JP2002235312A - 粘弾塑性部材を用いた消波装置、及び粘弾塑性部材を用いた消波方法 - Google Patents
粘弾塑性部材を用いた消波装置、及び粘弾塑性部材を用いた消波方法Info
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Abstract
い消波施設を提供する。 【解決手段】 海底2A付近に設けられ内部に収容空間
を有する収容構造体3Aの収容空間内に、ゴム系材料か
らなるゴム部材4Aを複数個収容し、波W1による水の
運動により複数のゴム部材4Aを変形させ、波W1のエ
ネルギーを変形するゴム部材4Aの内部で熱エネルギー
として消費することにより波W1を減衰させる。
Description
させる消波装置、及び消波方法に関するものである。
減させて湾内を静穏に保持する目的などのために、防波
堤や離岸堤などの施設(以下、「消波施設」という。)
が設けられている。これらの消波施設の多くは、コンク
リート製のケーソン(函塊)や消波ブロックなどの大規
模で剛な構造物により構成され、入射する波を反射させ
たり、減衰させて消波を行っている。
た従来の消波施設は、大規模かつ剛な構造物であり、海
上に大きく突出することが多く、船舶の航行の障害とな
る場合がある。また、これら大規模かつ剛な構造物は、
海岸等の景観を損なう場合もある。また、これらの構造
物は、海水等の水の流れを阻害する場合が多く、水の循
環をさまたげ、海岸等の環境を悪化させる要因になる場
合もある。
れたものであり、本発明の解決しようとする課題は、船
舶航行、景観、環境等に対して問題の少ない消波施設を
提供することにある。
め、請求項1記載の粘弾塑性部材を用いた消波装置は、
水底付近に設けられ内部に収容空間を有する収容手段の
前記収容空間内に、粘弾塑性材料からなる粘弾塑性部材
を複数個収容し、水表面の波による水の運動により前記
複数の粘弾塑性部材を変形させ、前記波のエネルギーを
変形する前記粘弾塑性部材の内部で熱エネルギーとして
消費することにより前記波を減衰させることを特徴とす
る。
た消波方法は、水底付近に設けられ内部に収容空間を有
する収容手段の前記収容空間内に、粘弾塑性材料からな
る粘弾塑性部材を複数個収容し、水表面の波による水の
運動により前記複数の粘弾塑性部材を変形させ、前記波
のエネルギーを変形する前記粘弾塑性部材の内部で熱エ
ネルギーとして消費することにより前記波を減衰させる
ことを特徴とする。
て、図面を参照しながら説明する。
装置の構成を示したものである。図1に示すように、こ
の消波装置1Aは、収容構造体3Aと、複数個のゴム部
材4Aを備えて構成されている。符号11は海上の船舶
を示している。
おり、鉄筋コンクリート構造等からなる上部が開口した
箱状の構造体であり、内部に収容空間を有している。収
容構造体3Aの上端縁は海底2Aとほぼ同じ高さ位置と
なっており、収容空間は海底2Aに対する凹部となって
いる。
である。ゴム部材4Aは、多数個が収容空間の内部に配
置されている。
ム(NBR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、天
然ゴム(NR)、ブチルゴム(IIR)、ポリイソブチ
レンゴム、ハロゲン化ゴム、エチレンプロピレンゴム
(EPM及びEPDM)、ブタジエンゴム(BR)、イ
ソプレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)、ア
クリルゴム(ACM及びANM)、シリコーンゴム
(Q)、フッ素ゴム(FKM)、ヒドリンゴム(CO及
びECO)、ウレタンゴム(U)、ポリノルボルネンゴ
ム、エチレンアクリルゴム、クロロスルホン化ポリエチ
レン(CSM)、塩素化ポリエチレン(CM)、ポリフ
ォスファゼンゴム等が使用可能である。
部に収容空間を有する収容構造体3Aの収容空間内に、
ゴム系材料からなるゴム部材4Aを複数個収容すると、
海の表面の波W1の運動が、海水によりゴム部材4Aに
伝達される。これにより、複数のゴム部材4Aが、図1
に矢印で示す方向(略鉛直方向、又は略水平方向)に変
形する。このゴム部材4Aの変形時に、波W1のエネル
ギーは、ゴム部材4Aの内部で熱エネルギーとして消費
される。これにより、波W1の運動エネルギーは徐々に
減少し、波の入射位置P1から出射位置P2に至る間に
波W1の波高は低減され、結果として消波が行われる。
説明する第1の図である。図2(A)に示すように、波
による1周期分の力Fがゴム部材4Aに作用すると、変
形(ひずみ)が生じる。特に、せん断応力により、図2
(A)においてεで示すようなせん断ひずみが発生す
る。
完全な弾性体ではないため、せん断応力τとせん断ひず
みεは、比例関係(線形)ではなく、塑性変形も生じる
ため、図2(B)に示すように、ループ状の変化(ヒス
テリシス)を生じる。図2(B)において斜線で示した
領域は、エネルギーの消費を示しており、ゴム系材料で
は、与えられるエネルギーに対するエネルギー消費の割
合(エネルギー消費率)が高いと考えられる。なお、図
2(B)において、符号Gは、応力−ひずみ曲線の傾き
を示し、せん断弾性係数と呼ばれる。
説明する第2の図である。図3(A)は、図1に示す消
波装置におけるゴム部材の堅さと消波機能を説明する図
であり、ゴム部材4Aの堅さ、例えば、せん断弾性係数
Gを0.1〜10MN/m2(MN:メガニュートン=
106N)の範囲の適切な値に設定すると、波の波高伝
達率KTを、0.3程度の値にすることができることが
示されている。
高に対する伝達波高の比率(伝達波高/入射波高)を示
している。入射波高とは、この消波装置1Aへ波W1が
入射する位置P1における波高(波の山の最高点と谷の
最低点の間の高さ、又は波の振幅値)を示しており、伝
達波高とは、この消波装置1Aから波W1が出射する位
置P2における波高(波の山の最高点と谷の最低点の間
の高さ、又は波の振幅値)を示している。
するパラメータを示した図である。波の波高伝達率KT
は、図3(B)に示すゴム部材の設置長さBLが長いほ
ど小さくなり、消波の効率は高くなる。また、波の波高
伝達率KTは、図3(B)に示すゴム部材の設置高さhs
が高いほど小さくなり、消波の効率は高くなる。また、
波の波高伝達率KTは、図3(B)に示す水深h、又は
ゴム部材上の水深dが小さいほど小さくなり、消波の効
率は高くなる。もちろん、ゴム部材4Aの堅さ(例え
ば、せん断弾性係数G)、波W1の周期、波高によって
も波の波高伝達率KTは変化する。一般に、ゴム部材の
設置長さBLが波W1の波長の1.0〜2.0倍程度
で、ゴム部材の設置高さhsがゴム部材上の水深dとほ
ぼ同じ程度の値である場合には、波の波高伝達率KTを
0.3程度の値にすることができる。
ゴム部材4Aと4Aの間の空隙を流動する水により、水
とゴム部材との間の摩擦、あるいは空隙における渦の発
生によっても波のエネルギーは消費されると考えられる
が、本装置1Aの主たるエネルギー消費は、ゴム部材4
Aにおける内部のエネルギー消費である。
部材の構成例を示す図である。ゴム部材としては、図4
(A)に示すように、リサイクル材としてのゴムタイヤ
4A1を用いることができる。また、図4(B)に示す
ように、ゴム部材としては、ゴムタイヤを切断して形成
したタイヤ切断片4A2を用いることができる。このタ
イヤ切断片4A2の場合には、切断片の長さ等の寸法を
適宜設定することによりゴム部材の間の空隙率を調整す
ることが可能である。また、図4(C)に示すように、
ゴム部材としては、ゴム系材料から金型等により成型し
て形成した成型ゴム4A3を用いることもできる。この
成型ゴム4A3の場合には、成型ゴムの各位置の寸法を
適宜設定することによりゴム部材の間の空隙率を調整す
ることが可能である。また、この成型ゴム4A3の場合
には、材料となるゴム系材料の堅さ(例えば、せん断弾
性係数G)を適宜設定することによりゴム部材の内部の
エネルギー消費率を調整することが可能である。
する箇所の第1の例を示す図である。図5に示すよう
に、既存の防波堤21、22の開口部23に設置し、消
波を行うようにしてもよい。また、図6は、上記の消波
装置1Aを設置する箇所の第2の例を示す図である。図
6に示すように、既存の埠頭24の波除手段として設置
し、消波を行うようにしてもよい。図6において、符号
12、13は海上の船舶を示している。もちろん、通常
の防波堤や離岸堤の代替施設として用いることも可能で
ある。
る消波装置の構成を示したものである。図7に示すよう
に、この消波装置1Bは、収容構造体3Bと、複数個の
ゴム部材4Bを備えて構成されている。符号14は海上
の船舶を示している。
おり、鉄筋コンクリート構造等からなる上部が開口した
箱状の構造体であり、内部に収容空間を有している。収
容構造体3Bの上端縁は海底2Bよりも高い位置となっ
ている。この第2実施形態の場合は、消波装置1Bが一
種の潜堤を構成している。
も、第1実施形態1Aの場合と同様に、海の表面の波W
2の運動が、海水によりゴム部材4Bに伝達される。こ
れにより、複数のゴム部材4Bが変形し、このゴム部材
4Bの変形時に、波W2のエネルギーは、ゴム部材4B
の内部で熱エネルギーとして消費される。これにより、
波W2の運動エネルギーは徐々に減少し、結果として消
波が行われる。
る消波装置の構成を示したものである。図8に示すよう
に、この消波装置1Cは、収容構造体3Cと、複数個の
ゴム部材4Cと、保護シート5を備えて構成されてい
る。
おり、鉄筋コンクリート構造等からなる上部が開口した
箱状の構造体であり、内部に収容空間を有している。こ
の第3実施形態の消波装置1Cの特徴は、収容構造体3
Cの上部に保護シート5が設けられている点であり、他
の構成は、上記した第1実施形態、又は第2実施形態の
場合と同様である。
成樹脂材料からなるシート部材などが使用可能である。
も、第1実施形態1Aの場合と同様に、海の表面の波の
運動が、海水により伝達され、保護シート5を介してゴ
ム部材4Cに伝達される。これにより、複数のゴム部材
4Cが変形し、このゴム部材4Cの変形時に、波のエネ
ルギーは、ゴム部材4Cの内部で熱エネルギーとして消
費される。これにより、波の運動エネルギーは徐々に減
少し、結果として消波が行われる。また、上記の効果に
加え、保護シート5により、漂砂がゴム部材4Cの間の
空隙に侵入してゴム部材4Cを砂中に埋没させることを
防止することができる。
る消波装置の構成を示したものである。図9に示すよう
に、この消波装置1Dは、収容構造体3Dと、複数個の
ゴム部材4Dと、排砂ポンプ6と、排砂管7と、支持部
材8を備えて構成されている。
おり、鉄筋コンクリート構造等からなる上部が開口した
箱状の構造体であり、内部に収容空間を有している。こ
の第4実施形態の消波装置1Dの特徴は、収容構造体3
Dの内部に支持部材8を設置して複数のゴム部材4Dを
支持し、支持部材8には、砂が通過可能な開口を複数設
けておき、支持部材8の下方に排砂ポンプ6を配置し、
支持部材8から落下して溜まった砂を排砂管7を介して
収容構造体3Dの外部へ排出するように構成した点であ
り、他の構成は、上記した第1実施形態、又は第2実施
形態の場合と同様である。
も、第1実施形態1Aの場合と同様に、海の表面の波の
運動が、海水によりゴム部材4Dに伝達される。これに
より、複数のゴム部材4Dが変形し、このゴム部材4D
の変形時に、波のエネルギーは、ゴム部材4Dの内部で
熱エネルギーとして消費される。これにより、波の運動
エネルギーは徐々に減少し、結果として消波が行われ
る。また、上記の効果に加え、排砂ポンプ6と排砂管7
と支持部材8により砂を適宜時期に外部へ排出し、漂砂
がゴム部材4Dの間の空隙に侵入してゴム部材4Dを砂
中に埋没させることを防止することができる。
〜3Dは、収容手段に相当している。また、ゴム部材4
A、ゴムタイヤ4A1、タイヤ切断片4A2、成型ゴム
4A3、ゴム部材4B〜4Dは、粘弾塑性部材に相当し
ている。
れるものではない。上記各実施形態は、例示であり、本
発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的
に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、
いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含され
る。
に設置される消波装置を例に挙げて説明したが、本発明
はこれには限定されず、海底以外の他の箇所、例えば、
湖、池、沼等の内水部の水底に配置された場合でも、水
表面の波を減衰させることが可能である。
間内に配置する粘弾塑性部材として、ゴム系材料からな
るゴム部材(4A〜4D)を例に挙げて説明したが、本
発明はこれには限定されず、一般に粘弾塑性材料からな
る部材であればよい。
兼ね備えた性質を有する材料である。粘弾塑性材料は、
外力を加えて変形(ひずみ)を生じさせたときに、観測
時間の長い時間領域では粘塑性体としての性質(粘塑
性)を示し、観測時間の短い時間領域では弾性体として
の性質(弾性)を示す。ここに、粘性とは、任意の点に
おける応力状態が変形(ひずみ)の時間的変化率に比例
するニュートン流体等の性質をいい、粘性係数に比例す
る。また、弾性とは、フックの法則に従い、応力を受け
た場合の変形(ひずみ)が応力に比例し、応力がなくな
ると変形(ひずみ)が元に戻る性質をいい、弾性係数
(ヤング率)に比例する。また、塑性とは、応力を受け
た場合の変形(ひずみ)が、応力がなくなっても元に戻
らないような性質をいう。このような粘弾塑性材料とし
ては、上記したゴム系材料のほか、熱可塑性エラストマ
ー系材料が使用可能である。
astic Elastomer:TPE)系材料とし
ては、例えば、スチレン系統TPE(TPS)、オレフ
ィン系TPE(TPO)、塩ビ系TPE、ウレタン系T
PE(TPU)、エステル系TPE(TPEE)、ポリ
アミド系TPE、1,2−ポリブタジエン系TPE等が
使用可能である。
段として、鉄筋コンクリート構造等からなる上部が開口
した箱状の構造体(例えば3A、3B等)を例に挙げて
説明したが、本発明はこれには限定されず、側部を鋼矢
板等で形成するとともに側部の内部の海底を掘り下げて
収容空間を形成するようにしたものでもよい。この場合
には、掘り下げられた海底面が収容構造体の底面を兼ね
ることになるので、収容構造体は底部を有しない。要
は、収容手段は、水底付近に設けられ内部に粘弾塑性部
材を複数個収容可能な収容空間を有する構成のものであ
れば、どのような材質、構造のものであってもよいので
ある。
の発明によれば、水底付近に設けられ内部に収容空間を
有する収容手段の収容空間内に、粘弾塑性材料からなる
粘弾塑性部材を複数個収容したので、水表面の波による
水の運動により複数の粘弾塑性部材を変形させ、波のエ
ネルギーを変形する粘弾塑性部材の内部で熱エネルギー
として消費することにより波を減衰させることができ
る、という利点を有している。
示す概念図である。
の図である。
の図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
示す概念図である。
示す概念図である。
示す概念図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 水底付近に設けられ内部に収容空間を有
する収容手段の前記収容空間内に、粘弾塑性材料からな
る粘弾塑性部材を複数個収容し、水表面の波による水の
運動により前記複数の粘弾塑性部材を変形させ、前記波
のエネルギーを変形する前記粘弾塑性部材の内部で熱エ
ネルギーとして消費することにより前記波を減衰させる
ことを特徴とする粘弾塑性部材を用いた消波装置。 - 【請求項2】 水底付近に設けられ内部に収容空間を有
する収容手段の前記収容空間内に、粘弾塑性材料からな
る粘弾塑性部材を複数個収容し、水表面の波による水の
運動により前記複数の粘弾塑性部材を変形させ、前記波
のエネルギーを変形する前記粘弾塑性部材の内部で熱エ
ネルギーとして消費することにより前記波を減衰させる
ことを特徴とする粘弾塑性部材を用いた消波方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001031875A JP3579715B2 (ja) | 2001-02-08 | 2001-02-08 | 粘弾塑性部材を用いた消波装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001031875A JP3579715B2 (ja) | 2001-02-08 | 2001-02-08 | 粘弾塑性部材を用いた消波装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002235312A true JP2002235312A (ja) | 2002-08-23 |
JP3579715B2 JP3579715B2 (ja) | 2004-10-20 |
Family
ID=18895895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001031875A Expired - Lifetime JP3579715B2 (ja) | 2001-02-08 | 2001-02-08 | 粘弾塑性部材を用いた消波装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3579715B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007016405A (ja) * | 2005-07-05 | 2007-01-25 | Penta Ocean Constr Co Ltd | 長周期波高低減構造物及び該構造物を使用した港湾における長周期波高低減工法 |
KR101373031B1 (ko) * | 2012-07-05 | 2014-03-11 | 한국건설기술연구원 | 지중 매설 케이슨을 이용한 연안접근 파도의 에너지 소산방법 |
-
2001
- 2001-02-08 JP JP2001031875A patent/JP3579715B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007016405A (ja) * | 2005-07-05 | 2007-01-25 | Penta Ocean Constr Co Ltd | 長周期波高低減構造物及び該構造物を使用した港湾における長周期波高低減工法 |
KR101373031B1 (ko) * | 2012-07-05 | 2014-03-11 | 한국건설기술연구원 | 지중 매설 케이슨을 이용한 연안접근 파도의 에너지 소산방법 |
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JP3579715B2 (ja) | 2004-10-20 |
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