JP2002239418A - サイクロン - Google Patents

サイクロン

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JP2002239418A
JP2002239418A JP2001040623A JP2001040623A JP2002239418A JP 2002239418 A JP2002239418 A JP 2002239418A JP 2001040623 A JP2001040623 A JP 2001040623A JP 2001040623 A JP2001040623 A JP 2001040623A JP 2002239418 A JP2002239418 A JP 2002239418A
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JP
Japan
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cyclone
cylindrical portion
diameter
dust
powder
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JP2001040623A
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English (en)
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Nobuhiko Yamazaki
信彦 山▲崎▼
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IHI Corp
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全高が高くなることなく、圧力損失を増加さ
せないで集塵効率を向上できるサイクロンを提供する。 【解決手段】 粉体を含むガスが導入される円筒部1
と、その円筒部1の下端に一体に接続され、分離された
粉体を捕集排出するコーン部2とを有するサイクロンに
おいて、上記円筒部1下端に接続するコーン部2の上端
を、上記円筒部1の直径よりも拡径して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含塵ガスから遠心
力により粉体を捕集するサイクロンに係り、特にセメン
ト工業にてサスペンションプレヒータに用いられるサイ
クロンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、セメント工業等において、セメ
ント原料を仮焼するためのサスペンションプレヒータに
は、多段に積み上げられたサイクロンが使用されてい
る。
【0003】サイクロンは、高温ガスにセメント原料が
混合したガス(以下、「含塵ガス」と称する。)が導入
される上側の円筒部と、含塵ガスからセメント原料を捕
集し排出する下側の円錐(コーン)部とが一体に形成さ
れたサイクロン本体から主に構成されており、円筒部の
直径と円錐部の直径は同じ大きさで一体に形成されてい
る。
【0004】円筒部の上側開口部は蓋で閉塞されてお
り、その蓋の中央に含塵ガスの出口が形成されていると
共に、円筒部の上側部には含塵ガスの入口が形成されて
いる。また、円錐部の頂部には捕集したセメント原料の
排出口(シュート)が形成されている。
【0005】そして、円筒部の外周の接線方向からサイ
クロン本体に含塵ガスを導入させ、含塵ガスが壁面に案
内されて旋回することによりセメント原料の粒子に発生
する遠心力を利用して、固気分離している。
【0006】ところで、セメント原料の粒子はこの遠心
力によりサイクロン本体の壁面に押し付けられながら円
筒部の壁面を伝って下方へ落ちて円錐部へ導入され、他
方、気流は円筒部及び円錐部を旋回すると共に出口へと
導かれるが、この時、小径粒子は、この気流に巻き上げ
られ、気流と共に外部へ導出されてしまい、サイクロン
の集塵効率を低下させている。
【0007】この小径粒子の巻き上げを減少させるに
は、円筒の高さ(円筒部の下端からガス入口の下端まで
の高さ)を高くすることが考えられるが、この高さを高
くするほど集塵効率が高くなる。
【0008】このため、従来は、サスペンションプレヒ
ータに設けられる各段のサイクロンごとに集塵効率と圧
力損失を考慮して円筒の高さが決められている。
【0009】また、サイクロンの構造の面からも、圧力
損失を増加させないで集塵効率を向上させるために、様
々な技術が開発されている。
【0010】その一例として、図4に円錐部に拡大コー
ン部を設けたサイクロンを示す。
【0011】図4に示すように、このサイクロンは、サ
イクロン本体40の円錐部42の排出口41sに拡大コ
ーン部50が設けられており、この拡大コーン部50内
で含塵ガスの流速を落して粉体の巻き上げを防止し、集
塵効率の低下を防止している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示したサイクロンは、円錐部42の排出口41sから拡
大コーン部50内に導入した粉体の巻き上げを防止する
ため、拡大コーン部50を深さ方向に設ける必要があ
り、さらに円筒の高さを高く形成するか又は円錐部42
の円錐面の傾斜角度を大きくして、円錐部42での粉体
の巻き上げを防止しなければならず、全高が高くなる。
すると、必然的にサスペンションプレヒータの全体高さ
が高くなり、建設費、投資額の増加を招く。また、既存
のプレヒータの性能向上の為の改造も困難となる。
【0013】そこで、本発明の目的は、全高が高くなる
ことなく、圧力損失を増加させないで集塵効率を向上で
きるサイクロンを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、粉体を含むガスが導入される円筒
部と、その円筒部の下端に一体に接続され、分離された
粉体を捕集排出するコーン部とを有するサイクロンにお
いて、上記円筒部下端に接続するコーン部の上端を、上
記円筒部の直径よりも拡径して形成したものである。
【0015】請求項2の発明は、上記拡径したコーン部
の上端の直径が上記円筒部の直径の1.1倍から1.3
倍の大きさで形成されているものである。
【0016】請求項3の発明は、上記拡径したコーン部
の上端には、上記円筒部の下端と連結するリング部材を
有するものである。
【0017】上記構成によれば、サイクロン本体に導入
されたガスは、壁面に案内されて円筒部内で旋回しなが
ら下方のコーン部に流れていくと共に、粉体は遠心力に
より壁面に押し付けられながら円筒部の壁面を伝って下
方へ落ちていく。そして、コーン部の上端付近では、円
筒部よりもコーン部の直径が大きいため、流速が下が
り、ガス内の粉体は自重により下方に落下する。さら
に、円筒部とコーン部とを連結するリング部材により、
巻き上がった粉体が下方に戻されて落下し捕集される。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適一実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0019】図3に本発明にかかるサイクロンを設けた
サスペンションプレヒータの概略図を示す。
【0020】図3に示すように、サスペンションプレヒ
ータは、セメント原料の水分量等に応じて、例えば最下
段、中下段、中上段、最上段の四段にサイクロン10
0,200,300,400が積み重ねられて配置され
ており、本発明にかかるサイクロンは中間段に配置され
たサイクロン200,300や最下段サイクロン400
に用いられる。
【0021】図1に本発明にかかるサイクロンの断面図
を示す。
【0022】図1に示すように、本発明にかかるサイク
ロンは、含塵ガスを導入して旋回させる直径D1 の円筒
状の円筒部1と、この円筒部1の下端に接続され含塵ガ
スから分離された粉体を捕集排出すると共に円筒部1下
端に接続する上端の直径D2が、円筒部1よりも拡径し
て形成された円錐状の円錐(コーン)部2とが一体に形
成された逆キノコ状のサイクロン本体10から主に構成
されている。
【0023】円筒部1は、含塵ガスを旋回させる上部の
旋回ゾーン4と、この旋回ゾーン4の下部に形成され含
塵ガスから粉体を分離させる分離ゾーン5とを有し、分
離ゾーン5は集塵効率を考慮して決められた高さhで形
成されている。
【0024】また、円筒部1は、上側の開口部が円形状
の上板1uで閉塞されており、この上板1uの中央に
は、含塵ガスの出口1oが形成されている。そして、そ
の出口1oに、内部の混合ガスを上段のサイクロンに送
出するための出口管20が一部挿入されて設けられてい
る。この出口管20の挿入長さは、圧力損失と集塵効率
を考慮して決定、形成されている。
【0025】さらに、円筒部1の上側部には、含塵ガス
の入口1iが形成されており、この入口1iの口径が旋
回ゾーン4の高さとなる。そして、その入口1iには、
円筒部1の外周の接線方向から含塵ガスを導入するため
の導入管30が設けられている。
【0026】円錐部2は、含塵ガスから捕集された粉体
を排出するための排出口(シュート)2sを頂部に有す
る漏斗状の拡径コーンで形成されている。
【0027】この拡径コーンは、円筒部1の下端と接続
される上端の直径D2 が円筒部1の直径D1 の1.1倍
から1.3倍の大きさで形成されていると共に、円錐面
の傾斜角度αが65度、高さが排出口2sの直径に応じ
て決定された高さで形成されている。
【0028】そして、円筒部1と円錐部2は、幅が(D
2 −D1 )/2のリング部材3により、端部同士が水平
方向に連結されている。
【0029】次に、作用を図2を用いて説明する。
【0030】図中、実線の矢印は含塵ガスgの流れを示
し、破線の矢印は粉体dの流れを示している。
【0031】図2に示すように、導入管30より円筒部
1の入口1iを通ってサイクロン本体10に導入された
含塵ガスgは、壁面に案内されて円筒部1で旋回しなが
ら下方の円錐部2に流れていくと共に、粉体dは遠心力
により壁面に押し付けられながら円筒部1の壁面を伝っ
て下方へ落ちていく。そして、円筒部1と円錐部2との
間の部分では、円筒部1よりも円錐部2の直径が大きい
ため、流速が下がり、含塵ガス内の粉体dは自重により
下方に落下する。さらに、円筒部1と円錐部2とを連結
するリング部材3により、巻き上がった粉体dが下方に
戻されて落下し、排出口2sより排出される。また、粉
体dが捕集された含塵ガスは出口1oを通って出口管2
0より送出される。
【0032】以上説明したように、本発明は、小径粒子
の巻き上げが発生しやすい部分(円錐部2の上部)の気
流の流速が下がる構造で形成されているため、粉体dが
落下しやすくなり、一旦分離された気流中の粉体dが再
びガスと共にサイクロンの出口1oから出にくくなる。
これにより、円筒(分離ゾーン5)の高さhを低く形成
でき、同一圧損で集塵効率を1%以上向上できる。
【0033】また、本発明は、サイクロン本体10の全
高を従来と同等に形成しても集塵効率を向上できるの
で、現在使用されているサスペンションプレヒータにそ
のまま適用できる。
【0034】尚、本実施の形態では中間段のサイクロン
に適用する場合について述べたが、いずれの段のサイク
ロンにも本発明を適用可能である。
【0035】また、本実施の形態では、円錐部2の円錐
面の傾斜角度を65度として形成したが、所望の集塵効
率に応じて適宜変更しても良い。
【0036】また、本実施の形態では、円錐部2の直径
2 を円筒部1の直径D1 の1.1倍から1.3倍とし
たが、1.1倍未満であると集塵効率の向上が小さく、
また1.3倍を越えると圧力損失が大きくなることを考
慮して適宜変更しても良く、この範囲に限定されないこ
とは言うまでも無い。
【0037】また、本発明はサスペンションプレヒータ
に用いられるサイクロンだけでなく、様々な用途のサイ
クロンに適用できる。
【0038】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、同一圧損
で集塵効率を向上できる。
【0039】また、本発明によれば、サイクロンの全高
が高くならずに集塵効率を向上できるので、比較的高さ
を確保できない場所にでもサスペンションプレヒータを
設置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すサイクロンの断面
図である。
【図2】図1のサイクロンで集塵される粉体と含塵ガス
の流れを示す説明図である。
【図3】図1のサイクロンを設けたサスペンションプレ
ヒータの概略図である。
【図4】従来のサイクロンの断面図である。
【符号の説明】
1 円筒部 2 円錐(コーン)部 3 リング部材 D1 円筒部の直径 D2 円錐部の直径

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体を含むガスが導入される円筒部と、
    その円筒部の下端に一体に接続され、分離された粉体を
    捕集排出するコーン部とを有するサイクロンにおいて、
    上記円筒部下端に接続するコーン部の上端を、上記円筒
    部の直径よりも拡径して形成したことを特徴とするサイ
    クロン。
  2. 【請求項2】 上記拡径したコーン部の上端の直径が上
    記円筒部の直径の1.1倍から1.3倍の大きさで形成
    されている請求項1記載のサイクロン。
  3. 【請求項3】 上記拡径したコーン部の上端には、上記
    円筒部の下端と連結するリング部材を有する請求項1又
    は2記載のサイクロン。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014015338A (ja) * 2012-07-05 2014-01-30 Kawasaki Heavy Ind Ltd セメント原料予熱装置及びセメント原料の予熱方法
JP2016041398A (ja) * 2014-08-15 2016-03-31 株式会社日清製粉グループ本社 サイクロン装置
CN106622617A (zh) * 2017-02-27 2017-05-10 中国华电集团科学技术研究总院有限公司 双通道旋惯粗粉分离器
CN113457859A (zh) * 2020-03-30 2021-10-01 中国石油化工股份有限公司 旋风分离器及固气分离系统

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