JP2002236240A - 金属被覆光ファイバ及びそれを用いた磁気センサ - Google Patents

金属被覆光ファイバ及びそれを用いた磁気センサ

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JP2002236240A
JP2002236240A JP2001032156A JP2001032156A JP2002236240A JP 2002236240 A JP2002236240 A JP 2002236240A JP 2001032156 A JP2001032156 A JP 2001032156A JP 2001032156 A JP2001032156 A JP 2001032156A JP 2002236240 A JP2002236240 A JP 2002236240A
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metal
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coated optical
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Kazumasa Osono
和正 大薗
Kazushi Osuga
一志 大須賀
Junpei Miyazaki
淳平 宮崎
Yukio Ikeda
幸雄 池田
Noribumi Shiina
則文 椎名
Shuichi Sunahara
秀一 砂原
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Toyota Motor Corp
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Hitachi Cable Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実装が容易で、しかも小型で磁気検出精度が
安定した金属被覆光ファイバ及びそれを用いた磁気セン
サを提供する。 【解決手段】 光ファイバを金属被覆層22、23で被
覆した金属被覆光ファイバ20の光ファイバを偏波面保
存光ファイバ21にすることにより、実装が容易で、し
かも小型で磁気検出精度が安定した金属被覆光ファイバ
21及びそれを用いた磁気センサの提供を実現すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属被覆光ファイ
バ及びそれを用いた磁気センサに関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバの干渉を利用して磁気を検出
する方法の一つに電磁力を用いる方法がある。
【0003】図6は光ファイバ磁気センサの従来例を示
す外観斜視図であり、図7は図6に示した従来例の原理
図である。
【0004】電磁力を用いる方法は、図6に示すように
絶縁基板1上に固定された一対の金属製固定治具2に直
線状に引っ張られた状態で両端が固定材料3で固定され
た金属被覆光ファイバ4と、交流電源5と、導線6とで
構成される閉回路に一定の電流を流す方法である。
【0005】図7に示すように電磁力を用いる方法は、
金属被覆層に交流電源5から電流が流れている金属被覆
光ファイバ4の外部に紙面に垂直で裏から表に向かう磁
界7が加わると、フレミングの左手の法則により金属被
覆光ファイバ4に矢印方向の振動的な電磁力が発生する
ことを利用したものである。また、一定の応力を保つよ
うにクランプ8で金属被覆光ファイバ4の両端を固定
し、両クランプ8に交流電源5を導線6で接続した系
は、共振系として作用するため、特定周波数の交流電流
を供給すると、系の共振効果によって磁気に対する感度
が極めて良好となる(特開昭63−52076号公報、
特開平1−35284号公報参照)。
【0006】さらに、磁気検出感度を高めるために、金
属被覆光ファイバを曲げ応力が十分に大きくなるような
一定半径を保つように円形状(または螺旋状)に形成さ
れ、金属被覆光ファイバの金属被覆層に比較的高い周波
数(直線状磁気検出部の長さと同程度の直径で2桁程高
い周波数)の交流電流を流す光ファイバ磁気センサがあ
る。なお、図8は光ファイバ磁気センサの原理図であ
る。
【0007】同図に示すように、紙面に垂直で裏から表
に向かう磁界7がある場合、金属被覆光ファイバ4は、
互いに接触しないように円形状(または螺旋状)に一定
半径を保つように二つのクランプ(あるいは他の治具)
8で保持される。両クランプ8には交流電源5が接続さ
れており、金属被覆光ファイバ4には光学干渉計(図示
せず。)が接続されている。金属被覆光ファイバ4を互
いに接触させないのは、円形状の金属被覆光ファイバ4
の金属被覆層に正常に電流を流すためである。磁気検出
感度は、共振周波数が高ければ高いほど、また、螺旋状
の金属被覆光ファイバ4の長さが長いほど向上するの
で、曲げ径は金属被覆光ファイバ4の信頼性を損なわな
い程度にできるだけ小さくし(φ60mm程度)、さら
にターン数を増やして向上させていた。
【0008】また、電流を流し、電磁力を受けるセンサ
となる金属被覆光ファイバ4としては、図9に示すよう
にシングルモード光ファイバ9の外周部にメッキ法でニ
ッケル及び金メッキ層10を被覆したものを用いていた
(特願平10−120933号)。なお、図9は従来の
金属被覆光ファイバの断面図である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来技術には次のような問題があった。すなわち、従来の
光ファイバ磁気センサは、金属被覆層を被覆したシング
ルモード光ファイバに交流電流を流し、外部磁束との相
互作用によって光ファイバの長手方向に生じた伸縮ある
いは径方向に生じた側圧変化による光路差変化を光学干
渉計により光の強弱信号として検出していた。
【0010】しかしながら、通常のシングルモード光フ
ァイバは、工業的に不可避な構造状の僅かな異方性、例
えばコアの非円や偏心、光ファイバ内に残留する応力や
光ファイバの外部から加わる力の非対称性等の影響によ
り、光ファイバのコア内を伝搬する光に偏り(偏光)が
発生する。
【0011】ここで、この偏光状態の光を偏波と呼び、
通常のシングルモード光ファイバでは光ファイバ内の偏
波状態は僅かではあるが、時間と共に常に変化してい
る。そのため、光学干渉計により検出する信号光の強度
が光路長に変化がなくても緩やかに変動してしまい、時
間的に安定した磁気の検出ができなかった。
【0012】また、磁気検出感度を上げるためには、金
属被覆光ファイバの長さを長くすることが重要である
が、螺旋状の金属被覆光ファイバ4をセンサとして用い
る場合、図10に示すような十字断面形状のボビン11
の周りに螺旋状に巻かれた金属被覆光ファイバ4に流れ
る電流が金属被覆光ファイバ4同士の接触により短絡し
ないように十分な間隔Sを保つ必要がある。そのため、
螺旋状金属被覆光ファイバセンサの形状は高感度になる
ほど大きくなり、小型化への対応が難しくなる。さら
に、金属被覆光ファイバセンサを筐体内に実装する際に
センサ端末部の金属被覆光ファイバの電気的な絶縁性に
も注意する必要があり、実装の手間が増大するという問
題があった。なお、図10は螺旋状の金属被覆光ファイ
バをセンサとして用いた場合の外観斜視図である。
【0013】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、実装が容易で、しかも小型で磁気検出精度が安定し
た金属被覆光ファイバ及びそれを用いた磁気センサを提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の金属被覆光ファイバは、光ファイバの外周に
金属被覆層を設けた金属被覆光ファイバにおいて、光フ
ァイバに偏波面保存光ファイバを用いたものである。
【0015】上記構成に加え本発明の金属被覆光ファイ
バは、金属被覆層の外周に電気絶縁性及び耐熱性を有す
る樹脂被覆層を設けるのが好ましい。
【0016】上記構成に加え本発明の金属被覆光ファイ
バは、金属被覆層の厚さが5μm以上、10μm以下で
あるのが好ましい。
【0017】上記構成に加え本発明の金属被覆光ファイ
バは、樹脂被覆層の材質がポリイミドもしくはポリイミ
ドチラノからなり、厚さが5μm以上であるのが好まし
い。本発明の金属被覆光ファイバを用いた磁気センサ
は、光ファイバの外周に金属被覆層を設け、曲げ応力が
十分に大きくなるような一定半径を保つように円形状ま
たは螺旋状に形成された金属被覆光ファイバと、金属被
覆層に交流電流を流す交流電源と、外部磁束との相互作
用によって光ファイバの長手方向に生じた伸縮あるいは
径方向に生じた側圧変化による光路差を光の強弱信号と
して検出する光学干渉計とを備えた磁気センサにおい
て、金属被覆光ファイバが偏波面保存光ファイバである
ものである。
【0018】上記構成に加え本発明の金属被覆光ファイ
バを用いた磁気センサは、金属被覆層の外周に電気絶縁
性及び耐熱性を有する樹脂被覆層を設けるのが好まし
い。
【0019】上記構成に加え本発明の金属被覆光ファイ
バを用いた磁気センサは、金属被覆層の厚さが5μm以
上、10μm以下であるのが好ましい。
【0020】上記構成に加え本発明の金属被覆光ファイ
バを用いた磁気センサは、樹脂被覆層の材質がポリイミ
ドもしくはポリイミドチラノからなり、厚さが5μm以
上であるのが好ましい。
【0021】本発明によれば、光ファイバを金属被覆層
で被覆した金属被覆光ファイバの光ファイバを偏波面保
存光ファイバにすることにより、実装が容易で、しかも
小型で磁気検出精度が安定した金属被覆光ファイバ及び
それを用いた磁気センサの提供を実現することができ
る。
【0022】偏波面保存光ファイバの外側に耐絶縁性と
耐熱性とを兼ね備えた被覆材、具体的にはポリイミド層
やポリイミドチラノ層の被覆を厚さ5μm以上施し、金
属被覆光ファイバを螺旋状に実装する際の実装密度を高
くし、小型化を図るために各ターンピッチをできるだけ
小さくし、たとえ隣接するターン同士の光ファイバが接
触したとしても、金属被覆光ファイバを流れる電流が短
絡することがない。
【0023】ポリイミドやポリイミドチラノ層の厚さを
5μm以上とする理由は、工業的に5μm以下を目標と
して生産すると被覆の偏肉により1〜2μmの厚さの被
覆部分が光ファイバの長手方向に存在してしまうため
と、耐摩耗特性を考えた時に5μm以上が必要となるた
めである。
【0024】電流を金属被覆光ファイバの金属被覆層に
流すと発熱し、通常の光ファイバの被覆に用いるアクリ
ル系の被覆材では耐久性に問題が生じるので、耐熱性も
兼ね備えた材料を用いた。
【0025】金属被覆光ファイバの外径が標準的な12
5μmの場合、金属被覆層としては第1層目に厚さ1〜
2μmのニッケル層を無電解メッキで形成し、第2層目
に厚さ3〜7μmの金層を電解メッキで形成するのが好
ましい。
【0026】ここで、第1層目にニッケル層をメッキす
るのは石英である光ファイバの表面に長手方向に連続的
に直接メッキができる方法は無電解メッキ以外にはな
く、また、無電解メッキを石英表面に安定して行える材
料はニッケルだけだからである。さらに第2層目に金層
をメッキするのは腐食性がない金を用いることでメッキ
層の長期信頼性を図るためである。
【0027】メッキ層の厚さを限定する理由は、メッキ
層が5μm以下と薄くなると光ファイバ強度が低下する
ことと、電流を流す際の抵抗が大きくなり高感度化を図
ることができなくなるためである。また、メッキ層の厚
さが10μm以上となると、メッキ層からの光ファイバ
への外力の影響が強くなりすぎ、偏波状態を安定にする
ために用いている偏波面保存光ファイバでさえも影響を
受けてしまうからである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0029】図1は本発明の金属被覆光ファイバの一実
施の形態を示す断面図であり、図2は図1に示した金属
被覆光ファイバに用いられる偏波面保存光ファイバの断
面図である。
【0030】本金属被覆光ファイバ20は、例えば直径
125μmの偏波面保存光ファイバ21の外周に厚さ約
1.5μmのニッケルメッキ層22を形成し、ニッケル
メッキ層22の外周に厚さ約5μmの金メッキ層23を
形成し、金メッキ層23の外周に最外層部の被覆として
厚さ約10μmのポリイミド層24を形成した構造とな
っている。
【0031】偏波面保存光ファイバ21の構造は、偏波
面保存特性を持たせるため、コア25及びクラッド26
からなる光ファイバ心線の周りに楕円断面形状の応力付
与部27を有する楕円ジャケット型構造である。応力付
与部27の周りはサポート28と呼ばれる保護部材で覆
われている。
【0032】図3は偏波面保存光ファイバ(直径125
μm)の消光比と全金属メッキ層の厚さとの関係を示す
図であり、横軸が金属メッキ厚さ軸であり、縦軸が消光
比軸である。
【0033】消光比ηは直線偏波HE11y の光を入射さ
せたときに数1式で定義される光ファイバ特性の一つで
あり、大きいほど偏波特性がよい。
【0034】
【数1】η=−10log(Py/Px) 但し、Py:HE11y モードの光の出力パワー Px:HE11x モードの光の出力パワー 金属被覆層(金属メッキ層)22、23の厚さは10μ
m以下であるのが好ましい。これは、金属被覆層22、
23の厚さが10μmを超えると、消光比ηは10dB
未満となり、磁気検出時の光の強弱信号への偏波の影響
が無視できなくなるためである。
【0035】図4は本発明の金属被覆光ファイバを用い
た磁気センサの一実施の形態を示すブロック図である。
【0036】この磁気センサは、偏波面保存光ファイバ
の外周に金属被覆層が被覆され、金属被覆層の外周に耐
熱性被覆材であるポリイミドが被覆されたポリイミド金
属被覆偏波面保存光ファイバからなる光ファイバコイル
30、31と、光ファイバコイル31の金属被覆層にそ
れぞれ交流電流を流す交流電源としての発振器32と、
外部磁束との相互作用によって光ファイバの長手方向に
生じた伸縮あるいは径方向に生じた側圧による光路差変
化を光の強弱信号として検出する光学干渉計とで構成さ
れている。
【0037】光ファイバコイル30、31は、外部磁束
を検出する磁気検出部が力学的に略剛体とみなせるほど
光ファイバの曲げ応力が十分に大きくなるように円形状
(または螺旋状)に形成されていると共に、その円(螺
旋)の半径と光ファイバ構造とで磁気検出部の機械的共
振周波数が決定される。
【0038】光学干渉計としてはマッハツェンダ干渉計
が用いられる。光学干渉計は、光源34と、光源34か
らの光を信号光及び参照光に分岐する光ファイバカプラ
35と、光ファイバカプラ35の一方の出力端(図では
下側)に接続され信号光が伝搬する光ファイバコイル3
1と、光ファイバカプラ35の他方の出力端(図では上
側)に接続され、参照光が伝搬する光ファイバコイル3
0と、両光ファイバコイル30、31にそれぞれ接続さ
れた位相変調器36、37と、位相変調器36、37に
接続され信号光及び参照光を重ね合わせる光ファイバカ
プラ38と、光ファイバカプラ38に接続され光を電気
信号に変換する受光器39、40と、両受光器39、4
0からの電気信号を受けて差動増幅する差動増幅器41
と、差動増幅器41からの出力信号を同期検波する同期
検波器42、43と、同期検波器42の出力信号を増幅
して位相変調器37に送る増幅器44と、位相変調器3
6及び同期検波器42に信号を送る発振器33とで構成
されている。
【0039】光源34から出射した光は、光ファイバを
介して光ファイバカプラ35に入射する。この光ファイ
バカプラ35で光は二つの光路に分かれ、一方の光は参
照光として光ファイバコイル31及び位相変調器36を
経て光ファイバカプラ38に入射する。
【0040】光ファイバカプラ35で信号光として分岐
された光は光ファイバコイル31、位相変調器37を経
て光ファイバカプラ38で参照光と重ね合わされる。
【0041】信号光が伝搬する光ファイバコイル31の
金属被覆層には、光ファイバコイル31の共振周波数に
略一致した周波数を発振する発振器32によって一定の
実効値の交流電流が流れる。
【0042】位相変調器36は、マッハツェンダ干渉計
のドリフトを検出するための一定実効値の電圧を有する
交流信号が発振器33から加えられる。
【0043】受光器39、40で光信号は電気信号に変
換され、差動増幅器41に送られる。この差動増幅器4
1で直流成分が除去された電気信号が同期検波器42、
43に送られる。同期検波器42では発振器33の2倍
の周波数成分に発生するマッハツェンダ干渉計のドリフ
トを同期検波によって抽出する。このドリフト信号は増
幅器44を介して位相変調器37に送られ、マッハッェ
ンダ干渉計に帰還が行われる。その結果、発振器33の
2倍の周波数成分が限り無く「0」に近づくように、つ
まり、マッハツェンダ干渉計の感度が最大となるような
動作点に安定させる帰還制御ループが形成され、ドリフ
トが除去される。
【0044】同期検波器43では発振器32の周波数成
分を有する磁気情報信号を同期検波によって抽出する。
この出力がセンサ出力となる。
【0045】以上において本磁気センサによれば、従来
の磁気センサでは達成できなかった高感度、高応答性を
有するので、磁気測定が可能となる。
【0046】
【実施例】図5(a)は本発明の金属被覆光ファイバを
用いた磁気センサの一実施例を示す概念図であり、図5
(b)は本発明の金属被覆光ファイバを用いた場合のセ
ンサ出力を示し、図5(c)は従来の金属被覆光ファイ
バを用いた場合のセンサ出力を示す図である。図5
(b)、(c)において横軸は時間軸を示し、縦軸はセ
ンサ出力軸を示す。
【0047】図5(a)に示すように車両50が道路5
1上を走行し、道路51中に埋設されている光ファイバ
磁気センサ52の上を通過するものとする。図5
(b)、(c)は車両の通過位置、、に対応する
光ファイバ磁気センサ52の出力結果を示しており、P
thは判定可能最小出力値を示している。
【0048】本発明のように金属被覆光ファイバの光フ
ァイバが偏波面保存光ファイバの場合にはセンサ出力が
安定するので、車両50が光ファイバ磁気センサ52の
真上(の位置)に来たときに出力波形が再現性よく発
生し、車両50が光ファイバ磁気センサ52の真上を通
過したことが判定できる。
【0049】これに対して金属被覆光ファイバの光ファ
イバが通常の光ファイバである従来の場合には偏波の不
安定に起因する出力変動が常に発生するので、車両50
が光ファイバ磁気センサ52の真上を通過しても、出力
波形が安定せず、判定可能最小値Pthにセンサ出力が達
しないときがあり、車両50の通過判定の誤りが発生す
る問題が生じる。
【0050】このように、磁気センサ用光ファイバとし
て、偏波面保存光ファイバに金属被覆層を被覆した金属
被覆光ファイバを用いることでセンサ出力が安定した磁
気センサが得られる。
【0051】ところで、車両通過時に発生する振動によ
り、コイル状の光ファイバ同士が接触し、光ファイバコ
イルの金属被覆層を流れる電流が短絡し、その際に生じ
たスパークが原因と思われる金属被覆層の破壊が発生
し、センサ機能が停止してしまうことがあった。
【0052】そこで、磁気センサ用金属被覆光ファイバ
の表面に耐熱絶縁材であるポリイミド被覆を施したとこ
ろ、ポリイミド被覆により電流の短絡は発生しなくな
り、磁気センサの信頼性が大幅に向上した。被覆材とし
て、ポリイミド材を選択した理由は、センサ用金属被覆
光ファイバには常に電流が流れているため発熱が伴う。
そのため、耐熱性のあるポリイミド材を被覆に用いたの
である。
【0053】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0054】実装が容易で、しかも小型で磁気検出精度
が安定した金属被覆光ファイバ及びそれを用いた磁気セ
ンサの提供を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属被覆光ファイバの一実施の形態を
示す断面図である。
【図2】図1に示した金属被覆光ファイバに用いられる
偏波面保存光ファイバの断面図である。
【図3】偏波面保存光ファイバの消光比と全金属メッキ
層の厚さとの関係を示す図である。
【図4】本発明の金属被覆光ファイバを用いた磁気セン
サの一実施の形態を示すブロック図である。
【図5】(a)は本発明の金属被覆光ファイバを用いた
磁気センサの一実施例を示す概念図であり、(b)は本
発明の金属被覆光ファイバを用いた場合のセンサ出力を
示し、(c)は従来の金属被覆光ファイバを用いた場合
のセンサ出力を示す図である。
【図6】光ファイバ磁気センサの従来例を示す外観斜視
図である。
【図7】図6に示した従来例の原理図である。
【図8】光ファイバ磁気センサの原理図である。
【図9】従来の金属被覆光ファイバの断面図である。
【図10】螺旋状の金属被覆光ファイバをセンサとして
用いた場合の外観斜視図である。
【符号の説明】
20 金属被覆光ファイバ 21 偏波面保存光ファイバ 22、23 金属被覆層(金属メッキ層)
フロントページの続き (72)発明者 大須賀 一志 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内 (72)発明者 宮崎 淳平 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内 (72)発明者 池田 幸雄 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内 (72)発明者 椎名 則文 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内 (72)発明者 砂原 秀一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 2H050 AC43 BB06S BB26Q BB26R BC04 4G060 AA01 AA06 AB02 AC08 AD30 CA00 CB12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバの外周に金属被覆層を設けた
    金属被覆光ファイバにおいて、上記光ファイバに偏波面
    保存光ファイバを用いたことを特徴とする金属被覆光フ
    ァイバ。
  2. 【請求項2】 上記金属被覆層の外周に電気絶縁性及び
    耐熱性を有する樹脂被覆層を設けた請求項1に記載の金
    属被覆光ファイバ。
  3. 【請求項3】 上記金属被覆層の厚さが5μm以上、1
    0μm以下である請求項1又は2に記載の金属被覆光フ
    ァイバ。
  4. 【請求項4】 上記樹脂被覆層の材質がポリイミドもし
    くはポリイミドチラノからなり、厚さが5μm以上であ
    る請求項2に記載の金属被覆光ファイバ。
  5. 【請求項5】 光ファイバの外周に金属被覆層を設け、
    曲げ応力が十分に大きくなるような一定半径を保つよう
    に円形状または螺旋状に形成された金属被覆光ファイバ
    と、上記金属被覆層に交流電流を流す交流電源と、外部
    磁束との相互作用によって上記光ファイバの長手方向に
    生じた伸縮あるいは径方向に生じた側圧変化による光路
    差を光の強弱信号として検出する光学干渉計とを備えた
    磁気センサにおいて、上記金属被覆光ファイバが偏波面
    保存光ファイバであることを特徴とする金属被覆光ファ
    イバを用いた磁気センサ。
  6. 【請求項6】 上記金属被覆層の外周に電気絶縁性及び
    耐熱性を有する樹脂被覆層を設けた請求項5に記載の金
    属被覆光ファイバを用いた磁気センサ。
  7. 【請求項7】 上記金属被覆層の厚さが5μm以上、1
    0μm以下である請求項5又は6に記載の金属被覆光フ
    ァイバを用いた磁気センサ。
  8. 【請求項8】 上記樹脂被覆層の材質がポリイミドもし
    くはポリイミドチラノからなり、厚さが5μm以上であ
    る請求項6に記載の金属被覆光ファイバを用いた磁気セ
    ンサ。
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