JP2002241394A - 新規カプラマイシン類縁体 - Google Patents
新規カプラマイシン類縁体Info
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- JP2002241394A JP2002241394A JP2001259506A JP2001259506A JP2002241394A JP 2002241394 A JP2002241394 A JP 2002241394A JP 2001259506 A JP2001259506 A JP 2001259506A JP 2001259506 A JP2001259506 A JP 2001259506A JP 2002241394 A JP2002241394 A JP 2002241394A
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- magnetic resonance
- dimethyl sulfoxide
- nuclear magnetic
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- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】抗細菌活性を有する新規化合物、製造方法及び
医薬の提供。 【解決手段】下記の一般式(I) (式中、R1はメチル基又は水素原子を示す。)で表わ
される化合物又はその塩。該化合物の生産菌がストレプ
トマイセス・エスピー(Streptomyces s
p.)SANK62799(FERM BP−720
1)株であり、その生産菌を培養した培養物から採取す
る製造方法。さらに該化合物を含有する医薬と抗菌剤。
医薬の提供。 【解決手段】下記の一般式(I) (式中、R1はメチル基又は水素原子を示す。)で表わ
される化合物又はその塩。該化合物の生産菌がストレプ
トマイセス・エスピー(Streptomyces s
p.)SANK62799(FERM BP−720
1)株であり、その生産菌を培養した培養物から採取す
る製造方法。さらに該化合物を含有する医薬と抗菌剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌活性を有する
化合物、該化合物を有効成分として含有する医薬(特
に、抗菌剤) 、該化合物を生産する新規微生物、およ
び該微生物を利用する該化合物の製造法等に関する。
化合物、該化合物を有効成分として含有する医薬(特
に、抗菌剤) 、該化合物を生産する新規微生物、およ
び該微生物を利用する該化合物の製造法等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、結核を含む細菌感染症の予防およ
び治療には各種ベータラクタム抗生物質、アミノ配糖
体、イソナイアジッド、リファンピシン、などが使われ
てきたが、最近これらの抗生物質に耐性を示す感染菌が
増加しており、従来のタイプとは異なる抗生物質が渇望
されている。
び治療には各種ベータラクタム抗生物質、アミノ配糖
体、イソナイアジッド、リファンピシン、などが使われ
てきたが、最近これらの抗生物質に耐性を示す感染菌が
増加しており、従来のタイプとは異なる抗生物質が渇望
されている。
【0003】一方、カプラマイシン及びA-500359類は、
マイコバクテリウム属の細菌に対して抗菌活性を示すこ
とが報告されている(J. Antibiotics, 29, 1047(198
6):特開2000-154187号公報参照)。
マイコバクテリウム属の細菌に対して抗菌活性を示すこ
とが報告されている(J. Antibiotics, 29, 1047(198
6):特開2000-154187号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】発明者らは、従来の薬
剤とは交差耐性のない新規化合物を培養液中に見出し、
さらに、かかる新規化合物の製造法および該化合物を生
産する新規微生物およびその生産法を確立し、これら化
合物の薬理活性について永年に亘り鋭意研究を行った結
果、これらの化合物が優れた抗菌活性を有することを見
出し、本発明を完成した。
剤とは交差耐性のない新規化合物を培養液中に見出し、
さらに、かかる新規化合物の製造法および該化合物を生
産する新規微生物およびその生産法を確立し、これら化
合物の薬理活性について永年に亘り鋭意研究を行った結
果、これらの化合物が優れた抗菌活性を有することを見
出し、本発明を完成した。
【0005】本発明の化合物は、現在問題となりつつあ
る耐性菌を含む細菌感染症の予防および治療に供するこ
とが可能であり、又、該化合物は、より優れた抗菌活性
を有する誘導体を合成する際の出発原料とすることも可
能である。
る耐性菌を含む細菌感染症の予防および治療に供するこ
とが可能であり、又、該化合物は、より優れた抗菌活性
を有する誘導体を合成する際の出発原料とすることも可
能である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)下記の
一般式(I)
一般式(I)
【0007】
【化3】
【0008】(式中、R1はメチル基又は水素原子を示
す。)で表わされる化合物又はその塩、(2)下記の一
般式 (II)
す。)で表わされる化合物又はその塩、(2)下記の一
般式 (II)
【0009】
【化4】
【0010】(式中、R2はメチル基又は水素原子を示
す。)で表わされる化合物又はその塩、(3)下記の物
理化学的性状を有する化合物又はその塩: 1)物質の性状:無色粉末状物質 2)溶解性:水、メタノールに可溶、アセトン、クロロ
ホルムに不溶 3)分子式:C25H34N6O13 4)分子量:626 (FABマススペクトル法により測定) 5)高分解能 FAB マススペクトル法により測定した精
密質量、[M+H]+は次に示す通りである。 実測値:627.2259 計算値:627.2262 6)紫外部吸収スペクトル:水中で測定した紫外部吸収
スペクトルは、次に示す極大吸収を示す:257 nm (ε
11000) 7)旋光度:水中で測定した旋光度は、以下に示す値を
示す: [α]D 29:+ 84.0°(c 0.7) 8)赤外吸収スペクトル:臭化カリウム (KBr) 錠剤法
で測定した赤外吸収スペクトルは以下に示す極大吸収を
示す。 3360, 3101, 2935, 1780, 1687, 1516, 1459, 1131, 13
87, 1361, 1336, 1299,1269, 1214, 1159, 1064, 1021,
976 cm-1 9)1H-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキシ
ド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (2.05 ppm)
を用いて測定した、1H-核磁気共鳴スペクトルは、以下
に示すとおりである。 1.11 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.16 (1H, m), 1.34 (1H,
m), 1.67 (1H, m), 1.74(1H, m), 1.83 (1H, m), 1.90
(1H, m), 3.24 (3H, s), 3.53 (1H, m), 3.70 (1H, t,
J = 4.7 Hz), 3.99 (1H, t, J = 3.9 Hz), 4.28 (1H,
t, J = 3.9 Hz),4.38 (1H, m), 4.39 (1H, m), 4.40 (1
H, br. s), 5.10 (1H, d, J = 3.9 Hz),5.13 (1H, dd,
J = 4.6, 4.7 Hz), 5.62 (1H, dd, J = 1.6, 8.1 Hz),
5.76 (1H, d, J = 2.1 Hz), 5.77 (1H, d, J = 4.6 Hz
), 6.56, (1H, br. s), 6.83 (1H, br. s), 7.61 (1H,
br. s), 7.69 (1H, br. s), 7.69 (1H d, J = 4.3),
7.78(1H, d, J = 8.1 Hz), 7.90 (1H, d, J = 6.0 Hz),
11.3 (1H, d, J = 1.6 Hz)ppm 10)13C-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキ
シド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (39.5 pp
m) を用いて測定した、13C-核磁気共鳴スペクトルは、
以下に示すとおりである。 21.7 (q), 26.7 (t), 30.5 (t), 36.6 (t), 47.8 (d),
51.5 (d), 58.1 (q), 61.4 (d), 65.5 (d), 72.9 (d),
75.5 (d), 78.1 (d), 81.8 (d), 86.2 (d), 99.2(d), 1
01.8 (d), 109.0 (d), 139.9 (d), 141.7 (s), 150.3
(s), 155.1 (s),159.2 (s), 163.0 (s), 169.9 (s), 17
2.8 (s) ppm 11)高速液体クロマトグラフィー: カラム :カプセルパック C18 UG 80, 4.6φ x 150 mm
((株)資生堂社製) 溶 媒:0.04 % トリフルオロ酢酸を含有する 10 %
アセトニトリル水 流 速:0.6 ml/ 分 検 出:紫外部吸収 260 nm 保持時間:11.4 分、 (4)下記の物理化学的性状を有する化合物又はその
塩: 1)物質の性状:無色粉末状物質 2)溶解性:水、メタノールに可溶、アセトン、クロロ
ホルムに不溶 3)分子式:C24H32N6O13 4)分子量:612 (FABマススペクトル法により測定) 5)高分解能 FAB マススペクトル法により測定した精
密質量、[M+H]+は次に示す通りである。 実測値:613.2108 計算値:613.2106 6)紫外部吸収スペクトル:水中で測定した紫外部吸収
スペクトルは、次に示す極大吸収を示す: 257 nm (ε 10900) 7)旋光度:水中で測定した旋光度は、以下に示す値を
示す: [α]D 29:+ 91.0°(c 0.2) 8)赤外吸収スペクトル:臭化カリウム (KBr) 錠剤法
で測定した赤外吸収スペクトルは以下に示す極大吸収を
示す。 3362, 2936, 2860, 1684, 1515, 1463, 1437, 1387, 13
59, 1335, 1270, 1209,1144, 1020, 975 cm-1 9)1H-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキシ
ド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (2.05 ppm)
を用いて測定した、1H-核磁気共鳴スペクトルは、以下
に示すとおりである。 1.03 (1H, m), 1.35 (1H, m), 1.66 (1H, m), 1.75 (1
H, m), 1.90 (1H, m), 1.92 (1H, m) 3.06 (1H, m), 3.
18 (1H, m), 3.23 (3H, s), 3.70 (1H, t, J = 4.8 H
z), 3.99 (1H, dd, J = 4.9, 3.7 Hz), 4.28 (1H, t, J
= 3.7 Hz), 4.38 (1H, dd, J = 4.8, 1.5 Hz), 4.41
(1H, m), 4.43 (1H, d, J = 1.5 Hz), 5.11 (1H, d, J
= 4.9 Hz), 5.12 (1H, dd, J = 4.5, 4.8 Hz), 5.62 (1
H, dd, J = 2.0, 8.1 Hz), 5.76 (1H, d, J = 3.7 Hz),
5.81 (1H, d, J = 4.5 Hz ), 6.55, (1H, br. s), 6.8
6 (1H, br. s), 7.61 (1H, br. s), 7.69 (1H, br. s),
7.87 (1H d, J = 6.0 Hz), 7.87 (1H, d, J = 8.1 H
z), 7.99 (1H, t, J = 6.6 Hz), 11.3 (1H, d, J = 2.0
Hz) ppm 10)13C-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキ
シド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (39.5 pp
m) を用いて測定した、13C-核磁気共鳴スペクトルは以
下に示すとおりである。 27.4 (t), 28.7 (t), 30.7 (t), 40.5 (t), 51.4 (d),
58.0 (q), 61.4 (d), 65.4 (d), 72.8 (d), 75.4 (d),
78.2 (d), 81.8 (d), 86.2 (d), 99.2 (d), 101.8 (d),
109.0 (d), 139.9 (d), 141.6 (s), 150.3 (s), 155.0
(s), 159.2 (s),163.1 (s), 169.9 (s), 173.6 (s) pp
m 11)高速液体クロマトグラフィー: カラム :カプセルパック C18 UG 80, 4.6φ x 150 mm
((株)資生堂社製) 溶 媒:0.04 % トリフルオロ酢酸を含有する 6.3 %
アセトニトリル水 流 速:0.6 ml/ 分 検 出:紫外部吸収 260 nm 保持時間:14.4 分、 (5)下記の物理化学的性状を有する化合物又はその
塩: 1)物質の性状:無色粉末状物質 2)溶解性:水、メタノールに可溶、アセトン、クロロ
ホルムに不溶 3)分子式:C19H24N4O13 4)分子量:516 (FABマススペクトル法により測定) 5)高分解能 FAB マススペクトル法により測定した精
密質量、[M+H]+は次に示す通りである。 実測値:517.1424 計算値:517.1418 6)紫外部吸収スペクトル:水中で測定した紫外部吸収
スペクトルは、次に示す極大吸収を示す: 250 nm (ε 9190) 7)旋光度:水中で測定した旋光度は、以下に示す値を
示す: [α]D 29:+ 61.0°(c 0.2) 8)赤外吸収スペクトル:臭化カリウム (KBr) 錠剤法
で測定した赤外吸収スペクトルは以下に示す極大吸収を
示す。 3359, 3200, 2954, 2845, 1686, 1605, 1463, 1442, 13
89, 1333, 1306, 1269,1213, 1142, 1118, 1087, 1065,
1026, 977 cm-1 9)1H-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキシ
ド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (2.05 ppm)
を用いて測定した、1H-核磁気共鳴スペクトルは以下に
示すとおりである。 3.26 (3H, s), 3.70 (3H, s), 3.77 (1H, dd, J = 5.3,
4.4 Hz), 3.96 (1H, dd, J = 3.8, 3.9 Hz), 4.31 (1
H, dd, J = 3.8, 1.8 Hz), 4.34 (1H, m), 4.35 (1H,
m), 5.07 (1H, d, J = 3.9 Hz), 5.11 (1H, dd, J = 4.
1, 4.4 Hz), 5.62 (1H, dd, J = 2.0, 8.0 Hz), 5.76
(1H, d, J = 4.1 Hz), 5.92 (1H, br. d, J =1.8 Hz),
6.57 (1H, br. s), 6.85 (1H, br. s), 7.56 (1H, br.
s), 7.74 (1H, br. s), 7.75 (1H, d, J = 8.1 Hz), 1
1.3 (1H, d, J = 2.0 Hz) ppm 10)13C-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキ
シド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (39.5 pp
m) を用いて測定した、13C-核磁気共鳴スペクトルは、
以下に示すとおりである。 52.1 (d), 58.0 (q), 61.4 (d), 65.0 (d), 72.9 (d),
75.5 (d), 77.8 (d), 81.8 (d), 86.7 (d), 99.4 (d),
101.6 (d), 114.6 (d), 139.1 (s), 139.9 (d),150.2
(s), 155.1 (s), 161.9 (s), 163.1 (s), 169.9 (s) pp
m 11)高速液体クロマトグラフィー: カラム :カプセルパック C18 UG 80, 4.6φ x 150 mm
((株)資生堂社製) 溶 媒:0.04 % トリフルオロ酢酸を含有する 6.3 %
アセトニトリル水 流 速:0.6 ml/ 分 検 出:紫外部吸収 260 nm 保持時間:8.9 分、 (6)下記の物理化学的性状を有する化合物又はその
塩: 1)物質の性状:無色粉末状物質 2)溶解性:水、メタノールに可溶、アセトン、クロロ
ホルムに不溶 3)分子式:C18H22N4O13 4)分子量:502 (FABマススペクトル法により測定) 5)高分解能 FAB マススペクトル法により測定した精
密質量、[M+H]+は次に示す通りである。 実測値:503.1255 計算値:503.1262 6)紫外部吸収スペクトル:水中で測定した紫外部吸収
スペクトルは、次に示す極大吸収を示す:259 nm (ε
7980) 7)旋光度:水中で測定した旋光度は、以下に示す値を
示す: [α]D 29:+ 110°(c 0.3) 8)赤外吸収スペクトル:臭化カリウム (KBr) 錠剤法
で測定した赤外吸収スペクトルは以下に示す極大吸収を
示す。 3359, 3196, 2939, 1685, 1464, 1391, 1357, 1336, 12
70, 1232, 1208, 1117,1064, 1020, 977 cm-1 9)1H-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキシ
ド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (2.05 ppm)
を用いて測定した、1H-核磁気共鳴スペクトルは、以下
に示すとおりである。 3.28 (3H, s), 3.77 (1H, dd, J = 5.2, 4.4 Hz), 3.94
(1H, dd, J = 3.6, 3.9Hz), 4.29 (1H, dd, J = 2.0,
3.6 Hz), 4.34 (1H, m), 4.35 (1H, m), 5.04 (1H, d,
J = 3.9 Hz), 5.12 (1H, dd, J = 4.1, 4.4 Hz), 5.62
(1H, dd, J = 2.1, 8.1 Hz), 5.76 (1H, d, J = 4.1 H
z), 5.88 (1H, br. d, J = 2.0 Hz), 6.59(1H, br. s),
6.86 (1H, br. s), 7.58 (1H, br. s), 7.70 (1H, br.
s), 7.77(1H, d, J = 8.1 Hz), 11.3 (1H, d, J = 2.1
Hz), 12.8 (1H, s) ppm 10)13C-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキ
シド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (39.5 pp
m) を用いて測定した、13C-核磁気共鳴スペクトルは、
以下に示すとおりである。 58.1(q), 61.5(d), 65.1(d), 72.9 (d), 75.1 (d), 77.
7 (d), 81.8 (d), 86.7(d), 99.0 (d), 101.6 (d), 11
3.8 (d), 139.8 (s), 139.9 (d), 150.2 (s), 155.1
(s), 162.9 (s), 163.1 (s), 169.9 (s) ppm 11)高速液体クロマトグラフィー: カラム :ペガシル ODS, 4.6φ x 150 mm (センシュー
科学 (株) 社製) 溶 媒:0.04 % トリフルオロ酢酸を含有する 1.8 %
アセトニトリル水 流 速:0.6 ml/ 分 検 出:紫外部吸収 260 nm 保持時間:10.2 分、 (7)ストレプトマイセス属に属する、(1)乃至
(6)記載の化合物からなる化合物群に属する一つ又は
二つ以上の化合物の生産菌を培養し、該生産菌の培養物
より、(1)乃至(6)記載の化合物からなる化合物群
に属する一つ又は二つ以上の化合物を採取することを特
徴とする、(1)乃至(6)記載の化合物からなる化合
物群に属する一つ又は二つ以上の化合物の製造法、
(8)(1)乃至(6)記載の化合物からなる化合物群
に属する一つ又は二つ以上の化合物の生産菌がストレプ
トマイセス・エスピー(Streptomyces sp.)SANK6
2799(FERM BP−7201)株である、
(7)に記載の製造法、(9)ストレプトマイセス属に
属し、(1)乃至(6)記載の化合物からなる化合物群
に属する一つ又は二つ以上の化合物を生産することを特
徴とする微生物、(10)ストレプトマイセス・エスピ
ー(Streptomyces sp.)SANK62799(FERM
BP−7201)である、(9)に記載の微生物、
(11)(1)乃至(6)のいずれか一つに記載の化合
物又はその塩を含むことからなる医薬、及び、(12)
(1)乃至(6)のいずれか一つに記載の化合物又はそ
の塩を有効成分として含有する抗菌剤、に関する。
す。)で表わされる化合物又はその塩、(3)下記の物
理化学的性状を有する化合物又はその塩: 1)物質の性状:無色粉末状物質 2)溶解性:水、メタノールに可溶、アセトン、クロロ
ホルムに不溶 3)分子式:C25H34N6O13 4)分子量:626 (FABマススペクトル法により測定) 5)高分解能 FAB マススペクトル法により測定した精
密質量、[M+H]+は次に示す通りである。 実測値:627.2259 計算値:627.2262 6)紫外部吸収スペクトル:水中で測定した紫外部吸収
スペクトルは、次に示す極大吸収を示す:257 nm (ε
11000) 7)旋光度:水中で測定した旋光度は、以下に示す値を
示す: [α]D 29:+ 84.0°(c 0.7) 8)赤外吸収スペクトル:臭化カリウム (KBr) 錠剤法
で測定した赤外吸収スペクトルは以下に示す極大吸収を
示す。 3360, 3101, 2935, 1780, 1687, 1516, 1459, 1131, 13
87, 1361, 1336, 1299,1269, 1214, 1159, 1064, 1021,
976 cm-1 9)1H-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキシ
ド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (2.05 ppm)
を用いて測定した、1H-核磁気共鳴スペクトルは、以下
に示すとおりである。 1.11 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.16 (1H, m), 1.34 (1H,
m), 1.67 (1H, m), 1.74(1H, m), 1.83 (1H, m), 1.90
(1H, m), 3.24 (3H, s), 3.53 (1H, m), 3.70 (1H, t,
J = 4.7 Hz), 3.99 (1H, t, J = 3.9 Hz), 4.28 (1H,
t, J = 3.9 Hz),4.38 (1H, m), 4.39 (1H, m), 4.40 (1
H, br. s), 5.10 (1H, d, J = 3.9 Hz),5.13 (1H, dd,
J = 4.6, 4.7 Hz), 5.62 (1H, dd, J = 1.6, 8.1 Hz),
5.76 (1H, d, J = 2.1 Hz), 5.77 (1H, d, J = 4.6 Hz
), 6.56, (1H, br. s), 6.83 (1H, br. s), 7.61 (1H,
br. s), 7.69 (1H, br. s), 7.69 (1H d, J = 4.3),
7.78(1H, d, J = 8.1 Hz), 7.90 (1H, d, J = 6.0 Hz),
11.3 (1H, d, J = 1.6 Hz)ppm 10)13C-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキ
シド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (39.5 pp
m) を用いて測定した、13C-核磁気共鳴スペクトルは、
以下に示すとおりである。 21.7 (q), 26.7 (t), 30.5 (t), 36.6 (t), 47.8 (d),
51.5 (d), 58.1 (q), 61.4 (d), 65.5 (d), 72.9 (d),
75.5 (d), 78.1 (d), 81.8 (d), 86.2 (d), 99.2(d), 1
01.8 (d), 109.0 (d), 139.9 (d), 141.7 (s), 150.3
(s), 155.1 (s),159.2 (s), 163.0 (s), 169.9 (s), 17
2.8 (s) ppm 11)高速液体クロマトグラフィー: カラム :カプセルパック C18 UG 80, 4.6φ x 150 mm
((株)資生堂社製) 溶 媒:0.04 % トリフルオロ酢酸を含有する 10 %
アセトニトリル水 流 速:0.6 ml/ 分 検 出:紫外部吸収 260 nm 保持時間:11.4 分、 (4)下記の物理化学的性状を有する化合物又はその
塩: 1)物質の性状:無色粉末状物質 2)溶解性:水、メタノールに可溶、アセトン、クロロ
ホルムに不溶 3)分子式:C24H32N6O13 4)分子量:612 (FABマススペクトル法により測定) 5)高分解能 FAB マススペクトル法により測定した精
密質量、[M+H]+は次に示す通りである。 実測値:613.2108 計算値:613.2106 6)紫外部吸収スペクトル:水中で測定した紫外部吸収
スペクトルは、次に示す極大吸収を示す: 257 nm (ε 10900) 7)旋光度:水中で測定した旋光度は、以下に示す値を
示す: [α]D 29:+ 91.0°(c 0.2) 8)赤外吸収スペクトル:臭化カリウム (KBr) 錠剤法
で測定した赤外吸収スペクトルは以下に示す極大吸収を
示す。 3362, 2936, 2860, 1684, 1515, 1463, 1437, 1387, 13
59, 1335, 1270, 1209,1144, 1020, 975 cm-1 9)1H-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキシ
ド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (2.05 ppm)
を用いて測定した、1H-核磁気共鳴スペクトルは、以下
に示すとおりである。 1.03 (1H, m), 1.35 (1H, m), 1.66 (1H, m), 1.75 (1
H, m), 1.90 (1H, m), 1.92 (1H, m) 3.06 (1H, m), 3.
18 (1H, m), 3.23 (3H, s), 3.70 (1H, t, J = 4.8 H
z), 3.99 (1H, dd, J = 4.9, 3.7 Hz), 4.28 (1H, t, J
= 3.7 Hz), 4.38 (1H, dd, J = 4.8, 1.5 Hz), 4.41
(1H, m), 4.43 (1H, d, J = 1.5 Hz), 5.11 (1H, d, J
= 4.9 Hz), 5.12 (1H, dd, J = 4.5, 4.8 Hz), 5.62 (1
H, dd, J = 2.0, 8.1 Hz), 5.76 (1H, d, J = 3.7 Hz),
5.81 (1H, d, J = 4.5 Hz ), 6.55, (1H, br. s), 6.8
6 (1H, br. s), 7.61 (1H, br. s), 7.69 (1H, br. s),
7.87 (1H d, J = 6.0 Hz), 7.87 (1H, d, J = 8.1 H
z), 7.99 (1H, t, J = 6.6 Hz), 11.3 (1H, d, J = 2.0
Hz) ppm 10)13C-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキ
シド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (39.5 pp
m) を用いて測定した、13C-核磁気共鳴スペクトルは以
下に示すとおりである。 27.4 (t), 28.7 (t), 30.7 (t), 40.5 (t), 51.4 (d),
58.0 (q), 61.4 (d), 65.4 (d), 72.8 (d), 75.4 (d),
78.2 (d), 81.8 (d), 86.2 (d), 99.2 (d), 101.8 (d),
109.0 (d), 139.9 (d), 141.6 (s), 150.3 (s), 155.0
(s), 159.2 (s),163.1 (s), 169.9 (s), 173.6 (s) pp
m 11)高速液体クロマトグラフィー: カラム :カプセルパック C18 UG 80, 4.6φ x 150 mm
((株)資生堂社製) 溶 媒:0.04 % トリフルオロ酢酸を含有する 6.3 %
アセトニトリル水 流 速:0.6 ml/ 分 検 出:紫外部吸収 260 nm 保持時間:14.4 分、 (5)下記の物理化学的性状を有する化合物又はその
塩: 1)物質の性状:無色粉末状物質 2)溶解性:水、メタノールに可溶、アセトン、クロロ
ホルムに不溶 3)分子式:C19H24N4O13 4)分子量:516 (FABマススペクトル法により測定) 5)高分解能 FAB マススペクトル法により測定した精
密質量、[M+H]+は次に示す通りである。 実測値:517.1424 計算値:517.1418 6)紫外部吸収スペクトル:水中で測定した紫外部吸収
スペクトルは、次に示す極大吸収を示す: 250 nm (ε 9190) 7)旋光度:水中で測定した旋光度は、以下に示す値を
示す: [α]D 29:+ 61.0°(c 0.2) 8)赤外吸収スペクトル:臭化カリウム (KBr) 錠剤法
で測定した赤外吸収スペクトルは以下に示す極大吸収を
示す。 3359, 3200, 2954, 2845, 1686, 1605, 1463, 1442, 13
89, 1333, 1306, 1269,1213, 1142, 1118, 1087, 1065,
1026, 977 cm-1 9)1H-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキシ
ド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (2.05 ppm)
を用いて測定した、1H-核磁気共鳴スペクトルは以下に
示すとおりである。 3.26 (3H, s), 3.70 (3H, s), 3.77 (1H, dd, J = 5.3,
4.4 Hz), 3.96 (1H, dd, J = 3.8, 3.9 Hz), 4.31 (1
H, dd, J = 3.8, 1.8 Hz), 4.34 (1H, m), 4.35 (1H,
m), 5.07 (1H, d, J = 3.9 Hz), 5.11 (1H, dd, J = 4.
1, 4.4 Hz), 5.62 (1H, dd, J = 2.0, 8.0 Hz), 5.76
(1H, d, J = 4.1 Hz), 5.92 (1H, br. d, J =1.8 Hz),
6.57 (1H, br. s), 6.85 (1H, br. s), 7.56 (1H, br.
s), 7.74 (1H, br. s), 7.75 (1H, d, J = 8.1 Hz), 1
1.3 (1H, d, J = 2.0 Hz) ppm 10)13C-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキ
シド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (39.5 pp
m) を用いて測定した、13C-核磁気共鳴スペクトルは、
以下に示すとおりである。 52.1 (d), 58.0 (q), 61.4 (d), 65.0 (d), 72.9 (d),
75.5 (d), 77.8 (d), 81.8 (d), 86.7 (d), 99.4 (d),
101.6 (d), 114.6 (d), 139.1 (s), 139.9 (d),150.2
(s), 155.1 (s), 161.9 (s), 163.1 (s), 169.9 (s) pp
m 11)高速液体クロマトグラフィー: カラム :カプセルパック C18 UG 80, 4.6φ x 150 mm
((株)資生堂社製) 溶 媒:0.04 % トリフルオロ酢酸を含有する 6.3 %
アセトニトリル水 流 速:0.6 ml/ 分 検 出:紫外部吸収 260 nm 保持時間:8.9 分、 (6)下記の物理化学的性状を有する化合物又はその
塩: 1)物質の性状:無色粉末状物質 2)溶解性:水、メタノールに可溶、アセトン、クロロ
ホルムに不溶 3)分子式:C18H22N4O13 4)分子量:502 (FABマススペクトル法により測定) 5)高分解能 FAB マススペクトル法により測定した精
密質量、[M+H]+は次に示す通りである。 実測値:503.1255 計算値:503.1262 6)紫外部吸収スペクトル:水中で測定した紫外部吸収
スペクトルは、次に示す極大吸収を示す:259 nm (ε
7980) 7)旋光度:水中で測定した旋光度は、以下に示す値を
示す: [α]D 29:+ 110°(c 0.3) 8)赤外吸収スペクトル:臭化カリウム (KBr) 錠剤法
で測定した赤外吸収スペクトルは以下に示す極大吸収を
示す。 3359, 3196, 2939, 1685, 1464, 1391, 1357, 1336, 12
70, 1232, 1208, 1117,1064, 1020, 977 cm-1 9)1H-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキシ
ド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (2.05 ppm)
を用いて測定した、1H-核磁気共鳴スペクトルは、以下
に示すとおりである。 3.28 (3H, s), 3.77 (1H, dd, J = 5.2, 4.4 Hz), 3.94
(1H, dd, J = 3.6, 3.9Hz), 4.29 (1H, dd, J = 2.0,
3.6 Hz), 4.34 (1H, m), 4.35 (1H, m), 5.04 (1H, d,
J = 3.9 Hz), 5.12 (1H, dd, J = 4.1, 4.4 Hz), 5.62
(1H, dd, J = 2.1, 8.1 Hz), 5.76 (1H, d, J = 4.1 H
z), 5.88 (1H, br. d, J = 2.0 Hz), 6.59(1H, br. s),
6.86 (1H, br. s), 7.58 (1H, br. s), 7.70 (1H, br.
s), 7.77(1H, d, J = 8.1 Hz), 11.3 (1H, d, J = 2.1
Hz), 12.8 (1H, s) ppm 10)13C-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキ
シド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (39.5 pp
m) を用いて測定した、13C-核磁気共鳴スペクトルは、
以下に示すとおりである。 58.1(q), 61.5(d), 65.1(d), 72.9 (d), 75.1 (d), 77.
7 (d), 81.8 (d), 86.7(d), 99.0 (d), 101.6 (d), 11
3.8 (d), 139.8 (s), 139.9 (d), 150.2 (s), 155.1
(s), 162.9 (s), 163.1 (s), 169.9 (s) ppm 11)高速液体クロマトグラフィー: カラム :ペガシル ODS, 4.6φ x 150 mm (センシュー
科学 (株) 社製) 溶 媒:0.04 % トリフルオロ酢酸を含有する 1.8 %
アセトニトリル水 流 速:0.6 ml/ 分 検 出:紫外部吸収 260 nm 保持時間:10.2 分、 (7)ストレプトマイセス属に属する、(1)乃至
(6)記載の化合物からなる化合物群に属する一つ又は
二つ以上の化合物の生産菌を培養し、該生産菌の培養物
より、(1)乃至(6)記載の化合物からなる化合物群
に属する一つ又は二つ以上の化合物を採取することを特
徴とする、(1)乃至(6)記載の化合物からなる化合
物群に属する一つ又は二つ以上の化合物の製造法、
(8)(1)乃至(6)記載の化合物からなる化合物群
に属する一つ又は二つ以上の化合物の生産菌がストレプ
トマイセス・エスピー(Streptomyces sp.)SANK6
2799(FERM BP−7201)株である、
(7)に記載の製造法、(9)ストレプトマイセス属に
属し、(1)乃至(6)記載の化合物からなる化合物群
に属する一つ又は二つ以上の化合物を生産することを特
徴とする微生物、(10)ストレプトマイセス・エスピ
ー(Streptomyces sp.)SANK62799(FERM
BP−7201)である、(9)に記載の微生物、
(11)(1)乃至(6)のいずれか一つに記載の化合
物又はその塩を含むことからなる医薬、及び、(12)
(1)乃至(6)のいずれか一つに記載の化合物又はそ
の塩を有効成分として含有する抗菌剤、に関する。
【0011】発明者らは、微生物代謝産物より抗菌活性
を有する物質を探索した結果、ストレプトマイセス属に
属するストレプトマイセス・エスピー(Streptomyces s
p.)SANK62799株の培養液中に、上記(1)記
載の一般式(I)又は上記(2)記載の一般式(II)
で表される化合物群を見出し、本発明を完成した。
を有する物質を探索した結果、ストレプトマイセス属に
属するストレプトマイセス・エスピー(Streptomyces s
p.)SANK62799株の培養液中に、上記(1)記
載の一般式(I)又は上記(2)記載の一般式(II)
で表される化合物群を見出し、本発明を完成した。
【0012】本発明においては、上記一般式(I)で表
され且つ該一般式中R1がメチル基を示す化合物、又
は、上記(3)記載の化合物を、A-503083 Aという。
され且つ該一般式中R1がメチル基を示す化合物、又
は、上記(3)記載の化合物を、A-503083 Aという。
【0013】本発明においては、上記一般式(I)で表
され且つ該一般式中R1が水素原子を示す化合物、又
は、上記(4)記載の化合物を、A-503083 Bという。
され且つ該一般式中R1が水素原子を示す化合物、又
は、上記(4)記載の化合物を、A-503083 Bという。
【0014】本発明においては、上記一般式(II)で
表され且つ該一般式中R2がメチル基を示す化合物、又
は、上記(5)記載の化合物を、A-503083 Eという。
表され且つ該一般式中R2がメチル基を示す化合物、又
は、上記(5)記載の化合物を、A-503083 Eという。
【0015】本発明においては、上記一般式(II)で
表され且つ該一般式中R2が水素原子を示す化合物、又
は、上記(6)記載の化合物を、A-503083 Fという。
表され且つ該一般式中R2が水素原子を示す化合物、又
は、上記(6)記載の化合物を、A-503083 Fという。
【0016】また、一般式(I)又は(II)で表され
る化合物は、いくつかの不斉炭素原子を有し、種々の光
学異性体が存在する。本発明においてはこれら化合物の
異性体がすべて単一の式で示されているが、本発明は、
ラセミ化合物を含むこれらの異性体、およびこれらの異
性体の混合物をもすべて含むものである。立体特異的合
成法が使用される場合、または光学活性化合物が原料化
合物として使用される場合、個々の化合物の異性体は直
接的に製造してもよいし、一方、異性体の混合物が製造
されれば、個々の異性体は常法により得てもよい。
る化合物は、いくつかの不斉炭素原子を有し、種々の光
学異性体が存在する。本発明においてはこれら化合物の
異性体がすべて単一の式で示されているが、本発明は、
ラセミ化合物を含むこれらの異性体、およびこれらの異
性体の混合物をもすべて含むものである。立体特異的合
成法が使用される場合、または光学活性化合物が原料化
合物として使用される場合、個々の化合物の異性体は直
接的に製造してもよいし、一方、異性体の混合物が製造
されれば、個々の異性体は常法により得てもよい。
【0017】本発明のA-503083 A、A-503083 B、A-5030
83 E及びA-503083 Fは、当業者に周知の方法を用いて塩
にすることができる。本発明はA-503083 Aの塩、A-5030
83 Bの塩、A-503083 Eの塩及びA-503083 Fの塩も包含す
る。これらの塩は、医学的用途、獣医学的用途及びそれ
以外の用途に適用し得るが、医学的用途及び獣医学的用
途に適用される場合は、薬理学上許容されるものである
ことが好まく、それ以外の用途、例えば、合成中間体と
して使用される場合は、何ら限定されない。
83 E及びA-503083 Fは、当業者に周知の方法を用いて塩
にすることができる。本発明はA-503083 Aの塩、A-5030
83 Bの塩、A-503083 Eの塩及びA-503083 Fの塩も包含す
る。これらの塩は、医学的用途、獣医学的用途及びそれ
以外の用途に適用し得るが、医学的用途及び獣医学的用
途に適用される場合は、薬理学上許容されるものである
ことが好まく、それ以外の用途、例えば、合成中間体と
して使用される場合は、何ら限定されない。
【0018】A-503083 Fは、該化合物の有するカルボン
酸部分がアルカリと塩を形成し得る。そのようなアルカ
リ塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リ
チウム塩のようなアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグ
ネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩;アルミニウム
塩、鉄塩、亜鉛塩、銅塩、ニッケル塩、コバルト塩のよ
うな金属塩;アンモニウム塩のような無機塩;t -オク
チルアミン塩、ジベンジルアミン塩、モルホリン塩、グ
ルコサミン塩、フェニルグリシンアルキルエステル塩、
エチレンジアミン塩、N -メチルグルカミン塩、グアニ
ジン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシ
クロヘキシルアミン塩、N, N' -ジベンジルエチレンジ
アミン塩、クロロプロカイン塩、プロカイン塩、ジエタ
ノールアミン塩、 N -ベンジル-フェネチルアミン塩、
ピペラジン塩、テトラメチルアンモニア塩、トリス(ヒ
ドロキシメチル)アミノメタン塩のような有機アミン
塩;及び、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オル
ニチン塩、アスパラギン塩のようなアミノ酸塩を挙げる
ことができ、好適には薬理学上許容される塩として通常
使用されるもの、すなわち、ナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩である。
酸部分がアルカリと塩を形成し得る。そのようなアルカ
リ塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リ
チウム塩のようなアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグ
ネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩;アルミニウム
塩、鉄塩、亜鉛塩、銅塩、ニッケル塩、コバルト塩のよ
うな金属塩;アンモニウム塩のような無機塩;t -オク
チルアミン塩、ジベンジルアミン塩、モルホリン塩、グ
ルコサミン塩、フェニルグリシンアルキルエステル塩、
エチレンジアミン塩、N -メチルグルカミン塩、グアニ
ジン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシ
クロヘキシルアミン塩、N, N' -ジベンジルエチレンジ
アミン塩、クロロプロカイン塩、プロカイン塩、ジエタ
ノールアミン塩、 N -ベンジル-フェネチルアミン塩、
ピペラジン塩、テトラメチルアンモニア塩、トリス(ヒ
ドロキシメチル)アミノメタン塩のような有機アミン
塩;及び、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オル
ニチン塩、アスパラギン塩のようなアミノ酸塩を挙げる
ことができ、好適には薬理学上許容される塩として通常
使用されるもの、すなわち、ナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩である。
【0019】A-503083 A、A-503083 B、A-503083 E及び
A-503083 Fは、これらの化合物の有するウラシル部分が
酸と塩を形成し得る。そのような塩としては、例えば、
酢酸塩、臭化物塩、塩化物塩、塩酸塩、臭酸塩、ヨウ化
物塩、硫酸塩、リン酸塩、二リン酸塩のような無機
塩;、クエン酸塩、マレイン酸塩、パモ酸塩、酒石酸塩
のような有機酸塩等を挙げることができ、好適には薬理
学上許容される塩として通常使用されるもの、すなわ
ち、塩酸塩、パモ酸塩である。
A-503083 Fは、これらの化合物の有するウラシル部分が
酸と塩を形成し得る。そのような塩としては、例えば、
酢酸塩、臭化物塩、塩化物塩、塩酸塩、臭酸塩、ヨウ化
物塩、硫酸塩、リン酸塩、二リン酸塩のような無機
塩;、クエン酸塩、マレイン酸塩、パモ酸塩、酒石酸塩
のような有機酸塩等を挙げることができ、好適には薬理
学上許容される塩として通常使用されるもの、すなわ
ち、塩酸塩、パモ酸塩である。
【0020】また、A-503083 A、A-503083 B、A-503083
E及びA-503083 F並びにそれらの塩は溶剤和物となるこ
とがある。例えば、大気中に放置したり、または、再結
晶をすることにより、水分を吸収し、吸着水が付いた
り、水和物となる場合があるが、そのような溶剤和物も
本発明に包含される。
E及びA-503083 F並びにそれらの塩は溶剤和物となるこ
とがある。例えば、大気中に放置したり、または、再結
晶をすることにより、水分を吸収し、吸着水が付いた
り、水和物となる場合があるが、そのような溶剤和物も
本発明に包含される。
【0021】さらに本発明は、生体内において代謝され
てA-503083 A、A-503083 B、A-503083 E又はA-503083 F
に変換される化合物、いわゆるプロドラッグもすべて含
むものである。
てA-503083 A、A-503083 B、A-503083 E又はA-503083 F
に変換される化合物、いわゆるプロドラッグもすべて含
むものである。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明のA-503083 A、A-503083
B、A-503083 E及びA-503083 Fの製造法において用いら
れる微生物としては、例えば、ストレプトマイセス(St
reptomyces)属に属する放線菌等を挙げることができ、
好適にはストレプトマイセス・エスピー(Streptomyces
sp.)SANK62799株(以下、単に「SANK6
2799株」という。)である。
B、A-503083 E及びA-503083 Fの製造法において用いら
れる微生物としては、例えば、ストレプトマイセス(St
reptomyces)属に属する放線菌等を挙げることができ、
好適にはストレプトマイセス・エスピー(Streptomyces
sp.)SANK62799株(以下、単に「SANK6
2799株」という。)である。
【0023】SANK62799株の菌学的特徴は、次
のとおりである。 1.形態学的特徴 SANK62799株は、ISP〔インターナショナル
・ストレプトマイセス・プロジェクト(International
Streptomyces Project)〕規定の寒天培地上28℃、1
4日間培養後、顕微鏡下観察では、SANK62799
株の基生菌糸は良好に伸長、分岐し、薄黄味茶ないし明
オリーブ灰を示すが、ノカルディア(Nocardia)属菌株
様の菌糸断裂やジグザグ伸長は観察されない。気菌糸は
車軸分岐である。気菌糸の先端に10個またはそれ以上
の胞子連鎖を形成し、胞子連鎖の形態は直鎖状を示す。
走査型電子顕微鏡による観察では、胞子の表面構造は平
滑(smooth)状を示す。胞子は楕円形で、その大きさは
0.6〜0.9×0.9〜1.4μmである。また、菌
核や胞子のうなどの特殊器官は観察されない。 2.各種培養基上の諸性質 各種培養基上で28℃、14日培養後の性状は表1に示
したとおりである。色調の表示はマンセル方式による日
本色彩研究所版「標準色票」のカラーチップ・ナンバー
をあらわす。 表1. ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 培地の種類 項目*1:SANK 62799株の性状 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― シュークロース・ G :あまり良くない、隆起状、黄味灰(5Y 9/1)*2 硝酸塩寒天 AM :良好、ビロード状、薄茶 (7.5YR 8/3) R :黄味灰 (5Y 9/1) SP :産生せず グルコース・ G :良くない、平坦、鈍黄 (5Y 8/8) アスパラギン寒天 AM :良くない、黄味灰 (5Y 9/1) R :鈍黄 (5Y 8/10) SP :産生せず グリセリン・ G :良好、隆起状、薄黄味茶 (2.5Y 7/6) アスパラギン寒天 AM :豊富に形成、ビロード状、黄味灰(5Y 9/1) (ISP 5) R :暗茶 (5YR 3/3) SP :産生せず 澱粉・無機塩寒天 G :良好、隆起状、明オリーブ灰 (5Y 8/4) (ISP 4) AM :豊富に形成、ビロード状、薄茶(2.5Y 8/2) R :明オリーブ灰 (5Y 8/4) SP :産生せず チロシン寒天 G :非常に良好、隆起状、黄味茶 (2.5Y 5/6) (ISP 7) AM :非常に良好、ビロード状、薄ピンク(7.5R 7/3) R :暗茶(5YR 3/3) SP :産生せず 栄養寒天 G :あまり良くない、平坦、明オリーブ灰(5Y 8/4) (Difco) AM :僅かに形成、ビロード状、黄味灰(5Y 9/1) R :明オリーブ灰 (5Y 8/4) SP :産生せず イーストエキス・ G :非常に良好、隆起状、明オリーブ灰(5Y 8/4) 麦芽エキス寒天 AM :良好に形成、ビロード状、黄味灰(5Y 9/1) (ISP 2) R :明オリーブ灰 (5Y 8/4) SP :産生せず オートミール寒天 G :良好、隆起状、薄黄味茶 (2.5Y 7/3) (ISP 3) AM :僅かに形成、ビロード状、黄味灰 (5Y 9/1) R :薄黄味灰 (2.5Y 7/3) SP :産生せず 水寒天 G :良くない、平坦、黄味灰 (5Y 9/1) AM :あまり良くない、薄茶 (7.5YR 8/3) R :薄黄 (5Y 9/3) SP :産生せず ポテトエキス・ G :良好、平坦、黄味灰 (7.5Y 9/2) 人参エキス寒天 AM :良好に形成、ビロード状、明茶味灰(10YR 8/2) R :黄味灰 (7.5Y 9/2) SP :産生せず ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *1 G:生育、AM:気菌糸、R:裏面、SP:可溶性色素 *2 性状の欄の( )内はマンセル方式による色調表示を表す。 3.生理学的性質 28℃で培養後、2ないし21日間に観察したSANK
62799株の生理学的性質は表2に示したとおりであ
る。 表2. ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 澱粉の水解 陽性 ゼラチンの液化 陰性 硝酸塩の還元 陰性 ミルクのペプトン化 陽性 ミルクの凝固 陰性 メラニン様色素の生産性 (培地1)*陰性 (培地2)*陰性 (培地3)*陰性 基質分解性カゼイン 陰性 チロシン 陽性 キサンチン 陰性 生育温度範囲(培地4)* 4乃至40℃ 生育適正温度(培地4)* 14乃至35℃ 食塩耐性 5% ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *:培地1;トリプトン・イーストエキス・ブロス (ISP 1) 培地2;ペプトン・イーストエキス・鉄寒天 (ISP 6) 培地3;チロシン寒天 (ISP 7) 培地4;イーストエキス・麦芽エキス寒天 (ISP 2) また、プリドハム・ゴトリーブ寒天培地 (ISP 9)を使
用して、28℃、14日間培養後に観察したSANK6
2799株の炭素源の資化性は表3に示すとおりであ
る。 表3. ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― D−グルコース + D−フルクトース − L−アラビノース − L−ラムノース − D−キシロース − シュークロース − イノシトール + ラフィノース − D−マンニトール − 対照 − ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― +:利用する、±:弱く利用する、−:利用しない 4.菌体成分について SANK62799株の細胞壁は長谷川らの方法〔T. H
asegawa et al., J. Gen. Appl. Microbiol., 29、 319
〜322、(1983)〕に従い検討した結果、LL−ジアミノ
ピメリン酸が検出されたことから細胞壁タイプIである
ことが確認された。また、SANK62799株の全細
胞中の糖成分を上述の長谷川らの方法に従い検討した結
果、特徴的なパターンは認められなかった。ISP〔イ
ンターナショナル・ストレプトマイセス・プロジェクト
(International Streptomyces Project)〕基準、ワッ
クスマン著、ジ・アクチノミセテス(S. A. Waksman、T
he Actinomycetes)第2巻、ブキャナンとギボンズ編、
バージーズ・マニュアル(R. E. Buchanan and N. E. G
ibbons、 Bergey's Manual ofDeterminative Bacteriol
ogy)第8版(1974年)、バージーズ・マニュアル(Ber
gey's Manual of Systematic Bacteriology) 第4巻
(1989年)、およびストレプトマイセス(Streptomyce
s)属放線菌に関する最近の文献によって同定を行い、
本菌株が放線菌の中でもストレプトマイセス(Streptom
yces)属に属すると判断した。そこで、本菌株をストレ
プトマイセス・エスピー(Streptomyces sp.)SANK
62799株 (以降、SANK62799株と呼称す
る。) と命名した。なお、SANK62799株は、2
000年6月30日、日本国茨城県つくば市東1−1−
3の通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所に国
際寄託され、受託番号FERM BP−7201を付与
された。
のとおりである。 1.形態学的特徴 SANK62799株は、ISP〔インターナショナル
・ストレプトマイセス・プロジェクト(International
Streptomyces Project)〕規定の寒天培地上28℃、1
4日間培養後、顕微鏡下観察では、SANK62799
株の基生菌糸は良好に伸長、分岐し、薄黄味茶ないし明
オリーブ灰を示すが、ノカルディア(Nocardia)属菌株
様の菌糸断裂やジグザグ伸長は観察されない。気菌糸は
車軸分岐である。気菌糸の先端に10個またはそれ以上
の胞子連鎖を形成し、胞子連鎖の形態は直鎖状を示す。
走査型電子顕微鏡による観察では、胞子の表面構造は平
滑(smooth)状を示す。胞子は楕円形で、その大きさは
0.6〜0.9×0.9〜1.4μmである。また、菌
核や胞子のうなどの特殊器官は観察されない。 2.各種培養基上の諸性質 各種培養基上で28℃、14日培養後の性状は表1に示
したとおりである。色調の表示はマンセル方式による日
本色彩研究所版「標準色票」のカラーチップ・ナンバー
をあらわす。 表1. ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 培地の種類 項目*1:SANK 62799株の性状 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― シュークロース・ G :あまり良くない、隆起状、黄味灰(5Y 9/1)*2 硝酸塩寒天 AM :良好、ビロード状、薄茶 (7.5YR 8/3) R :黄味灰 (5Y 9/1) SP :産生せず グルコース・ G :良くない、平坦、鈍黄 (5Y 8/8) アスパラギン寒天 AM :良くない、黄味灰 (5Y 9/1) R :鈍黄 (5Y 8/10) SP :産生せず グリセリン・ G :良好、隆起状、薄黄味茶 (2.5Y 7/6) アスパラギン寒天 AM :豊富に形成、ビロード状、黄味灰(5Y 9/1) (ISP 5) R :暗茶 (5YR 3/3) SP :産生せず 澱粉・無機塩寒天 G :良好、隆起状、明オリーブ灰 (5Y 8/4) (ISP 4) AM :豊富に形成、ビロード状、薄茶(2.5Y 8/2) R :明オリーブ灰 (5Y 8/4) SP :産生せず チロシン寒天 G :非常に良好、隆起状、黄味茶 (2.5Y 5/6) (ISP 7) AM :非常に良好、ビロード状、薄ピンク(7.5R 7/3) R :暗茶(5YR 3/3) SP :産生せず 栄養寒天 G :あまり良くない、平坦、明オリーブ灰(5Y 8/4) (Difco) AM :僅かに形成、ビロード状、黄味灰(5Y 9/1) R :明オリーブ灰 (5Y 8/4) SP :産生せず イーストエキス・ G :非常に良好、隆起状、明オリーブ灰(5Y 8/4) 麦芽エキス寒天 AM :良好に形成、ビロード状、黄味灰(5Y 9/1) (ISP 2) R :明オリーブ灰 (5Y 8/4) SP :産生せず オートミール寒天 G :良好、隆起状、薄黄味茶 (2.5Y 7/3) (ISP 3) AM :僅かに形成、ビロード状、黄味灰 (5Y 9/1) R :薄黄味灰 (2.5Y 7/3) SP :産生せず 水寒天 G :良くない、平坦、黄味灰 (5Y 9/1) AM :あまり良くない、薄茶 (7.5YR 8/3) R :薄黄 (5Y 9/3) SP :産生せず ポテトエキス・ G :良好、平坦、黄味灰 (7.5Y 9/2) 人参エキス寒天 AM :良好に形成、ビロード状、明茶味灰(10YR 8/2) R :黄味灰 (7.5Y 9/2) SP :産生せず ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *1 G:生育、AM:気菌糸、R:裏面、SP:可溶性色素 *2 性状の欄の( )内はマンセル方式による色調表示を表す。 3.生理学的性質 28℃で培養後、2ないし21日間に観察したSANK
62799株の生理学的性質は表2に示したとおりであ
る。 表2. ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 澱粉の水解 陽性 ゼラチンの液化 陰性 硝酸塩の還元 陰性 ミルクのペプトン化 陽性 ミルクの凝固 陰性 メラニン様色素の生産性 (培地1)*陰性 (培地2)*陰性 (培地3)*陰性 基質分解性カゼイン 陰性 チロシン 陽性 キサンチン 陰性 生育温度範囲(培地4)* 4乃至40℃ 生育適正温度(培地4)* 14乃至35℃ 食塩耐性 5% ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *:培地1;トリプトン・イーストエキス・ブロス (ISP 1) 培地2;ペプトン・イーストエキス・鉄寒天 (ISP 6) 培地3;チロシン寒天 (ISP 7) 培地4;イーストエキス・麦芽エキス寒天 (ISP 2) また、プリドハム・ゴトリーブ寒天培地 (ISP 9)を使
用して、28℃、14日間培養後に観察したSANK6
2799株の炭素源の資化性は表3に示すとおりであ
る。 表3. ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― D−グルコース + D−フルクトース − L−アラビノース − L−ラムノース − D−キシロース − シュークロース − イノシトール + ラフィノース − D−マンニトール − 対照 − ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― +:利用する、±:弱く利用する、−:利用しない 4.菌体成分について SANK62799株の細胞壁は長谷川らの方法〔T. H
asegawa et al., J. Gen. Appl. Microbiol., 29、 319
〜322、(1983)〕に従い検討した結果、LL−ジアミノ
ピメリン酸が検出されたことから細胞壁タイプIである
ことが確認された。また、SANK62799株の全細
胞中の糖成分を上述の長谷川らの方法に従い検討した結
果、特徴的なパターンは認められなかった。ISP〔イ
ンターナショナル・ストレプトマイセス・プロジェクト
(International Streptomyces Project)〕基準、ワッ
クスマン著、ジ・アクチノミセテス(S. A. Waksman、T
he Actinomycetes)第2巻、ブキャナンとギボンズ編、
バージーズ・マニュアル(R. E. Buchanan and N. E. G
ibbons、 Bergey's Manual ofDeterminative Bacteriol
ogy)第8版(1974年)、バージーズ・マニュアル(Ber
gey's Manual of Systematic Bacteriology) 第4巻
(1989年)、およびストレプトマイセス(Streptomyce
s)属放線菌に関する最近の文献によって同定を行い、
本菌株が放線菌の中でもストレプトマイセス(Streptom
yces)属に属すると判断した。そこで、本菌株をストレ
プトマイセス・エスピー(Streptomyces sp.)SANK
62799株 (以降、SANK62799株と呼称す
る。) と命名した。なお、SANK62799株は、2
000年6月30日、日本国茨城県つくば市東1−1−
3の通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所に国
際寄託され、受託番号FERM BP−7201を付与
された。
【0024】周知のとおり、放線菌は自然界において、
または人工的な操作(例えば、紫外線照射、放射線照
射、化学薬品処理等)により、変異を起こし易く、本発
明のSANK62799株もこの点は同じである。本発
明にいうSANK62799株はそのすべての変異株を
包含する。
または人工的な操作(例えば、紫外線照射、放射線照
射、化学薬品処理等)により、変異を起こし易く、本発
明のSANK62799株もこの点は同じである。本発
明にいうSANK62799株はそのすべての変異株を
包含する。
【0025】また、これらの変異株の中には、遺伝学的
方法、例えば組み換え、形質導入、形質転換等により得
られたものも包含される。即ち、A−503083を生
産する、SANK62799株およびその変異株および
それらと明確に区別されない菌株は、すべてSANK6
2799株に包含されるものである。すなわち、本発明
は、ストレプトマイセス属に属し、A-503083 A、A-5030
83 B、A-503083 E及び/又はA-503083 Fを生産する全て
の菌株を包含するものである。
方法、例えば組み換え、形質導入、形質転換等により得
られたものも包含される。即ち、A−503083を生
産する、SANK62799株およびその変異株および
それらと明確に区別されない菌株は、すべてSANK6
2799株に包含されるものである。すなわち、本発明
は、ストレプトマイセス属に属し、A-503083 A、A-5030
83 B、A-503083 E及び/又はA-503083 Fを生産する全て
の菌株を包含するものである。
【0026】本発明のA-503083 A、A-503083 B、A-5030
83 E及び/又はA-503083 Fの生産菌を培養するに際し使
用される培地としては炭素源、窒素源、無機イオンおよ
び有機栄養源等より選択されたものを適宜含有する培地
であれば合成または天然培地の何れでも使用可能であ
る。
83 E及び/又はA-503083 Fの生産菌を培養するに際し使
用される培地としては炭素源、窒素源、無機イオンおよ
び有機栄養源等より選択されたものを適宜含有する培地
であれば合成または天然培地の何れでも使用可能であ
る。
【0027】該栄養源としては、従来真菌類や放線菌類
の菌株の培養に利用されている公知の、微生物が資化で
きる炭素源、窒素源および無機塩が使用できる。
の菌株の培養に利用されている公知の、微生物が資化で
きる炭素源、窒素源および無機塩が使用できる。
【0028】具体的には、炭素源としてはグルコース、
フルクトース、マルトース、シュクロース、マンニトー
ル、グリセロール、デキストリン、オート麦、ライ麦、
トウモロコシ澱粉、ジャガイモ、トウモロコシ粉、大豆
粉、綿実油、水飴、糖蜜、大豆油、クエン酸、酒石酸な
どを単一に、あるいは併用して使用できる。一般には、
培地量の 1乃至10重量%で変量するが、この範囲に限定
されない。
フルクトース、マルトース、シュクロース、マンニトー
ル、グリセロール、デキストリン、オート麦、ライ麦、
トウモロコシ澱粉、ジャガイモ、トウモロコシ粉、大豆
粉、綿実油、水飴、糖蜜、大豆油、クエン酸、酒石酸な
どを単一に、あるいは併用して使用できる。一般には、
培地量の 1乃至10重量%で変量するが、この範囲に限定
されない。
【0029】また、窒素源としては、一般に蛋白質また
はその水解物を含有する物質を用いることができる。好
適な窒素源としては、例えば大豆粉、フスマ、落花生
粉、綿実粉、スキムミルク、カゼイン加水分解物、ファ
ーマミン、魚粉、コーンスチープリカー、ペプトン、肉
エキス、生イースト、乾燥イースト、イーストエキス、
マルトエキス、ジャガイモ、硫酸アンモニウム、硝酸ア
ンモニウム、硝酸ナトリウム等を使用し得る。該窒素源
は、単一または併用して培地量の0.2〜6重量%の範囲で
用いられることが好ましい。
はその水解物を含有する物質を用いることができる。好
適な窒素源としては、例えば大豆粉、フスマ、落花生
粉、綿実粉、スキムミルク、カゼイン加水分解物、ファ
ーマミン、魚粉、コーンスチープリカー、ペプトン、肉
エキス、生イースト、乾燥イースト、イーストエキス、
マルトエキス、ジャガイモ、硫酸アンモニウム、硝酸ア
ンモニウム、硝酸ナトリウム等を使用し得る。該窒素源
は、単一または併用して培地量の0.2〜6重量%の範囲で
用いられることが好ましい。
【0030】さらに栄養無機塩としては、ナトリウム、
アンモニウム、カルシウム、フォスフェート、サルフェ
ート、クロライド、カーボネート等のイオンを得ること
のできる通常の塩類を使用し得る。また、カリウム、カ
ルシウム、コバルト、マンガン、鉄、マグネシウム等の
微量の金属も使用され得る。
アンモニウム、カルシウム、フォスフェート、サルフェ
ート、クロライド、カーボネート等のイオンを得ること
のできる通常の塩類を使用し得る。また、カリウム、カ
ルシウム、コバルト、マンガン、鉄、マグネシウム等の
微量の金属も使用され得る。
【0031】なお、液体培養に際しては、消泡剤として
シリコン油、植物油、界面活性剤等を使用することがで
きる。
シリコン油、植物油、界面活性剤等を使用することがで
きる。
【0032】SANK62799株を培養してA-503083
A、A-503083 B、A-503083 E及び/又はA-503083 Fを生
産するための培地のpHは、好適には5.0〜8.0である。
A、A-503083 B、A-503083 E及び/又はA-503083 Fを生
産するための培地のpHは、好適には5.0〜8.0である。
【0033】SANK62799株の生育温度は12〜36
℃であるが、A-503083 A、A-503083B、A-503083 E及び
/又はA-503083 Fを生産させるためには該菌株を18〜30
℃で培養することが好ましく、より好適には、19〜28℃
で培養するのが好ましい。
℃であるが、A-503083 A、A-503083B、A-503083 E及び
/又はA-503083 Fを生産させるためには該菌株を18〜30
℃で培養することが好ましく、より好適には、19〜28℃
で培養するのが好ましい。
【0034】A-503083 A、A-503083 B、A-503083 E及び
/又はA-503083 Fは、SANK62799株を好気的に
培養することにより得られるが、そのような培養法とし
ては、通常用いられる好気的培養法、例えば固体培養
法、振とう培養法、通気攪拌培養法等を用いることがで
きる。
/又はA-503083 Fは、SANK62799株を好気的に
培養することにより得られるが、そのような培養法とし
ては、通常用いられる好気的培養法、例えば固体培養
法、振とう培養法、通気攪拌培養法等を用いることがで
きる。
【0035】小規模の培養においては、19〜28℃で数日
間振とう培養を行うのが好適である。培養は、バッフル
(水流調節壁)のついた、あるいは通常の三角フラスコ
中で、1〜2段階の種の発育工程により開始する。種発育
段階の培地には、炭素源および窒素源を併用できる。種
フラスコは定温インキュベーター中で19〜28℃、5日間
振とうするか、または充分に成長するまで振とうする。
成長した種は、第二の種培地、または、生産培地に接種
するのに用いる。中間の発育工程を用いる場合には、本
質的に同様の方法で成長させ、その一部を生産培地に接
種する。接種したフラスコを一定の温度で数日間振とう
培養し、培養終了後フラスコ内の培養物を遠心分離また
はろ過する。
間振とう培養を行うのが好適である。培養は、バッフル
(水流調節壁)のついた、あるいは通常の三角フラスコ
中で、1〜2段階の種の発育工程により開始する。種発育
段階の培地には、炭素源および窒素源を併用できる。種
フラスコは定温インキュベーター中で19〜28℃、5日間
振とうするか、または充分に成長するまで振とうする。
成長した種は、第二の種培地、または、生産培地に接種
するのに用いる。中間の発育工程を用いる場合には、本
質的に同様の方法で成長させ、その一部を生産培地に接
種する。接種したフラスコを一定の温度で数日間振とう
培養し、培養終了後フラスコ内の培養物を遠心分離また
はろ過する。
【0036】大量培養の場合には、攪拌機、通気装置が
付いたジャーファーメンターあるいはタンクで培養する
のが好ましい。そのためにはまず栄養培地を121〜130℃
まで加熱して滅菌し冷却しておき、ついで、該滅菌済培
地に前述したような方法によって予め成長させておいた
種を接種する。その後の培養は19〜28℃で通気攪拌して
行う。この方法は、多量の化合物を得るのに適してい
る。
付いたジャーファーメンターあるいはタンクで培養する
のが好ましい。そのためにはまず栄養培地を121〜130℃
まで加熱して滅菌し冷却しておき、ついで、該滅菌済培
地に前述したような方法によって予め成長させておいた
種を接種する。その後の培養は19〜28℃で通気攪拌して
行う。この方法は、多量の化合物を得るのに適してい
る。
【0037】培養の経過に伴って生産されるA-503083
A、A-503083 B、A-503083 E又はA-503083 Fの量は、培
養液の一部を採取して高速液体クロマトグラフィーを実
施することにより測定することができる。A-503083 A、
A-503083 B、A-503083 E又はA-503083 Fの生産量は、通
常 3 〜 15日で最高値に達する。
A、A-503083 B、A-503083 E又はA-503083 Fの量は、培
養液の一部を採取して高速液体クロマトグラフィーを実
施することにより測定することができる。A-503083 A、
A-503083 B、A-503083 E又はA-503083 Fの生産量は、通
常 3 〜 15日で最高値に達する。
【0038】培養終了後、培養液中の菌体成分を、珪藻
土をろ過操作助剤とするろ過操作または遠心分離によっ
て分別し、そのろ液または上清中に存在するA-503083
A、A-503083 B、A-503083 E及び/又はA-503083 Fを、
高速液体クロマトグラフィーを指標にして、その物理化
学的性状を利用し精製する。例えば、このろ液中に存在
する A-503083 A、A-503083 B、A-503083 E及び/又はA
-503083 Fは、まず吸着剤として、例えば活性炭または
吸着用樹脂であるアンバーライトXAD-2 、XAD-4(ロー
ム・アンド・ハース社)等や、ダイヤイオン HP-10 、
HP-20 、CHP-20P、HP-50、セパビーズ SP207(三菱化成
(株)製)等の単独使用、またはそれらを組み合わせに
より精製することができる。A-503083 A、A-503083 B、
A-503083E及び/又はA-503083 Fを含む溶液を上記のご
とき吸着剤の層を通過させて不純物を吸着させて取り除
くか、またはA-503083 A、A-503083 B、A-503083 E及び
/又はA-503083 Fを吸着させた後、メタノール水、アセ
トン水、ノルマルブタノール水などを用いて溶出させる
事により、A-503083 A、A-503083 B、A-503083 E及び/
又はA-503083 Fを分離することができる。
土をろ過操作助剤とするろ過操作または遠心分離によっ
て分別し、そのろ液または上清中に存在するA-503083
A、A-503083 B、A-503083 E及び/又はA-503083 Fを、
高速液体クロマトグラフィーを指標にして、その物理化
学的性状を利用し精製する。例えば、このろ液中に存在
する A-503083 A、A-503083 B、A-503083 E及び/又はA
-503083 Fは、まず吸着剤として、例えば活性炭または
吸着用樹脂であるアンバーライトXAD-2 、XAD-4(ロー
ム・アンド・ハース社)等や、ダイヤイオン HP-10 、
HP-20 、CHP-20P、HP-50、セパビーズ SP207(三菱化成
(株)製)等の単独使用、またはそれらを組み合わせに
より精製することができる。A-503083 A、A-503083 B、
A-503083E及び/又はA-503083 Fを含む溶液を上記のご
とき吸着剤の層を通過させて不純物を吸着させて取り除
くか、またはA-503083 A、A-503083 B、A-503083 E及び
/又はA-503083 Fを吸着させた後、メタノール水、アセ
トン水、ノルマルブタノール水などを用いて溶出させる
事により、A-503083 A、A-503083 B、A-503083 E及び/
又はA-503083 Fを分離することができる。
【0039】このようにして得られたA-503083 A、A-50
3083 B、A-503083 E及び/又はA-503083 Fは、更にシリ
カゲル、フロリジル、コスモシル(ナカライテスク社
製)ダイヤイオンCHP-20P(三菱化成(株)製)のよう
な担体を用いた吸着カラムクロマトグラフィー、セファ
デックスG-10(ファルマシア社製)、トヨパールHW40F
(トーソー社製)などを用いたゲルろ過クロマトグラフ
ィー、ダウエックス1(ダウケミカル社製)、ダイヤイ
オンPA316(三菱化成(株)製)などを用いた陰イオン
交換クロマトグラフィー、および順層、逆層カラムを用
いた高速液体クロマトグラフィー等により精製すること
が出来る。
3083 B、A-503083 E及び/又はA-503083 Fは、更にシリ
カゲル、フロリジル、コスモシル(ナカライテスク社
製)ダイヤイオンCHP-20P(三菱化成(株)製)のよう
な担体を用いた吸着カラムクロマトグラフィー、セファ
デックスG-10(ファルマシア社製)、トヨパールHW40F
(トーソー社製)などを用いたゲルろ過クロマトグラフ
ィー、ダウエックス1(ダウケミカル社製)、ダイヤイ
オンPA316(三菱化成(株)製)などを用いた陰イオン
交換クロマトグラフィー、および順層、逆層カラムを用
いた高速液体クロマトグラフィー等により精製すること
が出来る。
【0040】以上の分離、精製の手段を単独または適宜
組み合わせ、場合によっては反復して用いることによ
り、本発明のA-503083 A、A-503083 B、A-503083 E及び
/又はA-503083 Fを分離精製することができる。
組み合わせ、場合によっては反復して用いることによ
り、本発明のA-503083 A、A-503083 B、A-503083 E及び
/又はA-503083 Fを分離精製することができる。
【0041】A-503083 Fは、A-503083 Eを加水分解して
も得ることができる。たとえば塩基性条件下、好ましく
は塩基性水溶液において、良好に加水分解される。使用
可能な塩基性化合物としては、ナトリウム、カリウム、
リチウムのようなアルカリ金属水酸化物またはその弱酸
塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、のようなアルカリ
土類金属水酸化物またはその弱酸塩、アンモニアのよう
な無機塩基性化合物または塩基性を示すその塩、t -オ
クチルアミン、ジベンジルアミン、モルホリン、グルコ
サミン、フェニルグリシンアルキルエステル、エチレン
ジアミン、N -メチルグルカミン、グアニジン、ジエチ
ルアミン、トリエチルアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、N, N' -ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロ
カイン、プロカイン、ジエタノールアミン、 N -ベンジ
ル-フェネチルアミン、ピペラジン、テトラメチルアン
モニア、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンのよ
うな有機アミンまたは塩基性を示すそれらの塩があげら
れる。また、それらのアルカリ金属イオン、アルカリ土
類金属イオン、アンモニアのような無機イオン、有機ア
ミンイオンを含有する塩基性緩衝液も使用可能である。
も得ることができる。たとえば塩基性条件下、好ましく
は塩基性水溶液において、良好に加水分解される。使用
可能な塩基性化合物としては、ナトリウム、カリウム、
リチウムのようなアルカリ金属水酸化物またはその弱酸
塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、のようなアルカリ
土類金属水酸化物またはその弱酸塩、アンモニアのよう
な無機塩基性化合物または塩基性を示すその塩、t -オ
クチルアミン、ジベンジルアミン、モルホリン、グルコ
サミン、フェニルグリシンアルキルエステル、エチレン
ジアミン、N -メチルグルカミン、グアニジン、ジエチ
ルアミン、トリエチルアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、N, N' -ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロ
カイン、プロカイン、ジエタノールアミン、 N -ベンジ
ル-フェネチルアミン、ピペラジン、テトラメチルアン
モニア、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンのよ
うな有機アミンまたは塩基性を示すそれらの塩があげら
れる。また、それらのアルカリ金属イオン、アルカリ土
類金属イオン、アンモニアのような無機イオン、有機ア
ミンイオンを含有する塩基性緩衝液も使用可能である。
【0042】以上、A-503083 A、A-503083 B、A-503083
E及び/又はA-503083 Fの製造法の一例を示したが、該
製造方法はこれらに限定されず、微生物の二次代謝産物
の製造方法として公知の方法が広く適用され得る。
E及び/又はA-503083 Fの製造法の一例を示したが、該
製造方法はこれらに限定されず、微生物の二次代謝産物
の製造方法として公知の方法が広く適用され得る。
【0043】A-503083 A、A-503083 B、A-503083 E及び
/又はA-503083 Fのグラム陽性及び陰性の細菌に対する
最少生育阻止濃度(MIC)は、普通寒天培地 (栄研化学社
製)や、ミュラー - ヒントン寒天(Mueller-Hinton aga
r)培地(BBL社製)を用いた、寒天平板希釈法(NCCLS
刊「Methods for Dilution Antimicrobial Susceptibil
ity Tests for Bacteria That Grow Aerobically; Appr
oved Standard」第5版、第20巻、第2号(2000年)の7乃
至10頁参照)により測定することができる。
/又はA-503083 Fのグラム陽性及び陰性の細菌に対する
最少生育阻止濃度(MIC)は、普通寒天培地 (栄研化学社
製)や、ミュラー - ヒントン寒天(Mueller-Hinton aga
r)培地(BBL社製)を用いた、寒天平板希釈法(NCCLS
刊「Methods for Dilution Antimicrobial Susceptibil
ity Tests for Bacteria That Grow Aerobically; Appr
oved Standard」第5版、第20巻、第2号(2000年)の7乃
至10頁参照)により測定することができる。
【0044】以上、A-503083 A、A-503083 B、A-503083
E及び/又はA-503083 Fの生物活性の代表的な評価方法
を説明したが、評価方法はこれらに限定されず、既に当
業者に知られているこれら以外の抗菌活性の評価方法を
用いることもできる。
E及び/又はA-503083 Fの生物活性の代表的な評価方法
を説明したが、評価方法はこれらに限定されず、既に当
業者に知られているこれら以外の抗菌活性の評価方法を
用いることもできる。
【0045】本発明のA-503083 A、A-503083 B、A-5030
83 E及びA-503083 F並びにそれらの薬理学的に許容され
る塩は、種々の形態で投与される。その投与形態として
は、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ
剤等による経口投与、または注射剤(静脈内、筋肉内、
皮下)、点滴剤、坐剤等による非経口投与を挙げること
ができる。これらの各種製剤は、常法に従って主薬に賦
形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、溶解補助
剤、懸濁剤、コーティング剤等の医薬の製剤技術分野に
おいて通常使用し得る既知の補助剤を用いて製剤化する
ことができる。
83 E及びA-503083 F並びにそれらの薬理学的に許容され
る塩は、種々の形態で投与される。その投与形態として
は、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ
剤等による経口投与、または注射剤(静脈内、筋肉内、
皮下)、点滴剤、坐剤等による非経口投与を挙げること
ができる。これらの各種製剤は、常法に従って主薬に賦
形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、溶解補助
剤、懸濁剤、コーティング剤等の医薬の製剤技術分野に
おいて通常使用し得る既知の補助剤を用いて製剤化する
ことができる。
【0046】錠剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
乳糖、白糖、塩化ナトリウム、グルコース、尿素、澱
粉、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ
酸等の賦形剤;水、エタノール、プロパノール、単シロ
ップ、グルコース液、澱粉液、ゼラチン溶液、カルボキ
シメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、リ
ン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤;乾燥
澱粉、アルギン酸ナトリウム、寒天末、ラミナラン末、
炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ステアリン酸モノグリセリド、澱粉、乳糖等の崩壊
剤;白糖、ステアリン、カカオバター、水素添加油等の
崩壊抑制剤;第4級アンモニウム塩類、ラウリル硫酸ナ
トリウム等の吸収促進剤;グリセリン、澱粉等の保湿
剤;澱粉、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状
ケイ酸等の吸着剤;精製タルク、ステアリン酸塩、硼酸
末、ポリエチレングリコール等の潤沢剤等が例示でき
る。さらに錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、
例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコ
ーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができ
る。
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
乳糖、白糖、塩化ナトリウム、グルコース、尿素、澱
粉、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ
酸等の賦形剤;水、エタノール、プロパノール、単シロ
ップ、グルコース液、澱粉液、ゼラチン溶液、カルボキ
シメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、リ
ン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤;乾燥
澱粉、アルギン酸ナトリウム、寒天末、ラミナラン末、
炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ステアリン酸モノグリセリド、澱粉、乳糖等の崩壊
剤;白糖、ステアリン、カカオバター、水素添加油等の
崩壊抑制剤;第4級アンモニウム塩類、ラウリル硫酸ナ
トリウム等の吸収促進剤;グリセリン、澱粉等の保湿
剤;澱粉、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状
ケイ酸等の吸着剤;精製タルク、ステアリン酸塩、硼酸
末、ポリエチレングリコール等の潤沢剤等が例示でき
る。さらに錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、
例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコ
ーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができ
る。
【0047】丸剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
グルコース、乳糖、カカオバター、澱粉、硬化植物油、
カオリン、タルク等の賦形剤;アラビアゴム末、トラガ
ント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤;ラミナラン
寒天等の崩壊剤等が例示できる。
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
グルコース、乳糖、カカオバター、澱粉、硬化植物油、
カオリン、タルク等の賦形剤;アラビアゴム末、トラガ
ント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤;ラミナラン
寒天等の崩壊剤等が例示できる。
【0048】坐剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
ポリエチレングリコール、カカオバター、高級アルコー
ル、高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グ
リセリド等を挙げることができる。
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
ポリエチレングリコール、カカオバター、高級アルコー
ル、高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グ
リセリド等を挙げることができる。
【0049】注射剤として調製される場合には、液剤お
よび懸濁剤は殺菌され、かつ血液と等張であるのが好ま
しく、これら液剤、乳剤および懸濁剤の形態に成形する
に際しては、希釈剤としてこの分野で慣用されているも
のをすべて使用でき、例えば、水、エタノール、プロピ
レングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコー
ル、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を挙げること
ができる。なお、この場合、等張性の溶液を調製するの
に充分な量の食塩、グルコース、あるいはグリセリンを
医薬製剤中に含有せしめてもよく、また通常の溶解補助
剤、緩衝剤、無痛化剤等を添加してもよい。
よび懸濁剤は殺菌され、かつ血液と等張であるのが好ま
しく、これら液剤、乳剤および懸濁剤の形態に成形する
に際しては、希釈剤としてこの分野で慣用されているも
のをすべて使用でき、例えば、水、エタノール、プロピ
レングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコー
ル、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を挙げること
ができる。なお、この場合、等張性の溶液を調製するの
に充分な量の食塩、グルコース、あるいはグリセリンを
医薬製剤中に含有せしめてもよく、また通常の溶解補助
剤、緩衝剤、無痛化剤等を添加してもよい。
【0050】さらに必要に応じて着色剤、保存剤、香
料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を含有せしめてもよ
い。上記医薬製剤に含まれる有効成分化合物の量は、特
に限定されず広範囲に適宜選択されるが、通常全組成物
中170重量%、好ましくは1〜30重量%含まれる量
とするのが適当である。
料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を含有せしめてもよ
い。上記医薬製剤に含まれる有効成分化合物の量は、特
に限定されず広範囲に適宜選択されるが、通常全組成物
中170重量%、好ましくは1〜30重量%含まれる量
とするのが適当である。
【0051】上記医薬製剤の投与方法は特に限定は無
く、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の条件、疾
患の程度等に応じて決定される。例えば錠剤、丸剤、液
剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤およびカプセル剤の場合には
経口投与される。また、注射剤の場合には単独であるい
はグルコース、アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈
内投与され、さらに必要に応じて単独で筋肉内、皮内、
皮下もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸投
与される。
く、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の条件、疾
患の程度等に応じて決定される。例えば錠剤、丸剤、液
剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤およびカプセル剤の場合には
経口投与される。また、注射剤の場合には単独であるい
はグルコース、アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈
内投与され、さらに必要に応じて単独で筋肉内、皮内、
皮下もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸投
与される。
【0052】その使用量は症状、年齢、体重、投与方法
および剤形等によって異なるが、通常は成人に対して1
日あたり、0.1mg〜2000mg、好適には1mg〜100mg、より
好適には10mg〜100mgを、症状に応じて1回または数回
に分けて投与することができる。
および剤形等によって異なるが、通常は成人に対して1
日あたり、0.1mg〜2000mg、好適には1mg〜100mg、より
好適には10mg〜100mgを、症状に応じて1回または数回
に分けて投与することができる。
【0053】
【実施例】以下に実施例をあげて、本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1.SANK62799株の培養 以下に記載する組成の培地 500 ml を入れた 2 L の三
角フラスコ(種フラスコ)に SANK 62799 株を無菌的に
1白金耳接種し、次いで該フラスコをロータリー振とう
機中で 28℃、210 rpmにて振とうして、4 日間の前培養
を行った。 前培養に使用した培地の組成 ―――――――――――――――――――― グルコース 20 g 可溶性デンプン 10 g 生イースト 9 g ポリペプトン 5 g エルリッヒ肉エキス 5 g CaCO3 3 g NaCl 5 g 消泡剤(CB442) 10 mg 水道水 1000 ml ―――――――――――――――――――― 滅菌前のpH7.4 滅菌:121℃にて30分間滅菌した。 本培養は以下に記載するようにして行った。すなわち、
滅菌済みの下記の組成の培地、15 L の入った 30 L 容
ジャーファンメーター 2 基に前培養液を3% (V/V) 植菌
し、温度28 ℃、通気量 1 vvm、回転数100〜200 rpm、
溶存酸素量 5.0 ppmで7日間培養した。 本培養に使用した培地の組成 ―――――――――――――――――――― グルコース 50 g 大豆粉 10 g エルリッヒ肉エキス 4 g ポリペプトン 4 g イーストエキス 1 g CaCO3 5 g NaCl 2.5 g 消泡剤(CB442) 20 mg 水道水 1000 ml ―――――――――――――――――――― 滅菌前のpH 7.2 滅菌:121℃にて 30 分間滅菌した。 実施例2.A-503083 Fの単離 本実施例においては、活性画分を以下の高速液体クロマ
トグラフィー (HPLC)でモニターした。 カラム :ペガシル ODS 4.6φ x 150 mm (センシュー科学 (株) 社製) 溶 媒:0.04 %トリフルオロ酢酸を含有する 1.8 %
アセトニトリル水 流 速:0.6 ml/ 分 検 出:紫外部吸収 260 nm 保持時間: 10.2 分 実施例1で得られた培養液 (22 L) を、6N 塩酸で pH
7.6 からpH 2.0 に調製後、セライト545をろ過助剤とし
て 2 kg 添加し、フィルタープレスろ過した。得られた
ろ液 (22 L) を0.04 % トリフルオロ酢酸水で平衡化し
たセパビーズ SP207 (三菱化学株式会社製) カラム (4
L) に付した。カラムを0.04% トリフルオロ酢酸水 (9
L)、 および水 (8 L) で洗浄の後、15 % メタノール水
(12 L)、 20 % メタノール水 (16 L)、 30 % メタノー
ル水 (16 L)、 50 % メタノール水 (24 L) で順次溶出
を行った。15%、 20%、30 %メタノール水溶出画分をあ
わせ、これをエバポールで濃縮後、凍結乾燥を行い粗粉
末 27.7 g を得た。この粗粉末 500 mgを2 mlの 0.04 %
トリフルオロ酢酸を含有する1.8 % アセトニトリル水
に溶解し、そのうち0.1 mlを、同一溶媒で平衡化した H
PLC カラム (ペガシル ODS20φ x 250 mm (センシュー
科学 (株) 社製)) に供与し、流速 10.0 ml/ 分で展開
した。目的物質の紫外部吸収 260 nm を検出し、保持時
間 17.1 分に現れるピークを20回に分けて分取した。分
取液を10 ml にまで減圧濃縮した後、0.04 %トリフルオ
ロ酢酸含有 6 % アセトニトリル水で平衡化したトヨパ
ール HW-40F(東ソー株式会社製) カラム (100 ml) に付
し、同一溶媒で 10 ml 毎に分画したフラクション 24 -
28を集め、減圧濃縮、凍結乾燥し、A-503083 F (84.0
mg)を無色粉末として得た。 実施例3. A-503083 Bの単離 本実施例においては、活性画分を以下の高速液体クロマ
トグラフィー (HPLC)でモニターした。 カラム :カプセルパック C18 UG 80 4.6φ x 150 mm ((株) 資生堂社製) 溶 媒:0.04%トリフルオロ酢酸を含有する 6.3 % ア
セトニトリル水 流 速:0.6 ml/分 検 出:紫外部吸収 260 nm 保持時間:14.4 分 実施例2で得られたセパビーズSP207カラム 50 % メタ
ノール水溶出画分をエバポールで濃縮後、凍結乾燥を行
い、粗粉末 30.9 g を得た。この粗粉末のうち2.0 g を
10 ml の水に溶解し、これをダイヤイオン CHP-20P
(三菱化学株式会社製) カラム (100 ml) に付した。カ
ラムを水 (200 ml) で洗浄後、15 % メタノール水 (300
ml)、 30 % メタノール水 (300 ml) で順次溶出を行
い、それぞれの溶出画分を減圧濃縮した後、凍結乾燥
し、506 mgおよび 308 mg の粗粉末を得た。15 % メタ
ノール水溶出画分の粗粉末を 0.04 % トリフルオロ酢酸
を含有する 9.0 % アセトニトリル水 (5 ml) に溶解
し、これを0.04 % トリフルオロ酢酸を含有する 6.0 %
アセトニトリル水で平衡化したトヨパール HW-40Fカラ
ム (100 ml) に付し、同一溶媒で展開した。溶出液を 1
0 ml毎に分画し、フラクション 24 - 28 までを集め、
減圧濃縮の後、凍結乾燥して粗粉末 (230 mg) を得た。
この粗粉末を、0.04 % トリフルオロ酢酸を含有する 9.
0 % アセトニトリル水(2 ml) に溶解し、このうち0.2 m
lを同一溶媒系で平衡化したHPLC カラム (カプセルパッ
ク C18 UG 120, 20φ x 250 mm) に供与した。カラムを
同一溶媒で流速 10.0 ml/ 分で展開し、目的物質の260
nmでの紫外部吸収検出し、保持時間25.2 分に現れたピ
ークを分取した。この操作を10回繰り返し得られた画
分を減圧濃縮の後、凍結乾燥し、A-503083 Bを無色粉末
として33.6 mg得た。 実施例4.A-503083 Eの単離 本実施例においては、活性画分を以下の高速液体クロマ
トグラフィー (HPLC)でモニターした。 カラム :カプセルパック C18 UG 80 4.6φ x 150 mm ((株) 資生堂社製) 溶 媒:0.04%トリフルオロ酢酸を含有する 6.3 % ア
セトニトリル水 流 速:0.6 ml/分 検 出:紫外部吸収 260 nm 保持時間:8.9 分 実施例2で得られたセパビーズSP207カラム 50 % メタ
ノール水溶出画分をエバポールで濃縮後、凍結乾燥を行
い、粗粉末 30.9 g を得た。この粗粉末のうち2.0 g を
10 ml の水に溶解し、これをダイヤイオン CHP-20P
(三菱化学株式会社製) カラム (100 ml) に付した。カ
ラムを水 (200 ml) で洗浄後、15 % メタノール水 (300
ml) で溶出を行い、溶出画分を減圧濃縮した後、凍結
乾燥し、506 mg の粗粉末を得た。この粗粉末を 0.04 %
トリフルオロ酢酸を含有する 9.0% アセトニトリル水
(5 ml) に溶解し、これを0.04 % トリフルオロ酢酸を含
有する 6.0 % アセトニトリル水で平衡化したトヨパー
ル HW-40Fカラム (100 ml)に付し、同一溶媒で展開し
た。溶出液を 10 ml毎に分画し、フラクション 24 -28
までを集め、減圧濃縮の後、凍結乾燥して粗粉末 (230
mg) を得た。この粗粉末を、0.04 % トリフルオロ酢酸
を含有する 9.0 % アセトニトリル水 (2 ml)に溶解し、
このうち0.2 mlを同一溶媒系で平衡化したHPLC カラム
(カプセルパック C18 UG 120, 20φ x 250 mm) に供与
した。カラムを同一溶媒で流速 10.0ml/ 分で展開し、
目的物質の260 nmでの紫外部吸収検出し、保持時間17.7
分に現れたピークを分取した。この操作を10回繰り
返し得られた画分を減圧濃縮の後、凍結乾燥し、A-5030
83 Eを無色粉末として39.0 mg 得た。 実施例5. A-503083 Aの単離 本実施例においては、活性画分を以下の高速液体クロマ
トグラフィー (HPLC)でモニターした。 カラム :カプセルパック C18 UG 80 4.6φ x 150 mm ((株)資生堂社製) 溶 媒:0.04 %トリフルオロ酢酸を含有する 10 % ア
セトニトリル水 流 速:0.6 ml/ 分 検 出:紫外部吸収 260 nm 保持時間: 11.4 分 実施例3で得られたダイヤイオン CHP-20P カラム30 %
メタノール水溶出画分の粗粉末308 mgを、 0.04 % トリ
フルオロ酢酸を含有する 6 % アセトニトリル水 (2 ml)
に溶解した。これを同一溶媒系で平衡化したトヨパー
ル HW - 40 Fカラム (100 ml) に供与し、同一溶媒で展
開した。溶出液を 10 ml 毎に分画し、フラクション 28
- 31 までを集め、減圧濃縮の後、凍結乾燥して粗粉末
198mgを得た。この粗粉末を、0.04 % トリフルオロ酢
酸を含有する 10 % アセトニトリル水 (0.5 ml) に溶解
し、このうち50 μlを同一溶媒系で平衡化した HPLCカ
ラム (カプセルパック C18 UG 120, 20φ x 250 mm) に
供与した。カラムを流速 10.0 ml/ 分で展開し、目的物
質の260 nmでの紫外部吸収を検出して、保持時間 25.4
分に溶出される画分を 10 回に分けて分取した。得られ
た画分をあわせ、減圧濃縮後、凍結乾燥し、 A-503083
Aを無色粉末として140 mg得た。 試験例1.抗菌(抗Mycobacterium)活性の測定 本発明のA-503083 A、A-503083 B、A-503083 E及びA-50
3083 Fの、Mycobacterium smegmatis ATCC 607株に対す
る最小発育阻止濃度(MIC)の測定は、以下の方法で行
った。検体水溶液を1000 μg/mlの濃度より4倍希釈し、
4段階(1000 μg/ml、250μg/ml、62μg/ml、15μg/m
l)の希釈液を調製した。各希釈液を丸型シャーレ(90
φ×20 mm、テルモ社製)に1 mlずつ分注後、普通寒天
培地(栄研化学社製)を9 ml加えて混合し、平板とし
た。被検菌Mycobacterium smegmatisATCC 607株をトリ
プトソイブイヨン(TSB)培地(栄研化学社製)にて37
℃、一夜前培養した。試験当日、得られた菌液をTSBを
用いて100倍に希釈し、その1白金耳を平板培地に画線塗
沫した。この画線塗沫した平板培地を37℃、18時間培養
した後、MICを判定した。 表4.抗菌(抗Mycobacterium)活性 ――――――――――――――――――――――――――――――― 試験化合物 MIC(μg/ml) ――――――――――――――――――――――――――――――― A-503083 A 25 A-503083 B 25 A-503083 E >100 A-503083 F >100 ――――――――――――――――――――――――――――――― 表4に示す通り、A-503083 A及びA-503083 Bは、Mycoba
cterium smegmatis ATCC 607株に対して優れた抗菌活性
を示した。 試験例2.抗菌(抗Moraxella)活性の測定 本発明のA-503083 A、A-503083 B、A-503083 E及びA-50
3083 Fの、Moraxellacatarrhalis 11045株に対するMIC
の測定は、以下の方法で行った。検体水溶液を2000 μg
/mlの濃度より2倍希釈し、15段階(2000 μg/ml、1000
μg/ml、500 μg/ml、250μg/ml、125 μg/ml、62μg/m
l、31 μg/ml、15.6μg/ml、7.8 μg/ml、3.9 μg/ml、
2 μg/ml、1 μg/ml、0.5 μg/ml、0.24 μg/ml、0.12
μg/ml)希釈液を調製した。各希釈液を、丸型シャーレ
(90φ×20 mm、テルモ社製)に1mlずつ分注後、ミュラ
ー - ヒントン寒天(Mueller-Hinton agar)培地(BBL
社製)を9 ml加えて混合し、平板とした。被検菌Moraxe
lla catarrhalis 11045株をTSB培地にて37℃、一夜前培
養した。試験当日、得られた菌液をTSBを用いて100倍に
希釈し、その1白金耳を平板培地に画線塗沫した。この
画線塗沫した平板培地を37℃、18時間培養した後、MIC
を判定した。 表5.抗菌(抗Moraxella)活性 ――――――――――――――――――――――――――――――― 試験化合物 MIC(μg/ml) ――――――――――――――――――――――――――――――― A-503083 A 6.25 A-503083 B 6.25 A-503083 E 25 A-503083 F >100 ――――――――――――――――――――――――――――――― 表5に示す通り、A-503083 A、A-503083 B及びA-503083
Eは、Moraxella catarrhalis 11045株に対して優れた
抗菌活性を示した。 製剤例1.カプセル剤 A-503083 A 100 mg 乳糖 100 mg トウモロコシ澱粉 148.8 mg ステアリン酸マグネシウム 1.2 mg ――――――――――――――――――――― 全量 350 mg 上記処方の粉末を混合し、60メッシュのふるいに通し
た後、この粉末をゼラチンカプセルに入れ、カプセル剤
とする。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1.SANK62799株の培養 以下に記載する組成の培地 500 ml を入れた 2 L の三
角フラスコ(種フラスコ)に SANK 62799 株を無菌的に
1白金耳接種し、次いで該フラスコをロータリー振とう
機中で 28℃、210 rpmにて振とうして、4 日間の前培養
を行った。 前培養に使用した培地の組成 ―――――――――――――――――――― グルコース 20 g 可溶性デンプン 10 g 生イースト 9 g ポリペプトン 5 g エルリッヒ肉エキス 5 g CaCO3 3 g NaCl 5 g 消泡剤(CB442) 10 mg 水道水 1000 ml ―――――――――――――――――――― 滅菌前のpH7.4 滅菌:121℃にて30分間滅菌した。 本培養は以下に記載するようにして行った。すなわち、
滅菌済みの下記の組成の培地、15 L の入った 30 L 容
ジャーファンメーター 2 基に前培養液を3% (V/V) 植菌
し、温度28 ℃、通気量 1 vvm、回転数100〜200 rpm、
溶存酸素量 5.0 ppmで7日間培養した。 本培養に使用した培地の組成 ―――――――――――――――――――― グルコース 50 g 大豆粉 10 g エルリッヒ肉エキス 4 g ポリペプトン 4 g イーストエキス 1 g CaCO3 5 g NaCl 2.5 g 消泡剤(CB442) 20 mg 水道水 1000 ml ―――――――――――――――――――― 滅菌前のpH 7.2 滅菌:121℃にて 30 分間滅菌した。 実施例2.A-503083 Fの単離 本実施例においては、活性画分を以下の高速液体クロマ
トグラフィー (HPLC)でモニターした。 カラム :ペガシル ODS 4.6φ x 150 mm (センシュー科学 (株) 社製) 溶 媒:0.04 %トリフルオロ酢酸を含有する 1.8 %
アセトニトリル水 流 速:0.6 ml/ 分 検 出:紫外部吸収 260 nm 保持時間: 10.2 分 実施例1で得られた培養液 (22 L) を、6N 塩酸で pH
7.6 からpH 2.0 に調製後、セライト545をろ過助剤とし
て 2 kg 添加し、フィルタープレスろ過した。得られた
ろ液 (22 L) を0.04 % トリフルオロ酢酸水で平衡化し
たセパビーズ SP207 (三菱化学株式会社製) カラム (4
L) に付した。カラムを0.04% トリフルオロ酢酸水 (9
L)、 および水 (8 L) で洗浄の後、15 % メタノール水
(12 L)、 20 % メタノール水 (16 L)、 30 % メタノー
ル水 (16 L)、 50 % メタノール水 (24 L) で順次溶出
を行った。15%、 20%、30 %メタノール水溶出画分をあ
わせ、これをエバポールで濃縮後、凍結乾燥を行い粗粉
末 27.7 g を得た。この粗粉末 500 mgを2 mlの 0.04 %
トリフルオロ酢酸を含有する1.8 % アセトニトリル水
に溶解し、そのうち0.1 mlを、同一溶媒で平衡化した H
PLC カラム (ペガシル ODS20φ x 250 mm (センシュー
科学 (株) 社製)) に供与し、流速 10.0 ml/ 分で展開
した。目的物質の紫外部吸収 260 nm を検出し、保持時
間 17.1 分に現れるピークを20回に分けて分取した。分
取液を10 ml にまで減圧濃縮した後、0.04 %トリフルオ
ロ酢酸含有 6 % アセトニトリル水で平衡化したトヨパ
ール HW-40F(東ソー株式会社製) カラム (100 ml) に付
し、同一溶媒で 10 ml 毎に分画したフラクション 24 -
28を集め、減圧濃縮、凍結乾燥し、A-503083 F (84.0
mg)を無色粉末として得た。 実施例3. A-503083 Bの単離 本実施例においては、活性画分を以下の高速液体クロマ
トグラフィー (HPLC)でモニターした。 カラム :カプセルパック C18 UG 80 4.6φ x 150 mm ((株) 資生堂社製) 溶 媒:0.04%トリフルオロ酢酸を含有する 6.3 % ア
セトニトリル水 流 速:0.6 ml/分 検 出:紫外部吸収 260 nm 保持時間:14.4 分 実施例2で得られたセパビーズSP207カラム 50 % メタ
ノール水溶出画分をエバポールで濃縮後、凍結乾燥を行
い、粗粉末 30.9 g を得た。この粗粉末のうち2.0 g を
10 ml の水に溶解し、これをダイヤイオン CHP-20P
(三菱化学株式会社製) カラム (100 ml) に付した。カ
ラムを水 (200 ml) で洗浄後、15 % メタノール水 (300
ml)、 30 % メタノール水 (300 ml) で順次溶出を行
い、それぞれの溶出画分を減圧濃縮した後、凍結乾燥
し、506 mgおよび 308 mg の粗粉末を得た。15 % メタ
ノール水溶出画分の粗粉末を 0.04 % トリフルオロ酢酸
を含有する 9.0 % アセトニトリル水 (5 ml) に溶解
し、これを0.04 % トリフルオロ酢酸を含有する 6.0 %
アセトニトリル水で平衡化したトヨパール HW-40Fカラ
ム (100 ml) に付し、同一溶媒で展開した。溶出液を 1
0 ml毎に分画し、フラクション 24 - 28 までを集め、
減圧濃縮の後、凍結乾燥して粗粉末 (230 mg) を得た。
この粗粉末を、0.04 % トリフルオロ酢酸を含有する 9.
0 % アセトニトリル水(2 ml) に溶解し、このうち0.2 m
lを同一溶媒系で平衡化したHPLC カラム (カプセルパッ
ク C18 UG 120, 20φ x 250 mm) に供与した。カラムを
同一溶媒で流速 10.0 ml/ 分で展開し、目的物質の260
nmでの紫外部吸収検出し、保持時間25.2 分に現れたピ
ークを分取した。この操作を10回繰り返し得られた画
分を減圧濃縮の後、凍結乾燥し、A-503083 Bを無色粉末
として33.6 mg得た。 実施例4.A-503083 Eの単離 本実施例においては、活性画分を以下の高速液体クロマ
トグラフィー (HPLC)でモニターした。 カラム :カプセルパック C18 UG 80 4.6φ x 150 mm ((株) 資生堂社製) 溶 媒:0.04%トリフルオロ酢酸を含有する 6.3 % ア
セトニトリル水 流 速:0.6 ml/分 検 出:紫外部吸収 260 nm 保持時間:8.9 分 実施例2で得られたセパビーズSP207カラム 50 % メタ
ノール水溶出画分をエバポールで濃縮後、凍結乾燥を行
い、粗粉末 30.9 g を得た。この粗粉末のうち2.0 g を
10 ml の水に溶解し、これをダイヤイオン CHP-20P
(三菱化学株式会社製) カラム (100 ml) に付した。カ
ラムを水 (200 ml) で洗浄後、15 % メタノール水 (300
ml) で溶出を行い、溶出画分を減圧濃縮した後、凍結
乾燥し、506 mg の粗粉末を得た。この粗粉末を 0.04 %
トリフルオロ酢酸を含有する 9.0% アセトニトリル水
(5 ml) に溶解し、これを0.04 % トリフルオロ酢酸を含
有する 6.0 % アセトニトリル水で平衡化したトヨパー
ル HW-40Fカラム (100 ml)に付し、同一溶媒で展開し
た。溶出液を 10 ml毎に分画し、フラクション 24 -28
までを集め、減圧濃縮の後、凍結乾燥して粗粉末 (230
mg) を得た。この粗粉末を、0.04 % トリフルオロ酢酸
を含有する 9.0 % アセトニトリル水 (2 ml)に溶解し、
このうち0.2 mlを同一溶媒系で平衡化したHPLC カラム
(カプセルパック C18 UG 120, 20φ x 250 mm) に供与
した。カラムを同一溶媒で流速 10.0ml/ 分で展開し、
目的物質の260 nmでの紫外部吸収検出し、保持時間17.7
分に現れたピークを分取した。この操作を10回繰り
返し得られた画分を減圧濃縮の後、凍結乾燥し、A-5030
83 Eを無色粉末として39.0 mg 得た。 実施例5. A-503083 Aの単離 本実施例においては、活性画分を以下の高速液体クロマ
トグラフィー (HPLC)でモニターした。 カラム :カプセルパック C18 UG 80 4.6φ x 150 mm ((株)資生堂社製) 溶 媒:0.04 %トリフルオロ酢酸を含有する 10 % ア
セトニトリル水 流 速:0.6 ml/ 分 検 出:紫外部吸収 260 nm 保持時間: 11.4 分 実施例3で得られたダイヤイオン CHP-20P カラム30 %
メタノール水溶出画分の粗粉末308 mgを、 0.04 % トリ
フルオロ酢酸を含有する 6 % アセトニトリル水 (2 ml)
に溶解した。これを同一溶媒系で平衡化したトヨパー
ル HW - 40 Fカラム (100 ml) に供与し、同一溶媒で展
開した。溶出液を 10 ml 毎に分画し、フラクション 28
- 31 までを集め、減圧濃縮の後、凍結乾燥して粗粉末
198mgを得た。この粗粉末を、0.04 % トリフルオロ酢
酸を含有する 10 % アセトニトリル水 (0.5 ml) に溶解
し、このうち50 μlを同一溶媒系で平衡化した HPLCカ
ラム (カプセルパック C18 UG 120, 20φ x 250 mm) に
供与した。カラムを流速 10.0 ml/ 分で展開し、目的物
質の260 nmでの紫外部吸収を検出して、保持時間 25.4
分に溶出される画分を 10 回に分けて分取した。得られ
た画分をあわせ、減圧濃縮後、凍結乾燥し、 A-503083
Aを無色粉末として140 mg得た。 試験例1.抗菌(抗Mycobacterium)活性の測定 本発明のA-503083 A、A-503083 B、A-503083 E及びA-50
3083 Fの、Mycobacterium smegmatis ATCC 607株に対す
る最小発育阻止濃度(MIC)の測定は、以下の方法で行
った。検体水溶液を1000 μg/mlの濃度より4倍希釈し、
4段階(1000 μg/ml、250μg/ml、62μg/ml、15μg/m
l)の希釈液を調製した。各希釈液を丸型シャーレ(90
φ×20 mm、テルモ社製)に1 mlずつ分注後、普通寒天
培地(栄研化学社製)を9 ml加えて混合し、平板とし
た。被検菌Mycobacterium smegmatisATCC 607株をトリ
プトソイブイヨン(TSB)培地(栄研化学社製)にて37
℃、一夜前培養した。試験当日、得られた菌液をTSBを
用いて100倍に希釈し、その1白金耳を平板培地に画線塗
沫した。この画線塗沫した平板培地を37℃、18時間培養
した後、MICを判定した。 表4.抗菌(抗Mycobacterium)活性 ――――――――――――――――――――――――――――――― 試験化合物 MIC(μg/ml) ――――――――――――――――――――――――――――――― A-503083 A 25 A-503083 B 25 A-503083 E >100 A-503083 F >100 ――――――――――――――――――――――――――――――― 表4に示す通り、A-503083 A及びA-503083 Bは、Mycoba
cterium smegmatis ATCC 607株に対して優れた抗菌活性
を示した。 試験例2.抗菌(抗Moraxella)活性の測定 本発明のA-503083 A、A-503083 B、A-503083 E及びA-50
3083 Fの、Moraxellacatarrhalis 11045株に対するMIC
の測定は、以下の方法で行った。検体水溶液を2000 μg
/mlの濃度より2倍希釈し、15段階(2000 μg/ml、1000
μg/ml、500 μg/ml、250μg/ml、125 μg/ml、62μg/m
l、31 μg/ml、15.6μg/ml、7.8 μg/ml、3.9 μg/ml、
2 μg/ml、1 μg/ml、0.5 μg/ml、0.24 μg/ml、0.12
μg/ml)希釈液を調製した。各希釈液を、丸型シャーレ
(90φ×20 mm、テルモ社製)に1mlずつ分注後、ミュラ
ー - ヒントン寒天(Mueller-Hinton agar)培地(BBL
社製)を9 ml加えて混合し、平板とした。被検菌Moraxe
lla catarrhalis 11045株をTSB培地にて37℃、一夜前培
養した。試験当日、得られた菌液をTSBを用いて100倍に
希釈し、その1白金耳を平板培地に画線塗沫した。この
画線塗沫した平板培地を37℃、18時間培養した後、MIC
を判定した。 表5.抗菌(抗Moraxella)活性 ――――――――――――――――――――――――――――――― 試験化合物 MIC(μg/ml) ――――――――――――――――――――――――――――――― A-503083 A 6.25 A-503083 B 6.25 A-503083 E 25 A-503083 F >100 ――――――――――――――――――――――――――――――― 表5に示す通り、A-503083 A、A-503083 B及びA-503083
Eは、Moraxella catarrhalis 11045株に対して優れた
抗菌活性を示した。 製剤例1.カプセル剤 A-503083 A 100 mg 乳糖 100 mg トウモロコシ澱粉 148.8 mg ステアリン酸マグネシウム 1.2 mg ――――――――――――――――――――― 全量 350 mg 上記処方の粉末を混合し、60メッシュのふるいに通し
た後、この粉末をゼラチンカプセルに入れ、カプセル剤
とする。
【0054】
【発明の効果】本発明の化合物は、マイコバクテリウム
属を含む各種細菌感染症の予防薬または治療薬、および
各種細菌感染症の予防薬または治療薬を目指した、有機
化学的および微生物変換を用いた誘導体合成原料として
有用である。
属を含む各種細菌感染症の予防薬または治療薬、および
各種細菌感染症の予防薬または治療薬を目指した、有機
化学的および微生物変換を用いた誘導体合成原料として
有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C12N 1/20 (C12N 1/20 A C12R 1:465) C12R 1:465) (72)発明者 村松 康範 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 木塚 正明 茨城県つくば市御幸が丘33 三共株式会社 内 Fターム(参考) 4B064 AF33 BA06 BG01 BG09 BH03 BH06 CA03 CA04 DA02 4B065 AA50X AC12 AC14 AC15 BA22 BC26 CA18 CA44 4C057 AA01 DD03 LL10 LL18 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 EA17 MA01 NA14 ZB35
Claims (12)
- 【請求項1】下記の一般式(I) 【化1】 (式中、R1はメチル基又は水素原子を示す。)で表わ
される化合物又はその塩。 - 【請求項2】下記の一般式 (II) 【化2】 (式中、R2はメチル基又は水素原子を示す。)で表わ
される化合物又はその塩。 - 【請求項3】下記の物理化学的性状を有する化合物又は
その塩: 1)物質の性状:無色粉末状物質 2)溶解性:水、メタノールに可溶、アセトン、クロロ
ホルムに不溶 3)分子式:C25H34N6O13 4)分子量:626 (FABマススペクトル法により測定) 5)高分解能 FAB マススペクトル法により測定した精
密質量、[M+H]+は次に示す通りである。 実測値:627.2259 計算値:627.2262 6)紫外部吸収スペクトル:水中で測定した紫外部吸収
スペクトルは、次に示す極大吸収を示す:257 nm (ε
11000) 7)旋光度:水中で測定した旋光度は、以下に示す値を
示す: [α]D 29:+ 84.0°(c 0.7) 8)赤外吸収スペクトル:臭化カリウム (KBr) 錠剤法
で測定した赤外吸収スペクトルは以下に示す極大吸収を
示す。 3360, 3101, 2935, 1780, 1687, 1516, 1459, 1131, 13
87, 1361, 1336, 1299,1269, 1214, 1159, 1064, 1021,
976 cm-1 9)1H-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキシ
ド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (2.05 ppm)
を用いて測定した、1H-核磁気共鳴スペクトルは、以下
に示すとおりである。 1.11 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.16 (1H, m), 1.34 (1H,
m), 1.67 (1H, m), 1.74(1H, m), 1.83 (1H, m), 1.90
(1H, m), 3.24 (3H, s), 3.53 (1H, m), 3.70 (1H, t,
J = 4.7 Hz), 3.99 (1H, t, J = 3.9 Hz), 4.28 (1H,
t, J = 3.9 Hz),4.38 (1H, m), 4.39 (1H, m), 4.40 (1
H, br. s), 5.10 (1H, d, J = 3.9 Hz),5.13 (1H, dd,
J = 4.6, 4.7 Hz), 5.62 (1H, dd, J = 1.6, 8.1 Hz),
5.76 (1H, d, J = 2.1 Hz), 5.77 (1H, d, J = 4.6 Hz
), 6.56, (1H, br. s), 6.83 (1H, br. s), 7.61 (1H,
br. s), 7.69 (1H, br. s), 7.69 (1H d, J = 4.3),
7.78(1H, d, J = 8.1 Hz), 7.90 (1H, d, J = 6.0 Hz),
11.3 (1H, d, J = 1.6 Hz)ppm 10)13C-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキ
シド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (39.5 pp
m) を用いて測定した、13C-核磁気共鳴スペクトルは、
以下に示すとおりである。 21.7 (q), 26.7 (t), 30.5 (t), 36.6 (t), 47.8 (d),
51.5 (d), 58.1 (q), 61.4 (d), 65.5 (d), 72.9 (d),
75.5 (d), 78.1 (d), 81.8 (d), 86.2 (d), 99.2(d), 1
01.8 (d), 109.0 (d), 139.9 (d), 141.7 (s), 150.3
(s), 155.1 (s),159.2 (s), 163.0 (s), 169.9 (s), 17
2.8 (s) ppm 11)高速液体クロマトグラフィー: カラム :カプセルパック C18 UG 80, 4.6φ x 150 mm
((株)資生堂社製) 溶 媒:0.04 % トリフルオロ酢酸を含有する 10 %
アセトニトリル水 流 速:0.6 ml/ 分 検 出:紫外部吸収 260 nm 保持時間:11.4 分 - 【請求項4】下記の物理化学的性状を有する化合物又は
その塩: 1)物質の性状:無色粉末状物質 2)溶解性:水、メタノールに可溶、アセトン、クロロ
ホルムに不溶 3)分子式:C24H32N6O13 4)分子量:612 (FABマススペクトル法により測定) 5)高分解能 FAB マススペクトル法により測定した精
密質量、[M+H]+は次に示す通りである。 実測値:613.2108 計算値:613.2106 6)紫外部吸収スペクトル:水中で測定した紫外部吸収
スペクトルは、次に示す極大吸収を示す: 257 nm (ε 10900) 7)旋光度:水中で測定した旋光度は、以下に示す値を
示す: [α]D 29:+ 91.0°(c 0.2) 8)赤外吸収スペクトル:臭化カリウム (KBr) 錠剤法
で測定した赤外吸収スペクトルは以下に示す極大吸収を
示す。 3362, 2936, 2860, 1684, 1515, 1463, 1437, 1387, 13
59, 1335, 1270, 1209,1144, 1020, 975 cm-1 9)1H-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキシ
ド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (2.05 ppm)
を用いて測定した、1H-核磁気共鳴スペクトルは、以下
に示すとおりである。 1.03 (1H, m), 1.35 (1H, m), 1.66 (1H, m), 1.75 (1
H, m), 1.90 (1H, m), 1.92 (1H, m) 3.06 (1H, m), 3.
18 (1H, m), 3.23 (3H, s), 3.70 (1H, t, J = 4.8 H
z), 3.99 (1H, dd, J = 4.9, 3.7 Hz), 4.28 (1H, t, J
= 3.7 Hz), 4.38 (1H, dd, J = 4.8, 1.5 Hz), 4.41
(1H, m), 4.43 (1H, d, J = 1.5 Hz), 5.11 (1H, d, J
= 4.9 Hz), 5.12 (1H, dd, J = 4.5, 4.8 Hz), 5.62 (1
H, dd, J = 2.0, 8.1 Hz), 5.76 (1H, d, J = 3.7 Hz),
5.81 (1H, d, J = 4.5 Hz ), 6.55, (1H, br. s), 6.8
6 (1H, br. s), 7.61 (1H, br. s), 7.69 (1H, br. s),
7.87 (1H d, J = 6.0 Hz), 7.87 (1H, d, J = 8.1 H
z), 7.99 (1H, t, J = 6.6 Hz), 11.3 (1H, d, J = 2.0
Hz) ppm 10)13C-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキ
シド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (39.5 pp
m) を用いて測定した、13C-核磁気共鳴スペクトルは以
下に示すとおりである。 27.4 (t), 28.7 (t), 30.7 (t), 40.5 (t), 51.4 (d),
58.0 (q), 61.4 (d), 65.4 (d), 72.8 (d), 75.4 (d),
78.2 (d), 81.8 (d), 86.2 (d), 99.2 (d), 101.8 (d),
109.0 (d), 139.9 (d), 141.6 (s), 150.3 (s), 155.0
(s), 159.2 (s),163.1 (s), 169.9 (s), 173.6 (s) pp
m 11)高速液体クロマトグラフィー: カラム :カプセルパック C18 UG 80, 4.6φ x 150 mm
((株)資生堂社製) 溶 媒:0.04 % トリフルオロ酢酸を含有する 6.3 %
アセトニトリル水 流 速:0.6 ml/ 分 検 出:紫外部吸収 260 nm 保持時間:14.4 分 - 【請求項5】下記の物理化学的性状を有する化合物又は
その塩: 1)物質の性状:無色粉末状物質 2)溶解性:水、メタノールに可溶、アセトン、クロロ
ホルムに不溶 3)分子式:C19H24N4O13 4)分子量:516 (FABマススペクトル法により測定) 5)高分解能 FAB マススペクトル法により測定した精
密質量、[M+H]+は次に示す通りである。 実測値:517.1424 計算値:517.1418 6)紫外部吸収スペクトル:水中で測定した紫外部吸収
スペクトルは、次に示す極大吸収を示す: 250 nm (ε 9190) 7)旋光度:水中で測定した旋光度は、以下に示す値を
示す: [α]D 29:+ 61.0°(c 0.2) 8)赤外吸収スペクトル:臭化カリウム (KBr) 錠剤法
で測定した赤外吸収スペクトルは以下に示す極大吸収を
示す。 3359, 3200, 2954, 2845, 1686, 1605, 1463, 1442, 13
89, 1333, 1306, 1269,1213, 1142, 1118, 1087, 1065,
1026, 977 cm-1 9)1H-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキシ
ド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (2.05 ppm)
を用いて測定した、1H-核磁気共鳴スペクトルは以下に
示すとおりである。 3.26 (3H, s), 3.70 (3H, s), 3.77 (1H, dd, J = 5.3,
4.4 Hz), 3.96 (1H, dd, J = 3.8, 3.9 Hz), 4.31 (1
H, dd, J = 3.8, 1.8 Hz), 4.34 (1H, m), 4.35 (1H,
m), 5.07 (1H, d, J = 3.9 Hz), 5.11 (1H, dd, J = 4.
1, 4.4 Hz), 5.62 (1H, dd, J = 2.0, 8.0 Hz), 5.76
(1H, d, J = 4.1 Hz), 5.92 (1H, br. d, J =1.8 Hz),
6.57 (1H, br. s), 6.85 (1H, br. s), 7.56 (1H, br.
s), 7.74 (1H, br. s), 7.75 (1H, d, J = 8.1 Hz), 1
1.3 (1H, d, J = 2.0 Hz) ppm 10)13C-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキ
シド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (39.5 pp
m) を用いて測定した、13C-核磁気共鳴スペクトルは、
以下に示すとおりである。 52.1 (d), 58.0 (q), 61.4 (d), 65.0 (d), 72.9 (d),
75.5 (d), 77.8 (d), 81.8 (d), 86.7 (d), 99.4 (d),
101.6 (d), 114.6 (d), 139.1 (s), 139.9 (d),150.2
(s), 155.1 (s), 161.9 (s), 163.1 (s), 169.9 (s) pp
m 11)高速液体クロマトグラフィー: カラム :カプセルパック C18 UG 80, 4.6φ x 150 mm
((株)資生堂社製) 溶 媒:0.04 % トリフルオロ酢酸を含有する 6.3 %
アセトニトリル水 流 速:0.6 ml/ 分 検 出:紫外部吸収 260 nm 保持時間:8.9 分 - 【請求項6】下記の物理化学的性状を有する化合物又は
その塩: 1)物質の性状:無色粉末状物質 2)溶解性:水、メタノールに可溶、アセトン、クロロ
ホルムに不溶 3)分子式:C18H22N4O13 4)分子量:502 (FABマススペクトル法により測定) 5)高分解能 FAB マススペクトル法により測定した精
密質量、[M+H]+は次に示す通りである。 実測値:503.1255 計算値:503.1262 6)紫外部吸収スペクトル:水中で測定した紫外部吸収
スペクトルは、次に示す極大吸収を示す:259 nm (ε
7980) 7)旋光度:水中で測定した旋光度は、以下に示す値を
示す: [α]D 29:+ 110°(c 0.3) 8)赤外吸収スペクトル:臭化カリウム (KBr) 錠剤法
で測定した赤外吸収スペクトルは以下に示す極大吸収を
示す。 3359, 3196, 2939, 1685, 1464, 1391, 1357, 1336, 12
70, 1232, 1208, 1117,1064, 1020, 977 cm-1 9)1H-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキシ
ド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (2.05 ppm)
を用いて測定した、1H-核磁気共鳴スペクトルは、以下
に示すとおりである。 3.28 (3H, s), 3.77 (1H, dd, J = 5.2, 4.4 Hz), 3.94
(1H, dd, J = 3.6, 3.9Hz), 4.29 (1H, dd, J = 2.0,
3.6 Hz), 4.34 (1H, m), 4.35 (1H, m), 5.04 (1H, d,
J = 3.9 Hz), 5.12 (1H, dd, J = 4.1, 4.4 Hz), 5.62
(1H, dd, J = 2.1, 8.1 Hz), 5.76 (1H, d, J = 4.1 H
z), 5.88 (1H, br. d, J = 2.0 Hz), 6.59(1H, br. s),
6.86 (1H, br. s), 7.58 (1H, br. s), 7.70 (1H, br.
s), 7.77(1H, d, J = 8.1 Hz), 11.3 (1H, d, J = 2.1
Hz), 12.8 (1H, s) ppm 10)13C-核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキ
シド中、内部標準に重ジメチルスルホキシド (39.5 pp
m) を用いて測定した、13C-核磁気共鳴スペクトルは、
以下に示すとおりである。 58.1(q), 61.5(d), 65.1(d), 72.9 (d), 75.1 (d), 77.
7 (d), 81.8 (d), 86.7(d), 99.0 (d), 101.6 (d), 11
3.8 (d), 139.8 (s), 139.9 (d), 150.2 (s), 155.1
(s), 162.9 (s), 163.1 (s), 169.9 (s) ppm 11)高速液体クロマトグラフィー: カラム :ペガシル ODS, 4.6φ x 150 mm (センシュー
科学 (株) 社製) 溶 媒:0.04 % トリフルオロ酢酸を含有する 1.8 %
アセトニトリル水 流 速:0.6 ml/ 分 検 出:紫外部吸収 260 nm 保持時間:10.2 分 - 【請求項7】ストレプトマイセス属に属する、請求項1
乃至6記載の化合物からなる化合物群に属する一つ又は
二つ以上の化合物の生産菌を培養し、該生産菌の培養物
より、請求項1乃至6記載の化合物からなる化合物群に
属する一つ又は二つ以上の化合物を採取することを特徴
とする、請求項1乃至6記載の化合物からなる化合物群
に属する一つ又は二つ以上の化合物の製造法。 - 【請求項8】請求項1乃至6記載の化合物からなる化合
物群に属する一つ又は二つ以上の化合物の生産菌がスト
レプトマイセス・エスピー(Streptomyces sp.)SAN
K62799(FERM BP−7201)株である、
請求項7に記載の製造法。 - 【請求項9】ストレプトマイセス属に属し、請求項1乃
至6記載の化合物からなる化合物群に属する一つ又は二
つ以上の化合物を生産することを特徴とする微生物。 - 【請求項10】ストレプトマイセス・エスピー(Strept
omyces sp.)SANK62799(FERM BP−7
201)である、請求項9に記載の微生物。 - 【請求項11】請求項1乃至6のいずれか一つに記載の
化合物又はその塩を含むことからなる医薬。 - 【請求項12】請求項1乃至6のいずれか一つに記載の
化合物又はその塩を有効成分として含有する抗菌剤。
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JP2002316934A (ja) * | 2001-02-19 | 2002-10-31 | Sankyo Co Ltd | 新規a−500359誘導体を含有する抗菌剤 |
-
2001
- 2001-08-29 JP JP2001259506A patent/JP2002241394A/ja active Pending
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JP2002316934A (ja) * | 2001-02-19 | 2002-10-31 | Sankyo Co Ltd | 新規a−500359誘導体を含有する抗菌剤 |
JP4658438B2 (ja) * | 2001-02-19 | 2011-03-23 | セケラ インコーポレイテッド | 新規a−500359誘導体を含有する抗菌剤 |
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