JP2002243598A - 分析計 - Google Patents

分析計

Info

Publication number
JP2002243598A
JP2002243598A JP2001045587A JP2001045587A JP2002243598A JP 2002243598 A JP2002243598 A JP 2002243598A JP 2001045587 A JP2001045587 A JP 2001045587A JP 2001045587 A JP2001045587 A JP 2001045587A JP 2002243598 A JP2002243598 A JP 2002243598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
concentration
analyzer
measured
sampling line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001045587A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoji Hirano
恭司 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Horiba Ltd filed Critical Horiba Ltd
Priority to JP2001045587A priority Critical patent/JP2002243598A/ja
Publication of JP2002243598A publication Critical patent/JP2002243598A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 希釈装置を用いることなく、正確かつスムー
ズな分析が可能であるサンプルの濃度の範囲を広げるこ
とができる分析計を提供する。 【解決手段】 分析部1の上流側に、サンプルS中の測
定対象成分が濃縮手段2,3によって濃縮されたのちに
前記分析部1へと至るように構成された低濃度用サンプ
リングライン4と、サンプルS中の測定対象成分が直接
前記分析部1へと至るように構成された高濃度用サンプ
リングライン5とを備え、前記二つのサンプリングライ
ン4,5が、択一的に前記分析部1に連通するように構
成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、揮発性有
機化合物を分析するための分析計に関する。
【0002】
【従来の技術】揮発性有機化合物を分析するための従来
の分析計として、図2に示すものがある。すなわち、こ
の分析計は、分析部1の上流側に、サンプルSが流れる
流路15と、この流路15に入口部16が面するととも
に、この入口部16から出口部17までが減圧手段18
によって減圧され、さらに、サンプルS中の測定対象成
分が透過するように配置されるメンブレン23,23を
有したサンプル導入部24と、このサンプル導入部24
に一端が接続されるとともに他端が前記分析部1に接続
される導入流路25とからなるサンプリングライン26
を有していた。
【0003】上記の構成からなる分析計では、前記サン
プル導入部24内の圧力が前記流路15の圧力よりも低
くなっており、さらに、前記分析部1内の圧力が前記サ
ンプル導入部24内の圧力よりも低くなるように構成さ
れていたことから、前記流路15中を流れるサンプルS
は、サンプル導入部24内を経て分析部1へと向かおう
とするのであるが、このとき、前記サンプル導入部24
内に設けられているメンブレン23,23によって、サ
ンプルS中の測定対象成分が選択的に前記分析部1へと
送られることになり、これにより、前記測定対象成分の
濃度の低いサンプル(以下、低濃度サンプルという)S
が前記流路15を流れている場合でも、分析部1へと送
る前記測定対象成分の濃度を、測定に適した程度にまで
上げることができたのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の分
析計では、前記測定対象成分の濃度が高いサンプル(以
下、高濃度サンプルという)Sが不意に前記流路15を
流れると、前記サンプル導入部24内に設けられたメン
ブレン23,23の下流側における前記測定対象成分が
飽和状態となり、測定値の直線性が保てなくなるという
問題があった。
【0005】また、高濃度サンプルSが前記流路15を
流れると、前記メンブレン23,23の下流側における
前記測定対象成分の濃度が非常に高くなり、濃度が高く
なった測定対象成分が前記メンブレン23,23の下流
側を汚染するおそれがあった。そして、このような汚染
が生じた場合には、数時間の間、分析計が使用不可能と
なった。
【0006】すなわち、上記従来の分析計では、希釈装
置を用いなければ高濃度サンプルを正確かつスムーズに
測定することができなかった。
【0007】本発明は上述の事柄に留意してなされたも
ので、その目的は、希釈装置を用いることなく、正確か
つスムーズな分析が可能であるサンプルの濃度の範囲を
広げることができる分析計を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の分析計は、分析部の上流側に、サンプル中
の測定対象成分が濃縮手段によって濃縮されたのちに前
記分析部へと至るように構成された低濃度用サンプリン
グラインと、サンプル中の測定対象成分が直接前記分析
部へと至るように構成された高濃度用サンプリングライ
ンとを備え、前記二つのサンプリングラインが、択一的
に前記分析部に連通するように構成してある(請求項
1)。
【0009】また、前記濃縮手段がメンブレンからな
り、また、前記低濃度用サンプリングラインは、サンプ
ルが流れる流路と、この流路に入口部が面するととも
に、この入口部から出口部までが減圧手段によって減圧
され、さらに、サンプル中の測定対象成分が透過するよ
うに配置される前記メンブレンを有したサンプル導入部
と、このサンプル導入部に一端が接続されるとともに他
端が前記分析部に接続される導入流路とからなるとして
もよい(請求項2)。
【0010】上記の構成により、希釈装置を用いること
なく、正確かつスムーズな分析が可能であるサンプルの
濃度の範囲を広げることができる分析計を提供すること
が可能となる。
【0011】さらに、前記サンプル導入部の入口部およ
び出口部のいずれか一方または両方に前記メンブレンが
設けられているとした場合には(請求項3)、メンブレ
ンの取り付けや取り替え作業を、前記入口部および出口
部の開口側から簡単に行うことができるという効果が得
られる
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照しながら説明する。図1(A)は、本発明の一実施例
に係る分析計Dの構成を概略的に示す説明図である。分
析計Dは、分析部1の上流側に、サンプルS中の測定対
象成分が濃縮手段としてのメンブレン2,3を透過して
濃縮されたのちに前記分析部1へと至るように構成され
た低濃度用サンプリングライン4と、サンプルS中の測
定対象成分がメンブレンを透過する(濃縮される)こと
なく直接前記分析部1へと至るように構成された高濃度
用サンプリングライン5とを備え、前記二つのサンプリ
ングライン4,5は、択一的に前記分析部1に連通する
ように構成されている。
【0013】なお、前記分析計Dは、例えば、揮発性有
機化合物(Volatile Organic Compound :VOC)を測
定対象成分とする可搬形の質量分析計であり、前記サン
プルS中の測定対象成分をイオン化し、各質量ごとに分
離・検出する前記分析部1と、この分析部1に前記サン
プルSを導入するためのサンプリングライン4,5と、
前記分析部1において検出された信号を高速に処理する
信号処理部(図示せず)と、前記分析部1の後述する各
電極11,12に高電圧を供給する電源(図示せず)と
から主としてなる。
【0014】前記測定対象成分となる揮発性有機化合物
としては、例えば、ベンゼン,トリクロロエチレン,テ
トラクロロエチレン,ジクロロメタン,四塩化炭素,ジ
クロロエタン,トリクロロエタン,トリクロロエチレ
ン,ジクロロプロペンなどが挙げられる。
【0015】前記分析部1は、例えば、測定対象成分を
イオン化した後、一定エネルギーを与え、加速・飛行さ
せた際にそれぞれのイオンの質量の違いから生ずる飛行
速度の違い(言い換えれば、一定エネルギーで加速され
たイオンの飛行速度は質量の平方根に反比例し、イオン
がイオン源6から検出器14に到達するまでの時間はイ
オンの質量の平方根に比例するという関係)を利用し
て、測定対象成分の物質種を特定する飛行時間型のもの
である。
【0016】そして、前記分析部1は、サンプルS中の
測定対象成分をイオン化するイオン源6と、このイオン
源6の後段に配置された飛行部7とからなる。なお、前
記イオン源6および飛行部7は、真空ポンプ6P,7P
によって、それぞれ高真空状態(例えば約10-6〜10
-5Pa程度)となっている。
【0017】前記イオン源6には、イオン源6内におい
て電子ビーム8を発生するためのフィラメント9および
エレクトロンコレクタ10が設けられており、イオン源
6内に供給されたサンプルS中の測定対象成分の原子や
分子に電子ビーム8が当たることによってこれがイオン
化するように構成されている。
【0018】また、前記イオン源6には、それぞれイオ
ン化した測定対象成分を移動させる電界を形成するイオ
ン加速電極11および電極12が設けられている。前記
イオン加速電極11は、前記電子ビーム8の透過窓11
a,11bを有しているとともに、図示しない絶縁物を
介して電極12に固定されている。前記電極12は、そ
の中心位置にピンホール孔12aを有している。
【0019】すなわち、前記イオン加速電極11および
電極12は、透過窓11a,11b、ピンホール孔12
aを除いて閉ざされた空間Aを形成することができ、そ
の内圧を高くすることができる。また、イオン加速電極
11は凹部を形成するように湾曲した3次曲面を形成す
るので、両電極11,12に電圧をかけることにより、
前記空間A内に、湾曲した等電位面を有する電界を形成
することができる。そして、この電界は各部で発生した
イオンを前記ピンホール孔12aに収束させるような形
状である。
【0020】前記飛行部7には、前記ピンホール孔12
aから出射されたイオンに作用する電界を加えるイオン
ビーム収束用の電極13が設けられており、この電極1
3に電圧をかけることにより、飛行部7内のイオンビー
ムを検出器(電子倍増管)14に収束させることができ
る。
【0021】上記の構成からなる分析部1では、イオン
源6内で生成したイオンがピンホール孔12aに収束す
るので、電極12に開設された小さなピンホール孔12
aを除いて、イオン源6と飛行部7を完全に分離でき、
イオン源6の気密性を高めることができる。すなわち、
飛行部7を高真空にした状態で、イオン源6に多くの測
定対象成分を流入させることができる。
【0022】また、イオン源6に多くの測定対象成分を
挿入できるので、イオン源6内において、測定対象成分
の原子または分子に電子ビーム8が衝突する確率を上げ
ることができ、イオン化効率を引き上げることができ
る。そして、飛行部7が高真空であるので、飛行部7に
出射したイオンが他の原子や分子に衝突することで生じ
る感度低下を抑えることができる。
【0023】なお、前記イオン加速電極11の形状を、
イオン源6内の空間Aで生成したイオンを一点に収束さ
せるような電界を形成できる3次曲面であるとしている
が、このような構成に限るものではなく、イオン加速電
極11の形状を、例えば2次曲面を有するものであり、
その電極12にスリット状の孔を形成し、このスリット
状の孔にイオンを収束させるようにしてもよい。
【0024】上記のように、イオン加速電極11を2次
曲面とすることにより、その製造時に導電体からなる平
板を湾曲させるだけでよいので容易に形成でき、製造コ
ストを引き下げることができる。
【0025】上記分析部1の種類は、飛行時間型質量分
析部に限るものではなく、磁場型,四重極型などの質量
分析部としてもよい。
【0026】前記メンブレン2,3は、例えば、シリコ
ンからなる。
【0027】前記低濃度用サンプリングライン4は、サ
ンプルSが流れる流路15と、この流路15に入口部1
6が面するとともに、この入口部16から出口部17ま
でが減圧手段18によって減圧され、さらに、サンプル
S中の測定対象成分が透過するように配置されるメンブ
レン2,3を有したサンプル導入部19と、このサンプ
ル導入部19に一端が接続されるとともに他端が前記分
析部1に接続される導入流路20とからなる。
【0028】前記流路15は、サンプルSを導入するた
めの導入口15aと、サンプルSを導出するための導出
口15bと、前記導入口15aから流路15内へと導入
されたサンプルSを導出口15bに向けて流すポンプ1
5cとを有している。
【0029】前記入口部16は、前記流路15内を流れ
るサンプルSをサンプル導入部19内へと導入できるよ
うに形成されている。
【0030】前記減圧手段18は、例えば真空ポンプか
らなり、この減圧手段18によって前記サンプル導入部
19内の圧力が、前記流路15内の圧力よりも低く、か
つ前記分析部1内の圧力よりも高くなる(例えば、10
0Pa程度)ように構成されている。
【0031】前記サンプル導入部19の入口部16およ
び出口部17には、それぞれ前記メンブレン2,3が設
けられている。なお、サンプル導入部19に設けるメン
ブレンの数は、二つに限るものではなく、例えば、一つ
でもよいし、三つ以上でもよい。また、メンブレン2,
3を設ける位置を、サンプル導入部19の入口部16お
よび出口部17のいずれか一方または両方とした場合に
は、メンブレン2,3の取り付けや取り替え作業を、前
記入口部16および出口部17の開口側から簡単に行う
ことができるという効果が得られるが、メンブレン2,
3を設ける位置は、入口部16および出口部17に限る
ものではなく、前記サンプル導入部19の内部であれば
よい。
【0032】また、前記サンプル導入部19には、開閉
弁19aが設けられており、この開閉弁19aを閉じる
ことにより、サンプル導入部19内から分析部1へのサ
ンプルS(測定対象成分)の供給を停止させることがで
きる。なお、図1(A)では、前記開閉弁19aをサン
プル導入部19の出口部17の上流側に設けたものを示
しているが、前記開閉弁19aを設ける位置は、上記の
箇所に限るものではない。
【0033】前記高濃度用サンプリングライン5は、例
えば、サンプルSが付着しないまたは付着しにくい不活
性材料(例えば、フューズドシリカなど)からなるキャ
ピラリなどの細い配管によって形成されている。そし
て、その下流端が、三方電磁弁21を介して前記低濃度
用サンプリングライン4の導入流路20と合流してい
る。なお、高濃度用サンプリングライン5を形成する管
は、その径が大きすぎると前記分析部1内の高真空状態
の維持に支障を来たすため、このような支障を生じさせ
ない程度の細さとする必要がある。すなわち、前記高濃
度用サンプリングライン5を、キャピラリなどの細い配
管によって形成していることにより、前記分析部1内の
高真空状態をより確実に維持することができるのであ
る。
【0034】上記の構成からなる分析計Dでは、前記三
方電磁弁21を切り換えることにより、前記二つのサン
プリングライン4,5は、択一的に前記分析部1に連通
するように構成されている。
【0035】前記三方電磁弁21の切り換えにより、前
記低濃度用サンプリングライン4が前記分析部1に連通
した状態となったときには、前記流路15中を流れるサ
ンプルSの一部が、サンプル導入部19内を経て分析部
1へと向かおうとするのであるが、このとき、前記サン
プル導入部19内に設けられている二つのメンブレン
2,3によって、サンプルS中の測定対象成分が選択的
に前記分析部1へと送られることになる。そのため、前
記測定対象成分の濃度の低いサンプルSが前記流路15
を流れている場合でも、分析部1へと送る前記測定対象
成分の濃度を、測定に適した程度にまで上げることがで
きる。
【0036】また、前記三方電磁弁21の切り換えによ
り、前記高濃度用サンプリングライン5が前記分析部1
に連通した状態となったときには、前記サンプルS中の
測定対象成分はメンブレンを透過することなく直接分析
部1へと送られる。
【0037】前記サンプルS中の測定対象成分の濃度が
低い場合に、サンプルSを高濃度用サンプリングライン
5から分析部1へと送ると、感度不足によって正確な分
析を行えないおそれがある。そのため、サンプルS中の
測定対象成分の濃度が低い場合には、サンプルSを低濃
度用サンプリングライン4から分析部1へと送ればよ
い。
【0038】また、前記サンプルS中の測定対象成分の
濃度が高い場合に、サンプルSを低濃度用サンプリング
ライン4から分析部1へと送ると、前記サンプル導入部
19内に設けられた前記メンブレン2,3の下流側にお
いて、前記測定対象成分の濃度が非常に高くなり、これ
によって、メンブレン2,3の下流側における前記測定
対象成分が飽和状態となり、測定値の直線性が保てなく
なる。また、前記メンブレン2,3の下流側における前
記測定対象成分の濃度が非常に高くなると、サンプル導
入管19や導入流路20の内壁に測定対象成分が付着す
る汚染が生じて正確な分析が行えなくなるおそれがあ
る。そして、このような汚染が生じた場合には、数時間
の間、分析計が使用不可能となる。そのため、サンプル
S中の測定対象成分の濃度が高い場合には、サンプルS
を高濃度用サンプリングライン5から分析部1へと送れ
ばよい。
【0039】なお、前記サンプルS中の測定対象成分の
濃度が不明である場合には、まず、サンプルSを前記高
濃度用サンプリングライン5から分析部1に送り、感度
不足と認められれば、三方電磁弁21を切り換えて低濃
度用サンプリングライン4からサンプルSを分析部1に
送ればよい。
【0040】上記の構成からなる分析計Dでは、測定対
象成分の濃度が低いサンプルSは、低濃度用サンプリン
グライン4から分析部1へと送ることによって正確に分
析することができ、測定対象成分の濃度が高いサンプル
Sは、高濃度用サンプリングライン5から分析部1へと
送ることによって正確な分析ができる。また、従来の分
析計とは異なり、測定対象成分の濃度が高いサンプルS
を測定するときに汚染が生じることはなく、スムーズに
測定することができる。すなわち、前記分析計Dでは、
希釈装置を用いることなく、正確かつスムーズな分析が
可能であるサンプルSの濃度の範囲を広げることができ
るのである。
【0041】また、上記の構成からなる分析計Dでは、
前記高濃度用サンプリングライン5を形成する配管の径
を小さくしてあり、ひいてはその配管全体の容量が小さ
くなっていることから、加熱などによって行われる高濃
度用サンプリングライン5のクリーニングの所要時間を
短縮することができる。
【0042】さらに、上記の構成からなる分析計Dで
は、サンプルSを分析部1に短時間で導入するサンプリ
ングライン(高濃度用サンプリングライン5)を設けて
いることから、この高濃度サンプリングライン5に市販
のガスクロカラム(図示せず)を接続して利用すること
ができる。
【0043】なお、上記の構成からなる分析計Dでは、
前記高濃度用サンプリングライン5からのサンプルS
は、分析部1の高温となる前記イオン源6付近に導入さ
れることから、サンプルS中の高濃度の測定対象成分が
分析部1の内部に付着して汚染が生じるおそれは少な
い。
【0044】上記の構成からなる分析計Dでは、前記高
濃度用サンプリングライン5と低濃度用サンプリングラ
イン4とを三方電磁弁21を介して接続し、前記三方電
磁弁21を切り換えることによって前記二つのサンプリ
ングライン4,5が択一的に分析部1に連通するように
構成しているが、このような構成に限るものではない。
すなわち、図1(B)に示すように、前記低濃度用サン
プリングライン4と高濃度用サンプリングライン5とを
別々に分析部1のイオン源6に接続し、前記高濃度用サ
ンプリングライン5に開閉弁22を設け、この開閉弁2
2と、前記低濃度用サンプリングライン4のサンプル導
入部19に設けられた開閉弁19aとを、常に一方は閉
状態となるように制御するように構成してもよい。この
ような構成によっても、前記二つのサンプリングライン
4,5が択一的に分析部1に連通することになる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
希釈装置を用いることなく、正確かつスムーズな分析が
可能であるサンプルの濃度の範囲を広げることができる
分析計を提供することができる。従って、サンプル中の
測定対象成分が低濃度から高濃度にわたり、しかもオン
サイト分析やフィールド分析などサンプルの濃度調整を
できない場合に特に有効なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)および(B)は、本発明の一実施例およ
びその変形例に係る分析計の構成を概略的に示す説明図
である。
【図2】従来の分析計の構成を概略的に示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…分析部、2,3…メンブレン、4…低濃度用サンプ
リングライン、5…高濃度用サンプリングライン、D…
分析計、S…サンプル。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分析部の上流側に、サンプル中の測定対
    象成分が濃縮手段によって濃縮されたのちに前記分析部
    へと至るように構成された低濃度用サンプリングライン
    と、サンプル中の測定対象成分が直接前記分析部へと至
    るように構成された高濃度用サンプリングラインとを備
    え、前記二つのサンプリングラインが、択一的に前記分
    析部に連通するように構成してあることを特徴とする分
    析計。
  2. 【請求項2】 前記濃縮手段がメンブレンからなり、ま
    た、前記低濃度用サンプリングラインは、サンプルが流
    れる流路と、この流路に入口部が面するとともに、この
    入口部から出口部までが減圧手段によって減圧され、さ
    らに、サンプル中の測定対象成分が透過するように配置
    される前記メンブレンを有したサンプル導入部と、この
    サンプル導入部に一端が接続されるとともに他端が前記
    分析部に接続される導入流路とからなる請求項1に記載
    の分析計。
  3. 【請求項3】 前記サンプル導入部の入口部および出口
    部のいずれか一方または両方に前記メンブレンが設けら
    れている請求項2に記載の分析計。
JP2001045587A 2001-02-21 2001-02-21 分析計 Pending JP2002243598A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001045587A JP2002243598A (ja) 2001-02-21 2001-02-21 分析計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001045587A JP2002243598A (ja) 2001-02-21 2001-02-21 分析計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002243598A true JP2002243598A (ja) 2002-08-28

Family

ID=18907357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001045587A Pending JP2002243598A (ja) 2001-02-21 2001-02-21 分析計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002243598A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017509906A (ja) * 2014-03-27 2017-04-06 スミスズ ディテクション−ワトフォード リミテッド 検出器インレット及びサンプリング方法
JP2017173248A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 新日鐵住金株式会社 分子濃度の連続測定装置及び分子濃度の連続測定方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017509906A (ja) * 2014-03-27 2017-04-06 スミスズ ディテクション−ワトフォード リミテッド 検出器インレット及びサンプリング方法
US10613065B2 (en) 2014-03-27 2020-04-07 Smtihs Detection-Watford Limited Detector inlet and sampling method
US11150228B2 (en) 2014-03-27 2021-10-19 Smiths Detection-Watford Limited Detector inlet and sampling method
US11774421B2 (en) 2014-03-27 2023-10-03 Smiths Detection-Watford Limited Detector inlet and sampling method
JP2017173248A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 新日鐵住金株式会社 分子濃度の連続測定装置及び分子濃度の連続測定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4492267B2 (ja) 質量分析装置
US8648293B2 (en) Calibration of mass spectrometry systems
US8324565B2 (en) Ion funnel for mass spectrometry
US10090140B2 (en) IRMS sample introduction system and method
US20170287690A1 (en) Ion focusing
US8101923B2 (en) System and method for spatially-resolved chemical analysis using microplasma desorption and ionization of a sample
US8237116B2 (en) GC-MS analysis apparatus
JPH0785834A (ja) 質量分析計および静電レンズ
EP1994546B1 (en) High sensitivity slitless ion source mass spectrometer for trace gas leak detection
JPH0512664B2 (ja)
US8952326B1 (en) Atmospheric pressure interface with improved ion transfer for spectrometry, and related systems and methods
JP2015511704A (ja) 質量分析計装置のための改良されたインタフェース
US10551346B2 (en) Ion analysis device
WO2007102204A1 (ja) 質量分析装置
JP2004071470A (ja) 大気圧プラズマイオン化源質量分析装置
US11282692B2 (en) IMR-MS device
US9048078B2 (en) Mass spectrometry
JP2009259465A (ja) イオンフィルタ、質量分析システムおよびイオン移動度分光計
JP2002243598A (ja) 分析計
JPS63193454A (ja) 質量分析装置
JP3559736B2 (ja) 質量分析計
US6518581B1 (en) Apparatus for control of gas flow into a mass spectrometer using a series of small orifices
JPS5832200Y2 (ja) イオン源装置
CN116259522A (zh) 一种膜进样离子漏斗电离源装置
JP2001155678A (ja) 質量分析計