JP2002238902A - 超音波送信方法および超音波診断装置 - Google Patents

超音波送信方法および超音波診断装置

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JP2002238902A
JP2002238902A JP2001036582A JP2001036582A JP2002238902A JP 2002238902 A JP2002238902 A JP 2002238902A JP 2001036582 A JP2001036582 A JP 2001036582A JP 2001036582 A JP2001036582 A JP 2001036582A JP 2002238902 A JP2002238902 A JP 2002238902A
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Japan
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ultrasonic
aperture
sound pressure
ultrasonic beam
frame
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JP2001036582A
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Hiroshi Hashimoto
浩 橋本
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GE Medical Systems Global Technology Co LLC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波探触子の振動素子の駆動電圧を瞬時に
切り換えるための構成を持っていない場合でも超音波ビ
ームの焦点での音圧の強弱を瞬時に切り換えて送信す
る。 【解決手段】 超音波探触子の開口サイズを大開口Aa
と小開口Abとで切り換える。 【効果】 大開口Aaでは比較的高音圧の超音波ビーム
を形成でき、小開口Abでは比較的低音圧の超音波ビー
ムを形成でき、両者を瞬時に切り換えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波送信方法お
よび超音波診断装置に関し、さらに詳しくは、超音波探
触子の振動素子の駆動電圧を瞬時に切り換えるための構
成を持っていない場合でも超音波ビームの焦点での音圧
の強弱を瞬時に切り換えて送信することが出来る超音波
送信方法および超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の超音波診断装置の一例
を示す構成ブロック図である。この超音波診断装置50
0は、多数の振動素子10を有する超音波探触子1と、
超音波ビームを送信しそれに対応する超音波エコーを受
信し受信信号を出力する送受信部2と、前記振動素子1
0を比較的高電圧で駆動して超音波ビームを送信し高駆
動電圧フレームを撮影し次いで所定の時間は前記振動素
子10を比較的低電圧で駆動して超音波ビームを送信し
低駆動電圧フレームを撮影することを繰り返す制御を行
う送信駆動電圧切換部30と、前記高駆動電圧フレーム
の受信信号および前記低駆動電圧フレームの受信信号か
らBモード画像などの超音波画像を生成するデータ処理
部4と、超音波画像を表示画像に変換するDSC(Digi
tal Scan Converter)5と、表示画像を表示するCRT
6とを具備している。
【0003】血流の超音波画像を得る場合に、微小気泡
を造影剤として利用することが行われる。しかし、この
微小気泡は、高音圧の超音波ビームに当たると消失して
しまう。このため、図11に示すように、造影剤が撮影
領域中に満たされた時点で高駆動電圧フレーム(超音波
ビームの焦点での音圧が造影剤を消失させる強さにな
る)の画像を撮影した後から新たな造影剤が撮影領域中
に再び満たされるまでの間は低駆動電圧フレーム(超音
波ビームの焦点での音圧が造影剤を消失させない強さに
なる)の画像の撮影を続け、造影剤が撮影領域中に満た
された時点で再び高駆動電圧フレームの画像を撮影す
る、ことを繰り返している。なお、図11で、時間軸上
に並んだ縦線は、各フレームを形成する各音線の送信時
刻と送信音圧とを表している。
【0004】図12の(a)は、高駆動電圧フレームを
形成する各音線を示し、造影剤が消失する程度の高音圧
の超音波ビームであることを太線で表現している。な
お、Vは血管であり、矢印は血流方向である。図12の
(b)は、低駆動電圧フレームを形成する各音線を示
し、造影剤が消失しない程度の低音圧の超音波ビームで
あることを細線で表現している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の超音波診断
装置500では、比較的高音圧の超音波ビームと比較的
低音圧の超音波ビームとを切り換えて送信するために、
振動素子10の駆動電圧を瞬時に切り換えている。しか
し、駆動電圧を瞬時に切り換える前記送信駆動電圧切換
部30のような構成を持っていない超音波診断装置もあ
る。そこで、本発明の目的は、振動素子の駆動電圧を瞬
時に切り換えるための構成を持っていない場合でも超音
波ビームの焦点における音圧の強弱を瞬時に切り換えて
送信することが出来る超音波送信方法および超音波診断
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明
は、超音波ビームの焦点での音圧の強弱を切り換えたい
場合に、音圧を強とする時は超音波探触子の開口を第1
の大きさとして超音波ビームを送信し、音圧を弱とする
時は超音波探触子の開口を前記第1の大きさより小さい
第2の大きさとして超音波ビームを送信することを特徴
とする超音波送信方法を提供する。上記第1の観点によ
る超音波送信方法では、超音波探触子の開口サイズを切
り換えるが、開口サイズを比較的大きくすると、比較的
多数の振動素子を駆動することになるため、超音波ビー
ムの焦点での音圧が強くなる。また、開口サイズを比較
的小さくすると、比較的少数の振動素子を駆動すること
になるため、超音波ビームの焦点での音圧が弱くなる。
【0007】第2の観点では、本発明は、超音波ビーム
の焦点での音圧の強弱を切り換えたい場合に、音圧を強
とする時は超音波探触子の第1の個数の振動素子を駆動
して超音波ビームを送信し、音圧を弱とする時は超音波
探触子の前記第1の個数より少ない第2の個数の振動素
子を駆動して超音波ビームを送信することを特徴とする
超音波送信方法を提供する。上記第2の観点による超音
波送信方法では、駆動する振動素子数を切り換えるが、
比較的多数の振動素子を駆動すると、超音波ビームの焦
点での音圧が強くなる。また、比較的少数の振動素子を
駆動すると、超音波ビームの焦点での音圧が弱くなる。
【0008】第3の観点では、本発明は、超音波ビーム
の焦点での音圧の強弱を切り換えたい場合に、音圧を強
とする時は超音波ビームを第1の絞り度に絞って超音波
ビームを送信し、音圧を弱とする時は超音波ビームを前
記第1の絞り度より鈍く絞った第2の絞り度にして超音
波ビームを送信することを特徴とする超音波送信方法を
提供する。上記第3の観点による超音波送信方法では、
超音波ビームの絞り度合いを切り換えるが、絞りを鋭く
すると、パワー密度が上がるため、超音波ビームの焦点
での音圧が強くなる。また、絞りを鈍くすると、パワー
密度が下がるため、超音波ビームの焦点での音圧が弱く
なる。
【0009】第4の観点では、本発明は、上記構成の超
音波送信方法において、強とする時の音圧が造影剤を消
失させる強さであり、弱とする時の音圧が造影剤を消失
させない強さであることを特徴とする超音波送信方法を
提供する。上記第4の観点による超音波送信方法では、
造影剤を活かした鮮明な画像の撮影ができると共に、そ
の撮影で造影剤が消失した状態から再び造影剤が満たさ
れるまでの間はモニター用の画像を撮影することが出来
る。
【0010】第5の観点では、本発明は、超音波探触子
と、その超音波探触子から超音波を送信しそれに対応す
る受信信号を得る送受信手段と、超音波探触子を第1の
開口として超音波ビームを送信し大開口フレームを撮影
し次いで所定の時間は超音波探触子を前記第1の開口よ
り小さな第2の開口として超音波ビームを送信し小開口
フレームを撮影することを繰り返す制御を行う送信開口
切換手段と、前記大開口フレームおよび小開口フレーム
の画像を表示する画像表示手段とを具備したことを特徴
とする超音波診断装置を提供する。上記第5の観点によ
る超音波診断装置では、超音波探触子の開口サイズを切
り換えるが、開口サイズを比較的大きくすると比較的多
数の振動素子を駆動することになるため、超音波ビーム
の焦点での音圧が強くなる。また、開口サイズを比較的
小さくすると、比較的少数の振動素子を駆動することに
なるため、超音波ビームの焦点での音圧が弱くなる。
【0011】第6の観点では、本発明は、上記構成の超
音波診断装置において、超音波ビームの焦点での音圧
が、第1の開口とした時は造影剤を消失させる強さであ
り、第2の開口とした時は造影剤を消失させない強さで
あることを特徴とする超音波診断装置を提供する。上記
第6の観点による超音波送信装置では、造影剤を活かし
た鮮明な画像の撮影ができると共に、その撮影で造影剤
が消失した状態から再び造影剤が満たされるまでの間は
モニター用の画像を撮影することが出来る。
【0012】第7の観点では、本発明は、超音波探触子
と、その超音波探触子から超音波を送信しそれに対応す
る受信信号を得る送受信手段と、超音波探触子の第1の
個数の振動素子を駆動して超音波ビームを送信し多駆動
素子フレームを撮影し次いで所定の時間は超音波探触子
の前記第1の個数より少ない第2の個数の振動素子を駆
動して超音波ビームを送信し少駆動素子フレームを撮影
することを繰り返す制御を行う送信素子数切換手段と、
前記多駆動素子フレームおよび少駆動素子フレームの画
像を表示する画像表示手段とを具備したことを特徴とす
る超音波診断装置を提供する。上記第7の観点による超
音波診断装置では、駆動する振動素子数を切り換える
が、比較的多数の振動素子を駆動すると、超音波ビーム
の焦点での音圧が強くなる。また、比較的少数の振動素
子を駆動すると、超音波ビームの焦点での音圧が弱くな
る。
【0013】第8の観点では、本発明は、上記構成の超
音波診断装置において、超音波ビームの焦点での音圧
が、第1の個数とした時は造影剤を消失させる強さであ
り、第2の個数とした時は造影剤を消失させない強さで
あることを特徴とする超音波診断装置を提供する。上記
第8の観点による超音波送信装置では、造影剤を活かし
た鮮明な画像の撮影ができると共に、その撮影で造影剤
が消失した状態から再び造影剤が満たされるまでの間は
モニター用の画像を撮影することが出来る。
【0014】第9の観点では、本発明は、超音波探触子
と、その超音波探触子から超音波を送信しそれに対応す
る受信信号を得る送受信手段と、第1の絞り度に絞った
超音波ビームを送信し鋭ビームフレームを撮影し次いで
所定の時間は前記第1の絞り度より鈍く絞った第2の絞
り度にして超音波ビームを送信し鈍ビームフレームを撮
影することを繰り返す制御を行う送信ビーム絞り切換手
段と、前記鋭ビームフレームおよび鈍ビームフレームの
画像を表示する画像表示手段とを具備したことを特徴と
する超音波診断装置を提供する。上記第9の観点による
超音波診断装置では、超音波ビームの絞り度合いを切り
換えるが、絞りを鋭くすると、パワー密度が上がるた
め、超音波ビームの焦点での音圧が強くなる。また、絞
りを鈍くすると、パワー密度が下がるため、超音波ビー
ムの焦点での音圧が弱くなる。
【0015】第10の観点では、本発明は、上記構成の
超音波診断装置において、超音波ビームの焦点での音圧
が、第1の絞り度とした時は造影剤を消失させる強さで
あり、第2の絞り度とした時は造影剤を消失させない強
さであることを特徴とする超音波診断装置を提供する。
上記第10の観点による超音波送信装置では、造影剤を
活かした鮮明な画像の撮影ができると共に、その撮影で
造影剤が消失した状態から再び造影剤が満たされるまで
の間はモニター用の画像を撮影することが出来る。
【0016】なお、開口サイズ、駆動素子数、超音波ビ
ームの絞り度合いのうちの2以上を組み合わせて切り換
えてもよい。また、開口サイズ、駆動素子数、超音波ビ
ームの絞り度合いのうちの1以上と振動素子の駆動電圧
とを組み合わせて切り換えてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施の形態により
本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発
明が限定されるものではない。
【0018】−第1の実施形態− 図1は、本発明の第1の実施形態にかかる超音波診断装
置101の構成図である。この超音波診断装置101
は、多数の振動素子10を有する超音波探触子1と、超
音波ビームを送信しそれに対応する超音波エコーを受信
し受信信号を出力する送受信部2と、前記超音波探触子
1を第1の開口として超音波ビームを送信し大開口フレ
ームを撮影し次いで所定の時間は超音波探触子1を前記
第1の開口より小さな第2の開口として超音波ビームを
送信し小開口フレームを撮影することを繰り返す制御を
行う送信開口切換部31と、前記大開口フレームの受信
信号および前記小開口フレームの受信信号からBモード
画像などの超音波画像を生成するデータ処理部4と、超
音波画像を表示画像に変換するDSC5と、表示画像を
表示するCRT6とを具備している。なお、第1の開口
の時も第2の開口の時も、振動素子を駆動する電圧の波
形および振幅は同じとする。
【0019】図2の(a)は、第1の開口としたときの
超音波ビームBの概念図である。比較的大きな開口サイ
ズAaとすると、比較的多数の振動素子10を駆動する
ことになるため、超音波ビームBの焦点Fでは比較的高
音圧となる。図2の(b)は、第2の開口としたときの
超音波ビームBの概念図である。比較的小さな開口サイ
ズAbとすると、比較的少数の振動素子10を駆動する
ことになるため、超音波ビームBの焦点Fでは比較的低
音圧となる。なお、図2で、太実線の四角枠は駆動して
いる振動素子を表し、細破線の四角枠は休止している振
動素子を表す。
【0020】図3は、造影剤検査時の動作を表すタイム
チャートである。造影剤が撮影領域中に満たされた時点
で大開口フレーム(超音波ビームの焦点での音圧が造影
剤を消失させる強さになる)の画像を撮影した後から新
たな造影剤が撮影領域中に再び満たされるまでの間は小
開口フレーム(超音波ビームの焦点での音圧が造影剤を
消失させない強さになる)の画像の撮影を続け、造影剤
が撮影領域中に満たされた時点で再び大開口フレームの
画像を撮影する、ことを繰り返す。なお、図3で、時間
軸上に並んだ縦線は、各フレームを形成する各音線の送
信時刻と焦点における音圧を表している。
【0021】上記第1の実施形態に係る超音波診断装置
101によれば、超音波探触子1の振動素子10の駆動
電圧を瞬時に切り換えるための構成を持っていない場合
でも超音波ビームの焦点における音圧の強弱を瞬時に切
り換えて送信することが出来る。そして、大開口フレー
ムでは、造影剤は消失してしまうが、高画質の画像が得
られる。また、小開口フレームでは、低画質になるが、
造影剤を消失させずにモニター用の画像が得られる。
【0022】−第2の実施形態− 図4は、本発明の第2の実施形態にかかる超音波診断装
置102の構成図である。この超音波診断装置102
は、多数の振動素子10を有する超音波探触子1と、超
音波ビームを送信しそれに対応する超音波エコーを受信
し受信信号を出力する送受信部2と、前記超音波探触子
1の第1の個数の振動素子10を駆動して超音波ビーム
を送信し多駆動素子フレームを撮影し次いで所定の時間
は超音波探触子1の前記第1の個数より少ない第2の個
数の振動素子10を駆動して超音波ビームを送信し少駆
動素子フレームを撮影することを繰り返す制御を行う送
信素子数切換部32と、前記多駆動素子フレームの受信
信号および前記少駆動素子フレームの受信信号からBモ
ード画像などの超音波画像を生成するデータ処理部4
と、超音波画像を表示画像に変換するDSC5と、表示
画像を表示するCRT6とを具備している。なお、第1
の個数の時も第2の個数の時も、振動素子を駆動する電
圧の波形および振幅は同じとする。
【0023】図5の(a)は、駆動素子数を第1の個数
としたときの超音波ビームBの概念図である。比較的多
数の振動素子10を駆動すると、超音波ビームBの焦点
Fでは比較的高音圧となる。図5の(b)は、駆動素子
数を第2の個数としたときの超音波ビームBの概念図で
ある。(a)と同じ開口サイズAaでも、比較的少数の
振動素子10を駆動すると、超音波ビームBの焦点Fで
は比較的低音圧となる。なお、図5で、太実線の四角枠
は駆動している振動素子を表し、細破線の四角枠は休止
している振動素子を表す。
【0024】図6は、造影剤検査時の動作を表すタイム
チャートである。造影剤が撮影領域中に満たされた時点
で多駆動素子フレーム(超音波ビームの焦点での音圧が
造影剤を消失させる強さになる)の画像を撮影した後か
ら新たな造影剤が撮影領域中に再び満たされるまでの間
は少駆動素子フレーム(超音波ビームの焦点での音圧が
造影剤を消失させない強さになる)の画像の撮影を続
け、造影剤が撮影領域中に満たされた時点で再び多駆動
素子フレームの画像を撮影する、ことを繰り返す。な
お、図6で、時間軸上に並んだ縦線は、各フレームを形
成する各音線の送信時刻と焦点における音圧を表してい
る。
【0025】上記第2の実施形態に係る超音波診断装置
102によれば、超音波探触子1の振動素子10の駆動
電圧を瞬時に切り換えるための構成を持っていない場合
でも超音波ビームの焦点での音圧の強弱を瞬時に切り換
えて送信することが出来る。そして、多駆動素子フレー
ムでは、造影剤は消失してしまうが、高画質の画像が得
られる。また、少駆動素子フレームでは、低画質になる
が、造影剤を消失させずにモニター用の画像が得られ
る。
【0026】−第3の実施形態− 図7は、本発明の第3の実施形態にかかる超音波診断装
置103の構成図である。この超音波診断装置103
は、多数の振動素子10を有する超音波探触子1と、超
音波ビームを送信しそれに対応する超音波エコーを受信
し受信信号を出力する送受信部2と、第1の絞り度に絞
った超音波ビームを送信し鋭ビームフレームを撮影し次
いで所定の時間は前記第1の絞り度より鈍く絞った第2
の絞り度にした超音波ビームを送信し鈍ビームフレーム
を撮影することを繰り返す制御を行う送信ビーム絞り切
換切換部31と、前記鋭ビームフレームの受信信号およ
び前記鈍ビームフレームの受信信号からBモード画像な
どの超音波画像を生成するデータ処理部4と、超音波画
像を表示画像に変換するDSC5と、表示画像を表示す
るCRT6とを具備している。なお、第1の絞り度の時
も第2の絞り度の時も、振動素子を駆動する電圧の波形
および振幅は同じとする。
【0027】図8の(a)は、第1の絞り度としたとき
の超音波ビームBの概念図である。焦点Fにおける超音
波ビームBの太さTaを絞るように各振動素子10に与
える遅延量を制御して鋭ビームとすると、パワー密度が
上がるため、焦点Fでは比較的高音圧となる。図8の
(b)は、第2の絞り度としたときの超音波ビームBの
概念図である。(a)と同じ開口サイズAaでも、焦点
Fにおける超音波ビームBの太さTbをあまり絞らない
ように各振動素子10に与える遅延量を制御して鈍ビー
ムとすると、パワー密度が下がるため、焦点Fでは比較
的低音圧となる。なお、図8で、太実線の四角枠は駆動
している振動素子を表し、細破線の四角枠は休止してい
る振動素子を表す。
【0028】図9は、造影剤検査時の動作を表すタイム
チャートである。造影剤が撮影領域中に満たされた時点
で鋭ビームフレーム(超音波ビームの焦点での音圧が造
影剤を消失させる強さになる)の画像を撮影した後から
新たな造影剤が撮影領域中に再び満たされるまでの間は
鈍ビームフレーム(超音波ビームの焦点での音圧が造影
剤を消失させない強さになる)の画像の撮影を続け、造
影剤が撮影領域中に満たされた時点で再び鋭ビームフレ
ームの画像を撮影する、ことを繰り返す。なお、図9
で、時間軸上に並んだ縦線は、各フレームを形成する各
音線の送信時刻と焦点における音圧を表している。
【0029】上記第3の実施形態に係る超音波診断装置
103によれば、超音波探触子1の振動素子10の駆動
電圧を瞬時に切り換えるための構成を持っていない場合
でも超音波ビームの焦点での音圧の強弱を瞬時に切り換
えて送信することが出来る。そして、鋭ビームフレーム
では、造影剤は消失してしまうが、高画質の画像が得ら
れる。また、鈍ビームフレームでは、低画質になるが、
造影剤を消失させずにモニター用の画像が得られる。
【0030】−他の実施形態− 第1の実施形態〜第3の実施形態では、超音波ビームB
による走査面に平行な方向に多数の振動素子10が配列
されている超音波探触子1を想定して説明したが、走査
面に直交する方向にも振動素子10が配列されている超
音波探触子ならば、走査面に直交する方向の開口サイ
ズ、駆動振動素子数、超音波ビームの絞り度合いを切り
換えるようにしてもよい。また、開口サイズ、駆動素子
数、超音波ビームの絞り度合いのうちの2以上を組み合
わせて切り換えてもよい。また、開口サイズ、駆動素子
数、超音波ビームの絞り度合いのうちの1以上と振動素
子の駆動電圧とを組み合わせて切り換えてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明の超音波送信方法および超音波診
断装置によれば、超音波探触子の振動素子の駆動電圧を
瞬時に切り換えるための構成を持っていない場合でも、
超音波ビームの焦点での音圧の強弱を瞬時に切り換えて
送信することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態にかかる超音波診断装置のブロ
ック図である。
【図2】大開口としたときの超音波ビームと小開口とし
たときの超音波ビームの概念図である。
【図3】第1の実施形態にかかるフレームの送信順番の
説明図である。
【図4】第2の実施形態にかかる超音波診断装置のブロ
ック図である。
【図5】多駆動素子としたときの超音波ビームと少駆動
素子としたときの超音波ビームの概念図である。
【図6】第2の実施形態にかかるフレームの送信順番の
説明図である。
【図7】第3の実施形態にかかる超音波診断装置のブロ
ック図である。
【図8】鋭ビームとしたときの超音波ビームと鈍ビーム
としたときの超音波ビームの概念図である。
【図9】第3の実施形態にかかるフレームの送信順番の
説明図である。
【図10】従来の超音波診断装置の一例のブロック図で
ある。
【図11】従来の高駆動電圧フレームと低駆動電圧フレ
ームの送信順番の説明図である。
【図12】従来の高駆動電圧フレームと低駆動電圧フレ
ームの説明図である。
【符号の説明】
1 超音波探触子 2 送受信部 4 データ処理部 5 DSC 6 CRT 31 送信開口切換部 32 送信素子数切換部 33 送信ビーム絞り切換部 101,102,103 超音波診断装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 浩 東京都日野市旭ケ丘4丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 2G047 AA12 DB02 GB02 GF18 GF20 4C301 DD01 EE15 HH13 HH26

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波ビームの焦点での音圧の強弱を切
    り換えたい場合に、音圧を強とする時は超音波探触子の
    開口を第1の大きさとして超音波ビームを送信し、音圧
    を弱とする時は超音波探触子の開口を前記第1の大きさ
    より小さい第2の大きさとして超音波ビームを送信する
    ことを特徴とする超音波送信方法。
  2. 【請求項2】 超音波ビームの焦点での音圧の強弱を切
    り換えたい場合に、音圧を強とする時は超音波探触子の
    第1の個数の振動素子を駆動して超音波ビームを送信
    し、音圧を弱とする時は超音波探触子の前記第1の個数
    より少ない第2の個数の振動素子を駆動して超音波ビー
    ムを送信することを特徴とする超音波送信方法。
  3. 【請求項3】 超音波ビームの焦点での音圧の強弱を切
    り換えたい場合に、音圧を強とする時は超音波ビームを
    第1の絞り度に絞って超音波ビームを送信し、音圧を弱
    とする時は超音波ビームを前記第1の絞り度より鈍く絞
    った第2の絞り度にして超音波ビームを送信することを
    特徴とする超音波送信方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の超音波送信方法において、強とする時の音圧が造影剤
    を消失させる強さであり、弱とする時の音圧が造影剤を
    消失させない強さであることを特徴とする超音波送信方
    法。
  5. 【請求項5】 超音波探触子と、その超音波探触子から
    超音波を送信しそれに対応する受信信号を得る送受信手
    段と、超音波探触子を第1の開口として超音波ビームを
    送信し大開口フレームを撮影し次いで所定の時間は超音
    波探触子を前記第1の開口より小さな第2の開口として
    超音波ビームを送信し小開口フレームを撮影することを
    繰り返す制御を行う送信開口切換手段と、前記大開口フ
    レームおよび小開口フレームの画像を表示する画像表示
    手段とを具備したことを特徴とする超音波診断装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の超音波診断装置におい
    て、超音波ビームの焦点での音圧が、第1の開口とした
    時は造影剤を消失させる強さであり、第2の開口とした
    時は造影剤を消失させない強さであることを特徴とする
    超音波診断装置。
  7. 【請求項7】 超音波探触子と、その超音波探触子から
    超音波を送信しそれに対応する受信信号を得る送受信手
    段と、超音波探触子の第1の個数の振動素子を駆動して
    超音波ビームを送信し多駆動素子フレームを撮影し次い
    で所定の時間は超音波探触子の前記第1の個数より少な
    い第2の個数の振動素子を駆動して超音波ビームを送信
    し少駆動素子フレームを撮影することを繰り返す制御を
    行う送信素子数切換手段と、前記多駆動素子フレームお
    よび少駆動素子フレームの画像を表示する画像表示手段
    とを具備したことを特徴とする超音波診断装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の超音波診断装置におい
    て、超音波ビームの焦点での音圧が、第1の個数とした
    時は造影剤を消失させる強さであり、第2の個数とした
    時は造影剤を消失させない強さであることを特徴とする
    超音波診断装置。
  9. 【請求項9】 超音波探触子と、その超音波探触子から
    超音波を送信しそれに対応する受信信号を得る送受信手
    段と、第1の絞り度に絞った超音波ビームを送信し鋭ビ
    ームフレームを撮影し次いで所定の時間は前記第1の絞
    り度より鈍く絞った第2の絞り度にして超音波ビームを
    送信し鈍ビームフレームを撮影することを繰り返す制御
    を行う送信ビーム絞り切換手段と、前記鋭ビームフレー
    ムおよび鈍ビームフレームの画像を表示する画像表示手
    段とを具備したことを特徴とする超音波診断装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の超音波診断装置にお
    いて、超音波ビームの焦点での音圧が、第1の絞り度と
    した時は造影剤を消失させる強さであり、第2の絞り度
    とした時は造影剤を消失させない強さであることを特徴
    とする超音波診断装置。
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