JP2002238351A - 植物生長材および植物生長法 - Google Patents

植物生長材および植物生長法

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JP2002238351A JP2001036946A JP2001036946A JP2002238351A JP 2002238351 A JP2002238351 A JP 2002238351A JP 2001036946 A JP2001036946 A JP 2001036946A JP 2001036946 A JP2001036946 A JP 2001036946A JP 2002238351 A JP2002238351 A JP 2002238351A
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Takao Kayo
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この出願発明は、遠赤外線を放射する黒鉛ケ
イ石を含む植物生長材、特に、陶磁器からなる植物生長
材に関するものであり、特に陶器又は陶片により、植物
を生長させる植物生長材を提供することを課題とする。 【解決手段】 この出願発明は、黒鉛ケイ石を含む植物
生長材および陶磁器の植物生長材および植物生長法に関
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 この出願発明は、遠赤外線
を放射する植物生長材、とくに、陶磁器からなる植物生
長材および植物生長法に関する。
【0002】
【従来の技術】 一般的に、遠赤外線は、その特徴とし
て4〜14μmの帯域になだらかなピークを示す波長を
持ち、幾つかの分野で実験的な観察により、この波長帯
は生長・生育波動と呼ばれて多方面で活用され始めてい
ることから、近年注目されている。そしてそのような生
長・育成波動は、太陽光にも多く含まれており、動植物
の生長には、無くてはならない生長要素であることが知
られている。しかしながら、この遠赤外線を放射する成
分組成を含有する黒鉛ケイ石のようなケイ素系鉱物から
なる土器類、焼き物類又は陶器類によって植物の種子の
発芽、切り取った茎の発根、および植物の生長を促進さ
せる方法は未だ開発されていないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 この出願発明者は、
このような遠赤外線を放射する成分組成として黒鉛ケイ
石それ自体の用途、或いは黒鉛ケイ石(別称・シリカブ
ラック)を含む土器、陶磁器、特に陶器類およびそれら
の製造法に関し特許出願(特願2000−316111
号)した。その後黒鉛ケイ石について遠赤外線を放射す
る黒鉛ケイ石の用途を開発したものであり、この出願発
明は黒鉛ケイ石を含むことを特徴とする植物生長材、特
に、植物生長用陶磁器を提供することを目的とする。他
の目的は、遠赤外線を放射する黒鉛ケイ石を含む陶磁
器、特に陶器又は陶片により、植物の生長と発芽又は発
根を促進させる方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】 この出願発明は、遠赤
外線を放射する成分として黒鉛ケイ石を含む陶磁器、陶
器類、および黒鉛ケイ石による植物の茎の部分における
発芽、発根および植物生長の促進に関する。植物として
は、とくに限定されないが、野菜、草花がとくに好まし
い。野菜としては通常栽培されるものが利用できるが、
ニガウリ、キュウリ、へちま、カボチャ、メロン等がと
くに好ましい。花としては通常栽培されるものが利用で
きるが、菊、サボテン、ゼラニウム、クロトン、バラ等
がとくに好ましい。この出願発明で使用する北海道の南
部で産出する黒鉛ケイ石(別名・シリカブラック)は、
SiOのようなケイ石類、Alなどのアルミナ
類、炭素類、酸化鉄・二酸化鉄などの鉄成分、その他酸
化カルシウムなどのカルシウム類、MgOなどの酸化マ
グネシウム類、TiOなどの酸化チタン類、Na
などの酸化ナトリウム類、KOなどの酸化カリウム類
などで構成されていることが確認されている。そしてそ
の用途については、研究開発の途中であることから未知
の部分があり、トルマリンと比較されることが一般的で
ある。しかし、この出願発明者の植物における科学的な
実験的観察によって黒鉛ケイ石は遠赤外線を大量に放射
することが見出された。さらにこの天然鉱石の黒鉛ケイ
石を5μm以下の粒状に粉砕し、黒鉛で造られた黒鉛る
つぼ内で10時間、1400℃で加熱することにより高
い強度を有する炭化ケイ素の多量の単結晶が生長するこ
とが観察されている。このように、この出願発明者は遠
赤外線を放射する黒鉛ケイ石の特性に着目し、それらを
有効に活用することを目的に、植物生長促進および発芽
・発根および植物生長について鋭意研究し、この出願発
明を完成させたものである。この出願発明者は、この出
願発明の植物生長材、好ましくは陶器類、とくに好まし
くは陶器に含まれる黒鉛ケイ石の量は、黒鉛ケイ石の微
粉末と粘土類との混合割合において黒鉛ケイ石の量が多
くなればなるほど植物生長促進効果を発揮することを見
出した。さらに具体的に、黒鉛ケイ石の特性について、
実証的に次のとおり確認した。 有機物の吸着に好適な多孔質構造を有していること。
滋鉄鉱を含んでいること。HO、O又はO
ような磁性体が通過する場合、電位が誘導発生するこ
と。マイナスイオンに接触すると、H
、O の如くイオン化分子が発生することによ
り物質を低分子に分解する作用を有していること。鉄
触媒として光に当たる部分では黒鉛ケイ石に鉄が含まれ
ているので酸化活性が増大し、有機物の分解性が高まる
ことなどの他、脱塩素化反応の促進に効果を発揮する
などの多くの特性が観察されている。したがって、この
出願発明者の実験によればこのような特性を発揮するに
は、遠赤外線をより強力に放射するように混合するため
には粘土500〜950重量部、黒鉛ケイ石1〜50重
量部を混合してなる混合物が好ましく、陶器類などの製
品の強度の点から黒鉛ケイ石として3〜40重量部含む
ことがとくに好適である。これらの条件を満たしている
陶器類や陶器片を水又は飲料用液体と一緒に使用するこ
とによって植物の茎や種の発芽を促進させることが可能
である。更に伸長的生長を続けている植物への茎の挿木
や生長期の茎における出芽および切り取った枝や茎にお
ける茎端から100%発根し、枯れたり、病気にかかる
ことはない。なお、さらにこの出願発明者は黒鉛ケイ石
と粘土、長石、サンゴ粉末およびマンガンなどの混練焼
成物について発明し、前述の如く特願2000−316
111号として特許出願している。
【0005】
【発明の実施の形態】 この出願発明における植物生長
材、好ましくは陶磁器、特に陶器類は、黒鉛ケイ石のほ
か、必要により石灰質からなる各種のサンゴ類、ケイ
石、クロマイト、および長石を含めることが好ましい。
それらの使用量としてはケイ石は、1〜50重量%、そ
してクロマイトは、1〜30重量%が好ましく、長石
は、1〜30重量%が好適である。実験によるとクロマ
イト、および長石の量は、黒鉛ケイ石100重量部に対
して10〜30重量部が好ましい。陶器類の場合、その
焼成物の形状に関係なく、主原料は、通常の陶器を製造
する場合と同じで、たとえば、食器類や茶器類のような
容器状の陶器類に使用される粘土に対し、サンゴの粉末
のほか、50〜700メッシュの黒鉛ケイ石粉末を加え
たものが好ましい。この出願発明では、粉末状のサンゴ
を混ぜることにより、陶器類が焼き締められその結果焼
成物を使うと遠赤外線効果が十分に発揮されるので特に
好ましい。
【0006】この出願発明の陶磁器、特に陶器類は黒鉛
ケイ石を含んでいるため遠赤外線の放射と共に、樹齢5
0〜200年のガジュマルやモミガラなどの後述のよう
な灰で構成されている釉薬を塗布することにより、黄金
色などの滑らかな色調と光を発する独特の色彩と光沢の
陶器類が得られる。すなわち、この出願発明における釉
薬としては、通常使用されている従来の釉薬の他、この
出願発明者が実験と観察により確認した珊瑚礁の粉末、
各種の木の灰の使用が好ましく、特にガジュマル、ホウ
オウボク、サトウキビ、蘇鉄、琉球松、米松、モクマオ
ウのような松類、藁、若しくは籾殻の灰がとくに好まし
い。使用する灰の量は、1〜20重量%が好適である。
たとえば、木の灰の中でもガジュマルは黄金色の発色効
果が実験により確認された。また、釉薬の調製としては
黒鉛ケイ石粉末100〜700重量部、クロマイト粉末
200〜500重量部、マンガン、コバルト又は酸化鉄
などの中から1種または2種以上の組み合わせからなる
着色料、酸化物やケイ酸アルミニウム系の長石を1〜1
00重量部、前述の灰の中から1ないし2種以上の組み
合わせからなる灰分1〜30重量部を混合した釉薬を塗
布してもよいし、これらの成分を別々に塗布してもよ
い。この出願の発明者の経験と実験によれば、600〜
900℃の温度範囲が好適で、5〜6時間以内で素焼き
すると良い。続いて本焼きは、1180〜1450℃で
1ないし3日間釜に入れて本焼きして得られる焼成物が
遠赤外線効果の点からとくに好ましい。窯は陶器類を焼
成製造する型式であれば特に限定されず、電気窯、ガス
窯、灯油窯、登り窯、穴窯等使用されるが、登り窯は大
量にしかも多種類の陶磁器を製造できるので好ましい。
【0007】この出願発明の陶器又は陶磁器類は、粘
土、シリカや素地粉のようなシリカ類に、ドロマイトの
ような長石類等を加えてこれらを一緒に混合し練ること
により成形物を造り、650〜1500℃の範囲で焼成
することもできる。また、この出願発明で使用される黒
鉛ケイ石を含有する陶器類などの焼成物の形状としては
とくに限定されないが、前提としては遠赤外線の利用
と、たとえば、微粒子状、粉末状、粒状、塊状、板状、
リング状、球状、棒状、角錐状、円錐状、若しくは容器
等それぞれの使用目的により所望の形状を選択すること
ができ、観賞用の壷類又は植木鉢であってもよい。ま
た、この出願発明の植物生長材は、黒鉛ケイ石を混合し
たプラスチック製品、たとえば、容器、粒状、塊状、板
状、リング状、球状、棒状、角錐状、若しくは円錐状等
であってもよいが、容器であることがとくに好ましい。
また、水栽培等の時に、育苗用あるいは挿し木用のプラ
スチック製品が黒鉛ケイ石を含むものであってもよい。
この出願発明の黒鉛ケイ石焼成物によれば活発に生長を
続けている伸芽においては促進効果、そして休眠芽にお
いては刺激的な発芽促進効果が確認された。
【0008】水耕用の植物生長材を使用する場合は、例
えば、水の入った容器に、棒状又は球状のような陶器又
は陶片を入れるか、あるいは、この出願発明の陶器ある
いは黒鉛ケイ石を含むプラスチックで成形された幼苗用
のポットに水又は液体を入れた後、例えば菊の茎やニガ
ウリの茎を差し込んで、その植物の生長・発根又は出芽
を促進させることができる。その他、陶器から放射され
る遠赤外線により植物の生長や生育の妨げとなる藻類、
細菌等の発生を抑制することができるなど、植物生長を
促す予想外の効果が観察し確認できた。同様にこの出願
発明の焼成陶器類を土壌に入れて種を蒔いた場合の効果
としても、種子の発芽に優れた効果があり、さらには前
述の水耕栽培における発根にも優れた効果がある。ま
た、植物生長材による効果は水の結晶形を調整又は水の
クラスター(分子構造)を整え動物・植物の細胞に吸収
されやすい水又は液体に作り変えることができる。さら
に水耕の場合は、幼苗用容器の水が腐敗することがな
い。しかも、トルマリンのような電気石を使用すると1
0〜14日で枯れたのに対し、この出願発明の植物生長
材を使用すると、20日以上も植物の生長が続いてお
り、このことからも明らかなように黒鉛ケイ石の優れた
清浄・殺菌効果を確認できる。
【0009】この出願発明の陶器、粉末状又は陶片は、
遠赤外線の深達力(組織内部にまで届く)が強いので、
植物組織に対する生長促進作用に優れた効果を発揮する
ことを見出した。植物の生長は、例えば接ぎ木、挿木、
或いは添木の場合に好適である。そこで、この出願発明
では、植物生長材単独を家庭用の水又は水道水を入れた
容器に、切り取ったニガウリを水の中に差し込み放置す
ると、2〜3日間で、遅くとも5日以内で発根すること
を見い出した。具体的には、たとえば、水の入ったこの
出願発明の陶器の容器または黒鉛ケイ石を入れたプラス
チック製容器、あるいはこの出願発明の植物生長材を入
れたプラスチック製容器に、生長期にあるか、または生
長したニガウリの茎を、適当な部分又は葉柄・節のとこ
ろで切り取り、差し込み、2〜3日放置すると発根して
白い毛状の根が現れる。また、植物生長材と土を入れた
プラスチック製ポットでカボチャを発芽させ、ついで、
その茎に、例えば、メロン、ニガウリ、キュウリ等を接
ぎ木すると、早く接合が完了し、生長を始める。そのた
め、従来の接ぎ木に比べ実の生るのが早く、しかも、接
ぎ木が失敗することはない。接ぎ木としては、通常の植
物が使用されるが、例えば、カボチャにメロン、ニガウ
リ、キュウリ等を接ぎ木することがとくに好ましい。ま
た、接ぎ木の時期は通常の接ぎ木の場合と同様である
が、双葉の状態のものに双葉の状態のものを接ぎ木する
ことがとくに好ましい。
【0010】
【実施例】以下、実施例によって、この出願発明を具体
的に説明する。図1は、この出願発明の植物生長材の黒
鉛ケイ石の分光エネルギー、図2は、この出願発明の植
物生長材の黒鉛ケイ石の分光放射率、図3はこの出願発
明のボール状の植物生長材を利用した土による菊の生長
模式図、図4はこの出願発明の棒状の植物生長材を利用
した土によるニガウリの生長模式図、図5はこの出願発
明のボール状の植物生長材を利用した土によるニガウリ
の発芽の生長模式図、図6はこの出願発明のボール状の
植物生長材を利用した水による菊の生長模式図、図7は
この出願発明の容器状の植物生長材を利用した土による
ニガウリの生長模式図、図8はこの出願発明の粒状の植
物生長材を利用した水によるニガウリの生長模式図、図
9はこの出願発明のボール状の植物生長材を利用した水
によるキュウリの生長模式図、図10はこの出願発明の
ボール状の植物生長材を利用した土によるカボチャにニ
ガウリを接ぎ木した生長模式図をそれぞれ示す。また、
1は植物生長材を、2は土を、3は水を、4は菊を、5
はニガウリを、6はキュウリ、7はカボチャを、8はテ
ープを、9は栓をそれぞれ示す。 実施例1 粘土900重量部、黒鉛ケイ石100重量部を十分に混
練し、所望の棒状焼成物を成形した後、1〜20日乾燥
させる。ついで、800℃で5〜9時間素焼きする。素
焼き後、直ちに若しくは1〜7日放置した後、成形物に
釉薬として1〜20重量部のベンガラを吹きつけるか、
又は塗布した後、1250℃で1〜3日間本焼きに付
し、目的の陶器性の焼成物を得た。得られた棒状の焼成
物を土の入ったプラスチック製ポットに入れ、切り取っ
た菊の茎を差し込み放置したところ5日目に発根し生長
した。
【0011】実施例2 粘土900重量部と黒鉛ケイ石100重量部と一緒にし
て混練し、直径1.5cm長さ5cmの円筒状の棒を成
形する。この後、造られた成形物を1〜30日間天日で
乾燥させる。乾燥した成型物に、黒鉛ケイ石粉末100
〜700重量部、クロマイト粉末200〜500重量
部、火成岩・鉱物のような長石を1〜100重量部、樹
齢50年のガジュマルの灰1〜100重量部をそれぞれ
混合して配合調整した釉薬を刷毛により塗布した。釉薬
塗布後、1250℃で1〜3日間本焼きに付し、円筒状
の棒を焼成した。得られた所望の円筒状の棒を土の入っ
たポットに差し込み切り取った若い芽を有しているニガ
ウリの茎を植え付け放置すると4日目に発根し生育し
た。
【0012】実施例3 粘土800重量部、100メッシュの粉末黒鉛ケイ石1
00重量部、クロマイト100重量部を十分に混練し、
直径2cmのボール状に成形し、その重量が80gにな
るように調製し、1250℃でガス釜で12時間本焼き
を行い、直径2cmのボール状の陶器を焼成した。得ら
れたボール状の焼成陶器を1〜2個土に埋め込んだ幼苗
用のポットにニガウリの種を1個蒔いて放置すると4日
目に発芽した。
【0013】実施例4 粘土850重量部、黒鉛ケイ石粉末100重量部、クロ
マイト200重量部、長石50重量部を十分に混練した
後、球状物(直径10mm)を成形し、これをガス釜で
6時間、750℃で素焼きをする。次いで、素焼きした
直径10mmの球状物をガス釜により1250℃で本焼
きし目的の陶磁器製の球状物を得た。この方法で得られ
た球状物を水500ccを入れた幼苗用ポットに投入し
た後、切り取った生長期にある若い菊の茎を差し込んで
放置すると、5日目に発根した。
【0014】実施例5 粘土850重量部、黒鉛ケイ石100重量部、ケイ石2
5重量部、クロマイト25重量部を十分に混練した後、
これを直径1.5cm、長さ10cmの棒状に成形し、
ガス釜により5〜12時間1250℃で、直ちに本焼き
を行って目的の棒状の陶器を得る。このようにして得ら
れた棒状の陶器を土壌入りのポットに1〜3本入れ、ニ
ガウリの種子をまき放置すると4日目に発芽した。
【0015】実施例6 粘土850重量部、黒鉛ケイ石100重量部、ケイ石3
0重量部、クロマイト20重量部を混練し、内径10c
m、外径16cm、太さ1.5cmのリング形状に成形
し、ガス釜により1250℃で5〜12時間本焼きを行
い、リング状の陶器製の腕輪を得る。これをプラスチッ
ク製の幼苗用ポットに入れた後、土を入れその中にカボ
チャの種を蒔いておくと5日目に発芽した。
【0016】実施例7 実施例6と同様な成分で焼成して得られた球状および棒
状の陶磁器をプラスチック製の幼苗用ポットに土と一緒
に2〜3個その中に入れた後、スイカの種を蒔き放置す
ると、4日目に発芽した。
【0017】実施例8 実施例4と同様な成分で焼成して得られた陶器を入れた
幼苗用ポットにキュウリを差し込んで放置したところ5
日間で白い糸状の根が発現し完全に発根した。
【0018】実施例9 実施例4と同様な成分で焼成して得られた陶器を入れた
幼苗用ポットにカボチャの種をまくと5日で発芽する。
ついで、双葉のカボチャをねから3cmの位置で斜めに
切断し、同じく双葉のニガウリを斜めに切断してカボチ
ャの斜めの部分に合わせ、テープで固定して放置したと
ころ3日目に接合が完了した。また、その後も早く生長
した。
【0019】
【発明の効果】 この出願発明の植物生長材により、植
物の生長を促進することができ、たとえば、植物の種・
種子の発芽を促進させることができる。また、この出願
発明の植物生長材は、植物の切り株・端部からの発根と
生長を促すことができる。また、この出願発明の植物生
長材は、植物の生長期にある新しい芽と反対側の切り取
った部分における出芽・頂芽・不定芽または発根を促す
ことができる。さらに、この出願発明の植物生長材は接
ぎ木を病気にならずに、早くしかも完全に行うことがで
き、病気や害虫に強くしかも実を多く収穫できる植物を
生育させることができる。この出願発明の植物生長材
は、黒鉛ケイ石に含まれている潜在的なエネルギー、す
なわち、遠赤外線が植物の細胞に強力な刺激を与えるこ
とによって種子の発芽や茎における出芽、そして新しい
芽(新芽)のある茎又は茎軸上の場合には、切り取った
部分に根を出させるような発根作用の他、出芽作用を有
する。この出願発明によれば、黒鉛ケイ石単独を水に入
れて使用する場合であっても、また黒鉛ケイ石を主成分
とする焼成した陶器類を使用する場合でも植物生長に関
する限り、同程度の効果が確認された。のみならず、黒
鉛ケイ石と土との混合については、発根の場合と発芽の
場合とでその混合割合が異なることも実験により確認し
た。そして両者の割合は、発根の場合、土100重量部
に対しシリカブラック粉末1〜10重量部が好適で、発
芽の場合は、土250重量部に対し1ないし10重量部
のシリカブラックを混合するのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 黒鉛ケイ石の分光放射エネルギー
【図2】 黒鉛ケイ石の分光放射率
【図3】 この出願発明のボール状の植物生長材を利用
した土による菊の生長模式図
【図4】 この出願発明の棒状の植物生長材を利用した
土によるニガウリの生長模式図
【図5】 この出願発明のボール状の植物生長材を利用
した土によるニガウリの発芽の生長模式図
【図6】 この出願発明のボール状の植物生長材を利用
した水による菊の生長模式図
【図7】 この出願発明の容器状の植物生長材を利用し
た土によるニガウリの生長模式図
【図8】 この出願発明の粒状の植物生長材を利用した
水によるニガウリの生長模式図
【図9】 この出願発明のボール状の植物生長材を利用
した水によるキュウリの生長模式図
【図10】 この出願発明のボール状の植物生長材を利
用した土によるカボチャにニガウリを接ぎ木した生長模
式図
【符号の説明】
1 植物生長材 2 土 3 水 4 菊 5 ニガウリ 6 キュウリ 7 カボチャ 1 テープ 9 栓

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 黒鉛ケイ石を含むことを特徴とする植物
    生長材。
  2. 【請求項2】 黒鉛ケイ石が3〜70重量%であること
    を特徴とする請求項1に記載の植物生長材。
  3. 【請求項3】 ケイ石を含むことを特徴とする請求項1
    または2のいずれかに記載の植物生長材。
  4. 【請求項4】 クロマイトを含むことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の植物生長材。
  5. 【請求項5】 長石を含むことを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載の植物生長材。
  6. 【請求項6】 サンゴを含むことを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載の植物生長材。
  7. 【請求項7】 陶磁器であることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれかに記載の植物生長材。
  8. 【請求項8】 陶磁器が陶器であることを特徴とする請
    求項7に記載の生物生長材。
  9. 【請求項9】 釉薬が塗布されていることを特徴とする
    請求項7または8に記載の植物生長材。
  10. 【請求項10】 釉薬が灰を含むことを特徴とする請求
    項9に記載の植物生長材。
  11. 【請求項11】 灰がガジュマル、サトウキビ、蘇鉄、
    琉球松、ホウオウ木、モクマオウであることを特徴とす
    る請求項10に記載の植物生長材。
  12. 【請求項12】 釉薬が黒鉛ケイ石を含むことを特徴と
    する請求項9〜11のいずれかに記載の植物生長材。
  13. 【請求項13】 釉薬がクロマイトを含むことを特徴と
    する請求項9〜12のいずれかに記載の植物生長材。
  14. 【請求項14】 釉薬がマンガン、コバルト、酸化鉄の
    1種以上を含むことを特徴とする請求項9〜12のいず
    れかに記載の植物生長材。
  15. 【請求項15】 植物生長材が発芽用であることを特徴
    とする請求項1〜14のいずれかに記載の植物生長材。
  16. 【請求項16】 植物生長材が出芽用であることを特徴
    とする請求項1〜14のいずれかに記載の植物生長材。
  17. 【請求項17】 植物生長材が発根用であることを特徴
    とする請求項1〜14のいずれかに記載の植物生長材。
  18. 【請求項18】 植物生長材が接ぎ木用であることを特
    徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の植物生長
    材。
  19. 【請求項19】 植物が野菜であることを特徴とする請
    求項1〜18のいずれかに記載の植物生長材。
  20. 【請求項20】 植物が花であることを特徴とする請求
    項1〜18のいずれかに記載の植物生長材。
  21. 【請求項21】 請求項1〜20のいずれかに記載の植
    物生長材を使用することを特徴とする植物生長法。
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