JP2002247359A - ハーフトーン処理方法および装置 - Google Patents

ハーフトーン処理方法および装置

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JP2002247359A
JP2002247359A JP2001037873A JP2001037873A JP2002247359A JP 2002247359 A JP2002247359 A JP 2002247359A JP 2001037873 A JP2001037873 A JP 2001037873A JP 2001037873 A JP2001037873 A JP 2001037873A JP 2002247359 A JP2002247359 A JP 2002247359A
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Yoshito Abe
淑人 阿部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】得られるハーフトーン画像を、多様で豊かな表
現のものにすることができるハーフトーン処理方法およ
び装置を提供する。 【解決手段】濃淡画像からハーフトーン画像を導出する
ハーフトーン処理方法であって、評価値演算過程と、マ
スク選択過程と、2値化過程とを有し、前記評価値演算
過程において、前記濃淡画像に対する所定の解析に基づ
いて前記濃淡画像の画素ごとに評価値を演算し、前記マ
スク選択過程において、あらかじめ生成された組みのマ
スク画像の内から、適用するマスク画像を前記濃淡画像
の処理対象画素の評価値に基づいて選択し、前記2値化
過程において、前記適用するマスク画像における前記処
理対象画素に対応する画素の画素値をしきい値として、
前記処理対象画素の画素値を2値化するようにしたハー
フトーン処理方法、およびその方法を適用した装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータによ
り画像データを処理する技術分野に属する。特に、濃淡
画像からハーフトーン画像(擬似濃淡画像)を生成する
ハーフトーン処理に関する。
【0002】
【従来技術】ハーフトーン処理は、原理的に表現可能な
階調数に制限を有する再現システムにおいて、その制限
を越えて本来の濃淡画像(フルトーン画像;連続調画
像)により近い表現ができるようにする処理である。た
とえば、AMスクリーンと呼ばれるハーフトーンマスク
が用いられ、周期的かつ集中型のドット形状が得られる
ようなハーフトーン処理が行なわれる。また、誤差拡散
(ED)等の処理やFMスクリーンと呼ばれるハーフト
ーンマスクが用いられ、非周期的で分散型のドット配置
が得られるようなハーフトーン処理が行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような処理でハー
フトーン画像を生成する場合に、従来は、処理対象の1
つの原画像(濃淡画像)に対しては、1つのハーフトー
ンマスクだけが用いられている。そのため、得られるハ
ーフトーン画像は、一般的には単調なものとなってしま
い、多様で豊かな表現のものを得ることができない。た
とえば、明部や暗部、等の画素値に応じて、または人物
像や背景、等の領域に応じて、個別のドット配置形態に
したり、個別のドット密度(面積率)にするというよう
なことができない。
【0004】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたものである。その目的は、得られるハーフトーン画
像を、多様で豊かな表現のものにすることができるハー
フトーン処理方法および装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は下記の本発明
によって解決される。すなわち、本発明の請求項1に係
るハーフトーン処理方法は、濃淡画像からハーフトーン
画像を導出するハーフトーン処理方法であって、評価値
演算過程と、マスク選択過程と、2値化過程とを有し、
前記評価値演算過程において、前記濃淡画像に対する所
定の解析に基づいて前記濃淡画像の画素ごとに評価値を
演算し、前記マスク選択過程において、あらかじめ生成
された組みのマスク画像の内から、適用するマスク画像
を前記濃淡画像の処理対象画素の評価値に基づいて選択
し、前記2値化過程において、前記適用するマスク画像
における前記処理対象画素に対応する画素の画素値をし
きい値として、前記処理対象画素の画素値を2値化する
ようにしたものである。
【0006】本発明によれば、評価値演算過程において
濃淡画像に対する所定の解析に基づいて濃淡画像の画素
ごとに評価値が演算され、マスク選択過程においてあら
かじめ生成された組みのマスク画像の内から適用するマ
スク画像が濃淡画像の処理対象画素の評価値に基づいて
選択され、2値化過程において適用するマスク画像にお
ける処理対象画素に対応する画素の画素値をしきい値と
して処理対象画素の画素値が2値化される。すなわち、
評価値の演算に多様性を持たせることができるととも
に、その評価値に応じて、たとえば、明部や暗部、等の
画素値に応じて、または人物像や背景、等の領域に応じ
て、個別のドット配置形態にしたり、個別のドット密度
にするというようなことができる。したがって、得られ
るハーフトーン画像を、多様で豊かな表現のものにする
ことができるハーフトーン処理方法が提供される。
【0007】また本発明の請求項2に係るハーフトーン
処理方法は、請求項1に係るハーフトーン処理方法にお
いて、前記濃淡画像は多色画像であって、その多色画像
の各色画像ごとに前記処理を行なうようにしたものであ
る。本発明によれば、多色のハーフトーン画像を、多様
で豊かな表現のものにすることができるハーフトーン処
理方法が提供される。
【0008】また本発明の請求項3に係るハーフトーン
処理方法は、請求項2に係るハーフトーン処理方法にお
いて、前記各色画像ごとのハーフトーン処理に対して、
同一評価値の画素には同一マスク画像を適用するように
したものである。本発明によれば、多色のハーフトーン
画像における各色画像ごとのハーフトーン処理は、同一
評価値の画素には同一マスク画像を適用することにより
統一される。
【0009】また本発明の請求項4に係るハーフトーン
処理方法は、請求項3に係るハーフトーン処理方法にお
いて、前記同一マスク画像を、前記各色画像ごとに決め
られた角度に回転して適用するようにしたものである。
本発明によれば、モアレの発生が抑制され、各色の重な
り度合いが確率的に一様となり、多色の刷り重ねにおけ
る位置ずれ等による色変化の少ない、品質の良好なハー
フトーン画像を得ることができる。
【0010】また本発明の請求項5に係るハーフトーン
処理方法は、請求項2に係るハーフトーン処理方法にお
いて、前記各色画像ごとのハーフトーン処理に対して、
同一評価値の画素にはすべてが同一ではないマスク画像
を適用するようにしたものである。本発明によれば、多
色のハーフトーン画像における各色画像ごとのハーフト
ーン処理は、同一評価値の画素には同一ではないマスク
画像を適用することにより変化が与えられる。その結
果、たとえば、モアレの発生が抑制され、各色の重なり
度合いが確率的に一様となり、多色の刷り重ねにおける
位置ずれ等による色変化の少ない、品質の良好なハーフ
トーン画像を得ることができる。
【0011】また本発明の請求項6に係るハーフトーン
処理装置は、濃淡画像からハーフトーン画像を導出する
ハーフトーン処理装置であって、評価値演算手段と、マ
スク選択手段と、2値化手段とを具備し、前記評価値演
算手段は、前記濃淡画像に対する所定の解析に基づいて
前記濃淡画像の画素ごとに評価値を演算し、前記マスク
選択手段は、あらかじめ生成された組みのマスク画像の
内から、適用するマスク画像を前記濃淡画像の処理対象
画素の評価値に基づいて選択し、前記2値化手段は、前
記適用するマスク画像における前記処理対象画素に対応
する画素の画素値をしきい値として、前記処理対象画素
の画素値を2値化するようにしたものである。
【0012】本発明によれば、評価値演算手段により濃
淡画像に対する所定の解析に基づいて濃淡画像の画素ご
とに評価値が演算され、マスク選択手段によりあらかじ
め生成された組みのマスク画像の内から適用するマスク
画像が濃淡画像の処理対象画素の評価値に基づいて選択
され、2値化手段により適用するマスク画像における処
理対象画素に対応する画素の画素値をしきい値として処
理対象画素の画素値が2値化される。すなわち、評価値
の演算に多様性を持たせることができるとともに、その
評価値に応じて、たとえば、明部や暗部、等の画素値に
応じて、または人物像や背景、等の領域に応じて、個別
のドット配置形態にしたり、個別のドット密度にすると
いうようなことができる。したがって、得られるハーフ
トーン画像を、多様で豊かな表現のものにすることがで
きるハーフトーン処理装置が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明について実施の形態
を説明する。本発明のハーフトーン処理装置は、パーソ
ナルコンピュータ、等のデータ処理装置のハードウェア
とソフトウェアとによって構成される。本発明のハーフ
トーン処理装置におけるデータ処理について図1に示す
ブロック図を参照しながら説明する。図1において、1
は濃淡画像、2a,2b,2c,・・・はディザマスク
(前述のマスク画像の呼び方からはディザマスク画像と
呼ぶべきであるが、以降は、単にディザマスクと呼
ぶ)、3はセレクタ、4はしきい値処理部、5はハーフ
トーン画像(擬似濃淡画像)である。
【0014】濃淡画像1は、ハーフトーン処理対象の画
像、すなわちフルトーンの原画像である。濃淡画像1
は、たとえば、8ビットのデータ長(256階調)を有
する画素を行列配置した画素の集合である。本発明にお
いて、濃淡画像1は、単色画像であっても多色画像であ
ってもよい。多色画像の場合には、濃淡画像1は、RG
B(red,green,blue)、CMYK(cyan,magenta,yello
w,black)、等の各色の画像で構成される。本発明にお
ける多色画像の処理については後述する。
【0015】ディザマスク2a,2b,2c,・・・の
各々は、濃淡画像1を2値化するときに適用するしきい
値マトリックスである。すなわち、濃淡画像1における
画素のデータ長(たとえば8ビット)に対応する値のし
きい値を行列配置したマトリックスである。ハーフトー
ン処理(ディザ処理)においては、濃淡画像1における
画素の画素値と、ディザマスクにおけるそれに対応する
位置のしきい値とが比較される。そして、その画素値
が、そのしきい値よりも小さければ、ハーフトーン画像
における対応する位置の画素値を”0”、すなわち白と
する。また、その画素値が、そのしきい値と同じか大き
ければ、ハーフトーン画像における対応する位置の画素
値を”1”、すなわち黒(「黒」は多色濃淡画像では各
色画像の「色」を意味する)とする。
【0016】ディザマスク2a,2b,2c,・・・の
大きさは、ハーフトン処理の基本単位(セル、ブロッ
ク)の大きさである。基本単位の大きさは、濃淡画像1
の大きさよりも大きくても小さくてもかまわない。大き
い場合には、基本単位の一部を使用する。小さい場合に
は周期的に使用する。基本単位の形状は矩形とは限ら
ず、組み合わせて面を埋め尽くすことができる形状であ
ればよい。
【0017】このディザマスク2a,2b,2c,・・
・は、ハーフトーン処理に用いるために、その処理に先
立ってあらかじめ生成しておく。ディザマスク2a,2
b,2c,・・・は、濃淡画像1をハーフトーン処理し
て得られるハーフトーン画像の再現特性を決定する。た
とえば、ディザマスクが、オフセット印刷における伝統
的な網点を模擬するものであれば、ハーフトーン画像
は、その形状の網点画像となる。また、ディザマスク
が、渦巻型(集中)、Bayer型(分散)、単純乱
数、誤差拡散型、等であれば、ハーフトーン画像は、そ
れぞれに特徴的な画像となる。
【0018】1つのディザマスクは、再現特性における
1つの特徴を与える。本発明においては、1つの濃淡画
像1に対して、複数のディザマスクが適用される。そし
て、それによって得られるハーフトーン画像5の再現特
性に、複数の特徴を持たせることができる。すなわち、
本発明を適用して得られるハーフトン画像5は、多様で
豊かな表現のものにすることができる。
【0019】セレクタ3は、濃淡画像1における所定の
範囲の画素に対して1つ1つ順番にデータ処理を行な
う。ここで所定の範囲とは、ハーフトーン画像を生成す
る範囲である。また、その範囲の画素のすべてに対して
データ処理がくまなく行なわれればよく、順番について
の制約はない。このデータ処理の対象となる画素を処理
対象画素と呼ぶ。
【0020】セレクタ3は、濃淡画像1に対する所定の
解析に基づいて濃淡画像1の画素ごとの評価値を演算す
る(評価値演算過程)。評価値は、絵柄における明部や
暗部(画素値)、人物像や背景、輪郭部や平坦部、等
(後述する)に対応して、画素がどのグループに属する
かを示す値である。そして、セレクタ3は、ディザマス
ク2a,2b,2c,・・・の内から、処理対象画素の
その評価値に基づいて、データ処理に適用するディザマ
スクを選択する(マスク選択過程)。
【0021】しきい値処理部4は、濃淡画像1における
処理対象画素に位置的に対応する、その適用するディザ
マスクにおけるしきい値によって、その処理対象画素の
画素値を2値化する(2値化過程)。この処理におい
て、濃淡画像1における座標(i,j)の画素に対して
は、その適用するディザマスクの大きさ(K,L)によ
る剰余演算で与えられるディザマスクの座標(i mo
d K、j mod L)のしきい値が、位置的に対応
するしきい値である。この対応により循環的に処理を行
なうことができる。
【0022】このようにして、濃淡画像1の所定の範囲
における画素のすべてについて処理を完了することによ
り、ハーフトーン画像5が得られる。
【0023】次に、本発明のハーフトーン処理におい
て、濃淡画像1が、多色画像であるときの処理について
説明する。多色の濃淡画像は、RGB(red,green,blu
e)、CMYK(cyan,magenta,yellow,black)、等の各
色の濃淡画像で構成される。したがって、そのときに
は、その多色の濃淡画像における各色画像ごとに前述の
処理を行なうようにする。そのとき、各色画像ごとのハ
ーフトーン処理に対して、同一評価値の画素に対しては
同一ディザマスクを適用することができる。この多色画
像の処理では、各色画像の処理が統一される。
【0024】また、多色の濃淡画像1における各色画像
ごとに処理を行なうとき、各色画像ごとのハーフトーン
処理に対して、同一ディザマスクを、各色画像ごとに決
められた角度に回転して、また、その裏返しの(鏡像)
画像として適用する。角度としては、たとえば0度、9
0度、180度、270度のいずれかである。この多色画
像の処理では、モアレの発生が抑制され、各色の重なり
度合いが確率的に一様となり、多色の刷り重ねにおける
位置ずれ等による色変化の少ない、品質の良好なハーフ
トーン画像を得ることができる。
【0025】また、多色の濃淡画像1における各色画像
ごとに処理を行なうとき、各色画像ごとのハーフトーン
処理に対して、同一評価値の画素に対してすべてが同一
ではないディザマスクを適用することができる。この多
色画像の処理では、多色のハーフトーン画像における各
色画像ごとのハーフトーン処理には、変化が与えられ
る。その結果、たとえば、モアレの発生が抑制され、各
色の重なり度合いが確率的に一様となり、多色の刷り重
ねにおける位置ずれ等による色変化の少ない、品質の良
好なハーフトーン画像を得ることができる。
【0026】本発明のハーフトーン処理装置におけるデ
ータ処理の過程は、上述のとおりである。次に、この処
理により得られるハーフトーン画像5が、多様で豊かな
表現のものとなる理由について説明する。ハーフトーン
画像5における再現特性の変化は、ドットが占める面積
率(ドット密度)、ドット配置形態、等の変化によって
与えることができる。すなわち、濃淡画像1における画
素値とハーフトーン画像5における面積率との関係(関
数)によって変化を与えることができる。また、ハーフ
トーン画像5におけるドットの集中または分散の形態、
周期性の有無、連続性の有無、等のドット配置形態によ
って変化を与えることができる。
【0027】上記の変化は、勿論、1つの濃淡画像1に
適用する複数のディザマスク2a,2b,2c,・・・
をどのようなものにするかによっている。また、濃淡画
像1に対する所定の解析をどのように行い、どのような
評価値を演算するかによっている。ディザマスク2a,
2b,2c,・・・に関して、本発明においては特に制
限はなく、周知のディザマスクを適用することができ、
これによりハーフトーン画像5における再現特性に変化
を与えることができる。もう一方の濃淡画像1に対する
解析に関しても、本発明においては特に制限はなく、多
種多様な画像に関する周知の解析を適用することができ
る。次に、その一例を示す。
【0028】濃淡画像1に対する解析としては、たとえ
ば、濃淡画像1における輪郭抽出を行なって、その輪郭
の近傍に存在する画素については、その評価値を「輪郭
近傍画素」とする。そして、評価値が輪郭近傍画素であ
る画素については、複数のディザマスク2a,2b,2
c,・・・の内から、輪郭表現に適するディザマスクを
適用する。輪郭表現には、たとえば、ハーフトーン画像
において、黒のドットが分散し(分散網点)、その比率
が多くなるようなディザマスクが適合する。
【0029】また、濃淡画像1に対する解析としては、
たとえば、濃淡画像1における平坦部抽出を行なって、
その平坦部の近傍に存在する画素については、その評価
値を「平坦部画素」とする。そして、評価値が平坦部画
素である画素については、複数のディザマスク2a,2
b,2c,・・・の内から、平坦表現に適するディザマ
スクを適用する。平坦表現には、たとえば、ハーフトー
ン画像において、黒のドットが規則的に配列し(集中網
点)、ザラツキがなく、滑らかになるようなディザマス
クが適合する。
【0030】また、濃淡画像1に対する解析としては、
たとえば、濃淡画像1における画素値の頻度分布を演算
し、その頻度分布における高さと幅とが大きい主要な分
布を与える画素については、その評価値を「主要部画
素」とする。そして、評価値が主要部画素である画素に
ついては、複数のディザマスク2a,2b,2c,・・
・の内から、その主要部における画素値の範囲におい
て、階調表現が広いディザマスクを適用する。また、評
価値が主要部画素でない画素については、複数のディザ
マスク2a,2b,2c,・・・の内から、その部分に
おける画素値の範囲において、階調表現が狭いディザマ
スクを適用する。
【0031】また、濃淡画像1に対する解析としては、
人物の部分と背景の部分とを区分して、人物の部分に属
する画素については、その評価値を「人物部画素」とす
る。そして、評価値が人物部画素である画素について
は、複数のディザマスク2a,2b,2c,・・・の内
から、階調表現が広いディザマスクを適用する。また、
背景の部分に属する画素については、その評価値を「背
景物部画素」とする。そして、評価値が背景部画素であ
る画素については、複数のディザマスク2a,2b,2
c,・・・の内から、階調表現が狭いディザマスクを適
用する。
【0032】
【発明の効果】以上のとおりであるから、本発明の請求
項1に係るハーフトーン処理方法によれば、得られるハ
ーフトーン画像を、多様で豊かな表現のものにすること
ができるハーフトーン処理方法が提供される。また本発
明の請求項2に係るハーフトーン処理方法によれば、多
色のハーフトーン画像を、多様で豊かな表現のものにす
ることができるハーフトーン処理方法が提供される。ま
た本発明の請求項3に係るハーフトーン処理方法によれ
ば、多色のハーフトーン画像における各色画像ごとのハ
ーフトーン処理は、同一の組の2値パターン画像を適用
することにより統一される。また本発明の請求項4に係
るハーフトーン処理方法によれば、モアレの発生が抑制
され、各色の重なり度合いが確率的に一様となり、多色
の刷り重ねにおける位置ずれ等による色変化の少ない、
品質の良好なハーフトーン画像を得ることができる。ま
た本発明の請求項5に係るハーフトーン処理方法によれ
ば、多色のハーフトーン画像における各色画像ごとのハ
ーフトーン処理は、同一ではない組の2値パターン画像
を適用することにより変化が与えられる。その結果、た
とえば、モアレの発生が抑制され、各色の重なり度合い
が確率的に一様となり、多色の刷り重ねにおける位置ず
れ等による色変化の少ない、品質の良好なハーフトーン
画像を得ることができる。また本発明の請求項6に係る
ハーフトーン処理装置によれば、得られるハーフトーン
画像を、多様で豊かな表現のものにすることができるハ
ーフトーン処理装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハーフトーン処理装置におけるデータ
処理について示すブロック図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 5/00 200 B41J 3/00 A 5C079 H04N 1/60 H04N 1/40 D 1/52 1/46 B Fターム(参考) 2C262 AA24 AB01 AB13 BB03 BB06 BB22 BB27 BC17 EA08 2H095 BB02 BC09 2H110 BA18 BA19 CD05 CE03 5B057 BA26 BA29 CA01 CA02 CA08 CA12 CA16 CB01 CB02 CB07 CB12 CB16 CC02 CE13 CE14 CH18 DA08 5C077 LL03 LL19 MP07 MP08 NN07 NN09 NN19 PP27 PP28 PP39 PP47 PP65 PQ08 PQ12 PQ19 RR02 5C079 HB01 HB03 LA31 LA34 LC04 LC11 MA11 NA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】濃淡画像からハーフトーン画像を導出する
    ハーフトーン処理方法であって、評価値演算過程と、マ
    スク選択過程と、2値化過程とを有し、 前記評価値演算過程において、前記濃淡画像に対する所
    定の解析に基づいて前記濃淡画像の画素ごとに評価値を
    演算し、 前記マスク選択過程において、あらかじめ生成された組
    みのマスク画像の内から、適用するマスク画像を前記濃
    淡画像の処理対象画素の評価値に基づいて選択し、 前記2値化過程において、前記適用するマスク画像にお
    ける前記処理対象画素に対応する画素の画素値をしきい
    値として、前記処理対象画素の画素値を2値化する、 ことを特徴とするハーフトーン処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のハーフトーン処理方法にお
    いて、前記濃淡画像は多色画像であって、その多色画像
    の各色画像ごとに前記処理を行なうことを特徴とするハ
    ーフトーン処理方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載のハーフトーン処理方法にお
    いて、前記各色画像ごとのハーフトーン処理に対して、
    同一評価値の画素には同一マスク画像を適用することを
    特徴とするハーフトーン処理方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載のハーフトーン処理方法にお
    いて、前記同一マスク画像を、前記各色画像ごとに決め
    られた角度に回転して適用することを特徴とするハーフ
    トーン処理方法。
  5. 【請求項5】請求項2記載のハーフトーン処理方法にお
    いて、前記各色画像ごとのハーフトーン処理に対して、
    同一評価値の画素にはすべてが同一ではない組のマスク
    画像を適用することを特徴とするハーフトーン処理方
    法。
  6. 【請求項6】濃淡画像からハーフトーン画像を導出する
    ハーフトーン処理装置であって、評価値演算手段と、マ
    スク選択手段と、2値化手段とを具備し、 前記評価値演算手段は、前記濃淡画像に対する所定の解
    析に基づいて前記濃淡画像の画素ごとに評価値を演算
    し、 前記マスク選択手段は、あらかじめ生成された組みのマ
    スク画像の内から、適用するマスク画像を前記濃淡画像
    の処理対象画素の評価値に基づいて選択し、 前記2値化手段は、前記適用するマスク画像における前
    記処理対象画素に対応する画素の画素値をしきい値とし
    て、前記処理対象画素の画素値を2値化する、ことを特
    徴とするハーフトーン処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007201684A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Fujifilm Corp 網点化装置、網点化プログラム、および画像形成装置
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