JP2002245325A - 広告仲介システム及びその方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インターネットを活用し、より高い宣伝効果
が得られる広告仲介システム及びその方法を提供する。 【解決手段】 広告仲介システム１０の制御部１５は、
広告掲載依頼者に対して広告対象物に係る情報の入力
と、当該広告対象物を掲載する広告媒体の指定を促す。
広告掲載依頼者によって広告媒体が指定されると、制御
部１５は、広告媒体の提供者に対して広告対象物の情報
を提供し、当該広告対象物の掲載許可を申請する。この
結果、当該広告対象物の掲載が許可されると、広告掲載
依頼者に対して広告掲載期間の入力を指示する。そし
て、広告媒体提供者によって掲載が決定された広告対象
物に対しては、当該広告対象物の依頼者に掲載決定の旨
を通知する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットや
専用通信回線等のネットワークを介して広告媒体の提供
を行う広告仲介システム及びその方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】広告の宣伝効果或いは費用対効果は、そ
れを見る人間の数や回数だけでなく、天候や社会的トピ
ックの如何等の様々な条件によって変動する。例えば、
真夏に野球場のバックスクリーンでビールの宣伝をする
場合、その宣伝効果はその日の気温に依存し、気温が高
いほどその宣伝効果は高いものとなる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように、広告の宣
伝効果は様々な要因によって変動するため、広告利用の
直前までその決断を留保できるのが好ましいが、従来の
広告媒体の選定・利用の過程においては、機動性・融通
性に欠け、時間的・空間的に最適な選択をすることは極
めて難しく、非効率性を排除しきれないといった欠点が
あった。また、広告媒体提供者側からみても、広告媒体
の価値が変動するという前提にたてば、媒体提供の直前
まで広告主決定の判断を留保し、より多くの利用希望者
の中から最も高い金額条件を提示する広告主を見つけ
て、媒体を提供するというのが好ましい。特に、電光掲
示板やＴＶＣＭ、携帯電話への配信、新聞広告等の一定
期間内或いは一定時間内の情報提供量が有限である広告
媒体については、より顕著にその効果が現れると考えら
れるが、複数の広告利用希望者との交渉のコスト等を考
慮すると、既存の取引き方法には限界があった。

【０００４】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、インターネットを活用し、多くの広告媒体提供
者から提供された広告媒体の情報を一元的に管理し、更
にそれら広告媒体の中から広告の宣伝時期、場所等の様
々な要因に応じて最適な広告媒体を選択可能とし、また
広告の依頼から広告利用までのタイムラグを短縮するこ
とにより、より高い宣伝効果が得られる広告仲介システ
ム及びその方法を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の広告仲介システムは、コンピュータシステ
ムにより、広告媒体の提供を行う広告仲介システムであ
って、広告掲載依頼者に対して広告対象物に係る情報の
入力を指示する広告入力指示手段と、広告掲載依頼者に
対して予め記憶された広告媒体の情報（図２の広告媒体
指定画面Ａ９において表示される内容）を表示して、前
記広告対象物を掲載する広告媒体の指定を指示する広告
媒体選択指示手段と、前記広告媒体が指定された場合
に、前記広告媒体の提供者に対して前記広告対象物に係
る情報（少なくとも広告対象物の電子データを含む）を
提供し、当該広告対象物の掲載許可を申請する申請手段
と、前記広告媒体提供者により掲載が許可された場合
に、前記広告掲載依頼者に対して当該広告対象物の掲載
期間に係る情報の入力を指示する掲載期間入力指示手段
と、前記掲載期間に係る情報を取得した場合に、当該広
告対象物に係る情報（後述の実施形態では、広告コー
ド）と、当該広告対象物の掲載が依頼された前記広告媒
体に係る情報（後述の実施形態では、広告媒体コード）
と、前記掲載期間に係る情報とを対応付けて記憶する記
憶手段と、前記広告媒体提供者によって掲載が決定され
た広告対象物に対しては、当該広告対象物の依頼者に掲
載決定の旨を通知する掲載決定通知手段とを具備するこ
とを特徴とする。

【０００６】このような構成によれば、広告媒体提供者
による掲載決定がなされる前に、広告仲介システムが広
告対象物の情報を有し、更に広告媒体提供者による広告
対象物の内容審査が事前に行われているため、広告掲載
の契約締結時と実際の広告掲載時までのタイムラグを限
りなく０に近づけることが可能となるので、場所や期間
等のニーズに適合した即時的な広告利用が可能となる。
上述のタイムラグをなくすことにより、例えば、住宅の
リフォーム会社が事前に広告対象物を登録しておき、台
風通過の報告を受けたときに、台風通過の前後において
掲載期間を設定すれば、高い宣伝効果が得られることに
なる。また、他の例として、駅や商店街の入口に設置さ
れているディスプレイ等の広告媒体に対し、飲食店等の
各種店舗が客足の悪い場合のみに限定して、空席情報や
割引サービスの情報を配信することにより、状況に適合
した情報を表示することができ、ニーズに適合した、よ
り質の高い情報を表示することができるという効果が得
られる。また、広告内容を事前に広告媒体提供者側で審
査するため、公衆の秩序や善良の風俗を害するおそれの
有る不適切な広告は排除されるので、健全な広告対象物
を提供することができる。また、広告掲載依頼者からす
れば、広告掲載時までのタイムラグを極めて短縮するこ
とができるため、より条件のよい広告を選択することが
でき、利用面、金銭面を考慮すると極めて効率的であ
る。

【０００７】また、コンピュータシステムを用いること
により、広告受発注のための人件費軽減が図れる他、広
告対象物の規格化による制作費用の節減等にも繋がり、
広告コスト全体の節約にもなるという効果が得られる。
また、広告対象物のオンライン取引の際にオークション
制度を採用することにより、広告媒体の種類や設置場
所、曜日・時間帯等の各種条件に基づく需給バランスに
応じた合理的な価格設定とその利用が実現できる。

【０００８】また、上述の広告媒体としては、即時的に
広告内容を変更できる広告媒体（例えばテレビや、電光
掲示板等）であることが望ましい。また、これらの提供
期間を、分割し、例えば分単位に分割し、その提供枠毎
に広告掲載依頼期間としてその提供枠を占有するように
すれば、その広告媒体の属性にあった提供枠を設定する
ことが可能となる。また、上述の提供枠も広告媒体の属
性に応じて設定可能とすれば、例えば、電車の中吊り広
告のディスプレイ化を図る場合には、駅の区間や時間帯
等に応じた広告枠の切り売りが行え、ニーズに対応する
情報をリアルタイムで提供することができる。

【０００９】また、上記記載の広告仲介システムは、広
告掲載依頼者によって入力された広告対象物に係る情報
を蓄積する広告データベースを有し、前記広告入力指示
手段は、前記広告データベースに格納されている当該広
告掲載依頼者の広告対象物に係る情報を提示し、提示し
た広告対象物のいずれかを選択する指示を出す又は新た
な広告対象物の情報の入力を指示することを特徴とす
る。

【００１０】このような構成によれば、広告掲載依頼者
によって入力された広告対象物の情報は全て広告仲介シ
ステムに蓄積されるので、同一のデータを複数の広告媒
体に使用したい場合に蓄積されたデータを流用でき、効
率よく且つ簡潔に広告依頼の処理を進めることが可能と
なる。

【００１１】また、上記記載の広告仲介システムにおい
て、前記広告媒体選択指示手段は、予め記憶されている
広告媒体に係る情報から所定の条件に該当する広告媒体
に係る情報を検索する検索手段と、前記広告掲載依頼者
に対して、前記所定の条件を入力する指示を出す条件入
力指示手段とを有することを特徴とする。

【００１２】このような構成によれば、膨大な広告媒体
の中から所望の条件に適合する広告媒体のみが広告掲載
依頼者に提供されるため、効率よく広告媒体を選択する
ことができる。また、広告媒体についての情報を余り知
らなくても的確に選択することができるので大変作業効
率がよい。

【００１３】また、上記記載の広告仲介システムにおい
て、前記掲載期間に係る情報として未定に係る情報を取
得した場合には、前記広告対象物に係る情報と前記広告
対象物の掲載が許可された広告媒体に係る情報とを対応
付けて格納することを特徴とする。

【００１４】このような構成によれば、広告の掲載に急
を要しない場合でも、事前に登録処理及びその広告の掲
載許可の申請を済ませておくことにより、突然掲載を依
頼したい場合にも対処でき、利便性が高いという効果が
得られる。

【００１５】また、上記記載の広告仲介システムは、前
記広告対象物の掲載が決定した場合に、予め記憶されて
いる決済方法に基づいて決済処理を行う決済手段を具備
することを特徴とする。

【００１６】このような構成によれば、決済までをも当
該システムが行うため、広告掲載依頼者及び広告媒体提
供者が行う手間を極力省略することができる。

【００１７】また、本発明は、上記広告仲介システムに
より実現される方法や、上記広告仲介システムをコンピ
ュータを用いて実現するためのプログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の一
実施形態について説明する。図１は本発明の一実施形態
に係る広告仲介システムの構成を示すブロック図であ
る。同図において、符号１０は広告仲介システムであ
り、電話回線を経由してインターネット３０に接続され
ている。符号４１、４２はパーソナルコンピュータ、移
動体通信端末等の各種通信端末であり、広告仲介システ
ムと同様にしてインターネット３０に接続される。ここ
で、通信端末４１、４２は、それぞれメッセージや画面
を表示する表示部と、情報を入力するキーボード、マウ
ス等の入力部とを有し、またインターネット上のサービ
スを受けることができるＷＷＷブラウザのアプリケーシ
ョンプログラムがインストールされている。

【００１９】次に、広告仲介システム１０の詳細構成に
ついて説明する。広告仲介システム１０において、符号
１１は広告を表示する広告媒体を提供する広告媒体提供
者の情報が格納されている広告媒体提供者データベース
（広告媒体提供者ＤＢ）であり、符号１２は広告を依頼
する広告掲載依頼者の情報が格納されている広告掲載依
頼者データベース（広告掲載依頼者ＤＢ）であり、符号
１３は広告媒体提供者から提供されている広告媒体の情
報が格納されている広告媒体データベース（広告媒体Ｄ
Ｂ）であり、符号１４は広告掲載依頼者から依頼された
広告の情報が格納される広告データベース（広告ＤＢ）
であり、各データベースに格納されているデータの詳細
は後述する。上述した各データベース１１〜１４は、ハ
ードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメ
モリ等の不揮発性のメモリや、ＲＡＭ（Random Access
Memory）のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組
み合わせによるコンピュータ読み取り、書き込み可能な
記録媒体より構成されるものとする。

【００２０】また、符号１５はインターネット３０を介
して接続された各種通信端末４１、４２から入力される
情報に基づいて各種処理を行う制御部であり、符号１６
はインターネット３０を介して送受信するデータを制御
する送受信部である。なお、制御部１５は、それぞれ、
専用のハードウェアにより実現されるものであってもよ
く、また、メモリおよびＣＰＵ（中央演算装置）により
構成され、上記の各部の機能を実現するためのプログラ
ムをメモリにロードして実行することによりその機能を
実現させるものであってもよい。

【００２１】次に、本実施形態の動作について説明す
る。なお、通信端末４１、４２は、それぞれ広告仲介シ
ステム１０と接続されて通信を行い、いずれも広告媒体
提供者、広告掲載依頼者の通信端末として機能し得る
が、説明便宜上、通信端末４１の操作者は広告媒体提供
者、通信端末４２の操作者は広告掲載依頼者とする。

【００２２】まず、本発明の一実施形態に係る広告仲介
システムの動作について説明する前に、各データベース
に格納されている各ファイルの作成過程を説明すべく、
広告媒体提供者、広告掲載依頼者の登録処理について図
２を参照してそれぞれ説明する。

【００２３】《１：登録》 ［１−１：広告媒体提供者の新規登録］広告媒体提供者
が通信端末４１を用いて、当該広告仲介システム１０に
新規の登録を行う場合について説明する。広告媒体提供
者は、通信端末４１の入力部を操作することにより、ブ
ラウザを立ち上げ、広告仲介システム１０のＵＲＬを指
定することにより、広告仲介システム１０への接続を要
求する。係る操作により、両者間の通信回線が確立する
と、広告仲介システム１０の制御部１５はメインメニュ
ー画面を通信端末４１に表示させる。具体的には、図２
に示すように、このメインメニュー画面Ａ１には、「登
録」Ｐ１、「宣伝依頼」Ｐ２の項目が表示される。

【００２４】広告媒体提供者は登録をするべく、「登
録」Ｐ１を選択する。係る操作により、制御部１５に
「登録」Ｐ１が選択された旨の情報が送信されると、制
御部１５は次の画面である登録画面Ａ２を通信端末４１
の表示部に表示させる処理を行う。登録画面Ａ２には、
「広告媒体提供者」Ｐ３、「広告掲載依頼者」Ｐ４の２
つの選択項目が表示される。広告媒体提供者は、この画
面において「広告媒体提供者」Ｐ３を選択し、送信処理
を行う。係る操作により、「広告媒体提供者」Ｐ３が選
択された旨を制御部１５が取得すると、制御部１５は通
信端末４１の表示部に広告媒体提供者用の登録画面Ａ３
を表示させる処理を行う。この広告媒体提供者用の登録
画面Ａ３には、「新規登録」Ｐ５、「広告媒体の登録」
Ｐ６の他「既登録の変更」、「既登録の削除」（図示
略）等のメニューが表示され、広告媒体提供者はこれら
のメニューから所望の項目を選択する。ここで、広告媒
体提供者は新規登録をすべく、「新規登録」Ｐ５を選択
する。係る操作により、制御部１５は「新規登録」Ｐ５
が選択された旨の情報を取得すると、続いて、通信端末
４１の表示部に対して広告媒体提供者用の新規登録画面
を表示させる処理を行う。

【００２５】この新規登録画面には、広告媒体提供者の
名称又は氏名、責任者名、住所、電話番号、ＦＡＸ番
号、電子メールアドレス、支払方法、振込口座番号等の
基本的情報を入力する入力欄が表示される。広告媒体提
供者は、この画面の入力欄に必要事項を入力し、送信処
理を行う。係る操作により、広告仲介システム１０の制
御部１５はこれらの入力情報を取得すると、入力事項に
不備が無いかを判断し、不備が無ければ、通信端末４１
に対してＩＤ番号とパスワードとを送信することによ
り、当該広告媒体提供者にＩＤ番号とパスワードとを付
与し、新規登録処理が完了した旨を通知するとともに、
当該広告媒体提供者のＩＤ番号に対応付けて取得した当
該広告媒体提供者の基本情報を広告媒体提供者データベ
ース１１に格納する。この処理により、以降において当
該広告媒体提供者の情報は、このＩＤ番号とパスワード
とによって管理されることとなり、広告媒体提供者が自
己のＩＤ番号とパスワードとを広告仲介システム１０に
通知すれば、登録内容の変更や削除を行うことが可能と
なる。なお、上述したオンラインによる登録の他、紙面
による広告仲介システムの申込書にそれぞれ必要事項を
記入し、この申込書を広告仲介システム１０へ送付する
ことにより登録を申し込むことも可能である。また、上
述の申込書の送付方法は、郵送やＦＡＸ等の様々な方法
があり、これらの何れを利用してもよい。

【００２６】なお、上述した登録に際し、広告媒体提供
者から受信した広告媒体提供者の情報を広告仲介システ
ム１０側で、当該システムに登録し得る資格を有するか
否かを厳密に判断した後に、当該システムに登録し得る
と判断した広告媒体提供者に限って、ＩＤ番号とパスワ
ードとを付与することとしても良い。このようにするこ
とで、当該システムが取り扱う広告媒体等の商品は信頼
がおけ、これにより広告掲載依頼者に対してより良質な
サービスを提供することが可能となる。

【００２７】［１−２：広告媒体の登録］次に、広告媒
体提供者によって行われる広告媒体の登録について説明
する。広告媒体提供者は、上述した新規登録が完了し、
ＩＤ番号及びパスワードが付与された後であれば、当該
広告仲介システム１０に対して、随時広告媒体の登録を
行うことができる。この場合、広告媒体提供者は上述し
た広告媒体提供者用の登録画面Ａ３（図２参照）におい
て、「広告媒体の登録」Ｐ６を選択することにより広告
媒体の登録を行いたい旨を広告仲介システム１０に対し
て通知する。

【００２８】係る操作が行われると、広告仲介システム
１０の制御部１５は通信端末４１に対してＩＤ番号とパ
スワードとを入力する画面を表示させる処理を行う。こ
の画面において、広告媒体提供者がＩＤ番号とパスワー
ドとを入力し、送信処理を行うと、制御部１５は受信し
たＩＤ番号とパスワードとが登録されているものである
かを確認し、確認がとれれば、通信端末４１の表示部に
対して広告媒体の登録画面を表示させる処理を行う。こ
の広告媒体登録画面には、基本（必須）入力事項とし
て、広告媒体の種類、設置場所、提供する期間又は時間
帯、応募締切日時の入力欄が表示される他、更に、付帯
入力事項として、利用料金、その他の条件、ＰＲ・特記
事項等を入力する欄が表示される。広告媒体提供者は、
これらの入力欄に必要な入力事項を入力し、送信処理を
行う。なお、この時、広告媒体の設置場所に係る地図情
報、写真、広告媒体の図面情報等も添付ファイルとして
送付することが可能である。

【００２９】係る操作により、制御部１５は広告媒体の
情報を受け取ると、受信した広告媒体に対して広告媒体
コードを付与し、この広告媒体コードを広告媒体提供者
に通知すると共に、当該広告媒体に対してなされた入力
情報の確認を促す登録確認画面を作成し、この画面を通
信端末４１の表示部に表示させる処理を行う。広告媒体
提供者は表示画面より入力内容に誤りがないか確認し、
誤りがなければその旨を通知する操作を行う。制御部１
５は入力内容に誤りがない旨の通知を受けると、先に広
告媒体提供者から入力された当該広告媒体の入力情報と
当該広告媒体提供者のＩＤ番号とを当該広告媒体コード
に対応付けて広告媒体データベース１３に格納し、更
に、当該広告媒体提供者のファイルを広告媒体提供者デ
ータベース１１から読み出し、このファイルの登録広告
媒体コードに当該広告媒体コードを追加する処理を行
う。そして、上述のデータの格納処理が終了すると、通
信端末４１に対して登録が完了した旨を通知する。

【００３０】ここで、図３に広告媒体データベース１３
に格納される広告媒体ファイルの構成例を示す。図３に
示すように、各広告媒体コード毎に当該広告媒体の提供
者ＩＤ番号、広告媒体の情報、査定済広告コード、スケ
ジュール等の当該広告媒体に係る情報が格納・管理され
ている。また、広告媒体の情報は、基本情報と付帯情報
とに分けられて格納されており、基本情報として当該広
告媒体の種類、設置場所、提供する期間又は時間帯、応
募締切日時が、また、付帯情報として利用料金、その他
の条件、ＰＲ・特記事項、その他の添付ファイルが挙げ
られる。

【００３１】以上、広告媒体の登録に係る操作・処理に
ついて説明したが、このような広告媒体の登録処理が広
告媒体提供者によって繰り返し行われることにより、広
告媒体データベース１３には、図３に示すような構成の
広告媒体ファイルが多数蓄積される。なお、上述の登録
確認画面で、広告媒体提供者が入力内容の変更をしたい
場合には、その旨を通知する操作を行うことにより、既
入力事項の変更を行うことができる。

【００３２】［１−３：広告掲載依頼者の新規登録］次
に、広告掲載依頼者が通信端末４２を用いて、広告仲介
システム１０に新規の登録を行う場合について説明す
る。この場合、広告掲載依頼者は、図２に示した登録画
面において「広告掲載依頼者」Ｐ３を選択する。係る操
作が行われることにより、広告仲介システム１０内の制
御部１５は通信端末４２の表示部に広告掲載依頼者用の
登録画面Ａ４を表示させる処理を行う。この広告掲載依
頼者用の登録画面Ａ４には、メニューとして「新規登
録」Ｐ７、「広告の登録」Ｐ８が表示される他、図示し
ない「既登録の変更」、「既登録の削除」等も表示され
る。広告掲載依頼者はこの画面Ａ４において、「新規登
録」Ｐ７を指定することにより、広告仲介システム１０
に広告掲載依頼者として登録を行いたい旨を通知する。
係る操作が行われると、広告仲介システム１０の制御部
１５は、通信端末４２の表示部に対して広告掲載依頼者
用の新規登録画面を表示させる処理を行う（以下、図示
略）。

【００３３】この新規登録画面には、例えば、広告掲載
依頼者の名称、責任者、住所、電話番号、ＦＡＸ番号、
電子メールアドレス等の広告掲載依頼者に係る基本情報
（個人情報）を入力する欄が設けられている。広告掲載
依頼者は、表示されたこれらの入力欄に対して必要事項
を入力し、送信処理を行う。係る操作が行われると、広
告仲介システム１０の制御部１５は、受信した広告掲載
依頼者の入力事項に不備がないかを判断し、不備が無け
れば、当該広告掲載依頼者に対してＩＤ番号とパスワー
ドを付与し、このＩＤ番号とパスワードとを広告媒体提
供者に通知すると共に、受信した当該広告掲載依頼者の
個人情報の確認を促す登録確認画面を作成し、この画面
を通信端末４２の表示部に表示させる処理を行う。広告
掲載依頼者は表示画面より入力内容に誤りがないか確認
し、誤りがなければその旨を通知する操作を行う。制御
部１５は入力内容に誤りがない旨の通知を受けると、当
該ＩＤ番号に対応付けて先ほど受信した当該広告掲載依
頼者の個人情報を広告掲載依頼者データベース１２へ格
納する。そしてデータの格納が完了すると、制御部１５
は、通信端末４２に対して当該広告掲載依頼者のＩＤ番
号とパスワードとを送信し、新規登録処理が完了した旨
を通知する。

【００３４】ここで、図４に広告掲載依頼者データベー
ス１２に格納される広告掲載依頼者ファイルの構成例を
示す。図４に示すように、各広告掲載依頼者のＩＤ番号
毎に当該依頼主のパスワード、個人情報、登録広告コー
ド、使用した広告媒体コード等の当該広告掲載依頼者に
係る情報が格納・管理されている。なお、登録広告コー
ドとは、当該広告掲載依頼者によって登録された広告の
識別情報であり、使用した広告媒体コードとは、当該広
告主が使用した広告媒体の識別情報である。なお、これ
らの情報の詳細については、後述する。上述のように、
当該広告掲載依頼者に係る情報はＩＤ番号によって管理
されるので、従って広告掲載依頼者が自己のＩＤ番号と
パスワードとを広告仲介システム１０へ通知すれば、登
録内容の変更や、削除を所望のときに行うことができ
る。

【００３５】［１−４：広告の登録］広告掲載依頼者
は、上述した新規登録処理を行い、ＩＤ番号及びパスワ
ードを取得した後であれば、いつでも広告対象物を広告
仲介システム１０に登録することができる。以下、広告
の登録について説明する。この場合、広告掲載依頼者
は、図２に示す広告掲載依頼者用の登録画面Ａ４におい
て、「広告の登録」Ｐ８を選択することにより、広告を
登録する旨を広告仲介システム１０に通知する。

【００３６】係る操作が行われると、広告仲介システム
１０の制御部１５は、当該広告掲載依頼者のＩＤ番号と
パスワードとを入力する画面を通信端末４２の表示部に
表示させる処理を行う。係る画面において、広告掲載依
頼者がＩＤ番号とパスワードとを入力し、送信処理を行
うと、制御部１５は受信したＩＤ番号とパスワードとが
登録されているものであるかを確認し、確認がとれれ
ば、通信端末４２の表示部に対して広告登録画面を表示
させる処理を行う。この広告登録画面には、広告の内容
を入力する欄が設けられているとともに、また、当該広
告の内容送信時に、広告の電子データを添付する旨が表
示される。

【００３７】広告掲載依頼者は、広告登録画面において
広告についての概要・内容を入力し、更に、添付ファイ
ルとして当該広告の電子データを付加し、送信処理を行
う。制御部１５は、係る情報を受信すると、この広告に
対して広告コードを付与し、この広告コードを広告掲載
依頼者に通知すると共に、当該広告に対してなされた入
力情報の確認を促す登録確認画面を作成し、この画面を
通信端末４２の表示部に表示させる処理を行う。広告掲
載依頼者は表示画面より入力内容に誤りがないか確認
し、誤りがなければその旨を通知する操作を行う。制御
部１５は入力内容に誤りがない旨の通知を受けると、当
該広告コードに対応付けて、先に広告掲載依頼者から入
力された当該広告の入力情報と当該広告掲載依頼者のＩ
Ｄ番号とを当該広告コードに対応付けて広告データベー
ス１４に格納し、更に、当該広告掲載依頼者のファイル
（図４参照）を広告掲載依頼者データベース１２から読
み出し、このファイルの登録広告コードに当該広告コー
ドを追加する処理を行う。そして、上述のデータの格納
処理が終了すると、通信端末４２に対して登録が完了し
た旨を通知する。

【００３８】ここで、図５に広告データベース１４に格
納される広告ファイルの構成例を示す。図５に示すよう
に、各広告コード毎に当該広告掲載依頼者のＩＤ番号、
広告の情報、当該広告の電子データ、以前使用した広告
媒体のコード（使用広告媒体コード）、宣伝が許可され
た広告媒体のコード（査定済広告媒体）、スケジュール
等の当該広告媒体に係る情報が格納・管理されている。
また、広告の情報として、当該広告が登録された日時も
登録される（図示略）。以上、広告の登録に係る操作・
処理について説明したが、このような広告の登録処理が
広告掲載依頼者によって繰り返し行われることにより、
広告データベース１４には、図５に示すような構成の広
告ファイルが多数蓄積される。

【００３９】《２：宣伝依頼》次に、広告掲載依頼者が
広告仲介システム１０に登録した広告の宣伝依頼を行う
場合について、説明する。この場合、広告掲載依頼者
は、上述したメインメニュー画面（図２のＡ１）におい
て、「宣伝依頼」Ｐ２を選択することにより広告の宣伝
を依頼したい旨を広告仲介システム１０に対して通知す
る。係る操作が行われると、広告仲介システム１０の制
御部１５は通信端末４２に対してＩＤ番号とパスワード
とを入力する画面である識別情報入力画面Ａ５を表示さ
せる処理を行う。この識別情報入力画面Ａ５において、
広告掲載依頼者がＩＤ番号とパスワードとを入力し、送
信処理を行うと、制御部１５は受信したＩＤ番号とパス
ワードとが登録されているものであるかを確認し、確認
がとれれば、広告掲載依頼者データベース１２からこの
ＩＤ番号の広告掲載依頼者ファイルを抽出し、このファ
イルに登録されている全ての広告コードを読み出す。続
いて、制御部１５は広告データベース１４にアクセス
し、先ほど読み出した広告コードに該当する広告ファイ
ルから広告の情報を読み出す。このようにして、制御部
１５は、当該広告掲載依頼者によって現在広告仲介シス
テムに登録されている広告の基本情報を全て抽出する
と、抽出した広告の情報に基づいて広告指定画面Ａ６の
データを作成し、このデータを通信端末４２へ送信する
ことにより通信端末４２の表示部に広告指定画面Ａ６を
表示させることにより、今回掲載を依頼する広告を指定
するよう指示する。広告掲載依頼者は、表示された広告
内容を参照して、今回掲載（宣伝）を依頼する広告を指
定し、送信処理を行う。

【００４０】このようにして、対象となる広告が決定す
ると、制御部１５は、続いてこの広告を載せる広告媒体
を決定させる処理を行う。ここでは、まず、制御部１５
は広告媒体検索画面Ａ７を通信端末４２の表示部に表示
させることにより、広告媒体データベース１３に格納さ
れている種々の広告媒体から任意に検索できるようにす
る。この広告媒体検索画面Ａ７には、選択肢として「広
告媒体コードから検索」Ｐ９、「以前使用した広告媒体
から検索」Ｐ１０、「条件入力から検索」Ｐ１１が表示
され、これらの選択肢の中から所望のメニューを指定す
ることができる。例えば、指定したい広告媒体のコード
が分かっている場合には「広告媒体コードから検索」Ｐ
９を選択すればよく、また、以前使用した広告媒体の中
から今回使用する広告媒体を指定したいのであれば「以
前使用した広告媒体から検索」Ｐ１０を選択すればよ
く、一定の条件を満たすものの中から広告媒体を検索・
指定したいのであれば「条件入力から検索」Ｐ１１を選
択すればよい。

【００４１】以下、それぞれの選択肢を選択した場合に
ついて説明する。 ［２−１：広告媒体コードから検索］図２の広告媒体検
索画面Ａ７において、広告掲載依頼者が「広告媒体コー
ドから検索」Ｐ９を選択すると、その旨が広告仲介シス
テム１０へ送信され、これにより制御部１５が広告媒体
コードの入力画面を通信端末４２の表示部に表示させる
処理を行う。広告掲載依頼者はこの画面において所望の
広告媒体のコードを入力し、送信処理を行う。これによ
り、制御部１５は広告媒体のコードを取得すると、広告
媒体データベース１３内の当該広告媒体コードのファイ
ルから、当該広告媒体の情報（基本情報及び付帯情報）
を抽出し、この情報を検索結果として表示する検索結果
表示画面Ａ９を通信端末４２の表示部に表示させる処理
を行う。広告掲載依頼者は、この広告媒体の情報を閲覧
し、この広告媒体でよい場合には、当該広告媒体に決定
する旨を広告仲介システム１０へ送信する。

【００４２】［２−２：以前使用した広告媒体から検
索］広告掲載依頼者が、図２の広告媒体検索画面Ａ７に
おいて「以前使用した広告媒体から検索」Ｐ１０を選択
すると、その旨が広告仲介システム１０へ送信され、こ
れにより制御部１５は広告掲載依頼者データベース１２
の当該広告掲載依頼者ファイルから以前使用した広告媒
体のコードを全て抽出する。続いて、制御部１５は広告
媒体データベース１３にアクセスし、先ほど広告掲載依
頼者ファイルから抽出した広告媒体コードに該当する広
告媒体ファイルの「広告媒体の情報」のうち、「基本情
報」のみを抽出する。このようにして、制御部１５は、
当該広告掲載依頼者が以前使用した広告媒体に係る基本
情報を全て広告媒体データベース１３から読み出すと、
読み出した基本情報を検索結果として表示する検索結果
表示画面Ａ９を通信端末４２の表示部に表示させる処理
を行う。なお、この検索結果表示画面Ａ９では、各広告
媒体に対応して、その媒体の詳細情報を閲覧するための
ボタンが設けられており、広告掲載依頼者はこのボタン
を操作することにより当該広告媒体の付帯情報をも見る
ことができる。具体的には、詳細情報を閲覧するための
ボタンが操作された旨を制御部１５が取得すると、制御
部１５は当該広告媒体の付帯情報を読み出し、これを詳
細情報として通信端末４２の表示部に表示させる。広告
掲載依頼者は、検索結果表示画面Ａ９に表示された広告
媒体の中から所望の広告媒体を指定し、送信処理を行
う。

【００４３】［２−３：条件入力から検索］広告掲載依
頼者が、広告媒体検索画面Ａ７において「条件入力から
検索」Ｐ１１を選択すると、その旨が広告仲介システム
１０へ送信され、これにより制御部１５は条件入力画面
Ａ８を通信端末４２の表示部に表示させる処理を行う。
この条件入力画面Ａ８には、広告媒体提供者、希望する
広告媒体の所在地、広告媒体の種類、希望金額等の各条
件設定欄が設けられており、広告掲載依頼者はこれらの
入力欄に希望する広告媒体についての条件を入力する。
なお、条件入力の際には、キーボード等から直接条件を
入力するようにしてもよいし、また、各条件入力欄をプ
ルダウンメニュー形式にし、各入力欄に設けられている
スクロールバーを操作することにより、各入力条件に対
して予め設定されている選択事項の中から所望の事項を
選択できるようにしてもよい。広告掲載依頼者は、これ
らの条件入力欄に希望する条件を入力し、送信処理を行
う。係る操作により広告仲介システム１０の制御部１５
は受信した条件に該当する広告媒体ファイルを広告媒体
データベース１３から抽出し、抽出した広告媒体の基本
情報を検索結果として表示する検索結果表示画面Ａ９を
通信端末４２の表示部に表示させる処理を行う。なお、
この検索結果表示画面Ａ９では、上述したように各広告
媒体に対応して、その媒体の詳細情報を閲覧するための
ボタンが設けられており、広告掲載依頼者はこのボタン
を操作することにより当該広告媒体の付帯情報をも見る
ことができる。広告掲載依頼者は検索結果表示画面Ａ９
に表示された広告媒体の中から所望の広告媒体を指定
し、送信処理を行う。

【００４４】上述した一連の処理が行われることによ
り、広告掲載依頼者により、広告と広告媒体が指定され
ると、制御部１５は、広告データベース１４にアクセス
し、広告指定画面Ａ６において指定された広告コードに
該当する広告ファイルから広告の情報と電子データとを
読み出すとともに、また、広告媒体データベース１３に
アクセスし、広告媒体指定画面Ａ９で指定された広告媒
体コードに該当する広告媒体ファイルから広告媒体提供
者のＩＤ番号を読み出し、更に、当該ＩＤ番号に該当す
る広告媒体提供者ファイルを広告媒体提供者データベー
ス１１から抽出し、抽出した広告媒体提供者ファイルか
ら当該広告媒体提供者の電子メールアドレスを取得す
る。そして、制御部１５はこの広告媒体提供者の電子メ
ールアドレス宛に先に読み出した広告に係る情報、具体
的には、広告の情報と電子データとを送信する処理を行
う。なお、上述したように広告に係る情報を電子メール
アドレス先に送信するのではなく、広告仲介システム１
０のサイト上にリンクする情報を送信し、広告媒体提供
者がこのリンク先にアクセスすることにより、広告依頼
のあった広告のデータ等を閲覧できるようにしてもよ
い。具体的には、広告媒体提供者のメールアドレスに、
「現在、広告が依頼されました。以下のＵＲＬにアクセ
スし、ご依頼の有りました広告を閲覧の上、適否につい
てご判断御願いいたします。」等のメッセージを表示
し、当該システムのサイト上で広告を開示してもよい。

【００４５】広告媒体提供者は、広告依頼のあった広告
の内容を確認し、この広告の適否、即ち、この広告内容
が自己が提供している広告媒体に掲載するに値する広告
内容であるか否かを審査し、その結果を入力し、また、
自己のＩＤ番号及びパスワードとを入力して送信処理を
行う。これにより、審査対象となった広告のコード、こ
の広告の掲載希望があった広告媒体のコード、当該広告
媒体提供者のＩＤ番号及びパスワードが広告仲介システ
ム１０へ送信される。広告仲介システム１０の制御部１
５は掲載が許可された場合には、広告データベース１４
から当該広告コードに該当する広告ファイルを読み出し
て、掲載が許可された広告媒体のコードを査定済広告媒
体コードとして格納し、同様に広告媒体データべース１
３から許可がおりた広告媒体ファイルを抽出して、この
ファイルに査定済広告コードとして今回掲載が許可され
た広告コードを格納する。続いて、制御部１５は、掲載
の適否を当該広告掲載依頼者に通知するとともに、広告
を掲載する期間を設定するか否かを確認する。広告掲載
依頼者は、画面を確認して、広告掲載期間を設定するか
否かを入力し、送信処理を行う。この結果、広告仲介シ
ステム１０の制御部１５が広告を掲載する期間を設定す
る旨の通知を受けた場合には、画面Ａ９において指定さ
れた広告媒体ファイルを広告媒体データベース１３から
抽出し、このファイルからスケジュール情報を読み出
す。このスケジュールには、当該広告媒体の提供枠が設
定されており、各提供枠に対して依頼を受けている広告
コードが記載されている。ここで、提供枠としては、例
えば、当該広告媒体が電車内のディスプレイであれば、
各駅間毎に設定されているものとしてもよいし、分刻み
で提供枠が設定されていてもよい。制御部１５は該当す
る広告媒体のスケジュール情報を読み出すと、このスケ
ジュール情報を通信端末４２の表示部に表示させる処理
を行う。

【００４６】広告掲載依頼者は、表示されたスケジュー
ル枠の中から希望の提供枠を指定する。このとき、希望
する提供枠に他の広告コードが記載されている場合で
も、希望を依頼することができる。但し、この場合に
は、広告媒体提供者が任意に希望広告の中から選択でき
るものとする。なお、提供枠を指定するときに、更に希
望の料金を入力するようにし、入札額が一番高額であっ
た広告を掲載するようにしてもよい。広告掲載依頼者
は、当該広告の掲載希望枠（複数でも可）を入力し、送
信処理を行う。

【００４７】係る操作により、広告掲載依頼者より掲載
希望枠の情報を受信すると、制御部１５は受信した掲載
期間・日時の情報を当該広告ファイルのスケジュールに
書き込むとともに、当該広告を掲載する広告媒体ファイ
ルのスケジュールの該当期間に、当該広告コードを書き
込む。なお、制御部１５が、広告掲載依頼者から当該広
告の掲載時間等の設定を行わない旨の情報を取得した場
合には、本処理を終了する。

【００４８】《３：契約締結時》続いて、広告媒体の応
募締切日時が到来すると、広告媒体提供者はその期間に
掲載が応募されている広告の中から掲載する広告を決定
する。そして、決定した広告コードを広告仲介システム
１０へ通知するとともに、決定した広告を広告媒体に掲
載する。このとき応募締切毎に掲載広告を決定するのは
大変であるため、１つの提供枠に対し、複数の広告依頼
が登録されていた場合には、ある所定の条件に応じて決
定するようにすればよい。例えば、入札価格の一番高い
もの、当該広告媒体の利用頻度が一番多いものを選択す
るように条件を設定しておけばよい。なお、これらの条
件に合致する広告を指定することができるよう、そのた
めの情報を予め広告媒体提供者に対して設定するよう指
示することが必要となる。そして、広告仲介システム１
０は、広告媒体提供者から掲載決定となった広告コード
を受信すると、当該広告を依頼した広告掲載依頼者に対
して、広告掲載が決定された旨を通知するとともに、落
選した広告掲載依頼者に対しても落選した旨を通知す
る。

【００４９】≪４：決済≫次に、広告仲介システム１０
が行う決済処理について説明する。制御部１５は、予め
設定された期間毎、或いは予め設定されている日時にな
ると、広告媒体提供者データべース１１に格納されてい
る各広告媒体提供者の情報、広告掲載依頼者データベー
ス１２に格納されている各広告掲載依頼者の情報に基づ
いて、各広告媒体提供者及び広告掲載依頼者に対しての
決済処理を行う。なお、この決済処理において、広告仲
介システム１０は広告掲載依頼者より、予め登録されて
いる方法に基づいて刻々掲載に係る代金を受け取ると共
に、広告媒体提供者に対し、予め登録された方法に基づ
きシステム利用に係る手数料を差し引いた代金を支払
う。

【００５０】なお、上記予め設定されている期間、或い
は日時等は、各広告媒体提供者によって異なる設定とな
っていてもよく、当該システムと広告媒体提供者間との
取り決めに応じて設定されるものである。

【００５１】上述したように、広告対象物に対して電子
データ等の広告掲載に必要となるデータを事前に広告仲
介システムに登録し、更に、これらの広告対象物を掲載
する広告媒体の提供者に掲載の許可を得ることにより、
急遽広告を依頼したい場合にも対処することができる。
例えば、営業活動をやっている場合に、今日は客の出足
が悪く、その時間帯のみサービス内容や当該店舗の宣伝
を行いたい場合がある。このような場合、広告掲載依頼
者は、広告仲介システムにアクセスし、メインメニュー
の中から「宣伝依頼」を選択する。この時、予めよく使
う広告対象物をシステムに登録し、更にこの広告対象物
について掲載許可が下りていれば、広告依頼者は掲載希
望枠を指定するだけで、指定した時間枠が空いていれ
ば、広告掲載依頼と広告掲載をほぼ同時に行うことがで
きる。

【００５２】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計等も含まれる。

【００５３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の広告仲介
システムによれば、広告媒体提供者による掲載決定がな
される前に、広告仲介システムが広告対象物のデータを
有し、更に広告媒体提供者による広告対象物の内容審査
が事前に行われているため、広告掲載の契約締結時と実
際の広告掲載時までのタイムラグを限りなく０に近づけ
ることが可能となるので、場所や期間等のニーズに適合
した即時的な広告利用ができるという効果が得られる。
また、広告内容を事前に広告媒体提供者側で審査するた
め、公衆の秩序や善良の風俗を害するおそれの有る不適
切な広告は排除されるので、健全な広告対象物を提供す
ることができるという効果が得られる。また、広告掲載
依頼者からすれば、広告掲載時までのタイムラグを極め
て短縮することができるため、より条件のよい広告を選
択することができ、利用面、金銭面を考慮すると極めて
効率的である。

【００５４】また、コンピュータシステムを用いること
により、広告受発注のための人件費軽減が図れる他、広
告対象物の規格化による制作費用の節減等にも繋がり、
広告コスト全体の節約にもなるという効果が得られる。
また、広告対象物のオンライン取引の際にオークション
制度を採用することにより、広告媒体の種類や設置場
所、曜日・時間帯等の各種条件に基づく需給バランスに
応じた合理的な価格設定とその利用が実現できる。

【００５５】また、本発明の広告仲介システムによれ
ば、広告掲載依頼者によって入力された広告対象物の情
報は全て広告仲介システムに蓄積されるので、同一のデ
ータを複数の広告媒体に使用したい場合に蓄積されたデ
ータを流用でき、効率よく且つ簡潔に広告依頼の処理を
進めることが可能となる。これにより、広告掲載依頼者
の広告掲載に係る工程が削減されると同時に、広告依頼
に係る通信費を低減させることができる。また、入力操
作等も極めて簡単に行うことができることから、利用者
を選ばず、誰でも気軽に広告を出すことができ、幅広い
顧客を獲得することが可能となるという効果が得られ
る。

【００５６】また、本発明の広告仲介システムによれ
ば、膨大な広告媒体の中から所望の条件に適合するもの
のみが広告掲載依頼者に提供されるため、効率よく広告
媒体を指定することができる。また、広告媒体について
の情報を余り知らなくても的確に選択することができる
ので大変作業効率がよいという効果が得られる。

【００５７】また、本発明の広告仲介システムによれ
ば、広告の掲載に急を要しない場合でも、事前に登録処
理及びその広告の掲載許可の申請を済ませておくことに
より、突然掲載を依頼したい場合にも対処でき、利便性
が高いという効果が得られる。

【００５８】また、本発明の広告仲介システムによれ
ば、決済までをも当該システムが行うため、広告掲載依
頼者及び広告媒体提供者が行う手間を極力省略すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施形態に係る広告仲介システム
の構成を示すブロック図である。

【図２】 同実施形態における画面遷移の概略図であ
る。

【図３】 同実施形態において広告媒体データベース１
３に格納される広告媒体ファイルの一構成例を示す図で
ある。

【図４】 同実施形態において広告掲載依頼者データベ
ース１２に格納される広告掲載依頼者ファイルの一構成
例を示す図である。

【図５】 同実施形態において広告データベース１４に
格納される広告ファイルの一構成例を示す図である。

【符号の説明】

１０…広告仲介システム、１１…広告媒体提供者データ
ベース、１２…広告掲載依頼者データベース、１３…広
告媒体データベース、１４…広告データベース、１５…
制御部、１６…送受信部、３０…インターネット、４
１,４２…通信端末

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンピュータシステムにより、広告媒体
   の提供を行う広告仲介システムであって、広告掲載依頼
   者に対して広告対象物に係る情報の入力を指示する広告
   入力指示手段と、広告掲載依頼者に対して予め記憶され
   た広告媒体の情報を表示して、前記広告対象物を掲載す
   る広告媒体の指定を指示する広告媒体選択指示手段と、
   前記広告媒体が指定された場合に、前記広告媒体の提供
   者に対して前記広告対象物に係る情報を提供し、当該広
   告対象物の掲載許可を申請する申請手段と、前記広告媒
   体提供者により掲載が許可された場合に、前記広告掲載
   依頼者に対して当該広告対象物の掲載期間に係る情報の
   入力を指示する掲載期間入力指示手段と、前記掲載期間
   に係る情報を取得した場合に、当該広告対象物に係る情
   報と、当該広告対象物の掲載が依頼された前記広告媒体
   に係る情報と、前記掲載期間に係る情報とを対応付けて
   記憶する記憶手段と、前記広告媒体提供者によって掲載
   が決定された広告対象物に対しては、当該広告対象物の
   依頼者に掲載決定の旨を通知する掲載決定通知手段とを
   具備することを特徴とする広告仲介システム。
2. 【請求項２】 広告掲載依頼者によって入力された広告
   対象物に係る情報を蓄積する広告データベースを有し、
   前記広告入力指示手段は、前記広告データベースに格納
   されている当該広告掲載依頼者の広告対象物に係る情報
   を提示し、提示した広告対象物のいずれかを選択する指
   示を出す又は新たな広告対象物に係る情報の入力を指示
   することを特徴とする請求項１に記載の広告仲介システ
   ム。
3. 【請求項３】 前記広告媒体選択指示手段は、予め記憶
   されている広告媒体に係る情報から所定の条件に該当す
   る広告媒体に係る情報を検索する検索手段と、前記広告
   掲載依頼者に対して、前記所定の条件を入力する指示を
   出す条件入力指示手段とを有することを特徴とする請求
   項１又は請求項２に記載の広告仲介システム。
4. 【請求項４】 前記掲載期間に係る情報として未定に係
   る情報を取得した場合には、前記広告対象物に係る情報
   と前記広告対象物の掲載が許可された広告媒体に係る情
   報とを対応付けて格納することを特徴とする請求項１〜
   請求項２のいずれかの項に記載の広告仲介システム。
5. 【請求項５】 前記広告対象物の掲載が決定した場合
   に、予め記憶されている決済方法に基づいて決済処理を
   行う決済手段を具備することを特徴とする請求項１〜請
   求項４のいずれかの項に記載の広告仲介システム。
6. 【請求項６】 コンピュータシステムにより、広告媒体
   の提供を行う広告仲介システムであって、広告掲載依頼
   者に対して広告対象物に係る情報の入力を指示するステ
   ップと、広告掲載依頼者に対して予め記憶された広告媒
   体の情報を表示して、前記広告対象物を掲載する広告媒
   体の指定を指示するステップと、前記広告媒体が指定さ
   れた場合に、前記広告媒体の提供者に対して前記広告対
   象物に係る情報を提供し、当該広告対象物の掲載許可を
   申請するステップと、前記広告媒体提供者により掲載が
   許可された場合に、前記広告掲載依頼者に対して当該広
   告対象物の掲載期間に係る情報の入力を指示するステッ
   プと、前記掲載期間に係る情報を取得した場合に、当該
   広告対象物に係る情報と、当該広告対象物の掲載が依頼
   された前記広告媒体に係る情報と、前記掲載期間に係る
   情報とを対応付けて記憶するステップと、前記広告媒体
   提供者によって掲載が決定された広告対象物に対して
   は、当該広告対象物の依頼者に掲載決定の旨を通知する
   ステップとを具備することを特徴とする広告仲介方法。