JP2002245202A - 環境評価装置、及びプログラム - Google Patents

環境評価装置、及びプログラム

Info

Publication number
JP2002245202A
JP2002245202A JP2001036485A JP2001036485A JP2002245202A JP 2002245202 A JP2002245202 A JP 2002245202A JP 2001036485 A JP2001036485 A JP 2001036485A JP 2001036485 A JP2001036485 A JP 2001036485A JP 2002245202 A JP2002245202 A JP 2002245202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
evaluated
environmental load
calculating
environmental
environment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001036485A
Other languages
English (en)
Inventor
Taeko Aoe
多恵子 青江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001036485A priority Critical patent/JP2002245202A/ja
Publication of JP2002245202A publication Critical patent/JP2002245202A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/80Management or planning
    • Y02P90/84Greenhouse gas [GHG] management systems

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動的に製品などの環境に対して評価を行う
対象である対象物の環境への影響を評価することが出来
ない。 【解決手段】 評価を行う対象である対象物を構成する
構成要素のリストである構成要素リスト3と、構成要素
リスト3を利用して、評価したい特定の対象物の構成要
素を特定する構成要素特定手段10と、各種構成要素を
構成の素材及び/または部品のテーブルである素材部品
テーブル4と、環境に対する負荷を計算するための負荷
値が記載されている環境負荷単位テーブル7と、素材部
品テーブル4を利用して、対象物の構成要素の素材及び
/または部品を特定し、前記環境負荷単位テーブル7を
利用して、素材及び/または部品を製造する際の環境負
荷を計算することにより、特定の対象物を製造する際
の、特定の対象物の環境負荷を求める計算手段11,1
2とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製品が地球資源・
地球環境などの環境に与える負荷を評価するための環境
評価装置、及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレビ、洗濯機、エアコン、冷蔵庫など
の家電製品は、年々販売量が増大してきている。そし
て、これらの製品に実装されるモータ、トランス、電子
部品、半導体、キャパシタなどの部品も年々製造量が増
大してきている。
【0003】このように、製品の製造量が増大してくる
と、製品廃棄物も増加の傾向にあり、その適正な処理・
処分が大きな問題となってくる。
【0004】さらに、ガス、電気、石油などのエネルギ
ー資源や、製品の材料となる資源も地球上に無尽蔵に存
在するわけではない。従って、これらの資源を有効活用
する必要がある。
【0005】また、大気への二酸化炭素や有毒ガスなど
の排出物、河川、海などの水域への放流物、土壌への排
出物、固形廃棄物などの影響も懸念される。
【0006】このような、地球環境に対する負荷を低減
することを目的に製品の資源採取、原材料の製造、製品
の製造、流通・販売、使用、廃棄/リサイクルなどの製
品の各ライフサイクルにおける環境への影響を調査、予
測、評価することが行われてきた。そして、このような
調査、予測、評価を行うことは、多くの人手が必要であ
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような環境に対する調査、予測、評価から環境への影響
を客観的かつ総合的に評価することは容易でない。例え
ば、1台の製品を製造する際に、その製品を製造する工
場が必要とする電力を見積もることや、その製品を廃棄
する際に排出される大気を汚染する物質の量を見積もる
ことなどは多くの人手に頼って行われており、自動的に
行うことが出来なかった。
【0008】すなわち、自動的に製品などの環境に対し
て評価を行う対象である対象物の環境への影響を評価す
ることが出来ないという課題がある。
【0009】本発明は、上記課題を考慮し、自動的に環
境に対して評価を行う対象である対象物の環境への影響
を評価することが出来る環境評価装置、及びプログラム
を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、第1の本発明(請求項1に対応)は、環境に対
して評価を行う対象である対象物を構成する構成要素の
リストである構成要素リストと、前記構成要素リストを
利用して、評価したい特定の対象物について、その対象
物を構成する構成要素を特定する構成要素特定手段と、
各種構成要素を構成する素材及び/または部品をテーブ
ルとして有する素材部品テーブルと、前記素材と部品を
製造する際の、環境に対する負荷を計算するための負荷
値が記載されている環境負荷単位テーブルと、前記素材
部品テーブルを利用して、前記評価したい特定の対象物
を構成する構成要素を構成する素材及び/または部品を
特定し、前記環境負荷単位テーブルを利用して、その特
定した素材及び/または部品を製造する際の環境負荷を
計算することにより、前記評価したい特定の対象物を製
造する際の、前記評価したい特定の対象物の環境負荷を
求める計算手段とを備えた環境評価装置である。
【0011】また、第2の本発明(請求項2に対応)
は、環境に対して評価を行う対象である対象物を生産す
る際に使用または排出する物質及び/またはエネルギー
の種類と量を示す物質エネルギーテーブルと、物質及び
/またはエネルギーの種類の環境に対する負荷を計算す
るための負荷値が記載されている環境負荷単位テーブル
と、前記物質エネルギーテーブルを利用して、評価した
い特定の対象物について、その対象物を生産するために
どの物質及び/またはエネルギーを使用するかを選択す
る選択手段と、前記環境負荷単位テーブルを利用して、
選択された前記物質及び/またはエネルギーの環境負荷
を計算することにより、前記評価したい特定の対象物を
生産する際の前記評価したい特定の対象物の環境負荷を
求める計算手段とを備えた環境評価装置である。
【0012】また、第3の本発明(請求項3に対応)
は、環境に対して評価を行う対象である対象物を輸送す
るために使用する輸送手段の種類と量を示す輸送テーブ
ルと、前記輸送手段の種類の環境に対する負荷を計算す
るための負荷値が記載されている環境負荷単位テーブル
と、前記輸送テーブルを利用して、評価したい特定の対
象物について、その対象物を輸送するためにどの輸送手
段を使用するかを選択する選択手段と、前記環境負荷単
位テーブルを利用して、選択された前記輸送手段の環境
負荷を計算することにより、前記評価したい特定の対象
物を輸送する際の前記評価したい特定の対象物の環境負
荷を求める計算手段とを備えた環境評価装置である。
【0013】また、第4の本発明(請求項4に対応)
は、環境に対して評価を行う対象である対象物を使用す
る際に使用または排出する物質及び/またはエネルギー
の種類と量を示す物質エネルギーテーブルと、物質及び
/またはエネルギーの種類の環境に対する負荷を計算す
るための負荷値が記載されている環境負荷単位テーブル
と、前記環境負荷単位テーブルを利用して、前記物質及
び/またはエネルギーの環境負荷を計算することによ
り、前記評価したい特定の対象物を使用する際の、前記
評価したい特定の対象物の環境負荷を求める計算手段と
を備えた環境評価装置である。
【0014】また、第5の本発明(請求項5に対応)
は、環境に対して評価を行う対象である対象物を構成す
る構成要素のリストである構成要素リストと、前記構成
要素リストを利用して、評価したい特定の対象物につい
て、その対象物を構成する構成要素を特定する構成要素
特定手段と、各種構成要素を構成する素材及び/または
部品をテーブルとして有する素材部品テーブルと、前記
素材と部品を廃棄及び/またはリサイクルする場合の、
環境に対する負荷を計算するための負荷値が記載されて
いる環境負荷単位テーブルと、前記素材部品テーブルを
利用して、前記評価したい特定の対象物を構成する構成
要素を構成する素材及び/または部品を特定し、前記環
境負荷単位テーブルを利用して、その特定した素材及び
/または部品の環境負荷を計算することにより、前記評
価したい特定の対象物を廃棄及び/またはリサイクルす
る際の前記評価したい特定の対象物の環境負荷を求める
計算手段とを備えた環境評価装置である。
【0015】また、第6の本発明(請求項6に対応)
は、求められた前記評価したい特定の対象物の環境負荷
の全部または一部を利用して、前記評価したい特定の対
象物の所定の環境への影響度を判定する判定手段を備え
た第1〜5の本発明のいずれかに記載の環境評価装置で
ある。
【0016】また、第7の本発明(請求項7に対応)
は、前記所定の環境への影響度とは、少なくともエネル
ギー消費への影響度、及び酸性雨への影響度、及び資源
枯渇への影響度、及び地球温暖化への影響度、及び大気
汚染への影響度のいずれか一つである第6の本発明に記
載の環境評価装置である。
【0017】また、第8の本発明(請求項8に対応)
は、前記判定手段は、前記評価したい特定の対象物のラ
イフサイクルのうち、前記評価したい特定の対象物の環
境負荷が求められた工程以外の工程における前記評価し
たい特定の対象物の環境負荷をも利用して前記判定を行
う第6または7の本発明に記載の環境評価装置である。
【0018】また、第9の本発明(請求項9に対応)
は、第1の本発明に記載の環境評価装置の、環境に対し
て評価を行う対象である対象物を構成する構成要素のリ
ストである構成要素リストと、前記構成要素リストを利
用して、評価したい特定の対象物について、その対象物
を構成する構成要素を特定する構成要素特定手段と、各
種構成要素を構成する素材及び/または部品をテーブル
として有する素材部品テーブルと、前記素材と部品を製
造する際の、環境に対する負荷を計算するための負荷値
が記載されている環境負荷単位テーブルと、前記素材部
品テーブルを利用して、前記評価したい特定の対象物を
構成する構成要素を構成する素材及び/または部品を特
定し、前記環境負荷単位テーブルを利用して、その特定
した素材及び/または部品を製造する際の環境負荷を計
算することにより、前記評価したい特定の対象物を製造
する際の、前記評価したい特定の対象物の環境負荷を求
める計算手段との全部または一部としてコンピュータを
機能させるためのプログラムである。
【0019】また、第10の本発明(請求項10に対
応)は、第2の本発明に記載の環境評価装置の、環境に
対して評価を行う対象である対象物を生産する際に使用
または排出する物質及び/またはエネルギーの種類と量
を示す物質エネルギーテーブルと、物質及び/またはエ
ネルギーの種類の環境に対する負荷を計算するための負
荷値が記載されている環境負荷単位テーブルと、前記物
質エネルギーテーブルを利用して、評価したい特定の対
象物について、その対象物を生産するためにどの物質及
び/またはエネルギーを使用するかを選択する選択手段
と、前記環境負荷単位テーブルを利用して、選択された
前記物質及び/またはエネルギーの環境負荷を計算する
ことにより、前記評価したい特定の対象物を生産する際
の前記評価したい特定の対象物の環境負荷を求める計算
手段との全部または一部としてコンピュータを機能させ
るためのプログラムである。
【0020】また、第11の本発明(請求項11に対
応)は、第3の本発明に記載の環境評価装置の、環境に
対して評価を行う対象である対象物を輸送するために使
用する輸送手段の種類と量を示す輸送テーブルと、前記
輸送手段の種類の環境に対する負荷を計算するための負
荷値が記載されている環境負荷単位テーブルと、前記輸
送テーブルを利用して、評価したい特定の対象物につい
て、その対象物を輸送するためにどの輸送手段を使用す
るかを選択する選択手段と、前記環境負荷単位テーブル
を利用して、選択された前記輸送手段の環境負荷を計算
することにより、前記評価したい特定の対象物を輸送す
る際の前記評価したい特定の対象物の環境負荷を求める
計算手段との全部または一部としてコンピュータを機能
させるためのプログラムである。
【0021】また、第12の本発明(請求項12に対
応)は、第4の本発明に記載の環境評価装置の、環境に
対して評価を行う対象である対象物を使用する際に使用
または排出する物質及び/またはエネルギーの種類と量
を示す物質エネルギーテーブルと、物質及び/またはエ
ネルギーの種類の環境に対する負荷を計算するための負
荷値が記載されている環境負荷単位テーブルと、前記環
境負荷単位テーブルを利用して、前記物質及び/または
エネルギーの環境負荷を計算することにより、前記評価
したい特定の対象物を使用する際の、前記評価したい特
定の対象物の環境負荷を求める計算手段との全部または
一部としてコンピュータを機能させるためのプログラム
である。
【0022】また、第13の本発明(請求項13に対
応)は、第5の本発明に記載の環境評価装置の、環境に
対して評価を行う対象である対象物を構成する構成要素
のリストである構成要素リストと、前記構成要素リスト
を利用して、評価したい特定の対象物について、その対
象物を構成する構成要素を特定する構成要素特定手段
と、各種構成要素を構成する素材及び/または部品をテ
ーブルとして有する素材部品テーブルと、前記素材と部
品を廃棄及び/またはリサイクルする場合の、環境に対
する負荷を計算するための負荷値が記載されている環境
負荷単位テーブルと、前記素材部品テーブルを利用し
て、前記評価したい特定の対象物を構成する構成要素を
構成する素材及び/または部品を特定し、前記環境負荷
単位テーブルを利用して、その特定した素材及び/また
は部品の環境負荷を計算することにより、前記評価した
い特定の対象物を廃棄及び/またはリサイクルする際の
前記評価したい特定の対象物の環境負荷を求める計算手
段との全部または一部としてコンピュータを機能させる
ためのプログラムである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0024】図1に、本実施の形態の環境評価装置1の
構成を示す。
【0025】環境評価装置1は、製品が環境へ及ぼす負
荷を計算し、製品の環境への影響度を評価する装置であ
る。
【0026】環境評価装置1は、例えばエアコンやテレ
ビなどの家電製品を製造しているメーカの事業場に設置
されており、事業場で生産した製品やこれから生産する
製品を評価するものとする。
【0027】本実施の形態の環境評価装置1は、評価用
データベース2、LCA原単位表7、制御手段9、構成
要素特定手段10、素材部品特定手段11、計算手段1
2、判定手段13、出力手段14、選択手段15、評価
設定手段40を備える。
【0028】評価用データベース2は、評価したい特定
の製品を評価する際に用いられるデータベースであり、
構成要素リスト3と、素材部品テーブル4と、物質エネ
ルギーテーブル5と、輸送テーブル6と、物質エネルギ
ーテーブル8とを備えている。
【0029】構成要素リスト3は、環境に対して評価を
行う対象である製品を構成する構成要素のリストであ
る。
【0030】素材部品テーブル4は、各種構成要素を構
成する素材及び/または部品のテーブルである。
【0031】物質エネルギーテーブル5は、環境に対し
て評価を行う対象である製品を生産する際に使用及び排
出する物質やエネルギーの種類と量を示すテーブルであ
る。
【0032】輸送テーブル6は、環境に対して評価を行
う対象である製品を輸送するために使用する輸送手段の
種類と量を示すテーブルである。
【0033】物質エネルギーテーブル8は、環境に対し
て評価を行う対象である製品を使用する際に使用及び排
出する物質やエネルギーの種類と量を示すテーブルであ
る。
【0034】LCA原単位表7は、製品の環境への負荷
を計算するための負荷値が記載されているテーブルであ
る。
【0035】LCA原単位表7は、素材16、部品1
7、物質エネルギー18、輸送手段19、物質エネルギ
ー20に分類されている。
【0036】すなわち、素材16は、素材を製造する際
の、環境に対する負荷を計算するための負荷値が記載さ
れているものである。
【0037】部品17は、部品を製造する際の、環境に
対する負荷を計算するための負荷値が記載されているも
のである。
【0038】なお、素材16と部品17には、素材と部
品を廃棄及び/またはリサイクルする場合の、環境に対
する負荷を計算するための負荷値も記載されている。
【0039】物質エネルギー18は、物質及びエネルギ
ーの種類の環境に対する負荷を計算するための負荷値が
記載されているものである。
【0040】輸送19は、輸送手段の種類の環境に対す
る負荷を計算するための負荷値が記載されているもので
ある。
【0041】物質エネルギー20は、製品を使用する時
間に対する負荷を計算するための負荷値が記載されてい
るものである。
【0042】制御手段9は、構成要素特定手段10、計
算手段12などを制御する手段である。
【0043】構成要素特定手段10は、構成要素リスト
3を利用して、評価したい特定の製品を構成する構成要
素を特定する手段である。
【0044】素材部品特定手段11は、素材部品テーブ
ル4を利用して、特定された構成要素を構成する部品及
び/または素材を特定する手段である。
【0045】計算手段12は、LCA原単位表7を利用
して評価したい特定の製品のライフサイクルの各工程毎
に、その製品が与える環境への負荷を計算する手段であ
る。
【0046】判定手段13は、評価したい特定の製品の
ライフサイクル全体について計算された環境負荷の全部
または一部を利用して、評価したい特定の製品の環境へ
の影響度を判定する判定する手段である。
【0047】出力手段14は、求められた環境負荷や環
境への影響度を出力する手段である。
【0048】評価設定手段40は、評価したい特定の製
品を特定するための製品番号を入力し、その製品のライ
フサイクルにおけるどの工程の評価を行うかなどの評価
したい特定の製品の評価の内容を設定する手段である。
【0049】次に、このような本実施の形態の動作を説
明する。
【0050】図3に、製品のライフサイクル41の概要
を示す。製品のライフサイクルは、製品を構成する素材
や電子部品を製造する素材電子部品製造工程に始まる。
そして、生産工程で部品や素材が組み合わされて製品が
生産され、生産された製品は、製品輸送工程でトラック
や電車などでユーザ宅まで輸送され、使用工程では、ユ
ーザが輸送されてきた製品を使用し、使用済製品輸送工
程で、使用された後、不要となった製品が輸送され、廃
棄リサイクル工程で、廃棄処分またはリサイクル処理さ
れる。すなわち、製品のライフサイクルは、廃棄リサイ
クル工程で終わる。
【0051】このような製品のライフサイクルの各工程
は、地球資源を採取して電気やガスなどのエネルギーを
使用しながら、CO2、NOx、及びSOxなどの排出物
を大気へ排出し、BOD、COD、及び重金属などの排
出物を水域へ排出し、また、固形廃棄物を土壌に排出す
ることによって進行する。
【0052】図2に、本実施の形態の動作を説明するた
めのフローチャートを示す。
【0053】以下、図2のフローチャートに基づいて説
明する。
【0054】まず、ステップ1において、環境評価を行
う際の目的及び調査範囲を設定する。
【0055】すなわち、目的としては、自社製品におけ
る品種ごとの環境負荷量を比較することや、新製品と旧
製品の環境負荷量を比較することや、環境評価結果を製
品の環境負荷低減のための基礎データとして使用するこ
となどがある。
【0056】そして、調査目的に応じて、調査範囲を設
定する。すなわち、どの製品を評価するかまたその製品
のライフサイクルにおけるどの工程を調査するかなどを
決定する。
【0057】このように、まず、環境評価を実施する理
由や環境評価結果の利用方法や環境評価結果の報告対象
者などを明確化する。ステップ1は、人材によるデスク
ワークが中心であるが、設定する目的や範囲が、環境評
価結果に大きく影響するので、入念に行う必要がある。
【0058】以下、本実施の形態では、環境評価結果を
製品の環境負荷低減のための基礎データとして使用する
という目的で、製品番号123−456のテレビのライ
フサイクル全体の環境評価を行うとして説明する。
【0059】次に、ステップ2において、製品のライフ
サイクルでのインプット及びアウトプットを算出・推定
する。すなわち、上述したように、図3に示す製品のラ
イフサイクルにおいて消費するエネルギーや使用する資
源などのインプット、及び排出物や廃棄物などのアウト
プットを算出・推定する。
【0060】まず、環境評価装置1を使用して環境評価
を行うユーザが環境評価装置1を起動する。
【0061】環境評価装置1が起動されると、評価設定
手段40は、環境評価を行いたい特定の製品の製品番号
を入力するよう要求するメッセージと、またその製品の
ライフサイクルにおけるどの工程での環境評価を行うか
などの評価の内容を設定するよう要求するメッセージを
環境評価装置1に接続されているモニタ表示する。
【0062】ユーザは、このメッセージに従って環境評
価を行う対象であるテレビの製品番号を入力する。すな
わち、「123−456」を入力する。また、このテレ
ビの評価の内容については、何も設定しなかったとす
る。このように、ユーザが評価の内容を何も設定しない
場合、評価設定手段40は、ユーザがテレビのライフサ
イクの全ての工程で環境評価を行うことを意図している
ものと解釈する。
【0063】評価設定手段40は、このように製品番号
が入力され、評価内容が設定されると、製品番号と評価
内容を制御手段9に通知する。
【0064】制御手段9は、設定された評価内容の評価
を行うよう、構成要素特定手段10や計算手段12など
を制御する。
【0065】ユーザは、環境評価の内容として製品のラ
イフサイクルの全ての工程で環境評価を行うよう設定し
たので、制御手段9は、テレビのライフサイクルの全工
程について環境評価を行うよう、構成要素特定手段10
や、計算手段12などを制御する。
【0066】この場合、制御手段9は、図3に示したテ
レビなどの製品のライフサイクルのうち素材電子部品製
造工程、生産工程、製品輸送工程、使用工程、使用済製
品輸送工程、廃棄リサイクル工程の各工程の環境評価を
行うよう、構成要素特定手段10や、計算手段12など
を制御する。
【0067】まず、制御手段9は、素材電子部品製造工
程におけるテレビの環境への負荷を求めるよう制御す
る。
【0068】すなわち、制御手段9は、構成要素特定手
段10にテレビの製品番号である「123−456」を
通知し、素材電子部品製造工程の環境評価を行うよう構
成要素特定手段10を制御する。
【0069】制御手段9からの制御に従って、構成要素
特定手段10は、評価用データベース2内の構成要素リ
スト3を参照して、製品番号「123−456」のテレ
ビを構成する構成要素を特定する。
【0070】図4に、構成要素リスト3の例を示す。構
成要素リスト3は、環境負荷に対して評価を行う対象で
ある製品を構成する構成要素のリストである。すなわ
ち、構成要素リスト3は、それぞれの製品毎にその製品
がどのような構成要素から構成されているかが記載され
ている。
【0071】図4では、製品番号が「123−456」
であるテレビは、キャビネット、ブラウン管、プリント
基板、及びトランス等の構成要素から構成されているこ
とを示している。同様に製品番号が「124−667」
や「125−678」等の製品についてもそれぞれの構
成要素が記載されている。従って、製品の製品番号に基
づいて構成要素リスト3からその製品を構成する構成要
素を特定することが出来る。
【0072】このようにして、構成要素特定手段10
は、構成要素リストを利用して、製品番号「123−4
56」のテレビが、キャビネット、ブラウン管、プリン
ト基板、トランス等の構成要素から構成されていること
を特定する。そして、構成要素特定手段10は、特定し
た構成要素を素材部品特定手段11に通知する。
【0073】構成要素特定手段10からテレビの構成要
素が通知されると、素材部品特定手段11は、評価用デ
ータベース2内の素材部品テーブル4を利用して、製品
番号「123−456」のテレビの各構成要素を構成す
る素材及び/または部品を特定する。
【0074】図5に、素材部品テーブル4の例を示す。
素材部品テーブル4は、各種構成要素を構成する素材及
び/または部品の一覧を有するテーブルである。すなわ
ち、素材部品テーブル4は、それぞれの構成要素毎にそ
の構成要素がどのような素材及び/または部品から構成
されているかが記載されている。
【0075】図5では、キャビネットの素材がポリスチ
レンであり、ブラウン管の部品がブラウン管であり、プ
リント基板は、部品として抵抗8個、コンデンサ8個、
トランジスタ6個、LSIチップ2個から構成され、ま
た素材としてベークライト200gから構成されている
ことが解る。従って、素材部品テーブル4を利用すれ
ば、構成要素を構成する素材及び/または部品を特定す
ることが出来る。
【0076】このようにして、素材部品特定手段11
は、製品番号が「123−456」であるテレビの素材
及び/または部品を特定すると、その特定した素材及び
/または部品を計算手段12に通知する。
【0077】素材部品特定手段11から製品番号が「1
23−456」であるテレビを構成する素材及び/また
は部品が通知されると、計算手段12は、制御手段9の
制御に従って、LCA原単位表7を利用して、その通知
された素材及び/または部品を製造する際の環境負荷を
計算することにより、テレビを製造する際の環境負荷を
求める。
【0078】図8にLCA原単位表7のうち素材16の
例を示す。また、図9にLCA原単位表7のうち部品1
7例を示す。
【0079】図8の例では、素材16には、単位量の素
材を製造する際にどのような環境負荷が生じるかを示す
負荷値が記載されている。例えば鉄1kgを製造するの
にエネルギーを22.3MJ/kg消費し、また、CO
2を1.3Kg排出するなどが記載されている。同様に
ポリスチレン1kgを製造するのにエネルギーを68.
8MJ/kg消費し、また、CO2を1.8kg排出す
るなどが記載されている。
【0080】また、図9の例では、部品17には、部品
がその用途に従って分類されており、単位量の部品を製
造する際にどのような環境負荷が生じるかを示す負荷値
が記載されている。例えば、受動部品である抵抗1個を
製造するのにエネルギーをどれだけ消費し、CO2をど
れだけ排出するかなどが記載されている。
【0081】ただし、図8の例では、部品として単に抵
抗、コンデンサ、銅線などと記載したが、これは理解を
容易にするためであって、実際には、抵抗にも様々な種
類があり、その種類に応じて環境への負荷値が異なって
くる。従って、実際には、抵抗として記載されている部
分には、様々な種類の抵抗をそれぞれ特定することがで
きる情報が記載されている。このような情報として抵抗
の品番などを用いることが出来る。同様にトランジス
タ、LSIチップ、液晶パネルなどもそれぞれその種類
まで特定出来る情報が部品17に記載されている。
【0082】計算手段12は、このようなLCA原単位
表7の素材16と部品17を利用して、図12の(a)
に示すようにして、テレビの素材部品製造工程における
環境負荷を求める。
【0083】計算手段12は、まず、テレビを構成する
素材と部品について別々にテレビの環境負荷を計算し、
その後テレビを構成する素材の環境負荷とテレビを構成
する部品の環境負荷とを合計することによってテレビの
環境負荷を求める。
【0084】すなわち、テレビを構成する素材の環境負
荷を計算する際、計算手段12は、素材部品特定手段1
1から通知された素材のそれぞれについて、その素材の
量21にLCA原単位表7の素材16に記載されている
その素材の単位量あたりの各負荷値を乗算することによ
って、それぞれの素材について各負荷値を計算する。そ
して、計算した各素材毎の負荷値を合計する。
【0085】図12の(a)に計算手段12がテレビを
構成する素材の環境負荷を計算する具体的な手順を示
す。図12の(a)の例では、21に示すポリスチレン
0.4kgを製造する際に消費するエネルギーは、0.
4(kg)×68.8(MJ/kg)=27.5(M
J)のように計算する。そして、このようにして計算し
た各素材のエネルギーの和を計算すると23に示すよう
に89.3(MJ)になる。これが、テレビを構成する
素材を製造するのに必要なエネルギーである。同様にし
て、テレビを構成する素材を製造する際に排出するCO
2は、4.0(kg)になる。
【0086】また、テレビを構成する部品の環境負荷を
計算する際、計算手段12は、素材部品特定手段11か
ら通知された部品のそれぞれについて、その部品の個数
にLCA原単位表7の部品17に記載されている部品1
個あたりの各負荷値を乗算することによって、それぞれ
の部品について各負荷値を計算する。そして計算した各
部品毎の負荷値を合計する。
【0087】図12の(b)に計算手段12がテレビを
構成する部品の環境負荷を計算する具体的な手順を示
す。図12の(b)の例では、24に示す抵抗8個を製
造する際に消費するエネルギーは、8(個)×0.2
(MJ/1個)=1.6(MJ)のよに計算する。そし
て、このようにして計算した各部品のエネルギーの和を
計算すると25に示すよに122.1(MJ)になる。
これが、テレビを構成する部品を製造するのに必要なエ
ネルギーである。同様にして、テレビを構成する部品を
製造する際に排出するCO2は、9.7(kg)にな
る。
【0088】計算手段12は、上記のようにテレビを構
成する素材の環境負荷とテレビを構成する部品の環境負
荷をそれぞれ計算した後、素材の環境負荷と部品の環境
負荷との和を計算することにより、テレビの素材部品製
造工程におけるテレビの環境負荷を求める。
【0089】例えば、図12の例で説明すると、テレビ
の素材部品製造工程で消費するエネルギーは、23に示
すように素材が89.3(MJ)であり、部品が12
2.1(MJ)であるので、これら両者の和を計算して
89.3(MJ)+122.1(MJ)=211.4
(MJ)となる。同様にして、テレビの素材部品製造工
程で排出するCO2なども計算する。
【0090】計算手段12は、このようにして計算した
素材部品製造工程におけるテレビの環境負荷を一時保存
する。
【0091】次に、制御手段9は、生産工程におけるテ
レビの環境への負荷を求めるよう制御する。
【0092】すなわち、制御手段9は、計算手段12に
テレビの製品番号である「123−456」を通知し、
生産工程の環境評価を行うよう計算手段12を制御す
る。
【0093】制御手段9からの制御に従って、計算手段
12は、選択手段15に製品番号「123−456」を
通知するとともに、テレビを生産する際に使用するエネ
ルギーの種類と量を通知するよう要求する。
【0094】計算手段12から要求されると、選択手段
15は、評価用データベース2内の物質エネルギーテー
ブル5からテレビを生産する際に使用する物質及び/ま
たはエネルギーの種類と量を選択し、選択したエネルギ
ーの種類と量を計算手段15に通知する。
【0095】図6に物質エネルギーテーブル5の例を示
す。物質エネルギーテーブル5は、環境に対して評価を
行う対象である製品を生産するために使用するまたは排
出する物質及びエネルギーの種類と量を示すテーブルで
ある。すなわち、物質エネルギーテーブル5は、環境負
荷に対して評価を行う対象である製品毎に、その製品を
生産するのに使用するまたは排出する物質及びエネルギ
ーの種類と量が記載されたテーブルである。
【0096】図5では、製品番号が「123−456」
であるテレビは、エネルギーとして電力を使用して生産
する場合、テレビ一台あたり2(Mwh)の電力を使用
し、また、重油を使用して生産する場合、テレビ一台あ
たり1.8kgの重油を使用することなどを示してい
る。また、図5には図示していないが、電力と重油とを
ともに使用する場合に使用する電力の量と重油の量も記
載されている。また、このテレビ一台あたり、工業用水
であれば50Kgを使用し、上水であれば40Kgを使
用することが記載されている。図6には示していない
が、これ以外にもこのテレビ一段を生産する際に、排出
するCO2などの物質の種類と量も記載されている。
【0097】このようにして選択手段15は、電力と重
油を選択したとする。すなわち、選択結果が、電力を
3.8kwh使用し、重油を0.1kgwh使用するこ
とであるとする。そうすると、選択手段15は、電力を
3.8kwh使用し、重油を0.1kwh使用すること
を計算手段12に通知する。
【0098】計算手段12は、素材部品特定手段11か
ら製品番号が「123−456」であるテレビが生産工
程で使用する物質及びエネルギーの種類と量が通知され
ると、制御手段9の制御に従って、LCA原単位表7の
物質エネルギー18を利用して、その通知された物質エ
ネルギーの種類と量の環境負荷を計算することにより、
テレビを生産する際の環境負荷を求める。
【0099】図10にLCA原単位表7のうち物質エネ
ルギー18の例を示す。図10の例では、物質エネルギ
ー18には、物質及びエネルギーの種類の環境に対する
負荷を計算するための負荷値が記載されている。この負
荷値は単位量を使用した場合の環境に対する負荷値であ
る。
【0100】例えば電力1kWhを使用すると、エネル
ギーを9.45MJ発生し、CO2を0.4kg排出す
る。また、重油1kgを使用すると、エネルギーを4
6.8MJ/kg発生し、CO2を3.2kg排出する
ことなどが記載されている。
【0101】計算手段12は、選択手段15から通知さ
れた物質及びエネルギーの種類と量にLCA原単位表7
の物質エネルギー18に記載されているその物質及び/
またはエネルギーの種類の単位量あたりの各負荷値を乗
算することによって、生産工程で使用するそれぞれの物
質及び/またはエネルギーの種類について各負荷値を計
算する。そして、計算した物質及びエネルギーの負荷値
を合計する。
【0102】図13に計算手段12がテレビを生産する
際の環境負荷を計算する具体的な手順を示す。図13の
例では、生産工程では、26に示すように電力は3.8
kWh使用する。そして、電力3.8kWhを消費する
際のエネルギーは、3.8(kWh)×9.45(MJ
/kWh)=35.9(MJ)のように計算する。そし
て、このようにして計算した各素材のエネルギーの和を
計算すると27に示すように43.2(MJ)になる。
これが、テレビを生産する際に使用するエネルギーであ
る。同様の計算によりテレビを生産する際に排出するC
2は、4.0(kg)になる。
【0103】計算手段12は、このようにして計算した
素材部品製造工程におけるテレビの環境負荷を一時保存
する。
【0104】次に、制御手段9は、製品輸送工程におけ
るテレビの環境への負荷を求めるよう制御する。
【0105】すなわち、制御手段9は、計算手段12に
テレビの製品番号である「123−456」を通知し、
製品輸送工程の環境評価を行うよう計算手段12を制御
する。
【0106】制御手段9からの制御に従って、計算手段
12は、選択手段15に製品番号「123−456」を
通知するとともに、テレビを郵送する際に使用する輸送
手段を選択するよう要求する。
【0107】計算手段12から要求されると、選択手段
15は、評価用データベース2内の輸送テーブル6から
テレビを輸送する際に使用する輸送手段の種類と量とを
選択し、選択した輸送手段の種類と量とを計算手段15
に通知する。
【0108】図7に輸送テーブル6の例を示す。輸送テ
ーブル6は、環境に対して評価を行う対象である製品を
輸送するために使用する輸送手段の種類と量を示すテー
ブルである。すなわち、輸送テーブル6は、環境負荷に
対して評価を行う対象である製品毎に、その製品を輸送
する輸送量として輸送距離が記載されたテーブルであ
る。
【0109】図7では、製品番号が「123−456」
であるテレビは、輸送手段としてトラック、鉄道、船な
どを利用することが出来、また輸送量として0〜10k
mなどの輸送距離が記載されている。
【0110】このようにして選択手段15は、トラック
を選択し、また輸送距離として400km〜500km
とを選択したとする。すなわち、選択結果が、トラック
でテレビを400km〜500km輸送するものとす
る。そうすると、選択手段15は、トラックでテレビを
400km〜500km輸送することを計算手段12に
通知する。
【0111】計算手段12は、選択手段15から製品輸
送工程で、テレビをトラックで400km〜500km
輸送することが通知されると、制御手段9の制御に従っ
て、LCA原単位表7の輸送手段19を利用して、その
通知された輸送手段の種類と量の環境負荷を計算するこ
とにより、テレビを輸送する際の環境負荷を求める。
【0112】図11にLCA原単位表7のうち輸送手段
19の例を示す。図11の例では、輸送手段19には、
郵送手段の種類と各輸送手段毎にその輸送手段で単位距
離だけ製品を輸送した場合に製品一台あたりの負荷を計
算するための負荷値が上述した物質エネルギーテーブル
5などと同様に記載されている。
【0113】計算手段12は、選択手段15から通知さ
れた輸送手段の輸送距離に、図11に示す輸送手段19
に記載されている対応する輸送手段の単位輸送距離あた
りの各負荷値を乗算することによって、製品輸送工程に
おいて使用するそれぞれの輸送手段について各負荷値を
計算する。そして、計算した各輸送手段毎の負荷値をを
合計する。
【0114】計算手段12は、このようにして計算した
製品輸送工程におけるテレビの環境負荷を一時保存す
る。
【0115】また、環境評価装置1は、上記と同様にし
て、使用済み製品輸送工程におけるテレビの環境負荷を
も計算し、計算手段12が一時保存する。なお、使用済
み製品輸送工程におけるテレビの環境負荷を求める際の
動作は製品輸送工程の動作と同様であるので説明を省略
する。
【0116】次に、制御手段9は、製品使用工程におけ
るテレビの環境への負荷を求めるよう計算手段12を制
御する。
【0117】すなわち、制御手段9は、計算手段12に
テレビの製品番号である「123−456」を通知し、
製品使用工程の環境評価を行うよう計算手段12を制御
する。
【0118】制御手段9からの制御に従って、計算手段
12は、物質エネルギーテーブル8を参照してこのテレ
ビが使用工程で使用及び排出する物質やエネルギーの種
類と量を特定する。すなわち、物質エネルギーテーブル
8には、製品を使用する際に使用または排出する物質や
エネルギーの種類と量が各製品毎に分類して記載されて
いる。
【0119】そして、計算手段12は、LCA原単位表
7の物質エネルギー20を利用して、その通知された物
質やエネルギーの種類と量の環境負荷を計算することに
より、テレビを使用する際の環境負荷を求める。
【0120】物質エネルギー20には、前述したように
物質及びエネルギーの種類の環境に対する負荷を計算す
るための負荷値が記載されている。この負荷値は単位量
を使用した場合の環境に対する負荷値であり、生産工程
で使用される物質エネルギー18と同様のものである。
【0121】計算手段12は、このようにして計算した
製品使用工程におけるテレビの環境負荷を一時保存す
る。
【0122】次に、制御手段9は、廃棄リサイクル工程
におけるテレビの環境への負荷を求めるよう構成要素特
定手段10と計算手段12を制御する。
【0123】構成要素特定手段10、素材部品特定手段
11、計算手段12は、素材部品製造工程と同様にし
て、廃棄リサイクル工程におけるテレビの環境への負荷
を求める。なお、廃棄リサイクル工程の動作は、素材部
品製造工程の動作と同様であるで説明を省略する。
【0124】そして、計算手段12は、計算した廃棄リ
サイクル工程におけるテレビの環境負荷を一時保存す
る。
【0125】以上で、計算手段12は、テレビのライフ
サイクルの全工程についてそれぞれの環境負荷を計算し
たことになる。
【0126】図14に計算手段12が計算した各工程に
おける環境負荷の例を計算結果30として示す。
【0127】なお、計算手段12は、計算結果30に示
すCOやエネルギーやその他の各環境負荷を求める際
に、図18に示すような環境アセスメントテーブルを作
成し、この環境アセスメントテーブルを利用することも
出来る。
【0128】計算手段12は、テレビの全工程の環境負
荷の計算が完了すると、その計算結果30を判定手段1
3に出力する。
【0129】次に、ステップ3において、上記のステッ
プ2で求められたインプットおよびアウトプットを環境
に対する影響に関連付ける。
【0130】すなわち、判定手段13は、図14の計算
結果30を入力すると、その入力された計算結果30を
利用して、テレビのライフサイクルにおいて、エネルギ
ー消費への影響度、及び酸性雨への影響度、及び資源枯
渇への影響度、及び地球温暖化への影響度、及び大気汚
染への影響度所定の環境への影響度を判定する。
【0131】まず、判定手段13は、図14の計算結果
30において、それぞれの環境への影響度を算出するた
めに計算結果の各項目を選択する。図15にどのような
項目を選択するかを示す。
【0132】すなわち、エネルギー消費への影響度を算
出する際には、各工程のエネルギー特性を選択する。ま
た地球温暖化への影響度を算出する際には、CO2、C
4、N2Oを選択する。また大気温泉への影響度を算出
する際には、NOx、SO2、Dust、CO、HMHC
を選択する。また、酸性雨への影響度を算出する際に
は、NOx、SO2、HF、HCIを選択する。また、資
源枯渇への影響度を算出する際には、鉄鉱石、銅精鉱な
どを選択する。
【0133】次に、判定手段13は、以下の数1に従っ
て、所定の環境への影響度を計算する。
【0134】
【数1】影響度=各項目の特性係数×各項目の値 ここで、特性係数とは、各項目の値が所定の環境へ与え
る影響の程度を表すための係数であり、その環境への影
響が大きいほど大きい値をとるものである。この特性係
数は予め与えておくものとする。
【0135】図16に一例として、地球温暖化への影響
度を算出する場合を示す。地球温暖化への影響度を算出
する際には、CO2、CH4、N2Oの各項目を使用す
る。そして、CO2の特性係数33は1であり、CH4
特性係数33は11、N2Oの特性係数33は270で
ある。
【0136】すなわち、計算結果30の地球温暖化への
影響度を算出するために使用する項目であるCO2、C
4、N2Oの欄に記載されている各工程の数値にそれぞ
れの特性係数33を乗算して、中間結果31を算出す
る。
【0137】そして、中間結果31のCO2、CH4、及
びN2Oの合計を計算することにより、各工程毎の地球
温暖化への影響度を集計結果32として算出する。最後
に各工程の集計結果32を合計することによりテレビの
ライフサイクル全体における地球温暖化への影響度を算
出することが出来る。
【0138】判定手段13は、このようにして算出した
環境への影響度を出力手段14に通知する。
【0139】出力手段14は、計算結果を例えば、図1
7の(a)のような円グラフにして出力する。
【0140】次に、ステップ4において、環境評価装置
1のユーザは、図17の(a)のグラフを見て評価結果
を解釈する。
【0141】例えば、図17の(a)のグラフを見ると
待機電力の負荷が大きいので、待機電力を1/20に
し、また同時に消費電力も1/2になるようにテレビの
設計を改善するなどの利用方法がある。
【0142】このように、本実施の形態の環境評価装置
1を利用して環境評価した結果を、当所の目的通り、製
品の環境負荷低減のための基礎データとして使用するこ
とが出来る。
【0143】また、図17の(b)に待機電力を1/2
0にし、消費電力を1/2になるように設計を改善した
テレビについて再び環境評価装置1を利用して環境評価
を行い、従来のテレビの環境評価結果と比較した図を示
す。図16から、旧製品に対してと新製品の方が使用電
力や待機電力が少なくなっていることが解る。
【0144】このように本実施の形態の環境評価装置1
を利用することにより製品の環境評価を容易に行うこと
が出来、評価結果を製品の設計などの改善に使用するこ
とが出来るので、極めて有用である。
【0145】なお、本実施の形態の計算手段12と素材
部品特定手段11は本発明の計算手段の例であり、本実
施の形態のLCA原単位表7は本発明の環境負荷単位テ
ーブルの例であり、本実施の形態の素材部品製造工程は
本発明の前記評価したい特定の対象物を製造する際の例
であり、本実施の形態の生産工程は本発明の前記評価し
たい特定の対象物を生産する際の例であり、本実施の形
態の製品輸送工程は本発明の前記評価したい特定の対象
物を輸送する際の例であり、本実施の形態の使用済み製
品輸送工程は本発明の前記評価したい特定の対象物を輸
送する際の例であり、本実施の形態の使用工程は本発明
の前記評価したい特定の対象物を使用する際の例であ
り、本実施の形態の廃棄リサイクル工程は本発明の前記
評価したい特定の対象物を廃棄及び/またはリサイクル
する際の例である。
【0146】さらに、本実施の形態のステップ1におい
て、環境評価を行う目的としては、自社製品における品
種ごとの環境負荷量を比較することや、新製品と旧製品
の環境負荷量を比較することや、環境評価結果を製品の
環境負荷低減のための基礎データとして使用することな
どがあるとして説明したが、これに限らず他の目的であ
っても構わない。
【0147】さらに、本実施の形態では、環境評価装置
1にモニタが接続されているとして説明したが、これに
限らず環境評価装置1がモニタを内蔵していてもよく、
またインターネットやイントラネットなどのネットワー
クに接続された端末のモニタに製品番号を入力するよう
要求するメッセージや、評価内容を設定をするよう要求
するメッセージ入力するメッセージを表示し、ユーザが
この端末から製品番号を入力し、評価内容を設定しても
構わない。
【0148】さらに、本発明の評価したい特定の対象物
は、本実施の形態における製品番号「123−456」
のテレビを例にして説明したが、これに限らない。洗濯
機、エアコン、冷蔵庫などの家電製品でもよいし、タン
スやテーブルなどの家具でも構わない。また、ビルや家
などの建造物でも構わない。さらに、船や自動者や電車
やバスなどの乗り物であっても構わない。要するに本発
明の評価したい特定の対象物は、環境に対して評価を行
う対象である対象物でありさえすればよい。
【0149】さらに、本発明の環境に対して評価を行う
対象物は本実施の形態における製品番号「123−45
6」のテレビに限らず、洗濯機、エアコン、冷蔵庫など
の家電製品でもよいし、タンスやテーブルなどの家具で
も構わない。また、ビルや家などの建造物でも構わな
い。さらに、船や自動者や電車やバスなどの乗り物であ
っても構わない。要するに本発明の評価したい特定の対
象物は、その対象物のライフサイクルにおいて環境に対
して何らかの影響を与えるものでありさえすればよい。
【0150】さらに、本実施の形態の制御手段9は、製
品番号「123−456」のテレビのライフサイクルの
各工程毎のテレビの環境への負荷を計算するよう制御す
るとして説明したが、これに限らず制御手段9は、同時
にライフサイクルの全工程におけるテレビの環境への負
荷を計算するように制御しても構わない。また、制御手
段9は、テレビのライフサイクルのうち一部のみの工程
についてテレビの環境への負荷を計算するように制御し
ても構わない。
【0151】さらに、本実施の形態のLCA原単位表7
は、素材16、部品17、物質エネルギー18、輸送手
段19、物質エネルギー20から構成されれているとし
て説明したが、これに限らない。環境評価装置1が素材
部品製造工程のみの環境評価を行う装置である場合に
は、LCA原単位表7が素材16と部品17から構成さ
れており、物質エネルギー18、輸送手段19、物質エ
ネルギー20を備えていなくても構わない。要するに、
環境評価装置1が評価する工程で使用するものを備えて
いさえすればよい。
【0152】さらに、本実施の形態では、素材部品製造
工程では、テレビを構成する構成要素を構成する素材
と、テレビを構成する構成要素を構成する部品とに分け
て負荷値を求めたが、これに限らず、部品をさらに素材
にまで分解して、テレビを構成する素材単位で環境負荷
を求めても構わない。
【0153】さらに、本発明は、上述した本発明の環境
評価装置の構成要素リスト、構成要素特定手段、素材部
品テーブル、環境負荷単位テーブル、計算手段、物質エ
ネルギーテーブル、選択手段、輸送テーブルの全部また
は一部としてコンピュータにより実行させるためのプロ
グラムであって、コンピュータと協働して動作するプロ
グラムである。
【0154】なお、本発明の一部の構成要素リスト、構
成要素特定手段、素材部品テーブル、環境負荷単位テー
ブル、計算手段、物質エネルギーテーブル、選択手段、
及び輸送テーブルには、それらの複数の手段、リスト、
及びテーブルの内の、幾つかの手段、リスト、及びテー
ブルを意味し、あるいは、一つの手段、リスト、または
テーブル内の、一部の機能または一部の動作を意味する
ものである。
【0155】また、本発明のプログラムを記録した、コ
ンピュータに読みとり可能な記録媒体も本発明に含まれ
る。
【0156】また、本発明のプログラムの一利用形態
は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録
され、コンピュータと協働して動作する態様であっても
良い。
【0157】また、本発明のプログラムの一利用形態
は、伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとら
れ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良
い。
【0158】記録媒体としては、ROM等が含まれ、伝
送媒体としては、インターネット等の伝送媒体、光・電
波・音波等が含まれる。
【0159】なお、以上説明した様に、本発明の構成
は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア
的に実現しても良い。
【0160】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明は、自動的に環境に対して評価を行う対象で
ある対象物の環境への影響を評価することが出来る環境
評価装置、及びプログラムを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における環境評価装置の構
成を示す図
【図2】本発明の実施の形態における環境評価を行う動
作を示すフローチャート図
【図3】本発明の実施の形態における製品のライフサイ
クルの各工程を説明するための図
【図4】本発明の実施の形態における構成要素リストの
一例を示す図
【図5】本発明の実施の形態における素材部品テーブル
4の一例を示す図
【図6】本発明の実施の形態におけるエネルギーテーブ
ルの一例を示す図
【図7】本発明の実施の形態における輸送テーブルの一
例を示す図
【図8】本発明の実施の形態におけるLCA原単位表の
一部である素材を示す図
【図9】本発明の実施の形態におけるLCA原単位表の
一部である部品を示す図
【図10】本発明の実施の形態におけるLCA原単位表
の一部であるエネルギーを示す図
【図11】本発明の実施の形態におけるLCA原単位表
の一部である輸送手段を示す図
【図12】(a)本発明の実施の形態における素材部品
製造工程におけるテレビを構成する各素材の環境負荷を
求める方法を説明する図 (b)本発明の実施の形態における素材部品製造工程に
おけるテレビを構成する部品の環境負荷を求める方法を
説明する図
【図13】本発明の実施の形態における生産工程におけ
るテレビの環境負荷を求める方法を説明する図
【図14】本発明の実施の形態における計算結果を示す
【図15】本発明の実施の形態における各環境への影響
度を算出する際に選択する項目を説明する図
【図16】本発明の実施の形態における各環境への影響
度を算出する方法を示す図
【図17】(a)本発明の実施の形態における出力手段
が出力した環境評価結果を示す図 (b)本発明の実施の形態における新製品の旧製品の環
境評価結果を比較した図
【図18】本発明の実施の形態における環境アセスメン
トテーブルの一例を示す図
【符号の説明】
1 環境評価装置 2 評価用データベース 3 構成要素リスト 4 素材部品テーブル 5 エネルギーテーブル 6 輸送テーブル 7 LCA原単位表 9 制御手段 10 構成要素特定手段 11 素材部品特定手段 12 計算手段 13 判定手段 14 出力手段 15 選択手段 40 評価設定手段 41 ライフサイクル

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環境に対して評価を行う対象である対象
    物を構成する構成要素のリストである構成要素リスト
    と、 前記構成要素リストを利用して、評価したい特定の対象
    物について、その対象物を構成する構成要素を特定する
    構成要素特定手段と、 各種構成要素を構成する素材及び/または部品をテーブ
    ルとして有する素材部品テーブルと、 前記素材と部品を製造する際の、環境に対する負荷を計
    算するための負荷値が記載されている環境負荷単位テー
    ブルと、 前記素材部品テーブルを利用して、前記評価したい特定
    の対象物を構成する構成要素を構成する素材及び/また
    は部品を特定し、 前記環境負荷単位テーブルを利用して、その特定した素
    材及び/または部品を製造する際の環境負荷を計算する
    ことにより、前記評価したい特定の対象物を製造する際
    の、前記評価したい特定の対象物の環境負荷を求める計
    算手段とを備えた環境評価装置。
  2. 【請求項2】 環境に対して評価を行う対象である対象
    物を生産する際に使用または排出する物質及び/または
    エネルギーの種類と量を示す物質エネルギーテーブル
    と、 物質及び/またはエネルギーの種類の環境に対する負荷
    を計算するための負荷値が記載されている環境負荷単位
    テーブルと、 前記物質エネルギーテーブルを利用して、評価したい特
    定の対象物について、その対象物を生産するためにどの
    物質及び/またはエネルギーを使用するかを選択する選
    択手段と、 前記環境負荷単位テーブルを利用して、選択された前記
    物質及び/またはエネルギーの環境負荷を計算すること
    により、前記評価したい特定の対象物を生産する際の前
    記評価したい特定の対象物の環境負荷を求める計算手段
    とを備えた環境評価装置。
  3. 【請求項3】 環境に対して評価を行う対象である対象
    物を輸送するために使用する輸送手段の種類と量を示す
    輸送テーブルと、 前記輸送手段の種類の環境に対する負荷を計算するため
    の負荷値が記載されている環境負荷単位テーブルと、 前記輸送テーブルを利用して、評価したい特定の対象物
    について、その対象物を輸送するためにどの輸送手段を
    使用するかを選択する選択手段と、 前記環境負荷単位テーブルを利用して、選択された前記
    輸送手段の環境負荷を計算することにより、前記評価し
    たい特定の対象物を輸送する際の前記評価したい特定の
    対象物の環境負荷を求める計算手段とを備えた環境評価
    装置。
  4. 【請求項4】 環境に対して評価を行う対象である対象
    物を使用する際に使用または排出する物質及び/または
    エネルギーの種類と量を示す物質エネルギーテーブル
    と、 物質及び/またはエネルギーの種類の環境に対する負荷
    を計算するための負荷値が記載されている環境負荷単位
    テーブルと、 前記環境負荷単位テーブルを利用して、前記物質及び/
    またはエネルギーの環境負荷を計算することにより、前
    記評価したい特定の対象物を使用する際の、前記評価し
    たい特定の対象物の環境負荷を求める計算手段とを備え
    た環境評価装置。
  5. 【請求項5】 環境に対して評価を行う対象である対象
    物を構成する構成要素のリストである構成要素リスト
    と、 前記構成要素リストを利用して、評価したい特定の対象
    物について、その対象物を構成する構成要素を特定する
    構成要素特定手段と、 各種構成要素を構成する素材及び/または部品をテーブ
    ルとして有する素材部品テーブルと、 前記素材と部品を廃棄及び/またはリサイクルする場合
    の、環境に対する負荷を計算するための負荷値が記載さ
    れている環境負荷単位テーブルと、 前記素材部品テーブルを利用して、前記評価したい特定
    の対象物を構成する構成要素を構成する素材及び/また
    は部品を特定し、 前記環境負荷単位テーブルを利用して、その特定した素
    材及び/または部品の環境負荷を計算することにより、
    前記評価したい特定の対象物を廃棄及び/またはリサイ
    クルする際の前記評価したい特定の対象物の環境負荷を
    求める計算手段とを備えた環境評価装置。
  6. 【請求項6】 求められた前記評価したい特定の対象物
    の環境負荷の全部または一部を利用して、前記評価した
    い特定の対象物の所定の環境への影響度を判定する判定
    手段を備えた請求項1〜5のいずれかに記載の環境評価
    装置。
  7. 【請求項7】 前記所定の環境への影響度とは、少なく
    ともエネルギー消費への影響度、及び酸性雨への影響
    度、及び資源枯渇への影響度、及び地球温暖化への影響
    度、及び大気汚染への影響度のいずれか一つである請求
    項6記載の環境評価装置。
  8. 【請求項8】 前記判定手段は、前記評価したい特定の
    対象物のライフサイクルのうち、前記評価したい特定の
    対象物の環境負荷が求められた工程以外の工程における
    前記評価したい特定の対象物の環境負荷をも利用して前
    記判定を行う請求項6または7に記載の環境評価装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の環境評価装置の、環境に
    対して評価を行う対象である対象物を構成する構成要素
    のリストである構成要素リストと、 前記構成要素リストを利用して、評価したい特定の対象
    物について、その対象物を構成する構成要素を特定する
    構成要素特定手段と、 各種構成要素を構成する素材及び/または部品をテーブ
    ルとして有する素材部品テーブルと、 前記素材と部品を製造する際の、環境に対する負荷を計
    算するための負荷値が記載されている環境負荷単位テー
    ブルと、 前記素材部品テーブルを利用して、前記評価したい特定
    の対象物を構成する構成要素を構成する素材及び/また
    は部品を特定し、 前記環境負荷単位テーブルを利用して、その特定した素
    材及び/または部品を製造する際の環境負荷を計算する
    ことにより、前記評価したい特定の対象物を製造する際
    の、前記評価したい特定の対象物の環境負荷を求める計
    算手段との全部または一部としてコンピュータを機能さ
    せるためのプログラム。
  10. 【請求項10】 請求項2記載の環境評価装置の、環境
    に対して評価を行う対象である対象物を生産する際に使
    用または排出する物質及び/またはエネルギーの種類と
    量を示す物質エネルギーテーブルと、 物質及び/またはエネルギーの種類の環境に対する負荷
    を計算するための負荷値が記載されている環境負荷単位
    テーブルと、 前記物質エネルギーテーブルを利用して、評価したい特
    定の対象物について、その対象物を生産するためにどの
    物質及び/またはエネルギーを使用するかを選択する選
    択手段と、 前記環境負荷単位テーブルを利用して、選択された前記
    物質及び/またはエネルギーの環境負荷を計算すること
    により、前記評価したい特定の対象物を生産する際の前
    記評価したい特定の対象物の環境負荷を求める計算手段
    との全部または一部としてコンピュータを機能させるた
    めのプログラム。
  11. 【請求項11】 請求項3記載の環境評価装置の、環境
    に対して評価を行う対象である対象物を輸送するために
    使用する輸送手段の種類と量を示す輸送テーブルと、 前記輸送手段の種類の環境に対する負荷を計算するため
    の負荷値が記載されている環境負荷単位テーブルと、 前記輸送テーブルを利用して、評価したい特定の対象物
    について、その対象物を輸送するためにどの輸送手段を
    使用するかを選択する選択手段と、 前記環境負荷単位テーブルを利用して、選択された前記
    輸送手段の環境負荷を計算することにより、前記評価し
    たい特定の対象物を輸送する際の前記評価したい特定の
    対象物の環境負荷を求める計算手段との全部または一部
    としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  12. 【請求項12】 請求項4記載の環境評価装置の、環境
    に対して評価を行う対象である対象物を使用する際に使
    用または排出する物質及び/またはエネルギーの種類と
    量を示す物質エネルギーテーブルと、 物質及び/またはエネルギーの種類の環境に対する負荷
    を計算するための負荷値が記載されている環境負荷単位
    テーブルと、 前記環境負荷単位テーブルを利用して、前記物質及び/
    またはエネルギーの環境負荷を計算することにより、前
    記評価したい特定の対象物を使用する際の、前記評価し
    たい特定の対象物の環境負荷を求める計算手段との全部
    または一部としてコンピュータを機能させるためのプロ
    グラム。
  13. 【請求項13】 請求項5記載の環境評価装置の、環境
    に対して評価を行う対象である対象物を構成する構成要
    素のリストである構成要素リストと、 前記構成要素リストを利用して、評価したい特定の対象
    物について、その対象物を構成する構成要素を特定する
    構成要素特定手段と、 各種構成要素を構成する素材及び/または部品をテーブ
    ルとして有する素材部品テーブルと、 前記素材と部品を廃棄及び/またはリサイクルする場合
    の、環境に対する負荷を計算するための負荷値が記載さ
    れている環境負荷単位テーブルと、 前記素材部品テーブルを利用して、前記評価したい特定
    の対象物を構成する構成要素を構成する素材及び/また
    は部品を特定し、 前記環境負荷単位テーブルを利用して、その特定した素
    材及び/または部品の環境負荷を計算することにより、
    前記評価したい特定の対象物を廃棄及び/またはリサイ
    クルする際の前記評価したい特定の対象物の環境負荷を
    求める計算手段との全部または一部としてコンピュータ
    を機能させるためのプログラム。
JP2001036485A 2001-02-14 2001-02-14 環境評価装置、及びプログラム Pending JP2002245202A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001036485A JP2002245202A (ja) 2001-02-14 2001-02-14 環境評価装置、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001036485A JP2002245202A (ja) 2001-02-14 2001-02-14 環境評価装置、及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002245202A true JP2002245202A (ja) 2002-08-30

Family

ID=18899752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001036485A Pending JP2002245202A (ja) 2001-02-14 2001-02-14 環境評価装置、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002245202A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008009540A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Toshiba Corp 異なる実行環境における情報処理機器の機能評価方法
JP2009059220A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Sharp Corp 生産管理システムおよび生産管理方法、並びに製品の生産方法
CN110958929A (zh) * 2017-07-31 2020-04-03 大金工业株式会社 生产管理系统以及生产管理方法
WO2021241649A1 (ja) * 2020-05-26 2021-12-02 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びそのプログラム
JP7297997B1 (ja) 2022-08-05 2023-06-26 ユニ・チャーム株式会社 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008009540A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Toshiba Corp 異なる実行環境における情報処理機器の機能評価方法
JP2009059220A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Sharp Corp 生産管理システムおよび生産管理方法、並びに製品の生産方法
CN110958929A (zh) * 2017-07-31 2020-04-03 大金工业株式会社 生产管理系统以及生产管理方法
CN110958929B (zh) * 2017-07-31 2021-03-30 大金工业株式会社 生产管理系统以及生产管理方法
WO2021241649A1 (ja) * 2020-05-26 2021-12-02 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びそのプログラム
JP2021189566A (ja) * 2020-05-26 2021-12-13 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びそのプログラム
JP7203063B2 (ja) 2020-05-26 2023-01-12 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びそのプログラム
JP7297997B1 (ja) 2022-08-05 2023-06-26 ユニ・チャーム株式会社 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
WO2024029151A1 (ja) * 2022-08-05 2024-02-08 ユニ・チャーム株式会社 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
JP2024022349A (ja) * 2022-08-05 2024-02-16 ユニ・チャーム株式会社 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Esenduran et al. Take‐back legislation: Consequences for remanufacturing and environment
Komaki et al. Flow shop scheduling problems with assembly operations: a review and new trends
Sousa et al. Approximate life‐cycle assessment of product concepts using learning systems
Alting Life cycle engineering and design
Duflou et al. Unit process impact assessment for discrete part manufacturing: A state of the art
Nakamura et al. A waste input–output life-cycle cost analysis of the recycling of end-of-life electrical home appliances
JP3361037B2 (ja) 製品の環境負荷評価装置、環境負荷評価方法及び環境負荷評価プログラムを格納した記憶媒体
Grote et al. An approach to the EuP Directive and the application of the economic eco-design for complex products
DeMendonça et al. Design for the environment (DFE)–An approach to achieve the ISO 14000 international standardization
Sanyé-Mengual et al. Introduction to the eco-design methodology and the role of product carbon footprint
EP1796031A1 (en) Environment load totalizing device and method
Park et al. Greenhouse gas emission offsetting by refrigerant recovery from WEEE: A case study on a WEEE recycling plant in Korea
JP2002245202A (ja) 環境評価装置、及びプログラム
Pina et al. Influence of mechanical design on the evolution of the environmental impact of an induction hob
Schvaneveldt Environmental performance of products: Benchmarks and tools for measuring improvement
Rodriguez-Garcia et al. life cycle assessment in WEEE recycling
JP2005258800A (ja) 環境対策提案サービス方法及び環境対策提案サービスプログラム
Fiksel Achieving eco‐efficiency through design for environment
Wicaksono et al. Energy efficiency evaluation in manufacturing through an ontology‐represented knowledge base
Liu et al. Status and challenges of green manufacturing: Comparative analysis of China and other countries
Borrirukwisitsak et al. Material flow analysis and life cycle assessment of WEEE dismantling into recycled materials in Thailand
Lindahl et al. An interactive design methodology for service engineering of functional sales concepts: a potential design for environment methodology
Karagiannopoulos et al. “3R” practices focused on home appliances sector in terms of green consumerism: principles, technical dimensions and future challenges
JP2005174118A (ja) 環境負荷評価支援システム及び支援方法
Afrinaldi et al. THE EVALUATION METHODS OF DISASSEMBLABILITY FOR AUTOMOTIVE COMPONENTS –A REVIEW AND AGENDA FOR FUTURE RESEARCH