JP2023535067A - ヒトにおける呼吸器疾患の治療及び/又は予防のためのβ-ヒドロキシブチレート及び関連化合物の投与 - Google Patents

ヒトにおける呼吸器疾患の治療及び/又は予防のためのβ-ヒドロキシブチレート及び関連化合物の投与 Download PDF

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Abstract

さまざまな実施形態において、β-ヒドロキシブチレートを個体に経口投与することができる。いくつかの実施形態において、投与は呼吸器疾患の治療及び/又は予防を可能にすることができる。投与は、呼吸器疾患を有する個体において回復時間を短縮し、転帰を改善することができる。【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
[001]本出願は、2020年7月23日出願の“ADMINISTRATION OF BUTYRATE,BETA-HYDROXYBUTYRATE,AND RELATED COMPOUNDS IN HUMANS FOR THE TREATMENT AND/OR PREVENTION OF RESPIRATORY ILLNESSES”と題された米国仮特許出願第63/055798号の利益を主張する、2021年7月23日出願の“ADMINISTRATION OF BETA-HYDROXYBUTYRATE AND RELATED COMPOUNDS IN HUMANS FOR THE TREATMENT AND/OR PREVENTION OF RESPIRATORY ILLNESSES”と題された米国特許出願第17/384632号のPCT国際特許出願であり、これらの両方を、すべての目的のために援用する。
技術分野
[002]本発明は、疾患、具体的には呼吸器疾患を予防及び/又は治療するためのブチレート、β-ヒドロキシブチレート、及び関連化合物の投与に関する。
[003]ヒトコロナウイルスは、哺乳類及びヒトにおいてさまざまな疾患を誘発する一般的な病原体である。2002年のSARS流行及び2012年のMERS流行のようなよりよく知られているコロナウイルスは、咳、発熱、疲労、呼吸困難、炎症、肺機能及び/又は心機能の障害、及び場合によっては死亡を含む重度の症状を引き起こすコロナウイルスの能力を実証している。最近、新規コロナウイルス(COVID-19)が、中国で2019年末にヒトにおいて発見された。ヒトからヒトへの伝染が続き(Liら、2020)、ウイルスは急速に世界的規模の流行病になった。治療(例えば、治癒、疾病進行の抑制、及び/又は疾病重症度の抑制)及び/又は予防のための化合物が必要とされている。
[004]さまざまな実施形態では、医薬的有効量のブチレート、β-ヒドロキシブチレート、関連化合物、及び/又は1以上の他の化合物(例えば、脂肪酸又はそのエステル、アミノ酸、AC-11など)を個体に投与することができる。例えば、医薬的有効量のブチレート、β-ヒドロキシブチレート、関連化合物、及び/又は1以上の他の化合物(例えば、脂肪酸又はそのエステル、アミノ酸、AC-11など)を投与して、疾患の治療(例えば、治癒、疾患若しくはその症状の重症度の低減、疾病進行の低減及び/若しくは阻害、疾患の症状の軽減及び/若しくは阻害、回復時間の短縮、疾患回復期間中の状態の重症度の低減、及び/又は死亡率の改善)、及び/又はコロナウイルスによって引き起こされるもののような疾患の予防(例えば、感染の可能性の低減、無症候性感染の可能性の増大など)を行うことができる。医薬的有効量のブチレート、β-ヒドロキシブチレート、関連化合物、及び/又は1以上の他の化合物(例えば、脂肪酸又はそのエステル、アミノ酸、AC-11など)は、健常個体及び/又は非健常個体(例えば、疾病及び/又は障害を有する)に投与することができる。
[005]実施形態は、以下の特徴の1以上を包含することができる。β-ヒドロキシブチレートは、β-ヒドロキシブチレートのラセミ混合物及び/又は個々の異性体、例えばR-β-ヒドロキシブチレート(D-β-ヒドロキシブチレートとしても知られる)を包含することができる。β-ヒドロキシブチレートは、関連化合物を包含することができる。他の化合物、例えば、短鎖脂肪酸、短鎖トリグリセリド、中鎖脂肪酸、中鎖トリグリセリド、長鎖脂肪酸、長鎖トリグリセリド、ベルベリン、ベルベリン代謝産物、ジヒドロベルベリン、テトラヒドロベルベリン、アミノ酸(例えば、ロイシン)、及び/又はそれらの組合せを、β-ヒドロキシブチレートと共に投与してもよい。いくつかの実施形態では、中鎖脂肪酸(例えば、6~12個の炭素の脂肪酸)をβ-ヒドロキシブチレートと共に投与することができる。投与される脂肪酸及び/又はトリグリセリドは、遊離形態、天然形態(例えば、ヤシ油、乳製品、及び/又はパーム核油)にあるか、又は天然形態から誘導することができる。投与される化合物のうちの1以上は、非カプセル化及び/又はカプセル化されていることができる。
[006]さまざまな実施形態では、記載組成物は、コロナウイルスに感染している個体、及び/又はコロナウイルスに以前に感染した個体に、医薬的有効量で投与することができる。
[007]さまざまな実施形態では、記載組成物は、疾患(例えば、コロナウイルスなどの呼吸器疾患)又はその症状を予防し、症候性疾患の可能性を低減し、及び/又は無症候性感染の可能性を増大させるために、健常個体において医薬的有効量で投与することができる。
[008]さまざまな実施形態では、記載組成物は、記載の疾患(例えば、コロナウイルスなどの呼吸器疾患)及びコロナウイルスによる感染に関連する症状に利益を提供するため、並びに/又は1以上の他の利益、例えば、ケトンレベルの上昇及び/若しくは維持、ケトーシスの誘導、ケトーシスの維持、体重減少の増大、体重減少の維持、インスリン抵抗性の低減、体力(strength)の増大、精神的鋭敏性(mental acuity)の増大、代謝の増大、脂肪減少の増大、脂肪酸化の増大、運動機能の増大、筋肉量の増加、及び/又はそれらの組合せを提供するために、日常的な栄養補助食品として投与する(例えば、1日1回以上)ことができる。
[009]さまざまな実施形態では、個体において呼吸器疾患を改善するために、組成物を経口投与することができる。該組成物は、医薬的有効量のR-β-ヒドロキシブチレートを包含することができる。組成物中のR-β-ヒドロキシブチレートは、約0.5g~約10gのR-β-ヒドロキシブチレートを包含することができる。R-β-ヒドロキシブチレートは、少なくとも1つのR-β-ヒドロキシブチレート塩を包含することができる。
[010]実施形態は、以下の特徴の1以上を包含することができる。組成物は、約2g未満のR-β-ヒドロキシブチレートを包含することができる。組成物中のおよそのR-β-ヒドロキシブチレートは、少なくとも約90%のR-β-ヒドロキシブチレート及び約10%未満のL-β-ヒドロキシブチレートを包含することができる。組成物のR-β-ヒドロキシブチレートは、少なくとも1つのβ-ヒドロキシブチレート塩及び少なくとも1つのβ-ヒドロキシブチレートポリマーを包含することができる。R-β-ヒドロキシブチレートは、R-β-ヒドロキシブチレート錯体を包含することができる。組成物は、短鎖脂肪酸、短鎖脂肪酸のエステル、中鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸のエステル、長鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸のエステル、及び/又はそれらの組合せなどの追加的化合物を包含することができる。いくつかの実施形態では、組成物は、1以上の中鎖脂肪酸又は1以上の中鎖脂肪酸エステルのうちの少なくとも1つを約1g~約20g包含することができる。いくつかの実施形態における組成物は、C8脂肪酸(例えば、精製されたもの、C8に富む脂肪酸組成物として、及び/又は脂肪酸類と組み合わせたもの)を包含することができる。組成物は、香料、ビタミン、ミネラル、及び/又は液体担体を包含することができる。組成物は、1以上のアミノ酸を包含することができる。いくつかの実施形態では、組成物の投与は、呼吸器疾患を有する個体において体力及び精神的鋭敏性を増大させることができる。R-β-ヒドロキシブチレートを含む組成物の投与は、COVID-19などのコロナウイルス呼吸器疾患を改善する(例えば、症状の軽減、重症度の低減、回復時間の短縮など)ことができる。R-β-ヒドロキシブチレートを含む組成物の投与は、COVID-19などのコロナウイルス呼吸器疾患の長期症状(例えば、感染後4週間以上の症状)を軽減することができる。R-β-ヒドロキシブチレートを含む組成物の投与は、個体において呼吸器疾患の症状の数及び/又は症状の重症度を低減することができる。
[011]さまざまな実施形態では、組成物は、呼吸器疾患を有する個体において肺機能を改善するために経口投与することができる。組成物は、医薬的有効量のβ-ヒドロキシブチレートを包含することができる。組成物中のβ-ヒドロキシブチレートは、約0.5g~約10gのβ-ヒドロキシブチレートを包含することができる。β-ヒドロキシブチレートは、少なくとも1つのβ-ヒドロキシブチレート塩を包含することができる。
[012]実施形態は、以下の特徴の1以上を包含することができる。組成物の投与は、少なくとも1つの呼吸器疾患を有する個体において肺機能を改善することができる。組成物の投与は、コロナウイルス疾患などのウイルス性呼吸器疾患による肺機能の低下に起因する肺機能を改善することができる。組成物の投与は、細菌性又は真菌性呼吸器疾患による肺機能の低下に起因する肺機能を改善することができる。いくつかの実施形態では、組成物は、約2g未満のβ-ヒドロキシブチレートを包含することができる。組成物中のβ-ヒドロキシブチレートは、少なくとも約90%のR-β-ヒドロキシブチレート及び約10%未満のL-β-ヒドロキシブチレートを包含することができる。
[013]さまざまな実施形態では、組成物は、呼吸器疾患を有する個体において呼吸器疾患を改善するために経口投与することができる。組成物は、医薬的有効量のβ-ヒドロキシブチレートを包含することができる。組成物中のβ-ヒドロキシブチレートは、約0.5g~約10gのβ-ヒドロキシブチレートを包含することができる。β-ヒドロキシブチレートは、少なくとも1つのβ-ヒドロキシブチレート塩を包含することができる。
[014]実施形態は、以下の特徴の1以上を包含することができる。組成物の投与は、個体において呼吸器疾患を改善することができる。組成物は、少なくとも1つのβ-ヒドロキシブチレートポリマーを包含することができる。組成物は、少なくとも1つのアミノ酸をさらに包含することができる。
[015]1以上の実施形態の詳細を、添付の図面及び以下の説明に記載する。実施形態の他の特徴、目的、及び利点は、説明及び図面から明らかになるであろう。
[016]本開示及びその特徴をより完全に理解するために、ここで、添付図面と併せて以下の説明について言及する。
[017]図1は、呼吸器疾患を有する個体におけるβ-ヒドロキシブチレートの例示的な投与の実施形態について、経時的な咳の重症度のチャートを示す。 [018]図2は、呼吸器疾患を有する個体におけるβ-ヒドロキシブチレートの例示的な投与の実施形態について、正常に対するパーセンテージでの経時的なFEVのチャートを示す。 [019]図3は、呼吸器疾患を有する個体におけるβ-ヒドロキシブチレートの例示的な投与の実施形態について、経時的な心血管持久力のチャートを示す。
[020]さまざまな図面において、同じ参照記号は同じ要素を示す。
[021]さまざまな実施形態では、ブチレート、β-ヒドロキシブチレート、及び/又は関連化合物(例えば、誘導体、エステル、錯体、ポリマーなど)などの化合物は、単独で、又は脂肪酸などの1以上の他の化合物と組み合わせて投与することができ;医薬的有効量のこれらの化合物の投与は、コロナウイルスによって引き起こされる疾患(例えば、SARS、MERS、COVID-19、及び/又はそれらの変異)などの呼吸器疾患を予防及び/又は治療することができる。いくつかの実施形態では、血中ケトンレベル及び/又は血中グルコースレベルは、医薬的有効量の1以上の化合物を投与すると、所定の範囲内で低減及び/又は維持されることができる。いくつかの実施形態では、個体の健康状態(たとえば、体力、疾病の症状、精神的鋭敏性、空腹時血糖値など)は、ブチレート、β-ヒドロキシブチレート、及び/又は関連化合物(例えば、誘導体、エステル、ポリマーなど)、及び/又は他の化合物を包含する化合物の投与によって、改善及び/又は維持することができる。
[022] さまざまな実施形態では、組成物は、ブチレート、β-ヒドロキシブチレート、関連化合物(例えば、誘導体、エステル、錯体、ポリマーなど)、脂肪酸、及び/又は脂肪酸のエステルを包含することができ、単独で、又は1以上の他の化合物(例えば、アミノ酸、AC-11)と組み合わせて投与することができ;医薬的有効量のこれらの化合物の投与は、コロナウイルスによって引き起こされる疾患(例えば、SARS、MERS、COVID-19、及び/又はそれらの変異)などの呼吸器疾患を予防及び/又は治療することができる。いくつかの実施形態では、血中ケトンレベル及び/又は血中グルコースレベルは、医薬的有効量の1以上の化合物を投与すると、所定の範囲内で低減及び/又は維持されることができる。いくつかの実施形態では、個体の健康状態(例えば、体力、疾病の症状、精神的鋭敏性、空腹時血糖値など)は、組成物の投与によって改善及び/又は維持することができる。
[023]さまざまな実施形態では、呼吸器疾患及び/又はその症状の予防及び/又は治療のために投与される組成物は、ブチレート、β-ヒドロキシブチレート、及び/又は脂肪酸若しくはそのエステルを包含することができる。呼吸器疾患は病原性(例えば、ウイルス、細菌などによって引き起こされる)であることができる。いくつかの実施形態では、他の追加的化合物が、投与される化合物に包含されていてもよい。組成物は、呼吸器疾患のための他の公知の治療(例えば、ステロイド、抗生物質、抗ウイルス薬など)と共に投与してもよい。公知の治療への記載組成物の投与の追加は、症状の重症度を低減し、呼吸器疾患の経過の重症度を低減し、及び/又は回復時間を短縮することができる。
[024]さまざまな実施形態では、記載組成物中のβ-ヒドロキシブチレートは、R-β-ヒドロキシブチレート及びL-β-ヒドロキシブチレートのラセミ混合物(例えば、D,L-β-ヒドロキシブチレート)又は非ラセミ混合物を包含することができる。非ラセミ混合物は、選択された異性体を100%包含していても100%包含していなくてもよい。例えば、R-β-ヒドロキシブチレートは、約90~約100%のR-β-ヒドロキシブチレート及び約0~約10%のL-β-ヒドロキシブチレートを包含することができる。米国特許出願第15/491924号に記載されているように、より多い量で選択又は包含される特定のキラリティは、望ましい範囲のバイオアベイラビリティ及び/又は望ましい健康改善、例えば、ケトンレベルの上昇、体重減少、精神的鋭敏性、脂肪減少、体力などに基づくことができる。いくつかの実施形態では、β-ヒドロキシブチレート異性体の天然に合成された形態、例えば、R-β-ヒドロキシブチレート(Pruvit、Melissa TexasからのKetoNatで市販されている)を利用することができる。R-β-ヒドロキシブチレートの天然に合成された形態は、天然由来である点及び/又は製造による不純物が少ない点(例えば、個体に有害であり得るクロトン酸がより少ない)に起因して、化合物に対する使用者の満足度を上昇させることができる。
[025]β-ヒドロキシブチレートは、β-ヒドロキシブチレート塩及び/又はβ-ヒドロキシブチレートエステルを包含することができる。いくつかの実施形態では、β-ヒドロキシブチレートは、別の化合物(例えばアミノ酸)に結合しているβ-ヒドロキシブチレート及び/又はβ-ヒドロキシブチレートのポリマーを包含することができる。例えば、β-ヒドロキシブチレート(例えば、R-β-ヒドロキシブチレート、L-β-ヒドロキシブチレート、及び/又はD,L-β-ヒドロキシブチレート)としては、β-ヒドロキシブチレート塩、β-ヒドロキシブチレートエステル、β-ヒドロキシブチレートナトリウム塩(例えばβ-ヒドロキシ酪酸ナトリウム)、β-ヒドロキシブチレートカリウム塩(例えばβ-ヒドロキシ酪酸カリウム)、β-ヒドロキシブチレートカルシウム塩(例えばβ-ヒドロキシ酪酸カルシウム)、β-ヒドロキシブチレートマグネシウム塩(例えばβ-ヒドロキシ酪酸マグネシウム)、β-ヒドロキシブチレートリチウム塩(例えばβ-ヒドロキシ酪酸リチウム)、β-ヒドロキシ酪酸ナトリウム、アルギニンβ-ヒドロキシブチレート、リジンβ-ヒドロキシブチレート、ヒスチジンβ-ヒドロキシブチレート、オルニチンβ-ヒドロキシブチレート、クレアチンβ-ヒドロキシブチレート、アグマチンβ-ヒドロキシブチレート、又はシトルリンβ-ヒドロキシブチレート、β-ヒドロキシブチレートを包含する他の適切な有機塩、及び/又はそれらの組合せを挙げることができる。
[026]いくつかの実施形態では、β-ヒドロキシブチレートは、カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、亜鉛、セレン、クロム、又は他の適切なミネラルを包含する1以上のβ-ヒドロキシブチレート塩を包含することができる。例えば、β-ヒドロキシブチレート(例えば、R-β-ヒドロキシブチレート、L-β-ヒドロキシブチレート、及び/又はD,L-β-ヒドロキシブチレート)としては、β-ヒドロキシブチレートナトリウム塩(例えばβ-ヒドロキシ酪酸ナトリウム)、β-ヒドロキシブチレートカリウム塩(例えばβ-ヒドロキシ酪酸カリウム)、β-ヒドロキシブチレートカルシウム塩(例えばβ-ヒドロキシ酪酸カルシウム)、及び/又はβ-ヒドロキシブチレートマグネシウム塩(例えばβ-ヒドロキシ酪酸マグネシウム)を挙げることができる。β-ヒドロキシブチレート塩の種類の選択及び/又は比率により、枯渇したミネラル(例えば、疾患に起因して)の補充を促進することができる。
[027]いくつかの実施形態では、β-ヒドロキシブチレートは、他の化合物(例えば、アミノ酸及び/又はベルベリン)と錯体化及び/又は連結することができ、β-ヒドロキシブチレート塩は、ミネラル(例えば、カルシウム、亜鉛など)と、他の化合物に連結しているβ-ヒドロキシブチレート化合物とを包含する錯体(例えばキレート)を包含することができる。β-ヒドロキシブチレートは、単一異性体β-ヒドロキシブチレート及び/又はポリマーβ-ヒドロキシブチレートを包含することができる。例えば、β-ヒドロキシブチレートは、単一異性体β-ヒドロキシブチレート及びポリマーβ-ヒドロキシブチレートを包含することができる。他の非限定的な例として、β-ヒドロキシブチレートは、β-ヒドロキシブチレート塩及びポリマーR-β-ヒドロキシブチレートを包含することができる。いくつかの実施形態では、β-ヒドロキシブチレートは、1,3-ブタンジオール、アセト酢酸エチル、及び/又はβ-ヒドロキシ酪酸エチルと共に投与することができる。
[028]いくつかの実施形態では、β-ヒドロキシブチレート組成物は、β-ヒドロキシブチレート塩及びβ-ヒドロキシブチレートエステルを包含することができる。例えば、第1の重量量のβ-ヒドロキシ酪酸ナトリウム及び第2の重量量のβ-ヒドロキシブチレートエステルを個体に投与することができる。第1の量と第2の量は異なっていてもよいし、同じであってもよい。β-ヒドロキシブチレート塩及びβ-ヒドロキシブチレートエステルは、結合複合体、化合物の混合物であることができ、及び/又はほぼ同時に別個に投与することができる。いくつかの実施形態では、β-ヒドロキシブチレートエステルは、粉末形態(例えば、プレーティングされたβ-ヒドロキシブチレートエステル)、液体及び/又はゲル形態にあることができる。投与中のβ-ヒドロキシブチレート塩及びβ-ヒドロキシブチレートエステルの組合せは、成果(例えば、体重維持及び/又は減少;ケトーシスの増強及び/又は維持;血中ケトンレベルの上昇;血中グルコースの低減及び/又は維持;活力(energy)の増大;気分の上昇;能力(performance)の上昇;及び/又は認知機能の上昇)をもたらす一方、より少ない塩を利用することを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、ケトンレベルの上昇(例えば血中ケトンレベルの上昇)は、使用者において活力、気分、能力、及び/又は認知機能を上昇させることができる。例えば、第1の量のβ-ヒドロキシブチレート塩の投与は、第1のレベルの血中ケトンレベルをもたらすことができ、これは、第2の量のβ-ヒドロキシブチレートエステルの処理によって維持されることができる(例えば、個体の身体がβ-ヒドロキシブチレートエステルを処理するにつれ、血中のβ-ヒドロキシブチレートのレベル、したがって血中ケトンレベルも経時的に上昇して、投与されたβ-ヒドロキシブチレート塩によって引き起こされる初期上昇を増強及び/又は維持することができる。)。例えば、β-ヒドロキシブチレートとβ-ヒドロキシブチレートエステルの比は、約1のβ-ヒドロキシブチレート塩:約1のβ-ヒドロキシブチレートエステルから、約1のβ-ヒドロキシブチレート塩:約20のβ-ヒドロキシブチレートエステルであることができる。β-ヒドロキシブチレートとβ-ヒドロキシブチレートエステルの比は、約20のβ-ヒドロキシブチレート塩:約1のβ-ヒドロキシブチレートエステルから、約1のβ-ヒドロキシブチレート塩:約20のβ-ヒドロキシブチレートエステルであることができる。いくつかの実施形態では、β-ヒドロキシブチレートとβ-ヒドロキシブチレートエステルの比は、約1のβ-ヒドロキシブチレート塩:約1のβ-ヒドロキシブチレートエステルから、約1のβ-ヒドロキシブチレート塩:約5のβ-ヒドロキシブチレートエステルであることができる。
[029]組成物中にβ-ヒドロキシブチレートとして包含されることができる関連化合物としては、β-ヒドロキシブチレートの誘導体を挙げることができ、(R)-3-ヒドロキシブチレートのエステル及び(R)-3-ヒドロキシブチレートのオリゴマーが挙げられる。例えば、アルトロース、アラビノース、デキストロース、エリトロース、フルクトース、ガラクトース、グルコース、グリセロール、グルコース、イドース、ラクトース、リキソース、マンノース、リビトール、リボース、リブロース、スクロース、タロース、トレオース、キシリトール、キシロース、ガラクトサミン、グルコサミン、マンノサミン、N-アセチルグルコサミン、マンニトール、ソルビトール、トレイトール、(S)-1,2-プロパンジオール及び/又は(R)-1,3-ブタンジオールなどのアルコールから誘導されるβ-ヒドロキシブチレートエステル。いくつかの実施形態では、β-ヒドロキシブチレートの誘導体は、(R)-3-ヒドロキシ酪酸の構造及びその代表的なエステル(グリセロールモノエステル)を包含することができる。いくつかの実施形態では、組成物中に包含させるために誘導体のRキラリティを選択することができる(例えば、化合物の投与と共にR-β-ヒドロキシブチレートを送達するために)。
[030]さまざまな実施形態では、記載組成物は、1以上の脂肪酸及び/又はそのエステル(例えばトリグリセリド)を包含することができる。例えば、記載組成物は、短鎖脂肪酸(例えば2個~6個未満の炭素の脂肪酸)、短鎖トリグリセリド(例えば酪酸及び/又はブチレートのような6個未満の炭素を有するトリグリセリド)、中鎖脂肪酸(例えば6~12個の炭素を有する脂肪酸)、中鎖トリグリセリド(例えば7~12個の炭素を有するトリグリセリド)、長鎖脂肪酸(例えば、12個を超える炭素を有する脂肪酸)、長鎖トリグリセリド(例えば12個を超える炭素を有するトリグリセリド)、及び/又はそれらの組合せを包含することができる。
[031]いくつかの実施形態では、約1g~約15gのβ-ヒドロキシブチレート及び約1g~約50gの短鎖脂肪酸及び/又はトリグリセリドを、1日1回~1日約5回投与することができる。いくつかの実施形態では、短鎖脂肪酸及び/又はトリグリセリドは、ブチレート又はブチレートの誘導体を包含することができる。ブチレート及び/又はブチレートの誘導体は、ケトーシスなどの代謝状態を管理するために、及び/又は他の適切な治療目的のために、β-ヒドロキシブチレートと共に、及び/又はβ-ヒドロキシブチレートなしで、投与することができる。投与されたブチレートは、ヒトにおいてβ-ヒドロキシブチレートに変換されることができ、したがって、使用者に送達されるβ-ヒドロキシブチレートの量を増加させることができる。ブチレートは身体によって処理されてβ-ヒドロキシブチレートをもたらすので、ブチレートを介したβ-ヒドロキシブチレートの送達は、直接投与されたβ-ヒドロキシブチレートを補って、血液中のβ-ヒドロキシブチレートのレベルを維持する(例えば、ケトーシス、体重の減少及び/又は管理などを促進するために)ことができる。
[032]いくつかの実施形態では、C8脂肪酸又はそのエステルが、投与される組成物中に包含されていてもよい。いくつかの実施形態では、高パーセンテージのC8脂肪酸(例えば約50%を超える)及び/又は精製されたC8脂肪酸を有する脂肪酸の特注ブレンドを利用することができる。いくつかの実施形態では、短鎖脂肪酸及び/又はトリグリセリドとしては、アセテート、プロピオネート、及び/又はブチレートを挙げることができる。中鎖脂肪酸及び/又はトリグリセリドとしては、ラウリン酸及び/又はヤシ油、ココナッツミルク粉末、分画ヤシ油、単離ヘキサン酸、単離オクタン酸、単離デカン酸、エトキシル化トリグリセリド、そのトリグリセリド誘導体、そのアルデヒドトリグリセリド誘導体、そのモノグリセリド誘導体、そのジグリセリド誘導体、そのトリグリセリド誘導体、及び/又はそのアルキルエステルを挙げることができる。長鎖脂肪酸及び/又はトリグリセリドとしては、乳製品及び/又はパーム油を挙げることができる。投与される脂肪酸及び/又はトリグリセリドは、遊離形態、天然形態(例えば、ヤシ油、乳製品、及び/又はパーム核油)にあるか、又は天然形態から誘導することができる。投与される組成物の1以上は、非カプセル化及び/又はカプセル化されていることができる。
[033]いくつかの実施形態では、医薬的有効量の1以上の短鎖脂肪酸及び/又は1以上の短鎖トリグリセリド(例えば、酪酸及び/又はブチレート)は、医薬的有効量のβ-ヒドロキシブチレートと共に投与することができる。いくつかの実施形態では、短鎖脂肪酸及び/又はトリグリセリドとしては、ブチレート又はブチレートの誘導体を挙げることができる。いくつかの実施形態では、医薬的有効量の1以上の中鎖脂肪酸及び/又は1以上の中鎖トリグリセリド(例えば、酪酸及び/又はブチレート)は、医薬的有効量のβ-ヒドロキシブチレートと共に投与することができる。いくつかの実施形態では、医薬的有効量の1以上の長鎖脂肪酸及び/又は1以上の長鎖トリグリセリド(例えば、酪酸及び/又はブチレート)は、医薬的有効量のβ-ヒドロキシブチレートと共に投与することができる。いくつかの実施形態では、記載組成物は、脂肪酸又はそのエステルとβ-ヒドロキシブチレート(例えば1以上のβ-ヒドロキシブチレート塩)との混合物を、医薬的有効量で包含することができる。いくつかの実施形態では、脂肪酸又はエステルの混合物は天然に供給されることができ、及び/又は天然源から誘導することができる。
[034]さまざまな実施形態では、記載組成物は、約0.5~約15gのβ-ヒドロキシブチレート化合物及び約1g~約20gの他の化合物、例えば、中鎖脂肪酸又はそのエステル(例えばトリグリセリド)を包含することができる。いくつかの実施形態では、投与される組成物は、約5~約10gのβ-ヒドロキシブチレート化合物及び約10~約20gの中鎖脂肪酸又はそのエステル(例えば、トリグリセリド)を包含することができる。いくつかの実施形態では、投与される組成物は、約6~約8gのβ-ヒドロキシブチレート化合物及び約1g~20gの中鎖脂肪酸又はそのエステル(例えばトリグリセリド)を包含することができる。β-ヒドロキシブチレートと中鎖脂肪酸又はそのエステルとの組合せは、個体の健康状態の改善(例えば、疾患期間の短縮、疾病の重症度の低減、回復期間の改善など)を提供することができ、これは、いずれかの部分を別個に投与することでは見られない。さらに、β-ヒドロキシブチレート及び中鎖を包含する組成物が、転帰、回復期間を改善し、又は呼吸器の健康状態に影響を及ぼす能力は、予想外である。
[035]いくつかの実施形態では、記載組成物は、アミノ酸及び/又はアミノ酸代謝産物などの1以上の追加的化合物を包含することができる。例えば、記載組成物のβ-ヒドロキシブチレートは、ロイシン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、オルニチン、クレアチン、アグマチン、シトルリン及び/又はそれらの組合せなどのアミノ酸と共に投与することができ、並びに/あるいはそれらと連結する(例えば化学的に結合させる)ことができる。いくつかの実施形態では、他のキラリティではなく、R-β-ヒドロキシブチレートを利用することができる。これは、R-β-ヒドロキシブチレートが、ロイシン、プリン、リジン、及び/又は他のアミノ酸により容易に結合することができるためである。アミノ酸に連結されたβ-ヒドロキシブチレートの投与は、β-ヒドロキシブチレート塩の投与に関連するカチオン摂取を減少させることができ(例えば、これは、投与に関連する副作用を阻害することができる)、及び/又は健康上の利益を有する他の化合物の投与を可能にすることができる(例えば、いくつかのアミノ酸の投与は、平滑筋増殖及び/又は細胞修復を促進することができる)。いくつかの実施形態では、約0.5g~約10gのアミノ酸が、投与される組成物に包含されることができる。例えば、約0.5~約15gのβ-ヒドロキシブチレート及び約60mg未満のアミノ酸、例えばロイシンを、毎日投与することができる。いくつかの実施形態では、約0.5g~約2gのアミノ酸、例えばロイシンを、β-ヒドロキシブチレートと共に投与することができる。例えば、だいたいで、投与される組成物は、約0.1~約7gのR-β-ヒドロキシブチレート及び約1~3gのロイシンを包含することができる。ロイシンは、化合物に包含されていてもよく;別個に、近似のタイミングで投与してもよく;錯体であってもよく;及び/又は任意の他の適切な方法で投与してもよい。
[036]いくつかの実施形態では、組成物は、β-ヒドロキシブチレート塩及びβ-ヒドロキシブチレート-アミノ酸錯体(例えば、R-β-ヒドロキシブチレート-ロイシン錯体など、アミノ酸に結合したβ-ヒドロキシブチレート)を包含することができる。例えば、第1の重量量のβ-ヒドロキシ酪酸ナトリウム及び第2の重量量のβ-ヒドロキシブチレートアミノ酸錯体を個体に投与することができる。第1の量と第2の量は異なっていてもよいし、同じであってもよい。
[037]いくつかの実施形態では、記載組成物は、追加的化合物、例えば、トリグリセリドトリブチリン(例えば、グリセリルトリブチレート又はトリブチリン)を介して投与される医薬的有効量のブチレートを包含することができる。例えば、トリグリセリドトリブチリンを介して投与される最大約200mg/kgのブチレートを投与することができる(例えば1日3回まで)。トリブチリンの投与は、トリブチリンが個体の身体によって処理されるにつれて、身体へのブチレートの遅延放出を可能にすることができる。トリブチリンは、非カプセル化及び/又はカプセル化(例えば、マイクロカプセル化)されていることができる。
[038]いくつかの実施形態では、記載組成物は、1以上の追加的化合物、例えば、ベルベリン及び/又は関連代謝産物(例えば、ジヒドロベルベリン及び/又はテトラヒドロベルベリン)などグルコースレベルを独立して低減することができる化合物を、包含することができる。2017年4月19日に出願されたLoweryらの“ADMINISTRATION OF DIHYDROBERBERINE”と題された米国特許出願第15/491933号及び2016年4月19日に出願されたLoweryらの“ADMINISTRATION OF DIHYDROBERBERINE”と題された米国仮特許出願第62/324794号には、β-ヒドロキシブチレートなどのケトン増感剤を用いたジヒドロベルベリン投与について記載されており、これを本明細書中で全面的に援用する。いくつかの実施形態では、1以上のβ-ヒドロキシブチレート及び/又は本明細書に記載の他の化合物を、ケトン増感剤としてジヒドロベルベリンと共に利用することができる。
[039]いくつかの実施形態では、β-ヒドロキシブチレートと、β-ヒドロキシブチレートを送達するために処理される他の化合物(例えば、β-ヒドロキシブチレートエステル、β-ヒドロキシブチレートポリマー、ブチレート、他の適切な化合物、及び/又はそれらの組合せ)とを経時的に直接投与することにより、血液中の第1のレベルのβ-ヒドロキシブチレートをある期間にわたって維持することを可能にすることができる。例えば、直接投与されたβ-ヒドロキシブチレートは血中β-ヒドロキシブチレートレベルを第1の濃度まで上昇させることができ、この濃度は、ほぼ同時に投与される他の化合物(例えば、短鎖脂肪酸及び/又はトリグリセリド、β-ヒドロキシブチレートエステル、β-ヒドロキシブチレートポリマー、β-ヒドロキシブチレートアミノ酸錯体など)を介して追加的なβ-ヒドロキシブチレートを提供することによって、ある期間にわたってほぼ維持することができる。
[040]いくつかの実施形態では、1以上の他の化合物、例えば、限定されるものではないが、ビタミン、ミネラル、ココナッツミルク粉末、AC-11、香料、着色料、結合剤、電解質、テトラヒドロビオプテリン、核酸、α-ケトグルタル酸、αリポ酸、栄養補助因子、β-メチル-β-ヒドロキシブチレート、アルギニンα-ケトグルタレート、R-αリポ酸、チアミン、NAD、NADH、リボフラビン、FAD、FADH、リボフラビン-5-ホスフェート、ナイアシン、ニコチン酸、ナイアシンアミド、イノシトールヘキサニコチネート、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、アスコルビン酸及びアスコルビン酸塩、クエン酸、リンゴ酸、安息香酸ナトリウム、ピリドキサル-5-リン酸、メチルコバラミン、シアノコバラミン、アデノシルコバラミン、ヒドロキシコバラミン、パントテン酸、パンテテイン、ソルビン酸カリウム、アセスルファムK、アスパルテーム、スクラロース、ステビア、羅漢果抽出物、アルロース、プレバイオティック繊維、XOS、GOS、MOS、IMO、LOS、キサンタンガム及び他の有機ガム/増粘剤/懸濁剤、並びにそれらの組合せを、記載組成物と共に投与することができ、及び/又はそれに包含させることができる。
[041]さまざまな実施形態では、投与される組成物は、約0.5~約15gのβ-ヒドロキシブチレート化合物及び約1g~約20gの他の化合物、例えば中鎖脂肪酸又はそのエステル(例えば、トリグリセリド)を包含することができる。いくつかの実施形態では、投与される組成物は、約5~約10gのβ-ヒドロキシブチレート化合物及び約10~約20gの中鎖脂肪酸又はそのエステル(例えば、トリグリセリド)を包含することができる。いくつかの実施形態では、投与される組成物は、約6~約8gのβ-ヒドロキシブチレート化合物及び約1g~20gの中鎖脂肪酸又はそのエステル(例えば、トリグリセリド)を包含することができる。
[042]さまざまな実施形態では、記載組成物は、健常個体及び非健常個体(例えば、疾病及び/又は障害を有する個体)において投与することができる。
[043]医薬的有効量の投与は、コロナウイルスによって引き起こされる呼吸器疾患などの呼吸器疾患を有する個体を治療するため、呼吸器疾患からの症状を軽減するため、疾病の進行を低減するため、疾病の重症度を低減するため、罹患の確率を低減するため、他の存在する疾病又はその症状を低減して、併存疾患に起因する罹患率を低減するため、及び/又はそれらの組合せのために、利用することができる。記載組成物の投与は、咳、発熱、疲労、呼吸困難、炎症、及び/又は肺機能障害を低減することができる。組成物の投与は、コロナウイルスによって引き起こされるものなどの呼吸器疾患における健康状態を改善することができる。記載組成物の投与は、炎症を軽減してサイトカイン放出症候群を阻害することができ、並びに/又は肺及び/若しくは心臓に対する有害な炎症を軽減することができる。サイトカイン放出症候群の発生確率の低下は、死亡の可能性を低下させ、並びに/又は罹患期間及び/若しくは入院期間を短縮することができる。記載組成物の投与による個体における肺及び/又は心臓の炎症の軽減は、回復中及び回復後のコロナウイルスに関連する長期的な健康問題を減少させる(例えば、移植、長期的な酸素使用などの必要性を低減する)ことができる。呼吸器疾患を有する患者における記載組成物の投与はまた、使用者の健康状態を向上させることもでき、これは、回復時間及び/又は入院期間の短縮をもたらす。例えば、記載組成物の投与は、呼吸器疾患に関連して減少した活動期間中に一般的である身体力及び筋肉量の減少を低減することができる。他の非限定的な例として、組成物の投与は、肥満及び糖尿病など他の併存疾患因子に関連する健康状態を改善することができる。組成物は、0.5~10gのβ-ヒドロキシブチレートを包含することができる。β-ヒドロキシブチレートは、R-β-ヒドロキシブチレートであることができる。β-ヒドロキシブチレートは、1以上のβ-ヒドロキシブチレート塩を含むことができる。組成物は、1以上の追加的化合物を包含することができる。例えば、投与される組成物は、約0.5~約15gのβ-ヒドロキシブチレート化合物及び約1g~約20gの中鎖脂肪酸又はそのエステル(例えば、トリグリセリド)を包含することができる。
[044]さまざまな実施形態では、医薬的有効量の投与は、コロナウイルスによって引き起こされる呼吸器疾患などの呼吸器疾患後の回復期間中の使用者の健康状態を改善する(例えば、従来の治療と比較して)ために使用することができる。呼吸器疾患からの回復は、長期の回復期間に関連づけることができ(例えば、個体の検査結果が、以前コロナウイルス検査で陽性であった後に陰性と出た場合)、個体は精神的な混乱及び疲労を感じる(例えば、感染後4週間以上の症状)可能性がある。β-ヒドロキシブチレートを含む組成物の投与は、回復期間を短縮し、長期回復期間中の症状を軽減し、及び/又は持久力を増大させることができる(例えば、長期回復中に正常から低下するが、組成物の投与により、組成物を投与されていない個体と比較した場合、持久力を増大させることができる)。いくつかの実施形態では、記載組成物の投与は筋肉量を改善することができ、これにより、回復期間(例えば体力の回復に関連する)を短縮することができる。記載組成物の投与は、精神的明晰さを改善し、持久力を改善し、体力を向上させ、そして長期疾患後に体内で見出される炎症を軽減することによって、健康状態を改善することができる。記載組成物を投与することによる回復中の健康状態の改善は、回復期間(例えば個体が再び正常と感じるときまでの)を短縮し、個体の精神的健康状態を改善することができる。
[045]さまざまな実施形態では、医薬的有効量の投与は、呼吸器疾患(例えば病原性呼吸器疾患)を有する個体において肺機能を改善するために用いることができる。組成物を投与すると、罹患中及び/又は回復期間中の肺機能の低下を低減することができる。呼吸器疾患を有する個体において肺機能の実質的な低下が見られる期間は、組成物を投与すると短縮される可能性がある。
[046]医薬的有効量の投与は、個体においてコロナウイルスによって引き起こされる呼吸器疾患などの呼吸器疾患を予防するために、及び/又は無症候性呼吸器疾患の可能性を増大させるために、用いることができる。投与は炎症を軽減することができる。一般的な持続性炎症は、ウイルスと戦う個体の能力を低下させ得るので、記載組成物の投与は、感染の可能性を低下させることができ、及び/又は無症候性感染の変化を増大させることができる(例えば一般的な健康状態を向上させることができるため)。
[047]投与はまた、健常な人及び/又は無症候性患者において栄養補助食品として使用する場合、体重の減少及び/又は維持;血液中のβ-ヒドロキシブチレートレベルの上昇;血中ケトンレベルの上昇、低下及び/又は維持;ケトーシスの誘導及び/又は維持;及び/又は低減;精神的鋭敏性の改善;集中(focus)の改善;活力の改善;認知機能の改善;糖尿病の改善;耐糖能の改善;血中グルコースレベルの低減;神経学的障害及び/又はその症状の低減;炎症状態の改善;身体における炎症の軽減;食欲の抑制;加齢に伴う症状の改善;抗糖化作用の提供;てんかん及び/又はその症状の改善;抑うつ及び/又はその症状の改善;能力の改善;体力の改善;筋肉量の増大;脂肪減少の増大;体組成の改善;活力の改善;集中の改善;認知機能の改善;気分及び/又は幸福感(well-being)の改善;及び/又はそれらの組合せも、もたらすことができる。
[048]いくつかの実施形態では、記載組成物の投与は、呼吸器疾患に関連する呼吸機能の低下を改善、維持、及び/又は低減することができる。
[049]いくつかの実施形態では、記載組成物の投与は、精神的鋭敏性を増大し、筋肉タンパク質合成、能力を増大し、自覚的運動強度を低下させ、C-反応性タンパク質及び/又は空腹時血糖などの健康マーカーを改善及び/又は維持し、運動機能を改善し、認知機能を改善及び/又は維持することができる。記載組成物の投与は脂肪減少を増大することができ、これは、健康状態、及び重篤な疾病進行と戦い続ける身体能力を改善することができる。体重減少が水分保持及び/又は筋肉量の減少に起因することが多い従来の食事療法とは異なり、R-β-ヒドロキシブチレートの投与は、脂肪減少の低減を引き起こす可能性がある。
[050]記載組成物の投与は、(例えばC-反応性タンパク質レベルによって示されるように)炎症を軽減することができる。
[051]いくつかの実施形態では、投与される組成物の量及び投与される組成物の配合は、成果(例えば、併存疾患因子の減少、炎症の軽減、耐糖能の増大、ミネラル補充の増大、ケトーシスの誘導;ケトーシスの維持;ケトンレベル、精神的鋭敏性、体力の増大など)が得られるように選択することができる。さまざまな実施形態では、医薬的有効量は、投与量で、及び/又は所定の期間にわたって、投与することができる。いくつかの実施形態では、投与量及び/又は投与頻度は経時的に変動することができる(例えば、初期投与量対維持のためのより低い投与量は、時刻に基づき変動し、食事と共に摂取したかどうかに基づき変動し、治療している疾患に基づき変動し、個体が無症状であるかどうかに基づき変動し、個体が回復期間にあるかどうかに基づき変動するなど)。
[052]組成物は、任意の適切な送達形態(例えば、錠剤;カプセル;食品に混合することができ、飲料に混合することができ、及び/又は直接摂取することができる粉末製品などの食品製品;飲料製品など)で投与することができる。組成物は、任意の適切なスケジュール(例えば、定期的な投与量、使用者が望む投与量など)に従って投与することができる。いくつかの実施形態では、投与スケジュールは、血中ケトンレベルを過度に高く上昇させる投与、血中グルコースレベルを過度に低く低下させる投与、及び/又は個体が有害作用及び/又は副作用のリスクを実質的に上昇させる投与量を摂取する投与を、妨げることができる。
[053]いくつかの実施形態では、組成物は、長時間作用性成分を包含することができ、及び/又は長時間作用性であることができる。例えば、身体はβ-ヒドロキシブチレート(例えばR-β-ヒドロキシブチレート)のポリマー及び/又はエステルを消化するので、R-β-ヒドロキシブチレートの送達はβ-ヒドロキシブチレート塩(例えばR-β-ヒドロキシブチレート塩)の消化よりも遅くなる可能性がある。いくつかの実施形態では、組成物は、R-β-ヒドロキシブチレート塩及び長時間作用性R-β-ヒドロキシブチレート形態(例えば、徐放性を提供するためのポリマー、エステル、コーティング形態及び/又は処理形態)を包含することができる。いくつかの実施形態では、第1の用量は少なくとも1つの非長時間作用性形態のβ-ヒドロキシブチレートを包含することができ、第2の用量は少なくとも1つの長時間作用性形態のβ-ヒドロキシブチレートを包含することができる。第1の用量は、所定の健康への影響を引き起こすために投与することができ、第2の用量は、生じた所定の健康への影響を維持するために投与することができる。いくつかの実施形態では、使用者は、使用者の優先傾向及び/又は特性に基づいて適切な用量を選択することができる(例えば、ケトン食療法を受けている使用者は、使用者が既にケトーシス状態にある可能性があるため、第2の用量を選択することができる)。いくつかの実施形態では、医師が、使用者の疾患の重症度及び/又は疾患のリスク因子に基づいて適切な用量を選択することができる。
[054]さまざまな実施形態では、組成物は、約0.5g~約15gのβ-ヒドロキシブチレート及び約1g~約20gの脂肪酸又はそのエステルを包含することができる。組成物は、1日に1~5回経口投与することができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、疾病の重症度を低減し、及び/又は疾病の症状の重症度を低減するために、コロナウイルス検査結果が陽性である患者及び/又はコロナウイルス疾患が疑われる患者に投与可能であることができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、回復時間を短縮し、及び/又は回復中の症状を軽減するために、コロナウイルス疾患及び/又はコロナウイルスが疑われる疾患から回復中の患者に投与可能であることができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、疾病の重症度を低減し、及び/又は疾病の症状の重症度を低減するために、無症候性(例えばコロナウイルス検査結果は陽性)であった患者及び/又は健常個体(例えばコロナウイルスが疑われる疾患の検査結果は陰性)に投与可能であることができる。
[055]さまざまな実施形態では、組成物は、約0.5g~約15gのβ-ヒドロキシブチレートを包含することができる。組成物は、1日に1~5回経口投与することができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、疾病の重症度を低減し、及び/又は疾病の症状の重症度を低減するために、コロナウイルス検査結果が陽性である患者及び/又はコロナウイルス疾患が疑われる患者に投与可能であることができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、回復時間を短縮し、及び/又は回復中の症状を軽減するために、コロナウイルス疾患及び/又はコロナウイルスが疑われる疾患から回復中の患者に投与可能であることができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、疾病の重症度を低減し、及び/又は疾病の症状の重症度を低減するために、無症候性(例えばコロナウイルス検査結果は陽性)であった患者及び/又は健常個体(例えばコロナウイルスが疑われる疾患の検査結果は陰性)に投与可能であることができる。
[056]さまざまな実施形態では、組成物は、約0.5g~約10gのβ-ヒドロキシブチレートを包含することができる。組成物中のβ-ヒドロキシブチレートは、β-ヒドロキシブチレートの1以上の塩であることができる。いくつかの実施形態では、β-ヒドロキシブチレートのポリマーを組成物に包含させることができる。組成物は、1日に1~5回経口投与することができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、疾病の重症度を低減し、及び/又は疾病の症状の重症度を低減するために、コロナウイルス検査結果が陽性である患者及び/又はコロナウイルス疾患が疑われる患者に投与可能であることができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、回復時間を短縮し、及び/又は回復中の症状を軽減するために、コロナウイルス疾患及び/又はコロナウイルスが疑われる疾患から回復中の患者に投与可能であることができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、疾病の重症度を低減し、及び/又は疾病の症状の重症度を低減するために、無症候性(例えばコロナウイルス検査結果は陽性)であった患者及び/又は健常個体(例えばコロナウイルスが疑われる疾患の検査結果は陰性)に投与可能であることができる。
[057]さまざまな実施形態では、組成物は、約1g~約20gの中鎖脂肪酸を包含することができる。組成物は1日1~5回経口投与することができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、疾病の重症度を低減し、及び/又は疾病の症状の重症度を低減するために、コロナウイルス検査結果が陽性である患者及び/又はコロナウイルス疾患が疑われる患者に投与可能であることができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、回復時間を短縮し、及び/又は回復中の症状を軽減するために、コロナウイルス疾患及び/又はコロナウイルスが疑われる疾患から回復中の患者に投与可能であることができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、疾病の重症度を低減し、及び/又は疾病の症状の重症度を低減するために、無症候性(例えばコロナウイルス検査結果は陽性)であった患者及び/又は健常個体(例えばコロナウイルスが疑われる疾患の検査結果は陰性)に投与可能であることができる。
[058]さまざまな実施形態では、組成物は、約0.5g~約15gのβ-ヒドロキシブチレート及び約1g~約20gの中鎖脂肪酸を包含することができる。組成物は、1日に1~5回経口投与することができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、疾病の重症度を低減し、及び/又は疾病の症状の重症度を低減するために、コロナウイルス検査結果が陽性である患者及び/又はコロナウイルス疾患が疑われる患者に投与可能であることができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、回復時間を短縮し、及び/又は回復中の症状を軽減するために、コロナウイルス疾患及び/又はコロナウイルスが疑われる疾患から回復中の患者に投与可能であることができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、疾病の重症度を低減し、及び/又は疾病の症状の重症度を低減するために、無症候性(例えばコロナウイルス検査結果は陽性)であった患者及び/又は健常個体(例えばコロナウイルスが疑われる疾患の検査結果は陰性)に投与可能であることができる。
[059]さまざまな実施形態では、組成物は、約0.5g~約15gのβ-ヒドロキシブチレート及び1以上のアミノ酸を包含することができる。組成物はロイシンを包含することができる。組成物は、約0.5~約2gの1以上のアミノ酸を包含することができる。組成物は、β-ヒドロキシブチレートと共に投与されるアミノ酸を約0.5g~約10g包含することができる。組成物は、1日に1~5回経口投与することができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、疾病の重症度を低減し、及び/又は疾病の症状の重症度を低減するために、コロナウイルス検査結果が陽性である患者及び/又はコロナウイルス疾患が疑われる患者に投与可能であることができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、回復時間を短縮し、及び/又は回復中の症状を軽減するために、コロナウイルス疾患及び/又はコロナウイルスが疑われる疾患から回復中の患者において投与可能であることができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、疾病の重症度を低減し、及び/又は疾病の症状の重症度を低減するために、無症候性(例えばコロナウイルス検査結果は陽性)であった患者及び/又は健常個体(例えばコロナウイルスが疑われる疾患の検査結果は陰性)に投与可能であることができる。
[060]さまざまな実施形態では、組成物は、約0.5g~約15gのβ-ヒドロキシブチレート及びロイシンを包含することができる。組成物は、約1~約3gの1以上のアミノ酸を包含することができる。組成物は、β-ヒドロキシブチレートと共に投与されるアミノ酸を約0.5g~約10g包含することができる。組成物は、1日に1~5回経口投与することができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、疾病の重症度を低減し、及び/又は疾病の症状の重症度を低減するために、コロナウイルス検査結果が陽性である患者及び/又はコロナウイルス疾患が疑われる患者に投与可能であることができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、回復時間を短縮し、及び/又は回復中の症状を軽減するために、コロナウイルス疾患及び/又はコロナウイルスが疑われる疾患から回復中の患者に投与可能であることができる。組成物は、健康状態を維持し、健康状態を改善し、疾病の重症度を低減し、及び/又は疾病の症状の重症度を低減するために、無症候性(例えばコロナウイルス検査結果は陽性)であった患者及び/又は健常個体(例えばコロナウイルスが疑われる疾患の検査結果は陰性)に投与可能であることができる。
[061]いくつかの実施形態では、β-ヒドロキシブチレートを包含する組成物は、コロナウイルス呼吸器疾患を有する個体において利用することができる。個体は、軽減した症状(例えば数及び/又は重症度)、低減した疾患重症度、低下した長期症状の可能性、及び/又はより短い回復時間を有することができる。長期症状を発症している個体において、組成物の投与は、組成物を投与しない場合よりも、敏捷性(alertness)、集中、及び/又は持久力を増大させることができ、これにより、長期症状をより認容し得るものにすることができる(例えば、その結果、個体は日常生活に戻ることができる)。
[063]実施例1
[064]投与のために、約0.5g~約15gのβ-ヒドロキシブチレート及び約1g~約20gの中鎖脂肪酸を包含する化合物のセットを作った。
[065]実施例2
[066]組成物は、健康状態を改善するために、コロナウイルス検査結果が陽性である患者及び/又はコロナウイルス疾患が疑われる患者に投与可能である。
[067]実施例3
[068]組成物は、健康状態を改善するために、コロナウイルス及び/又はコロナウイルスが疑われる疾患から回復中の患者に投与可能である。
[069]実施例4
[070]組成物は、健康状態を改善するために、無症候性(例えばコロナウイルス検査結果は陽性)であった患者及び/又は健常個体(例えばコロナウイルスが疑われる疾患の検査結果は陰性)に投与可能である。
[071]実施例5
[072]10gのR-β-ヒドロキシブチレートを含む組成物を、個体に1日2回投与した。個体は、呼吸器疾患、COVID-19を有していた。疾患の進行及び回復に対するβ-ヒドロキシブチレート投与の影響を決定するために、患者を検査し、モニタリングした。β-ヒドロキシブチレートの投与は、症状の数及び症状の重症度を低減した。β-ヒドロキシブチレートの投与はまた、回復時間を短縮した。正常値に戻るのが速いほど、ウイルス性呼吸器疾患の長期持続(例えば、長時間(long-haul)又は長期間(long-term)covid)の可能性が低いことを示す可能性があるため、β-ヒドロキシブチレートの投与は、症状が長期持続する潜在性の低下と関連付けることができる。
[073]図1は、10gのR-β-ヒドロキシブチレートを投与した個体、及び10gのR-β-ヒドロキシブチレートを投与しなかった個体について、4日間にわたって測定した咳を示す。咳の重症度は、咳重症度ビジュアルアナログスケールを用いて測定した。図示するように、咳の重症度は、10gのR-β-ヒドロキシブチレートを投与した場合に、より低かった。さらに、β-ヒドロキシブチレートを経口投与した場合、咳の重症度は高くなかった。
[074]図2は、10gのR-β-ヒドロキシブチレートを投与した個体、及び10gのR-β-ヒドロキシブチレートを投与しなかった個体についての、4日間にわたる肺機能測定値を示す。図示するように、10gのR-β-ヒドロキシブチレートの投与は全体的にFEV(正常FEVに対する%として)をより高く保ち、呼吸器疾患に起因して予測される肺機能の低下の改善を示した。さらに、β-ヒドロキシブチレートの投与は、より迅速に肺機能を正常に改善させた。図示するように、FEVの改善は、β-ヒドロキシブチレートを投与しなかった場合プラトーになったが、R-β-ヒドロキシブチレートを投与した場合は改善し続けた。肺機能がプラトーに達する可能性の低下(例えば低下したレベルで)は、長期間又は長時間のCOVID-19罹患者(例えば、COVID19に罹患し、感染後4週間以上症状を呈し続ける個体)に見られるような症状の長期持続の潜在性を低下させる可能性がある。
[075]図3は、10gのR-β-ヒドロキシブチレートを投与した個体、及び10gのR-β-ヒドロキシブチレートを投与しなかった個体についての、4日間にわたる個体の持久力のモニタリング結果を示す。心血管持久力は、標準的な15分間のサイクリング試験を用いて測定した。これを、正常に対するパーセンテージとして図3に示す。図示するように、β-ヒドロキシブチレートの投与は、全体的に良好な心血管持久力及び正常な心血管持久力へのより迅速な回復と関連していた。
[076]図示するように、β-ヒドロキシブチレートの投与は、症状、症状の重症度、及び/又は回復時間を低減した。一方、コロナウイルス呼吸器疾患における回復時間、FEV、及び/又は心血管持久力の低減は、入院の減少及び症状の長期有病率の低下と関連づけることができる。
[077]実施例の終わり
[078]さまざまな実施形態では、β-ヒドロキシブチレート(例えばR-β-ヒドロキシブチレート)を包含する記載の組成物は、呼吸器疾患及び/又はその症状を予防及び/又は治療するために経口投与することができる。例えば、β-ヒドロキシブチレート(例えばR-β-ヒドロキシブチレート)を包含する記載の組成物は、COVID-19のようなコロナウイルス、及び/又は本明細書中に記載するその症状を予防及び/又は治療するために経口投与することができる。いくつかの実施形態では、β-ヒドロキシブチレート(例えばR-β-ヒドロキシブチレート)を包含する記載の組成物は、以前の呼吸器疾患の長期症状に関連する症状を低減し、及び/又は本明細書中に記載する1以上の他の日常的利益を提供するために、疾患の予防のための日常的栄養補助食品として経口投与することができる。
[079]いくつかの実施形態では、1以上の添加剤、例えば、香料(例えば天然及び/又は人工)、ビタミン、ミネラル、結合剤、及び/又は任意の他の適切な添加剤を、組成物に包含させることができる。添加剤は、風味、色、及び/又は質感を変えることができる。添加剤は、美味しさを増大させることができ、及び/又は送達ビヒクル(例えば、錠剤、食品製品、飲料ミックスなどの飲料製品など)への包含を容易にすることができる。添加剤は、組成物が添加される任意の適切な固体及び/又は液体であることができる。例えば、添加剤は、水、ミルク、及び/又は任意の他の適切な飲用液体などの液体担体を包含することができる。いくつかの実施形態では、組成物は、水(例えば、水道水、濾過水、蒸留水など)など医薬的に不活性な液体担体を包含することができる。液体担体は、ココナッツ水、スイカ水、電解質水、及び/又はそれらの組合せなど、他の飲用液体を包含することができる。液体担体は、乳製品ミルク、非乳製品ミルク、ココナッツミルク、他のミルク、及び/又はそれらの組合せなどのミルクを包含することができる。いくつかの実施形態では、液体担体は電解質溶液を包含することができる。
[080]記載組成物は、任意の適切な投与方法によって投与することができる。例えば、記載組成物は、経腸的及び/又は非経口的に投与することができる。いくつかの実施形態では、記載組成物は、錠剤及び/又はカプセルを介して投与することができる。記載組成物は粉末形態で提供することができ、これにより、記載組成物を食品上に振りかける、液体と混合して飲料をもたらす、及び/又は直接投与することが可能になる。記載組成物は、ゲル形態で提供してもよい。組成物中の化合物は、混合することができ、互いに連結することができ、及び/又は別個に提供することができる。例えば、組成物は、他の化合物(例えばβ-ヒドロキシブチレートエステル及び/又はアミノ酸)に連結しているβ-ヒドロキシブチレートを包含することができる。いくつかの実施形態では、β-ヒドロキシブチレート及び1以上の他の化合物は、別個に(例えば丸剤中に)提供することができる。個体は、β-ヒドロキシブチレート及び他の化合物を、連続的及び/又は同時に投与される(例えば錠剤を飲み込む)ことができる。
[081]いくつかの実施形態では、β-ヒドロキシブチレートを包含する組成物は、β-ヒドロキシブチレート、酪酸、及び/又はブチレートの他の形態を包含することができ、又は投与することができる。
[082]記載組成物に包含されるいくつかの化合物(例えば、ブチレート、酪酸、及び/又はβ-ヒドロキシブチレート)は、いくつかの個体にとって美味しくない可能性があるため(例えば臭い及び味が嘔吐物と比較されることが多いため)、いくつかの実施形態では、ブチレート及び/又はβ-ヒドロキシブチレートを、感覚刺激反応が低減するように処理することができる。例えば、ブチレート及び/又はβ-ヒドロキシブチレート(例えばR-β-ヒドロキシブチレート)は、マイクロエマルション、リポソーム、凝集、マスキング/香味付け技術でカプセル化することができ、及び/又は、記載組成物を投与した個体からの感覚刺激反応を低減するために必要に応じて別の方法で処理することができる。いくつかの実施形態では、マイクロカプセル化されたブチレート、β-ヒドロキシブチレート、及び/又は酪酸を利用することができる(例えばβ-ヒドロキシブチレートと組合せて)。マイクロカプセル化されたブチレート、β-ヒドロキシブチレート、及び/又は酪酸を使用すると(例えば非カプセル化形態を使用する場合と比較して)、ブチレート及び/又は酪酸からの臭いを低減及び/又は除去することができるので、個体の満足度及び/又は投与スケジュールの遵守が向上する可能性がある。マイクロカプセル化されたブチレート、β-ヒドロキシブチレート、及び/又は酪酸は、自由流動性顆粒粉末であることができ;水に分散することができ;酸性水溶液中で30分間安定であることができ;胃及び/又は小腸での制御放出を可能にすることができ;グルコース応答(例えば任意の添加材料に対する)を阻害することができ;及び/又は高ブチレート含有量(例えば約70%)の送達を可能にすることができる。
[083]さまざまな実施形態では、記載組成物は健常個体及び疾患個体によって十分に認容されるので、記載組成物は他の従来の治療の代わりに使用することができる。いくつかの実施形態では、記載組成物は従来の呼吸器疾患の投薬法及び治療に反すると示されていないので、記載組成物を従来の呼吸器疾患の投薬法及び治療と併せて利用して、従来の呼吸器疾患の投薬法の投与量及び/又は投与頻度を低減することができる。
[084]いくつかの実施形態では、記載組成物は、呼吸器疾患を予防及び/又は治療するための投与プロトコルで、及び/又は栄養補助剤として、投与することができる。例えば、記載組成物は、1日1回、徐放性製剤を介して、及び/又は1日複数回(例えば、1日1~5回、1日2~5回、1日3~5回など)投与することができる。例えば、記載組成物は、例えば1日1回~1日5回投与することができる。非限定的な例として、各投与量は、単一のカプセル及び/又は錠剤、複数のカプセル及び/又は錠剤、液体及び/又は食品に混合可能な粉末、飲料、食料品などとして投与することができる。記載組成物は、必要に応じて、疾患、その症状を治療するため、及び/又は疾患を予防するために、摂取される他の薬剤又は栄養補助食品に置き換わることができ、及び/又は1以上の他の薬剤又は栄養補助食品と組み合わせて利用することができる。
[085]さまざまな実施形態では、記載組成物(例えば、ブチレート、β-ヒドロキシブチレート、R-β-ヒドロキシブチレート、関連化合物、及び/又は1以上の他の化合物)は、記載成分、記載成分の等価物、記載成分の誘導体、記載成分の錯体、記載成分の塩、及び/又はそれらの組合せのうちの1以上を包含することができる。
[086]さまざまな実施形態では、医薬的有効量の1以上の記載組成物を投与することができる。医薬的有効量の投与は、呼吸器疾患(例えばコロナウイルスによって引き起こされる呼吸器疾患)などの疾患を治療し;呼吸器疾患(例えばコロナウイルスによって引き起こされる呼吸器疾患)などの疾患を予防し;呼吸器疾患(例えばコロナウイルスによって引き起こされる呼吸器疾患)などの疾患からの回復を改善し;ケトーシスを誘導及び/又は維持し;体重減少を維持及び/又は促進し;精神的過程(例えば、認知機能を包含する鋭敏性、気分、活力、敏捷性、集中、能力、加齢の影響など)を向上させ;体組成を改善及び/又は維持し;記載する状態又は障害の1以上のための治療薬(例えば神経学的障害を治療する)として機能することができ;及び/又はそれらの組合せであることができる。さまざまなタイプの精神的鋭敏性の増大が記載されているが、精神的鋭敏性の他の特徴、例えば、記憶、集中、専心、及び/又は理解(例えば、処理速度、処理精度)は、有効量の記載組成物の投与によって向上することができる。
[087]被験体及び/又は個体はヒトとして記載してきたが、被験体及び/又は個体は、人又は人の群であることができる。さまざまな記載のシステム及びプロセスはヒトに投与されるものとして記載してきたが、記載のシステム及びプロセスは、ラット、イヌなどの他の哺乳類に投与してもよい。
[088]さまざまな実施形態では、β-ヒドロキシブチレートは、1以上の他の化合物(例えば、短鎖、中鎖及び/又は長鎖脂肪酸)と同時及び/又は連続して投与することができる。例えば、β-ヒドロキシブチレート及び/又は1以上の他の化合物は、粉末、液体、ゲル及び/又は他の適切な形態で混合して送達することができる。いくつかの実施形態では、β-ヒドロキシブチレート及び/又は1以上の他の化合物は、丸剤、錠剤、カプセル、他の経口投与形態、静脈内、鼻腔用スプレー、舌下錠/ストリップ、又は局所送達、直腸内、他の適切な投与形態、及び/又はそれらの組合せを介して投与することができる。
[089]β-ヒドロキシブチレートという用語は、記載する実施形態で用いられる専門用語であるが、β-ヒドロキシブチレートはまた、β-ヒドロキシブチレート、(R)-3-ヒドロキシ酪酸、(R)-3-ヒドロキシブタン酸、(3R)-3-ヒドロキシブタン酸、(R)-3-ヒドロキシブタノエート、(R)-(-)-3-ヒドロキシ酪酸、(R)-(-)-β-ヒドロキシ酪酸、3-D-ヒドロキシブチレート、BHIB、BHB、3-δ-ヒドロキシブチレート、δ-3-ヒドロキシブチレート、3-D-ヒドロキシ酪酸、D-3-ヒドロキシ酪酸、3R-ヒドロキシ-ブタン酸、δ-β-ヒドロキシブチレート、D-3-ヒドロキシブチレート、D-(-)-3-ヒドロキシブチレート、δ-3-ヒドロキシ酪酸、(-)-3-ヒドロキシ酪酸、D-β-ヒドロキシブチレート、(R)-(-)-b-ヒドロキシブチレート、(R)-β-ヒドロキシ酪酸、δ-(-)-3-ヒドロキシブチレート、(R)-3-ヒドロキシブチレート、(R)-β-ヒドロキシブタン酸、(R)-(-)-β-ヒドロキシブチレート、(-)-3-ヒドロキシ-n-酪酸、(R)-(-)-b-ヒドロキシ酪酸、ブタン酸、3-ヒドロキシ-、(R)-酪酸、3-ヒドロキシ-、D-(-)-(R)-3-82578-46-9、β-D-ヒドロキシ酪酸、D-β-ヒドロキシ酪酸、(3R)-3-δ-ヒドロキシ酪酸、3-(R)-ヒドロキシ酪酸、及び/又は(-)-β-ヒドロキシブチレートともよばれる。
[090]さまざまな実施形態では、β-ヒドロキシブチレートは、組成物中に包含され;ある量、形態及び/又はスケジュールで投与され;並びに/あるいは特定の形態(例えば、錯化及び/又は連結している)にあると記載される。R-β-ヒドロキシブチレートは、β-ヒドロキシブチレートのさまざまな記載の実施形態において、記載のβ-ヒドロキシブチレートと同じ又はそれより少ない量で必要に応じて利用することができる。
[091]β-ヒドロキシブチレートの量(例えば重量)への言及は、組成物の総量(例えば総重量)ではなく、組成物中のβ-ヒドロキシブチレートの分量を表す。例えば、10gのβ-ヒドロキシブチレートをβ-ヒドロキシ酪酸ナトリウム塩として投与する場合、β-ヒドロキシ酪酸ナトリウムの総量は約12.2g(ナトリウム2.2g及びβ-ヒドロキシブチレート10g)である。
[092]2017年4月19日に出願された“ADMINISTRATION OF BUTYRATE,BETA-HYDROXYBUTYRATE,AND RELATED COMPOUNDS IN HUMANS”と題する米国特許出願第15/491924号の開示内容を、その開示内容が本明細書の開示内容と矛盾しない限り、すべての目的のために参考として援用する。
[093]実施形態は、記載した特定のシステム又はプロセスに限定されず、それらは、言うまでもなく、変化し得ることを理解されたい。また、本明細書で使用される専門用語は特定の実施形態を説明することのみを目的とし、限定することを意図するものではないことも理解されたい。本明細書で使用される場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「その(the)」は、内容が明確に別段の指示をしない限り、複数の指示対象を包含する。したがって、例えば、「化合物」への言及は2以上の化合物の組合せを包含し、「β-ヒドロキシブチレート」への言及は、異なるタイプ及び/又は組合せのβ-ヒドロキシブチレートを包含する。
[094]本開示を詳細に説明してきたが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、さまざまな変更、置換、及び修正を本明細書で行うことができることを理解すべきである。さらに、本出願の範囲は、本明細書に記載するプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法及び段階の特定の態様に限定されるものではない。当業者であれば本開示から容易に理解するように、本明細書に記載の対応する態様と実質的に同じ機能を果たすか、又は実質的に同じ結果を達成する、現在存在するか、又は後に開発されるプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法又は段階を、本開示に従って利用することができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、その範囲内に、そのようなプロセス、機械、製造、物質の組成物、手段、方法又は段階を包含することが意図される。
[094]本開示を詳細に説明してきたが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、さまざまな変更、置換、及び修正を本明細書で行うことができることを理解すべきである。さらに、本出願の範囲は、本明細書に記載するプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法及び段階の特定の態様に限定されるものではない。当業者であれば本開示から容易に理解するように、本明細書に記載の対応する態様と実質的に同じ機能を果たすか、又は実質的に同じ結果を達成する、現在存在するか、又は後に開発されるプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法又は段階を、本開示に従って利用することができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、その範囲内に、そのようなプロセス、機械、製造、物質の組成物、手段、方法又は段階を包含することが意図される。
本願は以下の発明を包含する。
[項目1] 個体において1以上の呼吸器疾患を改善する方法であって、
医薬的有効量の組成物を個体に経口投与することを含み、
該組成物は、少なくとも1つのR-β-ヒドロキシブチレート塩を含む約0.5g~約10gのR-β-ヒドロキシブチレートを含み、
該組成物の投与は、個体において呼吸器疾患を改善する、前記方法。
[項目2] 組成物が約2g未満のR-β-ヒドロキシブチレートを含む、項目1に記載の方法。
[項目3] 約0.5g~約10gのR-β-ヒドロキシブチレートが、少なくとも約90%のR-β-ヒドロキシブチレート及び約10%未満のL-β-ヒドロキシブチレートを含む、項目1に記載の方法。
[項目4] R-β-ヒドロキシブチレートが、少なくとも1つのβ-ヒドロキシブチレート塩及び少なくとも1つのβ-ヒドロキシブチレートポリマーを含む、項目21に記載の方法。
[項目5] 0.5~10gのR-β-ヒドロキシブチレートが、R-β-ヒドロキシブチレート錯体を含む、項目1に記載の方法。
[項目6] 組成物が少なくとも1つの追加的化合物を包含することができ、該追加的化合物の少なくとも1つが:短鎖脂肪酸、短鎖脂肪酸のエステル;中鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸のエステル;長鎖脂肪酸、又は長鎖脂肪酸のエステル、を含む、項目1に記載の方法。
[項目7] 組成物がさらに、1以上の中鎖脂肪酸又は1以上の中鎖脂肪酸エステルのうちの少なくとも1つを約1g~約20g含む、項目1に記載の方法。
[項目8] 組成物がC8脂肪酸をさらに含む、項目1に記載の方法。
[項目9] 組成物が、香料、ビタミン、ミネラル、又は液体担体のうちの少なくとも1つを含む、項目1に記載の方法。
[項目10] 組成物が、少なくとも1つのアミノ酸をさらに含む、項目1に記載の方法。
[項目11] 医薬的有効量のR-β-ヒドロキシブチレートを投与することが、少なくとも1つの呼吸器疾患を有する個体において体力及び精神的鋭敏性を増大させる、項目1に記載の方法。
[項目12] 呼吸器疾患の少なくとも1つがCOVID-19を含む、項目1に記載の方法。
[項目13] 呼吸器疾患の少なくとも1つがCOVID-19を含み、医薬的有効量のR-β-ヒドロキシブチレートの投与がCOVID-19の長期症状を軽減又は抑制する、項目1に記載の方法。
[項目14] 組成物の投与が、少なくとも1つの呼吸器疾患の症状の数又は症状の重症度の少なくとも1つを低減する、項目1に記載の方法。
[項目15] 呼吸器疾患を有する個体において肺機能を改善する方法であって、
β-ヒドロキシブチレートを含む医薬的有効量の組成物を個体に経口投与することを含み、β-ヒドロキシブチレートは、約0.5g~約15gの1以上のβ-ヒドロキシブチレート塩を含み、
該組成物の投与は、少なくとも1つの呼吸器疾患を有する個体において肺機能を改善する、前記方法。
[項目16] 組成物が約2g未満のβ-ヒドロキシブチレートを含む、項目15に記載の方法。
[項目17] 約0.5g~約10gのβ-ヒドロキシブチレートが、少なくとも約90%のR-β-ヒドロキシブチレート及び約10%未満のL-β-ヒドロキシブチレートを含む、項目15に記載の方法。
[項目18] 個体において1以上の呼吸器疾患を改善する方法であって、
β-ヒドロキシブチレートを含む医薬的有効量の組成物を個体に経口投与することを含み、β-ヒドロキシブチレートは、約0.5g~約10gの1以上のβ-ヒドロキシブチレート塩を含み、
該組成物の投与は、個体において呼吸器疾患を改善する、前記方法。
[項目19] 組成物が、少なくとも1つのβ-ヒドロキシブチレートポリマーをさらに含む、項目18に記載の方法。
[項目20] 組成物が少なくとも1つのアミノ酸をさらに含む、項目18に記載の方法。

Claims (20)

  1. 個体において1以上の呼吸器疾患を改善する方法であって、
    医薬的有効量の組成物を個体に経口投与することを含み、
    該組成物は、少なくとも1つのR-β-ヒドロキシブチレート塩を含む約0.5g~約10gのR-β-ヒドロキシブチレートを含み、
    該組成物の投与は、個体において呼吸器疾患を改善する、前記方法。
  2. 組成物が約2g未満のR-β-ヒドロキシブチレートを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 約0.5g~約10gのR-β-ヒドロキシブチレートが、少なくとも約90%のR-β-ヒドロキシブチレート及び約10%未満のL-β-ヒドロキシブチレートを含む、請求項1に記載の方法。
  4. R-β-ヒドロキシブチレートが、少なくとも1つのβ-ヒドロキシブチレート塩及び少なくとも1つのβ-ヒドロキシブチレートポリマーを含む、請求項21に記載の方法。
  5. 0.5~10gのR-β-ヒドロキシブチレートが、R-β-ヒドロキシブチレート錯体を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 組成物が少なくとも1つの追加的化合物を包含することができ、該追加的化合物の少なくとも1つが:
    短鎖脂肪酸、
    短鎖脂肪酸のエステル;
    中鎖脂肪酸、
    中鎖脂肪酸のエステル;
    長鎖脂肪酸、
    又は長鎖脂肪酸のエステル、
    を含む、請求項1に記載の方方法。
  7. 組成物がさらに、1以上の中鎖脂肪酸又は1以上の中鎖脂肪酸エステルのうちの少なくとも1つを約1g~約20g含む、請求項1に記載の方法。
  8. 組成物がC8脂肪酸をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. 組成物が、香料、ビタミン、ミネラル、又は液体担体のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
  10. 組成物が、少なくとも1つのアミノ酸をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  11. 医薬的有効量のR-β-ヒドロキシブチレートを投与することが、少なくとも1つの呼吸器疾患を有する個体において体力及び精神的鋭敏性を増大させる、請求項1に記載の方法。
  12. 呼吸器疾患の少なくとも1つがCOVID-19を含む、請求項1に記載の方法。
  13. 呼吸器疾患の少なくとも1つがCOVID-19を含み、医薬的有効量のR-β-ヒドロキシブチレートの投与がCOVID-19の長期症状を軽減又は抑制する、請求項1に記載の方法。
  14. 組成物の投与が、少なくとも1つの呼吸器疾患の症状の数又は症状の重症度の少なくとも1つを低減する、請求項1に記載の方法。
  15. 呼吸器疾患を有する個体において肺機能を改善する方法であって、
    β-ヒドロキシブチレートを含む医薬的有効量の組成物を個体に経口投与することを含み、β-ヒドロキシブチレートは、約0.5g~約15gの1以上のβ-ヒドロキシブチレート塩を含み、
    該組成物の投与は、少なくとも1つの呼吸器疾患を有する個体において肺機能を改善する、前記方法。
  16. 組成物が約2g未満のβ-ヒドロキシブチレートを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 約0.5g~約10gのβ-ヒドロキシブチレートが、少なくとも約90%のR-β-ヒドロキシブチレート及び約10%未満のL-β-ヒドロキシブチレートを含む、請求項15に記載の方法。
  18. 個体において1以上の呼吸器疾患を改善する方法であって、
    β-ヒドロキシブチレートを含む医薬的有効量の組成物を個体に経口投与することを含み、β-ヒドロキシブチレートは、約0.5g~約10gの1以上のβ-ヒドロキシブチレート塩を含み、
    該組成物の投与は、個体において呼吸器疾患を改善する、前記方法。
  19. 組成物が、少なくとも1つのβ-ヒドロキシブチレートポリマーをさらに含む、請求項18に記載の方法。
  20. 組成物が少なくとも1つのアミノ酸をさらに含む、請求項18に記載の方法。
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