JP2002243817A - 検出コイル一体型グラジオメータ及び磁場計測装置 - Google Patents

検出コイル一体型グラジオメータ及び磁場計測装置

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JP2002243817A
JP2002243817A JP2001044426A JP2001044426A JP2002243817A JP 2002243817 A JP2002243817 A JP 2002243817A JP 2001044426 A JP2001044426 A JP 2001044426A JP 2001044426 A JP2001044426 A JP 2001044426A JP 2002243817 A JP2002243817 A JP 2002243817A
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substrate
line segment
center
loop
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JP2001044426A
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Koichi Yokozawa
宏一 横澤
Daisuke Suzuki
大介 鈴木
Keiji Tsukada
啓二 塚田
Takeshi Miyashita
豪 宮下
Akihiko Kandori
明彦 神鳥
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Hitachi Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
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    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
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    • G01R33/022Measuring gradient
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
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    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/035Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using superconductive devices
    • G01R33/0354SQUIDS
    • G01R33/0358SQUIDS coupling the flux to the SQUID

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜で形成される検出コイル一体型グラジオ
メータを提供する。 【解決手段】 検出コイル11Xp,11Xnは入力コ
イル2を介してSQUID(1X)に,検出コイル11
Yp,11Ynは入力コイル2を介してSQUID(1
Y)に,それぞれ磁気的に結合される。SQUID(1
X,1Y)にはそれぞれ,ジョゼフソン接合5から見て
2つの超電導ループが直列に接続される。入力コイル2
は対応する検出コイル11Xp,11Xn,11Yp,
11Ynとともに超電導閉ループをなす。一様磁場の入
射に対して,SQUID(1X,1Y)のそれぞれの2
つの超電導ループを流れる電流の方向が互いに逆となる
ように,SQUID(1X,1Y)はそれぞれ全体とし
て8の字型の形状となるように接続され,環境雑音磁場
を除去するよう構成される。1枚の基板上にx及びy方
向のグラジオメータがそれらの中心が一致するように形
成され,法線方向の磁場成分のx方向に関する微分とy
方向に関する微分を同時に検出する。 【効果】 磁場を高感度に検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,検査対象から発生
する磁場を高感度に検出できる検出コイル一体型SQU
ID(Superconducting QUantu
m Interference Device)に関
し,特に検出コイル一体型SQUIDを用いる磁場計測
装置に関する。本発明は特に,生体の脳の神経活動や心
臓の心筋活動等により発生する生体磁場を計測する多チ
ャンネルの検出コイル一体型SQUIDを用いる生体磁
場計測装置,非破壊検査を行なう多チャンネルの検出コ
イル一体型SQUIDを用いる磁場計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生体磁場を計測するSQUID磁束計
は,超電導ワイヤで形成される同軸型の検出コイルと薄
膜で形成されるSQUIDを超電導接続して構成するの
が一般的である。環境雑音磁場を低減するために,検出
コイルとして検出磁場方向の空間微分を検出するグラジ
オメータ(微分型磁束計)を用いることが多い。検出磁
場が法線方向(z方向とする)であれば,グラジオメー
タは検出磁場のz方向成分Bzのz方向微分(ΔBz/
Δz)を検出する(従来技術−1:プロシーディグス
オブ ザ アイ イーイーイー,77巻,8号,120
8−1223(1989)(J.Clarke,Pro
ceedings of the IEEE,Vol.
77,No.8,1208−1223(1989))。
【0003】超電導ワイヤで形成される検出コイルでは
環境雑音磁場の除去率に限界があるため,検出コイルを
薄膜化して検出磁場に垂直な1方向に関する微分を検出
する方法が考案されている。この場合,検出磁場をBz
とすれば,グラジオメータは(ΔBz/Δx),又は
(ΔBz/Δy)を検出する(従来技術−2:ジャーナ
ル オブ アプライド フィジクス,58巻,11号,
4322−4325(1985)(M.B.Ketch
en,J.Appl.Phys.,Vol.58,N
o.11,4322−4325(1985))。
【0004】また,SQUIDそのものが環境雑音磁場
をひろうのを防止するため,SQUIDのホールを直
列,又は並列の差動構成にした差動型SQUIDの構成
も周知である(従来技術−2,及び従来技術−3:ジャ
パニーズ ジャーナル オブアプライド フィジクス,
36巻,第1部,11号,6737−6741(199
7)(R.S.Ahmad et al,Jpn.J.
Appl.Phys.,Vol.36,Part 1,
No.11,6737−6741(1997))。
【0005】グラジオメータを構成する1つの検出コイ
ルを,前述の差動型SQUIDに接続する構成も知られ
ている(従来技術−4:レビュー オブ サイエンティ
フィック インスツルメンテーションズ,66巻,10
号,5085−5091(1995)(K.Tsuka
da et al,Rev.Sci.Instru
m.,Vol.66,No10,5085−5091
(1995))。
【0006】更に,グラジオメータを構成する1つの検
出コイルと,前述の差動型SQUIDを同一の基板に形
成した構成も公知である(従来技術−5:アイ イーイ
ーイー トランザクションズ オン マグネティクス,
25巻,2号,1166−1169(1989)(M.
Koyanagi et al,IEEE Trans
actions on Magnetics,Vol.
25,No.2,1166−1169(1989))。
【0007】以上の例では,微分方向は空間の一方向で
あって,(ΔBz/Δx),又は(ΔBz/Δy)を検
出する構成であった。生体磁場計測装置において信号源
(電流源)を推定するためには,この双方を同時に計測
する必要がある。そこで,グラジオメータを構成し互い
に微分方向が直交する2つのグラジオメータを1枚の基
板に構成したエレメントが報告されている(従来技術−
6:4D Neuroimaging社,製品資料)。
【0008】
【発明が解決しようとする技術】本発明の検出コイル一
体型グラジオメータは,基板に薄膜で形成される。以下
の説明では,この基板面に平行な面をxy面,基板に垂
直な方向をz軸とする直交座標系(x,y,z)を使用
する。本発明の実施例の検出コイル一体型グラジオメー
タは,法線方向(z方向とする)の磁場成分(Bz)
の,x方向に関する微分(ΔBz/Δx)又は/及びy
方向に関する微分(ΔBz/Δy)を検出する。まず,
以下の説明で使用する用語について説明する。 「検出コイル」:基板に薄膜で形成される平面型の検出
コイルを表わす。 「検出コイルの中心」:検出コイルの外形の中心を表わ
す。ここでは検出コイルの外形に等しい外形を持つ理想
的な平板の重心と定義する。 「検出コイルの軸線分」:グラジオメータの構成要素で
ある2つの検出コイルの中心間を結ぶ線分を基板面へ垂
直に投影した線分を表わす。 「x方向の検出コイルの軸線分」:x方向微分用のグラ
ジオメータにおいて,x方向に配置される2つ検出コイ
ルの中心間を結ぶ線分を基板面へ垂直に投影した線分を
表わす。この軸線分の長さはx方向のグラジオメータの
ベースライン長である。 「y方向の検出コイルの軸線分」:y方向微分用のグラ
ジオメータにおいて,y方向に配置される2つ検出コイ
ルの中心間を結ぶ線分を基板面へ垂直に投影した線分を
表わす。この軸線分の長さはy方向のグラジオメータの
ベースライン長である。 「検出コイルの中心点」:検出コイルの軸線分の中点を
表わす。 「x方向の検出コイルの中心点」:x方向の検出コイル
の軸線分の中点を表わす。「y方向の検出コイルの中心
点」:y方向の検出コイルの軸線分の中点を表わす。
「差動型SQUID」:基板に薄膜で形成される平面型
のSQUIDであって,そのホールが直列又は並列の差
動構成をなすものを表わす。 「差動型SQUIDの軸線分」:差動型SQUIDを構
成する第1の超電導ループ(SQUIDホール)の中心
と第2の超電導ループ(SQUIDホール)の中心と結
ぶ線分を基板面へ垂直に投影した線分を表わす。 「差動型SQUIDの中心」:差動型SQUIDの軸線
分の中点を表わす。 「x方向の差動型SQUIDの軸線分」:x方向に配置
される差動型SQUIDの軸線分を基板面へ垂直に投影
した線分を表わす。 「y方向の差動型SQUIDの軸線分」:y方向に配置
される差動型SQUIDの軸線分を基板面へ垂直に投影
した線分を表わす。 「x方向の差動型SQUIDの中心点」:x方向の差動
型SQUIDの軸線分の中点を表わす。 「y方向の差動型SQUIDの中心点」:y方向の差動
型SQUIDの軸線分の中点を表わす。 「検出コイルの軸線分と差動型SQUIDの軸線分が一
致する」:検出コイルの軸線分と,差動型SQUIDの
軸線分とが重なることを表わす。 「x方向の検出コイルの軸線分とx方向の差動型SQU
IDの軸線分が一致する」:x方向の検出コイルの軸線
分と,x方向の差動型SQUIDの軸線分と重なること
を表わす。 「y方向の検出コイルの軸線分とy方向の差動型SQU
IDの軸線分が一致する」:y方向の検出コイルの軸線
分と,y方向の差動型SQUIDの軸線分とが重なるこ
とを表わす。 「検出コイル一体型グラジオメータの中心点」:(1)
x方向の検出コイルの中心点と,x方向の差動型SQU
IDの中心点とが一致する点を表わす。(2)y方向の
検出コイルの中心点と,y方向の差動型SQUIDの中
心点とが一致する点を表わす。(3)x方向の検出コイ
ルの中心点と,x方向の差動型SQUIDの中心点と,
y方向の検出コイルの中心点と,y方向の差動型SQU
IDの中心点とが一致する点を表わす。
【0009】従来技術−1では,実装が煩雑であるとい
う問題,実装配線の部分から環境雑音磁場が混入し,計
測される磁場に誤差を生じるのが避けられないという問
題があった。またワイヤで形成される検出コイルは機械
的精度に限界があり,環境雑音の除去率にも限界がある
という問題があった。
【0010】従来技術−2,3,4でも,検出コイルと
SQUIDが一体化していないため,実装配線の部分か
ら環境雑音磁場が混入し,計測される磁場に誤差を生じ
るのが避けられないという問題が残されていた。
【0011】図1は,1方向(x方向)のグラジオメー
タをなす2つの検出コイル,差動型SQUIDを1枚の
基板に形成した従来技術の構成の概略を説明するための
図である。従来技術−5では,図1に示すように,検出
コイルの軸線分22Xと差動型SQUID(1X)の軸
線分21とは一致せず,検出コイルの中心点と差動型S
QUIDの中心点とが一致しないので,計測される磁場
に誤差を生じるのが避けられないという問題があった。
また,x方向微分とy方向微分を同時に計測する方法に
ついては考慮されていない。
【0012】図2は,2つの直交するグラジオメータの
x,y方向の検出コイルの従来技術の構成の概略を説明
するための図である。従来技術−6では,図2に示すよ
うに,2つの直交するグラジオメータのx方向の検出コ
イル11Xp,11Xn,y方向の検出コイル11Y
p,11Ynが形成され,x方向の検出コイルの中心点
とy方向の検出コイルの中心点とは一致しているが,x
方向,y方向の検出コイルに対応するx方向,y方向の
SQUIDが形成される位置は明示されていない。検出
コイルを形成する基板と,SQUIDが形成される基板
とを別々にすると,実装配線の部分から環境雑音磁場が
混入し,計測される磁場に誤差を生じるのが避けられな
いという問題があった。なお,図2では,わかりやすく
するためために,x方向とy方向の検出コイルの線幅を
変えており,またx方向とy方向の検出コイルの中心を
ずらして表示している。
【0013】基板に薄膜により形成される検出コイルと
差動型SQUIDを用いて高感度に正確に磁場を検出す
るためには,以下の3条件を満たす必要があるが,この
3条件の全てを満たす構成は従来知られていなかった。 (1)グラジオメータをなす検出コイルの軸線分と差動
型SQUIDの軸線分が一致する。 (2)x方向のグラジオメータをなす検出コイルの中心
点と,x方向の差動型SQUIDの中心点と,y方向の
グラジオメータをなす検出コイルの中心点と,y方向の
差動型SQUIDの中心点とが一致する。 (3)検出コイルと差動型SQUIDがともに同一の基
板上に形成され,超電導接続が存在しない。
【0014】本発明の目的は,上記の3条件を満たすグ
ラジオメータを構成し,環境雑音磁場の混入が少なく,
検査対象から発生する磁場を高感度に検出できる,薄膜
で形成される検出コイル一体型グラジオメータを提供す
ることにある。特に,生体の脳の神経活動や心臓の心筋
活動等により発生する生体磁場計測を目的とする,多チ
ャンネルの検出コイル一体型グラジオメータを検出器と
する生体磁場計測装置,あるいは非破壊検査を目的とす
る,検出コイル一体型グラジオメータを検出器とする磁
場計測装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の検出コイル一体
型グラジオメータの方式には,磁束トランス型と,並列
結合検出コイル型の2方式が考えられる。磁束トランス
型は検出コイルが検出した磁束を入力コイルを介してS
QUIDに伝達する方式であり,検出コイルとSQUI
Dは電気的には接続されていない。並列結合検出コイル
型は,並列接続された超電導ループがSQUIDを形成
する方式で,検出コイルループとSQUIDの超電導ル
ープは厳密には区別されない。
【0016】磁気トランス結合型の検出コイル一体型グ
ラジオメータでは,検出コイルの軸線分と差動型SQU
IDの軸線分とを一致させ,検出コイルの中心点(検出
コイルの軸線分の中点)と,差動型SQUIDの中心点
(SQUIDの軸線分の中点)とを一致させる。ここ
で,超電導接続をなくすため,検出コイルと差動型SQ
UIDとを同一の基板上に形成する。
【0017】更に,x方向微分とy方向微分を同時に計
測するため,xのグラジオメータとy方向のグラジオメ
ータを同一基板上に形成し,x方向の検出コイルの軸線
分とx方向の差動型SQUIDの軸線分とを一致させ,
y方向の検出コイルの軸線分とy方向の差動型SQUI
Dの軸線分とを一致させ,x方向の検出コイルの軸線分
とy方向の検出コイルの軸線分とを直交させる構成とす
る。またx方向の検出コイルの中心点と,x方向の差動
型SQUIDの中心点と,y方向の検出コイルの中心点
と,y方向の差動型SQUIDの中心点とを一致させ
る。超電導接続をなくすため,x方向の検出コイルと,
y方向の検出コイルと,x方向の差動型SQUIDと,
y方向の差動型SQUIDとを,全て1枚の同一の基板
に薄膜で形成する。
【0018】並列結合検出コイル型の検出コイル一体型
グラジオメータでは,並列接続された検出コイルが差動
型SQUIDの超電導ループをなす。更に,x方向差動
型SQUIDを構成する並列結合検出コイルと,y方向
の差動型SQUIDを構成する並列結合検出コイルが1
枚の基板上に構成され,x方向の検出コイルの軸線分
と,y方向の検出コイルの軸線分は直交する構成とす
る。更に,x方向の検出コイルの中心点とy方向の検出
コイルの中心点とを一致させる。
【0019】本発明の検出コイル一体型グラジオメータ
では,何れの方式でも簡単な構成により,法線方向の磁
場成分(Bz)の,x方向に関する微分(ΔBz/Δ
x),又はy方向に関する微分(ΔBz/Δy)を精度
よく(環境雑音磁場の混入が少なく誤差の少ない状態
で)計測できる。またx方向に関する微分(ΔBz/Δ
x)とy方向に関する微分(ΔBz/Δy)を同時に検
出できる。
【0020】本発明のグラジオメータは,特に生体から
発生する微弱な生体磁場の正確な検出に好適である。
【0021】磁気トランス結合型の検出コイル一体型グ
ラジオメータの第1の構成を以下に説明する。ほぼ正方
形の形状を持つ,第1,第2の検出コイルと,差動型S
QUIDとが,同一の基板に薄膜で形成される。差動型
SQUIDは,第1,第2の検出コイルと磁気的に結合
され直列又は並列に接続される第1,第2の超電導ルー
プから構成される。
【0022】第1,第2の検出コイル,第1,第2の超
電導ループは,以下の条件(1),(2)を満たすよう
に,同一の基板に薄膜で形成される。 (1)第1の検出コイルの中心と第2の検出コイルの中
心とを結ぶ線分を基板の面へ垂直に投影した第1の線分
と,第1の超電導ループの中心と第2の超電導ループの
中心と結ぶ線分を基板の面へ垂直に投影した第2の線分
とが重なる。 (2)第1の線分の中点と第2の線分の中点とが一致す
る。
【0023】第1,第2の検出コイルは,第1,第2の
入力コイルとともに,各々閉ループを構成する。第1の
検出コイルは,基板の面に垂直なz方向の磁場により第
1の検出コイルに誘起される第1の電流による磁束を第
1の超電導ループに入力させる第1の入力コイルを第1
のループにもつ。また,第2の検出コイルは,z方向の
磁場により第2の検出コイルに誘起される第2の電流に
よる磁束を第2の超電導ループに入力させる第2の入力
コイルを第2のループにもつ。
【0024】第1の構成により,基板の面に平行であ
り,z方向に垂直なx方向,又はy方向に関するz方向
の磁場の微分値を検出できる。検出コイルもSQUID
も薄膜で形成されているため機械的精度が高く,また検
出コイルとSQUIDの微分の中心が一致するので誤差
を生じない。
【0025】磁気トランス結合型の検出コイル一体型グ
ラジオメータの第2の構成を以下に説明する。ほぼ正方
形の形状を持つ第1,第2,第3,第4の検出コイル
と,第1,第2の差動型SQUIDとが,同一の基板に
薄膜で形成される。第1の差動型SQUIDは,直列又
は並列に接続される第1,第2の超電導ループから構成
され,第1,第2の検出コイルと磁気的に結合される。
第2の差動型SQUIDは,直列又は並列に接続される
第3,第4の超電導ループから構成され,第3,第4の
検出コイルに磁気的に結合される。
【0026】第1,第2,第3,第4の検出コイル,第
1,第2,第3,第4の超電導ループは,以下の条件
(1),(2),(3)を満たすように,同一の基板に
薄膜で形成される。 (1)第1の検出コイルの中心と第2の検出コイルの中
心とを結ぶ線分を基板の面へ垂直に投影した第1の線分
と,第1の超電導ループの中心と第2の超電導ループの
中心と結ぶ線分を基板の面へ垂直に投影した第2の線分
とが重なること。 (2)第3の検出コイルの中心と第4の検出コイルの中
心とを結ぶ線分を基板の面へ垂直に投影した第3の線分
と,第3の超電導ループの中心と第4の超電導ループの
中心と結ぶ線分を基板の面へ垂直に投影した第4の線分
とが重なること。 (3)第3の線分と第4の線分とが直交し,第1の線分
の中点と第2の線分の中点と第3の線分の中点と第4の
線分の中点とは一致する。
【0027】第1,第2,第3,第4の検出コイルは,
第1,第2,第3,第4の入力コイルとともに,各々閉
ループを構成する。第1の検出コイルは,基板の面に垂
直なz方向の磁場により第1の検出コイルに誘起される
第1の電流による磁束を第1の超電導ループに入力させ
る第1の入力コイルを第1のループにもつ。第2の検出
コイルは,z方向の磁場により第2の検出コイルに誘起
される第2の電流による磁束を第2の超電導ループに入
力させる第2の入力コイルを第2のループにもつ。第3
の検出コイルは,z方向の磁場により第3の検出コイル
に誘起される第3の電流による磁束を第3の超電導ルー
プに入力させる第3の入力コイルを第3のループにも
つ。第4の検出コイルは,z方向の磁場により第4の検
出コイルに誘起され第4の電流により磁束を第4の超電
導ループに入力させる第4の入力コイルを第4のループ
にもつ。
【0028】第2の構成により,第1の構成の効果に加
えて,基板の面に平行であり,z方向に垂直なx方向及
びy方向に関するz方向の磁場の微分値を,同時に検出
できる。
【0029】磁気トランス結合型の検出コイル一体型グ
ラジオメータの第3の構成を以下に説明する。ほぼ正方
形の形状を持つ第1,第2の検出コイルループから構成
される検出コイルと,差動型SQUIDとが,同一の基
板に薄膜で形成される。検出コイルは,一様磁場の入射
に対して,第1,第2の検出コイルループを流れる電流
の方向が互いに逆となるように,全体として8の字型の
形状をなし,入力コイルとともに閉ループを構成して,
基板に薄膜で形成される。差動型SQUIDは,入力コ
イルを介して第1,第2の検出コイルループと磁気的に
結合され直列又は並列に接続される第1,第2の超電導
ループから構成される。
【0030】検出コイル,差動型SQUIDは,以下の
条件(1),(2)を満たすように,同一の基板に薄膜
で形成される。 (1)第1の検出コイルループの中心と第2の検出コイ
ルループの中心とを結ぶ線分を基板の面へ垂直に投影し
た第1の線分と,第1の超電導ループの中心と第2の超
電導ループの中心と結ぶ線分を基板の面へ垂直に投影し
た第2の線分とが重なる。 (2)第1の線分の中点と第2の線分の中点とが一致す
る。
【0031】第3の構成により,基板の面に平行であ
り,z方向に垂直なx方向,又はy方向に関するz方向
の磁場の微分値を検出できる。検出コイルもSQUID
も薄膜で形成されているため機械的精度が高く,また検
出コイルとSQUIDの微分の中心が一致するので誤差
を生じない。
【0032】磁気トランス結合型の検出コイル一体型グ
ラジオメータの第4の構成を以下に説明する。第1,第
2の検出コイルと,第1,第2の差動型SQUIDと
が,同一の基板に薄膜で形成される。第1の検出コイル
は,ほぼ正方形の形状を持つ第1,第2の検出コイルル
ープが,第1,第2の検出コイルループを流れる電流の
方向が互いに逆となるように,全体として8の字型の形
状をなし,入力コイルとともに閉ループを構成して,基
板に薄膜で形成される。第2の検出コイルは,ほぼ正方
形の形状を持つ第3,第4の検出コイルループが,第
3,第4の検出コイルループを流れる電流の方向が互い
に逆となるように,全体として8の字型の形状をなし,
入力コイルとともに閉ループを構成して,基板に薄膜で
形成される。
【0033】第1の差動型SQUIDは,入力コイルを
介して第1,第2の検出コイルループと磁気的に結合さ
れ直列又は並列に接続される第1,第2の超電導ループ
から構成される。第2の差動型SQUIDは,入力コイ
ルを介して第3,第4の検出コイルループと磁気的に結
合され直列又は並列に接続される第3,第4の超電導ル
ープから構成される。
【0034】第1,第2,第3,第4の検出コイルルー
プ,第1,第2,第3,第4の超電導ループは,以下の
条件(1),(2),(3),(4)を満たすように,
同一の基板に薄膜で形成される。 (1)第1の検出コイルループの中心と第2の検出コイ
ルループの中心とを結ぶ線分を基板の面へ垂直に投影し
た第1の線分と,第1の超電導ループの中心と第2の超
電導ループの中心と結ぶ線分を基板の面へ垂直に投影し
た第2の線分とが重なる。 (2)第3の検出コイルループの中心と第4の検出コイ
ルループの中心とを結ぶ線分を基板の面へ垂直に投影し
た第3の線分と,第3の超電導ループの中心と第4の超
電導ループの中心と結ぶ線分を基板の面へ垂直に投影し
た第4の線分とが重なる。 (3)第3の線分と第4の線分とが直交する。(4)第
1の線分の中点と第2の線分の中点と第3の線分の中点
と第4の線分の中点とが一致する。
【0035】第4の構成により,第3の構成の効果に加
えて,基板の面に平行であり,z方向に垂直なx方向及
びy方向に関するz方向の磁場の微分値を,同時に検出
できる。
【0036】並列結合検出コイル型の検出コイル一体型
グラジオメータの第5の構成を以下に説明する。超電導
ループからなる第1,第2の検出コイルが,直列又は並
列に接続され,第1,第2の検出コイルにそれぞれ並列
に接続される複数の超電導ループから構成される差動型
SQUIDが,基板に薄膜により形成される。第1の検
出コイル及びこれに並列接続される複数の超電導ループ
と,第2の検出コイル及びこれに並列接続される複数の
超電導ループとが,基板の面に平行であり基板の面に垂
直なz方向に垂直なx方向及びy方向の軸に対して対称
的に,同一の基板に薄膜により形成される。
【0037】第5の構成により,基板の面に平行であ
り,z方向に垂直なx方向,又はy方向に関するz方向
の磁場の微分値を検出できる。薄膜で形成されているた
め機械的精度が高い。
【0038】並列結合検出コイル型の検出コイル一体型
グラジオメータの第6の構成を以下に説明する。第1,
第2の差動型SQUIDが,同一の基板に薄膜により形
成される。第1の差動型SQUIDは,超電導ループか
らなる第1,第2の検出コイルが直列又は並列に接続さ
れ,第1,第2の検出コイルにそれぞれ並列に接続され
る複数の超電導ループから構成される。第2の差動型S
QUIDは,超電導ループからなる第3,第4の検出コ
イルが直列又は並列に接続され,第3,第4の検出コイ
ルにそれぞれ並列に接続される複数の超電導ループから
構成される。
【0039】第1,第2の差動型SQUIDは,以下の
条件(1),(2)を満たすように,同一の基板に薄膜
により形成される。 (1)第1の検出コイルの中心と第2の検出コイルの中
心とを結ぶ線分を基板の面へ垂直に投影した第1の線分
と,第3の検出コイルの中心と第4の検出コイルの中心
とを結ぶ線分を基板の面へ垂直に投影した第2の線分と
が直交する。 (2)第1の線分の中点と第2の線分の中点とが一致す
る。
【0040】第6の構成により,基板の面に平行であ
り,z方向に垂直なx方向及びy方向に関するz方向の
磁場の微分値を,同時に検出できる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の実施例の検出コイル一体
型グラジオメータは,基板上に薄膜で形成される。以下
の説明では,この基板面に平行な面をxy面,基板に垂
直な方向をz軸とする直交座標系(x,y,z)を使用
する。本発明の実施例の検出コイル一体型グラジオメー
タは,法線方向(z方向とする)の磁場成分(Bz)
の,x方向に関する微分(ΔBz/Δx)又は/及びy
方向に関する微分(ΔBz/Δy)を検出する。 (実施例1)本発明の実施例1は磁気トランス結合型の
検出コイル一体型グラジオメータである。実施例1のグ
ラジオメータは,(ΔBz/Δx)及び(ΔBz/Δ
y)を同時に検出する。以下,実施例1を図3〜図6を
用いて説明する。図3〜図6では説明のために部分的な
変形や省略をしており,寸法等の正確さを示すものでは
ない。
【0042】本発明に於ける超電導体は,液体ヘリウム
温度で動作する金属系超電導体又は高温で動作する酸化
物系超電導体の何れかであっても良い。厳密には超電導
体の種類によってジョゼフソン接合の構造が異なるが,
本発明の内容に関わるものではないので便宜的な構造で
代表するものとする。
【0043】図3は,実施例1の磁気トランス結合型の
検出コイル一体型グラジオメータの等価回路を説明する
ための図である。検出コイル11Xp,11Xnは入力
コイル2を介して差動型SQUID(1X)に磁気的に
結合され,検出コイル11Yp,11Ynは入力コイル
2を介して差動型SQUID(1Y)に磁気的に結合さ
れる。差動型SQUID(1X,1Y)はそれぞれ,ジ
ョゼフソン接合5から見て2つの超電導ループが直列に
接続される直列構造をなしている。SQUIDの直列す
る2つの超電導ループには各々入力コイル2が磁気結合
しており,入力コイル2は各々対応する検出コイル11
Xp,11Xn,11Yp,11Ynとともに超電導の
閉ループをなしている。
【0044】図4は,実施例1のグラジオメータの構造
を説明するための図である。図4(a),図4(b)
は,検出コイルと差動型SQUIDと入力コイルの位置
関係を示す。図5(a)は,実施例1のグラジオメータ
の検出コイルとSQUIDの位置関係を説明するための
図である。図5(a)は,グラジオメータの外観を示
す。1辺が15mmの正方形の概略形状を持つグラジオ
メータの中心と差動型SQUIDの中心とが一致する。
グラジオメータが形成される1辺が15mmの正方形の
基板の4つの角に帰還コイル3が形成されている。
【0045】検出コイル11Xp,11Xn,11Y
p,11Ynはそれぞれ,1辺が7mmの正方形の概略
形状を持つ。差動型SQUID(1X,1Y),入力コ
イル2はそれぞれ,1辺が500μmの正方形の概略形
状を持つ。
【0046】図5(b)は実施例1のグラジオメータの
中心部に於ける入力コイルとSQUIDの位置関係を説
明するための図である。図5(b)には,グラジオメー
タの中心部に配置される,4つの入力コイル2と,SQ
UID(1X,1Y)とを重畳して示している。図5
(b)には,更に,検出コイル11Xp,11Xn,1
1Yp,11Ynの一部,電流電圧端子6Xp,6X
n,6Yp,6Ynの一部を示している。
【0047】図6は,図4に示す実施例1のグラジオメ
ータの中心部の構造を説明するための図であり,差動型
SQUIDと入力コイルの位置関係を示す図である。図
6に示すように,実際には,一様磁場の入射に対して,
差動型SQUID(1X)の2つの超電導ループを流れ
る電流の方向が互いに逆となるように,また,差動型S
QUID(1Y)の2つの超電導ループを流れる電流の
方向が互いに逆となるように,差動型SQUID(1
X,1Y)はそれぞれ,全体として8の字型の形状とな
るように接続され,環境雑音磁場を除去するよう構成さ
れる。
【0048】8の字型の形状の交差部分にジョゼフソン
接合5が配置される。差動型SQUID(1X)には,
電流電圧端子6Xp,6Xnが接続され,差動型SQU
ID(1Y)には,電流電圧端子6Yp,6Ynが接続
される。電流電圧端子6Xpはパッド4Xpに,電流電
圧端子6Xnはパッド4Xnに,電流電圧端子6Ypは
パッド4Ypに,電流電圧端子6Ynはパッド4Yn
に,それぞれ接続される。
【0049】x方向の検出コイル11Xp,11Xnの
各々の中心を結ぶ線分を基板面(xy面に平行である)
に投影したx方向の検出コイルの軸線分22Xが定義さ
れ,y方向の検出コイル11Yp,11Ynの各々の中
心を結ぶ線分を基板面に投影したy方向の検出コイルの
軸線分22Yが定義される。
【0050】x方向の差動型SQUID(1X)を構成
する2つの超電導ループ(SQUIDホール)の各々の
中心を結ぶ線分を基板面に投影したx方向の差動型SQ
UIDの軸線分21Xが定義され,y方向の差動型SQ
UID(1Y)を構成する2つの超電導ループ(SQU
IDホール)の各々の中心を結ぶ線分を基板面に投影し
たy方向の差動型SQUIDの軸線分21Yが定義され
る。なお,図4では,軸線分21X,21Yは,定義さ
れる長さよりも長く図示されている。
【0051】検出コイルの軸線分22XとSQUIDの
軸線分21Xは基板面で重なり,検出コイルの軸線分2
2Xの中点とSQUIDの軸線分21Xの中点は,グラ
ジオメータの中心に一致する。検出コイルの軸線分22
YとSQUIDの軸線分21Yは基板面で重なり,検出
コイルの軸線分22Yの中点とSQUIDの軸線分21
Yの中点は,グラジオメータの中心に一致する。
【0052】図3〜図6に示すように,実施例1のグラ
ジオメータでは,1枚の基板上にx方向及びy方向のグ
ラジオメータが形成され,x方向とy方向のグラジオメ
ータの中心が一致するように形成されて,そして,(Δ
Bz/Δx)及び(ΔBz/Δy)が同時に検出され
る。
【0053】検出コイルとSQUIDの一組からなるx
方向,又はy方向のグラジオメータを単独で1枚の基板
上に形成して,(ΔBz/Δx),又は(ΔBz/Δ
y)を個別に検出しても良い。 (実施例2)本発明の実施例2は,磁気トランス結合型
の検出コイル一体型グラジオメータである。実施例2の
グラジオメータは,(ΔBz/Δx)及び(ΔBz/Δ
y)を同時に検出する。
【0054】図7は,実施例2の磁気トランス結合型の
検出コイル一体型グラジオメータの等価回路を説明する
ための図である。検出コイル11Xp,11Xnは入力
コイル2を介して差動型SQUID(1X)に磁気的に
結合され,検出コイル11Yp,11Ynは入力コイル
を介して差動型SQUID(1Y)に磁気的に結合され
る。差動型SQUID(1X,1Y)はそれぞれ,ジョ
ゼフソン接合5から見て2つの超電導ループが並列に接
続される並列構造をなしている。
【0055】図8は,図7に示す実施例2のグラジオメ
ータの中心部の構造を説明するための図であり,差動型
SQUIDと入力コイルの位置関係を示す図である。実
施例2の基本的構成は実施例1と同じであり,図7に示
すように,SQUID(1X,1Y)のそれぞれの2つ
の超電導ループが,ジョゼフソン接合5から見て直列で
はなく,並列に接続する点が異なる。図8に示すよう
に,ジョゼフソン接合5は,SQUID(1X,1Y)
のそれぞれの2つの超電導ループのホールをつなぐスリ
ットをまたぐように,それぞれ配置される。 (実施例3)本発明の実施例3は磁気トランス結合型の
検出コイル一体型グラジオメータである。実施例3のグ
ラジオメータは,(ΔBz/Δx)及び(ΔBz/Δ
y)を同時に検出する。
【0056】図9は,実施例3の磁気トランス結合型の
検出コイル一体型グラジオメータの等価回路を説明する
ための図である。検出コイル11Xp,11Xnは,入
力コイル2を介して差動型SQUID(1X)に磁気的
に結合され,検出コイル11Yp,11Ynは,入力コ
イル2を介して差動型SQUID(1Y)に磁気的に結
合される。検出コイル11Xp,11Xnにより形成さ
れるループが,一様磁場の入射に対して,ループを流れ
る電流の方向が互いに逆となるように,全体として8の
字型の形状となるように直列に接続される。また,検出
コイル11Yp,11Ynにより形成されるループが,
一様磁場の入射に対して,ループを流れる電流の方向が
互いに逆となるように,全体として8の字型の形状とな
るように直列に接続される。
【0057】図10は,図9に示す実施例3のグラジオ
メータの中心部の構造を説明するための図であり,動型
SQUIDと入力コイルの位置関係を示す図である。検
出コイル11Xp,11Xnのそれぞれの入力コイル2
は相互に接続され形成される1つのループは,8の字構
造をなして磁場の空間微分を検出する。差動型SQUI
D(1X,1Y)はそれぞれ,ジョゼフソン接合5から
見て2つの超電導ループが直列に接続される直列構造を
なしている。
【0058】実施例3の基本的構成は実施例1と同じで
あり,図9に示すように,x方向の検出コイル11X
p,11Xnが直列に接続されている点,及び,y方向
の検出コイル11Yp,11Ynが直列に接続されてい
る点が,実施例1の構成と異なる。直列に接続されてい
るx方向の検出コイルに,一様磁場が入射すると,検出
コイル11Xp,11Xnに流れる電流の方向が互いに
逆となり,磁場のx方向の空間微分を検出する。また,
直列に接続されているy方向の検出コイルに,一様磁場
が入射すると,検出コイル11Yp,11Ynに流れる
電流の方向が互いに逆となり,磁場のy方向の空間微分
を検出する。SQUIDは直列型である。 (実施例4)本発明の実施例4は磁気トランス結合型の
検出コイル一体型グラジオメータである。実施例4のグ
ラジオメータは,(ΔBz/Δx)及び(ΔBz/Δ
y)を同時に検出する。
【0059】図11は,実施例4の磁気トランス結合型
の検出コイル一体型グラジオメータの中心部の構造を説
明するための図であり,動型SQUIDと入力コイルの
位置関係を示す図である。x方向及びy方向の検出コイ
ルの構成は実施例3と同じである。差動型SQUID
は,ジョゼフソン接合から見て2つの超電導ループが並
列に接続される並列構造をなしている。実施例4の基本
的構成は実施例3と同じであり,SQUIDが並列型で
ある点が実施例3の構成と異なる。 (実施例5)本発明の実施例5は,並列結合検出コイル
型の検出コイル一体型グラジオメータである。実施例5
では,並列な複数の検出コイルが,直接に,差動型SQ
UIDの超電導ループの一群をなす。実施例5のグラジ
オメータは,(ΔBz/Δx),又は(ΔBz/Δy)
が個別に検出されるか,あるいは,(ΔBz/Δx)及
び(ΔBz/Δy)が同時に検出される。図12〜図1
7は,検出コイル一体型グラジオメータの構成を説明す
るための図である。図12は,(ΔBz/Δy)を検出
する実施例5の検出コイル一体型グラジオメータの等価
回路を説明するための図である。並列な複数のy方向の
検出コイル12Ypと12Yn,超電導ループ13Yp
と13Ynは,ジョゼフソン接合5から見て各々直列に
接続される直列構造をなしている。
【0060】図13は,(ΔBz/Δx)を検出する実
施例5の検出コイル一体型グラジオメータの等価回路を
説明するための図である。並列な複数のx方向の検出コ
イル12Xpと12Xn,超電導ループ13Xpと13
Xnは,ジョゼフソン接合5から見て各々直列に接続さ
れる直列構造をなしている。図12の構成と図13の構
成を組み合わせた等価回路は,後述する図16の等価回
路となる。
【0061】図14は,(ΔBz/Δy)を検出する実
施例5の検出コイル一体型グラジオメータの等価回路を
示す図である。並列な複数のy方向の検出コイル12Y
pと12Yn,超電導ループ13Ypと13Ynは,ジ
ョゼフソン接合5から見て各々並列に接続される並列構
造をなしている。
【0062】図15は,(ΔBz/Δx)を検出する実
施例5の検出コイル一体型グラジオメータの等価回路を
示す図である。並列な複数のx方向の検出コイル12X
pと12Xn,超電導ループ13Xpと13Xnは,ジ
ョゼフソン接合5から見て各々並列に接続される並列構
造をなしている。
【0063】図16は,(ΔBz/Δx)及び(ΔBz
/Δy)を検出する実施例5の検出コイル一体型グラジ
オメータのグラジオメータの外観を示し,検出コイルと
SQUIDの位置関係を示す図である。1辺が15mm
の正方形の概略形状を持つグラジオメータの中心と差動
型SQUIDの中心とが一致する。グラジオメータが形
成される1辺が15mmの正方形の基板の4つの角に帰
還コイル3が形成されている。検出コイル12Xp,1
2Xn,12Yp,12Yn,超電導ループ13Yp,
13Yn,13Xp,13Xnはそれぞれ,底辺が約1
0mm,他の2辺が7mmの2等辺三角形の概略形状を
持つ。
【0064】図17は,図16に示す実施例5のグラジ
オメータの中心部の構造を説明するための図である。磁
場検出に関わらない配線6Xp,6Xn,6Yp,6Y
nにハッチングを施してある。実施例5では,検出コイ
ル12Yp,12Ynにより形成されるSQUIDの超
電導ループ(図12),及び,検出コイル12Xp,1
2Xnにより形成されるSQUIDの超電導ループ(図
13)はそれぞれ,8の字型をなすように,ジョゼフソ
ン接合5から見て直列に接続されている(図12,図1
3)。
【0065】また,検出コイル12Yp,12Ynによ
り形成されるSQUIDの超電導ループ(図14),及
び,検出コイル12Xp,12Xnにより形成されるS
QUIDの超電導ループ(図15)はそれぞれ,ジョゼ
フソン接合5から見て並列に接続されている(図14,
図15,図17)。
【0066】図12〜図17に示す実施例5では,各々
のSQUIDの超電導ループに,更に,別の超電導ルー
プ13Yp,13Yn,13Xp,13Xnが,並列に
接続されている。この別の超電導ループそれ自体で検出
コイルの役割をはたし,この別の超電導ループとSQU
IDの超電導ループは区別されない。
【0067】図16,図17に示すように,x方向,y
方向の差動型SQUIDが,同一の基板上に薄膜により
形成される。
【0068】x方向の差動型SQUIDでは,超電導ル
ープからなる第1の検出コイル12Xp,第2の検出コ
イル12Xnが,直列又は並列に接続されている。第1
の検出コイル12Xpに並列に1個の超電導ループ13
Xpが接続され,第2の検出コイル12Xnに並列に1
個の超電導ループ13Xnが接続されている。
【0069】y方向の差動型SQUIDでは,超電導ル
ープからなる第3の検出コイル12Yp,第4の検出コ
イル12Ynが,直列又は並列に接続されている。第3
の検出コイル12Ypに並列に1個の超電導ループ13
Ypが接続され,第4の検出コイル12Ynに並列に1
個の超電導ループ13Ynが接続されている。
【0070】x方向,y方向の差動型SQUIDは,以
下の条件(1),(2)を満たすように,同一の基板上
に薄膜により形成される。 (1)第1の検出コイル12Xpの中心と第2の検出コ
イル12Xnの中心とを結ぶ線分を基板の面へ垂直に投
影した第1の線分22Xと,第3の検出コイル12Yp
の中心と第4の検出コイル12Ynの中心とを結ぶ線分
を基板の面へ垂直に投影した第2の線分22Yとが直交
する。 (2)第1の線分22Xの中点と第2の線分22Yの中
点とが一致する。 (実施例6)図18は,実施例1から実施例5のグラジ
オメータの複数個を同一の基板上に形成した実施例6の
多チャンネルの検出コイル一体型グラジオメータの構成
を示す。図18(a)は,1辺が105mmの正方形の
基板に形成された25チャンネルのグラジオメータの例
を示す図,図18(b)は,半径が80mmの円形の基
板に形成された37チャンネルのグラジオメータの例を
示す図である。1つのチャンネルのグラジオメータの大
きさは,図5,図16に示す例と同じく,1辺が15m
mの正方形の概略形状を持つ。 (実施例7)図19は,実施例6の多チャンネルグラジ
オメータを用いる実施例7の生体磁場計測装置の主要部
を説明する図である。液体ヘリウム,液体窒素等の冷
媒,又は冷凍機で冷却される低温槽40の底部に多チャ
ンネルの検出コイル一体型グラジオメータ30が配置さ
れる。図18(b)に示される多チャンネルグラジオメ
ータ30が使用される。グラジオメータ30は低温槽4
0の底部にあるだけなので,例えば,液体窒素で冷却す
る場合,液体窒素の量は少量でよく,低温槽も小型のも
のでよい。低温槽40は,支持体42に保持される。被
検体100は,ベッド41に搭載され,被検体の胸部,
頭部等の検査部位が低温槽の底部の底面に位置合せされ
る。z軸方向のアクティブシールド用コイル50を使用
して,公知の手法によりアクティブシールドを行なう。
グラジオメータは薄膜型であるので,アクティブシール
ドの構造が簡単になる。 (実施例8)図20は,実施例6の多チャンネルグラジ
オメータを用いる実施例8の生体磁場計測装置の全体構
成を説明する図である。多チャンネルグラジオメータが
底部の内部に収納される低温槽40,被検体100を搭
載するベッド41は,磁気シールドルーム160中に配
置される。図18(b)に示される多チャンネルグラジ
オメータ30が使用される。多チャンネルグラジオメー
タの各チャンネルの出力は,駆動回路110で検出さ
れ,制御及びデータ収集用コンピュータ130に送られ
る。必要に応じて心電計120も用いられる。
【0071】アクティブシールドを併用する場合は,制
御及びデータ収集用コンピュータ130により電源15
0を制御し,コイル50に電流を流して適切な磁場を発
生させる。収集されたデータは解析用コンピュータ14
0で解析される。磁気シールドルーム160の内部の様
子は,モニタカメラ170により監視でき,モニタカメ
ラ170の出力は,磁気シールドルーム160の外部の
モニター200の画面に表示される。
【0072】本発明の検出コイル一体型グラジオメータ
では,環境雑音磁場の混入が減少できるので,従来技術
で必要とされていたノッチフィルターが不要になり,検
出される磁場波形の歪みが少なくなり,正確な生体磁場
信号が検出できる。また,アクティブシールドをかける
場合,アクティブシールド用コイルをz軸方向の1軸方
向に配置すれば良いので,アクティブシールド用コイル
の構造が簡単になる。
【0073】更に,本発明の検出コイル一体型グラジオ
メータは薄膜型であり,小型のクライオスタットの中で
少ない量の冷媒で冷却可能であるので,メンテナンスが
容易となる。また,循環型冷凍機により極めて容易に冷
却できる。
【0074】(ΔBz/Δx)及び(ΔBz/Δy)を
同時に検出する本発明の検出コイル一体型グラジオメー
タでは,x方向の検出コイルの軸線分とx方向の差動型
SQUIDの軸線分とを一致させ,y方向の検出コイル
の軸線分とy方向の差動型SQUIDの軸線分とを一致
させ,x方向の検出コイルの軸線分とy方向の検出コイ
ルの軸線分とを直交させる。また,x方向の差動型SQ
UIDの軸線分とy方向の差動型SQUIDの軸線分と
を直交させる。更に,x方向の検出コイルの中心点と,
x方向の差動型SQUIDの中心点と,y方向の検出コ
イルの中心点と,y方向の差動型SQUIDの中心点と
を一致させる。
【0075】従って,グラジオメータの中心点で,x方
向及び/又はy方向での正確な磁場の空間微分の信号が
求められ,環境雑音の除去率が高く,かつ,正確な磁場
マッピングのための信号を検出できる検出コイル一体型
グラジオメータを実現できる。この検出コイル一体型グ
ラジオメータは,生体磁場計測装置,及び非破壊検査を
行なう磁場計測装置に好適に使用できる。
【0076】(ΔBz/Δx),又は(ΔBz/Δy)
を個別に検出する本発明の検出コイル一体型グラジオメ
ータでは,x方向の検出コイルの軸線分とx方向の差動
型SQUIDの軸線分とを一致させる,又は,y方向の
検出コイルの軸線分とy方向の差動型SQUIDの軸線
分とを一致させる。また,x方向の検出コイルの中心点
と,x方向の差動型SQUIDの中心点とを一致させ
る,又は,y方向の検出コイルの中心点と,y方向の差
動型SQUIDの中心点とを一致させる。従って,グラ
ジオメータの中心点で,x方向,又はy方向での正確な
磁場の空間微分の信号が求められ,環境雑音の除去率が
高く,かつ,正確な磁場マッピングのためのデータを描
出できる生体磁場計測装置,及び非破壊検査を行なう磁
場計測装置で使用するグラジオメータを実現できる。
【0077】本発明の理想的な検出コイル一体型グラジ
オメータでは,(1)(ΔBz/Δx),又は(ΔBz
/Δy)を個別に検出する構成では,x方向の検出コイ
ルの軸線分とx方向の差動型SQUIDの軸線分とが完
全に一致し,又は,y方向の検出コイルの軸線分とy方
向の差動型SQUIDの軸線分とが完全に一致し,そし
て,x方向の検出コイルの中心点とx方向の差動型SQ
UIDの中心点とが完全に一致し,又は,y方向の検出
コイルの中心点とy方向の差動型SQUIDの中心点と
が完全に一致している,(2)(ΔBz/Δx)及び
(ΔBz/Δy)を同時に検出する場合には,x方向の
検出コイルの軸線分とx方向の差動型SQUIDの軸線
分とが完全に一致し,y方向の検出コイルの軸線分とy
方向の差動型SQUIDの軸線分とが完全に一致し,x
方向の検出コイルの中心点とx方向の差動型SQUID
の中心点とy方向の検出コイルの中心点とy方向の差動
型SQUIDの中心点とが完全に一致し,更に,x方向
の検出コイルの軸線分とy方向の検出コイルの軸線分と
が完全に直交し,x方向の差動型SQUIDの軸線分と
y方向の差動型SQUIDの軸線分とが完全に直交して
いる。
【0078】以下,x方向,及び/又は,y方向での検
出コイルの軸線分と差動型SQUIDの軸線分の完全な
一致からのずれ(第1のずれ),x方向,y方向の検出
コイルの軸線分のなす角度の完全な直交からのずれ(第
2のずれ),x方向,y方向の差動型SQUIDの軸線
分のなす角度の完全な直交からのずれ(第3のずれ),
x方向の検出コイルの中心点とx方向の差動型SQUI
Dの中心点の完全な一致からのずれ,及び/又は,y方
向の検出コイルの中心点とy方向の差動型SQUIDの
中心点の完全な一致からのずれ(第4のずれ),x方向
の検出コイルの中心とy方向の検出コイルの中心の完全
な一致からのずれ(第5のずれ),の許容範囲について
説明する。
【0079】例えば,x方向(又はy方向)での検出コ
イルの軸線分と差動型SQUIDの軸線分とが一致せ
ず,第1のずれが約±22°であると仮定すると,x方
向(又はy方向)の検出コイルによって検出される信号
(S)は,第1のずれの存在のため,(ΔBz/Δx)
(又は(ΔBz/Δy))を約93%しか含まない。一
方,雑音(N)は変化しないので,理想的な場合に比較
して,S/Nが約8%増加したことに相当する。この約
8%のS/Nの増加による磁場源の位置推定の誤差は約
2.4mmであって,ずれのない場合の磁場源の位置推
定の誤差(通常,約5mm)に比べて小さいので,実用
上問題とならない。第1のずれは,約±22°以内であ
れば実用上許容される。
【0080】x方向の検出コイルの軸線分とy方向の検
出コイルの軸線分が完全に直交していなくてもよい。x
方向及びy方向の検出コイルによってそれぞれ検出され
る信号は,第2のずれの存在のため,(ΔBz/Δx)
及び(ΔBz/Δy)の信号の減少と雑音の増加を含
む。この第2のずれに起因する雑音が,磁場源の位置推
定の誤差をどの程度増大させるかの解析から,x方向の
検出コイルの軸線分とy方向の検出コイルの軸線分のな
す角度は,90°±22°であれば実用上問題とならな
いことがわかる。第2のずれは,±22°以内であれば
実用上許容される。
【0081】例えば,x方向の検出コイルの軸線分が完
全にx軸に一致し,y方向の検出コイルの軸線分がy軸
と約±22°の角度をなし,第2のずれが約±22°で
あると仮定する。x方向の検出コイルによって検出され
る信号は,第2のずれの影響を受けず,(ΔBz/Δ
x)を約100%含み,雑音の影響を受けない。y方向
の検出コイルによって検出される信号(S)は,第2の
ずれに起因して,(ΔBz/Δy)を約93%しか含ま
ない。一方,雑音(N)は変化しないので,理想的な場
合に比較して,S/Nが約8%増加したことに相当す
る。この約8%のS/Nの増加は,磁場源の位置推定の
誤差を増加させないので,実用上問題とならない。
【0082】また,x方向,y方向の差動型SQUID
の軸線分のなす角度も完全に直交していなくてもよい。
第2のずれの解析と同様にして,第3のずれに起因する
雑音が,磁場源の位置推定の誤差をどの程度増大させる
かの解析から,x方向の差動型SQUIDの軸線分とy
方向の差動型SQUIDの軸線分のなす角度は,90°
±22°であれば実用上で問題とならないことがわか
る。第3のずれは,±22°以内であれば実用上許容さ
れる。
【0083】また,第4のずれに起因する雑音が,磁場
源の位置推定の誤差をどの程度増大させるかの解析か
ら,差動型SQUIDの中心と検出コイルの中心は,x
方向,及び/又は,y方向に形成される各差動型SQU
IDの外寸法の約8%以内であれば許容される。即ち,
第4のずれは,x方向,及び/又は,y方向に形成され
る各差動型SQUIDの外寸法の約8%以内であれば実
用上許容される。
【0084】例えば,第4のずれは,各差動型SQUI
Dが500μmの正方形の場合,差動型SQUIDの中
心と検出コイルの中心は,x方向,及び/又は,y方向
で±40μm(即ち,x軸及びy軸と45°をなす方向
では約±60μmとなる)となる。
【0085】第5のずれに起因する雑音が,磁場源の位
置推定の誤差をどの程度増大させるかの解析から,x方
向の検出コイルの中心とy方向の検出コイルの中心は,
各検出コイルの外寸法の約8%以内で一致すれば実用上
問題とならないことがわかる。即ち,第5のずれは,x
方向,y方向の各検出コイルの外寸法の約8%以内であ
れば実用上許容される。
【0086】例えば,各検出コイルの外寸法が7.5m
mの正方形の場合,x方向の検出コイルの中心とy方向
の検出コイルの中心は,x方向及びy方向でそれぞれ±
600μm以内(即ち,x軸及びy軸と45°をなす方
向では約±850μm以内)となる。
【0087】第1から第5の各ずれが,以上で説明した
許容範囲の値であれば,検出コイル一体型グラジオメー
タの中心点で,x方向及び/又はy方向での磁場の空間
微分の信号が,高い除去率で環境雑音が除去された状態
で,正確に計測でき,正確な磁場マッピングのための信
号を検出でき,磁場源の位置推定の誤差も増大しない。
【0088】
【発明の効果】本発明の検出コイル一体型グラジオメー
タは,簡単な構成で1枚の基板上に形成でき,クライオ
スタットの内部への実装が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1方向(x方向)のグラジオメータをなす2つ
の検出コイル,差動型SQUIDを1枚の基板上に形成
した従来技術の構成の概略を説明するための図。
【図2】2つの直交するグラジオメータのx,y方向の
検出コイルの従来技術の構成の概略を説明するための
図。
【図3】本発明の実施例1の磁気トランス結合型の検出
コイル一体型グラジオメータの等価回路を説明するため
の図。
【図4】(a)は実施例1のグラジオメータの構造を説
明するための図,(b)は実施例1のグラジオメータの
検出コイルとパッドの位置関係を説明するための図。
【図5】(a)は実施例1のグラジオメータの検出コイ
ルとSQUIDの位置関係を説明するための図,(b)
は実施例1のグラジオメータの中心部に於ける入力コイ
ルとSQUIDの位置関係を説明するための図。
【図6】図4に示す実施例1のグラジオメータの中心部
の構造を説明するための図。
【図7】本発明の実施例2の磁気トランス結合型の検出
コイル一体型グラジオメータの等価回路を説明するため
の図。
【図8】図7に示す実施例2の検出コイル一体型グラジ
オメータの中心部の構造を説明するための図。
【図9】本発明の実施例3の磁気トランス結合型の検出
コイル一体型グラジオメータの等価回路を説明するため
の図。
【図10】図9に示す実施例3のグラジオメータの中心
部の構造を説明するための図。
【図11】本発明の実施例4の磁気トランス結合型の検
出コイル一体型グラジオメータの中心部の構造を説明す
るための図。
【図12】本発明の実施例5に於いて(ΔBz/Δy)
を検出する検出コイル一体型グラジオメータの等価回路
を説明するための図。
【図13】本発明の実施例5に於いて(ΔBz/Δx)
を検出する検出コイル一体型グラジオメータの等価回路
を説明するための図。
【図14】本発明の実施例5に於いて(ΔBz/Δy)
を検出する検出コイル一体型グラジオメータの等価回路
を示す図。
【図15】本発明の実施例5に於いて(ΔBz/Δx)
を検出する検出コイル一体型グラジオメータの等価回路
を示す図。
【図16】本発明の実施例5に於いて(ΔBz/Δx)
及び(ΔBz/Δy)を検出するグラジオメータのグラ
ジオメータの外観を示し,検出コイルとSQUIDの位
置関係を示す図。
【図17】図16に示す実施例5のグラジオメータの中
心部の構造を説明するための図。
【図18】実施例1から実施例5の検出コイル一体型グ
ラジオメータの複数個を同一の基板上に形成した実施例
6の多チャンネルの検出コイル一体型グラジオメータの
構成例を示し,(a)は正方形の基板に形成された25
チャンネルの例を示す図,(b)円形の基板に形成され
たは37チャンネルの例を示す図。
【図19】実施例6の多チャンネルグラジオメータを用
いる実施例7の生体磁場計測装置の主要部を説明する
図。
【図20】実施例6の多チャンネルグラジオメータを用
いる実施例8の生体磁場計測装置の全体構成を説明する
図。
【符号の説明】
1X,1Y…SQUID,2…入力コイル,3…帰還コ
イル,4Xp,4Xn,4Yp,4Yn,4Xp,4X
n…電極パッド,5…ジョゼフソン接合,6Xp,6X
n,6Yp,6Yn…配線,11Xp,11Xn,11
Yp,11Yn…検出コイル,12Xp…第1の検出コ
イル,12Xn…第2の検出コイル,12Yp…第3の
検出コイル,12Yn…第4の検出コイル,13Xp,
13Xn,13Yp,13Yn…超電導ループ,21
X,…x方向のSQUIDの軸線分,21Y…y方向の
SQUIDの軸線分,22X…x方向の検出コイルの軸
線分,22Y…y方向の検出コイルの軸線分,30…多
チャンネルの検出コイル一体型グラジオメータ,40…
低温槽,41…ベッド,42…支持体,50…アクティ
ブシールド用コイル,100…被検体,110…駆動回
路,120…心電計,130…制御及びデータ収集用コ
ンピュータ,140…解析用コンピュータ,150…ア
クティブシールド用電源,160…磁気シールドルー
ム,170…モニタカメラ,200…モニター画面。
フロントページの続き (72)発明者 塚田 啓二 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 宮下 豪 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 神鳥 明彦 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 2G017 AA01 AD32 AD33 BA15 BA18 4C027 AA10 CC00 EE01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に薄膜で形成され,第1のループによ
    り閉ループが形成される第1の検出コイルと,前記基板
    に薄膜で形成され,第2のループにより閉ループが形成
    される第2の検出コイルと,前記第1,第2の検出コイ
    ルと磁気的に結合され直列又は並列に接続される第1,
    第2の超電導ループからなり前記基板に薄膜で形成され
    る差動型SQUIDとを有し,前記第1の検出コイル
    は,前記基板の面に垂直なz方向の磁場により前記第1
    の検出コイルに誘起される第1の電流による磁束を前記
    第1の超電導ループに入力させる第1の入力コイルを前
    記第1のループに有し,前記第2の検出コイルは,前記
    z方向の磁場により前記第2の検出コイルに誘起される
    第2の電流による磁束を前記第2の超電導ループに入力
    させる第2の入力コイルを前記第2のループに有し,前
    記第1の検出コイルの中心と前記第2の検出コイルの中
    心とを結ぶ線分を前記基板の面へ垂直に投影した第1の
    線分と,前記第1の超電導ループの中心と前記第2の超
    電導ループの中心と結ぶ線分を前記基板の面へ垂直に投
    影した第2の線分とが重なり,前記第1の線分の中点と
    前記第2の線分の中点とが一致し,前記基板の面に平行
    であり前記z方向に垂直なx方向又はy方向に関する前
    記z方向の磁場の微分値を検出することを特徴とする検
    出コイル一体型グラジオメータ。
  2. 【請求項2】基板に薄膜で形成され,第1のループによ
    り閉ループが形成される第1の検出コイルと,前記基板
    に薄膜で形成され,第2のループにより閉ループが形成
    される第2の検出コイルと,前記基板に薄膜で形成さ
    れ,第3のループにより閉ループが形成される第3の検
    出コイルと,前記基板に薄膜で形成され,第4のループ
    により閉ループが形成される第4の検出コイルと,前記
    第1,第2の検出コイルと磁気的に結合され直列又は並
    列に接続される第1,第2の超電導ループからなり前記
    基板に薄膜で形成される第1の差動型SQUIDと,前
    記第3,第4の検出コイルと磁気的に結合され直列又は
    並列に接続される第3,第4の超電導ループからなり前
    記基板に薄膜で形成される第2の差動型SQUIDとを
    有し,前記第1の検出コイルは,前記基板の面に垂直な
    z方向の磁場により前記第1の検出コイルに誘起される
    第1の電流による磁束を前記第1の超電導ループに入力
    させる第1の入力コイルを前記第1のループに有し,前
    記第2の検出コイルは,前記z方向の磁場により前記第
    2の検出コイルに誘起される第2の電流による磁束を前
    記第2の超電導ループに入力させる第2の入力コイルを
    前記第2のループに有し,前記第3の検出コイルは,前
    記z方向の磁場により前記第3の検出コイルに誘起され
    る第3の電流による磁束を前記第3の超電導ループに入
    力させる第3の入力コイルを前記第3のループに有し,
    前記第4の検出コイルは,前記z方向の磁場により前記
    第4の検出コイルに誘起され第4の電流により磁束を前
    記第4の超電導ループに入力させる第4の入力コイルを
    前記第4のループに有し,前記第1の検出コイルの中心
    と前記第2の検出コイルの中心とを結ぶ線分を前記基板
    の面へ垂直に投影した第1の線分と,前記第1の超電導
    ループの中心と前記第2の超電導ループの中心と結ぶ線
    分を前記基板の面へ垂直に投影した第2の線分とが重な
    り,前記第3の検出コイルの中心と前記第4の検出コイ
    ルの中心とを結ぶ線分を前記基板の面へ垂直に投影した
    第3の線分と,前記第3の超電導ループの中心と前記第
    4の超電導ループの中心と結ぶ線分を前記基板の面へ垂
    直に投影した第4の線分とが重なり,前記第3の線分と
    前記第4の線分とが直交し,前記第1の線分の中点と前
    記第2の線分の中点と前記第3の線分の中点と前記第4
    の線分の中点とが一致し,前記基板の面に平行であり前
    記z方向に垂直なx方向及びy方向に関する前記z方向
    の磁場の微分値を検出することを特徴とする検出コイル
    一体型グラジオメータ。
  3. 【請求項3】基板に薄膜で形成され,第1のループによ
    り閉ループが形成される第1の検出コイルと,前記基板
    に薄膜で形成され,第2のループにより閉ループが形成
    される第2の検出コイルと,前記第1,第2の検出コイ
    ルと磁気的に結合され直列又は並列に接続される第1,
    第2の超電導ループからなり前記基板に薄膜で形成され
    る差動型SQUIDとを有し,前記第1の検出コイルの
    中心と前記第2の検出コイルの中心とを結ぶ線分を前記
    基板の面へ垂直に投影した第1の線分と,前記第1の超
    電導ループの中心と前記第2の超電導ループの中心と結
    ぶ線分を前記基板の面へ垂直に投影した第2の線分とが
    重なり,前記第1の線分の中点と前記第2の線分の中点
    とが一致し,前記基板の面に平行であり前記z方向に垂
    直なx方向又はy方向に関する前記z方向の磁場の微分
    値を検出することを特徴とする検出コイル一体型グラジ
    オメータ。
  4. 【請求項4】基板に薄膜で形成され,第1のループによ
    り閉ループが形成される第1の検出コイルと,前記基板
    に薄膜で形成され,第2のループにより閉ループが形成
    される第2の検出コイルと,前記基板に薄膜で形成さ
    れ,第3のループにより閉ループが形成される第3の検
    出コイルと,前記基板に薄膜で形成され,第4のループ
    により閉ループが形成される第4の検出コイルと,前記
    第1,第2の検出コイルと磁気的に結合され直列又は並
    列に接続される第1,第2の超電導ループからなり前記
    基板に薄膜で形成される第1の差動型SQUIDと,前
    記第3,第4の検出コイルと磁気的に結合され直列又は
    並列に接続される第3,第4の超電導ループからなり前
    記基板に薄膜で形成される第2の差動型SQUIDとを
    有し,前記第1の検出コイルの中心と前記第2の検出コ
    イルの中心とを結ぶ線分を前記基板の面へ垂直に投影し
    た第1の線分と,前記第1の超電導ループの中心と前記
    第2の超電導ループの中心と結ぶ線分を前記基板の面へ
    垂直に投影した第2の線分とが重なり,前記第3の検出
    コイルの中心と前記第4の検出コイルの中心とを結ぶ線
    分を前記基板の面へ垂直に投影した第3の線分と,前記
    第3の超電導ループの中心と前記第4の超電導ループの
    中心と結ぶ線分を前記基板の面へ垂直に投影した第4の
    線分とが重なり,前記第3の線分と前記第4の線分とが
    直交し,前記第1の線分の中点と前記第2の線分の中点
    と前記第3の線分の中点と前記第4の線分の中点とが一
    致し,前記基板の面に平行であり前記z方向に垂直なx
    方向及びy方向に関する前記z方向の磁場の微分値を検
    出することを特徴とする検出コイル一体型グラジオメー
    タ。
  5. 【請求項5】基板に薄膜で形成される第1,第2の検出
    コイルと,前記第1,第2の検出コイルと磁気的に結合
    され直列又は並列に接続される第1,第2の超電導ルー
    プからなり前記基板に薄膜で形成される差動型SQUI
    Dとを有し,前記第1の検出コイルの中心と前記第2の
    検出コイルの中心とを結ぶ線分を前記基板の面へ垂直に
    投影した第1の線分と,前記第1の超電導ループの中心
    と前記第2の超電導ループの中心と結ぶ線分を前記基板
    の面へ垂直に投影した第2の線分とが重なり,前記第1
    の線分の中点と前記第2の線分の中点とが一致し,前記
    基板の面に平行であり前記基板の面に垂直なz方向に垂
    直なx方向又はy方向に関する前記z方向の磁場の微分
    値を検出することを特徴とする検出コイル一体型グラジ
    オメータ。
  6. 【請求項6】基板に薄膜で形成される第1,第2,第
    3,第4の検出コイルと,前記第1,第2の検出コイル
    と磁気的に結合され直列又は並列に接続される第1,第
    2の超電導ループからなり前記基板に薄膜で形成される
    第1の差動型SQUIDと,前記第3,第4の検出コイ
    ルと磁気的に結合され直列又は並列に接続される第3,
    第4の超電導ループからなり前記基板に薄膜で形成され
    る第2の差動型SQUIDとを有し,前記第1の検出コ
    イルの中心と前記第2の検出コイルの中心とを結ぶ線分
    を前記基板の面へ垂直に投影した第1の線分と,前記第
    1の超電導ループの中心と前記第2の超電導ループの中
    心と結ぶ線分を前記基板の面へ垂直に投影した第2の線
    分とが重なり,前記第3の検出コイルの中心と前記第4
    の検出コイルの中心とを結ぶ線分を前記基板の面へ垂直
    に投影した第3の線分と,前記第3の超電導ループの中
    心と前記第4の超電導ループの中心と結ぶ線分を前記基
    板の面へ垂直に投影した第4の線分とが重なり,前記第
    3の線分と前記第4の線分とが直交し,前記第1の線分
    の中点と前記第2の線分の中点と前記第3の線分の中点
    と前記第4の線分の中点とが一致し,前記基板の面に平
    行であり前記基板の面に垂直なz方向に垂直なx方向及
    びy方向に関する前記z方向の磁場の微分値を検出する
    ことを特徴とする検出コイル一体型グラジオメータ。
  7. 【請求項7】第1,第2の検出コイルループが,前記第
    1,第2の検出コイルループを流れる電流の方向が互い
    に逆となるように全体として8の字型の形状となるよう
    に接続され,基板に薄膜で形成される第1の検出コイル
    と,第3,第4の検出コイルループが,前記第3,第4
    の検出コイルループを流れる電流の方向が互いに逆とな
    るように全体として8の字型の形状となるように接続さ
    れ,前記基板に薄膜で形成される第2の検出コイルと,
    前記第1,第2の検出コイルループと磁気的に結合され
    直列又は並列に接続される第1,第2の超電導ループか
    らなり前記基板に薄膜で形成される第1の差動型SQU
    IDと,前記第3,第4の検出コイルループと磁気的に
    結合され直列又は並列に接続される第3,第4の超電導
    ループからなり前記基板に薄膜で形成される第2の差動
    型SQUIDとを有し,前記第1の検出コイルループの
    中心と前記第2の検出コイルループの中心とを結ぶ線分
    を前記基板の面へ垂直に投影した第1の線分と,前記第
    1の超電導ループの中心と前記第2の超電導ループの中
    心と結ぶ線分を前記基板の面へ垂直に投影した第2の線
    分とが重なり,前記第3の検出コイルループの中心と前
    記第4の検出コイルループの中心とを結ぶ線分を前記基
    板の面へ垂直に投影した第3の線分と,前記第3の超電
    導ループの中心と前記第4の超電導ループの中心と結ぶ
    線分を前記基板の面へ垂直に投影した第4の線分とが重
    なり,前記第3の線分と前記第4の線分とが直交し,前
    記第1の線分の中点と前記第2の線分の中点と前記第3
    の線分の中点と前記第4の線分の中点とが一致し,前記
    基板の面に平行であり前記基板の面に垂直なz方向に垂
    直なx方向及びy方向に関する前記z方向の磁場の微分
    値を検出することを特徴とする検出コイル一体型グラジ
    オメータ。
  8. 【請求項8】第1,第2の検出コイルループが,前記第
    1,第2の検出コイルループを流れる電流の方向が互い
    に逆となるように全体として8の字型の形状となるよう
    に接続され,基板に薄膜で形成される検出コイルと,前
    記第1,第2の検出コイルループと磁気的に結合され直
    列又は並列に接続される第1,第2の超電導ループから
    なり前記基板に薄膜で形成される差動型SQUIDとを
    有し,前記第1の検出コイルループの中心と前記第2の
    検出コイルループの中心とを結ぶ線分を前記基板の面へ
    垂直に投影した第1の線分と,前記第1の超電導ループ
    の中心と前記第2の超電導ループの中心と結ぶ線分を前
    記基板の面へ垂直に投影した第2の線分とが重なり,前
    記第1の線分の中点と前記第2の線分の中点とが一致
    し,前記基板の面に平行であり前記基板の面に垂直なz
    方向に垂直なx方向又はy方向に関する前記z方向の磁
    場の微分値を検出することを特徴とする検出コイル一体
    型グラジオメータ。
  9. 【請求項9】超電導線路からなる第1,第2の検出コイ
    ルが,直列又は並列に接続され,前記第1,第2の検出
    コイルにそれぞれ並列に接続される複数の超電導線路を
    具備する差動型SQUIDが,基板に薄膜により形成さ
    れ,前記第1の検出コイルと前記第2の検出コイルと
    が,前記基板の面に平行であり前記基板の面に垂直なz
    方向に垂直なx方向及びy方向の軸に対して対称であ
    り,前記x方向又は前記y方向に関する前記z方向の磁
    場の微分値を検出することを特徴とする検出コイル一体
    型グラジオメータ。
  10. 【請求項10】超電導線路からなる第1,第2の検出コ
    イルが,直列又は並列に接続され,前記第1,第2の検
    出コイルにそれぞれ並列に接続される複数の超電導線路
    を具備する第1の差動型SQUIDが,基板に薄膜によ
    り形成され,超電導線路からなる第3,第4の検出コイ
    ルが,直列又は並列に接続され,前記第3,第4の検出
    コイルにそれぞれ並列に接続される複数の超電導線路を
    具備する第2の差動型SQUIDが,前記基板に薄膜に
    より形成され,前記第1の検出コイルの中心と前記第2
    の検出コイルの中心とを結ぶ線分を前記基板の面へ垂直
    に投影した第1の線分と,前記第3の検出コイルの中心
    と前記第4の検出コイルの中心とを結ぶ線分を前記基板
    の面へ垂直に投影した第2の線分とが直交し,前記第1
    の線分の中点と前記第2の線分の中点とが一致し,前記
    基板の面に平行であり前記基板の面に垂直なz方向に垂
    直なx方向及びy方向に関する前記z方向の磁場の微分
    値を検出することを特徴とする検出コイル一体型グラジ
    オメータ。
  11. 【請求項11】請求項1から請求項10の何れかに記載
    の前記検出コイル一体型グラジオメータを使用すること
    を特徴とする磁場計測装置。
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