JP2002248085A - 信号検出装置、信号検出制御プログラム及び情報記録媒体 - Google Patents

信号検出装置、信号検出制御プログラム及び情報記録媒体

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JP2002248085A
JP2002248085A JP2001051347A JP2001051347A JP2002248085A JP 2002248085 A JP2002248085 A JP 2002248085A JP 2001051347 A JP2001051347 A JP 2001051347A JP 2001051347 A JP2001051347 A JP 2001051347A JP 2002248085 A JP2002248085 A JP 2002248085A
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pulse
signal
frequency band
state
band
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JP2001051347A
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Hiroyuki Watanuki
博之 綿貫
Kotaro Karaki
幸太郎 唐木
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PRIMO CO Ltd
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PRIMO CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 呼吸と心拍のように周波数帯域が異なる周期
信号の重畳された信号を各成分の周波数信号やノイズと
は区別して検出することができる信号検出技術を提供す
る。 【解決手段】 座席やベッドなどに装着された超低周波
信号を出力する圧力センサに接続して、このセンサから
供給される信号(Sin)の中から呼吸信号成分と心拍
(脈拍)信号成分とをフィルタ回路(1,2)で抽出
し、両方の信号成分が同時に一定値以上でなお且つ一定
時間以上連続することを第1及び第2のパルス生成手段
(3,4)で検出して、人体感知を行なうから、呼吸と
心拍のように周波数帯域の異なる周期信号が重畳された
信号を各成分の周波数信号やノイズとは区別して検出す
ることができ、人体の着座や着床を高い精度で検出する
ことができる、という効果を得るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、呼吸と心拍のよう
な周波数帯域が異なる周期信号が重畳された信号の検出
技術に関し、例えば福祉や介護のための人体感知若しく
は人体の着座感知などに適用して有効な検出技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、心拍数や呼吸数などを計測するに
はセンサなどの検出部を直接人体に取り付けて計測する
ことが行なわれているが、被検者に違和感や不快感を与
える場合が多く、測定結果にも少なからず影響を与える
ことが懸念されていた。また、最近被検者に測定されて
いることを感じさせないように企図した測定方法とし
て、寝具や座布団の下に敷いて使用するエアーマット状
の感知部にマイクロホンを装着した圧力センサユニット
を用いる方法が発表されている。このような測定方法及
び装置について記載された文献の例として、特開平11
−19056、特開平11−28195号公報がある。
【0003】前記文献に記載の圧力センサユニットはエ
アー通入孔を有する中空フレームにコンデンサマイクロ
ホンを設けた構成を有し、このコンデンサマイクロホン
はフレーム内部に向けて配置した振動板をケーシングに
内蔵し、振動板に対設された背電極には開口が形成さ
れ、その背面側にエアーチャンバが形成されている。前
記エアーチャンバはフレーム側からの低周波の圧力変化
による振動板の振動を後方のエアーチャンバで反射させ
て、共振させ、振幅を大きくして検出を容易化するため
の手段とされている。そして、前記エアー通入孔はフレ
ームが押圧されたときそのようなコンデンサマイクロホ
ンが飽和しないようにする、とある。
【0004】また、それらの文献には、圧力センサユニ
ットで検出された信号から心拍及び呼吸の周期信号を夫
々抽出する場合におけるノイズキャンセル技術が記載さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、呼吸と心
拍のように周波数帯域の異なる周期信号が重畳された信
号の検出技術を、例えば福祉や介護のための人体感知、
或は車両座席への着座検出のための人体感知に適用する
ことについて検討した。これによれば、圧力センサを用
いて人体の着座を検出する場合、圧力センサに物を置い
た場合、車載環境で圧力センサに断続的な減衰振動が与
えられる場合を、人体の着座と区別することが必要であ
る。そのような区別に関しては上記文献では考慮されて
いない。本発明者は人体感知のよな検出を行なうのに、
検出すべき重畳信号の2種類の周波数帯域にオーバーラ
ップの無いことを見出した。
【0006】そして、その点に着目して人体感知を行な
う場合には、圧力センサによる圧力変化の検出精度が比
較的高く、低周波信号に対して安定的に検出できること
の必要性が本発明者によって見出された。上記文献の圧
力センサユニットにおけるコンデンサマイクロホンは、
温度の変化や大気圧の変化によって振動板の前後の気圧
差を逃がすために、それ自体にエアーリークが形成され
ていない。前記気圧差を逃がすために、中空フレームに
形成した前記エアー通入孔を機能させている。この技術
では、手で触れたりして中空フレームに外乱が加えられ
ると、コンデンサマイクロホンの出力もそれに応じて乱
れることになるが、エアーマットのような中空フレーム
の容積が大きいため、収束までの時間が長くなり、安定
した計測の妨げになる虞のあることが本発明者によって
見い出された。
【0007】本発明の目的は、呼吸と心拍のように周波
数帯域の異なる周期信号が重畳された信号を各成分の周
波数信号やノイズと区別して検出することができる信号
検出技術を提供することにある。
【0008】本発明の別の目的は、人体の着座や着床を
高い精度で検出することができる信号検出技術を提供す
ることにある。
【0009】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】《信号検出装置》本発明
に係る信号検出装置は、第1帯域フィルタ手段(1)、
第2帯域フィルタ手段(2)、第1パルス生成手段
(3)、第2パルス生成手段(4)、及び論理演算手段
(5)を含み、第1周波数帯域に含まれる第1信号が当
該第1周波数帯域よりも周波数の低い第2周波数帯域の
第2信号に重畳された信号を検出するものである。
【0011】前記第1帯域フィルタ手段は入力信号に含
まれる第1周波数帯域(例えば心拍の周波数帯域:大凡
2〜10Hz)の信号成分を通過させる。第2帯域フィ
ルタ手段は入力信号に含まれる第2周波数帯域(例えば
呼吸の周波数帯域:大凡0.05〜1Hz)の信号成分
を通過させる。
【0012】前記第1パルス生成手段は、前記第1帯域
フィルタ手段の出力信号が第1スライスレベルを超える
変化(例えば基準の電位に対する−35dB以上の振
幅)を生ずる毎に応答して前記第1周波数帯域の下限周
波数における周期(心拍の場合0.5sec)よりも長
いパルス幅を連続させ(SWout)、この連続パルス
の先頭を前記第2周波数帯域の上限周波数における周期
(呼吸の場合1sec)以上の所定時間カットした第1
パルス(RESET)を生成する。その連続パルス(S
Wout)の生成におけるリカバリタイム(心拍の場合
0.5sec)は心拍周波数が上限であっても連続パル
スの生成を保証する。また、連続パルス(SWout)
に対する先頭波形のカット時間(呼吸の場合1sec)
は、入力信号に対して第1パルス(RESET)の発生
タイミングと最初の第2パルス(SET)の発生タイミ
ングとをずらすために設定される。
【0013】第2パルスの生成手段は、前記第2帯域フ
ィルタ手段の出力信号が第2スライスレベルを横切る変
化に同期するパルス信号(Cout)を前記連続パルス
に対する前記第1パルスの先頭カット幅よりも小さく成
形した第2パルス(SET)を生成する。前記連続パル
ス(SWout)に対する前記先頭波形のカット時間は
前記第2周波数帯域の上限周波数における周期(呼吸の
場合1sec)以上の所定時間であるから、第2周波数
帯域の上限周波数に対しても第2パルス(SET)のパ
ルス波形生成を保証できる。そして、入力信号に対して
第1パルス(RESET)の発生タイミングと最初の第
2パルス(SET)の発生タイミングとは確実にずらさ
れる。このタイミングのずれは、第2周波数帯域におけ
る単発パルス波形等の発生を前記論理演算手段により検
出可能にする。
【0014】前記論理演算手段は、前記第1パルスと第
2パルスを入力し、第1パルスの第1状態(L)に応答
して第1出力状態(L)を採り、第1パルスの第2状態
(H)と第2パルスの第2状態(H)に応答して第2出
力状態(H)を採り、第1パルスの第2状態(H)と第
2パルスの第1状態(L)に応答して前の出力状態を維
持する論理演算を行なう。
【0015】第2信号に第1信号が重畳された信号入力
に対する感知状態は、その論理演算手段の第2出力状態
とされる。第2周波数帯域における単発パルスが入力さ
れた場合、それに第1周波数帯域の信号が重畳されてい
ても、前記第1パルスの先頭波形カット期間は論理演算
手段に対して第2パルスの変化に対するマスク期間とな
り、そのような信号入力は目的感知状態から除外され
る。また、第2周波数帯域において複数パルスで減衰振
動信号が入力された場合、第1周波数帯域の信号は減衰
が進むに従って顕在化さてくる。このような場合にも、
前記第1パルスの先頭波形カット期間は論理演算手段に
対して第2パルスの変化に対するマスク期間となり、所
定値以上の振幅を持つ信号が連続しないときは単発パル
スと同様にそのような信号入力は目的感知状態から除外
される。仮に第2パルスが複数発生成されても、第1周
波数帯域の減衰波形は最初から顕在化され難く第1パル
スの生成は遅れる傾向になるから、やはりそのような信
号入力も目的感知状態から除外される。
【0016】上第1帯域フィルタ手段(1)、第2帯域
フィルタ手段(2)、第1パルス生成手段(3)、第2
パルス生成手段(4)、及び論理演算手段(5)は夫々
専用ハードウェアによって実現することができる。或は
ソフトウェアを介するプログラム処理にて実現してもよ
い。例えば、信号検出装置は命令を解読して実行するデ
ータプロセッシングユニットと、前記データプロセッシ
ングユニットが実行する命令を保持するROMとを有す
るデータ処理システムによって実現し、前記データプロ
セッシングユニットは、前記ROMが保持するプログラ
ムを実行して、前記第1帯域フィルタ手段、第2帯域フ
ィルタ手段、第1パルスの生成手段、第2パルスの生成
手段、及び論理演算手段を生成する。
【0017】《圧力センサ》前記信号検出装置は、前記
第1帯域フィルタ手段及び第2帯域フィルタ手段の入力
に出力が接続される圧力センサを更に備えてよい。
【0018】圧力センサは、受圧部と前記受圧部に結合
された感圧素子とを有し、前記受圧部は先端部が閉じら
れたパイプチューブから成る。前記感圧素子は、前記パ
イプチューブの基端部に結合されその中空部分に内部が
連通する素子ケーシングと、前記素子ケーシングに内蔵
されたエレクトレットコンデンサマイクロホンとを有
し、前記素子ケーシングの内部において前記エレクトレ
ットコンデンサマイクロホンの正面側と背面側とをリー
クさせるリーク通路が形成されて成る。
【0019】上記パイプチューブに圧力が加えられると
パイプチューブ内の気体がリーク通路を経てエレクトレ
ットコンデンサマイクロホンの背面側に廻り、当該マイ
クロホンの振動板の正面及び背面の圧力が均衡する。こ
の状態でパイプチューブに心拍などによる周期的な圧力
変化が与えられると、これを正面側から受ける前記エレ
クトレットコンデンサマイクロホンで形成される静電容
量が変化され、その変化に応じた信号が外部に出力され
る。
【0020】このとき、前記パイプチューブは、エアー
マット状の受圧部に比べて圧力を加えなくても断面形状
が安定しているため、周期的な圧力変化の検出途中でパ
イプチューブに外乱圧力が作用されても短時間で収束
し、安定した計測を行うことができる。
【0021】また、パイプチューブに周期的な圧力変化
が与えられると、パイプチューブ内の流体はコンデンサ
マイクロホンの正面からリーク通路を通って背面側に移
動しようとする。これは、周期的な圧力変化が低周波で
あるほど顕著であるから、低周波の圧力変化に対しても
前記静電容量を再帰的に変化させることができ、心拍等
による低周波の圧力変化の検出も確実に行うことができ
る。特に、前記素子ケーシングの内部でエレクトレット
コンデンサマイクロホンの背面側に位置して空室を形成
すれば、当該空室が流体のバッファとして作用し、低周
波の圧力変化の検出を更に安定化させる。望ましい形態
として、前記素子ケーシングの内部は大気圧に非導通と
するのがよい。低周波の圧力変化に対する検出動作の安
定化並びにノイズ除去に好都合だからである。
【0022】前記圧力センサはパイプチューブを直接押
下するように利用してもよい。また、前記パイプチュー
ブが挿入固定される挿入部が形成された袋体を更に設け
て圧力センサを構成してもよい。
【0023】低周波の圧力変化に対する検出動作の安定
化並びにノイズ除去に好都であって安定した圧力検出を
行なうことができる圧力センサを採用することにより、
信号検出装置による人体感知などを高い信頼性を持って
行なうことができる。
【0024】《プログラム》上記信号検出装置をソフト
ウェア的に実現するための信号検出制御プログラムは、
第1周波数帯域に含まれる第1信号が当該第1周波数帯
域よりも周波数の低い第2周波数帯域の第2信号に重畳
された信号を検出するためにデータプロセッシングユニ
ットなどのコンピュータを、入力信号に含まれる第1
周波数帯域の信号成分を通過させる第1帯域フィルタ手
段、入力信号に含まれる第2周波数帯域の信号成分を
通過させる第2帯域フィルタ手段、前記第1帯域フィ
ルタ手段の出力信号が第1スライスレベルを超える変化
毎に応答して前記第1周波数帯域の下限周波数における
周期よりも長いパルス幅を連続させ、連続パルスの先頭
を前記第2周波数帯域の上限周波数における周期以上の
所定時間カットした第1パルスの生成手段、前記第2
帯域フィルタ手段の出力信号が第2スライスレベルを横
切る変化に同期してパルス信号を生成し、そのパルス幅
を前記連続パルスに対する前記第1パルスの先頭カット
幅よりも小さく成形した第2パルスの生成手段、及び、
前記第1パルスと第2パルスを入力し、第1パルスの
第1状態に応答して第1出力状態を採り、第1パルスの
第2状態と第2パルスの第2状態に応答して第2出力状
態を採り、第1パルスの第2状態と第2パルスの第1状
態に応答して前の出力状態を維持する論理演算を行なう
論理演算手段、として機能させるものである。
【0025】《情報記録媒体》上記信号検出装置をソフ
トウェアを介して実現することを容易化するには、その
ための信号制御プログラムを情報記録媒体等に格納して
提供すればよい。即ち情報記録媒体は、第1周波数帯域
に含まれる第1信号が当該第1周波数帯域よりも周波数
の低い第2周波数帯域の第2信号に重畳された信号を検
出するために、入力信号に含まれる第1周波数帯域の
信号成分を通過させる第1帯域フィルタ処理、入力信
号に含まれる第2周波数帯域の信号成分を通過させる第
2帯域フィルタ処理、前記第1帯域フィルタ処理によ
って得られる信号が第1スライスレベルを超える変化毎
に応答して前記第1周波数帯域の下限周波数における周
期よりも長いパルス幅を連続させ、連続パルスの先頭を
前記第2周波数帯域の上限周波数における周期以上の所
定時間カットした第1パルスを生成する処理、前記第
2帯域フィルタ処理によって得られる信号が第2スライ
スレベルを横切る変化に同期してパルス信号を生成し、
そのパルス幅を前記連続パルスに対する前記第1パルス
の先頭カット幅よりも小さく成形した第2パルスを生成
する処理、及び、前記第1パルスと第2パルスを入力
し、第1パルスの第1状態に応答して第1出力状態を採
り、第1パルスの第2状態と第2パルスの第2状態に応
答して第2出力状態を採り、第1パルスの第2状態と第
2パルスの第1状態に応答して前の出力状態を維持する
論理演算を行なう論理演算処理、を実行せるためのプロ
グラムがコンピュータ読み取り可能に記録されている。
【0026】
【発明の実施の形態】図1には本発明に係る信号検出装
置の一例が示される。図2には信号検出装置の入力信号
波形及び内部ノードの信号波形が例示される。
【0027】信号検出装置はアンプ6、第1帯域フィル
タ1、第2帯域フィルタ2、第1パルス生成回路3、第
2パルス生成回路4、論理演算回路5、及び出力回路7
を含み、例えば人体感知に利用される。即ち、第1周波
数帯域(例えば心拍の周波数帯域である大凡2〜10H
z)に含まれる第1信号が当該第1周波数帯域よりも周
波数の低い第2周波数帯域(例えば呼吸の周波数帯域で
ある大凡0.05〜1Hz)の第2信号に重畳された信
号を検出して、人体感知を行なう。
【0028】前記第1帯域フィルタ1は入力信号Sin
に含まれる第1周波数帯域の信号成分を通過させる。第
2帯域フィルタ2は入力信号Sinに含まれる第2周波
数帯域の信号成分を通過させる。図2では信号検出装置
の入力信号Sinは、人体の場合には呼吸の信号波形に
心拍の信号波形が重畳された信号とされる。その他の入
力信号Sinとして物を着床したときの衝撃波信号(物
の場合)、車両の震動波形(振動の場合)が例示されて
いる。
【0029】前記第1パルス生成回路3は、入力アンプ
10、整流回路11、スイッチング回路12、抵抗素子
13、容量素子14、インバータ15、抵抗素子16、
容量素子17、ダイオード18、及び出力アンプ19か
ら構成される。
【0030】前記入力アンプ10は規定のゲインで入力
波形を増幅し、その出力Aout1は整流回路11で正
極性に整流される。スイッチング回路12は、整流回路
11の出力信号に対して第1スライスレベルを超える変
化(例えば基準のレベルに対する−35dB以上の振
幅)を生ずる毎にオン動作されて放電動作を行なう。オ
ン動作は入力信号Sinに含まれる第1信号成分の周波
数に依存して間欠的に生ずる。前記抵抗素子13と容量
素子14はスイッチング回路12のターンオフによる出
力ノードの充電を遅延させる遅延回路として機能する。
即ち、スイッチング回路12がターンオンされたときそ
の状態を前記第1周波数帯域の下限周波数における周期
(0.5sec)だけ連続させるように作用する。要す
るに、一度スイッチング回路12がターンオンされる
と、少なくとも0.5secの期間はインバータ15か
らの出力パルスが維持される。0.5secは第1周波
数帯域の最長周期に相当するから、スイッチング回路1
2のスイッチング動作が間欠的であっても、それが連続
的に続く限り、インバータ15の出力SWoutは連続
パルスになる。
【0031】前記抵抗素子16及び容量素子17は積分
回路を構成し、インバータ15の出力の立ち上がりを積
分する。出力アンプ19は積分値がその動作点を超えた
とき出力論理値に入力論理値が反映される。即ち、積分
時間は出力アンプ19の出力動作遅延時間として把握さ
れる。この遅延時間は、前記第2周波数帯域の上限周波
数における周期(1sec)とされるように、前記抵抗
素子16及び容量素子17の時定数が決定されている。
前記インバータ15の出力パルスが終了されるとき出力
アンプ19の入力ノードはダイオード18の作用により
積分動作を経ずに接地電位のようなローレベル(論理値
“0”又はL)にされる。したがって、連続パルスSW
outの先頭は前記第2周波数帯域の上限周波数におけ
る周期(1sec)時間カットされ、出力アンプ19か
ら第1パルスRESETが生成される。連続パルスSW
outに対する先頭波形のカット時間(1sec)は、
入力信号に対して第1パルス/RESET(記号/はそ
れが付された信号がローイネーブルであることを意味す
る)の発生タイミングと後述する最初の第2パルスSE
Tの発生タイミングとをずらすために設定されている。
【0032】前記第2パルス生成回路4は、入力アンプ
20、レベルコンパレータ21,22、オア(論理和)
ゲート23、容量素子24、抵抗素子25、及び出力ア
ンプ26から構成される。
【0033】前記入力アンプ20は規定のゲインで入力
波形を増幅し、その出力信号Aout2はレベルコンパ
レータ21,22に供給される。レベルコンパレータ2
1は出力信号Aout2のレベルが1.4Vよりも高い
かを判定し、高い場合には電源電位のようなハイレベル
(論理値“1”又はH)を出力し、レベルコンパレータ
22は出力信号Aout2のレベルが−1.4Vよりも
低いかを判定し、低い場合には電源電位のようなハイレ
ベルを出力する。双方のレベルコンパレータ21,22
の出力はオアゲート23で論理和が採られてパルス信号
Coutが形成される。パルス信号Coutは容量素子
24及び抵抗素子25から成る微分回路によりその立ち
上がりタイミングを基点にパルス幅が0.045sec
に狭められたパルスに整形されて、第2パルスSETと
される。この第2パルスのパルス幅は、少なくとも、前
記連続パルスSWoutに対する前記第1パルス/RE
SETの先頭カット幅(1sec)よりも小さければよ
い。前記連続パルスSWoutに対する前記先頭波形の
カット時間は前記第2周波数帯域の上限周波数における
周期(1sec)以上の所定時間であるから、第2周波
数帯域の上限周波数に対しても第2パルスSETのパル
ス波形生成を保証することができる。そして、入力信号
に対して第1パルス/RESETの発生タイミングと最
初の第2パルスSETの発生タイミングとは確実にずら
される。このタイミングのずれは、第2周波数帯域にお
ける単発パルス波形等の発生を前記論理演算回路5によ
り検出可能にする。
【0034】前記論理演算回路5は、第1パルス/RE
SETを反転するインバータ30、第2パルスSETを
反転するインバータ31、アンド(論理積)ゲート3
2、オアゲート33、及びインバータ34から成り、ア
ンドゲート32はインバータ31の出力が入力されると
共に、オアゲート33の出力が帰還入力され、オアゲー
ト33はアンドゲート32とインバータ30の出力を受
け、順序回路として動作される。論理演算回路5の機能
は図3に例示される。即ち、第1パルス/RESETの
論理値“0”状態(L)に応答して出力OUTは論理値
“0”状態(L)を採り、第1パルス/RESETの論
理値“1”状態(H)と第2パルスSETの論理値
“1”状態(H)に応答して出力OUTは論理値“1”
状態(H)を採り、第1パルス/RESETの論理値
“1”状態(H)と第2パルスSETの論理値“0”状
態(L)に応答して前の出力状態を維持する。
【0035】0.05〜1Hzの呼吸信号に2〜10H
zの心拍信号が重畳された信号入力の感知状態が人体感
知の状態であり、この人体感知状態は論理演算回路5の
出力OUTが論理値“1”状態になっているときであ
る。例えば、図2における人体の場合の入力信号Sin
に対して、第2周波数帯域の信号成分からレベルコンパ
レートの結果として出力パルスCoutが順次得られ、
各パルスは0.045secのパルス幅に整形された第
1パルスSETが形成される。一方、その入力信号Si
nの第1周波数帯域の信号成分に対しては、−35dB
(v)以上の振幅に対して0.5secのリカバリタイ
ムをもって連続パルスSWoutが形成される。そし
て、この連続パルスSWoutの先頭から1secのパ
ルス幅がカットされた波形の第1パルス/RESETが
生成される。図2において時刻t0に第2パルスSET
がパルス変化されたとき第1パルス/RESETは未だ
“0”状態であるから出力OUTは“0”状態のままで
ある。時刻t2に第2パルスSETがパルス変化された
とき第1パルス/RESETは既に“1”状態であるか
ら出力OUTは“1”状態に反転され、これによって人
が体感知されたことになる。
【0036】図2の“物の場合”のように、第2周波数
帯域における単発パルスが入力された場合、それに第1
周波数帯域の信号が重畳されていても、前記第1パルス
/RESETの先頭波形カット期間(1sec)は論理
演算回路5に対して第2パルスSETの変化に対するマ
スク期間となり、そのような信号入力は人体感知の状態
とはされない。
【0037】図2の“振動の場合”のように、第2周波
数帯域において複数パルスで減衰振動信号が入力された
場合、第1周波数帯域の信号は減衰が進むに従って顕在
化さてくる。このような場合にも、前記第1パルス/R
ESETの先頭波形カット期間(1sec)は論理演算
回路5に対して第2パルスSETの変化に対するマスク
期間となり、第2周波数帯域で所定値以上の振幅を持つ
信号が連続しないときは単発パルスと同様にそのような
信号入力は人体感知状態とはされない。前記“振動の場
合”に、仮に第2パルスSETが複数発生成されても、
第1周波数帯域の減衰波形は最初から顕在化され難く第
1パルス/RSETの生成は遅れる傾向になるから、や
はりそのような信号入力も人体感知状態とはされない。
【0038】図4にはマイクロコンピュータを用いて前
記信号検出装置を構成する例が示される。同図に示され
るマイクロコンピュータ40は、特に制限されないが、
中央処理装置(CPU)41、ディジタル信号処理ユニ
ット(DSP)42、リード・オンリ・メモリ(RO
M)43、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)4
4、データメモリ(X・YMEM)45、アナログ・デ
ィジタル変換回路(ADC)46、入出力ポート(IO
P)47、及びシリアル入出力回路(SIO)49を有
し、それらはバス48を介して接続される。
【0039】CPU41とDSP42はプロセッシング
ユニット53を構成する。CPU41は命令をフェッチ
し、これを解読して実行する。DSP42は積和演算を
多用するディジタル信号処理演算に特化したコプロセッ
サユニットとして位置付けられ、例えばCPUからディ
ジタル信号処理コマンドを受け取り、これを解読して積
和演算等を行なう。DSP42は積和演算においてX/
YMEM45をワークメモリとして利用する。ROM4
3はCPU41の動作プログラム等を保有する。RAM
44はCPU41のワーク領域若しくはデータ一時記憶
領域として利用される。ADC46は例えば前記信号S
inを入力してディジタル信号に変換する。変換された
データはCPU41により順次RAM44に蓄積され
る。蓄積されらデータに対してCPU41及びDSP4
2は図1及び図2で説明した人体感知のための演算処理
を行なう。そのための動作プログラムは例えばROM4
3が保持している。即ち前記データプロセッシングユニ
ット53は、前記ROM43が保持するプログラムを実
行して、前記第1帯域フィルタ1、前記第2帯域フィル
タ2、前記第1パルス生成回路3、第2パルス生成回路
4、及び論理演算回路5の機能を実現する。人体感知の
ための演算処理結果OUTはIOP47から外部に出力
される。
【0040】図5にはプロセッシングユニット53がR
OM43のプログラムを実行して人体感知を行なうため
の演算制御手順が例示される。先ずRAM44に格納さ
れた1サンプリング周期のデータに対して第2周波数帯
域の信号成分を通過させる第2帯域フィルタ処理を行な
う(S1)。次に、同じ1サンプリング周期のデータに
対して第1周波数帯域の信号成分を通過させる第1帯域
フィルタ処理を行なう(S2)。
【0041】ステップS1の第2フィルタ処理によって
通過されたと見なされる信号データに対してレベルコン
パレータ処理が行なわれ(S3,S4)、Aout>
1.4(v)のときはCoutフラグに“H”を代入し
(S5)、Aout<−1.4(v)のときはCout
フラグに“L”を代入する(S6)。そしてCoutフ
ラグの値をレジスタX[n]に代入する(S7)。今回の
処理リサイクルにおけるレジスタX[n]の値が“H”で
あって前回の処理リサイクルにおけるレジスタX[n−
1]の値が“L”であるか、即ち、第1帯域フィルタ処
理(S2)によって得られる信号データが立ち上がり信
号データであるかを判定する(S8)。立ち上がり信号
データであれば、Setフラグを“H”とし(S9)、
0.045secのウェイトサイクルを挿入する(S1
0)。ウェイトサイクル時間を経過すると、Setフラ
グは“L”にされる(S11)。ステップS8の判定結
果が立ち上がり信号データでなければ、Setフラグを
“L”に設定する。
【0042】ステップS2の第1フィルタ処理によって
通過されたと見なされる信号データに対してその振幅が
基準値に対して−35dB(v)以上であるかを判定し
(S13)、−35dB(v)以上であればレジスタY
[n]に“H”をセットし(S15)、−35dB(v)
以上でなければレジスタY[n]に“L”をセットする
(S14)。過去0.5sec分のレジスタY[n]、Y
[n−1]、Y[n−2]、…の値は論理和演算され(S1
6)、論理和演算結果SWoutがレジスタZ[n]にロ
ードされる(S17)。要するに、一旦Y[n]が“H”
になれば、その後の0.5secは無条件にZ[n]は
“H”を維持することができる。次に、過去1sec分
のレジスタZ[n]、Z[n−1]、Z[n−2]、…の値が
論理積演算され、その演算結果がフラグResetにセ
ットされる(S18)。要するに、レジスタZ[n]が一
旦“H”になると、フラグResetはその後の1se
c間無条件に“H”とされる。そして、フラグSetの
値とフラグOutの反転論理値との論理積演算を行な
い、その演算結果とフラグResetの反転論理値との
論理和演算を行ない、この演算結果の論理値反転結果
を、フラグOutにセットする論理演算を行なう(S1
9)。このフラグOutの論理値が今回の処理サイクル
における感知結果OUTに相当する。以上の処理を必要
な処理サイクル数だけ繰り返すことによって図1及び図
2で説明した人体感知を実現することができる。
【0043】図5においてステップS3〜S11の処理
は第2パルス生成回路4による処理に相当され、ステッ
プS13〜S18の処理は第1パルス生成回路3による
処理に相当され、ステップS19の処理は論理演算回路
5による処理に相当される。
【0044】図5で説明した処理を実現するためのプロ
グラムは例えばROM43がマスクROMであれば、半
導体集積回路の製造メーカがそのプログラムをROMの
ウェーハプロセス段階で書き込むことになる。ROM4
3がフラッシュメモリなどの電気的に書き換え可能な不
揮発性メモリの場合には、EPROMライタなどの書き
込み装置を用い、或はオンボードでプログラムを書き込
むことができる。例えば、図4に例示されるように、シ
リアル入出力回路49にEPROMライタのようなコン
ピュータ50を接続し、このコンピュータ50からプロ
グラムをROM43に書き込むことができる。このと
き、コンピュータ50は、FD(フロッピー(登録商
標)・ディスク)、CD−ROM(コンパクト・ディス
ク−ROM)、DVD(ディジタル・ビデオ・ディス
ク)などのコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体5
1に格納されたプログラムを読取って、これをROM4
3に書き込み制御することになる。
【0045】図6には前記信号検出装置の前記第1帯域
フィルタ手段及び第2帯域フィルタ手段の入力に出力が
接続される圧力センサの一例が軸断面で示される。圧力
センサは、受圧部62と前記受圧部62に結合された感
圧素子63とから成る。前記受圧部62は、例えば、先
端部がプラスチック栓64で閉じられたポリウレタン製
のパイプチューブ65によって構成される。前記パイプ
チューブ65の基端部に感圧素子63のボス部70Aが
挿入固定されている。前記感圧素子63は、ボス部70
Aを介して前記パイプチューブ65の中空部分に内部が
連通する素子ケーシング70を有し、その内部に、ゴム
ホルダ72に嵌合されたエレクトレットコンデンサマイ
クロホン(以下単にマイクロホンとも称する)73が挿
入固定され、その背面側に空室74が形成されている。
前記マイクロホン73は、特に制限されないが、双指向
性のマイクロホンであり、マイクロホンの正面及び背面
に開口を持ち、正面感度が最も大きくされる。前記マイ
クロホン73はその正面側と背面側とをリークさせるリ
ーク通路75を有する。マイクロホン73の出力リード
線76は封止栓77を介して外部に導出される。望まし
い形態として、特に制限されないが、素子ケーシング7
0及びこれに連通されたパイプチューブ65の内部はあ
る程度の気密が保たれ、大気圧とは非導通にされてい
る。
【0046】図7は前記マイクロホン73の軸断面が例
示される。同図に示されるマイクロホン73は、例えば
アルミニウム製で筒状のマイクロホン用ケーシング81
を有し、その正面側FSmに複数個の音波通過開口82
が形成され、後端縁88は組み立て工程の最後に内側に
折り曲げられ、後述するケーシング81の内部構造を係
止している。
【0047】前記ケーシング81の筒内には、正面側F
Smより順次、音波通過開口82に面してコンデンサの
一極を成す振動板83、間隙をもって前記振動板83の
対極(コンデンサの他極)を成す背電極84、及び回路
基板86が設けられている。
【0048】前記振動板83は、特に制限されないが、
ポリエステルフィルム等の誘電体膜の一面に金属膜が蒸
着され、その金属膜が振動板リング90に固定され、そ
の誘電体面に絶縁性スペーサ91が固定されている。
【0049】前記背電極84は、絶縁性リング92の内
側段差部分に概略同心状態に嵌合固定され、この状態で
前記背電極84が絶縁性スペーサ91に当接される。特
に制限されないが、前記背電極84は、導体例えばニッ
ケルメッキされた真ちゅう製であり、前記振動板83と
の対向面には永久分極を形成するための例えばフッ素樹
脂がラミネートされている。尚、これとは逆に、背電極
84に対する振動板83の対向面にフッ素樹脂をラミネ
ートしてもよい。
【0050】前記回路基板86は、プリント配線基板8
7にインピーダンス変換用の電界効果トランジスタ88
を有し、当該トランジスタ88のゲート電極は前記背電
極84に、ソース、ドレイン電極は外部端子93,94
に接続される。
【0051】前記プリント配線基板87には背面側RS
mからの音波通過開口95が形成され、前記背電極84
には背面側RSmからの音波通過開口96が形成されて
いる。
【0052】図6のリーク通路75は、例えばケーシン
グ81の正面内側に半径方向へ形成した凹溝97(図8
参照)、ケーシング81の内周面に形成される嵌合隙間
98、及び絶縁性リング92の端面に半径方向へ形成し
た凹溝99によって構成される。前記凹溝97,99が
形成されているので、ケーシングの後端縁88を内側に
折り曲げて内部構造を軸方向に押し付け固定してもリー
ク通路75は閉塞されない。前記リーク通路はパイプチ
ューブ65内の温度変化や大気圧の変化、更にはパイプ
チューブを押しつぶしたとき等に、振動板83の変位が
飽和状態になるのを防ぐ。特に図示はしないが、前記ゴ
ムホルダ72とセンサケーシング70との接触面、或い
はマイクロホン73とゴムホルダとの嵌合面に、微小な
空気通路を形成して前記リーク通路75を構成してもよ
い。
【0053】上記圧力センサの作用を説明する。上記パ
イプチューブ65に圧力が加えられるとパイプチューブ
65内の空気がリーク通路75を経てエレクトレットコ
ンデンサマイクロホン73の背面側に廻り、当該マイク
ロホン73の振動板83の正面及び背面の圧力が均衡す
る。この状態でパイプチューブ65に心拍などによる周
期的な圧力変化が与えられると、これを正面側から受け
る前記マイクロホン73の振動板83と背電極84で形
成される静電容量が変化され、その変化に応じた信号が
リード線76から外部に出力される。
【0054】前記パイプチューブ65は、エアーマット
状の受圧部に比べて圧力を加えなくても断面形状が安定
しているため、周期的な圧力変化の検出途中でパイプチ
ューブ65に圧力的な外乱が作用されても短時間で収束
し、安定した計測を行うことができる。例えば、空圧機
器に使用される内径2.5mm、外径4mmのポリウレ
タン製のパイプチューブ65を使用した場合、パイプチ
ューブ65の中に加圧空気を充填しなくても、人が直接
座っても大きくつぶれず、圧力変化を安定して検出する
ことが可能である。
【0055】パイプチューブ65に周期的な圧力変化が
与えられると、パイプチューブ65内の空気はコンデン
サマイクロホン73の正面からリーク通路75を通って
背面側に移動しようとする。これは、周期的な圧力変化
が低周波であるほど顕著であるから、低周波の圧力変化
に対しても前記静電容量を再帰的に変化させることがで
き、心拍等による低周波の圧力変化の検出も確実に行う
ことができる。特に、前記素子ケーシング70の内部に
はエレクトレットコンデンサマイクロホン73の背面側
に位置して空室74が形成されているから、当該空室7
4が空気のバッファとして作用し、低周波の圧力変化の
検出を更に安定化させる。前記素子ケーシング70は大
気圧に非導通とされているから、低周波の圧力変化に対
する検出動作の安定化並びにノイズ除去に好都合であ
る。
【0056】圧力センサ1は、図9に例示されるよう
に、袋体101を更に設けて構成してもよい。前記袋体
101には、前記パイプチューブ65が挿入固定される
挿入部100が形成されている。袋体101はエアーマ
ット或いはウォータベッドなどであってよい。パイプチ
ューブ65の装着に当たって空気漏れや水漏れについて
は挿入部100からのもれ防止を考慮するだけでよい。
公知例のように袋体それ自体に飽和防止用のエアー通入
孔などを設ける必要はないからである。
【0057】前記圧力センサ61はそのまま座布団の下
等に配置し、椅子の座面に組み込み、或いは図9のよう
な構成にて、人体感知に利用することができる。低周波
の圧力変化に対する検出動作の安定化並びにノイズ除去
に好都であって安定した圧力検出を行なうことができる
圧力センサ61を採用することにより、信号検出装置5
2による人体感知などを高い信頼性を持って行なうこと
ができる。
【0058】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更可能であることは言うまでもない。
【0059】例えば、圧力センサは図6の構造に限定さ
れない。そして、第1及び第2パルス生成手段の具体的
な回路構成は図1の説明に限定されず、また、プログラ
ムによるデータ処理手順も図5に限定されず、適宜変更
可能である。
【0060】
【発明の効果】座席やベッドなどに装着された超低周波
信号を出力する圧力センサ等に接続して、このセンサか
ら供給される圧力信号の中から呼吸信号成分と心拍(脈
拍)信号成分とを抽出し、両方の信号成分が同時に一定
値以上でなお且つ一定時間以上連続したとき、人体感知
を行なうから、呼吸と心拍のように周波数帯域が異なる
周期信号の重畳された信号を各成分の周波数信号やノイ
ズとは区別して検出することができ、人体の着座や着床
を高い精度で検出することができる、という効果を得る
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る信号検出装置の一例を示す回路図
である。
【図2】信号検出装置の入力信号波形及び内部ノードの
信号波形を例示するタイミングチャートである。
【図3】論理演算回路の機能を真理値で示す説明図であ
る。
【図4】マイクロコンピュータを用いた信号検出装置を
例示するブロック図である。
【図5】プロセッシングユニットによる人体感知のため
の演算制御手順を例示するフローチャートである。
【図6】圧力センサの一例を示す軸断面図である。
【図7】図6の圧力センサに採用されるエレクトレット
コンデンサマイクロホンを例示する軸断面図である。
【図8】図7のエレクトレットコンデンサマイクロホン
の正面図である。
【図9】袋体を有する圧力センサの一例を示す外観図で
ある。
【符号の説明】
1 第1帯域フィルタ 2 第2帯域フィルタ 3 第1パルス生成回路 4 第2パルス生成回路 5 論理演算回路 Sin 入力信号 /RESET 第1パルス SET 第2パルス OUT 出力信号 マイクロコンピュータ 41 CPU 42 DSP 43 ROM 50 コンピュータ 51 情報記録媒体 52 信号検出装置 53 データプロセッシングユニット 61 圧力センサ 73 エレクトレットコンデンサマイクロホン 101 袋体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01V 9/00 A61G 7/06 Fターム(参考) 2G064 AA11 AB21 BA14 BD18 CC03 CC41 3B088 QA05 4C017 AA09 AA14 AC03 BC01 BC07 BC11 FF30 4C040 AA30 BB06 GG20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1周波数帯域に含まれる第1信号が当
    該第1周波数帯域よりも周波数の低い第2周波数帯域の
    第2信号に重畳された信号を検出する信号検出装置であ
    って、 入力信号に含まれる第1周波数帯域の信号成分を通過さ
    せる第1帯域フィルタ手段と、 入力信号に含まれる第2周波数帯域の信号成分を通過さ
    せる第2帯域フィルタ手段と、 前記第1帯域フィルタ手段の出力信号が第1スライスレ
    ベルを超える変化毎に応答して前記第1周波数帯域の下
    限周波数における周期よりも長いパルス幅を連続させ、
    連続パルスの先頭を前記第2周波数帯域の上限周波数に
    おける周期以上の所定時間カットした第1パルスを生成
    する第1パルス生成手段と、 前記第2帯域フィルタ手段の出力信号が第2スライスレ
    ベルを横切る変化に同期してパルス信号を生成し、その
    パルス幅を前記連続パルスに対する前記第1パルスの先
    頭カット幅よりも小さくした第2パルスを生成する第2
    パルス生成手段と、 前記第1パルスと第2パルスを入力し、第1パルスの第
    1状態に応答して第1出力状態を採り、第1パルスの第
    2状態と第2パルスの第2状態に応答して第2出力状態
    を採り、第1パルスの第2状態と第2パルスの第1状態
    に応答して前の出力状態を維持する論理演算を行なう論
    理演算手段と、を含んで成るものであることを特徴とす
    る信号検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1周波数帯域は心拍の周期を想定
    した大凡2〜10Hzであり、前記第2周波数帯域は呼
    吸の周期を想定した大凡0.05〜1Hzであることを
    特徴とする請求項1記載の信号検出装置。
  3. 【請求項3】 命令を解読して実行するデータプロセッ
    シングユニットと、前記データプロセッシングユニット
    が実行する命令を保持するROMとを有し、 前記データプロセッシングユニットは、前記ROMが保
    持するプログラムを実行して、前記第1帯域フィルタ手
    段、第2帯域フィルタ手段、第1パルス生成手段、第2
    パルス生成手段、及び論理演算手段を生成するものであ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の信号検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1帯域フィルタ手段及び第2帯域
    フィルタ手段の入力に出力が接続される圧力センサを更
    に有して成るものであることを特徴とする請求項1又は
    2記載の信号検出装置。
  5. 【請求項5】 前記圧力センサは、受圧部と前記受圧部
    に結合された感圧素子とを有し、 前記受圧部は先端部が閉じられた可撓性のパイプチュー
    ブから成り、 前記感圧素子は、前記パイプチューブの基端部に結合さ
    れその中空部分に内部が連通する素子ケーシングと、前
    記素子ケーシングに内蔵されたエレクトレットコンデン
    サマイクロホンとを有し、前記素子ケーシングの内部に
    おいて前記エレクトレットコンデンサマイクロホンの正
    面側と背面側とをリークさせるリーク通路が形成されて
    成り、 前記エレクトレットコンデンサマイクロホンの出力が前
    記第1帯域フィルタ手段及び第2帯域フィルタ手段の入
    力に接続さるものであることを特徴とする請求項4記載
    の信号検出装置。
  6. 【請求項6】 前記素子ケーシング内部は、エレクトレ
    ットコンデンサマイクロホンの背面側に空室を有し大気
    圧に非導通にされて成るものであることを特徴とする請
    求項5記載の信号検出装置。
  7. 【請求項7】 前記パイプチューブが挿入固定される挿
    入部が形成された袋体を更に有して成るものであること
    を特徴とする請求項5又は6記載の信号検出装置。
  8. 【請求項8】 第1周波数帯域に含まれる第1信号が当
    該第1周波数帯域よりも周波数の低い第2周波数帯域の
    第2信号に重畳された信号を検出するためにコンピュー
    タを、 入力信号に含まれる第1周波数帯域の信号成分を通過さ
    せる第1帯域フィルタ手段、 入力信号に含まれる第2周波数帯域の信号成分を通過さ
    せる第2帯域フィルタ手段、 前記第1帯域フィルタ手段の出力信号が第1スライスレ
    ベルを超える変化毎に応答して前記第1周波数帯域の下
    限周波数における周期よりも長いパルス幅を連続させ、
    連続パルスの先頭を前記第2周波数帯域の上限周波数に
    おける周期以上の所定時間カットした第1パルスを生成
    する第1パルス生成手段、 前記第2帯域フィルタ手段の出力信号が第2スライスレ
    ベルを横切る変化に同期してパルス信号を生成し、その
    パルス幅を前記連続パルスに対する前記第1パルスの先
    頭カット幅よりも小さくした第2パルスを生成する第2
    パルス生成手段、及び 前記第1パルスと第2パルスを入力し、第1パルスの第
    1状態に応答して第1出力状態を採り、第1パルスの第
    2状態と第2パルスの第2状態に応答して第2出力状態
    を採り、第1パルスの第2状態と第2パルスの第1状態
    に応答して前の出力状態を維持する論理演算を行なう論
    理演算手段、として機能させることが可能な信号検出制
    御プログラム。
  9. 【請求項9】 第1周波数帯域に含まれる第1信号が当
    該第1周波数帯域よりも周波数の低い第2周波数帯域の
    第2信号に重畳された信号を検出するために、 入力信号に含まれる第1周波数帯域の信号成分を通過さ
    せる第1帯域フィルタ処理、 入力信号に含まれる第2周波数帯域の信号成分を通過さ
    せる第2帯域フィルタ処理、 前記第1帯域フィルタ処理によって得られる信号が第1
    スライスレベルを超える変化毎に応答して前記第1周波
    数帯域の下限周波数における周期よりも長いパルス幅を
    連続させ、連続パルスの先頭を前記第2周波数帯域の上
    限周波数における周期以上の所定時間カットした第1パ
    ルスを生成する処理、 前記第2帯域フィルタ処理によって得られる信号が第2
    スライスレベルを横切る変化に同期してパルス信号を生
    成し、そのパルス幅を前記連続パルスに対する前記第1
    パルスの先頭カット幅よりも小さくした第2パルスを生
    成する処理、及び前記第1パルスと第2パルスを入力
    し、第1パルスの第1状態に応答して第1出力状態を採
    り、第1パルスの第2状態と第2パルスの第2状態に応
    答して第2出力状態を採り、第1パルスの第2状態と第
    2パルスの第1状態に応答して前の出力状態を維持する
    論理演算を行なう論理演算処理、を実行せるためのプロ
    グラムをコンピュータ読み取り可能に記録した情報記録
    媒体。
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