JP2002243052A - 五方切換弁および濾過装置 - Google Patents

五方切換弁および濾過装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、弁体を小さな力で滑らかに回動操作
することができ、しかも、構造簡単で部品点数も少なく
生産性に優れた五方切換弁の提供を目的とする。 【解決手段】五方切換弁20は、第1〜第3の流路37,48,
50を有する弁箱22を備えている。第1の流路に第1の外
部接続口33と第2の外部接続口36とを連通させる第1の
切り換え位置と、上記外部接続口の連通を遮断しつつ第
1の外部接続口と第3の外部接続口40とを連通させる第
2の切り換え位置とに回動可能な第1の弁体23が設置さ
れている。第2の流路と第3の流路との合流部に第4の
外部接続口44と第5の外部接続口47とを連通させる第3
の切り換え位置と、上記外部接続口の連通を遮断しつつ
第4の外部接続口と第3の流路とを連通させる第4の切
り換え位置とに回動可能な第2の弁体24が設置されてい
る。両弁体は連動軸65を介して連動され、電動モータ25
により所望の切り換え位置に回動操作される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばポンプのよ
うな水供給装置に接続して使用する五方切換弁およびこ
の五方切換弁を有する濾過装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水道設備の一つとして、例えば井戸水に
含まれている鉄分を除去して浄水を得るようにした濾過
装置が知られている。この種の濾過装置では、濾材の目
詰まり等に起因する濾過性能の低下を解消するため、通
常の濾過を行なう際の水の流れ方向とは逆方向に井戸水
を流し、濾材に付着した不純物を取り除く、いわゆる
「逆洗運転」を可能としている。
【0003】従来の濾過装置は、弁装置を介してポンプ
のような水供給装置に接続されている。この弁装置とし
て、市販の一つの三方切換弁と一対のボール弁とを配管
を介して互いに接続し、これら三方切換弁およびボール
弁を個々に手動操作することにより、濾過装置に対する
井戸水の流れ方向を切り換えるようにしたものが知られ
ている。
【0004】しかしながら、市販の三つの弁を組み合わ
せた弁装置は、井戸水の流れ方向を切り換える際に、三
つの弁を個々に手作業で操作しなくてはならず、切り換
え操作が面倒なものとなる。しかも、三方切換弁とボー
ル弁とを結ぶ専用の配管が必要となり、その分、配管経
路が複雑となって弁装置が重く大きなものとなるといっ
た不具合がある。
【0005】この改善策として、本出願人は、一つの三
方切換弁と一対のボール弁とを一体化した五方切換弁を
開発し、既に「特願平9−200153号」として出願
を完了している。この五方切換弁は、弁箱の内部に一本
の真っ直ぐな流路を有し、この流路にボール状の三方切
換弁および一対のボール弁が組み込まれている。
【0006】上記流路は、第1ないし第5の外部接続口
を有している。第1の外部接続口は、流路の中間部に位
置されて上記水供給装置に連なっている。第2および第
3の外部接続口は、第1の外部接続口の両側に振り分け
て配置され、夫々濾過装置への井戸水の入口となる第1
の接続口および濾過された井戸水の出口となる第2の接
続口に連なっている。また、第4および第5の外部接続
口は、流路の両端に開口されており、これら接続口に夫
々給水管および排水管が接続されている。
【0007】三方切換弁は、流路の中間部に設置され、
第1の外部接続口と第2の外部接続口とを連通させる第
1の切り換え位置と、第1の外部接続口と第3の外部接
続口とを連通させる第2の切り換え位置とに亙って回動
可能に弁箱に支持されている。
【0008】一方のボール弁は、流路の一端部に設置さ
れ、上記第2の外部接続口と第5の外部接続口とを連通
させる開き位置と、これら第2の外部接続口と第5の外
部接続口との連通を遮断する閉じ位置とに亙って回動可
能に弁箱に支持されている。
【0009】他方のボール弁は、流路の流路の他端部に
設置され、第3の外部接続口と第4の外部接続口とを連
通させる開き位置と、これら第3の外部接続口と第4の
外部接続口との連通を遮断する閉じ位置とに亙って回動
可能に弁箱に支持されている。
【0010】また、三方切換弁およびボール弁は、弁箱
の外部に導出されたステムを有している。これら三本の
ステムは、三つのアームを回動可能に組み合わせたリン
ク機構を介して互いに連動されている。そして、このリ
ンク機構は、三方切換弁のステムを回動させる単一のマ
ニュアル操作用のハンドルを有している。
【0011】このため、ハンドルを操作して三方切換弁
を第1の切り換え位置に回動させると、このハンドルの
動きがリンク機構を介してボール弁に伝わり、一方のボ
ール弁が閉じ位置に回動されると同時に、他方のボール
弁が開き位置に回動される。これにより、水供給装置か
ら第1の外部接続口に供給された井戸水は、流路から第
2の外部接続口を介して濾過装置の第1の接続口(入
口)に導かれる。この井戸水は、濾材を通過する過程で
濾過された後、第2の接続口(出口)を介して第3の外
部接続口に戻され、ここから流路および第4の外部接続
口を経て給水管に供給される。
【0012】一方、三方切換弁を第2の切り換え位置に
回動させると、リンク機構を介して一方のボール弁が閉
じ位置から開き位置に回動されるとともに、他方のボー
ル弁が開き位置から閉じ位置に回動される。そのため、
水供給装置から第1の外部接続口に供給された井戸水
は、流路から第3の外部接続口を介して濾過装置の第2
の接続口(出口)に導かれ、濾材に対する井戸水の流れ
方向が反転する。これにより、濾材に取り込まれた不純
物等が分離除去され、この不純物を含む汚水が第1の接
続口(入口)を介して第2の外部接続口に戻され、ここ
から流路および第5の外部接続口を経て排水管に排出さ
れるようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の五方
切換弁によれば、三つの弁を互いに連携させて一つの弁
箱に組み込んであるので、弁箱や流路の構成を簡略化で
きるとともに、井戸水の流れ方向を切り換える際には、
一つのハンドルを操作するだけで良く、操作性も良好と
なるといった利点がある。
【0014】ところで、濾過装置に用いられる五方切換
弁は、軽くコンパクトで濾過装置への組み込みを容易に
行えるとともに、小さな力で滑らかに操作し得ることが
望まれる。
【0015】このような観点から従来の五方切換弁につ
いて見直してみると、この五方切換弁では、三つの弁を
リンク機構を介して互いに連携させる構成が採用されて
いる。そのため、各弁のステムとリンク機構との連結部
分およびリンク機構の各アームの連結部分にがたつきや
摺動抵抗が生じる虞があり、単一のハンドルで三つの弁
を同時に操作する際に比較的大きなトルクを必要とす
る。
【0016】この結果、ハンドル操作が重く感じられる
ことがあり、操作性の点においていま一歩改善の余地が
見受けられる。しかも、ハンドルの代わりに電動モータ
を用いて弁操作を自動化しようとした場合には、駆動ト
ルクの大きなモータを準備しなくてはならない。このた
め、五方切換弁の駆動部分が重く大きなものとなって、
近年の五方切換弁を軽くコンパクトに形成したいという
要求に逆行することになる。
【0017】また、従来の五方切換弁では、三つの弁を
有するため、上記リンク機構の存在と合わせて部品点数
が多くなる傾向にあり、五方切換弁の小型軽量化といっ
た面からしてもよりシンプルな構成が求められている。
【0018】本発明の第1の目的は、弁体を小さな力で
滑らかに回動操作することができ、自動操作および手動
操作のいずれにおいても無理なく対応できるとともに、
構造簡単で部品点数も少なく、生産性に優れた五方切換
弁および濾過装置を得ることにある。
【0019】本発明の第2の目的は、弁体を小型化する
ことができ、この弁体を回動する際の操作トルクをより
一層軽減できるとともに、コンパクトな五方切換弁を得
ることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1に係る本発明の五方切換弁は、第1か
ら第5までの五つの外部接続口を有し、この第1の外部
接続口に流体が供給される弁箱と、この弁箱に形成さ
れ、上記第1の外部接続口と第2の外部接続口とを結ぶ
とともに、これら第1および第2の外部接続口との間に
おいて上記第3の外部接続口が連なる第1の流路と、上
記弁箱に形成され、上記第4の外部接続口と第5の外部
接続口とを結ぶ第2の流路と、上記弁箱に形成され、上
記第1の流路の上流端と上記第2の流路とを結ぶ第3の
流路とを備えている。
【0021】上記弁箱の第1の流路には、ボール状の第
1の弁体が設置されており、この第1の弁体は、上記第
1の外部接続口と第2の外部接続口とを連通させる第1
の切り換え位置と、上記第1および第2の外部接続口の
連通を遮断するとともに、上記第2の外部接続口と第3
の外部接続口とを連通させる第2の切り換え位置とに亘
って回動可能となっている。
【0022】また、上記弁箱の第2の流路には、ボール
状の第2の弁体が設置されている。この第2の弁体は、
上記第4の外部接続口と上記第5の外部接続口とを連通
させる第3の切り換え位置と、上記第4および第5の外
部接続口の連通を遮断するとともに、上記第4の外部接
続口と上記第3の流路とを連通させる第4の切り換え位
置とに亘って回動可能となっており、上記弁箱内におい
て上記第1の弁体と同軸状に並べて配置されている。
【0023】上記第1の弁体と第2の弁体とは、上記第
1の弁体が第1の切り換え位置に回動された時に、上記
第2の弁体が第3の切り換え位置に相対的に回動し、上
記第1の弁体が第2の切り換え位置に回動された時に、
上記第2の弁体が第4の切り換え位置に相対的に回動す
るように連動軸を介して互いに連携されており、これら
第1および第2の弁体は、操作手段により所望の切り換
え位置に回動操作される。
【0024】このような構成において、第1の弁体が第
1の切り換え位置に回動されると、第2の弁体が第3の
切り換え位置に回動され、第1および第2の流路が共に
開かれる。このため、第1の外部接続口に供給された流
体は、第1の流路を介して第2の外部接続口に導かれ
る。この時、第2の弁体は、第3の流路と第2の流路と
の連通を遮断するので、第1の外部接続口に供給された
流体が第3の流路から第2の流路に導かれることはな
い。
【0025】第1の弁体が第2の切り換え位置に回動さ
れると、第2の弁体が第4の切り換え位置に回動され
る。このため、第1の弁体は、第1の流路を閉じるとと
もに、第2の外部接続口と第3の外部接続口とを連通さ
せた状態に移行する。また、第2の弁体は、第2の流路
を閉じるとともに、第3の流路と第4の外部接続口とを
連通させた状態に移行する。これにより、第1の外部接
続口に供給された流体は、第3の流路から第4の外部接
続口に導かれる。
【0026】したがって、同軸状に並べられた第1およ
び第2の弁体を互いに回動させるだけの操作で、弁箱内
部での流体の流れ経路を切り換えることができ、従来と
の比較において、弁体の数が減少するとともに、弁体を
互いに連携させる複雑なリンク機構も省略できる。よっ
て、部品点数の削減や構造の簡略化が可能となり、五方
切換弁を軽くコンパクトに形成することができる。それ
とともに、流体の流れ経路を切り換える際に必要な弁体
の操作トルクが小さくなり、この弁体を少ない力で滑ら
かに操作することができる。
【0027】加えて、第1および第2の弁体はボール状
をなしているので、既存のボール弁の部品や汎用品をそ
のまま活用できる。そのため、五方切換弁を形成するに
当っては、少なくとも弁箱を新たに設計すれば良く、生
産性に優れるとともに、高価な成形型の種類や機械加工
の工数を減らして製造コストを低減することができる。
【0028】上記第1の目的を達成するため、請求項7
に係る本発明の濾過装置は、濾材に原水を供給する第1
の接続口と、上記濾材で濾過された浄水が導かれる第2
の接続口とを有するタンクと、このタンクの第1および
第2の接続口に接続され、上記濾材に対する原水の流れ
方向を切り換える五方切換弁とを備えている。
【0029】五方切換弁は、請求項1に記載のものと同
様の構成であり、弁箱の第2の外部接続口が上記タンク
の第1の接続口に連なり、弁箱の第4の外部接続口が上
記タンクの第2の接続口に連なっている。また、弁箱の
第3の外部接続口は排水用であり、弁箱の第5の外部接
続口は給水用となっている。
【0030】このような構成において、五方切換弁の第
1の弁体が第1の切り換え位置に回動されると、第2の
弁体が第3の切り換え位置に回動される。このため、第
1の弁体は、第2の外部接続口と第3の外部接続口との
連通を遮断しつつ、第1の外部接続口と第2の外部接続
口とを連通させた状態に移行し、第2の弁体は、第3の
流路と第2の流路との連通を遮断しつつ、第4の外部接
続口と第5の外部接続口とを連通させた状態に移行す
る。
【0031】この結果、第1の外部接続口が第1の流路
を介してタンクの第1の接続口に連なるとともに、第5
の外部接続口が第2の流路を介してタンクの第2の接続
口に連なる浄水運転モードが設定される。これにより、
第1の外部接続口に供給された原水は、第1の流路から
タンクの第1の接続口に導かれ、タンク内の濾材で濾過
されて浄水となる。この浄水は、タンクの第2の接続口
から第2の流路を介して給水用の第5の外部接続口に導
かれる。
【0032】五方切換弁の第1の弁体が第2の切り換え
位置に回動されると、第2の弁体が第4の切り換え位置
に回動される。このため、第1の弁体は、第1の外部接
続口と第2の外部接続口との連通を遮断するとともに、
第2の外部接続口と第3の外部接続口とを連通させた状
態に移行する。また、第2の弁体は、第4の外部接続口
と第5の外部接続口との連通を遮断するとともに、第3
の流路と第4の外部接続口とを連通させた状態に移行す
る。
【0033】この結果、第1の外部接続口が第3の流路
および第4の外部接続口を介してタンクの第2の外部接
続口に連なるとともに、タンクの第1の接続口が第3の
外部接続口に連なる逆洗運転モードに切り換わる。これ
により、第1の外部接続口に供給された原水は、第3の
流路からタンクの第2の接続口に導かれる。
【0034】そのため、濾材に対する原水の流れ方向が
逆向きとなるので、この濾材に取り込まれた不純物等が
分離除去され、この不純物を含む汚水がタンクの第1の
接続口に導かれる。この汚水は、第2の外部接続口から
排水用の第3の外部接続口に戻され、ここから給水経路
の外部に排出される。
【0035】このような濾過装置によれば、同軸状に並
べられた第1および第2の弁体を互いに回動させるだけ
の単純な操作で、タンク内の濾材に対する原水の流れ方
向を切り換えることができる。よって、原水の流れ方向
を切り換える際に必要な弁体の操作トルクを軽減でき、
この弁体を少ない力で滑らかに操作することができる。
【0036】しかも、従来との比較において弁体の数が
減少するとともに、弁体を連携させる複雑なリンク機構
を省略できるので、五方切換弁の構造の簡略化や小型軽
量化を図ることができ、タンクに五方切換弁を設置する
に際して広いスペースを必要としない。
【0037】上記第2の目的を達成するため、請求項2
に係る本発明の五方切換弁によると、弁箱の第1の流路
と該3の外部接続口との連通部に設置されたボール状の
第1の弁体は、上記第1の流路に臨んで流体の流れを遮
る球面状の表面と、この表面に開口され、上記第1の弁
体が第1の切り換え位置に回動された時に、上記第1の
流路に露出されて弁箱の第1の外部接続口と第2の外部
接続口とを連通させるとともに、上記第1の弁体が第2
の切り換え位置に回動された時に、上記第1の流路から
外れる第1の流体通路と、上記表面に形成され、上記第
1の弁体が第2の切り換え位置に回動された時に、弁箱
の第2の外部接続口と第3の外部接続口とを連通させる
第1の凹部とを備え、また、弁箱の第2の流路と第3の
流路との合流部に設置されたボール状の第2の弁体は、
上記第2の流路に臨んで流体の流れを遮る球面状の表面
と、この表面に開口され、上記第2の弁体が第3の切り
換え位置に回動された時に、上記第2の流路に露出され
て弁箱の第4の外部接続口と第5の外部接続口とを連通
させるとともに、上記第2の弁体が第4の切り換え位置
に回動された時に、上記第2の流路から外れる第2の流
体通路と、上記表面に開口され、第2の弁体が第4の切
り換え位置に回動された時に、上記第4の外部接続口と
第3の流路とを連通させる第2の凹部とを備えている。
【0038】このような構成によると、第1および第2
の弁体は、共に第1および第2の流路を単に閉じたり開
くだけで良く、流体の流れ方向を複雑に切り換える必要
はないので、第1および第2の流体通路の形状を簡略化
することができる。また、第1および第2の弁体の表面
に位置された第1および第2の凹部は、第1および第2
の流路が閉じられた時に、流体を第3の流路から第4の
外部接続口に導いたり、第2の外部接続口から第3の外
部接続口に導くための通路として機能する。このため、
第1および第2の弁体の表面上に流体の流れ経路を確保
することができ、これら弁体の内部に複雑な流体の流れ
経路を形成する必要はない。
【0039】よって、第1および第2の弁体の寸法を一
回り小さなものとすることができ、これら弁体の小型軽
量化が可能となって、第1および第2の弁体を開閉する
際に必要な操作トルクをより一層軽減することができ
る。
【0040】
【発明の実施の形態】以下本発明の第1の実施の形態
を、図1ないし図8にもとづいて説明する。
【0041】図1は、例えば井戸水のような原水に含ま
れる鉄分を除去して浄水を得るための濾過システムを開
示している。この図1において、符号1で示す濾過装置
は、円筒状のタンク2を有している。タンク2は、縦長
の筒体3aと、この筒体3aの下端を閉塞する底板3b
と、筒体3aの上端を閉塞する上蓋3cとで構成されて
いる。
【0042】タンク2の内部には、濾材としての砂4が
収容されている。砂4は、タンク2の底から所定の高さ
に亘って充填されており、この砂4の上面は、上蓋3c
よりも下方に位置されている。そのため、砂4の上面
は、タンク2の上部内面と協働して空間5を構成してお
り、この空間5はタンク2の上部に位置されている。
【0043】タンク2の底板3bは、タンク2の内部に
張り出す座部7を有している。この座部7の上面には、
通水性を有するリング状のフィルタ8が設置されてお
り、このフィルタ8は、円盤状のフィルタサポート9を
介して底板3bに固定されている。フィルタサポート9
は、フィルタ8の上端開口部を閉じており、これらフィ
ルタサポート9、フィルタ8および座部7の上面は、互
いに協働して浄水室10を構成している。この浄水室1
0は、タンク2の底部に位置され、砂4によって取り囲
まれている。
【0044】タンク2は、その筒体3aの上部に第1の
接続口12aと第2の接続口12bとを有している。第
1および第2の接続口12a,12bは、砂4の上面よ
りも高い位置において上下に並べて配置されており、そ
の筒体3aの外方に導出された端部がフランジ状の取り
付け座13によって連結されている。
【0045】上側に位置された第1の接続口12aに
は、第1の送水管14が接続されている。第1の送水管
14は、タンク2の上部の空間5に導かれているととも
に、この空間5の中央部において上向きに曲げられてい
る。このため、第1の送水管14は、上向きに開口され
た出口14aを有し、この出口14aは、上蓋3cの中
央部と向かい合っている。
【0046】下側に位置された第2の接続口12bは、
第2の送水管15を介してタンク2の底部の浄水室10
に接続されている。第2の送水管15は、砂4を貫通し
てタンク2の上下方向に延びており、その下端がフィル
タサポート9に支持されている。
【0047】図1に示すように、濾過装置1の第1の接
続口12aは、本発明に係る五方切換弁20を介して井
戸水を汲み上げるポンプ21に接続されている。五方切
換弁20は、ポンプ21から濾過装置1に供給される井
戸水の流れ経路を浄水運転時と逆洗運転時とで選択的に
切り換えるためのものであり、以下この五方切換弁20
の詳細について説明する。
【0048】図3や図4に示すように、五方切換弁20
は、弁箱22と、この弁箱22に収容されたボール状の
第1および第2の弁体23,24と、これら弁体23,
24を操作する手段としての電動モータ25とを備えて
いる。
【0049】弁箱22は、弁箱本体26と、この弁箱本
体26に連結された第1および第2の管継手27,28
とで構成されている。弁箱本体26は、第1の胴部30
と第2の胴部31とを有している。これら胴部30,3
1は、横方向に延びる真っ直ぐな中空筒状をなしてお
り、上下方向に重なり合うように互いに並べて平行に配
置されている。そして、第1および第2の胴部30,3
1は、連結部32を間に挟んで互いに一体化されてい
る。
【0050】上側に位置された第1の胴部30は、第1
の外部接続口33を有している。第1の外部接続口33
は、第1の胴部30の一端に位置されており、図示しな
い配管を介してポンプ21の吐出口に連なっている。第
1の管継手27は、第1の胴部30の他端に複数のボル
ト35を介して固定されている。この第1の管継手27
は、第1の外部接続口33の反対側において第1の胴部
30と同軸状に配置されている。第1の管継手27の開
口端は、第2の外部接続口36を構成しており、この第
2の外部接続口36は、第1の外部接続口33と向かい
合っている。
【0051】このため、第1の胴部30および第1の管
継手27は、第1の外部接続口33と第2の外部接続口
36とを直線状に結ぶ第1の流路37を構成している。
【0052】図6に示すように、第1の胴部30は、中
空の管継手部39を有している。管継手部39は、第1
の流路37と直交する方向に沿って水平に突出されてお
り、この管継手部39の開口端は、図示しない排水管が
ねじ込まれる第3の外部接続口40を構成している。管
継手部39は、第1の流路37に連なっており、この連
通部は、第1の外部接続口33と第2の外部接続口36
との間に位置されている。
【0053】第1の流路37に臨む第1の胴部30の内
面には、周方向に連続する溝41が形成されている。こ
の溝41は、第1の流路37と管継手部39との連通部
に位置され、この管継手部39の第3の外部接続口40
に連なっている。
【0054】第2の管継手28は、下側に位置された第
2の胴部31の端部に複数のボルト43を介して固定さ
れている。第2の管継手28は、第2の胴部31と同軸
状に配置されている。第2の管継手28は、第1の管継
手27の下方に位置されており、この第2の管継手28
の開口端は、第4の外部接続口44を構成している。そ
のため、図3に見られるように、第2の外部接続口36
と第4の外部接続口44とは、上下に並んで互いに同方
向に開口されている。
【0055】なお、第1の管継手27および第2の管継
手28は、夫々第2の外部接続口36および第4の外部
接続口44の開口縁部から径方向外側に張り出すフラン
ジ部45,46を有し、これらフランジ部45,46
は、タンク2の取り付け座13に突き合わされるように
なっている。
【0056】第2の胴部31は、図示しない給水管がね
じ込まれる第5の外部接続口47を有している。第5の
外部接続口47は、第1の外部接続口33の下方に位置
されており、これら第1の外部接続口33と第5の外部
接続口47とは、上下に並んで同方向に開口されてい
る。
【0057】また、第5の外部接続口47は、第4の外
部接続口44と向かい合っている。このため、第2の胴
部31および第2の管継手28は、第4の外部接続口4
4と第5の外部接続口47とを直線状に結ぶ第2の流路
48を構成している。
【0058】図4ないし図6に示すように、弁箱本体2
6の連結部32には、第3の流路50が形成されてい
る。第3の流路50は、第1および第2の流路37,4
8と交叉する方向に沿って上下に延びている。第3の流
路50の一端は、第1の流路37の上流端に合流されて
おり、この合流部は、第1の外部接続口33と溝41と
の間に位置されている。また、第3の流路50の他端
は、第2の流路48の中間部に合流されている。
【0059】第2の流路48に臨む第2の胴部31の内
面には、周方向に連続する溝51が形成されている。溝
51は、第2の流路48と第3の流路50との合流部に
位置されており、この第2の流路48上の溝51と、上
記第1の流路37上の溝41とは、連結部32を間に挟
んで上下に並んでいる。
【0060】図4ないし図6に示すように、ボール状を
なす第1の弁体23は、第1の流路37に収められてい
る。第1の弁体23は、第1の管継手27の内側に嵌め
込んだシートリング52と第1の胴部30の内側に嵌め
込んだシートリング53との間で回動可能に保持され、
第1の外部接続口33と第2の外部接続口36との間に
位置されている。
【0061】第1の弁体23の直径は、第1の流路37
の口径よりも大きく定められており、その球面状をなす
表面54がシートリング52,53に摺動可能に接して
いる。そして、シートリンク52,53は、溝41を間
に挟んだ両側に位置されており、それ故、第1の弁体2
3の表面54の一部が溝41に入り込んでいる。このた
め、第1の弁体23の表面54は、溝41の内面と協働
してリング状の連通路55を構成している。
【0062】第1の弁体23の内部には、第1の流体通
路56が形成されている。第1の流体通路56は、第1
の弁体23の中心を通るとともに、その直径方向に沿っ
て真っ直ぐに延びており、この第1の弁体23の表面5
4の互いに対向し合う二個所に開口された開口部56a
を有している。
【0063】第1の弁体23は、第1の流体通路56が
第1の流路37に同軸状に連なる第1の切り換え位置
(図4に示す)と、第1の流体通路56が第1の流路3
7と直交する第2の切り換え位置(図5に示す)とに亘
って縦軸回りに90°回動し得るように第1の胴部30
に支持されている。
【0064】第1の弁体23が第1の切り換え位置に回
動された状態では、第1の流体通路56の開口部56a
が第1の流路37に露出され、第1の外部接続口33と
第2の外部接続口36とが互いに連通される。第1の弁
体23が第2の切り換え位置に回動された状態では、第
1の流体通路56の開口部56aが第1の流路37から
外れるとともに、この第1の弁体23の表面54が第1
の流路37に進出し、第1の流路37が第1の外部接続
口33と第2の外部接続口36との間で閉止される。
【0065】図5に示すように、第1の弁体23の表面
54には、第1の凹部57が形成されている。第1の凹
部57は、第1の弁体23のうち最も径が大きな部分を
外れた位置において、上記第1の流体通路56を避ける
ように形成されており、この第1の弁体23の周方向に
連続するリング状をなしている。第1の凹部57は、第
1の弁体23が第1の切り換え位置に回動された時に、
上記連通路55に露出されているとともに、第1の弁体
23の表面54のうちシートリング52,53と接する
部分によって第1の流路37との連通が遮断されてい
る。
【0066】第1の凹部57は、第1の弁体23が第2
の切り換え位置に回動された時に、その一部が第2の外
部接続口36と向かい合うように第1の流路37に露出
される。これにより、第1の凹部57が第1の流路37
と連通路55とに跨り、この連通路55に連なる第3の
外部接続口40と第1の流路37の第2の外部接続口3
6とが互いに連通された状態に移行するようになってい
る。
【0067】ボール状をなす第2の弁体24は、第2の
流路48に収められている。第2の弁体24は、第2の
管継手28の内側に嵌め込んだシートリング58と第2
の胴部31の内側に嵌め込んだシートリング59との間
で回動可能に保持され、第4の外部接続口44と第5の
外部接続口47との間に位置されている。
【0068】第2の弁体24の直径は、第2の流路48
の口径よりも大きく定められており、その球面状をなす
表面60がシートリング58,59に摺動可能に接して
いる。そして、シートリング58,59は、溝51を間
に挟んだ両側に位置されており、それ故、第2の弁体2
4の表面60の一部が溝51に入り込んでいる。このた
め、第2の弁体24の表面60は、溝51の内面と協働
してリング状の連通路61を構成している。
【0069】第2の弁体24の内部には、第2の流体通
路62が形成されている。第2の流体通路62は、第2
の弁体24の中心を通るとともに、その直径方向に沿っ
て真っ直ぐに延びており、この第2の弁体24の表面6
0の互いに対向し合う二個所に開口された開口部62a
を有している。
【0070】第2の弁体24は、第2の流体通路62が
第2の流路48に同軸状に連なる第3の切り換え位置
(図4に示す)と、第2の流体通路62が第2の流路4
8と直交する第4の切り換え位置(図5に示す)とに亘
って縦軸回りに90°回動し得るように第2の胴部31
に支持されている。
【0071】第2の弁体24が第3の切り換え位置に回
動された状態では、第2の流体通路62の開口部62a
が第2の流路48に露出され、第4の外部接続口44と
第5の外部接続口47とが互いに連通される。第2の弁
体24が第4の切り換え位置に回動された状態では、第
2の流体通路62の開口部62aが第2の流路48から
外れるとともに、この第2の弁体24の表面60が第2
の流路48に進出し、第2の流路48が第4の外部接続
口44と第5の外部接続口47との間で閉止される。
【0072】図5に示すように、第2の弁体24の表面
60には、第2の凹部64が形成されている。第2の凹
部64は、第2の弁体24のうち最も径が大きな部分を
外れた位置において、上記第2の流体通路62を避ける
ように形成されており、この第2の弁体24の周方向に
連続するリング状をなしている。第2の凹部64は、第
2の弁体24が第3の切り換え位置に回動された時に、
上記連通路61に露出されているとともに、第2の弁体
24の表面60のうちシートリング58,59と接する
部分によって第2の流路48との連通が遮断されてい
る。
【0073】第2の凹部64は、第2の弁体24が第4
の切り換え位置に回動された時に、その一部が第4の外
部接続口44と向かい合うように第2の流路48に露出
される。これにより、第2の凹部64が第2の流路48
と連通路61とに跨り、この連通路61に連なる第3の
流路50と第2の流路48の第4の外部接続口44とが
互いに連通された状態に移行するようになっている。
【0074】なお、第1および第2の弁体23,24や
シートリング52,53,58,59としては、市販さ
れている既存のボール弁の部品や汎用品が用いられてい
る。
【0075】図4ないし図6に示すように、第1および
第2の弁体23,24は、弁箱本体26の内部において
上下方向に同軸状に並べて配置されており、これら弁体
23,24の間に弁箱本体26の連結部32が位置され
ている。この連結部32には、上下方向に延びる連動軸
65が軸回り方向に回動可能に支持されている。
【0076】連動軸65は、第1および第2の弁体2
3,24に対し同軸状に配置されている。連動軸65の
両端部は、連通路55,61に露出されており、この両
端部に夫々角柱状の凸部66a,66bが一体に形成さ
れている。凸部66a,66bは、第1および第2の弁
体23,24の表面54,60に形成されたスリット状
の係合溝67に嵌め込まれている。
【0077】このため、第1および第2の弁体23,2
4は、連動軸65を介して連結され、互いに連動して同
方向に回動するようになっている。
【0078】第1の胴部30の上端部には、上向きに突
出するボス部70が形成されている。このボス部70に
は、駆動軸71が軸回り方向に回動可能に支持されてい
る。駆動軸71は、連動軸65と同軸状に配置されてお
り、この駆動軸71の下端部は、連通路55に露出され
ている。駆動軸71の下端部には、角柱状の凸部72が
一体に形成されている。凸部72は、第1の弁体23の
表面54に形成されたスリット状の係合溝73に嵌め込
まれており、これにより、駆動軸71と第1の弁体23
とが一体に回動するようになっている。
【0079】ボス部70の上端部には、フランジ状のモ
ータ支持部75が形成されており、このモータ支持部7
5の上面に上記電動モータ25が固定されている。電動
モータ25は、正転および逆転可能な回転軸76を有
し、この回転軸76が駆動軸71に同軸状に連結されて
いる。
【0080】このため、電動モータ25を作動させて回
転軸76を90°の角度範囲に亘って回動させると、こ
の回転軸76の動きが駆動軸71を介して第1の弁体2
3に伝わり、この第1の弁体23が第1の切り換え位置
又は第2の切り換え位置のいずれかに選択的に回動操作
される。そして、この第1の弁体23の動きは、連動軸
65を介して第2の弁体24に伝わり、第2の弁体24
が第3の切り換え位置又は第4の切り換え位置のいずれ
かに選択的に回動操作される。
【0081】すなわち、図7や図8に模式的に示すよう
に、第1の弁体23が第1の切り換え位置に回動された
状態では、第2の弁体24は第3の切り換え位置に回動
されており、第1の弁体23が第1の切り換え位置から
第2の切り換え位置に回動されると、第2の弁体24が
第3の切り換え位置から第4の切り換え位置に回動され
るようになっている。
【0082】そして、五方切換弁20は、第2の外部接
続口36のフランジ部45および第4の外部接続口44
のフランジ部46をタンク2の取り付け座13に突き合
わせてボルト締めすることで、濾過装置1に据え付けら
れている。これにより、第2の外部接続口36がタンク
2の第1の接続口12aに接続されるとともに、第4の
外部接続口44がタンク2の第2の接続口12bに接続
されるようになっている。
【0083】このような構成の濾過装置1において、五
方切換弁20の第1の弁体23を第1の切り換え位置に
回動させると、この回動に追従して第2の弁体24が第
3の切り換え位置に回動される。そのため、図4や図7
に見られるように、第1および第2の流路37,48が
夫々開放されるとともに、第2の流路48と第3の流路
50との連通が遮断された浄水運転モードに移行する。
【0084】この浄水運転モードによると、ポンプ21
から第1の外部接続口33に供給された井戸水は、第1
の流路37を通じてタンク2の第1の接続口12aに導
かれ、図1の(A)に示すように、第1の送水管14の
開口部14aからタンク2内の空間5に噴出する。そし
て、この井戸水は、砂4に染み込むとともに、この浸透
過程で井戸水中に含まれている鉄分が除去される。
【0085】砂4で濾過されて浄水となった井戸水は、
砂4の流出を阻止するフィルタ8を通過してタンク2の
底部の浄水室10に導かれ、ここから第2の送水管15
を経てタンク2の第2の接続口12bに戻される。第2
の接続口12bが連なる五方切換弁20の第4の外部接
続口44は、第2の流路48の開放に伴い第5の外部接
続口50に連なっているので、浄化された井戸水は、第
5の外部接続口50から給水管に供給される。
【0086】一方、五方切換弁20の第1の弁体23を
第1の切り換え位置から第2の切り換え位置に回動させ
ると、この回動に追従して第2の弁体24が第3の切り
換え位置から第4の切り換え位置に回動される。する
と、図5や図8に見られるように、第1の流路37が第
1の弁体23によって閉止されるとともに、第1の弁体
23の第1の凹部57を通じて第2の外部接続口36と
第3の外部接続口40とが互いに連通する。同様に、第
2の流路48が第2の弁体24によって閉止されるとと
もに、第2の弁体24の第2の凹部64を通じて第3の
流路50と第4の外部接続口44とが互いに連通する。
そのため、五方切換弁20は、浄水運転モードから逆洗
運転モードに切り換わる。
【0087】この逆洗運転モードによると、ポンプ21
から第1の外部接続口33に供給された井戸水は、図8
に矢印で示すように、第3の流路50から第2の胴部3
1の連通路61に流れ込むとともに、ここから第2の弁
体24の第2の凹部64を通じて第4の外部接続口44
に導かれる。そして、この井戸水は、図2の(A)に矢
印で示すように、タンク2の第2の接続口12bから第
2の送水管15を経てタンク2の底部の浄水室10に供
給された後、フィルタ8を通過して砂4の内部に流入す
る。これにより砂4が強制的に攪拌され、この砂4に捕
捉された鉄分等の不純物が分離除去される。
【0088】不純物を含んで汚水となった井戸水は、タ
ンク2の上部の空間5に至り、この空間5の上部に開口
された第1の送水管14の開口部14aに流れ込むとと
もに、この第1の送水管14を介してタンク2の第1の
接続口12aに戻される。第1の接続口12aが連なる
五方切換弁20の第2の外部接続口36は、第1の弁体
23の第1の凹部57を介して第1の胴部30の連通路
55に連なっているので、不純物を含んで汚れた井戸水
は、第1の凹部57および連通路55を経て第3の外部
接続口40に導かれるとともに、ここから排水管を通じ
て給水経路の外部に排出される。
【0089】したがって、浄水運転モードと逆洗運転モ
ードとでは、タンク2に対する井戸水の流れ方向が逆と
なり、この逆洗運転モードを選択することで砂4に含ま
れる不純物を除去することができる。
【0090】ところで、このような濾過装置1におい
て、タンク2に対する井戸水の流れ方向を切り換える五
方切換弁20は、弁箱22の内部に第1の弁体23と第
2の弁体24とが上下方向に並べて同軸状に収容され、
これら二つの弁体23,24が連動軸65を介して連動
されているとともに、第1の弁体23が電動モータ25
の回転軸76に直結されている。
【0091】このため、電動モータ25から第1および
第2の弁体23,24に至る動力伝達経路を一直線状に
並べて配置することができ、これら第1および第2の弁
体23,24を電動モータ25からの動力伝達によって
回動させるだけで、弁箱22の内部の井戸水の流れ経路
を五方切換弁20の運転モードに応じて選択的に切り換
えることができる。
【0092】したがって、従来の五方切換弁との比較に
おいて、弁体の数が一つ減少するとともに、第1および
第2の弁体23,24を連携させる複雑なリンク機構を
省略することができる。よって、井戸水の流れ方向を切
り換える際に必要な第1および第2の弁体23,24の
操作トルクを小さく抑えることができ、これら二つの弁
体23,24を小さな力で滑らかに操作することができ
る。
【0093】しかも、上記構成によれば、第1および第
2の弁体23,24は、第1および第2の流路37,4
8を閉じる又は開くだけで良く、流体の流れを複雑に切
り換える必要はないので、第1および第2の流体通路5
6,62にしても単純な直線状に形成すれば良く、これ
ら第1および第2の流体通路56,62の形状を簡略化
できる。
【0094】また、第1の弁体23の表面54に位置さ
れた第1の凹部57は、逆洗運転モードの時に、濾過装
置1から戻された汚水を第3の外部接続口40に導く通
路として機能するとともに、第2の弁体24の表面60
に位置された第2の凹部64は、同じく逆洗運転モード
の時に、第3の流路50に供給された井戸水を第4の外
部接続口44に導く通路として機能する。このため、第
1および第2の弁体23,24の表面54,60に井戸
水(汚水)の流れ経路を確保することができ、逆洗運転
時の井戸水や汚水の流れ経路を第1および第2の弁体2
3,24の内部に形成する必要はない。
【0095】したがって、第1および第2の弁体23,
24の寸法を一回り小さなものとすることができ、これ
ら弁体23,24は勿論のこと、弁体23,24を収容
する弁箱22の小型軽量化が可能となる。この結果、五
方切換弁20がコンパクトな形状となり、この五方切換
弁20をタンク2に接続するに際して、このタンク2の
周囲に広い設置スペースを確保する必要はなく、濾過装
置1の省スペース化を図る上で有利な構成となる。
【0096】加えて、第1および第2の弁体23,24
が軽くなる分、これら弁体23,24を開閉する際に必
要な操作トルクをより一層軽減することができ、五方切
換弁20の操作性を改善することができる。
【0097】さらに、第1および第2の弁体23,24
の操作トルクが軽減される分、電動モータ25の駆動ト
ルクも小さくて済み、大トルクを出力する大型の電動モ
ータが不要となる。よって、小型の電動モータ25で二
つの弁体23,24を滑らかに操作することができ、井
戸水の流れ経路の切り換え作業を無理なく自動化するこ
とができる。
【0098】また、第1および第2の弁体23,24
は、夫々第1および第2の流路37,48を開閉する開
閉弁として機能するので、五方切換弁20は、見掛け
上、二つの開閉弁を組み合わせたような単純な構成とな
る。このため、弁体23,24の数が二つに抑えられる
ことと合わせて、部品点数の削減や構造の簡略化を図る
ことができ、この点でも五方切換弁20の小型軽量化に
寄与することになる。
【0099】その上、第1および第2の弁体23,24
やシートリング52,53,58,59のような五方切
換弁20の主要な構成要素は、市販されている汎用品を
そのまま活用しているので、五方切換弁20を形成する
に当っては、主に弁箱22や連動軸65を新たに設計す
れば良いことになる。そのため、生産性に優れるととも
に、高価な成形型の種類や機械加工の工数を減らすこと
ができ、五方切換弁20の製造コストを低減できる。
【0100】さらに、上記構成の五方切換弁20によれ
ば、第1の外部接続口33と第2の外部接続口36およ
び第4の外部接続口44と第5の外部接続口47とは、
夫々第1および第2の弁体23,24を間に挟んで向か
い合っているので、第1および第2の流路37,48が
直線状となり、弁箱本体26の第1および第2の胴部3
0,31の形状が単なる円筒状となる。それとともに、
この円筒状をなす第1および第2の胴部30,31は、
互いに平行に配置されているので、弁箱本体26の形状
がコンパクトに纏まり、五方切換弁20の小型化に役立
つ。
【0101】また、ポンプ21に連なる第1の外部接続
口33と、給水管が連なる第5の外部接続口47とは、
互いに並んで同方向に開口されているので、井戸水の供
給経路と浄水の供給経路とを五方切換弁20から同一方
向に引き出すことができる。このため、五方切換弁20
に接続される配管の引き回し経路がすっきりと纏まり、
配管作業を容易に行なうことができる。
【0102】なお、本発明は、上記第1の実施の形態に
特定されるものではなく、図9に本発明の第2の実施の
形態を示す。
【0103】この第2の実施の形態は、第1および第2
の弁体23,24をマニュアル操作により回動させるよ
うにしたものであり、それ以外の五方切換弁20の基本
的な構成は、上記第1の実施の形態と同様である。この
ため、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と
同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明
を省略する。
【0104】図9に示すように、弁箱本体26のボス部
70の上端部には、フランジ状のハンドル支持部80が
形成されている。このハンドル支持部80の上面には、
ブラケット81が固定されており、このブラケット81
にハンドル軸82を有するハンドル83が縦軸回りに回
動可能に支持されている。ハンドル軸82は、駆動軸7
1を同軸状に配置されており、このハンドル軸82の下
端が駆動軸71の上端に連結されている。
【0105】このような構成において、ハンドル83を
90°の角度範囲に亙ってマニュアル操作により回動さ
せれば、第1および第2の弁体23,24を所望の切り
換え位置に同時に回動させることができる。この際、五
方切換弁20は、上記第1の実施の形態において述べた
通り、第1および第2の弁体23,24を操作するに必
要な操作トルクが小さく抑えられているので、ハンドル
83を小さな力で容易に回動させることができる。よっ
て、五方切換弁18をマニュアル操作する場合であって
も、第1および第2の弁体23,24を少ない力で滑ら
かに操作することができる。
【0106】なお、本発明に係る五方切換弁は、浄水運
転時と逆洗運転時とで井戸水の流れ経路を切り換える濾
過装置に適用するものに限らず、その他の流路を切り換
える際に用いても良い。
【0107】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、第1およ
び第2の弁体を小型化して、原水の流れ経路を切り換え
る際に必要な弁体の操作トルクを軽減することができ、
これら第1および第2の弁体を少ない力で滑らかに操作
することができる。
【0108】しかも、五方切換弁は、見掛け上、二つの
開閉弁を組み合わせたような単純な構成となるので、弁
体の数が二つに抑えられることと合わせて、部品点数の
削減や構造の簡略化を図ることができる。このため、従
来との比較において、五方切換弁を軽くコンパクトに形
成することができ、この五方切換弁を濾過装置のタンク
に据え付けるに当り、このタンクの周囲に広い設置スペ
ースを確保する必要はなく、濾過装置の省スペース化に
も無理なく対応できる。
【0109】加えて、第1および第2の弁体のような五
方切換弁の主要な構成要素は、既存のボール弁の部品や
汎用品をそのまま活用し得るので、五方切換弁を形成す
るに当っては、少なくとも弁箱や連動軸を新たに設計す
れば良く、その分、生産性に優れるとともに、高価な成
形型の種類や機械加工の工数を減らして製造コストを低
減できるといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明の第1の実施の形態におい
て、浄水運転時の井戸水の流れ経路を示す濾過装置の断
面図。(B)は、タンクの上部に五方切換弁を据え付け
た状態を示す濾過装置の側面図。
【図2】(A)は、逆洗運転時の井戸水の流れ方向を示
す濾過装置の断面図。(B)は、タンクの上部に五方切
換弁を据え付けた状態を示す濾過装置の側面図。
【図3】第2および第4の外部接続口の方向から見た五
方切換弁の側面図。
【図4】第1の弁体が第1の切り換え位置に回動され、
第2の弁体が第3の切り換え位置に回動された状態を示
す五方切換弁の断面図。
【図5】第1の弁体が第2の切り換え位置に回動され、
第2の弁体が第4の切り換え位置に回動された状態を示
す五方切換弁の断面図。
【図6】図5のF6−F6線に沿う五方切換弁の断面図。
【図7】浄水運転モードにおける弁箱内の井戸水の流れ
経路を模式的に示す五方切換弁の断面図。
【図8】逆洗運転モードにおける弁箱内の井戸水の流れ
経路を模式的に示す五方切換弁の断面図。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る五方切換弁の
側面図。
【符号の説明】
2…タンク 4…濾材(砂) 12a…第1の接続口 12b…第2の接続口 20…五方切換弁 22…弁箱 23…第1の弁体 24…第2の弁体 25,83…操作手段(電動モータ、ハンドル) 33…第1の外部接続口 36…第2の外部接続口 37…第1の流路 40…第3の外部接続口 44…第4の外部接続口 47…第5の外部接続口 48…第2の流路 50…第3の流路 54,60…表面 56,62…第1および第2の流体通路 57…第1の凹部 64…第2の凹部 65…連動軸
フロントページの続き (72)発明者 近藤 義春 愛知県岡崎市橋目町御領田1番地 株式会 社川本製作所岡崎工場内 (72)発明者 成瀬 健生 愛知県岡崎市橋目町御領田1番地 株式会 社川本製作所岡崎工場内 (72)発明者 加藤 将城 愛知県名古屋市千種区内山三丁目十八番十 号 株式会社産工社内 Fターム(参考) 3H062 AA05 AA13 BB24 BB30 BB31 CC01 CC27 DD03 EE07 FF38 FF39 FF40 GG01 GG04 GG06 HH02 HH03 HH07 HH10 3H067 AA12 AA32 AA38 BB02 BB12 CC32 CC33 CC34 CC44 CC45 CC46 CC48 DD03 DD12 DD23 DD32 EA02 EA17 EB12 EC07 EC22 EC27 ED02 FF17 GG02 GG12 GG29 4D064 AA03 BB04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1から第5までの五つの外部接続口を
    有し、この第1の外部接続口に流体が供給される弁箱
    と、 この弁箱に形成され、上記第1の外部接続口と第2の外
    部接続口とを結ぶとともに、これら第1および第2の外
    部接続口との間において上記第3の外部接続口が連なる
    第1の流路と、 上記弁箱に形成され、上記第4の外部接続口と第5の外
    部接続口とを結ぶ第2の流路と、 上記弁箱に形成され、上記第1の流路の上流端と上記第
    2の流路とを結ぶ第3の流路と、 上記第1の流路に設置され、上記第1の外部接続口と第
    2の外部接続口とを連通させる第1の切り換え位置と、
    上記第1および第2の外部接続口の連通を遮断するとと
    もに、上記第2の外部接続口と第3の外部接続口とを連
    通させる第2の切り換え位置とに亘って回動可能なボー
    ル状の第1の弁体と、 上記第2の流路に設置され、上記第4の外部接続口と上
    記第5の外部接続口とを連通させる第3の切り換え位置
    と、上記第4および第5の外部接続口の連通を遮断する
    とともに、上記第4の外部接続口と上記第3の流路とを
    連通させる第4の切り換え位置とに亘って回動可能であ
    り、上記弁箱内において上記第1の弁体と同軸状に並べ
    て配置されたボール状の第2の弁体と、 上記第1の弁体と第2の弁体とを互いに連携させて、上
    記第1の弁体が第1の切り換え位置に回動された時に、
    上記第2の弁体を第3の切り換え位置に相対的に回動さ
    せるとともに、上記第1の弁体が第2の切り換え位置に
    回動された時に、上記第2の弁体を第4の切り換え位置
    に相対的に回動させる連動軸と、上記第1および第2の
    弁体を所望の切り換え位置に回動させる操作手段と、を
    具備したことを特徴とする五方切換弁。
  2. 【請求項2】 第1から第5までの五つの外部接続口を
    有し、この第1の外部接続口に流体が供給される弁箱
    と、 この弁箱に形成され、上記第1の外部接続口と第2の外
    部接続口とを結ぶとともに、これら第1および第2の外
    部接続口との間において上記第3の外部接続口が連なる
    第1の流路と、 上記弁箱に形成され、上記第4の外部接続口と第5の外
    部接続口とを結ぶ第2の流路と、 上記弁箱に形成され、上記第1の流路の上流端と上記第
    2の流路とを結ぶ第3の流路と、 上記第1の流路と上記第3の外部接続口との連通部に設
    置され、上記第1の外部接続口と第2の外部接続口とを
    連通させる第1の切り換え位置と、上記第1および第2
    の外部接続口の連通を遮断するとともに、上記第2の外
    部接続口と第3の外部接続口とを連通させる第2の切り
    換え位置とに亘って回動可能なボール状の第1の弁体
    と、 上記第2の流路と第3の流路との合流部に設置され、上
    記第4の外部接続口と上記第5の外部接続口とを連通さ
    せる第3の切り換え位置と、上記第4および第5の外部
    接続口の連通を遮断するとともに、上記第4の外部接続
    口と上記第3の流路とを連通させる第4の切り換え位置
    とに亘って回動可能であり、上記弁箱内において上記第
    1の弁体と同軸状に並べて配置されたボール状の第2の
    弁体と、 上記第1の弁体と第2の弁体とを互いに連携させて、上
    記第1の弁体が第1の切り換え位置に回動された時に、
    上記第2の弁体を第3の切り換え位置に相対的に回動さ
    せるとともに、上記第1の弁体が第2の切り換え位置に
    回動された時に、上記第2の弁体を第4の切り換え位置
    に相対的に回動させる連動軸と、 上記第1および第2の弁体を所望の切り換え位置に回動
    させる操作手段と、を含み、 上記第1の弁体は、 上記第1の流路に臨んで流体の流れを遮る球面状の表面
    と、 この表面に開口され、上記第1の弁体が上記第1の切り
    換え位置に回動された時に、上記第1の流路に露出され
    て上記第1の外部接続口と上記第2の外部接続口とを連
    通させるともに、上記第1の弁体が上記第2の切り換え
    位置に回動された時に、上記第1の流路から外れる第1
    の流体通路と、 上記表面に形成され、上記第1の弁体が上記第2の切り
    換え位置に回動された時に、上記第2の外部接続口と上
    記第3の外部接続口とを連通させる第1の凹部とを備
    え、 また、上記第2の弁体は、 上記第2の流路に臨んで流体の流れを遮る球面状の表面
    と、 この表面に開口され、上記第2の弁体が上記第3の切り
    換え位置に回動された時に、上記第2の流路に露出され
    て上記第4の外部接続口と上記第5の外部接続口とを連
    通させるとともに、上記第2の弁体が上記第4の切り換
    え位置に回動された時に、上記第2の流路から外れる第
    2の流体通路と、 上記表面に形成され、上記第2の弁体が上記第4の切り
    換え位置に回動された時に、上記第4の外部接続口と上
    記第3の流路とを連通させる第2の凹部とを備えている
    ことを特徴とする五方切換弁。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2の記載において、
    上記第1の外部接続口と上記第2の外部接続口とは、上
    記第1の弁体を間に挟んで互いに向かい合うとともに、
    上記第4の外部接続口と上記第5の外部接続口とは、上
    記第2の弁体を間に挟んで互いに向かい合い、また、上
    記第1の流路と上記第2の流路とは、互いに間隔を存し
    て平行に配置されていることを特徴とする五方切換弁。
  4. 【請求項4】 請求項3の記載において、上記第1の外
    部接続口と上記第5の外部接続口とは、互いに並んで同
    方向に開口されているとともに、上記第2の外部接続口
    と上記第4の外部接続口とは、互いに並んで同方向に開
    口されていることを特徴とする五方切換弁。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかの記
    載において、上記操作手段は、電動モータであり、この
    電動モータのモータ軸が上記連動軸と同軸状をなして上
    記第1の弁体又は第2の弁体のいずれか一方に連結され
    ていることを特徴とする五方切換弁。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項4のいずれかの記
    載において、上記操作手段は、上記第1の弁体又は第2
    の弁体のいずれか一方に連結されたハンドルであること
    を特徴とする五方切換弁。
  7. 【請求項7】 濾材に原水を供給する第1の接続口と、
    上記濾材で濾過され浄水が導かれる第2の接続口とを有
    するタンクと、 このタンクの第1および第2の接続口に接続され、上記
    濾材に対する原水の流れ方向を切り換える五方切換弁
    と、を備えている濾過装置であって、 上記五方切換弁は、 上記原水が供給される第1の外部接続口、上記タンクの
    第1の接続口に連なる第2の外部接続口、排水用の第3
    の外部接続口、上記タンクの第2の接続口に連なる第4
    の外部接続口および給水用の第5の外部接続口を有する
    弁箱と、 この弁箱に形成され、上記第1の外部接続口と第2の外
    部接続口とを結ぶとともに、これら第1および第2の外
    部接続口との間において上記第3の外部接続口が連なる
    第1の流路と、 上記弁箱に形成され、上記第4の外部接続口と第5の外
    部接続口とを結ぶ第2の流路と、 上記弁箱に形成され、上記第1の流路の上流端と上記第
    2の流路とを結ぶ第3の流路と、 上記第1の流路に設置され、上記第1の外部接続口と第
    2の外部接続口とを連通させる第1の切り換え位置と、
    上記第1および第2の外部接続口の連通を遮断するとと
    もに、上記第2の外部接続口と第3の外部接続口とを連
    通させる第2の切り換え位置とに亘って回動可能なボー
    ル状の第1の弁体と、 上記第2の流路に設置され、上記第4の外部接続口と上
    記第5の外部接続口とを連通させる第3の切り換え位置
    と、上記第4および第5の外部接続口の連通を遮断する
    とともに、上記第4の外部接続口と上記第3の流路とを
    連通させる第4の切り換え位置とに亘って回動可能であ
    り、上記弁箱内において上記第1の弁体と同軸状に並べ
    て配置されたボール状の第2の弁体と、 上記第1の弁体と第2の弁体とを互いに連携させて、上
    記第1の弁体が第1の切り換え位置に回動された時に、
    上記第2の弁体を第3の切り換え位置に相対的に回動さ
    せるとともに、上記第1の弁体が第2の切り換え位置に
    回動された時に、上記第2の弁体を第4の切り換え位置
    に相対的に回動させる連動軸と、 上記第1および第2の弁体を所望の切り換え位置に回動
    させる操作手段と、を備えていることを特徴とする濾過
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項7の記載において、上記第1の弁
    体は、上記第1の流路に臨んで流体の流れを遮る球面状
    の表面と、この表面に開口され、上記第1の弁体が上記
    第1の切り換え位置に回動された時に、上記第1の流路
    に露出されて上記第1の外部接続口と上記第2の外部接
    続口とを連通させるともに、上記第1の弁体が上記第2
    の切り換え位置に回動された時に、上記第1の流路から
    外れる第1の流体通路と、上記表面に形成され、上記第
    1の弁体が上記第2の切り換え位置に回動された時に、
    上記第2の外部接続口と上記第3の外部接続口とを連通
    させる第1の凹部とを備え、 また、上記第2の弁体は、上記第2の流路に臨んで流体
    の流れを遮る球面状の表面と、この表面に開口され、上
    記第2の弁体が上記第3の切り換え位置に回動された時
    に、上記第2の流路に露出されて上記第4の外部接続口
    と上記第5の外部接続口とを連通させるとともに、上記
    第2の弁体が上記第4の切り換え位置に回動された時
    に、上記第2の流路から外れる第2の流体通路と、上記
    表面に形成され、上記第2の弁体が上記第4の切り換え
    位置に回動された時に、上記第4の外部接続口と上記第
    3の流路とを連通させる第2の凹部とを備えていること
    を特徴とする濾過装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は請求項8の記載において、
    上記第1の外部接続口と上記第2の外部接続口とは、上
    記第1の弁体を間に挟んで互いに向かい合うとともに、
    上記第4の外部接続口と上記第5の外部接続口とは、上
    記第2の弁体を間に挟んで互いに向かい合い、また、上
    記第1の外部接続口と上記第5の外部接続口とは互いに
    並んで同方向に開口されていることを特徴とする濾過装
    置。
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