JP2002238844A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2002238844A
JP2002238844A JP2001040504A JP2001040504A JP2002238844A JP 2002238844 A JP2002238844 A JP 2002238844A JP 2001040504 A JP2001040504 A JP 2001040504A JP 2001040504 A JP2001040504 A JP 2001040504A JP 2002238844 A JP2002238844 A JP 2002238844A
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JP2001040504A
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English (en)
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Hiroaki Kagawa
裕昭 加川
Shuichi Kimura
修一 木村
Kunihide Kaji
国英 梶
Yuichi Morisane
祐一 森實
Yasuhiko Kikuchi
康彦 菊地
Yasushi Takahashi
裕史 高橋
Takechiyo Nakamitsu
竹千代 中満
Takeaki Nakamura
剛明 中村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内視鏡の死角における処置具先端部の位置情報
や形状情報等を提供して術者の支援を行える内視鏡装置
を提供すること。 【解決手段】内視鏡システム1は、内視鏡挿入部7に配
置したソースコイル16と、処置具に配置したソースコ
イル45と、ベッド4に予め配置された3軸センスコイ
ル22と、ソースコイル16、45から発生する磁界を
検出した3軸センスコイル22から出力される検出信号
を基に、これら3軸センスコイル22を基準にしたソー
スコイル16、45のの位置を算出するソースコイル位
置検出部31と、このソースコイル位置検出部31で得
た位置情報を、ソースコイル16を基準にしてソースコ
イル45の相対位置に座標変換させるとともに、この座
標変換によって求められた相対位置を基に、内視鏡6か
ら見た処置具40の仮想画像を形成する仮想画像生成部
32と、この仮想画像生成部32で形成された仮想画像
を実際の内視鏡画像に重ね合わせて画面上に表示させる
モニタ信号生成部とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡の死角にな
る部分の情報を術者に知らせて内視鏡操作の支援を行う
内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療用分野で内視鏡が広く用いら
れている。この内視鏡は、体表面を切開することなく体
腔内深部の臓器を診断したり、必要に応じて内視鏡の備
えるチャンネル内に処置具を挿通してポリープ等を切除
する治療処置を行える。
【0003】前記内視鏡のうち、特に挿入部が軟性のも
のは、体腔内の屈曲した管路に挿入することが可能であ
る。また、内視鏡下外科手術においては、体腔内に挿入
した内視鏡により患部を観察しながら、この内視鏡とは
別途挿入した処置具を用いて患部の切開・凝固・クリッ
ピング等の処置を行う。そして、この内視鏡下で処置具
により患部を把持・焼灼等を行う場合、処置具先端部が
内視鏡若しくはトロッカーの先端部から完全に突出した
ことを確認してから処置具の操作を行うようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように内視鏡と、この内視鏡とは別途に挿入した処置
具とを用いる内視鏡下外科手術では内視鏡や処置具の体
腔内への挿入位置が1乃至数か所に限られているので、
開腹手術等のように術者の視点を移動させることや処置
具の持ちかえを容易に行えない。つまり、内視鏡先端部
や処置具先端部の患部に対する可動範囲が制限されてい
ることにより、内視鏡の死角の状況を確認するための作
業に多くの時間を費やし、その作業は熟練を要する技術
であった。
【0005】また、処置具先端部が内視鏡若しくはトロ
ッカーの先端部から完全に突出したことを確認しない状
態で処置具が操作されると、内視鏡、トロッカー、処置
具の先端部が機械的、或いは焼灼時の熱によって破損す
るおそれがあった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、内視鏡と処置具とを用いる内視鏡下外科手術にお
いて、内視鏡の死角における処置具先端部の位置情報や
形状情報等を提供して術者の支援を行えるとともに、不
用意な操作で内視鏡、トロッカー又は処置具先端部の破
損等を防止する内視鏡装置を提供することを目的にして
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡装置は、
内視鏡挿入部に配置した内視鏡用磁界発生素子と、処置
具に配置した処置具用磁界発生素子と、内視鏡及び処置
具が挿入される被検体周囲の既知の位置に予め配置され
た磁界検出素子と、前記内視鏡用磁界発生素子及び処置
具用磁界発生素子から発生する磁界を検出した前記磁界
検出素子から出力される検出信号を基に、これら磁界検
出素子を基準にした内視鏡用磁界発生素子及び処置具用
磁界発生素子の位置を算出する位置算出手段と、この位
置算出手段で算出して得た位置情報を、前記内視鏡用磁
界発生素子を基準にして処置具用磁界発生素子の相対位
置に座標変換させる座標変換手段と、この座標変換手段
の座標変換によって求められた相対位置を基に、内視鏡
から見た処置具の仮想画像を形成する仮想画像形成手段
と、この仮想画像形成手段で形成された仮想画像を実際
の内視鏡画像に重ね合わせて画面上に表示させる画像表
示手段とを具備している。
【0008】また、 前記処置具と、この処置具が挿通
される内視鏡チャンネル又はトロッカーとの相対位置を
検出する相対位置検出手段をそれぞれの所定位置に配置
している。
【0009】この構成によれば、内視鏡挿入部及び処置
具挿入部の磁界検出素子に対する位置及び方向を検出し
て得られる3次元座標を、内視鏡の視野を基準とした座
標系に再計算し、内視鏡から見た処置具先端の仮想輪郭
形状を求めることにより、画面上に表示される内視鏡像
に仮想輪郭形状が重ね合わせて表示される。
【0010】また、内視鏡先端部又はトロッカー先端部
と処置具先端部との相対位置関係が相対位置検出手段に
よって検出されて術者や助手に告知される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図8は本発明の第1実
施形態に係り、図1は内視鏡システムの概略構成を示す
図、図2は内視鏡システムの具体的な構成を説明する
図、図3は内視鏡磁界発生部を説明する図、図4は処置
具を説明する図、図5はセンスコイルを説明する図、図
6はベッドに横たわる患者の腹腔内に内視鏡及び処置具
を挿入した状態を示す図、図7は位置検出装置の構成を
説明するブロック図、図8はモニタ画面への表示例を示
す図である。
【0012】図8(a)はCCDでとらえた内視鏡画像
を示す図、図8(b)は内視鏡画像の輪郭画像を説明す
る図、図8(c)は処置具先端部の仮想輪郭画像データ
による画像を説明する図、図8(d)は内視鏡画像の輪
郭画像に重複していない処置具先端部の仮想輪郭画像デ
ータによる画像を説明する図、図8(e)はモニタ画面
上に表示される内視鏡画像に仮想輪郭画像データを重ね
合わせた画像を示す図、図8(f)はモニタ画面上に開
閉量fを具体的な寸法表示として表示した例を示す図で
ある。
【0013】図1及び図2に示すように本実施形態の内
視鏡システム1は、内視鏡6により得られる体腔内画像
をモニタ23の画面上に表示させる内視鏡装置2と、こ
のモニタ23に表示された体腔内画像を観察しながら体
腔内の処置を行う処置具40と、前記内視鏡6の内視鏡
挿入部7と前記処置具40の処置具挿入部41の位置と
を検出し、画像表示されない処置具先端部の輪郭を相互
の位置関係から推定してモニタ23上に重ね合わせて表
示する処理回路を備えた位置検出装置3とで主に構成さ
れている。
【0014】前記内視鏡6は、細長な内視鏡挿入部7
と、この内視鏡挿入部7の基端部に設けられた操作部8
と、この操作部8の端部から延出するユニバーサルケー
ブル9とで構成され、前記ユニバーサルケーブル9の基
端部にはビデオプロセッサ11の光源部36に着脱自在
なコネクタ9Aが設けられている。
【0015】前記操作部8には内視鏡挿入部7の先端付
近に形成した湾曲部7bを湾曲操作する湾曲操作ノブ8
aが設けられており、この湾曲操作ノブ8aを術者が回
動操作して前記湾曲部7bを湾曲させて所望の視野を容
易に得られるようになっている。
【0016】前記コネクタ9Aの側部からは更に信号ケ
ーブル9Bが延出している。この信号ケーブル9Bの基
端部に設けられている信号用コネクタ9Cは、前記ビデ
オプロセッサ11の信号処理部37に着脱自在に接続さ
れるようになっている。
【0017】前記内視鏡挿入部7の内部には照明光を伝
送するライトガイド38が配設されており、このライト
ガイド38は操作部8及びユニバーサルケーブル9内を
挿通して前記コネクタ9Aまで延出している。このこと
により、前記ビデオプロセッサ11の光源部36内のラ
ンプ36aから出射される照明光は、前記コネクタ9A
の端面に集光されて前記ライトガイド38により伝送さ
れ、内視鏡挿入部7の先端面に設けられている照明光出
射手段を形成する図示しない照明窓から前方に向けて出
射される。
【0018】この照明光によって照らされた体腔内の観
察像は、照明窓に隣接して設けられた観察窓に取り付け
られた対物レンズ39によって、この対物レンズ39の
焦点位置に配置された固体撮像素子であるCCD29の
撮像面に結像する。この撮像面に結像した体腔内像は、
前記CCD29で電気信号に光電変換され、前記信号処
理部37内のCCDドライブ回路37Aから出力される
CCD駆動信号により電気信号として読み出され、内視
鏡挿入部7、操作部8及びユニバーサルケーブル9内に
配設された信号線を経由して入力された信号処理回路3
7Bで標準的な映像信号に変換される。この映像信号
は、電気ケーブル14、位置検出装置本体21を経てモ
ニタ23の画面上に内視鏡画像として表示される。な
お、符号13は内視鏡挿入部7内に挿通配置された処置
具チャンネルであり、符号13aは操作部8の先端側に
設けられた処置具挿入口である。
【0019】図2及び図3に示すように前記内視鏡挿入
部7の先端硬性部7aには内視鏡磁界発生部16を構成
する例えば3つの内視鏡用磁界発生素子であるソースコ
イル16a、16b、16cが所定の間隔で配置されて
いる。これらソースコイル16a、16b、16cは、
絶縁性で硬質の円柱状コア10に絶縁被膜された導線を
巻回したソレノイド状コイルで構成され、接着剤により
外周面を絶縁固定するとともに先端硬性部7aの内壁に
固定配置されている。そして、各ソースコイル16a、
16b、16cから延出するそれぞれのリード線17
は、内視鏡挿入部7、操作部8、ユニバーサルケーブル
9、信号ケーブル9B、電気ケーブル14を介して位置
検出装置本体21に接続されている。
【0020】このことにより、位置検出装置本体21か
ら各ソースコイル16a、16b、16cに駆動信号を
印加することにより、内視鏡挿入部内の各ソースコイル
16a、16b、16cから磁界が発生する。なお、前
記信号用コネクタ9Cには内視鏡の機種を識別させるた
めの後述する内視鏡機種識別部9cが設けてある。
【0021】一方、図4に示すように前記処置具40
は、細長な処置具挿入部41と、この処置具挿入部41
の基端部に設けられた操作部42とで主に構成されてい
る。この操作部42には一対の歯部44a、44bを備
えた処置具先端部44の開閉等を行う固定ハンドル42
b及び可動ハンドル42cが設けられており、このハン
ドル42b、42cを適宜操作することによって処置具
先端部44を開閉させられるようになっている。
【0022】また、前記処置具挿入部41の先端部及び
固定ハンドル42b、可動ハンドル42cの所定位置に
はそれぞれ処置具磁界発生部となる例えば3つの処置具
用磁界発生素子であるソースコイル45a、45b、4
5cが設けてある。これらソースコイル45a、45
b、45cからはそれぞれリード線46が延出してお
り、これらリード線46は操作部42の基端部から延び
る電気ケーブル47内を挿通して、この電気ケーブル4
7の基端部のコネクタ48を介して位置検出装置本体2
1に接続されている。
【0023】このことにより、位置検出装置本体21か
ら各ソースコイル45a、45b、45cに駆動信号を
印加することにより、処置具40の各ソースコイル45
a、45b、45cから磁界が発生する。なお、前記コ
ネクタ48には処置具種類を識別させるための後述する
処置具種類識別部48aが設けてある。
【0024】さらに、前記処置具先端部44で狭持した
患部に対して、高周波による焼灼を行えるように、操作
部42には図示しない高周波焼灼装置から延出する高周
波ケーブル43が接続されるケーブル接続部42aが設
けてある。
【0025】図1に示すように前記ベッド4の既知の位
置である例えば3箇所の隅部には前記内視鏡6の各ソー
スコイル16a、16b、16cから発生する磁界及び
前記処置具40の各ソースコイル45a、45b、45
cから発生する磁界を検出するための磁界検出素子とし
ての3軸センスコイル22a、22b、22cが取り付
けてあり、これら3軸センスコイル22a、22b、2
2cから延出する図示しない信号ケーブルはベッド4か
ら延びる電気ケーブル22d内を挿通して位置検出装置
本体21に接続されている。
【0026】図5に示すように前記3軸センスコイル2
2a、22b、22cは、各コイル面が直交するように
3方向にそれぞれ巻回され、各コイル面に直交する軸方
向成分の磁界強度に比例した信号を検出する。したがっ
て、前記位置検出装置本体21では、前記ソースコイル
16a、16b、16c、45a、45b、45cから
の磁界を検出して3軸センスコイル22a、22b、2
2cから出力された検出信号に基づいて、前記ソースコ
イル16a、16b、16c、45a、45b、45c
の位置(座標)を算出するとともに、後述するように内
視鏡挿入部7に対する処置具挿入部41の相対位置や姿
勢、形状を推定して得られた処置具先端の輪郭を内視鏡
画像に重畳させてモニタ23の画面上に表示させる。
【0027】なお、前記位置検出装置3は、磁気を利用
しているため、磁気に対して透明でない金属が存在する
と、鉄損などの影響によって磁界発生用のソースコイル
16a、16b、16c、45a、45b、45cと、
検出用3軸センスコイル22a、22b、22cとの間
の相互インダクタンスに影響が生じる。このため、精度
良く信号検出するため、発生する磁界が影響を受けない
環境を設定することが望ましく、このため、ベッド4や
処置具40等を磁気的に透明な、すなわち磁界に影響を
及ぼさない材料である、例えば樹脂、カーボン、チタン
などの非磁性金属で形成する。実際的には交流磁界を用
いるので、少なくとも駆動信号の周波数において磁気的
に透明な材料であれば良い。
【0028】また、前記内視鏡挿入部7及び前記処置具
挿入部41を、図6に示すようにベッド4に横たわる患
者5の体腔内5aに内視鏡6及び処置具40をトロッカ
ー18を介して挿入する場合にも適用可能である。ま
た、前記処置具挿入部41は硬性のものに限定されるも
のではなく軟性のものであってもよい。その場合には前
記処置具挿入部41の処置具先端の方向を特定するた
め、先端部付近に前記内視鏡6と同様に3個以上のソー
スコイルを所定の間隔で配設する。
【0029】図7を参照して位置検出装置3の構成及び
作用を説明する。図に示すように位置検出装置3は、ソ
ースコイル駆動部24や、相互インダクタンス検出部2
6、形状算出部30等で構成されている。
【0030】前記ソースコイル駆動部24は、磁界発生
用発振部25から供給される交流信号を増幅して前記内
視鏡6のソースコイル16a、16b、16c及び処置
具40のソースコイル45a、45b、45cを駆動さ
せる駆動信号を出力する。このソースコイル駆動部24
から駆動電流分配器28に出力された駆動信号は、前記
リード線17,46を介して、前記ソースコイル16
a、16b、16c、45a、45b、45cにそれぞ
れ供給される。このことにより、それぞれのソースコイ
ル16a、16b、16c、45a、45b、45cか
ら磁界が発生する。
【0031】これらソースコイル16a、16b、16
c、45a、45b、45cから発生された磁界は、3
軸センスコイル22a、22b、22cで検出される。
そして、この3軸センスコイル22a、22b、22c
で検出した磁界の検出信号が位置検出装置3のセンスコ
イル出力増幅器27に送られ増幅される。このセンスコ
イル出力増幅器27で増幅された検出信号は、相互イン
ダクタンス検出部26に出力される。
【0032】前記相互インダクタンス検出部26では入
力された検出信号を、前記磁界発生用発振部25から参
照信号として送出される交流信号を基準にして直交検波
(同期検波)して、コイル間の相互インダクタンスに関
連した信号を取得して形状算出部30に出力する。
【0033】前記形状算出部30は、位置算出手段であ
るソースコイル位置検出部31や座標変換手段と仮想画
像形成手段とを兼ねる仮想画像生成部32等で構成され
ており、前記相互インダクタンス検出部26で取得され
た信号はソースコイル位置検出部31でA/D変換され
て、各ソースコイル16a、16b、16c、45a、
45b、45cのベッド4に配置されている3軸センス
コイル22a、22b、22cに対する座標を得るため
の位置検出の計算を行う。
【0034】次段の仮想画像生成部32では前記ソース
コイル16a、16b、16c、45a、45b、45
cの位置を示す座標と、予めデータ記録手段であるデー
タ記録部20に記録されている内視鏡6の視野方向デー
タや画角データ及び処置具40の形状データを用いて、
内視鏡挿入部7及び処置具挿入部41の位置、姿勢、及
び処置具先端の開閉量を算出する。その後、内視鏡6の
視野を中心とした座標系に変換した後、この内視鏡6か
ら見た仮想輪郭画像を生成し、この仮想輪郭画像を画像
表示手段であるモニタ信号生成部33に送出する。
【0035】ここで、前記仮想画像生成部32における
仮想輪郭画像の作成について説明する。前記データ記録
部20には例えば3次元CADデータ等を元に作成され
た内視鏡6の先端硬性部7aにおけるソースコイル位置
データや画角データ、処置具40の形状データ等が記憶
されている。このため、まず、内視鏡6のコネクタ9C
或いは処置具40のコネクタ48を介して位置検出装置
本体21に内視鏡機種識別部9c及び処置具種類識別部
48aに識別信号が入力されると、データ記録部20で
は出力される識別信号に基づき、接続された内視鏡6及
び処置具40を特定する一方、その内視鏡6及び処置具
40に対応する各データを形状算出部30のシステム制
御部34に出力する。
【0036】次に、前記仮想画像生成部32では、前記
形状算出部30のシステム制御部34に入力されている
これらデータと、前記ソースコイル位置検出部31のソ
ースコイル16a、16b、16cの座標情報とを足し
合わせて先端硬性部7aの位置及び中心軸ベクトルを算
出する一方、前記システム制御部34に入力された処置
具40の形状データとソースコイル45a、45b、4
5cの座標情報とを足し合わせて処置具挿入部41の先
端位置、処置具挿入部41の軸方向ベクトル及び軸周り
回転角、前記ソースコイル45a、45b、45cの相
対距離から処置具先端の開閉量f等を算出する。
【0037】次いで、これら算出したデータを、データ
記録部20に記録されている内視鏡6の視野方向と画角
データとに基づき内視鏡6の視野を中心とした座標系に
換算する一方、前記データ記録部20に記録された処置
具40の形状データにより肉付けをして、内視鏡6から
見た仮想画像を生成してモニタ信号生成部33に出力す
る。
【0038】前記モニタ信号生成部33では、仮想画像
生成部32で生成された内視鏡6から見た仮想輪郭画像
をRGB、NTSC或いはPAL方式等、所定の映像信
号に変換する一方、前記ビデオプロセッサ11から出力
された内視鏡画像を画像処理して、輪郭画像抽出部12
で抽出された輪郭画像との比較を行う。そして、重複す
る部分の仮想輪郭画像を消去した上で、画像処理前の内
視鏡画像に仮想画像を重ね合わせてモニタ23の画面上
に表示する。
【0039】なお、接続した内視鏡機種或いは処置具種
類を、操作パネル35を介して手動でデータ記録部20
に入力するようにしてもよい。
【0040】つまり、前記内視鏡挿入部7の先端硬性部
7aに設けられたソースコイル16a、16b、16c
と、処置具先端部44近傍の所定に設けられたソースコ
イル45a、45b、45cとが、位置検出装置本体2
1から印加された駆動信号によって磁界を発生すると、
これらソースコイル16a、16b、16c、45a、
45b、45cからの磁界は、ベッド4に設けられた3
軸センスコイル22a、22b、22cで検出される。
そして、ソースコイル位置検出部31で各点のベッド4
に対する座標が計算される。
【0041】前記仮想画像生成部32では上述したよう
にソースコイル16a、16b、16c、45a、45
b、45cの座標と、データ記録部20に記録されてい
る内視鏡6の視野方向と画角及び処置具40の形状デー
タとを用いて、内視鏡挿入部7の先端硬性部7aの位置
及び中心軸ベクトル、処置具挿入部41の先端位置、軸
方向ベクトル、軸周りの回転角及び処置具先端の開閉量
fをそれぞれ算出する。
【0042】その後、内視鏡6の視野を中心とした座標
系に変換し、3次元CADデータを元に処置具外形を肉
付けして内視鏡6から見た処置具挿入部41の仮想輪郭
画像を生成し、モニタ信号生成部33に送出する。
【0043】モニタ信号生成部33ではビデオプロセッ
サ11から出力された内視鏡画像を輪郭画像抽出部12
で画像処理して輪郭データを抽出する一方、前記仮想画
像生成部32で生成された仮想輪郭画像データとを比較
して、重複する仮想輪郭を削除し、画像処理前の内視鏡
画像に重ね合わせた映像信号をモニタ23に出力する。
【0044】図8を参照してモニタ23への表示例を説
明する。図8(a)に示すように前記CCD29で撮像
され、ビデオプロセッサ11、モニタ信号生成部33を
通して出力された通常の内視鏡画像では体腔内組織5b
を例えば処置具先端部44で狭持した際、一対の歯部4
4a、44bのうち体腔内組織5bによって隠されてい
ない一方の歯部44aだけが映し出される。そして、歯
部44bの部分の状況を視認するためには、術者は内視
鏡6の視点を移動させたり、処置具40の位置を変える
等の操作を行わなければならない。
【0045】本実施形態では内視鏡6の視点の移動や処
置具40の位置変更を行う代わりに、モニタ信号生成部
33では前記内視鏡画像を画像処理して図8(b)に示
すような輪郭データを抽出する。
【0046】一方、仮想画像生成部32ではソースコイ
ル45a、45b、45cの座標と、データ記録部20
に記録されているデータを基に図8(c)に示すような
処置具40の仮想輪郭画像データを生成するとともに、
図8(d)に示すように前記図8(c)の仮想輪郭画像
データと前記図8(b)の輪郭データとを比較演算した
結果から、重複していない部分である、体腔内組織5b
の陰に隠れて表示されていなかった歯部44bの仮想輪
郭画像44b′を生成し、図8(e)に示すように図8
(a)の内視鏡画像に図8(d)の仮想輪郭画像データ
を重ね合わせてモニタ画面上に合成した画像を表示させ
る。
【0047】つまり、前記体腔内組織5bの陰に隠れて
いて表示されなかった歯部44bを仮想輪郭画像44
b′によって見える状態にする。このとき、図8(f)
に示すように仮想画像生成部32で算出された処置具先
端の開閉量fを具体的な寸法表示49としてモニタ画面
上に表示させてもよい。
【0048】このように、内視鏡挿入部の先端硬質部及
び処置具の所定位置に複数のソースコイルを設け、それ
らソースコイルから発する磁界を3軸センスコイルで検
出するとともに、この検出信号を基に位置検出装置でソ
ースコイルの座標を求めるとともに、内視鏡挿入部に対
する処置具先端部の位置・形状を演算して求めることに
より、体腔内臓器の陰に隠れる等によって画像表示され
ない死角である部分の処置具先端部等を仮想輪郭画像と
してモニタの画面上に表示させて術者や連結する助手等
の操作の支援を行うことができる。このことにより、術
者は処置具先端の状態等を容易に把握して円滑に処置を
行える。
【0049】また、処置具先端の開閉量をモニタ画面上
に具体的に寸法表示させることにより、処置具先端で把
持している体腔内組織の計測を行うこともできる。
【0050】図9及び図10は第1実施形態の応用例に
係り、図9は内視鏡システムの構成を説明する図、図1
0は処置具チャンネル内にプローブを固定したときのプ
ローブ先端部付近を説明する図である。
【0051】本実施形態の内視鏡システム1Aの内視鏡
6Aは、図9に示すように前記図2に示した内視鏡磁界
発生部16となるソースコイル16a、16b、16c
及びリード線17を設けた専用の内視鏡6ではない。こ
のため、本実施形態の内視鏡6Aでは内視鏡挿入部7に
設けられている体腔内に処置具を導入して患部の処置を
行うための処置具チャンネル13に図10に示す位置検
出のためのプローブ15を所定の位置に着脱自在に固定
できるようになっている。その他の構成は前記第1実施
形態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省
略する。
【0052】図10に示すように前記プローブ15には
内視鏡用磁界発生素子となる3つのソースコイル56
a、56b、56cが絶縁性で可撓性を有するチューブ
19の先端及びその先端から所定距離である距離d及び
距離eの位置に固定されている。各ソースコイル56
a、56b、56cは、絶縁性で硬質の円柱状コア50
に絶縁被膜された導線が巻かれたソレノイド状コイルで
構成され、接着剤60により外周面を絶縁固定する共に
チューブ19の内周面に固定されている。
【0053】前記チューブ19には先端から処置具チャ
ンネル13の長さLと略同じ位置に処置具挿入口13a
に係合して内視鏡挿入部7を所定位置に着脱自在に固定
するための固定部材19aが設けてある。
【0054】前記ソースコイル56a、56b、56c
に接続されたそれぞれのリード線57は、プローブ15
の後端又はプローブ15後端から延びたケーブルの後端
に設けられたコネクタ58を介して位置検出装置本体2
1に接続されるようになっており、位置検出装置本体2
1から駆動信号が印加されることにより各ソースコイル
56a、56b、56cから磁界が発生する。
【0055】なお、ソースコイル56a、56b、56
cは、硬質のコア50に導線を巻いて接着固定されてい
るので、内視鏡挿入部7を湾曲させた場合に変形しない
ので、常に一定の磁界を発生する。符号13bは前記処
置具チャンネル13のチャンネル出口である。
【0056】このように、本実施形態においてはプロー
ブを処置具チャンネルに挿通配置させ、このプローブを
構成するチューブに設けた固定部材を処置具チャンネル
の処置具挿入口に係合固定させることにより、3つのソ
ースコイルが内視鏡挿入部の所定位置に配置されるの
で、この内視鏡の内視鏡挿入部の位置及び中心軸ベクト
ルを算出することができる。
【0057】このことにより、ソースコイルを内蔵した
専用の内視鏡でなくても、内視鏡挿入部に処置具チャン
ネルを有する内視鏡であれば、処置具チャンネルにコー
スコイルを配置したプローブを装着することによって、
上述した実施形態と同様の作用及び効果を得られる。
【0058】図11は第1実施形態の変形例に係るモニ
タ画面への他の表示例を示す図である。本実施形態にお
いては、前記仮想画像生成部32において処置具挿入部
41の仮想輪郭画像を実際の内視鏡画像に重ね合わせる
代わりに、前記ソースコイル位置検出部31で得た座標
を基に、操作パネル35から入力する任意の視点におけ
る処置具先端形状を計算し、その処置具先端形状画像6
3を内視鏡画像が表示されているモニタ23の画面内に
設けた第2の画面62に仮想表示するようにしている。
【0059】このように、内視鏡画像を表示しているモ
ニタの画面内に設けた第2の画面に、操作パネルから入
力された任意の視点における処置具先端形状画像を仮想
表示させることにより、内視鏡と異なる任意の視点から
の処置具形状の確認を行うことができる。
【0060】図12及び図13は本発明の第2実施形態
に係り、図12は内視鏡システムの他の構成例を説明す
る図、図13は位置検出装置の構成を説明するブロック
図である。図12及び図13に示すように本実施形態の
内視鏡システム1Bでは内視鏡6Bの内視鏡挿入部7の
先端部にリード線67を延出させた相対位置検出手段と
なるソースコイル66を設けている。このソースコイル
66は、延出するリード線67、前記ビデオプロセッサ
11,前記電気ケーブル14を介して前記位置検出装置
本体21に電気的に接続されている。
【0061】前記内視鏡6Bは、処置具チャンネル13
に例えば高周波処置具68を挿入し、この高周波処置具
68の処置具先端68aを内視鏡挿入部7のチャンネル
出口13bから突出させることにより、患部の高周波処
置を行えるようになっている。
【0062】一方、前記高周波処置具68の処置具先端
68a近傍にはリード線70を延出した相対位置検出手
段となるソースコイル69を設けている。このソースコ
イル69は、延出するリード線70を位置検出装置本体
21に接続している。
【0063】そして、前記ソースコイル66と前記ソー
スコイル69とは、処置具先端68aが内視鏡挿入部7
のチャンネル出口13bから距離gだけ突出した時、最
も近接した位置関係になるように配設してある。
【0064】前記高周波処置具68の手元側の操作部6
8bには高周波電源72から延出する高周波ケーブル7
1が接続され、この高周波電源72からの高周波出力を
処置具先端68aに通電させるようになっている。
【0065】本実施形態の位置検出装置3では前記ソー
スコイル69が前記ソースコイル66よりも手元側、即
ち処置具先端68aの内視鏡挿入部7の先端からの突出
長が距離g未満である場合、仮想画像生成部32で作成
された警告表示信号がモニタ信号生成部33に送られる
とともに、システム制御部34から制御ケーブル73を
介して高周波電源72に出力禁止制御信号を送出するよ
うになっている。
【0066】また、警告表示信号を受けたモニタ信号生
成部33では、ビデオプロセッサ11から出力された内
視鏡画像に前記仮想画像生成部32の警告表示信号を重
ね合わせてモニタ23の画面上に表示させるようになっ
ている。
【0067】なお、前記高周波電源72は制御ケーブル
73を介して位置検出装置本体21に接続されている。
また、前記ソースコイル66と前記ソースコイル69と
を、内視鏡手元側の処置具挿入口13a近傍に所定の位
置関係で配置する構成であってもよい。さらに、ソース
コイル66の代わりに同位置にセンスコイルを配置する
構成であってもよい。その他の構成は前記第1実施形態
と同様であり、同部材には同符合を付して説明を省略す
る。
【0068】上述のように構成した内視鏡システム1B
の作用を説明する。前記内視鏡6Bの内視鏡挿入部7に
設けられたソースコイル66と、処置具先端68a近傍
に設けられたソースコイル69とは、共に位置検出装置
本体21からの駆動信号により磁界を発生する。そし
て、これらソースコイル66、69から発生した磁界
は、前記センスコイル22a、22b、22cによって
検出され、ソースコイル位置検出部31で前記ソースコ
イル69及びソースコイル66の相対位置が算出され
る。
【0069】そして、前記ソースコイル69の位置がソ
ースコイル66の位置よりも操作部側、即ち内視鏡挿入
部7の先端からの突出長が距離g未満の場合、仮想画像
生成部32で生成された警告表示信号がモニタ信号生成
部33に送られ、ビデオプロセッサ11から出力された
内視鏡画像に重ね合わされる。このことによって、モニ
タ23の画面上には内視鏡画像とともに警告表示75が
表示される。このとき、ソースコイル位置検出部31で
算出した処置具先端68aの突出長gを数値76として
モニタ23の画面上にデータ表示するようにしてもよ
い。
【0070】また、同時にシステム制御部34からは出
力禁止制御信号が高周波電源72に送られるので、高周
波の出力が禁止される。この高周波出力禁止状態のとき
に、高周波出力操作が行われた場合に、警告音を発して
術者に告知するようにしてもよい。
【0071】このように、内視鏡の挿入部先端に設けた
ソースコイルと、処置具先端に設けたソースコイルとの
相対値を検出することにより、処置具先端の内視鏡挿入
部の先端から十分突出しているか否かを術者や助手が容
易に把握することができる。
【0072】また、処置具先端が内視鏡挿入部の先端か
ら十分に突出していない場合には高周波電源からの出力
が禁止されるので、万一、警告表示に気づかずに高周波
出力操作が行われた場合でも高周波は出力されずに、警
告音が発せられて、内視鏡や処置具の先端部を高周波で
破損することを確実に防止することができる。
【0073】さらに、処置具の突出長(g)をモニタに
表示させることによって内視鏡先端から処置具先端まで
の距離を測ることができる。
【0074】又、一対のソースコイルを内視鏡手元側の
処置具挿入口近傍に設けることによって内視鏡や処置具
の先端部の細径化を図ることができる。
【0075】図14は本発明の第2実施形態の変形例に
係る処置具の他の構成例を説明する図である。図に示す
ように本実施形態においてはトロッカー本体83bの所
定位置にソースコイル66を設ける一方、処置具挿入部
80bの所定位置にソースコイル69が設けてある。
【0076】これらソースコイル66、69は、処置具
先端80aがトロッカー挿入部先端83aから距離hだ
け突出したとき、最も近接した位置になるようにそれぞ
れ配置される。そして、それぞれのソースコイル66、
69から延出するリード線67,70が位置検出装置本
体21に接続されている。
【0077】前記処置具80の手元側の操作部80cに
は高周波電源72から延出する高周波ケーブル71が接
続されており、高周波が処置具先端80aに通電される
ようになっている。前記高周波電源72は、制御ケーブ
ル73によって位置検出装置本体21に接続されてい
る。その他の構成は前記第2実施形態と同様の構成であ
る。なお、ソースコイル66とソースコイル69とをト
ロッカー挿入部先端83a付近に所定の位置関係で配置
させるようにしてもよい。また、前記ソースコイル66
に代えて同位置にセンスコイルを配置する構成であって
もよい。
【0078】上述のように構成した処置具80とトロッ
カー83との作用を説明する。トロッカー本体83bに
設けたソースコイル66と、処置具挿入部80bに設け
たソースコイル69とは、位置検出装置本体21からの
駆動信号により磁界を発生する。そして、これらソース
コイル66、69から発生した磁界は、前記センスコイ
ル22a、22b、22cによって検出され、ソースコ
イル位置検出部31で前記ソースコイル69及びソース
コイル66の相対位置が算出される。
【0079】そして、前記ソースコイル69の位置がソ
ースコイル66の位置より手元側にある場合、仮想画像
生成部32で生成された警告表示信号がモニタ23に出
力されて、警告表示86がモニタ23の画面上に表示さ
れる。このとき、ソースコイル位置検出部31で算出し
た処置具の突出長(h)を数値87としてモニタ23の
画面上にデータ表示するようにしてもよい。
【0080】また、同時にシステム制御部34からは制
御ケーブル73を介して高周波電源72に出力禁止制御
信号が送出されて高周波の出力が禁止される。
【0081】このように、トロッカー本体に設けたソー
スコイルと、処置具挿入部に設けたソースコイルとの相
対位置を検出することにより、処置具先端のトロッカー
挿入部先端から十分に突出しているか否かを術者や助手
が容易に把握することができる。
【0082】また、処置具先端がトロッカー挿入部先端
から十分に突出していない場合には高周波電源からの出
力が禁止されるので、万一、警告表示に気づかずに高周
波出力操作が行われた場合でも高周波は出力されないの
で、処置具やトロッカーの先端部が高周波で破損するこ
とを確実に防止することができる。
【0083】さらに、処置具の突出長(h)をモニタに
表示させることによって、トロッカー先端から処置具先
端までの距離を測ることができる。
【0084】又、一対のソースコイルをトロッカー本体
手元側に設けることにより、トロッカー処置具挿入部の
細径化を図ることができる。
【0085】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0086】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0087】(1)内視鏡挿入部に配置した内視鏡用磁
界発生素子と、処置具に配置した処置具用磁界発生素子
と、内視鏡及び処置具が挿入される被検体周囲の既知の
位置に予め配置された磁界検出素子と、前記内視鏡用磁
界発生素子及び処置具用磁界発生素子から発生する磁界
を検出した前記磁界検出素子から出力される検出信号を
基に、これら磁界検出素子を基準にした内視鏡用磁界発
生素子及び処置具用磁界発生素子の位置を算出する位置
算出手段と、この位置算出手段で算出して得た位置情報
を、前記内視鏡用磁界発生素子を基準にして処置具用磁
界発生素子の相対位置に座標変換させる座標変換手段
と、この座標変換手段の座標変換によって求められた相
対位置を基に、内視鏡から見た処置具の仮想画像を形成
する仮想画像形成手段と、この仮想画像形成手段で形成
された仮想画像を実際の内視鏡画像に重ね合わせて画面
上に表示させる画像表示手段と、を具備することを特徴
とする内視鏡装置。
【0088】(2)内視鏡の視野方向データや画角デー
タ及び処置具の形状データを記憶したデータ記録手段を
さらに備え、このデータ記録手段に記録されているデー
タを基に、前記仮想画像形成手段で処置具の仮想画像を
形成する付記1記載の内視鏡装置。
【0089】(3)前記座標変換手段で求められた内視
鏡用磁界発生素子を基準にした処置具用磁界発生素子の
相対位置情報を、表示又は音声により告知する付記1又
は付記2記載の内視鏡装置。
【0090】(4)前記処置具と、この処置具が挿通さ
れる内視鏡チャンネル又はトロッカーとの相対位置を検
出する相対位置検出手段をそれぞれの所定位置に配置し
た内視鏡装置。
【0091】(5)前記処置具と、この処置具が挿通さ
れる内視鏡チャンネル又はトロッカーとの所定位置にそ
れぞれ磁界発生素子を配置した付記4記載の内視鏡装
置。
【0092】(6)前記処置具の所定位置に磁界発生素
子を配置する一方、この処置具が挿通される内視鏡チャ
ンネル又はトロッカーの所定位置に磁界検出素子を配置
した内視鏡装置。
【0093】(7)前記処置具と前記内視鏡チャンネル
又はトロッカーとの相対位置を算出し、この相対位置情
報を表示又は音声により告知する付記5又は付記6に記
載の内視鏡装置。
【0094】(8)前記相対位置検出手段の情報にした
がって、前記処置具に接続される高周波出力装置を制御
する付記4に記載の内視鏡装置。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
視鏡と処置具とを用いる内視鏡下外科手術において、内
視鏡の死角における処置具先端部の位置情報や形状情報
等を提供して術者の支援を行えるとともに、不用意な操
作で内視鏡、トロッカー又は処置具先端部の破損等を防
止する内視鏡装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図8は本発明の第1実施形態に係
り、図1は内視鏡システムの概略構成を示す図
【図2】内視鏡システムの具体的な構成を説明する図
【図3】内視鏡磁界発生部を説明する図
【図4】処置具を説明する図
【図5】センスコイルを説明する図
【図6】ベッドに横たわる患者の腹腔内に内視鏡及び処
置具を挿入した状態を示す図
【図7】位置検出装置の構成を説明するブロック図
【図8】モニタ画面への表示例を示す図
【図9】図9及び図10は第1実施形態の応用例に係
り、図9は内視鏡システムの構成を説明する図
【図10】処置具チャンネル内にプローブを固定したと
きのプローブ先端部付近を説明する図
【図11】第1実施形態の変形例に係るモニタ画面への
他の表示例を示す図
【図12】図12及び図13は本発明の第2実施形態に
係り、図12は内視鏡システムの他の構成例を説明する
【図13】位置検出装置の構成を説明するブロック図
【図14】本発明の第2実施形態の変形例に係る処置具
の他の構成例を説明する図
【符号の説明】
1…内視鏡システム 3…位置検出装置 4…ベッド 6…内視鏡 11…ビデオプロセッサ 16…ソースコイル 20…データ記録部 22…3軸センスコイル 30…形状算出部 31…ソースコイル位置検出部 32…仮想画像生成部 33…モニタ信号生成部 34…システム制御部 40…処置具 45…ソースコイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶 国英 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 森實 祐一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 菊地 康彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 高橋 裕史 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中満 竹千代 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 BA00 BA14 BA23 DA02 GA02 GA11 4C060 GG22 4C061 AA00 BB00 CC06 DD00 FF24 FF41 GG11 GG15 HH51 LL02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡挿入部に配置した内視鏡用磁界発
    生素子と、 処置具に配置した処置具用磁界発生素子と、 内視鏡及び処置具が挿入される被検体周囲の既知の位置
    に予め配置された磁界検出素子と、 前記内視鏡用磁界発生素子及び処置具用磁界発生素子か
    ら発生する磁界を検出した前記磁界検出素子から出力さ
    れる検出信号を基に、これら磁界検出素子を基準にした
    内視鏡用磁界発生素子及び処置具用磁界発生素子の位置
    を算出する位置算出手段と、 この位置算出手段で算出して得た位置情報を、前記内視
    鏡用磁界発生素子を基準にして処置具用磁界発生素子の
    相対位置に座標変換させる座標変換手段と、 この座標変換手段の座標変換によって求められた相対位
    置を基に、内視鏡から見た処置具の仮想画像を形成する
    仮想画像形成手段と、 この仮想画像形成手段で形成された仮想画像を実際の内
    視鏡画像に重ね合わせて画面上に表示させる画像表示手
    段と、 を具備することを特徴とする内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記処置具と、この処置具が挿通される
    内視鏡チャンネル又はトロッカーとの相対位置を検出す
    る相対位置検出手段をそれぞれの所定位置に配置したこ
    とを特徴とする内視鏡装置。
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