JP2002235527A - 排気浄化方法及び装置 - Google Patents

排気浄化方法及び装置

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JP2002235527A
JP2002235527A JP2001046690A JP2001046690A JP2002235527A JP 2002235527 A JP2002235527 A JP 2002235527A JP 2001046690 A JP2001046690 A JP 2001046690A JP 2001046690 A JP2001046690 A JP 2001046690A JP 2002235527 A JP2002235527 A JP 2002235527A
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Japan
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particulate filter
exhaust
exhaust gas
flow path
regeneration
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Application number
JP2001046690A
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English (en)
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Keiichi Dobashi
敬市 土橋
Yasuhiko Saito
安彦 齊藤
Hiroaki Ito
広明 伊藤
Hiroshi Funahashi
博 舟橋
Toshiki Oya
敏樹 大矢
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気ヒータやバーナ等の強制的な加熱手段を
不要としてコストの低減化を図ると共に、短期間での目
詰まりを回避し得るようにする。 【解決手段】 ディーゼルエンジン1からの排気ガス3
が流通する排気管4の途中に装備したパティキュレート
フィルタ6により排気ガス3中のパティキュレートを捕
集して燃焼除去するに際し、パティキュレートフィルタ
6の再生が必要な時に該パティキュレートフィルタ6よ
り上流側にて排気ブレーキ10等で排気流路を絞り、こ
れにより排気温度を上昇させてパティキュレートフィル
タ6のパティキュレートを焼却除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気浄化方法及び
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンから排出されるパテ
ィキュレート(Particulate Matter:粒子状物質)は、
炭素質から成る煤と、高沸点炭化水素成分から成るSO
F分(Soluble Organic Fraction:可溶性有機成分)と
を主成分とし、更に微量のサルフェート(ミスト状硫酸
成分)を含んだ組成を成すものであるが、この種のパテ
ィキュレートの低減対策としては、排気ガスが流通する
排気管の途中に、パティキュレートフィルタを装備する
ことが従来より行われている。
【0003】この種のパティキュレートフィルタは、コ
ージェライト等のセラミックから成る多孔質のハニカム
構造となっており、格子状に区画された各流路の入口が
交互に目封じされ、入口が目封じされていない流路につ
いては、その出口が目封じされるようになっており、各
流路を区画する多孔質薄壁を透過した排気ガスのみが下
流側へ排出されるようにしてある。
【0004】そして、排気ガス中のパティキュレート
は、前記多孔質薄壁の内側表面に捕集されて堆積するの
で、目詰まりにより排気抵抗が増加しないうちにパティ
キュレートを適宜に燃焼除去してパティキュレートフィ
ルタの再生を図る必要があるが、通常のディーゼルエン
ジンの運転状態においては、パティキュレートが自己燃
焼するほどの高い排気温度が得られる機会が少ない為、
一般的には、電気ヒータやバーナ等を付属させて強制的
に加熱することによりパティキュレートを燃焼除去させ
るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電気ヒータやバーナ等を付属させる従来手段では、
電気ヒータに通電を行うための電気系統や、バーナに燃
料を供給するための燃料系統等を新たに敷設しなければ
ならず、これによりパティキュレートフィルタの再生に
関するシステムが複雑なものとなってコストが高騰する
という問題があり、他方、電気ヒータやバーナ等による
強制的な加熱を行わない場合には、パティキュレートフ
ィルタが短期間に目詰まりしてしまうという問題があっ
た。
【0006】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、電気ヒータやバーナ等の強制的な加熱手段を不要と
してコストの低減化を図ると共に、短期間での目詰まり
を回避し得るようにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関から
の排気ガスが流通する排気管の途中に装備したパティキ
ュレートフィルタにより排気ガス中のパティキュレート
を捕集して燃焼除去する排気浄化方法であって、パティ
キュレートフィルタの再生が必要な時に該パティキュレ
ートフィルタより上流側にて排気流路を絞り、これによ
り排気温度を上昇させてパティキュレートフィルタのパ
ティキュレートを焼却することを特徴とするものであ
る。
【0008】本発明の方法を具体的に実施するにあたっ
ては、内燃機関からの排気ガスが流通する排気管の途中
にパティキュレートフィルタを装備した排気浄化装置で
あって、パティキュレートフィルタの上流側に排気流路
を絞る流路開度調整手段を設け、パティキュレートフィ
ルタの再生が必要な時に流路開度調整手段を操作して排
気流路を所定開度まで絞り込み得るように構成したこと
を特徴とするものを採用すれば良い。
【0009】而して、パティキュレートフィルタに多く
のパティキュレートが捕集されて再生が必要となった時
に、パティキュレートフィルタより上流側にて流路開度
調整手段により排気流路を絞ると、その排気流路を絞っ
た位置より上流側にて排気ガスが昇圧されて排気温度が
上昇する。
【0010】しかも、内燃機関の排気抵抗が高まること
により該内燃機関のシリンダ内に比較的温度の低い吸気
が流入し難くなって比較的温度の高い排気ガスの残留量
が増加し、この比較的温度の高い排気ガスを多く含むシ
リンダ内の空気が更に圧縮行程で圧縮されて爆発行程を
迎えることでも更なる排気温度の上昇が図られる。
【0011】そして、このようにして排気温度が大幅に
上昇されると、パティキュレートフィルタに捕集された
パティキュレートが自己燃焼して焼却除去される条件が
整い、パティキュレートフィルタが良好に再生されるこ
とになる。
【0012】更に、前述した如き排気浄化装置において
は、パティキュレートフィルタの過捕集状態を排気圧力
の上昇から検知する過捕集判定手段と、該過捕集判定手
段によりパティキュレートフィルタの過捕集状態が検知
された時に流路開度調整手段を制御して排気流路を所定
開度まで絞り込ませる制御装置とを備えることが好まし
い。
【0013】このようにすれば、過捕集判定手段により
走行中にパティキュレートフィルタの過捕集状態を排気
圧力の上昇から検知し、制御装置により流路開度調整手
段を制御して排気流路を自動的に所定開度まで絞り込ま
せることが可能となる。
【0014】又、制御装置によるパティキュレートフィ
ルタの再生運転を中止する再生運転中止手段を備えるこ
とも可能であり、このようにすれば、例えば、流路開度
調整手段により排気流路を絞り込んでパティキュレート
フィルタを再生している最中に登坂走行となってしまっ
たような場合に、再生運転中止手段によりパティキュレ
ートフィルタの再生運転を中止して排気流路の絞り込み
を解除し、排気ブレーキが効いた状態となって出力不足
を招いてしまう不具合が未然に回避されることになる。
【0015】尚、排気ブレーキを備えた内燃機関におい
ては、その排気ブレーキを前記流路開度調整手段として
利用することが可能であり、このようにすれば、新たに
流路開度調整手段を設けなくて済むので、コストの削減
化を図ることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。
【0017】図1〜図3は本発明を実施する形態の一例
を示すもので、本形態例の排気浄化装置においては、図
1に示す如き自動車のディーゼルエンジン1(内燃機
関)から排気マニホールド2を介して排出された排気ガ
ス3が流通している排気管4のマフラ5内にパティキュ
レートフィルタ6を収容させた場合を例示しており、該
パティキュレートフィルタ6を抱持するフィルタケース
7がマフラ5の外筒を成すようになっている。
【0018】又、パティキュレートフィルタ6の具体的
な構造は図2に示す通りであり、このパティキュレート
フィルタ6は、セラミックから成る多孔質のハニカム構
造となっており、格子状に区画された各流路8の入口が
交互に目封じされ、入口が目封じされていない流路8に
ついては、その出口が目封じされるようになっており、
各流路8を区画する多孔質薄壁9を透過した排気ガス3
のみが下流側へ排出されるようにしてある。
【0019】そして、パティキュレートフィルタ6より
上流側の適宜位置には、排気管4の流路(排気流路)を
全閉と半開の二段階に絞り込む排気ブレーキ10(流路
開度調整手段)が装備されており、この排気ブレーキ1
0の開閉作動を担うアクチュエータ11がエアシリンダ
により構成され、エアタンク12からの作動エアを前記
アクチュエータ11のシリンダ部分における第一エアポ
ート13及び第二エアポート14の夫々に電磁弁15,
16を介して適宜に供給することにより排気ブレーキ1
0の開度が選択されるようになっている。
【0020】即ち、図1に概略的に示してあるように、
アクチュエータ11におけるピストンロッドの伸縮作動
は、レバー機構を介して排気ブレーキ10の開閉作動に
変換されるようになっており、制御装置17からの制御
信号15s,16sにより電磁弁15,16を両方とも
開作動させて第一エアポート13及び第二エアポート1
4を両方に作動エアを供給した時に、アクチュエータ1
1のピストンロッドが中間位置に保持されて排気ブレー
キ10を半開状態とし、制御装置17からの制御信号1
6sにより電磁弁16のみを開作動させて第二エアポー
ト14だけに作動エアを供給した時に、アクチュエータ
11のピストンロッドが最大限まで突出して排気ブレー
キ10を全閉状態とするようにしてある。
【0021】更に、パティキュレートフィルタ6の過捕
集状態を排気圧力の上昇から検知する過捕集判定手段の
一例について以下に説明する。
【0022】即ち、本形態例における過捕集判定手段
は、ディーゼルエンジン1に装備されて機関回転数を検
出する回転センサ18と、排気管4のマフラ5の入側に
装備されて排気ガス3の圧力を検出する圧力センサ19
と、これら回転センサ18からの回転数信号18s及び
圧力センサ19からの圧力信号19sに基づきパティキ
ュレートフィルタ6の過捕集状態を判定する制御装置1
7とにより構成されるようになっている。
【0023】そして、制御装置17においては、回転セ
ンサ18からの回転数信号18s及び圧力センサ19か
らの圧力信号19sに基づき、パティキュレートフィル
タ6の再生の必要性が判断されるようになっており、パ
ティキュレートフィルタ6に再生の必要があると判断さ
れた場合には、インストルメントパネル20の警告ラン
プ21に向け警告信号21sが出力されて、運転者にパ
ティキュレートフィルタ6が過捕集状態となっているこ
とを知らせるようになっている。
【0024】更に、制御装置17により後述の如きパテ
ィキュレートフィルタ6の再生運転が開始されたら、制
御装置17からインストルメントパネル20の再生運転
表示ランプ22に向け表示信号22sが出力されて、運
転者にパティキュレートフィルタ6の再生運転の実施を
知らせるようになっている。
【0025】又、制御装置17によるパティキュレート
フィルタ6の再生運転を中止する再生運転中止手段とし
て、インストルメントパネル20の適宜位置に、再生運
転中止スイッチ23が設けられており、該再生運転中止
スイッチ23をオンにすることにより発せられる中止信
号23sが制御装置17に入力されて、該制御装置17
によるパティキュレートフィルタ6の再生運転が中止さ
れるようになっている。
【0026】ここで、制御装置17の具体的な制御手順
を図3によりフローチャートで示すと、ステップS1で
タイマによる所定時間T0の経過が計時される毎にステ
ップS2以降の制御手順が進められるようになってお
り、先ずステップS2にて、回転センサ18からの回転
数信号18sに基づき、現在の回転数Neが所定の回転
数N1より小さいか否かが判定され、「YES」の場合
には、ステップS3へと進んで、所定の回転数N1より
回転数Neが小さい状態の継続時間Tが所定時間T 1を超
えて継続したか否かが判定され、「YES」の場合に
は、ステップS4へと進んで、圧力センサ19からの圧
力信号19sに基づき、現在の実測の圧力Pが所定の圧
力P1より大きいが否かが判定されるようにしてある。
【0027】つまり、ステップS2及びステップS3で
は、現在の運転状態がアイドリング状態であるか否かが
確認されるようになっており、アイドリング状態である
ことが確認された時に、ステップS4にて、アイドリン
グ状態におけるパティキュレートフィルタ6の上流側の
排気ガス3の実測の圧力Pが、アイドリング状態でパテ
ィキュレートフィルタ6に過捕集状態が生じていると見
做し得る圧力P1より大きいかどうかが判断されるよう
になっているのである。
【0028】尚、ステップS2〜ステップS4での判定
が「NO」の場合には、ステップS1へ戻されて同様の
手順が所定時間T0毎に繰り返されるようになってお
り、特にステップS4から「NO」に進む場合には、ス
テップS5を経由することにより警告ランプ21が消灯
されるようになっている。
【0029】そして、ステップS4における判定が「Y
ES」の場合には、ステップS6へ進んで、制御装置1
7からの警告信号21sによりインストルメントパネル
20の警告ランプ21が点灯され、次のステップS7に
て、インストルメントパネル20の再生運転中止スイッ
チ23が運転者によりオンとされているか否かが判定さ
れるようになっている。
【0030】ここで、ステップS7おける判定が「N
O」の場合には、パティキュレートフィルタ6の再生運
転を行うべくステップS8へと進み、このステップS8
でタイマによる所定時間T2の経過が計時される毎にス
テップS9以降の制御手順が進められるようにしてあ
る。
【0031】即ち、ステップS9においては、回転セン
サ18により計測される実測の回転数Neが所定の回転
数N2を超えたか否かが判定され、ステップS10で
は、実測の回転数Neが所定の回転数N2を超えた回数n
がカウントされるようになっている。
【0032】そして、次のステップS11においては、
ステップS10で単位時間T3内にカウントされた回数
nが所定の回数n1を超えたか否かが判定されるように
なっている。
【0033】つまり、ステップS9〜ステップS11で
は、高速ギヤまでの円滑なシフトアップが成されたか否
かが確認されるようになっており、高速ギヤまで円滑に
シフトアップされたことが確認された時には、自動車が
比較的広い道に出て安定走行に移行したものと見做して
パティキュレートフィルタ6の再生運転を開始するよう
にしているのである。
【0034】尚、ステップS9及びステップS11での
判定が「NO」の場合には、ステップS8へ戻されて同
様の手順が所定時間T2毎に繰り返されるようになって
いる。
【0035】そして、ステップS11での判定が「YE
S」の場合には、ステップS12へと進んで、制御装置
17からの表示信号22sによりインストルメントパネ
ル20の再生運転表示ランプ22が点灯されると共に、
ステップS13へも同時に進んで、制御装置17からの
制御信号15s,16sにより電磁弁15,16の両方
が開作動されて第一エアポート13及び第二エアポート
14の両方に作動エアが供給され、排気ブレーキ10が
半開状態に制御されて排気流路が所定開度まで絞り込ま
れるようになっている。
【0036】この排気ブレーキ10を半開状態に保持す
る制御は、次のステップS14にて、所定時間T4が経
過するまで継続された後に、ステップS15にて、パテ
ィキュレートフィルタ6の再生が完了したものとして解
除されるようになっており、然る後に、次のステップS
16にて、インストルメントパネル20の再生運転表示
ランプ22が自動的に消灯されて制御手順が終了し、再
び「START」から同様の手順が繰り返されることに
なる。
【0037】ここで、排気ブレーキ10を半開状態に保
持する制御の解除とは、電磁弁15を全閉として、本来
の排気ブレーキ10の制御系による電磁弁16のみの開
閉制御を優先して行い得る運転状態に復帰させることを
意味しており、本来の排気ブレーキ10の制御系によれ
ば、排気ブレーキ10が全閉と全開の二つの開度で開閉
制御されることになる。
【0038】他方、前述したパティキュレートフィルタ
6の再生運転中に、運転者がインストルメントパネル2
0の再生運転中止スイッチ23をオンにした場合には、
先のステップS7での判定が「YES」となってステッ
プS17へと制御手順が進み、このステップS17に
て、排気ブレーキ10を半開状態に保持する制御が直ち
に解除され、然る後に、ステップS18にて、インスト
ルメントパネル20の再生運転表示ランプ22が自動的
に消灯されるようになっている。
【0039】そして、次のステップS19にて、所定時
間T5が経過したことが確認されたら、ステップS7へ
戻されてインストルメントパネル20の再生運転中止ス
イッチ23が運転者によりオンとされているか否かが再
び判定されるようにしてある。
【0040】つまり、パティキュレートフィルタ6の再
生運転の間は、排気ブレーキ10により排気流路が所定
開度まで絞り込まれて排気ブレーキ10が効いた状態
(多少の制動力が作用した状態)となり、パティキュレ
ートフィルタ6を再生している最中に登坂走行となって
しまったような場合に、出力不足を招いてしまう虞れが
あるので、そのような場合に、運転者の意思でパティキ
ュレートフィルタ6の再生運転を中止できるようにして
いるのであり、又、その中止後に所定時間T5が経過す
れば、登坂走行が終わる等して出力不足の心配が無くな
って、運転者がパティキュレートフィルタ6の再生運転
の再開を望むような場合もあり得るので、所定時間T5
が経過した後に再び再生運転中止スイッチ23のオン・
オフを確認して、オフとなっている場合にパティキュレ
ートフィルタ6の再生運転を再開できるようにしている
のである。
【0041】而して、このような制御装置17により排
気浄化装置を運転すれば、パティキュレートフィルタ6
に多くのパティキュレートが捕集されて再生が必要とな
った時に、アイドリング状態における排気圧力の上昇に
よりパティキュレートフィルタ6の過捕集状態が制御装
置17に検知され、自動車が比較的広い道に出て安定走
行に移行した際に、制御装置17により排気ブレーキ1
0が自動的に半開状態に制御されてパティキュレートフ
ィルタ6の上流側の排気流路が所定開度まで絞り込まれ
るので、その排気流路を絞った位置より上流側にて排気
ガス3が昇圧されて排気温度が上昇することになる。
【0042】しかも、ディーゼルエンジン1の排気抵抗
が高まることによりシリンダ内に比較的温度の低い吸気
が流入し難くなって比較的温度の高い排気ガス3の残留
量が増加するので、この比較的温度の高い排気ガス3を
多く含むシリンダ内の空気が更に圧縮行程で圧縮されて
爆発行程を迎えることでも更なる排気温度の上昇が図ら
れる。
【0043】そして、このようにして排気温度が大幅に
上昇されると、パティキュレートフィルタ6に捕集され
たパティキュレートが自己燃焼して焼却除去される条件
が整い、パティキュレートフィルタ6が良好に再生され
ることになる。
【0044】尚、パティキュレートフィルタ6の再生の
必要性が認識された際には、インストルメントパネル2
0の警告ランプ21が点灯して、運転者にパティキュレ
ートフィルタ6の過捕集状態が知らされ、又、制御装置
17によりパティキュレートフィルタ6の再生運転が開
始された際には、インストルメントパネル20の再生運
転表示ランプ22が点灯して、運転者にパティキュレー
トフィルタ6の再生運転の実施が知らされる。
【0045】又、排気ブレーキ10により排気流路を絞
り込んでパティキュレートフィルタ6を再生している最
中に登坂走行となってしまったような場合に、運転者が
再生運転中止スイッチ23をオフにすると、パティキュ
レートフィルタ6の再生運転が中止されて排気流路の絞
り込みが解除され、排気ブレーキ10が効いた状態とな
って出力不足を招いてしまう虞れが回避される。
【0046】従って、上記形態例によれば、従来の如き
電気ヒータやバーナ等の強制的な加熱手段を不要として
コストの低減化を図ることができ、しかも、捕集された
パティキュレートが自己燃焼するほど高い排気温度が得
られない運転状態においても適宜にパティキュレートを
燃焼除去し得てパティキュレートフィルタ6の短期間で
の目詰まりを確実に回避することができる。
【0047】更に、走行中にパティキュレートフィルタ
6の過捕集状態を排気圧力の上昇から検知することがで
き、その検知時に制御装置17により排気ブレーキ10
を制御して排気流路を所定開度まで絞り込ませることが
できるので、パティキュレートフィルタ6の再生運転を
自動的に行うことができる。
【0048】又、パティキュレートフィルタ6を再生し
ている最中に登坂走行となってしまったような場合に、
再生運転中止スイッチ23によりパティキュレートフィ
ルタ6の再生運転を中止して排気流路の絞り込みを解除
することができるので、排気ブレーキ10が効いた状態
となって出力不足を招いてしまうような不具合を未然に
回避することができる。
【0049】更に、本形態例に示した如く、排気ブレー
キ10をパティキュレートフィルタ6の再生のための流
路開度調整手段として利用するようにすれば、新たに流
路開度調整手段を設けなくて済むので、コストの更なる
削減化を図ることもできる。
【0050】図4及び図5は本発明の別の形態例を示す
もので、本形態例においては、交通事情の悪い都心部を
回る路線バス等が、パティキュレートフィルタ6の再生
運転を行うのに適した安定走行状態になり難いことを考
慮して、停車状態でもパティキュレートフィルタ6の再
生運転を行い得るようにしている。
【0051】即ち、図4に示す如く、インストルメント
パネル20に停車時再生スイッチ24と停車時再生回転
数適合ランプ25とを増設すると共に、図5に示す如
く、先に説明した図3の制御フローにおけるステップS
6とステップS7との間に、前記停車時再生スイッチ2
4が運転者によりオフとされているか否かを判定するス
テップS20を新たに追加し、このステップS20にお
ける判定が「YES」の場合にはステップS7へそのま
ま進むが、「NO」の場合には、停車状態でのパティキ
ュレートフィルタ6の再生運転を行うべくステップS2
1へと進み、このステップS21以降の新たな制御手順
が進められるようにしてある。
【0052】そして、ステップS21においては、回転
センサ18により計測される実測の回転数Neが所定の
回転数N3から回転数N4の間にあるか否かが判定され、
この判定が「YES」となるまで同様の判定が繰り返さ
れるようになっており、判定が「YES」となった場合
には、ステップS22及びステップS23へと進んで、
制御装置17からの表示信号22s,25sによりイン
ストルメントパネル20の再生運転表示ランプ22及び
停車時再生回転数適合ランプ25が点灯されると共に、
ステップS24へも同時に進んで、制御装置17からの
制御信号15s,16sにより電磁弁15,16の両方
が開作動されて第一エアポート13及び第二エアポート
14の両方に作動エアが供給され、排気ブレーキ10が
半開状態に制御されて排気流路が所定開度まで絞り込ま
れるようになっている。
【0053】この排気ブレーキ10を半開状態に保持す
る制御は、次のステップS25にて、所定時間T5が経
過するまで継続された後に、ステップS26にて、パテ
ィキュレートフィルタ6の再生が完了したものとして解
除されるようになっており、然る後に、次のステップS
27にて、再生運転表示ランプ22が自動的に消灯され
て制御手順が終了するようになっており、再び「STA
RT」から同様の手順が繰り返されることになる。
【0054】尚、インストルメントパネル20の停車時
再生回転数適合ランプ25は、先のステップS21にお
ける判定が「NO」である場合に、その判定が繰り返さ
れる度にステップS28を経由して消灯されるようにな
っている。
【0055】而して、このように停車状態でもパティキ
ュレートフィルタ6の再生運転を行い得るようにしてお
けば、運転者が警告ランプ21の点灯によりパティキュ
レートフィルタ6の過捕集状態を認識した後に自動車を
停車してアイドリング状態とし、次いで、インストルメ
ントパネル20の停車時再生スイッチ24をオンとして
再生指令信号24sを制御装置17に入力せしめ、更
に、運転者自身がアクセルを踏み込んでエンジンの回転
数を所定範囲内の比較的高回転数に保持することによ
り、制御装置17により排気ブレーキ10が自動的に半
開状態に制御されてパティキュレートフィルタ6の上流
側の排気流路が所定開度まで絞り込まれるので、先の図
1〜図3の形態例の場合と同様に排気温度が大幅に上昇
され、パティキュレートフィルタ6に捕集されたパティ
キュレートが自己燃焼して焼却除去される条件が整い、
パティキュレートフィルタ6が良好に再生されることに
なる。
【0056】尚、パティキュレートフィルタ6の再生が
完了した際には、排気ブレーキ10を半開状態に保持す
る制御が自動的に解除されてインストルメントパネル2
0の再生運転表示ランプ22が消灯して、運転者にパテ
ィキュレートフィルタ6の再生運転の完了が知らされる
ので、運転者はアクセルの踏み込みを止めて通常の走行
を再開するか、或いは、エンジンを停止して降車するよ
うにすれば良い。
【0057】従って、本形態例の場合においても、従来
の如き電気ヒータやバーナ等の強制的な加熱手段を不要
としてコストの低減化を図ることができ、しかも、捕集
されたパティキュレートが自己燃焼するほど高い排気温
度が得られない運転状態においても、適宜に自動車を停
車してパティキュレートフィルタ6の再生を図ることが
でき、該パティキュレートフィルタ6の短期間での目詰
まりを確実に回避することができる。
【0058】尚、本発明の排気浄化方法及び装置は、上
述の形態例にのみ限定されるものではなく、流路開度調
整手段は必ずしも排気ブレーキと兼用しなくても良いこ
と、又、過捕集判定手段や再生運転中止手段は図示例に
限定されないこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない
範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】上記した本発明の排気浄化方法及び装置
によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
【0060】(I)本発明の請求項1又は2に記載の発
明によれば、従来の如き電気ヒータやバーナ等の強制的
な加熱手段を不要としてコストの低減化を図ることがで
き、しかも、捕集されたパティキュレートが自己燃焼す
るほど高い排気温度が得られない運転状態においても適
宜にパティキュレートを燃焼除去し得てパティキュレー
トフィルタの短期間での目詰まりを確実に回避すること
ができる。
【0061】(II)本発明の請求項3に記載の発明に
よれば、走行中にパティキュレートフィルタの過捕集状
態を排気圧力の上昇から検知することができ、その検知
時に制御装置により流路開度調整手段を制御して排気流
路を所定開度まで絞り込ませることができるので、パテ
ィキュレートフィルタの再生運転を自動的に行うことが
できる。
【0062】(III)本発明の請求項4に記載の発明
によれば、パティキュレートフィルタを再生している最
中に登坂走行となってしまったような場合に、再生運転
中止手段によりパティキュレートフィルタの再生運転を
中止して排気流路の絞り込みを解除することができるの
で、排気ブレーキが効いた状態となって出力不足を招い
てしまうような不具合を未然に回避することができる。
【0063】(IV)本発明の請求項5に記載の発明に
よれば、排気ブレーキを備えた内燃機関に関し、新たに
流路開度調整手段を設けなくて済むので、コストの更な
る削減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す概略図であ
る。
【図2】図1のパティキュレートフィルタの詳細を示す
断面図である。
【図3】図1の制御装置の具体的な制御手順を示すフロ
ーチャートである。
【図4】本発明の別の形態例を示す概略図である。
【図5】図4の制御装置の具体的な制御手順を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 ディーゼルエンジン(内燃機関) 3 排気ガス 4 排気管 6 パティキュレートフィルタ 10 排気ブレーキ(流路開度調整手段) 17 制御装置(過捕集判定手段) 18 回転センサ(過捕集判定手段) 19 圧力センサ(過捕集判定手段) 23 再生運転中止スイッチ(再生運転中止手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 広明 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日野 自動車株式会社内 (72)発明者 舟橋 博 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日野 自動車株式会社内 (72)発明者 大矢 敏樹 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日野 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3G004 AA01 BA06 BA09 DA24 EA01 FA04 GA01 3G065 AA01 AA09 CA23 DA02 EA03 GA06 GA10 KA03 3G090 AA02 BA01 CB23 DA04 DB07 4D058 JA32 JB06 MA37 MA41 MA52 SA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関からの排気ガスが流通する排気
    管の途中に装備したパティキュレートフィルタにより排
    気ガス中のパティキュレートを捕集して燃焼除去する排
    気浄化方法であって、パティキュレートフィルタの再生
    が必要な時に該パティキュレートフィルタより上流側に
    て排気流路を絞り、これにより排気温度を上昇させてパ
    ティキュレートフィルタのパティキュレートを焼却する
    ことを特徴とする排気浄化方法。
  2. 【請求項2】 内燃機関からの排気ガスが流通する排気
    管の途中にパティキュレートフィルタを装備した排気浄
    化装置であって、パティキュレートフィルタの上流側に
    排気流路を絞る流路開度調整手段を設け、パティキュレ
    ートフィルタの再生が必要な時に流路開度調整手段を操
    作して排気流路を所定開度まで絞り込み得るように構成
    したことを特徴とする排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 パティキュレートフィルタの過捕集状態
    を排気圧力の上昇から検知する過捕集判定手段と、該過
    捕集判定手段によりパティキュレートフィルタの過捕集
    状態が検知された時に流路開度調整手段を制御して排気
    流路を所定開度まで絞り込ませる制御装置とを備えたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の排気浄化装置。
  4. 【請求項4】 制御装置によるパティキュレートフィル
    タの再生運転を中止する再生運転中止手段を備えたこと
    を特徴とする請求項2又は3に記載の排気浄化装置。
  5. 【請求項5】 流路開度調整手段が排気ブレーキである
    ことを特徴とする請求項2、3又は4に記載の排気浄化
    装置。
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