JP2002234838A - 体重減少および肥満処置の方法 - Google Patents
体重減少および肥満処置の方法Info
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Abstract
方法を提供すること。 【解決手段】体重減少および肥満処置のための方法であ
って、栄養有効量の共役リノール酸をヒトに投与する工
程を含む。共役リノール酸は遊離の脂肪酸またはその化
学的誘導体の形態で、丸剤中でまたは調製食品の成分と
して提供され得る。ヒトにおける肥満の処置方法も提供
される。ここで、この方法は、治療有効量の共役リノー
ル酸を経口投与する工程を包含する。好ましくは、共役
リノール酸の栄養有効量または治療有効量が1日当たり
約0.1〜15gである。
Description
共役リノール酸を投与して体重の減少を誘導し、それに
より肥満のための処置を提供することに関する。
る。大部分の地域における容易な食物の入手可能性、相
対的に座った生活様式への移行、および食物供給源の変
化がこの問題に寄与してきた。
が、脂肪酸摂取の至適比率における不均衡に導いたと
仮説している。これらの不均衡は肥満に影響し得る。具
体的には、Simopoulos「食の進化的側面: 脂肪酸、イン
スリン耐性および肥満」(Obesity: New Directions in
Assessment and Management, VanItallieおよびSimonp
oulos編, The Charles Press, Philadelphia, 241-61
(1995))に記載のように、現代の食事は、ω−3脂肪酸
に比較して、ω−6脂肪酸の含有量が増加している。ω
−6脂肪酸はリノール酸により代表され、そしてω−3
脂肪酸はα−リノレン酸により代表される。ω−6脂肪
酸とω−3脂肪酸との間の均衡は人類の歴史の大部分の
間に存在したが、現在は変化して約20〜25:1の比率で
ω−6脂肪酸が優先している。ω−6脂肪酸のこの増加
は、植物油の摂取の増加、および、野生の獲物由来の肉
に比較して、家畜の肉において飽和および一価不飽和脂
肪酸(貯蔵脂肪)の量が増加していることに起因する。
飽和脂肪の不飽和脂肪での置換は広く推奨されてきてお
り、これは植物油からのω−6脂肪酸のおよびマーガリ
ンからのトランス脂肪酸の摂取の増加をもたらす。この
ことは、人類がその進化的歴史において初めて、薬理学
的用量のω−6脂肪酸に曝されてきていることを意味す
る。
ど見出されず、そしてこれは植物油の水素添加により生
成される。Holmanら, Proc. Nat. Acad. Sci. USA 88:4
830-34 (1991)により示唆されるように、研究により、
多価不飽和脂肪酸およびトランス脂肪酸の一般的でない
異性体が正常なω−3脂肪酸およびω−6脂肪酸の代謝
を干渉し、ω−3必須脂肪酸およびω−6必須脂肪酸の
有意な部分的欠乏を誘導することが示される。ω−6代
謝の妨害が肥満に関連することのさらなる証拠が、Zuck
erラットモデルから得られ、これはヒトおよび多局性肥
満マウスモデルに関連付けられている。給餌研究によ
り、γリノール酸(18:3w6)で強制飼養された動物が、
食餌摂取の減少、および肝臓アラキドン酸レベルの正常
レベルへの回復をともなう体重増加の減少を示すことが
示された(VanItallie, 前出, p.82-を参照のこと)。
リノール酸はアラキドン酸の生合成における必須の前駆
体であるので、前者の強制飼養による後者の増加の相関
は予想可能な結果である。しかし、これらの脂肪酸の代
謝の慎重な分析により、肥満が、促進された全身的な2
0:4w6流量(アラキドン酸産生の障害自体ではなく、LDL
/HDLを介する肝臓から末梢膜への20:4w6の輸送および
肝臓への帰還のループ)に相関されることが実証され
る。
意義は不明である。何人かの研究者は、通常でない異性
体不飽和脂肪酸を含有する食物の食事制限、およびω−
6リノール酸に比較して高レベルのω−3リノール酸を
有する油の置換を推奨している。例えば、Holmanら, PN
AS, 88: 4830 (1991)を参照のこと。食事における変化
が真に肥満の増加の原因であるかどうかは、大規模な、
長期間の二重盲検臨床試験が実施されるまでおそらく未
知である。
あることは明らかである。生理学的な観点からも、肥満
は同様に複雑である。食物エネルギーの利用には3つの
経路が関与する。基礎のまたは静止の代謝率は、エネル
ギーが単に身体をインタクトに維持するために消費され
る場合の比率であり、そしてそれは平均的な座業をする
個体におけるエネルギー利用の約70%を構成する。エネ
ルギーの別の10%は食物の消化および処理により生成さ
れる熱である。最後に、食物エネルギーの約20%は、肉
体的活動の間に消費される。
かの非常に興味深い影響を有する。例えば、肥満の個体
が食物制限に供される場合、その身体の反応は基礎代謝
を劇的に低下させる。従って、食事制限からの体重減少
は、カロリー不足から予想される減少より常に低く、Kl
eiber曲線からの実質的な逸脱を生じる(エネルギー管
理の詳細な考察および生理学的調節の証拠については、
StunkardおよびWadden編, Obesity: Theory and Therap
y, 第2版, Raven Press: 1993を参照のこと)。身体が
体重を獲得するにつれて、脂肪細胞の数およびその脂質
含量の両方が増加する。食物制限の間に、基礎代謝は低
下し、そして脂質含量(脂肪細胞の細胞数ではない)は
減少する。カロリー負荷が再開されると、食物エネルギ
ーの大部分は脂質生成に指向され(肥満体重設定値に復
帰させ)、そして新たな脂質を吸収するために利用可能
な大過剰の脂質枯渇された脂肪細胞が存在する。このこ
とは、なぜダイエット者が脂肪制限食事を中断した後に
迅速に体重を獲得する傾向にあるかを説明する。
化学的に肥満を処置するいくつかの方法が同定されてい
る。しかし、これらの方法は特定のリスクを含む。カフ
ェインおよびアンフェタミンに基づく食事補助は、習慣
性であり得、そして健康の他の領域に悪影響を及ぼし得
る。フェンフルラミンとフェンテルミンとの組み合わせ
は、心臓弁疾患を引き起こすことが判明している。他の
食事補助物は、店頭で入手可能である。これらの化学的
治療薬のほとんどすべては、それらの目的として、減少
した食物摂取を介しての体重減少を、食欲抑制により引
き起こさせる。肥満のための理想的な処置は、食物を組
織中に指向させる自然な生化学的および生理学的プロセ
スの安全な介入を介して体重減少を達成するものであ
る。
の減少および肥満の処置のための方法を提供することで
ある。
おける体重の減少方法であって、栄養有効量の共役リノ
ール酸を経口投与する工程を含む方法が提供される。
方法であって、治療有効量の共役リノール酸を経口投与
する工程を含む方法が提供される。
ル酸の栄養有効量または治療有効量は1日当たり約0.1
〜15gである。
ル酸は、シス−9, トランス−11;シス−9, シス−1
1;トランス−9, シス−11;トランス−9, トランス
−11;シス−10, シス−12;シス−10, トランス−12;
トランス−10, シス−12;およびトランス−10, トラン
ス−12オクタデカジエン酸からなる群より選択されるオ
クタデカジエン酸異性体の混合物である。
または治療有効量の共役リノール酸は調製食品中で提供
される。
ル酸はシス−9, トランス−11オクタデカジエン酸であ
る。
方法であって、シス−9, トランス−11;シス−9, シ
ス−11;トランス−9, シス−11;トランス−9, トラ
ンス−11;シス−10, シス−12;シス−10, トランス−
12;トランス−10, シス−12;およびトランス−10, ト
ランス−12オクタデカジエン酸からなる群より選択され
るオクタデカジエン酸の混合物を1日当たり約1〜5g
経口投与する工程を含む方法が提供される。
方法であって、シス−9, トランス−11;シス−9, シ
ス−11;トランス−9, シス−11;トランス−9, トラ
ンス−11;シス−10, シス−12;シス−10, トランス−
12;トランス−10, シス−12;およびトランス−10, ト
ランス−12オクタデカジエン酸からなる群より選択され
るオクタデカジエン酸の混合物を1日当たり約1〜5g
経口投与する工程を含む方法が提供される。
のための、栄養有効量の共役リノール酸を含有する組成
物が提供される。
のための、治療有効量の共役リノール酸を含有する組成
物が提供される。
効量の共役リノール酸を含有する調製食品が提供され
る。本発明はまた、以下をも提供する。 1.ヒトにおける体重の減少方法であって、栄養有効量
の共役リノール酸を経口投与する工程を包含する、方
法。 2. ヒトにおける肥満の処置方法であって、治療有効
量の共役リノール酸を経口投与する工程を包含する、方
法。 3. 前記共役リノール酸の栄養有効量または治療有効
量が1日当たり約0.1〜15gである、項目1または2に
記載の方法。 4. 前記共役リノール酸が、シス−9, トランス−1
1;シス−9, シス−11;トランス−9, シス−11;ト
ランス−9, トランス−11;シス−10, シス−12;シス
−10, トランス−12;トランス−10, シス−12;および
トランス−10, トランス−12オクタデカジエン酸からな
る群より選択されるオクタデカジエン酸異性体の混合物
である、項目1または2に記載の方法。 5. 前記栄養有効量または治療有効量の共役リノール
酸が調製食品中で提供される、項目1または2に記載の
方法。 6. 前記共役リノール酸がシス−9, トランス−11オ
クタデカジエン酸である、項目1または2に記載の方
法。 7. ヒトにおける体重の減少方法であって、シス−9,
トランス−11;シス−9, シス−11;トランス−9,
シス−11;トランス−9, トランス−11;シス−10, シ
ス−12;シス−10, トランス−12;トランス−10, シス
−12;およびトランス−10, トランス−12オクタデカジ
エン酸からなる群より選択されるオクタデカジエン酸の
混合物を1日当たり約1〜5g経口投与する工程を包含
する、方法。 8. ヒトにおける肥満の処置方法であって、シス−9,
トランス−11;シス−9, シス−11;トランス−9,
シス−11;トランス−9, トランス−11;シス−10, シ
ス−12;シス−10, トランス−12;トランス−10, シス
−12;およびトランス−10, トランス−12オクタデカジ
エン酸からなる群より選択されるオクタデカジエン酸の
混合物を1日当たり約1〜5g経口投与する工程を包含
する、方法。
満を処置する、および/または個体にとって理想的な所
定のレベルへの体重の健全な減少を達成する、安全か
つ有効な方法を案出することである。現行のアプローチ
においては、治療法はしばしば疾患自体よりも悪い(健
康または生命さえ脅かす副作用がある場合のように)。
それゆえ、本発明の目的は、体重減少および肥満処置の
安全な方法を提供することである。肥満についての第2
の深刻な問題は、たとえ過剰の体重が減少しても、その
効果は一時的のみであり、そして個体は食事療法または
他の処置方法を断念したすぐ後に体重を再獲得すること
である。これまでに、慎重に処方された食事に対する一
生の間の堅持、および規則的な運動のプログラムのみ
が、長期間の結果を持続することに成功してきた。従っ
て、本発明の第2の目的は、不快な食事制限、または維
持が困難な運動プログラムなしに、肥満のための持続性
の治療を提供することである。
が、臨床的肥満のヒトに治療有効量で、または正常な体
重のヒトに栄養有効量で経口投与され、所望の体重の減
少を引き起こし、次いで減少した体重の再獲得を防止す
るために維持用量で継続的に投与される。個体につい
て、これは0.1gと15gとの間、好ましく約2gの毎日
の投与量であり得る。ひどい肥満の個体については最初
の用量はより高くあり得るが(1日当たり15gまで)、
代謝率が実際の作業用量に影響し得る。CLAの利点は、
制限された食事とは異なり、その投与が健全な栄養を損
なわず、そして個体に好物を控えるよう要求しないこと
である。
ランス−11;シス−9, シス−11;トランス−9, シス
−11;トランス−9, トランス−11;シス−10, シス−
12;シス−10, トランス−12;トランス−10, シス−1
2;およびトランス−10, トランス−12オクタデカジエ
ン酸の混合物であり得る。これらのうち特定のものは他
より高い生物学的活性を有すると考えられているので、
混合物は、主にシス−9, トランス−11およびトランス
−10, シス−12異性体からなるより精製された混合物で
あり得、または単にシス−9, トランス−11異性体単独
であり得る。
のCLAを各食事とともに摂取し、そして2週間の期間に
わたって体重をモニターすることにより、体重減少プロ
グラムを開始する。CLAは丸剤の形態で、または調製食
品の成分として提供され得る。体重が減少されない場
合、用量を増加させ、そして試行を反復する。一旦所望
の体重が達成されれば、用量を徐々に減少させ、そして
増加がないことを確認するために体重をモニターし続け
ることにより、適切な維持レベルが見出され得る。
カジエン酸としても知られる)は、Chinら、J. Food Co
mp. Anal. 5:185-197 (1992)により食肉および乳製品
中に同定された。CLAは、種々のシス−トランス構造に
おいて炭素原子10および12または9および11における共
役二重結合を有するリノール酸の位置および幾何異性体
についての集合的な用語である。CLAは、炭素原子9お
よび12において二重結合を有する通常のリノール酸とは
異なる。
くつかの独特な特性を有する。米国特許第5,554,646号
は、総ボディマスに対する脂肪の割合を減少させるため
のCLAの使用を開示する。米国特許第5,428,072号は、動
物における食餌変換の効率の増加(その結果、体重増加
と関連して形成される、より多くの非脂肪組織が生じ
る)のためのCLAの使用を開示する。米国特許第5,430,0
66号および同第5,585,400号は、免疫刺激に起因する体
重減少を防止するため、および免疫過敏症を処置するた
めのCLAの使用を開示する。前記の特許は本明細書中に
参考として援用される。Belury, Nut. Rev.53(4):83-9
(1995)において示されるように、CLAはまた抗発ガン活
性を有する。それゆえ、CLAは動物における体重増加を
増加または維持するために使用され得る。CLAは、これ
までに体重の減少(特に肥満のヒトにおける)に対して
いかなる効果を有することも示されていなかった。
れていないが、脂肪分配ならびに最終生成物であるプロ
スタグランジンおよびロイコトリエンの脂肪酸前駆体媒
介性合成における変移が関与するいくつかの生化学モデ
ルが提唱されている。CLAはトリグリセリドおよびリン
脂質で取り込まれ、そして脂肪貯蔵中に沈着されること
が知られている。これらの脂質の正確な構造および分布
は知られていない。2つ以上の異性体間での競合的な取
り込み、またはいくつかの脂質種における特定の異性体
の他を上回る優先的沈着が存在するかどうかも知られて
いない。
9, シス−11;トランス−9, シス−11;トランス−
9, トランス−11;シス−10, シス−12;シス−10, ト
ランス−12;トランス−10, シス−12;およびトランス
−10, トランス−12異性体を包含するオクタデカジエン
酸の異性体の1つまたはすべての混合物である。シス−
9, トランス−11およびトランス−10, シス−12異性体
が、最も生物学的活性を有すると考えられている。それ
ゆえ、これらの異性体は、精製された形態で使用され得
る。
かつ栄養有効量または治療有効量のCLAが、体重を減少
させるために、ヒトに経口投与される。CLAは肥満のお
よび肥満でないヒトに投与され得る。CLAは非毒性の、
天然に存在する食物成分であり、そして薬物ではないの
で、CLAは通常の食事の一部として消費され得、そして
肥満でない人々の毎日の栄養の一部としての使用を提供
する。栄養有効量は、精製された形態でまたは食品補助
物として摂取された場合に、適正な栄養を損なうことも
妨げることもなく体重の減少をもたらすCLAの量であ
る。従って、栄養有効量のCLAの投与は、食物摂取の減
少にともなう感覚遮断なしに体重減少を達成する。CLA
はまた、軽度から重度の臨床的肥満のヒトを処置するた
めに使用され得る。臨床的肥満のヒトを処置する場合、
治療有効量のCLAが投与される。治療有効量は、臨床的
に肥満の個人の体重の減少を引き起こす量である。本発
明において、1日当たり約0.1〜15gのCLAが投与され
得、好ましくは1日当たり約1〜5gが投与され得、そ
して最も好ましくは1日当たり約1.8gが投与され得
る。一般に、投与されるCLAの量は、それが栄養的また
は治療的に有効であるに十分である限り重要ではない。
栄養的または治療的に有効であるとみなされるCLAの量
は、2週間の期間またはより長期間にわたって投与され
た場合に測定可能な体重減少を生じる量である。
基礎代謝、運動、および他の食事の局面)の差異によ
り、有効性のいくらかの変動が存在することが予想され
る。個体は最初の2週間の期間は好ましい1.8gの用量
で開始し、次いで体重減少が見られない場合は、徐々に
CLAの用量を1日当たり約10〜15gまで増加させるべき
である。
され得る。CLAは、遊離状態であり得るか、またはエス
テル結合を介して結合され得る。例えば、CLAは、CLAト
リグリセリドを含有する油の形態で提供され得る。トリ
グリセリドは、部分的または全体的に、グリセロール骨
格に結合されたCLAからなり得る。さらに、CLAは非毒性
塩(例えば、カリウム塩またはナトリウム塩)の形態で
あり得、これは化学的等価量の遊離酸とアルカリ水酸化
物とをpH約8〜9で反応させることにより形成される。
CLAはまた、液体、ゲル、または粉末形態で使用され得
る。
切なキャリア(例えば、デンプン、スクロース、または
ラクトース)とともに、錠剤、カプセル、溶液、および
乳剤に処方され得る。本発明の錠剤またはカプセルは、
pH約6.0〜7.0で溶解する腸溶性剤皮で被覆され得る。小
腸中では溶解するが、胃中では溶解しない適切な腸溶性
剤皮は、セルロースアセテートフタレートである。
中の補助物として提供され得る。この適用の目的のため
には、調製食品は、CLAが添加されている任意の、天然
の、加工された、ダイエットまたは非ダイエット食品を
意味する。CLAは、遊離脂肪酸の形態で、あるいは部分
的または全体的にトリグリセリドのCLAを含有する油と
して添加され得る。それゆえ、CLAは、ダイエット飲
料、ダイエットバー、および調製冷凍食を包含するがそ
れらに限定されない多くの調製ダイエット食品中に直接
取り込まれ得る。さらに、CLAは、キャンディ、スナッ
ク製品(例えば、チップス)、調製肉製品、ミルク、チ
ーズ、ヨーグルト、および任意の他の脂肪または油含有
食品を包含するがそれらに限定されない多くの調製非ダ
イエット食品中に取り込まれ得る。
それゆえ、CLAを、ヒトでの使用のために、適切な抗酸
化剤(例えば、レシチン、トコフェロール、アスコルビ
ン酸、アスコルビルパルミテート)またはローズマリー
抽出物のような香辛料抽出物とともに包装することが所
望される。
セスにより製造されている。好ましくは、多量のリノー
ル酸を含有する油(例えば、ヒマワリ油、マツヨイグサ
油、またはベニバナ油)を、不活性窒素環境下で、水酸
化カリウムおよびエチレングリコールのような溶媒と、
約180℃で約2.5時間反応させる。反応生成物を酸性化し
てヘキサンで抽出し、そしてヘキサンを減圧により除去
する。アルカリ異性化によるCLAの生成の完全な記載に
ついては、米国特許第5,554,646号(本明細書中に参考
として援用される)を参照のこと。最も好ましくは、CL
Aは、米国特許第4,164,505号(本明細書中に参考として
援用される)に記載の連続流アルカリ異性化プロセスに
より生成され得る。これらのプロセスから得られる反応
生成物は、CLA、リノール酸、および供給源の油中に見
出される他の脂肪酸の混合物である。一般に、ヒマワリ
油のアルカリ異性化から得られるCLAの量は、総遊離脂
肪酸生成物の約60%である。
調製物の別の生成方法は、米国特許第5,674,901号(本
明細書中に参考として援用される)に開示される。この
方法において、リノール酸含有油は微生物であるButyri
vibrio fibrisolvensとインキュベートされる。B. fibr
isolvensは、リノール酸をシス−9, トランス−11CLA
に転換するΔ12−シス, Δ11−イソメラーゼを含有す
る。
重減少をもたらす。このことは、米国特許第5,428,072
号、同第5,554,646号および同第5,430,066号に開示され
る研究とは対照的である。これらの特許は、給餌効率を
増加させ、体重増加を増加させ、そして環境変化に直面
した際に体重を維持するためのCLAの食事使用を開示す
る。これらの研究からは、CLAでの食事補助は、食物利
用の効率を増加させ、体脂肪を減少させながら体重増加
または少なくとも一定レベルでの体重の維持をもたらす
と予想され得る。さらに、この文献は、食事中のω−6
脂肪酸、トランス配置を有する脂肪酸、および通常でな
い多価不飽和脂肪酸の異性体の量の増加は望ましくな
く、そして肥満を導き得ることを示唆する。CLAはトラ
ンス異性体を有する通常でないω−6多価不飽和脂肪酸
である。CLAでの食事補助は、体重減少のための有効な
処置を提供し、これは単独で、または他の処置レジメと
の組み合わせで使用され得る。
投与の効力を測定した。この研究を、研究の目的に関す
る情報を受けた後、参加することを承諾した20人の健常
ボランティアにおいて、ランダム化した偽薬でコントロ
ールをとった二重盲検試験として実施した。
パラメーターを最初および4週間毎に記録した:体重
(BW)、体脂肪%(BF)。身長を最初に記録し、そして
許容性を各コントロールについて求めた。
カプセルの形態で与えた。使用したカプセルは見かけ上
同一であり、そしてこれを同様に包装した(ブリスター
パック)。
はTonalin CLAカプセルを受け、そして他の半数は偽薬
を受けるようにした。用量は1日当たり6500 mgカプセ
ルであり、投薬スキームは朝に2カプセル、昼食時に2
カプセル、そして夕食時に2カプセルであった。各場合
において、参加者にカプセルを食物と一緒にとり、そし
てカプセルを200 mlの水と一緒に飲み込むように要求し
た。各々のTonalinカプセルは0.3gの純粋なCLAを含有
した。
の食事および生活様式を全く変化させないよう要求し
た。身体組成測定を近赤外(NIR)技術を使用して実施
した。使用した機器はFutrex 5000A(Futrex, Inc., Ga
ithersburg MD, USA)であった。すべての測定を三連で
実施し、そして平均値を統計的比較のために使用した。
利き腕の二頭筋を測定部位として使用した。
を、返却されたカプセルを計数することによりチェック
した。推奨用量の80%が受容される最低レベルであっ
た。
体がプロトコルに従って研究を終了した。許容性の問題
により2被験体を研究から除去した(許容性を参照のこ
と)。表1において、被験体についての人体計測データ
を列挙する。このデータは、2つの群が研究に入るとき
にこれらのパラメーターに関して比較し得ることを示
す。
ド);身長(cm);BF(%)およびBMI(ボディマス指
数)(kg/m2)。
ては正常体重を有した(これは、平均で十分に25より低
いBMI値により反映される)。表2において、月毎に記
録したパラメーターの展開を、最初の値に比較して、研
究の最後における2つの群をもって示す。
究期間の間、体重が安定している。Tonalin(CLA)を受
けた群においてBWの低下が存在する。BF測定値に目を向
けると、CLA群においてはBFの減少が存在するが(21.3
%から17.0%へのBFの低下(p<0.05))、偽薬群にお
いては変化は見られない。
停止することを決断した。なぜなら、それらは不快な胃
腸不調を経験したからである。1被験体は4週間後に摂
取を停止し(Tonalin CLA)、そして他の1被験体は8
週間後に停止した(偽薬)。
方法および肥満の処置方法が提供される。
Claims (1)
- 【請求項1】 ヒトにおける体重の減少方法であって、
栄養有効量の共役リノール酸を経口投与する工程を包含
する、方法。
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---|---|---|---|
JP2002035933A JP2002234838A (ja) | 1998-01-05 | 2002-02-13 | 体重減少および肥満処置の方法 |
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JP10000550A JPH11209279A (ja) | 1998-01-05 | 1998-01-05 | 体重減少および肥満処置の方法 |
JP2002035933A JP2002234838A (ja) | 1998-01-05 | 2002-02-13 | 体重減少および肥満処置の方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996006605A1 (en) * | 1994-08-29 | 1996-03-07 | Wisconsin Alumni Research Foundation | Method of reducing body fat in animals by the administration of conjugated linoleic acid |
-
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- 2002-02-13 JP JP2002035933A patent/JP2002234838A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (1)
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WO1996006605A1 (en) * | 1994-08-29 | 1996-03-07 | Wisconsin Alumni Research Foundation | Method of reducing body fat in animals by the administration of conjugated linoleic acid |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101354314B1 (ko) | 2009-06-18 | 2014-01-24 | 경북대학교 산학협력단 | 공액리놀레산을 함유하는 키토산 코팅된 나노 리포좀 및 이의 제조방법 |
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