JP2002244438A - 現像装置、及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、及び画像形成装置

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JP2002244438A
JP2002244438A JP2001040813A JP2001040813A JP2002244438A JP 2002244438 A JP2002244438 A JP 2002244438A JP 2001040813 A JP2001040813 A JP 2001040813A JP 2001040813 A JP2001040813 A JP 2001040813A JP 2002244438 A JP2002244438 A JP 2002244438A
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developing
cartridge
toner
image
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Takeshi Nakagawa
剛 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像カートリッジの適切な交換時期をユーザ
に予告することで、消耗度の高い現像カートリッジを使
用することによる現像不良を防止する。 【解決手段】 現像カートリッジは、その消耗度を判断
するための情報を記憶した不揮発性の記憶手段を備え、
消耗度を判断する情報が、少なくとも現像カートリッジ
の現像特性に関する情報を含むようにする。この情報に
基づいてガンマ特性の測定を行い(S4)、最大濃度D
a、最低濃度Db、ハイライト部の傾きGc、トナー残
量Tのうちの少なくとも1つが第1閾値のチェックに引
っ掛かり、第2閾値のチェックに引っかからなかったら
カートリッジ寿命の予告をおこなう(S10)。また、
これらのうちの少なくとも1つが第2閾値に引っかかっ
たら、カートリッジ交換を要請する(S11)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写機
等の画像形成装置に使用される現像装置、及びこれを備
えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ、複写機等の電子写真方
式の画像形成装置は、感光体やこれに作用するプロセス
機器をカートリッジ化して、このカートリッジを画像形
成装置本体に対して着脱自在に構成するカートリッジ方
式が採用されている。このカートリッジ方式によれば、
画像形成装置のメンテナンスをサービスマンによらずに
ユーザ自身で行うことができるので、便宜である。
【0003】このようなカートリッジ方式の画像形成装
置では、上述のように、ユーザ自身がカートリッジを交
換することができる。例えば、現像カートリッジでは、
カートリッジ内のトナー残量を検知し、トナー量が少な
くなった場合にそれを表示し、警告する手段が設けられ
ており、画像濃度低下等の不具合が発生する前にユーザ
に現像カートリッジ交換を促すようになっているものが
ある。
【0004】また、このような現像カートリッジの寿命
検出手段として、EEPROM等の不揮発性の記憶手段
を利用して、現像カートリッジの使用量を積算して記憶
させる方法が提案されている。
【0005】例えば、特開昭61−185761号公報
には、感光ドラムをレーザ光又は発光ダイオードなどに
よって露光させる場合、露光時間の情報、したがってト
ナー残量に対応する情報を加算記憶する手段を備えた電
子写真画像形成装置について記載されている。
【0006】また、このような現像カートリッジは画像
形成装置本体に対して着脱交換される機会が多いため、
記憶手段を現像カートリッジ自身に内臓して、例えば、
1個の画像形成装置本体に対して複数の現像カートリッ
ジが使用された場合の検出精度を高めるという提案もな
されている。
【0007】例えば、特開昭63−212956号公報
では現像カートリッジ内にメモリを設け、画像形成装置
本体には、メモリの読み出し及び書き込みを行うための
手段と、メモリから読み出した内容と画像形成動作とに
基づいて、現像カートリッジの寿命に関連する情報の演
算を行い、その情報をメモリに書き込ませる画像形成装
置が提案されている。
【0008】また、トナーの消費量の他の検出方法とし
て、現像カートリッジ内のトナーの残量を直接検出する
方法についても提案されている。
【0009】例えば、特開昭62−62352号公報で
は、現像剤担持体である現像スリーブの近傍に検知用ア
ンテナを配して、現像スリーブにAC電圧を印加したと
きに、アンテナに誘起される電流を測定し、それが現像
スリーブとアンテナとの間のトナー量に応じて変化する
ことを利用してトナーの残量を検出する方法について述
べられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなトナー残量のみに基づく現像カートリッジの寿命
判断方法は、いかに正確にトナー残量を検知しようとも
万全たりえない。例えば、印字率が低くトナー消費量の
少ない画像を大量に出力した場合は、トナーが無くなる
前に現像カートリッジの累積駆動時間が設計上の限界値
を超えてしまい、トナーや現像スリーブの劣化が過度に
進行してしまうことがある。特に4色のトナーを使用す
る4色フルカラーの画像形成装置では、ある一色のみの
トナー消費量が極端に少なくなる可能性は高く、その色
の現像カートリッジは交換されないまま駆動し続けるた
め、大きなダメージを蓄積して現像特性の変化などを引
き起こす。現像特性の変化は、色合いの変化となって現
れるため、人間が知覚しやすく、ユーザが許容できない
水準まで悪化するケースもある。また、現像カートリッ
ジの現像特性の変化に起因する画像再現性の悪化の他、
劣化して帯電能力の落ちたトナーに起因するカブリ・ト
ナー飛散などの不具合も発生する。
【0011】本発明は、上述事情に鑑みてなされたもの
であり、現像カートリッジの消耗度を総合的に検知・推
定することにより、現像カートリッジの適切な交換時期
をユーザに予告し、上述のような現像不良を防止するよ
うにした現像カートリッジ、及びこれを備えた画像形成
装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1に係る本発明は、画像形成装置本体側に対
して着脱自在な現像カートリッジを有する現像装置にお
いて、前記現像カートリッジは、前記現像カートリッジ
の消耗度を判断するための情報を記憶した不揮発性の記
憶手段を備え、前記消耗度を判断する情報が、少なくと
も前記現像カートリッジの現像特性に関する情報を含
む、ことを特徴とする。
【0013】請求項2に係る本発明は、請求項1に記載
の現像装置において、前記消耗度を判断する情報が、前
記現像カートリッジの稼動情報を含む、ことを特徴とす
る。
【0014】請求項3に係る本発明は、像担持体上に形
成された静電潜像にトナーを付着させて現像する現像装
置を備えた画像形成装置において、前記現像装置が、請
求項1又は2に記載の現像カートリッジを有する、こと
を特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0016】〈実施の形態1〉図1に、本実施の形態に
係る画像形成装置の一例を示す。同図に示す画像形成装
置は、4色フルカラーのレーザビームプリンタであり、
同図は、その概略構成を示す縦断面図である。
【0017】同図に示す画像形成装置は、像担持体とし
て、ドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」と
いう。)1を備えている。感光ドラム1は、駆動手段
(不図示)によって矢印Rl方向に回転自在に支持され
ている。感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿っ
てほぼ順に、帯電ローラ(接触帯電部材)2、露光装置
3、現像装置4、転写装置5、クリーニング装置6が配
設されている。さらに、転写装置5に対向するようにし
て、転写ベルトクリーニング装置7が配置され、また、
記録材Pの搬送方向(矢印Kp方向)についての転写装
置5の下流側には、定着器8が配置されている。
【0018】以下、順に説明する。
【0019】感光ドラム1は、円筒状のアルミシリンダ
の外周面に有機感光体(OPC)、A−Si、CdS、
Se等の光導電体を塗布して構成されている。
【0020】帯電ローラ2は、芯金上に導電性のゴム及
び中抵抗表面層を設けて構成され、感光ドラム1表面に
接触配置されて、感光ドラム1との間に帯電ニップ部を
構成している。帯電ローラ2の芯金には、上述の感光ド
ラム1を均一に帯電すべく、帯電バイアス電源により直
流電圧に交流電圧を重畳させた帯電バイアスが印加され
る。この帯電バイアスの印加により、転写ニップ部近傍
では、パッシェンの法則を満たす距離の領域で放電が起
こり、感光ドラム1表面は所定の極性・電位に均一に一
次帯電される。
【0021】露光装置3は、画像情報に従った信号がレ
ーザドライバ(不図示)に入力されると、レーザ光を発
光し、このレーザ光が光路Lを通って感光ドラム1表面
を照射する。これにより感光ドラム1表面には、静電潜
像が形成される。
【0022】現像装置4は、回転可能な支持体4Aと、
支持体4Aに搭載された4個の現像カートリッジ、すな
わちマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、
ブラック(K)の各色のトナーをそれぞれ収納した現像
カートリッジ4a、4b、4c、4dとを備えている。
現像に際しては、支持体4Aを矢印R4方向に回転させ
て、感光ドラム1上の静電潜像の現像に供される現像カ
ートリッジ(図1では現像カートリッジ4a)を感光ド
ラム1に対向する現像位置に配置し、静電潜像にトナー
を付着させてトナー像として現像する。なお、各現像カ
ートリッジ4a、4b、4c、4dは、支持体4Aに対
してそれぞれ個別に着脱自在に構成されている。
【0023】転写装置5は、転写体支持体としての3本
の支持ローラを備えている。これら支持ローラは、駆動
ローラ5c、一次転写ローラ5b、二次転写対向ローラ
5dであり、これらに中間転写体としての中間転写ベル
ト5aがエンドレス状に巻きかけられている。中間転写
ベルト5aは、駆動手段(不図示)による駆動ローラ5
cの回転に伴って同図中の矢印R5方向に走行駆動され
る。中間転写ベルト5aの内側における、感光ドラム1
に対向する位置には、一次転写ローラ5bが中間転写ベ
ルト5aを介して配置され、また、中間転写ベルト5a
の外側における、二次転写対向ローラ5dに対向する位
置には、紙等の記録材Pにトナー像を二次転写するため
の二次転写ローラ5eが配置されている。
【0024】クリーニング装置6は、感光ドラム1の回
転方向についての転写装置5の下流側に配置され、一次
転写時に感光ドラム1から中間転写ベルト5aに転写さ
れないで感光ドラム1表面に残ったトナー(転写残トナ
ー)を除去するものである。
【0025】中間転写ベルトクリーニング装置7は、中
間転写ベルト5aの走行方向についての二次転写対向ロ
ーラ5dと一次転写ローラ5bとの間に配設され、二次
転写時に中間転写ベルト5aから記録材Pに転写されな
いで中間転写ベルト5a表面に残った転写残トナーを除
去する。
【0026】定着器8は、定着ローラと加圧ローラとを
有し、記録材P上に転写されたトナー像を加熱、加圧し
て永久像を得るものである。
【0027】次に、上述構成の画像形成装置の動作を簡
単に説明する。なお、4色のトナー像については、マゼ
ンタ、シアン、イエロー、ブラックの順に形成するもの
とする。
【0028】感光ドラム1を矢印R1方向に回転駆動
し、帯電ローラ2に帯電バイアスを印加して感光ドラム
1表面を所定の極性・電位に均一に帯電する。帯電後の
感光ドラム1表面を、マゼンタの画像情報に応じて露光
装置3によって露光し、マゼンタ用の静電潜像を形成す
る。現像装置4の支持体4Aを回転させて、マゼンタの
現像カートリッジ4aを、その現像スリーブ4eが感光
ドラム1表面に対向する現像位置に配置されるように移
動し、現像スリーブ4eにより感光ドラム1上の静電潜
像にマゼンタのトナーを付着させてマゼンタのトナー像
を形成する。そして、感光ドラム1上のマゼンタのトナ
ー像を、一次転写ローラ5bに一次転写バイアスを印加
することで、中間転写ベルト5a上に一次転写する。ト
ナー像転写後の感光ドラム1表面の転写残トナーをクリ
ーニング装置6によって除去し、次の画像形成に備え
る。
【0029】以上の、帯電からクリーニングに至る各工
程(画像形成プロセス)を、シアン、イエロー、ブラッ
クのトナーについても同様に行い、中間転写ベルト5a
上に4色のトナー像を次々と一次転写して重ねる。
【0030】中間転写ベルト5a上の4色のトナー像
を、二次転写ローラ5eに二次転写バイアスを印加する
ことで、給搬送装置(不図示)によって搬送されてきた
記録材P上に一括して二次転写する。記録材P上の4色
のトナー像は、定着器8に搬送され、ここで加熱及び加
圧を受けて溶融固着され記録材P上に定着される。
【0031】トナー像転写後の中間転写ベルト5aは、
その表面の転写残トナーが中間転写ベルトクリーニング
装置7によって除去される。以上が、4色フルカラーの
画像を形成する過程の概略である。
【0032】次に本実施の形態における現像カートリッ
ジの消耗度判断ルールについて述べる。
【0033】図2は、画像形成装置本体に装着された現
像カートリッジが再び別の現像カートリッジに交換され
るまでを示すフローチャートである。なお、同図中に使
用されているS1、S2、……は、手順(ステップ)の
番号を示す。
【0034】現像カートリッジが画像形成装置本体に装
着されると(S1)、まず、この現像カートリッジに適
用すべき消耗度判断情報を現像カートリッジに内蔵され
ている不揮発のメモリ(記憶手段)から読み出す(S
2)。本実施の形態における現像カートリッジでは現像
カートリッジのガンマ特性の測定結果(S4)とトナー
残量検知結果(S3)との2つを消耗度を判断する要因
として使用して、現像カートリッジ寿命が残り少なくな
ったと判断したらその旨の予告をユーザに通知し(S1
0)、現像カートリッジ寿命が尽きたと判断したら現像
カートリッジの交換をユーザに要請する(S11)、と
いう手順を指示する指令が不揮発性のメモリに格納され
ている。以下にこの消耗度の判断手順を詳しく説明す
る。
【0035】画像形成装置本体に、現像カートリッジの
交換等によって新品の現像カートリッジが装着されると
(S1)、現像カートリッジに内蔵された不揮発性のメ
モリから消耗度判断情報を読み取った後(S2)、その
情報に従って、現像カートリッジのトナーの残量Tをチ
ェックする(S3)。残量TがT≦T2の場合(S3)
は、現像カートリッジ交換を要請する(S11)。一
方、ステップS3において、残量T>T2の場合は、ガ
ンマ特性の測定を行う(S4)。図3は、現像カートリ
ッジのガンマ特性の測定の際に形成される画像パターン
及びガンマ特性(信号レベルと測定濃度との関係)の測
定結果の一例を模式的に示す図である。
【0036】本実施の形態における画像形成装置は、画
像信号のレベルを各画素各色成分について256レベル
のレーザ光に変換して、感光ドラム1上の静電潜像を形
成する仕様となっており、ガンマ特性の測定時には最低
濃度に相当する信号レベル0から最高濃度(Dmax)
である信号レベル255までを段階的に出力した現像パ
ターンを感光ドラム1上に形成し、これを現像すること
により、図3に示すようなガンマ特性の測定用の画像パ
ターンが得られる。
【0037】感光ドラム1表面近傍には、画像濃度検出
装置9(図1参照)が配設されており、この画像濃度検
出装置9により、感光ドラム1上に形成されたガンマ特
性の測定用の画像パターンの濃度を検出することによっ
て、図3のような測定結果が得られる。この画像濃度検
出装置9としては、反射型の光センサを使用することが
できる。この光センサには、上述の画像パターンを照射
する発光素子と画像パターンからの反射光を受光する受
光素子とが組み込まれている。なお、本実施の形態で使
用したような反射型の光センサは、従来から周知のもの
であるのでその詳細は説明を省略する。
【0038】図4は、長時間の使用によって消耗・劣化
した現像カートリッジのガンマ特性の測定結果の一例を
模式的に示したものである。新品の現像カートリッジの
場合には対角点を結ぶ直線状の理想に近いガンマ特性を
示すのに対して、消耗した現像カートリッジの場合は、
最大濃度Daの低下や最低濃度Dbの上昇、低濃度部の
歪み(傾きGc=y/xの変化)などが発生する。これ
らの特性変化は出力画像の品質低下などの不具合につな
がるものである。例えば、低濃度部の歪みは、図4上部
の階調パターンに見られるような画像ハイライト部分の
再現性の悪化を意味し、また、最低濃度Dbの上昇は画
像の白地部へのトナー付着や飛散トナーの増加などを意
味する。したがってガンマ特性にこのような変化が生じ
てきたら現像カートリッジの消耗が進行しており、交換
時期が近づいていると判断できる。
【0039】本実施の形態ではこのようなガンマ特性の
変化をモニターすることによって現像カートリッジの消
耗度を判断し、トナー残量の測定結果と合わせて現像カ
ートリッジの寿命を判定するようにしている。
【0040】具体的には図2、図4に示すようにガンマ
特性曲線の最大濃度Da、最低濃度Db、ハイライト部
の傾きGc(=y/x)及びトナー残量Tの4項目につ
いて、消耗度相関要因としてチェックを行い、現像カー
トリッジの不揮発性のメモリに寿命判断ルールの一部と
して書き込まれている閾値(しきい値)と比較する。
【0041】閾値としては、ユーザに現像カートリッジ
寿命が残り少ないことを予告する第1閾値Da1、Db
1、Gc1、T1と、現像カートリッジの寿命が尽きた
旨を通知して交換を要請する第2閾値Da2、Db2、
Gc2、T2の2種類が設定されている。
【0042】ガンマ特性のチェック項目Da、Db、G
cについてさらに詳しく説明する。
【0043】Daは、その現像カートリッジによって出
力可能な最大濃度であり、画像のべタ部分などで十分な
濃度を得るためにある程度以上の値を保つ必要がある。
第2閾値Da2はDaがその値以下になった場合に、も
はやそれ以上の画像出力に対応できず、現像カートリッ
ジの交換を要請すべきと判断される値である。また第1
閾値Da1はDa2よりやや大なる値で、最大濃度の低
下をチェックして現像カートリッジ交換が近いことをユ
ーザに予告し、新品の現像カートリッジの準備を促すた
めに設定される。Dbは静電潜像の白地部へのトナー付
着量を意味する値であり、画像白地部の汚れ(カブリ)
やトナー飛散量と密接に関係する。第2閾値Db2は、
Dbがその値以上になってしまうとカブリやトナー飛散
が許容できないほど悪化するため現像カートリッジの交
換を要請すべきと判断される値である。第1閾値Db1
はDb2よりやや小なる値でDb2、すなわち現像カー
トリッジの交換が近いことを予告するために設定され
る。Gcは低濃度領域におけるガンマ特性曲線の傾きで
あり、この値が大きすぎると画像のハイライト部分の階
調性を表現することが困難となる。第2閾値Gc2はG
cの許容限界に相当する値であり、現像カートリッジの
交換を要請するために設定され、また第1閾値Gc1は
現像カートリッジの交換が近いことを予告するために設
定される値である。
【0044】上述の消耗度相関要因Da、Db、Gc、
Tのうちいずれか1つでも第1閾値のチェックに引っか
かれば、現像カートリッジの寿命予告をユーザに発し、
また第2閾値のチェックに引っかかる要因が1つでもあ
れば、現像カートリッジ交換を要請する。これらのチェ
ックを4色の現像カートリッジすべてについて実施し、
その結果、プリント可能、すなわち第2閾値のチェック
に引っかかるものが1つも無かった場合にはプリント動
作を開始する。
【0045】すなわち、前述のガンマ特性の測定後(S
4)、ステップS5において、Da、Db、Gcのいず
れもが第1閾値のチェックに引っかからない場合(S5
の「YES])で、かつステップS6において、Tが第
1閾値のチェックに引っかからない場合(S6の「YE
S」)、通常通りのプリント動作を行う(S7)。次
に、ステップS5において、Da、Db、Gcのうちの
少なくとも1つでも第1閾値のチェックに引っかかる場
合(S5の「NO」)、これらDa、Db、Gcが第2
閾値のチェックに引っかかるかどうかを見る。そして、
これらDa、Db、Gcのいずれもが第2閾値のチェッ
クに引っかからない場合(S8の「YES」)で、かつ
Tが第2閾値のチェックに引っかからない場合(S9の
「YES」)には、現像カートリッジの寿命を予告し
(S10)、その後、プリント動作に入る(S7)。こ
こで、上述のステップS3においてTが第2閾値のチェ
ックに引っかかる場合(S3の「NO」)、及びステッ
プS8でDa、Db、Gcが第2閾値のチェックに引っ
かかる場合(S8の「NO」)、及びステップS9でT
が第2閾値に引っかかる場合(S9の「NO」)には、
現像カートリッジの交換を要請する(S11)。
【0046】なお、プリント動作終了後(S7)は、最
後にガンマ測定を行ってからの累積プリント枚数Pをチ
ェックし(S12)、閾値P1を超えた場合には再びガ
ンマ測定(S4)に戻り、超えない場合にはトナー残量
チェック(S6)に戻る。また、トナー残量Tの第2閾
値T2との比較は、ステップS3とステップS9との2
箇所で行っているが、このうちステップS3は、ガンマ
測定用の画像パターンを形成することが可能かどうかを
見るためのものであり、ステップS9は、画像パターン
を形成した後に、さらにトナーの残量をチェックするも
のである。
【0047】ガンマ測定を毎プリントごとに実施しない
のは、本実施の形態における画像形成装置ではガンマ判
定中にはプリント動作が比較的長時間中断されてしまう
こと、またガンマ測定自体にトナーを消費して廃トナー
を増加させてしまうこと、さらにガンマ特性は通常はそ
れほど急には変化しないこと等の理由による。閾値P1
はガンマ測定の間隔を決定する値であり、ガンマ特性の
変化率などを考慮して設定される。
【0048】トナー残量の検出には現像カートリッジに
設けられた一対の透明窓を通して現像カートリッジ内部
を透過した光の強度・透過時間を光センサによって測定
するという光学式検出方法を使用した。このトナー残量
検出動作は画像形成動作中に現像カートリッジの支持体
4Aの回転動作に付随して自動的に行われるようにして
いる。
【0049】また、第1及び第2閾値をはじめとして消
耗度判断情報はトナーの製造処方などに依存して変遷す
る性質の情報であり、個々の現像カートリッジに属する
情報として、画像形成装置本体ではなく現像カートリッ
ジの内蔵の不揮発性のメモリなどに格納することが望ま
しい。
【0050】以上が本実施の形態における現像カートリ
ッジの寿命判断手順の詳細である。以上、述べてきたよ
うに現像カートリッジに搭載された不揮発性のメモリか
ら読み出した寿命判断情報に基づいて、ガンマ特性及び
トナー残量をチェックすることにより、トナー無しに起
因する現像カートリッジ寿命の到来だけでなく画像再現
性の悪化などに起因する寿命の限界をあらかじめ検知し
てユーザに通知し、画像品質の維持やトナー飛散の抑制
などを行って、不具合を未然に防止することができる。
【0051】〈実施の形態2〉次に、実施の形態2につ
いて説明する。ただし、本実施の形態に係る画像形成装
置は、前述の実施の形態1の図1に示す画像形成装置と
同様な構成であるので、ここでは、その図示及び説明を
省略する。
【0052】前述の実施の形態1では、現像カートリッ
ジのガンマ特性とトナー残量との2つの要因を現像カー
トリッジの消耗度を判断するために使用した。しかし、
ガンマ特性は長時間のスリープ後や大量の連続プリント
後など、画像形成装置の駆動状況に依存して一時的に変
動したり、また温度や湿度など周囲の環境によって変化
するなど、現像カートリッジの消耗度判断要因としての
安定性に欠ける面がある。
【0053】そこで、本実施の形態では現像カートリッ
ジの消耗度と相関を有する要因として、さらに現像スリ
ーブ4e(図1参照)の稼動情報の指標となる累積回転
時間を採用する。現像スリーブ4eの累積回転時間は、
トナー供給ローラ4fやトナー層規制部材4gなどとの
摺擦による現像スリーブ4e表面の機械的な劣化、現像
スリーブ4eとトナー供給ローラ4fとの摺擦部におけ
るトナーの劣化などと直接的な相関を有する要因であ
り、したがってこれらの劣化に起因する画像再現性の悪
化その他前述の様々な不具合を回避するために、現像カ
ートリッジの寿命相関要因として採用することが有効で
ある。
【0054】図5に、本実施の形態における寿命判断手
順を示す。現像カートリッジの交換要請前に、スリーブ
累積駆動時間によるチェック(S13)を新たに設けて
いる以外は、実施の形態1において述べたものと同様で
ある。このスリーブ累積駆動時間によるチェックは、ガ
ンマ特性チェックの結果、Da、Db、Gcのいずれか
1つに、第2閾値に引っかかるものがあった場合に、実
際に、現像カートリッジの交換要請が妥当なものである
かどうかをさらに判断するためのものである。スリーブ
累積駆動時間Sが閾値S2より小さい場合には、ガンマ
特性の一時的な変動などによる振れであると判断して現
像カートリッジの交換は要請(S11)は行わずに、ス
テップS9のトナー残量チェックに移る。逆に、SがS
2より大であった場合には実際に現像カートリッジの寿
命が尽きたものと判断して現像カートリッジの交換を要
請する(S11)。
【0055】ここで、閾値S2は他の閾値と同様に寿命
判断情報として現像カートリッジに内蔵されている不揮
発性のメモリから読み出される。またスリーブ累積駆動
時間Sも個々の現像カートリッジに属する情報であるの
で画像形成装置本体によって随時現像カートリッジの不
揮発性のメモリへの書き込み及び読み込みを行うことが
望ましい。
【0056】以上、述べたようにガンマ特性、トナー残
量に加えて、現像スリーブ4eのスリーブ累積回転時間
を、現像カートリッジの寿命相関要因として扱うことに
より寿命判定の精度を一層、向上させることができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
現像カートリッジは、その消耗度を判断するための情報
を記憶した不揮発性の記憶手段を備え、消耗度を判断す
る情報が、少なくとも現像カートリッジの現像特性に関
する情報を含むようにすることにより、この情報に基づ
いて現像カートリッジの寿命を判定して適切な時点で現
像カートリッジの交換をユーザに促すことができるの
で、消耗・劣化した現像カートリッジによって画像を形
成することに起因する現像不良を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成を模式的
に示す縦断面図である。
【図2】実施の形態1における、現像カートリッジの消
耗度を判断する手順を説明するフローチャートである。
【図3】新品の現像カートリッジのガンマ特性(信号レ
ベルと測定濃度との関係)の測定結果を示す図である。
【図4】消耗した現像カートリッジのガンマ特性(信号
レベルと測定濃度との関係)の測定結果を示す図であ
る。
【図5】実施の形態2における、現像カートリッジの消
耗度を判断する手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 帯電ローラ 3 露光装置 4 現像装置 4a、4b、4c、4d 現像カートリッジ 4e 現像スリーブ 9 画像濃度検出装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置本体側に対して着脱自在な
    現像カートリッジを有する現像装置において、 前記現像カートリッジは、前記現像カートリッジの消耗
    度を判断するための情報を記憶した不揮発性の記憶手段
    を備え、 前記消耗度を判断する情報が、少なくとも前記現像カー
    トリッジの現像特性に関する情報を含む、 ことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記消耗度を判断する情報が、前記現像
    カートリッジの稼動情報を含む、 ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 像担持体上に形成された静電潜像にトナ
    ーを付着させて現像する現像装置を備えた画像形成装置
    において、 前記現像装置が、請求項1又は2に記載の現像カートリ
    ッジを有する、ことを特徴とする画像形成装置。
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