JP2002244808A - 座標入力装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ、プログラム - Google Patents
座標入力装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ、プログラムInfo
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- JP2002244808A JP2002244808A JP2001040785A JP2001040785A JP2002244808A JP 2002244808 A JP2002244808 A JP 2002244808A JP 2001040785 A JP2001040785 A JP 2001040785A JP 2001040785 A JP2001040785 A JP 2001040785A JP 2002244808 A JP2002244808 A JP 2002244808A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 少なくとも操作者の手による座標入力を効率
的に実行することができる座標入力装置及びその制御方
法、コンピュータ可読メモリ、プログラムを提供でき
る。 【解決手段】 表示装置7の表示画面に対して設けられ
た座標入力領域3Aと、座標入力領域3Aから垂直方向
に隔てられて設けられた座標入力領域3Bとを備え、座
標入力領域3A、3B上それぞれでの操作者の手等の検
出対象物の第1及び第2座標値を算出する。そして、そ
の第1及び第2座標値に基づいて、第1座標値に対応づ
けられた所定の処理を実行する。
的に実行することができる座標入力装置及びその制御方
法、コンピュータ可読メモリ、プログラムを提供でき
る。 【解決手段】 表示装置7の表示画面に対して設けられ
た座標入力領域3Aと、座標入力領域3Aから垂直方向
に隔てられて設けられた座標入力領域3Bとを備え、座
標入力領域3A、3B上それぞれでの操作者の手等の検
出対象物の第1及び第2座標値を算出する。そして、そ
の第1及び第2座標値に基づいて、第1座標値に対応づ
けられた所定の処理を実行する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示画面に対して
設けられた座標入力領域の任意の位置に存在する検出対
象物の座標値を検出する座標入力装置及びその制御方
法、コンピュータ可読メモリ、プログラムに関するもの
である。
設けられた座標入力領域の任意の位置に存在する検出対
象物の座標値を検出する座標入力装置及びその制御方
法、コンピュータ可読メモリ、プログラムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、平板状の入力面に指示具や指
によって指示して座標を入力することにより、接続され
たコンピュータを制御したり、文字や図形などを書き込
むために用いられる座標入力装置が存在する。この種の
座標入力装置の1つであるタッチパネルでも、各種方式
が提案、または製品化されており、特殊な器具などを用
いずに、画面上でパーソナルコンピュータ等の外部機器
の操作が簡単にできるため、広く用いられている。方式
としては、抵抗膜を用いたもの、また、超音波を用いた
ものなど、さまざまなものがあるが、中でも、光を用い
たものとしては、1979年3月13に登録された米国
特許4144449号の「POSITION DETECTION APPARAT
US」(発明者Funk等)や、1985年3月26日に登録
された米国特許第4507557号の「NON-CONTACT X,
Y DIGITIZER USING TWO DYNAMIC RAM IMAGERS」(発明
者Tsikos)等がある。
によって指示して座標を入力することにより、接続され
たコンピュータを制御したり、文字や図形などを書き込
むために用いられる座標入力装置が存在する。この種の
座標入力装置の1つであるタッチパネルでも、各種方式
が提案、または製品化されており、特殊な器具などを用
いずに、画面上でパーソナルコンピュータ等の外部機器
の操作が簡単にできるため、広く用いられている。方式
としては、抵抗膜を用いたもの、また、超音波を用いた
ものなど、さまざまなものがあるが、中でも、光を用い
たものとしては、1979年3月13に登録された米国
特許4144449号の「POSITION DETECTION APPARAT
US」(発明者Funk等)や、1985年3月26日に登録
された米国特許第4507557号の「NON-CONTACT X,
Y DIGITIZER USING TWO DYNAMIC RAM IMAGERS」(発明
者Tsikos)等がある。
【0003】この種の装置は光の到来方向を、入力面の
上または下辺両端部に2個一組の角度検出器を設置して
検出し、三角測量の原理により、入力位置を検出するも
のである。
上または下辺両端部に2個一組の角度検出器を設置して
検出し、三角測量の原理により、入力位置を検出するも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、大型ディスプレ
ィの画面の明るさが改善され、明るく照明された環境に
おいても十分使用できるようになり、また、コンピュー
タの普及が進んだため、会議室などで使用する大型のコ
ンピュータ用ディスプレィの需要が拡大されつつある。
このような用途において、コンピュータ画面を用いたプ
レゼンテーションや会議を行なう場合、画面を直接操作
できる座標入力装置は非常に便利なものである。
ィの画面の明るさが改善され、明るく照明された環境に
おいても十分使用できるようになり、また、コンピュー
タの普及が進んだため、会議室などで使用する大型のコ
ンピュータ用ディスプレィの需要が拡大されつつある。
このような用途において、コンピュータ画面を用いたプ
レゼンテーションや会議を行なう場合、画面を直接操作
できる座標入力装置は非常に便利なものである。
【0005】特に、上記従来の座標入力装置のように角
度検出器を入力面の上辺両端部に設けるものは、入力面
は平面であればよく、大型化してもコストが高くならな
い利点がある。
度検出器を入力面の上辺両端部に設けるものは、入力面
は平面であればよく、大型化してもコストが高くならな
い利点がある。
【0006】しかしながら、タッチパネルを用いたシス
テムでは、指で入力できるなど操作が簡単な反面、例え
ば、マウスの右ボタンに対応する操作は、スイッチ工程
を別に設けるなどの必要があり、操作上困難なものがあ
った。
テムでは、指で入力できるなど操作が簡単な反面、例え
ば、マウスの右ボタンに対応する操作は、スイッチ工程
を別に設けるなどの必要があり、操作上困難なものがあ
った。
【0007】また、タッチパネルの性格上、どの指で入
力を行っても、例えば、マウスの左ボタンに対応する等
の同様の処理しか実行できず、その情報量は少ないもの
になっていた。
力を行っても、例えば、マウスの左ボタンに対応する等
の同様の処理しか実行できず、その情報量は少ないもの
になっていた。
【0008】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたものであり、少なくとも操作者の手による座標入力
を効率的に実行することができる座標入力装置及びその
制御方法、コンピュータ可読メモリ、プログラムを提供
することを目的とする。
れたものであり、少なくとも操作者の手による座標入力
を効率的に実行することができる座標入力装置及びその
制御方法、コンピュータ可読メモリ、プログラムを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による座標入力装置は以下の構成を備える。
即ち、表示画面に対して設けられた座標入力領域の任意
の位置に存在する検出対象物の座標値を検出する座標入
力装置であって、前記表示画面に対して設けられた第1
座標入力領域と、前記第1座標入力領域から垂直方向に
隔てられて設けられた第2座標入力領域と、前記第1及
び第2座標入力領域上それぞれでの前記検出対象物の第
1及び第2座標値を算出する算出手段と、前記第1及び
第2座標値に基づいて、前記第1座標値に対応づけられ
た所定の処理を実行する実行手段とを備える。
めの本発明による座標入力装置は以下の構成を備える。
即ち、表示画面に対して設けられた座標入力領域の任意
の位置に存在する検出対象物の座標値を検出する座標入
力装置であって、前記表示画面に対して設けられた第1
座標入力領域と、前記第1座標入力領域から垂直方向に
隔てられて設けられた第2座標入力領域と、前記第1及
び第2座標入力領域上それぞれでの前記検出対象物の第
1及び第2座標値を算出する算出手段と、前記第1及び
第2座標値に基づいて、前記第1座標値に対応づけられ
た所定の処理を実行する実行手段とを備える。
【0010】また、好ましくは、前記第1座標入力領域
と前記第2座標入力領域間に第3座標有力領域を更に備
え、前記算出手段は、前記第1乃至第3座標入力領域上
それぞれでの前記検出対象物の第1乃至第3座標値を算
出し、前記第1乃至第3座標値に基づいて、前記第1座
標値に対応づけられた所定の処理を実行する。
と前記第2座標入力領域間に第3座標有力領域を更に備
え、前記算出手段は、前記第1乃至第3座標入力領域上
それぞれでの前記検出対象物の第1乃至第3座標値を算
出し、前記第1乃至第3座標値に基づいて、前記第1座
標値に対応づけられた所定の処理を実行する。
【0011】また、好ましくは、前記算出手段は、前記
第1及び第3座標値に基づいて、前記検出対象物の前記
表示画面に対する方向ベクトルを算出する第1算出手段
と、前記方向ベクトルと前記第2座標値に基づいて、該
第2座標値を前記第1座標入力領域へ投影した第4座標
値を算出する第2算出手段とを備え、前記第1及び第4
座標値に基づいて、前記第1座標値に対応づけられた所
定の処理を実行する。
第1及び第3座標値に基づいて、前記検出対象物の前記
表示画面に対する方向ベクトルを算出する第1算出手段
と、前記方向ベクトルと前記第2座標値に基づいて、該
第2座標値を前記第1座標入力領域へ投影した第4座標
値を算出する第2算出手段とを備え、前記第1及び第4
座標値に基づいて、前記第1座標値に対応づけられた所
定の処理を実行する。
【0012】また、好ましくは、前記検出対象物が前記
第1及び第2座標入力領域に存在位置を検出する検出手
段を更に備え、前記実行手段は、前記検出手段から出力
される前記第1及び第2座標入力領域に対応する第1及
び第2検出信号分布の第1及び第2ピークの幅と前記第
1及び第2座標値に基づいて、前記第1座標値に対応づ
けられた所定の処理を実行する。
第1及び第2座標入力領域に存在位置を検出する検出手
段を更に備え、前記実行手段は、前記検出手段から出力
される前記第1及び第2座標入力領域に対応する第1及
び第2検出信号分布の第1及び第2ピークの幅と前記第
1及び第2座標値に基づいて、前記第1座標値に対応づ
けられた所定の処理を実行する。
【0013】また、好ましくは、前記検出手段は、前記
第1及び第2座標入力領域の任意の位置に存在する前記
検出対象物からの光の到来方向/不到来方向を検出する
少なくとも2個一組の検出器である。
第1及び第2座標入力領域の任意の位置に存在する前記
検出対象物からの光の到来方向/不到来方向を検出する
少なくとも2個一組の検出器である。
【0014】また、好ましくは、前記2個1組の検出器
それぞれは、複数の検出範囲を定義した1つのラインセ
ンサからなり、前記複数の検出範囲のそれぞれは前記第
1及び第2座標入力領域の任意の位置に存在する前記検
出対象物からの光の到来方向/不到来方向を検出するよ
うに構成されている。
それぞれは、複数の検出範囲を定義した1つのラインセ
ンサからなり、前記複数の検出範囲のそれぞれは前記第
1及び第2座標入力領域の任意の位置に存在する前記検
出対象物からの光の到来方向/不到来方向を検出するよ
うに構成されている。
【0015】上記の目的を達成するための本発明による
座標入力装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、
表示画面に対して設けられた座標入力領域の任意の位置
に存在する検出対象物の座標値を検出する座標入力装置
の制御方法であって、前記表示画面に対して設けられた
第1座標入力領域と、前記第1座標入力領域から垂直方
向に隔てられて設けられた第2座標入力領域において、
前記第1及び第2座標入力領域上それぞれでの前記検出
対象物の第1及び第2座標値を算出する算出工程と、前
記第1及び第2座標値に基づいて、前記第1座標値に対
応づけられた所定の処理を実行する実行工程とを備え
る。
座標入力装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、
表示画面に対して設けられた座標入力領域の任意の位置
に存在する検出対象物の座標値を検出する座標入力装置
の制御方法であって、前記表示画面に対して設けられた
第1座標入力領域と、前記第1座標入力領域から垂直方
向に隔てられて設けられた第2座標入力領域において、
前記第1及び第2座標入力領域上それぞれでの前記検出
対象物の第1及び第2座標値を算出する算出工程と、前
記第1及び第2座標値に基づいて、前記第1座標値に対
応づけられた所定の処理を実行する実行工程とを備え
る。
【0016】上記の目的を達成するための本発明による
コンピュータ可読メモリは以下の構成を備える。即ち、
表示画面に対して設けられた座標入力領域の任意の位置
に存在する検出対象物の座標値を検出する座標入力装置
の制御のプログラムコードが格納されたコンピュータ可
読メモリであって、前記表示画面に対して設けられた第
1座標入力領域と、前記第1座標入力領域から垂直方向
に隔てられて設けられた第2座標入力領域において、前
記第1及び第2座標入力領域上それぞれでの前記検出対
象物の第1及び第2座標値を算出する算出工程のプログ
ラムコードと、前記第1及び第2座標値に基づいて、前
記第1座標値に対応づけられた所定の処理を実行する実
行工程のプログラムコードとを備える。上記の目的を達
成するための本発明によるプログラムは以下の構成を備
える。即ち、表示画面に対して設けられた座標入力領域
の任意の位置に存在する検出対象物の座標値を検出する
座標入力装置の制御のプログラムコードであって、前記
表示画面に対して設けられた第1座標入力領域と、前記
第1座標入力領域から垂直方向に隔てられて設けられた
第2座標入力領域において、前記第1及び第2座標入力
領域上それぞれでの前記検出対象物の第1及び第2座標
値を算出する算出工程のプログラムコードと、前記第1
及び第2座標値に基づいて、前記第1座標値に対応づけ
られた所定の処理を実行する実行工程のプログラムコー
ドとを備える。
コンピュータ可読メモリは以下の構成を備える。即ち、
表示画面に対して設けられた座標入力領域の任意の位置
に存在する検出対象物の座標値を検出する座標入力装置
の制御のプログラムコードが格納されたコンピュータ可
読メモリであって、前記表示画面に対して設けられた第
1座標入力領域と、前記第1座標入力領域から垂直方向
に隔てられて設けられた第2座標入力領域において、前
記第1及び第2座標入力領域上それぞれでの前記検出対
象物の第1及び第2座標値を算出する算出工程のプログ
ラムコードと、前記第1及び第2座標値に基づいて、前
記第1座標値に対応づけられた所定の処理を実行する実
行工程のプログラムコードとを備える。上記の目的を達
成するための本発明によるプログラムは以下の構成を備
える。即ち、表示画面に対して設けられた座標入力領域
の任意の位置に存在する検出対象物の座標値を検出する
座標入力装置の制御のプログラムコードであって、前記
表示画面に対して設けられた第1座標入力領域と、前記
第1座標入力領域から垂直方向に隔てられて設けられた
第2座標入力領域において、前記第1及び第2座標入力
領域上それぞれでの前記検出対象物の第1及び第2座標
値を算出する算出工程のプログラムコードと、前記第1
及び第2座標値に基づいて、前記第1座標値に対応づけ
られた所定の処理を実行する実行工程のプログラムコー
ドとを備える。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態を詳細に説明する。 <<実施形態1>>図1は実施形態1の座標入力装置の
概略構成を示す図である。
実施形態を詳細に説明する。 <<実施形態1>>図1は実施形態1の座標入力装置の
概略構成を示す図である。
【0018】尚、実施形態1では、説明を簡単にするた
めに、座標入力領域がひとつの場合について説明を行
う。
めに、座標入力領域がひとつの場合について説明を行
う。
【0019】本座標入力装置は大別して、拡散光を発生
する発光部4(4L1、4L2、4R1、4R2)と、この
発光部4の光を再帰的に反射する反射部材6を矩形の平
面である座標入力可能領域3外周に設置し、その反射部
材6からの反射光を検出し、指や指示具等の検出対象物
の位置座標等を検出する座標検出ユニット1とからな
る。
する発光部4(4L1、4L2、4R1、4R2)と、この
発光部4の光を再帰的に反射する反射部材6を矩形の平
面である座標入力可能領域3外周に設置し、その反射部
材6からの反射光を検出し、指や指示具等の検出対象物
の位置座標等を検出する座標検出ユニット1とからな
る。
【0020】図1にはこれらの構成と合わせて、座標検
出ユニット1と接続されたコンピュータ5及びその出力
装置として座標入力可能領域3を表示領域として、画像
あるいは前述の位置情報等を表示する平面状の表示装置
7が記載されている。
出ユニット1と接続されたコンピュータ5及びその出力
装置として座標入力可能領域3を表示領域として、画像
あるいは前述の位置情報等を表示する平面状の表示装置
7が記載されている。
【0021】尚、コンピュータ5は、放送受信機やビデ
オテープレコーダ、GPS装置等の画像情報を発生する
ものであれば、いずれでもよく、それらの機器に内蔵さ
れている制御回路が同様の機能を果たすようになってい
ればよい。また、表示装置7は画像を表示するものであ
れば、液晶モニタやプラズマディスプレイのような平板
状でなくても、CRTモニタ、プロジェクタ等の任意の
表示装置でも本発明は適用できることはいうまでもな
い。座標入力可能領域3は、平面状であるので、表示面
は平面状のものが望ましいが、多少湾曲していても適用
可能である。
オテープレコーダ、GPS装置等の画像情報を発生する
ものであれば、いずれでもよく、それらの機器に内蔵さ
れている制御回路が同様の機能を果たすようになってい
ればよい。また、表示装置7は画像を表示するものであ
れば、液晶モニタやプラズマディスプレイのような平板
状でなくても、CRTモニタ、プロジェクタ等の任意の
表示装置でも本発明は適用できることはいうまでもな
い。座標入力可能領域3は、平面状であるので、表示面
は平面状のものが望ましいが、多少湾曲していても適用
可能である。
【0022】発光部4は、座標検出ユニット1脇に設置
されており、ここから、座標入力可能領域3全面に対し
て、光が放出される。
されており、ここから、座標入力可能領域3全面に対し
て、光が放出される。
【0023】座標検出ユニット1は、2つの角度検出器
2A、2B(図2で後述)と、これらの制御および出力
される角度検出信号からXY座標を算出する座標演算等
を行うコントローラ11(図2で後述)とから構成され
ている。そして、指や指示具の座標入力可能領域3上の
座標位置を示す座標情報及び後述する入力の状態に対応
する制御信号を検出して、コントローラ11からコンピ
ュータ5にその情報を送信する。
2A、2B(図2で後述)と、これらの制御および出力
される角度検出信号からXY座標を算出する座標演算等
を行うコントローラ11(図2で後述)とから構成され
ている。そして、指や指示具の座標入力可能領域3上の
座標位置を示す座標情報及び後述する入力の状態に対応
する制御信号を検出して、コントローラ11からコンピ
ュータ5にその情報を送信する。
【0024】コンピュータ5は受信した座標情報と制御
信号に基いて情報処理を行なって表示画像信号を生成
し、これが表示装置7に送出されて画像が表示されるよ
うに構成されている。
信号に基いて情報処理を行なって表示画像信号を生成
し、これが表示装置7に送出されて画像が表示されるよ
うに構成されている。
【0025】このように構成することで、座標入力可能
領域3上で文字情報や線画情報を入力し、その情報を表
示装置7が表示することにより、情報の入出力を可能と
する他、ボタン操作やアイコンの選択決定などの入力操
作を自由に行えるようになっている。 <座標検出ユニット1の詳細説明>図2は実施形態1の
座標検出ユニットの内部構成を示す図である。
領域3上で文字情報や線画情報を入力し、その情報を表
示装置7が表示することにより、情報の入出力を可能と
する他、ボタン操作やアイコンの選択決定などの入力操
作を自由に行えるようになっている。 <座標検出ユニット1の詳細説明>図2は実施形態1の
座標検出ユニットの内部構成を示す図である。
【0026】尚、図2では、内部が見えるように外装部
材を取り去った状態を示している。
材を取り去った状態を示している。
【0027】この座標検出ユニット1には、2つの角度
検出器2A、2Bと、コントローラ11とが設けられて
いる。角度検出器2A、2Bは座標入力可能領域3の中
心を原点とするXY座標で各々(−A,B)、(A,
B)を基準点25A、25Bとし、X軸に対して45度
の基準軸からの反時計回りの角度θ1、θ2の正接(タン
ジェント)を検出するように配置されている。
検出器2A、2Bと、コントローラ11とが設けられて
いる。角度検出器2A、2Bは座標入力可能領域3の中
心を原点とするXY座標で各々(−A,B)、(A,
B)を基準点25A、25Bとし、X軸に対して45度
の基準軸からの反時計回りの角度θ1、θ2の正接(タン
ジェント)を検出するように配置されている。
【0028】コントローラ11は、角度検出器2A、2
Bの中間に各検出器の光路を妨害しないよう上方に寄せ
て配置されている。このコントローラ11の位置は、角
度検出器2A、2Bの中間に各角度検出器の光路を妨害
しないよう上方に寄せて配置されている。 <角度検出器の詳細説明>図3、図4はそれぞれ実施形
態1の角度検出器の斜視図、側面図である。
Bの中間に各検出器の光路を妨害しないよう上方に寄せ
て配置されている。このコントローラ11の位置は、角
度検出器2A、2Bの中間に各角度検出器の光路を妨害
しないよう上方に寄せて配置されている。 <角度検出器の詳細説明>図3、図4はそれぞれ実施形
態1の角度検出器の斜視図、側面図である。
【0029】尚、図3、図4では、内部が見えるように
支持部材や遮光部材を取り去って示している。また、角
度検出器2Bも同様の構成であるので、説明は、角度検
出器2Aのみについて行なう。
支持部材や遮光部材を取り去って示している。また、角
度検出器2Bも同様の構成であるので、説明は、角度検
出器2Aのみについて行なう。
【0030】角度検出器2Aは、3つの主たる要素から
なっている。20Aはスリット201が設けられた薄い
金属板からなるスリット板である。21Aは多数の光電
変換素子が直線状に並べられ、順次読み出すことができ
るCCDリニアセンサである。23Aは側面からみた形
状が放物線であるミラー面24Aを有する集光ミラーで
ある。
なっている。20Aはスリット201が設けられた薄い
金属板からなるスリット板である。21Aは多数の光電
変換素子が直線状に並べられ、順次読み出すことができ
るCCDリニアセンサである。23Aは側面からみた形
状が放物線であるミラー面24Aを有する集光ミラーで
ある。
【0031】指が入力面近傍にあるときに受ける光は、
入力面にほぼ平行な光束となって集光ミラー23Aに入
射する。ミラー面24Aは放物線状であるため、これら
の光束はその焦点に集光され、線状の像を形成する。こ
の焦点の位置にリニアセンサ21Aのセンサ部211が
置かれている。このため、入力面近傍の高さw分の平行
光が有効にセンサ部211に入射させられ、非常に高い
感度が得られる。実際には、センサ部211も幅を有す
るので、多少焦点位置からずれていても十分集光効果は
得られる。
入力面にほぼ平行な光束となって集光ミラー23Aに入
射する。ミラー面24Aは放物線状であるため、これら
の光束はその焦点に集光され、線状の像を形成する。こ
の焦点の位置にリニアセンサ21Aのセンサ部211が
置かれている。このため、入力面近傍の高さw分の平行
光が有効にセンサ部211に入射させられ、非常に高い
感度が得られる。実際には、センサ部211も幅を有す
るので、多少焦点位置からずれていても十分集光効果は
得られる。
【0032】この光路内に設けられたスリット板20A
は、リニアセンサ21Aのセンサ部211の長手方向の
長さで必要な画角90度弱を検出できる距離に設けられ
ている。実施形態1の場合、センサ部211は、1画素
が幅15μm、128画素で全長1.92mmであり、
センサ部211から0.9mmの位置にスリット板20
Aが設置されている。この場合、画角90度は0.9×
2/0.015=120画素の範囲となる。スリット2
01の幅は、実施形態1では、50μm、板厚10μm
である。この板厚は、スリット幅以上あると45度方向
の光が透過せず、薄いほど左右45度方向の特性がよく
なるのはいうまでもないが、薄すぎると剛性が不足す
る。スリット幅の0.5倍以下のとき、正面の70%以
上の開口幅が確保されるので、これが目安となる。
は、リニアセンサ21Aのセンサ部211の長手方向の
長さで必要な画角90度弱を検出できる距離に設けられ
ている。実施形態1の場合、センサ部211は、1画素
が幅15μm、128画素で全長1.92mmであり、
センサ部211から0.9mmの位置にスリット板20
Aが設置されている。この場合、画角90度は0.9×
2/0.015=120画素の範囲となる。スリット2
01の幅は、実施形態1では、50μm、板厚10μm
である。この板厚は、スリット幅以上あると45度方向
の光が透過せず、薄いほど左右45度方向の特性がよく
なるのはいうまでもないが、薄すぎると剛性が不足す
る。スリット幅の0.5倍以下のとき、正面の70%以
上の開口幅が確保されるので、これが目安となる。
【0033】尚、厚い板を使って、45度以上の角度で
面取りを施し、スリットの両サイド部分のみ薄くしても
同様であることはいうまでもない。但し、このような特
殊な形状は加工が面倒である。
面取りを施し、スリットの両サイド部分のみ薄くしても
同様であることはいうまでもない。但し、このような特
殊な形状は加工が面倒である。
【0034】さて、スリット板20Aの位置では、入射
光は集光しきらず、ある幅を持った像250となり、こ
のうちスリット201を通過した光がセンサ部211上
に像251を結ぶ。スリットの長さは像250より、多
少長くなっていればよく、実施形態1では、4mmであ
る。
光は集光しきらず、ある幅を持った像250となり、こ
のうちスリット201を通過した光がセンサ部211上
に像251を結ぶ。スリットの長さは像250より、多
少長くなっていればよく、実施形態1では、4mmであ
る。
【0035】像251は赤外光の波長が0.8μmの場
合、スリット201の幅50μmではレーリー距離は
3.125mmである。距離0.9mmの位置はフレネ
ル回折領域であるため、ミラー面24Aが理想的な鏡面
であれば、全体の幅が約50μmで両端近傍にフレネル
回折特有の細かい明暗の縞を有する像となってしまう。
レーリー距離を0.9mm以下として滑らかな像とする
には、スリット201の幅を26.8μm以下にする必
要があるが、その場合に得られる像251の幅が30μ
m以下となってしまう。いずれの場合においても、画素
ピッチ15μmのセンサで検出するとその計算上の重心
位置が滑らかに変化せず、従って、画素間を分割して分
解能を高めることができなくなってしまう。
合、スリット201の幅50μmではレーリー距離は
3.125mmである。距離0.9mmの位置はフレネ
ル回折領域であるため、ミラー面24Aが理想的な鏡面
であれば、全体の幅が約50μmで両端近傍にフレネル
回折特有の細かい明暗の縞を有する像となってしまう。
レーリー距離を0.9mm以下として滑らかな像とする
には、スリット201の幅を26.8μm以下にする必
要があるが、その場合に得られる像251の幅が30μ
m以下となってしまう。いずれの場合においても、画素
ピッチ15μmのセンサで検出するとその計算上の重心
位置が滑らかに変化せず、従って、画素間を分割して分
解能を高めることができなくなってしまう。
【0036】そこで、実施形態1では、ミラー面24A
がスリットの幅方向に若干の光拡散性を持つよう、Ra
0.2程度の仕上げとしている。具体的には、アルミ材
をバフ研磨して適度な光拡散性を得ることができたが、
材料と必要な粗さに応じて適当な加工法をえらべばよ
い。電解研摩やラッピング、あるいは粗さが大きい場合
はぺーバー仕上げや化学研摩などでもよい。
がスリットの幅方向に若干の光拡散性を持つよう、Ra
0.2程度の仕上げとしている。具体的には、アルミ材
をバフ研磨して適度な光拡散性を得ることができたが、
材料と必要な粗さに応じて適当な加工法をえらべばよ
い。電解研摩やラッピング、あるいは粗さが大きい場合
はぺーバー仕上げや化学研摩などでもよい。
【0037】ミラー面24Aが光拡散性を持つ場合に
は、光学的なローパスフィルターとして働き、拡散特性
に応じて像が広がり、両端部は滑らかなスロープとな
る。実施形態1の場合、像251の半値幅が約75μ
m、約100μmの位置でほぼ光量がゼロになる滑らか
な像が得られた。この像の重心位置は光の到来方向を忠
実に反映し、画素ピッチの7倍程度の幅を有する滑らか
な形状のため、重心計算により画素間を分割して画素数
より高い分解能が得られる。
は、光学的なローパスフィルターとして働き、拡散特性
に応じて像が広がり、両端部は滑らかなスロープとな
る。実施形態1の場合、像251の半値幅が約75μ
m、約100μmの位置でほぼ光量がゼロになる滑らか
な像が得られた。この像の重心位置は光の到来方向を忠
実に反映し、画素ピッチの7倍程度の幅を有する滑らか
な形状のため、重心計算により画素間を分割して画素数
より高い分解能が得られる。
【0038】このようにして得られる角度検出器2Aの
出力は、スリット201の虚像20A'の位置25Aを
基準点として、入力面に平行な面内で、センサ部211
の虚像21A'の長手方向に直角な直線を基準線とする
角度θ1の正接となる。同様に、角度検出器2Bの出力
は点25Bを基準点とする角度θ2の正接となる。 <コントローラ11の動作説明>コントローラ11は、
前述の2つのリニアセンサ21A、21Bの駆動制御
部、およびその出力から後述のように座標演算を行なう
座標演算部、外部接続装置(例えば、コンピュータ5)
に座標およびスイッチ情報を通信する通信制御部からな
っている。
出力は、スリット201の虚像20A'の位置25Aを
基準点として、入力面に平行な面内で、センサ部211
の虚像21A'の長手方向に直角な直線を基準線とする
角度θ1の正接となる。同様に、角度検出器2Bの出力
は点25Bを基準点とする角度θ2の正接となる。 <コントローラ11の動作説明>コントローラ11は、
前述の2つのリニアセンサ21A、21Bの駆動制御
部、およびその出力から後述のように座標演算を行なう
座標演算部、外部接続装置(例えば、コンピュータ5)
に座標およびスイッチ情報を通信する通信制御部からな
っている。
【0039】指示具4から光が発光されると、制御信号
が検出され、リニアセンサ21A、21Bからθ1、θ2
の正接に相当する信号が出力されるので、これらから座
標を算出してスイッチの状態とともに外部接続装置(例
えば、コンピュータ5)に通信することで一連の動作が
完了する。これを繰り返すことで、所望の機能が達成さ
れる。
が検出され、リニアセンサ21A、21Bからθ1、θ2
の正接に相当する信号が出力されるので、これらから座
標を算出してスイッチの状態とともに外部接続装置(例
えば、コンピュータ5)に通信することで一連の動作が
完了する。これを繰り返すことで、所望の機能が達成さ
れる。
【0040】発光部4から光が発光されるとその光は、
反射部材6で、直線的に反射され、角度検出器2Aまた
は2Bにて検出される。
反射部材6で、直線的に反射され、角度検出器2Aまた
は2Bにて検出される。
【0041】検出においては、あらかじめ何も入力がな
い状態で、この反射状況を記憶する。このときの角度検
出器2Aまたは2Bの検出結果(検出信号分布)の一例
を、図5の5−1に示す。図5において、左右方向は角
度検出器2Aあるいは2Bのリニアセンサ21Aあるい
は21Bの画素に対応し、縦方向が光強度をあらわす。
そして、この5−1で示される検出信号(以下、基準検
出信号とも言う)分布は、出荷時に不揮発性メモリ等の
記憶媒体に記憶しておいても良いし、装置立ち上げ時に
毎回RAM等の記憶媒体に記憶しておいても良い。
い状態で、この反射状況を記憶する。このときの角度検
出器2Aまたは2Bの検出結果(検出信号分布)の一例
を、図5の5−1に示す。図5において、左右方向は角
度検出器2Aあるいは2Bのリニアセンサ21Aあるい
は21Bの画素に対応し、縦方向が光強度をあらわす。
そして、この5−1で示される検出信号(以下、基準検
出信号とも言う)分布は、出荷時に不揮発性メモリ等の
記憶媒体に記憶しておいても良いし、装置立ち上げ時に
毎回RAM等の記憶媒体に記憶しておいても良い。
【0042】入力が行われた場合、発光部4からの光
は、その入力部材(指等の検出対象物)により反射光が
さえぎられるため、図5の5−2のような検出信号分布
が得られる。
は、その入力部材(指等の検出対象物)により反射光が
さえぎられるため、図5の5−2のような検出信号分布
が得られる。
【0043】そして、基準検出信号分布と得られた検出
信号分布からの差分検出信号分布を計算すると、図5の
5−3のように、入力位置に対応する部分に差分検出信
号分布のピークあるいは重心位置が現れる。このピーク
あるいは重心位置を計算することにより、θ1、θ2の正
接に相当する信号が算出できる。 <座標計算方法の説明>図2において、座標入力可能領
域3の中心を原点とするXY座標系を定義する。入力位
置をP(x,y)、角度検出器2A、2Bの基準点25
A(−A,B)、25B(A,B)、これらの中点25
C(0,B)とし、画面の幅を2×a、高さを2×bと
する。また、各角度検出器の基準線を座標軸U,Vとし
て、点P(u,v)は tanθ1=−v/(√2×A+u), tanθ2=u/(√
2×A+v) を満足する。
信号分布からの差分検出信号分布を計算すると、図5の
5−3のように、入力位置に対応する部分に差分検出信
号分布のピークあるいは重心位置が現れる。このピーク
あるいは重心位置を計算することにより、θ1、θ2の正
接に相当する信号が算出できる。 <座標計算方法の説明>図2において、座標入力可能領
域3の中心を原点とするXY座標系を定義する。入力位
置をP(x,y)、角度検出器2A、2Bの基準点25
A(−A,B)、25B(A,B)、これらの中点25
C(0,B)とし、画面の幅を2×a、高さを2×bと
する。また、各角度検出器の基準線を座標軸U,Vとし
て、点P(u,v)は tanθ1=−v/(√2×A+u), tanθ2=u/(√
2×A+v) を満足する。
【0044】即ち、 u=√2×A×tanθ2×(1−tanθ1)/(1+tanθ1
×tanθ2) v=−√2×A×tanθ1×(1+tanθ2)/(1+tan
θ1×tanθ2) である。
×tanθ2) v=−√2×A×tanθ1×(1+tanθ2)/(1+tan
θ1×tanθ2) である。
【0045】一方、x=(u−v)/√2, y=−
(u+v)/√2−Y0であるから x=A×(tanθ1+tanθ2)/(1+ tanθ1× tanθ2), y=A×(tanθ1−tanθ2+2×tanθ1×tanθ2)/(1+tanθ1×tanθ2) −Y0 (1) となり、この式(1)に検出されたtanθ1,tanθ2を代
入すれば、x,yが算出される。
(u+v)/√2−Y0であるから x=A×(tanθ1+tanθ2)/(1+ tanθ1× tanθ2), y=A×(tanθ1−tanθ2+2×tanθ1×tanθ2)/(1+tanθ1×tanθ2) −Y0 (1) となり、この式(1)に検出されたtanθ1,tanθ2を代
入すれば、x,yが算出される。
【0046】上述のようにして、得られた座標値を外部
装置に出力することで、指や任意の指示具による入力に
より、機器の制御等が可能になる。
装置に出力することで、指や任意の指示具による入力に
より、機器の制御等が可能になる。
【0047】通常のタッチパネルの場合、上述のよう
に、ひとつの座標入力可能領域3を有し、その指示位置
の座標が検出されると、マウスの左ボタンを押したと同
じスイッチ情報を生成し、コンピュータ5に送信する動
作を行う。
に、ひとつの座標入力可能領域3を有し、その指示位置
の座標が検出されると、マウスの左ボタンを押したと同
じスイッチ情報を生成し、コンピュータ5に送信する動
作を行う。
【0048】しかしながら、その場合、マウスの右スイ
ッチあるいは中央スイッチの相当するスイッチ情報を送
信するためには、他のスイッチ手段などが必要になり、
操作が煩雑になる。
ッチあるいは中央スイッチの相当するスイッチ情報を送
信するためには、他のスイッチ手段などが必要になり、
操作が煩雑になる。
【0049】そこで、実施形態1では、図6に示すよう
に、表示装置7の表示画面に対し複数の座標入力可能領
域3A、3Bを垂直方向(Z軸方向)に重ねた構成を設
定する。
に、表示装置7の表示画面に対し複数の座標入力可能領
域3A、3Bを垂直方向(Z軸方向)に重ねた構成を設
定する。
【0050】このように設定するには、先に説明した2
個一組の角度検出器2A、2Bを各座標入力可能領域毎
に配置し、一定距離離して重ねることで実現できる。ま
た、表示装置7の表示画面に対する座標入力可能領域3
A、3B間の配置位置は、例えば、一般的な操作者の手
の中指の先端を表示画面に垂直(Z軸方向と平行)に指
示していることを想定した場合の中指の長さの半分の位
置に座標入力可能領域Aを、中指と手の甲の長さの半分
の位置に座標入力可能領域Bを配置するのが好ましい。
個一組の角度検出器2A、2Bを各座標入力可能領域毎
に配置し、一定距離離して重ねることで実現できる。ま
た、表示装置7の表示画面に対する座標入力可能領域3
A、3B間の配置位置は、例えば、一般的な操作者の手
の中指の先端を表示画面に垂直(Z軸方向と平行)に指
示していることを想定した場合の中指の長さの半分の位
置に座標入力可能領域Aを、中指と手の甲の長さの半分
の位置に座標入力可能領域Bを配置するのが好ましい。
【0051】このような座標入力可能領域3A、3Bを
設定して、指等で入力を行うと、図7に示すように、指
の先端部分と、手の甲の部分が各々の座標入力可能領域
3A、3Bによって検出されることになる。
設定して、指等で入力を行うと、図7に示すように、指
の先端部分と、手の甲の部分が各々の座標入力可能領域
3A、3Bによって検出されることになる。
【0052】これらの入力に対して、得られた差分検出
信号は、図8に示すように、それぞれ光を遮断した幅の
ピークを有する差分検出信号分布が得られることにな
る。つまり、図8の8−1が指の先端部分の位置、図8
の8−2が手の甲の部分の位置に対応する。それぞれの
差分検出信号分布の各ピークの重心位置を求め、上述の
ように座標値を計算すると、図9に示すようなO点、P
点の2つの座標値が得られることになる。
信号は、図8に示すように、それぞれ光を遮断した幅の
ピークを有する差分検出信号分布が得られることにな
る。つまり、図8の8−1が指の先端部分の位置、図8
の8−2が手の甲の部分の位置に対応する。それぞれの
差分検出信号分布の各ピークの重心位置を求め、上述の
ように座標値を計算すると、図9に示すようなO点、P
点の2つの座標値が得られることになる。
【0053】図9において、点が手の甲の重心位置を示
し、P点が指の先端の位置を示している。そして、手の
重心位置O点を基準に、図9のように、領域a、b、
c、d、eを設定して、P点がどの領域にあるかを判定
することができる。この領域a、b、c、d、eは、そ
れぞれ操作者の手の親指、人差し指、中指、薬指、小指
に対応させており、判定された領域によって手のどの指
による入力であるかを特定することができる。つまり、
手の甲に対して、どの指で入力が行われたかの判定が可
能になる。指の判定ができれば、あとはどの指の入力に
対して、どのような処理を割り付けるかは任意である。
し、P点が指の先端の位置を示している。そして、手の
重心位置O点を基準に、図9のように、領域a、b、
c、d、eを設定して、P点がどの領域にあるかを判定
することができる。この領域a、b、c、d、eは、そ
れぞれ操作者の手の親指、人差し指、中指、薬指、小指
に対応させており、判定された領域によって手のどの指
による入力であるかを特定することができる。つまり、
手の甲に対して、どの指で入力が行われたかの判定が可
能になる。指の判定ができれば、あとはどの指の入力に
対して、どのような処理を割り付けるかは任意である。
【0054】例えば、領域bに入力があると判定する
と、人差し指による入力として、通常のマウスの左ボタ
ンに対応するスイッチ情報とP点の座標値をコンピュー
タ5に送信する。また、例えば、領域cに入力があると
判定すると、中指による入力として、通常のマウスの右
ボタンに対応するスイッチ情報とP点の座標値をコンピ
ュータ5に送信する。
と、人差し指による入力として、通常のマウスの左ボタ
ンに対応するスイッチ情報とP点の座標値をコンピュー
タ5に送信する。また、例えば、領域cに入力があると
判定すると、中指による入力として、通常のマウスの右
ボタンに対応するスイッチ情報とP点の座標値をコンピ
ュータ5に送信する。
【0055】また、このような操作者の手の各指の入力
をマウスのボタンに割り付けるだけでなく、アプリケー
ションと連携すれば、表示画面上に表示される画像やフ
ァイルの消去に用いたり、ダブルクリック、あるいは文
字認識等の各種処理に割り付けることが可能である。つ
まり、システムで必要とされる処理を各指の入力に割り
付けることが可能になる。
をマウスのボタンに割り付けるだけでなく、アプリケー
ションと連携すれば、表示画面上に表示される画像やフ
ァイルの消去に用いたり、ダブルクリック、あるいは文
字認識等の各種処理に割り付けることが可能である。つ
まり、システムで必要とされる処理を各指の入力に割り
付けることが可能になる。
【0056】また、図9で示した領域a〜eに加えて、
図10に示すように、O点を基準として、上下方向に領
域A、B、C、Dを設定し、より細かいP点の位置判定
を行うように構成しても良い。このように構成すること
で、例えば、各指の位置にテンキーを割り付けることが
できる。
図10に示すように、O点を基準として、上下方向に領
域A、B、C、Dを設定し、より細かいP点の位置判定
を行うように構成しても良い。このように構成すること
で、例えば、各指の位置にテンキーを割り付けることが
できる。
【0057】また、上記例では、1つの指の入力に対し
1つの動作を割り付ける構成としたが、指の複数入力が
可能であるため、それらの組み合わせにより、必要とさ
れる処理を割り付けることも可能となる。
1つの動作を割り付ける構成としたが、指の複数入力が
可能であるため、それらの組み合わせにより、必要とさ
れる処理を割り付けることも可能となる。
【0058】次に、上述の図9に示した領域a〜eにお
いて、P点がどの領域にあるかを判定する領域判定処理
について、図11を用いて説明する。
いて、P点がどの領域にあるかを判定する領域判定処理
について、図11を用いて説明する。
【0059】図11は実施形態1の領域判定処理を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【0060】尚、図11では、説明を簡単にするため、
領域判定は領域bとその他という構成で説明するが、実
際には、その他の領域、あるいは複数種類の領域の組み
合わせ等の様々な領域判定に拡張することが可能であ
る。また、領域bにはマウスの左クリックが割り付けら
れているとする。
領域判定は領域bとその他という構成で説明するが、実
際には、その他の領域、あるいは複数種類の領域の組み
合わせ等の様々な領域判定に拡張することが可能であ
る。また、領域bにはマウスの左クリックが割り付けら
れているとする。
【0061】電源投入から、本フローチャートの開始動
作となる。
作となる。
【0062】まず、ステップS102で、基準となる入
力のないときの角度検出器2A、2Bの検出データ(基
準データ:基準検出信号)をメモリから読み込む。ここ
で、新規に基準データを取り込んでもかまわないこと
は、前述したとおりである。
力のないときの角度検出器2A、2Bの検出データ(基
準データ:基準検出信号)をメモリから読み込む。ここ
で、新規に基準データを取り込んでもかまわないこと
は、前述したとおりである。
【0063】ステップS103で、各座標入力可能領域
3A、3Bに対応する角度検出器2A、2Bからの検出
データを読み込む。ステップS104で、読み込まれた
検出データと基準データとの差分データを計算する。ス
テップS105で、差分データをあらかじめ設定した閾
値と比較し、その比較結果に基づいて、操作者からの入
力の有無を判定する。具体的には、閾値を超えている場
合に入力があると判定し、閾値を越えていない場合に入
力がないと判定する。
3A、3Bに対応する角度検出器2A、2Bからの検出
データを読み込む。ステップS104で、読み込まれた
検出データと基準データとの差分データを計算する。ス
テップS105で、差分データをあらかじめ設定した閾
値と比較し、その比較結果に基づいて、操作者からの入
力の有無を判定する。具体的には、閾値を超えている場
合に入力があると判定し、閾値を越えていない場合に入
力がないと判定する。
【0064】尚、閾値はあらかじめ設定した値でよく、
差分データのノイズ成分等の誤差成分を鑑みて決定すれ
ばよい。
差分データのノイズ成分等の誤差成分を鑑みて決定すれ
ばよい。
【0065】ステップS105で、入力がない場合(ス
テップS105でNO)、ステップS103に戻る。一
方、入力がある場合(ステップS105でYES)。ス
テップS106に進む。
テップS105でNO)、ステップS103に戻る。一
方、入力がある場合(ステップS105でYES)。ス
テップS106に進む。
【0066】ステップS106で、上述したように、各
座標入力可能領域3A、3Bに対応する差分データに基
づいて決定されるP点及びO点それぞれに対し、左右の
各角度検出器2A、2Bに対する角度θ1及びθ2を計算
する。この計算は、上述したように、差分データのピー
クの重心位置等から行えばよい。
座標入力可能領域3A、3Bに対応する差分データに基
づいて決定されるP点及びO点それぞれに対し、左右の
各角度検出器2A、2Bに対する角度θ1及びθ2を計算
する。この計算は、上述したように、差分データのピー
クの重心位置等から行えばよい。
【0067】ステップS107で、P点及びO点に対し
計算されたθ1及びθ2から、P点及びO点それぞれの座
標値を計算する。この計算は、上述した通りである。
計算されたθ1及びθ2から、P点及びO点それぞれの座
標値を計算する。この計算は、上述した通りである。
【0068】ステップS108で、計算されたP点及び
O点それぞれの座標値に基づいて、P点が領域bにある
か否かを判定する。領域b(人差し指)にある場合(ス
テップS107でYES)、ステップS109に進み、
コンピュータ5に送信するスイッチ情報をマウスの左ク
リックに設定する。そして、ステップS111で、P点
の座標値とスイッチ情報をコンピュータ5に出力する。
一方、領域bにない場合(ステップS108でNO)、
ステップS110に進み、スイッチ情報をマウスの右ク
リックに設定する。そして、ステップS111で、P点
の座標値とスイッチ情報をコンピュータ5に出力する。
O点それぞれの座標値に基づいて、P点が領域bにある
か否かを判定する。領域b(人差し指)にある場合(ス
テップS107でYES)、ステップS109に進み、
コンピュータ5に送信するスイッチ情報をマウスの左ク
リックに設定する。そして、ステップS111で、P点
の座標値とスイッチ情報をコンピュータ5に出力する。
一方、領域bにない場合(ステップS108でNO)、
ステップS110に進み、スイッチ情報をマウスの右ク
リックに設定する。そして、ステップS111で、P点
の座標値とスイッチ情報をコンピュータ5に出力する。
【0069】コンピュータ5への出力後は、ステップS
103に戻り、以降、電源断まで、この動作をくりかえ
す。
103に戻り、以降、電源断まで、この動作をくりかえ
す。
【0070】以上説明したように、実施形態1によれ
ば、複数の座標入力可能領域3A、3bを設定しておく
ことで、その各座標入力可能領域で検出される検出信号
に基づいて操作者の手の重心位置と指の位置の座標値を
算出することができる。また、この重心位置に基づい
て、入力に用いられた操作者の手の指を判定することが
できる。更に、各指の入力それぞれに、システムで実行
可能な所望の処理を割り付けることができるので、余分
なスイッチ手段などを用いることなく、高機能な操作が
可能になる。
ば、複数の座標入力可能領域3A、3bを設定しておく
ことで、その各座標入力可能領域で検出される検出信号
に基づいて操作者の手の重心位置と指の位置の座標値を
算出することができる。また、この重心位置に基づい
て、入力に用いられた操作者の手の指を判定することが
できる。更に、各指の入力それぞれに、システムで実行
可能な所望の処理を割り付けることができるので、余分
なスイッチ手段などを用いることなく、高機能な操作が
可能になる。
【0071】また、入力が指によるものか、他の指示具
などによるかの判定も可能になるので、それぞれに応じ
た処理や動作ができ、より操作感のよい入力環境を提供
することができる。 <<実施形態2>>実施形態1では、比較的小さな表示
装置に対して用いる場合はそうでもないが、より大きな
座標入力可能領域を必要とする場合等では、操作者の手
が座標入力可能領域に対してかなり傾いた状態で入力操
作が行われる可能性がある。このような場合は、手の角
度によって、実施形態1で定義される手の甲の重心位置
が大きくずれ、座標の誤検出が発生する可能性がある。
などによるかの判定も可能になるので、それぞれに応じ
た処理や動作ができ、より操作感のよい入力環境を提供
することができる。 <<実施形態2>>実施形態1では、比較的小さな表示
装置に対して用いる場合はそうでもないが、より大きな
座標入力可能領域を必要とする場合等では、操作者の手
が座標入力可能領域に対してかなり傾いた状態で入力操
作が行われる可能性がある。このような場合は、手の角
度によって、実施形態1で定義される手の甲の重心位置
が大きくずれ、座標の誤検出が発生する可能性がある。
【0072】そこで、手の角度による誤検出を防止する
ために、座標入力可能領域3A、3Bの間に第3の座標
入力可能領域3Cを設ける。
ために、座標入力可能領域3A、3Bの間に第3の座標
入力可能領域3Cを設ける。
【0073】図12は実施形態2の座標入力可能領域の
構成を示すである。
構成を示すである。
【0074】図12において、座標入力可能3A、3B
は、実施形態1と同様に手の甲の重心位置O及び指の先
端の位置P1を検出する。また、座標入力可能領域3C
では、指の先端から手の甲方向へ少し上の位置P2を検
出する。このP1点とP2点から、2点を通る方向ベク
トルを算出することが可能になる。このときの方向ベク
トルとO点により、座標入力可能領域3A上にO点を投
影したO’点の座標値を求める。
は、実施形態1と同様に手の甲の重心位置O及び指の先
端の位置P1を検出する。また、座標入力可能領域3C
では、指の先端から手の甲方向へ少し上の位置P2を検
出する。このP1点とP2点から、2点を通る方向ベク
トルを算出することが可能になる。このときの方向ベク
トルとO点により、座標入力可能領域3A上にO点を投
影したO’点の座標値を求める。
【0075】このO’点とP1点を用いて、上述の実施
形態1の図11の処理を行えば、例えば、座標入力可能
領域に対し操作者の手がかなり傾いた状態で入力操作が
行われても、その傾きの影響を受けずに入力に用いられ
た指の判定が可能になり、より操作性のよい座標入力装
置が提供可能になる。
形態1の図11の処理を行えば、例えば、座標入力可能
領域に対し操作者の手がかなり傾いた状態で入力操作が
行われても、その傾きの影響を受けずに入力に用いられ
た指の判定が可能になり、より操作性のよい座標入力装
置が提供可能になる。
【0076】次に、実施形態2の領域判定処理につい
て、図13を用いて説明する。
て、図13を用いて説明する。
【0077】図13は実施形態2の領域判定処理を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【0078】尚、図13のフローチャートのステップS
302〜ステップS305は、実施形態1の図11のス
テップS102〜ステップS105に対応し、その説明
については省略する。また、領域判定対象等のその他の
条件は、実施形態1の図11のフローチャートの説明に
準ずる。
302〜ステップS305は、実施形態1の図11のス
テップS102〜ステップS105に対応し、その説明
については省略する。また、領域判定対象等のその他の
条件は、実施形態1の図11のフローチャートの説明に
準ずる。
【0079】ステップS306で、各座標入力可能領域
3A、3B、3Cに対応する差分データに基づいて決定
されるP1点及びO点及びP2点それぞれに対し、左右
の各角度検出器2A、2Bに対する角度θ1及びθ2を計
算する。
3A、3B、3Cに対応する差分データに基づいて決定
されるP1点及びO点及びP2点それぞれに対し、左右
の各角度検出器2A、2Bに対する角度θ1及びθ2を計
算する。
【0080】ステップS307で、P1点及びO点及び
P2点に対し計算されたθ1及びθ2から、P1点及びO
点及びP2それぞれの座標値を計算する。
P2点に対し計算されたθ1及びθ2から、P1点及びO
点及びP2それぞれの座標値を計算する。
【0081】ステップS308で、計算されたP1点及
びP2点の座標値(XY座標値)と各点の既知のZ座標
値(つまり、座標入力可能領域3A、3B、3Cはそれ
ぞれ、予め表示装置7の表示画面から既知の位置に定義
されるので、P1点及びP2点のZ軸方向のZ座標値は
既知である)とから、P1点及びP2点の方向ベクトル
を計算する。
びP2点の座標値(XY座標値)と各点の既知のZ座標
値(つまり、座標入力可能領域3A、3B、3Cはそれ
ぞれ、予め表示装置7の表示画面から既知の位置に定義
されるので、P1点及びP2点のZ軸方向のZ座標値は
既知である)とから、P1点及びP2点の方向ベクトル
を計算する。
【0082】ステップS309で、計算された方向ベク
トルとO点の座標値を用いて、座標入力可能領域3A上
へのO点の投影点O'の座標を計算する。
トルとO点の座標値を用いて、座標入力可能領域3A上
へのO点の投影点O'の座標を計算する。
【0083】ステップS310で、計算されたP1点及
びO’点それぞれの座標値に基づいて、P1点が領域b
にあるか否かを判定する。領域b(人差し指)にある場
合(ステップS310でYES)、ステップS311に
進み、コンピュータ5に送信するスイッチ情報をマウス
の左クリックに設定する。そして、ステップS111
で、P点の座標値とスイッチ情報をコンピュータ5に出
力する。一方、領域bにない場合(ステップS108で
NO)、ステップS110に進み、スイッチ情報をマウ
スの右クリックに設定する。そして、ステップS111
で、P点の座標値とスイッチ情報をコンピュータ5に出
力する。
びO’点それぞれの座標値に基づいて、P1点が領域b
にあるか否かを判定する。領域b(人差し指)にある場
合(ステップS310でYES)、ステップS311に
進み、コンピュータ5に送信するスイッチ情報をマウス
の左クリックに設定する。そして、ステップS111
で、P点の座標値とスイッチ情報をコンピュータ5に出
力する。一方、領域bにない場合(ステップS108で
NO)、ステップS110に進み、スイッチ情報をマウ
スの右クリックに設定する。そして、ステップS111
で、P点の座標値とスイッチ情報をコンピュータ5に出
力する。
【0084】以上説明したように、実施形態2によれ
ば、実施形態1で説明した構成に座標入力可能領域3C
を設けることで、表示装置7の表示画面に対する操作者
の手の傾きを検出することができ、その検出された傾き
に基づく操作者の手の甲の重心位置を決定し、これに基
づいて、入力に用いられた操作者の手の指を判定する。
これにより、操作者の手の傾きに影響されずに、入力に
用いられた操作者の手の指を判定することができる。 <<実施形態3>>上記構成において、操作者の手によ
る入力とペン等の指示具による入力とで、動作を変える
ことが可能である。これを実現するためには、例えば、
図8で示した8−1、8−2の検出信号分布を利用す
る。つまり、操作者の手による入力の場合には、図8の
8−2のように、ピークが広範囲な検出信号分布が得ら
れるのに対し、ペン等の指示具による入力の場合には、
図8の8−1と同様なピークの検出信号分布が得られる
ことになる。そこで、この検出信号分布のピークの幅を
検出し、そのピークの幅が所定幅以上の場合に操作者の
手による入力と判定し、それ以外はペンと判定すること
ができる。
ば、実施形態1で説明した構成に座標入力可能領域3C
を設けることで、表示装置7の表示画面に対する操作者
の手の傾きを検出することができ、その検出された傾き
に基づく操作者の手の甲の重心位置を決定し、これに基
づいて、入力に用いられた操作者の手の指を判定する。
これにより、操作者の手の傾きに影響されずに、入力に
用いられた操作者の手の指を判定することができる。 <<実施形態3>>上記構成において、操作者の手によ
る入力とペン等の指示具による入力とで、動作を変える
ことが可能である。これを実現するためには、例えば、
図8で示した8−1、8−2の検出信号分布を利用す
る。つまり、操作者の手による入力の場合には、図8の
8−2のように、ピークが広範囲な検出信号分布が得ら
れるのに対し、ペン等の指示具による入力の場合には、
図8の8−1と同様なピークの検出信号分布が得られる
ことになる。そこで、この検出信号分布のピークの幅を
検出し、そのピークの幅が所定幅以上の場合に操作者の
手による入力と判定し、それ以外はペンと判定すること
ができる。
【0085】このように構成することで、例えば、操作
者の手による入力の場合には、マウスのボタン動作を割
り付け、ペン等の指示具による入力の場合には、出力の
分解能を上げる等の処理を行うことで、検出対象物の種
類毎に、それぞれ特有の処理を行わせることが可能にな
る。
者の手による入力の場合には、マウスのボタン動作を割
り付け、ペン等の指示具による入力の場合には、出力の
分解能を上げる等の処理を行うことで、検出対象物の種
類毎に、それぞれ特有の処理を行わせることが可能にな
る。
【0086】次に、実施形態3の領域判定処理につい
て、図14を用いて説明する。
て、図14を用いて説明する。
【0087】図14は実施形態3の領域判定処理を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【0088】尚、図14のフローチャートのステップS
202〜ステップS205は、実施形態1の図11のス
テップS102〜ステップS105に対応し、その説明
については省略する。また、領域判定対象等のその他の
条件は、実施形態1の図11のフローチャートの説明に
準ずる。
202〜ステップS205は、実施形態1の図11のス
テップS102〜ステップS105に対応し、その説明
については省略する。また、領域判定対象等のその他の
条件は、実施形態1の図11のフローチャートの説明に
準ずる。
【0089】ステップS206で、座標入力可能領域3
Bから得られる検出信号分布の幅が閾値以下であるか否
かを判定する。閾値以下である場合(ステップS206
でYES)、ステップS207に進む。一方、閾値以下
でない場合(ステップS206でNO)、ステップS2
08に進む。
Bから得られる検出信号分布の幅が閾値以下であるか否
かを判定する。閾値以下である場合(ステップS206
でYES)、ステップS207に進む。一方、閾値以下
でない場合(ステップS206でNO)、ステップS2
08に進む。
【0090】尚、この閾値は、あらかじめ、操作者の一
般的な手の甲の幅等から換算し決定しておけばよい。ま
た、ステップS206における判定は、角度検出器2
A、2Bそれぞれから得られる検出信号分布のピークの
幅がそれぞれ閾値以下であるかを判定しても良いし、い
ずれか一方のピークの幅が閾値以下であるか否かを判定
しても良い。あるいは、各ピークの幅の内、より広いピ
ークの幅が閾値以下であるか否かを判定しても良い。こ
の場合、手の甲の傾きの影響を低減することができる。
般的な手の甲の幅等から換算し決定しておけばよい。ま
た、ステップS206における判定は、角度検出器2
A、2Bそれぞれから得られる検出信号分布のピークの
幅がそれぞれ閾値以下であるかを判定しても良いし、い
ずれか一方のピークの幅が閾値以下であるか否かを判定
しても良い。あるいは、各ピークの幅の内、より広いピ
ークの幅が閾値以下であるか否かを判定しても良い。こ
の場合、手の甲の傾きの影響を低減することができる。
【0091】ステップS206において、ピークの幅が
閾値以下である場合、操作者の手の指による座標入力で
ない、つまり、指示具による座標入力であると判断し、
ステップS207で、座標入力可能領域3Aに対応する
差分データに基づいて決定されるP点に対し、左右の各
角度検出器2A、2Bに対する角度θ1及びθ2を計算す
る。
閾値以下である場合、操作者の手の指による座標入力で
ない、つまり、指示具による座標入力であると判断し、
ステップS207で、座標入力可能領域3Aに対応する
差分データに基づいて決定されるP点に対し、左右の各
角度検出器2A、2Bに対する角度θ1及びθ2を計算す
る。
【0092】尚、図14のフローチャートでは、指示具
による入力の場合は、図9で説明した領域判定は行わ
ず、かつスイッチ情報としてマウスの左ボタンを設定す
るものとする(もちろん、ここで、スイッチ情報だけで
なく、座標計算の分解能を変更して出力する等の他の設
定も可能である)。そのため、上述のO点に対し、左右
の各角度検出器2A、2Bに対する角度θ1及びθ2を計
算する必要はない。これにより、計算時間を短縮するこ
とができる。
による入力の場合は、図9で説明した領域判定は行わ
ず、かつスイッチ情報としてマウスの左ボタンを設定す
るものとする(もちろん、ここで、スイッチ情報だけで
なく、座標計算の分解能を変更して出力する等の他の設
定も可能である)。そのため、上述のO点に対し、左右
の各角度検出器2A、2Bに対する角度θ1及びθ2を計
算する必要はない。これにより、計算時間を短縮するこ
とができる。
【0093】一方、ピークの幅が閾値以下でない場合、
操作者の手の指による座標入力であると判断し、ステッ
プS208で、各座標入力可能領域3A、3Bに対応す
る差分データに基づいて決定されるP点及びO点それぞ
れに対し、左右の各角度検出器2A、2Bに対する角度
θ1及びθ2を計算する。ステップS209で、P点及び
O点に対し計算されたθ1及びθ2から、P点及びO点そ
れぞれの座標値を計算する。
操作者の手の指による座標入力であると判断し、ステッ
プS208で、各座標入力可能領域3A、3Bに対応す
る差分データに基づいて決定されるP点及びO点それぞ
れに対し、左右の各角度検出器2A、2Bに対する角度
θ1及びθ2を計算する。ステップS209で、P点及び
O点に対し計算されたθ1及びθ2から、P点及びO点そ
れぞれの座標値を計算する。
【0094】そして、ステップS210で、計算された
P点及びO点それぞれの座標値に基づいて、P点が領域
bにあるか否かを判定する。領域b(人差し指)にある
場合(ステップS210でYES)、ステップS211
に進み、コンピュータ5に送信するスイッチ情報をマウ
スの左クリックに設定する。そして、ステップS211
で、P点の座標値とスイッチ情報をコンピュータ5に出
力する。一方、領域bにない場合(ステップS210で
NO)、ステップS212に進み、スイッチ情報をマウ
スの右クリックに設定する。そして、ステップS213
で、P点の座標値とスイッチ情報をコンピュータ5に出
力する。
P点及びO点それぞれの座標値に基づいて、P点が領域
bにあるか否かを判定する。領域b(人差し指)にある
場合(ステップS210でYES)、ステップS211
に進み、コンピュータ5に送信するスイッチ情報をマウ
スの左クリックに設定する。そして、ステップS211
で、P点の座標値とスイッチ情報をコンピュータ5に出
力する。一方、領域bにない場合(ステップS210で
NO)、ステップS212に進み、スイッチ情報をマウ
スの右クリックに設定する。そして、ステップS213
で、P点の座標値とスイッチ情報をコンピュータ5に出
力する。
【0095】以上説明したように、実施形態3によれ
ば、角度検出器2A、2Bから得られる検出信号分布の
ピークの幅に基づいて、検出対象物(操作者の手あるい
は指示具)の種類を判定することができる。そして、こ
の判定結果に基づいて、検出対象物の種類に応じた処理
を実行することができる。 <<実施形態4>>上記実施形態のように複数の座標入
力可能領域を構成する場合には、各座標入力可能領域で
入力される座標を検出するために各座標入力可能領域
に、2個一組の角度検出器2A、2Bを含む座標検出系
を必要とする。但し、このように各座標入力可能領域に
座標検出系を構成することは、コストアップにつながる
のも事実である。
ば、角度検出器2A、2Bから得られる検出信号分布の
ピークの幅に基づいて、検出対象物(操作者の手あるい
は指示具)の種類を判定することができる。そして、こ
の判定結果に基づいて、検出対象物の種類に応じた処理
を実行することができる。 <<実施形態4>>上記実施形態のように複数の座標入
力可能領域を構成する場合には、各座標入力可能領域で
入力される座標を検出するために各座標入力可能領域
に、2個一組の角度検出器2A、2Bを含む座標検出系
を必要とする。但し、このように各座標入力可能領域に
座標検出系を構成することは、コストアップにつながる
のも事実である。
【0096】そこで、角度検出器の分解能が高い、つま
り、画素数が十分にある場合には、その角度検出器の画
素を分割して、複数の座標入力可能領域から得られる座
標情報を2個一組の角度検出器だけで取得する構成も可
能である。この構成について、図15を用いて説明す
る。
り、画素数が十分にある場合には、その角度検出器の画
素を分割して、複数の座標入力可能領域から得られる座
標情報を2個一組の角度検出器だけで取得する構成も可
能である。この構成について、図15を用いて説明す
る。
【0097】図15は実施形態4の角度検出器の構成を
示す模式図である。
示す模式図である。
【0098】図11(a)は、角度検出器内のラインセ
ンサ21とその上に設けられたスリット板20の配置関
係を示しており、スリット板20には、ラインセンサ2
1の半分の領域それぞれに線状の像を形成するためのス
リット250A、250Bが設けられている。
ンサ21とその上に設けられたスリット板20の配置関
係を示しており、スリット板20には、ラインセンサ2
1の半分の領域それぞれに線状の像を形成するためのス
リット250A、250Bが設けられている。
【0099】図11(b)は、角度検出器の側面図及び
正面図であり、各スリット250A、250Bの上に、
放物線ミラー230A、230Bが設置されており、各
々の取付け高さ及び正面方向に対する取付け位置は異な
っている。
正面図であり、各スリット250A、250Bの上に、
放物線ミラー230A、230Bが設置されており、各
々の取付け高さ及び正面方向に対する取付け位置は異な
っている。
【0100】このように構成することによって、例え
ば、異なる2つの座標入力可能領域から得られる座標情
報を2個一組の角度検出器だけで検出することが可能に
なる。
ば、異なる2つの座標入力可能領域から得られる座標情
報を2個一組の角度検出器だけで検出することが可能に
なる。
【0101】以上説明したように、実施形態4によれ
ば、角度検出器の構成要素として分解能が高いラインセ
ンサを用い、かつラインセンサ上の検出領域を複数に分
割して各検出領域で、複数の座標入力可能領域から得ら
れる座標情報のそれぞれを検出できるように構成するこ
とで、2個1組の角度検出器だけで、複数の座標入力可
能領域から得られる座標情報を検出することができる。
これにより、コストの低減、装置の小型化を図ることが
できる。
ば、角度検出器の構成要素として分解能が高いラインセ
ンサを用い、かつラインセンサ上の検出領域を複数に分
割して各検出領域で、複数の座標入力可能領域から得ら
れる座標情報のそれぞれを検出できるように構成するこ
とで、2個1組の角度検出器だけで、複数の座標入力可
能領域から得られる座標情報を検出することができる。
これにより、コストの低減、装置の小型化を図ることが
できる。
【0102】尚、本発明の目的は、前述した実施形態の
機能を実現するソフトウェアのプログラムコード自体あ
るいはそれを記録した記憶媒体を、システムあるいは装
置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ
(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプロ
グラムコードを読出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。
機能を実現するソフトウェアのプログラムコード自体あ
るいはそれを記録した記憶媒体を、システムあるいは装
置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ
(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプロ
グラムコードを読出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。
【0103】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0104】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R/RW、DVD−ROM/RAM、磁気テープ、不
揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができ
る。
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R/RW、DVD−ROM/RAM、磁気テープ、不
揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができ
る。
【0105】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0106】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0107】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードが格納されることになる。
の記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードが格納されることになる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
少なくとも操作者の手による座標入力を効率的に実行す
ることができる座標入力装置及びその制御方法、コンピ
ュータ可読メモリ、プログラムを提供できる。
少なくとも操作者の手による座標入力を効率的に実行す
ることができる座標入力装置及びその制御方法、コンピ
ュータ可読メモリ、プログラムを提供できる。
【図1】実施形態1の座標入力装置の概略構成を示す図
である。
である。
【図2】実施形態1の座標検出ユニットの内部構成を示
す図である。
す図である。
【図3】実施形態1の角度検出器の斜視図である。
【図4】実施形態1の角度検出器の側面図である。
【図5】実施形態1の角度検出器の検出信号分布を示す
図である。
図である。
【図6】実施形態1の座標入力可能領域の構成を示す図
である。
である。
【図7】実施形態1の座標入力装置の入力操作例を示す
図である。
図である。
【図8】実施形態1の複数の座標入力可能領域それぞれ
に対応する差分検出信号分布を示す図である。
に対応する差分検出信号分布を示す図である。
【図9】実施形態1の判定領域を説明するための図であ
る。
る。
【図10】実施形態1の判定領域の応用例を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図11】実施形態1の領域判定処理を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図12】実施形態2の座標入力可能領域の構成を示す
である。
である。
【図13】実施形態2の領域判定処理を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図14】実施形態3の領域判定処理を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図15】実施形態4の角度検出器の構成を示す模式図
である。
である。
1 座標検出ユニット 2A、2B 角度検出器 3 座標入力可能領域 4 指示具 5 コンピュータ 6 反射部材 7 表示装置 11 コントローラ 25A、25B 基準点 25C 中点
Claims (12)
- 【請求項1】 表示画面に対して設けられた座標入力領
域の任意の位置に存在する検出対象物の座標値を検出す
る座標入力装置であって、 前記表示画面に対して設けられた第1座標入力領域と、 前記第1座標入力領域から垂直方向に隔てられて設けら
れた第2座標入力領域と、 前記第1及び第2座標入力領域上それぞれでの前記検出
対象物の第1及び第2座標値を算出する算出手段と、 前記第1及び第2座標値に基づいて、前記第1座標値に
対応づけられた所定の処理を実行する実行手段とを備え
ることを特徴とする座標入力装置。 - 【請求項2】 前記第1座標入力領域と前記第2座標入
力領域間に第3座標有力領域を更に備え、 前記算出手段は、前記第1乃至第3座標入力領域上それ
ぞれでの前記検出対象物の第1乃至第3座標値を算出
し、前記第1乃至第3座標値に基づいて、前記第1座標
値に対応づけられた所定の処理を実行することを特徴と
する請求項1に記載の座標入力装置。 - 【請求項3】 前記算出手段は、前記第1及び第3座標
値に基づいて、前記検出対象物の前記表示画面に対する
方向ベクトルを算出する第1算出手段と、 前記方向ベクトルと前記第2座標値に基づいて、該第2
座標値を前記第1座標入力領域へ投影した第4座標値を
算出する第2算出手段とを備え、 前記第1及び第4座標値に基づいて、前記第1座標値に
対応づけられた所定の処理を実行することを特徴とする
請求項2に記載の座標入力装置。 - 【請求項4】 前記検出対象物が前記第1及び第2座標
入力領域に存在位置を検出する検出手段を更に備え、 前記実行手段は、前記検出手段から出力される前記第1
及び第2座標入力領域に対応する第1及び第2検出信号
分布の第1及び第2ピークの幅と前記第1及び第2座標
値に基づいて、前記第1座標値に対応づけられた所定の
処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の座標
入力装置。 - 【請求項5】 前記検出手段は、前記第1及び第2座標
入力領域の任意の位置に存在する前記検出対象物からの
光の到来方向/不到来方向を検出する少なくとも2個一
組の検出器であることを特徴とする請求項1に記載の座
標入力装置。 - 【請求項6】 前記2個1組の検出器それぞれは、複数
の検出範囲を定義した1つのラインセンサからなり、前
記複数の検出範囲のそれぞれは前記第1及び第2座標入
力領域の任意の位置に存在する前記検出対象物からの光
の到来方向/不到来方向を検出するように構成されてい
ることを特徴とする請求項5に記載の座標入力装置。 - 【請求項7】 表示画面に対して設けられた座標入力領
域の任意の位置に存在する検出対象物の座標値を検出す
る座標入力装置の制御方法であって、 前記表示画面に対して設けられた第1座標入力領域と、
前記第1座標入力領域から垂直方向に隔てられて設けら
れた第2座標入力領域において、前記第1及び第2座標
入力領域上それぞれでの前記検出対象物の第1及び第2
座標値を算出する算出工程と、 前記第1及び第2座標値に基づいて、前記第1座標値に
対応づけられた所定の処理を実行する実行工程とを備え
ることを特徴とする座標入力装置の制御方法。 - 【請求項8】 前記座標入力装置は、前記第1座標入力
領域と前記第2座標入力領域間に第3座標有力領域を更
に備え、 前記算出工程は、前記第1乃至第3座標入力領域上それ
ぞれでの前記検出対象物の第1乃至第3座標値を算出
し、前記第1乃至第3座標値に基づいて、前記第1座標
値に対応づけられた所定の処理を実行することを特徴と
する請求項7に記載の座標入力装置の制御方法。 - 【請求項9】 前記算出工程は、前記第1及び第3座標
値に基づいて、前記検出対象物の前記表示画面に対する
方向ベクトルを算出する第1算出工程と、 前記方向ベクトルと前記第2座標値に基づいて、該第2
座標値を前記第1座標入力領域へ投影した第4座標値を
算出する第2算出工程とを備え、 前記第1及び第4座標値に基づいて、前記第1座標値に
対応づけられた所定の処理を実行することを特徴とする
請求項8に記載の座標入力装置の制御方法。 - 【請求項10】 前記検出対象物が前記第1及び第2座
標入力領域に存在位置を検出する検出工程を更に備え、 前記実行工程は、前記検出工程から出力される前記第1
及び第2座標入力領域に対応する第1及び第2検出信号
分布の第1及び第2ピークの幅と前記第1及び第2座標
値に基づいて、前記第1座標値に対応づけられた所定の
処理を実行することを特徴とする請求項7に記載の座標
入力装置の制御方法。 - 【請求項11】 表示画面に対して設けられた座標入力
領域の任意の位置に存在する検出対象物の座標値を検出
する座標入力装置の制御のプログラムコードが格納され
たコンピュータ可読メモリであって、 前記表示画面に対して設けられた第1座標入力領域と、
前記第1座標入力領域から垂直方向に隔てられて設けら
れた第2座標入力領域において、前記第1及び第2座標
入力領域上それぞれでの前記検出対象物の第1及び第2
座標値を算出する算出工程のプログラムコードと、 前記第1及び第2座標値に基づいて、前記第1座標値に
対応づけられた所定の処理を実行する実行工程のプログ
ラムコードとを備えることを特徴とするコンピュータ可
読メモリ。 - 【請求項12】 表示画面に対して設けられた座標入力
領域の任意の位置に存在する検出対象物の座標値を検出
する座標入力装置の制御のプログラムであって、 前記表示画面に対して設けられた第1座標入力領域と、
前記第1座標入力領域から垂直方向に隔てられて設けら
れた第2座標入力領域において、前記第1及び第2座標
入力領域上それぞれでの前記検出対象物の第1及び第2
座標値を算出する算出工程のプログラムコードと、 前記第1及び第2座標値に基づいて、前記第1座標値に
対応づけられた所定の処理を実行する実行工程のプログ
ラムコードとを備えることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001040785A JP2002244808A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 座標入力装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ、プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001040785A JP2002244808A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 座標入力装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ、プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002244808A true JP2002244808A (ja) | 2002-08-30 |
Family
ID=18903325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001040785A Withdrawn JP2002244808A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 座標入力装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ、プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002244808A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005258810A (ja) * | 2004-03-11 | 2005-09-22 | Canon Inc | 座標入力装置及びその制御方法、プログラム |
JP2007080187A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Tokai Rika Co Ltd | 操作入力装置 |
-
2001
- 2001-02-16 JP JP2001040785A patent/JP2002244808A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005258810A (ja) * | 2004-03-11 | 2005-09-22 | Canon Inc | 座標入力装置及びその制御方法、プログラム |
JP4522113B2 (ja) * | 2004-03-11 | 2010-08-11 | キヤノン株式会社 | 座標入力装置 |
JP2007080187A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Tokai Rika Co Ltd | 操作入力装置 |
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