JP2002241591A - 外部刺激応答材組成物及びフィルム状外部刺激応答材 - Google Patents

外部刺激応答材組成物及びフィルム状外部刺激応答材

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JP2002241591A
JP2002241591A JP2001038040A JP2001038040A JP2002241591A JP 2002241591 A JP2002241591 A JP 2002241591A JP 2001038040 A JP2001038040 A JP 2001038040A JP 2001038040 A JP2001038040 A JP 2001038040A JP 2002241591 A JP2002241591 A JP 2002241591A
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pressure
external stimulus
mpa
insulator
film
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JP2001038040A
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Yasuo Miyadera
康夫 宮寺
Yuki Hatakeyama
由希 畠山
Yoshii Morishita
芳伊 森下
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薄型で、均一性、耐劣化性に優れ、長期に信頼
性が高いフィルム状外部刺激応答材又は組成物を提供す
る。 【解決手段】厚さ方向に加圧するとき、加圧前後で、厚
さ方向の電気抵抗が6桁以上に変化可能なフィルム状外
部刺激応答材。通常は、大気圧で絶縁性を示し、加圧す
ると導電性を示す。このフィルム状外部刺激応答材の構
成材として、好ましくは、次の式(I)で示したポリフ
タリドを含有させる。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部刺激応答材組
成物及びフィルム状外部刺激応答材に関する。更に詳し
くは、圧力センサー、ひずみゲージ素子、押しボタンス
イッチ、タッチパネル、キーボード、温度センサー、サ
ーキットブレーカー、異方導電接着剤、保護カバー、デ
ィジタイザー、メモリー、半導体の導通試験用検査基
板、プリント配線板の導通試験用検査基板、電圧しきい
値を有する液晶駆動素子、防犯センサー、薄膜センサ
ー、手書き入力装置、指紋認識装置、帯電防止材料及び
これらを組み合わせた部品等に利用できる外部刺激応答
材組成物とフィルム状外部刺激応答材とに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴム成分に金属粒子あるいは導電性カー
ボン粒子を分散させた加圧導電性ゴムは、従来から知ら
れている。これらの加圧導電性ゴムは電気的な接続を達
成するための部材として種々の用途において有用であ
る。たとえば、プリント配線板の電気的導通検査治具、
パーソナルコンピューターの手書き入力タブレット、は
さまれ防止用感圧センサー等に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記加圧導電
性ゴムは、粒子(金属粒子やカーボン粒子)を含んでい
るため、狭ピッチ化、薄型化、繰り返し使用による劣
化、粒子径のばらつき、接着性などに問題がある。本発
明の目的は、これらの問題を解消しようとするものであ
り、薄型で、均一性、耐劣化性に優れ、長期に信頼性が
高いフィルム状外部刺激応答材あるいは外部刺激応答材
組成物を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明におけるフィルム
状外部刺激応答材あるいは外部刺激応答材組成物では、
金属粒子や導電性カーボン粒子を必須成分とせずに、上
記目的を達成する。すなわち、第1の発明である外部刺
激応答材組成物は、式(I)
【化3】 で表されるポリフタリドと、シランカップリング剤とを
含有する外部刺激応答材組成物である。なお、式(I)
中、Rは、二価の芳香族炭化水素基又は二価の複素環含
有芳香族基を示し、R1は、水素、アルキル基、フッ素
化アルキル基、アルコキシ基又はハロゲン(フッ素や塩
素など)を示し、これは複数個(2〜4個)であっても
よく、Xは、O又はN−R3(但し、R3は次の基を示
す。)を示す。
【0005】
【化4】 また、YはSO2又はCOを示し、nはポリマの繰返し
単位の数、を示す。
【0006】第2の発明であるフィルム状外部刺激応答
材は、厚さ方向に加圧するとき、加圧前後で、厚さ方向
の電気抵抗が6桁以上に変化可能なフィルム状外部刺激
応答材である。
【0007】ここで、上記フィルム状外部刺激応答材の
可視光透過率は、好ましくは70%以上である。
【0008】前記フィルム状外部刺激応答材の構成材と
して、好ましくは、式(I)で示したポリフタリドを含
有させることで、厚さ方向に加圧するとき、加圧前後
で、厚さ方向の電気抵抗が6桁以上の変化(通常は、大
気圧で絶縁性を示し、加圧すると導電性を示す。)を発
現させることが可能となる。ここで、「電気抵抗が6桁
以上の変化」とは、所定電圧の印加条件で測定するとき
加圧前後で電気抵抗(又は電流)の変化が6桁以上にな
ることを意味する。更に具体的には、所定電圧での電流
値が10-12Aのオーダー(絶縁物)から10-6Aオー
ダー以上の導電性物質に変化することを意味する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる式(I)のポ
リフタリドについて、更に具体的に説明する。式(I)
中のR(二価の芳香族炭化水素基又は二価の複素環含有
芳香族基)としては、次の基などが挙げられる。
【化5】
【0010】ここで、R2は、前記R1と同様で水素、
アルキル基、フッ素化アルキル基、アルコキシ基又はハ
ロゲン(フッ素や塩素など)で、これは複数個(2〜4
個)であってもよい。また、Ar1は、次の基などであ
る。
【化6】
【0011】 また、Ar2は、次の基などである。
【化7】
【0012】 本発明(第1の発明)の外部刺激応答材
組成物は、前記したように、式(I)で表されるポリフ
タリドとシランカップリング剤とを含有する。その含有
比率の好ましい範囲は、重量比で100/0〜95/5
である。
【0013】また、この外部刺激応答材組成物における
ポリフタリドは、単独重合物であっても、共重合物であ
っても、あるいは、これらのブレンド物であってもよ
い。また、この外部刺激応答材組成物には、感度や接着
性等の諸特性を向上させるために、フタリド環を有する
フェノール樹脂やフタリド環を有するエポキシ樹脂を添
加することができる。
【0014】フタリド環を有するフェノール樹脂として
は、フェノールフタレイン、フェノールレッド、o−ク
レゾールフタレイン、チモールフタレイン、クレゾール
レッド等とホルムアルデヒドとを反応させて得られる樹
脂で、通常、反応に際してフェノールやクレゾール等を
加えてコオリゴマーとしたもの(生成物)を用いること
ができる。
【0015】フタリド環を有するエポキシ樹脂として
は、式(I)で示されたフタリド環(又はスルホフタリ
ド環)を有するフェノール化合物とエピクロルヒドリン
とを反応させて得られた樹脂を用いることができる。
【0016】フタリド環を有するフェノール樹脂やフタ
リド環を有するエポキシ樹脂は、外部刺激応答材の用途
・目的などにより、50重量%を超えない範囲で配合す
ることができる。50重量%を超えて使用すると、成形
後の皮膜がもろくなりやすい。なお、ここで重量%と
は、溶媒を除く不揮発成分の量を100としたときの百
分率である。
【0017】シランカップリング剤としては、ビニルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、3−アニリノプロピルトリエトキシシ
ラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等を用いる
ことができる。これらのカップリング剤は、好ましく
は、5重量%を超えない範囲で使用する。
【0018】更に、本発明の外部刺激応答材組成物に
は、溶媒が添加されていてもよい。溶媒としては、式
(I)のポリフタリドを溶解させる溶媒やシランカップ
リング剤に用いられる溶媒であり、例えば、シクロヘキ
サノン、ニトロベンゼン、ベンゾ二トリル、3−ヒドロ
キシベンゾトリフルオリド、テトラクロルエタン、クレ
ゾール、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、N−メ
チル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、スルホラン、sym−テトラクロルエタン、メチレ
ンクロライドなどの有機溶媒が使用できる。
【0019】本発明の第2の発明のフィルム状外部刺激
応答材は、そのフィルム(薄膜)の厚さを10nm〜5
0,000nm(すなわち、0.01μm〜50μm)
とする。厚さ方向に加圧するとき、加圧前後で、厚さ方
向の電気抵抗が6桁以上に変化させるためにはこの厚み
が好ましいからである。言いかえれば、フィルムの厚さ
が10nm未満では加圧前(常圧)における絶縁性が十
分でなく、50,000nmを超えると、加圧しても電
気抵抗が大きく変化しないからである。
【0020】このフィルム状外部刺激応答材の可視光透
過率は、好ましくは、70%以上とする。不純物等が原
因の電気特性の悪化を防止し、長期信頼性(長期の耐劣
化性)に貢献するからである。
【0021】フィルムの形成方法としては、スピンコー
ト法、ディップによる方法、凹版印刷、凸版印刷、平版
印刷などが使用でき、特に、限定されるものではない。
大量に作製する場合には、印刷による方法が材料の無駄
がなく経済的である。
【0022】
【実施例】 以下、実施例により、本発明をさらに詳し
く説明する。なお、以下の実施例で用いたポリフタリ
ド、その他の成分を纏めて、表1〜表4に示す。また、
ここで%というときは、重量%のことである。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】実施例1 表1のNo.1に示したポリ(4、4’−ジフェニレン
スルホフタリド)をシクロヘキサノンに溶解して6%溶
液を作製した。シリコンウエハ上に下部電極としてアル
ミニウムを0.15μmの厚さに真空蒸着した基板の上
に、この溶液を回転数1150rpmでスピンコート
し、100℃で3分、200℃で30分、続いて350
℃で1時間、窒素雰囲気中で熱処理し、厚さ0.4μm
の皮膜を形成した。この上に、さらに上部電極として、
厚さ0.15μmのアルミニウム膜を真空蒸着により形
成し、上下のアルミニウム電極の間に3.5Vの電圧を
印加しながら、圧力を徐々に加えた。0.21MPaの
圧力で電流が流れ、絶縁物から導電性物質に変化したこ
とを確認した。図1に測定基板の概略断面図、図2に圧
力と電流の関係のグラフをそれぞれ示した。
【0028】次に、この試料を電流が流れている状態で
圧力を徐々に下げたところ、0.12MPaで電流が流
れなくなり、導電性物質から絶縁物に戻ったことを確認
した。なお、電流は初期で10-12Aのオーダーであ
り、この状態を電流が流れないと記載した。また、本測
定回路では、10-2A(10mA)以上の電流が流れな
いように制御しているので、本発明では「電流が流れ
た」という記載は10mAの電流が流れたことを意味す
る。以下の実施例も同様である。
【0029】実施例2 表1のNo.2に示したポリ(4、4’−ジフェニレン
フタルイミジン)をニトロベンゼンに溶解し、6%溶液
を作製した。実施例1と同様にして基板を作製した。た
だし、上部電極は蒸着しないで、アルミニウム箔を使用
した。3.5V印加し、圧力−電流特性を測定した。
0.93Mpaの圧力で電流が流れ、絶縁物から導電性
物質に変化したことを確認した。
【0030】次に、この加圧されている状態の試料の圧
力を徐々に低下させていったところ、0.43MPaで
電流が流れなくなり、導電性物質から絶縁物に戻ったこ
とを確認した。
【0031】実施例3 表1のNo.3に示したポリ−(4、4’−ジフェニレ
ンフタリド)に0.5phrのγ−アミノプロピルトリ
エトキシシランを添加し、シクロヘキサノンに溶解し、
6%溶液を作製した。実施例1と同様な基板を作製し、
圧力−電流特性を測定した。0.03MPaの圧力で電
流が流れ、絶縁物から導電性物質に変化した。また、圧
力を0.009MPaまで低下させたとき、電流が流れ
なくなり、導電性物質から絶縁物に戻ったことを確認し
た。
【0032】実施例4 表1のNo.4に示したフタリド環を有するポリイミド
をベンゾニトリルに溶解し、6%溶液を作製した。実施
例2と同様な基板を作製し、圧力−電流特性を測定し
た。圧力1.45MPaで電流が流れ、絶縁物から導電
性物質に変化した。また、圧力を1.11MPaまで低
下させたとき、導電性物質から絶縁物に戻った。
【0033】実施例5 表1のNo.5に示したフタリド環を有するポリイミド
を3−ヒドロキシベンゾトリフルオリドに溶解し、5%
溶液を作製し、実施例2と同様な基板を作り、圧力−電
流特性を測定した。圧力を3.05MPaにしたとき、
電流が流れ、絶縁物から導電性物質に変化した。また、
圧力を2.33MPaまで低下させたとき、絶縁物に戻
った。
【0034】実施例6 表1のNo.6に示したフタリド環を有するポリイミド
を3−ヒドロキシベンゾトリフルオリドに溶解し、6%
溶液を作製し、実施例2と同様の基板を作り、圧力−電
流特性を測定した。圧力を1.5MPaにしたとき、電
流が流れ、絶縁物から導電性物質に変化した。また、圧
力を1.2MPaまで低下させたとき、電流が流れなく
なり、導電性物質から絶縁物に戻った。
【0035】実施例7 表1のNo.7に示したポリ−(4、4”−ターフェニ
レンフタリド)をテトラクロルエタンに溶解し、5%溶
液を作り、実施例2と同様の基板を作製し、圧力−電流
特性を測定した。圧力を0.07MPaまで上げたと
き、電流が流れ、絶縁物から導電性物質に変化した。ま
た、圧力を0.05MPaまで下げたとき、電流が流れ
なくなり、導電性物質から絶縁物に戻った。
【0036】実施例8 表1のNo.8に示したポリフタリドをシクロヘキサノ
ンに溶解し、さらに、ポリマーに対して0.5phrの
γ−アミノプロピルトリメトキシシランを添加し、6%
溶液を得た。実施例2と同様な基板を作製し、圧力−電
流特性を測定した。圧力を0.05MPaまで上げたと
き、電流が流れ、絶縁物から導電性物質に変化した。ま
た、圧力を0.04MPaまで下げたとき、電流が流れ
なくなり、導電性物質から絶縁物に戻った。
【0037】実施例9 表1のNo.9に示したポリ−(4、4’−ジフェニレ
ン−メチルフタリド)をシクロヘキサノンに溶解し、6
%溶液を得た。実施例2と同様な基板を作製し、圧力−
電流特性を測定した。圧力を0.08MPaまで上げた
とき、電流が流れ、絶縁物から導電性物質に変化した。
また、圧力を0.06MPaまで下げたとき電流が流れ
なくなり、導電性物質から絶縁物に戻った。
【0038】実施例10 表1のNo.10に示したポリ−(4、4’−ジフェニ
ルスルフィド−フタリド)をシクロヘキサノンに溶解し
6%溶液を作り、実施例2と同様の基板を作製して、圧
力−電流特性を測定した。圧力を0.016MPaにし
たとき、電流が流れ、絶縁物から導電性物質に変化し
た。また、圧力を0.011MPaまで下げたとき、電
流が流れなくなり、導電性物質から絶縁物に戻った。
【0039】実施例11 表2のNo.11(No.3と同じ)に示したポリ
(4、4’−ジフェニレンフタリド)に0.1phrの
γ−アミノプロピルトリメトキシシランを添加し、シク
ロヘキサノンに溶解し、6%溶液を得た。実施例2と同
様な基板を作製し、圧力−電流特性を測定した。圧力を
0.025MPaにしたとき電流が流れ、絶縁物から導
電性物質に変化した。また、圧力を0.008MPaま
で下げたとき、電流が流れなくなり、導電性物質から絶
縁物に戻った。
【0040】次に、この試料の閾値圧力である0.00
8MPa以下の0.006MPaの圧力を加えておき、
電圧を0.2Vずつ上昇させたところ、4.0Vで電流
が流れ、外部刺激として電圧に応答することを確認し
た。
【0041】実施例12 実施例1と同様にして作製した基板に、予め電圧を1V
印加しておき、圧力を徐々に増加させたところ、0.0
11MPaの圧力で電流が流れ、絶縁物から導電性物質
に変化した。また、圧力を0.010MPaまで低下さ
せたとき、電流が流れなくなり、導電性物質から絶縁物
に戻った。圧力の上げ下げを十数回繰り返した結果、
0.011MPaから0.013MPaの間で電流が流
れ、導電性物質に変化し、0.010MPaから0.0
11MPaの間で電流が流れなくなり、絶縁物に戻っ
た。
【0042】同様に、予め2Vの電圧を印加しておき、
圧力の上げ下げを十数回繰り返した。0.008MPa
から0.012MPaで電流が流れ、0.007MPa
から0.010MPaで電流が流れなくなった。
【0043】また、予め3.5Vの電圧を印加した場合
の十数回の繰り返し試験では、0.011MPaから
0.013MPaの圧力で電流が流れ、0.008MP
aから0.011MPaの圧力で電流が流れなくなっ
た。以上のように、電圧を変えても圧力の閾値はあまり
変わらないことがわかった。
【0044】実施例13 表2のNo.13に示したポリ(フルオレンスルホフタ
リド)をN−メチル−2−ピロリドンに溶解し、6%溶
液を作り、実施例2と同様な基板を作製し、圧力−電流
特性を測定した。圧力を0.15MPaにしたとき、電
流が流れ、絶縁物から導電性物質に変化した。また、圧
力を0.11MPaまで低下させたとき、電流が流れな
くなり、導電性物質から絶縁物に戻った。
【0045】実施例14 表2のNo.14に示したポリフタリドをシクロヘキサ
ノンに溶解し、7%溶液を作り、実施例2と同様な基板
を作製し、圧力−電流特性を測定した。圧力1.53M
Paで電流が流れ、絶縁物から導電性物質に変化した。
また、圧力を1.02MPaまで下げたとき、電流が流
れなくなり、導電性物質から絶縁物に戻った。
【0046】実施例15 表2のNo.15に示したポリスルホフタリドをN−メ
チル−2−ピロリドンに溶解し、7%溶液を作り、実施
例2と同様に基板を作製し、圧力−電流特性を測定し
た。圧力0.61MPaで電流が流れ、絶縁物から導電
性物質に変化した。また、圧力を0.54MPaまで低
下させたとき、電流が流れなくなり、導電性物質から絶
縁物に戻った。
【0047】実施例16 表2のNo.16に示したポリフタリドをN−メチル−
2−ピロリドンに溶解し、7%溶液を作り、実施例2と
同様に基板を作製して、圧力−電流特性を測定した。圧
力0.27MPaで電流が流れ、絶縁物から導電性物質
に変化した。また、圧力を0.19MPaまで低下させ
たとき、電流が流れなくなり、導電性物質から絶縁物に
戻った。
【0048】実施例17 表2のNo.17に示したポリフタリドをN−メチル−
2−ピロリドンに溶解し、5%溶液を作り、実施例2と
同様な基板を作製し、圧力−電流特性を測定した。圧力
が0.38MPaのとき、電流が流れ、絶縁物から導電
性物質に変化した。また、圧力を0.32MPaまで下
げたとき、電流が流れなくなり、導電性物質から絶縁物
に戻った。
【0049】実施例18 表3のNo.18に示したポリ−(4、4’−ジフェニ
レンスルホフタリド)にフェノールフタレインのビスグ
リシジルエーテルを5phr添加し、シクロヘキサノン
を加えて、8%溶液を作り、実施例2と同様な基板を作
製して、圧力−電流特性を測定した。圧力が0.16M
Paのとき、電流が流れ、絶縁物から導電性物質に変化
した。また、圧力を0.13MPaまで下げたとき、電
流が流れなくなり、導電性物質から絶縁物に戻った。
【0050】実施例19 表3のNo.19に示した共重合体(50モル%:50
モル%)のポリ−(4、4’−ジフェニレンフタリド)
−(4、4’−ジフェニレンフタルイミジン)をニトロ
ベンゼンに溶解し、7%溶液を作り、実施例2と同様の
基板を作製して、圧力−電流特性を測定した。圧力が
0.12MPaのとき、電流が流れ、絶縁物から導電性
物質に変化した。また、圧力を0.10MPaまで下げ
たとき、電流が流れなくなり、導電性物質から絶縁物に
戻った。
【0051】実施例20 No.19の共重合体のポリ−(4、4’−ジフェニレ
ンフタリド)−(4、4’−ジフェニレンフタルイミジ
ン)50重量%とNo.1のポリ−(4、4’−ジフェ
ニレンスルホフタリド)50重量%と含むブレンド物を
ニトロベンゼンに溶解し、7%溶液を得た。実施例2と
同様の基板を作製し、圧力−電流特性を測定した。圧力
が0.13MPaのとき、電流が流れ、絶縁物から導電
性物質に変化した。また、圧力を0.11MPaまで下
げたとき、電流が流れなくなり、導電性物質から絶縁物
に戻った。
【0052】実施例21 No.19の共重合体のポリ−(4、4’−ジフェニレ
ンフタリド)−(4、4’−ジフェニレンフタルイミジ
ン)50重量%とNo.3のポリ−(4、4’−ジフェ
ニレンフタリド)50重量%とから成るブレンド物をニ
トロベンゼンに溶解し、7%溶液を得た。実施例2と同
様の基板を作製し、圧力−電流特性を測定した。圧力が
0.11MPaのとき、電流が流れ、絶縁物から導電性
物質に変化した。また、圧力を0.10MPaまで下げ
たとき、電流が流れなくなり、導電性物質から絶縁物に
戻った。
【0053】実施例22 No.3のポリ−(4、4’−ジフェニレンフタリド)
50重量%と、No.2のポリ−(4、4’−ジフェニ
レンフタルイミジン)50重量%から成るブレンド物を
ニトロベンゼンに溶解し、7%溶液を得た。実施例2と
同様の基板を作製し、圧力−電流特性を測定した。圧力
が0.12MPaのとき、電流が流れ、絶縁物から導電
性物質に変化した。また、圧力を0.10MPaまで下
げたとき、電流が流れなくなり、導電性物質から絶縁物
に戻った。
【0054】実施例23 No.3のポリ−(4、4’−ジフェニレンフタリド)
50重量%と、No.1のポリ−(4、4’−ジフェニ
レンスルホフタリド)50重量%とから成るブレンド物
をシクロヘキサノンに溶解し、7%溶液を得た。実施例
2と同様の基板を作製し、圧力−電流特性を測定した。
圧力が0.16MPaのとき、電流が流れ、絶縁物から
導電性物質に変化した。また、圧力を0.12MPaま
で下げたとき、電流が流れなくなり、導電性物質から絶
縁物に戻った。
【0055】実施例24 No.2のポリ−(4、4’−ジフェニレンフタルイミ
ジン)50重量%とNo.1のポリ−(4、4’−ジフ
ェニレンスルホフタリド)50重量%から成るブレンド
物をニトロベンゼンに溶解し、7%溶液を得た。実施例
2と同様の基板を作製し、圧力−電流特性を測定した。
圧力が0.21MPaのとき、電流が流れ、絶縁物から
導電性物質に変化した。また、圧力を0.16MPaま
で下げたとき、電流が流れなくなり、導電性物質から絶
縁物に戻った。
【0056】実施例25 No.3のポリ−(4、4’−ジフェニレンフタリド)
70重量%と、フェノールとフェノールフタレインのモ
ル比が40:60であるフェノール樹脂30重量%とか
ら成るブレンド物をシクロヘキサノンに溶解し、10%
溶液を得た。実施例2と同様の基板を作製し、圧力−電
流特性を測定した。圧力が0.08MPaのとき、電流
が流れ、絶縁物から導電性物質に変化した。また、圧力
を0.07MPaに低下させたとき、電流が流れなくな
り、導電性物質から絶縁物に戻った。
【0057】実施例26 No.1のポリ−(4、4’−ジフェニレンスルホフタ
リド)80重量%と、フェノールとフェノールフタレイ
ンのモル比が60:40であるフェノール樹脂20重量
%とから成るブレンド物をシクロヘキサノンに溶解し、
9%溶液を得た。実施例2と同様の基板を作製し、圧力
−電流特性を測定した。圧力が0.12MPaのとき、
電流が流れ、絶縁物から導電性物質に変化した。また、
圧力を0.09MPaまで低下させたとき、電流が流れ
なくなり、導電性物質から絶縁物に戻った。
【0058】実施例27 No.3のポリ−(4、4’−ジフェニレンフタリド)
40重量%、No.1のポリ−(4、4’−ジフェニレ
ンスルホフタリド)40重量%、及びフェノールとフェ
ノールフタレインのモル比が40:60であるフェノー
ル樹脂20重量%から成るブレンド物をシクロヘキサノ
ンに溶解し、9%溶液を得た。実施例2と同様の基板を
作製し、圧力−電流特性を測定した。圧力が0.13M
Paのとき、電流が流れ、絶縁物から導電性物質に変化
した。また、圧力を0.10MPaまで下げたとき、電
流が流れなくなり、導電性物質から絶縁物に戻った。
【0059】実施例28 表4のNo.28に示したポリフタリドをシクロヘキサ
ノンに溶解し、9%溶液を得た。実施例2と同様の基板
を作製し、圧力−電流特性を測定した。圧力が0.11
MPaのとき、電流が流れ、絶縁物から導電性物質に変
化した。また、圧力を0.09MPaまで低下させたと
き、電流が流れなくなり、導電性物質から絶縁物に戻っ
た。
【0060】実施例29 表4のNo.29に示したポリフタリドをシクロヘキサ
ノンに溶解し、7%溶液を得た。実施例2と同様の基板
を作製し、圧力−電流特性を測定した。圧力が0.17
MPaのとき、電流が流れ、絶縁物から導電性物質に変
化した。また、圧力を0.14MPaまで下げたとき、
電流が流れなくなり、導電性物質から絶縁物の戻った。
【0061】実施例30 No.30に示したポリマ(No.3と同じ)のポリ−
(4、4’−ジフェニレンフタリド)をシクロヘキサノ
ンに溶解し、12%溶液を作製し、この溶液を石英ガラ
ス板にスピンコートし、350℃で1時間、窒素雰囲気
中で熱処理し、厚さ2μmの皮膜を形成した。この皮膜
の波長500nmでの光透過率は98%であった。
【0062】
【発明の効果】本発明の外部刺激応答材組成物は、金属
粉成分や導電性カーボン粒子成分を必須成分としない。
また、ゴム成分も必須成分としない。本発明の組成物を
用いて、絶縁性から導電性へ変化可能なフィルム状外部
刺激応答材を作製できる。本発明のフィルム状外部刺激
応答材は、金属粉成分や導電性カーボン粒子成分を必須
成分としないので、薄型で、狭ピッチ化、均一性等に優
れる。また、ゴム成分も必須成分としないので、ゴム使
用時におけるような繰返し使用による劣化の問題も少な
く、長寿命性、耐劣化性、長期信頼性等に優れる。接着
性もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いた測定方法を示す測定基板の概略
断面図。
【図2】本発明における圧力と電流の関係のグラフ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/541 C08L 61/06 C08L 61/06 63/02 63/02 G01L 1/20 Z G01L 1/20 H01B 1/12 Z H01B 1/12 C08L 65:00 // C08L 65:00 C08K 5/54 (72)発明者 森下 芳伊 茨城県つくば市和台48 日立化成工業株式 会社総合研究所内 Fターム(参考) 4F071 AA41 AA42 AA69 AF37 AH12 AH13 AH19 BA02 BB02 BC02 BC17 4J002 CE001 EX016 EX036 EX066 EX076 EX086 FD200 FD206 GT00 4J032 CA03 CA53 CA54 CB01 4J033 CA02 CA20 HB00 4J036 AD16 AD21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) 【化1】 〔式(I)中、Rは、二価の芳香族炭化水素基又は二価
    の複素環含有芳香族基を示し、R1は、水素、アルキル
    基、フッ素化アルキル基、アルコキシ基又はハロゲン
    で、これは複数個(2〜4個)であってもよく、Xは、
    O又はN−R3(但し、R3は次の基を示す。)を示し、 【化2】 YはSO2又はCOを示し、nはポリマの繰返し単位の
    数、を示す。〕で表されるポリフタリドと、シランカッ
    プリング剤とを含有する外部刺激応答材組成物。
  2. 【請求項2】ポリフタリドとシランカップリング剤との
    含有比率が重量比で100/0〜95/5である、請求
    項1の外部刺激応答材組成物。
  3. 【請求項3】ポリフタリドは、単独重合物又は共重合
    物、あるいはこれらのブレンド物である、請求項1又は
    2の外部刺激応答材組成物。
  4. 【請求項4】フタリド環を有するフェノール樹脂及び/
    又はフタリド環を有するエポキシ樹脂を更に含有する、
    請求項1〜3のいずれかの外部刺激応答材組成物。
  5. 【請求項5】厚さ方向に加圧するとき、厚さ方向の電気
    抵抗が6桁以上に変化可能なフィルム状外部刺激応答
    材。
  6. 【請求項6】可視光透過率が70%以上である、請求項
    5のフィルム状外部刺激応答材。
  7. 【請求項7】構成成分として前記式(I)のポリフタリ
    ドを含んでいる、請求項5又は6のフィルム状外部刺激
    応答材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7258918B2 (en) * 2002-02-28 2007-08-21 Hitachi Chemical Co., Ltd. Method for connecting electrodes, surface-treated wiring board and adhesive film used in the method, and electrode-connected structure
WO2007107522A1 (en) * 2006-03-17 2007-09-27 Iee International Electronics & Engineering S.A. Devices with a pressure-sensitive layer comprising intrinsically pressure-sensitive organic material

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US7771559B2 (en) 2002-02-28 2010-08-10 Hitachi Chemical Co., Ltd. Method for connecting electrodes, surface-treated wiring board and adhesive film used in the method, and electrode-connected structure
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