JP2002243937A - 干渉フィルタの製造手段、干渉フィルタ、波長可変干渉フィルタ製造手段、波長可変干渉フィルタ、及び、波長選択フィルタ - Google Patents

干渉フィルタの製造手段、干渉フィルタ、波長可変干渉フィルタ製造手段、波長可変干渉フィルタ、及び、波長選択フィルタ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】曲面でも、反射膜間距離を面内で一定にできる
干渉フィルタと製造手段、反射膜間隔を変化できる波長
可変干渉フィルタと製造手段、時系列にRGBを出射す
る波長選択フィルタ、及び、非常に波長分離精度の良い
通信用波長選択フィルタを提供する。 【解決手段】反射膜間にアモルファス・シリコン犠牲層
の成膜を行い、弗化キセノンガスで除去することによ
り、高温で損傷を生ずる高反射率の反射膜が使用でき、
しかも、犠牲層除去時に薄膜、光学部材にダメージを与
えることの無い製造手段が得られる。また、上記組み合
わせと静電及び圧電アクチュエータを作り込むことによ
り、電圧で透過波長を制御できる波長可変干渉フィルタ
が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は波長選択干渉フィル
タ、及び、光通信に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のファブリペロ型共振器を応
用した干渉フィルタは、反射率を高くすることで、非常
に半値幅の少ない波長選択性を示すことから、分光器か
ら光通信にいたるまで広く使用されてきた。この干渉フ
ィルタは反射膜の間を多重反射させ、位相整合条件(往
復した時の光の位相差が2πの整数倍であること)を満
たす波長だけ透過させるものである。従来の構成は、ガ
ラスを両面研磨し、その両端に反射膜を蒸着する方法で
作成されてきた。また、選択波長を変化させる方法とし
て、ガラスの片面をもう一方の面に対しごく僅かの角度
をつけウエッジ研磨し、その両端に反射膜を蒸着する方
法で作成され、光の入射する位置を平行又は回転移動さ
せることにより、反射膜間の距離を変化させ、位相整合
条件を満たす波長のみ透過させる手段が採られてきた。
しかし、この干渉フィルタは、ガラスを非常に平坦に面
精度良く磨く必要があり、間隔の制御が非常に困難であ
るため、高額な物であった。また、波長可変干渉フィル
タでは、モータ等で回転又は平行移動させる為、波長可
変に時間を要するという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決するためのものであり、安価で、場所により反射、透
過波長のずれが無く、精度の良い干渉フィルタを実現す
ること、非常に早い速度で選択波長を切り替えることが
できる、波長可変干渉フィルタを実現すること、小型で
選択波長切替えを高速で行うことができるカラーシーケ
ンシャル用波長可変干渉フィルタを実現することを主な
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の干渉フィルタ製造手段は、 1) 第1の工程で、透明基板上に第1の反射膜を成膜す
ること、第2の工程で、透過、または、反射させる波長
λに対し、位相整合条件(間隔を往復した時の光の位相
変化が2πの整数倍であること)を満たす厚さ相当の犠
牲層を成膜すること、第3の工程で、前記犠牲層膜にア
ンカー穴を形成すること、第4の工程で、前記アンカー
穴を持つ犠牲層膜上に膜をアンカー穴に沿って成膜を行
い、第5の工程で、第4の工程で成膜した膜の、光を透
過、または、反射させる部分をパターンニングによって
除去すること、第6の工程で、第2の反射膜を成膜するこ
と、第7の工程で、前記犠牲層を除去すること、を特徴
とする。 2) 第1の工程で、透明基板上に第1の反射膜を成膜す
ること、第2の工程で、透過または反射させる波長に対
し、位相整合条件を満たす厚さ相当の犠牲層を成膜する
こと、第3の工程で、前記犠牲層膜にアンカー穴を形成
すること、第4の工程で、前記アンカー穴を持つ犠牲層
膜上に膜をアンカー穴に沿って成膜すること、第5の工
程で、第4の工程で成膜した膜の、光を透過、または、
反射させる部分をパターンニングによって除去するこ
と、第6の工程で、第2の反射膜を成膜すること、第7の
工程で、第6の工程で成膜した反射膜上に透明樹脂を塗
布、または、無機材料を用いた膜を成膜すること、第8
の工程で、前記犠牲層を除去すること、を特徴とする。
【0005】本発明の干渉フィルタは、(1)、及び、
(2)に示す干渉フィルタ製造手段により、第1の反射
膜と第2の反射膜の間に、透過または反射させる波長に
対し位相整合条件を満たす厚さ相当の真空または透明気
体で満たされた間隔を有することを特徴とする干渉フィ
ルタ。
【0006】本発明の干渉フィルタ製造手段は、 1) 第1の工程で、透明基板上に第1の反射膜を成膜す
ること、第2の工程で、透過または反射させる波長に対
し、位相整合条件を満たす厚さ相当のシリコン犠牲層を
CVDで成膜すること、第3の工程で、前記犠牲層膜に
アンカー穴を形成すること、第4の工程で、前記アンカ
ー穴を持つ犠牲層膜上に膜をアンカー穴に沿って成膜す
ること、第5の工程で、第4の工程で成膜した膜の、光を
透過、または、反射させる部分をパターンニングによっ
て除去すること、第6の工程で、第2の反射膜を成膜する
こと、第7の工程で、シリコン犠牲層を弗化キセノンガ
スによりエッチング除去すること、を特徴とする。 2) 第1の工程で、透明基板上に第1の反射膜を成膜す
ること、第2の工程で、透過または反射させる波長に対
し、位相整合条件を満たす厚さ相当のシリコン犠牲層を
CVDで成膜すること、第3の工程で、前記シリコン犠
牲層膜にアンカー穴を形成すること、第4の工程で、前
記アンカー穴を持つ犠牲層上に第2の反射膜をアンカー
穴に沿って成膜すること、第5の工程で、第2の反射膜に
透明樹脂を塗布、または、無機材料を用いた膜を成膜す
ることで、アンカー穴に樹脂または無機材質の部材を充
填すること、第6の工程で、弗化キセノンガスによりシ
リコン犠牲層エッチング除去すること、を特徴とする。 3) (2)における第4の工程までを同様の工程と
し、次の第5の工程で、第2反射膜の上部に接着剤を塗
布すること、第6の工程で、透明樹脂基板、あるいは、
透明ガラス板を接着硬化させること、第7の工程で、弗
化キセノンガスで、第1反射膜層と第2反射膜層に挟まれ
ているシリコン犠牲層を除去すること、事を特徴とす
る。 4) (3)記載の第5の工程において、塗布する接着
剤の硬化後の屈折率は、接着される透明部材の屈折率に
ほぼ等しくさせることを特徴とする。
【0007】本発明の干渉フィルタは、 1) (1)、から、(4)に示す干渉フィルタ製造手
段により、第1の反射膜と第2の反射膜の間に、透過ま
たは反射させる波長に対し位相整合条件を満たす厚さ相
当の真空または透明気体で満たされた間隔を有すること
を特徴とする干渉フィルタ。 2) (1)から(4)に示す干渉フィルタ製造手段に
より、第1の反射膜と第2の反射膜の間に、透過または
反射させる波長に対し位相整合条件を満たす厚さ相当の
真空または透明気体で満たされた間隔を有し、透明基板
における、第1反射膜の成膜されていない面、及び、第2
の反射膜の着けられていない面、つまり、この素子に光
が入射または出射する面に、無反射コートを着けたこと
を特徴とする干渉フィルタ。
【0008】本発明の波長可変干渉フィルタは、透明基
板上に第1の反射膜を有し、前記第1の反射膜上に、真
空、気体、または、液体で満たされた間隔を隔てて第2
の反射膜を有し、光が透過または、反射する領域以外の
部分に、圧電アクチュエータ、又は、静電アクチュエー
タを有し、前記アクチュエータの一端は、第1の反射膜
又は、第1の反射膜を支える部材に接続され、もう一端
は、第2の反射膜又は、第2の反射膜を支える部材に接続
されていることを特徴とする。
【0009】本発明の波長可変干渉フィルタ製造手段
は、 1) 第1の工程で、透明基板上に導電性を有する第1の
反射膜を成膜すること、第2の工程で、配線ラインをパ
ターンニングすること、第3の工程で、犠牲層を成膜す
ること、第4の工程で、前記犠牲層膜にアンカー穴を形
成すること、第5の工程で、前記アンカー穴を持つ犠牲
層膜上に導電性とばね性を有する膜をアンカー穴に沿っ
て成膜すること、第6の工程で、第5の工程で成膜した導
電性とばね性を有する膜をパターンニングし、支柱及び
ばね部を作成すること、第7の工程で、導電性を有する
第2の反射膜を成膜すること、第8の工程で、前記犠牲層
を除去すること、を特徴とする波長可変干渉フィルタ製
造手段。 2) (1)記載の第7の工程反射膜を成膜する工程ま
でを同等とし、その後、第8の工程として、第2の反射膜
上に樹脂、または、無機の透明膜を塗布または成膜する
こと、第9の工程で、アンカー部、ばね部上に有る樹
脂、または、無機膜をパターンニングにより除去するこ
と、を特徴とする。 3) 第1の工程で、透明基板上に導電性を有する第1の
反射膜を成膜すること、第2の工程で、第1の反射膜をパ
ターンニングし配線ラインを作成すること、第3の工程
で、犠牲層を成膜すること、第4の工程で、前記犠牲層
膜にアンカー穴を形成すること、第5の工程で、前記ア
ンカー穴を持つ犠牲層膜上に導電性を有する第2の反射
膜をアンカー穴に沿って成膜すること、第6の工程で、
第2の反射膜をパターンニングし、支柱及びばね部を作
成すること、第7の工程で、前記犠牲層を除去するこ
と、を特徴とする。 4) 第1の工程で、透明基板上に第1の反射膜を成膜す
ること、第2の工程で、前記第1の反射膜上に、導電性
の膜を着け、電極、及び配線パターンを残し、光の反
射、または、透過する面に存在する導電膜を除去するこ
と、第3の工程で、前記電極に圧電素子の1方の面を接
合すること、第4の工程で、犠牲層を成膜、前記接合さ
れた圧電素子の犠牲層が成膜された面上に有る犠牲層を
パターンニングにより除去すること、第5の工程で、第
2の反射膜を成膜すること、第6の工程で、有機、また
は、無機の透明部材を塗布または成膜すること、を特徴
とする。 5) 第1の工程で、透明基板上に段差を設けること、
第2の工程で、第1の反射膜を成膜すること、第3の工
程で、前記第1の反射膜上に、導電性の膜を着け、前記
段差部に電極、及び配線パターンを残し、光の反射、ま
たは、透過する面に存在する導電膜を除去すること、第
4の工程で、前記段差上に設けられた電極に圧電素子の
1方の面を接合すること、第5の工程で、犠牲層を成膜
すること、第6の工程で、前記接合された圧電素子の犠
牲層が成膜された面上に有る犠牲層をパターンニングに
より除去すること、第7の工程で、第2の反射膜を成膜
すること、第8の工程で、第2の反射膜上に接着剤を塗
布すること、第9の工程で、有機、または、無機部材
の、前記圧電素子に接合される面に段差を設けること、
第10の工程で、前記段差を設けられた有機、または、
無機の透明部材を前記塗布された接着剤で接合するこ
と、を特徴とする。 6) (1)、(3)、(4)、及び(5)記載の犠牲
層にシリコン膜を用いること、及び、犠牲層除去の工程
では、弗化キセノンガスによる犠牲層除去を用いること
を特徴とする。
【0010】本発明の波長選択フィルタは、可変干渉フ
ィルタ、電圧発生回路、及び、タイミング発生回路を有
し、タイミング発生回路からの信号により、電圧を制御
することで、赤(R)、緑(G)、青(B)の色をシーケ
ンシャルに透過、又は、反射することを特徴とする。光
通信の波長多重通信における、波長選択素子において、
請求項10記載の波長可変干渉フィルタ、電圧発生回
路、タイミング発生回路を有し、タイミング発生回路か
らの信号により、電圧を制御することで、波長を高精度
に透過、又は、反射することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】(実施例1)本発明の実施例1に
おける干渉フィルタ製造手段を説明する概略図を図1に
示す。ここでは、波長500nmの光を選択透過させる
干渉フィルタ例で説明する。透明基板101上に第1反
射膜102を蒸着する。次に、犠牲層103をCVDに
より250nmの厚さに成膜する。犠牲層103をパタ
ーンニングし、アンカー穴104を形成する。パターン
ニングされた犠牲層103上に、金属膜105を、アン
カー穴に沿うように成膜する。ここで、金属膜を用いた
が、膜の材質は環境変化に対し劣化しない物であればど
のような材質でも良い。また、樹脂をスピンコートなど
で塗布し硬化させる方法でも良い。次に、この金属膜を
パターンニングし、光の透過する部分を除去する。パタ
ーンニングされた金属膜の上面に第2反射膜106を蒸
着した後、犠牲層103をエッチングにより除去する事
で107に示す、間隔250nmの空気層が得られる。
この様な製造手段によると、透明基板101の表面に多
少のうねりが存在しても、犠牲層103がそのうねりに
沿い堆積していくため、うねりにより間隔の誤差を生じ
ず、場所によらず一様な間隔を持つ干渉フィルタが製造
できる。
【0012】(実施例2)実施例2における干渉フィル
タ製造手段を説明する概略図を図2に示す。ここでも、
波長500nmの光を選択透過させる干渉フィルタ例で
説明する。透明基板101上に第1反射膜102を蒸着
する。次に、犠牲層103をCVDにより250nmの
厚さに成膜する。ここで、犠牲層103にアンカー穴1
04を設ける。金属膜105を、アンカー穴に沿うよう
に成膜を行い、光が透過する部分をエッチングで除去す
る。次に第2反射膜106を蒸着した後、第2反射膜上に
透明樹脂をスピン塗布し、硬化させる。ここで、透明樹
脂をスピン塗布する例を示したが、無機のSiO2等の膜を
成膜することでも良い。最後に、犠牲層103をエッチ
ングにより除去する事で間隔107が得られる。第2反
射膜106上に樹脂膜が有る為、第2反射膜は強固とな
り、大面積の干渉フィルタが製造可能となる。また、樹
脂膜201が保護層としても機能する為、より信頼性の
高い干渉フィルタが実現できる。
【0013】(実施例3)実施例3における干渉フィル
タを説明する概略図を図3に示す。実施例1、及び、2
の手段により作成された干渉フィルタは、透明基板30
1上に第1反射膜302、位相整合条件を満たす空間3
03を有し、第2反射膜304の上部に透明部材を有
し、支柱によって支えられている。303の間隔は波長
500nmの光を選択透過させる為、250nmになっ
ている。入射光305は反射膜302と304の間で3
06に示すように反射、干渉を繰り返し、位相整合条件
に合った波長のみ選択透過し、出射光309として得ら
れる。
【0014】透明基板301の表面にうねりが存在して
も、うねりを犠牲層が追従し、その上に着く反射膜30
4も前記うねりを反映する為、場所による間隔の差は非
常に少なくなり、ある場所での間隔307と他の場所で
の間隔308は等しくなるのである。従って、場所によ
り干渉波長がずれることのない精度の良い干渉フィルタ
が得られる。ここで得られた干渉フィルタの波長に対す
る透過率を示したグラフを図4に示す。
【0015】(実施例4)実施例4における干渉フィル
タ製造手段を説明する概略図を図5に示す。透明基板5
01上に第1反射膜502を蒸着する。次に、アモルフ
ァス・シリコン膜を犠牲層に用い、アモルファス・シリ
コン膜503をCVDで成膜する。ここで、アモルファ
ス・シリコン犠牲層503にアンカー穴504を設け
る。パターンニングされた犠牲層303上に、金属膜5
05を、アンカー穴に沿うように成膜する。次に、この
金属膜をパターンニングし、光の透過する部分を除去す
る。パターンニングされた金属膜の上面に第2反射膜5
06を蒸着した後、アモルファス・シリコン犠牲層50
3を弗化キセノンガスによるエッチングで除去すること
により、507に示す空間が確保できる。アモルファス
・シリコンは300℃以下で成膜できる為、上下の反射
膜に高温で溶融してしまうアルミ合金系の膜を用いるこ
とができる。また、弗化キセノンガスによるエッチング
は、ドライなプロセスである為、液体プロセスで見られ
る、吸着現象などが起こらず歩留まりの高い製造工程が
得られる。また、プラズマを使ったドライプロセスでも
ないので、反射膜、及び、透明樹脂等にダメージが無く
製造でき、平面性を損なう事の無い製造手段が得られ
る。
【0016】(実施例5)実施例5における干渉フィル
タ製造手段を図6により説明する。アモルファス・シリ
コン犠牲層503にアンカー穴を作成し、反射膜601
を成膜する。この時、反射膜がアンカー穴に確実に入り
込む成膜を行う。成膜後の形状は、犠牲層のアンカー穴
にならう形となる。この上に透明樹脂602をつける時
も反射膜の窪みを埋めるように樹脂を充填させる。樹脂
硬化後、アモルファス・シリコン犠牲層503を弗化キ
セノンガスによるエッチングで除去することにより、6
03に示す間隔が確保できる。
【0017】この方法により、新たな部材を必要とせず
正確な間隔を保つ為の支柱及び、壁が反射膜601と樹
脂膜602によって得られる。本実施例では、反射膜、
上部の透明樹脂共にアンカー穴に充填させたが、反射膜
をアンカー穴部分には成膜せず、透明樹脂のみをアンカ
ー穴に充填しても、同様の支柱、及び、壁が形成でき
る。
【0018】(実施例6)実施例6における干渉フィル
タ製造手段を図7により説明する。透明基板501上に
第1反射膜502を蒸着する。次に、アモルファス・シ
リコン膜を犠牲層に用い、アモルファス・シリコン膜5
03をCVDで成膜する。ここで、アモルファス・シリ
コン犠牲層503にアンカー穴を設ける。次に第2反射
膜601を蒸着した後、そこに、透明接着剤701を塗
布し、ガラス板702を接着する。この例ではガラス板
を用いたが他の無機材料でも、有機材料でも同じように
機能する。ガラス板702を接着後、アモルファス・シ
リコン犠牲層503を弗化キセノンガスによるエッチン
グ除去することにより、703に示す間隔を確保でき、
透過する場所により波長分布の非常に少ない干渉フィル
タを製造する手段が得られる。本実施例の製造手段では
反射膜601にガラス板が接着されるので、非常に強固
な変形を受け難い干渉フィルタが製造できる。
【0019】(実施例7)実施例7における干渉フィル
タ製造手段を図7により説明する。透明基板501上に
第1反射膜502を蒸着する。次に、アモルファス・シ
リコン膜を犠牲層に用い、アモルファス・シリコン膜5
03をCVDで成膜する。ここで、アモルファス・シリ
コン犠牲層503にアンカー穴を設ける。次に第2反射
膜601を蒸着した後、そこに、透明接着剤701を塗
布し、ガラス板702を接着する。ここで透明接着剤
は、硬化後の屈折率がほぼ、ガラス版702の屈折率に
等しくされている。この例ではガラス板を用いたが他の
無機材料でも、有機材料でも接着される基板の屈折率に
ほぼ合わせた接着剤を用いれば、本実施例と同じように
機能する。ガラス板702を接着後、アモルファス・シ
リコン犠牲層503を弗化キセノンガスによるエッチン
グ除去することにより、703に示す間隔を持つ干渉フ
ィルタ製造手段が得られる。本実施例により、接着層の
境界での反射屈折が非常に少なくなり、光量損失のほと
んど無い干渉フィルタが得られる。
【0020】(実施例8)実施例8における干渉フィル
タを図8により説明する。807の光が透明部材801
に入射し、反射膜802に到達する。反射膜802と反
射膜805の間には、アモルファス・シリコン犠牲層を
弗化キセノンガスによってエッチング除去された空間8
03が存在する。反射膜802を透過した光は反射膜8
02,805と間隔803によって干渉を起こし、位相
整合条件を満たす波長のみが出射光808となり透過す
る。本実施例では、透明部材806の表面に凹凸809
が生じていても、反射膜805及び犠牲層、上部反射膜
802ともに凹凸809に沿った形で堆積され製作され
る為、凸部の間隔810と、凹部の間隔811に差が生
ずる事無く、どの場所でも、目標の波長を透過させる間
隔が保てる。従って、より干渉フィルタの面内で透過波
長のばらつきのほとんど無い干渉フィルタが得られる。
【0021】(実施例9)実施例9における干渉フィル
タを図9により説明する。909の光が透明部材に入射
する。この時、透明部材902の光入射側には無反射コ
ート901を設けられている為、透明部材902の入射
面での表面反射は極めて少ない。透明ガラス902に入
射した光は、接着層903を透過し反射膜904に到達
する。反射膜904と反射膜906の間には、アモルフ
ァス・シリコン犠牲層を弗化キセノンガスによってエッ
チング除去された空間905を有する。反射膜904を
透過した光は反射膜904,906と間隔905によっ
て910に示すように多重反射時に干渉を起こし、位相
整合条件を満たす波長のみが出射光911となり透明基
板907を透過する。透明基板907の光出射面には無
反射コート911を着けてある。このように、本実施例
では、干渉フィルタの入射側、出射側夫々で数%発生し
ていた光量損失をほぼ無くす事ができ、より光利用効率
の高い干渉フィルタが得られる。
【0022】(実施例10)実施例10における波長可
変干渉フィルタを図10により説明する。本実施例の波
長可変干渉フィルタは、透明基板1001上に、反射膜
1003、及び、下電極1002を有し、支柱1010
に支えられたばね構造1008により、上電極1005
及び透明部材1009を支える構造を持つ。また、透明
部材1009には上電極1005及び反射膜1006を
有する。この構造において、上電極1005と下電極1
002に電圧を印可すると両電極間に引力が発生し透明
部材1009を介して接続されている反射膜1006も
1007方向に上下させる事ができる。反射膜1006
と1003の間隔1004が変化すると、位相整合条件
を満たす波長が変化し、波長可変干渉フィルタが実現で
きる。理論式で説明すると、干渉フィルタは、位相整合
条件を満たす波長で透過率のピークになる。従って、透
過率がピークになる波長をλとすると、 λ=2×L/n となる。ここで、n:1,2,3、・・・、L:100
4の間隔、である。上記の間隔Lが変化すれば、位相整
合条件を満たす波長が変化する為、透過波長のピークも
変化するのである。
【0023】(実施例11)実施例11における波長可
変干渉フィルタの製造手段を図11により説明する。透
明基板1101上に、導電性の反射膜を着け、反射膜を
1102に示す形状にパターンニングする。その後、ア
ンカーの土台及び、配線となる導電膜を着けパターンニ
ングし1103に示す形状とする。ここで、反射膜とな
る1102、配線パターン、又はアンカーの土台となる
1103ができあがる。次に、犠牲層1104を着けア
ンカー穴をパターンニングする。犠牲層の上部に導電性
の膜を着け、支柱1105、及び、ばね構造となる11
06をパターンニングする。次に導電性の反射膜110
7を着ける。これにより反射膜1107とばね部110
6、支柱1105が導通する。犠牲層1104をエッチ
ングにより除去し、ばね部及び、反射膜1102,11
07の間に空間1108を作る。この製造工程により、
反射膜1002,1107を上下電極とし、1106の
ばね構造を持つ静電アクチュエータが製作できると同時
に、反射膜1102,1107は干渉フィルタの反射膜
としても機能する。反射膜1102と反射膜1107間
に電圧を印可する事により、反射膜膜1102と反射膜
1107の間隔を制御でき、透過波長を変化できる波長
可変干渉フィルタが作成できる。本実施例によれば、反
射膜を電極にする為、静電アクチュエータ駆動の為の新
たな電極を必要としない波長可変干渉フィルタの製造手
段が実現できる。
【0024】(実施例12)実施例12における波長可
変干渉フィルタ製造手段を図12により説明する。透明
基板1101上に、導電性の膜を着け、導電膜をパター
ンニングし、その後、アンカーの土台及び、配線となる
導電膜を着けパターンニングする。ここで、反射膜、配
線パターン、又はアンカーの土台に分離される。次に、
犠牲層1104を着けアンカー穴をパターンニングす
る。犠牲層の上部に導電性の膜を着け、支柱、及び、ば
ね構造となる1204をパターンニングする。次に導電
性の反射膜1107を着ける。これにより反射膜110
7とばね部1106、支柱が導通する。第2の反射膜1
107上に樹脂1201を塗布し、ばね部1204上に
ある樹脂をパターン除去し1202部に樹脂が無い状態
とする。その後、犠牲層1104をエッチングにより除
去し、ばね部1204及び、第1の反射膜と第2の反射
膜の間に空間1108を作る。この製造工程により、ば
ね部1204は樹脂1203に動きを抑制されない為、
第1、第2反射膜を上下電極とし、1204のばね構造
を持つ静電アクチュエータが製作できると同時に、第
1、第2の反射膜は干渉フィルタの反射膜としても機能
する。第1、第2反射膜間に電圧を印可する事により、
第1、第2反射膜間に引力が発生し、ばね1204を撓
ませる。第2反射膜1107は、印可電圧による引力と
ばね力の釣り合ったところで静止し一定の間隔を保つ。
このように、印可電圧を制御することにより、第1、第
2反射膜膜の間隔を制御でき、透過波長を変化できる波
長可変干渉フィルタが作成できる。
【0025】(実施例13)実施例13における波長可
変干渉フィルタ製造手段を図13により説明する。透明
基板1301上に、導電性の反射膜を着け、導電性の反
射膜をパターンニングする事により、アンカーの土台と
なる1302、反射膜となる1303、配線パターンに
分離される。次に、犠牲層1305を着けアンカー13
04をパターンニングする。犠牲層の上部に導電性の反
射膜1306を着け、反射膜部、配線部、及び、ばね部
をパターンニングする。その後、上部に透明部材を塗布
し、硬化後、パターンニングすることにより1308部
を除去する。この部分は、ばね部の上部に当たる部分で
ある。犠牲層1305を除去する事により、反射膜13
09,1310を上下電極とする静電アクチュエータが
製作できると同時に、反射膜1309,1310は干渉
フィルタの反射膜としても機能する。また、ばね部13
11は変位を抑制する樹脂が除去されている為、ばねと
して正常に機能できる。従って、反射膜1309と反射
膜1310間に電圧を印可する事により、反射膜のばね
部1311が撓み、反射膜1309を1312に示すよ
うに移動できる。これにより、反射膜1309と反射膜
1310の間隔を制御でき、電圧制御により透過波長を
変化できる波長可変干渉フィルタが作成できる。また、
静電アクチュエータと波長可変干渉フィルタとを同じ導
電膜で製作できる為。大幅な製造工程削減ができる。
【0026】(実施例14)実施例14における波長可
変干渉フィルタ製造手段を図13により説明する。反射
膜成膜、パターンニング後アモルファス・シリコン膜を
犠牲層としてCVDにより成膜する。アモルファス・シリ
コンは300℃以下で成膜できる為、アルミ系の膜を用
いることができる。その後、アンカー1304をパター
ンニングする。犠牲層の上部に導電性の膜1306を着
け、反射膜部、配線部、及び、ばね部をパターンニング
し、上部に透明部材を塗布後、硬化させる。その後、上
部に透明部材を塗布し、硬化後、パターンニングするこ
とにより1308部を除去する。この状態で、アモルフ
ァス・シリコン犠牲層を弗化キセノンガスにより除去す
る。弗化キセノンガスで犠牲層除去工程では、液体プロ
セスでない為、吸着等の不具合も発生しない。しかも、
プラズマも使わない為、反射膜にダメージを与えず設計
反射率を維持できる。また、アルミ系の反射膜が使える
為、ばね常数を小さくでき、それにより、静電アクチュ
エータ駆動電圧も低くできる。
【0027】(実施例15)実施例15における波長可
変干渉フィルタ製造手段を図14により説明する。透明
基板1401上に、反射膜を成膜後、パターンニングを
行い1402に示す形状とする。次に導電性の膜を成膜
後、導電膜をパターンニングにより1403部を形成す
る。1403上に圧電素子1404を接合し、上部に犠
牲層1405成膜後、圧電素子1404の上面を露出さ
せるため、アンカー穴1406をパターンニングする。
この上に反射膜1406を成膜後、透明樹脂1407を
塗布する。本実施例では透明樹脂を用いたが、SiO2に代
表される無機材質の膜でも良い。前記透明樹脂硬化後、
犠牲層1405をエッチング除去する。これにより、反
射膜間に空間1409が生じ、圧電素子に電圧を印可
し、圧電素子を伸縮させれば、反射膜1408を上下さ
せる事ができる。従って、反射膜膜1402と反射膜1
408の間隔を制御でき、電圧制御により透過波長を変
化できる波長可変干渉フィルタが作成できる。
【0028】(実施例16)実施例16における波長可
変干渉フィルタ製造手段を図15により説明する。透明
基板上に反射膜が成膜され、圧電素子1501が接合さ
れる。上部にアモルファス・シリコン犠牲層1502成
膜後、圧電素子1501の上面を露出させるため、パタ
ーンニングによりアンカー穴1503を作成する。この
上に反射膜1504を成膜後、接着剤1505を塗布す
る。接着剤1505は紫外線硬化性を持つ。透明ガラス
1506には圧電素子1501の高さと、反射膜に挟ま
れた光干渉部の厚さの差に合わせた段差1507が設け
られており、塗布された接着剤1505を介して、凹凸
をかみ合わせるよう接合される。透明ガラス1506接
合後、弗化キセノンガスによりアモルファス・シリコン
犠牲層1502を除去し、上下の反射膜間に間隔150
9を作り出す。本実施例では紫外線硬化タイプの接着剤
を用いたが窪みの設けられた透明部材1306の屈折率
とほぼ同じ屈折率を有するものであればどのようなタイ
プの接着剤でも良い。本実施例によれば、圧電アクチュ
エータを厚することができ、間隔1509の変位量が大
きく、駆動電圧も下げる事ができる。
【0029】従って、本実施例で製造される波長可変干
渉フィルタは、低電圧で駆動でき、しかも、反射膜間の
間隔変化量を大きく取れる為、紫外光から赤外光までの
幅広い範囲で透過波長を変化させる事ができる。
【0030】(実施例17)実施例17におけるカラー
シーケンシャル用波長選択フィルタを図16により説明
する。透明基板1601に反射膜1602、圧電素子1
603を有し、圧電素子1603が透明部材1605を
支える形で、反射膜1602と反射膜1604との間隔
を保持している。この状態で圧電素子1603に電圧を
印可すると反射膜1602と反射膜1604の間隔が変
化する。反射膜1602と反射膜1604の間隔の変化
すると位相整合条件を満たす波長が変化する為、透過波
長が変化する。反射膜1602と反射膜1604の間隔
は、電圧0Vの時200nm、電圧10Vの時250n
m、電圧20Vの時300nmとなる。前記の各電圧に
対する透過波長特性を図17に示す。本実施例では電圧
0Vの時(青)、電圧10Vの時(緑)、電圧20Vの
時(赤)の3原色を表示する。タイミング信号と駆動電
圧を示す概略図を図18に示す。プロジェクタ等の画像
駆動回路からのタイミング発生回路により、赤のタイミ
ング信号1801が発生され、このタイミングで駆動電
圧は1802に示す20Vとなる。この時、反射膜16
02と反射膜1604の間隔は300nmとなり、位相
整合条件を満たす波長は600nmの赤色となる。ま
た、緑のタイミング信号1803のタイミングで駆動電
圧は1804に示す10Vとなり、反射膜1602と反
射膜1604の間隔は250nmとなり、位相整合条件
を満たす波長は500nmの緑色となる。同様に、青の
タイミング信号1805で駆動電圧は1806の0Vと
なり、反射膜1602と反射膜1604の間隔は200
nmとなり、位相整合条件を満たす波長は400nmの
青色となる。
【0031】この様に本実施例では、時間的シーケンシ
ャルに色を変化させるカラーシーケンシャル用波長選択
フィルタが実現できる。また、色の変化する時間は、ア
クチュエータの動く時間と等しく、非常に光速に色スイ
ッチングが可能となる。しかも、従来のカラーフィルタ
ーをモータで回転させるタイプの者と比べ、カラーフィ
ルター上で光束を絞る必要が無い為、光利用効率が高く
できる利点も備えている。
【0032】(実施例18)実施例18における波長選
択フィルタを図19により説明する。光ファイバー19
06から出射した光は波長多重されている為、数波長間
隔ごとにピークを持つ光が重ね合わされている。この光
がレンズ1907により平行または、収束光1908と
なり透明部材1905に入射する。透明基板1905に
は、高反射率の反射膜1904を有する。透明部材19
05には圧電素子1903を有し、圧電素子1903が
透明部材1901を支える形で、反射膜1902と19
04との間隔を保持している。この状態で圧電素子19
03に電圧を印可すると反射膜1902と反射膜190
4の間隔が変化する。反射膜1902と反射膜1604
の間隔の変化すると位相整合条件を満たす波長が変化す
る為、透過波長が変化するので、波長多重された光19
08も出射光1909では必要な光のみ分離されるので
ある。出射光1909は、レンズ1910により光ファ
イバー1911に挿入される。反射膜1902と反射膜
1604は高反射率である為、透過スペクトル分布の半
値幅が非常に狭くでき、圧電アクチュエータで反射膜1
902と反射膜1604の間隔を非常に精度良く制御で
きる為、数波長間隔にピークを持つ光も個々のスペクト
ル波形に分離し透過させることができるのである。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、 1)位相整合条件を満たす間隔を犠牲層で作成する為、
非常に精度の良い間隔が広い範囲で得られる。 2)犠牲層にアンカー穴を設け、それによって間隔を保
つ為の支柱、又は、壁を作成し、安定した反射膜間距離
を得る事ができる。 3)第2反射膜上に透明部材を塗布する事により、反射
膜の保護ができる。 4)お互いの反射膜の間隔を作成時に、低温で成膜でき
るアモルファス・シリコン犠牲層を用いることにより、
高温で損傷の起こるアルミ系の膜が使用可能となり、よ
り吸収の少ない反射率の高い膜が反射膜として実現でき
た。 5)アモルファス・シリコン犠牲層と、弗化キセノンガ
スによる犠牲層エッチングプロセスは、ドライなプロセ
スである為、液体プロセスで見られる、吸着現象などが
起こらず歩留まりの高い製造工程が得られる。また、プ
ラズマを使ったドライプロセスでもないので、反射膜、
及び、透明樹脂等にダメージが無く製造でき、平面性を
損なう事の無い製造手段が得られる。 6)反射膜又は、透明樹脂でアンカー穴を充填させる製
造方法により、新たな部材を必要とせず正確な間隔を保
つ為の支柱及び、壁が得られる。 7)接着剤の屈折率を透明部材の屈折率に合わせる事に
より、接着層の境界で反射屈折が非常に少なくなり、光
量損失のほとんど無い干渉フィルタが得られる。 8)透明基板の表面に多少のうねりが存在しても、犠牲
層がそのうねりに沿い堆積していくため、曲面を持った
光学部品上でも、うねりによる間隔の誤差を生ずる事の
無い干渉フィルタ製造手段が得られる。 9)透明部材の光入射側と他方の透明部材の出射側に無
反射コートを設ける事により、干渉フィルタの入射側、
出射側夫々で数%発生していた光量損失をほぼ無くす事
ができ、より光利用効率の高い干渉フィルタが得られ
る。 10)反射膜間の間隔を、静電アクチュエータ、又は、
圧電アクチュエータ等を用いて電圧により変化させる事
により、透過波長を変化させる事ができる。 11)反射膜を静電アクチュエータの電極を兼ねる構造
とすることにより、静電アクチュエータ駆動用の新たな
電極を必要としない波長可変干渉フィルタの製造手段が
実現できる。 12)反射膜をパターンニングし、配線、電極、支柱を
作成している為、製造工程がより短縮された波長可変干
渉フィルタの製造手段が実現できる。 13)透明部材に圧電素子の厚みに相当する段差を設
け、その段差に圧電素子を接着剤で接合することで、反
射膜の間隔に対し、圧電素子の厚みを大きく取れる為、
低電圧化が可能となる。また、反射膜の間隔変化量を大
きく取れるため、紫外光から赤外光までの可変は長域の
広い、波長可変干渉フィルタが実現できる。 14)本発明のカラーシーケンシャル用波長可変フィル
タは、非常に高速な色スイッチング速度が得られる。し
かも、カラーフィルター上で光束を絞る必要が無い為、
光利用効率が高くできる。 14)非常に透過スペクトル幅(透過光波長におけるの
半値幅)が非常に小さく、しかも、アクチュエータが非
常に精度良く移動できる為、波長選択分解能が高い波長
選択フィルタが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における干渉フィルタ製造
手段を説明する概略図である。
【図2】 本発明の実施例2における干渉フィルタ製造
手段を説明する概略図である。
【図3】 本発明の実施例3における干渉フィルタを説
明する概略図である。
【図4】 本発明の実施例3における透過率を示したグ
ラフを示す図である。
【図5】 本発明の実施例4における干渉フィルタ製造
手段を説明する概略図である。
【図6】 本発明の実施例5における干渉フィルタ製造
手段を説明する概略図である。
【図7】 本発明の実施例6、7における干渉フィルタ
製造手段を説明する概略図である。
【図8】 本発明の実施例8における干渉フィルタを示
す概略図である。
【図9】 本発明の実施例9における干渉フィルタを示
す概略図である。
【図10】 本発明の実施例10における波長可変干渉
フィルタを示す概略図である。
【図11】 本発明の実施例11における波長可変干渉
フィルタの製造手段を説明する概略図である。
【図12】 本発明の実施例12における波長可変干渉
フィルタの製造手段を説明する概略図である。
【図13】 本発明の実施例13、14における波長可
変干渉フィルタの製造手段を説明する概略図である。
【図14】 本発明の実施例15における波長可変干渉
フィルタの製造手段を説明する概略図である。
【図15】 本発明の実施例16における波長可変干渉
フィルタの製造手段を説明する概略図である。
【図16】 本発明の実施例17におけるカラーシーケ
ンシャル用波長選択フィルタを示す図である。
【図17】 本発明の実施例17における各電圧に対す
る透過波長特性のグラフを示す図である。
【図18】 本発明の実施例17におけるタイミング信
号と駆動電圧を示す図である。
【図19】 本発明の実施例18における波長選択フィ
ルタを示す図である。
【符号の説明】
101 透明基板 102、106 反射膜 103 犠牲層 104 アンカー穴 105 金属膜 201 樹脂膜 301 透明基板 302、304 第2反射膜 501 透明基板 502、506 反射膜 503 アモルファス・シリコン膜 504 アンカー穴 505 金属膜 601 反射膜 602 樹脂膜 701 透明接着剤 702 ガラス板 801 透明部材 802、805 反射膜 806 透明部材 901 無反射コート 902 透明部材 903 接着層 904、906 反射膜 907 透明基板 1001 透明基板 1002 下電極 1003、1006 反射膜 1005 上電極 1009 透明部材 1010 支柱 1101 透明基板 1102、1107 反射膜 1104 犠牲層 1105 支柱 1106 ばね部 1201 樹脂 1301 透明基板 1302 アンカー土台 1303、1306、1309、1310 反射膜 1304 アンカー 1305 犠牲層 1311 ばね部 1401 透明基板 1402、1408 反射層 1404 圧電素子 1405 犠牲層 1406 アンカー穴 1407 樹脂層 1501 圧電素子 1502 犠牲層 1503 アンカー穴 1504 反射膜 1505 接着剤 1506 透明ガラス 1601 透明基板 1602、1604 反射膜 1603 圧電素子 1605 透明部材 1901 透明部材 1902、1904 反射膜 1903 圧電素子 1905 透明基板 1906、1911 光ファイバー 1907、1910 レンズ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の工程で、透明基板上に第1の反射膜
    を成膜すること、第2の工程で、透過、または、反射さ
    せる波長λに対し、位相整合条件(間隔を往復した時の
    光の位相変化が2πの整数倍であること)を満たす厚さ
    相当の犠牲層を成膜すること、第3の工程で、前記犠牲
    層膜にアンカー穴を形成すること、第4の工程で、前記
    アンカー穴を持つ犠牲層膜上に膜をアンカー穴に沿って
    成膜を行い、第5の工程で、第4の工程で成膜した膜の、
    光を透過、または、反射させる部分をパターンニングに
    よって除去すること、第6の工程で、第2の反射膜を成膜
    すること、第7の工程で、前記犠牲層を除去すること、
    を特徴とする干渉フィルタ製造手段。
  2. 【請求項2】 第1の工程で、透明基板上に第1の反射膜
    を成膜すること、第2の工程で、透過または反射させる
    波長に対し、位相整合条件を満たす厚さ相当の犠牲層を
    成膜すること、第3の工程で、前記犠牲層膜にアンカー
    穴を形成すること、第4の工程で、前記アンカー穴を持
    つ犠牲層膜上に膜をアンカー穴に沿って成膜を行い、第
    5の工程で、第4の工程で成膜した膜の、光を透過、また
    は、反射させる部分をパターンニングによって除去する
    こと、第6の工程で、第2の反射膜を成膜すること、第7
    の工程で、第6の工程で、成膜した反射膜上に透明樹脂
    を塗布、または、無機材料を用いた膜を成膜すること、
    第8の工程で、前記犠牲層を除去すること、を特徴とす
    る干渉フィルタ製造手段。
  3. 【請求項3】 請求項1、及び、請求項2に示す干渉フ
    ィルタ製造手段により、第1の反射膜と第2の反射膜の
    間に、透過または反射させる波長に対し位相整合条件を
    満たす厚さ相当の真空または透明気体で満たされた間隔
    を有することを特徴とする干渉フィルタ。
  4. 【請求項4】 第1の工程で、透明基板上に第1の反射膜
    を成膜すること、第2の工程で、透過または反射させる
    波長に対し、位相整合条件を満たす厚さ相当のシリコン
    犠牲層をCVDで成膜すること、第3の工程で、前記犠
    牲層膜にアンカー穴を形成すること、第4の工程で、前
    記アンカー穴を持つ犠牲層膜上に膜をアンカー穴に沿っ
    て成膜を行い、第5の工程で、第4の工程で成膜した膜
    の、光を透過、または、反射させる部分をパターンニン
    グによって除去すること、第6の工程で、第2の反射膜を
    成膜すること、第7の工程で、シリコン犠牲層を弗化キ
    セノンガスによりエッチング除去すること、を特徴とす
    る干渉フィルタ製造手段。
  5. 【請求項5】 第1の工程で、透明基板上に第1の反射膜
    を成膜すること、第2の工程で、透過または反射させる
    波長に対し、位相整合条件を満たす厚さ相当のシリコン
    犠牲層をCVDで成膜すること、第3の工程で、前記シ
    リコン犠牲層膜にアンカー穴を形成すること、第4の工
    程で、前記アンカー穴を持つ犠牲層上に第2の反射膜を
    アンカー穴に沿って成膜すること、第5の工程で、第2の
    反射膜に透明樹脂を塗布、または、無機材料を用いた膜
    を成膜することで、アンカー穴に樹脂または無機材質の
    部材を充填すること、第6の工程で、弗化キセノンガス
    によりシリコン犠牲層エッチング除去すること、を特徴
    とする干渉フィルタ製造手段。
  6. 【請求項6】 請求項5における第4の工程までを同様の
    工程とし、次の第5の工程で、第2反射膜の上部に接着
    剤を塗布すること、第6の工程で、透明樹脂基板、ある
    いは、透明ガラス板を接着硬化させること、第7の工程
    で、弗化キセノンガスで、第1反射膜層と第2反射膜層に
    挟まれているシリコン犠牲層を除去すること、事を特徴
    とする干渉フィルタ製造手段。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の第5の工程において、塗布
    する接着剤の硬化後の屈折率は、接着される透明部材の
    屈折率にほぼ等しくさせることを特徴とする干渉フィル
    タ製造手段。
  8. 【請求項8】 請求項4、から、請求項7に示す干渉フィ
    ルタ製造手段により、第1の反射膜と第2の反射膜の間
    に、透過または反射させる波長に対し位相整合条件を満
    たす厚さ相当の真空または透明気体で満たされた間隔を
    有することを特徴とする干渉フィルタ。
  9. 【請求項9】 請求項5、から、請求項7に示す干渉フィ
    ルタ製造手段により、第1の反射膜と第2の反射膜の間
    に、透過または反射させる波長に対し位相整合条件を満
    たす厚さ相当の真空または透明気体で満たされた間隔を
    有し、透明基板で第1反射膜の成膜されていない面、及
    び、第2の反射膜の着けられていない面、つまり、この
    素子に光が入射または出射する面に、無反射コートを着
    けたことを特徴とする干渉フィルタ。
  10. 【請求項10】 透明基板上に第1の反射膜を有し、前
    記第1の反射膜上に、真空、気体、または、液体で満た
    された間隔を隔てて第2の反射膜を有し、光が透過また
    は、反射する領域以外の部分に、圧電アクチュエータ、
    又は、静電アクチュエータを有し、前記アクチュエータ
    の一端は、第1の反射膜又は、第1の反射膜を支える部材
    に接続され、もう一端は、第2の反射膜又は、第2の反射
    膜を支える部材に接続されていることを特徴とする波長
    可変干渉フィルタ。
  11. 【請求項11】 第1の工程で、透明基板上に導電性を
    有する第1の反射膜を成膜すること、第2の工程で、配線
    ラインをパターンニングすること、第3の工程で、犠牲
    層を成膜すること、第4の工程で、前記犠牲層膜にアン
    カー穴を形成すること、第5の工程で、前記アンカー穴
    を持つ犠牲層膜上に導電性とばね性を有する膜をアンカ
    ー穴に沿って成膜すること、第6の工程で、第5の工程で
    成膜した導電性とばね性を有する膜をパターンニング
    し、支柱及びばね部を作成すること、第7の工程で、導
    電性を有する第2の反射膜を成膜すること、第8の工程
    で、前記犠牲層を除去すること、を特徴とする波長可変
    干渉フィルタ製造手段。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の第7の工程反射膜を成
    膜する工程までを同等とし、その後、第8の工程とし
    て、第2の反射膜上に樹脂、または、無機の透明膜を塗
    布または成膜すること、第9の工程で、アンカー部、ば
    ね部上に有る樹脂、または、無機膜をパターンニングに
    より除去すること、を特徴とする波長可変干渉フィルタ
    製造手段。
  13. 【請求項13】 第1の工程で、透明基板上に導電性を
    有する第1の反射膜を成膜すること、第2の工程で、第1
    の反射膜をパターンニングし配線ラインを作成するこ
    と、第3の工程で、犠牲層を成膜すること、第4の工程
    で、前記犠牲層膜にアンカー穴を形成すること、第5の
    工程で、前記アンカー穴を持つ犠牲層膜上に導電性を有
    する第2の反射膜をアンカー穴に沿って成膜すること、
    第6の工程で、第2の反射膜をパターンニングし、支柱及
    びばね部を作成すること、第7の工程で、前記犠牲層を
    除去すること、を特徴とする波長可変干渉フィルタ製造
    手段。
  14. 【請求項14】 第1の工程で、透明基板上に第1の反射
    膜を成膜すること、第2の工程で、前記第1の反射膜上
    に、導電性の膜を着け、電極、及び配線パターンを残
    し、光の反射、または、透過する面に存在する導電膜を
    除去すること、第3の工程で、前記電極に圧電素子の1
    方の面を接合すること、第4の工程で、犠牲層を成膜、
    前記接合された圧電素子の犠牲層が成膜された面上に有
    る犠牲層をパターンニングにより除去すること、第5の
    工程で、第2の反射膜を成膜すること、第6の工程で、
    有機、または、無機の透明部材を塗布または成膜するこ
    と、を特徴とする波長可変干渉フィルタ製造手段。
  15. 【請求項15】 第1の工程で、透明基板上に段差を設
    けること、第2の工程で、第1の反射膜を成膜するこ
    と、第3の工程で、前記第1の反射膜上に、導電性の膜
    を着け、前記段差部に電極、及び配線パターンを残し、
    光の反射、または、透過する面に存在する導電膜を除去
    すること、第4の工程で、前記段差上に設けられた電極
    に圧電素子の1方の面を接合すること、第5の工程で、
    犠牲層を成膜すること、第6の工程で、前記接合された
    圧電素子の犠牲層が成膜された面上に有る犠牲層をパタ
    ーンニングにより除去すること、第7の工程で、第2の
    反射膜を成膜すること、第8の工程で、第2の反射膜上
    に接着剤を塗布すること、第9の工程で、有機、また
    は、無機部材の、前記圧電素子に接合される面に段差を
    設けること、第10の工程で、前記段差を設けられた有
    機、または、無機の透明部材を前記塗布された接着剤で
    接合すること、を特徴とする波長可変干渉フィルタの製
    造手段。
  16. 【請求項16】 請求項11、請求項13、請求項14、
    及び、請求項15記載の犠牲層にシリコン膜を用いるこ
    と、及び、犠牲層除去の工程では、弗化キセノンガスに
    よる犠牲層除去を用いることを特徴とする波長可変干渉
    フィルタ製造手段。
  17. 【請求項17】 請求項10記載の波長可変干渉フィル
    タ、電圧発生回路、及び、タイミング発生回路を有し、
    タイミング発生回路からの信号により、電圧を制御する
    ことで、赤(R)、緑(G)、青(B)の色をシーケンシ
    ャルに透過、又は、反射することを特徴とする波長選択
    フィルタ。
  18. 【請求項18】 光通信の波長多重通信における、波長
    選択素子において、請求項10記載の波長可変干渉フィ
    ルタ、電圧発生回路、タイミング発生回路を有し、タイ
    ミング発生回路からの信号により、電圧を制御すること
    で、波長を高精度に透過、又は、反射することを特徴と
    する波長選択フィルタ。
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