JP2002233702A - 結晶成長用装置およびそれに使用する部材ならびに結晶成長方法 - Google Patents

結晶成長用装置およびそれに使用する部材ならびに結晶成長方法

Info

Publication number
JP2002233702A
JP2002233702A JP2001030772A JP2001030772A JP2002233702A JP 2002233702 A JP2002233702 A JP 2002233702A JP 2001030772 A JP2001030772 A JP 2001030772A JP 2001030772 A JP2001030772 A JP 2001030772A JP 2002233702 A JP2002233702 A JP 2002233702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
container
organic molecule
reagent
solution containing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001030772A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Suzuki
功一 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP2001030772A priority Critical patent/JP2002233702A/ja
Publication of JP2002233702A publication Critical patent/JP2002233702A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気拡散法による蛋白質の結晶化において、
沈殿剤の種類や濃度を変えなくても、溶媒の蒸発速度を
制御できる装置を提供する。 【解決手段】 そのような装置10は、(a)蛋白質を
含む溶液の液滴21および沈殿剤20を収容する密封可
能な容器11と、(b)容器11内の空間を、沈殿剤2
0を収容するための第1室18と、液滴21を収容する
ための第2室19とに分ける仕切り板13とを備える。
結晶化の過程における第1室18と第2室19との間で
の物質の拡散は、仕切り板13の貫通孔32を介して行
われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結晶成長方法なら
びにそれに使用する部材および装置に関し、特に、蛋白
質等の高分子の結晶を調製するための方法ならびにそれ
に使用する部材および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な蛋白質の結晶調製方法に蒸気拡
散法(Vapor Diffusion)がある。典型的な蒸気拡散法
は、密閉された容器内に沈殿剤を貯留し、その上方に蛋
白質溶液の液滴を保持し、該液滴から溶媒を蒸発させる
ことにより液滴中の蛋白質濃度を高めて結晶を調製する
方法である。この際、沈殿剤は、該液滴からの溶媒蒸気
を吸収する役割を果たす。また、蒸気拡散法には、液滴
を重力の方向に抗して支持するシッティングドロップ
法、液滴を重力の方向に垂れ下がるようにして保持する
ハンギングドロップ法、液滴を2つの部材の間に挟んで
保持するサンドイッチドロップ法などがある。これら
は、蛋白質溶液の液滴の保持方法が異なるが、基本的に
は同じ原理に基づく蒸気拡散法である。
【0003】米国特許第5,096,676号明細書
は、典型的なシッティングドロップ法のための装置を開
示する。当該装置は、沈殿剤を収容するための複数の容
器を有し、各容器には、蛋白質溶液を受け入れる部分を
有する柱状体が設けられている。当該装置において、各
容器の底部に沈殿剤を収容し、柱状体の上部に蛋白質溶
液を保持する。そして、容器を密閉して、沈殿剤の存在
下、柱状体の上部に保持された蛋白質溶液から結晶を調
製する。
【0004】米国特許第5,419,278号明細書
は、シッティングドロップ法、ハンギングドロップ法お
よびサンドイッチドロップ法のための装置を開示する。
当該装置は、円筒状のウェルを複数有するプレートから
なり、各ウェルには、その中でガラスプレート等の液滴
を保持する部材を支持する階段状の部分が形成されてい
る。当該装置において、ウェルの底部に沈殿剤を収容
し、階段状の部分にガラスプレートを置き、ガラスプレ
ート上に蛋白質溶液を保持する。そして、ウェルを密閉
し、沈殿剤の存在下、ガラスプレート上に保持された蛋
白質溶液から結晶を調製する。
【0005】これら従来の装置は、基本的に、沈殿剤を
保持するための容器と、該容器内に設けられる液滴を保
持するための手段とからなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、良質な結晶
を得るための条件パラメータの1つに、液滴から溶媒を
蒸発させる際の蒸発速度がある。従来の方法および装置
では、この蒸発速度は、沈殿剤の種類や濃度を変えるこ
とにより制御されている。
【0007】そこで、本発明は、沈殿剤の種類や濃度を
変えなくても、蒸発速度を制御できる方法および装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、沈殿剤およ
び蛋白質溶液の液滴を収容する容器内に仕切り部材を設
けて、沈殿剤を保持する第1室と蛋白質溶液の液滴を保
持する第2室とを形成し、該仕切り部材に蒸発速度を調
節または制御する役割を持たせる方法および構造を見出
した。
【0009】かくして、本発明により、有機分子を含む
溶液からの該有機分子の結晶化を、結晶化を促進または
制御するための試薬の存在下で行うための装置が提供さ
れ、該装置は、(a)該有機分子を含む溶液および該試
薬を収容するための密封可能な容器と、(b)該容器内
の空間を、該試薬を収容するための第1室と、該有機分
子を含む溶液を収容するための第2室とに分ける仕切り
部材とを備える。該装置において、結晶化の過程におけ
る該第1室と該第2室との間での物質の拡散は、該仕切
り部材によって調節または制御される。
【0010】本発明の好ましい態様において、該仕切り
部材は、1対の対向する主表面を有する板状体であり、
かつ該1対の主表面の一方から他方に至る貫通孔を有す
るものである。そのような仕切り部材を有する装置にお
いて、結晶化の過程における該第1室と該第2室との間
での物質の拡散は、該貫通孔を介して行われる。そのよ
うな装置は、貫通孔の開口面積を変化させるための手段
をさらに備えてもよい。
【0011】本発明の好ましい他の態様において、該仕
切り部材は、該容器の内壁または該容器を密封するため
の部材とともに、該第1室と該第2室との間を連絡する
孔を形成するものである。そのような仕切り部材を有す
る装置において、結晶化の過程における該第1室と該第
2室との間での物質の拡散は、該孔を介して行われる。
そのような装置は、該孔の開口面積を変化させるための
手段をさらに備えてもよい。
【0012】本発明による装置において、該仕切り部材
は、該有機分子を含む溶液の液滴を保持するための領域
を有することが好ましい。
【0013】本発明の好ましい態様において、該容器は
複数設けられており、該複数の容器は接合されて一体化
され、各容器に該仕切り部材が設けられている。
【0014】また、本発明により、有機分子を含む溶液
からの該有機分子の結晶化を、該結晶化を促進または制
御するための試薬の存在下で行うための装置において、
該有機分子を含む溶液および該試薬を収容するための密
封可能な容器の空間を、前記試薬を収容するための第1
室と、該有機分子を含む溶液を収容するための第2室と
に分ける仕切り部材が提供される。当該仕切り部材は、
1対の対向する主表面を有する板状体であり、該有機分
子を含む溶液の液滴を保持するための領域を有し、かつ
該1対の主表面の一方から他方に至る貫通孔を有する。
該貫通孔は、結晶化の過程における該第1室と該第2室
との間での物質の拡散を調節または制御するためのもの
である。そのような仕切り部材は、該貫通孔の開口面積
を変化させるための手段をさらに備えてもよい。
【0015】本発明により、有機分子を含む溶液からの
該有機分子の結晶化を、該結晶化を促進または制御する
ための試薬の存在下で行う方法が提供され、当該方法
は、(a)該有機分子を含む溶液および該試薬を収容す
るための密封可能な容器に仕切り部材を設けて、該容器
内の空間を第1室と第2室とに分け、(b)該第1室に
該試薬を収容し、該第2室に該有機分子を含む溶液を収
容し、(c)該容器を密閉して、該溶液からの該有機分
子の結晶化を行うにあたり、該第1室と該第2室との間
での物質の拡散を、該仕切り部材自体または該仕切り部
材と他の部材によって形成される孔を介して行わせる。
そのような方法において、該容器を複数準備し、該複数
の容器間で、該孔の開口面積を異ならしめてもよい。
【0016】典型的に、本発明は、有機分子の結晶化に
適用される。典型的に、有機分子は、高分子、特に生体
高分子である。典型的に、生体高分子はタンパク質であ
る。
【0017】本発明において、結晶化を促進または制御
するための試薬は、典型的に、沈殿剤、あるいは、平衡
化試薬である。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1にシッティングドロップ法のための本発明による装
置を示す。装置10は、結晶化を促進または制御するた
めの試薬である沈殿剤20と、結晶化すべき蛋白質を含
む溶液の液滴21とを保持するための有底円筒形状の容
器11を有する。容器11の内壁にはその高さ方向の所
定の位置に突起12が設けられている。突起12上には
仕切り板13が設置される。仕切り板13の外径は容器
11の内径とほぼ同じ大きさである。仕切り板13の中
央部には蛋白質溶液の液滴21を保持するための窪み3
1が形成されている。仕切り板13の材質は、ガラス、
樹脂、金属あるいは半導体のいずれでもよい。仕切り板
13は、窪み31より外側の部分にスリット状の貫通孔
32を少なくとも1つ有する。貫通孔32は、仕切り板
13の対向する1対の主表面の一方から他方に通じてい
る。仕切り板13に設けられる貫通孔32の数は、2以
上であることが好ましく、また、複数の貫通孔32は、
仕切り板13の周方向に均等に配置されていることが好
ましい。容器11の上部は開口されているが、容器11
の上壁部14にカバー15を載置することにより密閉可
能である。
【0019】好ましい態様において仕切り板13は、た
とえば図2にような形状を有する。図2(a)は上から
見た平面図、図2(b)はそのA−A断面図である。図
2に示す円盤形状の仕切り板13には、その中心点につ
いてほぼ回転対称に4つのスリット状の貫通孔32が設
けられている。仕切り板13の中央部には、円形の窪み
31が形成されている。なお、図に示すスリット状の貫
通孔に変えて、他の形状の開口を有する貫通孔を用いて
もよく、本発明において貫通孔およびその開口の形状は
任意である。また、4つ貫通孔の代わりに、図3に示す
ように貫通孔32の数を3つにすることもできるし、そ
の他の数にすることもできる。
【0020】図1に示すように、仕切り板13により容
器11内は2つの部屋に分けられる。容器11におい
て、仕切り板13より下方は沈殿剤20を収容するため
の第1室18となり、上方は液滴21を保持するための
第2室19となる。第1室18と第2室19とは、仕切
り板13の貫通孔32により連通している。したがっ
て、結晶化すべき蛋白質を含む液滴21からの溶媒蒸気
は、第2室19から貫通孔32を介して第1室18に拡
散し、沈殿剤20に吸収される。したがって、貫通孔3
2は溶媒蒸気の第1室18への拡散速度を律する。すな
わち貫通孔32は、第1室18と第2室19との間での
溶媒蒸気の拡散を調節または制御する。
【0021】溶媒蒸気の第1室18への拡散速度は、貫
通孔32の開口面積に左右される。したがって、開口の
数、あるいは、1つの開口の大きさまたは形状を変える
ことで、第1室と第2室を連通する開口の総面積を変え
ることができ、溶媒の蒸発速度を調節することができ
る。なお、開口の場所、すなわち保持される液滴から開
口までの距離を変えることによっても、溶媒の蒸発速度
を調節できる。
【0022】この装置を用いて蛋白質の結晶を調製する
方法は以下のとおりである。まず、容器11内に沈殿剤
20を入れる。沈殿剤の量は、その表面が突起12より
下に位置する範囲とする。具体的な沈殿剤の量は、容器
の大きさ応じて適宜設定すればよい。例えば、内径(直
径)約16mm×深さ約17mmの容器の場合、沈殿剤
の量は1ml程度とすることができる。沈殿剤として、
例えば1mol/mlのNaCl溶液、0.1Mクエン
酸緩衝液などを用いることができる。次に、仕切り板1
3を突起12上に載置する。そして、仕切り板13の窪
み31に蛋白質溶液を滴下し、蛋白質溶液の液滴21と
して保持する。上記大きさの容器の場合、液滴21の量
は4〜12μl程度とすることができる。これにより、
仕切り板13より下方の第1室18に沈殿剤20が、仕
切り板13より上方の第2室19に液滴21が保持され
たことになる。最後に、容器11をカバー15にて密閉
して、蛋白質の結晶が十分な大きさに成長するまで冷暗
所にて保管する。カバー15にはガラスプレートなどを
用いることができる。容器11の上壁14とカバーとの
接触面にはグリースを塗布すれば密閉度が向上し好まし
い。
【0023】上述したような方法において、容器を複数
個用意し、各容器毎に、あるいは、ある所定の個数の容
器を1群として各容器群毎に、設置する仕切り板の開口
の総面積を変え、結晶化を行うことができる。こうする
ことで、各容器毎または各容器群毎に、蒸発速度を異な
らせることができる。従って、種々の異なる蒸発速度条
件で結晶化作業を行うことができ、そのいずれかで最適
な蒸発速度の条件が満たされ、良好な結晶が得られう
る。
【0024】また、容器として、市販されている複数の
ウェルが形成されたウェルプレートを用いれば、複数の
容器を容易に用意できる。この場合、複数のウェルのそ
れぞれが本発明の容器に相当する。複数の容器(ウェ
ル)は接合され、プレートとして一体化されている。例
えば、図4に示すような4行×6列の24個のウェルが
並べられたウェルプレートを使用することができる。こ
の場合、24個の容器が存在することになる。例えば、
各ウェル毎に仕切り板の開口の総面積を変えれば、蒸発
速度について24の異なる条件を作ることができる。一
方、各列の4個のウェルを1群とみなし、各列毎に仕切
り板の開口の総面積を変えれば6の異なる蒸発速度の条
件を作ることができる。各行の6個のウェルを1群とし
た場合、4の異なる蒸発速度の条件を作ることができ
る。また、ウェルプレート自体を複数用意し、1つのウ
ェルプレートの24個のウェルを1群として、ウェルプ
レート毎に仕切り板の開口の総面積を変えてもよい。結
晶化作業の形態にあわせて仕切り板の種類を変えるべき
ウェル群を設定することができる。
【0025】また、図5に示すように、容器内壁に突起
12を設けずに、台16に仕切り板13を載置又は貼り
付けることもできる。台16は予め容器底部に固定して
いてもよいし、使用時に容器底部に置いてもよい。ま
た、台16と仕切り板13を予め貼り付けて一体化させ
ておき、容器内に沈殿剤を入れた後に、その一体化した
台と仕切り板を容器内に置いてもよい。
【0026】実施の形態2 図6にハンギングドロップ法のための本発明による装置
を示す。装置60は、有底円筒形状の容器61を有す
る。容器61の内壁には、異なる高さで、第1突起62
と第2突起63が設けられている。第2突起63には、
蛋白質溶液の液滴72を下方に垂らして保持するための
液滴保持用基板65が載置される。図7は液滴保持用基
板65を詳細に示しており、図7(a)はその断面図、
図7(b)は下から見た平面図である。円盤形状の基板
65の中央部には貫通孔75が開けられている。基板6
5の下面には、撥水性の被膜76が付与されている。被
膜76は、貫通孔75の開口部を直接取り囲む円形の領
域の外側に形成されている。
【0027】第1突起62上には、仕切り板64が載置
される。図8は仕切り板64の平面図である。円盤形状
の仕切り板64は、中央部に1つの円形の貫通孔81を
有し、その周囲に4つのスリット状の貫通孔82を有す
る。図6に示すとおり、仕切り板64により容器61内
は2つの部屋に分けられる。容器61において、仕切り
板64より下方が沈殿剤71を収容するための第1室7
3となり、上方が液滴72を保持するための第2室74
となる。そして、第1室73と第2室74とは、貫通孔
81および82により連通している。容器61の上部は
開口されているが、容器上壁部67にカバー66を載置
することにより密閉可能である。
【0028】この装置を用いて蛋白質の結晶を調製する
方法は以下のとおりである。まず、容器61に沈殿剤7
1を入れる。沈殿剤71の量は、その上面が第1突起6
2よりも下に位置する範囲とする。次に、第1突起62
に仕切り板64を載置する。次に、第2突起63に液滴
保持用基板65を載置する。そして、液滴保持用基板6
5の貫通孔75内へ蛋白質溶液を滴下する。蛋白質溶液
は、貫通孔75を通って基板65の下方へ移動し、基板
65の下面から垂れ下がる形の液滴72として保持され
る。この際、撥水性被膜76の作用により液滴72は図
6に示すように、被膜76の内側に垂れ下がる。こうし
て、第1室73に沈殿剤71が、第2室74に蛋白質溶
液の液滴72が保持されたことになる。最後に、容器6
1をカバー66にて密閉して、蛋白質の結晶が十分な大
きさに成長するまで冷暗所にて保管する。他の具体的な
工程および条件は、たとえば、上述した図1の装置を使
用する場合と同様とすることができる。
【0029】結晶化すべき蛋白質を含む液滴72からの
溶媒蒸気は、第2室74から貫通孔81および82を介
して第1室73に拡散し、沈殿剤71に吸収される。し
たがって、貫通孔81および82は溶媒蒸気の第1室7
3への拡散速度を律する。すなわち貫通孔81および8
2は、第1室73と第2室74との間での溶媒蒸気の拡
散を調節または制御する。溶媒蒸気の第1室73への拡
散速度は、貫通孔81および82の開口面積に左右され
る。本実施の形態においても、実施の形態1の場合と同
様に、容器を複数個用意し、各容器毎に、又はある所定
の個数の容器を1群とし各容器群毎に、仕切り板の開口
の総面積を変え、複数種の異なる蒸発速度の条件のもと
で、結晶化作業を行うことが好ましい。
【0030】図6に示す装置において、円盤形状の液滴
保持用基板の代わりに、図9に示すような矩形の主表面
を有する基板を使用してもよい。この場合、容器内壁と
液滴保持用基板の端縁との間に隙間ができるが、容器の
開口がカバー66で密閉されるので問題ない。一方、液
滴保持用基板の形状が、容器65の内容部の断面形状と
ほぼ同じである場合、液滴保持用基板を第2突起63に
載置し貫通孔に液滴を保持させることで、容器を密閉す
ることもできる。この場合は、カバー66は必ずしも必
要ない。また、図10に示すように、液滴保持用基板6
5を容器61の開口の外周よりも大きくし、容器61の
上壁の上に基板65を載置すれば、液滴保持用基板65
がカバーの役割も果たすことになる。この場合、第2突
起63は必要なくなる。
【0031】実施の形態3 図11にシッティングドロップ法のための本発明による
もう一つの装置を示す。装置100は、沈殿剤115と
蛋白質溶液の液滴117を保持するための有底円筒形状
の容器101を有する。容器101の底部には支持柱1
02が取り付けられている。なお、容器101と支持柱
102とは一体成形物でもよい。支持柱102の頂上部
は、液滴保持容器103を載せられるようになめらかな
平面であることが望ましい。
【0032】図12に液滴保持容器103の詳細な形状
を示す。図12(a)はその斜視図、図12(b)は液
滴117が保持された状態の側面図である。液滴保持容
器103は、底およびそれに対向する開口端を有する円
筒体であり、その底部に蛋白質溶液の液滴を保持するこ
とができるようになっている。溶液保持容器103の側
壁の端部は、第1の高さを有する第1部分131と第1
の高さよりも低い第2の高さを有する第2部分132と
が交互に配置された櫛形形状になっている。図11に示
すように、液滴保持容器103を支持柱102上に載置
し、カバー105で容器101を密閉すると、溶液保持
容器103の櫛形側壁の第1部分131の上面131a
は、カバー105の下面105aとほぼ同じ高さか下面
105aより若干低い高さに位置する。したがって、液
滴保持容器103は、容器101内において、カバー1
05とともに液滴117を囲む第2室を形成し、その外
に沈殿剤115を収容する第1室111を形成する。す
なわち、液滴保持容器103は、容器101内を第1室
111と第2室112に分ける仕切り部材として機能す
る。そして、特に、溶液保持容器103の櫛形側壁のう
ち第2の部分132とカバー105との間に隙間がで
き、これが、第1室と第2室とを顕著に連通させる孔と
なる。この装置では、カバー105の下面105aと、
液滴保持容器103の外壁の上面部との隙間の大きさに
より、第1室と第2室との間の物質(特に溶媒蒸気)の
拡散を調節または制御する。
【0033】特に、上記孔を介して、液滴117からの
溶媒蒸気は、第2室112から第1室111に拡散し、
沈殿剤115に吸収される。したがって、上記孔は溶媒
蒸気の第1室111への拡散速度を顕著に律する。すな
わち上記孔は、第1室111と第2室112との間での
溶媒蒸気の拡散を調節または制御する。溶媒蒸気の第1
室111への拡散速度は、上記孔の開口面積に左右され
る。したがって、側壁の隣り合う第1部分間の間隔(ピ
ッチ)(第2部分の幅に相当する)、第1部分の数、あ
るいは第2部分の高さを変えることによって、第1室と
第2室とを連通する孔の開口の総面積を変え、それによ
り溶媒の蒸発速度を変化させることができる。
【0034】この装置を用いて蛋白質の結晶を調製する
方法は以下のとおりである。まず、容器101内に沈殿
剤115を入れる。沈殿剤の量は、その上面が支持柱1
02の上面よりも下に位置する範囲とする。次に、溶液
保持容器103を支持柱102の上面に載置する。次
に、溶液保持容器103の底面に蛋白質溶液を滴下し、
容器101をカバー105にて密閉する。こうして溶液
保持容器103は仕切り部材として働き、その外側の第
1室111には沈殿剤115が、その内側の第2室l1
2には蛋白質溶液の液滴117が保持される。最後に、
蛋白質の結晶が十分な大きさに成長するまで冷暗所にて
保管する。
【0035】この場合も、実施の形態1および2の場合
と同様に、容器を複数個用意し、各容器毎に、又はある
所定の個数の容器を1群とし各容器群毎に、孔の開口の
総面積を変え、複数種の異なる蒸発速度の条件のもと
で、結晶化作業を行うことが好ましい。
【0036】実施の形態4 図13にシッティングドロップ法のための本発明による
他の装置を示す。装置150は、有底円筒形状の容器1
51を有する。容器151の底部には沈殿剤157が保
持される。また、容器151の底には台座152が取り
付けられ、あるいは載置されている。台座152上に仕
切り板153が載置されている。仕切り板153の中央
部には蛋白質溶液の液滴158を保持するための窪み1
54が設けられている。仕切り板153により容器15
1は、仕切り板153より下方の第1室155と、仕切
り板153より上方の第2室156とに分けられる。
【0037】装置150は、実施の形態1に係る装置と
類似するが、第1室と第2室との連通の態様が異なって
いる。実施の形態1では、仕切り板自体が貫通孔を有
し、それにより第1室と第2室とを連通させている。一
方、本実施の形態では、仕切り板153の端縁と容器1
51の内壁との間の隙間により第1室と第2室を連通さ
せている。すなわち、当該隙間が、第1室と第2室とを
連通させる貫通孔に相当する。そのような隙間は、たと
えば、図14に示すように形成される。図14(a)に
示す仕切り板153aは十字形状であり、容器151の
内壁と仕切り板153aとの間には、所定の開口面積を
有する隙間が形成される。図14(b)に示す仕切り板
153bは、階段状の端縁を有するより複雑な形状であ
る。容器151の内壁と仕切り板153bとの間にも、
所定の開口面積を有する隙間が形成される。このように
仕切り板の形状を変えることにより、隙間、すなわち第
1室と第2室とを連通させる孔の開口の大きさを変える
ことができる。図14(b)に示す隙間の開口総面積
は、図14(a)に示す隙間のそれよりも小さい。従っ
て、図14(b)の場合の方が図14(a)の場合より
も液滴117からの溶媒の蒸発速度が低くなる。
【0038】このように、容器の内壁と仕切り板との間
の隙間により、溶媒の蒸発速度を制御することができ
る。そして、仕切り板端縁の形状を変化させることによ
り、隙間の大きさを変えることができ、したがって、蒸
発速度を変えることができる。
【0039】この装置を用いて蛋白質の結晶を調製する
方法は、上述の実施の形態1のときとほぼ同様である。
また、実施の形態1〜3の場合と同様に、容器を複数個
用意して、各容器毎に、又はある所定の個数の容器を1
群とし各容器群毎に、開口の総面積の大きさを変えて、
複数種の異なる蒸発速度の条件のもとで、結晶化作業を
行うことが好ましい。
【0040】実施の形態5(開口面積調整手段の使用) 上述の各実施の形態は、仕切り板または仕切り部材によ
って形成される孔の開口の大きさを調整できる開口面積
調整手段を備えてもよい。
【0041】たとえば、図15(a)に示すように、仕
切り板13に形成された貫通孔32の開口に開口面積調
整手段であるシャッター50を取り付けることができ
る。シャッター50は、例えば薄い矩形状の金属板51
である。金属には、たとえばアルミニウムまたはアルミ
ニウム合金が使用される。金属板51の一端はビス52
などで仕切り板13に固定されており、他端には金属板
51を動かしやすくするための取っ手53が設けられて
いる。金属板51はビス52を支点として、図15
(b)に示すとおり回転可能である。金属板51を動か
すことにより、開口の大きさを調節することができる。
上述した実施の形態1および2のいずれにおいても、こ
のようなシャッターを設けることで開口面積を調整でき
る。
【0042】一方、実施の形態3の場合、側壁の低い部
分(第2部分)に上下にスライド可能な薄い金属板から
なるシャッターを設ければ、開口面積を調整できる。
【0043】実施の形態4の場合、図16に示すような
水平方向にスライド可能な薄い金属板からなるシャッタ
ー161を設ければ、開口面積を調整できる。図16
(a)に示すように、すべてのシャッター161を完全
に引っ込めた場合、シャッター161を含む仕切り部材
153b’を上から見た形状は、容器151の内壁にほ
ぼ内接する正方形である。シャッター161は、仕切り
部材153b’の上面に載せられており、矢印で示す水
平方向にスライド可能である。シャッター161の両端
には、それを案内するガイド162が設けられている。
図16(b)に示すように、シャッター161をスライ
ドさせることによって、第1室と第2室を連通する開口
の総面積を調整できる。例えば、図16(b)に較べ、
図16(a)の方が開口面積が大きく、従って溶媒の蒸
発速度は高くなる。図16(c)は、ガイド162にシ
ャッター161が挿入されている様子を拡大して示して
いる。
【0044】上述した各実施の形態の装置のおける容器
は円筒形状であるが、本発明の容器はこれに限られるこ
となく、たとえば角柱形の容器でもよい。
【0045】
【発明の効果】以上示すように、本発明によれば、結晶
化プロセスにおいて、沈殿剤の種類や濃度を変えなくて
も、物質の拡散速度を仕切り部材によって律することが
できる。なお、上述してきた各実施の形態で代表される
本発明に係る結晶調製方法や蒸発速度の調整方法におい
ては、沈殿剤の種類や濃度を調整して蒸発速度を制御す
ることを一切除外しているわけではない。本発明による
開口面積の調整と従来技術による沈殿剤の調整とを併用
することでより細かくあるいはより多彩に蒸発速度の制
御を行うことができる。
【0046】本発明は、製薬産業や食品産業等におい
て、種々の高分子化合物、特に高分子電解質を精製また
は結晶化するために用いることができる。本発明は特
に、酵素および膜タンパク質等のタンパク質、ポリペプ
チド、ペプチド、ポリサッカライド、核酸、ならびにこ
れらの複合体および誘導体等を精製または結晶化させる
ため好ましく適用される。特に本発明は、生体高分子の
精製または結晶化のため好ましく適用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による結晶成長用装置を模式的に示す
断面図である。
【図2】 図1に示す装置に使用される仕切り板を詳細
に示す(a)平面図および(b)A−A断面図である。
【図3】 図1に示す装置に使用されるもう一つの仕切
り板を示す平面図である。
【図4】 本発明に使用される24ウェルプレートを示
す斜視図である。
【図5】 本発明によるもう一つの結晶成長用装置を模
式的に示す断面図である。
【図6】 本発明による他の結晶成長用装置を模式的に
示す断面図である。
【図7】 図7に示す装置に使用される液滴保持用基板
を拡大して詳細に示す(a)断面図および(b)平面図
である。
【図8】 図7に示す装置に使用される仕切り板を示す
平面図である。
【図9】 図7に示す装置に使用されるもう一つの液滴
保持用基板を示す平面図である。
【図10】 本発明による他の結晶成長用装置を模式的
に示す断面図である。
【図11】 本発明による他の結晶成長用装置を模式的
に示す断面図である。
【図12】 図11に示す装置に使用される仕切り部材
を詳細に示す(a)斜視図および(b)側面図である。
【図13】 本発明による他の結晶成長装置を模式的に
示す断面図である。
【図14】 (a)および(b)はそれぞれ、図13に
示す装置に使用される仕切り板を示す平面図である。
【図15】 (a)および(b)は、本発明による開口
面積調整手段を示す平面図である。
【図16】 (a)および(b)は、本発明によるもう
一つの開口面積調整手段を示す平面図であり、(c)
は、その構造の一部を拡大して示す斜視図である。
【符号の説明】
10,60,100,150 結晶成長用装置、11,
61,101,151容器、12 突起、13,64,
153 仕切り板、14 上壁、15,105 カバ
ー、16 台、18,73,111,155 第1室、
19,74,112,156 第2室、20,71,1
15,157 沈殿剤、21,72,117,158
液滴、62 第1突起、63 第2突起、65 液滴保
持用基板、32,75,81,82 貫通孔、76 撥
水性の被膜、102 支持柱、103 液滴保持容器、
131 第1部分、131a 上面、132 第2部
分、152 台座、154 窪み、153b’ 仕切り
部材、161 シャッター。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機分子を含む溶液からの前記有機分子
    の結晶化を、前記結晶化を促進または制御するための試
    薬の存在下で行うための装置であって、 前記有機分子を含む溶液および前記試薬を収容するため
    の密封可能な容器と、 前記容器内の空間を、前記試薬を収容するための第1室
    と、前記有機分子を含む溶液を収容するための第2室と
    に分ける仕切り部材とを備え、 前記結晶化の過程における前記第1室と前記第2室との
    間での物質の拡散は、前記仕切り部材によって調節また
    は制御される、結晶成長用装置。
  2. 【請求項2】 前記仕切り部材は、1対の対向する主表
    面を有する板状体であり、かつ前記1対の主表面の一方
    から他方に至る貫通孔を有するものであり、 前記結晶化の過程における前記第1室と前記第2室との
    間での物質の拡散は、前記貫通孔を介して行われる、請
    求項1に記載の結晶成長用装置。
  3. 【請求項3】 前記貫通孔の開口面積を変化させるため
    の手段をさらに備える、請求項2に記載の結晶成長用装
    置。
  4. 【請求項4】 前記仕切り部材は、前記容器の内壁また
    は前記容器を密封するための部材とともに、前記第1室
    と前記第2室との間を連絡する孔を形成するものであ
    り、 前記結晶化の過程における前記第1室と前記第2室との
    間での物質の拡散は、前記孔を介して行われる、請求項
    1に記載の結晶成長用装置。
  5. 【請求項5】 前記孔の開口面積を変化させるための手
    段をさらに備える、請求項4に記載の結晶成長用装置。
  6. 【請求項6】 前記仕切り部材は、前記有機分子を含む
    溶液の液滴を保持するための領域を有する、請求項1〜
    5のいずれか1項に記載の結晶成長用装置。
  7. 【請求項7】 前記容器は複数設けられており、 前記複数の容器は、接合されて一体化されており、 各容器に前記仕切り部材が設けられている、請求項1〜
    6のいずれか1項に記載の結晶成長用装置。
  8. 【請求項8】 有機分子を含む溶液からの前記有機分子
    の結晶化を、前記結晶化を促進または制御するための試
    薬の存在下で行うための装置において、前記有機分子を
    含む溶液および前記試薬を収容するための密封可能な容
    器の空間を、前記試薬を収容するための第1室と、前記
    有機分子を含む溶液を収容するための第2室とに分ける
    仕切り部材であって、 1対の対向する主表面を有する板状体であり、 前記有機分子を含む溶液の液滴を保持するための領域を
    有し、かつ前記1対の主表面の一方から他方に至る貫通
    孔を有し、 前記貫通孔は、前記結晶化の過程における前記第1室と
    前記第2室との間での物質の拡散を調節または制御する
    ためのものであることを特徴とする、結晶成長用装置に
    使用される仕切り部材。
  9. 【請求項9】 前記貫通孔の開口面積を変化させるため
    の手段をさらに備えることを特徴とする、請求項8に記
    載の仕切り部材。
  10. 【請求項10】 有機分子を含む溶液からの前記有機分
    子の結晶化を、前記結晶化を促進または制御するための
    試薬の存在下で行う方法であって、 前記有機分子を含む溶液および前記試薬を収容するため
    の密封可能な容器に仕切り部材を設けて、前記容器内の
    空間を第1室と第2室とに分け、 前記第1室に前記試薬を収容し、前記第2室に前記有機
    分子を含む溶液を収容し、 前記容器を密閉して、前記溶液からの前記有機分子の結
    晶化を行うにあたり、前記第1室と前記第2室との間で
    の物質の拡散を、前記仕切り部材自体または前記仕切り
    部材と他の部材によって形成される孔を介して行わせ
    る、結晶成長方法。
  11. 【請求項11】 前記容器を複数準備し、 前記複数の容器間で、前記孔の開口面積を異ならしめ
    る、請求項10に記載の結晶成長方法。
JP2001030772A 2001-02-07 2001-02-07 結晶成長用装置およびそれに使用する部材ならびに結晶成長方法 Withdrawn JP2002233702A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001030772A JP2002233702A (ja) 2001-02-07 2001-02-07 結晶成長用装置およびそれに使用する部材ならびに結晶成長方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001030772A JP2002233702A (ja) 2001-02-07 2001-02-07 結晶成長用装置およびそれに使用する部材ならびに結晶成長方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002233702A true JP2002233702A (ja) 2002-08-20

Family

ID=18894941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001030772A Withdrawn JP2002233702A (ja) 2001-02-07 2001-02-07 結晶成長用装置およびそれに使用する部材ならびに結晶成長方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002233702A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004323336A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 蛋白質結晶観察装置
WO2012133695A1 (ja) 2011-03-31 2012-10-04 クニミネ工業株式会社 タンパク質結晶化条件探索剤及びタンパク質結晶化条件探索方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004323336A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 蛋白質結晶観察装置
WO2012133695A1 (ja) 2011-03-31 2012-10-04 クニミネ工業株式会社 タンパク質結晶化条件探索剤及びタンパク質結晶化条件探索方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5400741A (en) Device for growing crystals
CN104204187B (zh) 用于蛋白结晶和生物技术的微孔板和方法的改进
US5419278A (en) Vapor equilibration tray for growing protein crystals
US7993416B2 (en) Pre-filled crystallization plates and methods for making and using same
JP2720998B2 (ja) 組織培養容器
US5096676A (en) Crystal growing apparatus
JP4466991B2 (ja) 結晶成長装置及び方法
US6039804A (en) Crystallization tray
US6569675B2 (en) Cell cultivating flask and method for using the cell cultivating flask
EP0111664A1 (en) Biphasic media culture apparatus
JPH06509224A (ja) 組織培養を成長させ処理する装置
US20030209187A1 (en) Method for controlling crystal growth
JP6366579B2 (ja) 流体の平衡を加速させる方法および装置
JP2002233702A (ja) 結晶成長用装置およびそれに使用する部材ならびに結晶成長方法
CN111855718A (zh) 一种蛋白质结晶及晶体原位衍射数据采集装置及其采集方法
US7112241B2 (en) Protein crystallography hanging drop multiwell plate
US7470324B2 (en) Protein crystallisation method
Ducruix et al. Methods of crystallization
US20080019888A1 (en) Crystallization device
US6354091B1 (en) Apparatus and method for the production of frozen beads
EP0518332B1 (en) Method and apparatus for liquid-phase epitaxial growth
JP2004307335A (ja) 高分子結晶成長容器
WO2005036959A3 (en) Electric fumigation apparatus
Sauter et al. Crystallization arrangements and classical methodologies
JPH11101805A (ja) 分析用サンプル保持装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080513