JP2002246321A - 真空処理装置 - Google Patents

真空処理装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱膨張による影響を抑えて良好な位置精度を
確保しつつ真空処理装置の大型化を図る。 【解決手段】 真空チャンバ22内に、基板加熱ヒータ
25によって加熱された基板Kへ製膜を施す製膜ユニッ
ト23を設ける。製膜ユニット23を、真空チャンバ2
2の底面を構成するベース31上に固定された製膜ユニ
ット支持台32上に、基板Kの基準位置とほぼ同一高さ
を基準として支持させる。製膜ユニット23を構成する
温度制御ヒータ34の側面板36、防着板51、ラダー
電極52、基板保持板53などの構成部材を、製膜ユニ
ット支持台32や排気カバー58などへ支持する支持部
にて、それぞれ熱膨張の方向に沿って相対変位可能に支
持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、プラズマ
CVD装置、スパッタリング装置、ドライエッチング装
置などの基板へ製膜を施す真空処理装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、基板へ製膜を施す真空処理装
置としては、プラズマCVD装置、スパッタリング装
置、ドライエッチング装置などが知られている。特に、
シリコン太陽電池等の半導体を製造する際に、その製膜
を行う装置としては、プラズマCVD装置が用いられて
いる。この種の真空処理装置を、図14に示すプラズマ
CVD装置を例にとって説明する。
【0003】図において、符号1は、製膜ユニットであ
り、この製膜ユニット1の両側部には、基板加熱ヒータ
2が設けられている。そして、これら製膜ユニット1及
び基板加熱ヒータ2が、図示しない真空チャンバ内に収
納されており、製膜ユニット1は、真空チャンバの上方
から吊り下げられて支持されている。この基板加熱ヒー
タ2と製膜ユニット1との間には、製膜ユニット1に対
して近接離間方向に移動されるヒータカバー3が設けら
れており、このヒータカバー3に、製膜する母材である
基板Kが下端を基準として支持されるようになってい
る。
【0004】製膜ユニット1には、中央に設けられた温
度制御ヒータ11の両側部に防着板12を介して配設さ
れたラダー電極13が配設されており、外周がラダー電
極13を臨む部分が開口された排気カバー14によって
囲われた構造とされている。そして、前述したように、
これら防着板12、ラダー電極13及び排気カバー14
などからなる製膜ユニット1は、真空チャンバの上方に
吊り下げられて支持され、下方へ熱膨張される構造とな
っている。
【0005】そして、このプラズマCVD装置では、真
空チャンバ内が減圧された状態にてSiH4からなる原
料ガスを含む製膜ガスが送り込まれ、ラダー電極13に
高周波電流が給電されると、真空チャンバ内にてプラズ
マが発生し、基板加熱ヒータ2によって加熱された基板
Kに製膜が施されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
上記構造のプラズマCVD装置によって製造する製品の
大型化が要求されており、このため、大型の基板Kに製
膜を施すための大型のプラズマCVD装置が開発されて
いる。しかしながら、上記構造のプラズマCVD装置に
あっては、装置の大型化にともない製膜ユニット1の熱
膨張量が大きくなるため、下端を基準とした基板との熱
膨張差を吸収しきれず、位置精度が低下してしまう問題
があった。また、製膜ユニット1を構成する防着板1
2、ラダー電極13及び排気カバー14など吊り下げら
れた構造であるので、各構成部品の支持部分の負担が大
きくなり、位置調整が困難であった。
【0007】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、熱膨張による影響を抑えて良好な位置精度を確保
しつつ大型化が可能な真空処理装置を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の真空処理装置は、製膜室を形成する
チャンバと、該チャンバ内にて上下に配設された製膜ユ
ニットと、該製膜ユニットの少なくとも一側部に設けら
れた基板加熱ヒータとを有し、前記製膜ユニットの対向
位置に、下端側を基準として支持させた基板を前記基板
加熱ヒータによって加熱した状態にて、前記製膜ユニッ
トによって前記基板へ製膜を施す真空処理装置であっ
て、前記製膜ユニットは、前記チャンバの底面を構成す
るベース上に固定された製膜ユニット支持台上に支持さ
れ、下端部が前記基板の下端部の基準とほぼ同一基準位
置とされていることを特徴としている。
【0009】つまり、基板加熱ヒータによって加熱され
た基板へ製膜を施す製膜ユニットがチャンバの底面を構
成するベース上に固定された製膜ユニット支持台上に、
基板の基準位置とほぼ同一高さを基準として支持されて
いるので、基板と製膜ユニットとの熱膨張差を極力抑え
ることができ、これにより、大型製品を製造するために
装置が大型化されても、基板に対する製膜ユニットの熱
膨張差による製膜への影響をなくすことができ、品質の
良好な大型の製品を製造することができる。また、ベー
スに固定された製膜ユニット支持台上に製膜ユニットを
支持した構造であるので、上方から吊り下げる従来構造
と比較して、装置が大型化しても、十分な安定性にて支
持させることができ、しかも、製膜ユニットの支持部に
おける負担も大幅に低減させることができる。
【0010】請求項2記載の真空処理装置は、請求項1
記載の前記製膜ユニットの上端部が前記製膜室の上部に
て、熱膨張による相対変位可能に支持されていることを
特徴としている。
【0011】このように、製膜ユニットが熱膨張して
も、その上端部が相対変位可能に支持されているので、
熱膨張によって製膜ユニットに無理な応力が加わるよう
な不具合を防止することができ、装置の破損、損傷を確
実に防止することができる。
【0012】請求項3記載の真空処理装置は、請求項1
または請求項2記載の真空処理装置において、前記製膜
ユニットを構成する構成部材を前記製膜ユニット支持台
または前記製膜室の上部に支持する支持部にて、熱膨張
による相対変位可能に支持されていることを特徴として
いる。
【0013】すなわち、製膜ユニット支持台または製膜
室上部にて製膜ユニットを支持する支持部にて、製膜ユ
ニットを構成する構成部材が、熱膨張による相対変位可
能に支持されているので、熱膨張によって製膜ユニット
の構成部材に無理な応力が加わるような不具合を防止す
ることができ、装置の破損、損傷を確実に防止すること
ができる。
【0014】請求項4記載の真空処理装置は、請求項3
記載の真空処理装置において、前記支持部が、前記構成
部材の一部が配設可能な溝部を有し、該溝部は、熱膨張
による相対変位方向に沿って形成されていることを特徴
としている。
【0015】つまり、構成部材の熱膨張方向に沿って形
成された溝部に製膜ユニットの構成部材の一部が配設さ
れているので、構成部材が熱膨張したとしても、構成部
材へ無理な応力が加わるような不具合を防止することが
でき、装置の破損、損傷を確実に防止することができ
る。
【0016】請求項5記載の真空処理装置は、請求項3
記載の真空処理装置において、前記支持部が、孔部と、
該孔部へ挿入可能なピンとから構成され、前記孔部が、
熱膨張による相対変位方向に沿う長孔とされていること
を特徴としている。
【0017】このように、構成部材の熱膨張方向に沿う
長孔からなる孔部にピンを挿入することにより、製膜ユ
ニットの構成部材が支持されているので、構成部材が熱
膨張したとしても、構成部材へ無理な応力が加わるよう
な不具合を防止することができ、装置の破損、損傷を確
実に防止することができる。
【0018】請求項6記載の真空処理装置は、請求項3
記載の真空処理装置において、前記支持部が、端部に前
記構成部材を保持する凹部が形成された支持部材を有
し、該支持部材は、前記構成部材を熱膨張による相対変
位方向へ摺動可能に保持してなることを特徴としてい
る。
【0019】すなわち、支持部材によって製膜ユニット
の構成部材が熱膨張の方向に沿って摺動可能に支持され
ているので、構成部材が熱膨張したとしても、構成部材
へ無理な応力が加わるような不具合を防止することがで
き、装置の破損、損傷を確実に防止することができる。
【0020】請求項7記載の真空処理装置は、請求項6
記載の真空処理装置において、前記製膜ユニットを構成
する放電用電極の上下端部が、セラミックスから形成さ
れた前記支持部材によって支持されていることを特徴と
している。
【0021】つまり、製膜ユニットの構成部材である放
電用電極の上下端部がセラミックスから形成された支持
部材によって支持されているので、この放電用電極を他
の構成部材に対して確実に絶縁した状態にてその熱膨張
に沿って摺動可能に支持することができる。
【0022】請求項8記載の真空処理装置は、請求項3
記載の真空処理装置において、前記支持部が、前記構成
部材に形成された孔部と、該孔部へ挿通されて前記製膜
ユニット支持台または前記製膜室の上部に設けられた排
気カバーに形成されたネジ孔へねじ込まれるネジとから
構成され、前記孔部が、熱膨張による相対変位方向に沿
う長孔とされていることを特徴としている。
【0023】すなわち、製膜ユニットの構成部材に形成
された孔部へネジを挿通させて製膜ユニット支持台また
は排気カバーに形成されたねじ孔へねじ込むことにより
取り付けられる構成部材の孔部が、熱膨張の方向に沿う
方向の長孔とされているので、構成部材が熱膨張したと
しても、構成部材へ無理な応力が加わるような不具合を
防止することができ、装置の破損、損傷を確実に防止す
ることができる。
【0024】請求項9記載の真空処理装置は、請求項8
記載の真空処理装置において、前記ネジに、円滑性を有
する処理を施した座金が設けられていることを特徴とし
ている。
【0025】このように、ネジに設けられた座金に、円
滑性を有する処理を施しているので、このネジによる支
持箇所にて構成部材の摺動を良好にすることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例の真空
処理装置を図面を参照して説明する。ここでは、真空処
理装置として、プラズマを発生させて基板へ化学蒸着さ
せるプラズマCVD装置を例にとって説明する。図1に
おいて、符号21は、プラズマCVD装置である。この
プラズマCVD装置21は、真空チャンバ22の中央に
製膜ユニット23が設けられており、この製膜ユニット
23の両側部に、基板Kが支持されるヒータカバー24
を介して基板加熱ヒータ25が設けられている。
【0027】次に製膜ユニット23の構成について説明
する。製膜ユニット23は、ベース31上に載置された
製膜ユニット支持台32を有しており、この製膜ユニッ
ト支持台32上に各構成部品が支持された構造とされて
いる。製膜ユニット支持台32には、その中央に、支持
突条33が長手方向へわたって形成されており、この支
持突条33の上部に、温度制御ヒータ34が支持されて
いる。
【0028】図2に示すように、温度制御ヒータ34
は、上面板35、側面板36及び端面板37によって囲
われている。上面板35には、その上面に、係止片38
が形成されており、この係止片38が真空チャンバ22
の上部のブラケット22aにネジ止め固定されている。
また、上面板35には、両側部に沿って複数の支持ピン
39が形成されている。
【0029】側面板36は、その上端部分が屈曲されて
おり、この屈曲された上端部には、図3及び図4に示す
ように、上面板35に設けられた支持ピン39が挿通さ
れる長孔41が形成されている。また、製膜ユニット支
持台32の支持突条33には、図5に示すように、その
上面に、係合溝部42が、長手方向に沿って形成されて
おり、この係合溝部42には、側面板36の下端部が嵌
合されるようになっている。
【0030】つまり、側面板36は、その上端部分に形
成された長孔41を上面板35の支持ピン39係合さ
せ、さらに、下端部を、製膜ユニット支持台32の支持
突条33に形成された係合溝部42に係合させることに
より、製膜ユニット支持台32上に支持されて温度制御
ヒータ34の周囲を囲うようになっている。なお、側面
板36の上端部分に形成された長孔41は、それぞれ側
面板36の中心から略放射状に形成されており、側面板
36が熱膨張しても防着板51との位置関係を保つこと
ができるようにしている。
【0031】温度制御ヒータ34の両側面には、防着板
51、ラダー電極52及び基板保持板53が順に配設さ
れており、これら防着板51、ラダー電極52及び基板
保持板53の支持構造を順に説明する。防着板51に
は、その背面側に、図6に示すように、下方へ突出する
複数の支持棒54が中央及び両側部近傍に間隔をあけて
溶接固定されている。製膜ユニット支持台3には、その
上面側に、図7にも示すように、防着板51に固定され
た支持棒54が挿入される支持孔55が形成されてい
る。
【0032】なお、支持棒54には、その途中にフラン
ジ部56が形成されており、このフランジ部56によっ
て支持孔55への支持棒54の挿入量が所定長さに規定
されるようになっている。また、これら支持孔55の
内、両側部近傍に形成された支持孔55は、断面視長孔
とされている。
【0033】防着板51の上端部分には、その中央及び
両側部近傍に間隔をあけて孔部57が形成されており、
これら孔部57には、図8に示すように、製膜ユニット
23の上部を構成する排気カバー58に形成された孔部
に挿入されて上下に摺動可能とされた支持ピン59が挿
入され、これにより防着板51の上端部が支持されるよ
うになっている。
【0034】ラダー電極52は、ガス吹出し一体型であ
り、上下のパイプ部61同士の間に複数の格子部62が
間隔をあけて設けられた構造とされている。製膜ユニッ
ト支持台32には、図9及び図10に示すように、その
上面における両側部近傍に、電極下端支持部63が設け
られている。
【0035】これら電極下端支持部63は、製膜ユニッ
ト支持台32にネジ64によって固定されるベース板部
65と、このベース板部65に一体的に形成された保持
筒部66と、この保持筒部66に嵌合されて保持された
セラミックス製の下端支持部材67とを有している。下
端支持部材67の先端部には、湾曲状に形成された凹部
68が形成されており、この凹部68にラダー電極52
の下方側のパイプ部61が保持されるようになってい
る。なお、電極下端支持部63のベース板部65を製膜
ユニット支持台32に固定するネジ64が挿通される孔
部69は、この電極下端支持部63によって支持するラ
ダー電極52の長手方向に対して直交する方向に沿う長
孔とされている。
【0036】また、ラダー電極52の上端部は、図11
に示すように、排気カバー58に設けられた電極上端支
持部71によって支持されている。この電極上端支持部
71は、排気カバー58に形成された孔部に、その上方
から挿入されたセラミックス製の上端支持部材72から
なるもので、この上端支持部材72の先端部には、湾曲
状に形成された凹部73が形成されており、この凹部7
3にラダー電極52の上方側のパイプ部61が保持され
るようになっている。
【0037】なお、上端支持部材72の後端部近傍に
は、排気カバー58の孔部よりも大きな外径のリング部
材74が取り付けられており、上端支持部材72の排気
カバー58からの脱落が防止されるようになっている。
【0038】図12に示すように、基板保持板53は、
下板81、上板82及び側板83とから構成されたもの
である。製膜ユニット支持台32には、その両側面に位
置決め段部84が形成されており、図13に示すよう
に、この位置決め段部84に、下板81が配設されるよ
うになっている。また、この段部84には、下板81の
両側部にて側板83の下端部も配設されるようになって
いる。
【0039】下板81には、その中央及び両側部近傍
に、孔部84が形成されており、これら孔部84にネジ
85を挿通させ、製膜ユニット支持台32に形成された
ネジ孔へねじ込むことにより、下板81が製膜ユニット
支持台32の所定高さ位置に取り付けられるようになっ
ている。同様に側板83の下端部にも孔部86が形成さ
れており、これら孔部86にネジ85を挿通させ、製膜
ユニット支持台32のネジ孔へねじ込むことにより、側
板83の下端部が製膜ユニット支持台32に取り付けら
れるようになっている。
【0040】上板82にも、その中央及び両側部近傍
に、孔部87が形成されており、これら孔部87にネジ
85を挿通させ、排気カバー58の取り付け片88に形
成されたネジ孔へねじ込むことにより、上板82が排気
カバー58に取り付けられるようになっている。同様に
側板83の上端部にも孔部89が形成されており、これ
ら孔部89にネジ85を挿通させ、排気カバー58の取
り付け片88のネジ孔へねじ込むことにより、側板83
の上端部が排気カバー58に取り付けられるようになっ
ている。
【0041】なお、下板81及び上板82の両側部近傍
に形成された孔部84、87は、それぞれ長手方向に沿
う長孔とされており、また、側板83の上端部近傍に形
成された孔部89も、長手方向に沿う長孔とされてい
る。また、これら下板81、上板82及び側板83を取
り付けるネジ85に設けられた座金90には、その表面
に円滑性を有する処理を施しており、下板81、上板8
2及び側板83の熱膨張時に、ネジ85における固定箇
所にて、スライドが許容されるようになっている。ここ
で、この真空処理装置は、真空中にて作業が行われるの
で、グリース等は使用できないため、部材の焼き付きを
防止するための円滑性を有する処理として、例えば、タ
フトライド処理等を施すことが望ましい。
【0042】このように、上記構造の真空処理装置であ
るプラズマCVD装置によれば、基板加熱ヒータ25に
よって加熱された基板Kへ製膜を施す製膜ユニット23
が真空チャンバ22の底面を構成するベース31上に固
定された製膜ユニット支持台32上に、基板Kの基準位
置とほぼ同一高さを基準として支持されているので、基
板Kと製膜ユニット23との熱膨張差を極力抑えること
ができ、これにより、大型製品を製造するために装置が
大型化されても、基板Kに対する製膜ユニット23の熱
膨張差による製膜への影響をなくすことができ、品質の
良好な大型の製品を製造することができる。
【0043】また、ベース31に固定された製膜ユニッ
ト支持台32上に製膜ユニット23を支持した構造であ
るので、上方から吊り下げる従来構造と比較して、装置
が大型化しても、十分な安定性にて支持させることがで
き、しかも、製膜ユニット23の支持部における負担も
大幅に低減させることができる。
【0044】また、製膜ユニット23を構成する温度制
御ヒータ34の側面板36、防着板51、ラダー電極5
2、基板保持板53などの構成部材を、製膜ユニット支
持台32や排気カバー58などへ支持する支持部にて、
それぞれ熱膨張の方向に沿って相対変位可能に支持され
ているので、熱膨張によって製膜ユニット23の構成部
材に無理な応力が加わるような不具合を防止することが
でき、装置の破損、損傷を確実に防止することができ
る。
【0045】特に、製膜ユニット23の構成部材である
ラダー電極52の上下端部がセラミックスから形成され
た上端支持部材72、下端支持部材67によって支持さ
れているので、このラダー電極を他の構成部材に対して
確実に絶縁した状態にてその熱膨張に沿って摺動可能に
支持することができる。また、基板保持板53を製膜ユ
ニット支持台32や排気カバー58にネジ止め固定する
ネジ85に、円滑性を有する被覆が施された座金90が
設けられているので、ネジ85による支持箇所にて基板
保持板53の摺動を良好にすることができる。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の真空処
理装置によれば、下記の効果を得ることができる。請求
項1記載の真空処理装置によれば、基板加熱ヒータによ
って加熱された基板へ製膜を施す製膜ユニットがチャン
バの底面を構成するベース上に固定された製膜ユニット
支持台上に、基板の基準位置とほぼ同一高さを基準とし
て支持されているので、基板と製膜ユニットとの熱膨張
差を極力抑えることができ、これにより、大型製品を製
造するために装置が大型化されても、基板に対する製膜
ユニットの熱膨張差による製膜への影響をなくすことが
でき、品質の良好な大型の製品を製造することができ
る。また、ベースに固定された製膜ユニット支持台上に
製膜ユニットを支持した構造であるので、上方から吊り
下げる従来構造と比較して、装置が大型化しても、十分
な安定性にて支持させることができ、しかも、製膜ユニ
ットの支持部における負担も大幅に低減させることがで
きる。
【0047】請求項2記載の真空処理装置によれば、製
膜ユニットが熱膨張しても、その上端部が相対変位可能
に支持されているので、熱膨張によって製膜ユニットに
無理な応力が加わるような不具合を防止することがで
き、装置の破損、損傷を確実に防止することができる。
【0048】請求項3記載の真空処理装置によれば、製
膜ユニット支持台または製膜室上部にて製膜ユニットを
支持する支持部にて、製膜ユニットを構成する構成部材
が、熱膨張による相対変位可能に支持されているので、
熱膨張によって製膜ユニットの構成部材に無理な応力が
加わるような不具合を防止することができ、装置の破
損、損傷を確実に防止することができる。
【0049】請求項4記載の真空処理装置によれば、構
成部材の熱膨張方向に沿って形成された溝部に製膜ユニ
ットの構成部材の一部が配設されているので、構成部材
が熱膨張したとしても、構成部材へ無理な応力が加わる
ような不具合を防止することができ、装置の破損、損傷
を確実に防止することができる。
【0050】請求項5記載の真空処理装置によれば、構
成部材の熱膨張方向に沿う長孔からなる孔部にピンを挿
入することにより、製膜ユニットの構成部材が支持され
ているので、構成部材が熱膨張したとしても、構成部材
へ無理な応力が加わるような不具合を防止することがで
き、装置の破損、損傷を確実に防止することができる。
【0051】請求項6記載の真空処理装置によれば、支
持部材によって製膜ユニットの構成部材が熱膨張の方向
に沿って摺動可能に支持されているので、構成部材が熱
膨張したとしても、構成部材へ無理な応力が加わるよう
な不具合を防止することができ、装置の破損、損傷を確
実に防止することができる。
【0052】請求項7記載の真空処理装置によれば、製
膜ユニットの構成部材である放電用電極の上下端部がセ
ラミックスから形成された支持部材によって支持されて
いるので、この放電用電極を他の構成部材に対して確実
に絶縁した状態にてその熱膨張に沿って摺動可能に支持
することができる。
【0053】請求項8記載の真空処理装置によれば、製
膜ユニットの構成部材に形成された孔部へネジを挿通さ
せて製膜ユニット支持台または排気カバーに形成された
ねじ孔へねじ込むことにより取り付けられる構成部材の
孔部が、熱膨張の方向に沿う方向の長孔とされているの
で、構成部材が熱膨張したとしても、構成部材へ無理な
応力が加わるような不具合を防止することができ、装置
の破損、損傷を確実に防止することができる。
【0054】請求項9記載の真空処理装置によれば、ネ
ジに設けられた座金に、円滑性を有する処理を施してい
るので、このネジによる支持箇所にて構成部材の摺動を
良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態例の真空処理装置であるプ
ラズマCVD装置の概略構造を説明するプラズマCVD
装置の概略断面図である。
【図2】 本発明の実施形態例の真空処理装置であるプ
ラズマCVD装置の製膜ユニットの構成を説明する製膜
ユニットの分解斜視図である。
【図3】 本発明の実施形態例の真空処理装置であるプ
ラズマCVD装置の製膜ユニットの構造を説明する製膜
ユニットの斜視図である。
【図4】 本発明の実施形態例の真空処理装置であるプ
ラズマCVD装置の製膜ユニットの構造を説明する側面
板の支持部分の斜視図である。
【図5】 本発明の実施形態例の真空処理装置であるプ
ラズマCVD装置の製膜ユニットの構造を説明する側面
板の支持部分の斜視図である。
【図6】 本発明の実施形態例の真空処理装置であるプ
ラズマCVD装置の製膜ユニットの構造を説明する製膜
ユニットの斜視図である。
【図7】 本発明の実施形態例の真空処理装置であるプ
ラズマCVD装置の製膜ユニットの構造を説明する防着
板の支持部分の斜視図である。
【図8】 本発明の実施形態例の真空処理装置であるプ
ラズマCVD装置の製膜ユニットの構造を説明する防着
板の支持部分の斜視図である。
【図9】 本発明の実施形態例の真空処理装置であるプ
ラズマCVD装置の製膜ユニットの構造を説明する製膜
ユニットの斜視図である。
【図10】 本発明の実施形態例の真空処理装置である
プラズマCVD装置の製膜ユニットの構造を説明するラ
ダー電極の支持部分の斜視図である。
【図11】 本発明の実施形態例の真空処理装置である
プラズマCVD装置の製膜ユニットの構造を説明するラ
ダー電極の支持部分の斜視図である。
【図12】 本発明の実施形態例の真空処理装置である
プラズマCVD装置の製膜ユニットの構造を説明する製
膜ユニットの斜視図である。
【図13】 本発明の実施形態例の真空処理装置である
プラズマCVD装置の製膜ユニットの構造を説明する基
板保持板の支持部分の斜視図である。
【図14】 真空処理装置であるプラズマCVD装置の
従来例を説明するプラズマCVD装置の概略斜視図であ
る。
【符号の説明】
21 真空処理装置 22 真空チャンバ(チャンバ) 23 製膜ユニット 25 基板加熱ヒータ 31 ベース 32 製膜ユニット支持台 36 側面板(構成部材) 39 支持ピン(ピン) 41 長孔(孔部) 42 係合溝部(溝部) 51 防着板(構成部材) 52 ラダー電極(放電用電極、構成部材) 53 基板保持板(構成部材) 54 支持棒(ピン) 55 支持孔(孔部) 57 孔部 58 排気カバー 59 支持ピン(ピン) 67 下端支持部材(支持部材) 68、73 凹部 72 上端支持部材(支持部材) 84、86、87、89 孔部 85 ネジ 90 座金 K 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 茂一 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 Fターム(参考) 4K029 CA05 DA06 DA08 JA01 JA06 4K030 CA17 FA01 GA02 GA03 KA08 KA14 KA15 KA23 LA16 5F004 BA00 BB16 BB20 BB26 5F045 AA08 BB20 CA13 DP09 DQ10 EH04 EM01 5F051 BA12 CA15 CA23

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製膜室を形成するチャンバと、該チャン
    バ内にて上下に配設された製膜ユニットと、該製膜ユニ
    ットの少なくとも一側部に設けられた基板加熱ヒータと
    を有し、前記製膜ユニットの対向位置に、下端側を基準
    として支持させた基板を前記基板加熱ヒータによって加
    熱した状態にて、前記製膜ユニットによって前記基板へ
    製膜を施す真空処理装置であって、 前記製膜ユニットは、前記チャンバの底面を構成するベ
    ース上に固定された製膜ユニット支持台上に支持され、
    下端部が前記基板の下端部の基準とほぼ同一基準位置と
    されていることを特徴とする真空処理装置。
  2. 【請求項2】 前記製膜ユニットは、その上端部が前記
    製膜室の上部にて、熱膨張による相対変位可能に支持さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の真空処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記製膜ユニットを構成する構成部材を
    前記製膜ユニット支持台または前記製膜室の上部に支持
    する支持部にて、熱膨張による相対変位可能に支持され
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    真空処理装置。
  4. 【請求項4】 前記支持部は、前記構成部材の一部が配
    設可能な溝部を有し、該溝部は、熱膨張による相対変位
    方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項3
    記載の真空処理装置。
  5. 【請求項5】 前記支持部は、孔部と、該孔部へ挿入可
    能なピンとから構成され、前記孔部が、熱膨張による相
    対変位方向に沿う長孔とされていることを特徴とする請
    求項3記載の真空処理装置。
  6. 【請求項6】 前記支持部は、端部に前記構成部材を保
    持する凹部が形成された支持部材を有し、該支持部材
    は、前記構成部材を熱膨張による相対変位方向へ摺動可
    能に保持してなることを特徴とする請求項3記載の真空
    処理装置。
  7. 【請求項7】 前記製膜ユニットを構成する放電用電極
    の上下端部が、セラミックスから形成された前記支持部
    材によって支持されていることを特徴とする請求項6記
    載の真空処理装置。
  8. 【請求項8】 前記支持部は、前記構成部材に形成され
    た孔部と、該孔部へ挿通されて前記製膜ユニット支持台
    または前記製膜室の上部に設けられた排気カバーに形成
    されたネジ孔へねじ込まれるネジとから構成され、前記
    孔部が、熱膨張による相対変位方向に沿う長孔とされて
    いることを特徴とする請求項3記載の真空処理装置。
  9. 【請求項9】 前記ネジには、円滑性を有する処理を施
    した座金が設けられていることを特徴とする請求項8記
    載の真空処理装置。
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JP2005220424A (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 製膜カバーおよび真空処理装置
JP2009102744A (ja) * 2009-01-23 2009-05-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd プラズマcvd装置とプラズマcvd装置用電極
JP2009144205A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 真空処理装置

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