JP2002243614A - 比重測定装置 - Google Patents
比重測定装置Info
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Abstract
を一回の測定操作によって極めて簡単に、短時間で確実
に測定できるものを提供する。 【解決手段】 液槽1と、液槽1を受け支える第1計量
部2と、液槽1内に浸漬状態に配置される被測定物受け
部材3と、受け部材3を液槽1に対して非接触に支承す
る第2計量部4と、第1計量部2及び第2計量部3の測
定値より比重値を算出する演算装置5と、算出された比
重値を表示する表示装置6とを備え、被測定物受け部材
3上に、被測定物Mを液槽1内の液L中に没する状態で
載置し、第1計量部2によって被測定物Mの液中浸漬に
伴う重量増加を浮力として測定すると同時に、第2計量
部4によって被測定物Mの液中重量を測定し、浮力及び
液中重量の測定値から算出された比重値を表示装置6に
て表示する。
Description
樹脂、セラミック、ゴム、繊維等の種々の材料からなる
固形物品を始め、粉体、粒体、液体までも含めた様々な
物質の比重を測定するのに用いる比重測定装置に関す
る。
知るには、アルキメデスの原理、つまり流体中で物体の
受ける浮力はその物体によって排除された流体分の重量
に等しいという原理を利用し、該固形物品の空気中重量
と、比重が既知である液体(通常は比重1の水)中に完
全に没した状態での液中重量とを計測し、両者の差であ
る浮力(g)と液体の比重(g/cm3 )とから該固形
物品の体積を求め、空気中重量(g)/体積(cm3 )
として算出する。しかして、使用する液体が水である場
合は、その重量(g)と体積(cm3 )の数値は等しい
から、浮力(g)の数値はそのまま被測定物の体積(c
m3 )の数値に一致する。従って、被測定物の比重(g
/cm3 )は次式で与えられる。 比重=空気中重量/浮力=空気中重量/(空気中重量−
水中重量)
係る実開平4−49571号公報に示すように、液体が
入った第1容器と、第1容器内に非接触で収容され且つ
第1容器内の液体が流出入自在な第2容器と、第2容器
に支持されて被測定物の空気中重量を計測するための空
中載置部と、第2容器を受け支える計量装置とを具備
し、被測定物が前記空中載置部に載置されたときの重量
と、当該被測定物が第2容器内に液没して載置されたと
きの重量とから、比重を算出して表示するものが汎用さ
れている。また、それ以前の測定装置として、同公報中
の第4図の従来例として示されるように、フック有する
秤本体と、水を入れた容器を昇降させる昇降台とを備
え、まずフックに被測定物を吊り下げてその空気中重量
を計測し、次に昇降台を上昇させ、被測定物を水の中に
完全に没入させて水中重量を計測し、両計測値から比重
を算出して表示するものが知られていた。
代わりに浮力を計測する構成の比重測定装置もある。こ
れは、液体が入った第1容器に空中載置部を設けると共
に、第1容器内に液体が流出入自在な第2容器を非接触
に配置し、第1容器を受け支える計量装置により、被測
定物が空中載置部に載置されたときの重量を計測したの
ち、該被測定物を第2容器内の水中に没した状態で第1
容器の重量を計測して浮力とし、この浮力と空気中重量
とから比重を算出して表示するものである。
専ら物の純度を知る手段として利用されていたが、近年
の生産技術の高度化に伴い、貴金属、合金、合成樹脂、
セラミック、ゴム、繊維、これらの複合材料等よりなる
固形物品、更には粉体や粒体をも含む物質の品質検査や
分析等に多用されつつある。しかしながら、比重測定
は、基礎的な試験、検査、計測の手段であるため、重要
ではあっても物品の生産性面からはできるだけ手間を省
きたい項目である。上記従来の比重測定装置はいずれ
も、被測定物の空気中重量の計測を行ってから、被測定
物を水中(液中)に入れて水中(液中)重量又は浮力の
計測を行うという2段階の計測操作が必要であり、手間
がかかる上、測定に時間を費やし、特に次々に異なる被
測定物の比重測定を行う場合に極めて能率が悪いという
難点があった。
装置として、様々な固形物品の比重を一回の計測操作に
よって極めて簡単に且つ瞬時に確実に測定できるものを
提供することを目的としている。
に、本発明の請求項1に係る比重測定装置は、図面の参
照符号を付して示せば、液体Lを収容する液槽1と、こ
の液槽1を受け支える第1計量部2と、該液槽1内に浸
漬状態に配置される被測定物受け部材3と、この受け部
材3を前記液槽1に対して非接触に支承する第2計量部
4と、これら第1計量部2及び第2計量部4の計測値よ
り比重値を算出する演算装置5と、この演算装置5にて
算出された比重値を表示する表示装置6とを備え、前記
液槽1内の液中に没した前記被測定物受け部材3上に、
被測定物Mを前記液槽1内の液L中に没する状態で載置
し、前記第1計量部2によって被測定物Mの液中浸漬に
伴う重量増加を浮力として計測すると同時に、前記第2
計量部4によって被測定物Mの液中重量を計測し、この
浮力及び液中重量の計測値から算出された比重値を前記
表示装置6にて表示するように構成されている。
の比重測定に際し、従来のように空気中重量を計測する
必要はないから、該被測定物Mを液槽1内の被測定物受
け部材3上に液L中に没する状態で載置し、その液中重
量と浮力とを同時に計測して比重を算出できる。しかし
て、液没した被測定物Mは被測定物受け部材3にて支承
され、その液中重量が液槽1にはかからず、第1計量部
2によって計測される重量増加は当該被測定物Mの体積
分に相当する液Lの増加、つまり浮力として捉えられ
る。しかして、使用する液体Lが水である場合は、〔空
気中重量=水中重量+浮力〕であるから、 比重=空気中重量/浮力=(水中重量+浮力)/浮力 となり、計測された水中重量と浮力とから演算装置5に
よって比重を算出し、これを表示装置6にて表示すれば
よい。
定装置において、前記第1計量部2及び第2計量部4と
演算装置5及び表示装置6とが計量器本体10に一体的
に組み込まれ、前記液槽1が第1計量部2上に乗ると共
に、前記被測定物受け部材3が第2計量部4から立ち上
がる吊持部材7,7の上部に吊持されてなる構成として
いる。この場合、計量機構及び演算・表示部が計量器本
体10に納まり、この本体10上に被測定物受け部材3
を収容した液槽1が配置した形になるため、比重測定装
置全体が機能的にまとまって外観的にすっきりすると共
に、被測定物受け部材3が吊持型であるから、液槽1内
に非接触状態に配置させるための組み付けや洗浄等にお
ける液槽1からの取り出しを容易に行える。
比重測定装置において、前記液槽1内の液体Lより軽い
被測定物Mを被測定物受け部材3上で液没状態に保持さ
せる浮上防止部材8を付属してなる構成としている。こ
の場合、被測定物Mが液槽1内の液体Lより軽い場合で
も、支障なく比重測定を行える。
重測定装置について、図面を参照して具体的に説明す
る。図1は液槽部分を断面で示した比重測定装置全体の
正面図、図2は同側面図、図3は同比重測定装置のブロ
ック図である。
装置は、第1計量部2を構成する上側の第1計量器11
と、第2計量部4を構成する下側の第2計量器12とを
上下2段に連結一体化した計量器本体10の上に、水L
の入った角形の液槽1が第1計量部2の受け座2aで受
け支えられるように載置され、この液槽1内に、網状構
造をなす矩形皿形の被測定物受け部材3が水没状態で配
置している。
た箱形の連結枠13を、その上面板部13dで当該第2
計量器12の上面にビス9a…によって固着する。そし
て、該連結枠13の上面板部13dの前後に間隔保持板
13a,13bを一体に立設すると共に該間隔保持板1
3a,13bに上面板13cを一体に固着し、該上面板
13cをビス9bによって第1計量器11の底部に固着
している。従って、第2計量器12と第1計量器11と
は前記前後の間隔保持板13a,13bによって、両者
間に空隙部13eを有するよう一体に間隔保持されてい
る。なお、間隔保持板13a,13bは、図示のように
連結枠13の上面板部13d及び上面板13cに互いに
対応方向に突出板13a1 ,13a2 ,13b1 ,13
b2 を溶接等によって垂下立設し、両者をビス13
a3 ,13b3 止め等によって形成されるが、勿論、こ
れに限定されることはない。第1計量器11は、内部に
マイクロコンピュターからなる演算装置5及び表示装置
6(図4参照)が組み込まれ、前部傾斜上面11aに表
示パネル14及び操作ボタン15…が設けられている。
に位置決め突起21…を備えており、この上に液槽1を
載置する際に、当該液槽1の底面四角部を嵌合させるこ
とにより、当該液槽1を定位置に設定するようになされ
ている。一方、第2計量部4の受け座4aは連結枠13
の上板板13cから下方に離間した位置にあり、この受
け座4aから立ち上がる左右一対の吊持部材7,7によ
り、被測定物受け部材3が液槽1に対して非接触状態に
吊持されている。
加工して上下の水平コ字形部7a,7bと前後の支柱部
7c,7dとからなる略四角枠状に形成したものであ
り、両支柱部7c,7dが第1計量器11の外側に離間
して配置し、その下端より内向きに張出した下部の水平
コ字形部7bにおいて第2計量部4の受け座4aに固着
されると共に、両支柱部7c,7dの上端より液槽1の
上縁を越えて内向きに張出した上部の水平コ字形部7a
において2本の索体71,71を介して被測定物受け部
材3を吊持している。しかして、下部の水平コ字形部7
bは、前後の間隔保持板13a,13bによって形成さ
れる空隙部13eを通して両支柱部7c,7dの下端に
連続し、もって吊持部材7は該連結枠13に対しても非
接触となっている。
量部4は、受け座2a,4aに加わる荷重を重量感知セ
ンサー16にて電気信号に変換し、この電気信号を増幅
器17にて増幅して荷重に応じたアナログ信号として出
力し、このアナログ信号をA−D変換器18でデジタル
信号に変換して演算装置5に入力するように設定されて
いる。そして、演算装置5は、第1計量部2及び第2計
量部4からの入力信号に基づいて比重を演算し、その値
を表示装置6にて表示パネル14に表示させる。なお、
操作ボタン15…には、電源のオン・オフボタン、測定
開始ボタンの他、対水温補正、対空気密度補正、水以外
の液体を用いる場合の比重入力や液体種の選択等の比重
測定に必要な種々の機能ボタンが含まれる。
比重を測定するには、予め液槽1に適当量の水Lを収容
しておき、被測定物Mを液槽1内に投入する前に、操作
ボタン15にて測定開始を指示すれば、被測定物Mがな
い状態での第1計量部2及び第2計量部4による計測重
量値を基準のゼロ点として測定可能状態となるから、被
測定物Mを液槽1内に投入して被測定物受け部材3上に
水没状態に載置させることにより、水Lの水面が安定す
ると同時に自動的に比重値を演算して表示する。なお、
この水没状態での水面が安定した段階で、操作ボタン1
5にて測定開始を指示するように設定してもよい。しか
して、第2計量部4では被測定物M投入後の重量増加が
当該被測定物Mの水中重量として計測される一方、その
水中重量は液槽1にかからないため、第1計量部2によ
って計測される重量増加は当該被測定物Mの体積分に相
当する水Lの増加つまり浮力となる。
気中重量=水中重量+浮力〕となり、次式; 比重=空気中重量/浮力=(水中重量+浮力)/浮力 により、空気中重量を計測することなく、この水中重量
と浮力の計測値から比重を算出できる。従って、次式に
基づいて演算装置5によって比重が算出され、この値が
表示装置6を介して表示パネル14に表示される。
空気中重量を計測する必要がなく、該被測定物Mを液槽
1内の被測定物受け部材3上に水没状態で載置するだけ
で、浮力と液中重量とを第1計量部2及び第2計量部4
で同時に計測して比重を知ることができるから、従来の
2段階の計測操作を要する比重測定に比較して、手間が
かからず短時間で測定可能となり、特に次々に異なる被
測定物Mの比重測定を行う場合に非常に能率がよい。な
お、測定後の被測定物Mは水槽1から濡れた状態で取り
出すから、その付着分だけ水槽1中の水Lが減ることに
なるが、この水量変化による測定誤差は次の測定前に前
記のゼロ点設定で排除される。
て比重測定を行うものとしたが、水Lは厳密には4℃に
おける比重が1であるから、より精密な比重測定が必要
な場合は水温に応じた測定値の補正を行うようにすれば
よい。その手段としては、例えば水温による補正プログ
ラムを演算装置5に組み込んでおき、比重測定時の水温
を計測して該演算装置5に入力するか、あるいは水槽1
内の水温を検知する温度センサーを付設し、この温度セ
ンサーによる計測水温が電気信号として自動的に入力さ
れるように設定すればよい。
体に水を用いているが、被測定物Mが水との接触を嫌う
材質であれば、その材質に応じて比重が既知である適当
な液体を使用すればよい。しかして、水以外の液体を用
いる場合、第1計量部2にて計測される浮力と第2計量
部4にて計測される液中重量とから前記同様にして算出
される値に、液体の比重を乗じて被測定物Mの比重を求
めることになるが、前記水温による補正と同様に予め演
算装置5に液体比重を加えた算出プログラムを組み込ん
でおき、使用した液体の比重を入力するか、使用する液
体の種類が定まっている場合は操作ボタン15によって
選択するように設定すればよい。
槽1内の液体より軽い被測定物M’の比重を測定する場
合は、そのままでは被測定物M’が浮いてしまって液中
重量及び浮力共に計測不能であるため、例えば図1の仮
想線で示すように、金属の如き重い材質の浮上防止部材
8を被測定物受け部材3上に載置し、この浮上防止部材
8の内側に被測定物M’を入り込ませることによって被
測定物受け部材3上で水没状態に保持して計測すればよ
い。このとき、ゼロ点設定は浮上防止部材8を被測定物
受け部材3上に載せた状態で行うが、液中重量はマイナ
ス値として計測されることになる。
合成樹脂やゴム、これらの発泡体等の材料自体が軽い物
品の他、ボールやカプセル等の中空物品の比重測定も可
能となる。しかして、浮上防止部材8としては、被測定
物M’を被測定物受け部材3上で水没状態に保持できれ
ばよいから、上述のような被測定物受け部材3上に載置
する重い材質のもの以外に、被測定物受け部材3に係止
する構造のものや、被測定物受け部材3に一体形成した
ものも使用可能である。前者の載置型のものでは被測定
物M’の浮上力が大きいほど重量の大きいものを使用す
る必要があるが、後者の係止型や一体形成型のものはそ
れ自体の重さには関係なく使用できる。また浮上防止部
材8の形態は、被測定物M’の形に応じて、その内側へ
の出入操作が容易で且つ該被測定物M’の離脱浮上を確
実に阻止できればよく、特に制約はない。
のような皿形以外に、平板形、周囲に落下防止用の突縁
部を設けた平板形、湾曲板形、逆円錐形、籠形、容器形
等の様々な形態を採用できると共に、その外形について
も、三角形、正方形、長方形、五角形以上の多角形、円
形、楕円形等、種々設定できる。また被測定物受け部材
3の構造は、網状構造以外に、パンチングメタルの如き
多孔板を用いた構造、要所に液流通用の孔やスリットを
設けた構造等も採用可能である。更に、実施例では被測
定物受け部材3を吊持部材7,7によって索体71…を
介して吊持する構成としたが、該受け部材3を第2計量
部4に剛体的に支承させる構成も可能である。しかる
に、該受け部材3を吊持型とすれば、液槽1内に非接触
状態に配置させるための組み付けや洗浄等における液槽
1からの取り出しを容易に行えるという利点がある。
前後の支柱部7c,7dが頂端で水平コ字形部7aで一
体化した構造であるが、この吊持部材についても様々な
形態を採用できる。その具体例としては、左右各一本の
支柱部の上部が二股に分岐して液槽1の内側へ突出し、
その各先端部に被測定物受け部材3を吊るす索体71を
取り付けた形態、左右に各二本の独立した支柱部を有
し、各支柱部の上部から液槽1の内側へ曲折した先端部
に同様の索体71を取り付けた形態、左右各一本の支柱
部の上部から液槽1の内側へ曲折した先端部に2本の索
体71,71を取り付け、両索体の下端側を離間して被
測定物受け部材3に取り付けた形態、左右各二本の支柱
部の頂部同士を横杆で連結し、この横杆から液槽1の内
側へ突出させた一本又は2本の支持碗あるいはコ字形の
支持枠に索体71を取り付けた形態等が挙げられる。ま
た、被測定物受け部材3の外形が円形や三角形、六角形
等の場合、3本の索体で吊持する3点支持構成とし、そ
れに対応した支柱部の本数及び形態を適宜選択するよう
にしてもよい。
び第2計量11,12を連結枠13を介して連結一体化
しているが、一つのケーシング内に第1計量部2と第2
計量部4とを組み込んだ構造としてもよい。その他、本
発明の比重測定装置は、液槽1の形態を始めとして、各
構成部材の形態や構造等、細部構成については実施例以
外に種々設計変更可能である。
合成樹脂、セラミック、ゴム、繊維等の種々の材料から
なる固形物品の他、粉体や粒体についても内部に液体K
が流通し得る適当な容器に収容した形で比重測定が可能
(空の容器を液中に没した状態でゼロ点設定)である。
更に、液体についても、液槽1内の液Lに混じらず、且
つ該液Lよりも比重の大きいものであれば、やはり適当
な容器に収容した形で比重測定できる。一方、液層1の
液Lとして水を使用する場合、温度変化に伴って溶存ガ
ス成分が気泡化するが、被測定物受け部材3に付着すれ
ば浮力による測定誤差を生じることになるため、この気
泡の付着を防止する目的で水中に界面活性剤を添加して
もよい。
にメモリ機構を組み込み、測定比重を記憶させるように
してもよい。表示装置6による表示についても、比重と
共に、マイクロコンピュターに記憶させたデータとの比
較によって製品としての合否判定や貴金属製品等の真贋
判定等を表示できるようにしてもよい。また、演算装置
や表示装置の機能については、計量器本体10には組み
込まずに、当該計量器本体10に接続させるパーソナル
コンピューターの如き外部コントローラーに担わせるこ
とも可能である。更に、液槽1に対する被測定物Mの出
し入れをロボット等によって自動的に行ったり、被測定
物Mの自動搬送装置を有する検査ラインや製造ラインに
該ロボット等を含めて本比重測定装置を組み込むことも
可能である。
として、被測定物のその空気中重量を計測する必要がな
く、該被測定物を液槽内の被測定物受け部材上に水没状
態で載置するだけで、その液中重量と浮力を二つの計量
部で同時に計測し、その計測結果から比重を算出して表
示するように構成されており、様々な物品の比重を一回
の計測操作によって極めて簡単に且つ瞬時に確実に測定
でき、特に次々に異なる被測定物の比重測定を行う場合
に非常に能率のよいものが提供される。
装置として、計量機構及び演算・表示部が計量器本体に
納まり、この本体上に被測定物受け部材を収容した液槽
が配置し、装置全体が機能的にまとまって外観的にすっ
きりして見栄えよく、また被測定物受け部材が吊持型で
あるため、液槽内への配置や洗浄等における液槽からの
取り出しを容易に行えるものが提供される。
装置において、被測定物が前記液槽内の液体より軽いも
のであっても、浮上防止部材を利用して支障なく液中重
量と浮力を計測して比重を算出表示でき、例えば合成樹
脂やゴムあるいはこれらの発泡体等の材料自体の比重が
小さい物品は無論のこと、ボールやカプセル等の中空物
品の比重測定も可能になるという利点がある。
係る比重測定装置全体の正面図である。
の側面図である。
ク図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 液体を収容する液槽と、この液槽を受け
支える第1計量部と、該液槽内に浸漬状態に配置される
被測定物受け部材と、この受け部材を前記液槽に対して
非接触に支承する第2計量部と、これら第1計量部及び
第2計量部の測定値より比重値を算出する演算装置と、
この演算装置にて算出された比重値を表示する表示装置
とを備え、 前記液槽内の液中に没した前記被測定物受け部材上に、
被測定物を前記液槽内の液中に没する状態で載置し、前
記第1計量部によって被測定物の液中浸漬に伴う重量増
加を浮力として計測すると同時に、前記第2計量部によ
って被測定物の液中重量を計測し、この浮力及び液中重
量の計測値から算出された比重値を前記表示装置にて表
示するように構成されてなる比重測定装置。 - 【請求項2】前記第1計量部及び第2計量部と演算装置
及び表示装置とが計量器本体に一体的に組み込まれ、前
記液槽が第1計量部上に乗ると共に、前記被測定物受け
部材が第2計量部から立ち上がる吊持部材の上部に吊持
されてなる請求項1記載の比重測定装置。 - 【請求項3】前記液槽内の液体より軽い被測定物を被測
定物受け部材上で液没状態に保持させる浮上防止部材を
付属してなる請求項1又は2に記載の比重測定装置。
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