JP2002236573A - 印刷装置状態表示方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタの状態を監視し表示するプログラム
がプリンタのエラー等の状態を検知した際に状態に合わ
せて画面上に表示されるウィンドウの色を変更すること
により、ユーザにエラー発生などのプリンタ状態の変化
があったことを知らせることを目的とする。 【解決手段】 ホストコンピュータに接続された印刷装
置の状態を画面上に表示する印刷装置状態表示方法にお
いて、プリンタの状態情報を取得するステップと、プリ
ンタの状態に対応した表示内容を決定するステップと、
プリンタの状態に対応して定めた色情報に従ってウィン
ドウの色を変更するステップとを設ける。更には、ウィ
ンドウ色を変更する指定が行われている時のみウィンド
ウ色の変更処理を行うステップと、エラー発生時に表示
ウィンドウを開く指定が行われている時のみウィンドウ
を開くステップを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はホストコンピュータ
に接続された印刷装置の状態の表示方法、詳しくは、ホ
ストコンピュータで生成した印刷データを印刷装置へ転
送し印刷を行ないながら、プリンタで発生したエラー等
の状態変化を認識して画面上に状態を示す情報を表示す
る際の表示方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】印刷制御装置であるホストコンピュータ
に接続され、該ホストコンピュータから転送される画像
記録データを受信し、該画像記録データにしたがって画
像の印刷を行うプリンタには、プリンタ本体で発生して
いるエラーや警告情報、およびプリンタの動作状態等の
プリンタステータス情報を、双方向通信可能なインタフ
ェースを通じてホストコンピュータに返却する機能をも
つものがある。

【０００３】例えば、プリンタ本体の印刷時に用紙無し
エラーが発生した場合には用紙無しエラーの状態を、イ
ンクの残量が少なくなっている場合にはインク残量の警
告の状態を、また、プリンタ本体が印刷のための準備動
作を行っている場合には印刷準備中を示す状態を、あら
かじめ決められた書式データによって返却するように動
作するものである。

【０００４】上記のようなプリンタに対して、ホストコ
ンピュータ上でプリンタの状態を検知し、プリンタの状
態を示すメッセージを表示するためのプログラムが、ホ
ストコンピュータ上で動作するプリンタドライバの機能
の一部、もしくは、プリンタドライバとは独立したユー
ティリティプログラムとして提供され、プリンタのエラ
ー状態等をホストコンピュータの画面上に表示した表示
枠（ウィンドウ）内に表示することによって、プリンタ
本体を確認することなくホストコンピュータの画面上で
確認できるようになっているものがある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このようなプリンタの
状態を表示するプログラムは、プリンタでエラーが発生
していない場合にはプリンタの状態を表示するウィンド
ウを画面上に表示しないか、もしくは画面上の一部にア
イコン化しておき、プリンタでエラーが発生したときに
ウィンドウを画面上に表示するようになっている。しか
しながら、このようなプリンタの状態を表示するプログ
ラムでは、エラー発生時にウィンドウが表示されること
によって、その時点で作業している別のプログラムのウ
ィンドウが隠されてしまったり、エラー表示ウィンドウ
が表示されることでウィンドウのフォーカスが変わって
しまい、ユーザが作業中の別のプログラムのウィンドウ
が非アクティブとなり作業を継続するためには作業中の
ウィンドウを再度クリックしてアクティブにしなければ
ならない、といったようにユーザにとって煩わしさを伴
うこともあった。また、上記の問題を避けるためにウィ
ンドウを開く代わりに画面上にアイコン表示した状態で
アイコンの形状や色を変化させることでエラーが発生し
ていることを知らせるようにしたものもあるが、その場
合にはエラーが発生していることに気づきにくいという
欠点があった。

【０００６】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであり、プリンタの状態を表示するプログラ
ムがプリンタの状態を検知した際にエラーなどの状態に
合わせて画面上に表示されるウィンドウの色を変更する
ことにより、ユーザにプリンタでのエラー発生などの状
態変化を知らせることを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】ホストコンピュータに接
続された印刷装置の状態を、画面上に設けた１つの表示
枠内に表示する印刷装置状態表示方法で、プリンタの状
態情報を取得しプリンタの状態情報に応じてあらかじめ
保持したメッセージ等の表示情報を表示する印刷装置状
態表示方法において、プリンタの状態情報を取得するス
テップと、プリンタの状態情報に対応した表示内容を決
定するステップと、プリンタの状態に対応して定めた色
情報に従ってウィンドウの色を変更するステップとを設
ける。

【０００８】さらには、プリンタのエラー発生時および
警告発生時にプリンタ状態を表示するウィンドウを開く
かどうかを選択する選択手段と、プリンタのエラー発生
時および警告発生時にプリンタの状態に対応した色でウ
ィンドウ色を変更するかどうかを選択する手段とを設
け、ウィンドウ色を変更する指定が行われている場合に
のみウィンドウ色の変更処理を行うステップと、エラー
および警告発生時に表示ウィンドウを開くように選択さ
れている場合にのみ印刷装置の状態表示ウィンドウを開
くように処理するステップを設ける。

【０００９】これにより、印刷装置のエラー発生時およ
び警告発生時に印刷装置の状態を表示するウィンドウを
開く代わりに、エラー状態および警告状態に対応した色
によってウィンドウ色を変更するよう動作する。

【００１０】

【発明の実施の形態】（第１の実施例）以下、図面を用
いて本発明の実施例を詳細に説明する。図１は、本実施
例のシステム構成を示すブロックダイヤグラムである。
図２は、本実施例におけるプリンタが返却するプリンタ
の状態を示す情報の書式を示した図である。図３は、本
実施例におけるデータ転送プログラムを介してプリンタ
ヘ印刷データが転送されるまでのデータフローの概要を
示した図である。図４は、本実施例におけるプリンタ状
態表示プログラムがプリンタ状態表示に使用するメッセ
ージのデータベースである。図５は、本実施例における
プリンタ状態表示プログラムが表示するプリンタ状態表
示の例である。本実施例のプリンタ状態表示プログラム
は、ホストコンピュータに接続されたプリンタの状態を
示す情報を受け取り、プリンタの状態をメッセージにて
表示するものである。表示内容としては図５に示すよう
に、プリンタ名、接続先ポート、およびプリンタの状態
を示すメッセージ文字列である。また、プリンタのエラ
ー発生時の本プログラムの表示動作を選択するオプショ
ン設定領域があり、プリンタ状態表示プログラムはここ
で選択されている設定に基づき表示動作するものであ
る。また、図５に示した表示ウィンドウの上部にあるタ
イトル部分の色情報はＯＳによって管理されており、ユ
ーザはＯＳの設定を変えることによってこの部分の色を
変更することが出来るものである。また、任意のアプリ
ケーションからＯＳの提供するモジュールを介してこの
部分の色情報を変更できるようにもなっている。図６〜
図８は、本実施例におけるプリンタ状態表示プログラム
の動作を示すフローチャートである。以下、図１〜図８
を用いて本実施例の構成を説明し、ついで本実施例にお
けるプリンタ状態表示プログラムの処理動作を説明す
る。

【００１１】（構成の説明）図１中、１００１はホスト
コンピュータである。本実施例でのホストコンピュータ
は以下に説明するような構成からなる。

【００１２】１００２はホストコンピュータ１００１の
本体であり、ＣＰＵ１００３によって制御される。

【００１３】１００４はＲＯＭであり、ホストコンピュ
ータ本体１００２内の、後述する各コントローラ類の制
御を行うプログラムおよび該プログラム中で用いられる
データを格納している。該プログラムは各ホストコンピ
ュータのＣＰＵ１００３によって実行される。

【００１４】１００５はＨＤＤコントローラであり、ハ
ードディスク１００６に対するデータアクセスの制御を
行う。ハードディスク１００６には、ホストコンピュー
タ１００１上で動作するＯＳ、アプリケーションプログ
ラム、後述のプリンタに転送する画像記録データを生成
するプリンタドライバ、データ転送プログラム、プリン
タ状態表示プログラム、および、状態表示データベース
が格納される。

【００１５】１００７はＲＡＭであり、ハードディスク
１００６に格納されたＯＳ、アプリケーション、プリン
タドライバ、出力制御プログラムなどがそれぞれハード
ディスクドライブコントローラ１００５を介してロード
される。これらのソフトウェアはＣＰＵ１００３によっ
て実行される。また、各ソフトウェア実行時のワークエ
リアもＲＡＭ１００７に確保される。ワークエリアには
プリンタ状態表示プログラムが使用する状態表示データ
ベースがロードされ、また、プリンタ状態表示プログラ
ムの起動時点でのウィンドウの色情報などが格納され
る。

【００１６】１００８はディスプレイコントローラであ
り、ＣＰＵ１００３の制御にしたがってディスプレイ装
置１００９に文字、画像表示を行う。１０１０はキーボ
ードコントローラであり、ＣＰＵ１００３の制御にした
がって、ホストコンピュータ１００１のユーザからのキ
ーボード１０１１を介した入力を受け付ける。ディスプ
レイ装置１００９、キーボード１０１１を用いて、ホス
トコンピュータ１００１のユーザは印刷データ作成や印
刷指示などの対話的な操作を行う。

【００１７】１０１２はデータ入出力コントローラであ
り、ＣＰＵ１００３の制御にしたがって、接続されたプ
リンタ１０１３との間での双方向通信を行う。

【００１８】図２は、プリンタ１０１３がプリンタの状
態を示す情報としてホストコンピュータに対して返却す
るプリンタ状態情報の内容を示した図である。プリンタ
状態情報は、プリンタで発生しているエラーの種別を示
すエラー情報、プリンタで発生している警告の種別を示
す情報、プリンタの動作状態を示す情報からなる。尚、
本実施例でのプリンタで発生するエラーは、用紙無しエ
ラー、用紙詰まりエラーの２種類とする。また、警告情
報としては、黒インクの残量が少なくなっていることを
示す警告とカラーインクの残量が少なくなっていること
を示す警告の２種類がある。また、プリンタ動作状態と
しては、印刷中の状態、印刷等の処理を行っていないア
イドル状態、印刷をするための準備にあたる処理を行っ
ている印刷準備状態のうちのいずれかの状態を返すもの
とする。

【００１９】図３は、本実施例におけるデータ転送プロ
グラムを介してプリンタヘ印刷データが転送されるまで
のデータフローの概要を示した図である。アプリケーシ
ョンプログラムで作成されたデータをアプリケーション
プログラムを操作してプリンタで印刷するとき、アプリ
ケーションプログラムからの描画指示がＯＳモジュール
を介してプリンタドライバに与えられる。プリンタドラ
イバは、描画指示に対して内容を解釈しながらプリンタ
で印刷するためのプリンタコマンドデータを生成し、Ｏ
Ｓのモジュールに対して順次出力する。これが印刷デー
タとしてＯＳモジュールからデータ転送プログラムに渡
される。データ転送プログラムはＯＳモジュールから順
次渡される印刷データをさらに別のＯＳモジュールを介
してプリンタヘ転送するものである。データ転送プログ
ラムはＯＳモジュールから、印刷ジョブの開始、印刷ジ
ョブの終了、印刷データの転送、印刷の中断の４種類の
指示をうけるものである。通常の印刷時には始めに印刷
ジョブの開始指示を受け、その後、複数回の印刷データ
転送の指示があり、最後に印刷ジョブの終了指示がきて
印刷が完了する。通常の印刷データは数１０Ｋバイト〜
数メガバイトのデータ量になるため、印刷データ転送の
指示は数Ｋバイト単位で複数回呼ばれる。ユーザが途中
で印刷を中断した場合には、その時点で印刷中断の指示
があり、その後、残りのデータ転送の指示がくることな
く最後に印刷終了指示がくるというように動作するもの
である。

【００２０】また、本実施例のデータ転送プログラム
は、１回のデータ転送指示に対してまず印刷データを転
送し、続けてプリンタの状態を取得するためにプリンタ
状態情報を取得しに行く。プリンタ状態情報の取得は、
データ転送と同様にＯＳの提供するモジュールを介して
行われる。ここで取得したプリンタ状態情報はプリンタ
状態表示プログラムに渡され、プリンタ状態表示プログ
ラムがプリンタ状態に対応したメッセージを表示するも
のである。この様にしてデータ転送中に発生した紙無し
やインク無しのエラーなどの状態を検知しその状態が表
示される。尚、本実施例におけるプリンタは、ホストコ
ンピュータ側からインタフェース上で状態情報を読むこ
とによって常に状態情報を返却するように動作するもの
である。

【００２１】図４は、状態表示データベースの内容を示
したものであり、プリンタから受け取るプリンタ状態情
報に対してプリンタ状態表示プログラムがホストコンピ
ュータのディスプレイ装置上に表示する表示内容やプリ
ンタ状態をウィンドウの色によって知らせる場合の色情
報がプリンタの各状態に対応させて格納されているデー
タベースである。

【００２２】尚、本実施例の状態表示プログラムおよび
データ転送プログラムが動作するＯＳは、ウィンドウ管
理機能をもったＯＳであり、さらには、アプリケーショ
ンプログラムがすべてのウィンドウの色を変更するため
の方法を提供しているものである。

【００２３】（処理動作の説明）以下、本実施例におけ
るホストコンピュータ上でのプリンタ状態表示プログラ
ムの処理動作について説明する。プリンタ状態表示プロ
グラムはワードプロセッサなどのアプリケーションプロ
グラムで作成した文書等のデータを印刷開始した際、デ
ータ転送プログラムに印刷開始指示が処理される際にデ
ータ転送プログラムから起動され、以降、データ転送プ
ログラムがデータ転送終了するまでの間、接続されたプ
リンタの状態を表示する。

【００２４】図６は、プリンタ状態表示プログラムの処
理動作を示したものである。以下、図６にしたがって処
理動作を説明する。

【００２５】まず、ステップＳ１００１で初期化処理を
行う。初期化処理では、ハードディスク内に格納された
状態表示データベースをＲＡＭ上のワークエリアにロー
ドする処理、および、この時点で設定されているウィン
ドウの色情報をワークエリアに保存する処理、さらに
は、プリンタ状態表示プログラムが動作するために必要
なワークエリア内の各種データの初期化を行う。

【００２６】次にステップＳ１００２では、図３で説明
したデータ転送プログラムから通知された内容がプリン
タ状態情報かどうかを判定する。データ転送プログラム
からプリンタ状態表示プログラムヘ通知される情報は、
プリンタ状態情報と終了指示のどちらかである。ステッ
プＳ１００２でプリンタ状態情報であると判定された場
合には、ステップＳ１００３へ進む。ステップＳ１００
３では、データ転送プログラムから通知されたプリンタ
状態情報の内容を取得し、解析する。次にＳ１００４で
これまで保持していたプリンタ状態とステップＳ１００
３で新たに取得した状態とを比較し、状態に変化があっ
たかどうかを判定する。状態に変化が無かった場合には
既にその状態の表示が行われていることになるため、ス
テップＳ１００２へ戻り、データ転送プログラムからの
次の通知の処理に移る。ステップＳ１００４で状態に変
化があったと判定された場合には、ステップＳ１００５
へ進む。ステップＳ１００５では、エラーが発生してい
るかどうかを判断する。これは、ステップＳ１００３で
取得したプリンタ状態情報のエラーコードを見ることに
よって判断する。エラーが発生している場合にはステッ
プＳ１００６へ進み、エラー発生時の処理を行う。その
後、ステップＳ１００２へ戻り、データ転送プログラム
からの次の通知の処理に移る。ステップＳ１００５で、
エラーが発生していないと判断された場合には、ステッ
プＳ１００７へ進み、警告が発生しているかどうかを判
断する。この判断処理もエラー発生の場合と同じように
警告コードを見ることによって行う。警告が発生してい
ると判断された場合にはステップＳ１００８へ進み、警
告発生時処理を行う。ステップＳ１００７で警告も発生
していないと判断された場合には、ステップＳ１００９
へ進む。この場合、プリンタにはエラーも警告も発生し
ていない状態であるため、ウィンドウの色はあらかじめ
設定されていた色をウィンドウ色として設定することに
なる。

【００２７】ステップＳ１００９では、通常時のウィン
ドウの色として初期化時にあらかじめ保存しておいたウ
ィンドウ色情報をワークエリアから読みこむ。次にステ
ップＳ１０１０でステップＳ１００９で読みこんだ色を
ウィンドウ色として設定する。次にカレントのプリンタ
状態情報をステップＳ１００３で取得した情報で置き換
え、ステップＳ１０１２でプリンタ状態表示内容の更新
を行う。表示内容の更新は、カレントのプリンタ状態情
報を基に状態表示データベースを検索して条件に合致す
るメッセージを表示することによって行う。その後、ス
テップＳ１００２へ戻り、以降、プリンタ状態の取得と
更新処理を繰り返す。

【００２８】次に、ステップＳ１００６のエラー発生時
の処理について、図７を用いて説明する。エラー発生時
の処理としては、まずステップＳ２００１で発生してい
るエラーを基に状態表示データベースを検索して、発生
しているエラーの情報を探す。次にステップＳ２００２
で、エラー発生時にウィンドウの色を変えるオプション
設定が選択されているかどうかを調べる。このオプショ
ンは図４の画面に示したオプション設定である。このオ
プションが選択されている場合にはステップＳ２００３
へ進む。ステップＳ２００３では、ステップＳ２００１
で検索した表示情報からウィンドウ色情報を取得する。
次にステップＳ２００４で、現在設定されているウィン
ドウの色を調べる。ステップＳ２００５では、ステップ
Ｓ２００３とステップＳ２００４でそれぞれ取得したウ
ィンドウの色情報を比較する。両者が同じであった場合
にはウィンドウ色の変更は行わずにステップＳ２００７
へ進む。両者が異なっていた場合には、ステップＳ２０
０６へ進み、ＯＳが提供する方法にしたがってウィンド
ウ色を更新し、ステップＳ２００７へ進む。ステップＳ
２００７では、プリンタ状態表示を現在の状態を示すメ
ッセージに更新する。この更新処理にはステップＳ２０
０１で検索したプリンタ状態表示データベースに格納さ
れているメッセージを使用する。尚、状態表示プログラ
ムのウィンドウが開かれていない場合にも表示内容の更
新はここで行っておく。

【００２９】以上が、エラー発生時の処理であるが、こ
のように処理することでオプションで指定されていると
きに、エラー発生時にエラー表示のウィンドウを開くこ
となく、ウィンドウの色が変わることによってエラーが
発生していることを知ることが出来るようになる。

【００３０】次に、ステップＳ１００８の警告発生時の
処理について、図８を用いて説明する。警告発生時の処
理は、まずステップＳ３００１で発生している警告を基
に状態表示データベースを検索して、発生している警告
の情報を探す。次にステップＳ３００２で、警告発生時
にウィンドウの色を変えるオプション設定が選択されて
いるかどうかを調べる。このオプションは図４の画面に
示したオプション設定である。このオプションが選択さ
れている場合にはステップＳ３００３へ進む。ステップ
Ｓ３００３では、ステップＳ３００１で検索した表示情
報からウィンドウ色情報を取得する。次にステップＳ３
００４で、現在設定されているウィンドウの色を調べ
る。ステップＳ３００５では、ステップＳ３００３とス
テップＳ３００４でそれぞれ取得したウィンドウの色情
報を比較する。両者が同じであった場合にはウィンドウ
色の変更は行わずにステップＳ３００７へ進む。両者が
異なっていた場合には、ステップＳ３００６へ進み、Ｏ
Ｓが提供する方法にしたがってウィンドウ色を更新し、
ステップＳ３００７へ進む。ステップＳ３００７では、
プリンタ状態表示を現在の状態を示すメッセージに更新
する。この更新処理にはステップＳ３００１で検索した
プリンタ状態表示データベースに格納されているメッセ
ージを使用する。尚、状態表示プログラムのウィンドウ
が開かれていない場合にも表示内容の更新はここで行っ
ておく。

【００３１】以上が、警告発生時の処理であるが、この
ように処理することでオプションで指定されているとき
に、警告発生時にウィンドウを開くことなく、ウィンド
ウの色が変わることによって警告が発生していることを
知ることが出来るようになる。

【００３２】上記の様に動作することにより、プリンタ
にエラーや警告などの状態変化が起こった場合に、状態
を知らせる表示プログラムのウィンドウを表示させるこ
と無く、エラーや警告が発生したということを知ること
ができるようになり、プリンタ状態表示（エラー表示や
警告表示）のウィンドウが画面に開くことによる作業の
中断や煩わしさをなくすことができるようになる。

【００３３】（第２の実施例）第１の実施例では、プリ
ンタのエラーや警告の各状態に対して、設定するウィン
ドウの色をあらかじめ保持しておき、プリンタの状態に
合わせてこの色を用いて変更するものであったが、あら
かじめ色情報を保持することなく、ウィンドウの色情報
として設定されている色の値から、補色変換により変換
した色に変更するようにすることも可能である。

【００３４】以下、この方法による第２の実施例につい
て説明する。

【００３５】尚、第２の実施例は第１の実施例と類似し
ているため、相違点についてのみ説明する。

【００３６】図９は、第２の実施例のシステム構成を示
すブロックダイヤグラムである。ＲＡＭ２００７のワー
クエリアにはプリンタ状態表示プログラムの初期化時に
設定されていたウィンドウの色を保持するウィンドウ色
情報１に加えて、ウィンドウ色情報１を基に補色変換し
てえられた色情報を保持する領域としてウィンドウ色情
報２が確保されている。

【００３７】図１０は、第２の実施例のプリンタ状態表
示プログラムの動作を示したフローチャートである。ス
テップＳ４００１の初期化処理では、第１の実施例と同
様にその時点で設定されているウィンドウの色情報をウ
ィンドウ色情報１に保存する。ステップＳ４００２で
は、さらにウィンドウ色情報１に保持された色情報を補
色変換した結果をウィンドウ色情報２として保存する。
このウィンドウ色情報２は、この後説明するエラー発生
時処理で使用される。

【００３８】ステップＳ４００３ではデータ転送プログ
ラムから通知された内容がプリンタ状態情報かどうかを
判定し、その判定結果に基づき以下、実施例１と同様に
処理を進める。

【００３９】ステップＳ４００７およびステップＳ４０
０９のエラー発生時処理、警告発生時処理は実施例１の
処理と異なる。以下、図１１および図１２を用いて説明
する。

【００４０】図１１はエラー発生時の処理を示したもの
である。ステップＳ５００２でプリンタ状態表示プログ
ラムのオプションの設定内容を確認し、エラー発生時に
ウィンドウの色を変えるオプション設定が選択されてい
るかどうかを調べる。これが選択されている場合には、
ステップＳ５００３へ進み、ワーク領域内に保持してい
るウィンドウ色情報２を読みこむ。次に、ステップＳ５
００４で現在設定されているウィンドウ色情報を取得
し、ステップＳ５００５で両者を比較する。両者の色情
報が異なる場合にはステップＳ５００６へ進み、ウィン
ドウ色をウィンドウ色情報２の色に変更する。その後、
ステップＳ５００７へ進み、プリンタ状態表示プログラ
ムのウィンドウ内に表示されているメッセージをカレン
トのプリンタ状態に合わせて変更する。以上のように、
エラー発生時には通常時のウィンドウ色として設定され
ている色を補色の関係にある色に変更する。

【００４１】図１２は警告発生時の処理を示したもので
ある。エラー発生時と同様にステップＳ６００２でプリ
ンタ状態表示プログラムのオプションの設定内容を確認
し、警告発生時にウィンドウの色を変えるオプション設
定が選択されているかどうかを調べる。これが選択され
ている場合には、ステップＳ６００３へ進み、ワーク領
域内に保持しているウィンドウ色情報２を読みこむ。次
に、ステップＳ６００４で現在設定されているウィンド
ウ色情報を取得し、ステップＳ６００５で両者を比較す
る。両者の色情報が異なる場合にはステップＳ６００６
へ進み、ウィンドウ色をウィンドウ色情報２の色に変更
する。その後、ステップＳ６００７へ進み、プリンタ状
態表示プログラムのウィンドウ内に表示されているメッ
セージをカレントのプリンタ状態に合わせて変更する。
以上のように、警告発生時にもエラー発生時と同様の処
理によって通常時のウィンドウ色として設定されている
色を補色の関係にある色に変更する。

【００４２】（他の実施例）第１の実施例および第２の
実施例でのプリンタはホストコンピュータ側から状態情
報を読み込むことによって状態情報が返ってくるように
動作するものであったが、状態情報を要求するコマンド
をホスト側から発行することによってその応答として状
態情報を返すようなプリンタであってもよい。その場
合、プリンタ状態情報を取得するためにデータ転送プロ
グラム等でジョブのはじめに状態情報要求コマンドを発
行するようにしてもよいし、印刷データ中に状態情報要
求コマンドを定期的に挿入して出力することも可能であ
る。

【００４３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
印刷データ転送中に発生したプリンタのエラーなどの状
態変化を認識したときに、状態に合わせて画面上に表示
されるウィンドウの色を変更することが可能となる。こ
れによって、ユーザはウィンドウのタイトル部分の色の
変化をみて、エラー発生など、プリンタ状態に変化があ
ったことを認識することができ、かつ、プリンタ状態表
示プログラムのウィンドウが表示されることによる煩わ
しさや今行っている作業が中断されることがなくなると
いう効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１の実施例のシステム構成を示す
ブロック図

【図２】 本発明の実施例におけるプリンタが返却する
プリンタの状態を示す情報の書式を示した図

【図３】 本発明の実施例における印刷データ転送とプ
リンタ状態取得に関するデータフローの概要を示した図

【図４】 本発明の実施例におけるプリンタ状態表示に
使用するメッセージのデータベースの内容を示した図

【図５】 本発明の実施例が表示するプリンタ状態表示
図

【図６】 本発明の第１の実施例の処理動作を示すフロ
ーチャート

【図７】 本発明の第１の実施例のエラー発生時の処理
動作を示すフローチャート

【図８】 本発明の第１の実施例の警告発生時の処理動
作を示すフローチャート

【図９】 本発明の第２の実施例のシステム構成を示す
ブロック図

【図１０】 本発明の第２の実施例の処理動作を示すフ
ローチャート

【図１１】 本発明の第２の実施例のエラー発生時に処
理動作を示すフローチャート

【図１２】 本発明の第２の実施例の警告発生時の処理
動作を示すフローチャート

【符号の説明】

１００１、２００１ ホストコンピュータ １００２、２００２ ホストコンピュータ本体 １００３、２００３ ＣＰＵ １００４、２００４ ＲＯＭ １００５、２００５ ＨＤＤコントローラ １００６、２００６ ハードディスク １００７、２００７ ＲＡＭ １００８、２００８ ディスプレイコントローラ １００９、２００９ ディスプレイ装置 １０１０、２０１０ キーボード・コントローラ １０１１、２０１１ キーボード １０１２、２０１２ データ入出力コントローラ １０１３、２０１３ プリンタ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ホストコンピュータに接続された印刷装
   置の状態を、画面上に設けた１つの表示枠内に表示する
   印刷装置状態表示方法で、プリンタの状態情報を取得し
   プリンタの状態情報に応じてあらかじめ保持したメッセ
   ージ等の表示情報を表示する印刷装置状態表示方法にお
   いて、プリンタの状態情報を取得するステップと、プリ
   ンタの状態情報に対応した表示内容を決定するステップ
   と、プリンタの状態に対応して定めた色情報に従ってウ
   ィンドウの色を変更するステップとを有することを特徴
   とする印刷装置状態表示方法。
2. 【請求項２】 プリンタのエラー発生時および警告発生
   時にプリンタ状態を表示するウィンドウを開くかどうか
   を選択する選択手段と、プリンタのエラー発生時および
   警告発生時にプリンタの状態に対応した色でウィンドウ
   色を変更するかどうかを選択する手段とを設け、ウィン
   ドウ色を変更する指定が行われている場合にのみウィン
   ドウ色の変更処理を行うステップと、エラーおよび警告
   発生時に表示ウィンドウを開くように選択されている場
   合にのみ印刷装置の状態表示ウィンドウを開くように処
   理するステップを有することを特徴とした請求項１に記
   載の印刷装置状態表示方法。
3. 【請求項３】 印刷装置のエラーや警告の発生時に変更
   するウィンドウの色情報を、通常時の色情報から補色変
   換することによって算出するステップと、算出した色情
   報を用いてウィンドウ色を変更するステップとを有する
   ことを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の印刷装
   置状態表示方法。