JP2002234824A - 透明ヘアトリートメント剤 - Google Patents

透明ヘアトリートメント剤

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JP2002234824A
JP2002234824A JP2001033010A JP2001033010A JP2002234824A JP 2002234824 A JP2002234824 A JP 2002234824A JP 2001033010 A JP2001033010 A JP 2001033010A JP 2001033010 A JP2001033010 A JP 2001033010A JP 2002234824 A JP2002234824 A JP 2002234824A
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JP
Japan
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treatment agent
weight
polyglycerin
hair treatment
hair
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JP2001033010A
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English (en)
Inventor
Reiko Terada
玲子 寺田
Yasunori Noguchi
安則 野口
Atsushi Miyamoto
敦之 宮本
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Sakamoto Yakuhin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Sakamoto Yakuhin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】毛髪に対するトリートメント効果が良好で、温
度安定性にも優れた透明ヘアトリートメント剤を提供す
る。 【解決手段】次の成分(A)〜(D): (A)平均重合度3以上のポリグリセリンと炭素数8〜
22の飽和または不飽和の脂肪酸から選ばれた1種又は
2種以上の脂肪酸とのエステルであり、且つHLBが1
0.0以上であるポリグリセリン脂肪酸エステル 3.
0〜30.0重量% (B)3価以上の多価アルコール 3.0〜30.0重
量% (C)水 5.0〜50.0重量% (D)20℃における屈折率が1.30〜1.50であ
り、常温で液状を呈する油性成分 20.0〜70.0
重量% を含有する透明ヘアトリートメント剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、毛髪に対するトリート
メント効果が良好で、温度安定性にも優れた透明ヘアト
リートメント剤に関する。
【0002】
【従来の技術】毛髪の柔軟化、くし通り改善、パサつき
防止等の効果を持つ商品としては、一般にヘアリンス、
ヘアトリートメント、ヘアコンディショナー等がある。
これらの商品は、主に第四級アンモニウム塩と固形の高
級アルコールとの複合体ゲルに油分を乳化したクリーム
状組成物であり、とりわけヘアトリートメント、ヘアコ
ンディショナーは、これらの原料がヘアリンスに比べ多
く配合される。また、これらの配合されている原料が毛
髪に吸着することにより、前記のいわゆるリンス効果が
得られる。しかし、こうした剤系のものは外観が不透明
であり、透明性が要求される場合には不向きであった。
従来、透明タイプのものとしては、縮合ヒマシ油脂肪酸
アミドプロピルベタインと多価アルコールとを併用した
ものが透明リンスとして提案されている(特開平5−3
31028)。しかし、このものは濯ぎ時において、配
合されているリンス成分の大半が洗い流されてしまうた
め、乾燥後のリンス効果が弱く、満足出来るものではな
かった。また、カチオン性高分子を多量に配合したもの
もあるが、このものも濯ぎ時にそのカチオン性高分子の
大半が洗い流されるため、ヘアトリートメントとしては
不十分なものであった。また、本発明者は先に、塩化ス
テアリルトリメチルアンモニウム、スクワラン等の油
分、ポリオキシエチレンオレイルエーテルを含有するも
のを、透明リンス剤として提案している(特願平12−
077799、特願2000−242395)。しか
し、このものもヘアトリートメントとしては、その効果
が不十分なものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、毛髪
に対するトリートメント効果が良好で、温度安定性にも
優れた透明ヘアトリートメント剤を提供することを目的
とする。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明者は上記の事情に
鑑み、特定のポリグリセリン脂肪酸エステル、3価以上
の多価アルコール、水及び液状油性成分を含有してなる
透明ヘアトリートメント剤が、上記課題を解決し得るこ
とを見出だし、本発明を完成するに至った。
【0005】即ち、本発明は次の成分(A)〜(D): (A)平均重合度3以上のポリグリセリンと炭素数8〜
22の飽和または不飽和の脂肪酸から選ばれた1種又は
2種以上の脂肪酸とのエステルであり、且つHLBが1
0.0以上であるポリグリセリン脂肪酸エステル 3.
0〜30.0重量% (B)3価以上の多価アルコール 3.0〜30.0重
量% (C)水 5.0〜50.0重量% (D)20℃における屈折率が1.30〜1.50であ
り、常温で液状を呈する油性成分 20.0〜70.0
重量% を含有する透明ヘアトリートメント剤に関するものであ
る。
【0006】更に、本発明は1種又は2種以上の油性成
分(D)から成る油相の20℃における屈折率と
(A)、(B)及び(C)から成る水相の20℃におけ
る屈折率との差が±0.01以内である透明ヘアトリー
トメント剤に関するものである。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
使用するポリグリセリン脂肪酸エステルとは平均重合度
3以上のポリグリセリンと、炭素数8〜22の飽和また
は不飽和の脂肪酸から選ばれた1種又は2種以上の脂肪
酸とのエステルであり、且つHLBが10.0以上であ
るポリグリセリン脂肪酸エステルである。ポリグリセリ
ン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸は、直鎖及び分岐の
脂肪酸のいずれであっても良い。このようなポリグリセ
リン脂肪酸エステルとしては、重合度3以上のポリグリ
セリンのラウリン酸モノエステル、重合度4以上のポリ
グリセリンのミリスチン酸モノエステル、重合度4以上
のポリグリセリンのパルミチン酸モノエステル、重合度
4以上のポリグリセリンのステアリン酸モノエステル、
重合度4以上のポリグリセリンのイソステアリン酸モノ
エステル、重合度4以上のポリグリセリンのオレイン酸
モノエステル、重合度6以上のポリグリセリンのラウリ
ン酸ジエステル、重合度7以上のポリグリセリンのミリ
スチン酸ジエステル、重合度8以上のポリグリセリンの
パルミチン酸ジエステル、重合度8以上のポリグリセリ
ンのステアリン酸ジエステル、重合度8以上のポリグリ
セリンのイソステアリン酸ジエステル、重合度8以上の
ポリグリセリンのオレイン酸ジエステル等が挙げられ
る。これらの一種または二種以上を使用する。これらの
中で、デカグリセリンモノラウレート、デカグリセリン
モノミリステート、デカグリセリンモノイソステアレ−
ト、デカグリセリンジイソステアレ−トが特に好まし
い。また、HLB10.0未満のポリグリセリン脂肪酸
エステルと、上記のHLB10.0以上のポリグリセリ
ン脂肪酸エステルとを、HLB10.0以上となる割合
で適宜併用することも可能である。
【0008】本発明の透明ヘアトリートメント剤には、
上記のポリグリセリン脂肪酸エステルを3.0〜30.
0重量%、好ましくは5.0〜20.0重量%使用す
る。3.0重量%未満では安定な組成物が得られず、ま
た、30.0重量%を超えて配合すると、増粘又は固化
してしまうことがあり、毛髪への塗布が困難となり使用
上好ましくない。
【0009】本発明で使用する3価以上の多価アルコー
ルとしては、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリ
ン、グルコース、フラクトース、ソルビトール等を例示
することができ、グリセリン、ジグリセリンが好まし
く、特にジグリセリンが好ましい。3価以上の多価アル
コールを、本発明の透明ヘアトリートメント剤に対し、
3.0〜30.0重量%、好ましくは5.0〜20.0
重量%使用する。3.0重量%未満では安定な組成物が
得られず、また、30.0重量%を超えて配合すると、
非常に増粘し、毛髪への塗布が困難となり使用上好まし
くない。
【0010】本発明の透明ヘアトリートメント剤には、
水を5.0〜50.0重量%使用する。水が5.0重量
%未満では、得られる透明ヘアトリートメント剤が硬く
なり過ぎ、毛髪への塗布が困難となり使用上好ましくな
い。また水を50.0重量%を超えて配合すると、安定
な組成物を得ることができない。
【0011】本発明で使用する20℃における屈折率が
1.30〜1.50であり、常温で液状を呈する油性成
分としては、特に限定されるものではなく、例えば、流
動パラフィン、スクワラン等の炭化水素類、イソノナン
酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸
イソトリデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリ
スチン酸イソプロピル等のエステル類、トリイソオクタ
ン酸グリセリル、オリブ油等のトリグリセライド類、ジ
メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、環状メチルポリシロキサン等のシリコーン類等を例
示することができ、これらの一種又は二種以上を使用す
る。
【0012】本発明の透明ヘアトリートメント剤には、
上記の油性成分を20.0〜70.0重量%、好ましく
は30.0〜60.0重量%使用する。20.0重量%
未満では安定な組成物が得られ難く、またトリートメン
ト効果が劣り好ましくない。70.0重量%を超えて使
用した場合、濯ぎ後の毛髪への残油感が強くなり過ぎ、
乾燥後も毛髪がべとつく等使用感の面で問題がある。
【0013】更に、上記の20℃における屈折率が1.
30〜1.50であり、常温で液状を呈する油性成分の
1種又は2種以上から成る油相の20℃における屈折率
と、上記のポリグリセリン脂肪酸エステル、3価以上の
多価アルコール、水から成る水相の20℃における屈折
率との差を±0.01以内とすることで、透明なヘアト
リートメント剤が得られる。20℃における油相の屈折
率と水相の屈折率との差が±0.01を超えると、半透
明から白濁したゲル状組成物となり、透明なヘアトリー
トメント剤を得ることはできない。
【0014】本発明の透明ヘアトリートメント剤は、前
述の水相を撹拌しながら、油相を徐々に添加混合するこ
とにより得られる。尚、使用する水は、油相を添加する
前に全量を添加しても、一部を油相添加前に、残余を油
相添加後に添加しても良い。
【0015】更に、本発明の透明ヘアトリートメント剤
には、発明の効果を損なわない範囲で、任意の成分、例
えばポリグリセリン脂肪酸エステル以外の界面活性剤、
1価のアルコール、2価のアルコール、加水分解コラー
ゲン誘導体、加水分解シルク誘導体、加水分解ケラチン
誘導体、植物抽出液、生薬、防腐剤、殺菌剤、酸化防止
剤、pH調整剤、色素、香料等を適宜配合することがで
きる。
【0016】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0017】実施例1〜10、比較例1〜10 表中記載の組成にて、トリートメント剤を調製し、下記
評価基準に基づき評価した。その結果を表1〜表2に示
す。
【0018】(製法)界面活性剤、多価アルコール、水
の水相成分を仕込み、均一に混合した後、アンカーミキ
サーで撹拌しながら油性成分を徐々に添加し、添加後十
分に撹拌混合し調製した。
【0019】(評価方法) 1)透明性 実施例、比較例で調製したトリートメント剤の透明性を
目視にて観察し、以下の評価基準を基に評価した。 ○:透明 △:半透明 ×:不透明(白濁) 2)安定性 実施例、比較例で調製した組成物を温度50℃の恒温槽
に1ヵ月間放置後、その状態を目視にて観察し、以下の
評価基準を基に評価した。 ○:状態変化なし ×:液状化もしくは分離 3)使用感 健常女性パネラー20名により実施例、比較例で調製し
たトリートメント剤を用い使用感を評価した。市販のヘ
アシャンプー(通常のアルキル硫酸エステル塩系シャン
プー)で洗髪した後の毛髪に、トリートメント剤5g塗
布し、その時の「塗布の仕易さ」また40℃の温湯です
すぎ洗いしているときの「指どおり」、ドライヤー乾燥
後の毛髪の「しなやかさ」、「なめらかさ」、「くし通
り」の各項目を100点満点として採点し、その平均点
より以下の基準に従い判定した。 (評価基準)評 価 平 均 点 判定 良 好 : 75点以上 : ◎ やや良好 : 50点以上〜75点未満 : ○ やや不良 : 25点以上〜50点未満 : △不 良 : 25点未満 : ×
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】実施例1〜10のヘアトリートメント剤
は、透明性、安定性の点で優れた性能を示した。また、
使用性の点においても、比較例10に示すクリーム状ヘ
アトリートメントと、同等もしくはそれ以上のトリート
メント機能を有する優れたものであった。一方、比較例
1〜9のヘアトリートメント剤は、透明性、安定性、使
用性のいずれかの点において不十分な結果であった。
【0023】
【発明の効果】本発明の透明ヘアトリートメント剤は、
毛髪に対するトリートメント効果が良好で、温度安定性
にも優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 敦之 大阪府泉大津市臨海町1丁目20番 阪本薬 品工業株式会社研究所内 Fターム(参考) 4C083 AB051 AB052 AC022 AC072 AC111 AC122 AC352 AC421 AC422 AC692 AD112 AD152 AD172 BB13 CC33 DD01 EE01 EE03 EE06 EE07 EE28

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)〜(D): (A)平均重合度3以上のポリグリセリンと炭素数8〜
    22の飽和または不飽和の脂肪酸から選ばれた1種又は
    2種以上の脂肪酸とのエステルであり、且つHLBが1
    0.0以上であるポリグリセリン脂肪酸エステル 3.
    0〜30.0重量% (B)3価以上の多価アルコール 3.0〜30.0重
    量% (C)水 5.0〜50.0重量% (D)20℃における屈折率が1.30〜1.50であ
    り、常温で液状を呈する油性成分 20.0〜70.0
    重量% を含有する透明ヘアトリートメント剤。
  2. 【請求項2】 1種又は2種以上の油性成分(D)から
    成る油相の20℃における屈折率と(A)、(B)及び
    (C)から成る水相の20℃における屈折率との差が±
    0.01以内である請求項1記載の透明ヘアトリートメ
    ント剤。
JP2001033010A 2001-02-09 2001-02-09 透明ヘアトリートメント剤 Pending JP2002234824A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008308415A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Lion Corp 毛髪化粧料
WO2021193503A1 (ja) * 2020-03-24 2021-09-30 株式会社マンダム 化粧料組成物

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JP2008308415A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Lion Corp 毛髪化粧料
WO2021193503A1 (ja) * 2020-03-24 2021-09-30 株式会社マンダム 化粧料組成物
CN115052577A (zh) * 2020-03-24 2022-09-13 株式会社漫丹 化妆料组合物

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