。
  66. 【請求項66】 相乗作用の治療上効果的な水準の雌性
    の性的機能障害治療を達成する方法であって、このよう
    な治療を必要とする哺乳類に (1)カリウムチャンネルオープナーから選ばれる一定
    量の第一の化合物;および(2)cGMP水準を上昇さ
    せる化合物から選ばれる一定量の第二の化合物(ここ
    で、所定量の第一の化合物単独および所定量の第二の化
    合物単独では、相乗作用の治療上効果的な水準の雌性の
    性的機能障害治療を達成することが不十分であるが、所
    定量の第一および第二の化合物の併用効果が、個別の量
    の第一および第二の化合物で達成できる雌性の性的機能
    障害治療の治療効果の水準の合計より大きい)を共投与
    することを含む、前記方法。
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