JP2002238596A - 微生物検出キットおよび微生物計量装置 - Google Patents

微生物検出キットおよび微生物計量装置

Info

Publication number
JP2002238596A
JP2002238596A JP2001016667A JP2001016667A JP2002238596A JP 2002238596 A JP2002238596 A JP 2002238596A JP 2001016667 A JP2001016667 A JP 2001016667A JP 2001016667 A JP2001016667 A JP 2001016667A JP 2002238596 A JP2002238596 A JP 2002238596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microorganism
compound
detection kit
light
microorganisms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001016667A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4004740B2 (ja
Inventor
Hiroto Shimakita
寛仁 島北
Yoshikazu Tashiro
義和 田代
Kazuo Nashimoto
一男 梨本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Seiko Co Ltd filed Critical Matsushita Seiko Co Ltd
Priority to JP2001016667A priority Critical patent/JP4004740B2/ja
Publication of JP2002238596A publication Critical patent/JP2002238596A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4004740B2 publication Critical patent/JP4004740B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微生物検査の対象となる微生物を検出するキ
ットおよび微生物計量装置において迅速に感度良く計量
することを目的とする。 【解決手段】 検出キット1は生死細胞を発色させる
4’,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール二塩酸
塩2と、死細胞を発色させるプロピデュームイオダイド
3と、生細胞を発色させる6−カルボキシフルオレセイ
ンジアセテート4と特定微生物由来物質と反応する4−
メチルウンベリフェリル−β−D−ガラクトシド5とが
混入された粘着層102と支持体103と把手部6を備
え、検体に付着している微生物が粘着層102に付着
後、微生物と反応し、含有化合物ごとに結合し発色す
る。発色した細胞をCCD素子上で読み取り、積算計量
することで、存在する生死細胞、死細胞、生細胞を確認
することができる微生物検査キットおよび微生物計量装
置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類の微生物
(その意味するところは少なくとも細菌と真菌を含む概
念である)、即ち、細菌類や真菌類等の微生物が付着あ
るいは混入している可能性のある検体から、細胞を発色
させ、生細胞および死細胞および特定の微生物を一度に
計量できる微生物検出キットおよび発色した微生物を計
量できる微生物計量装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の微生物を検出するキット
に関するものは、特開平10−70975に記載される
ように粘着性シートや一般的な付着細胞数を求める方法
であるプレートカウント法が知られている。図11にそ
の検出キットの詳細を示す。粘着性シート101は粘着
層102と支持体103で構成されている。検体中の微
生物を粘着層102に接触させ、粘着層102表面に捕
集し、検出対象の微生物に対する抗体または発色性基質
の水溶液を粘着層102の表面に付着させ、粘着層10
2表面上の微生物の発色を目視や顕微鏡などで観察する
ことにより、微生物の有無やその数を確認するものであ
った。
【0003】また、図には示していないが一般的な付着
菌数を求める方法である培養法の一つとしてプレートカ
ウント法を原理とした付着菌測定キットも知られてい
る。付着菌測定キットは、培地表面を直接検体に接触さ
せ、培地表面に微生物を捕集し、培地表面に付着した微
生物をそのまま培養させ、目視や顕微鏡などで観察する
ことにより、微生物の有無判定や数を観測するものであ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の微生
物検出キットは、被検体に粘着シートを接触させ、微生
物を捕集後に試薬を塗布する行程を必要とするため、検
査作業に時間と技術を有するものであった。また、抗体
を用いて特定の微生物を検出する免疫法は、特異的に抗
原と結合するため感度は高いが、抗体を使用することを
必須としているため、その生産、管理、免疫反応検出手
段など抗体の性状そのものに問題点が存在していた。ま
た、免疫法は細胞の生死を判別できるものではない。ま
た、抗体染色を用いると粘着層が染色した色に染まり、
染色後、粘着層に付着した検体以外の色を除去する必要
があった。また、抗体及び発色性基質を用い、検出部全
体を染色するため、特定微生物は検出できるが、一般細
菌と同時に検出することができなかった。
【0005】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、検体接触部に一種類または複数種類の発
色性化合物を混入し、細胞捕集と細胞検出を同時に行う
ことができ、試薬を塗布する行程を減らし、迅速に測定
することができる微生物検出キットを提供することを目
的とする。また、特定微生物を検出する際も不純物とな
る特定微生物以外の微生物やタンパク質を除去する必要
がなく、また、検体に混入している不純物や検出対象外
の微生物を分離する必要がなく、迅速かつ同時に特定微
生物を検出する微生物検出キットを提供することを目的
とする。
【0006】また、検体接触部と別に発色性化合物を混
入した検出試薬含有部を備えることで、検体へ直接、試
薬を付着させることなく、検出試薬を検体接触部に添加
することによって検出でき、また、検体接触部及び検体
試薬含有部に作業者が直接触れることがないため、安全
に微生物を検出することができ、微生物検査の作業性を
向上させることができ、また、特定微生物を同時に検出
することができる微生物検出キットを提供することを目
的とする。
【0007】また、発色を蛍光とすることで、励起光と
励起光により発する特定の波長を有する蛍光を制御する
ことができ、検出対象の細胞を容易にかつ簡単に分別す
ることができる微生物検出キットを提供することを目的
とする。
【0008】また、生死細胞や死細胞の核酸に結合する
化合物を使用することで、細胞単体レベルで生死細胞や
死細胞の個数を計量することができる微生物検出キット
を提供することを目的とする。
【0009】また、生細胞を発色させる化合物を微生物
由来物質と反応することで発色する化合物とすること
で、生きている微生物のみの個数を計量できる微生物検
出キットを提供することを目的とする。
【0010】また、微生物由来物質を酵素タンパク質と
することで、感度よく判定できる微生物検出キットを提
供することを目的とする。
【0011】また、特定微生物由来物質を酵素タンパク
質とすることで、より高い感度で特定微生物の有無を判
断することができ、さらに、経時的測定によってその反
応性より生死を判定することができる微生物検出キット
を提供することを目的とする。
【0012】また、反応により発色する化合物を分離す
ることで、それぞれの化合物による発色を目視にて確認
できる微生物検出キットを提供することを目的とする。
【0013】また、化合物を担体に担持することで、保
存の簡易化が可能となり、検体との接触面積の広大化に
より検出感度を向上することができる微生物検出キット
を提供することを目的とする。
【0014】また、化合物を担体に担持することで、保
存の簡易化が可能となり、検体との接触面積の広大化に
より検出感度を向上することができるが、さらに、反応
により発色する化合物担持担体を分離することで、それ
ぞれの化合物による発色を目視にて確認できる微生物検
出キットを提供することを目的とする。
【0015】また、検体接触手段の少なくとも検体接触
部の大きさを、光学的な微生物計量装置の受光手段と同
等の大きさを有するものとすることで、検体接触手段上
を走査する必要を省くことができる微生物検出キットを
提供することを目的とする。
【0016】また、検体接触部の表面上に少なくとも1
種類以上の化合物を担持させることで、検体中に含まれ
る微生物との反応性を向上することができる微生物検出
キットを提供することを目的とする。
【0017】また、検体接触手段が培養成分を含有する
ことで、捕集した細胞の活性低下を防止することができ
る微生物検出キットを提供することを目的とする。
【0018】また、検体接触部に粘着性を持たせること
で、さらに微生物捕集効果を高め、検体に付着した微生
物を正確に計量することができる微生物検出キットを提
供することを目的とする。
【0019】また、検体の凹凸に対応して、粘着層を加
圧することができるため、検体の形状に問わず微生物を
捕集することができ、さらに、作業者が検体あるいは検
体付着後の検体接触部へ接触することを防止できる微生
物検出キットを提供することを目的とする。
【0020】また、微生物検出キット自体に分光機能を
有することで、別途分光手段を必要とせず、発色確認を
簡易化できる微生物検出キットを提供することを目的と
する。
【0021】また、検出試薬含有部に分光機能を備える
ことで、別途分光手段を必要とせず、発色の確認を簡易
化でき、他波長の分光手段への切り替えも容易にするこ
とができる微生物検出キットを提供することを目的とす
る。
【0022】また、液状の検体についても、液状の検体
が一定の厚みとなるようにした保持槽を有することで、
液体の検体にも対応でき、厚みの違いによる誤差を防止
することができる微生物検出キットを提供することを目
的とする。
【0023】また、存在する微生物から生じた発色発光
を少なくとも一個の受光素子で受光することで発色発光
を認識することができ、その発光を一定時間内で検出す
ることで、発光体の消光による誤差を抑え、正確に微生
物数を計量することができる微生物計量装置を提供する
ことを目的とする。
【0024】また、存在する微生物から生じた発色発光
の光量が、予め設定したしきい値内に収まった場合に微
生物と判断することで、異物の発色発光による誤認識を
防止し、正確に微生物数を計量することができる微生物
計量装置を提供することを目的とする。
【0025】また、存在する微生物から生じた発色発光
を微生物と認識した受光素子周辺に隣接する受光素子に
微生物由来の発光が確認された場合、前記受光素子と隣
接受光素子をまとめて一つの微生物群と判断すること
で、隣接した微生物の成長に伴ってコロニーが融合し、
一つのコロニーとして認識することにより従来法との相
関性を向上することができる微生物計量装置を提供する
ことを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の微生物検出キッ
トは、上記目標を達成するため、請求項1記載の通り、
生死細胞を発色させる第1の化合物と、死細胞を前記発
色と異なる波長で発色させる第2の化合物と、生細胞を
前記発色と異なる波長で発色させる第3の化合物と、特
定微生物由来物質と反応することで前記発色と異なる波
長で発色する少なくとも1種類以上の第4の化合物の中
でいずれか1種類あるいは複数種類が混入された検体接
触手段を有したことを特徴とする。そして、本発明によ
れば検体接触部に一種類または複数種類の発色性基質の
化合物を混入し、細胞捕集と細胞検出を同時に行うこと
ができ、試薬の塗布や洗い流す行程を減らし、迅速に測
定することができるとともに、特定微生物を検出する際
も不純物となる特定微生物以外の微生物やタンパク質を
除去、あるいは、分離する必要がないため、さらに迅速
に特定微生物を検出できる微生物検出キットが得られ
る。
【0027】また、請求項2記載の微生物検出キット
は、生死細胞を発色させる第1の化合物と死細胞を前記
発色と異なる波長で発色させる第2の化合物と生細胞を
前記発色と異なる波長で発色させる第3の化合物の中で
いずれか1種類あるいは複数種類と、特定微生物由来物
質と反応することで前記発色と異なる波長で発色する少
なくとも1種類以上の第4の化合物が混入された検体接
触手段を有することを特徴とする。そして、本発明によ
れば存在する細胞数と特定微生物を同時に測定できる微
生物検出キットが得られる。
【0028】また、請求項3記載の微生物検出キット
は、生死細胞を発色させる第1の化合物と、死細胞を前
記発色と異なる波長で発色させる第2の化合物と、生細
胞を前記発色と異なる波長で発色させる第3の化合物
と、特定微生物由来物質と反応することで前記発色と異
なる波長で発色する少なくとも1種類以上の第4の化合
物の中でいずれか1種類あるいは複数種類が混入された
検出試薬含有部と検体接触手段とを有することを特徴と
する。そして、本発明によれば、検体接触部と別に発色
性基質を備えた検出試薬含有部を備えることで、検体接
触部にのみ検出試薬を塗布でき、また、検出試薬含有部
の形状によっては、直接、検体接触部に検体試薬含有部
が触れなくても、検体接触部に検出試薬を迅速に接触さ
せることができる。すなわち、発色性の試薬を検体接触
部に残存することを防止し検体接触部に触れることなく
作業をすることができ、さらに室内の浮遊菌の混入をも
防止することができる微生物検出キットが得られる。
【0029】また、請求項4記載の微生物検出キット
は、生死細胞を発色させる第1の化合物と死細胞を前記
発色と異なる波長で発色させる第2の化合物と生細胞を
前記発色と異なる波長で発色させる第3の化合物の中で
いずれか1種類あるいは複数種類と、特定微生物由来物
質と反応することで前記発色と異なる波長で発色する少
なくとも1種類以上の第4の化合物が混入された検出試
薬含有部と検体接触手段とを有することを特徴とする。
そして、本発明によれば、発色性の試薬を検体接触部に
残存することを防止し検体接触部に触れることなく作業
をすることができ、さらに一般細菌と特定微生物を同時
に検出でき、微生物の混入を防止できる微生物検出キッ
トが得られる。
【0030】また、請求項5記載の微生物検出キット
は、請求項1乃至4のいずれかに記載の微生物検出キッ
トにおいて、発色を蛍光としたことを特徴とする。そし
て、本発明によれば、それぞれの化合物の蛍光波長が異
なるため容易に微生物を認識することができる微生物検
出キットが得られる。
【0031】また、請求項6記載の微生物検出キット
は、請求項1乃至5のいずれかに記載の微生物検出キッ
トにおいて、前記第1の化合物を核酸結合性の化合物と
したことを特徴とする。そして、本発明によれば、生死
細胞の細胞単体レベルでの高精度の計量ができる微生物
検出キットが得られる。
【0032】また、請求項7記載の微生物検出キット
は、請求項1乃至5のいずれかに記載の微生物検出キッ
トにおいて、前記第2の化合物を核酸結合性の化合物と
したことを特徴とする。そして、本発明によれば、死細
胞の細胞単体レベルでの高精度の計量ができる微生物検
出キットが得られる。
【0033】また、請求項8記載の微生物検出キット
は、請求項1乃至5のいずれかに記載の微生物検出キッ
トにおいて、前記第3の化合物を微生物由来物質と反応
することで発色する化合物としたことを特徴とする。そ
して、本発明によれば、その発色量の相違により、生き
ている微生物のみを計量することができる微生物検出キ
ットが得られる。
【0034】また、請求項9記載の微生物検出キット
は、請求項8記載の微生物検出キットにおいて、前記微
生物由来物質を酵素タンパク質としたことを特徴とす
る。そして、本発明によれば、微生物由来物質を酵素タ
ンパク質と限定することで、その反応性から生死を判別
できる微生物検出キットが得られる。
【0035】また、請求項10記載の微生物検出キット
は、請求項1乃至9のいずれかに記載の微生物検出キッ
トにおいて、前記特定微生物由来物質を酵素タンパク質
としたことを特徴とする。そして、本発明によれば、特
定微生物由来物質を酵素タンパク質と限定することで、
その反応性から生死を判別できる微生物検出キットが得
られる。
【0036】また、請求項11記載の微生物検出キット
は、請求項1乃至5記載の微生物検出キットにおいて、
第1の化合物と、第2の化合物と、第3の化合物と、第
4の化合物の中で少なくとも2種類以上を分離した状態
で含有したことを特徴とする。そして本発明によれば、
近接した波長の発色の場合でも、目視で判別ができる微
生物検出キットが得られる。
【0037】また、請求項12記載の微生物検出キット
は、請求項1または2記載の微生物検出キットにおい
て、第1の化合物と第2の化合物と第3の化合物と第4
の化合物の中で少なくとも1種類以上を担持する担体を
含有する検体接触手段としたことを特徴とする。そし
て、本発明によれば、担体に担持することで、微生物検
出キットの保存を簡易化でき、さらに、検体との接触面
積の広大化により、より高い検出能を有する微生物検出
キットが得られる。
【0038】また、請求項13記載の微生物検出キット
は、請求項3または4記載の微生物検出キットにおい
て、第1の化合物と、第2の化合物と、第3の化合物
と、第4の化合物の中で少なくとも1種類以上を担持す
る担体を含有する検出試薬含有部としたことを特徴とす
る。そして、本発明によれば担体に担持することで、微
生物検出キットの保存を簡易化し、検体との接触面積の
広大化により、より高い検出能を保持し、近接した波長
の発色の場合でも、目視で判別ができる微生物検出キッ
トが得られる。
【0039】また、請求項14記載の微生物検出キット
は、請求項1乃至13のいずれかに記載の微生物検出キ
ットにおいて、検体接触手段の少なくとも検体接触部の
大きさを、前記検体接触手段から発する光を受光する受
光手段と同等の大きさとしたことを特徴とする。そし
て、本発明によれば、走査を必要としない微生物検出キ
ットが得られる。
【0040】また、請求項15記載の微生物検出キット
は、請求項1または2記載の微生物検出キットにおい
て、第1の化合物と、第2の化合物と、第3の化合物
と、第4の化合物の中で少なくとも1種類以上を検体と
接触させる表面に担持させた検体接触手段としたことを
特徴とする。そして、本発明によれば、検体上の細胞と
反応する化合物の量を最小限にすることができる微生物
検出キットが得られる。
【0041】また、請求項16記載の微生物検出キット
は、請求項1乃至5のいずれかに記載の微生物検出キッ
トにおいて、微生物を培養させる培地を含有する検体接
触手段としたことを特徴とする。そして、本発明によれ
ば、検体接触後の付着した微生物の活性の低下を防止で
きる微生物検出キットが得られる。
【0042】また、請求項17記載の微生物検出キット
は、請求項1乃至5のいずれかに記載の微生物検出キッ
トにおいて、検体と接触させる表面に粘着性を持たせた
検体接触手段としたことを特徴とする。そして、本発明
によれば、検体に付着した細胞を確実に捕集することが
できる微生物検出キットが得られる。
【0043】また、請求項18記載の微生物検出キット
は、請求項1乃至5のいずれかに記載の微生物検出キッ
トにおいて、把手部を設けた検体接触手段としたことを
特徴とする。そして、本発明によれば、検体の形状が凹
凸であっても、検体表面に粘着層を密着することができ
る。さらに作業者が検体あるいは検体付着後の検体接触
部に接触することを防止できる微生物検出キットが得ら
れる。
【0044】また、請求項19記載の微生物検出キット
は、請求項1乃至5のいずれかに記載の微生物検出キッ
トにおいて、微生物検出キット自体に特定の波長のみを
透過させる機能を有したことを特徴とする。そして、本
発明によれば、別途分光する必要がないため、発色の確
認を簡易化することができる微生物検出キットが得られ
る。
【0045】また、請求項20記載の微生物検出キット
は、請求項3乃至5のいずれかに記載の微生物検出キッ
トにおいて、特定の波長のみを透過させる機能を有した
検出試薬含有部としたことを特徴とする。そして、本発
明によれば、別途分光する必要がないため、発色の確認
を簡易化することができ、他波長の分光手段への切り替
えも容易に実施することができる微生物検出キットが得
られる。
【0046】また、請求項21記載の微生物検出キット
は、請求項1乃至5のいずれかに記載の微生物検出キッ
トにおいて、検体を液状の検体とし、前記検体接触手段
をその検体を保管する保管槽とし、保管槽に貯蔵された
液状の検体が一定の厚みとなるようにしたことを特徴と
する。そして、本発明によれば、検体が液体の場合でも
保持槽に検体を導入、保持することができ、その厚みを
一定とすることで、厚みの差による誤差を低減すること
ができる微生物検出キットが得られる。
【0047】また、本発明の微生物計量装置は、請求項
22記載の通り、発色発光を利用して微生物を計量する
微生物計量装置であって、前記発光した光を少なくとも
一個の受光素子で受光する受光手段と、その光を一定時
間内において、受光素子で検出された光量から微生物と
判断し、積算計量するようにしたことを特徴とする。そ
して本発明によれば、受光素子で受光することで発光を
認識することができ、その発光を一定時間内で検出する
ことで発光体の消光による誤差を抑え、正確に微生物数
を計量することができる微生物計量装置が得られる。
【0048】また、請求項23記載の微生物検出装置
は、発色発光を利用して微生物を計量する微生物計量装
置であって、発色発光した後、前記受光手段で認識した
時の光の光量が、予め設定したしきい値内に収まった場
合に微生物と判断できることを特徴とする。そして、本
発明によれば異物の過大な発光や過少な発光を認識せ
ず、正確に微生物数を計量することができる微生物計量
装置が得られる。
【0049】また、請求項24記載の微生物検出装置
は、発色発光を利用して微生物を計量する微生物計量装
置であって、前記微生物の発光を受光した受光素子と、
その隣接する受光素子に入ってきた光を微生物と認識し
た場合に、まとめて一つの微生物群と判断することを特
徴とする。そして、本発明によれば、微生物を培養した
場合に隣接した微生物の成長に伴って、形成されたコロ
ニーが融合し、一つのコロニーとして認識する従来法と
の相関性を維持することができる微生物計量装置が得ら
れる。
【0050】
【発明の実施の形態】生死細胞を発色させる第1の化合
物と、死細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第2
の化合物と、生細胞を前記発色と異なる波長で発色させ
る第3の化合物と、特定微生物由来物質と反応すること
で前記発色と異なる波長で発色する少なくとも1種類以
上の第4の化合物の中でいずれか1種類あるいは複数種
類が混入された検体接触手段を有した微生物検出キット
であり、検体接触手段は、例えば、検出試薬を保持し、
検体から微生物を捕集する粘着層と、粘着層を支える支
持体と、支持体に隣接するように接している把手で構成
されている。そして、生死細胞の核酸と生死細胞を発色
させる化合物とが結合することで、生死細胞のみが発色
し、生死細胞の有無若しくは、生死細胞数を計量するこ
とができるという作用を有する。粘着層には、ペプト
ン、塩化ナトリウム等を寒天懸濁液と混合した溶液と、
生死細胞を発色させる化合物として4’,6−ジアミジ
ノ−2−フェニルインドール二塩酸塩を用い、溶液と生
死細胞を発色させる化合物を混合し、滅菌後、発色させ
る化合物を含んだ前記溶液を容器に入れ、固化したもの
などが挙げられる。検体を壁面とすると、把手を用いて
壁面に粘着層表面を接触させることで、化合物を含んだ
培地表面へ壁面に付着していた生死細胞が付着する。
【0051】生死細胞を発色させる第1の化合物と、死
細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第2の化合物
と、生細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第3の
化合物の中でいずれか1種類あるいは複数種類と、特定
微生物由来物質と反応することで前記発色と異なる波長
で発色する少なくとも1種類以上の第4の化合物が混入
された検体接触手段を有した微生物検出キットであり、
例えば、従来、食品衛生での微生物検査の場合、一般細
菌数の計量と大腸菌群の有無を確認している。このよう
な場合は、培地上で培養できる微生物数すなわち生細胞
計数と、大腸菌群という特定微生物由来物質と反応でき
る化合物が混入された培地を用いることで、簡単に一般
細菌の計数と大腸菌群の有無を同時にかつ迅速に確認で
きるという作用を有する。
【0052】生死細胞を発色させる第1の化合物と、死
細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第2の化合物
と、生細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第3の
化合物と、特定微生物由来物質と反応することで前記発
色と異なる波長で発色する少なくとも1種類以上の第4
の化合物の中でいずれか1種類あるいは複数種類が混入
された検出試薬含有部と、検体接触手段とを有した微生
物検出キットである。これにより付着した生死細胞が発
色し、生死細胞の存在の判定若しくは、生死細胞数を計
量できる。さらに本操作により検出試薬を検体表面に残
すことを防止できるという作用を有する。検体接触手段
は、例えば、検体から微生物を捕集する粘着層と粘着層
を支える支持体と、支持体に隣接するように接している
把手で構成される。検出試薬含有部は、例えば、検出試
薬を含んだフィルム若しくは面状の層と支持体で構成さ
れる。検体接触手段と検出試薬含有部は、検体接触手段
の粘着層と検出試薬含有部のフィルム若しくは面状の層
が互いに内面となり接触するように、例えば、蝶番で連
結される。両者が分離した状態に構成されていてもよ
い。例えば、検体接触部を一般に市販されている普通寒
天培地(ニッスイ製薬製)を粘着層とし、粘着層を支持
する支持体で積層され、支持体に隣接するように把手が
付けられている構造である。検出試薬含有部は生死細胞
を発色させる化合物として4’,6−ジアミジノ−2−
フェニルインドール二塩酸塩を保持したフィルムと支持
体で構成され、検体接触手段である粘着層表面に把手を
用いて検体を接触させ、粘着層表面に検体に付着してい
る細胞を捕集する。捕集後、検出試薬含有部の化合物が
保持されているフィルムを粘着層上の細胞付着面に貼り
付け、検出試薬含有部が保持していた検出試薬成分を粘
着層上に移動させるという手段から構成されている。
【0053】生死細胞を発色させる第1の化合物と、死
細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第2の化合物
と、生細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第3の
化合物の中でいずれか1種類あるいは複数種類と、特定
微生物由来物質と反応することで前記発色と異なる波長
で発色する少なくとも1種類以上の第4の化合物が混入
された検出試薬含有部と検体接触手段とを有した微生物
検出キットである。これにより付着した生死細胞が発色
し、生死細胞の存在の判定若しくは、生死細胞数を計量
できる。さらに同時に大腸菌群の存在の有無も確認でき
る。すなわち、一般細菌の数と大腸菌群の有無を容易か
つ迅速に確認できる。さらに本操作により検出試薬を検
体表面に残すことを防止できるという作用を有する。一
般細菌数の計量と大腸菌群の有無を確認する場合、一般
に市販されている普通寒天培地の培地を用いて検体接触
手段が構成され、生死細胞を発色させる化合物として
4’,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール二塩酸
塩と大腸菌群由来物質に反応する化合物を保持したフィ
ルムを用いて検出試薬含有部が構成されている。普通寒
天培地表面に検体を接触させ、検体に付着している細胞
を捕集する。捕集後、各化合物が保持されているフィル
ムを普通寒天培地上の細胞付着面に貼り付け、保持して
いた検出試薬成分を普通寒天培地表面に移動させるとい
う手段から構成されている。
【0054】発色を蛍光とした前記請求項1乃至4のい
ずれかに記載の微生物検出キットであり、蛍光発色によ
り培地表面を覆う検出試薬の色と発色する色が異なるた
め、発色波長の干渉を防止し、目視でも簡単に識別する
ことができ、さらに正確に計量することができるという
作用を有する。
【0055】前記第1の化合物を核酸結合性の化合物と
した請求項1乃至5のいずれかに記載の微生物検出キッ
トであり、細胞内に存在する核酸の染色を指標としてい
るため、染色後、一細胞レベルで検出できる。これによ
り生死細胞の数をさらに高精度に計量することができる
という作用を有する。
【0056】前記第2の化合物を核酸結合性の化合物と
した請求項1乃至5のいずれかに記載の微生物検出キッ
トであり、細胞内に存在する核酸の染色を指標としてい
るため、染色後、一細胞レベルで検出でき、これにより
死細胞の数をさらに高精度に計量することができるとい
う作用を有する。
【0057】前記第3の化合物を微生物由来物質と反応
することで発色する化合物とした請求項1乃至5のいず
れかに記載の微生物検出キットであり、生細胞の代謝物
と反応するため、その反応性より生死を判定できるとい
う作用を有する。
【0058】前記微生物由来物質を酵素タンパク質とし
た請求項8記載の微生物検出キットであり、その反応性
より生細胞の生死を判定できるという作用を有する。
【0059】前記特定微生物由来物質を酵素タンパク質
とした請求項1乃至9のいずれかに記載の微生物検出キ
ットであり、その反応性より特定微生物の生死を判定で
きるという作用を有する。
【0060】第1の化合物と、第2の化合物と、第3の
化合物と、第4の化合物の中で少なくとも2種類以上を
分離した状態で含有した請求項1乃至5のいずれかに記
載の微生物検出キットであり、各化合物を分離すること
で、反応により近接した波長の発色を有する化合物も目
視にて確認できるという作用を有する。
【0061】第1の化合物と、第2の化合物と、第3の
化合物と、第4の化合物の中で少なくとも1種類以上を
担持する担体を含有する検体接触手段とした請求項1ま
たは2記載の微生物検出キットであり、担体に担持する
ことで保存を容易化し、検体との接触面積の広大化によ
り検出感度を高めることができるという作用を有する。
【0062】第1の化合物と、第2の化合物と、第3の
化合物と、第4の化合物の中で少なくとも1種類以上を
担持する担体を含有する検出試薬含有部を有した請求項
3または4記載の微生物検出キットであり、担体に担持
することで、保存を容易化し、検体との接触面積の広大
化により検出感度を高めることができ、各化合物を担持
した担体を分離することで、反応により近接した波長の
発色を有する化合物も目視にて確認できるという作用を
有する。
【0063】検体接触部の大きさが受光手段と同等の大
きさを有する請求項1乃至13のいずれかに記載の微生
物検出キットであり、受光手段と同等の大きさを有する
ことで走査の過程を省き、より迅速に検出できるという
作用を有する。
【0064】第1の化合物と、第2の化合物と、第3の
化合物と、第4の化合物の中で少なくとも1種類以上を
検体と接触させる表面上に含有させた検体接触手段とし
た請求項1または2記載の微生物検出キットであり、検
体接触部のみに担持させることで、検体中に含まれる微
生物との反応性を向上できるという作用を有する。
【0065】微生物を培養させる培地を含有する検体接
触手段とした請求項1乃至5のいずれかに記載の微生物
検出キットであり、細胞の活性を維持、あるいは活性が
低下した細胞の活性を向上させ、反応性を向上できると
いう作用を有する。
【0066】検体と接触させる面に粘着性を持たせた検
体接触手段とした請求項1乃至5のいずれかに記載の微
生物検出キットであり、検体接触部に粘性を持たせるこ
とで、細胞を確実に捕集することができるという作用を
有する。
【0067】把手部を設けた検体接触手段とした請求項
1乃至5のいずれかに記載の微生物検出キットであり、
検体の形状を問わず微生物を捕集することができ、さら
に、作業者の検体あるいは検体付着後の検体接触部への
接触を防止できるという作用を有する。
【0068】微生物検出キット自体に特定の波長のみを
透過させる機能を有した請求項1乃至5のいずれかに記
載の微生物検出キットであり、別途分光手段を必要とせ
ず、発色の確認を簡易化できるという作用を有する。
【0069】特定の波長のみを透過させる機能を有した
検出試薬含有部を含む請求項3乃至5のいずれかに記載
の微生物検出キットであり、検出試薬含有部に分光機能
を有することで、別途分光手段を必要とせず、発色の確
認を簡易化でき、他波長の分光手段への切り替えも容易
に実施することができるという作用を有する。
【0070】検体を液状の検体とし、前記検体接触手段
をその検体を保管する保管槽とし、保管槽に貯蔵された
液状の検体が一定の厚みとなるようにした請求項1乃至
5のいずれかに記載の微生物検出キットであり、液状の
検体も一定条件下に保存できる機能を有することで、検
出を簡易化することができ、さらに、液状検体を一定の
厚みとなるように設定することで厚みの違いによる誤認
識を防止し、正確な検出を実施することができるという
作用を有する。
【0071】発色発光を利用して微生物を計量する微生
物計量装置であって、受光した光を受光素子で受光し、
その光の一定時間内における光量から、微生物数を判断
する微生物計量装置であり、前記発色発光した光を受光
する受光手段を有することで、発光体を認識することが
できる。さらに、その光を一定時間内に受光素子で検出
された光量に制限を設けることで、発色発光中の微生物
が消光した場合に生じる誤認識を防止し、正確な発色発
光を認識し、それを積算計量することで微生物数を正確
に認識することができるという作用を有する。
【0072】発色発光を利用して微生物を計量する微生
物計量装置であって、前記発色を受光手段で受光した発
光強度に予め設定したしきい値を設け、前記しきい値範
囲内に収まった場合に微生物と判断する微生物計量装置
である。これにより、異物による過剰若しくは過少な発
色を微生物と区別することができ、しきい値内の発光を
積算計量することで微生物数を正確に認識することがで
きるという作用を有する。
【0073】発色発光を利用して微生物を計量する微生
物計量装置であって、微生物の発光を認識した受光素子
とその隣接する受光素子に入ってきた光を微生物と認識
した場合に、まとめて一つの微生物群と判断する微生物
計量装置である。これにより、従来法の一つであるプレ
ートカウント法において、隣接した微生物がその成長に
伴ってコロニーを形成する際に、隣接したそれぞれのコ
ロニーが融合して一つのコロニーとして認識される場合
と相関性を維持することができるという作用を有する。
【0074】
【実施例】以下に本発明の実施例1について説明する。
【0075】本発明の微生物検出キットを図1に示す。
図1において、検出キット1は生死細胞を発色させる第
1の化合物として4’,6−ジアミジノ−2−フェニル
インドール二塩酸塩(誘導体であってもよい)2と、死
細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第2の化合物
としてプロピデュームイオダイド(誘導体であってもよ
い)3と、生細胞を前記発色と異なる波長で発色させる
第3の化合物として6−カルボキシフルオレセインジア
セテート(誘導体であってもよい)4と特定微生物由来
物質と反応することで前記発色と異なる波長で発色する
第4の化合物として4−メチルウンベリフェリル−β−
D−ガラクトシド(誘導体であってもよい)5とが混入
された粘着層102と、支持体103と、把手部6で構
成されている。粘着層102には肉エキスとぺプトンと
塩化ナトリウムと寒天を含んだ寒天培地成分を含み、前
記化合物2、3、4、5を混合し、滅菌後、固化したも
のである。なお、図1においては前記化合物2、3、
4、5を全て混入したが、いずれか1種類の化合物を混
入するだけでもよいし、2種類の化合物を混入するもの
であってもよいし、3種類の化合物を混入するものであ
ってもよい。
【0076】細胞、微生物の検査方法は、検体に付着し
た細胞、微生物を前記化合物の含有した寒天培地成分の
粘着層102に付着させるため、把手部6を用いて検体
の凹凸面と粘着層102を加圧し、検体と寒天培地成分
の粘着層102を固定した支持体103で密着させる。
【0077】検体に付着している細胞、微生物が寒天培
地成分の粘着層102に付着後、寒天培地に含有した前
記化合物2、3、4、5が細胞、微生物と反応し、含有
化合物ごとに結合し発色する。発色する細胞を計量する
ことで、存在する生死細胞、死細胞、生細胞を確認する
ことができる。
【0078】生死細胞を発色させる4’,6−ジアミジ
ノ−2−フェニルインドール二塩酸塩と死細胞を発色さ
せるプロピデュームイオダイドは細胞膜を通過して核酸
と結合する。
【0079】結合後、4’,6−ジアミジノ−2−フェ
ニルインドール二塩酸塩は励起波長359nmの時に励
起波長を吸収して蛍光波長461nmの光を発し、生死
細胞のみ発色させる。また、プロピデュームイオダイド
は、励起波長535nmの時、励起波長を吸収して蛍光
波長617nmの光を発し、死細胞のみ発色させる。
【0080】さらに、6−カルボキシフルオレセインジ
アセテートは、細胞により生産されたエステラーゼによ
り分解されフルオレセインとなり励起光に対し蛍光を発
する。
【0081】また、4−メチルウンベリフェリル−β−
D−ガラクトシドは、大腸菌群が生産するβ−ガラクト
シダーゼと反応し、4−メチルウンベリフェロンとなり
励起光に対し蛍光を発する。
【0082】また、実使用例として、普通寒天培地に検
出試薬である4’,6−ジアミジノ−2−フェニルイン
ドール二塩酸塩とプロピデュームイオダイドと6−カル
ボキシフルオレセインジアセテートと4−メチルウンベ
リフェリル−β−D−ガラクトシドを含んだ滅菌された
寒天を粘着層としたものに直接、空調機の排水槽の壁面
に把手を用い接触させ、励起光を発する顕微鏡の上に置
き、粘着表面に励起光の照射した。照射された細胞は各
波長で発色し、蛍光を分光する分光フィルムを通して蛍
光を発している各細胞数を目視で計量した。検体から菌
を捕集してから、2〜3分で測定した。また比較のた
め、排水槽の壁面の微生物を一般細菌用の標準寒天フー
ドスタンプ(ニッスイ製)と大腸菌群検出用のデトキシ
コレートフードスタンプ(ニッスイ製)で捕集、培養
し、検出した細胞数も計量した。しかし、フードスタン
プは生死細胞、死細胞が検出できなく、また、好熱菌や
特別な細菌の培養ができないため、細胞数は本発明の微
生物検出キットよりも少なく検出された。また大腸菌群
は、本発明の微生物検出キットを使用した検出数と同等
の大腸菌群生菌数が検出された。
【0083】以上のように本発明は発色した蛍光波長や
発光量の違いにより生死細胞と死細胞から発せられる光
量をそれぞれ計量し、生細胞、死細胞の数を計量する。
さらに、大腸菌群や生細胞の存在の有無を確認すること
ができる。
【0084】また、付着菌の計量方法としては、顕微鏡
等の拡大レンズで、200乃至1000倍にて検出する
ことができる。
【0085】なお、寒天培地は、滅菌後、冷却固化を行
ったが、寒天を除いて、液体培地でも、生細胞の有無を
確認することができる。
【0086】なお、特定微生物を大腸菌群としたが、黄
色ブドウ球菌や腸炎ビブリオ等の微生物を対象とするこ
とができる。
【0087】なお、検体接触手段を寒天培地としたが、
アラビアゴム、ゼラチンなどの水溶性高分子やビニルア
ルコール、アクリルなどの水溶性モノマーを重合したポ
リビニルアルコール、ポリアクリル酸、さら水溶性モノ
マーの二分子以上の重合体など、検体より細胞を付着す
ることができるものであればよい。
【0088】以下実施例2について説明する。図2に構
成図を示す。検出キット1は、生死細胞を発色させる第
1の化合物として、4’,6−ジアミジノ−2−フェニ
ルインドール二塩酸塩2と死細胞を前記発色と異なる波
長で発色させる第2の化合物としてプロピデュームイオ
ダイド3と生細胞を前記発色と異なる波長で発色させる
第3の化合物として、6−カルボキシフルオレセインジ
アセテート4と特定微生物由来物質と反応することで前
記発色と異なる波長で発色する第4の化合物として、大
腸菌群を測定できる4−メチルウンベリフェリル−β−
D−ガラクトシド5が試薬含有容器7を混入している。
試薬含有容器7は接続管8により検体接触容器9に連結
して構成されている。また、図には示していないが、検
体接触容器9には、生理食塩水等の水溶液が満たされて
いる場合もある。なお、図2においては前記化合物2、
3、4、5を全て混入したが、いずれか1種類の化合物
を混入するだけでもよいし、2種類の化合物を混入する
ものであってもよいし、3種類の化合物を混入するもの
であってもよい。
【0089】上記検査キット1は、細胞、微生物が含ま
れる水溶液若しくは綿棒などで検体から採取された微生
物を検体接触容器9に注ぎ、または、検体接触容器9内
の水溶液に溶かす。そして、試薬含有容器7に入った
4’,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール二塩酸
塩2やプロピデュームイオダイド3、6−カルボキシフ
ルオレセインジアセテート4や大腸菌群を測定できる4
−メチルウンベリフェリル−β−D−ガラクトシド5を
接続管8を通して検体接触手段としての検体接触容器9
に入った細胞と混合し、各試薬の発色から死細胞、生死
細胞、生細胞、特定の微生物数を計量する。
【0090】また、図3に示すように、試薬含有容器の
代わりに試薬含有シート10を使用し、検体接触容器の
代わりに検体保有容器11を使用して構成しても、同様
な効果を生ずる。
【0091】また、実使用例として、検体接触手段とし
て普通寒天培地層を用い、検出試薬含有部として4’,
6−ジアミジノ−2−フェニルインドール二塩酸塩とプ
ロピデュームイオダイドと6−カルボキシフルオレセイ
ンジアセテートと4−メチルウンベリフェリル−β−D
−ガラクトシドを含んだ溶液を保持したフィルムで構成
された検出キットを使用した。検体接触手段である普通
寒天培地を空調機の排水槽の壁面に接触させ、接触後、
検出試薬を含有したフィルムを、壁面に接触させた普通
寒天培地表面に密着させた。検出接触手段と検出試薬含
有部を密着させたまま、励起光を発する顕微鏡の上に置
き、励起光を照射する。照射された細胞は各波長で発色
し、蛍光を分光する分光フィルムを通して蛍光を発して
いる各細胞数を目視で計量した。検体から菌を捕集して
から、2乃至3分で測定した。また比較のため、排水槽
の壁面の微生物を一般細菌用の標準寒天フードスタンプ
(ニッスイ製)と大腸菌群検出用のデトキシコレートフ
ードスタンプ(ニッスイ製)で捕集、培養し、検出した
細胞数も計量した。しかし、フードスタンプは生死細
胞、死細胞が検出できなく、また、好熱菌や特別な細菌
の培養ができないため、細胞数は本発明の微生物検出キ
ットよりも少なく検出された。また大腸菌群は、本発明
の微生物検出キットを使用した検出数と同等の大腸菌群
生菌数が検出された。
【0092】上記構成により、検体に直接化合物を接触
することによる化合物の検体への移動を防止することが
でき、検体中に存在する微生物を検出することができ
る。
【0093】以下実施例3について説明する。図4に構
成図を示す。検出キット1は生死細胞を発色させる第1
の化合物として、4’,6−ジアミジノ−2−フェニル
インドール二塩酸塩2を細孔を有する活性炭を原料とし
た担体12に担持したものが表面に保持された試薬含有
シート10と検体接触手段である粘着層102と粘着層
102を保持する支持体103と、検体を密着させるた
めの把手6で構成されている。
【0094】上記構成により、細孔を有する担体12の
細孔内に担持された4’,6−ジアミジノ−2−フェニ
ルインドール二塩酸塩2は、自然放置による温熱や自然
光に含まれる紫外線もしくは空気による酸化から保護さ
れ、検出キット1を長時間保管することができる。
【0095】なお、死細胞を前記発色と異なる波長で発
色させる第2の化合物としてプロピデュームイオダイド
や、生細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第3の
化合物として、6−カルボキシフルオレセインジアセテ
ートや、特定微生物由来物質と反応することで前記発色
と異なる波長で発色する第4の化合物として、大腸菌群
を測定できる4−メチルウンベリフェリル−β−D−ガ
ラクトシドも細孔を有する担体12のような細孔を持つ
担体に担持することで、保存を容易化し、検体との接触
面積の広大化により検出感度を向上することができる。
【0096】なお、実施例では、4’,6−ジアミジノ
−2−フェニルインドール二塩酸塩を細孔を有する活性
炭を原料とした担体12に担持したが、プロピデューム
イオダイドと6−カルボキシフルオレセインジアセテー
トと大腸菌群を測定できる4−メチルウンベリフェリル
−β−D−ガラクトシドを混合し、活性炭10に担持し
ても、同様な効果を得ることができる。
【0097】また、担体12は細孔を有する担体とした
が、ゼオライト、シリカゲルのような細孔を持つ担体で
あれば、同様な効果を得ることができる。
【0098】以下実施例4について説明する。図5に構
成図を示す。
【0099】検出キット1は生死細胞を発色させる第1
の化合物として4’,6−ジアミジノ−2−フェニルイ
ンドール二塩酸塩2を細孔を有する活性炭を原料とした
担体12に担持したものと、生細胞を発色させる化合物
として6−カルボキシフルオレセインジアセテート4を
細孔を有する活性炭を原料とした担体12に担持したも
のとを、表面を分割して保持した試薬保持層10と、粘
着層102と、粘着層102を保持する支持体103
と、検体を密着させるための把手6で構成されている。
【0100】上記構成により、検体より粘着層102へ
付着した生死細胞や死細胞、あるいは、大腸菌群や生細
胞に、試薬保持層10に含有される担体12から蛍光試
薬が移動し、各種細胞を染色する。その際、試薬保持層
10を二分割し、各々に前記組み合わせの試薬を保持し
た担体12を保持し、検出の際にそれぞれの分割面へ蛍
光試薬特有の波長を照射し、目的の細胞を発色させる。
【0101】これにより、一度に大腸菌群の有無、若し
くは、全菌数、生菌数、死菌数を検出することが可能と
なり、検体の状態を短時間に把握できる。
【0102】なお、担体は、活性炭のみとは限らない。
【0103】なお、試薬の担持は1種類でも有効な効果
を得ることができる。
【0104】以下実施例5について説明する。図6
(a)に構成図を示す。
【0105】検出キット1は、検体に直接接触し、検体
に付着している細胞を採取するための粘着層102と、
粘着層102を支持するための支持体103と、検出キ
ットの操作性を向上するための把手6と、細胞の存在に
よって発色する試薬を細孔内に含有した担体12と、そ
の担体12を保持するための試薬含有シート10と、照
射した励起光を目的の波長の光に分光する分光フィルム
13で構成されている。
【0106】上記構成により、粘着層102に付着した
生死細胞や死細胞、特定微生物を担体12内に担持した
発色試薬で染色し、そこに分光フィルム13を介して励
起光を照射するものである。励起光は、分光フィルム1
3を介して粘着層102に付着している細胞を発光させ
るため、光源の波長が幅広いものであっても、検出キッ
トのみで検出、計量できる。
【0107】なお、分光フィルム13は、励起光を分光
する場合だけでなく、蛍光をも分光する場合も可能であ
る。
【0108】なお、分光フィルム13は、励起光を分光
するフィルムと蛍光を分光するフィルムを重ね合わせる
ことで、励起光の分光とそれによって生じる蛍光の分光
を一度に行うことも可能である。
【0109】なお、図6(b)に示すように、分光フィ
ルム13を支持体103に設けることも可能である。
【0110】以下実施例6について説明する。図7に構
成図を示す。
【0111】液状検体検出キット14は、液状検体を投
入する投入口15と過剰な液状検体や液状検体検出キッ
ト14内に予め含まれる空気を排出するための排出口1
6を有する。また、液状検体検出キット14は、少なく
とも検出部17が存在する方向の面が光透過面18とな
っており、検出部で検出できる構造となっている。さら
に、光透過面18と対面に存在している面19は、平行
な位置関係に有り、傾斜を生じない構成を有している。
【0112】上記構成により、検体が液状の状態でも一
定空間内に保持することができる。また、液状検体に含
有される微生物が、液状検体検出キット14内に導入さ
れた際、光透過面18と対面に位置する面19の間が一
定の厚みに保持されているため、微生物が互いに重なり
合うことなく、一定の範囲に拡散させることができる。
これにより、重なり合いによる過少評価を防ぐことが可
能となり、検出部17に設置されている検出手段による
正確な計量が可能となる。
【0113】なお、異物を除去するために投入口15の
前にフィルタを設けることで微生物を検出するための感
度を向上することができる。
【0114】なお、光透過面18の構成を紫外線等の励
起光に影響しないものとすることでその妨害を防ぐこと
ができる。
【0115】なお、光透過面18とその対面に位置する
面19の距離を0.5乃至15μmの範囲内とすること
で微生物の重なりを防止し、正確な判別が可能となる。
【0116】以下実施例7について説明する。図8は蛍
光減衰曲線図である。
【0117】蛍光色素に励起光を照射し続けた場合、励
起光によって発光する蛍光強度は、退色のため、曲線2
0に示すような減衰曲線を形成する。減衰曲線内に存在
する最大蛍光強度を含むその周辺の強度を保持する一定
時間21を設けるという構成を有している。
【0118】上記構成により、曲線20に示すように減
衰した蛍光強度は、減衰後に計量を実施した場合、計量
されない場合でも、最大蛍光強度を含むその周辺の強度
を保持する一定時間21を設け、その時間内に積算計量
を実施することで蛍光色素の退色による誤認識を防止
し、正確な計量が可能となる。
【0119】なお、一定時間21は、色素固有のものと
することも可能であり、色素によって設定時間を変化さ
せるということもできる。
【0120】以下実施例8について説明する。図9は蛍
光強度に伴うしきい値表示図である。
【0121】検体接触手段上に存在する発色発光する微
生物を検知した場合、図9に示すような蛍光強度22を
得ることができる。その蛍光強度に微生物の蛍光強度に
由来した最大しきい値23と最小しきい値24を設け、
その間に存在する蛍光強度22を微生物由来の蛍光と認
識し、積算計量するものである。
【0122】上記構成により、異物が含まれる蛍光強度
22の中にあって、微生物の蛍光強度に由来した最大し
きい値23と最小しきい値24の間に存在した蛍光強度
を有するピークを微生物と認識し、それ以外を異物とし
て計量しないことにより、正確な計量が可能となる。
【0123】なお、しきい値は、色素によって異なる場
合も可能であり、それぞれに適応した設定時間を設ける
ことも可能である。
【0124】以下実施例9について説明する。図10に
構成図を示す。
【0125】検体接触手段上に存在する発色発光した微
生物をCCD像25に示した。CCD素子26で認識し
た場合、各ピクセル内に微生物由来の発光が認識され
る。その際、菌A27を認識したピクセル周辺に菌B2
8を認識したピクセルや菌C29を認識したピクセルが
存在している場合、結像図30に示すように菌A27、
菌B28、菌C29を菌群31として認識させるように
したものである。また、菌D32に示すような一つのピ
クセル内に認知された場合は、結像30に示すように一
つの菌E33として認識させ、積算計量するものであ
る。また、CCD像25にある位置状態の菌を培養した
場合、培地34に示すようなコロニーA35やコロニー
B36を形成する。
【0126】上記構成により、菌数が多い場合、隣接す
る菌を一つの菌群31として認識させ、一つの輝点とし
て積算計量することで、従来法の一つである培養法で実
施した場合、菌群が一つのコロニーとして形成されるこ
とを考慮に入れ、従来法との相関性を持たせることが可
能となる。
【0127】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば生死細胞を発色させる第1の化合物と死細胞
を前記発色と異なる波長で発色させる第2の化合物と生
細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第3の化合物
と特定微生物由来物質と反応することで前記発色と異な
る波長で発色する少なくとも1種類以上の第4の化合物
の中でいずれか1種類あるいは複数種類が混入された検
体接触手段を有した微生物検出キットにより、培養を伴
わず生死細胞、死細胞、特定微生物をリアルタイムでモ
ニタリングができるという効果のある微生物検出キット
を提供できる。
【0128】また、生死細胞を発色させる第1の化合物
と死細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第2の化
合物と生細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第3
の化合物の中でいずれか1種類あるいは複数種類と、特
定微生物由来物質と反応することで前記発色と異なる波
長で発色する少なくとも1種類以上の第4の化合物が混
入された検体接触手段を有した微生物検出キットによ
り、生死・生・死細胞と特定微生物を検出することがで
きるため、抗菌効果の判定にも適用できるという効果の
ある微生物検出キットを提供できる。
【0129】また、生死細胞を発色させる第1の化合物
と死細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第2の化
合物と生細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第3
の化合物と特定微生物由来物質と反応することで前記発
色と異なる波長で発色する少なくとも1種類以上の第4
の化合物の中でいずれか1種類あるいは複数種類が混入
された検出試薬含有部と検体接触手段とを有した微生物
検出キットにより、検体に付着した細胞数、菌種を迅速
かつ同時に計量することができるという効果のある微生
物検出キットを提供できる。
【0130】また、生死細胞を発色させる第1の化合物
と死細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第2の化
合物と生細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第3
の化合物の中でいずれか1種類あるいは複数種類と、特
定微生物由来物質と反応することで前記発色と異なる波
長で発色する少なくとも1種類以上の第4の化合物が混
入された検出試薬含有部と検体接触手段とを有した微生
物検出キットにより、検体に付着した細胞や微生物が大
量な場合でも、生死・生・死細胞と特定微生物を検出す
ることができ、また特定微生物の生死の判別ができるた
め、汚染された食品などの評価に適用することができる
という効果のある微生物検出キットを提供できる。
【0131】また、発色を蛍光とした微生物検出キット
により感度を高め、さらに異なる蛍光を発する検出試薬
を使用することにより光の干渉による防止することで、
作業者の誤認を防止できるという効果のある微生物検出
キットを提供できる。
【0132】また、前記第1の化合物を核酸結合性の化
合物とした微生物検出キットにより一細胞レベルで正確
に検出することができるため、生死細胞数を計量できる
という効果のある微生物検出キットを提供できる。
【0133】また、前記第2の化合物を核酸結合性の化
合物とした微生物検出キットにより、一死細胞レベルで
正確に検出することができるため、死細胞数を計量でき
るという効果のある微生物検出キットを提供できる。
【0134】また、前記第3の化合物を微生物由来物質
と反応することで発色する化合物とした微生物検出キッ
トにより、生きた微生物量を把握し、生きた微生物の汚
染度を把握することができるという効果のある微生物検
出キットを提供できる。
【0135】また、前記微生物由来物質を酵素タンパク
質とした微生物検出キットにより、生きた微生物量を感
度よく把握し、生きた微生物の汚染度を感度よく把握す
ることができるという効果のある微生物検出キットを提
供できる。
【0136】また、前記特定微生物由来物質を酵素タン
パク質とした微生物検出キットにより、病原菌などの微
生物の存在をさらに精度良く把握することができ、医療
などの現場において環境調査や汚染状況の迅速把握に適
用できるという効果のある微生物検出キットを提供でき
る。
【0137】また、第1の化合物と第2の化合物と第3
の化合物と第4の化合物の中で少なくとも2種類以上を
分離した状態で含有した微生物検出キットにより、反応
により近接した波長を発する化合物でも、目視にて容易
に検出できるという効果のある微生物検出キットを提供
できる。
【0138】また、第1の化合物と第2の化合物と第3
の化合物と第4の化合物の中で少なくとも1種類以上を
担持する担体を含有する検体接触手段を有した微生物検
出キットにより、検出キットを容易に保存することがで
き、検体との接触面積の広大化により、より高い感度で
検出できるという効果のある微生物検出キットを提供で
きる。
【0139】また、第1の化合物と第2の化合物と第3
の化合物と第4の化合物の中で少なくとも1種類以上を
担持する担体を含有する検出試薬含有部とした微生物検
出キットにより検出キットを容易に保存することがで
き、検体との接触面積の広大化により、より高い感度で
検出できるという効果がある。さらに、反応により近接
した波長を発する化合物でも、目視にて容易に検出でき
るという効果のある微生物検出キットを提供できる。
【0140】また、前記検体接触手段から発する光を受
光する受光手段と同等の大きさの検体接触手段を設けた
微生物検出キットにより、走査を必要とせず細胞を検出
できるという効果のある微生物検出キットを提供でき
る。
【0141】また、第1の化合物と第2の化合物と第3
の化合物と第4の化合物の中で少なくとも1種類以上を
検体と接触させる表面に担持させた検体接触手段とした
微生物検出キットにより化合物の量を最小に抑えること
ができるという効果のある微生物検出キットを提供でき
る。
【0142】また、微生物を培養する培地を含有する検
体接触手段とした微生物検出キットにより、微生物の活
性維持や、微生物の活性低下防止が可能となり、より高
感度に検出することができるという効果のある微生物検
出キットを提供できる。
【0143】また、検体と接触させる表面に粘着性を持
たせた検体接触手段とした微生物検出キットにより、検
体に存在する微生物を正確に捕集することができるた
め、検体の微生物汚染状態を確実に把握することができ
るという効果のある微生物検出キットを提供できる。
【0144】また、把手部を設けた検体接触手段とした
微生物検出キットにより、作業者が検体若しくは検体と
接触した検体接触部に触れることを防止するという効果
のある微生物検出キットを提供できる。
【0145】また、微生物検出キット自体に特定の波長
のみを透過させる機能を有した微生物検出キットによ
り、別途分光する必要がないため、発色の確認を簡易化
することができる微生物検出キットを提供できる。
【0146】また、特定の波長のみを透過させる機能を
有した検出試薬含有部とした微生物検出キットにより、
別途分光する必要がないため、発色の確認を簡易化する
ことができ、他波長の分光手段への切り替えも容易に実
施することができる微生物検出キットを提供できる。
【0147】また、液体の検体についても、検体が一定
の厚みに保つことができる保持槽を有する微生物検出キ
ットにより、検体が液体の場合であっても保持槽内にお
いて、その中に含有される微生物を一定の状態に保持で
き、かつ、厚みを一定とすることで厚みの差による誤差
を低減することができる微生物検出キットを提供でき
る。
【0148】また、発色発光を利用して微生物を計量す
る上で、その発光した光を少なくとも一つの受光素子で
受光する手段と、その光を一定時間内において受光し、
微生物と判断することで、発光した光を受光素子で認識
することができ、その発光を一定時間内で検出すること
で発光体の消光による誤差を抑え、正確に微生物数を計
量することができるという微生物計量装置を提供でき
る。
【0149】また、発色発光して認識した発光強度を予
め設定したしきい値内に収まった場合に微生物と判断す
ることで、異物と微生物を分別し、正確に微生物数を計
量できるという微生物計量装置を提供できる。
【0150】また、微生物の発光を認識した受光素子と
その隣接する受光素子に入ってきた光を微生物と認識し
た場合、まとめて一つの微生物群と判断することで、微
生物を培養した場合に隣接した微生物の成長に伴ってコ
ロニーが融合し、一つのコロニーとして認識する従来法
の一つである培養法との相関性を維持することができる
という微生物計量装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の微生物検出キットの構成図
【図2】同実施例2の試薬含有容器と検体接触容器を有
する検出キットの構成図
【図3】同試薬含有シートを備えた検出キットの構成図
【図4】同実施例3の試薬含有シートに担体を保有した
検出キットの構成図
【図5】同実施例4の試薬含有シートに試薬を担持した
担体を分離して保有した検出キットの構成図
【図6】(a)同実施例5の分光フィルムを備えた検出
キットの構成図 (b)同分光フィルムを支持体に設けた検出キットの構
成図
【図7】同実施例6の液状検体検出キットの構成図
【図8】同実施例7の蛍光減衰曲線図
【図9】同実施例8の蛍光強度に伴うしきい値表示図
【図10】同実施例9の菌認識手段の構成図
【図11】従来例の検出キットの構成図
【符号の説明】
1 検査キット 2 4’,6−ジアミジノ−2−フェニインドール二
塩酸塩若しくはその誘導体 3 プロピデュームイオダイド若しくはその誘導体 4 6−カルボキシフルオレセインジアセテート若し
くはその誘導体 5 4−メチルウンベリフェリル−β−D−ガラクト
シド若しくはその誘導体 6 把手 7 試薬含有容器 8 接続管 9 検体接触容器 10 試薬含有シート 11 検体保有容器 12 細孔を有する担体 13 分光フィルム 14 液状検体検出キット 15 投入口 16 排出口 17 検出部 18 光透過面 19 面 20 曲線 21 一定時間 22 蛍光強度 23 最大しきい値 24 最小しきい値 25 CCD像 26 CCD素子 27 菌A 28 菌B 29 菌C 30 結像 31 菌群 32 菌D 33 菌E 34 培地 35 コロニーA 36 コロニーB
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/48 G01N 33/48 P 33/483 33/483 C (72)発明者 梨本 一男 大阪府大阪市城東区今福西6丁目2番61号 松下精工株式会社内 Fターム(参考) 2G045 AA28 BB24 CB01 CB21 DA12 DA36 FA11 FA29 FB12 GC15 2G054 AA08 CA20 CE02 EA01 EB02 JA06 4B029 AA07 AA08 AA09 AA21 BB02 BB06 CC02 CC07 CC08 FA03 FA10 FA11 GA08 GB05 GB10 HA02 4B063 QA01 QA18 QQ06 QQ07 QR41 QR58 QR66 QR69 QR82 QS39 QX02 QX10

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生死細胞を発色させる第1の化合物と、
    死細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第2の化合
    物と、生細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第3
    の化合物と、特定微生物由来物質と反応することで前記
    発色と異なる波長で発色する少なくとも1種類以上の第
    4の化合物の中でいずれか1種類あるいは複数種類が混
    入された検体接触手段を有した微生物検出キット。
  2. 【請求項2】 生死細胞を発色させる第1の化合物と、
    死細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第2の化合
    物と、生細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第3
    の化合物の中でいずれか1種類あるいは複数種類と、特
    定微生物由来物質と反応することで前記発色と異なる波
    長で発色する少なくとも1種類以上の第4の化合物が混
    入された検体接触手段を有した微生物検出キット。
  3. 【請求項3】 生死細胞を発色させる第1の化合物と、
    死細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第2の化合
    物と、生細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第3
    の化合物と、特定微生物由来物質と反応することで前記
    発色と異なる波長で発色する少なくとも1種類以上の第
    4の化合物の中でいずれか1種類あるいは複数種類が混
    入された検出試薬含有部と検体接触手段とを有した微生
    物検出キット。
  4. 【請求項4】 生死細胞を発色させる第1の化合物と、
    死細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第2の化合
    物と、生細胞を前記発色と異なる波長で発色させる第3
    の化合物の中でいずれか1種類あるいは複数種類と、特
    定微生物由来物質と反応することで前記発色と異なる波
    長で発色する少なくとも1種類以上の第4の化合物が混
    入された検出試薬含有部と検体接触手段とを有した微生
    物検出キット。
  5. 【請求項5】 発色を蛍光とした請求項1乃至4のいず
    れかに記載の微生物検出キット。
  6. 【請求項6】 第1の化合物を核酸結合性の化合物とし
    た請求項1乃至5のいずれかに記載の微生物検出キッ
    ト。
  7. 【請求項7】 第2の化合物を核酸結合性の化合物とし
    た請求項1乃至5のいずれかに記載の微生物検出キッ
    ト。
  8. 【請求項8】 第3の化合物を微生物由来物質と反応す
    ることで発色する化合物とした請求項1乃至5のいずれ
    かに記載の微生物検出キット。
  9. 【請求項9】 微生物由来物質を酵素タンパク質とした
    請求項8記載の微生物検出キット。
  10. 【請求項10】 特定微生物由来物質を酵素タンパク質
    とした請求項1乃至9のいずれかに記載の微生物検出キ
    ット。
  11. 【請求項11】 第1の化合物と、第2の化合物と、第
    3の化合物と、第4の化合物の中で少なくとも2種類以
    上を分離した状態で含有した請求項1乃至5のいずれか
    に記載の微生物検出キット。
  12. 【請求項12】 第1の化合物と、第2の化合物と、第
    3の化合物と、第4の化合物の中で少なくとも1種類以
    上を担持した担体を含有する検体接触手段を有する請求
    項1または2記載の微生物検出キット。
  13. 【請求項13】 第1の化合物と、第2の化合物と、第
    3の化合物と、第4の化合物の中で少なくとも1種類以
    上を担持した担体を含有する検出試薬含有部を有する請
    求項3または4記載の微生物検出キット。
  14. 【請求項14】 検体接触手段の少なくとも検体接触部
    の大きさを、光学的な微生物計量装置の受光手段と同等
    の大きさとした請求項1乃至13のいずれかに記載の微
    生物検出キット。
  15. 【請求項15】 第1の化合物と、第2の化合物と、第
    3の化合物と、第4の化合物の中で少なくとも1種類以
    上を、検体との接触面に担持させた検体接触手段を有す
    る請求項1または2記載の微生物検出キット。
  16. 【請求項16】 微生物の培養成分を含んだ検体接触手
    段を有する請求項1乃至5のいずれかに記載の微生物検
    出キット。
  17. 【請求項17】 少なくとも検体と接触させる表面に粘
    着性を持たせた検体接触手段を有する請求項1乃至5の
    いずれかに記載の微生物検出キット。
  18. 【請求項18】 把手部を有する検体接触手段とした請
    求項1乃至5のいずれかに記載の微生物検出キット。
  19. 【請求項19】 特定の波長の光のみを透過させる分光
    部を設けた請求項1乃至5のいずれかに記載の微生物検
    出キット。
  20. 【請求項20】 検出試薬含有部に特定の波長の光のみ
    を透過させる手段を有した請求項3乃至5のいずれかに
    記載の微生物検出キット。
  21. 【請求項21】 検体を液状の検体とし、前記検体接触
    手段をその検体を保管する保管槽とし、保管槽に貯蔵さ
    れた液状の検体が一定の厚みとなるようにした請求項1
    乃至5のいずれかに記載の微生物検出キット。
  22. 【請求項22】 発色発光を利用して微生物を計量する
    微生物計量装置であって、前記発光した光を少なくとも
    一個の受光素子で受光する受光手段を有し、その光を一
    定時間内において、受光素子で検出された光量から微生
    物と判断し、積算計量するようにした微生物計量装置。
  23. 【請求項23】 発色発光を利用して微生物を計量する
    微生物計量装置であって、前記発光した光を少なくとも
    一個の受光素子で受光する受光手段を有し、その光を一
    定時間内において、一個の受光素子で検出された光量が
    設定したしきい値内に収まる場合に微生物と判断し、積
    算計量するようにした微生物計量装置。
  24. 【請求項24】 発色発光を利用して微生物を計量する
    微生物計量装置であって、受光した光の中に存在する、
    照射した励起光によって発光した微生物を認識する受光
    素子を有し、微生物と認識した一受光素子の周辺に隣接
    する受光素子が微生物と認識した場合、前記一受光素子
    と隣接受光素子をまとめて一つの微生物群と判断し、積
    算計量するようにした微生物計量装置。
JP2001016667A 2000-01-31 2001-01-25 微生物検出キットおよび微生物計量装置 Expired - Lifetime JP4004740B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001016667A JP4004740B2 (ja) 2000-01-31 2001-01-25 微生物検出キットおよび微生物計量装置

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000021656 2000-01-31
JP2000-21656 2000-01-31
JP2000375643 2000-12-11
JP2000-375643 2000-12-11
JP2001016667A JP4004740B2 (ja) 2000-01-31 2001-01-25 微生物検出キットおよび微生物計量装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002238596A true JP2002238596A (ja) 2002-08-27
JP4004740B2 JP4004740B2 (ja) 2007-11-07

Family

ID=27342185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001016667A Expired - Lifetime JP4004740B2 (ja) 2000-01-31 2001-01-25 微生物検出キットおよび微生物計量装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4004740B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007060945A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 微生物計数装置
JP2007071743A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 蛍光読取装置および微生物計数装置
JP2008092812A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 微生物数計測方法
JP2008528224A (ja) * 2005-02-02 2008-07-31 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 接触分子サンプリング装置
WO2011118564A1 (ja) * 2010-03-23 2011-09-29 株式会社日立プラントテクノロジー 被検出物捕集具及びその使用方法
JP2013005809A (ja) * 2012-09-05 2013-01-10 Hitachi Plant Technologies Ltd 被検出物捕集具及びその使用方法
CN114410450A (zh) * 2022-01-10 2022-04-29 肖璐军 一种微生物快速检测试剂盒
JP7489053B2 (ja) 2019-12-16 2024-05-23 東芝テック株式会社 測定装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008528224A (ja) * 2005-02-02 2008-07-31 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 接触分子サンプリング装置
JP2012166041A (ja) * 2005-02-02 2012-09-06 Commissariat A L'energie Atomique & Aux Energies Alternatives 接触分子サンプリング装置
JP2007060945A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 微生物計数装置
JP2007071743A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 蛍光読取装置および微生物計数装置
JP2008092812A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 微生物数計測方法
WO2011118564A1 (ja) * 2010-03-23 2011-09-29 株式会社日立プラントテクノロジー 被検出物捕集具及びその使用方法
JP2011193828A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Hitachi Plant Technologies Ltd 被検出物捕集具及びその使用方法
JP2013005809A (ja) * 2012-09-05 2013-01-10 Hitachi Plant Technologies Ltd 被検出物捕集具及びその使用方法
JP7489053B2 (ja) 2019-12-16 2024-05-23 東芝テック株式会社 測定装置
CN114410450A (zh) * 2022-01-10 2022-04-29 肖璐军 一种微生物快速检测试剂盒
CN114410450B (zh) * 2022-01-10 2024-02-09 浙江元勤生物医药科技有限公司 一种微生物快速检测试剂盒

Also Published As

Publication number Publication date
JP4004740B2 (ja) 2007-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7575890B2 (en) Method for rapid detection and evaluation of cultured cell growth
US5366872A (en) Test kits and methods for evaluating sterilization cycles
US20080220439A1 (en) Microorganism detecting kit, microorganism counting apparatus, and microorganism counting process
EP0590775A1 (en) Method and apparatus for detecting microorganisms
US20050282244A1 (en) Method and apparatus for viable and nonviable prokaryotic and eukaryotic cell quantitation
US20080032281A1 (en) Method and Device for Rapid Detection and Quantitation of Macro and Micro Matrices
JP4913722B2 (ja) 魚の切り身の鮮度評価方法
AU680423B2 (en) A genetically engineered cell line for detecting infectious herpes simplex virus and method therefor
JPH11510051A (ja) 複数ゾーン滅菌インジケーター
JP4748913B2 (ja) 反射性ディスクアッセイ装置、システム、および方法
JP3398960B2 (ja) 迅速な微生物学的アッセイ
JP4004740B2 (ja) 微生物検出キットおよび微生物計量装置
JPH01201161A (ja) 体液のアッセイ方法及びキット
US20120058919A1 (en) Method For Rapid Detection And Evaluation Of Cultured Cell Growth
Mackett et al. Evaluation of the Lumac kit for the detection of bacteriuria by bioluminescence.
WO2019204784A1 (en) Detection of targets
JP3995888B2 (ja) 微生物計量方法および微生物計量装置
US20100159488A1 (en) Method for the multiplex serological diagnosis in vitro of spirochete infections
CN112114137A (zh) 一种新型特异性蛋白检测试剂及其制备方法
WO2008156462A1 (en) Device and method for the detection and enumeration of multiple groups of microorganisms
David et al. 4. Smear microscopy
Kit Candida QuickFISH® BC

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040928

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041129

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070724

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4004740

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110831

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110831

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120831

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130831

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term